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poison

レス198 HIT数 9702 あ+ あ-

匿名
13/10/18 16:43(更新日時)

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No.2006109 13/09/27 03:10(スレ作成日時)

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No.198 13/10/18 16:43
匿名0 

※読んで下さっている皆様ありがとうございます。

少しだけ更新が遅くなります。気長に待ってやって下さい。宜しくお願い申し上げます。

No.197 13/10/17 03:15
匿名0 

>> 196 同期入社の葉子がケタケタ笑っていた。

「またあの人なの?いや~だ!お客様もカンカンだったじゃない?」

「3年もいて、このミスはもう適正なしって事よね~」

「もうダメなんじゃな~い?」

呆れてものも言えない

No.196 13/10/17 03:08
匿名0 

>> 195 2年ほど先輩ではあるが、私の方が年齢が上。その上彼女は未だに、PCを使いこなせない。

ツアーを組むお客様なら、なんとか無事に日程から時間の割り振りなどが出来る。問題は単独旅行に行くお客様の宿泊指定、日程調整などがいまいちずれる。
その度に、もう一人の先輩と二人して旅行先から決めなければならない。

先日はホテルの予約を取り忘れ、急遽ホテルを変更せざる得なかった。

それもこれもPCの入力ミスだった。

No.195 13/10/17 02:53
匿名0 

>> 193 あの人が憎い!憎い!憎いーっ! だいたい社会人としての常識も欠けるし!な~にあの態度! 私のほうが年齢も学歴も上よ! こっ… 私は某旅行会社に入社して1年経った。
1年でようやく会社の雰囲気にも慣れ仕事も順調に覚えて新しい海外ルートにもプロジェクトを組むまでになったが、あの人石川 正美には腹の立つ事ばかり…
※フィクションなので架空の名前です。

No.194 13/10/17 02:46
匿名0 

※二重投稿になってしまいました。申し訳ありません。下段レスが修正したものです。

こった=誤り
こっち=修正部分

読みづらい文章ですみません

No.193 13/10/17 02:42
匿名0 

>> 191 どいつもこいつも人をバカにして許せない! 私はねえ大卒よ!某有名大の理学部卒業! なによ!ちょっとばかり入社が私より早いからって… あの人が憎い!憎い!憎いーっ!

だいたい社会人としての常識も欠けるし!な~にあの態度!

私のほうが年齢も学歴も上よ!

こっちが下手に出てやってるのよ感謝しなさい

ふふん

  • << 195 私は某旅行会社に入社して1年経った。 1年でようやく会社の雰囲気にも慣れ仕事も順調に覚えて新しい海外ルートにもプロジェクトを組むまでになったが、あの人石川 正美には腹の立つ事ばかり… ※フィクションなので架空の名前です。

No.192 13/10/17 02:42
匿名0 

>> 191 あの人が憎い!憎い!憎いーっ!

だいたい社会人としての常識も欠けるし!な~にあの態度!

私のほうが年齢も学歴も上よ!

こったが下手に出てやってるのよ感謝しなさい

ふふん

No.191 13/10/17 02:37
匿名0 

どいつもこいつも人をバカにして許せない!

私はねえ大卒よ!某有名大の理学部卒業!

なによ!ちょっとばかり入社が私より早いからって!

偉そうに!短大卒なんて2年早いだけじゃない!

私はその分勉学に励みましたから!

先輩ずらして偉そうにねえ

  • << 193 あの人が憎い!憎い!憎いーっ! だいたい社会人としての常識も欠けるし!な~にあの態度! 私のほうが年齢も学歴も上よ! こっちが下手に出てやってるのよ感謝しなさい ふふん

No.190 13/10/17 02:30
匿名0 



無題


No.189 13/10/14 00:06
匿名0 

>> 188 あれから15年が経った。
宏樹の裁判が終わり、今は償いの為でもある刑務所に服役中だ。

無期懲役の判決だった。
事件の日には、アルコールによる心身喪失状態。殺人罪と言う罪…

果たしてその罪の償いの責任があるか否かが争点となったが。

美恵は、面会の許可が出るのを待っている。

歩も今は、大学生だ。

大きく成長してくれた…
それもこれも美恵の両親のおかげでもある。

歳は誰でもとる。

結局、美恵は再婚はせず両親の元で暮らし、今度は両親に恩返しをしている。

歩も進路先は決まった。

poison

何も本当の毒ではなくとも
poisonは、どこにでも誰にでも手にする事が出来る。
平和な日常を脅かす毒。

それがpoisonなのだ。

No.188 13/10/11 18:23
匿名0 

>> 187 ほどなくして、とある此所からはるか遠くの地に、新しい家を建て一からやり直す覚悟で生まれ育った家をあとにした。

No.187 13/10/11 18:20
匿名0 

>> 186 美恵自身も大きな傷を抱えたが、歩がいた。

唯一の救い

私の子供…
歩の成長だけが救いだった。
美恵の大事な宝物。と同時に父や母に取っても、やはり大切なもの…大切な宝物だった。

No.186 13/10/11 18:16
匿名0 

>> 185 宏樹の兄もまた、体調を崩し入院をした。

全てが、何もかもが狂って来る…

No.185 13/10/11 18:13
匿名0 

>> 184 離婚届けが受理されたのは、宏樹が医療刑務所に入院をしてすぐの事だった。

錯乱状態と酒による離脱症状が始まり、まともな聴取が出来なかったからである。

美恵は、何回か面会の申請をしたが面会謝絶と言う理由で宏樹には会っていない。

No.184 13/10/10 21:59
匿名0 

>> 183 「父さんも、ここを手離して、田舎の空気がおいしい場所に引っ越そうと思う。以前から考えていた事だ。
老後は母さんと二人で、小さな畑でも耕し悠々自適に暮らすのが夢だったんだ。
美恵も歩も一緒に暮らせるように少し計画を変更するが、どうだろう?美恵もまだ若い。きっとやり直す事が出来るんじゃあないか?」

父の言葉は本当に嬉しかった。でも………

未だに混乱している頭の中ではあるが…

宏樹がそんな大事件を起こすなんて、とても信じられなかった。

私は、一体、どうすればいいんだろう…?

No.183 13/10/10 21:48
匿名0 

>> 182 父から
「離婚をしてくれないか?母さんもきっと、同じ気持ちだ。歩の為でもある。美恵は何も悪い事はしていないんだ。これから、歩も大きくなる。その時、自分の父親が…………」あとは声にならなかった。

美恵も体調を崩し、寝込んでいた。

全国のTVニュースやワイドショーなどで、この事件は大きく取り上げられ、美恵の実家にも、取材が殺到した。固定電話からは、心ない誹謗中傷や脅しの電話がかかって来た。

近所にも出かけられない日々が続いた。

アパートは、とあるなんでも屋という廃品回収業者に依頼し、高額なお金を取られたが、全て綺麗に片付け引き払った。

No.182 13/10/10 17:03
匿名0 

>> 181 宏樹の供述によると、事件の日、やはり金銭で両親とトラブルになり、酔って泥酔していた宏樹は両親をあやめてしまう…

TVか何かのもので見たのだろう…エアコンで室内を16℃に設定し死因の時間帯をずらすと言う隠蔽工作もしていた。実際は、室内の温度を下げたからと言って、死亡推定時刻を遅らせてもなんら関係がない。

凶器に使われた包丁には、宏樹の指紋がベタベタとついていたし、凶器自体も、台所に転がっていた。

実家なのだから、宏樹の服なんぞ沢山ある。実家でシャワーを浴び服を着替え、何事もなかったかのように実家をあとにする…

返り血を浴びた宏樹の服は、実家からやはり見つかっていた。

ただ、酒による記憶障害いわゆるブラックアウト状態が続き、容疑を否認はしている。

覚えていません。

何も、知りません…

毒のまわった頭は、ただただこう言うだけであった…

No.181 13/10/10 16:49
匿名0 

>> 180 一気に押し寄せた責任の重大さに宏樹は、壊れてしまった…

仕事先は、事件の起こる前の月で昼間から酒を飲み、上司を殴り解雇になっていた。宏樹の両親は、嫁である美恵には、黙っておくようにと言ったと言う。

給料の立て替えをしていた。酒代も両親からムシリ取っていた。

昼間やる事を失った宏樹は、パチンコや競馬などに出かけ時間を潰した。

何気ないふりをして、酔ってはいるが美恵と子供の待つアパートに帰る。

No.180 13/10/10 16:41
匿名0 

>> 179 宏樹はすでに十代から、お酒を飲んでいた事。隠れ酒だ。運よく会社にも就職できた。

美恵とも結婚出来た。

宏樹の両親はすごく喜んでいた。これで酒とは縁が切れる。子供も出来、一人前の1人の父親。夫。社会人。
多分、宏樹の両親は分かっていたのだろう…宏樹がすでに、アルコールによる依存。人格崩壊などを…

No.179 13/10/10 16:35
匿名0 

>> 178 お酒と言う毒


これからの将来もこれからの人生もダメにする毒…

後日、警察署の刑事さんが来てことのあらましを話てくれた。

No.178 13/10/10 09:59
匿名0 

>> 177 宏樹には4つ離れた兄がいる。
遠くの地に就職をし、独りで生活をしていた。

「原田宏樹の兄も、明日一番の新幹線でこちらに来るそうです」

宏樹の兄とは、結婚式に会った以来だ。

歩が生まれ、お祝いの品が宅配便で送られてきた。

忙しい仕事で、お正月などには帰省できないでいた。
刑事さんは
「お忙しい所ありがとうごさいました。今後の捜査の進み具合で、またご連絡します。原田美恵さんは当分の間はご実家にいらっしゃるのですね?」

