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あまりにも稚拙な旦那にウンザリです
自分は47なのに、29の私に女として終わりと言う彼
俺は正しい!まともだ!

悔しいけど・・・旦那に恋してます

レス59 HIT数 16571 あ+ あ-

自由人( ♀ )
13/04/16 21:29(更新日時)

「…次…どうしたらいいの?」

年下の彼が悪戯な瞳で私の耳許で、囁く

悔しい!!
「アタシしか″知らなかった″くせにムカつく…年下のくせに…」
私は 声を震わせながら 康也(やすなり)を 軽く睨む。

「そうだよ… 俺、紗菜(さな)さんに調教されたんだよ」

全く言い訳もせず、康也は優しく微笑み、私の胸に顔を埋めた。

「…ッ!!」

真面目そうな男だと思ったのに!! 何っ!?
このギャップ!?

それが・・・今の私の旦那・・・



No.1916730 13/02/18 21:09(スレ作成日時)

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No.51 13/04/14 20:53
自由人0 ( ♀ )

・・・バレンタイン当日・・・

それは最悪な顔だった・・・。 顔は浮腫み 化粧塗りも悪く 二日酔いと寝不足で まぶたが重い。

「…はぁ~…何やってんだ。あたしは………」

私は、洗面所にある鏡で 自分の顔を見つめ 悲しく呟いた。
出勤時間のギリギリまで 顔のマッサージをした。

だからといって、 変わるわけもなく 仕事を休みたい気持ちを抑え 重い腰を上げ 仕事に向かった。

着替え室に入ると 香奈枝は私の顔を見るなり 青い顔をしながら 近づいてきた。

「…ちょっと!紗菜ちゃん、何 その顔!?何があったのよ?」

「いやぁ~…ちょっと…今日の事考えると 眠れなくて つい…お酒をね…」

私は、恥ずかしそうに髪をかきあげた。

香奈枝は 怒りか情けない気持ちが混ざったような顔で 小声ながらも 叫んだ。

「何やってんのよ~っ! こんな大事な日に! 見るからに 顔色 悪いし… 肌もカサカサじゃない!」

「…ごめん…因みに 二日酔いなの…頭痛くて…」

開いた口が塞がらないのか 香奈枝は暫く 黙ってしまった。
そして、大きく溜め息をついた。

「″例の実行″はいつ?」

「…夜…10時に仕事終わるらしいから…」

私は、情けない顔で 香奈枝の質問に応えた。

「まぁ~幸い 西原は 社員会議だから 現場では 顔 合わせる事 少ないかもしれないけど………」

香奈枝は 私の顔を見つめ 優しく肩を叩いた。

「…夜までに その顔 何とかしなさいよ。頑張ってね♪」

「…うん。解った。 ありがとう♪ 」

・・・私の方が 香奈枝の一つ上なのに………しっかりしてるし、頼りになる。 それに比べて 私は、情けない………・・・

先に部屋から出る 香奈枝の後ろ姿を見つめ 私は、小さく溜め息をついた。



・・・そして 着替え室から出て 階段を降りていると・・・

「おはようございます。立川さん」

背後から 聞き覚えのある声が 挨拶をしてきた。

(……よりによって………)

自分の運の悪さに 涙が出そうになる・・・
私は、化粧ポーチで半分顔を隠すように 振り返った。

「…あっ。おはよう、西原さん」

No.52 13/04/14 23:10
自由人0 ( ♀ )

