私の人生

まず、一番最初の記憶。
いくつかは覚えていませんが、私は母に、いつも公園に置いていかれました。
砂場で辺りが暗くなるまで、一人で遊んでいました。
母はいつも、私に何も言わずにふと消えるのです。
小さい私は、怖くて怖くて…だけど、どうしたらいいか分からない。
母を探すということも思い付かなかったので、きっと2歳か3歳あたりだったのではないかと思います。

辺りが真っ暗になると母はふと戻ってくる。
そんなことが何回もありました。
不思議なのは、私は母がいなくて泣いた記憶がありません。
感情を表現しない子供だったように思います。

母はいったい何をしていたのでしょう…

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それから次の記憶は、父親が母親に怒鳴り、ビンタしている場面でした。
私たち兄弟は二階で震えながらそれを見ていました。
しばらくして、母が突然いなくなりました。

父親の作ったご飯は美味しくなかったですが、ここでも母がいなくて泣いた記憶がありません。

しばらくして母親はひょっこり戻ってきて、知らない男性と一緒でした。
リカちゃん人形をプレゼントされましたが、私は複雑な気持ちでいました。
正直にいうと、母親が戻ってきて嬉しいと思っていなかったように思います。

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それから、車でどこかに行くことになりました。
母親と、知らない男性と一緒にです。

私は、とても不安でした。どこに行くんだろう。何をするんだろう。と。

母は私たちに何も説明してくれませんでした。
やがて母は車の中で新しい家に行く…と言いました。
キティちゃんの布団を買ってくれたというので楽しみにしていたけど、着いてみたら全然違うキャラクターの布団でした。

それからの記憶は途切れています。

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しばらくして、母の親戚の近くに引っ越しました。

母と知らない男性は夜の仕事をしていたようで、夜はいつも兄と２人でした。
当時小学校一年と三年くらいだと思います。
私はいつも不安で不安で仕方なく、眠れませんでした。そして、兄も不安だったのでしょう。いつも、何かにつけては叩かれたり蹴られたりしていました。
本当につらかった。

そして母と新しい父は、日曜日の昼間もパチンコに出かけて家にいませんでした。
私が二年生の頃弟が産まれましたが、五ヶ月くらいになると母は私たち兄弟に世話をさせ、パチンコに出掛けました。

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ミルクを作って飲ませ、弟をおんぶして、母が置いていった千円で駄菓子屋に買い物に行く日々。
ご飯は用意されていませんでした。

私は弟に、してはいけないことをしてしまいました。
いつものように、夜、弟と兄の私の3人になった時。
親戚のお姉ちゃんと遊びたかったのに、弟をみていなければいけなくなりました。
私は…弟が急に憎らしく思えて、何度も叩きました。コイツがいなければ！コイツがいなければ！と。
まだ弟は赤ちゃんでした。
本当に悪いことをしてしまいました。
幸い弟は元気に成長しましたが、何も分からない赤ちゃんを叩いてしまったこと…未だに罪悪感でいっぱいです。

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弟は軽いネグレクトを受けていました。
歯磨きをしてもらえず、夜になると虫歯の痛みで泣いていました。
私は可哀想で、母に、弟を歯医者に連れていくよう頼みました。
母は生返事をするばかりでした。
昼間いくらでも時間があったはずなのに。
それからも弟はたびたび夜泣いていました。

私は、学校に行くのが嫌で嘘をついて休んでいました。いじめに遭っていて、もちろん母に相談なんてできるはずもなく…

私が休んでいる日も、母は派手な服を着て出かけていきました。

そしてふらっと帰ってきては、何万負けた、あの台はダメだ、など電話で話をしていました。

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