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レス324 HIT数 91285 あ+ あ-


2012/12/28 17:33(更新日時)



サレ妻だった私が

男目線で
不倫を描いてみよう…


と 思い立ちました(笑)




半分 ほんと。


半分 嘘。






どうか また

おつき合いください🍀✨



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No.1710063 (スレ作成日時)

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No.151

>> 150

神崎が


言ったこと…



それは


安心と






絶望を



俺にもたらした…















…ゲっ


「ちょっと マスター

これ 濃いって…」


「かして…」



地味で 暗い女…


「ボトル入れると

濃くされる… って
言ったじゃない…」




いつの間にか


桜子を待つ間



ここで飲む事が 多くなり

馴染みになった店。



マスターと


「和美ちゃん(笑)

明日 俺に


チョコくれんだよね?」




和美だけの


「あげません…」



小さな バー…



「なんだよ

冷て~な~…」


ちょうどいい 水割りを

出してくれる和美。



「達也さんは

誰にでも
そういう事言うから…」


「えっ? なに?」


とりあえず

声が 小せ~…







マスターに いたっては

ほとんど声を 発しない。




憩いの場所が

潰れない事を祈る。






何本目かのタバコに

火をつけた時



携帯が鳴った。





【もう…


 死にたい 】












俺は


火をつけたばかりの

タバコを 揉み消す。





「和美ちゃん(笑)


帰る…」



「え!? 早っ!?」







デカい声も

出るんですね。




No.152

>> 151

「美咲?」


「パパ!!」


寝室のドアを 開けると

美咲が 抱きついてくる




「帰って来ないような気がして…


すごく

こわかった…」




何かを

あきらめたようで…



それでいて

不安に押し潰されるのか


美咲の毎日には

とても波があり…



「頼むから 美咲…


死ぬとか言うのは

やめてくれ…」



背中を トントンと


叩きながら 言った。





「じゃあ パパ…



どこにも 行かない?」




こたえられない俺は


縛られてる力を

うとましく思い



見えないふりをして


やり過ごす…




「嘘でもいいから…


言ってよ…」






そんな言葉


必要ないだろう…




「おまえ 少し

気晴らししたら?」



「気晴らし?」




「修司と

出かけて来いよ(笑)」




さすがに

俺を殴ったことは


美咲に 自己申告したらしい。



「本気で 言ってるの?」







「ひどいっ!!」



ベッドに突っ伏し

泣きはじめる…




…?



なんで泣く?




「前みたいに

PTAの飲み会でも
い~んじゃね~か(笑)💦?」








さらに大きくなる

美咲の泣き声に


俺は 途方にくれる…






振り回された事に





ひとつ夜を



無駄にした気になる…




No.153

>> 152

「はい(笑) 社長…」



ここにも 若干
めんどくさくなりつつある

女が ひとり…



「ありがとう(笑)」


「芽衣と
つくったんですよ♪

あっ


いらっしゃいま… せ…」




あきらかに

客ではない…




「きゃーっっ♪♪♪」


黄色い声の 集団。



じ…

じょ…





女子高生~~~~❤❤❤






「どした(笑)?」


ひとりの女の子が

ドンっと 押されて前に出る。




「これ…」


小さな可愛らしい ラッピングのチョコを差し出して来る。




なんだ…?


ドキドキしてんぞ 俺。



「俺に?」

「はい…」



「ありがとう…」


また

きゃーっ!と黄色い声の嵐…




「て… 手紙

入ってますから!!


捨てないで下さいね…」

「捨てたりしね~よ(笑)

ありがとな(笑)」



「カッコイイ~~❤」

とギャラリーから声が…



早く


立ち去って欲しかった…



顔面が


限界に 近い…





よく やった!と肩を バシバシ叩かれながら ニッコリ笑う少女に 手を振って…


ドアを 閉めた。











「社長… 」




「なんだい?香織ちゃん…」




「(怒)知らないっ」






あはははは~(笑)(笑)


なんで

怒ってるの~~(笑)(笑)???



No.154

>> 153

大いなる期待を持って


今日は

潰れそうな店には寄らず


直接 『華艶』に向かう。

人呼んで



【懲りない男】…



とりあえず

めんどくせ~女は


後回しだ。



















「なんだよ…?」



「今日も

俺の桜子ちゃんは

美しいな~と思って…」



「なんも 出ね~ぞ(笑)」


出ね~のかよっ(泣)💦💦
マジでっっ(泣)(泣)💦💦







「これ 見てみそ(笑)」


「テンション

おかし~ぞ… 達也…」






俺が ポケットから

取り出したのは もちろん…




「 … 」





【ずっと好きでした。

毎日 お店の前を通る時

働いてる姿 見てました。

あたしは T学園2年の
上原そらです。


メール待ってます。

sky.….@…     】






「 … オッサン」


「なんだい?」




「食う気か?」


「食べちゃおっかな~♪

桜子
やらせてくれね~し(笑)」




パンっ!


と かわいた音…


「痛って…」




「冗談でも

そういう事 言うな…」





店の女の子

1人だけが 気づき


驚いて 俺達を見ている…





桜子は 微笑んで

胸の前で


手を合わせた。














なんだ…



惚れてんじゃん 俺に。



No.155

>> 154

結局


ここ来んだな…

これが…




そして やっぱり

「だから 濃いって!

マスターはぁ!」






今 ぷって笑ったよな?

わざとか チクショ。




和美が黙って

つくり直す…




グラスと一緒に

小さなチョコ。



「ん?…


なんだよ(笑)和美ちゃん…

俺に 気~あんのか?」


「オジサンに

興味ないから…」



おまえ💦

いちお 俺 客よ(泣)



「なんだコレ!

うめ~な(笑)」



「つくったの…」

「すげ~じゃん!!

チョコ屋さんになれんよ(笑)」








?マスター

肩 ふるえてんぞ。





「なんか 達也さん…


左の頬っぺた 赤くない?」


「 …


気のせいだな 和美ちゃん…」











神崎は あの日



「ワタシは

桜子を抱くことは


出来ない…」



と 言った。




あのマンションで一緒に暮らさないのも そういう意味で 桜子を自由にしてやる為だ…

と。




それが


俺の 安心。




だから


軽はずみに




食っちゃうだの言った


俺が 悪い…







だけど


メールは いいだろう。




俺は ここで桜子を 待つ間


まる文字の手紙のアドレスを


必死で携帯に

うつす作業に 没頭した。




No.156

>> 155

【嬉しい🎵嬉しい🎵嬉しい🎵

今日は 最高の日です❤

本当に ありがとうございますO(≧∇≦)o❤❤❤

めちゃめちゃ幸せ…😭❤✨✨


      🌠sora🌠   】





パタン。














美咲だと思ってんだな…





「達也

腹減ってね~の~?」



「ん~…

『さざんか』で
ちょっと食ったし…」



ネーミングにも

地味に 危険を感じる。




「和美ちゃん

おもしれ~だろ(笑)」


「知ってんの?おまえ…」




眠ったままの 桜月を

ベッドまで運ぶ…



布団を そっと掛け

寝顔に少し 見入る。


愛おしい…




と とても思う。






「なぁ 桜子…」


リビングに戻ると すぐに

俺は言った。


「なんだ?


達也も ラーメン食うか?」


「そうじゃなくて…」


身体が沈みそうな

ソファーに座る。



「桜月にさ…

こういう生活は


あんま良くねんじゃね~かと

思ってさ…」



カップ麺を すする音。


「おまえだって

疲れちまうだろ…


身体だって 心配だし…」



「じゃあ

どうすりゃいんだよ…」











答えは



ひとつしかない。




No.157

>> 156

「どぅえ~~~っ!?」

「どしたの?唯ちゃん…」








なんで

おまえ いんの?



「オジちゃん…

おしっこ… …」



(泣)どぅえ~~~っ!?


