【if】
サレ妻だった私が
男目線で
不倫を描いてみよう…
と 思い立ちました(笑)
半分 ほんと。
半分 嘘。
どうか また
おつき合いください🍀✨
>> 50
「うるっせ~な!!
あたしに かまうな!!」
…
ここ
どこだ?
「ごめん(笑)
起こしちまった…」
あぁ
桜子の部屋だ…
「昼ドラみたいだべ?(笑)」
そう言や
怒鳴り声が 聞こえた…
頭が
はたらかない
「笑えよ(怒)」
「ははは(笑)…」
「バカにしてんのかっ」
桜子が
紅茶の入ったマグカップを
テーブルに置いた。
お揃いの
猫の模様の マグカップ。
「ビールは?」
桜子は
ふ~っと冷ましてから
一口飲むと
「今日は 帰れ…」
と 言った。
「おや(笑)珍しい…」
「たまには…
リュウと遊んでやれよ…」
桜子?
「今日
リュウいね~んだよ(笑)」
俺が 家へ帰りたくない理由は
それだ。
「なんで?」
「幼稚園
ご一泊なんだと(笑)」
「 … 」
桜子は 黙って立ち上がると
冷蔵庫から
ビールを取り出し
俺の前に 置いた。
美咲に 会うのが
こわい。
女って…
友達の旦那の不貞を見たら
どうするもんだ?
話すか…?
俺なら
本人には 言わない。
…
ハっとした。
1番こわいのは
恵ちゃんママ以外の人間から…
それを 聞くことだ。
「振ってね~ぞ(笑)」
桜子の声が
遠くから 聞こえた…
>> 51
リビングの灯りが
ついている…
ドアを開けると
テーブルに 突っ伏すように
美咲が 寝ていた。
「美咲…」
肩に手をおくと
ビクっと身体が揺れた。
「きゃっ…」
俺の姿に驚き 声をあげ
「ただいま」
と言った。
…ただいま?
「あれ?
おかえりなさい か(笑)」
ひどく
酔っている。
「私も さっき
帰って来たのよ(笑)(笑)」
とりあえず
ご機嫌だ…
「子供達いないから
卓君ママの おうちで
みんなで呑んじゃった(笑)」
…
「…みんなって?」
ソファーに ドサっと座り
さりげない…
つもりで聞いた。
「え~?」
…
2度は 聞けねぇ。
「みんなね(笑)
パパのこと
カッコイイ カッコイイ
言うのよ(笑)(笑)」
だから
みんなって 誰だよ…
「ちょっと…
鼻 高かったかな…」
美咲が
ほてった顔のまま
俺に
歩み寄る…
「達也…」
名前を呼び
俺の首に
両腕を 絡ませる…
すぐに欲情した俺は
そのまま
美咲の身体を
冷たい床に
押し倒した…
>> 52
そろそろ
2人目 つくりましょうよ…
果てる寸前
美咲が言った。
現実に
引き戻される…
…
「いらっしゃいませ(笑)」
慌てて
ドアに 目を向けた。
そして
息を のむ。
「こんにちは(笑)」
「恵ちゃんママ…
いらっしゃい…」
桜子が
怪訝そうな 目を向ける。
「車…
探してんの?(笑)」
無理矢理
笑顔をつくる。
「うん(笑)
車検近いから
取り替えた方が い~かな…
って(笑)」
「外にあるの 見てて…
俺も 今行く…」
「は~い(笑)」
チラリと
桜子に 目をやると
恵ちゃんママは
ドアを閉め 展示場へ向かう。
「誰だよ」
「家の近所の人だ(笑)」
気づいていない 桜子に
わざわざ
言う必要はない…
「あたし行くよ」
「それも
おかしいだろ(笑)」
立ち上がった桜子に
素早くキスをすると
「あれは
おまえの敵じゃね~(笑)」
と 笑って 外へ出る。
真夏の 強い陽射しの下
恵ちゃんママが
俺を見て
ニッコリ微笑んだ。
>> 53
うるさい程の
蝉の音に
桜子の泣き声が
かさなる…
「てめ~は 女なら
誰だっていいんだなっ!?」
…
見られていたとは
夢にも思わなかった…
「どうせ ミイちゃんとも
やってんだろ!?!?」
「やってね~よ!!!」
嘘…
「この 鬼畜!!変態!!
早漏野郎っ!!!!!」
おいおいおい(泣)(泣)
「桜子…」
店のブラインドを おろし
俺は
桜子を黙らせようと
肩を抱…
「さわんなっ!!!」
(泣)💦💦
「あたしは…
真剣なんだ…」
カナカナカナ…
と ひぐらしの
優しい音色に変わる…
「わかった 桜子…
ごめん。
本当のこと言うから…」
「どんなんが いいの?」
「とりあえず 軽…」
うっすらと
汗をかいている 恵ちゃんママ…
俺の視線に 気づいたのか
「暑がりの 汗かきなの(笑)
私…」
と 笑う。
「じゃあ エアコン
バリバリ効くやつだな(笑)」
「あれは?」と
恵ちゃんママが指さしたのは…
若い兄ちゃんの下取り車
エアロにフルスモの AZ。
…
まったく
イメージじゃねんだけど…
そう思いつつ 俺は
運転席の ドアを開けた…
>> 54
「リュウ君パパも
乗って 閉めて💦💦」
エアコンの吹き出し口の
冷たい風を
指先で確認すると
恵ちゃんママが 俺に言う。
少し ポッチャリした彼女
よほどの暑がりとみた(笑)
助手席に乗り込み
ドアを閉める。
「だけど これ ターボだし
燃費 わり~…」
「事務員だったのね…」
「え?」
…
「キスの お相手(笑)」
…
「大丈夫よ(笑)
リュウ君ママには言ってない」
…
「もちろん…
他の誰にも 言ってないし…」
…目的は なんだ?
「あ~(笑) 涼しい(笑)」
背もたれに
ドサっと倒れこむ
…
すぐに 身体を起こすと
俺の顔を 覗き込み
「私が こんな女だと
思わなかったでしょう?」
と笑った。
「リュウ君パパ…
ほんとに 私のタイプ…」
何度となく
女から聞いたセリフ
だけど 今俺は
ペットショップの犬だ。
こちらに
選択の余地がない…
「何が
望み?」
「私も
キスして欲しい(笑)」
事もなげに
魔物は言った。
>> 55
「達也は
あたしのだっ!!!」
そう言うと
狂った 桜子は
俺の股間に
顔を うずめる
「おま… え…」
「ここも…
あたしの… もん…だ」
頭が
どうにか
なってしまう…
唾液のまざった
卑猥な音と
桜子の声…
「おまえの… だ…
さ… くらこ…」
「好きなんだ…
達也…」
なおも 激しく
首をふり
舌を 絡みつかせながら
吸いつく唇…
「た…つや…」
時おり
濡れた目で
俺を見上げ
名前を呼ぶ
愛しい 女…
身体中が
桜子を求める。
あまりの快感と
幸福に
俺は
興奮しすぎていた…
「ぁあっ…
愛してる…
桜子…!」
声が
もれる…
「あっ … ぅく…
さく… らこ っあ…!」
俺の声に
桜子の興奮も高まり
いやらしい声を
出しはじめる
「んっ んっ…!
達也…
出せ… っあ… んっ
出せよ…!
