ひとりごと
家族とか
夫婦とか
親子とか
友達とか
彼氏彼女とか..
いろんなかかわり合いがあるね
17歳の時、
高校のベランダで、休み時間に
『あたし達、気がついた今、まだ17歳でよかったよね~』
そんな言葉を言い合って..
自分らの若さは、
いつまでもそのままだと思ってた
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『アパート』
それから、あたしは彼のアパートに行くたびに体をむさぼられてた
あたしの体は男なしじゃいられない女の体になっていった
もう彼にキスされただけで
彼の心よりも、下半身は彼のモノを求める体になっていった..
口でくわえる事も
舐めまわす事も
頭を手でおさえられ
彼のモノに押し付けられ
『歯をたてるな!』
と言われながら覚えさせられた
隣に声が聞こえるからと
声を出すのをガマンさせられながら、彼に何度も何度もせめられていた
あたしは、それは愛の証だと信じていた..
男の人と付き合うってエッチする事なんだな..
学生な自分は、早すぎる展開についていけずに、自分の目の前でおきている現実が、普通の道なんだと思ってた
あたしは処女じゃなくなった
自慢でもなけりゃ後悔もなかったけど
彼を紹介され、出会ってから3ヶ月もしないウチに
中本くんを理不尽な理由でフッたバチが当たろうとしていた..
命ある生き物すべてが、初めて見たものを、すがる大事な存在だと
鳥のひなも、
犬でも
猫でも
クマでさえ..
自然に親と認識するように
初めて体を預けた男性に対して、それと似た気持ちで女の子は執着するのだ
変わるものは何もないと当時の自分は当たり前のように思ってた..
ある日、彼のアパートに行ったら、彼の代わりに、一人、知らない男がいた
『あ..ユウキくんは..?』
『ん~仕事、マキちゃん?だね?もう、ここに来ない方イイよ』
え..
『捨てられた』
『俺はユウキのダチなんだけど、ここにはもう、来んな、なぁ?』
『なんで?どうして?』
なんでユウキくんのアパートで知らないヤツに
もう来んな!扱いされなきゃならないのかわからなかった
その男は、その理由を少しためらっていいづらそうだった
『ユウキはもうマキちゃんと別れっちぃんだと!』
》》》》ガーン
マンガじゃないけど、その表現がまさにそのままで..
自分が何を言われてるのかわからなかった
いや、
大切にするって言ってたし
初めての体もあげたし..
そんな事言うわけないよ!
『ユウキくん本人から聞いてないもん!』
あたしはそう叫ぶと
胸がギュッとなって
涙がたくさんあふれてきた
記憶にないくらいに大声で泣いた
彼のアパートの他の住人全員に聞こえるくらい
『マキちゃん、アイツの事は忘れちまえ。俺がマキちゃんちに送ってってあげるから』
友達だ、というその彼は自分の車に
あたしのチャリとあたしを乗せてあたしのウチへ向かって走り出した
あたしはいつまでも泣きっぱなしだった
悲しい時、ツラい時、切ない時、自分の事しか考えられない、誰でも自己中になる
〇〇〇の事が頭から離れず、
勉強が手につかない
仕事が手につかない
その言葉の意味を体で痛感してた
バイトの寿司が握れない..
もう人生が終わった..
大袈裟かもしれないが本人はホントなのだ
あれっきり、直接彼に会えずじまいだった
彼と仲がよかった『マサト』くんに
『あたしはいつまでも待ってるから!』って、
ユウキくんに伝えてお願いっ!と、
何度も何度もお願いした心は張り裂けていた
まさか..
まさか、彼がこのお願いを後生大事に覚えているなどとは..
そしてあたしは早生まれの2月に17歳になって高校3年に進級した
『新しいクラス』
3年のクラスは進路で顔ぶれが変わる
特に目標もなく、何者になりたい希望もなく..
自分なんか失恋もしたから、ますます意欲も湧かず..
ぐり~っとクラスを見渡すと
ちょっと目を引く不良の匂いがする男子生徒を発見!
名は『かずや』
が、彼女はもちろんいるわけだ
隣のクラスの小柄でカワイい
『みくちゃん』
まず、カワイい女は特だよな
なんと驚く事が!
その『かずお』が
あたしに声をかけてきた
『ねぇ俺と付き合わね?』
はっ?なんてった?
かずおの発言に
あたしは耳鼻科に行こうかと思うほどたまげた
ええ、ええ
確かにあたしも中本くんがいたくせに
ユウキと付き合いましたよ
》》けど!!
かずお!
お前の彼女は隣のクラスにいるんだろが
『あんた、みくちゃんと付き合ってんじゃん?』
『あ~別れるからさ~』
『あ、そ!わかった、いいよ』
かずおは学年一の女ったらしで有名だった
あたしは、かずおの
お手並みを拝見する事にした
休み時間に話を頻繁にするようになり、あたしとかずおが付き合ってる事が広まりつつあった..
(ははははっ)
ちょっぴり、みくちゃんの視線が気になったりしてた..
