ゴキブリ1「俺たちって」
ゴキブリ1「嫌われものだよなぁ~」
ゴキブリ2「・・・」
ゴキブリ1「人に見付かったら、色んなものとんでくるしな」
ゴキブリ2「・・・」
ゴキブリ1「俺ついさっきは、ハエタタキで追い回されたよ
しかも、まだ小さい女の子だったんだぜ!
それが『イ゛ヤ゛ー』とか、言いながらブンブン降り下ろして来るんだよ…」
ゴキブリ2「・・・」
…続く
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ゴキブリ1「物陰に隠れるか、飛んで逃げるかの究極のニ択を迫られたね!
俺は飛んで逃げたんだが、正解だったみたいだ」
ゴキブリ2「・・・」
ゴキブリ1「俺はお前みたいに幼女フェチじゃ無いから、あれにやられるのは御免だねw
つか、ハエタタキはハエ叩くのに使えって話だよな?」
ゴキブリ2「・・・」
ゴキブリ1「・・・お前何か喋れよ・・」
ゴキブリ2「・・・」
ゴキブリ1「オイオイ、いくらなんでもシカトし過ぎだよ?」
ゴキブリ2「・・・」
ゴキブリ1「なにコレ?俺は壁に話しかける哀しい人?」
ゴキブリ2「・・・」
ゴキブリ1「ちょwwおまw
こんな分かりやすいボケも拾ってくれないの?」
ゴキブリ2「・・・」
ゴキブリ1「・・・」
ゴキブリ2「・・・」
ゴキブリ1「・・・
いや、だって、ほら!…俺、虫じゃん…」
ゴキブリ2「・・・」
ゴキブリ1「・・・」
ゴキブリ1「もしかして、お逝きになってます?」
ゴキブリ2「・・・」
ゴキブリ1「へんじはない ただのしかばねだ
的な感じ?」
ゴキ2「・・・」
ゴキ2「・・・」
ゴキ1「ガチっぽいな…」
ゴキ1「クソ!…
お前敵はとってやる!
ソイツの顔めがけて飛んで行って、軽いトラウマ作ってやるからな!」
ゴキ1「ゴキ2を殺ったやつは・・・さっきのことだろうから、あの女か・・・」
ゴキ1「・・・コレ俺死ぬことない?」
ゴキ1「100パー『イ゛ヤ゛ー』とか言いながら、ハエ殺器がビュンビュン来るよね?
ものすごいベッドスピードで来るよね?
さすがに何度も逃げられないよ?」ブルブル
ゴキ1「仮に生き残っても九死に一生スペシャルとか、出れちゃうレベルじゃね?
そんなん俺がトラウマになるわ」ブルブル
ゴキ1「・・・」
ゴキ1「…まぁ、幼女に仕留められたなら、ゴキ2も本望だろう・・・」ブルブル
ゴキ1「もう、ツッコミも入らないんだな…」
カサッ
ゴキ3「あら!ゴキ1くんとゴキ2くんじゃない!?
どうしたの?」
ゴキ1「ゴキ3ちゃん・・・
ゴキ2が動かないし、喋らないんだ…」
ゴキ3「えっ!・・・そんなっ・・・」
ゴキ1「・・・」
ゴキ3「・・・
今、そこで美味しい食べ物見つけたから、食べて元気出してよ!」
ゴキ1「そんな気分になれない・・・ゴキ3ちゃんは悲しくないの?」
ゴキ3「・・・悲しいけれど、私達の間じゃ、よくあることよ・・・」
ゴキ1「・・・冷たいんだね・・・」
ゴキ3「・・・私が・・・」ボソッ
ゴキ1「・・・?」
ゴキ3「…私が産んだ卵からかえった子供たちは…もう半分以上殺されたわ…」
ゴキ1「!!!」
ゴキ3「でも良いの…いや、良くは無いけど、勢いで復讐なんて自殺と同じ…
自分自身がダメになってしまったらを考えて無い証拠」
ゴキ1「自分自身のこと?」
ゴキ3「そう…
もし、私も後追いなり復讐なりで、逝ってしまうか、普通でなくなってしまったら、周りの人はどう思う?」
ゴキ1「・・・」
ゴキ3「答えたくない?」
ゴキ1「いや、答が思い浮かばない…」
ゴキ3「ゴキ1くんの思ったことを自分で肯定することが、自身の否定に繋がるから?」
ゴキ1「!!
いや!そんなこt」
ゴキ3「私は先に逝ってしまった友達の分も生きて、今生きてる子供を育て
先に逝ってしまった、子供たちの分まで生きてもらいたいの…」
ゴキ1「・・・」
ゴキ3「・・・」
ゴキ1「うん・・・俺が元気無いとか無しだな!」
ゴキ3「ふふふ…
これ、食べる?」
ゴキ1「いや、今は良い
コイツの好きだったものでも探してくるよ」
ゴキ1「今の俺は前向きだぞ!?
まぁあれだ、しっかり子供に食べさせてやってくれ!」
ゴキ3「ふふふ…
そうするわ
一応コレ、あっちの方の小さい箱みたいなのに沢山有ったから」
ゴキ1「はははw
好きなものが見付からなかったら、とりにいくよ」
ゴキ3「またね!」カサッ
ゴキ1「またね!」
ゴキ1「・・・ゴキ3ちゃんありがとう
…聞こえてないか
俺達速いもんなぁ…」
ゴキ1「あいつ、すいかが好きだったんだ…」
ゴキ1「『まるでカブトムシみたいだなww』って良く言ってたな…」
ゴキ1「お前は『メスに似てるかも知れないが、俺はメスでも地中にいる頃が…//』とか意味不明な返しをして来てたな…」
ゴキ1「そう良い合ってた頃が妙に懐かしく感じるよ…」
ゴキ1「・・・」
ゴキ1「ゴキ2…
お前の好きだった食べ物だ…」
ゴキ2「・・・サンキュー」
ゴキ1「!!!!???」
ゴキ2「あったまいってー」
ゴキ1「・・・お前何で生きてんの?」
ゴキ2「ちょwwまた、返しにくいボケを言うなぁww」
ゴキ1「いや、ガチで」
ゴキ2「…あっ!昨日の俺見てた?」
ゴキ1「動かねぇ喋らねぇ、生きてたんなら、フルボッコにしたくなるシカトっぷりだ」
ゴキ2「悪気は無いんだ許せってww
なに?心配してくれちゃった訳ww」
ゴキ1「ちょっと相談が有るんだが」
ゴキ2「なに?」
ゴキ1「俺が息の根とめていい?」
ゴキ2「息の根が止まらない程度に苛めるなら許さなくもない
まぁ幼女なr」
ゴキ1「遺言は以上だな?
ロリコン ドM野郎」
ゴキ2「まぁSかMかと聞かれたら、ドMだけどww
いや、ちょっと落ち着け!落ち着いてください!」
ゴキ1「…ハナシは聞こうか」
ゴキ2「俺の九死に一生スペシャル聞きたい??」
ゴキ1「・・・既出だそれ」
ゴキ2「は?」
ゴキ1「…それはおいといて、何があったんだ?」
ゴキ2「昨日この辺りをカサカサ徘徊してたら
可愛いゴキブリの幼女を見付けてだな・・・//」
ゴキ1「・・・」
ゴキ2「たどたどしい姿をじっと眺めながら、脳内では、理性と本能の二大政党ならぬ、二大性党が大バトルを繰り広げていたんだ//」
ゴキ1「・・・」
ゴキ2「本能『声かけたい…触覚コンタクトしたい』
理性『こんな体格差のあるやつにコンタクト取られても逃げられること必至』
本能『遅いながらも一生懸命逃げる姿もそれはそれで見たい』
理性『あんな娘にトラウマ植え付ける気か』
本能『くっ…』」
ゴキ1「・・・」
ゴキ2「何とか、理性の方が勝り、
『このまま眺める!』
で、議会は終了したかに思えた!!
ところが、本能g」
ゴキ1「はしょれ!」
ゴキ2「えっ聞かないの?ドラマ性は必要だろ?」
ゴキ1「いらん!そもそも、今の話にドラマ性など何処にある?
変態が幼女を見ての感想文だろ」」
ゴキ2「このあと、二人の仲を引き裂く悪魔が現れるんだ…」
ゴキ1「3行で教えて」
ゴキ2「背後に立つオバサン
ふりかかる毒霧!!
熊を見たらこうする」
ゴキ1「・・・オバサンに殺虫剤かけられて、仮死状態になったと?」
ゴキ2「まぁ、そんな感じ
並みの殺虫剤には殺られはせんよ…(キリッ
ましてやオバサンに殺れては死にきれん、ロリ顔ロリ体型なら許せるかもしれんが」
ゴキ1「わー スゴイデスネー …ん? つか女の子に襲われたんじゃないの?」
ゴキ2「いや、オバサンだったよ?
何故に?」
ゴキ1「昨日近くで小さい人間の女に追いかけられたから」
ゴキ2「・・なん・・・だと・・!!」
ゴキ1「だから、その子に殺られたのかと…」
ゴキ2「何故お前なんだ!何故俺にはオバサンなんだ!」
ゴキ1「いや、命の危険に違いはないだろ?」
ゴキ2「大有りだ馬鹿者!あのとき死んだら俺は化けてでも、出てくる!
だが、相手が女の子なら…//」
ゴキ1「お前が変態だと言うことは良~く分かった」
ゴキ2「純粋無垢の美しさが分からんヤツなど」
ゴキ1「その純粋無垢な子は、怯えながらも問答無用で俺を殺そうとしたがな」
ゴキ2「恐怖とは、深く知らないからうまれるものなのだよ!
つまり、お前には触覚コンタクトが足りなかったのだ!」
ゴキ1「そんなことをしていたら、お前を見つけることなく、グロ画像の仲間入りだったがな」
ゴキ2「本望だろう!」
ゴキ1「そりゃ、お前だけだ」
ゴキ2「今、お前は全国のロリコンを敵に回した!」
ゴキ1「お前はそれ以外を敵に回してると思うがな」
ゴキ2「そんなもの、何も怖くはない」
ゴキ1「俺はロリコンを敵に回すのは勘弁だが」
ゴキ2「何故だ!?我が友ながら、ちょっと傷付くぞ!?」
ゴキ1「ロリコンで変態という自覚は有ったんだなw」
ゴキ2「黙れ小僧!!
あっ、ぶつのはやめて、いや…やめないでっ//」
ゴキ1「……やめたくなった……」
ゴキ2「ちっ……まぁいいや、何故にロリコン ドM変態を敵に回すのは勘弁なんだ?」
ゴキ1「ちょい増えたなw
まぁ、怖い事件起こすヤツ多そうだし…」
ゴキ2「差別だー!決めつけだー!」
ゴキ1「は?」
ゴキ2「お前はロリコン ドM変態とひとくくりにして!」
ゴキ1「かなりピンポイントだな!」
ゴキ2「じゃあ変態全般でいい」
ゴキ1「…まぁ、そうだな…」
ゴキ2「お前は俺が本気で事件を起こすと思っているのか?」
ゴキ1「起こしてもおかしく無いとは思う」
ゴキ2「・・・」
ゴキ2「それについて否定は出来んが、事実起こしていないんだ
変態にも色々いて、事件を起こす救いようもないやつもいる
だが、そうでないヤツもいるんだ!」
ゴキ1「いや、まぁそうだけど、率でいったら高そうだろ!?」
ゴキ2「そう思う事は否定しない、でも、そういうフィルターを貼って嫌悪感を抱いて欲しく無い!」
ゴキ1「しょうがなくね?つか、あれほどオバサンには…と言っておきながらよく言える」
ゴキ2「俺は幼女が好きすぎるだけで、オバサンが嫌いとは言ってない」
ゴキ1「あー確かに」
ゴキ2「それに?そういうフィルターを貼られて、気持ちもわかって貰えず、人間の抹殺になる対象がゴキブリとひとくくりにされてる俺達だろ?」
ゴキ1「それは嫌だが微妙に論点ズレてないか?」
ゴキ2「良い変態もいるんだから、ジャンルで嫌いフィルターを貼らないで欲しい」
ゴキ1「納得はできる。だが、そう思っていながらも、フィルターをはってしまうのが、多くの群衆だ!」
ゴキ2「それはその通りだ!だが、フィルターが厚すぎる!
俺はマトモに見られたことはほぼ無い!!」
ゴキ1「いや、お前マトモじゃ無いから…」
ゴキ2「マトモじゃ無いかも知れないが、変態の先にある事は見ようとされて無い!」
ゴキ1「…そりゃ変態の先に有ることなんざ、知りたくも無いだろ?」
ゴキ2「では、何故お前はとなりにいる?」
ゴキ1「……まぁ、そりゃ昔からいるし?」
ゴキ2「分かってないな?お前の存在こそ、フィルター貼って嫌悪してる相手でも、深く知れば仲良く慣れる証明だ!」
ゴキ1「俺、お前と昔からの知り合いだったことを後悔してくるよ…」
ゴキ2「そろそろデレてくれよ……結構良いこと言ったと思うのに…」
ゴキ1「悪いな、正しいと思うが、認めてしまうと自身の今までの考えを否定するように思える一般虫でな…………!!!!」
ゴキ1(ゴキ3『答えの肯定が自身の否定に繋がるから?』
………なるほど……色んな部分で考えてるようで、自分自身の考えに固執し、否定したく無いだけだったのか……)
ゴキ2「……? 考えこんでどうしたんだ?」
ゴキ1「…いや……知らなきゃ分からないのに、ひとくくりにして、全てにマイナスイメージを持ってはダメだな……と」
ゴキ2「あれ?折れた?今からデレ?君はツンツンデレですか?」
ゴキ1「ゴキ3ちゃんのおかげだ!………お前のおかげでもあるけど(ボソッ」
ゴキ2「は??ゴキ3ちゃん?今の会話の流れで何故にそこが出る?」
ゴキ1「……ゴキ3ちゃんも昨日のお前見て心配してくれたから、お礼を言えってことだ」
ゴキ2「完全に話し変わったねwまぁ、話し終わったし良いや…でも、仮死明けで正直眠たいからお礼を良いに行くのは明日にしよ…」
ゴキ1「俺もすいかを探し回って寝てないから、同意する…」
…………………
ゴキ1「あっ!ゴキ3ちゃん発見!」
ゴキ2「ちょっと行ってくる」カサッ
ゴキ1「あっ!ちょっ!待て!…早!」
ゴキ2「ゴキ3ちゃ~ん!!」
ゴキ3「??」
ゴキ3「…!!??」
ゴキ2「久しぶり!…でもないのか?」
ゴキ3「…ひっ!!!……ゆっ……ゆう…れい…!?」
ゴキ1「ですよねー」
ゴキ3「あっ!ゴキ1くん
…いまいち状況が把握出来ないんだけど??」
ゴキ1「カクカクシカジカ…」
ゴキ2「シカクイムーブ」
ゴキ3「そうだったの…ゴホッ」
ゴキ2「俺が生きてた事が息を詰まらせるほど嬉しいなんて!!」
ゴキ3「それは無いけどっ…ゴホッ…ゴホッ」
ゴキ2「・・・」
ゴキ1「病気?」
ゴキ3「ええ…前に会ったとき持ってた食べ物あったでしょ?」
ゴキ1「あー、あのだんご?」
ゴキ3「ええ…それを食べた辺りから調子が悪いの…ゴホッ」
ゴキ1「腐ってるように見えなかったけど?…他じゃ無いの?」
ゴキ3「子供もそれを食べて無い子だけ元気なのよ…ゴホッ」
ゴキ1「そうなの!?」
ゴキ3「うん…ほら…………!!?」
ゴキ1「いつの間に…」
幼ゴキ1「おじちゃん!わたしはげんきなのにみんなくるしいの」
ゴキ2「しっかりしてね、みんな良い子にしてたら大丈夫だから」
幼ゴキ2「ほんとに?……いいこにしてたらよくなる?…ケホッ…ケホッ」
ゴキ2「そうだよ。身体を休めて、しっかり食べないと駄目だよ」
幼ゴキ2「ぢゃあ、わたしいいこにしてる!…ケホッ」
幼ゴキ1「わたしもいいこにしてるの!」
ゴキ2「よし、じゃあ好きな食べ物を探して来てあげるよ」
幼ゴキ2「ケホッ…わたしとうもころしたべたい」
ゴキ2「?」
幼ゴキ1「わたしもとうもころしすきなの!みんなすきなの!」
ゴキ2(ああ、とうもろこしか…)
ゴキ2「とうもろこしって、言うんだよ」
幼ゴキ1「とうもころし?」
幼ゴキ2「とうもろこし!」
幼ゴキ1「とうもろこし!」
『ケホッ ケホッ』
ゴキ2(………//)
ゴキ2「うん、じゃあ捜して来るね!」
幼ゴキ2「おじちゃんありがとう!」
幼ゴキ1「おじちゃんはいつもやさしいの!」
ゴキ2「?…おじちゃんじゃなくて、お兄ちゃんだよ。にぃにぃでもいいよ//」
幼ゴキ1「おにぃちゃん!」
幼ゴキ2「にぃにぃ?」
『ケホッ ケホッ』
ゴキ2(………//)
ゴキ2「2匹とも良い子だね…じゃあ行ってくるよ!」カサッ
幼ゴキ1「うん!おにぃちゃんばいばい!」
幼ゴキ2「にぃにぃ!…ケホッ」
カサッ
ゴキ2「堪えられん!」
ゴキ2「なんて破壊力!本能g」
ゴキ1「なにがだ?変態」
ゴキ2「あ、いや、その……//」
ゴキ3「………」
ゴキ1「にぃにぃw」
ゴキ2「さて、とうもろこしを捜しに行こうか」
ゴキ1「にぃにぃww」
ゴキ2「では、お母さん行ってきます!」
ゴキ3「ゴキ2くんを産んだ覚えは無いわ」
ゴキ1「www」
ゴキ2「うぅ…あまりの可愛さに、お兄ちゃんになりたいという衝動が…」
ゴキ3「ふふふ…冗談よ……ゴホッ
あの子達も元気が出たと思うわ、ありがとね」
ゴキ2「お母さん!」
ゴキ3「ふふふ…それは冗談じゃないわ」
ゴキ2「ハイ調子に乗りました」
ゴキ1「いや、これでも見直してたんだ、期待を裏切らない、良い変態だと思うよw」
ゴキ3「わたしも元気が出たわ…ゴホッ」
ゴキ1「…さて、とうもろこしを捜すんだよな?」
ゴキ2「あ、うん…あの子達に元気になって欲しいから…」
ゴキ1「なんたって、にぃにぃだからなw」
ゴキ2「オイコラ!」
ゴキ1「悪い悪い、俺もおんなじ気持ちだから、同意する」
ゴキ2「そうか、ついにお前も(変態の)扉を開いたかw」
ゴキ1「心配するな、おそらく、その扉を開く事は無い」
ゴキ2「ちっ…」
ゴキ1「とりあえず、さっさと行くぞ」
ゴキ3「ふふふ…ホントにありがとね…ゴホッ」
ゴキ2「ゴキ3ちゃんも病気治してよ」
ゴキ1「またね!お大事に!」
ゴキ3「ええ、またね!…ゴホッ」
カサッ
ゴキ1「ん?」
幼ゴキ1『おにぃちゃんわたし、いいこでまってるのー!』
幼ゴキ2『にぃにぃ!ばいばい! ケホッ』
ゴキ2「おお!(ボソッ ……//」
……………………
ゴキ2「あれ?なんか良い匂いしない?」クンカクンカ
ゴキ1「なんだ?お前の幼女レーダーが作動したか?」
ゴキ2「いや、そんな便利機能は残念ながらついてない」
ゴキ2「あっちかな?」クンカクンカ
ゴキ1「ん?」クンクン
ゴキ1「確かに美味しそうな匂いがするな?」
ゴキ2「だろ?あそこっぽいな?」クンカクンカ
ゴキ1「………」
ゴキ2「………」
ゴキ1「…先客居すぎだろ?」
ゴキ2「…団体予約受付中なんだろ?」
ゴキ1「羽バサバサしてるヤツもいるよ…」
ゴキ2「ちょっと話してくる」カサッ
ゴキ1「マジか!?」
ゴキ2「すみませ~ん、こんなに集まってどうしたんです?」
ゴキ4「…こない…方が……良い!…」
ゴキ2「へっ?」
ゴキ4「入っ…たら……終わり…だ」
『おーい!お前もこいよ!』
『美味しい食べ物有るぜ~!』
ゴキ2「…ああ言ってますが?」
ゴキ4「耳を…傾ける…な、元気な…うちは…ああ…なん…だ」
『早く来ないと無くなるよー!』
ゴキ2「………」
ゴキ4「私も…そうだった……道連れが…欲し…かった」
『中でワイワイやろ~?』
ゴキ2「…どういうことだ?」
ゴキ4「この…中の床…に…足を…付けたら…最後……身動きひとつ…とれない」
ゴキ2「!!!」
━━━━━━━━━━
ゴキ1「行っちまった…」
ゴキ1「まぁ良いくるりと見てみるか?」
『おーい!お前もこいよ!』
『美味しい食べ物有るぜ~!』
ゴキ1「ん?俺に言ってるのか?」カサカサッ
『早く来ないと無くなるよー!』
ゴキ1「もう少し近い付いて覗いてみるか」カサッ
『中でワイワイやろ~?』
[帰りたいよぅ…]
[食べ…物…そこに……
有る…のに…]
ゴキ1「!!!」
━━━━━━━━━━
ゴキ2「みんな、生け捕りにされてるのか?」
ゴキ4「そう…だ、逃げ…られず…飢えを…待つだけ…」
ゴキ4「匂いは…するから…、気が…狂う!!」
ゴキ2「ひっ!」ゾクッ
ゴキ4「寂しい…仲間…が…欲しい……元気…なうちは…な」
『見てないでこっちで楽しも!』
ゴキ4「死を……感…じると…後悔が…おそう…何で…道連れ…を…増やそ…う…としたの…かっ…て」
ゴキ4「きっと……今…元気な…ヤツも…私…の…ように…後…悔…する」
ゴキ2「…この場所が駄目なんだ、あなたは悪くないと思います」
ゴキ4「……道連れ…に…した……のは…事実…だ」
ゴキ2「少なくとも、俺は救われましたよ!」
ゴキ4「…ふっ……、少し…は救われ…る……最後に…マトモな……やつと…話せ…て…(良か…った)…寝る……(ありがとう)」
ゴキ2「………」
『オイ! …
ゴキ2「!!」
━━━━━━━━━━
ゴキ1「なんだ?今の?」
[嫌だ…死に…たくない]
[あは…はは…]
『見てないでこっちで楽しも!』
[グスッ…グスッ]
ゴキ1「…元気な声の中に…聴こえる!?」
ゴキ1「…気味が悪い…」
ゴキ1「小さい子も沢山いる…」
ゴキ1「なんだ…ここ?」
『そこのお兄さんこっちに来てよ』
ゴキ1「………」
ゴキ1(聞こえない!聞こえない!)