はぁあ… んっ ん
出せ…!!」
お言葉に あまえた。
>> 56
「おまえ
神聖な店舗で
こういう事すんな…」
イった人間の
セリフじゃない…
「あの女…
ぜって~ ぶっ殺してやる…」
聞いてない(泣)
「これで終わりなわけ
ね~んだ…」
桜子の
俺への執着に
少し
異様なものを感じた。
「大丈夫だ 桜子…
自分にも
後ろめたい事が出来たんだ…
これ以上
手の
出しようがないだろ(笑)」
「達也は あまいっ!」
タバコを
灰皿に押しつけると
「女を なめてる…」
と つぶやいた。
…
これが
綾さんの言った
魔物の正体なんだろうか…
美咲も また
すべてを知る日が
もし…
もし来たら
魔物へと
変わるんだろうか…?
「携番とかアドとか
教えてね~んだろな…」
だって
いちお お客さんだから
名刺 渡したもん(泣)💦
「名刺 渡したべよ…」
「やんなよ(怒)!!」
ほら
怒られたし(泣)(泣)💦💦
>> 57
「本日ラストの お車です…」
会場のアナログ時計が
9時少し前をさす…
いつもなら
夕方には終わる競り。
今日は この会場の
大きなイベントがあったので
こんな時間だ。
俺も 疲れたが
ここの人たちの疲労も
ハンパじゃないだろう…
「ありがとうございました!」
すごい数の車両
飾られた 花…
それでも 必死の笑顔で
見送ってくれる…
お疲れさま。
客の数も ハンパじゃね~から
もちろん 桜子は
連れて来ていない…
自分の車に乗ったとたん
どっと疲れが出る。
今日は 直帰だな…
『おせ~じゃね~か(怒)
浮気かよっ!?』
「おまえ 声
うるせ~よ(笑)」
っつか
おまえとが浮気だ。
「今 競り終わって
帰るとこだっての(笑)」
『… 今日は
家 帰るんだろ…?』
「あぁ…
少し 疲れた…」
ごめんな
桜子。
『い~よ…
ひとりで するから…』
あ~ん(泣)💦💦
…
「やめとけ…
明日 可愛がってやる(笑)」
「あたしがなっ」
…
あまり深く
考えないようにしながら(笑)
車を走らせた。
家の玄関を開けたのは
10時過ぎ。
なぜか
出迎えが なかった…
>> 58
リビングへのドアは
明るい。
?
話し声…
ドアを開ける。
美咲は
誰かと 電話をしていた。
「あっ おかえりなさい(笑)
うん…
今 帰って来た… 」
洗面所へ行こうと
ふたたび歩きかけた時
「じゃあね(笑)桜子ちゃん」
と 美咲が言った。
桜子…?
手を洗いながら
頭をめぐらす。
美咲が桜子に
なんの用事で?
それとも
桜子が かけて来たのか…?
…
鏡の中の俺は
ひどく疲れた顔をしていた。
思いきり 顔を洗う。
しっかりしやがれ!
ふたたび顔をあげた時
鏡の中に
美咲がいた。
わ~~~~~(泣)!!!
ドキン
ドキン
ドキン
「ご飯は(笑)?」
…
「軽くでいい…」
テーブルについても
まだ 動悸のおさまらない俺に
美咲は追いうちを かける
「恵ちゃんママ
お店に行ったんですって?」
…
もう いいだろ(泣)
「ああ…」
ビールの缶を 傾け過ぎて
少し かぶったし(泣)💦
「桜子ちゃんのこと
『すごく可愛いコね』
って言うから
私の親戚なのよって
教えたの(笑)」
もう
殺してくれ 俺を…
>> 59
なんだ…
この状況は…
「社長(笑)
あいかわらず奥さん
料理上手っすね(笑)」
「やだ(笑)浩平君も
あいかわらず 口がお上手!」
「おまえも 見習え 唯!」
なんで おまえまで居る…
ダイナマイトボディよ。
「桜子ちゃん(笑)
リュウの相手ばかり
疲れちゃうわよ!
こっち いらっしゃい(笑)」
…
美咲が
みんなを 家に招待したいと
もし
俺に相談していたなら
伝えもせずに
無理だと 嘘をつけたのに…
「さくらこ!
ズルしないでよ!」
「うるせ~(笑)」
「リュウ(怒)!
桜子チャンでしょっ!」
…
桜子のやつ…
美咲の誘いを
ふたつ返事で
快諾しやがった…
「社長さん…
大変だね…(笑)」
こそこそと
意味深な事言うの
よしやがれ!ダイナマイト(怒)
「あっ 唯ちゃん💦
ごめんなさい…
ちょっと
こっち手伝ってくれる?💦」
「は~い♪」
2人になるな~~っ(泣)
「社長!! なんか
テンション低いっすね!?」
おまえ飲み過ぎ!!
声 デカいし(泣)💦
「さくらこ!
ジュース持って来て!
… さくらこ!!」
桜子は
リビングに並べてある
家族の写真を
見ていた…
>> 60
『軽く』と言った夕飯が
あの夜
俺の喉を通ることは なかった…
「恵ちゃんママね
桜子ちゃんのこと
すごく気に入って…」
あの女…
「秋になったら
『ロード』の従業員さん達も一緒に バーベキューがしたいって 言うのよ(笑)(笑)」
桜子の言った通りか…
「それで 私 思ったの…」
何をだ…
「その前に
私も 交流深めておきたいな
って(笑)」
なに?
「さっき
桜子ちゃんに電話してね
うちに いらっしゃい
って言ったのよ(笑)」
…
ナンダッテ?…
「暇だから
いつでもい~よって
(笑)ぶっきらぼうに
言ってくれたわ(笑)(笑)」
桜子は…
おまえが嫌いだよ 美咲…
ここには
見せたくないものが
たくさん あるんだよ
俺には…
「パパ…
全然 食べてないけど…」
…
「私…
勝手なことした?
怒ってる…?」
シュンとする美咲…
あんなに
楽しそうに喋ってたのに…
「怒ってなんかね~よ(笑)
ただ 家でまで
あいつらの顔 見たくね~な
って 思っただけだ(笑)」
悪いのは
美咲でも
あの女でもない
全部 俺だ。
>> 61
「パ~パ~
さくらこ 泣いてる~」
…!
そちらを見ていた
俺に気づいて
リュウが呼ぶ…
「ん~?…」
誰も
気づいていない…
「うるせ~ぞ リュウ(笑)」
桜子…
「なんだ
嘘泣きか~…」
桜子…
リビングにいる 桜子と
目が
合い
見つめ
合う…
「ミイちゃ~ん!!」
俺の目を見ながら
大声で美咲を呼ぶ
桜子
「どうしたの~?」
ふり返る美咲…
…
「パパ…
何 やってるの…?」
…
「腕…立て伏せ …だ」
…
「社長(笑)(笑)
マジ うけるっす~(笑)(笑)」
桜子
何を言おうとした?
「体力づくりは 基本だ!
浩… へい…!」
美咲に
何を…
「痛てっ!
乗るな リュウ!」
「きゃははは(笑)」
「桜子ちゃん
なんだった(笑)?」
「…
なんでもね~…」
「あら…
そう… 」
こんな
恐ろしい状況を
秋になったら
また 繰り返さなきゃ
ならねぇのか…?
魔物を
また ひとり
増やして…
>> 62
「おい浩平!!
