愛情への渇望
また…ゲームかぁ…
赤ちゃんの泣き声にも知らんぷり…。
私は食事の準備をしていたが 手をとめ まだ二ヶ月の息子の傍へ小走りに急ぐ💨
(なんで泣いても知らんぷりなんだろう…)
*これは半分フィクション半分ノンフィクションです。
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三咲は27歳
旦那、春樹も同い年だった。
子育て奮闘中だというのに
春樹ときたらまるで他人事だった。
出産する際に病院にも連れていかないような男だった。
(…ため息ついてたら 鬱になりそう)
三咲は息子に母乳をあげた。
(はぁ…眠たいなぁ。今日はなかなかゆっくりできなかったなぁ)
部屋からは夕日が見える。
(私、なんで今淋しいんだろう)
三咲と春樹は一年付き合って
デキ婚だった。
春樹には浮気ばかりされたが三咲はずっとすがってしまっていたのだ。
何故だろう。
見る目がないといえばそれまでだが 三咲には決定的に親の愛が欠けていた。父を知らないのだ……。
三咲がお腹にいる時 母と父は別れている。
父親を知らない。
母は再婚したが 三咲はお腹の中にいたため もちろん本当の父親だと思い育っていった。
母は自分の男運の無さを三咲にもあてはめ 勝手にあれこれ心配していたが 三咲は 片想いばかりで思春期を過ごした。
そのせいか 確かに男の本質を知らずに育つ いわば温室育ちのような感じであった。
『ねぇ春樹、赤ちゃん抱っこしててよ。私ご飯作るわ』
「じゃあ泣き止むまで待つから」
春樹はゲーム画面から目を離さずにそう言う。
(私だって母乳あげるんだからお腹空くのに…)
うつむきながら部屋に行きこもる。
隣の部屋からは春樹のはまっているオンラインゲームの音しかしない。
(赤ちゃん、早くオチチ飲んでくれないかなぁ)
なかなか三咲の育児は思うようにいかないでいた。
春樹はゲームをするようになり夜の夫婦生活もなくなってきていた。春樹はもともと淡白だった。
(私は家政婦みたいだよねぇ)
明日は実家に息抜きに行こうと決め、やっと寝た赤ちゃんをベッドに寝かせて急いで夕飯を作った。
春樹は朝の早い仕事だが 帰りは夕方すぎには帰ってくる。
朝 春樹を送り出して 三咲はすぐに実家へと向かった。
三咲は慣れない育児に疲れ気味だった。
母は初孫が愛おしいらしく 猫可愛がりしていたから 三咲と勇人(赤ちゃんの名前)を快く迎えいれた。
『お母さん、ちょっと寝させてもらえる?勇人がなかなか寝付かなくて二時間しか寝れてないの』
「いいわよ~。ゆうくん、おばあちゃんと散歩しようかぁ~。」
(なんか勇人にはいつもあんなんだなぁ~。孫は可愛いんだなぁ)
三咲はそれから少し眠った。
お昼前
三咲は勇人を預け 夕飯の買い物に出かけた。
ちょうど自分の家に近い。
(食材家に持って行くか~)と三咲は自宅のアパートに向かった。
タンタンタン ……
ガチャガチャ
(あれ?)