だよ。 こっちが…





「おい! 唯っ!💦💦

勇樹 おしっこだってよ!💦」


「ひとりで 出来るだろっ!」







「オジちゃん…


おしっこ… 」










チョロチョロチョロ…




何やってんだ(泣)俺。






「はい 勇樹~

手~ ふいて~ 」



リュウには…


こんな事も



してやった事ね~な…







「来たっ!」と言って

慌てる 香織と唯。




「なんだよ… それ…


いじめられっコかよ 俺(笑)」


「わ… わはは(笑)💦

勇樹 社長さんに
ありがと しな(怒)!」


「ありがと

しゃちょさん。」



フィリピンパブか…






「唯~っ!!

直ったぞ~!!」




外から 浩平が呼ぶ。




「どっか イカれたか?」



「頭… 」


「最初からだろ(笑)(笑)」







って笑えよ。





「じゃ… じゃあ 社長さん!

あたし行くわ(笑)💦


香織さん またね!


ほら 勇樹

社長さんに また決ます
って
バイバイしなっ💦」








「しゃちょさん

また 来てね。」




  • << 159 カップ麺を 食べ終えると 桜子が言う。 手を合わせて 「ごちそうさまでした」 … 「なぁ 桜子…」 「昼間の仕事 しろって事か~?」 キッチンの ごみ箱まで 歩きながら… 「無理だな…」 冷蔵庫の前で 立ち止まる。 「俺が言ってんのは そういう事じゃね~よ…」 神崎から聞いた 俺の知らない間の 桜子の話し… 「知ってるだろ… 達也…」 俺のもとへと 距離を 縮めながら 桜子が 話す。 「金がいるんだよ… あたしは…」 神崎は 俺なんかが 想像つかねぇ額の金を 桜子に 投資してる。 「返してもらう気はない」 と言う 神崎氏の言葉に 従う 桜子じゃねぇ事も 俺は 知ってる。 だけど… 「おまえの 幸せが 恩返しには… ならね~のか?」 「あたしの幸せ… って なんだ?」 パフっと 軽い音を たてて 俺の横に 座る… 「俺と 一緒になることだ…」 … 桜子は 少し首を かしげながら 俺の顔を のぞきこむと 黙って 缶ビールを差し出した。 久しぶりの 接近に あらぬ思いで 俺の胸は 高鳴り 無意識に指が プルタブを引いた。 わ~~~~っ!!!!! … (泣)(泣)(泣)💦💦

No.158



【お詫びと訂正】


すみません😭😭😭


「また 来ます」です💦


なんだよ

「また 決ます」って…



失礼いたしました😭😭😭
m(_ _)m💦💦💦


No.159

>> 157 「どぅえ~~~っ!?」 「どしたの?唯ちゃん…」 … なんで おまえ いんの? 「オジちゃん… おしっこ…

カップ麺を


食べ終えると




桜子が言う。







手を合わせて

「ごちそうさまでした」






「なぁ 桜子…」


「昼間の仕事

しろって事か~?」



キッチンの ごみ箱まで

歩きながら…




「無理だな…」


冷蔵庫の前で 立ち止まる。



「俺が言ってんのは

そういう事じゃね~よ…」



神崎から聞いた


俺の知らない間の

桜子の話し…



「知ってるだろ… 達也…」



俺のもとへと

距離を 縮めながら


桜子が 話す。




「金がいるんだよ…


あたしは…」




神崎は


俺なんかが
想像つかねぇ額の金を

桜子に 投資してる。



「返してもらう気はない」

と言う 神崎氏の言葉に


従う 桜子じゃねぇ事も

俺は 知ってる。




だけど…



「おまえの 幸せが

恩返しには…



ならね~のか?」



「あたしの幸せ…


って なんだ?」




パフっと

軽い音を たてて


俺の横に 座る…




「俺と


一緒になることだ…」








桜子は


少し首を かしげながら


俺の顔を のぞきこむと




黙って

缶ビールを差し出した。




久しぶりの 接近に


あらぬ思いで

俺の胸は 高鳴り




無意識に指が


プルタブを引いた。














わ~~~~っ!!!!!











(泣)(泣)(泣)💦💦




No.160

>> 159

ちっちゃい香織を

ソファーの前に立たせた…



「キミ達は…

何か 俺に隠してるね?」


全裸で…


「隠してないよ…」


「嘘つくなよ…」



お仕置きをしてやる…



「っあ… … ゃだ…」


いきなり

1番感じるところを
舐めあげてやった…


足が ガクガクしてる


「すわるなよ…」


「ぃや… 社長… んっ…

立って… あっ ん …!

られな… ぃ いっ… はぁ…」



「じゃあ…


言いなさい…」



内ももを 閉じようと


力が入る…



「ゃんっ… はぁ…っ」



「足 ひらけ…」



音をたて 舐めながら

見上げる…



「はぁっ… 見ない… で…

社…長 っあ… んっ…!」



おまえ 見てんのかよ。



「言… えっ…」


「あっ…! ゃだ… あぁ…!

はぁ… んっ んっ…!」


「もう…

ビチョビチョだよ…


キミは…」



やばい…


俺が 興奮して来た。

軽くイかせてしまおう…


「ひぃ…っ!あっ ん!」

「座るなっ!」

ガクガクし過ぎ(笑)


「社…長…!はぁ…

ムリよ… 立って… あんっ!」

「可愛い…


おまえ… 」


支えに自分の オッパイ

掴んじゃったよ…

「ぁああ…っ!」


「エロすぎ… 香織…」




見るな…


俺…







香織を 見るな… !


あ~っ!!!やばいっ…












って


お仕置き 俺かよ。




No.161

>> 160

俺の絶望とは…



これだ。





この かたくななまでの

桜子の律義さと 金への執着。



俺の力では

この生活から



桜子や桜月を 救えない…










「ビール浴びたくらいで

そんな 落ち込むなよ(笑)」


久々の快挙に

桜子は ご満悦だ…



「違うだろ!桜子!!」











5年ぶりに…



キスをした…






俺の…



桜子と。






「達也… 」





あの日のように



俺の唇を






桜子が


激しく求めてくる…








夢ん中に…



いるみて~だ…






「桜子…」


「今日は ここまでだな…」


「マジかよっ(泣)」


「バレンタインデ~

き~っす♪♪♪だ(笑)(笑)」



桜子は まるで…



自分の気持ちを

ふっ切るかのように


ソファーから

勢いよく 立ち上がる。





俺は



この キスを噛み締め…




伝わって来た


桜子の想いを




噛み締める。








だけど…



突きつけられてる現実は





なにも



変わりは






しねぇんだ…




No.162

>> 161

俺が

香織に


お仕置きするまでもなく

(されたと言うなかれ…)



その 優しい2人の隠し事は

俺の目に

日をあけず 飛び込んで来た…








「おう!達也(笑)」


俺が小さな頃から通う

この床屋の店主は

まだ携帯電話が
世の中に普及してない昔に


「達也…

テレフォンカード買って来い」

と 俺に金を渡して来た。


もちろん

おばちゃんに内緒でだ。


「中国人の女と

つき合ってんだ(笑)」

嬉しそうに笑うオヤジ。


若かった俺は

「中国語喋れんだっ!?」

と感激したのを おぼえてる…




「美容院とか 行かね~のか

おめ~は…」


「好きじゃね~…」



「すぐ終わっから…」



鏡の前に座る

頭髪の薄い客を チラリと見て

「待ってろ」

と ニヤリと笑う。






待つことね~から

ここ来んのに…


と思いながら 昔と変わる事なく 雑多に散乱している 漫画本や 週刊誌のある スペースに腰掛ける。


おばちゃんも やる気ね~な
(笑)少しは 片付けろ… よ…





目が…



くぎづけになる。



読み古された雑誌の中にある

比較的 新しい
女性向けの 週刊誌…






週刊誌の 名前の下にある

四角い 小さな写真…


【美人ホステスの愛憎劇!

その過去にひそむ魔性…】







な… んだ?これ…




No.163

>> 162

「私…


散髪したての男って…

好きじゃない…」



いいよ 別に。

おまえに好かれんでも…


「最近

やたら来るね 達也さん…」


めずらしく

俺の他にも客がいる。




「っつか

散髪って 和美ちゃん(笑)


キミはいったい いくつ…」




いね~し。




マスターを ちら見する



「30…」

「さんじゅうっ!?」



なんか ビックリした。

暗くて地味だが

なんとなく学生かな…


と思ってた。




「ちなみに

マスター いくつよ?」


「35…」




タメ~~~~っ!?!?