あたしの酒が飲めねのか!?」
桜子は
グデングデンに
酔っ払った。
「桜子ちゃん(泣)
酒癖 悪いんだね(泣)」
「酔わなきゃ
やってられないのよ(笑)…」
ダイナマイト…
「桜子ちゃんは
彼氏いないの(笑)?」
美咲…
「ぶはははは(笑)」
ダイナマイト…
「いるよ」
桜… 子…
「死んだけど(笑)」
…
「永遠の
恋人だから…」
空気が
シンと凍る。
「冷房 効きすぎだよね…」
「なんだよ(笑)唯ちゃん(笑)
あたしが
寒くしたみて~だろ(笑)」
桜子…
本当なのか…
桜子…
「眠ったみたいね…
桜子ちゃん」
「浩平たちは?」
「今 帰ったわ(笑)」
美咲が
あらわになっていた
桜子の足に
ブランケットをかける…
「私…
よけいな事
聞いたみたいね
桜子ちゃんに…」
俺にとっても…
だ。
「このまま
やすませましょう…」
寝室の…
ベッド。
「パパ わるいけど
リビングで
寝てくれる(笑)?」
>> 63
眠れなかった…
思えば
思うほど
「眠れねぇ…」
2階にいる
桜子が
欲しくなる…
カタンと
音が 聞こえた気がした。
期待。
シン…
そのまま
眠ったらしい
目を覚ましたのは
唇に感じた ぬくもり…
目を開けると
桜子の 大きな瞳…
「達也…」
抱きよせて
激しく キスをした
「桜子… 桜子…」
小さな声で
互いを呼びながら
激しく
唇を 求め合う…
「愛してる 達也…」
「俺もだ 桜子
おまえしか
愛せない…」
「嬉しい…
おまえだけだって
もっと
言ってくれ」
ほの暗い リビング
2階に
美咲が寝てる状況
スリルは
愛を
加速させる
「おまえだけだ
桜子
誰よりも
愛してる…」
桜子は
唇を離すと
「ミイちゃん見てるぞ…
達也…」
と言い
写真を指さす
「見えてね~よ(笑)」
クスリと笑う
桜子の笑顔の後ろで
リビングのドアが
大きく開かれた。
>> 64
知らない町を走るのが
俺は好きだ…
「ちきしょっ
ここ さっき通ったべよ…」
もちろん
イライラもする(笑)
車を積む キャリアカーに
ナビなんか つけてない。
自分で目的地を
見つけるのも 快感だ。
客に書いてもらった
簡単な地図が
本人の馬鹿さかげんを
物語っていた。
「ど~も『ロード』です…」
俺は ギブアップして
電話をかけた。
『もうっ
おっそ~い(怒)』
てめ~の地図のせいだろが。
『今 どこ~?』
彼女かよ…
「ガソスタ曲がったんすけど…
いつまで走っても
橋なんか ないですよ~」
『 … 』
理解してくれ。
『ナビないの?』
放棄すんな。
『じゃあ マドカ
ガソスタまで 行くね♪』
「遠いでしょう!?
この地図見たら かなり…」
『歩いたら 2分くらいだから
待ってて(笑)』
…
おまえの 地図上の
距離感覚…。
ガソスタの 隣のコンビニに
キャリアカーをとめると
タバコに火をつけ
知らない町の
景色を眺める…
逃げて来た
気分だ。
煙りが窓の外を
漂う…
逃げて
来たんだろう…
>> 65
「桜子ちゃん…
薬 見つかっ… 」
身体が かたまる。
「ぎゃあ! 社長!
あたしだよ!💦
ミイちゃんじゃね~よ(怒)」
…
なに…
言ってる?
「ミイちゃん!(泣)
見っかんね~から
社長 起こしたら
寝ぼけてクっついて来た(泣)」
「パパ…」
美咲の顔が…
よく 見えない…
「あ…
あぁ… ワリぃ… 」
美咲は黙って
頭痛薬を
桜子に渡した。
美咲が 起きていること
桜子は
知っていたのか…?
いや…
むしろ
起こして来たのか…
血の気が ひいた…
桜子は 薬を飲むと
「風呂入りて~し
帰るわ(笑)」
と 笑った。
「こんな時間に…」
と言う美咲に
「ごちそうさまでした」
丁寧に 頭を下げて
桜子は
出てゆく…
玄関の しまる音
1人で
戻って来た 美咲
なにもかもが
夢の中のことのようだ。
「パパ…」
「なんだ?…」
「私…
信じてて
いいのよね…?」
「あたりまえだろが(笑)」
笑いとばすしか
なかった。
>> 66
マドカが
走って来た。
所要時間 15分。
時間の感覚も
危ういらしい…
運転席から 降りると
「申し訳
ありませんでした(笑)」と
一応
頭は 下げる。
後ろに積んであるラパンに
マドカは くぎづけだ。
「嬉しい…
今日から マドカのだね(笑)」
車が好きで
ブローカーから
はじめた この仕事…
ナリワイにしてしまえば
魅力も感じねぇが
こんな風な
客の 顔や言葉で
少し 幸せになれる。
「マドカんちの前 狭いから
ここで おろそうか?」
そういう事は
早目に 言っとけ(怒)
「少し お茶飲もう(笑)」
怒るかわりに
俺は 笑う。
「え~(笑) ナンパ~?(笑)」
俺は ビジュアルに
こだわる男だ(怒)
知らない土地で
よく知らない誰かと
話しがしたかった…
「あったかい コーヒーで
い?(笑)」
「マドカ スープ~♪」
食事かよ…
急に
涼しくなりはじめた
風の中
あったかい缶を手渡しながら
「寒くない?」
って聞いてる俺が
まるで
少年のようで
なんだか
とても
なつかしい気持ちに
なったんだ…
>> 67
桜子に
聞きたいことが
いくつもあった…
明くる1日は
とても長く
店を 早く閉める事ばかりを
考えていた。
「うち 来るだろ(笑)?」
何も変わることのない
桜子が
そんな俺に言う。
「おまえは…
どういう つもりだ?」
うまく言葉が選べず
女々しい考えしか
浮かばねぇ…
「なにが?」
行く夏を 惜しむように
蝉が 騒ぐ…
「おちょくって
面白がってんだろ
俺を…」
「なんで
そうなるんだよ!?」
「おまえ 夕べ
美咲が起きて来ること
わかってたんだろうが…」
「それが なんで
おちょくってる事になんだ?」
「美咲が気づけば
どうなるかぐらい
わかんね~のか!?!?」
初めて…
怒鳴った。
「終わんのか…?」
桜子が
少し 笑う。
「俺達は
バレたら終わりの
関係なんだ!!
… って
そういう事なんだな(笑)」
ちが…
「達也は いつでも
捨てる方は あたし…
って考えてんだよ(笑)」
>> 68
残念だが…
俺は美咲を
女として愛してはいない。
「じゃあ…
わざと
あんな状況をつくったのは
認めんだな…」
だけど
図星だったかもしれない
その
桜子の言葉に
返す言葉は
見つからなかった…
桜子はコクンと
うなずくと
タバコに火をつける。
…
どちらかを
選んでほしい。
桜子は 足掛かりが
欲しかったのかもしれない。
「もうひとつ…」
俺は つづける。
「永遠の恋人…
って なんだ?」
口に出すのすら
吐き気がする。
桜子が ハっと顔をあげた。
少しの空白。
「灰 おちんぞ…」
桜子は
微笑んで言った。
「写真見るか…?」
ふざけるなっ!!