[いっそ…ひと思い…に]
[次…眠れば……]
ゴキ1「………」
『お前のこと信じてたのに…こんな粘着テープの家に招きやがって!』
『キャハハw私と運命ともに出来て良かったじゃない?』
『ふざけるな!お前さえ良ければ良いのか!』
『なんとでも言えば~!?』
『ちくしょーー!!』
『怒るだけ無意味ーw無意味ーwキャハハw』
ゴキ1「気色悪い…」
ゴキ1「粘着テープの家か……」
ゴキ1「!!…まずいな、ゴキ2は無事か!?」
カサカサッ
━━━━━━━━━━
ゴキ1(ホッ…良かった…まだ入って無かったか…)
ゴキ1「オイ!ゴキ2!」
ゴキ2「!!」
ゴキ2「ゴキ1か…」
ゴキ1「どうした?ぼーッとして?」
ゴキ2「いや、なんでもない…」
ゴキ1「まぁいい…とりあえず、ここは狂ってやがる!」
ゴキ2「ああ…なんか胸くそ悪い」
ゴキ1「同意だ。さっさと行こう!」
ゴキ2「ああ…」
カサカサッ
ゴキ1「……………」
ゴキ1(窮地に立つと、自分の事しか考えられなくなるのか?……だとしても、他への思い遣りなどあったものでは無いのか?
……俺もそうなるのだろうか?
気色悪い…)
ゴキ2「……………」
ゴキ2(寂しさからおかしくなるのか?
それでも、あの虫は後悔してた…
本当はいい虫なんだろうな、俺にとってはいい虫だったし!
他も根本はいい虫なんだろう………孤独って怖いな
なんか胸くそ悪い)
ゴキ1「………」
ゴキ2「………」
ゴキ1「お!とうもろし!」
ゴキ2「お!…でも今日はもう眠い…」
ゴキ1「そうだな、ひとまず物陰で寝よう」
……………………
幼ゴキ1「おにぃちゃんまだなの?」
ゴキ3「今日には帰ってくるんじゃ無いかしら…ゴホッ」
幼ゴキ1「みんないいこにしてるのに、くるしそうなの!」
幼ゴキ2「ケホケホッ……にぃにぃ…グスッ」
ゴキ3「みんな、辛くてもすぐに泣いてはダメよ」
幼ゴキ2「ないたら…だめ?…ケホッ」
ゴキ3「一生懸命捜してくれてる、おじちゃん達が戻って来た時、みんな泣いてたら困っちゃうでしょ?…ゴホッ」
幼ゴキ1「こまるの?」
幼ゴキ2「わたし…なかない…ケホッ」
幼ゴキ1「わたしもなかないの!」
ゴキ3「良い子ね…ゴホッ」
ゴキ3「あと…これから知らない虫から、食べ物貰っちゃだめよ…ゴホッ」
幼ゴキ2「どうして?…ケホッ」
幼ゴキ1「わたしおにぃちゃんしかもらってないの!」
ゴキ3「ゴキ1くんとゴキ2くんは知ってるから、いいけど…ゴホッ」
ゴキ3「知らないと良い虫か悪い虫か分からないでしょ?」
幼ゴキ1「おにぃちゃんは悪い虫じゃないの!助けてくれてるの!」
ゴキ3「これからよ…ゴホッ」
ゴキ3「分かった?」
幼ゴキ2「うん…ケホッ」
幼ゴキ1「わかったの!」
ゴキ3「約束よ?…ゴホッ」
ゴキ3(たぶん…私も……いや、この子以外…)
幼ゴキ1「は~い」
幼ゴキ2「……ケホッ」
幼ゴキ2「おかあさん…わたし…てあしがうごか…ないの…グスッ」
幼ゴキ2「すこし…おネンネしても…いい?」
ゴキ3「!!!」
ゴキ3「………ええ、お寝んねするまで、お母さんがとなりにいるわね…」ポタッ
幼ゴキ1「おかあさん!ないたらいいこじゃないの!」
ゴキ3「そうね…ゴホッ」
ゴキ3「ちょっとゴミが入っちゃったみたい…」グイッ
幼ゴキ1「そうなの?」
ゴキ3「そうよ、ちょっとお寝んねさせるから、あっちで遊んで来なさい…ゴホッ」
幼ゴキ1「わかったの!」カサカサッ
ゴキ3「ね~んね~んころ~りよ」ポタッ
ゴキ3(ごめんね、あんな食べ物持って来て…)
ゴキ3「おこ~ろ~り~よ~~」ポタッポタッ
ゴキ3(まだ、こんなに小さいのにね…)
ゴキ3「坊やは~良い~子~だ~…グスッ」ポタッポタッ
ゴキ3(他の子達も私は全く守れなかったわ…)
幼ゴキ2「…………」
ゴキ3「寝んね~……うっ…う゛っ…」ポタポタッ
ゴキ3(私もすぐにいくから、許してね…
頼りない母でごめんなさい…)
━━━━━━━━━
ゴキ1「…くッ…なかなか重労働だな…オイ」
ゴキ2「なに…妹達の為だ……はぁはぁ…」
ゴキ1「そりゃ…お前の脳内設定だ…はぁはぁ…」
ゴキ2「設定で楽しんでるだけ…はぁはぁ」
ゴキ2「マシというものだろ?…はぁはぁ」
ゴキ1「その台詞は俺がお前に…はぁはぁ」
ゴキ1「慰めで使うものだと思うが…はぁはぁ」
ゴキ2「…妹達よ…おにぃちゃんはいつも言葉の暴力を受けてます…はぁはぁ」
ゴキ1「望むなら、さらに言葉を選らば無いようにしても良いが…はぁはぁ」
ゴキ2「俺の親友は言葉責めが大好きな、ドSみたいです…はぁはぁ」
ゴキ1「…やめてくれ…俺はいたってノーマルのつもりだ…はぁはぁ」
ゴキ2「そうか…ドNなのか?…はぁはぁ」
ゴキ1「ドN!??」
ゴキ2「Sにも、Mにもなりきれない、意気地無しめ!…はぁはぁ」
ゴキ2「ちょっ!やめっ!重量オーバーだ!」
ゴキ1「ドMにはちょうど良いだろ?」
ゴキ1「ほれ!後少しだ頑張れ!」
ゴキ2「…ムギャ…」
ゴキ1「あー、悪かった、ちゃんと持つって」
ゴキ2「その辺がドNなのだよ…はぁはぁ」
ゴキ1「さっさと行くぞ!変態」
ゴキ2「はーい!」
…………………
ゴキ1「ゴキ3ちゃん…」
ゴキ3「ゴホゴホッ…な~に?浮かない顔して?…ゴホッ」
ゴキ1「…酷くなってないか?」
ゴキ3「ええ…でもそんなに沈んだ顔しないの!…ゴホッ」
ゴキ3「こっちまで元気無くなっちゃうわ…ゴホゴホッ」
ゴキ2「いもうt…子供達は?」
ゴキ3「幼ゴキ1はあっちにいるわ…ゴホッ」
ゴキ3「それ、持って行ってあげて…ゴホッ」
ゴキ3「幼ゴキ2はこの通り…寝てるから、起こさないであげて……」
ゴキ2「わかったよ」
ゴキ1「コレ重いから先に行って来るから!ゴキ3ちゃんは休んでてよ!」
ゴキ3「ええ…そうさせて貰うわ…ゴホッ」
ゴキ3「後で話しがあるから、二人とも…こっちに来て…ゴホッ」
ゴキ2「うん、じゃあまた来るよ!」カサッ
ゴキ1「まぁ、元気だこと!じゃ、ゴキ3ちゃんちょっと待ってて」カサッ
カサッ
ゴキ2「ああ!我が妹よ!会いたかった!」
幼ゴキ1「あっ!おにぃちゃん!わたしいもうとじゃないの!幼ゴキ1なの!」
ゴキ2「!!!」
ゴキ1「あー、なるほど、兄妹って概念が無いのかw」
ゴキ2「そんな」アセアセ
ゴキ2「お兄ちゃんのことをなんだと」アセアセ
幼ゴキ1「おにぃちゃんてゆうんじゃないの?」
ゴキ1「あー、あだ名ってことか?実際兄妹じゃ無いから、間違っては無いなw」
ゴキ2「そんなバカな…」
幼ゴキ1「どうしたの?」
ゴキ1「こいつの事はほっといていいよ」
ゴキ1「それより、ハイとうもろこし」
幼ゴキ1「わぁー!おじちゃんありがとう!」ハムハム
ゴキ2「俺が食べさせたかった」ボソッ
幼ゴキ1「おいしぃ~」
幼ゴキ1「おにぃちゃんもたべる?」
ゴキ2「!!!」
幼ゴキ1「おにぃちゃんもたべる?」
ゴキ2「食べる!!」
幼ゴキ1「はーい」
ゴキ2「」パクっ
幼ゴキ1「おいしぃ?」
ゴキ2「うん、美味しいよ!」
幼ゴキ1「とうもろこしすき?」
ゴキ2「うん、好きだよ!」
幼ゴキ1「わたしもすきなの!」
幼ゴキ1「おじちゃんもたべる?」
ゴキ1「いや、俺はいいよ」
ゴキ1(今貰うと、思いもよらず恨みを持たれそうだし)
幼ゴキ1「きらいなの?」
ゴキ1「俺の分はこっちにあるから後で食べるんだよ」
ゴキ2「お前せっかく妹が言ってるんだ!貰っとけ!」
ゴキ1(貰う方が正解だっただと…!!)