「嘘…


45。」




だべ…





?そんなに

面白ぇ~顔したのか 俺 今…



ま~ いいや。




携帯が鳴り

慌てて ひらく。







桜子じゃね~のか…




【達也サンは まだ お仕事ですか❓ あたしは 明日テストなので お勉強です😱💦💦

もうすぐ 先輩達の卒業式…

ちょっぴり寂しい
soraでした💔💔💔💔💔   】





ごめんよ そらちゃん…



オジサンは今

情けね~が 女のことで


頭が いっぱいなんだ…




なんも


考えらんね~…











「隣 いいですか~(笑)?」







「大歓迎です(笑)」











来るもの拒まず。




No.164

>> 163

真っ暗だった ダイニングが

パっと明るくなると



眩しさに細めた俺の目に

それは すぐ飛び込んで来た…







黙って

ごみ箱へ投げ入れる。






「知ってたの?(笑)」



「…



なんで

真っ暗ん中に居るんだよ…」



「驚かせたかったから…」




美咲は


リビングのソファーに

座っていた。



「こういう

いやらしい真似は やめろ…」



「あら(笑)

いやらしいのは 私じゃなくて

桜子ちゃんじゃないの?」



「そういう女じゃ…




ね~と思ってたよ…」



「でしょ~(笑)?

だから 言ったじゃない…」

「おまえが だ!!


美咲!!!」




俺は ごみ箱から

週刊誌を拾いあげる。



「こんなモノを鵜呑みにして

人を 我がもの顔で評価して…



楽しいか(笑)?」




「 … 」



「おまえも その辺りの

暇で くだらない
ババァどもと一緒だな!!」




力いっぱい投げつけた。


もちろん…


ごみ箱に だ。




「ひどいわ… パパ… 」




また…



泣き出す…






「あんまりよ…



そんなに


あの女が…  大事?」



「あ~! 大事だっ!!」











決して…









美咲の前で



言っては


いけない言葉。




興奮にまかせて

口走る俺は




やっぱり ただの




未熟者だ。




No.165

>> 164

いい女は


自分が いい女である事を

知っている…






「この間も

お一人でしたよね…?」

綺麗な ブルーのカクテルを飲みながら 真奈と名乗った その女が 俺に言う…





っつか マスター

カクテルとか つくれんだな…




「もしかして

惚れた? 俺に…」



自分でも 嫌になる程

軽い男だ…



「えっ!?…」







うなずいちゃったよ~…



「和美ちゃん狙いかな…


って

あきらめてたんですけど…」



「ね~💦ね~💦ね~から💦💦」




「俺 結婚してるしね(笑)」



もったいない程 いい女だが

ここは めんどくせ~事
増やしちゃいけね~…


それぐれ~俺にもワカル。



「かまいませんよ(笑)

私…」



マ~ジ~でぇ~(泣)?



「俺が かまうよ(笑)」


グイグイ来いよ…


「残念…」


真奈は 少し目をふせ


「私 めんどうな女じゃ

ないのに…」



『ないのに』の
『に』あたりで


上目づかい 潤んだ瞳ビーム
を繰り出して来た。



決め顔だな。


知ってるね… キミは。

ハンターだね。










はい。


こうさ~ん。










棚から ぼたもち。




No.166

>> 165

「離婚しましょう…」



美咲…




「もう…


無理よね 私たち…」





美咲…




「縛りつけて…


ごめんね パパ…」





「み… さき… 」




「自惚れてた… 私が悪い…


こんな女に

幸せなんて来るわけない…」





「おい… 」




「リュウのことは

心配しないで(笑)


ちゃんと立派に育てる(笑)」




「なに… を… 」



「少し…

親には…


甘えてしまうかも…

しれない… けど(笑)…ね…」




「美咲…」





「家も 店も いらないわ…


リュウさえいれば

何も いらない… 」



「おい… みさ… 」



「せめてもの…


罪ほろぼしよ(笑)パパ… 」






混乱する


自分の感情…




激しい悲しみに 襲われた俺は


わけもわからぬまま


美咲に しがみついていた…





「何… 言ってんだ?

美咲…



おい…

なに… 言ってんだよ…」




「パパが…


望む通りに 生きて…



私は もう…





邪魔は しない…」





「俺を…


捨てんのか…?」









どうしてなのか

ワカラナイ…



ただ



孤独への






強い恐怖を 感じた…





No.167

>> 166

いただきます。







「真奈~…

もう 1軒行くぞ~…」









見れば

上司とOL風集団。




「じゃあ 赤外線…」



なんだよっ💦

そういう
ビームも持ってんのか?





とかは言わね~。




今すぐ食えると思った

ぼたもちは…


携帯の中に

オアズケになった(泣)





「… ずいぶん


親密そうだったね」



「なんだよ 和美ちゃん

妬いてんのか(笑)?」




タバコ吸うのも

忘れてた…




「あのコは

気をつけた方が いい…」


なにげに スルー

多いっすよね(泣)💦💦



… って え?






「人のモノが


好きなコだから…」




小せ~声なのに


やたらと はっきり聞こえた。




「灰っ!!」


「はい?💦💦」



急に デカい声出すなよ~(泣)




「落ちるよ…」


「あ…


あ~…」




不思議な奴。



そう言えば 桜子

和美ちゃん知ってたな…


「なあ 和美ちゃ…」


携帯が鳴る。




【あと30分で帰る。


 迎えに来い(-_-)💢】





怒る意味が

わかんね~…




だけど



笑っちまう俺は


やっぱり おまえを

愛してるんだ 桜子…









「食べなくて よかったね…



ぼたもち。」














この人 こわい~~(泣)💦💦💦




No.168

>> 167

自分が…


わかんねぇ…




俺の 桜子への愛は


美咲がいる上に

成り立ってるもんなのか…





孤独の淵から

抜け出したくて



ただガムシャラに


美咲を抱いた…。





それが…



「達也… 」



何を 意味するのか…



「私を… ぁあ… っ」



俺には



「あ… い してる? …ねぇ…


っあ…! んっ… ぁあ…!」


「愛してる…!美咲…


おまえ… だけを…」





まるで


「愛してる…」




わかってなど



いないくせに…。





















「寒ぃ…」



2月の風は

酷く 冷たい…



流れる 煙りが



漂う間もなく 飛ばされてく…




踏み出せそうだった足を


自分で

ひっこめた俺は




世界一の 卑怯者だ。









桜子…




おまえと 神崎の


強い絆の前に 俺は




軽く 尻込みしてる



ただの


未熟で 愚かな男だ。






進むべき道さえ



今だに 見つけられねぇ

だらしのナイ男。









「風邪 ひくわよ~」



「ああ(笑)



今 入る…」









もうすぐ…




3月になる。





No.169

>> 168

政財界…


スポーツ選手…




桜子を 取り囲んだ状況は

活字だけを信じるならば

俺などが
今 こうして一緒にいる事実は

幻覚を見てるようなもんだ…




「有名税…


って やつだな(笑)」


ニッと笑う桜子。




俺は…


そんな事は

正直どうでもよかった。


簡単に言えば

信じていないから…




そんな事よりも


俺が 気にかかっているのは…



「達也は

あたしが ほんとに

人を刺したと…


思ってんのか?」



それも


どうでもいい…




いや


それが 神崎に繋がるのなら…



知りたい。






桜子は また

テレビの前にゴロンと


横になる。





「ほんとだ…」






テレビの画面には

必死で身体をはる 女芸人の姿





「はずみでは

あったんだけど… 」



「桜子 もういい」





泣きながら笑う

芸人のアップが 消え去り


画面は 真っ黒になった。





「聞いてくれ…


達也…」








桜子は…




泣いていた。









「抱えてるのは…



苦しいんだ 達也…」







泣きながら



無理矢理に 笑っていた…



No.170

>> 169

「あのさ…」


「はい?」





「足 寒くね~の?」



ホットココアを両手で 包み

首をマフラーで グルグル巻きにした 超短ぇ~スカートの…


制服姿の
そらちゃんに言った。




「不思議と 太ももは

寒くないんです(笑)」






店の外のベンチ。


並んで座る オジサンは



『太もも』という言葉が

女子高生から出ると


なんて…



なんて

エロチックなんだと震え

「ちょっと さわっても い?」

の言葉を必死で飲み込む…






「社長!