叫び出したかった…
どす黒い物が込み上げ
亡き者への嫉妬で
気が狂いそうになる。
桜子が
自分のサイフを
ひきだしから取り出している…
「やめろっ!!」
くたびれた1枚を
俺に差し出す…
「見ろ…」
優しい 声だった。
その声に
導かれるように
それを 手にとる。
少女の桜子に
寄り添っているのは
1頭の 中型犬だった。
>> 69
嬉しそうに
ラパンの運転席に座ると
「ごちそうさま(笑)
だけどマドカ
社長さんには おちないよ!」
と言って笑う…
「残念だな(笑)」
「社長さんも
かなりのイケメンだけど
うちの彼氏
もっとイケメンだから(笑)」
手を振って見送る。
ひとときの安らぎを
ありがとう(泣)マドカ(泣)
「帰るか…」
口に出さなければ
身体が動かない。
運転席に座り
何度となく鳴っていた
携帯を開く。
履歴は
桜子と 美咲の
オンパレード…
あの日を境に
妻の 夫への無関心が
執着に変わった。
ハザマから逃げるように
俺は 最近
ひとりの仕事を好む。
自分でまいた種が
育ち過ぎ
俺を
がんじがらめにした。
そして
この
見えない女の闘いが
繰り広げられる履歴に
紛れ込む
もう1人の女。
『リュウ君パパ~(笑)
お疲れさま~♪』
今は
よけいに
逆らえる状況じゃねえ。
「お疲れ(笑)
恵ちゃんママ…」
『翔子って呼んで』
…
季節は 秋へ
変わろうとしていた…
>> 70
女の心理は
俺には わからね~…
「パパは きっと
華があるのね(笑)」
軽く 興奮している…
「あっ!
芽衣ちゃんママ~!
おはよ~(笑)!」
さっきから
あちこちに手をふり
愛想を振りまいている…
親たちは みんな
いいカメラを持ち
撮影の段取りに必死だ。
リュウは可愛いが
俺には
そこまでする意味が
いまひとつ わからない。
「見て… パパ…
恵ちゃんの お父さん…」
美咲が 視線で指す先には
ずんぐりとした小さな男。
隣には もちろん
世界一不機嫌な顔をした
『翔子』が居る。
「お父さんって
感じじゃん(笑)」
「やだ(笑)パパ~(笑)(笑)」
…
笑い過ぎだろ。
日中の陽射しは
まだまだ きつい
秋の1日…
流れるマーチのリズムと
歓声や笑い声の中
店にいる
桜子を思う。
「リュウの運動会なら
しょうがね~な(笑)」
そう言って
桜子は笑った。
17で家出した桜子。
それは
永遠の恋人を
失った年でもあった…
>> 71
「ざま~なかったよな(笑)
あん時の 達也…」
「うるせ~…」
床にゴロリと横になり
タバコをくゆらす
家では
絶対に 出来ないこと…
アパートの安い家賃は
俺が払っていた。
せめてもの
償いのつもりで。
もちろん 桜子には
そんな言い方はしないが…
「半年だな…」
ヤニで薄茶色に変色した
天井を見ながら つぶやく。
「なにが…」
テレビを観たまま
桜子が言う。
「出会ってだべ…」
「女の子か(笑)」
スピリチュアル的な番組が
桜子は好きだ…
「あたしは
5年だけどな…」
… え?
「17で 家 飛び出したんだ
あたし…」
綾さんと俺に
接点がある事を
桜子は知らない。
「達也が
嫉妬に狂った(笑)…」
嬉しそうな顔で
俺に 向き直る…
「あの
永遠の恋人が死んで…
家に
いる意味が
なくなったから…」
顔が
曇り出す…
「この土地って 決めたのは
一緒に家出した
友達だった」
テーブルにある
俺のビールを ゆっくり飲んで
しずかに続ける
「頼れる人がいる…
って
ガキだった あたしは
友達に言った…」
強めに置いた 缶ビールが
テーブルにぶつかり
少し
大きな音を たてた。
>> 72
「リュウ~~っ!!
走れ 走れ~~っ!!」
立ち上がり
コースぎりぎりまで
にじり寄り 応援する美咲。
なんだか俺は
すげ~感動してしまい
涙さえ 浮かべてる。
…
美咲にじゃない。
口をヘの字にむすび
懸命に走る リュウにだ…
いつの間に
こんなにデカくなった?
触れるのも 恐ろしい程
小さな 赤ん坊だったのに…
初めて 顔を見た日
嬉しくて 嬉しくて
ニヤニヤしながら
決めてあった名前を
誰にも聞かれないよう
そっと 呼びつづけた。
『リュウ… リュウ…』
俺の分身。
早く 大きくなれ…
携帯が鳴った。
うっかり
号泣するとこだった(泣)💦
美咲は クラスメートの応援に
余念がない…
【達也❤❤❤
こっち 見て❤❤❤】
顔をあげると
汗を拭いたハンカチを
胸元で 小さく振る 翔子
…
ずんぐりむっくりが
隣にいるのに…
だ。
【気づかれちまうよ💦
気をつけて!翔子!】
素早く 送信した。
届いた 俺のメールに
我を忘れ
くしゃくしゃの笑顔で
身もだえする 馬鹿な女…
ぶつかられた
ずんぐりむっくりが
とても迷惑そうに
少し 離れた。
>> 73
「ミイちゃんの
おばちゃんは…」
5年前…
「いらっしゃい…
って言ってくれたけど
金髪に 派手な化粧の
あたし達を…」
リュウが
生まれた年…
「歓迎してないのは…
よくわかった(笑)」
里帰りをしてた
美咲…
「奥から 赤ちゃん抱いて
ミイちゃんが出て来た…」
残りのビールを
飲み干す
「ミイちゃん
お母さんになったんだ!
って 少し笑顔になった(笑)」
桜子…
「 帰りなさい
って…
ミイちゃんは言った」
アルミ缶が
手の中で
バリバリと 音をたてる …
思い出した。
早く…
リュウを抱きたくて
走って
美咲の実家に 飛び込んだ
自分。
玄関先で
ぶつかった 少女…
おまえ
だったのか…
桜子
「ミイちゃんは
達也の顔見たとたん
『パパ』って笑って
もう…
あたしを
見なかった…」
>> 74
「涼しくなって来たね~(笑)
リュウ君ママ(笑)」
おまえ さっきまで
汗かいてたよな…
「バーベキューの季節(笑)」
「そう(笑)!!」
妙なテンションの
2人の女は
異様な盛り上がりを みせる。
…
参加しろ
ずんぐりむっくり。
「パパ
どこか いい場所知ってる?」
上目づかいで
美咲が聞く。
「従業員さん達なら…
若いから きっと穴場知ってるんじゃな~い?(笑)(笑)」
チラリと
俺を見る事を忘れね~…
「恵ちゃんパパは?
どこか 知らないですか?」
「夜の街なら…」
おい デブ。
おいしいじゃね~か(怒)
「おもしろいのね(笑)
恵ちゃんパパ(笑)(笑)」
翔子が 蹴った。
「痛いよ ママ」
プライド ね~のか…
「考えとくわね♪」
翔子は 小さな目で
俺に
ウインクまがいな事をすると
「行くわよ!」
と家来を従え 去ってゆく。
…
「いろんな夫婦が
いるのね(笑)(笑)…」
ただ…
穏やかなだけだと 思っていた
美咲の気性。
そんな
何気ない言葉にも
自分の幸せを
誇示する美咲が見えるようで
少し
嫌な 気がした。
>> 75
「愛してる…
桜子…」
もし
美咲が
5年前に
桜子を受け入れていたなら
「たつ…や…」
知らなくていい 世界へ
足を踏み入れ
「っん…
愛…してる…」
身も…
心さえも 擦り減らしてゆく
少女の歩く道を
「ぁあっ…
達也ぁ…っ!!」
変えていたかも しれない。
「もしさ…」
小さなベッドの上
腕の中で
「あん時
ミイちゃんに
優しくされてたら…」
俺の唇を
なぞる
「達也と
こうしてることは…」
その指が
俺自身の
濡れた場所を
なぞりはじめる…
「なかったのかな…」
「桜子…!」
きっと
運命は
決まってる。
道が どこで別れていようと
繋がる道は
角を曲がれば
きっと 見えてくる…
「っあ…
(笑)2回… 目か…
達也…」
何度でも
欲情してしまう
おまえの
顔に
身体に 声に
テク…ニックに…
「1回が みじけ~から
いいけどな(笑)(笑)」
… (泣)(泣)
>> 76
「パパ!