ゴキ1「あー、じゃあ、ちょっと貰うよ」
幼ゴキ1「はーい」
幼ゴキ1「いもうとってなに?」
ゴキ2「なぁゴキ1よ、兄妹を知らない子に妹ってどう説明したらいい?」
ゴキ1「実際兄妹じゃないんだから、説明のしようも無いだろ?」パクパク
ゴキ2「小さくて、可愛い女の子を妹って言うんだよ」
ゴキ1「………」
幼ゴキ1「わかったの!」
幼ゴキ1「じゃあ、チイさくて、カワイイおとこのコはなんてゆうの?」
ゴキ2「それはね、男の娘って言うんだよ」
ゴキ1「……もはや、何もつっこむまい」
……………………
ゴキ2「ゴキ3ちゃん話しってなに?」
ゴキ3「…あのね……ゴホッ…………」
ゴキ1「…幼ゴキ2のこと?」
ゴキ3「…ええ……」
ゴキ2「???」
ゴキ1「…そうか、お前は前の話しの途中で、子供の所に行ってたからな…」
ゴキ2「どういうこと?」
ゴキ3「幼ゴキ2はね……もう起きる事は無いのよ…ゴホッ」
ゴキ2「…なん……だと……!?」
ゴキ1「……ふぅ……」
ゴキ2「まだ…とうもろこしを…食べさせて無い……」ポタッ
ゴキ3「………」
ゴキ3「ありがとう…最後に大事に思ってくれる兄が出来て…あの子も幸せだったと思うわ…ゴホッ」
ゴキ2「嘘だろ!?だって、俺は…まだ…」ポタッポタッ
ゴキ1「…現実的にこうなってるんだ…今はこれからを考えよう…」
ゴキ2「…なん…だと!!てめぇ!!」
ゴキ2「感情ってもんがねぇのか!?小さい子が…てめぇなんでそんな冷静でいられんだよ!!」
ゴキ1「………」
ゴキ2「………」カサカサッ
ゴキ3「ちょっと!!…あっ!……ゴホッ」
ゴキ1「…まぁ、急に聞けばな……」
ゴキ3「ごめんね…」
ゴキ1「いや、別に良いよ…覚悟が出来ていたかどうかの差だし」
ゴキ1「俺自身、色々抑えて冷静を装わないとまともに考えられないから…」
ゴキ3「………」
ゴキ1「杞憂で有って欲しかった…でも…ゴキ3ちゃんも酷くなっていたし…いきなり、釘さされたしね…」
ゴキ3「ゴホッ……うぅっ…う゛っ…」ポタッ
ゴキ1「幼ゴキ1のことを…お願いしたいんじゃない?……」ポタッ
ゴキ3「……ごめんね…うっ…う゛っ」ポタッ
ゴキ1「…ダメだな…」ポタッ
ゴキ1「覚悟していたハズだけど…『そうじゃないわ』って言葉を期待してた…」ポタッ
ゴキ2(………)チラッ
ゴキ3「…ふふふ……ゴホッ…大分変わったわね…」ポタッ
ゴキ1「わからない……ただ…」
ゴキ1「現状を受け入れず、自分も他も否定したらマトモに考えられ無くなるだろうから…」ポタッ
ゴキ3「………」
ゴキ3「わたしも…もって後一日だと思うの…」ポタッ
ゴキ3「だから…あの子をお願い…ゴホッ」
ゴキ3「…もう…連れて行って…」ポタッ
カサカサッ
ゴキ2「それはダメだよ…」
ゴキ1「何を言ってr」
ゴキ2「お前自身が言ってた事だろ!」
ゴキ2「現状を受け入れ無きゃ…」
ゴキ1「だが、あんな小さい子に!」
ゴキ2「自分の母がどうしてるのか知らずに過ごすのが良いと思うのか!?」
ゴキ1「!!!」
ゴキ3「!!!」
ゴキ3「…そうね……それが、わたしが最後に教えることね…」ポタッ
ゴキ2「すぐに受け入れられるとは思わない、でも受け入れられるまで、面倒は見るよ」
ゴキ1「………」
ゴキ2「俺、立派なお兄ちゃんになるから…」
ゴキ3「………」
ゴキ1「オイ!コラ!!」
ゴキ2「なんだ?」
ゴキ1「空気読め、この感じどうしてくれる?『父親代わりになる』とか言う場面だろ!」
ゴキ2「いや俺、父娘より、兄妹の方がいいし…」
ゴキ1「何かもう不安しか感じられん…」
ゴキ3「ふふふ…2匹とも、あの子の事を懸命に考えてくれてありがとう…ゴホッ」
ゴキ3「父でも兄でも形は何でも良いの…面倒を見てくれる事が嬉しいの…ゴホッ」
ゴキ3「私も安心して…ゴホゴホッ」
……………………
幼ゴキ1「おかあさんくるしの?」
ゴキ1「ああ、すごく疲れちゃったみたいだ…」
幼ゴキ1「まえよりもくるしいの?」
ゴキ3「…ゴホッゴホッ」
幼ゴキ1「おネンネするの?」
ゴキ2「うん…グスッ」
幼ゴキ1「…そう…なの?…グスッ」
ゴキ3「…簡単に…泣いては…ダメよ…ゴホッ」
ゴキ3「この先…辛い事…沢山有るから…ゴホッ」
幼ゴキ1「…うん……グスッ」
ゴキ2「ゴキ1すまん…俺堪えられないから、あっち行ってる」ボソッ
ゴキ1「…まぁ良い、俺が付いてるよ」ボソッ
ゴキ2「うっ…頼む」ボソッ カサカサッ
ゴキ3「あらあら…泣いてたら…心配しちゃうわ…ゴホッ」
幼ゴキ1「わかったの…なかないの!」
ゴキ3「良い…子ね……」ニコッ
ゴキ1「ゴキ3ちゃん…お休み」ニコッ
ゴキ3「ありがとう…お休…み」
ゴキ3「あと…ゎ……………」ボソッ
ゴキ1「………」
ゴキ1(『後はよろしく』…か……ゴキ2と共に見守り、フォローはするよ…)
幼ゴキ1「………」
ゴキ1「幸せそうな寝顔だな…」
幼ゴキ1「うん…」
ゴキ1「お腹すいてないか?」
幼ゴキ1「うん…」
ゴキ1「さて…あのバカはどこ行った?」
ゴキ1(この状況どう接したら良いのか、いきなり困って来たぞ…)
幼ゴキ1「おにぃちゃんもいなくなっちゃうの?」
ゴキ1「あっ!いや、そういう訳じゃない」
幼ゴキ1「そうなの?」
ゴキ1「その辺にいるはずだから、探しに行こうか?」
幼ゴキ1「うん…わかったの」
カサカサッ
ゴキ1「ここにいたか…」
ゴキ2「あっ!うん……」
ゴキ2(ヤバい!…幼ゴキ1ちゃんを見たら、また、泣けてくる…)
幼ゴキ1「おにぃちゃん?」
ゴキ2「今から、本当の意味でお兄ちゃんになって、面倒見るからな!」
ゴキ2「一緒に食べ物捜したり、一緒に水飲んだり、一緒に寝たり…」
ゴキ2「たまにギュッとしてみたり、触角コンタクトしたりして、ゆくゆくわ」
ゴキ2「イタ!ちょっ!ヤメ!!」
ゴキ1「後半おかしくなってるぞ!」
幼ゴキ1「おじさん痛いのは メッ!だよ?」
ゴキ2「妹よ……」
ゴキ1「ああ、コイツ痛いのを嬉しいと感じるから大丈夫だ」
幼ゴキ1「そうなの?」
ゴキ2「うぅ…完全に否定は出来ない…」
ゴキ1「そういうことだ」
ゴキ1「とにかく、幼ゴキ1ちゃんが一匹で食べ物捜したりするのは大変だろうから、しばらく面倒見るよ」
幼ゴキ1「しばらくってナニ?」
ゴキ1「えーっとー、まぁ長いことは見るよ」
ゴキ2「お兄ちゃんはずっとでも良い!」
幼ゴキ1「えへへ…ありがとう!おじさん!おにぃちゃん!」
ゴキ1「じゃあ、とりあえず、散歩がてら食べ物捜しますか…」
幼ゴキ1「うん!」
……………………
カサッ
ゴキ1「よっ!」
幼ゴキ1「あっ!おじさんなの!」
ゴキ2「こっちに来て隠れっぱなしで待ちくたびれたよ…なんか食べ物あったか?」
幼ゴキ1「かくれんぼ!かくれんぼ!」
ゴキ1「ああ、悪いな…食べ物はあったけど…」
幼ゴキ1「けど~?」
ゴキ1「良くない噂も聞いた…」
幼ゴキ1「悪いことなの?」
ゴキ2「一体なんだ?ってかフラグが立つんじゃ無いか?これ?」
ゴキ1「フラグに関しては心配するな、俺が噂を聞いた時点で、既に避けられん」
ゴキ1「じゃ…無くてだな、どうやら、俺達の天敵アシダカクモがここにはいるらしい…」
幼ゴキ1「コワイの?」
ゴキ2「それヤバすぎだろ?急にミッションインポッシビルになったぞ!」
ゴキ1「常に人間から逃げてるから、ミッションインポッシビルではあるが、問題は人間の死角に逃れても安心じゃないってことだな…」
幼ゴキ1「うぅ…おなかすいたの」
ゴキ2「とっととずらかった方が良いんじゃない?」
ゴキ1「流石に何か食べたいから、食べ物自体は在るんだし、それ食べたら、一旦元の場所に戻ろう…」
ゴキ2「まぁそうだな…あそこでは蜘蛛は見なかったからな…」
幼ゴキ1「だいじょうぶなの?」
ゴキ1「最悪、幼ゴキ1ちゃんはゴキ2に掴まって、ゴキ2は飛んで逃げろ」
ゴキ2「お前はどうすんだ?」
ゴキ1「俺は食べ物捜してた分、お前よりこの辺詳しいからな…とりあえずは引き付けて逃げるさ」
ゴキ2「危険だって!簡単に逃げられる相手でもないし…」
幼ゴキ1「あぶないの、ダメなの!」
ゴキ1「普通に逃げたら誰が捕まるかは明白だろ?しかも逃げられる可能性0だ…」
ゴキ2「それはそうだけど…」
ゴキ1「とりあえず、これがみんなが生き残れる確率が高いってことだ」
幼ゴキ1「おじさんつかまったらダメなの!」
ゴキ1「うん、大丈夫!…そもそも出くわしたらの話しだしな…」
ゴキ2「いや、これはフラグがたったのをビンビン感じるぞww」
ゴキ1「フラグがどうとか言うな!…いや、長居は無用だしさっさと行こう」
……………………
幼ゴキ1「あむ……ん…」ハムハム
ゴキ2(懸命に食べる姿が俺にとってオカズになってしまう…)
ゴキ1「…ん?…どうした?食べないのか?」パクパク
ゴキ2「えっ!あっ!食べる食べる!」
幼ゴキ1「あむ……ごきゅごきゅ」
ゴキ1「まぁ沢山あるし食べ物は逃げないから良いけど、とっとと食べてずらかりたいしな」
ゴキ2「そうだなっ」パクパク
幼ゴキ1「ごきゅん…ふぅ…」
ゴキ2(カワイイ…//)
………
ゴキ1「よし!行こうか」
幼ゴキ1「ふぅ…お腹いっぱいなの」
ゴキ1「ちょっと…待て…何か来る」
ゴキ2「だからフラグを立てるな」
ゴキ1「いや、すでに強制イベント突入のようだ」
幼ゴキ1「どうしたの???」
ゴキ1「幼ゴキ1ちゃん!ゴキ2に掴まれ!!」
幼ゴキ1「えっ!!?」
ゴキ2「早く掴まって!」
『ふふ…どこに行くつ・も・り?』
ゴキ1、2「!!!」
幼ゴキ1「!??」
クモ「そんなに焦らなくても良いじゃない?たくさん吸ってアゲルわよ?ふふ…」
ゴキ1「行け…」ボソッ
ゴキ2「ああ…」ボソッ
ゴキ2「悪いな、あんたみたいなメスに興味は無い!!」バサバサッ
ゴキ1「」カサカサッ
クモ「あら?つれないわねぇ…逃げられると思ってるのかしら?」カサカサッ
ゴキ1(…やはり地上を逃げる俺を追って来たか…多少逃げたら、翔べば良い…あいつらは、翔んで降りたから…)カサカサッ
クモ「ゴキブリってホント、足早いわねぇ…そんなに高いとこに登ろうとしても、追っかけるわよ~」カサカサッ
ゴキ1(さて…そろそろおさらばしよう……!!??)
「……蜘蛛の巣……だと!?」カサカサッ
クモ「あらあら、そのまま翔んでくれれば良かったのに……まだ鬼ごっこを続けたいの?」カサカサッ
ゴキ1(チィ!!…とりあえず奥の隙間から下に…)カサカサッ
クモ「そんなに狭いとこが良いのかしら?…でも…私もキライじゃないわ」カサカサッ
ゴキ1(やっぱ余裕で追って来れますよねー……このまま下に降りたら、またどこかに登らないと……)カサカサッ
クモ「ふふ…真下に行くなら…それ!ダイビングぅ!」ピョン
ゴキ1「!!!…なに!」
ゴキ1(ならば、上に戻ろうっ)カサカサッ
クモ「あは!知らなかったかしら?私わね、いつでも紐ありバンジーが出来るのよ?こんな隙間に逃げたのは失敗だったわねぇ…」
ゴキ1(途中で戻って来やがった!ヤバい!…これは詰んだかもしれん)カサカサッ
クモ「あは!それでも、懸命に逃げるあなたの姿…ゾクゾクしちゃう!もう!一滴も残らず吸ってあげるわね//」
ゴキ1(くそ!追いつかれる…登って反対側まで行ければまだ……)カサカサッ
…プチン…
クモ「キャ!」ポトッ
クモ(なによ!?)
ゴキ1「!!??」
ゴキ2「さすがに、このギザギザした足でも蜘蛛の糸を切るのは苦労したぞ?」
ゴキ1「ゴキ2!?」カサカサッ
ゴキ2「さっさと来い!相手は落ちた分アドバンテージがある」
ゴキ1「ああ!」カサカサッ
クモ「ちょっと調子に乗っちゃったわね…」
クモ(翔ぶにしても、どこかで着地が必要だから、登らずに下で待ち構えましょう…)カサカサッ
ゴキ2「あそこから外に出られる!あそこまで翔ぶぞ!少し降りてからなら蜘蛛の巣も無い!」バサバサッ
ゴキ1「よし!あの隙間ならクモも追ってこれないな」バサバサッ
クモ「窓に向かうのね?どっちが早いかしら?」カサカサッ
ゴキ2「クモも追って来てる!?」バサバサッ
ゴキ1「翔んだら進路変更は出来ない…もう、なるようになれだ…」バサバサッ
…ピト
ゴキ2「ギリギリか!?」カサッ
…ピト
ゴキ1「くっ…」カサッ
クモ「あなたには間に合ったわね!!」ニコ
ゴキ1(…大丈夫だ…上からも抜けれるから……クモは追って来る…)カサカサッ
ゴキ2「……ゴキ1は間に合わなかったか…」
幼ゴキ1「おじさんは?」
ゴキ2「きっと大丈夫だから、しばらく待っていようね……」
ゴキ2(すぐに戻って目の前にクモがいたらアウトだし……)
クモ「もう!そんなに逃げなくても良いじゃない?」カサカサッ
ゴキ1(……そろそろ…か)バサッ
クモ「反対に逃げちゃってぇ…そっちからじゃ逃げられ無いわよ?しょうがないわね…」ヒュッ ポトッ
クモ「鬼ごっこ再開♪」カサカサッ
ゴキ1(追って来たか…)カサカサッ
クモ「私は登りはしないわよ?…また翔んじゃうんでしょ?」ピタッ
ゴキ1「狂ってるかと思えば、冷静なことで…」ピタッ
クモ「残念だった?」
ゴキ1「別に…すでに逃げ切ったようなものだからな…」カサカサッ
クモ「そんなよくわからないこと言っちゃやーよ?」カサカサッ
クモ(登るのを途中で止めて、結局壁を横に逃げてるだけじゃない…)
ゴキ1「………」カサカサッ
クモ「………!?」
クモ(そう言うことね……)
クモ「…良く考えたじゃないの?」カサカサッ
ゴキ1「気付いたか?…そう…このまま、半周すればゴール、気付いて登って来ても反対に翔ぶだけ……もちろん、そのゴールをバッチリ守っていただいても構わん」カサカサッ
クモ「別ルートのゴールを探すだけでしょ?」カサカサッ
ゴキ1「そう言うこと!…でも、ゴキ2がいなかたったら詰んでたよ」カサカサッ
クモ「ふふ…あそこに追い込んで逃げられるのは初めてよ」カサカサッ
ゴキ1「じゃあな…スリリングな鬼ごっこだったよ…」カサカサッ
クモ「また、いつでもいらっしゃい?可愛がってアゲルわよ?」カサカサッ
ゴキ1「そりゃ遠慮願いたいね……よっと」
クモ「……しょうがないわね、今日は物陰に隠れてた、小さい獲物で我慢するわ……」
ゴキ2「!!……ゴキ1!…無事で良かった…」
幼ゴキ1「おじちゃん!!」
ゴキ1「ヒヤヒヤしたがな…ってか、一回詰んでたし……」
ゴキ2「そうなのか?俺は助けられなくて、どうしようかと……」
幼ゴキ1「しんぱいしてたの!」
ゴキ1「そんなことは無い…あそこで、お前が来てくれなかったらここにはいなかったよ…ありがとう…」
ゴキ2「ちょっ!!お前に素直にお礼言われると、なんか変な感じ何だけど!」
ゴキ1「ちょっと待った!俺ってそんなツンツンしてるか!?」
ゴキ2「俺に対するお前はツンツンデレだと思う」
ゴキ1「そりゃ、お前にありがとうと言う場面より、ツッコミする場面の方が多すぎるだけで、ツンデレとは別だと思うぞ」
ゴキ2「いつも普通にしてるじゃないか!」
ゴキ1「考え方の違いだ、少なくともお前の“普通”は一般的には“変態”だと思うぞ」
ゴキ2「お前は全国のロリコン ドMを敵に回した!!」
ゴキ1「また、そのくだりか!……別に、考え方なんて十人十色だし、フェチだってそれぞれだから、お前みたいなやつがいても、良いんじゃない?」
ゴキ2「えっ……//」
ゴキ1「さすがに事件起こしちゃアウトだが、少なくとも今のお前は嫌いじゃないよ」
ゴキ2「ゴキ1……//」
ゴキ1「なんだ?」
ゴキ2「惚れても良い?…//」
ゴキ1「これ以上ジャンルを増やさないでくれ…」
ゴキ2「大丈夫!俺はホモじゃない!……バイだ…」
ゴキ1「あーだ」
ゴキ2「こーだ」
幼ゴキ1「チンプンカンプン」
………
幼ゴキ1「ゆってることがわからないの!……っひく」
ゴキ2「わっ!わっ!泣かないで!……まず、ロリータというのh」
ゴキ1「今すぐ消えろ!教育に悪い!」
ゴキ2「何を今さら…お前だけ良い子ぶるなよ!」
幼ゴキ「わからないの!」
ゴキ1「あー言えば」
ゴキ2「こー言う」
幼ゴキ1「やっはり、よくわからないの!」
………
幼ゴキ1「とにかく…おにぃちゃんは、はじめてあったときから、たすけてくれたえむしなの!」
ゴキ2(やっぱりこの子は…)
幼ゴキ1「おじさんは、おにちゃんをてつだってくれて…いいむしなの!」
ゴキ1(俺はあくまで“手伝った”というポジションなのね…)
幼ゴキ1「でも、きょうはおにぃちゃんがたすけてくれたけど、もとはおじさんがたすけてくれたの!」
ゴキ1(そう感じてくれると、素直に嬉しいな…)
幼ゴキ1「でも、そのあと、おにちゃんはすごくしんぱいしてたの!だから、たすけにいったの!」
ゴキ2(そんなこと、言わないでくれよ…)
幼ゴキ「だから、ロリコンとか×××とk」
ゴキ1、2「やめてぇ~~~!!!」
ゴキ2「言い争ったお兄ちゃん達が悪かった!」
ゴキ1「そんなこと覚えないでくれ!」
ゴキ1「スマン…言い争うのは止めよう」ボソッ
ゴキ2「俺もゴメン…少なくとも俺の“普通”をこの子が理解するのはマズいと思う…」ボソッ
幼ゴキ1「けんかはだめなの!」
ゴキ1、2「は~い」
……………………
ゴキ1(まだあれから日も浅いし、辛い場所だな…)
幼ゴキ1「………」
ゴキ2(ゴキ3ちゃん…それに、たくさんの幼虫も…)
ゴキ1「辛いだろうけど、安全な場所だから、しばらくはここにいよう」
幼ゴキ「だいじょうぶなの!やくそくしたの!」
ゴキ2「素直な強い子だこと…」
幼ゴキ「いいこになるの!」
ゴキ1「今日は疲れたから寝ようか…」
ゴキ2「ああ、くたくただよ…」
………
ゴキ2「…zzZ」
幼ゴキ「…zzZ……おかあさん…」
ゴキ1(やっぱ思いだすよな…)
…モクモク…
ゴキ1(!!……なんだこの霧!?…煙?)
ゴキ1(うっ!…なんか変な臭いだ…ヤバい気がする!?)
ゴキ1「おい!!ゴキ2!幼ゴキ1!起きろ!!」ユサユサッ
ゴキ2「んー…あと5時間………!!?…なんだ!?コレ!!??」
幼ゴキ1「むー…!!?…ケホッ……なに??」
ゴキ1「何か知らんがヤバい気がする!外に逃げるぞ!!」
ゴキ2「?…ああ」
幼ゴキ1「うん…ケホッ」
ゴキ1(通路は狭く、ちょっと遠いが外に直接出られる…間に合うか?)
カサカサッ
幼ゴキ「ケホッ…ちょっとしびれるの…」
ゴキ1「やはり毒か!?」
ゴキ1(…体が小さい分回りも速いか!?)