逆の立場なら
あたし、多分大泣きの逆ギレ
ごめんね..
みくちゃん..
ちょっと貸して!
かずおは話する速度も
顔も、しぐさも、なんか、ゆっくりゆったりで、女を酔わす雰囲気を持っていた..
今日、かずおがあたしを自分んチに来ないかと、誘ってきた。
もちろんOK!
バイトも休みだし
チャリで一緒に
かずおの自宅へ..
かなりにおう..(笑)
部屋に通されて..
彼なりの速度のゆったりした話方で、近寄られ、髪を手で撫でられ
静か~に引き寄せられて
あたしはキスされた..
はぁ..~:*:・:*:☆☆☆☆☆
キスは麻薬..
あたしはキスに弱いらしい..
もう、彼に彼女がいる事も、
女ったらしなのも、
今、かずおが頭で考えてる事も
考えられないくらいに
キスにクラクラしてた..
かずおもネチネチ~ネチネチ~
静か~に、静か~に
あたしを押し倒して
かずおの手はもう、あたしのスカートの中に入ってきてた..
早っ!∑( ̄口 ̄)
かずおは早かった!
動作も話方もスローなくせに、女に出す手だけは早い!
そして..
敏感な場所の愛撫も早くて..
あ..ダメ..
のまれそう..
気持ちいい..感じちゃう..
あぁン..
入れて欲しい☆☆☆☆☆
》》》》ガラっ!》》》》
『かずおっ!!!』
かずおの母ちゃんの登場..
かずおの部屋の戸、
開けられて事件発覚..
かずおは母ちゃんに呼び出し食らって部屋を出てゆきました..
かずおは母ちゃんに説教を食らってたんだろな
頭かきながら
二ヘラニヘラとしながら部屋へ戻ってきた..
さすが、ハンターかずお..
一度かみついた獲物は食わないとダメみたいで、
さっきの続きが始まった
だけどあたしは彼の手を抑えた
『母ちゃんに叱られるから、やめよ(笑) また、できるでしょ』
2度と続きはないと思いながら
かずおとどうにかなるつもりはない
感想を一言で述べよと言われたら
『マジ女ったらし』
かずおの事は責められない
自分もいずれヤリ〇ンみたいになっていってしまうのだから..
『友達のままで』
それから、かずおの自宅へ行く事はなかった
休み時間に教室のベランダに出たら、かずおが隣のクラスのベランダで、みくちゃんと楽しそうに話をしてる姿を発見
あぁ、やっぱりねぇ~
すかさず自分の教室に身を隠した
仕方ないな
かずお、お前ダメ
女優マキ、演技します!
放課後、かずおがあたしに寄ってきた..
『マぁキちゃ~ん』
話かけられてる間にあたしは下をむいて、目に涙をいっぱい溜めて、顔をあげて言った
『かずおなんかキライだょ』
だだだだ~
急に教室を出て、そのままあたしは学校を後にしてバイトへむかった
あたしはカケをした
もう自分の中では
かずおはナシだった
略名『かおナシ』
ぎゃははははは!笑える
彼女がいるのに、みすみす体をあずけて、かずおの心を満足させてなんかやらない
バイトも終わり帰宅して落ち着いてたコロ、電話がなった
》》》きた!》》》
『もしもし』
『あ~ン俺ぇ~かずお~今日どうしたのぉ~なんで泣いてたのぉ~?』
かずおは基本的には女に優しいから、涙は武器になる
『かずお、今日みくちゃんと話してたよね?
みくちゃんと別れてないよね?』
『う~ん、あ~..』
歯切れ悪ぃ(イラッ)
ちゃんとしゃべれよ
ちゃんとシャキシャキしろよ
『かずおはみくちゃん好きなんだよね?別れられないんだよね?』
『う~ん..だって~さ~』
やっぱり欲しいものを手に入れたい子供と同じか..
『じゃ、みくちゃん大事にしてあげて。さよなら、かずお。また明日ね』
カケじゃないけど、
あたしじゃダメだった..
彼の女ったらしは本当で、そののち、卒業するまでの間に妊娠した女子がみくちゃんを含め、4人もいた事を知るのは、もっとずっと後の事だった..
もれなくハズれたあたしが、彼とやってもいないのに『ヤッた』と本人が吹聴してたのを知ったのも、
もっとあとの事だった..
スゴい、かずお!
もしあたしが男に生まれ変わったら手ほどきしてもらおう!
(こらこら..)
短いかずおとの戯れが終了した
キライじゃなかったんだけどな..
仕方ない
『17歳満喫!』
こんな自分も男の気になって遊んでばかりいたわけじゃなくて
勉強もそれなりに。
隣の席のガリ勉『アキラ』とテストの点数を競ったりした
古文なんか必死に授業聞いて、物語を丸暗記
文訳もパーフェクト!
98点で、ガリ勉野郎と同点だったり
たまにインフルエンザの予防接種があって、痛そうだから、風邪ですとウソついてスルー
そしたらなんと接種代が\900戻ってきた!