それ ボクの!(怒)」
「い~べ(笑)
ちょっとぐれ~(笑)」
美咲が
幸せそうに笑う。
いったい 俺は
どのぐらいの間
こいつらとの時間を
持たずに来たのか…
望まれてないからと
自分に
言い訳をして…
だからと言って
さして
話しが弾むわけでもない
夜のファミレス。
俺は 黙々と
リュウに イタズラしながら
腹を満たしていた。
「美咲(笑)」
「あら! 修司!」
男?
反射的に 顔を向ける。
「こんばんは(笑)」
体育会系のサワヤカ君が
微笑んだ。
「旦那さん?」
「うん(笑)」
「こんばんは(笑)」
負けずに サワヤカな笑顔を
つくってみる俺…
「子供?」
見りゃ わかるべよ。
おじいさんに見えんのか?
「うん 5歳よ(笑)
リュウって言うの(笑)」
「リュウ君 こんばんは~!」
っつか おまえ 誰だよ…
「あっ💦
高校の同級生なの パパ💦」
聞こえたようで
恥ずかしくなるべ(泣)
「そうだ!美咲!
同窓会をしよう!!」
ここで
ひらめかね~でくれ…
>> 77
どうも
生理的に
受けつけないタイプ。
ふだん食わない夜飯のせいなのか こいつのせいなのか
俺は 必死に
ゲップをこらえていた。
「だけど…」
美咲が 俺を見る。
「あ~ 旦那さんの前で
連絡先聞くのも 変か(笑)」
いなけりゃ い~のか…
「気にしないで(笑)
俺 そういうの
かまう人じゃないから(笑)」
…
なんだ?
なんか 変な事言った?俺💦
「じゃあ お言葉にあまえよう
美咲(笑)」
美咲は
悲しい顔を していた。
黙って携帯を 取り出すと
番号を告げる。
「じゃあ 後で連絡する(笑)
お邪魔しました!
バイバイ リョウ君(笑)」
リュウだ(怒)
「騒がしい奴だな(笑)
… 美咲?」
「ヤキモチも…
やいてくれないのね…」
そういう事か。
「ママ!
アイスクリームが食べる!」
「食べたい でしょ(笑)」
思わず笑った美咲に
ホっとする。
めんどくせ~のは
苦手だ…
…
もし
桜子なら?
俺は
絶対に 許さない。
やっぱり
美咲に
愛は ないのか…?
>> 78
「達也…
してほしい…」
求められれば
応じる。
俺は 桜子の言うように
鬼畜だ。
変態だ。
… 早漏だ(泣)
「美咲…
脱いで…」
美咲は うなずくと
パジャマのボタンに
手をかける…
ムラムラして来た。
やたらと ゆっくりに感じる
「早く 脱げ…
美咲…」
俺の言葉に興奮し
腰を もぞもぞと動かす…
「感じてんの…?」
「ぃや…」
肩と胸が
あらわになる…
「どうして…
欲しいんだ?」
「っあ…
キス… して…」
「それだけ?」
たまんねぇ…
どこにも触れず
キスをした。
「はぁっ…
達也…
さわっ… て」
胸に 触れる…
「はぅ…
っあ…」
やばい…
「舐めて… んっ 達也…」
やばい
やばい
やばい…!
危機を察知した俺は
おもむろに
美咲を押し倒す。
「ぁあっっ…
達也…
好きよ…!
愛してるっ…」
「そんな… に
俺が…
好きか? み…さき…」
「あぁっ … ん んっ
好きよ 好き…! ぃい…」
愛してるとも
言えないのに
抱けば
快楽に包まれる俺は…
「っは… 美咲…ぃ 」
俺は…
ケダモノ以下だ…
>> 79
【浮気すんぞ💢】
そう来たか…
少々
調子をこきすぎたらしい…
【ごめんよ(;_;)
子猫ちゃん❤
愛してるよ❤ 】
送信…
と。
【てめ~💢
なめてんのかっ⁉
死ねや💢💢💢 】
こわいよ~(泣)💦💦
よほど疲れたのか
深い 美咲の寝息…
そっと寝室を出ると
リビングに向かう。
「もしもし…」
『なんで店にも
顔出さね~んだよっ!』
「わるかった…」
小さな 小さな声で話す。
『言い訳ぐれ~しやがれ!!』
… 言ったら
よけいに 腹が立つだろう?
『今すぐ 来いっ!!』
「それは 無理だろ…」
『死んでやる…』
…
「おまえ
そういう事言うの やめ…」
『本気だ』
恋は 盲目
アバタも エクボ…
桜子の
気性の荒さを
俺は 可愛いとすら思いながら
車を 走らせた。
あと先も 考えず
ただ
気持ちの思うまま…
>> 80
「さ~くらこっ(笑)」
…
「さっくらっこチャン❤」
くるくる向きを変える
桜子のまわりを
グルグルまわって
ご機嫌をとる 30のオッサン…
「今度 こんなに
あたしをほっといたら
ほんとに死ぬからな…」
「桜子…」
携帯が鳴った。
美咲… か。
「出ろよ…」
待ち受ける状況に
真っ暗な気持ちになりながら
携帯を見た。
高城~~~(泣)(泣)(泣)
「どした(笑)?
こんな時間に(笑)!」
『テンション高ぇ~な(笑)
おまえは あいかわらず(笑)』
悪友。
親友。
きょうだい…
穴の。
『飲み行かね?』
「今からかっ!?」
…
これは もしや
天の助け。
美咲にも 言い訳が出来る!!
「よしっ 行くべ(笑)!」
桜子が
また キョトンとしている…
猛烈に 可愛い。
「女 連れてっていいか?」
『好都合(笑)
実は 俺も 女ヅレ(笑)』
気が合うな~(泣)高城…
俺たち(泣)(泣)
>> 81
会ってすぐ
高城の魂胆は わかった。
女を 俺に
自慢したかっただけ(笑)
しかし残念ながら
俺 圧勝(笑)
久しぶりの快感。
「達也 おまえ…
可愛過ぎじゃね(泣)!?」
「だべ~~~(笑)(笑)」
高城の彼女は…
人妻だった。
世に言う Wってやつ。
「懲りね~奴だな(笑)
おめ~も…」
「おまえに言われたくね~な」
デカい声で笑った。
なんだ?
この 開放感。
共犯者がいるって
こんなに心強いもんか…
日々
後ろめたさで
いっぱいいっぱいな自分を
あらためて痛感した。
桜子も…
「達也❤
これ 美味しいよ♪
ハイあ~~ん…」
…
『おい達也!
これ マジうめ~ぞ(笑)
ほら 食え!!』
(注:通常訳)
このように
今日の一件を忘れる程
頑張ってくれてる。
「高城は?
バレてね~のか?