返事をするのもやっとで、力なく椅子から立ち上がった…

No.177 13/10/10 09:46
匿名0 

>> 176 美恵は
「いえ、昨日昼間から主人は家にいたみたいで、お酒を沢山飲んで寝ていました。私が子供と帰ってきた時に、主人の携帯に会社から電話がありまして、私が出た所、庶務の方から退職手続きをするようにと言われました。明日、主人の会社に行くつもりでした。」

ここまで言うのが、やっとだった…

何が起きているのか、さっぱり分からない…
早く、実家で待っている歩に会いたかった…

No.176 13/10/10 09:39
匿名0 

「原田美恵さん。覚えている事でいいです。原田宏樹は何時に仕事に行き何時頃帰宅しましたか?」

美恵は有りのままを説明した。

若い男性…多分刑事さんなのだろう…
「原田宏樹は、半月前に仕事を辞めています。」

「原田宏樹の会社に連絡を取りましたか?」

美恵は、やっぱりと言う気持ちとそんな事は嘘だと言う気持ちで、頭が混乱した。

No.175 13/10/10 09:31
匿名0 

>> 174 若い男性は
「落ち着いてください。すでに自供を始めている所なんです。原田宏樹…さんが。」

「原田誠さん。原田清実さんは自宅でお亡くなりになっていまして。発見されたのは、死後4日経っていました。腹部の刺し傷が死因です。山下さん、原田美恵さんのその日の行動は、こちらで把握してます。」

「一応、捜査の為の調査ですのでご了承ください」

「何を馬鹿な事を言っているんだ?宏樹君がそんな事をする訳ないじゃないか!訳が分からない…」父は、机をドンと叩いて抗議する。

4日前と言う事は、先週の火曜日にあたる。

その日は、いつもの様に、泥酔して帰ってきた日だ。
歩の保育園で、園児たちがシャーベットアイスを作るのに材料を前の日に買ったのを覚えている。

でも何故?会社じゃなかったのか?

まだ宏樹の会社には行っていない。会社を辞めたのはいつだったのだろうか?

毎日、酔って帰って来て悪態をつく、宏樹。
美恵は、記憶もさだかではない。

No.174 13/10/10 08:36
匿名0 

>> 173 最初に口を開いたのは、父だった。

「なんで原田さんご夫婦がここにいるんですか?それも、変わり果てた姿になって!警察にいるって事は、なんかの間違いですよね?」
「まさか…事件とか…なんとか…」

言葉がつまり黙りコクってしまった。

No.173 13/10/10 08:31
匿名0 

>> 172 もうひとり、やはり私服を着た男性が入ってきた。

こちらは、NPCを持っていた。多分、今から話す内容を録音とワードに打ち込むのだろう…

No.172 13/10/10 08:27
匿名0 

>> 171 美恵の頭の中はもう何も考えられなかった。

どうしてだろうと言う疑問も浮かばない。

父も消沈した面持ちでうなだれていた。

「こちらにどうぞ。お二人ともお疲れ様でした。」

若い私服を来た男性が招いている

私服と言っても、普通のサラリーマンとなんら変わらない。

No.171 13/10/07 12:17
匿名0 

>> 170 「原田美恵さんには、また二三お聴きしたい事がありますが。いいですか?」

「ここでは、なんですから昼間お話をした部屋で伺います」

眉ひとつ動かさず事務的に喋る、婦警さんが不気味に見えた。

No.170 13/10/07 12:13
匿名0 

>> 169 「どうして?………」

男性は、
「原田誠さん。原田清実さん。間違いありませんか?」

二人とも、固まったまま、首だけを縦に振った…

No.169 13/10/07 12:09
匿名0 

>> 168 父も美恵も目を見開き、氷ついた…

まず布を取り払われた顔…
宏樹の父親だった

つぎに、布を取り払った顔は、宏樹の母親…

「原田さん!」

父は思わず、大声になる。
美恵は、その場から倒れそうになった…

No.168 13/10/07 12:04
匿名0 

>> 167 「こちらに来てください。」男性が言う。

頭と思われるふくらみがあった布で全体を被せてあった。

男性は、布を少しだけ取り払う…

No.167 13/10/07 12:01
匿名0 

>> 166 布が被せられ、誰かが横たわっている。

ふたり…
並んで、寝ていた。

足元がふくらんで、その延長線上は、人の身体にも見えた…

No.166 13/10/07 11:58
匿名0 

>> 165 台車のようなものに、布が被せられ、キャスターがついている。何台もある。

そのまた奥に、今度は人ひとりが横になれる程の長い台車があった。病院で見た、キャスターつきの寝台のようでもある。

中央に、二台の固定されたベッドのようなものがあった。やはりステンレス製だった。

No.165 13/10/07 11:52
匿名0 

>> 164 奥にある扉を開く。観音開きのようで、真ん中に、取っ手がついていた。

中は、温度調節でもしてあるのか?少し寒い。

両脇に、ステンレス製の冷蔵庫のようなものが置かれ、冷凍庫のような小さな扉が幾つもあった。

No.164 13/10/07 11:47
匿名0 

>> 163 婦警さんもその男性も同じ格好をしている。

一体何をするのだろうか?

No.163 13/10/07 11:45
匿名0 

>> 162 中は、小部屋になっていた。そのまた奥に扉があった。
「これを着用して下さい」
紙で出来た、頭皮や髪の毛を全部入れろと言う。そしてまた紙で出来た、割烹着のような服。マスク、最後に薄手のゴム製の手袋が渡された。

テレビで見るドラマの手術をする医者のような格好になった。

No.162 13/10/07 11:37
匿名0 

>> 161 エレベーターが止まる。
ドアが開いて、薄暗い通路に出る。

コツコツと男性の靴音が響いた。

鉄製の頑丈そうなドアの前に立った。ガチャガチャと鍵を開ける…

No.161 13/10/07 11:34
匿名0 

>> 160 男性は、エレベーターのボタンを押した。地下2階。警察署には、地下があるのか?

美恵と父は顔を見合わした

No.160 13/10/07 11:32
匿名0 

>> 159 「原田美恵さんですね?そちらの方は…?」

美恵が言う前に、父は
「美恵の父親です。山下忠雄と申します。身分証明はいりますか?」

と言い、運転免許証と会社の名前の入った名刺を渡した。

「原田美恵さんのお父様ですか。分かりました。山下忠雄さんにも確認をして頂きます」

父は
「電話でも、確認とおっしゃっていましたが、何の確認ですか?身元確認なら、明日、市役所にいって戸籍と住民票と婚姻証明書の移しを持参しますが…」

昼間、聴取と言うか面会をした婦警さんと私服ではあるが、スーツを着た目付きの鋭い年配の男性は
「あなた方の、身元確認ではありません。では案内しますから、こっちな行ってください。」少し横柄な態度が気になったが、男性のあとについていった。後ろからは、やはり婦警さんがつく。

No.159 13/10/07 11:18
匿名0 

>> 158 ドアが開くと、中で忙しくしていた、警官や事務の人たちが、一斉に美恵たちを見た。

視線が集中して、ただ事ではない事を悟った。

No.158 13/10/07 11:15
匿名0 

>> 157 「父さんも、行くからな」
なんて心強いんだろう

美恵は、コクンと頷く。
警察署の入り口に着く。
大きな深呼吸をして自動ドアの前に立った。

No.157 13/10/07 11:12
匿名0 

>> 156 警察署の駐車場についた。来客用駐車場と書かれている。
自動のポールが、ボタンを押すと、上に上がった。

駐車券が出てきた。
それを受け取り、空いてる駐車スペースに車を止めた。

美恵もシートベルトを外して、外に出る。

夜風がひんやりとする。

No.156 13/10/07 11:05
匿名0 

>> 155 父の車に乗る。

何年ぶりだろう…
歩が生まれてからは、父の車には乗っていない。

助手席に緊張した美恵がいた。

父は
「カーナビって便利だな」「しかし…まあ、あっちに着いたら分かるだろうから…」

気を使ってくれている。
それだけでも、美恵の心は安心した。

No.155 13/10/06 03:51
匿名0 

>> 154 時計を見ると、夜の6時。いつの間にか、横で聞いている父の姿があった。

「わかりました。すぐに行きます。昼間に伺った警察署でいいんですよね?」

婦警さんは
「そうです。なるべく急いでください。では失礼致します。」

父が
「車を出すよ。父さんも一緒に行くから」

「母さん、歩と留守番を頼む」

美恵も
「お母さん、よろしくお願いします。」

心配そうな母の顔があった。
「あゆむ~おばあちゃんと一緒に居てね。今度こそ、ケーキを買ってくるからね。おりこいさんで待っててね」

歩は、元気よく
はい!っと返事をした。

母は
「あまり遅くなるようなら、電話をちょうだいね」

「気をつけてね。いってらっしゃい…」

玄関まで見送りにきてくれた…

No.154 13/10/06 03:38
匿名0 

>> 153 「ご主人さんは、元気にしてます。身元の確認を原田美恵さんにして頂きたいのです」

「早急に来てください。もし交通手段がなかった場合は、こちらから出向きますが。」

え?え?何を喋っているのだろう?身元確認?誰の?身元?

頭が混乱する

No.153 13/10/06 03:31
匿名0 

>> 152 「電話にて失礼致します。原田美恵さんですね。今から署まで来て頂きたいのですが。」

緊張したはりつめた声だった。

何かあったのだろうか?