おおおお~
毎回この手で返金を狙った(笑)
なんかいろいろあるぞ高校生活
15キロのチャリ通、
雨や雪でヤな事もあったけど、学校がイヤだとは一度も思わなかった
しかし、
仲間外れにされた事もあったんだ..
あれは..
進級したクラスには
年齢がみんなより一つ上の女子が一人いた
みんなには
『ゆかり』さん
と、呼ばれてた
髪が長くて、色白で
特別目をひく美人まではいかないけど..
細くてリカちゃん人形に似ていた
彼女は高校の受験を2回受けたとかなんとか..
話方はオトナって感じだった
何かのキッカケで彼女と話をよくするようになった..
話の途中で口調が雑だと
『マキちゃん、汚い言葉使うのやめなさい』
変な格好してると
『みっともないから、そういうのやめたら?』
いやな人だとは全く思わなかった
はっきりズバズバ言う彼女に惹かれていった自分..
でもそんな彼女だから、クラス..いいや、学年全部の一部からは一目置かれて嫌われていた
生意気だ..って!
陰でグループの中で悪口言うヤツらより、彼女の方が断然眩しく見えた
あたしはゆかりさんといる事が多くなった
そういう自分も一応4人グループには入っていたんだけど..
ある日、
グループの仲間に話しかけても無視されるようなった..
何してもダメだった
ここは孤独になってショげるとこなんだろうけど、母親に虐げられ期間が長いもんで、簡単に心が折れる事はなかった
母親となんかケンカしたら家ん中で3日~5日はツンツンして口きいてもらえんし(笑)
ゴミ箱に教科書投げられてたり、
外に制服投げられてた事もあるし
確実にあたしの買ったクシをいつ取ったのか
さも、自分のもののように使ってたり..
おいおいっ..
だから無視なんかまだ平気さっ
んでも、
頭きたから手紙を書いた
話しかけても返事もしないようだけど、
もう話ししたくないなら話ししなくてもいい。
あたしと友達やめるならやめてもいいよ
イヤなのにムリに友達になってもらうも必要ないしね..
的な..
すげー強気だったな(笑)
なんか人に離れられるのが怖くなかった
母親からは虐げられてたし
ユウキには振られたし
処女はなくなるし
たらしのかずおにまで振られてるし、
17歳なりに
これ以上失うもんなんかない気がしてたから(笑)
もうどうでもイイと思ってた
話ならゆかりさんと時々すればいいし、
だいたい休み時間より授業の方が長く、何校時もあるから顔あわせないし
放課後はバイトですぐ学校でるし
『ごめぇ~ん、マキ』
突然、友達らは謝ってきた
『マキが、みんな嫌ってる、ゆかりとばっか話してたからさ....』
理由はそうらしい
あたしに怒りも安堵もなかったが、
あたしはこんなことされたけど、
【絶対、人にはしないようにしよう】
【やりかえしたりもしない】
そんな事を自分に誓った
一番怖いのは
あたしが彼女らに信頼をなくしたように
自分も同じ事を相手にする事によって
相手から信頼されなくなる人間になってしまう事..
それがどんなに悲しい事か、あたしは毎日の親との生活の中で感じている
なんちゃって思っても
17歳!
あまりイジメ的な事を感じない鈍感女子な自分だった(笑)
そんな事もあったりしながら、
違う友達と6~7人で、歌のオーディションにも出かけた(笑)
オーディション開催会場へ向かう電車の中で
女子高生がワイワイとみんなで歌の歌いまくり
『どうする~審査通ったら?』
『みんな~有名になってもムシしないでね~』
『歌手になっても同窓会来て』
『あ~スケジュールが合わないかもぉね~』
『サインの練習しねっかだ~』
・・・・・・。
今思うと、かなりバカ(笑)
とかなんとか
で、もって
7人全員で駅の残念ラーメン食って帰ってきたけどね
他にホリプロスカキャラ書類出したり、
視聴者参加のクイズの予選行ったり、
レコード会社のオーディションにも応募した
歌歌ってる半分から、
歌詞忘れて最悪(笑)
みんな田舎の女学生だ
みんなミーハーで夢みてた
無謀~(笑)
だが、17歳、勉強のほかは自由しかないかんね
休み時間にみんなでみてた『セブンティーン』
絶対買ってたセブンティーン!
付録中とじにあった
『原宿マップ』
知らない都会の街の地図をみんなで、指でなぞってた
芸能人の出してるお店
有名な名前のお店
ドラマで映った場所
原宿でしか買えないモノが売ってる店の名前を探したり
指でなぞりながら、
友達みんなと頭の中でワイワイ言いながら、原宿を歩いた
『行かね?!行くべよ!』
またもや、夢ならぬ
みんなの妄想(笑)
田舎の女子高生の妄想はどこへでも行けた
『都会』
妄想ボケは自分だった(笑)
とりあえず、大ファンな真田広之に会いたかった
いや、同じ空気吸いたかった。
ヘタすると彼氏になったりしないかまで妄想した(笑)
同じ仕事するようになれば、職場の同僚になって一緒にいられると❤
彼はジャパンアクションクラブにいる事は知ってた。略してJAC!