美由紀ちゃんに… 」
桜子と 高城の彼女が
喋ってるのを 見計らい
そっと聞いた。
高城は 大袈裟に首をふると
「修羅場…
真っ最中だ(笑)」
と ヤケ気味に笑った。
>> 82
高城達と 別れる間際
美咲から
電話が入った…
あと2.3分遅ければ
リアルな アリバイ工作は
無理だったはず。
神は まだ俺に
味方をしてくれるのか…
「ふわ~あ…」
「桜子 おまえ
あくびし過ぎ(笑)」
「だって眠ぃ~よ(怒)
3時間ぐれ~しか
寝てね~し…」
「だから 今日は
休んでい~って言ったべよ」
「…やだね」
缶コーヒーを
俺に放りながら言う。
「心配だから…!」
…
しおらしい言葉に
キャッチしそこねた。
「ヘタクソ(笑)」
…
やっぱり 可愛い。
正直 ここんとこ
逃げたかった。
激しい
桜子の執着から…
だけど
たぶん 人より俺は
ビジュアルにおく ウエイトが
デカいんだ。
しみじみ思う…
バカバカしいか?
いや
大事なことだ。
…
「早く 拾えよ…」
「おっ お~…」
「見とれたんだべ(笑)?」
その通り。
「社長~!
次 どれ洗車しますか~?
…あっ
いらっしゃいませ~(笑)」
客か…
コーヒーを拾って
窓の外をのぞく。
「こんにちは~(笑)」
出た。
ずんぐりむっくりの嫁。
>> 83
高城の女房
美由紀ちゃんは
筋金入りの元ヤンだ。
10代からの つき合い…
俺も よく知ってる。
デキ婚
4年生をカシラに
2年生 3歳の 三姉妹。
1番上の子は
高城に瓜二つで
当時 仲間うちでは大爆笑。
美由紀ちゃんに
惚れ込んでた高城は
『間違いなく 俺の子だ』
と感激して泣き
『疑うんじゃね~(怒)』
と 美由紀ちゃんに
ボコられていた。
時の流れとは
恐ろしいと
つくづく思わされる…
高城は
俺と同じで 遊べる男。
どんなに悪さをしても
俺とは違う意味で
美由紀ちゃんの元へ
戻っていた。
「今回は…
違うんだ…」
高城が言う。
「どんな風に…?」
わかっていながら
高城の口から聞きたかった。
「守ってやりたい…
って すげ~思うんだ。
あいつのこと…」
桜子と話しながら
静かに笑う
美由紀ちゃんとは真逆な女性。
バレれば
ひたすら謝り 女房が直接 相手の女と 話しをつける…
という図式は崩れた。
高城は
家族を捨てる
決断をしていた。
>> 84
桜子の
目が変わる。
飛び出そうとする肩を
ぐっと 掴んでおさえ
「俺のために
もう少しだけ堪えてくれ…」
と 頼む。
「わかってるよ…
そこまでガキじゃね~」
俺の顔を振り返ると
「敵じゃね~し!」
ニコっと笑う。
…
かわえ~(泣)(泣)
…
頭を ぽんぽんし
俺は
妖怪の元…
翔子の元に向かう。
「いらっしゃい(笑)」
「こんにちは(笑)」
店の中を チラっと見ながら
「今日も仲良しね(笑)
妬けちゃう…」
と 気色の悪い発言。
俺も 堪えなければ…
なんの為に?
…
自分の為だ。
「ホテル行こう!
達也…」
…
… は???
「あなたと…
寝たい 」
「ちょっと待って 翔子…」
「冗談よ(笑)」
…
展示場を
目的もなく 歩く…
「今朝ね
リュウ君ママに会って…」
夕べは
結局帰らず
桜子のアパートから出勤した…
「あくびばかりする彼女に
『どうしたの?』
って聞いたら…」
何を
言う気だ…?
「『主人が夕べ 激しくって』
って 笑うのよ…」
…
「想像しちゃった 私…」
すんなよ(怒)
「あらっ…」
桜子が
こちらに向かって
歩いて来た…
>> 85
「子供達は…?」
俺が聞く。
「美由紀が…
離すわけない…」
グラスの氷を
揺らしながら…
「こんな親父に ついて来たって い~ことね~しな(笑)」
俺と違って
高城は
ものすごい 子煩悩。
娘たちも
父ちゃんベッタリだったはず…
高城は
気づかれぬよう
そっと
涙を こぼしていた…
「高城…」
聞いて欲しかったのか…
俺に。
決して
浮ついた気持ちで
飲みに誘ったわけじゃない。
「考え直せ 高城」
自分の言葉に
驚いていた。
「いっときの恋愛感情と
家族を
ひきかえに すんな…!」
なに…
言ってんだ 俺…
「ずいぶん
深刻そうな話しね(笑)」
高城の彼女が
笑う。
「きっと また
エッチな相談でも
してるんですよ(笑)(笑)」
桜子も
笑う。
「もう
やめるべ…」
反対側を向き
袖で 涙をぬぐった高城が
頭から 離れねぇ…
「(笑)だよ 桜子ちゃん!
変態会議だからね(笑)(笑)」
「や~だ~(笑)(笑)」
近い 未来の自分を
たしかに
見た気がしたんだ…
>> 86
「翔子さん(笑)」
桜子が言った。
「な~に?」
なんでだ?
「あんまり 達也…
いじめないで下さいね(笑)」
「あら(笑)
変なこと言うコね(笑)」
なんで
こいつの名前
知ってんだ?
「私は 味方よ(笑)」
「誰の?
…ですか(笑)」
「あなた達の…」
2人の女の闘いを
ただ
眺めていた。
桜子が
笑い出す。
「翔子さんって
おもしろい(笑)」
顔か?
… 失礼。
「バーベキュー
楽しみっすね(笑)(笑)!」
楽しい会話と
勘違いしている浩平が
遠くから
声を かけて来る。
なんで 知ってる?
「浩平君(笑)
いい場所 思いついた~?」
「俺の彼女
知ってたっす(笑)!」
(泣)また来んの~~!?
…
「とりあえず
今日は 帰るわ(笑)」
桜子を 見る
「2人には…
してもらえないみたいだから」
走り去る 翔子に
『車 買う気ね~のか?』
ふと思う
俺だった。
>> 87
こんな風に
笑う美咲を
俺は 知らなかったかも
しれない…
「健太も(笑)!?
…うん
和久までっ!?(笑)(笑)」
なんでもいいが
男の名前ばっかだな…
『おかえりなさい』もない
美咲に 少し 意地になって
「美咲 ビ~ル~!」
リビングへ 声をかける。
「うん(笑)
うん…」
と携帯で話しながら
冷蔵庫から ビールを出し
プルタブも開けずに
俺の前に置く。
けっこう 強めに。
…
めんどくせ~のかよ…。
「じゃあ 修司(笑)
後でメールするね(笑)
バイバ~イ(笑)」
…
切ったなら
こっち来いよ。
美咲は 10分程無言で
ソファーで携帯と格闘していた
「よしっ…」
小さく つぶやき立ち上がる。
「ご飯は?」
おかえりなさいだろ(泣)!?
「いらね~や…」
と言っても
ツマミは出してくれる。
…
出てこね~し(泣)(泣)
「あいかわらず
元気そうだったわね(笑)
高城君(笑)」
もちろん
電話口に出てもらった。
「ああ(笑)
悩みね~からな(笑)あいつ…」
「パパもね」
どういう意味だ?
>> 88
桜子が
俺の顔の前で
自分の携帯を かざす。
…
俺が送った
桜子へのメール…
桜子への…
桜子…
翔子っ!?!?