ゴキ2「くそ!…最悪妹だけでも…」ボソッ
幼ゴキ「うーっ…」
ゴキ1「………こっちの細い穴を通って外に……先に行け…」
…モクモク…
ゴキ2「わかった!…幼ゴキ1ちゃん速く入って!」
幼ゴキ「…うん…」
ゴキ2「よし!さっ早く行こう……ゴキ1何してる!?」
ゴキ1「ここに残って体で穴を塞ぐ……塞ぎきれないが、多少霧が入るのを防げるだろう……だから行ってくれ…」
ゴキ2「バカ!見捨てられるか!」
ゴキ1「霧が漏れてくる!時間が無い!早く!!」
…モクモク…
ゴキ2「ならば、俺も一緒塞ぐ!!妹だけでも確実に助かってくれ!」ガサッ
幼ゴキ1「おにちゃん!おじさん!…ぼっちはやなの…」
ゴキ1「幼ゴキ1を孤独にしてどうする!?」
ゴキ2「でもお前を見捨てt」
ゴキ1「じゃあ、みんなで呼吸を止めて仮死になるか?幼ゴキ1だけ生き残るか、みんな生きるか死ぬかだ…」
幼ゴキ「かし?みんなたすかる?」
ゴキ2「妹はこれ以上毒を吸うとマズイだろう…それが一番かもしれん…」
ゴキ1「…わかった…じゃあ幼ゴキ1ちゃん、息を完全に止めて…動きを全部止める意識で…」
幼ゴキ1「うん…やってみるの…」
幼ゴキ1「………」
…モクモク…
ゴキ2「じゃあ、俺たちも…」
ゴキ1「………」
ゴキ2「………」
…モクモク…
ゴキ1「ふぅ…全く純粋なことで…」カサッ
幼ゴキ1「………」
ゴキ1「普通こんな助かる見込みの無さそうな案に乗るかねぇ?」
ゴキ2「………」
ゴキ1「まぁ、コイツは殺虫剤くらって生き延びたようなヤツだが……」
…………………………
ゴキ2「うーん!…復活!」
ゴキ2「眩し!?……あれ??」
ゴキ2「何で外にいるの???」
ゴキ1「・・・」
ゴキ2「…まさか!?」
ゴキ2「………」
ゴキ1「・・・」
・~・~・~・~・~・~・
ゴキ1「まぁ、コイツは殺虫剤くらって生き延びたようなヤツだが…」
ゴキ1「よいしょ!…よいしょ!…」
…モクモク…
ゴキ1「掴んで翔べれば楽なんだけど狭いからな…引きずってるが許せ」
ゴキ1「だいたい、頼まれた幼ゴキ1を助けたいのは分かるが、兄が居なくなったら誰が面倒見るんだよ!」
ゴキ1「外まで結構遠いなぁ…」
ゴキ1「まぁでも、助からないくらい毒吸っても、動け無くなるまでにはなんとかなるだろ?」
・~・~・~・~・~・~・
ゴキ2「…この前言わずに終わった事がある…」
ゴキ1「・・・」
ゴキ2「殺虫剤ぶっかけられた日の事だ…」
ゴキ1「・・・」
ゴキ2「あのあと、また、本能がうずいてな?…俺はその子に『そこの女の子!』って声をかけたんだ」
ゴキ1「・・・」
ゴキ2「その子はにこやかに『なに?おじちゃん!』って近づこうとしてきたんだ」
ゴキ1「・・・」
ゴキ2「お前がいたら、『犯罪虫の仲間入り乙』とか言いそうだなwだが、安心しろその直後に背後に悪魔がいたから…」
ゴキ1「・・・」
・~・~・~・~・~・~・
…モクモク…
ゴキ1「チッ…ちょっと…痺れてきたな…ゴホッ」
ゴキ1「大分近付いた…なんとかなる…」
ゴキ1「ゴキ3ちゃん…コイツらのフォローは…やりきるよ…ゴホッ」
・~・~・~・~・~・~・
ゴキ2「咄嗟にゴキブリの幼女に『俺がオトリになるから、早く逃げろ!』と言って俺は幼女と反対側に殺虫剤をくらいながら逃げたよw」
ゴキ1「・・・」
ゴキ2「直後に仮死状態になったからうる覚えで、最初気づかなかったんだが……何の因果か今その子は大事な妹だ…//」
ゴキ2「・・・お前何か喋れよ・・」
ゴキ1「・・・」
ゴキ2「分かってる………俺たちがここにいるって事は、お前は仮死じゃ無いんだよな…」
ゴキ1「・・・」
・~・~・~・~・~・~・
…モクモク…
ゴキ1「あと…少し……目も…霞む」
ゴキ1「だいじょ…ぶ……触角…が……ある」
ゴキ1「あと…一歩……もう…いっ…ぽ」
ゴキ1「ひか…り?」
ポトッ ポトポトッ
ゴキ1「地面に……おち…た…」
ゴキ1「…………」
ゴキ1(ゴキ2…あとはよろしくな……)
ゴキ1「・・・」
・~・~・~・~・~・~・
ゴキ2「バカ野郎が……親代わりをするならお前の方がまっとうに育てられるだろうが!!」
ゴキ1「・・・」
ゴキ2「……周りの連中は皆逝ってしまった…………やっぱりさ……」
ゴキ2「俺たちって」
ゴキ2「嫌われものだよな~」
スレタイキターーーーーーー!! (゜∀゜)
まさか、殺虫剤の話しのゴキブリの幼女が幼ゴキ1とは……
読み返してみると、所々伏線が張ってあったんだな…気づかなかったよorz
- << 76 72でミスってアンカー付けちゃったorz 返レスしようと思ったけど、すぐ終わるし先に終わらせました。 ゴキブリ幼女=幼ゴキ1 の伏線は読み返して分かる程度に意図的にしました それならわざわざ張る必要無かったかもだが、何も伏線が無いとかなりムチャな後付け設定な気もするという個人的理由w 省いたシーンだけど、幼ゴキ1は殺虫剤事件のあと人間から逃げてしばらく帰らずに隠れてた。 ゴキ3はなかなか帰って来ない幼ゴキ1を探しに来てて、ゴキ1とゴキ2(仮死)と出会う。 ゴキ3「この辺で小さい女の子見なかった?」 ←この辺のセリフカット 幼ゴキ1はしばらくして帰って来たので、ゴキブリダンゴを食べずに済んだ。 ↑という、設定です。
>> 71
ゴキ2「………」
ゴキ1「・・・」
幼ゴキ1「おにぃちゃん!」
ゴキ2「ん?起きたのか」
幼ゴキ1「わたしおにぃちゃんすきなの!おじちゃんもすきってゆってたの!きらわれものじゃないの!」
ゴキ2「!!」
ゴキ2「……ありがとうね」
ゴキ2「お兄ちゃんもみんな好きだよ」ギュッ
幼ゴキ1「むー…チクチクするのー」
ゴキ2「…ごめんね…はなすね…」
幼ゴキ1「…?おじちゃんおネンネ?」
ゴキ2「………」
ゴキ2「すごく疲れたから、沢山お寝んねしたいんだって……」ポタッ
幼ゴキ1「おにぃちゃん?どこかいたいの?」
幼ゴキ1「いたいのいたいのとんでいけー!」
ゴキ2「!?」
ゴキ2「痛く無いん…だよ」ポタッ
幼ゴキ1「いたくないの?」
ゴキ2「そうだよ…」ポタッ
幼ゴキ1「なんでないてるの?」
幼ゴキ1「おかあさんが、なくのがまんしなきゃ メっ! ってゆってたの!」
ゴキ2「すごく嬉しい時と…すごく悲しい時は…我慢せずに泣いても良いんだよ…」
幼ゴキ1「うれしいもなくの?」
ゴキ2「そうだよ…」
幼ゴキ1「おにぃちゃんうれしいの?」
ゴキ2「うん…おじちゃんや幼ゴキ1ちゃんが優しいから…嬉しいんだよ…」ナデナデ
幼ゴキ1「あはは!うれしい!うれしい!」
幼ゴキ1「おじちゃんはおかあさんといっしょなの?」
ゴキ2「??」
幼ゴキ1「ずっとおネンネするの?」
ゴキ2「……うん…そうだよ…」
ゴキ2「だからね…起こしちゃダメだよ!…」ポタッポタッ
幼ゴキ1「わたしね、おじちゃんもおかあさんも、やさしいの!うれしいの!…ずっとおネンネかなしいの…」
ゴキ2「…泣いても良いんだよ…」
幼ゴキ1「いつもね、わたしがないてるとね、おかあさんおネンネしないの…」
ゴキ2「……そっ…か…」ポタッ
ゴキ2(ゴキ3ちゃん……)
幼ゴキ1「ほんとはね、おかあさんがおネンネしたときも…なきたかったの…」グスッ
ゴキ2「うん!…そっか…!!」ギュッ
幼ゴキ1「…う゛ゎぁぁぁぁあああんっーー!!」
ゴキ2「…みんなの分まで…これからも…起きてようね……」ポタポタッ
ゴキ2(ゴキ1…お前の分まで…お前が守ったこの子を……)
幼ゴキ1「…う゛ん゛……う゛ゎぁぁぁぁあああんっーーー!!!」
…………~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~…………
『バルサンのあとはすっきりするわね! ちょっとあんたゴキブリホイホイ替えてちょうだい』
『うん』テクテク
『……イ゛ヤ゛ー!!』
『どうしたの!?』タッタッ
『あら、ずいぶん入ってるわねぇ』
『まぁいいわ、こっちはやっとくから、あんたはゴキブリダンゴを替えといてちょうだい』
『うん、わかったー!』
━━━━━糸冬━━━━━
◇あとがき◇
以上終わりました。
ゴキブリという題材で有りながら、最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
蜘蛛の糸をゴキブリが切ることが可能なのか?とか、色々自分でも謎な部分が有りますが、虫が感情を持ち喋る時点で現実的では無いので、その辺はご愛嬌で…
最後に自分が書いてての感想を…
どうしてこうなった!?
>> 71
スレタイキターーーーーーー!! (゜∀゜)
まさか、殺虫剤の話しのゴキブリの幼女が幼ゴキ1とは……
読み返してみると、所々伏線が張…
72でミスってアンカー付けちゃったorz
返レスしようと思ったけど、すぐ終わるし先に終わらせました。
ゴキブリ幼女=幼ゴキ1 の伏線は読み返して分かる程度に意図的にしました
それならわざわざ張る必要無かったかもだが、何も伏線が無いとかなりムチャな後付け設定な気もするという個人的理由w
省いたシーンだけど、幼ゴキ1は殺虫剤事件のあと人間から逃げてしばらく帰らずに隠れてた。
ゴキ3はなかなか帰って来ない幼ゴキ1を探しに来てて、ゴキ1とゴキ2(仮死)と出会う。
ゴキ3「この辺で小さい女の子見なかった?」 ←この辺のセリフカット
幼ゴキ1はしばらくして帰って来たので、ゴキブリダンゴを食べずに済んだ。
↑という、設定です。
最後はかなしい展開でしたね…😢
ゴキ1くんとゴキ2くんにはずっと面白コントを繰り広げてほしかった😭
なんか…寂しいです(>_<)二人がもう話せないなんて…
なんて考えてたら、もうちょっとで泣きそうだった。
主さん、お疲れ様🐸
最後まで読ませてもらいました!
あと自由席なんて……うまいね👍
最後に一言…
初音ミク、スタイル良すぎだろ!
- << 79 一応テーマが 『辛いことがあっても前向きに楽しく生きよう』 でだな…… だが、ゴキブリ視点だと予想以上に辛いことが日常すぎて… ちょっとバッドエンドみたいに… ああ、どうしてこうなった…orz あと“二人”じゃなくて“二匹”な ゴキ1「・・・ いや、だって、ほら!…俺、虫じゃん…」 俺、初音ミクと身長体重はあんまり変わらない…… (身長+4cm 体重+3kg) 女装癖は無いけど、メンズよりレディースの方がしっくりくるの……//
主乙です。
しかし、まさかゴキブリに感動させられるとは…
最初の方とか、ネタスレだと思ったけど、かなり考えてたんだな…
ラストで最初シーンと被せてたりとか、スゲー良かった(ノ_<。)
あのシーンの後オチで笑いを入れるとか…いや、笑ったけどw
続編希望
- << 80 まぁ、伏線とかは考えてましたが、 元々基本ギャグで辛い所はシリアスも交え、明るく書いていこうと思ってたんだが… >> 79 で言ってるように、だんだん予定と違う方向に… どうしてk(ry ラスト(スレタイが出る辺り)で最初のシーンを立場をかえ、ギャグとシリアスをかえてやるのは個人的にやりたくて… 最後は、元々使用した駆除道具の説明もかねて入れるつもりだったけど…感動の方向でまとめたから、カットしようか迷った… でも、ギャグでオチをつけたいという気持ちが勝ってしまった… 続編は書くなら、ゴキブリVS駆除業者 とかなら結構書けそうだけど、ゴキブリにしても駆除業者にしても、かなり専門的知識がいりそうだし、 かといってそれについて勉強したいと一切思わ無いので無理w 短い後日談なら別に良いけど、需要があればって考えます。
>> 78
主乙です。
しかし、まさかゴキブリに感動させられるとは…
最初の方とか、ネタスレだと思ったけど、かなり考えてたんだな…
ラストで最初シ…
まぁ、伏線とかは考えてましたが、
元々基本ギャグで辛い所はシリアスも交え、明るく書いていこうと思ってたんだが…
>> 79
で言ってるように、だんだん予定と違う方向に…
どうしてk(ry
ラスト(スレタイが出る辺り)で最初のシーンを立場をかえ、ギャグとシリアスをかえてやるのは個人的にやりたくて…
最後は、元々使用した駆除道具の説明もかねて入れるつもりだったけど…感動の方向でまとめたから、カットしようか迷った…
でも、ギャグでオチをつけたいという気持ちが勝ってしまった…
続編は書くなら、ゴキブリVS駆除業者 とかなら結構書けそうだけど、ゴキブリにしても駆除業者にしても、かなり専門的知識がいりそうだし、
かといってそれについて勉強したいと一切思わ無いので無理w
短い後日談なら別に良いけど、需要があればって考えます。
こんにちは(^-^)
ゴキ3は『あっちのほうの小さい箱』の中にあったゴキブリ団子を子供と一緒に食べてしまったのね。
ちなみにゴキブリ団子(ホウ酸)は水と合わさることで発熱します。
ゴキは大嫌いだけど、なんだか切ない物語ですね。
もう新しい物語書いていらっしゃるんですか?よろしければタイトル教えてください☆
- << 86 おはよう(ニコッ ゴキブリダンゴってホウ酸なんだ!? 内部から熱で殺すと言うわけですか? じゃあ熱で神経焼かれ手足痺れ、最後に思考回路も焼かれ御臨終という設定にしときます。 ミクルでのもう一個の作品はタグでSSを辿ってスレ主が自由席のやつさがせば、すぐ見つかると思いますが、一応スレタイは“十人十色 百人百色?”ってやつです。 スレ検索でスレタイさがすか、拡張すれ検索で、投稿者名で自由席さがすかですぐ見つかると思ます。 あっちは閃きと勢いで書いてるから、こっちよりさらにクオリティは低いですよw ちなみに、ジュンちゃんは後日談書いたら、需要有りますか? 後日談というか、アナザーストーリー的なものは思いついたんですが…
>> 83
こんにちは(^-^)
ゴキ3は『あっちのほうの小さい箱』の中にあったゴキブリ団子を子供と一緒に食べてしまったのね。
ちなみにゴキブリ団子…
おはよう(ニコッ
ゴキブリダンゴってホウ酸なんだ!?
内部から熱で殺すと言うわけですか?
じゃあ熱で神経焼かれ手足痺れ、最後に思考回路も焼かれ御臨終という設定にしときます。
ミクルでのもう一個の作品はタグでSSを辿ってスレ主が自由席のやつさがせば、すぐ見つかると思いますが、一応スレタイは“十人十色 百人百色?”ってやつです。
スレ検索でスレタイさがすか、拡張すれ検索で、投稿者名で自由席さがすかですぐ見つかると思ます。
あっちは閃きと勢いで書いてるから、こっちよりさらにクオリティは低いですよw
ちなみに、ジュンちゃんは後日談書いたら、需要有りますか?