「はい。原田美恵です。急を要しますか?主人に何かありましたか?」
早口に喋った。

No.152 13/10/06 03:26
匿名0 

>> 151 その時、美恵の携帯がなった。警察署からだった。

美恵は、飛び上がりソファーに正座をし携帯の着信に耳を傾けた。
「もしもし原田でございます…」

携帯の向こうから、午前中に会った婦警さんからだった。

No.151 13/10/06 03:21
匿名0 

>> 150 リビングにあるソファーに身を預けて、考え事をしていたら、いつの間にか寝てしまったようだ。

キッチンからいいにおいがする。

歩の笑い声が聞こえてきた。親って、なんてありがたいのだろう…改めて感謝の気持ちになる。

身体が言う事をきかない。
そのままソファーに横になった。身体にはタオルケットが掛けられていた。きっと、父が掛けてくれたのだろう…

ありがとうお父さん…

No.150 13/10/06 03:13
匿名0 

>> 149 美恵は、これからの事を考えていた。

今、住んでいるアパートはもう引っ越しをしよう。

ご近所中に迷惑をかけてしまったから…

謝罪の時の品は、何を持っていけばいいのだろう?
まさか、お金では失礼にあたるかな?でも、まだ器物損壊とは言われていない。
勿論、宏樹が壊したのであれば弁償をする。

あとは、宏樹の会社の事。退職の手続きをしなければ。失業保険の届けも出せない。

美恵たち夫婦は、貯蓄と言ってもたかがしれている。
どうしよう…

両親に借金をして支払う事も考えたがそれは、最終手段だ。これ以上、迷惑をかける訳にはいかない。

引っ越し先も決めなければ…

ひろ君、ごめんね…
自分の事で、一杯になっちゃって、ひろ君の事、後回しにしちゃった…

会社で、嫌な事があった時ちゃんと話を聞いてあげていたら、こんな事にはならなかったのに…

No.149 13/10/06 00:33
匿名0 

>> 148 宏樹の家は、車で50分の場所にある。宏樹が勤めていた会社の方面にあたる。

電車とバスで行くと、倍の時間がかかった。

美恵の父は車の運転をする。サンデードライバーだ。平日は、通勤に電車を使う。父の会社は電車の方が早い。朝は、道路が渋滞し中々前に進まないからだった。

No.148 13/10/06 00:26
匿名0 

>> 147 父も
「そのようだな。今、午後の3時すぎだから、もう少し経ったらもう一度かけてみるか?電話に出ないという事は、あちらの家に伺っても留守という事だしな」
「アパートに帰っても寝る所がないだろ?今夜もここに、泊まってけな」

美恵の仕事場が少し遠くなるが、歩の保育園は近くなる。バスとは、ルートによっては迂回する。

明日は、出勤をしよう。
歩も保育園に行かせよう。
美恵は、そう思った…

No.147 13/10/06 00:18
匿名0 

>> 146 今度は、宏樹の父の携帯にかけた。

やはり、すぐに留守電になった。父は
「もしもし、山下です。美恵がお世話になっております。少し話たい事があるのですが、またかけ直します。失礼致します」と留守電に入れた。

今度は、宏樹の母の携帯にかけた。

やはり、留守電になった。
「お父さん…やっぱり、警察署から連絡があって、向こうに向かってるんだよ」
そう考えるのが普通だった。

No.146 13/10/06 00:11
匿名0 

>> 145 電話の呼び出し音が受話器から漏れる。

中々、先方さんは出なかった。やはり警察から連絡があって、警察署に向かっているのだろうか?

父は、宏樹の自宅ではなく、今度は、宏樹の父の携帯にかけた。

やはり、着信音が鳴るだけであとは、留守電に変わってしまった。

「おかしいなあ。電話番号が間違っているのかな?」
「美恵の携帯を貸してくれるか?美恵の携帯には、電話番号が入っているんだろ?」

美恵は
「宏樹さんの家とお義父さんの携帯番号とお義母さんの携帯番号が入ってるよ」
はいと、父に渡した。
まず自宅にかける…

やはり、誰も出ない

No.145 13/10/06 00:00
匿名0 

>> 144 「決して美恵のせいじゃあない」
キッパリと父は言い切る。
「とにかく、向こうの親御さんにこちらから、連絡をしなければな。警察の方でも、連絡はしているはずだ。もし美恵が悪いとなったら、先方さんから電話があるよ。心配するな」

父の言葉は強くて暖かい。
氷ついた美恵の心を溶かしてくれる。

No.144 13/10/05 23:54
匿名0 

>> 143 「宏樹くんのご両親にも知らせよう…」

父は、携帯ではなく家の電話に手を伸ばした。

手書きの電話帳を開く。

「お父さん…宏樹さんが、あんな事になったのは、私のせいだから!私が悪かったから…」

「宏樹さんのご両親に、なんてお詫びをしていいのか、分かんないよ」

美恵は、また泣いた。
声を出して泣いた…

No.143 13/10/05 23:47
匿名0 

>> 142 「母さんから、あらかた聞いたよ。美恵も疲れた顔して…それで、どうなったんだ?」

父に、アパートの事、昨日の事、警察で婦警さんが言ってた事などを、とぎれとぎれ、鼻水をかみながら話した。

「じゃあ、まだ宏樹くんには会わせて貰えなかったんだな…宏樹くんの会社には行かなかったんだ…」

父は、考え事をする時、必ず腕組みをする。

うーむと言ったきり、腕組みをしたまま動かなくなった。

美恵は、お茶とお団子を盆に乗せ、テーブルに置いた。

No.142 13/10/05 23:37
匿名0 

>> 141 「おばあちゃん!いくいく~。また、ガチャポンしてもいい?」
歩が目を輝かせて母の方へ駈けていく。

「お父さんに話をしてね」母はそう言うと、歩と一緒に出かけて行った。

No.141 13/10/05 23:33
匿名0 

>> 140 「あゆむ~。おばあちゃんと駄菓子屋さんに行こうか?」
母が気を使って歩を外に誘う。お母さん、ありがとう…美恵は、また泣けてきた。

No.140 13/10/05 23:30
匿名0 

>> 139 「お帰りなさい。ママ~」たどたどしい言葉で、駆け寄る歩。

「おみやげは~?」

あ~そうだった。歩の好きなケーキ…忘れちゃった…
「ごめんね。今度は絶対に忘れないで買ってくるから」歩の頭をなで、抱っこした。また、大きくなったのかな?すごく重たい。

父が顔を出した
「美恵。どうだったか?大事な時に、父さんいなくてすまなかった。ごめんな…」
誰にも、あんな事は予測はつかない。
あんな事!

「お父さんにも迷惑かけて、ごめんなさい」
美恵は、今にも泣きそうになりながら精一杯に言った。

No.139 13/10/05 23:20
匿名0 

>> 138 疲れた…
本当に疲れた…

実家のチャイムを鳴らした

No.138 13/10/05 03:56
匿名0 

>> 137 美恵の父も旅行から帰っていた。

歩と父と母の笑い声がする。よかった。先ほど奈落の底に突き落とされた美恵には、天の声にも聞こえる。平和で安心出来る、暖かな声。

No.137 13/10/05 03:52
匿名0 

>> 136 タクシーが実家の前で停車した。

お財布を出そうとバックの中を見た。

先日、保育園の先生から頂いたパンフレットが目についた。

お金を払い、実家の玄関のチャイムを鳴らす。

インターホンごしに母が
「今、開けるよー」
明るい声がする。

今の美恵には、それだけが救いの声だった。

No.136 13/10/05 03:46
匿名0 

>> 135 ああ、ひろ君のご両親になんと言ったらいいのだろう?気が重い。私のせいだから、責められても仕方ないけど、これ以上責められたら私はどうなってしまうのだろう?

謝ってすむ問題ではない

No.135 13/10/05 03:41
匿名0 

>> 134 美恵は、もう少しの力も出なかった…
このまま、まっすぐに歩の待つ実家に帰ろう…

アパートは、何も出来なかったけど、ガスの元栓や電気のブレーカーは落としてきた。冷蔵庫の中のものも皆、ゴミに出した。

あとで、部屋の中も綺麗にしよう。もうあそこには住めない。

ご近所にも、一軒一軒お詫びをしなくては…

実家に向かうタクシーの中で、目まぐるしく考えた。

No.134 13/10/05 03:32
匿名0 

>> 133 宏樹を迎えに行って、そのまま帰れると思った。でも面会も出来ない、顔さえ見られない…

今、ひろ君はどんな気持ちでいるんだろう?
宏樹に会いたい…

本当は、警察から帰ったら、そのまま宏樹の会社に出向き、退職の手続きもしたかった。

なんで?会社を辞めてしまったのかを本人のくちから聞きたかった…

No.133 13/10/05 03:25
匿名0 

>> 132 美恵は、事の重大さを改めて実感した。

宏樹は、犯罪者になってしまった…

やはり私のせいだ…
私がいけなかったんだ…

宏樹が、言っていた事は、本当の事だったんだ…

警察署から出た美恵は、しばらくの間、動けなかった…

No.132 13/10/05 03:20
匿名0 

>> 131 「今日の所は、これでお引き取り下さい。まだ拘留中なので面会は出来ません。
原田宏樹のご両親にも連絡をして下さい。面会の日は、こちらから連絡します。では今日は以上です」

「お持ちになった本人の着替えその他については、お預かり致します。ご苦労様でした。」

No.131 13/10/05 03:14
匿名0 

>> 130 婦警は、深いため息をついた。
「アルコール依存症のご家族は、皆さんそう、おっしゃるんですよ」

「美恵さん。あなたも少しだけカウンセリングを受けて見てください。」

「出来れば、原田宏樹のご両親もご一緒にね」

意味が解らなかった。

私がカウンセリングを受ける?なぜ?
宏樹さんのご両親も?なぜ?