いっすね~(笑)女子高生(笑)」



洗車しながら 浩平が言う。



「あ~(笑)

夢のようだよ(笑)(笑)」

「あたしもです…」



ズッギュ~ン❤❤❤








決して そんな美人じゃないが

この年頃のコは


存在だけで可愛らしい。



ま~

人によるだろうが…





「ウザくて すいません…

あたし…」


「なんで?」


「メールの返事がないくらいで

会いに来たりして…」



「そんな風に 思わね~よ(笑)

むしろ 嬉しいし(笑)」


「ほんとですかっ!?」



あ~ん(泣)

犯してしまいたい(泣)




バタンと 中からドアが開く。






「社長!!

電話 入ってますけど(怒)!」



「誰だよ~…」


怒んなよ💦💦



「警察署っ!」




まだ


ヤってね~ぞ~(泣)💦💦



No.171

>> 170

「さ~つき~(笑)!」


「ママは?」



「少し 頭が痛いんだと…」


「そ~か…」


「大丈夫だ(笑)すぐ治る!」










ふ…



俺って ヤツは…




保育園の
お迎えママさん達の視線


また 独り占めかよ…





「あっ 慎太郎君!

バイバ~イ(笑)!」



バイバ~イ…

っと



母ちゃ~ん チェック。



「桜月ちゃん!

明日ね~(笑)バイバイ!」









軽く 会釈をし…






でぇ~~~~~っ!?💦





「あら…


桜子ちゃん どうかしたの?」


「な、な、なんで…」



「(笑)驚きすぎ…


達也さん…」



「和美ちゃん…


こ…子供 いたんだ?」




太陽の下で見る 和美は


まるで 別人だった…





暗い


不健康そうな印象が

まるでない。




「言ってくれれば


私 桜月ちゃん送ったのに…」




そんなに

親しいんかいっ💦💦





「…

達也さんは

もう少し 頭を使った方がいい…



私が なぜ

あなたを見ても驚かないのか」









知ってたんですね。








親の長話しに しびれをきらし


手をつないで 園舎まで走る

子供達…






「せ~んせ~い(笑)!」



園舎の前

両手をひろげ


子供達を待っているのは…






「ほんと


いい先生よね…」









微笑む 神崎氏であった。



No.172

>> 171

「はい… ええ…


いや… だからさっ!」



香織が 驚いて俺を見る。




「じゃあ なにか!?


俺が車盗まれて

盗んだヤツが 人殺したら

俺が
やった事になんのかよ!?」




ますます 見る。





「…だろ?


少し 口のきき方

気をつけろっ!!」






たまに ある…



信用して 名義変更を客に任せ

そのまま 放置車両になる事…





「社長は やっぱり


怖いもの知らずね…」










俺が怖いのは…







女だけだ。







おっと いけね~💦💦


そらちゃん 待ってんだ…





怖い香織の視線を かいくぐり



「そらちゃ~ん(笑)


お待たせ~ … 」















浩平君と 談笑中。


しかも





とっても 楽しそう…






「あっ(笑)

達也さん あたし帰ります!


ココア
ごちそうさまでした(笑)!」


「う… うん


また来いよ(笑)」



「はいっ!

浩平さんも…


ありがとうございました(笑)」



「バイバイ…


そらちゃん…」






え? …





へ?









浩平…




おまえ…







もしかして惚れたっ!?


「社長…



ヤバイっす 俺…」






マジかっ(泣)!?




No.173

>> 172

神崎が


最初に

心を奪われたのは




桜子ではなく 桜月…






完成された

完璧な人形のような美しさに



息をのんだと話す。






「キミは 桜月の父親だね?」




初めて会った あの日…



神崎に そう言われた。




「なるほど


美しいわけだ(笑)」



と 俺と桜子を交互に見ながら…










「和美ちゃんに 会った(笑)」


途中 買い物して来た袋を

ガサっと
ダイニングのテーブルに置き



「熱は ね~か?」


桜子の額を さわる…




「手~洗ってから

ママにさわれ(怒)達也!」


「 …はいはい(笑)」

「『はい』は1回!!


って言われんぞ(笑)(笑)」


笑う桜子は 熱もなく

元気そうだ…





「ハイは1回だ~!

達也あ~(怒)!!」



爆笑。



「はいはいはいはい…」


と言いながら

洗面所に向かう。





状況が なにも変わらねぇのに

日々に幸せ感じてる俺は


また 5年前の恋を

繰り返そうとしてんのか?




妻からも 離れられない男が




愛人への愛に溺れるという




女々しい



恋愛を…





突然襲う


ゴールの痛みも 忘れて…



No.174

>> 173

「なんかね…


社長…」



香織…


そういうワザは…



「ぁん… えぃっ はっ… は」



俺には…



「パパが… それっ(笑) あ…」



拷問に ちか…い…



「気づい…てる… っぁ ぽい」



あ~…

気がそれて いいね~…


「なんで?」


「パパと… あ~んっ っあ…」


喋れ…


「しても… ぇいっ ぇい…」



えい えい ヤメ…ないで…


「感じない… ぅんっ っあ…」


うお~っ…


「からじゃない? っん~…」



「これ…

してやれば~ ぅ あっ…」


「これは

社長への お仕置きよっ(笑)」



オッパイ戦士!!

パイズリ~ン!!!💦💦











って

バカか俺(泣)(泣)








「若いコに 鼻の下

デレデレのばしちゃって(怒)」




女ってやつは…



嫉妬で 燃えんだな。




桜子も


そうだった…









なんで



抱かせてくれね~んだ…


桜子…





「また(怒)

誰のこと考えてるの?」


煙りを 吐き出してから

キスをした。


パイズリンに。





「おまえのことだよ(笑)」


「ほんと~?」


「気づかれね~ようにしろよ…


香織を 抱けなくなったら

泣いちゃうよ(笑)俺」



「社長~~(泣)(泣)」







俺も



愛の戦士

ソーローン!!!








「帰るべ」




No.175

>> 174

「せんせい(笑)

お茶 どーぞ…」








「ありがとう 桜月(笑)」










「突っ立ってないで

座れよ 達也…」


「(笑)元気そうだね


桜子…」


「はい(笑)

少し頭痛が しただけなので」










「達也君が 迎えに来てたし

和美からも
桜子の具合が良くないと
聞いたものだから…」



「みんな

大袈裟なんですよ(笑)」











「痛てっ!


邪魔だぞ! 達也!」


「桜月…


そういう事を言っては
いけないよ…」


「は~い せんせい

ごめんなさい…」














なんだ これ…






「達也君…」


「はい…」




神崎は


桜子と桜月が

キッチンへ行くと



俺に言った。





「こんな爺さんでも


ワタシも 男だ…」



「 … 」



「桜子を 愛しているから


キミに 嫉妬もする…」



「何が…


言いたいんですか?」




俺は 神崎の前に


あぐらをかいて座った。





「キミは


桜子と 寝てるのか?」


「いいえ…」




悔しいが

嘘じゃ ねぇ…





「 …



では 桜子は



キミを 愛しては

いないのだろうね(笑)… 」













桜子の


あしながおじさんは





俺には ただの




クソじじいだ。




No.176

>> 175

朝食のオムレツの

ハート型のケチャップが



イタい。




黙って 箸で割った。


「ね~ パパ…」

見たのかっ💦💦


「もうすぐ

お雛祭りね(笑)」







「うちには 関係ね~だろ…」


「桜月ちゃんの

お祝いしてあげましょうよ…」



は~???




「この間の お詫びもしたいし…


みんなにも

あのままじゃ…


私 この先つき合いづらいし」




みんなも~~???💦




「何 考えてんだ おまえ…」



「おかしいかしら?」

「おかしいだろっ」



「… どうして?」


ヤケクソで
オムレツを口に入れた。



どこに愛人の子供…

しかも 自分の夫の子かもしれね~子供の お祝いをする女が いるんだっ!?!?