オーディションを受けるのに書類出したさ(笑)
なんと、1次書類審査はパスした
おぉ、なんか光るもんでも自分に見つけてくれたんかと気持ちはハイテンション!
(のちに、思い上がりだと気がつかされる事に..)
2次審査は
都会、新宿大久保体育館!
よし!いくぞ!
ワクワクしたが、つかの間..
1泊になるから、
恐ろしい、鬼畜母親の許可が必要だった..事を思い出した..
アーメン..
誰か、自分の代わりに『都会にいぎでんだ!』とウチの母親に言ってくれわ!!!!
もちろん都会に行くには..
金がいる
あるんでないの(笑)
バイトしててよかったとしみじみ思った!
自分にとっては2度目の修学旅行みたいな(笑)
いんや、違うし!
新たな人生のスタート!
田舎じゃ、懐中電灯にしか照らされなかったけど、
まさか、スポットライトっちゅうの?
あははははん!
浴びるって言うのかな?
『あたし、東京に行ってきたいんだけど』
『何しに行くのっ!
ダメだよ!』
雷はもちろん落ちた
出発当日は荷物を母親に奪われそうになって
奪ってバス停に走って逃げた
こうして反対を押し切って、輝く未来へ旅立って行くのね..はぁ..
やべぇ..
財布ウチに忘れてきてんじゃん..
17歳の必需品、
『セブンティーン』の雑誌を持って、普通電車で終点上野まで..
4時間は長い
どうやって行ったかわからないが、試験会場の体育館がある新宿大久保に着いた
お腹すいてた
ちょっと街を探索して歩いた
都会の喫茶店ででも入るかな?
【コーヒー・\600】
なに~!
ろろろろろろろろろろろろろろ
\600って....!!
あたしのバイト時給\370
都会恐るべし
5杯飲んだら\3000!
ありえねーし
ちょっと広い道路にまで出てみたけど迷子になりそうだから、来た道を引き返した
小さいな自分..
泊まる宿探さないと..
歩いてふと電信柱を見上げた
【清流荘】すぐそこ→
歩いて50m先の路地を曲がった
あら~たくさん看板出てる!
その路地には、
【看板屋かよ?】と
勘違いするほど、ホテルの看板がたたみかかるように奥の道まで並んでた
しかもみな安いんでないの!
平日休憩 2時間 \3500
平日宿泊 \4500
休日前泊 \6500
~17まで フリー \3000
・・・・とかなんとか
書いてあったような
とりあえず、も1回、
電信柱まで戻って【清流荘】の電話番号を確認し、電話して予約をとった
しかし自分の地元の旅館は1泊\12000とかするのに都会って安いんだなと感心した
時間もまだあるので、ご飯でもたべようか
【ピラフセット・\1200】
・・・・・・。
やめだやめだ。
贅沢すぎるべ
1日のバイトの金額より高いしっ
菓子パンを買ってたべながら新宿の裏街道を見学してた
憧れの東京歩いてんだけど、お泊まり時間受付が22時って..
わけわかんないけど、待ってらんなくて、早めに予約の旅館にチェックイン
『あの~予約した斎藤なんですけど~』
※(注)斎藤は自分の名字だ
『はい、いらっしゃいませ!』
そういうとホテルの人はキョロキョロしながら
『お一人様ですか?』
このおばちゃん目ぇ見えねーんかい?
あたししかおらんがな。
『は?そうですが..』
『あ~はい、かしこまりました』
そう言って部屋を案内してくれた
あ~疲っちゃ。
部屋は縦長約4畳半
ソファー
小さいテーブル
小さい冷蔵庫
開けてみた
『あ、オロナミンCだ』
あれっ?
\100しないで買えんのに\300?
高っ!∑( ̄口 ̄)
のどが渇いたから
仕方なく\300のオロナミンCに手を出した
持参してきた必需品のセブンティーンは、電車の中で読み飽きて、すでに資源ゴミ的存在
なんか買ってくりゃよかったが、\370のセブンティーンが\700とか、オロナミンCみたいに値段が高いと困るし、我慢して正解
東京って、自分の地元より品物高いんだな~
都会だから高いんだね
(いやいや、普通に同じ だから)
ヒマだな~と思って、
周り見て目に入った、ふすまを開けてみた
寝る部屋だった
しかも布団キッチリのスペース
布団の周りに隙間なし
しかも枕が2つもある
なんで?
自分は一人だし、当たり前に2つある意味がわからなかった
とりあえず明日に備えて寝よう!
明日は広之に会える!
実技試験もあるし!
枕は2つ並んでるから寝相悪くても頭が落ちなくて済むね~
ずいぶんあとから
テレビのドラマの映像で知った。
自分が泊まった旅館と思ってたとこは、男女が一緒によく利用する、連れ込み宿だって..
あたし一人で泊まりに行きゃ、フロントの人もキョロキョロするわな、そりゃ..