旦那の靴がある。
奥に行くと まだ昼過ぎだというのに 旦那はそこにいて ゲームをしていた。
三咲は目を丸め春樹を見た。
『春樹、仕事は?』
「無しになった」
(え~?)三咲は続けた。
『朝はあるって言うから早起きしたんじゃない。なんで無いなら初めからそう言わないの?』
「仕方ないよ。現場で言われたんだからさ~」
春樹は建設関係を自営業でしていたが 下請のため ここのところ しょっちゅう こんな感じだった。
(ならギャンブルもゲームもやめたらいいのに)
…言いそうになって三咲は黙った。
また殴られるかもな…
勇人がいないから 余計。
『仕方ないね。私は実家でゆっくりさせてもらうからね~』
「おう」
春樹はゲームから目をそらさない。
初めて春樹に暴力をふるわれたのは 妊娠初期の頃だった。
出産もあるし ちゃんと稼いだお金を月々貯めていかないとと言った。
春樹は
「わかってる。お前俺を馬鹿にしてるのか?言い方が気に食わない」 と蹴るわ殴るわ…。
三咲は体じゅうの痛みにたえられず 怖くて黙って震えた。
春樹は我にかえり
「三咲、ごめんな痛かったか?冷やしてあげるよ」
その時は知らなかったDVという言葉を。
反省してたし 私も言い方きつかっただけかも。
三咲もそう思った。
この日を境に 春樹との関係がかわっていった。
三咲はお腹の赤ちゃんを守りながら 春樹の暴力がやむのを我慢した。
やり返しても倍になって返ってきただけだった。
いつしか春樹に対して諦めもでてきた。
母親には話せなかった。
三咲には愚痴る先も 解決方法も見つからなかった。
まだ付き合っている時に春樹はよく仕事の付き合いといい キャバクラに行っていた。
そのキャバ嬢にカスミという女がいて春樹は一生懸命に口説いていたのを 春樹の携帯を盗み見た時に知った。
三咲はもちろん面白くなかった。仕事が終わり 春樹の部屋に行っても 春樹は三咲をあまり抱いてくれない。
もともと淡白なのか いや 女好きなんだから 淡白なはずがない。
三咲は 春樹を自分だけ見てもらうために あれこれ策を練ったが どれも効果がない。
春樹は三咲が部屋にくるのを断る日もあった。
…私のこと呼ぶときはお金かしてほしいって時だけじゃないよ
三咲は春樹にではなく 春樹が手をだそうとしている女たちへ矛先をむけた。
まずはキャバ嬢のカスミ
彼女のメアドも携帯番号もわかっている。
三咲は仕事中にカスミに電話をした。無論 無言電話で向こうの様子だけ 沈黙の中から 聞き取る。
「…もしもし…もしもし…」
カスミは可愛らしい声をしていた。後ろで犬の鳴き声が聞こえる。
ビクッとして 三咲は電話を切った。
(…犬…確か春樹はこの前犬を飼いたいなぁと言っていた。
パピヨン…いかにも女が好きそうな犬を。
アパートなのにと三咲は春樹に苦笑いして 無理だよといったが 春樹はずっと飼いたいと呟いていた。)
『春樹め💢』
怒りが沸々と沸いてきたが 春樹には言えない。
それから一日に何度も三咲は カスミに無言電話をかけた。
次第にカスミもこちらを伺う感じになり 無言で電話を切らずにいた。
その頃からカスミがキャバを辞めることが 春樹とカスミのメールのやりとりからわかる。
春樹は残念がっていた。が反面普通に会おうよとまた口説いていたが カスミは断っていた。
三咲の無言電話が効果を発揮したらしい。
春樹は 諦めて 次のキャバ嬢を口説いていた。
三咲は この女にもカスミと同じ思いをさせてやった。
キャバ嬢の割に精神面は意外と脆いんだな…三咲はほくそ笑んだ。
これで春樹は私一人のものだわと有頂天だった。
あの手紙をみつけるまでわ。
それは春樹の部屋を整理している時だった。当の春樹は仕事でおらず 三咲は頼まれたので 片付けていたのだ。
一通の手紙だった。
(年賀状?)
すぐに女からだとわかった。
(今年のだわ…井川 ゆき)
…もう一年も前に春樹の携帯アドレスから消去した女の名前で 三咲は面食らった。
『まだ繋がっていたんだ』
内容はこうだった
春樹くん忙しいみたいだね。ゆきもなかなか会えなくて 淋しいよ。私でよかったらまたお弁当を作るからね。
『私にはお弁当作ってなんて一度もいわなかったのに』
三咲は 最後にメルアドと携帯番号がかわったから またかけてねとの箇所をみつけ 自分の携帯にメモし 年賀状を火で焼いた。
その日からどうやって 春樹とゆきという女の関係を断とうか三咲は考えた。
しかし実際には春樹はゆきには連絡はもはやしてないようだったが ゆきという女が 寧ろ 三咲の存在を知っていたようで
いわば向こうからしかけてきたものに近かった。