「親戚の子よ…」



そりゃ そうだが…



「それに お雛様って

母親の実家が 用意するものっ

て 決まってるのよ… 」


「ここは

実家じゃね~よ…」



わけわかんね~…




「パパは


私を 選んだのよね?」



ぶっ!!



口から オムレツ出た…


「も~う… 」


拭きながら 皿のオムレツ

チラ見したべ。今。




「それとも 桜子ちゃんは

あなたにとって





まだ 女…?」













グチャグチャに乱された

ケチャップのハートを残し



「もう 出かける…」






俺は


早くに 家を出た。



No.177

>> 176

「しかし キミは


桜子を 愛している…」



「愛してます」






「なら…


何が できる?」


「え…」



「桜子と

キミの娘である桜月に

達也君は…




何を してやれる?」














「はい せんせい(笑)
ようか~ん!

サツキが切った~♪(笑)」


「お~(笑)

上手だね! 桜月…」


「へへ~(笑)」








「はい! 達也の~(笑)!」



…ゲっ

1本の半分じゃね?コレ💦💦💦


「デカいぞ さつ…」


ジっと見るなよ

澄んだ目で…



「や…やった~!…

デカいの 嬉しいな~(泣)♪
ははは…はは(笑)💦」



「へっへ~(笑)」




「 …




もうすぐ 雛祭りだね

桜月…」



「保育園で

お祝いするの~?せんせい!」


「(笑)桜月だけの お祝い…」

「雛祭りは
うちでやります!!!」





「… 達也 」

「ひな人形も用意しました!!


桜月!!

この間の お兄ちゃんや お姉ちゃん達と みんなで パーティーをやるからな(笑)!!」



「やった~♪♪♪(笑)

みんなで~(笑)!?♪」



「ほんとか? 達也…」

「あ~(笑)💦

いいだろ(笑)?桜子(笑)💦」


「あたしは

かまわね~けど…」



「パ~ティ~♪パ~ティ~♪」
















やっぱ 馬鹿だ 俺。



No.178

>> 177

「早くねっ!?浩平…」


俺だって

今朝 やたら早ぇ~のに…




まぁ

店があったまってんのは

ありがて~けど…





「何してんの?おまえ…」


「何がですか💦?」



「入んね~の?」

「も少ししたら…」


チラチラと

バス通りばかり
うかがってる気がする。



急に 笑顔になった。


我を忘れて 手を振る浩平…











ゲゲっ💦💦


市バスん中から

そらちゃんが 手 振ってるよ…













「浩平… 」


「は、はい?💦」



「食った?」

「食ってね~っす💦

食ってね~~っす💦」



「なに それって…



マジ?」



「マジっぽいっす…」



シュンとする浩平の

肩を抱いて 中に入る…






意外な展開。






俺が言うセリフじゃね~が…



「マジは ヤバイぞ…


浩平…」



缶コーヒーの

甘い香りが 鼻先をかすめる…




「わかってます…


だけど




頭から 離れなくて…」





わかる…



すげ~ よく わかる。





「どうしたら いんすか?

社長… 俺… 」










俺が 聞きたい。




No.179

>> 178

「なんか…

何をしたわけじゃないのに

唯の目も
見れなくって…」



いちいち わかって
うなずき過ぎだな 俺…



「勇樹に
キーって声出されると

イラっとしちまって…」


かなり…

来てますね。浩平君…


「そんな自分 イヤで…」

うんうん…





「ところで


そらちゃんは…」


「好き…


って 言ってくれます…」




え~~~~っ(泣)(泣)

早くね~~!?💦💦💦


俺 終わり~?💦💦💦








「好き…


って なんだべな…

浩平…」



俺は

ソファーに 深く沈む…


「四六時中…

一緒にいたい…


って 感じすかね…」







携帯が鳴った。






オフィスレデ~の
朝は 早いね💦💦


【おはようございます❤

 真奈です(≧ω≦)❤


 今夜は『さざんか』
 行きますか…?   】



ぼたもち。

グイグイ来るね…





おや…



連投かい?






【頭いて~よ😭😭😭


 桜月 保育園に
 
 迎えに行ってくれ❗】





俺が


四六時中 一緒に

いたい女…








「浩平…」

「はい…」



「とりあえず

走り出すか(笑)?」


「はい?」




「自分に 嘘は



つけね~だろ?」




No.180

>> 179

「和美ちゃんも

人が わり~な…」


カウンターに座るやいなや…



「あっ!

マスター つくんな(怒)!」


「ちっ…」











ちっ っつったよな(泣)!?



「桜子ちゃん

もう 平気なの?」


「だいじょぶ
なんじゃね~の~…」



和美は

チラっと俺の顔を見ると


黙って

水割りのグラスを置いた…




とにかく


俺は くさってた。



神崎の言葉にも


桜子の 今の状況にも。



なす術のない

もどかしさと情けなさ



俺は なんの為に

桜子のそばにいるんだ…



無責任に

浩平に吐いた言葉も


今となっては

虚しいだけだ。








「あ~(笑) いたぁ♪

私の ダーリンっ♪♪♪」



だいぶ酔ってるな…


ぼたもち。



和美が 少し
顔を しかめたのが見えた




「酔ってますね…


お嬢さん(笑)」



当たり前に

隣に座った 真奈に言う。




「ほんと…


いい男~… 」




じっと 見つめて来る。







女には


持ったことのない感情が


俺の中に

急に巻き起こる…






「わり~な 真奈ちゃん!


俺 やっぱ

和美ちゃんが好きだわ(笑)」




No.181

>> 180

和美が




声をあげて


泣き出した…





真奈の顔が 変わる。


「とんだ茶番ね(笑)」



自分で仕掛けた事なのに

流れの異様さに
焦り出す 俺…



「悪いけど…

私は こんな事で
改心するような女じゃないから


って言うより

私 悪くないし(笑)(笑)」



「ぅわっ!!」






一瞬…


何が起こったのか

わからなかった。




肩で息をつき


空のボールを手にしてる

和美…




ずぶ濡れの


隣に座る女…





ドラマなら


こっから女同士の つかみ合いの喧嘩かなんかが 始まって

『もう…

どうすりゃいいんだよ…』


って顔の 俺のアップでCM…



の パターンだが。






そうもいくまい。




実際

彼女たちの事情は


俺にとったら

知ったこっちゃね~し…




「ど~すんのよ

こんなビショビショで~…」



ほんとだ…






「風呂 入り行くか(笑)?」










あれ?



ちがうのか?



「達也君!!」



マスター…








「そうしてあげて…」









和美の手の


空のボールが床に落ち





クワーンと響く


妙な音をたてた…




No.182

>> 181

いい女は…


身体も 卑怯だった…




堂々と シャワーを浴びる女を

バスタブから眺める俺。




「達也さ~ん…」


シャワーの音が とまる。


「むこう 向いてて」


「いいべよ(笑)今さら…」


少し照れたように

バスタブに近づいて来る



たまんね~…





すぐに

俺を またぐように
向かい合わせて座らせた…


「あん(笑)… 強引…」



「黙りなさい…」



口が びちゃびちゃになる程のキスを いつまでもした。


風呂場は い~ね。

すぐ 流せるから…



「キスだけで…

感じちゃった…」



うっとりとした目を
見つめながら 抱え上げ

バスタブの淵に座らせた…




背中に 腕をまわし


カタチのいい
乳房を舐めまわす

「は… ぅっ… ん…」


風呂場は い~ね。

いやらしい声が響くから…


「真奈…


足 ひらいて…」

「ゃだ… ぁっ…! あん…っ」


「すっげ~ 濡れてる…」

「見…ちゃ っあ… ダメ…」


舌先で つつく



「はぁぁ…っ! もっと…」

「もっと… なに?」


やべ~… 息があがる…


「いっぱい… 舐めて… 」


高速 開始


「あんっ…! はっ… はぁっ!