俺の眼球の
飛び出し具合を 確認すると
パカっと
携帯を閉じる。
「老眼か(笑)」
怒っては…
いないらしい(泣)💦
浩平が知っていたのは
昨日も あいつが
店に来たから。
中に居た桜子には
声をかけず 帰ったらしい…
「何が して~んだろ?
あの女…」
ゴロリと
ソファーに横になる。
スーツのまま…
「桜子…」
そ…
そそり過ぎ(泣)!!
「俺が…
欲しいんだろ…」
火を…
つけてやろう。
「最終的には…
そういう事だろな…」
まだ だな…
「俺と…
寝たいってよ…」
「なに!?」
「あの女(笑)…」
少しずつ
距離を縮める…
「ふざけやがって…」
もう少し…
…!
電話かよ(泣)
忌ま忌ましく携帯を見る
大きな ため息が出た。
「はい ロードです…」
『社長さ~ん(泣)
マドカ …ヒクッ
社長さんと
つき合ってあげるよ ヒッ…
ふられた… ヒクッ から…』
頼んでね~し(怒)(怒)
>> 89
とげとげしく感じるのは…
気のせいなのか?
「やるんだ(笑)?同窓会?」
「 … 」
なんで
ジっと見る…
「 … はぁ~」
(泣)ため息っ!?
「ええ…
うちわだけど…」
「楽しんで来いよ(笑)」
ギョっ!!
美咲の目が
みるみる赤くなる…
ふいに 立ち上がると
キッチンで
洗い物を はじめる。
やたらと
水の音が うるさい…
わかんね~…
やっぱり
女は わかんね~…。
ザーザーと
水の流れる音と
美咲の背中…
眺めてたって
何が変わるわけじゃね~
「俺
風呂 入って来るわ…」
ピタっ
と 音が とまった。
「私も 入る」
はい~!?!?💦💦
「な、なんで…」
どもっちまったぜ💦
「いけない?」
「いけなかね~けど…」
ニッコリ笑うと
「後で行くわね(笑)」
…
まったく
意味が わからね~…
一緒に入ってたのは
結婚してから
数ヶ月だろ…
7年近く
前の話しだ。
湯舟に 身を沈めながら
考える。
…
なんだか 少し
ワクワクして来た。
>> 90
「旦那あ…
モテモテですなぁ(笑)」
…
『間に合ってます』
と 電話を切ったのに
マドカの 激しくなる
泣き叫ぶ声は
シンとした 事務所の中に
漏れ聞こえていたらしい…
もう少しだったのに(怒)
脱兎のごとく
逃げられた気分だ…
起き上がり 座ったまま
タバコを吸いはじめた 桜子。
マドカの やろう~(怒)
おさまらないので
隣に 座った。
タイトな ミニに
手を 差し入れる…
「求められ過ぎだな…
達也は…」
抵抗することなく
タバコを
吸いつづける。
太ももを 這う俺の手が
すぐに
そこに あたる。
指先だけを
動かした…
「んっ…」
反応する。
「やめろよ…」
「やめてい~のかよ(笑)」
擦りつづける…
「あっ… んん…」
俺は あいた手で
桜子のタバコを 指から取り
灰皿に置く
「…やめん…な…」
煙りが
立ちのぼる…
「足 ひらけ…
桜子…」
「んぁっ… はぁ…」
ストッキングの上まで
染み出した
その場所が
ゆっくりと
開かれてゆく…
>> 91
「おまえ…
何やってんだ!!」
マヌケだが
妻に怒鳴った夫は
素っ裸だった。
「ごめんなさい…
ごめんなさい
ごめんなさい…
ごめんなさい…!!」
座りこみ
泣き伏す 美咲…
床に 手をつく妻の
その脇には…
俺の
携帯。
長過ぎた…
あまりにも
風呂場の ドアに うかぶ
脱衣所に居る 美咲の影が
いっこうに 動く気配がない。
自分で
一緒に入るなんて 言っといて
いよいよ
恥ずかしくなったのか(笑)
なかば 浮かれてた俺は
それでも
そんな美咲が 可愛いと思い
のぼせかけた身体に
気合いを入れていた
…
だが 限界は来る。
「美咲~
何やってんだ(笑)
早くこ…」
ドアを開ける寸前
影が 大きく動いた…
ガタンッ
かわいた音が響く。
「おまえ… 」
「あの男の
入れ知恵か…」
美咲が
そんな事考えつくわけない…
そう 思いたいだけか。
うなだれる 美咲の前で
初めて リビングで
タバコに火をつけた…
>> 92
ちなみに…
1番 携帯を見そうな桜子は
絶対に
俺の携帯を見ない。
なぜなら
そこには
あたりまえに
見たくないものが
存在するから…
だけど
俺を信じてる 桜子は
美咲以外の女とのメールが
ナイことも知ってる。
翔子という名前を見た時
今 俺に関わってる女が
美咲以外
あの女しかいないこと
確信できた。
ただ 単純な
間違いの場合だってある…
だから ある意味
あれは 賭けだったと
桜子は笑った。
女の直感ってやつは
本当に するどい…
美咲だって
もしかすると
急に わいた
感情なのかもしれねぇし…
「黙んなよ…」
美咲の すすり泣きは
とまらない。
「ロックが
外れなかったんだべ?(笑)」
俺は ロックを解除すると
美咲の前に
携帯を 置いた
「見ろよ…」
泣き声が
大きくなる…
「そんなに俺が
信用できね~なら見ろ!!」
心臓が
破裂しそうなほど
音を たてていた。
美咲は 見ない。
俺にとっても
これは
大きな賭けだった…
>> 93
ほとんど
叫ぶような泣き声とともに
美咲の手が
携帯にのびる…
観念した。
運命は
決まってる…
次の瞬間
胸に痛みを感じた。
「ぃっ…」
「パパは 卑怯よ!!!」
携帯は…
俺に 投げつけられた。
「私だけが悪者っ!?
私だけが 汚い女!?」
美咲…
「今 私が携帯を見たら
達也は 一生
私を 愛さないでしょう!?」
女の…
美咲だった。
「パパの言う通りよ…」
頭を抱え込み
また
うなだれる。
「修司に言われたわ…
おまえ
愛されてるの?って(笑)」
…
「正直…
そんなこと…
気にした事もなかった」
そう…
だろうな。
「愛されてるのが
あたりまえと…
思ってたから」
意外だった。
そんな事すら
考えていないと思っていた…
俺が 美咲を
空気と感じるように
美咲も また
俺を
そう 感じているのだと
思っていた。
>> 94
「別れてくれ…」
つたう涙…
「頼む」
ビシャーーンッ!
鈍い音。
「子供は?」
「まかせる…」
「っざけんな てめ~!!!」
「やめろ… !」
「離せっ!達也ぁ!!」
「落ち着け…!
美由紀ちゃん!!」
これで
2度目だった…
高城の家へ
足を運んだのは。
『美由紀に…
手をあげてしまいそうで
怖いんだ』
そばに
いてくれと言う。
「とにかく
相手の女に 電話して…」
「それは
できねぇ…!!」
ふいを つき
俺の腕から抜け出すと
高城に
覆いかぶさる
「携帯…
出せ…!!