お互い春樹にばれないように 火花を散らしていたのだ。
だが立場は三咲が圧倒的に有利だった。
年明けから三咲は春樹のアパートで同棲することになったのだ。
ゆきは春樹の友達を介して知り合っていたらしく 春樹と付き合っていたみたいだった。
(ってことは私と二股でゆきと付き合いながら春樹はさらにキャバ嬢も口説いていたんだわ)
その時に三咲は初めてそのことに気付いた。
しかしもうキャバ嬢は連絡とってないし 一緒に暮らすんだものと三咲はもうモヤモヤしていなかった。
今回ばかりは ゆきが先に仕掛けてきた。仕掛けるというより最後の足掻きだったのだろう。
ある日 無地の封筒が春樹のアパートに届いた。
三咲は会社をやめて春樹のアパートで暮らしていたので 仕事にいった春樹のいない間に その封筒に気付いた。
『…分厚いな』
封を切る。
これは三咲に送ってきたものに他ならない。
開けて それを確信した。
中には写真が三枚と 明細書が一枚。
『これって』
三咲は面食らう。
上半身裸で寝ている春樹だった
『いつのものだろう』
春樹は写真を撮ってくれない男性だった。
『なんか…ゆきって可哀相な女だな』と哀れんだ。
三咲は散々浮気されていたが 結局は春樹は三咲を隣においた。ゆきは そうじゃなかった。
だから こんなことして自分の存在をばらして 私たちを別れさせようとしている
そんな魂胆にのるはずもなく
三咲は写真を粉々に破り 片付けの続きをしたのだ。
しかし春樹は女にモテる。
というより いろんな女の気を引くだけ引いといて 傍にはべらかしたかっただけなのかもしれなかった。
それから一週間して
また春樹のそんな性格を再認識させられる。
三咲は職を探しながらも 毎日アパートで家事をして春樹を待った。
あの写真から一週間後の昼下がりだった。
三咲が昼ご飯の後片付けをしていると いきなり
ガチャガチャと玄関の鍵を誰かが開けたのだ。右を振り向けば すぐに玄関。
とっさに泥棒かと思ったが 見せた姿は 春樹がお姉さんと頼っていた三つ年上の女だった。
三咲もその女 友香もびっくりして二三秒 顔を見合わせてとまっていた。
『何で?』おそらく二人同時だったが 友香の方が一枚上手だった。 部屋にズカズカ上がりこみ
『貸してたプレステ返してもらうね~』と 台からあっという間に プレステをとり
『荷物返してもらうから春樹にはそういっておいて。』
友香は嵐のように去って行った。
…なんなんだったのよ💢
嫌な怒りがこみあげ 春樹にすぐに電話をした。
『今…友香さんが家に来たよ。なんで 家の鍵 あの女が持ってるの?』
春樹はびっくりしていたが すぐに悪びれることなく
「いろいろ世話になってたし。部屋の保証人になってもらうときに渡すように言われたからさ~」と返してきた。
『とにかく、鍵かえしてもらってよ。気持ち悪いよ。』
そう言い三咲は電話を切った。
春樹は夕方仕事から帰ってきた。三咲は落ち着かなかった。
『ねぇ、返してもらったの?』
「捨てたんだって」
『は?どうゆうことよ』
「お前が家に居たのが許せなくて帰り道に捨てたって言ってたよ。」
…そう 友香は 三咲に春樹を紹介してくれた相手だったが いざ三咲と春樹が付き合いだしたら 春樹が自分を構わなくなったことに腹をたて 三咲に嫌がらせを繰り返してた。
(何なのよ、自分は結婚するくせに、なんで春樹が私といるのが気に食わないのよ)
三咲はまた何かあるんじゃないかと思った。
翌朝、春樹がでかけてから 三咲はまだ済ませてない荷物の片付けを始めた。
また何か見つかるかもしれない。見つかりませんように~三咲は願ったが 呆気なく嫌なものを二つ見つけてしまった。
一つは春樹が四年間付き合ってたという 初めての彼女との写真がずらりとはいったアルバムと手紙
もう一つは 友香の名前が刺繍されたジャージだった。
(もうなんなのよ。なんでこんなものが…)
三咲は泣きそうになった。
春樹が帰宅してから 友香のジャージがあったことを告げた。
しかし 姉ちゃんみたいな存在だから たまに遊びにきた時用だったんじゃないかなぁと言うと 春樹はお風呂へ向かった。
アルバムと手紙のことは言えない。昔のことをいうと 兎角 男性は嫌がるし 春樹は特にそうだった。
(もう忘れよう。友香は結婚するし 私は 同棲始めたんだから。)
三咲はそう思い夕飯の支度を始めた。
それから三ヶ月は何事もなく過ぎた。金銭面では働いてない三咲は 春樹からの給料を食費の分だけもらいやりくりしていた。 正直きつかったが 春樹が好きだったから 我慢した。
六月初め 三咲は生理が遅れていることに気付いた。