No.130 13/10/05 03:09
匿名0 

>> 129 美恵は
「婦警さん!ひろ君は、宏樹さんは、主人は…お酒さえ飲まなければ、とっても優しい人なんです!子供も大好きで、私だって、とても大事に思ってくれる、私にとっても大切な人なんです!」

「お酒が、あの人をあんなに変えちゃったんです!お酒さえ飲まなければ…」

あとは、言葉にならなかった…

No.129 13/10/05 03:02
匿名0 

>> 128 「失礼ですが、あなたも何か被害に遭われたと言う事はありませんか?」

「身体的な被害や精神的な被害…」

まさか、宏樹がそんな事をするなんて事は、絶対にない。美恵は、首を横に振る。

「原田宏樹は、多量のアルコールを飲み、心神耗弱状態と言う事にはなっていますが、正式に精神鑑定もする予定ではあります」

「常日頃から、飲酒をしていた事実はありますか?」
美恵は、黙りこくってしまった…

美恵が喋る事で宏樹の立場が悪くなってしまうのではないか?
警察の人に迷惑を、ご近所に迷惑をかけたのは自分が勝手に、家を飛び出してしまったからではないのか?
宏樹は、私を探す為に外に出掛けたのではないのだろうか?

頭の中が、真っ白になる…

No.128 13/10/05 02:48
匿名0 

>> 127 婦警さんは、事務的にこう言った。
「まだ被害届は出されていません。通報を受け原田宏樹を取り押さえる際に、警官に公務執行妨害と銃刀法違反の現行犯で逮捕されたした」

「拘留は、取り調べが終わるまでは警察署管内の留置所にいます。」

「近隣住民に少なからず、迷惑をかけ尚且つ恐怖心を煽りました。」

「以後、面会も制限されます。」

美恵は、宏樹には当分の間会えないと言う事だけは、解った…

No.127 13/10/05 02:38
匿名0 

>> 126 「あの…それで、今主人はどこに…今日は会わせていただけないんですか?」

「何かその…人に怪我をさせたり…何かを壊したり…」

美恵は宏樹の事で頭がいっぱいなっている

No.126 13/10/04 17:27
匿名0 

>> 125 「原田美恵さん。24歳。生年月日は…でよろしかったでしょうか?」

唐突に婦警さんが尋ねた。
「お子さんは、○○保育園の年少さん組。保育士担当は○○先生。ここまでは合ってますか?」

はい。と答える美恵。

「原田美恵さんの職場は、○○被服会社。お勤めされて5ヶ月と10日。ここまで、合っていますか?」

美恵は、再びはいと答える。

No.125 13/10/04 17:17
匿名0 

>> 124 「原田さん、こちらにおかけ下さい。お疲れではないですか?」

背もたれがクッションバネになっている椅子を薦められた。恐る恐る座ると、思ったより座り心地がいい。
机も事務所で使われているものとは違って、カフェにあるような丸い机だった。
少しだけ緊張がほぐれる

No.124 13/10/04 17:11
匿名0 

>> 123 「こちらにどうぞ。少し狭苦しいですが。お話をするだけですから。」

ドラマの中に取調室という場所が何回も登場する。

ここが、取調室?なの?

でも、少し違う。ドラマに出てくる取調室は、マジックミラーと呼ばれる。窓がついているのをよく見る。
じゃあ監視カメラがついているのかしら?

美恵の心の中はもう犯罪者そのものの気分だった。

それほど、警察という所は特殊な場所でもあった。

No.123 13/10/04 17:03
匿名0 

>> 122 「あ、あの主人は…?主人には合わせてもらえないのですか?」

「主人は…主人は、どなたかを…け、怪我をさせたり、何か悪い事をしたのですか?」

歩きながら宏樹の事を訪ねても、誰ひとり反応はなかった。

もしかしたら大変な事になっているのかもしれない。
美恵は、独りでこの場所に来た事を悔いた。

No.122 13/10/04 16:57
匿名0 

>> 121 スーツを着た男性が

「別室、空きました」と小声で言うのが聞き取れた。
「原田さんの奥さん。少しお聞きしたい事が二三あるので、よろしいですか?案内します」

奥の通路を指さして、こう告げる。

どこから、来たのか知らない間に婦警さんが後ろに立つ。

美恵は、警察に逮捕された気分になった。

私、何か?悪い事でもしたのかしら?自分の知らぬ間に…

美恵の足がガクガクと震える。

No.121 13/10/04 16:49
匿名0 

>> 120 「原田さんの奥さんですか?それを証明する何かをお持ちですか?」

突然に質問され戸惑う。

健康保険証は、美恵の会社から出されている。

まさか、婚姻証明書なるものを提示するには、市役所に行かなければ、貰えない。どうしよう…

戸惑っていると、

「では本人さん確認の為の何かをお持ちですか?」

この質問にも答えられなかった。
まさか、戸籍謄本を提出するのではないだろうか?

答えに窮地していると

「まあ、書類はあとでも結構ですがね。いずれ必要になりますから、揃えて置いてください。」

冷たい氷のような口調だった。

No.120 13/10/04 16:36
匿名0 

>> 119 「あ~原田の奥さんね。いますよお~。今、担当を呼びますから。ちょっと待って下さい。何かお持ちですか?少し中身を見せてもらっていいですか?」

着替えやバスタオルが入ったバックと美恵が普段持ち歩いているバックの中身を丁重に見ていた。

「はい。終わりました。ご主人、運転免許証も滅茶苦茶に破いちゃって、身元の確認が出来なかったんですよ~。電話は壊しちゃうし、携帯も壊しちゃうし。まいったねえ~」

声はとぼけているが、眼は笑っていない。
不気味だった。美恵の背中から冷や汗が吹き出た。

No.119 13/10/04 16:26
匿名0 

>> 118 受付のプレートのカウンターの前に立つ。目付きの鋭い警察官が、こちらを睨んでいる。

「あの…昨夜遅くに、こちらに…」言葉が見当たらない。くちごもる美恵を、上から下まで睨むように見ていた警官のひとりがカウンターごしに話かけてきた。
「あの…原田と申します。昨夜遅くに…ご近所さんから聞いて、主人がこちらにいると伺ったもので…」

美恵は自分で何を話ているのか分からなくなっていた。

No.118 13/10/04 16:17
匿名0 

>> 117 警察署などと言う所は来た事がない。

美恵は、車の運転免許も持っていない。

縁遠い場所。警察署…

オタオタと自動ドアが開く。すぐ横には受付と書かれたプレートが置かれていた。
奥の通路では、警察官の人たちが、忙しく行ったり来たりをしていた

No.117 13/10/04 16:11
匿名0 

>> 116 宏樹はまだ警察にいると、ご近所の人が言っていた。
宏樹のいる警察署の場所も聞いた。

きっと宏樹は昨日のパジャマのままだろう…

美恵は、宏樹の着替えと、何かの為にと貯えていた、少しばかりのお金を持ち、タクシーに乗った。

No.116 13/10/04 16:05
匿名0 

>> 115 ご近所に、挨拶をするのはあとまわしにして、何がどうなっているのか、まずアパートの部屋に入った。

案の定、この部屋だけに嵐が来たような有り様だった…

家具は、なぎ倒されテレビも原型を止めていなかった。

洋服は散乱し、その中には汚物もあり臭いもすさまじい。
テーブルは、一本の足が折れ斜めに傾いていた。

陶器というお皿は、全て粉々になっていた。

宏樹の携帯電話は、液晶部分が、何か鋭いもので何回も刺したあとがあり、中のバッテリーもひしゃげていた。

これでは、連絡の取りようもない。固定電話も同様に、配線が根元から引き抜かれており、壁がむき出しになっている。

私がいけなかったんだ

私が逃げたばかりに…
美恵は自分を責めた…

No.115 13/10/04 15:20
匿名0 

>> 114 お隣の人が声をかけてきた。
「原田さん。よかった。無事で…」

「昨夜は大変だったんだよ。お宅のご主人…」

やっぱりか…
尋ねるのが怖い…

「急に、大きな音がして、喚きながら外に出たんだろうねえ…
手当たり次第、そこら辺の家の玄関を叩きながら、わめいていてね…
はす向かいの人が警察を呼んだんだ。手に包丁を持ってたのを、向かい家の防犯カメラに映っていたからねえ…おっかなかったよお」
「奥さんとお子さんの姿がないもんだから、てっきりね…」

お隣の家のご主人は口をつぐんでしまった。

「あの…本当にご迷惑をおかけ致しました。改めて謝罪にうかがいます」
深々と頭を下げた。

「主人は今どこに…」

「警察からまだ帰ってないんじゃないかな?」

「それより、本当に無事でよかった。本当によかった」
お隣のご主人は涙ぐんでいた…

No.114 13/10/04 15:05
匿名0 

>> 113 アパートに近づくにつれ、心臓の鼓動が早くなる。

それに伴い身体中がガタガタと震えた。

宏樹は、今何をしているのだろうか?

コンビニで酒を買って来いと言われ、そのまま家を飛び出してしまった…

怒りに我を忘れているのだろうか?