後日談というか、アナザーストーリー的なものは思いついたんですが…
クモ「それが私の×××」 (タイトル
━━━━━━━━━━
クモ「あは!どうしてムダに逃げようとするのかしら?」カサカサッ
ゴキA「くっ…こんなとこで捕まってたまるか!」カサカサッ
………
ゴキA「…ふぅ…なんとか撒けたかな?…」チラッ
トントン
ゴキA「」ビクッ
クモ「誰かお探しかしら?」
ゴキA「ひッ!!いつまに!」
クモ「あらあら?私の事探してくれてたの?…もう!情熱的ねぇ!」
ゴキA「誰か…た…助け…」
クモ「助ける?……あっはっは…!」
クモ「私に相手に助けに来るなんて、命を差し出すようなものよ?そんな気の効く方がいるのかしら?」
ゴキA「………」
クモ「吸われるなんて今までにない感覚よ?ゾクゾクする断末魔を調味料に頂戴ね?」チューチュー
ゴキA「い゛った゛…う゛…ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛ーーっ!!!」
クモ「あぁ~ん!」ゾクゾクッ
クモ「美味しかったわ// アナタの液//」
ゴキA「……ぁ゛…う゛…」
クモ「じゃ~ね♪」カサッ
……………………
クモ「最近張り合いが無いわねぇ…」
クモ「捕まえるのもそう難しくないし…」
クモ「たまには、苦労するスリリングな相手が欲しいわね…」
クモ「…ずっと前の幼虫連れのゴキブリとの鬼ごっこは楽しかったわぁ♪…逃げられはしたけど、ただ逃げるだけじゃなく頭も使って♪」
クモ「あ~、そう言えば居たわね……私相手に命懸けで助けに来たヤツ…」
クモ「たまには、こっちにも来ないかしら?」
クモ「なんか、らしくも無くセンチメンタルね…ちょっと外で風にあたろうかしら?」カサッ
………
クモ「あら、またゴキブリがいるわ♪」
クモ「でも、もうお腹一杯だしねぇ…」
クモ「ちょっと、からかって追いかけて見ようかしら?」
クモ「食後の運動は大切よ♪」
カサッ
クモ「アナタ達♪こんなところでなにしてるの??」
━━━━━━━━
ゴキ兄(ゴキ2)「……ゴキ1に助けらた日から、数日たった……俺達はあの思い出の詰まり過ぎた場所を後にし、安住の地を求め放浪している…」
?「誰に話しているの!さっさと行くよ!!」
ゴキ兄「…時とは残酷なもので、あんなに小さくて素直な幼女だった妹も、小生意気な年頃に成長してしまいました…」
ゴキ妹(幼ゴキ1)「にぃ!だから誰に話してるの!…あっ!」
ゴキ妹「そっか…あまりにも友達が居ないから、壁と話すのを越えて、空気と話すようになってしまったの……」ボソッ
ゴキ兄「オイオイ!なにさらっと、無茶苦茶失礼なこと言っちゃってるの?」
ゴキ兄「説明ってやつが必要なんだよ。……誰に話してるかはつっこんじゃダメだ!」
ゴキ妹「誰に話してる訳でもなく、話してたの?………大丈夫!にぃがエアトークをマスターした寂しい虫でも…私は、にぃと一緒にいてあげるから!」
ゴキ兄「なに?エアトークって?エアギター風にオシャレっぽく言っても、ようは独り言だよね?」
ゴキ妹「独り言とは、ちょっと違うの…誰も居ないのに、相手がいるかのように会話をするの……なんて寂しい虫…」
ゴキ兄「お前はそんなにお兄ちゃんをおかしい虫にしたいのか!?」
ゴキ妹「大丈夫よ♪おかしいというか、変態なのは、元々だから♪ 早く行こ♪」
ゴキ兄「……おかしいなぁ…妹を育てたのはゴキ1じゃなくて俺だと思うんだけどな……マトモに育てようと頑張ったからかな??」ボソッ
ゴキ妹「にぃ!!」
ゴキ兄「はーい、今行きまーす」
……………………
ゴキ妹「あれ?…何かいい匂いがするの…」スンスン
ゴキ兄「妹の方がイイ匂いに決まってる」クンカクンカ
ゴキ妹「あっ!にぃ、こっちよ!」カサッ
ゴキ兄「華麗にスルー!…やはり触角コンタクトが必要だな…」カサッ
ゴキ妹「あそこじゃない?♪」
ゴキ兄「あれは!!」
ゴキ兄「妹よ入っちゃダメだ…」
ゴキ妹「ふぇっ?なんでなの?」
ゴキ兄「あれは粘着テープ家というもので、攻撃力500以下で突っ込むとえらいことになる…」
ゴキ妹「にぃのネタが全く分からないけど、とにかく危険なの?」
ゴキ兄「ああ、ちょっとマニアックなチョイスだった。反省はしてる。」
ゴキ兄「それは置いといて、一度入ったら出られない…」
ゴキ妹「そうなんだ…」
ゴキ妹「???…誰か出てきたよ?」
ゴキ兄「…なん……だと!?」
ゴキ妹「深刻そうに無意味なウソをつくなんて、ネタの域を越えてる!」
ゴキ妹「……いや、そうしないと構って貰えないの?……寂しい虫…」ボソッ
ゴキ兄「お兄ちゃんがグラスハートなら、そろそろちょっと鬱になるぞ」
ゴキ妹「いっそ、にぃは鬱になってしまえばいいの…」
ゴキ兄「そこまで嫌われてるのか?」
ゴキ妹「鬱になって周りが相手をしなくなっても独りぼっちじゃないの!」
ゴキ妹「私は…その…そばにいて…あげるから…だから……//」ボソッ
ゴキ兄「落ち着け俺! 大丈夫俺は我慢できる子! やれば出来る子! でも、ヤっちゃダメ! いつもすんでの所で抑えてた! たまにさわぁっと触角コンタクトしたけど、一線は越えなかった! 右よーし!左よーし!深呼吸!…スーッ…ハーッ………そう! 俺はあくまでロリコンだ! 断じてシスコンでは無い! …いや、それは完全否定できんが、とにかく落ち着け俺! 妹に本気で手をだすとk」
ゴキ妹「私達ってさ…本当の兄妹じゃ…無いんでしょ??」
ゴキ兄「ぐぉ゛ぉ゛おお!!俺の脳内で理性という名のベルリンの壁が崩壊してしまう! アドレナリンダムの放水作業が始まってしまう! 堪えろ! 前より成長し堪えられる子になったハズだ! ああ! 何故さわぁの感触を思い出す!」
ゴキ妹「私…にぃなら…//」チラッ
ゴキ兄「ヤメテー! 今お前のその憂いを称えた目での上目使い+消え入りそうに俺を呼ぶ声は、刺激物であり興奮剤! MDMAとバイアグラの凶悪タッグ! 頑張れ俺! 誘惑に負けるな! そうだ! 落ち着くために素数を数えよう!
2 3 5 7 11 13 17 19 23 27 29 31 37 …」
ゴキ妹「にぃ?……」
ゴキ妹「……ふん!…ちょっとからかっただけなの!」
ゴキ兄「41 43 47 51 53 57 …」ブツブツ
『どげした?兄ちゃん?』
ゴキ兄「ハッ!」
ゴキ兄「あんたは、さっき粘着テープの家から出てきた!」
ゴキB「粘着テープの家?兄ちゃん何言いよっと?」
※今更ながら訂正※
というか、お詫び
蜘蛛って生き物は全部チューチュー獲物を吸うヤツだと思ってましたが、ちょっと調べていたら、なんとアシダカグモは“噛み付いて食べる”ヤツらしいです。
今後“吸う”とか“チューチュー”とかは表現変えます。
以前のものは、脳内変換してください。
もっと調べれば更に色々ボロが出そうですが、とりあえずこれは大きすぎる間違いだと思いますので、上記のように致します。
ご迷惑おかけ致します。
ゴキ兄「あそこから出てきたでしょ?あそこは、入ったらくっついて動けなくなるハズだ!」
ゴキB「そげんこと無か、水でびちゃびちゃになりよるわ」
ゴキ兄「床下浸水してた訳か…それなら、くっつか無いかもな」
ゴキ妹「にぃ!もしかしたら食べられるんじゃない?」
ゴキ兄「そうだな、ちょっと行ってみるか?」
ゴキB「袋さ入っちょって、食べられんとよ?」
ゴキ妹「むー…残念なの」
ゴキB「しっかし、めんこい嬢ちゃんだのん」
ゴキ兄「あっ!わかります?自慢の妹です」
ゴキB「もう少しちいこかったら、手さ出したくなるべや」ジュル
ゴキ兄「あっイケる口ですか?僕もなんども危うく手を出すとこでして…」
ゴキB「兄ちゃんもそのケが有ると?」
ゴキ兄・ゴキB ガシッ
ゴキ妹「…なに…握手してるの…」
ゴキ兄「妹よ、ちょっとあっちに行ってなさい。 兄はこの方と熱く語りたい」
ゴキB「嬢ちゃんにはまだ早ぇこつ」
ゴキ妹「勝手にしてろ、変態ども」
ゴキB「そげん言葉、使いよっちゃだめだぁ」
ゴキ兄「照れ隠しです」
ゴキ妹「…もうイヤ、あっち行ってるの」カサッ
……………………
ゴキ妹「……まだ、終わって無いの?」
ゴキ兄「発育の良い小娘など…ロリ巨乳など邪道!」
ゴキB「馬鹿いっちょんなぁ、早う成長しちょったせいで、恥じらう姿が良いんと」
ゴキ兄「それは分からなくも無いが、ロリというジャンルはツルペタこそ至高!」
ゴキ妹「いい加減にするの!!」
ゴキ兄「い、妹!?」
ゴキB「じょ、嬢ちゃん!?」
ゴキ妹「そんな、バカな話ししてないでもう行くわよ!…フン!」
ゴキ兄「ちょっとシゲキックスが強すぎたか?」
ゴキB「嬢ちゃんには、フリスクのブラックミントくらいじゃなか?」
ゴキ兄「そりゃ、そーとーですなぁ」
ゴキ妹「にぃのおかげで、多少免疫あるから、ミンティアのシャープエバーくらいよ」
『美味しそうなゴキブリ発見♪』
ゴキ妹「黙れ!!」クルッ
ゴキ妹「……ひっ!!」
ゴキ妹「蜘蛛!?」
ゴキ兄「ちっ!…なんてタイミングの悪い!」
ゴキB「出るとこ間違えちょるなぁ」
ゴキ兄「ええ、インパクトを残せないタイミングですなぁ」
クモC「う、ウルサイ黙れ!」
ゴキ妹「早く逃げるの!」カサッ
ゴキ兄・ゴキB「」カサッ
クモC「調子狂ったがまぁ良い、絶対取っ捕まえてやる!! 特に『インパクトを残せない』とか言ったヤツ!!」カサカサッ
ゴキ兄「俺標的!?」カサカサッ
ゴキ妹「にぃ、絶対逃げきってよ!」カサカサッ
クモC「無駄無駄無駄無駄無駄!!」
ゴキ兄「うっ!追い付かれる!」シャッ
クモC「無駄ぁ!」ガシッ
クモC「捕まえたぁあ!」
ゴキ兄「ふっ、馬鹿め!そいつはざんぞうだ!!」
ゴキB(本名ざんぞう)「捕まっただぁ~!」
ゴキ妹「!!……ざんぞうさん!(っていうのね)」
クモC「なんて、紛らわしいヤツだ!…だが、狙いと違うが獲物を捕まえたことにかわり無い」
ゴキ兄「くっ…ざんぞう!」
ざんぞう「気にしんでよか…唯一名前が有るだけでも幸せものだぁ。それに嬢ちゃんを助けて死ねるなら本望!」
ゴキ妹「…そんな最期みたいな!」
ゴキ兄「あなたという虫は!…もっと、語り合いたかった!」
クモC「無駄無駄ぁ!逃げられないよ♪」
ざんぞう「いんやぁ~、今までのバチが当たったとよ…幼女にボディータッチ(わいせつ)したり、 物陰に連れ込んで(誘拐)出られなくして(監禁)、 足のギザギザでドSプレイ(傷害)したりetc… それをいろんな子に(余罪数件)しただぁ~」
ゴキ兄「…コイツ駄目だな」
ゴキ妹「…うん、救いようがない」
クモC「お、俺はトンでもない悪のカリスマを相手にしてるのか!?」
ゴキ兄「蜘蛛よ、最早裁くのはお前の仕事だ…」カサッ
ゴキ妹「情状酌量の余地なしだわ…」カサッ
クモC「うぉぉおおお!!」ガブッ
ざんぞう「WRYYYYYYY!!」
>※この作品はフィクションです。
>実在のざんぞうさんとは一切関係ありません。
>全国のざんぞうさんごめんなさい。
……………………
ゴキ兄「とりあえず外に来たが、疲れたな…」
ゴキ妹「どちらかと言うと精神的にね…」
ゴキ兄「もしかしたら、次の犠牲者は妹だったかも知れないからな」
ゴキ妹「…言わないで、思い出すと何かイラっとするの」
ゴキ兄「まぁ、さっきは俺もコイツ駄目だと思ったし、実際擁護のしようもないが、とりあえずは、俺たちに無害で蜘蛛の犠牲になったんだ…ちょっと申し訳無いと思うよ」
ゴキ妹「バチが当たったんでしょ? 被害者も浮かばれるよ?」
ゴキ兄「妹もアイツが蜘蛛に捕まらなかったら危なかったんだぞ?」
ゴキ妹「それは、そうだけど…もし、自分が被害者だったらって思うと、たぶん、一生許せない!」
ゴキ兄「…!!…ちょっと待った!」
カサッ
『アナタ達♪こんなところでなにしてるの??』
ゴキ兄「お、お前は!?」
ゴキ兄「久しぶりだなぁ、全く会いたくなかったけど…逃げるぞ」カサッ
ゴキ妹「」カサッ
クモ「あっ!ちょっと待ちなさいよ!!」クモ「さっき食事したから、別に襲う気は無いわ!」カサッ
ゴキ妹「嘘よ!それなら特に声かける必要無いもの」カサカサッ
クモ「もう!ホントにホントなのよー」カサカサッ
ゴキ兄「じゃあせめて止まってくれ、流石に信用出来ないから安全な位置まで移動する」カサカサッ
クモ「分かったわよ…しょうがないわね!」ピタッ
ゴキ妹「ふぇ?…ホントなの?」
ゴキ兄「すぐ逃げたから妹は知らないと思うが、コイツは狩りを楽しむヤツだ…すぐに信用は出来ない」
クモ「コイツじゃ無いわ、クモよ」
ゴキ兄「いや、前回自己紹介とかしてないし……」
クモ「それはそうね…アナタ達は?」
ゴキ妹「…ゴキ妹」
ゴキ兄「…ゴキ兄だが」
クモ「この子、前の幼虫!?」
ゴキ兄「あぁ、そうだよ」
クモ「ずいぶん大きくなったわねぇ~!」
ゴキ妹「聞いた?にぃ?…私もう大人だよ?」
ゴキ兄「成長しても、妹だ」
クモ「アナタ達兄弟だったの?」
ゴキ兄「…うん……まぁ」
クモ「何か煮え切らない返事ねぇ?」
ゴキ兄「別に良いだろ?…ってか、食事済んだってのに、こんな所で何してたんだ?」
クモ「えっとー、それは…最近つまんなくて、何かセンチメンタルなのよ!」
ゴキ兄「ぷっwなんだそれ、全然イメージ出来ないんだけど?w」
クモ「…あらあら、食べられたいのかしら?」
ゴキ兄「あっ! いや! すまない…」
ゴキ妹「何かあったの?」
クモ「う~ん、何かあったって訳でも無いけど…日常がつまらなくて、ね」
ゴキ妹「じゃあ、どうして襲う訳でも無く声掛けたの?」
クモ「ぶっちゃけ襲う気だったわよ? 正確には、気晴らしと食後の運動を兼ねて、鬼ごっこをしたかったくらいだけど…」
クモ「でも、声掛けたら懐かしい顔じゃない? 興味あったから、話してみたかったのよね…」
ゴキ兄「クモって狩りしてないときは普通何だな?」
クモ「あらあら、どういう意味かしら? そう言えば『あんたみたいなメスに興味は無い』とか言ってくれたわよねぇ?」
ゴキ兄「ごめんなさい」
クモ「冗談よw あのときとは状況が違うから一々気にしないわよw」
ゴキ兄「冗談に聞こえないっての…」
クモ「あははは…w」
クモ「もう一匹は一緒じゃ無いけど、元気してる?」
ゴキ妹「………」
ゴキ兄「………」
クモ「…?マズイ事聞いちゃったかしら?」
ゴキ妹「おじさんは…」
ゴキ兄「いや、俺が話そう…妹はまだ小さかったから、うる覚えだろう」
クモ「別にいいのよ? 話しにくい事なら」
ゴキ兄「……なんか俺もセンチメンタルなようだ…愚痴と思って聞いてくれ…」
クモ「ええ、いいわよ」
ゴキ兄「今そっちにいく」カサッ
クモ「あら? 怖くないの?」
ゴキ兄「そんな気分なんだ」カサッ
ゴキ兄「となり失礼」
クモ「何か変な気分だけど、いいわよ」
ゴキ兄「俺も蜘蛛ととなりで話すのは初めてで変な気分」
クモ「それはそうね、私達蜘蛛ととなりで話すのは、断末魔をあげる時でしょうからw」
ゴキ兄「ははは……笑えねぇよ」
クモ「事実だから、こうして話すだけでとなりにいるのは、お互い変な気分なんでしょ?」
ゴキ兄「違いねぇw」
クモ「でっ?なにがあったのよ?」
ゴキ兄「あぁ、それはな…」
…… 63-65 68-70 参照 ……
ゴキ兄「…という事があったんだ…」
クモ「そう……良く分からないわ…」
ゴキ兄「えっ!?」
クモ「ゴメンね…ゴキ兄が哀悼する気持ちは分かるわ…」
クモ「でも、ゴキ1が自身を犠牲にしてまで、助けるメリットが分からないのよ」
ゴキ兄「???」
クモ「私達は誰かと一緒に行動する事が無いってのもあるけど、 こっちにいるゴキブリは私達が狩りをしてる最中に、 自身を危険に晒してまで助けに来たりしないわ…」
クモ「でも、それって普通だと思うの…いくら助ける事が出来ても、 代わりに死ぬんじゃ、何の意味もない。」
ゴキ兄「本気でそう思うのか?」
クモ「誰しも自分自身が大事だから、 自分の犠牲ありきで動く意味も無いわ」
クモ「むしろ、普通は誰か為としながらも、 自分に支障の無い範囲で、 自分にとって得かどうか考えるものじゃないかしら?」
ゴキ兄「利用するってことか?」
クモ「平たく言えばそうね。 例えば誰かと一緒に何かするって、利害の一致が最低条件じゃ無いかしら?」
ゴキ兄「じゃあ、俺はクモから見たら獲物でしか無いと思うが、 今はこうして一緒に話してる。」
ゴキ兄「これも利害の一致なのか?」
クモ「襲われるという害が無い上で、お互い話したいという利が一致した…そう言うことじゃないかしら?」
ゴキ兄「クモって大切だと思える相手はいるか?」
クモ「恋仲のこと?」
ゴキ兄「恋仲に限らず大切だと思える相手」
クモ「……獲物?…かしら」
ゴキ兄「…そうか……良くわからないな…」
クモ「そう? まぁ、私も前にゴキ兄がメリットも無いのに、命懸けでゴキ1を助けに来たことが不思議だからお互い様ね」
ゴキ兄「だから、話してみたかったのか?」
クモ「えぇ、そうよ」
クモ「でも、やっぱり良く分からないわ…種族の違いかしらね…」
ゴキ兄「こうして一緒に話す事も出来るんだ…絶対に相入れないとも思えないんだがな…」
クモ「そう?じゃあこれからしばらく一緒に行動しない?」
ゴキ兄「はっ??」
クモ「不思議だから、興味有るのよ…その代わり、私はアナタ達を獲物にしないし、他の虫から守ってあげるわ」
クモ「悪くは無いでしょ?」
ゴキ兄「まぁ、俺も正直クモが不思議だから構わない…後は妹次第………ってか話し込みすぎて放置し過ぎたな…」
クモ「じゃあ、妹さんとも話しましょ」
………
ゴキ妹「zzZ…ん…」
クモ「……寝てるわね…」
ゴキ兄「そういや疲れてたからな…」
クモ「どうするのよ?」
ゴキ兄「明日……と言いたいところだが、こんなところで寝るわけにもなぁ……起こすか」
ゴキ兄「オイ!!」ユサユサ
ゴキ妹「むー……後√2時間…」
ゴキ兄「1.4142135623730950488…時間!? 逆にいつ起こせばいいんだ!?」
クモ「……今よ」
ゴキ兄「そうだった。 分かるが故のミステイク//」テヘッ
クモ「早く起こしなさいよ…なんなら私が起こしてもいいわよ」
ゴキ兄「起きて目の前に蜘蛛がいたら、トラウマ級のホラーだな」
ゴキ兄「いたッ! ちょっ! 噛むのはッ!」
クモ「アホな事言ったり、無理数並べたりしてないで、さっさと起こしたら?また、噛むわよ?」
ゴキ兄「ちょっと痛いくらいに噛むのは、それはそれでまぁ悪くは…」
クモ「そのまま食しても…」ギロッ
ゴキ兄「ハイ、ゴメンナサイ、タベナイデクダサイ」ガクガクブルブル
クモ「もう一度言わないとダm」ゴキ兄「さぁ、妹起きるんだ! お兄ちゃんの命は妹が起きるかどうかにかかってるッ!! 起きろ! 起きてね! 起きて下さい!!」
ゴキ妹「むー…起きたよ~…」
ゴキ兄「ありg」
クモ「おはよう、妹ちゃん」
ゴキ妹「ふぇっ!?蜘蛛!!?……う~んとぉ?…え~っとぉ?…」
ゴキ妹「あっ!話し終わったの!?」
クモ「えぇ、…妹ちゃんも今まで大変だったわねぇ」
ゴキ妹「…うん…悲しかったの…でも、ずっとお兄ちゃんが居てくれたから、辛くはなかったの」
ゴキ兄「妹y」
クモ「良いお兄さんね…」
ゴキ妹「ちょっと…いや、かなり変態だけどねw」
ゴキ兄「変なこt」
クモ「そうなの?まぁドMな感じはしたわね」
ゴキ妹「そんな僅かな時間で地が出たの!? でも、ドMだけに収まらず、ロリk」
ゴキ兄「虫前で言うことじゃありません!」
ゴキ妹「じゃあ、治してよ」
ゴキ兄「個性が…」
ゴキ妹「そんな個性捨ててしまえば良いのに…」
ゴキ兄「やっぱり、けっこう嫌われてる!?」
クモ「そんな事無いと思うわよ…変態って罵りながらも、ゴキ兄に感謝してる、良い妹さんじゃない」
ゴキ兄「そうなのか?感謝してくれてるのか?」
ゴキ妹「う…うん…//」ボソッ
ゴキ兄「へっ?なんて言った?」
ゴキ妹「し、知らない…//」プイッ
クモ「あはは…」
クモ「ねぇ、妹ちゃん?」
ゴキ妹「なに?」
クモ「私には、兄弟姉妹が居ないから、アナタ達みたいな“仲の良い兄妹”というのを知りたいの…だから、しばらく一緒に行動しても良いかしら?」
ゴキ妹「えっ!そうなの!?」
ゴキ妹「…うん!クモさん悪い虫じゃなさそうだし、にぃがいいって言うなら私はいいよ!」
クモ「ありがとうね…やっぱり妹ちゃんは優しくて良い子ね」
ゴキ妹「そ、そんなこと……//」
クモ「ホントよ?……………」
クモ(えぇ、本当に扱いやすくて良い子よ…)
ゴキ妹「にぃはどうする?」
ゴキ兄「お兄ちゃんは構わないよ、それに、他の虫から守ってくれるみたいだし」
ゴキ妹「ホントに!?」
クモ「えぇ、私のお願いを聞いてくれるんだもの、出来ることはするわ」
ゴキ兄(『出来ることは』か…普通なんだが、さっきの話しを聞いた後だと、妙にドライに感じる…まぁでも、仲良くなってくれれば…)
ゴキ妹「クモさんは本当は優しくて、カッコイイ虫だね!」
クモ「優しい?……私が?」
ゴキ妹「えぇ、昔私達を襲ったのが嘘みたい…」
クモ「あの時はアナタ達の事を“餌”として見てた…でも、今は違うわ…それだけの事よ?」
ゴキ妹「そう言われるとコワイけど…今からは友達だよね?」
クモ「友達?……そう!友達よ」
ゴキ妹「エヘヘ//…これからよろしくね!」
クモ「えぇ…よろしくね」
ゴキ兄(すごくなついたなぁ…妹は無意識だろうが、ドライに考えると、お互い仲良くする事に“利”がある……あながちクモの言ってる事も間違いでは無いかもな……)
ゴキ兄「じゃあ、とりあえずは物陰で寝ようか…」
ゴキ妹「うん♪」
クモ「えぇ、良いわよ」
ゴキ兄「それと、クモ」
クモ「なに?」
ゴキ兄「改めてよろしく……」
クモ「ふふ…よろしくね…♪」
………
ゴキ妹「zzZ…」
ゴキ兄(クモの言ってる事が間違いでは無いのなら、俺達は無意識的にそう割り切りたく無いから、それらしい訳を付けているのか……?)