康也は化粧ポーチで半分顔を隠した 私の姿を 不思議そうに 見つめた。

「…どうしたんですか?」

「えっ!?何でも ないわよ! ちょっと…朝、バタバタしてたから…まともに化粧してなくて そ、それより 凄い 量のチョコだわね」

康也が提げている 紙袋に 沢山のチョコレートが 入っている事で 話しを変えた。

「…あぁ、これですか?全部が僕だけのじゃないですよ。 他の人のも頼まれてますし…それに 全部 歳上の既婚者からですから」

康也は笑いながら 私に近づいて来た。

・・・ヤバい!近くに来られたら 顔の浮腫みが バレちゃうし 顔が 紅くなるし・・・

私は、ゆっくり 康也から遠ざけようと 階段を降りた。
すると、康也が

「…あれ? 立川さん?」

何かに気付いたように 階段を軽やかに降りてきた。そして、私の直ぐ近くまで寄り 首もとに康也の顔が近づいて来た。

「…えっ!? なっ何!?」

私は、いきなりの康也の行動に 驚きと胸の高鳴りに動揺が抑えきれず 首もとに自分の手を抑えた。

すると、康也は優しく微笑み 悪戯顔で 私の顔 覗きこみ 耳許で、囁いた。

「…紗菜さん…少し お酒の匂いがする………何かあった?」

初めて 会社で下の名前と タメ口で 会話をしてきた事に 私は、鼓動が速くなるのを感じた。

「…え?ううん。何でもないんだけど…ちょっと… お酒飲みたかったし…」

・・・さすがに 今は 告白出来ないし・・・

康也の顔を まともに見れない。 しかも、康也から
あり得ない行動をしてきたことに ただ驚くばかりだった。

「心配しなくても 立川さんが薄化粧でも 十分 お綺麗ですよ。 それより、飲み過ぎの方が心配しますから」

康也は 優しく私に諭した。

「…は、はい。すみません…気を付けます」

私は、素直に謝ると 康也は微笑み

「それでは お仕事頑張って下さいね」

いつもの康也に戻り 階段を降りて行った。

私は、ただ呆然と 康也の後ろ姿を見送った。

No.53 13/04/15 18:37
自由人0 ( ♀ )

・・・仕事中だと言うのに 朝の康也の行動を思い出す度に 身体が火照って仕方ない・・・

こんなに 胸がドキドキするのは何年振りだろう・・・
私は、仕事も手につかない位 頭が惚(ほう)けていた。

(……あの真面目な 西原さんが 仕事場で 私の下の名前を呼んでくれた… これって 期待してもイイのかな?…)

そう思うと、また胸が高鳴ってくる・・・

・・・って………三十路女が 何考えてんだろ・・・十代の純粋な女子高生じゃあるまいし・・・

私は、我に返り 自分の考えている事を 鼻で笑っていた。

(……チョコレート、どうやって渡そう………

私は、康也にチョコレートを渡す、シミュレーションを頭の中でしてみた。

・・・まずは 康也に電話して マンションの外まで 呼び出して…チョコを渡すでしょ。 それから?
いきなり 告白?…可笑しいかな?… 冗談をいいながら 告白? それじゃぁ~…………・・・

・・・ 思考停止になってしまった・・・


(……シミュレーションするだけで こんなに疲れるものなの!?)

私は、大きな溜め息をついた。

片想いがこんなに 大変だと言う事に 今さら気付き、必死に告白する自分の姿を 想像してみると
思わず声に出して 笑ってしまった。

勿論、周りの仕事仲間から 変な目で見られたのは 言うまでもない。

No.54 13/04/15 19:17
自由人0 ( ♀ )

・・・ほとんど 上の空状態で 仕事は終わった・・・

(……今日1日、私は、何しに仕事に来たんだ?)

朝は二日酔いで 顔が浮腫んだ状態で 出勤し、その後は ほとんど手付かずで、仕事をして・・・
思いだし笑いしながら、仕事をしたせいで 周りから「…今日の立川さんは 具合が悪いのか?」と心配されるし・・・

考えただけで 自分が呆れる。

・・・だけど!今日しかない!! 今日って決めたんだから・・・

私は、仕事から帰り 夕飯を早めにすませ お風呂へとかけ込んだ。
念入りに 肌のマッサージをした。

そして、買ったばかりのファッション雑誌を 開き、自然体に仕上がる化粧方法を見ながら 化粧をする。
髪型も 康也が好みそうな お嬢様風の髪型へと 仕上げてみた。

・・・正直 ここまで必死になったの…今日が初めてかも・・・
私は、自分の姿を鏡で見つめ また、1人で笑ってしまった。

(……初めて会った時は 年下だし、タイプでもなかたっのに………)

気が付けば 康也の声と 優しい瞳に惹かれていた。

そんな事を思い返していると、気が付けば 康也の仕事が終わる時間帯になっていた。

(……電話しなきゃ………)