ぃい…! 達也さん… あっ…


すご… い … 」






風呂場は い~ね。





暑くて


あんま集中できねから…


No.183

>> 182

「ありがとうございました…」


思い入れのあった車は

少し寂しい。



「いい買い物しました(笑)

父も 喜ぶでしょう(笑)」



昭和の旧車。

近所の年寄り連中も
こぞって眺めに来てた…


父親の誕生日にと


息子からの プレゼント。



俺なんかには

到底 浮かばね~発想だ。






はあ。

行っちまった…


「売れたのか…」


わ~~~~っ!!!(泣)





この ジジィ。


「売れるでしょ…

店屋なんで ここ」


「ところでよ」


聞けよ!イヤミだぞ!


「ちょっと!どういう事!?」



また 客じゃね~のが来た…


「あら 茂森さん こんにちは」

「ど~も」


茂森のジジィも 翔子には
なんの興味もないらしい(笑)




「電話来たわよ!

リュウ君ママからっ!」


「ああ…(笑)」





雛祭りパーティー。


悪夢ふたたび…


か。



半分は 俺の神崎にたいする意地が招いた 結果だからな…



「いったい どうなってんの?

お宅の 状況…」



それも






俺が 知りたい。




No.184

>> 183

なんで 俺が

ジジィと差し向かいで
貴重な 昼メシの時間を
過ごさなくちゃならねんだ?



「1人じゃ入りづらくてよ(笑)


悪かったな💦

おごっからよ(笑)💦」


あたりめ~だ…




「いらっしゃいませ…」

ぶっきらぼうな女だ…


って

お~~~~っっ…


トシはいってるが
なかなか綺麗な女じゃないか…


これ目当てな。





「達也君も

ラーメンでいいのかい?」


誰だ おまえっ(怒)💦



「じゃあ ラーメンとチャーハン2つずつね(笑)お姉さん…」



茂森が 店員を 恥ずかしそうに チラ見するが 店員は…



口をアングリ開けたまま

俺を ガン見。




ふっ(笑)またかよ…







「タッちん…」



おい(笑)

それは 小学校ん時のあだ名…



って


え~~~~~~っ!?💦





…誰ですか?




「あたし!あたしだよ!

小野由香利!!」



「…小野か~(笑)(笑)!」



ちなみに 俺の姓は『大野』


『小野と大野で

アッチッチ~~(笑)!』

なんて

クソガキ時代ハヤされたもんだ…




「小野 おまえ

よく わかったな(笑)
俺だって…」



「(笑)顔見てスグわかったよ!

全然 変わってない(笑)


この オジサンも
『達也君』って言ったし
間違いないな(笑)って」







あ…




忘れてた。



茂森のジジィ。



No.185

>> 184

「達也さんって…


早いでしょ(笑)?」



終わった後 それ言うの

反則~(泣)(泣)(泣)💦




「真奈が いいモノ持っ…」

「気持ちさめるの(笑)」




… あ


そゆこと。






「まぁ… そうかな。


終わった後ベタベタすんのは

あんま好きじゃね~かも…」



桜子以外とは…




「私もそうだから

助かる~(笑)(笑)


終わった後
腕枕でヨシヨシなんて
『勘弁してくれ』って感じ~」






愛のあるセックスを

知らね~女だな。





「まったく…


あの女みたいなのが いつまでも『ヨシヨシ』されたがるタイプなのよ!きっと…」



和美のことを

言ってるんだろう…



「あっ(笑)


達也さん

好きなんだったっけ(笑)?」


「真奈に 意地悪してみたく なっただけだ(笑)」


「 … どうして?」


ハンターの目じゃない。


真奈自身の目が

俺を見る。



「おまえ

俺みて~だから(笑)


自信満々で(笑)(笑)」




キスを


して来た。






「私

寝盗ったの~…



和美ちゃんの旦那~…」








シャワーへ向かいながら




まるで

人んちの庭先の


柿でも盗ったみてぇに




軽い調子で


裸の真奈の背中が




俺に 言った。




No.186

>> 185

中古の一戸建て。


たいした広さもない

リビングの出窓を
塞いでしまうかのごとく

七段飾りがそびえ立つ。


「と… 届いたんだ…?」

「嬉しくなっちゃう(笑)…


女の子…

やっぱり欲しいわね パパ…」



「う… うん?」


なんだか 俺は

その存在感の大きさに
しばし 呆然としてしまう。



「桜月ちゃん

喜ぶわね(笑)」






本心か?




どっちみち


気が重いことには

変わりはね~んだが。




こうなったら

わけわかんね~ぐれ~の
人数の人間が居た方がいい。


この数日で

俺の出した 結果だ。




「なぁ 美咲…」


美咲はまだ 人形に触れながら

うっとりしている。


「ん~?」


「今日さ 茂森のジジィに連れて行かれた ラーメン屋で 幼なじみに会ったんだよ…」


「うん…」



聞いてんのか?



「小野って女なんだけど…」


「女?」


急に 振り向くなよ。



「娘が居るんだって…

かなりデカいらしいけど(笑)」



「呼んだら いいわよ(笑)」


「いいのか?💦」



反対するかと思った。


美咲は また

ひな人形に向き直ると



「こんな立派な ひな人形…


見せびらかすなら

多い方がいいわ(笑)…」





なんだか 少し




ホラーな感じがした…




No.187

>> 186

俺は 美咲の気が変わらぬ内に

美咲の前で


小野に電話した。





「あ~ 小野(笑)俺…」


『タッちん(笑)

ごめん まだ娘帰って来な…』



もう

親にくっついて歩く年頃じゃないからと 小野は言い

本人に聞いてから 決める…


と 保留にしてあった。


頼む 娘。

行くと言ってくれ。




『あっ…


今 帰って来た💦

ちょっと待ってね💦』




かすかに

親子の会話が 聞こえる…


『なんでもいいけど

あんた 熱でもある?
少し 顔が赤い…』


と 言いながら


『ごめん ごめん タッちん!』


「ど~だった?」


『行きたいって(笑)

めずらしく(笑)(笑)』



「そうか(笑)よかった(笑)」


ホっとした。



『あっ タッちん…


奥さんに代わってよ💦

挨拶するから💦』




しっかりしたヤツだ…




「美咲!

小野が 代わってくれって…」




ハイと返事をし

美咲は 幸せな奥さまになる。


ここだけ 切り取れば


どこの家庭よりも うちは…




幸せな 家族だ。







どうか


俺の作戦が




うまく行きますように…



No.188

>> 187

「どぅえ~~~!?!?」

「社長!!シーーっ…!」


今日 大騒ぎしたの俺。


香織が

「なによ~…」と


おもしろくなさげに言う。



「お… 男同士の
下ネタっすよ💦香織さん💦」


やたら慌てる浩平。







「おま… マジかっ!?」


首を ブンブン縦に振る浩平。






なんて羨ましいんだ(泣)!?



「俺…

好きすぎるっす… マジで…」



香織に聞かれるので

外に出た。



「そりゃ チュウしたら

ヒートアップするべな~…」


「そら…

初めてだって 言ってました」



呼び捨てかよ~(泣)




「初めてのチュウか~…」



こりゃ 浩平より

そらちゃんの暴走のが怖い…




「いらっしゃいませ!」


浩平の声で 顔を向けた



「お~(笑) 小野~(笑)」


「毎日 通ってたのに

ここ タッちんの店だなんて
全然 気づかなかった(笑)」



「あ~ 浩平(笑)

俺の 幼なじみの…


由香利だ(笑)」


「なんか照れくさいね(笑)」

「だって

小野じゃね~だろ(笑)」


「… もうすぐ


小野に戻るよ(笑)」


「えっ!?