ゴキ兄(そんな事無いと思ってたのに…否定を裏付ける事も出来ない……よく分から無くなって来た……)
クモ〈起きてる?〉ヒソヒソ
ゴキ兄〈ん?ああ、起きてるよ〉ヒソヒソ
クモ〈妹さんは良い子ね〉
ゴキ兄〈どうも…でも、そりゃクモ名演だろ?〉
クモ〈そうかしら?〉
ゴキ兄〈その前にあんな話ししてなきゃ、普通に良い虫に見えるよ…〉
クモ〈なら、途中で否定してくれても良かったのに〉
ゴキ兄〈何度か言葉を遮っておいてよく言う〉
クモ〈ふふ…でも、仲良くなっておいた方がアナタも都合が良いでしょ?〉
ゴキ兄〈まぁ、ツンケンされるよりは、な…〉
クモ〈ふふ…それなら、遮る必要も無かったわね〉
ゴキ兄〈なんだ?カマかけてたのか?〉
クモ〈確認よ?一応ね…〉
ゴキ兄〈ふぅ、分からないな…〉
クモ〈何が?〉
ゴキ兄〈その言い回しだと、妹と仲良くなりたいから、そうした訳では無くて、その方が都合が良いから…自分の“利”に繋がるから、そうしたんだろ?〉
クモ〈えぇ、そうよ〉
ゴキ兄〈そういうのって相手を騙してるようで、何か違う気がする……でも、妹から見てクモが襲ってくる“害”から、自分を分かってくれる上に守ってくれる“利”に転化したから、なついた部分は有ると思う…〉
クモ〈そうでしょうね、そういうような事を伝えたつもりよ…〉
ゴキ兄〈そして、そんな考えは違うと思っていた俺は、近くにいて『表面上でも仲良くなってくれたら…』と思った……そう、さっきも言ったように、俺にとっても都合が良かったんだ…〉
ゴキ兄〈クモの言葉を借りるなら、“利害が一致”したからクモの否定をせず、自分の目的の為に間接的でも妹の素直な気持ちを“利用”しようとしたのだろう…〉
クモ〈自分の考え方が分からなくなった?〉
ゴキ兄〈あぁ…〉
クモ〈私もよ…〉
ゴキ兄〈えっ?〉
クモ〈私は妹さんにさっき話した“利”のかわりに蜘蛛が一緒という“害”があると伝えたつもり…普通いくら襲わないと言っても、蜘蛛と一緒にいる事は恐怖のハズよ…〉
ゴキ兄〈あぁ、そう言われればそうだ、自分が一緒に行動するのが目的だから、そこまで考えて無かった〉
クモ〈最初はただ話しを全部真に受ける『扱いやすい子』だと思ったわ……でも…妹さんは私のことを優しいと…友達だと…言ったわ…〉
クモ〈優しいと勘違いするのは、まだ理解できるわ……でも…友達だなんて、恐怖の対象に言える事では無いわよね…?〉
ゴキ兄〈単純に恐さを感じないんだろ?俺がクモにそうで有るように…〉
クモ〈どうして?アナタと私は一緒にいる事が“利”だけど、妹さんは違うのよ?……だから、良い子だとは思う……でも、私は分からないわ…〉
ゴキ兄〈友達なら、利害は重要な事じゃ無いだろ?…いや、害だけが大きいなら友達やめるだろうから、害が極力少なければ、利はあまり関係無いだろ?〉
クモ〈そういうもの?〉
ゴキ兄〈そうだと思う…今はちょっと自信ないけど…〉
クモ〈ふふふ…〉
ゴキ兄〈ははは…〉
クモ〈お互い分からない事だらけね〉
ゴキ兄〈あぁ、でもなんか話して落ち着いた〉
クモ〈私もよ…もう寝ましょうか?〉
ゴキ兄〈そうだな…確かに眠い…〉
クモ〈ふふ…おやすみ…〉
ゴキ〈あぁ、おやすみ…〉
……………………
ゴキ妹「むー…2匹とも起きるの遅いの…」
ゴキ兄「…zzZ」
クモ「…zzZ」
ゴキ妹「にぃの寝てる位置…クモさんに近い……昨日2匹で起きてたの?…メスの勘!(キリッ」
ゴキ妹「クモさん…これから要注意ね!」
………
ゴキ兄「ふぁあ~…おはよう」
クモ「ん!ぅぅん~…おh」
ゴキ妹「にぃ!おはよう!!」
ゴキ兄「あぁ、2匹ともおはよう」
クモ「ちょっt」
ゴキ妹「にぃ!今日はなにする!?」
クモ「??」
ゴキ兄「??」
ゴキ兄(クモは何を言いかけたんだ?)
ゴキ兄「…とりあえず、何か食べ物探しに行こうか」
ゴキ妹「うん♪」
クモ「妹ちゃん?」
ゴキ妹「な、なに!?」アセアセ
クモ「私は他で探すわ」
ゴキ妹「う…うん」
ゴキ兄「何で?」
クモ〈私は肉食よ?〉ヒソヒソ
ゴキ兄〈あーなるほど〉ヒソヒソ
クモ〈がんばってね♪〉
ゴキ兄〈何が?〉
クモ〈ふふ…あとでね♪〉
クモ「じゃあね、妹ちゃん♪」
ゴキ妹「うん、またね…」
ゴキ妹(むー、ヒソヒソ話し~)
ゴキ兄(何なんだろ??)
ゴキ兄(何か分からないけど、しかしクモのあの楽しそうな態度は、俺にとって楽しくなさそうなのは気のせいだろうか?…)
ゴキ妹「クモさんあっちに行ったから、反対に行こ!!」
ゴキ兄「あぁ、いいよ」
ゴキ兄(獲物を襲うとこ見られ無いし、好都合だな)
ゴキ妹「ねぇ、にぃ?」
ゴキ兄「ん?なに?」
ゴキ妹「昨日クモさんと長いこと起きてたわね?」
ゴキ兄「あっ!…いや!」
ゴキ兄(聞いてたのか!?)
ゴキ妹「言葉に詰まった!やっぱり話してたのね!2匹だけで!!」
ゴキ兄「えっ!その…」
ゴキ兄(聞いてはいない?)
ゴキ妹「なに話してたの!?」
ゴキ兄(てきとーに話し引っ張りつつ)
ゴキ兄「うん、確かに少し話してたよ、そんなに気になるか?」
ゴキ兄(誤魔化しを…)
ゴキ妹「今日もさっき少しヒソヒソ話ししてて!すごく仲良さそうね!フン!」
ゴキ兄「オイオイ!これから一緒に居るとは言え、クモは蜘蛛だぞ?信用出来ないから話してただけだ」
ゴキ兄(って、クモ評価を下げてもダメだな…)
ゴキ妹「へ~、それでヒソヒソ話するまで仲良くなるんだ~、へ~」ジィー
ゴキ兄(うっ、確かに…)
ゴキ兄「………いや、ほら…」
ゴキ兄(しかし、コイツ変な勘違いをしてないか?)
ゴキ妹「ふ~ん、ホントは言えない事なんだ~?」ジィー
ゴキ兄「いや、妹が心配で…」
ゴキ妹「ふぇっ!?」
ゴキ兄(おっ?)
ゴキ兄「そう、昨日クモはああ言っていたが、いざ、お腹が空けば食べないとは言い切れない…だから、クモが寝付くまでは眠る訳にもいかなかった…」
ゴキ兄(なんか変だがまぁいい)
ゴキ妹「……じゃあ、なに話してたの?」
ゴキ兄「あんまり言うべきじゃ無いと思うけど…妹についてだ」
ゴキ妹「えっ!そうなの?」
ゴキ兄「あぁ、クモは自分が蜘蛛なのに、妹が快く受け入れてくれて、友達と言ってくれた事がすごく嬉しかったみたいだ」
ゴキ兄(嘘ではないしな)
ゴキ妹「そんな!?あ、当たり前じゃない//」
ゴキ兄(オイオイ変に勘ぐったのは誰だよ…)
ゴキ兄「元は襲うことは無いのか心配だったが、杞憂だったようだな」
ゴキ妹「バカね!クモさんはいい虫よ!」
ゴキ兄(お前はそのクモに…まぁいい)
ゴキ兄「あぁ、さっきも小声で『妹さんをしっかり守ってね』と言われたよ」
ゴキ兄(言って無いけど…)
ゴキ妹「そっか~♪ホントにクモさんていい虫よね♪にぃも見習いなよ♪」
ゴキ兄「ははは…そうだな」
ゴキ兄(ふぅ、誤魔化せたか…クモが扱いやすいと言うのも分かるな)
ゴキ妹「にぃ♪早く行こ♪」
……………………
ゴキ妹「クモさん♪」
クモ「あら、妹ちゃん♪カワイイわねー♪」ギュッ
ゴキ妹「えへー//」
ゴキ兄(あぁ、メスってコワイなぁ…)
クモ「ゴキ兄♪アナタもしてあげるわ♪」
ゴキ兄「慎んでお断りさせて頂きます」
クモ「遠慮しなくていのよ♪」ギュッ
クモ〈頑張ったわね〉ヒソヒソ
ゴキ兄〈あん?〉ヒソヒソ
クモ〈妹ちゃんを見れば分かるわよ♪〉
ゴキ兄〈気付いてたなら先に教えろよ…〉
クモ〈ふふ…♪〉
クモ「妹ちゃんが他の虫に襲われないか心配だったわ」ナデナデ
ゴキ妹「えへー//…大丈夫だったよ//」
クモ「もし襲われたら、すぐに逃げて来なさいよ」
ゴキ妹「クモさん、お母さんみたい//」
クモ「そう?でも、まだ若いから、姉様にして♪」
ゴキ兄(姉様!?)
ゴキ妹「クモ姉様?…//」
ゴキ兄(…………やっぱりメスってコワイなぁ)
これは…ラブコメ…なのか…?
兄×妹=禁断の愛
兄×クモ=異種姦
妹×クモ=異種+百合
何処に向かうのだろうか…ww
内容は面白いんだが、欲言えばいっそ誰かに、擬人化した絵を書いて貰いたいものだ。
- << 123 暇だから一所懸命書いてやった↓ 〇 → /Т\ ク ζ| / モ / ̄\_ / / ̄ ̄Τ〇 ←兄 ι ┘ └ これが俺の精一杯。 ,⌒ヽ -=ミ ̄ ̄\ ,⌒、 ,' //彡 = ミ〝 X `、 / /"/ 彡/ ヾ ヾ ミ |\ `、 /〈/∥/ /〃∥ │リ\ │ヾ〉 │ | ι;Ⅳ レ|/レV゙Mλ |ヽ/| │ | | |/ ノ ーヽレ /|` | │ | |'| ● ● | ノэ|,| │ /,"⊂⊃ ω ⊂⊃| |"|ヽ\ / リ〃|`/ ̄|__ イ|| /ゞ:| |'|リ/|/ /∥ /||/〃'人リ ↑妹 文字サイズを一番小さいのにしないと、携帯からは、見れないかも。
>> 121
これは…ラブコメ…なのか…?