出しやがれっ!!!」
「お母さん!!」
長女が
起きて来た…
反射的に
美由紀ちゃんが身を離す
「お父さん いじめたら
ダメっ!!」
半分 寝ぼけているのか
ふらふらと
高城の 膝にのる。
「にーっ(笑)」
と言って
高城の顔を見て 笑う。
我が子を
抱きしめる…
たまらず 父親は
我が子を
抱きしめて 泣いた…
>> 95
「だけど…」
美咲が
「…ないのよ」
顔をあげて…
涙で
グシャグシャの顔をあげて
俺を見る。
「自信が ないのよ…」
顔が ゆがむ
「桜子ちゃんだけは
絶対に やめて パパ…」
なに… を
「あのコは
うちを
メチャクチャに するわ…」
「おまえ…
何 言ってんの(笑)?」
なんだか
急に
笑えて来た。
「なにを
心配してんのかと思えば(笑)
桜子?
ありえね~べ(笑)(笑)」
「パパ…」
「おまえ
俺の 女の好み
1番知ってんじゃね~の(笑)?
女らしい女…
おまえだよ(笑)美咲…」
「パパ…」
違う涙が
美咲の頬を つたう…
「あんな ガサツな女…
だいたい
女に 見えね~し(笑)」
2本目の
タバコに 火をつけた…
「心配するなら
どうか 頼む…
違う女にしてくれ(笑)(笑)」
美咲は 黙って
俺の手から タバコを取ると
灰皿で消した。
「最初で 最後よ」
そう言って
ニッコリと笑った。
>> 96
「ぎゃ~っはっは(笑)」
桜子が笑う。
「マジだっせ(笑)(笑)」
「心配…
とか しろよ てめ~は…」
暴れる 美由紀ちゃんの
コブシが
口のわきにヒットしていた。
濡れたタオルに
氷を包んで
そっと 俺の顔を冷やす…
「優しいじゃね~か(笑)
こんにゃろ…」
「黙ってろよ…」
綺麗な
顔だなぁ…
「ジロジロ見んなよ…」
変なとこが
どっこも ね~…
「鼻毛 出てんぞ…達也」
「マジでっ(泣)!?💦」
「嘘だよ バカ(笑)」
…
「高城さん…
別れる気なんだ?
奥さんと…」
うらやましい…
か?
桜子
「馬鹿だよな …」
「… なんで?」
「彼女は…
ほんとに そうして
ほしいのか…?」
…
「だろ? たぶん…」
あたりまえじゃないか?
…
と思ったが
それは 俺が
口に出せる事じゃねえ。
「子供…
いるんだよな?
彼女にも…」
桜子の顔が
少し 険しくなる…
「母親が…
本気で男に
ウツツをぬかすか(笑)?」
…
「あ~!
手が 冷て~っ(泣)」
小さなキッチンへ向かう
後ろ姿が 言う
「そんな女には
母親の資格なんか ね~な…」
悲しい
声だった。
>> 97
なんだ…?
この人数は…
「いいお天気で
よかった~~(笑)(笑)」
「すんません(笑)💦
なんか俺らまで
呼んでもらっちゃって💦」
誰だ?
この 中途半端な少年は?
「パパ 車大好きなんです💦
リュウ君パパ
『ロード』の社長なのよって 教えたら 大喜びで(笑)(笑)」
なんだ おまえ…
ちっちゃくって可愛いが
とりあえず誰なんだ!?(泣)
「メイちゃ~ん!
あっちで遊ぼう~!」
けっこうタイプな女の手に
ぶらさがっていた子猿は
リュウに ひっぱられ
連れ去られた。
「やっぱり すいてたわね(笑)
浩平(笑)」
グッチョイスだ
ダイナマイト…
「おい ボケっとしてね~で
火~おこせよ(怒)
男の仕事だろ!?(怒)」
こらこらキミは
みんなの前でっ💦💦
「桜子ちゃんったら(笑)」
…
美咲は
桜子が 俺の前で
乱暴であれば 乱暴なだけ
嬉しいらしい。
「すご~い♪恵ちゃんパパ!」
火を おこしたデブが
みんなに チヤホヤされている…
う~ん
想定外(怒)(怒)(怒)
>> 98
「どっちが 好きかなんて…」
固唾をのむ…
「決められない…」
洗い場や モータープールも設置された この場所は
自然も みごとに満喫できた。
大きな 川沿い。
真向かいには 遊歩道のある林…
わざわざ
みんなが集まってる場所で
選択を求める。
やっぱり
女心は
わからね~…
「早く言って!!」
…
「メグちゃんも メイちゃんも
どっちも好きだよボク(泣)」
息子よ…
「さすが(笑)
社長さんの息子だわ!
わ~はっはっは(笑)」
おまえ 呑むな ダイナマイト…
俺は 思いきりシカトし
子供達の目線で しゃがむ。
「どうして
決めてほしいの(笑)?」
「だって リュウ君
メグにも メイちゃんにも
優しくするんだよ(怒)」
「ん?
それは 変なこと?」
「変だよ~…」
芽衣ちゃんが言う。
「どうして(笑)?」
「う~ん…
つまんないから…」
つまんない?
「ムカつくの(怒)」
「芽衣は(怒)
ムカつくとか言わな~いの!」
下から見上げた
芽衣ちゃんママは
やっぱり可愛くて
少し
そそられた。
>> 99
「おい 変態!」
俺か!?
「人妻を
やらしい目で見るな!」
(泣)💦💦
…
「(笑)見てね~から!」
「桜子ちゃんって
喋らなければ
絶対 モテるわよね(笑)」
妖怪 活動開始。
「喋っても
モテてますぅ~♪♪♪」
…
ちょっと ムっとした。
「本当に 綺麗ね~…」
芽衣ちゃんママ
キミも 可愛いよ…
「目~悪いの(笑)?」
「リュウ君パパ(笑)
毎日見てるから
わからないんですよ~(笑)」
「 …
あっ 桜子ちゃん!
焼けた お肉 持って来て~ 」
なにげに
俺から離そうとしてんな
美咲。
翔子の 思惑通り
めんどくせ~事になりそうな
予感…
「リュウ君ママ~!
心配じゃないの(笑)?
旦那さん
こんな可愛いコと
毎日 一緒で…」
…
「あはは(笑)
私が パパに紹介したのよ!」
「… ご愁傷様。」
つぶやくな 妖怪。
「パ~パ~!!
変な虫がいる~
ちょっと来~て~!!」
林の前で リュウが呼ぶ。
「お~っ…」
意気投合し談笑する
浩平カップルと
芽衣ちゃんパパ。
…
「恵ちゃんパパ
(笑)一緒に行きませんか?
子供達のとこ…」
「いや! ワタシは
ここから離れるわけにはっ!」
燃えてしまえ。
- << 101 「んっ… だめ… 」 「大丈夫だ…」 「人が… っあ… 来る…」 「見えね~よ(笑)… おろして…」 「… だめだ… よ」 「少しだけ…」 「んっ… はぁ… 」 「もっと…」 「ゃ…だ…」 「膝まで…」 「来るってば… 誰か… っあ …んぁ…! 」 … っつか居ます。 … 「リュウ~!! どこだ~!?」 勃っちゃったべよ(泣) 「こっち~~」 「わぁ… なんだろうね~ この虫」 …って なんで おまえ居んの~!? 「恵が 呼びに来て(笑)」 声に してないぞ。 「おばちゃん!とって!」 … 「恵ちゃんママ!」 いいだろ おばちゃんで… 「いや~ん💦 ムリムリ~💦💦 … 」 なに突然 手のばしてんだよ… 「きゃあっ!!」 やっぱりな。 「なに やってんだよ!?」 ほら… 「離れろっ(怒)!!」 おまえ 酔ってるね 桜子… 子供達が ジっと 見ている… 「パパも 言われるね(笑)」 「… なにを?」 「どっちが 好きなの!? って(笑)(笑)」 息子よ(泣)(泣)
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