都会はやっぱり怖いべし
朝がきて、宿を出た
新大久保の体育館には、やけに人が多かった
特別選ばれたのかと思ってりゃ、2次審査に集まった人数1000人(笑)
審査は1階と2階に分かれるらしく
あたしは広之が審査員のほうには分けられなかった(泣)
千葉真一のバカたれ~💢
でも一番最初の集合で広之とは会えた
会いたくても一生会えない人もいる世の中で、同じ空気を吸える場所にこうしているのは何かの縁があると思うの
絶対繋がりはあると思うの
何?誰との事だって?
広之に決まってんじゃん
広之と少しは縁があるはず
死んで来世になったら絶対また会える
マジで思ってた
バカな妄想女子高生であった(笑)
体育館では
宇宙刑事ギャバンにもあった
大葉健二(笑)
アクション女優で、
今は長渕剛の奥さんの志穂美悦子もみた
真っ白なロングブーツを履いていて、実物はメチャクチャキレイだった
彼女の著作本も読んだし、バック転や前転の練習もたくさんしたけど、
広之は、あたしに普通の女の子でいてほしいらしく、審査は落ちた(笑)
1000人中20人が合格しないのだが、合格できるもんなら、やり方を教えてほしいわい
特別がっかりはしていない、広之に会えたから(笑)
上野駅の売店で
バナナチップをおみやげに買って、田舎行きの電車に乗った
揺れる電車の中でうたたねをしはじめたあたし..
広之の夢を見れるかな..
『夏がくる前に』
相変わらず
寿司屋のバイト続行中
夜はたまにディスコ行ったり
彼氏?
んなもん、いない
つか、今はいらん!
夏休みも近づいて、
中間テスト
期末テスト
こいつらをやっつけないとパラダイスはやって来ない
テスト勉強はキライではなかった
暗記すればいいんだ
面倒だからカンニングもあり?(笑)
一度カンニングペーパーなるものを書いた事が..
必死にたくさん書いた(笑)
当日、ペーパーに必死に書いた事が、ほとんど頭に残ってて結局出さずにすんで..
なにやってんだか..
友達の学生カバンは
中に下敷きしか入らねーくらいぺちゃんこで薄かった
ちゃんと勉強してるのか?
自分のカバンは
いざ、テスト前になると教科書詰められるように中途半端な厚み
カバンの裏には、
モチロン❤
広之のフルネームステッカー張り
いけね、
勉強しなきゃ!
夏休みが駆け足で
もう、すぐそこまでやってきてるっ
何かありそうな夏休み!
そう..
これから起こるハプニングに自分はまだ気がつくはずもなく..
夏休み前に
早目に18歳になる同級生の中には、自動車の運転免許を取得するために自動車学校に手続きする人が多い
自分は原チャの免許が欲しかった
(まだ17だから(笑)ダセ~)
授業終了直後にバイトに急ぐ途中で、サイレンサーのない爆音をさせた単車と、たまにすれ違う
ヘルメットを1つ余分に下げて
『パァーンパパーン』と
軽快にコールをきりながら走る
誰か彼女を迎えにきたんだ
しばらくすると、さっきのバイクが、彼女と初夏の蒼を一緒に乗せて
あたしの真横を追い抜いていった
あたしのまわりの風も全部一緒に..
『うらやまし~』
『あたしも乗りてぇ』
『ダメだだめだ、あぶね』
『バイクなんか乗るの不良さ』
そんな事をつぶやきながら
ホントの心をごまかして、羨ましくて仕方ない気持ちをおさえるしかなかった
そう..
17歳初夏
甘酸っぱい青春..
(ウソこけ。甘酸っぱい味なんかするわけねぇし)
『アルバイトⅡ』
テストの結果はまずまずだった
記憶力だけは誰にも負けねー
応用力は全くねぇけど(笑)
ある日
遠い思い出の
自分の処女をうばったユウキの親友マサト先輩から電話がきた
『おめ~ウチの会社でバイトしねぇか~!』
『はぁ?寿司屋で手一杯だ~。そだヒマねぇし』
『時給\500だぞ!』
(くら💫くらくらくら💫)
『やります!やらせて下さい』
きたっ!
きたよっ!
苦節2年!
寿司屋のバイト時給\370!
我慢に我慢を重ね、待っててよかった!
掛け持ちバイト
始めます!
この会社のバイトでも波乱が待ち受けていたのだった..
誰かあたしの運命の歯車を止めて..(笑)
夏休みになってマサト先輩の会社でアルバイト始まる
そこでは、2つ下のミッション系高校に通う『ゆうこ』ちゃんと
地元では頭NO.1の女子高に通う『じゅんこ』ちゃんと知り合う
ゆうこちゃんからは【先輩】と呼ばれてたけれど
自分は【先輩】と呼ばれるのが、
すごく苦手で仕方なかった
なんか恥ずかしいような
照れくさいような
だって、自分チじゃ
母親に罵倒されたり
ダメ人間言われてばかりだから、人の上、いや、人の前に立つなんて身分じゃないから..と、
いつも自分を卑下してきたから
【先輩】って呼ばれるからには、やっぱりキチっと人前にたてるような人間にならないと..