そう思うと 鼓動が速くなり 緊張し過ぎて胸が苦しくなりそうだった。
私は、大きく深呼吸をし、震える手を 抑えながら 携帯電話を持った・・・

そして、康也の登録番号を見つけ 通話ボタンを 強く押した・・・

No.55 13/04/15 19:56
自由人0 ( ♀ )

・・・プッ・プッ・プッ・プルル・プルル・・・・

呼び出し音が 私の耳許に響き渡る。 口から心臓が飛び出そうとは、この事だろうか?
胸が 苦しい・・・手の震えが 止まらない・・・

数回呼び出し音が鳴るが 康也はなかなか電話に出ない・・・

(……まだ 仕事 終わってないのかな?)

諦めて 電話を切ろうとした時だった・・・

「はいっ!もしもし!」

急いで電話に出たのか 康也の声は 少し息をきっていた。

「…あ、立川だけど…お疲れ様です」
私は 緊張気味に 声を出した。

「…お疲れ様です…すみません。今 仕事終わって
ロッカー室に入ったら 電話鳴ってたんで」
康也は申し訳なさそうな声で 謝ってきた。

「ううん。こっちこそ お疲れの所 電話してごめんね」

「大丈夫ですよ…」

何故だか 康也の声もぎこちなかった。

「…あ、あのね。渡したい物があるの………今から マンションまで行ってもいいかな?」

「勿論、イイですよ。じゃあ 僕はマンションの外で待ってます」

「直ぐ 車 走らせるから、西原さんが仕事場からマンションまで着く間に そっちに行けると思うから!」

「…はい。 わかりました。でも急がなくて イイですからね。僕は何時でも待ちますから… 気を付けて来て下さいね」

康也の優しい声が、私の耳に響き渡る・・・

・・・本当に 優しい人・・・

「…うん。ありがと 待ってて」

私は 携帯を切り、急いで荷物を持って車に乗り込んだ。
早く 康也に会いたい気持ちが強くなり 気が付けば アクセルを強く 踏んでいた・・・

No.56 13/04/16 19:02
自由人0 ( ♀ )

・・・康也が 待っているマンションの視界から隠れるように 車を停めた・・・

(… かなり飛ばしちゃったな…よく 捕まらなかったわよね………)

私は一呼吸し 手鏡で化粧直しをした。そして 軽く手で 髪型をセットし ゆっくり車を走らせた。
車のライトが 康也が両手をジャケットのポケットに入れ 身体を丸くしながら待っている姿を 照らした。

私は 康也の前で車を停めた。 そして 助手席のウィンドウを開けた。

「ごめんね。寒かったでしょ?車に乗って、その方が 外より暖かいし」

康也は ニコリと微笑み 一礼をして

「…それじゃぁ~…お邪魔します」
助手席に乗り込んだ。

康也の身体から 冷気が漂ってくる・・・

「…本当にごめんなさい。相当 寒かったでしょ?」

「そんなの気にしないで下さいって!大丈夫ですから!」

康也は 明るい声で応えてくれた。

・・・微かな沈黙・・・

康也は私の顔をじっと見つめた・・・

眼鏡の奥から見える清んだ瞳が 私には 堪えきれず 下をうつむき 胸が高鳴るのを抑え 口を開いた。

「…あ、あのね………これを渡そうと思って…」

私は チョコレートが入っている紙袋を 康也に差し出した。

「え?僕にですか? ありがとうございます」

康也は 嬉しそうに 紙袋を受け取った。

・・・シーン・・・

(……会話が続かない・・・ど、どうしよう… でも 今言わなきゃ!)