…もしかして私 妊娠しているかも。
春樹にそのことを伝え 妊娠検査薬を買いにでかけた。
初めて 使う検査薬
一分待つ必要もなく ラインが浮き出て 陽性を確認した。
(ヤッタァ。春樹に連絡しないと。あ~でも母親にはなんて話そう)
喜びと不安がいりまざった気持ちで 春樹の帰りを待った。
春樹が帰ってきた。
『春樹、デキテタヨ😃赤ちゃん』
嬉しそうに報告する三咲
ちょっと間があってから 春樹が言った。
「マジでかぁ。嬉しいけど困ったなぁ。」
三咲は耳を疑う。
『何が困るのよ?』
また女かと内心、気をもんだ。
「いや、実は借金があってさ」
『幾ら?』
「利息がついてるだろうから分からないな~。」
なんていい加減な返事だった。
春樹はいい加減な奴だったのだ。
金 女にルーズな典型的な ダメ男。
しかし仕事に行かないわけじゃないし 女はいまは三咲だけしかいない。
三咲のお腹には小さな命がある。
『とにかく引っ越さないといけなくなるから、債務整理も始めようね』 三咲は優しく諭した。
だから春樹の運転免許書は住所がかなり昔の住所から変更しておらず 健康保険証すらもたないでいたのだと その時に三咲は合点がいった。
妊娠してから やることがあった。三咲の母親への報告。
三咲は気が重たかった。
同棲して半年で妊娠…言わない親はいないだろうが年齢は25歳決して早い妊娠ではない。
三咲は産婦人科でもらったエコー画像をもち 一人で母親のもとに向かった。
やはり思ったとうり 嫌味や少し怒られもしたが お腹にいる赤ちゃんに責任はない。
「今度春樹さんといらっしゃいな」 と言われた。
春樹は 母にあまり良くは思われていなかった。
人間性というより 仕事が自営だからだ。
安定を求める母からしたら 不安の塊みたいな男性だったろう。
しかしそれは恋というものだ。
「春樹さん、お金だしてあげるから今回は子供諦めたら?」
びっくりするようなことを言い出したが 春樹は丁寧に 且つ落ち着いて
「いえ、お母さん頑張って子供を育てていきます」
そう言ってくれた。
しかし実際は 違った。
お金貯めようといったら 暴力だった。
あるとき友香は 再び連絡してきた。
お金を返して欲しい
だといってきたそうだ。
…絶句だった。
あの女にまで…また喧嘩した。
そして 車を運転する私を横からボコボコに殴ってきた。
新しいアパートに越してから しばらくは落ち着いた毎日だった。
出産が近くなると 春樹の仕事は暇になり 毎日家でゴロゴロ そしてゲームばかりして時間を費やしてた。
思えばどこもつれていってもらってない。
検診すら 自分で運転して行っていた。
とにかく出無精な春樹だった。
それは出産の為に病院へ入院した日も同じだった。
春樹はゲームをしていた。
三咲は まだ知らぬ出産への不安で一杯だったし 春樹に病院までついてきてほしかった
入院した その夜 思いがけなく昔好きだったが 今は友達関係を築いていた 木本くんが お見舞いにきてくれた。
彼とはその後も結局何もないが三年は友達として たまに連絡したりしてた。
彼も女泣かせな 男子であったから うまくいかなくて良かったと つくづく思うこととなる。
結局 その夜は産気づかず 生まれぬまま次の日を迎えた。
結局生まれたのは入院三日目の夜だった。
さすがに春樹は病院に来ていたが やはり男はお産には無力である。
痛がる三咲をさすることしかできない。ありがたいが 痛み逃しのポイントは男には分からない。
ただ生まれた後 我が子をみたあとにそばにいる春樹をみると嬉しくて涙がでた。
新しい生活が始まるのだ。
産後は三咲の実家で暮らした。
何もできない春樹は三咲の実家に一緒に一ヶ月暮らすこととなった。
生まれて三日目だっただろうかなかなか春樹が給料を渡してくれない。
先月はまだまともに仕事あったから給料はあるはずだ。三咲は経理といえる程のものじゃないが 管理はしていたので知っていた。
…おかしい…
「ちょっと出てくるよ」
夕刻に春樹が出かける準備をした。また女かと三咲は勘ぐった。 春樹は都合が悪いといつも電話にでない。
前もって何故でかけるのか聞いても 教えてくれない。
産後のせいか 三咲は声にならない声をだし 母親から涙を隠して泣いた。
二時間もしないうちに春樹は帰ってきた。
が、元気がない。
問いただしてみると今月分の給料すべてをギャンブルにつぎ込み一円もないという。
出産前にギャンブルはしないと誓ったのに…この男は…。
三咲はもうどうしていいかわからなくなった。
三咲には自分で貯めていた貯金もあり そこから全てをまかなったが 気持ちがやり切れない。