つまんないとこで、ユルいのに、今さら偉そうな自分なんかどこにもいない
なんだかんだ思っても
今年の夏はエラく暑い..
思わず額を手で拭った..
マサト先輩の会社で先輩に会う事は殆どなかったが
紹介してもらった以上は、先輩の顔にドロをぬる事のないように
マジメに無遅刻・無欠勤を通してた毎日
タメのじゅんこちゃんは
やっぱり初めて出会う人間で..
自分の普段着は東京に買いに行くんだと言う
は?服買いに金かけて電車に乗って、さらに金出して服買い?
この人は、お嬢様なんだな!
お金持ちなんだ!
自分の服なんかヨークベニマルの衣料品コーナーの『中』から選んで買う事しかしない
まさか、自分の好みで
こだわったファッション感覚で選ぶ?!な~んて事は空想の世界でしかなかったしね
(高校のジャージ姿の自分、あはは)
お嬢様、
しかし、なんでバイトなんかしてる?
夏休み前に原チャの免許をとった自分
鬼畜母親を説得し、13万のスクーターまで買ってもらっていた
【鬼畜】なんか言っちゃいけないな
とは思ったが、マサト先輩のバイト先にはまたしてもチャリ通⤵
ケチ
しかも、この紙工場のバイトが定時で終わると夕方は寿司屋のバイトだから大変
でも、それも楽しいと思える事があると、仕事とはなんともツラく感じないのが不思議
密かに
原チャで海に行く計画を自分でたてていた..
この行った海で
さわやかな体験をする事になる..
今も忘れられないキレイな思い出
ざ~ざざ~ざ~
↑
(回想にふけった、頭の中に海の波がよぎってる音)
あははは
うぜー
自分で言ってるくせに(笑)
『海に行く』
ある休みの日
街に水着を買いに行った
バイトしててお金はあるけど贅沢をした事はないから一度に高額商品を買う勇気はなく..
バーゲン的なコンテナの中から
自分で気にいった水着を手でかき回して探した
まるで洗濯機
みつけた赤い水着
バスタオルも
シートも
あ!浮き輪ないと泳げないし
夏の日差しは耐えられないよ、麦わら帽子も買わなくちゃ
原チャで海に行くのは鬼畜母親には内緒
親に内緒で一人で知らないところへ
スタンドバイミー(笑)
その日は間違いなく夏だった
いつから鳴いていたのかセミの声が耳に響いてきた
自然と吹き出す汗を拭うのもダルい
日陰に入ると
涼しい空気が時々、糸のように、すぅ~っと流れて
つかの間の清涼感を感じさせてくれる
よどんだ暑い空気の中
バイクで海に走り始めた
かぶった麦わら帽子が
走る風圧で時々後ろへ飛ばされる
ウキウキウキウキ
夏って季節が
鬱積した自分の心まで薄着にさせてくれる
夏はいいなぁ
夏は..
そっと目を閉じる
ガシャーンΣΣΣΣ
バイクでコケた
目なんかつぶってんなって感じ..(笑)
海へは自宅から約70キロ
海に着いたょ
あまりキレイな海じゃないけど
まわりはカップルや家族連れ、仲間同士で賑やかで、自分は一人ぽちだったけど、気を使う事がないぶん気楽だった
一人浮き輪でプカプカ浮いてたら
『こんにちは、一人なの?』
誰かが声をかけてきた
今で言うサーファーの匂いがする男の人だった
『うん』
『へえ、友達ときてんだけどみんなで一緒に泳がね?』
『いいよ~』
彼は他2人とで計3人で海にきてたらしい
ビーチバレーや
砂の生き埋めや
海に浮かんだりして4人で遊びまくった
時間はあっという間に過ぎて夕方が近づいていた
『今日はありがとう。あたし原チャで来たんだ』
『大変だね~気をつけて帰りなね~』
『うん』
うん?うん?
・・・・・・・・・。
がーン∑( ̄口 ̄)
バイクのカギが、
なーい!
やっちまった....
日も暮れてきたが、
自分は途方にくれた..
親にウソついて海にきたバチが当たってしまった
カギが見つからない
ぐるぐる頭が回った!
電車なんかねぇぞ
バスなんかねぇぞ
寿司屋のバイトはあるぞ
どうすんだ!どうすんだ!