兄×妹=禁断の愛
兄×クモ=異種姦
妹×クモ=異種+百合
何処に向かうのだろうか…ww
内容は面白いん…
暇だから一所懸命書いてやった↓
〇
→ /Т\
ク ζ| /
モ / ̄\_
/ / ̄ ̄Τ〇 ←兄
ι ┘ └
これが俺の精一杯。
,⌒ヽ -=ミ ̄ ̄\ ,⌒、
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/ /"/ 彡/ ヾ ヾ ミ |\ `、
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| | |/ ノ ーヽレ /|` | │
| |'| ● ● | ノэ|,| │
/,"⊂⊃ ω ⊂⊃| |"|ヽ\
/ リ〃|`/ ̄|__ イ|| /ゞ:|
|'|リ/|/ /∥ /||/〃'人リ
↑妹
文字サイズを一番小さいのにしないと、携帯からは、見れないかも。
……………………
ゴキ妹「…zzZ」
ゴキ兄(相変わらずクモが何を考えているのか分からない…)
ゴキ兄(態度的にはそうでも無いんだが、奥には俺が不思議に感じる考え方があるわけで…)
ゴキ兄(理解しようと歩みよっているのか、表面上仲良く手懐けようとしているのか…)
ゴキ兄(まぁ、今日は俺自身、妹の素直さを利用したようなものか…)
トン トン
ゴキ兄「ん!?」ビクッ
クモ〈また、考え事??〉ヒソヒソ
ゴキ兄〈あぁ、お陰様で…〉ヒソヒソ
クモ〈後悔かしら?〉
ゴキ兄〈相変わらず鋭い事で…〉
クモ〈ふふ…亀の甲より年の功よ♪後はメスの勘♪〉
ゴキ兄〈…クモってどれくらい生きてるんだ?〉
クモ〈少なくともアナタの数倍よ?〉
ゴキ兄〈へっ?俺4ヶ月くらいだけど?いったいクモはどれくらい…〉
クモ〈メスにそういう事詳しく聞いちゃうの?〉
ゴキ兄〈…いや、お前が振って来ただろ?…〉
クモ〈まぁいいわ、大体アナタの9倍よ〉
ゴキ兄〈36ヶ月!?…クモっておばさんなんd〉
クモ〈食 べ ら れ た い?〉
ゴキ兄〈見た目ってすごく大事だと思います〉
クモ〈実際、アナタ達チャバネゴキブリは、寿命が大体4ヶ月~8ヶ月で、私達アシダカグモのメスの寿命が5年~7年だから、若さで言ったら似たようなものか、少し私の方が若いくらいよ?〉
ゴキ兄〈そんなに寿命の差が…〉
クモ〈まぁ、ゴキブリは私達の寿命なんて知らないでしょうけど、蜘蛛からはゴキブリの世代交代を何回か見ることになるわ〉
ゴキ兄〈…まだ若そうに見えたのに、どうりで何かと鋭い訳で…〉
クモ〈ふふ……経験もそれなりなのよ♪それより…〉
クモ〈…どうして、妹さんに嘘ついたの?〉
ゴキ兄〈えっ!?〉
クモ〈おそらく、私の事聞かれたわよね?〉
ゴキ兄〈あ、あぁ〉
クモ〈でも、妹さんの私に対する態度はむしろ良くなってたわ、どうしてでしょうね~?♪〉
ゴキ兄〈………〉
クモ〈嘘を付くことに罪悪感を感じるなら、本当の事を言っても良いのよ?〉
ゴキ兄〈嘘は言ってな…くも無いけど…言わなくてもいいことを伏せたってのが大きいかな? だから……敢えて話す必要も無いかと…〉
クモ〈ふふ……ありがとう〉
ゴキ兄〈なんで??〉
クモ〈私妹さんがホントに可愛く思えて来たのよ…何か分かりそうな気もするの…だから、ここでドギマギした関係にならなくて良かったわ…〉
ゴキ兄(……何か引っ掛かる…が、まぁいい)
ゴキ兄〈俺は妹の素直さを利用した感が拭えないけどな〉
クモ〈えぇ、本当に良い子ね…アナタも見習ったら?〉
ゴキ兄〈妹と同じような事を…〉
クモ〈あら?アナタの大好きな妹さんに似てきたかしら?〉
ゴキ兄〈ハイハイ、そりゃ良かったな〉
クモ〈ふふ…大好きな事を否定はしなのね♪〉
ゴキ兄〈なんだ?否定して欲しかったのか?〉
クモ〈お似合いだな♪と、思うわよ?〉
ゴキ兄〈何を言うかと思えば…〉
クモ〈もしかして、妹さんの態度で気付いてない?〉
ゴキ兄〈あっ?何がだよ?〉
クモ「ふふ…あはは…そうなんだ…あははは…」
ゴキ兄〈しっ! 声でかいって!〉
ゴキ妹「…むー…」
ゴキ兄・クモ「!!!」ビクッ
クモ〈ね、寝ましょうか〉アセアセ
ゴキ兄〈そ、そうだな〉アセアセ
……………………
ゴキ妹「…むー、またにぃは起きないの!」
ゴキ兄「…zzZ」
ゴキ妹「クモ姉様は起きてるのに…」
クモ「妹ちゃん♪」
ゴキ妹「なに?クモ姉様?」
クモ「私が起こしてアゲルわよ♪」
ゴキ妹「でも、なかなか起きないよぅ?」
クモ「ま・か・せ・て♪」
ガブッッ!!!
ゴキ兄「あ゛び@△りゃ×∀え゛▲Ф!」
ゴキ妹「わッ!わッ!」
クモ「起きた?」
ゴキ兄「お前!コノy」
クモ「起 き た ?」
ゴキ兄「…ハイ起きました。優しく噛むという選択肢は無かったのでしょうか?」
クモ「残念ながら…普通に噛むか、勢い余って食べてしまうかのニ択だったわ」
ゴキ兄「噛まれるだけにとどまっていただいて、嬉しく思います」
ゴキ妹「大丈夫だよ、にぃは痛いのを気持ちイイと感じるから」
クモ「あらあら、さすがはMねぇ、むしろご褒美だったかしら?」
ゴキ兄「すみません。流石に不意討ちや度を超した痛みは快感にはなりません」
ゴキ妹「恥ずかしがり屋なのよね♪」
クモ「そう?じゃあこれからあまりにも起きるのが遅かったら、容赦なく噛むわね♪」
ゴキ兄「オイ!コラ!いい加減に」
クモ、ゴキ妹『なに?』
ゴキ兄「……お腹が空いて来ましたので、どこかにいきましょう」
ゴキ兄(Mだから引くんじゃないッ!!オスはメスに対して引かなければならないときがあるッ!!そう…相手が恐いときだッ!!)
………
クモ「私はこっちに行くわね」
ゴキ妹「一緒に行こうよ」
クモ「食べるものが違うのよ」
ゴキ妹「あっ!………」
ゴキ兄「俺たちゃ最悪紙でも何でもOKだからな」
クモ「あら?悪食なのね」
ガチャ
タッタッタッ
クモ「っ!!」ビクッ
クモ「に、人間!?」ブルブル
『嵐のスカイックパワー!』
ゴキ兄「ごっこ遊び中か?…さっさと物陰に行こう…クモ??」
クモ「」ブルブル
『うわぁっ!! ゴキブリと蜘蛛だ!!』
ゴキ妹「にぃ!見付かったよ!」
ゴキ兄「早く逃げるぞ!ほら、クモも」
『よし!こうなったら! この!スカイックソード(メーカー希望小売り価格880円)で!!』
クモ「え、えぇ」カサッ
ゴキ兄、ゴキ妹「」カサッ
『えい! やぁ!』ブンブン
ゴキ兄「あんなもんに当たるか!ハエタタキならヤバかったけど…」カサカサッ
クモ「はぁはぁ…」
ゴキ兄「クモ?…なに止まってる!?」
ゴキ妹「クモ姉様早くぅ!!」
『今だ!レッドブレイク!!』ブゥン!
カサッ
クモ「はぁはぁ…」ピタッ
ゴキ妹「クモ姉!あと少しなの!!」
ゴキ兄「ちっ」カサッ
ゴキ妹「にぃどこいくの!?」
『うわぁ! 一匹こっちに来る!』ブンブン
ゴキ兄「………」カサカサッ
『うわぁ!足に!』バタバタ
ゴキ兄「うお!! マズ!」バサッ
クモ〈ゴキ兄…〉ボソッ
ゴキ妹「クモ姉早く!私達が逃げないとにぃが…」
クモ「ごめんなさい…もう大丈夫よ」カサッ
ゴキ妹「うん!」カサッ
『はぁはぁ、かべにとんで行ってもムダだッ!!』タッタッ
カサカサッ
ゴキ兄「やっと逃げたか…俺も逃げよ」バサッ
『ッ!! わぁああ!!』ブゥン!
ペチッ
ポトッ
ゴキ兄「馬鹿な…羽根が…」
『たお…した??』ジィー
ゴキ兄「足に問題は無いか…」カサカサッ
『うわぁ!! 動き出したぁ!!』ビクッ
ゴキ妹「にぃ早く!」
ゴキ兄「あぁ…」カサカサッ
『えい! レッドブレイク!!』ブゥン
ガン
『くそ!にげられた!』
………
ゴキ妹「にぃ大丈夫?」
ゴキ兄「ちょっと羽根が…」バサッ
ゴキ兄「…しばらく使えそうも無いな」
ゴキ妹「他は!?」
ゴキ兄「さすがにズキズキとするが、大丈夫そうだ…それより、クモは?」
ゴキ妹「奥にいるよ」
ゴキ兄「そうか……俺今日は食べ物探しに行けそうに無い」
ゴキ妹「私が探してくるよ!」
ゴキ兄「バカ!!今は危ないだろ!?」
ゴキ妹「昔私達のためにとうもろこしをくれたお返し!」
ゴキ兄「あぁ、そんなこともあったな…でも今は危険だ!」
ゴキ妹「いいの!!」
ゴキ兄「駄目!」
ゴキ妹「勝手するもん!!」カサッ
ゴキ兄「オイ!!」
ゴキ兄「ミスったな、行っちまった…まぁ、単独ならよっぽど大丈夫だと思うけど…」
ゴキ兄「クモは?…あそこか」カサッ
ゴキ兄「クモ!」
クモ「!!」
ゴキ兄「どうした?ボーッとして?」
クモ「アナタは何故人間に向かって行ったのよ!」
ゴキ兄「何故と言われると困る…咄嗟にそうしたからなぁ…」
クモ「助かる保証なんてなかったのよ!」
ゴキ兄「うん、まぁそうだけど…」
クモ「アナタが居なくなったら、妹さんはどうなると思ってるのよ!」
ゴキ兄「途中で考えたけど…すでに向かってたし…」
クモ「最初から私を気にして無いで、妹さんと逃げるべきよ!」
ゴキ兄「クモのことを気にしたのは事実だけど、向かった事のは咄嗟の事だし…」
クモ「私は蜘蛛よ!?アナタたちゴキブリの天敵よ!そもそも生死を分ける場面で他を気にする必要はない!…わよね?」
ゴキ兄「蜘蛛でも大切な友達に変わり無い」
クモ「………」
ゴキ兄「………」
クモ「わからないわ…」
ゴキ兄「わからなくてもいい…俺はそう思う、ただそれだけ」
クモ「………」
クモ「そう言えば、ケガ…しなかった?」
ゴキ兄「ふふ……『生死を分ける場面で他を気にする必要は無い』じゃ無かったか?」
クモ「そ、それは……そうよ…」
ゴキ兄「なら、俺がケガしても問題無いだろ?」
クモ「でも、私の所為でケガをしたら困るのよ」
ゴキ兄「誰が困るんだ?」
クモ「………妹さんよ……?」
クモ「………私、ゴキ兄の事も、自分が何を言いたいのかも、わからなくなったわ…」
……………………
ゴキ妹「にぃただいま!」
ゴキ兄「あぁ、お帰り」
ゴキ妹「クモ姉様は?」
ゴキ兄「妹が行ってからちょっとして、食べ物を探しに行った…まぁ、気分転換もあるだろうけど…」
ゴキ兄「それより、ケガはしてないか?」
ゴキ妹「もう成虫だもん!食べ物くらい一匹で探せるの!」
ゴキ兄「まぁ言うほど心配しちゃいない、走る速度もおんなじくらいになったしな」
ゴキ妹「~♪ そう!もう、立派なの!」えっへん
ゴキ兄「それでも妹! で、あまり心配無いことでも、やっぱり心配してしまうのが兄」
ゴキ妹「……実の兄妹じゃないのに、いつまでも私は妹なの? にぃは兄なの?」
ゴキ兄「それはそうだろ?“実の兄妹なのか?”何て事より、“実に兄妹で在るか?”の方が重要じゃないか?」
ゴキ妹「……うん…でも、そうじゃないの…」
ゴキ兄「ん??」
ゴキ妹「実の兄妹じゃなくても兄妹で在るから、もう他虫にはなれないの?」
ゴキ兄(妹は…嫌々だったのか?)
ゴキ兄「……悪かった……俺のエゴで兄妹ととして縛り付けて居たんだな…」
ゴキ妹「えっ!ちがっ! そうじゃないの! それはちがくて……私は兄としてにぃは好きだよ……でも…でもッ!!」
カサッ
ゴキ妹「他虫になれないって事は…他虫以上にもなれないんだよね……兄妹で在る以上、兄妹以外にはなれ無いんだよね…」
ゴキ兄「……? 兄妹で在ることに不満…なのか??」
ゴキ妹「不満じゃないの!…不安なの…にぃに大切な…本当の家族になる虫が出来たら…本当じゃ無い私はどうなるの?」
ゴキ妹「こういう嫉妬何て醜いかも知れないよ……でも、嫉妬しようが何しようが…兄妹で在る以上私は土俵にすら立てないの…でも、本当じゃ無いから、永遠に兄妹で在る保証も無いの…」
ゴキ兄「…そんなことは……無い…」
ゴキ兄(無いのか?…逆に言えば、妹にそういう相手が見つかったら??…)
ゴキ妹「今は私もそう言えるよ?…でも、それは今はお互いそう思ってるから成り立ってると思うの…」
ゴキ兄「…………」
ゴキ兄(もし、妹に相手が出来たら…俺は……俺自身が…いや、たとえお互いが兄妹で在ると思っていても、妹の相手に気を使う…旗から見れば兄妹でなく、他虫なのだから…でも)
ゴキ兄「たとえそうでも、俺にとって妹で在ることに変わり無いよ…」
ゴキ妹「それがずっと続くか不安なの…私はにぃが好きだから…」
ゴキ兄「俺だって妹は大切だ!それに、俺は兄妹で在る事を“妹の母”に誓い、兄妹で在り続ける事を“親友”に託されたんだ」
ゴキ妹「……うん…でも、“今のにぃの意思”は? 私は兄妹じゃなくてもいいの…一匹のオスとして…にぃが好きだから…私はもう成虫…ちゃんと考えられるよ?」
ゴキ妹「だから、教えて欲しいの…お母さんやおじさんの事を抜きにした“今のにぃの意思”」
ゴキ兄「…俺は……」
ゴキ兄(俺は……いや、答えはとうに出てた……)
ゴキ兄「……妹が……好きだった……ずっとな…」
ゴキ妹「にぃ!!」ポタッ
ゴキ兄(ダメだ…止まらない…)ギュッ
クモ「………」カサッ
ゴキ妹「私…嬉しい…ずっと好きだったの」ポタッ
ゴキ妹「そぶりを見せても…にぃは兄で在り続けたから、不安だったの…」ポタッ
ゴキ妹「いつか…崩れちゃうんじゃ無いかって…」ポタッ
ゴキ兄(ハッ!…止めなきゃ…俺は何を誓い、託された! 今俺は…兄なんだ!)バッ
ゴキ兄「妹…俺は兄で、妹は妹なんだよ…でも、それはいつまでも崩れない…」
ゴキ妹「えっ!……そっか…そ、だよね……」
ゴキ妹「でも…にぃの言葉が聞けたから安心出来るよ…今は兄妹でも我慢する…」
………
カサ カサ カサッ
ゴキ兄「…あっ! こんなところでどうしたんだ?」
クモ「……別に。何もしてないわよ」
ゴキ兄「あれ?何か冷たくない?」
クモ「アナタMだし丁度良いでしょ?」フン
ゴキ兄「いや、なんでだよ?」
クモ「別に私が冷たくたって他に優しくしてくれる方がいるわよね?」
ゴキ兄「別に妹はそういうのじゃない」
クモ「誰も妹さんとは言ってないわよ? それに、そういうのってどういうのかしら?」
ゴキ兄「うっ……そ、それは…」
クモ「ずっと好きだったのよね?ギュッと抱きしめて…」
ゴキ兄「見てたのか!?」
クモ「まぁ、妹さんも願いが叶ってよかったと思うわ」
ゴキ兄「いや、違う!」
クモ「何が違うのかしら?」
ゴキ兄「確かに『妹が好きだった』と言ったし抱きしめたが」
ゴキ兄(あれ?何か引っ掛かる)
ゴキ「そのあとやはり兄妹で在るべきというようなことを云った…」
ゴキ兄「クモにも話したが、兄として妹の面倒を看ることを妹の母に誓い、親友に託されたんだ……一匹のメスとして見ることじゃない」
クモ「好きだったと言ったのはそれを別とした、本心なのよね?」
ゴキ兄「確かにそうだけど!…」
ゴキ兄(何故かクモにそう言われるとイラッとする…)
クモ「ほらやっぱり! 良かったわね」フン
クモ「私は戻るわ」カサッ
ゴキ兄「あっ!」
ゴキ兄(クモも怒ってたな……明日謝ろう…)
ゴキ兄(…何を??……俺は…どうしたいんだ?……)
ゴキ兄(……あぁ、そうか…過去形なんだ…“好きだった”…強調するように“ずっとな”と後付けした…つまり今は違うんだ…)
ゴキ兄(もちろん今でも妹が嫌いな訳じゃなく好きけど……やっぱり妹としてなんだ…)
ゴキ兄(謝るべきは妹か?……いや、それ以前に自分自身をハッキリさせなきゃ……フワフワしてないで、堂々と流されずに伝えられ無いと意味が無い…)
ゴキ兄(………情けないよな?…俺が兄で良かったのかな?………ゴキ3ちゃん……ゴキ1……)
……………………
ゴキ兄「今日もカサカサ徘徊するか!」
ゴキ妹「うん♪」
クモ「あらあら、張りきってるわね♪」
ゴキ妹「最近クモさんも一緒で楽しいもん♪」
クモ「私もその方が楽しいもの♪行きましょう」
ゴキ兄「ああ!」
一同「」カサッ
ゴキ兄(あれから数日経った。あの日の翌日からあの日がまるで嘘のように“普通”な訳で…悩ん出るのは俺だけ何だろうか…
ゴキ兄(変わった事と言えば、クモが食べ物探しに付いて来るようになった。まぁ、食べ物を見付けたらクモは別行動で狩りに行くが…)
ゴキ兄(皆仲が良いのは良いこと何だけど、なんかな~……俺と同じで恐れているのかな?)