… そうなのか?」










ここにも…



わからなかった不幸せが




ひそんでいたのか。




No.189

>> 188

【おい💢💢💢

 いつまで
 ムクれてんだ😁❓】




クッソ~…



パタン。




嬉しいじゃね~か。





「もう 服かわいたろ?」


「帰りたいの(笑)?」



不敵な笑い…



「真奈…


強がんの ヤメロ(笑)」



ベッドから起き上がると

バスローブを羽織り




「はいはい(笑)」






と 笑った。




ここで 口ごたえして来たら


たぶん…

これきりだった。




「ハイは 1回だぞ(笑)」


「はいはいはいはい…」


と 着替えはじめる。







迷いなく


後ろから 抱きしめた。






「ただの…



いい男じゃないんだね…

達也さん 」





人の心の


裏側なんて




見たくもねぇ…





ただ



見えちまったもんは


なんだか

ほっとけねぇ。





「真奈…」



身体をまわし

すがりつくように


俺の首に 腕を絡める




この女は





やっぱり どうしても



俺そのものに見える。






「愛人のルール…」




「なに?」






「束縛は…



しません(笑)」






真奈は 軽やかに



かわいた服を


身につけはじめた…





No.190

>> 189

「ずっと


聞きたかったんだ…」





桜月の寝顔を

2人で並んで見ながら



俺は


桜子に言った。




「なんだ…?」



優しい


母の横顔。





出会った頃の


桜子じゃない 桜子…







「おまえは…


神崎が




好きなのか…?」



「好きだよ もちろん(笑)」







「俺が言ってんのは…」


桜子は


立ち上がると



「達也…


誰かと 寝ただろ?」




そう言って


桜月の部屋を 出た…










なんだ?


なんでだ?




激しい 動揺。



和美か?


それとも カマか?














とことん 情けね~…





「桜月…」



おまえが

誇りに思う


父親になりてぇのに…








俺には


桜子に そんな事を問う

資格はない。














「なぁ(笑)


雛祭りのパーティーって

あたし
なに着てきゃいんだ(笑)?」




肩をおとして

リビングへ入る俺に


桜子は 明るく言った。




「やっぱり 着物か(笑)?」











「ごめん…




桜子…


ごめん…」







「桜月に


笑われんぞ…」








涙で濡れた


俺の手を包む おまえは





まるで




母親のようだった。




No.191

>> 190

美咲の思惑は…



って

何が思惑か わかんね~が。


ホラーな部分の思惑は

小さな悪魔登場で



みごとに

ぶっ潰された。



「きゃーーっ💦💦

勇樹君っ💦(泣)(泣)」


美咲が叫ぶ。


「こら~!勇樹(怒)!」

夫婦が怒鳴る。



「しかたね~だろ(笑)

見たら触りて~に決まってる」

と言った俺は 内心

『もっと飛ばせ!勇樹!』と
エールを送っていた。


美咲の気を 散らすんだ!!





俺が興奮して どうする。


「そうだわ!」

ひらめいた顔の 美咲。

「リュウ!

勇樹君連れて みんな揃うまで

リュウの部屋で
遊んでらっしゃい(笑)💦」


「いいよ~

行こう! 勇樹!」

「ママも~…」


「リュウ君 唯ちゃんも
行っていいかい(笑)?」

「いいよ~(笑)」







ちっ





「主役が来る前に

直さなくっちゃ💦💦…」




ぜって~

なんか取り憑いたべ 美咲。




ピンポ~ン


「きゃあ!パパ 出て💦」


慌てんなよ…



「は~い…」


って 奥さんか 俺。



「また 蟹

持って来ましたよ(笑)」











やっぱり

おまえだったのか デブ。



No.192

>> 191

「うわ~ すご~い…」

「綺麗~…」


翔子と恵ちゃんのハーモニー



「いらっしゃい(笑)…

恵ちゃん…


恵ちゃんママ…」




こっち向いて言えよ 美咲。




「焼きますか?」


焼かね~から(怒)


「嘘ですよ(笑)(笑)

解凍したら 食べれるもん」



なめてんのか デブ。




「おや 浩平君。

奥さんと チビちゃんは?」


「人形いたずらするんで

リュウ君の部屋に
待機させてもらってます(笑)」



ピンポ~ン



「きゃあ!パパ 出てよ~…」



またかよ…



「は~い…」



「こんにちは(笑)


お言葉に あまえて

娘と やって来ました(笑)」



半分 照れてる小野は

ちょっと おどけながら


俺に言う。





「タッち~ん(笑)

やるじゃん…

い~お宅ね~(笑)(笑)」


「入って…」




「ほら


あんたも挨拶しなさい…」



「こんにちは(笑)


お招き ありがとうございます…



達也さん」





「は~っ!?!?


そら あんた タッちん

知ってんの!?!?」






俺の 計画は




思わぬ場所から






狂いはじめていた…




No.193

>> 192

「こっ… こっこ… こここ…」


ニワトリか。俺。



「こ…こ~へ~い!!!」



目が

そらちゃんの姿をとらえたまま


俺は 無意識に浩平を

呼んでいた。




「なんすか~? 社長…」


両手に 蟹のアシをぶら下げて

浩平が やって来た。



「あっ(笑)

由香利さん こんにち…」


「コウ君 こんにちは(笑)」



コウ君って…💦💦


俺は 妙なトコロで照れた。





「そ… そら…」


「なによっ あんた!

みんな お知り合い!?」


小野の 綺麗な顔が

すげ~ マヌケになってる…




「由香利さんって…


そらの… お母さん?」





蟹のアシから

ポタポタと 水がしたたる…


きっと

浩平の



背中にも…





「浩平君(笑)

毛蟹も あるんだよ(笑)」



来んなよ。デブ。



「これはこれは

綺麗な お客さまだな~(笑)


って

いつまで 玄関先に居んの?」




やっと 我に返った。




「あっ(笑)

あ~… 入って入って💦


(笑)小野も…

そらちゃんも…💦💦」




2人が 靴を脱ぎ

たたきに あがる…



「リュウ君パパ!


スリッパ!!」



しきんなよ(怒)デブ(怒)







「だって

廊下 ビチャビチャだよ…」




No.194

>> 193

女たちが

リビングで挨拶を交わす。


今度こそ 美咲は

ひな人形から 目を離して…



「ビックリですよ(笑)あたし…

うちの娘 タッちんも 浩平君も お知り合いだったみたいで」


よけいな事言うな 小野。


「あら よかった(笑)

チビっこばかりで そらちゃん退屈するかと 心配だったから 私(笑)(笑)」


おまえ 今日

やたら い~奴な 美咲。



ピンポ~ン


「は…」

「は~い♪」

あ…

もう 俺いいんだ。









2階ばかり 気になる。

出来れば

帰るまで 降りて来るな 唯…




「リュウは~?」

め… 芽衣ちゃん(泣)💦


「に… 2階だよ(笑)💦」

「メグちゃんもっ(怒)?」


俺は リビングを見渡し

「らしいね…」

と言う。



急に 大人の女の顔をして

4年生女子は
2階へ 駆け上がって行った。




一足早い

女の小競り合いが始まるな…



「社長 お邪魔します(笑)」


「わっ!!


… 香織(笑)」



「お久しぶりです(笑)

社長…


いつも

香織が お世話になってます」




(泣)(泣)なんかトゲない?

芽衣ちゃんパパ💦💦









「さぁ(笑)!

あとは 主役を


待つばかりねっ(笑)(笑)!」



「なんで あんなに張り切ってんの? リュウ君ママ…」


翔子が 囁く。






なんか

取り憑いてんだよ~💦💦


あはははは~(笑)(泣)💦💦💦



No.195

>> 194

魅了される




美咲が ひな人形に

抱いた 気持ち。





今 ここに居る

美咲以外の人々は すべて…


この世のものとは思えぬ


恐ろしいほど美しい人形に

心 奪われていた。




ひな人形なんて

屁じゃな…



いや



比じゃない。










「ジロジロ見んなよ(怒)」



喋らなければ…



だ。




「桜月(笑)」


桜子は

「主役は 桜月だから(笑)」と
薄い 桃の花色のワンピース。


これまた 美しいが



着物姿の桜月の


今日は 勝ちだった。





「ほら 桜月

ミイちゃんに
ありがとう だろっ?」


桜子が言う。


「ミイちゃん

今日は… ?おがげ…ぎ

ありがとうございます」


練習の成果は

みられない(笑)



「(笑)おりこうね

桜月ちゃん…


ほら おいで(笑)

桜月ちゃんの おひな様よ…」



桜月の手をひき
歩く美咲を見ながら

なんだか 俺は


すべてが 終わったかのような




錯覚に とらわれる。






「綺麗な親子ね~…

タッちん…」



小野の言葉が

耳に入っていなかった。




「タッちん!」


肩を叩かれ ギクっとし

小野の顔を見た。



「なんにもしてね~よ!