一緒に遊んだ3人もカギを探してくれたけど、小さなカギはみつからない
『俺たち、明日も海にくるんだ!マキちゃん、送っていってやるから、明日合い鍵持ってきなよ
海に乗せて行ってあげるよ』
そして、彼らはあたしを車に乗せてバイト先まで送ってくれた
彼らは大学生だって言ってた
カギをなくしたのもショックだけど、
鬼畜母親にバイクの合い鍵をかしてもらうための言い訳をどう言ったらいいか、恐ろしすぎて思いつかない
その日
布団の中で今日の1日を思いおこしていた
20歳くらいかな、彼ら
さわやかで優しい男の人たちだったなぁ
同じ20歳でもこんなに違うのかよ
自分を捨てくさったユウキを突然思いだした
(イライライライラ)
母親にカギをトイレで落として流れていったから合い鍵かして欲しいとカミングアウトしたら、
『はぁ?なんで落とすの!お父さんにバイト先に運びに行ってもらうから!』
母親恐るべし
ただは渡してもらえない
押し問答しながら、
カギを手にして、
また大学生3人と一緒に海へ向かった
彼らはホント人畜無害な優しい楽しい男の人たちで、自分に何の不安もなかった
一緒にいるだけで楽しく、安心できる関係が自分の求めてる男の人の理想だと何気なく思った
楽しかった
男とか女ではなく、人間として一緒に時間を楽しむ関係が心地よくて素直な自分になれた
時間は、頼んでもいないのに終わりを告げる
夕方近く、別れる時刻が迫ってた
あたしは彼らにお礼を言った..
『ホントにありがとう!』
『マキちゃん!俺がバイクに乗ってってやるよ!途中の分岐点まで!』
え?
3人のうちの一人が、そう言って、あたしは車に乗せてもらった..
乗せてもらった車から、後ろを見ると、あたしのバイクに乗ってきてくれてる
日が傾いて、眩しく、だいだい色に映えてる西日が、海で泳ぎ疲れてゆっくり走る車を照らしてた..
車内に流れる山下達郎の曲が、これまた夏の終わりを誘うように、みんなの心に哀愁を漂わせてた
お互い帰る方向が違う分岐点に着いた
お礼をたくさん言って、さよならもたくさん言った
お互い、それぞれの街へ..
あたしは、振り返る事なく、バイクに乗り換えると寿司屋のバイト先へ急いだ
青春に振り返るヒマはないのだ
でも、今だに3人の大学生の事は忘れちゃいない
家までいったりしたのに、なぜか、さっぱり思い出せない
あたしの夏は終わりを告げようとしていたはずが、まだ終わってはいなかった
『告白』
何が夏の終わりなんだか..
相変わらず、夏で、毎日暑いんですけど!
紙工場のバイトが終わって帰る時に、誰かに呼び止められた
振り向くと、髪が大パツ金の派手な顔の男が。
『俺と付き合わないかい?』
正直、あまりの不良くささに引いた
毎日毎日
『付き合うべ』
『付き合うべ』
言われ続け、こん負けした
『ユウジ』と言って、自分より2つ年上
捨て捨てユウキより1つ下
ユウキに『捨てられた』自分。いつまでもかなりしつこく執念深い(笑)
彼、ユウジはみるからにヤンキー外見より優しくて、甘えてくる猫のような男性だった
にゃおん!
ユウジは仕事の昼休みのたびに、食後にやってくる
たわいもない話をしてた。特別下心があるとか、そういうタイプではなかった
けど、彼氏は、しばらくいなくてもイイと思ってる自分。彼、楽しい人だけどね
ある仕事休みの時、
彼の弟カップルや友達カップルの団体10人くらいで、とある港へドライブに行った
連なって走った車は、
すべて族車
マフラーはデュアルや
ストレート..
車高はペタペタノーサス
タイヤは太くはみ出し、ハの字きって内減りが激しくて..
かかる音楽、チョー爆音
走れば車はクンクンクンと弾みっぱなしで胃の具合が..
・・・・・・・・大丈夫なのか、この人らは(汗)
まだ夏は続く感じだったけど、夏休みは終わりに近づいていた
ユウジとの付き合いは、会って話をしたり、ドライブするだけの間柄
おだやかにいられる自分がいる
捨て捨てユウキに『男』を体にたたきこまれたけど、それも愛情の証じゃないとわかってからは、浅ましい行為だと、多少の嫌悪感を抱くようになった
高校最後の夏休みはバイト2つ頑張ったかな..
後悔してないよ
後悔するような事もしてないけど
あと少し、夏を
最後の夏を..
本当に好きになれる人に会いたい
違う..違う!
ユウジがその人だったらよかったのに、
自分はもう、けがれてしまっていたんだ
自分でさえ気が付かなくて..
自己嫌悪..
あたしはユウジのような純粋なイク!には合わない人間..
離れる決心をしてた..
ごめんね、もっとカワイイ心の彼女を探して..
自分はきたない女だから..
夏休みが終わったよ
夏休みが終わったけど
ユウジとはまだ仲良しだった
彼は夏休みの終わりに、自分の後輩と山へドリフトしに出掛け、道路より50M下のガケに転落して新聞に載った..
ユウジはあたしとエッチもせずに違う世界に一人で行っちゃった..
あたしは泣いたのか叫んだのか、どうしたのか覚えていない..
あなたの手はあたしの心を確かにつかんでいたょ..
お願い..
しばらく話をする事がツラい..
お話をするのが好きなユウジだったから..
夏は残酷な季節..
突然の別れに自分が自分でなくて、わけがわかんなくて..
ユウジが自分の前からいなくなってから1ヵ月くらいたったのかな..
バイトの給料日の夜..