こわい…
とてつもなく怖い…

No.113 13/10/04 14:57
匿名0 

>> 112 歩の声と母の声のするリビングに向かった。

食卓には、朝食が並んでいた。

朝の子供向けの番組を見て、歩は楽しそうに笑っていた。

「おはよう。歩の保育園には連絡しといたよ。またには、おばあちゃんちにお泊まりしてもいいでしょ?保育園の先生も心配していたから。今日は、ゆっくり、こっちにいたらいいよ」

母の言葉がとっても嬉しくて泣けた。

「美恵の仕事も今日は、休んだら?仕事は、忙しいの?パートさんだから、多少の融通は効くでしょ?」

美恵は、少し考えてから
「今日は、アパートに行って…宏樹さんも心配だし。宏樹さんの会社にも行って来なくちゃ。ありがとう。お母さん…」

「1日がかりには、ならないと思うけど、少しの間、歩をお願いします」

母に頭を下げた。

1児の母親がそのまた母親に頼む。それが当たり前と言う人はいるだろう…

また、その母親にも頼れず悩んでいる母親も沢山いる。美恵は、心底、感謝した。

No.112 13/10/04 14:41
匿名0 

>> 111 思えば、宏樹と結婚してから熟睡と言うものをした事がない。

歩も赤ちゃんで、夜中の授乳やオムツの取り替えなど、眠る暇はなかった。

午前中は、掃除に洗濯、夕飯の買い物とやる事は、山ほどあった。

歩がぐずり出すと、それらを中断しなければならない。歩をあやしながら、遊びの相手をしながら、~ながら、~ながらが多くなった。

宏樹の帰宅までに、部屋中をピカピカしなければならない。

~しなければならない。と言う強迫観念も芽生えた。
そうしないと、宏樹の機嫌が悪くなる。

「一体、1日何やってたんだよ!部屋は散らかってるし!今日は、ゴミ出しの日だったぞ!ゴミ出ししてないじゃあないか!1日寝てたのか?俺が、一生懸命、働いている時にお前は、グースカ、イビキかいて寝てたんだろ!」

「三食昼寝つきのいいご身分だ事!ふざけんなよ!役立たず!」

怒鳴り声がこだまする…

心の奥底に沈澱する毒のように…
やがて、その毒は全身にじわりじわりと、まわる…

No.111 13/10/04 14:25
匿名0 

>> 110 目が覚めた美恵は、一瞬どこにいるのか分からなかった。

隣のリビングで、母と歩の笑い声が聞こえた。

ここは、結婚するまで住んでいた美恵の家。

美恵は、やっと落ち着いて物事を考えられるようになった

No.110 13/10/04 06:47
匿名0 

>> 109 「宏樹さんのお母様にも耳に入れたほうがいいかもしれないね。でも美恵が悪者になってしまうかも知れない…」

「お父さんが帰って来てから、相談してみようか?」
父も母も周囲の人たちも、アルコール中毒の人はいない。対処の仕方も分からない。

とにかく美恵は眠りたかった。それほど疲れていた。

No.109 13/10/04 06:40
匿名0 

>> 108 美恵は、宏樹の変わりようや、歩の保育園の先生に言われた事。
そして、会社に退職の手続きをしなければならない事などを一気に話した。

母は、困惑の表情を浮かべている。

まだ信じられないと言う。
疲れきっていた美恵は、少し仮眠を取りたいと思った。実家に帰ってきて母の顔を見たせいでもある。

やっと不安から逃れられたと言う安堵感もあった。

No.108 13/10/04 06:32
匿名0 

>> 107 実家に着いたのは、朝の7時前だった…

今日は、歩は保育園を休まそう。母に頼んで、1日だけ預かってもらおう。

仕事は休みたくないが、仕方がない。宏樹の会社に行かなければ…

No.107 13/10/04 06:28
匿名0 

>> 106 大通りに出た所で、母に電話をした。

「もしもし~随分と早い時間だこと。どうしたの?」母は、寝ぼけた様子で語りかけてきた


「お母さん、今からそっちに行ってはダメ?話たい事が沢山あるの…」

母は
「こんな朝早くにどうしたの?宏樹さんは?まあ、いいわよ。こっちに来てから詳しい話を聞きたいわ」

ありがとう
お母さん…

美恵は、タクシーを止め、行き先を言う。夜勤の明けまじかなのだろう。少し遠出の行き先にタクシーの運転手さんは、快く乗せてくれた。

No.106 13/10/04 06:19
匿名0 

>> 105 美恵の実家は、電車で30分程度。始発はまだ動いていなかったが、待ってはいられない。

いつ宏樹が追いかけて来るかと不安になる

タクシーを拾おう

もう、あの家には居られない。今度、何かあったら、美恵の身体と心が壊れてしまう…

No.105 13/10/04 06:14
匿名0 

>> 104 歩を置いては行けない。

まだ寝ている歩を、少し窮屈ではあったが、おんぶをした。貴重品に少しの着替え、バックは小さめにし宏樹に気がつかれないように、コンビニに行って来ると言い外に出る

No.104 13/10/04 06:09
匿名0 

>> 103 夜が白々と明けてきた

夫は、相も変わらず深夜番組を見ながら大きな声で笑っていた

新しく封を切った日本酒はほとんど無くなっている

「コンビニ行って買って来いよ!チューハイが飲みたいんだ!おい!起きてるんだろ!バーカ!」

壁を足で蹴飛ばしていた

壁にまた穴が空きそうな勢いだった

美恵は洋服に着替え、歩もいつ出掛けてもよいように準備をした

No.103 13/10/04 03:14
匿名0 

>> 102 トイレから出た美恵は、真っ直ぐに歩に駆け寄る。

「恐かったね。ごめんね。ごめんね。ごめんね…」

歩を抱きしめて泣いた

No.102 13/10/04 03:12
匿名0 

>> 101 器にシチューをよそう。

テーブルに置くと、急いでトイレに駆け込んだ。

怪物は満足そうに、食い物を食らう

美恵は、あまりの痛さにトイレの中で泣いた。

出血もしていた…

胸にも、どす黒い痣が出来た…

No.101 13/10/04 03:07
匿名0 

>> 100 ふき溢れそうになった、シチュー鍋。なんとか火を止める。

後ろから、得体の知れない怪物のものも、溢れていた…

No.100 13/10/04 03:04
匿名0 

>> 99 後ろから羽交い締めにされ、無理矢理パジャマの上から乳房をわしづかみにされた。

シチュー鍋に火を通している。抵抗すれば、鍋がひっくり返るだろう…

歩…
見ないで…
歩…

宏樹は、そんな事はお構い無しに握り潰すように、美恵の乳房を掴んでいる。
もう片方の腕は、美恵の下着をずり落とそうとしていた。

酒くさい息が、美恵を襲う。この臭いで吐き気がこみ上げてくる。

完全に下着が膝まで下げられ、今度は宏樹の指が美恵の大事な部分を乱暴に押し開けられていた…

「なんだ~こんなに濡れやがって!淫乱女!」
「どうだ?気持ちいいだろ?」

宏樹の下半身はすでに、丸出しだった…

こんな凌辱は、許しがたい…

怒りに変わる感情を抑えるのがやっとだった…

No.99 13/10/04 02:50
匿名0 

>> 98 「早くしろよ!腹が減ってんの!なんか作れ!役立たず!バーカ!」

こちらに、近づいてくる。恐い…

美恵は、宏樹をかわす様にガス台の前に立ち、宏樹の好きなシチューを温め始めた。

後ろに立たれた。身がすくむ…

歩も見ている…
神さま…

No.98 13/10/04 02:43
匿名0 

>> 97 大好きだった、宏樹はどこにもいない。

もうダメかもしれない…
私には、どうする事も出来ない…

歩を守らなくては。矛先がまだ歩に及んでいない。
でも、いつ子供にひどい事をするか分からない…

どうすればいいんだろう?

No.97 13/10/04 02:37
匿名0 

>> 96 「ひろ君、なんでそんなに変わっちゃったの?優しいひろ君はどこにいっちゃったの?」

涙が溢れて止まらない。

「お前のせいに決まってるだろっ!みんな、お前のせいだ!お前と結婚したせいで、俺はこんなんなっちゃったの!責任とれ!バーカ!」

また怒鳴り声になった

こうなると、止める事は絶望的だった。

No.96 13/10/04 02:29
匿名0 

>> 95 「なんか食いもん作れよ!バーカ!今からお前の名前は、バーカだ!バーカ!」
「早くしろよ!バーカ!」
テーブルをガンガンと拳で叩く。

恐ろしい怪物がそこにいた…

No.95 13/10/04 02:25
匿名0 

>> 94 「酒!酒!どこだあ?あったあ!よーし!今からまた飲むぞう!」

ドタンバタンと身体を揺らし椅子にもたれかかるように座り、テレビのコントローラーをいじくり始める。
美恵は、床に散乱したお皿を片付けた。

歩がベソをかいて、覗いている

No.94 13/10/04 02:18
匿名0 

>> 93 「なんだとお!亭主に意見するんか!何にも出来ないくせに!生意気なんだよお!」

何かが、宙を舞い飛んできた

お皿だった…
夕食にと作った料理が盛り付けてあるお皿…

壁に当たり、粉々に砕けた…

No.93 13/10/04 02:13
匿名0 

>> 92 この目つきになると、恐くなる。

美恵は、震える身体をなんとか平常に保とうと必死になる

「起きるのが、遅かったからあゆむと一緒に先に食べたよ。ひろ君の分はあるからね。今、温め直すね。夜中だから少し静かに、話をしようよ。ねっ?」

No.92 13/10/04 02:08
匿名0 

>> 91 「あれえ?まだ1時か?夜中か?」

冷蔵庫を乱暴に開け閉めしていた

美恵は、そっと台所の隅に立ち尽くす
「ひろ君、少しお話があるんだけど…」

か細い声で話しかける。が、宏樹には聞こえていないようだった。

「なあんだあ?いるんじゃねえかよ!俺が起きたら、真っ先に飯の支度をしろよ!バカヤロー!」

目付きが変わる…

どこを見ているのか分からない目…

目が座るとは、この事を言うのだなと美恵は、思った…

No.91 13/10/04 02:00
匿名0 

>> 90 「あれ?ここはどこだ?
頭いてーっ!そうだ家に帰ってたんだった!おーい!美恵ー!あゆむーっ!どこだーっ!いないのか?」

宏樹は、まだ酔いの覚めぬ頭をブンブンとふる

フラフラの足元で乱暴に台所に向かった

No.90 13/10/04 01:55
匿名0 

>> 89 美恵の身体が硬くなる

ガタガタと震えがくる

もう止めて!
大きな音を立てないで!