俺はっ(泣)(泣)!!」











No.196

>> 195

なんかしてんの

アイツ~~(泣)(泣)💦💦


唯が 2階なのをいいことに

ダイニングテーブルのカゲで


しゃがんで

チュウしてんの アイツ~~…





俺は 目が合った浩平に


思いきり 中指を 胸の前で

天に向かって 突き立てた(怒)




「みんな揃ったし

子供達 呼びましょう(笑)」

美咲が言う。



浩平の顔色が 変わった。


どうやら そらちゃんの
落ち着きぶりを見ていると
彼女は なにもかも

承知の上なのだろう…




「社長も 図々しいわね…

わざわざ そらちゃんまで
呼んだの(怒)?」


何も知らない香織が

俺に そっと耳打ちする。



「ちっ… ちがっ💦」



プイっと

横を向く 香織が可愛かった。



「お盛んですな(笑)」


できあがってんなよ(怒)デブ。




「浩平く~ん


唯ちゃん達 呼んで来て~」



美咲さんったら(泣)(泣)



「は~い…」



地獄の底から聞こえる

声のようだった…



「あたしも 一緒に行って

いいですか~(笑)?」



そ、そらちゃん 何を…




「社長は さっきから

なに 百面相してんだ(笑)?」




桜子ちゃん…







悪夢


ふたたび… です。




No.197

>> 196

「桜子ちゃん

今日 お店は~?」


翔子が ビールを飲む桜子に
たずねる。


「お休みとりました(笑)」


穏やかに話す2人が

なんだか 寂しい…


「じゃあ
のんびり出来るわね(笑)」

視線を俺に送るな 香織…


「こんな有名人と 酒が呑めるなんて ワタシは幸せだ…」


蟹 離せ デブ。


「俺も 会社で

自慢して来ましたよ(笑)」


芽衣ちゃんパパの

笑顔が嬉しいよ 俺(泣)


「あ~っ…!」


な、なんだ 小野!?💦


「どうりで見たことあると
思ったら…


〇〇の 美人ママ!!」



あん(泣)ビックリ…



「あたしなんか 別に(笑)

由香利さんの方が
お綺麗です(笑) すごく…」


うまいね 桜子。


「タッちん(笑)💦💦

褒められちゃったよ(笑)💦」


「由香利さんは

社長の 幼なじみ…」


気になるのかい 香織…


「ええ(笑)

『ロード』のそばに出来た
ラーメン屋で働いてるんです…


この間 偶然会って(笑)」


「… で


偶然 そらちゃんのママ…」


やめとけよ香織 その辺で…




「そらちゃんって言えば

なかなか 降りて来ないわね」


キッチンに立つ 美咲が言う。




「桜月も行ったから

盛り上がってんじゃね~…の」



俺の声を さえぎるように


2階から

大きな泣き声が響いた。



No.198

>> 197

泣いていたのは




そらちゃんだった…



「浩平…」




途方にくれた浩平の顔。



「リュウ

みんな連れて 下行って…」


「うん…


行こう」



唯が

勇樹について行こうとする。



「唯 大丈夫だ…」

そう言って勇樹の顔を見ると


勇樹は 唯の手を離し

リュウが その手をつかんだ。





子供達の

姿が見えなくなってから


「もう 泣くのやめなよ…」


と 唯が言う。




「奥さんって

そんなに偉いんですか!?」


「そらちゃん…」



少女の変貌ぶりに

息をのむ 俺。




「コウ君!!

ちゃんと言ってよ!!」






「社長さん…


知ってたの?」



唯の問い掛けに




「ごめん…」


としか 言えねぇ…





「(笑)まぁ

男なんて みんなそうだよ…」


唯…





「コウ君は

あたしが好きって言った!!


奥さんも子供もいらないって

あたしに言った!!!」



パシン!



と そらちゃんの頬が

打たれた。












「小野…」






「ごめんなさい!!!」


小野が


唯に 土下座している。




「あたし…

この子の 母親です…


奥さん



本当に 本当に

申し訳ありません!!」





「社長さん…」





なんだ…? 唯…








「(笑)あたしが修羅場かよ…」



No.199

>> 198

俺が 2階へと駆け出した事



下にドヤドヤと降りて来た
子供達が


「喧嘩して お姉さんが

泣いてる~…」


と 報告した事




小野が 2階へと来た理由。




「あんたって 子は…」


小野が

泣き出す…





「桜月が

服 着替えたいって…


ちょっと 部屋借りる…」



桜子…




「桜子ちゃん!!」



唯が…



桜子にしがみつき


激しく 泣き出した。




「唯ちゃん💦どうしたっ💦」


「もう嫌だ!あたし

こんなの もう嫌だよ…!」




「何が…


あった?」


唯の背中をさすりながら

桜子が 俺の顔を見る。





「コウ君が あたしを好きって


言ったからです」


「そらっ!!」


小野が 振りあげた手を

俺は つかんだ。



「やめろ… 小野…」

「タッちん…」






「そらちゃん…


いくつだっけ?」


桜子が 聞く。



「17です…」





「あたしが家出したのも…


17ん時だ…」







桜子…













「達也!

サツキ着替えて~んだけど!」












足元で

服を俺に 押しつけて来ながら


みごとに 桜月が


話しのコシを折ってくれた。




No.200

>> 199

なんだか 紐が

グルグル巻きんなって
こんがらがって
わけわかんね~(泣)💦💦

「痛え~よ(怒)達也!」

あわわわ💦💦

「喋らせろよ(怒)!!」


キレんなよ💦桜子💦





見兼ねた小野が

「桜月ちゃん(笑)おばちゃんと お着替えしようか(笑)」


と 手を貸してくれた。


「達也 ヘタクソだからな!」


わるかったよ(怒)お姫さま(怒)




「そらちゃん…」


コシを折られた桜子が

小野をジっと見ながら言う…



「そらちゃんの母ちゃんは

いい母ちゃんだな(笑)」






「あたしが家出したのは


こんな いい母ちゃんが

うちには いなかったからだ」



「それと コウ君の事と

何か関係ありますか?」


「泣かせんなよ…


こんな いい母ちゃん 」




小野が…



また泣き出した。





「ママ…

おばちゃん いじめんな(怒)」


「いじめてね~よ(怒)!」




大人げないぞ 桜子。





「まぁ 1番わり~のは

浩平さんと 社長だ」




俺も~~~(泣)(泣)!?



… だな。







「コウ君は 悪くない!!」


そらちゃん…






「人の旦那…




コウ君 コウ君言うな!!!」






唯が とうとう




そらちゃんに飛びかかった。




  • << 201 「いや~… 人生 何が起こるか わからないもんですな…」 てめ~は心配いらねぞ デブ。 「浩平君と あのコ つき合ってたんだ~…」 芽衣ちゃんパパは あんまり よけいな詮索しないでね💦💦 「やっぱり いい男は 浮気すんのね~…」 「だから 俺 したことないって…」 デブの引き金ひくな(怒) 翔子(怒) … あかりをつけましょ ぼんぼりに… お花を あげましょ 桃の花 美咲と 桜子と 子供達が リビングで唄っている… もちろん 小野と そらちゃん 浩平一家は 帰って行った。 つかみかかった唯から そらちゃんを守ってしまった 浩平… 彼らの 闘いは 今から はじまる。 階下で 大騒ぎを 見守っていた(んだか 面白がってたんだかは 俺には ワカランが)大人たちの中で ただ1人… ふに落ちてないのは 香織だ。 「なんで 浩平君なの…?」 「あら 浩平君だって いい男じゃない(笑) まだ 青臭いけど(笑)」 おまえが言うと 寒気がするぞ 翔子… 「だって あのコ 社長が好きだったのよ…」 「え~~~っ!?!?」 …って みんな 俺が え~~!?だよ(泣) 言うのかよ(泣)香織💦💦 … 違う 寒気に振り向くと ひな人形と 2人の女が 俺を 見つめていた…
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