コンビニの駐車場の車の縁石にボヤ~と座ってた..
お金数えて、ユウジにお花を買おうって..
一人の男が『なにやってんの~?遊びに行かねー?』と声をかけてきた
ユウジがいなくなった淋しさで、自分を見失ってた..
誘われるがまま、その男の車に乗った..
他に2人の男が乗ってた..
自分にこれから降りかかる不幸なんか、死んでしまったユウジに比べれば、なんでもない事だって..
車はホテルに着いた
部屋にあたしと男3人..
部屋に入ると男3人は、あたしの体に触れはじめると無造作に体を押し倒すと服をに手をかけて脱がし始まった..
『あっ..やっやめてぇ』
男3人の力にかなうわけがなかった..
助けて..ユウジ..
『からだ』
一人はあたしの足を広げて押さえつけた
もう一人は、あらわになった胸の乳首に唇をはわせて口先で吸ったり舐めまわしはじめた..
あたしはあまりの刺激と快感に大声で喘ぎ、『あぁんっ..いいいっ..やめてぇ..!』と抵抗とも思えない言葉を口にしてた
もう一人は自分のモノをあたしの口に押し付けてきてムリヤリ口の中に入れてきた..
足を押さえてた男の片手があたしの大事なところを刺激して、快感で濡れそぼったのを確認すると、指をいきなり3本もニュルと入れてきて、小刻みにギュルギュルと中でうねらすように動かしはじめた..
『ああああっん!イイっ!気持ちイイっ!』
一度男を知ってしまった女の体は、快感を覚えてしまうと止まらない
あたしは3人の男にレイプされてるのに体が..体が、快感で抵抗できない!
初めての気持ちよさに
今の立場も忘れ、
まるで、ただ、動物のように
快感のために、自分から腰をふって、3人の男を受け入れていた..
悪夢な行為は1時間もしないで終わった..
》》ユウジぃ..《《《
襲われて、でも感じたり、それでも切なくて悲しくて、声は出ないけど、涙がとまらなくて..
からだが泣いてるのか、
ユウジに泣いてるのか、
自分に泣いてるのか、
廃人みたいに抵抗のない自分
そんな姿なあたしに3人の中の一人がそっと耳打ちして言った
『悪ぃな..でもお前の体、よかった..またしてぇ..』
目は虚ろで、無表情のまま
あたしはその場から動かず、その言葉も頭の断片にしか聞こえていない
その一人の男は自分達でした行為にもかかわらず、あたしには優しくて..
ほかの男2人にわからないようにそっとあたしに連絡先を教えてきた
その男の名は
『カツミ』
なぜか、この男との付き合いが始まるのだった..
感覚はズレていた
一度、処女でなくなった女は床を拭く雑巾と同じで、テーブルを拭くダスターじゃない!と。
使いやすいだけで、いつ捨てる日がきても、たいして惜しいとか、気後れする事がないに等しい雑巾....そんな感覚をあたしは自分自身に感じて生きるようになっていた
カツミは、あたしに会いに、よく学校やバイト先に来た
車の助手席に無機質な気分で乗るあたし..
少し話をしながら車を走らせて
誰も来ないような山の公園に車を停める
『お前名前なんて言うの?』
『・・・・・・・マキ....』
『マキ?じゃマキって呼ぶ..』
運転席の彼の左手は助手席のあたしの肩にまわってきた..
体をあたしの方に寄せて
右手であたしのシートを倒してそのまま上から覆い被さってきた..
あたしは雑巾だ..
抵抗なんかしない..
ん?
シートを倒しても
カツミは動かない
『車の中でヤラれるのかと思った』
あたしがそう口に出した
『・・・・いや、ヤリてぇけど、ごめん俺..』
『あんな事ヤっといてごめんの意味がわかんないし』
『なんかあれからマキの事忘れらんなくて、マジでさ、俺とつきあわねぇかな?』
『は?あんたの友達2人にやられてんだよ、あたし、そんな体だよ?付き合うとか、何も感じないであたしの顔平気で見ていけるわけ?
平気で話できるわけ?
あたしも純粋なわけじゃないしね』
『・・・・俺はダメな男だからムチャクチャやってたけど、なんか、マキとセックスしてて、気持ちよかったんだ』
『は?中身でなくて、セックスが?体かよ!』
シートを倒して2人で車の天井見ながら話してた
『そうなんだけど違う..一緒にいたいと思ったんだ。もうあんな目にあわせないから俺と付き合ってくれよ!』
ぎっちりあたしにしがみついてくる
会うも会わないも適当にすればいいし..と、
コクん、コクんと返事をした
カツミは頭をハっとあげて、うれしそうな顔をして大事そうに、あたしにキスをした
変な関係
バカなあたし
ズルいカツミ
あんな事があった事を忘れさせてくれるほど
よく会ってたし、
ドライブしたり、
買い物や
食事にも行ったりして..
ある日、突然、
カツミからの連絡が途絶えた
どうしたんだろ..
いやな事を考えた..
あたしの事をイヤになったのかな..
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