美恵は心の中で叫ぶ…

No.89 13/10/04 01:53
匿名0 

>> 88 洗濯もしなくては…
でも、夜に洗濯機を動かすとご近所迷惑だ

そんな些細な事をきにしていた時期もあった

宏樹が、暴れる前までは…

うとうととした頃、襖で仕切られた六畳間でガタガタと言う音がした

宏樹が目を覚ました音だ

No.88 13/10/04 01:48
匿名0 

>> 87 歩と二人で、夕食をすませお風呂に入った。

お風呂から出た歩は、眠そうに何度もあくびをする

狭いアパートは、小さな台所とテーブルを置いたらもういっぱいだ。

六畳間の畳の部屋と四畳半の部屋だけ…

四畳半の部屋には小物類が細々と置かれている

今晩は、ここで寝よう…
ひとつの布団を敷くと、いっぱいになった…

No.87 13/10/04 01:41
匿名0 

>> 86 冷蔵庫の中には、まだ日本酒が2本もあった。

捨ててしまおうか?

お酒さえなければ、お酒さえ飲まなければ、優しい夫…

優しいパパ…

No.86 13/10/04 01:38
匿名0 

>> 85 「ええ?宏樹さんが?まさかあ?なんかの冗談でしょう?お母さんを担ごうなんて美恵も、そんなジョークを言うんだ?アハハ」

「明日になれば分かる事だし、宏樹さん、きっと疲れいるんだよ。寝かせてあげなね?じゃ、切るよ。今から婦人会のカラオケに飛び入り参加なのよ~またね~」

美恵の母は、知らない。
アルコールの恐さも、アルコールによって人が壊れていくさまを…

No.85 13/10/04 01:14
匿名0 

>> 84 宏樹はまだ起きない

呼吸をするたびにお酒の臭いが部屋に充満する

「ママ…おなかへった…」いつも食事をするテーブルには、今しがた作った料理が並んだ

美恵は、携帯を取りだし母に電話をした

No.84 13/10/04 01:09
匿名0 

>> 83 美恵は混乱する頭のまま、
夕飯の準備をしようと、台所に立つ

歩を抱っこしたまま…

買い物袋の中には、宏樹の好きな食材がはいっている
頭を空っぽにして料理を作りはじめた

No.83 13/10/04 01:05
匿名0 

>> 82 一方的に切れた携帯をまだ握りしめていた

宏樹が会社を辞めた?辞めさせられた?

頭の中がぐるぐると回る

「ママ…」
歩が、抱っこしてと言うように寄り添ってきた

No.82 13/10/02 16:49
匿名0 

>> 81 美恵は、急いで夫の携帯に出る

「原田でございます。いつも主人がお世話になっております…」

受話器の向こうでは、事務的な声がした

「原田さんですか?こちらは、事務ですが、ご主人さんの退職手続きがありますので、一度事務室のほうへお越しください。お時間は朝9時より17時までになっております。よろしくお願いいたします。では」

電話は、一方的に切れた…

No.81 13/10/02 16:41
匿名0 

>> 80 夫の携帯が鳴り響いていた
着信を見ると、夫の会社からだった

No.80 13/10/02 16:39
匿名0 

>> 79 涙が溢れてくるのを、子供には見せたくなかった

「パパは寝んねしてるだけ…大丈夫だよ…」

この言葉を言うのがやっとだった…

No.79 13/10/02 16:36
匿名0 

>> 78 「パパ死んじゃったの?起こしても起きないよ…」先に、入っていった歩が心配そうに、六畳間を指さす

夫は、大の字になり
大きなイビキをかいていた
吐く息が、この世のものではないような生臭さだ
発酵臭いや腐敗臭に近い…

No.78 13/10/02 16:30
匿名0 

>> 77 テーブルには、1リットル入りの紙パックの日本酒が2本転がっている

つまみに何か食べたのだろう…
空になったスーパーのトレーが箸とともに、床に落ちていた

No.77 13/10/02 16:26
匿名0 

>> 76 「パパが帰ってきてるの?パパ~おかえり~」

歩が勢いよくドアを開けた

やはりだ…
あの独特の臭い…

嫌な予感…

No.76 13/10/02 16:23
匿名0 

>> 75 アパートに帰宅した

なんかおかしい

玄関の鍵が開いていた

No.75 13/10/02 16:21
匿名0 

>> 74 夫に連絡したメールの返事がまだない。

また遅くなるのかな…
またお酒を飲んでいるのかな…

美恵は、母親に電話を入れる

「まだ宏樹さんから連絡がないから、もしかしたらまた今度になっちゃうかも…」

電話口の母は
「いいよ。いいよ。あたしが急に電話なんかしちゃったから。また今度でいいよ。歩は元気?声だけ聞かせてえ」

歩に携帯を渡しながら
「おばあちゃんからだよ~おばあちゃん、お元気ですかって大きな声で言うんだよ~」

息子に携帯を渡した

携帯電話が歩の顔から、半分以上も出て、おかしな持ち方が、可愛らしい

No.74 13/10/02 16:11
匿名0 

>> 73 美恵は保育園に歩を迎えにいった

保育園は、丁度、美恵の働く工場と自宅のアパートの中間地点にある。

宏樹の会社は、反対側。

5時の定時に終わって、歩を迎えに行って帰りに歩と一緒に買い物をする。

歩は聞き分けいい子で、悪く言うと大人しすぎる子で、何がいいか聞いてもあまり反応が鈍い。

「今日ねママの所におばあちゃんから電話があってね。晩ごはん、レストランで食べない?って。歩の大好きなグラタンもあるよ」

「おばあちゃんが来るの?やったあ!グラタンも食べるの?やったあ!」

大喜びをしている我が子
………

No.73 13/10/02 15:59
匿名0 

>> 72 今日は絶対にお酒を飲まないでください!

お酒を飲まない宏樹が大好きです!

絶対に…

No.72 13/10/02 15:57
匿名0 

>> 71 夕方、仕事も終わりかけた頃、ロッカーにしまった携帯がなっていた

着信履歴を見ると、美恵の母からだった

「今晩ねえ。お父さんが会社の一泊旅行でいないんだ。美恵の所で食事でもどうかな?って。勿論、レストランでね。歩にもたまには、会いたいし」

「都合はいいかしら?よかったら連絡してください」
留守電に録音された母の声
即座に行きたい!と思った
でもまた、宏樹の夫の顔が浮かぶ…

No.71 13/10/02 15:49
匿名0 

>> 70 本当なら、もっと子供と一緒にいたかった

保育園じゃなくて幼稚園に通わせたかった

歩と一緒に、公園や遊園地にも行きたかった

勿論、宏樹という夫であり歩の父親として

家族で、どこまでも、いつまでも一緒にいたかった

No.70 13/10/02 15:44
匿名0 

>> 69 美恵の工場が終わるのが5時。それから、残業などたまにあるが、無理を言って定時で上がらせてもらっている

その代わり、人の倍働いた。手先の器用な美恵は、かなりの分量をこなせた

だから、正社員でも文句を言う人はいない

むしろ、工場長はパートじゃなくて正規雇用をするとまで言ってくれた

No.69 13/10/02 15:38
匿名0 

>> 68 正直、美恵はショックだった。子供の歩まで心配をさせるなんて…

宏樹は一体どうしてしまったのだろう…

仕事には毎日、出掛けているが、あのお酒臭い息。怠そうな動作。
仕事は、きちんと出来ているのだろうか?


No.68 13/10/02 15:34
匿名0 

歩を保育園に預け、仕事に向かおうとする美恵を保育園の先生が呼び止める

「原田さん、最近何かありましたか?あゆむくんがね、パパがおばけになっちゃったって…お昼寝の時間になると少しだけ、イヤイヤをするようになってね…ご家庭のプライベートに口を挟むつもりなんてありませんが、お子さんが何か訴えたい時って、お父様とお母様の仲を心配しての事が多いんです」

「お母様も少し疲れていらっしゃるみたいなので…」
「何かお悩みの事がありましたら、ここに相談するといいですよ。」
渡されたパンフレットは、子供なんでも相談所という場所と保健センターの案内書だった