私は 決心をし 康也の瞳をじっと見つめ 言葉を発した・・・

No.57 13/04/16 19:37
自由人0 ( ♀ )

「…あ…あのね。個人的にチョコを渡した時点で 気付いてると思うんだけど…」

「…………。」

康也は 静かに私の言葉を 聴いていた・・・

「…私…西原さんが 好きなの。付き合いたいと思ってます………。 確かに私の方が6歳 、上だし 結婚願望もあるけど…」

・・・ダメだ!口が止まらない!!・・・

「だけど………っ!結婚とかは無しで考えても いいから!! 西原さん まだ若いし………他にも良い女性 現れるかもしれないし………。後、無理なお願いかもしれないけど………今すぐ ″応え″が欲しいの………」

「…え?…」

康也は 少し困惑した顔を したが、 目を伏せ考え込んでいた。
私は、更に話しを続けた・・・

「…ワガママなお願いって解ってるけど………ズルズルと応えを 待っていたら その場で終わってしまいそうで……… もし、
西原さんが 断っても 普通に接するから 気にしないでいいからね? 普通の仕事仲間に戻るから………」

「…………解りました………」

康也が 静かに返答し うつ向いた・・・

・・ヤバいっ! 泣きそう………でも ここで泣いたら ズルい女と思われる!・・・

私は、涙が出るのを堪え 笑って見せた・・・

すると 康也は 何かを決心したように 顔をあげ 鋭い瞳で私を見つめた。

「…………解りました………立川さん、お付き合いしましょう………」

「…え?…」

・・・一瞬………時が止まった気がした・・・

No.58 13/04/16 20:11
自由人0 ( ♀ )

「…………お付き合いしましょう………」

・・・確かに そう聞こえた・・・

「…え?本当にいいの? も、もう少し 考えてもいいんだよ?」

すぐに″応え″が欲しいと言ったのは 私なのに 矛盾した言葉を康也に問いかけた。
すると 康也は″プッ″と 笑い出した。

「アハハハ。何ですか?それ………断った方が 良かったんですか?」

「違うけど!………でも…」

私は、慌てて手を振り 告白に成功した事が 嘘のように思え どうしていいか たじろっていた。
康也は その私の姿を 見て 優しく微笑み

「大丈夫ですよ。僕も立川さんの事…真面目に好きですから………」

手を差し伸べてきた・・・そして 改まった声で・・・

「…今日から 宜しくお願いします」

「…あ…はいっ!こちらこそ宜しくお願いします」

私は、慌てて一礼をし 康也と握手をした。
すると 康也は 嬉しそうな声で

「…お腹 空いちゃったな。紗菜さん、晩飯 済ませました?」

「私? 早く 済ませちゃったな…でも 小腹が空いたかも」

康也は 照れくさそうな顔で 私を見つめた。
「晩飯、付き合ってくれますか?」

「…勿論! 何処 行く?…って言っても この近くは ファミレスしかないわね」

私が 笑顔で応えた・・・

「…今日は 取り敢えず、ファミレスで♪ 」

「そうね…じゃ、このまま 私が運転するね」

康也は 申し訳なさそうに 一礼した。

「すみません。紗菜さんも疲れているのに…」

「…ううん。気にしないで。呼んだのはこっちなんだから…………」

・・・そう 話している時 、康也の顔が 近付いてきた・・・

No.59 13/04/16 21:29
自由人0 ( ♀ )

・・・これは…キスをしてくるのか?・・・

私は、それに応えようと 瞼を閉じた・・・しかし………康也から唇を重ねてこようとはしない・・・

(……??…………)

私は、そっと目を開けると 康也は恥ずかしそうに 視線を下に向けた。

「…すみません。紗菜さん………僕 、実を言うと…」

「…何?」

康也は 手で顔を隠すように・・・

「…………女性とお付き合いするの…初めて なんです!」

・・・って事は…?・・・

「…童 … 貞………?」

私は、小声で問いかけると

「…………はい」

康也も 小声で応えた。

「 正確に言うと………大学時代 1週間だけ、女性と付き合った事は あるんですが…肉体関係は 一切 なかったです。 これ聴いて 、紗菜さん………″ひき″ましたよね?………」

康也の 恥ずかしそうに問いかける姿を見て 私は、″ひく″どころか 興奮を覚え 可愛いとも思ってしまった。

「全然!大丈夫! まだ23歳じゃない! 私としては 問題ないけどな♪」

(……ヤバい………顔がにやける………)

全く体験をした事のない 年下の彼氏。 そして 超純粋で真面目・・・

(……苛めたくなってきた・・・)

・・・私の中で 何かが 目覚めた気がした・・・

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