春樹に だんだんうんざりしてきた。変わるといってどこまでも変わらない 馬鹿な男だと思った。
三咲の実家で暮らしてる一ヶ月に 春樹が仕事にいったのは数えるくらいしかないが 春樹は体裁を守りたいらしく 仕事もないのに 出掛け 自宅アパートにもどり ゲームをして 夕方にもどってくるを 繰り返していた。
次第に三咲は愛情も薄れてくる。信用できなくなってきたからだ。
まだ仕事がないならないなりに暮らせる男なら 愛情も冷めないだろう。
ましてや子供のオムツもなかなか替えない。
そんなことを繰り返し一ヶ月が過ぎた。
三咲と春樹は自分たちのアパートへと戻り 三人だけの生活をスタートさせた。
春樹はますますゲームにのめり込み 三咲は自分一人での慣れない育児に時間をとられ ストレスもかかりはじめた。
ちょうど その頃 オンラインゲームというのが流行りだし 春樹も育児など そっちのけで 仕事から帰ると ゲームにのめり込む。
今までのゲームと違い 実際に会話したりできる面白さで 春樹は三咲と会話をしなくても 家で十分に仕事のストレスを一人発散していた。
春樹はだんだん三咲を放っておくようになった。
三咲は 育児のストレス 春樹の仕事に関わるお金の悩み 色々な気持ちを春樹にぶつけたが その度にはぐらかされるか 強く言えば 殴られた。
もう春樹には何も言えなくなった。三咲は仕事をさがした。
その頃から 春樹は オンラインゲームを通じて 一人の女性と連絡を取り合うようになった。
三咲は まだ知らなかった。
三咲は 夕方から働ける 塾講師を選んだ。
勇人が一歳を迎える頃に始めることとなった。
相変わらず春樹は何処にもつれていかず 三咲を悩ませた。
夜の夫婦生活にも気乗りしないのか 三咲が誘っても断った。
…一緒にいる意味あるのかな?
三咲は思い悩みだした。
ふと気になり 春樹が寝たあとに 春樹の携帯を盗みみた。
昼間に何を食べた~という他愛ない内容をほぼ毎日 誰かに送っていた。
名前はオンラインゲームで知り合った人だったが 明らかにアドレスは女の名前だった。
またか…。
いつもオンラインで一緒にグループくんでる人だ。
女はその人としか絡んでないのを三咲は知っていた。
結婚してるの知りながら 相手の女も 信じられない。と三咲は感じていた。
とりあえず 彼女は県外な為 あまり気にしてなかったが 春樹は三咲に昼間 メール一つよこさないのに 他の女には できる。
釣った魚には もう餌もやらない 放置状態だ。
だから三咲はだんだん悩んできていた。
勇人が一歳になり 仕事を始めた。三咲はずっと 春樹のお金関係で悩まされた それから暴力も。
相変わらず 誰にも相談できない。そんな中 仕事を始めたのだから 一年ちょっと勤めたころから 体調を崩し始めた。
ちょうど その頃からだった。
三咲はもう春樹をみてなかった。
ずっと昔に付き合っていた 大好きだった優しい彼を思い出していた。
三咲が付き合っていたのは ほんの半年くらいだった。
名前は賢一
ずっと友達だったのだが ある日 賢一が三咲をやけに食事やドライブに誘うようになり 二人で出かける日が増えた。
三咲は共通の友達に冷やかされた。が 嫌でも嬉しくもなく
普通に賢一との仲を 受け止めていた。
なぜなら賢一は そのまた昔 知り合いの子の彼氏だったからだ。
恋愛関係になるなら とっくになってて おかしくないのに 賢一だって ドライブに出かけても手一つだしてこなかった。
賢一は 見た目 どうみたってイケメンだし 私なんか相手にするわけない。と三咲自身思っていた。
賢一は自分が軽い男と思われたくないだけだった。それから三咲ともし駄目でも友達関係まで壊したくない。
そう思っていた。
賢一は三咲をよく知る加奈に相談した。
加奈は賢一からは いつだって恋愛相談をもちかけられていたが ある日賢一が相談してきた その名前が三咲だった。
高校からの親友と呼べる人。
正直 加奈はおもしろくなかった。三咲は加奈が好きになる男から よく告白されたり 好意をもたれていたからだ。
賢一まで三咲なの?
加奈はそう感じだが 三咲について聞かれたことは 知る範囲内で教えた。
三咲には今は好きな人も 彼氏もいないこと。
賢一は加奈に聞いた。
『三咲ちゃん…俺のことどう思ってるのかなぁ』
加奈は流石に腹をたて
「知らない。そんなに知りたいなら三咲に自分できけばいいじゃない」
吐き捨てるように電話を切った。
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