No.67 13/10/01 18:13
匿名0 

>> 66 毎晩飲んで狂う

そして翌日には、何事もなかったように仕事に出掛ける、夫。

美恵の精神は限界に来ていた

No.66 13/10/01 18:10
匿名0 

>> 65 奇声をあげ卑猥な言葉も連呼する

時には大きな声で泣き叫び
時には大きな声で怒鳴り散らす

酒が抜けると、記憶がないようで

「なんで壁に穴が空いているんだ?」と聞いた事もある

No.65 13/10/01 18:06
匿名0 

>> 64 それから毎晩、お酒を飲むようになった

最初は二合も飲むと、言動がおかしくなり動きもフラフラとする

手に持ったものを、手当たり次第投げた事もある

No.64 13/10/01 18:02
匿名0 

>> 63 そんな時、仕事上で些細ないざこざがあり夫は、外でお酒を飲むようになった

酔って帰ってきた夫に、有無を言わさず強引に強要された

まるで人が変わったように
大きなおなかを何度も押さえつけられた

腰の骨が折れるのではないかと思うほどの激痛が美恵の身体を襲った

苦痛だけの営み…

それが酒に飲まれた宏樹の本性でもあった

普段は決して言わない卑猥な言葉を何度も何度も怒鳴り散らす

酒という毒の恐ろしさだった

No.63 13/10/01 17:53
匿名0 

>> 62 夫が酒乱だと分かったのは、歩が産まれる少し前だった。

おなかが大きくなるにつれ身体も思うように動かない。

それまでは、宏樹の求めに応じて夫婦としての営みもあった。

宏樹も美恵の身体を労って妊婦の性生活本などを読んで、負担にならぬよう気をつかってくれた

No.62 13/10/01 17:46
匿名0 

>> 61 目覚ましのアラームが鳴る
起きなくちゃ

横にスヤスヤと眠る歩の頬をなぜ、美恵は重たい身体を引きずりながら台所に向かう

夫も起こさぬように、静かに、食事の準備をした

No.61 13/10/01 17:41
匿名0 

>> 60 夫がバランスを失って床に倒れる音だった

そのまま、仰向けに寝転がりイビキをかいている

何もせずにまた、横になった

下手に起こすと、また大変な事になるから…

No.60 13/10/01 17:38
匿名0 

>> 59 ウトウトとした時

ガターンと言う音ともに、椅子が倒れる音

何かが壊れる音がした

No.59 13/10/01 17:35
匿名0 

>> 58 歩を布団に寝かせ、台所のテーブルで寝ている夫に毛布をかけ、シンクに転がったお皿を片付けた

風呂場も水びたしだ
綺麗に掃除をし、歩の隣に横になったのは夜中の3時すぎだった

4時半には起きなければ…
夫のお弁当と歩のお弁当
朝食も作らなくちゃ

美恵も働いている。歩を保育園に預けて、その足ですぐに職場に向かう。
運よく、被服の工場に勤める事が出来た。仕事は、洋服の裏地を流れ作業で裁断、縫い合わせ、そしてスーツやジャケットやスカートの裏地になる。

細やかな仕事でもある

中にはシルクを扱う事もあり神経も使う仕事だった

No.58 13/10/01 17:21
匿名0 

>> 57 ようやく夫も寝たようだった。テーブルにつっぷしイビキをかいて寝ている

お酒臭い
部屋中がお酒の臭いであふれている

吐き気がする

歩も抱っこしている時、寝てしまったようだ

体重も重たくなった
赤ちゃんだった頃より大きくなった歩

No.57 13/10/01 17:16
匿名0 

>> 56 美恵はその言葉が嬉しかった。でもお酒を飲んでいない時の宏樹は、とても優しくて子煩悩な夫。

どうして、あんなに変わってしまうのだろう?

何かいけないものが、お酒の中に入っているのではないだろうか?

No.56 13/10/01 17:11
匿名0 

>> 55 「静かにしてくれませんかね?今度、騒いだら警察を呼びますよ。まったく…奥さんは、大丈夫?殴られたりしてない?ご主人が酒を飲んで騒いだら警察に通報しても一向にかまわないからね」

「一度、がっちり警察のお巡りさんに怒られるとちゃんとする事もあるよ。気をつけてね。じゃ」

お隣の人はそう言って帰って行った

No.55 13/10/01 17:04
匿名0 

>> 54 歩を抱き上げ、玄関に向かう

宏樹は台所のテーブルを両手で叩きながら威嚇する
日本酒の1リットルサイズの紙パックを握りしめていた

No.54 13/10/01 17:00
匿名0 

>> 53 時刻は0時すぎ

玄関のチャイムの音がする。また、お隣りさんのおじさんが文句を言う為にドアの前に立っているのだと思うと、恵美の身体は動かなくなる

「おーい!誰か来たぞ!出ろよ!バカヤローっ!」また、怒鳴っている夫

自分が大騒ぎをしてご近所から疎ましいがられている事など、つゆほども知らない

No.53 13/10/01 16:54
匿名0 

>> 52 風呂場の中で大きな音と怒鳴り声が聴こえる

息子の歩がその音を聞いて怯えながら泣きじゃくっていた

怖い。
ただただ怖かった…

寝室の部屋になっている畳の六畳間で子供を抱きしめて泣いた…

No.52 13/09/30 23:57
匿名0 

>> 51 宏樹と交際している時は、あまりお酒を飲む機会がなかった

美恵の両親に挨拶に行った時にも、あまりお酒をのまなかった

美恵も宏樹はお酒の飲めない人だと思っていた

美恵自身や美恵の家族も、お酒を飲まない

宏樹の家族にしても、そんなにお酒を飲むと言う感じではなかった

お酒は、好きではない

香りもあまり好きではなかった

No.51 13/09/30 23:50
匿名0 

>> 50 あれよあれよと言う間に、若い家族となった

幸い、二人の両親もこの結婚は大喜びをし、結納からお式、新婚旅行の資金に至るまで援助をした

新しい家族が住むアパートも、両方の両親で決めた。
そして、晴れて宏樹と美恵は夫婦となった

No.50 13/09/30 23:42
匿名0 

>> 49 宏樹も女性と付き合うと言う事は初めてだった

高校を卒業してからは、男ばかりの専門学校だったし仕事場も男ばかりだったからだ

結婚の話が飛び出してからは、それはそれは早かった
新婦さんのおなかが目立つ前にお式を終え、新婚旅行にも行きたかったからだ

No.49 13/09/30 23:36
匿名0 

>> 48 その同窓会があってから、お互いの連絡先を教えあって交際が始まった

宏樹22歳
美恵21歳

交際が始まり、すぐに美恵のおなかの中に新しい命を宿した

No.48 13/09/30 23:32
匿名0 

>> 47 宏樹と美恵は、高校時代の先輩と後輩の関係だった。
ひとつ上の宏樹は、車関係の整備士になるべく専門学校に入った。

美恵は、高校を卒業しフリーターで働きながら洋裁の専門学校に通っていた。

二人が再開したのは、宏樹が就職も決まり高校の部活の同窓会の時だった。

美恵はその時はマネージャー

後輩も呼ぼうと当時の副部長がひと言言ったのがきっかけになった

No.47 13/09/30 23:21
匿名0 

>> 46 夫はお酒を飲むと人が変わる

酒乱という言葉を知ったのは、つい最近だ

「あ~あ!結婚なんかするんじゃなかったよ!独身だったら俺の働いた分の金は全部、俺が使えるんだもんな!」

「風呂は?まさか、沸いてないとか言うんじゃないだろうな!」

「飯もいい!風呂入って寝る!」

テーブルを壊さんばかりにガチャガチャと音を立て、立ち上がり、フラフラした足取りで風呂場に向かう、夫の後ろ姿を、おびえるように見つめていた

No.46 13/09/30 23:13
匿名0 

>> 45 「んだよ!しけた晩飯だな!冷凍食品ばっか!」

「こんなの食えるかよ!冷凍食品って、割高なんだぞ!知ってっか!料理もろくに出来ねえのかよ!」

夫が酔いにまかせて怒鳴り散らしていた

美恵の心は壊れかけている

No.45 13/09/30 23:08
匿名0 

>> 44 時刻は、とっくに夜10時はまわっていた

やっと寝かしつけた歩が、またぐずり始めた…

歩は今年の夏に3才になったばっかりだ

保育園の空きを待ってやっと入れた

だけど、環境が変わったのがいけなかったのか夜はあんまり寝てくれない

保育園ではお昼寝の時間も影響しているのかもしれない

No.44 13/09/30 23:02
匿名0 

「ただいまー!あっー疲れたっ!おいっ!」

また玄関先で夫の宏樹が怒鳴っている

「ご主人さまのお帰りなんだぞ!顔くらい出せよ!てか!おかえりなさいって言って出迎えろ!バカヤロー!」

また、酔っ払っているようだ

No.43 13/09/30 22:57
匿名0 



無題


No.42 13/09/28 17:40
匿名0 

>> 41 「話はお聞きになりましたか?僕のアトリエもあとで案内しますよ」

彼だった

普段、画廊に来る時はいつもテンピ油の香りを漂わせたラフな格好していたが、今日は、スーツをきちんと着こなしていた。

私は彼を見つめた

No.41 13/09/28 17:35
匿名0 

>> 40 人の人生とはメビウスの輪に似ている

捻れが生じ、またその捻れが元の道に戻る

未来なんか見えない

と想っていても、その未来を少しだけ動かす事が出来る

自分では、それすら知らずに…

平凡でなんの取り柄もなく、幸もなく不幸もなく時計の時を刻むように生きてきた平淡な道。

No.40 13/09/28 17:28
匿名0 

>> 39 どこに、いらっしゃるのだろう?

有名な画家の先生。そしてあの有名な画廊のオーナーって…

No.39 13/09/28 17:25
匿名0 

>> 38 「今そのギャラリーのオーナー兼画家の先生がお見えになっていて、是非とも君にギャラリー担当をしていただきたいと、おっしゃっているんだよ。君は運がいい。私も君にはまだまだ、ここで仕事をしてもらいたいと思っていたのだがね。少し残念だなあ」

「新しいオーナーに、会って来てほしい」

「今ここにわざわざ来て頂いているんだなあ」

No.38 13/09/28 17:18
匿名0 

>> 37 「お疲れ様でした。実はね。貴女を違う画廊の担当をしていただきたいと思ってねえ。画廊と言っても私が趣味のようなギャラリーではなくて本格的な、と言うより今、一流と言われている最新鋭の画家の先生たちの作品を展示する場所に…」

え?何を言っていらっしゃるのだろう?
私は、ただのアルバイトである。

No.37 13/09/28 17:12
匿名0 

>> 36 オーナーが私を呼んでいる
次の作品の予定を立てるつもりなのだろう

No.36 13/09/28 17:10
匿名0 

>> 35 最終日とあって、作品を手掛けた画家の先生もお見えになっていた

無論、画廊のオーナーもいた

No.35 13/09/28 17:07
匿名0 

>> 34 作品の最終日、彼は来た

「こんにちは。先日は失礼を致しました。お陰さまで今ある作品の一点を購入する決心が出来まして。今、交渉している所なのですよ」

ずっと、ひとつだけの作品を見続けいた彼は、やはり手元に置きたいと願ったのだろう

「それはそれは、お気に召す作品がおありになり、よろしゅうございました。ありがとうございます。」

私も嬉しい。素直に深々とお辞儀をする

No.34 13/09/28 16:58
匿名0 

>> 33 秋の気配も色濃く、帰宅する頃には夕暮れが綺麗だ

この仕事を始めてから、私の中の私は少しずつ変わっていく

まるで季節が移り変わるように静かに静かに時を刻むように

No.33 13/09/28 16:54
匿名0 

>> 32 彼も納得したのか、明るい表情になる

彼もまた、会釈を返し飾られている作品のに歩んでいった

No.32 13/09/28 16:51
匿名0 

>> 31 「今展示されている作品展が終了しますと、休みに入ります。次の作品のコーディネートをする為に、3日お休みです」

にこりとした笑顔で、そう答えた

「展示されている作品展は、あと1週間です」

「ごゆっくりとされて下さい。」

軽く会釈をした

No.31 13/09/28 16:46
匿名0 

「今度、仕事が休みになるのはいつですか?出来る事なら、またあの街でお会いしたいのです」

以外な事を言ってきた彼の顔をまじまじとみた

No.30 13/09/28 16:43
匿名0 

>> 29 彼もまた、私という一人の人に興味があるのだ

人との縁とは、ひょんな事から始まる…

No.29 13/09/28 16:40
匿名0 

>> 28 彼は、おずおずとした仕草をしている

もう何回となく見た姿だ

「あの…俺、いや僕は、貴女に話があって…」

No.28 13/09/27 21:23
匿名0 

>> 27 素直に嬉しかった。

でもここでは、お客様であり画廊を見学していただく大事な人でもある

個人の感情など、どうでもよい事であった

No.27 13/09/27 21:19
匿名0 

>> 26 「いえ…あの…実は…」
彼の言葉が消え入りそうになる

「僕は、昨日のいた場所の近くに住んでいるんですよ。子供たちに絵画を教えているんです」

「まあ、教えるってほどでもありませんが、一応は教室を開いているんです…」
言葉少なに話す彼

まともに話をしたのは、初めてであった

No.26 13/09/27 17:32
匿名0 

>> 25 「いえ、あの昨日…あなたを見かけたもので、あなたも絵を…」
彼は、そのまま押し黙ってしまった

「やっぱり、貴方でしたか?似ている方がいらっしゃったから…人間違いをしたらご迷惑なので、お声はかけませんでした。ごめんなさい」

私は、いけないとは思いつつも社交辞令のような言い訳をした

No.25 13/09/27 17:25
匿名0 

>> 24 「あの…」
彼がはにかみながら何かを言おうとしていた

「お客様、いらっしゃっませ。お気に召した作品がおありになりましたら、お声をかけて下さい」

私は受付のマニュアル通りに話す

No.24 13/09/27 17:20
匿名0 

>> 23 この期間の作品展は、あと1週間で終わる

売れた作品は三点

小さな画廊としては、まあまあの売り上げだ

No.23 13/09/27 17:18
匿名0 

>> 22 夢中で鉛筆を動かしていると、ドアが開けられた

入ってきたのは彼

少し雨に濡れていた

No.22 13/09/27 17:15
匿名0 

>> 21 翌日の画廊はお客様がひとりもいらっしゃらない

外は小雨

受付のカウンターで隠すように、昨日購入したスケッチブックを取りだし、出入り口に飾られている花瓶の花たちをデッサンした

No.21 13/09/27 17:10
匿名0 

>> 20 改めて考える

声をかけた所で、何があると言うのだろうか?

私は、店の中に入り、スケッチブックとデッサン用の鉛筆を買った

また描いて見ようかな?

スケッチブックは、バックにも入るようにB5サイズを選んだ

No.20 13/09/27 16:45
匿名0 

>> 19 三原色を混ぜると、違う色が出来る

赤色と黄色を混ぜ合わせると橙色となる

だが、赤色の量と黄色の色の量の割合でオレンジ色や茜色にもなる

今、この瞬間彼にひと声をかけると色同士が混ざる事にもなる

私は迷う

No.19 13/09/27 16:39
匿名0 

>> 18 イーゼルを肩にかつぎ上げて歩く後ろ姿の彼に出会った

画廊以外で見る彼は、また違った印象を受ける

私は、彼に会いたかったのかも知れない

No.18 13/09/27 16:35
匿名0 

>> 17 絵具屋の店先に並んだ何種類という絵筆に魅とれていた時

あの画廊でかいだ匂いが漂う

絵を描く人には、解るだろうが色を鮮やかに出す為には、やはり繋ぎといわれる油を使う。油の配合で絵画そのものが個人として主張をする

同じ絵画を描いたとしても、それはやはり模倣作なのだ

その人間でしか描けない絵という事

それが繋ぎと呼ばれる油のだ

No.17 13/09/27 16:24
匿名0 

>> 16 絵画はこの色たちを使い、平面であるカンバスに、いかに描くかで絵画の本当の事が解る

人の人生にも似ている

No.16 13/09/27 16:21
匿名0 

>> 15 色には小学校の授業でも学ぶと思うが、三原色というものがある

赤色・黄色・青色
そしてもう二種類
白色と黒色

この色たちは、どの色を混ぜ合わせても出来ない。

これが色の基本である

No.15 13/09/27 15:52
匿名0 

>> 14 しかし恋愛と結婚はまた別の何かだと言う事も、分かっていた

若いうちは、恋愛から結婚と繋がりを持ち、幸せを掴んでいる人たちは沢山、知っている

私は、臆病者だったのかもしれない

No.14 13/09/27 15:48
匿名0 

>> 13 私自身は、学生時代には恋愛と言うものも経験はしている

恋人と呼ばれる事に、気恥ずかしさと心沸き立つ想いも何回かある

No.13 13/09/27 15:45
匿名0 

>> 12 彼の存在もその中に入るはずであったが、どうしても違う感情が沸き上がる

初めての感情

No.12 13/09/27 15:42
匿名0 

>> 11 そんな時に見つけたのが、今の画廊の受付のアルバイトであった

No.11 13/09/27 15:41
匿名0 

>> 10 もう一度、絵を描きたいとは思わなかったと言ったら嘘になる

しかし、絵を描くのには、それだけの時間とお金がかかるのは充分に承知していた

No.10 13/09/27 15:37
匿名0 

>> 9 夫も可もなく不可もなく、当たり前のような存在

子供たちも、極々普通に成長をしてくれていた

当たり前の平凡で平和な生活

No.9 13/09/27 15:34
匿名0 

>> 8 親の薦められるまま、結婚した

平凡であるが今はその生活が私の全てでもあった

No.8 13/09/27 15:31
匿名0 

>> 7 才能がないのは最初から、分かっていた事だ

それを生業にしようなどとは、到底考えてもいない

だが、自分を出す事の出来るすべが、絵画だった
それだけが唯一の自己主張だっただけだ

No.7 13/09/27 13:17
匿名0 

>> 6 絵具屋が並ぶ街中をぶらぶらと歩く

絵具は思いの外、高額だ

1枚の絵画を仕上げるには時間とお金もかかる

No.6 13/09/27 13:13
匿名0 

>> 5 画廊が定休日に入った。

仕事と言っても、来店した人たちに、今、展示されている作品のパンフレットを渡し、来店名簿に記入してもらうだけの仕事

拘束時間が長いだけで、貰えるお給料は少ない

退屈でもあるが、絵画に興味のない人には、この仕事は割りに合わない

No.5 13/09/27 13:06
匿名0 

彼が来ない日は、何か落ち着かない

No.4 13/09/27 13:05
匿名0 

>> 3 画廊では、期間がある。

作者の展示される絵画が売れるか売れないかとは関係なく、期限を過ぎるとまた違う作者の作品が展示される

No.3 13/09/27 13:02
匿名0 

>> 2 伏し目がちな彼の面影は、とても印象的だった

私はただのアルバイトで受付に座っている

何時間も、1枚の絵を見つめる彼は密やかではあるが、私の好奇心を強く揺すぶられた

No.2 13/09/27 12:58
匿名0 

>> 1 彼も絵を描くのだろう

彼の匂いは絵具の香りがする

私も若い時には、少しだけその道を歩んだ事がある

自分には才能がないと諦めたが…

No.1 13/09/27 12:55
匿名0 

彼と知り合ったのは、たわいもない場所だった

私がパート感覚で勤めた画廊の受付

毎日のように、足を運ぶ彼が少し気になっただけ

  • << 2 彼も絵を描くのだろう 彼の匂いは絵具の香りがする 私も若い時には、少しだけその道を歩んだ事がある 自分には才能がないと諦めたが…
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