ゴキ兄(……今が崩れてしまうかもしれないから……でも…)
ゴキ妹「あっ! あの半透明な袋の中から良い匂いがするぅ」クンクン
クモ「ゴミ袋ね! いつもより生臭いわね」スンスン
ゴキ兄「ん? なんか動いてないか?」
?「何見てんだよ くぉらぁ!!」 ピチピチ
ゴキ兄「何いきり立ってんだよ…」
?「ぁあん!? 俺様はエビという高級品何だよ! 水が無いから辛いんだよ! お前ら幾らするんだ?」ピチピチ
クモ「生きた状態なんて初めて見たわ!」
ゴキ妹「いくらと聞かれても、売られてすらないよぅ」
エビ「ハッ!!所詮虫だもんな!」ピチピチ
ゴキ兄「何か偉そうな奴だな…」イラッ
エビ「お前らとは住む世界が違うんだよ! 今日はここの人間が祝い事みたいでな…俺達のような生のまま直送の高級品が好かれるんだよ!」ピチピチ
クモ「あらあら、ゴミ袋にいる当たりアナタは好かれて無い気もするわね」にこっ
エビ「んだと! あぁ、そう言えばそこにテキーラの空瓶がある、キャップに残りがちょっと貯まってるから、オマエ飲めよ!!」ピチピチ
ゴキ兄「………」イラッ
エビ「なんだぁ!?その目付きわぁ!? じゃあ飲ませてやるよ♪ ほれ!」ペシッ
パシャ
ゴキ妹「にぃ!」
クモ「ゴキ兄!」
クモ(キャップをとばすとは、器用ねこのエビ)
エビ「そこのゴキブリはオマエのあになのか! 下の者が上の者の面倒見るのが筋だろ?ちゃんと面倒看てやれよ!ハハハハハハ…」ピチピチ
ゴキ兄「ナンダコレ?クラクラ…する?」
ゴキ妹「にぃ大丈夫? もう行こ!」
クモ「どれだけ意気がってても、水の中じゃなければそのうち…ね……逆に微笑ましいわね」クスクス
エビ「ぅんだと! ちょっと待てや!!」ピチピチ
ゴキ妹「追って来るよ!?」
クモ「へ~、驚きねぇ~。でも、あんなのでは、いくらゴキ兄がフラフラしてても、まず追い付け無いわ。ほっときましょ?」
ゴキ兄「う゛ー」フラフラ
……………………
クモ「とりあえずここで休むわよ?」
ゴキ兄「う゛ー 頭イタイ」
ゴキ妹「うん…にぃ大丈夫かなぁ?」
クモ「軽い急性アルコール中毒ね…」
ゴキ妹「それって助かるの!?」
クモ「量は多くなかったし、もう大分回復してるから大丈夫だと思うわ」
ゴキ妹「そうなの!?」ほッ
クモ「結局何も食べてないわね…とりあえず、私が面倒看てるから、妹ちゃんは食べて来て良いわよ?」
ゴキ妹「えっ! クモ姉様が先で良いよ」
クモ「正直言うとゴキ兄の分も持って来て欲しいの…私はゴキブリが体調悪いとき何が食べられるのか分からないから…」
ゴキ妹「あっ!…うん、分かった…行ってくるね」カサッ
クモ「…アナタ大丈夫?」
ゴキ兄「う゛ーん、平気じゃないけど、とりあえず大丈夫」
クモ「そう……」
ゴキ兄・クモ「………」
クモ「どうして私は蜘蛛なのかしら?」
ゴキ兄「…?? また唐突に不思議な疑問を投げ掛けるなぁ」
クモ「あぁ、うん、こっちの話よ……」
ゴキ兄・クモ「………」
ゴキ兄「どうして、生きられる時間がこんなにも違うんだろうな?」
クモ「…?? それはまたどうしようも無い疑問ね…永遠に生きたいの?」
ゴキ兄「永遠じゃなくても良いんだ…“一緒”なら…」
クモ「そうね…何もかも“一緒”じゃ無いものね…」
ゴキ兄「そうだな…」
ゴキ兄・クモ「………」
クモ「妹さんを大切にしてあげなさいよ」にこっ
………
ゴキ妹「ただいま!」
クモ「あら、妹ちゃんお帰り。次は私が行ってくるわね」
ゴキ妹「うん、クモ姉様行ってらっしゃい」
ゴキ兄「ああ、クモ!」
クモ「なに?」
ゴキ兄「介抱してくれてありがとう。大分良くなった」
クモ「ふふ…どういたしまして。でも、私は観ていただけだから、妹さんに感謝しなさいよ♪」
ゴキ妹「食べ物持って来たの!」
ゴキ兄「あぁ、妹もありがとう」
ゴキ妹「~♪」
クモ「ふふ…ゴキゲンね」
ゴキ妹「ち、ちが…// そう! 美味しいもの食べたからよぅ」
クモ「あらあら、それじゃ、行ってくるわね」カサッ
ゴキ妹「う、うん」
………
ゴキ妹「ねぇ、にぃ」
ゴキ兄「ん?」
ゴキ妹「私…好きなオスは私だけを見て欲しいって思うの…それって変…かな?」
ゴキ兄「難しいな、好きなら独占したくなるから、そう思うことは変じゃないが…」
ゴキ妹「なにが難しいの?」
ゴキ兄「…思うだけなら、各々の勝手だけど…それを他に強制出来る事じゃない…相手がどう想っているのかも分からないし…」
ゴキ妹「じゃあ、お互い好き同士だったら?」
ゴキ兄「お互いにそれを求めるなら構わないと思う……でも…そうだとしても、それを求めてはいけない状況も有るかもしれない…」
ゴキ妹「そっか…私は妹だから、それを求めちゃダメなんだよね…?」
ゴキ兄「えっ!?」
ゴキ妹「分かってるの!…私への好きは妹だからってッ!!」
ゴキ兄「…急になにを言って」
ゴキ妹「あの時も…私を見て好きと言ってくれた時も私を見ているようで、なんだか遠くを見ていたわ!!」
ゴキ兄「………」
ゴキ妹「ずっと、聞くのが怖かった…思い過ごしであって欲しいと願ってた!」
ゴキ兄「何が怖かったんだ?」
ゴキ妹「聞く事で崩れてしまうかも知れないのが怖かった……でも…日に日にハッキリ判るようになって来たの……にぃはクモ姉様を見てる…」ポタッ
ゴキ兄「相手は蜘蛛だぞ?種族も寿命も何もかも違う…」
ゴキ妹「じゃあ、さっきは誰を思い浮かべて話してたの!? 遠くを見るような瞳で!? メスはそういうところに敏感なのよ!」
ゴキ兄「…確かに今の俺はクモに特別な感情を抱いているかも知れない……でも…さっきも言ったように、何もかもが違う…“一緒”にはなれない……妹はメスである前に兄妹なんだ…」
ゴキ妹「やっぱり!好きなんてウソっぱち!」ポタッ
ゴキ兄「そう思われてもしょうがない、俺は兄なんだ……妹に求める事は出来ない……かと言って、クモに求めることも出来ない…でも、クモが大切な友達で在ることも、妹が大事な兄妹で在ることも、かわり無い」
ゴキ妹「どうしてそんなことが言えるの!?」ポタッ
ゴキ兄「ずっと好きだったのは事実だから…」
ゴキ妹「…バカ」ボソッ
ゴキ兄「ん?」
ゴキ妹「バカバカバカバカぁ!! 知らない!」カサッ
ゴキ兄「………」
ゴキ兄(…近すぎても遠すぎても求めちゃいけない、求み求められる恋は絶妙な距離感が必要なんだな…)
ゴキ兄(で、結果はコレか…感情の織り成す廻廊を堂々巡りしているようなものだな…このままじゃ、全てが崩れてしまうかも知れない…)
ゴキ(…………………)
………
カサッ
クモ「あれ? 妹ちゃんは?」
ゴキ兄「怒らせてしまった」
クモ「なにがあったのよ? 焦って迫りすぎでもしたの?」
ゴキ兄「んー?」
ゴキ兄(言えるわけねぇ!)
クモ「あら? 否定しないの?」
ゴキ兄「俺にそんな度胸があると思うか?」
クモ「度胸は有ると思うわよ。 甲斐性は微妙かも知れないけど」
ゴキ兄「…これは手厳しい」
クモ「どうしても、一匹のメスとして見られないのなら、諦めるチャンスくらい与えなさいよ?」
ゴキ兄「兄妹だからと言い聞かせているが?」
クモ「どうせ、兄妹として好きだとでも言っているんでしょ? それは、迷路をより複雑にして、気持ちを迷走させてるだけじゃないかしら?」
ゴキ兄「『大事にしろ』じゃ、なかったのか?」
クモ「アナタは妹さんをどう大事にしたいの? 曖昧な兄妹ごっこを継続する事?」
ゴキ兄「………」
クモ「“どうすることが正解か?”ではなくて、“自分はどうしたいのか?”も分かっていないのよ……妹さんも納得しなければ、誰も幸せになれないわよ…?」
クモ「……いえ、とにかく妹さんが迷走したまま曖昧な兄妹ごっこを続けていては、アナタも妹さんもそれに縛られ続けるわ…どんな形になるにしても、妹さんもそうしたい、それが良いと思わないとね…」
ゴキ兄「難しい話だな…みんなの望む結果何て見えない…」
クモ「…そうね……」
クモ「“自分はどうしたいのか?”…か……」ボソッ
ゴキ兄「なに?」
クモ「いえ、何でもないわ」
ゴキ兄「あっ……そう…」
クモ「……バカね…」
ゴキ兄・クモ「………」
ゴキ兄「ちょっと散歩してくる」カサッ
………
カサ カサッ
ゴキ兄(はぁ……しっかり自分で考えてたつもりなんだけどな……“どうすることが正解か?”…か……)
ゴキ兄(ホントにその通りだな…自分が本当にそうしたいというよりは、まず“現状を崩さないタメには”を考えてた…)
ゴキ兄(結局妹も迷走を現状維持!俺も回廊堂々巡り!………)
ゴキ兄「ふぅ、バカだなぁ」
━━━━━━━━
カサッ
ゴキ妹「あれ?…クモ姉様」アセアセ
クモ「あら? 妹ちゃんお帰り」
ゴキ妹「えと、にぃは?」キョロキョロ
クモ「散歩中よ」
ゴキ妹「そ、そか」
クモ・ゴキ妹「………」
クモ「妹ちゃん、少し話しをしない?」
━━━━━━━━
ゴキ兄(兄妹で在る事は悪いことでは無いだろう。…だが、無理に強制して在るべきではない)
ゴキ兄(互いに依存し、曖昧に縛られる…縛られる限り妹の世界は広がらない、至極狭い視野の中で無限ループが繰り返される)
ゴキ兄(それを無意識に産み出したのは俺…俺が妹離れをしなければ駄目だ…居なくなれば……イナクナル…?)
━━━━━━━━
クモ「妹ちゃんに仲の良い友達っている?」
ゴキ妹「…あんまりいないょ」
クモ「ずっと兄妹で過ごして来たの?」
ゴキ妹「うん…他の虫と関わらなかった訳じゃ無いけど…にぃと一緒だった」
クモ「ゴキ兄の事が好き??」
ゴキ妹「…うん……」
クモ「………」
ゴキ妹「………」
ゴキ妹「…私にはにぃしか居ないから…」
クモ「ゴキ兄が居なくなるのが不安?」
ゴキ妹「居なくなるのは…イヤ! 孤独はイヤッ!!」
━━━━━━━━
ゴキ兄(イナクナル…? ダレガ…?)
『ほんとに?…
…いいこにしてたらよくなる?…』
ゴキ兄(ヤメロ……ナニヲ…)
『面倒を観てくれることが嬉しいの…
…私も安心して…』
ゴキ兄(オモイダシテル…?)
『幼ゴキ1を孤独にしてどうする!?』
ゴキ兄(コドクハダメ……でもっ!)
━━━━━━━━
ゴキ妹「そう思うから…にぃを失いたく無いから…好きと思ってるのかな……」
クモ「好きなのは本当だと思うわよ?」
ゴキ妹「うん…でも、たぶん誰かを愛するのと違う。繋がるタメの理由が欲しかったのかも知れないの…」
クモ「そう…今からでも遅くは無いわ…兄と一緒でも、妹ちゃん一匹でも良いから、色んな虫と関わって視野を広げれば良いと思うわよ」
ゴキ妹「うん!…でも、一匹はちょっと寂しいかも…」
クモ「それでも、繋がりは失われ無いわ、こうして一緒に過ごした事は事実だから…」
━━━━━━━━
ゴキ兄(過去が消える訳じゃない。 たとへ離れても、孤独ではないよな…)
ゴキ兄(あいつらと会うことは叶わないが、友達であることに代わりは無い)
ゴキ兄(…ましてや妹やクモとは会える)
ゴキ兄(うん…決めた!)
━━━━━━━━
ゴキ妹「私も前に踏み出すの! …だから…クモ姉様も自分のしたいようにして…」
クモ「ッ!! …えぇ…大丈夫…もう、迷わないわ。 私も妹ちゃんやゴキ兄に色んなことを教えて貰ったわ…」
ゴキ妹「そんなこと…// 私はワガママで…//」
クモ「ふふ…♪ 本当よ? …これからはお互いに前に進みましょ?」
ゴキ妹「うん! 約束だよ♪」にこっ
クモ「えぇ、約束よ」にこっ
……………………
ゴキ兄「……う、うーん!」
ゴキ兄(あのまま、寝ちゃったか…)
ゴキ兄(このままだと心配かけるだろうから、クモには話しとくか…)カサッ
………
ゴキ妹「……zzZ」
カサッ
ゴキ兄「あれ??…クモは?」
ゴキ妹「……zzZ」
ゴキ兄「オイ! 妹!! 起きろ!!」ユサユサ
ゴキ妹「…う…うん?」
ゴキ妹「あ!…にぃお帰り」
ゴキ兄「クモ知らない?」
ゴキ妹「へっ? 一緒に寝たはずだけどぉ…」
ゴキ兄「早く起きて散歩でもしてるのかな?」
ゴキ妹「そうじゃないかなぁ?」
………
ゴキ兄「何処に行ったのかな?ご飯を食べてもまだ帰って来ない…」
ゴキ妹「分からないよぅ…約束したのに…」
ゴキ兄「約束? 何の話をしてたんだ? なにか、居なくなる素振りとか無かったか!?」
ゴキ妹「え、えと、ちょっと思い出すね」
ゴキ兄(何処に行った…アイツ…?)
ゴキ妹(クモ姉様はにぃが好きじゃなかったのかなぁ?…うーん)
ゴキ妹(クモ姉様のしたいことってなに? 私には一匹でも兄と一緒でも良いから、色んな虫と関わりもってって言ってたけど…)
ゴキ妹(あれ??一匹か兄一緒だけなの??)
ゴキ妹「あっ!!」
ゴキ兄「うおっ! ビックリした! 何か分かったか?」
ゴキ妹「にぃはクモ姉様が好き!!?」
ゴキ兄「はぁ!? いきなり何を!?」
ゴキ妹「良いの! 好き!?」
ゴキ兄「前にも言ったろ? 特別な感情を抱いても“一緒”になる資格は無い」
ゴキ妹「うん! じゃあ、にぃは探しに行って!」
ゴキ兄「はぁ??」
ゴキ妹「とにかく探さないとダメなの! じゃないとずっと会えないの!」
ゴキ兄「はぁ!? いきなり何を!?」
ゴキ妹「良いの! 好き!?」
ゴキ兄「前にも言ったろ? 特別な感情を抱いても“一緒”になる資格は無い」
ゴキ妹「うん! じゃあ、にぃは探しに行って!」
ゴキ兄「はぁ??」
ゴキ妹「とにかく探さないとダメなの!じゃないとずっと会えないの!」
ゴキ兄「お前はどうするんだよ?」
ゴキ妹「私は私でやることあるから、またいつか会うの! その時はクモ姉様も居るの!」
ゴキ兄「お前……妹が良いなら」
ゴキ兄(元々そのつもりだったし…でも、クモは何で…?)
ゴキ妹「私は良いの! にぃはクモ姉様と話さないとダメなの! 約束だよ!」
ゴキ兄「…ああ! 分かった!」
ゴキ妹「しばらく離れても私達兄妹だよね?」
ゴキ兄「当たり前だ。…それを含めて約束する」
ゴキ妹「うん! あと、にぃは自分に素直になって! またね!」カサッ
ゴキ兄「ああ、またな!…しかし、唐突に……素直になれ…か…」カサッ
ゴキ兄「……クモ……」
ゴキ妹(…クモ姉様はきっとにぃと“一緒”なの……)
━━━━━━━━
クモ(今頃心配してるかしら?……でも、ずっと“一緒”にはいられないものね…)
クモ(みんながまた前に進み始めたのに、私がいたら、ゴキ兄…アナタの枷になってしまうわ…)
クモ(それは不協和音として広がり、せっかく迷路を抜けたのに、新たな迷路を形成する事になるかも知れない…妹ちゃんも巻き込んでね…)
クモ(だから…今が丁度良い区切りよね……私は蜘蛛で、アナタはゴキブリなのだから……)
クモ(ふふふ…私がメリット無しに誰かの幸せを願うなんてね……昔は不思議だったけど、別に悪い気分じゃないわね……)
……………………
ゴキ兄(ったく何処にいるんだよ…もうあれから何日たった?)
ゴキ兄(しかし…妹に教えられたようなものだな…居なくなって実感した…俺はクモが好きだ…だから、会わなきゃッ!)
ゴキ兄(あぁ…此所は…懐かしいなぁ、クモと初めてまともに話した場所だ…あのときのクモは随分ドライに感じたものだ…)
ゴキ兄(ある意味あのときのアイツみたいにドライに、冷静に考えられたら、変に迷走する事も無かったのかもな…)
ゴキ兄「うん? あれっ!……クモか!?」カサッ
ゴキ兄「げっ! ちが!!」
クモD「なーにコイツww餌の方から近寄って来たわよww」
ゴキ兄「いやー、知り合いに似ててさー、バイバイ!」カサッ
クモD「逃がすわけ無いしーwwそんなに近寄って来てくれたんだものww」ガシッ
ゴキ兄「お姉さん俺には、やることが合ってさぁ~、ちょっと見逃してくれない?」
クモD「いやいや、無理だしーwwってか蜘蛛に捕まってるのに何で余裕なの?」
ゴキ兄「必至必至! いやホント! 俺には会わなきゃいけない奴がいるから!」
クモD「そうなんだww大丈夫この辺のゴキブリならあの世で再会させてあげるしーww」
カサッ
クモD「あっ! 聞こえてるーwwもう一匹来たしーww」
ゴキ兄「見えないけど、お姉さんが逃がしてくれてもアウトだな…アイツに…クモに会って伝える事が合ったのにな…」
クモD「そういうことだしーwwじゃあ、いただきまーす♪」
ゴキ兄「くっ……」
ゴキ兄(あーあ、なんとも呆気ないもんだ。何一つ“約束”を守れ無かった……ごめんな…)
ガブッ! ブチッ!
『あら?不思議そうな顔をしてるわね』
『獲物にされたからかしら?』
『聞きたいことは色々有るかも知れないけれど』
『答えはとても簡単よ』
ゴキ兄「何で…夢か?」
クモ『私のオスに手を出した!』
ゴキ兄「はっ?いやオマエ?」
クモ「あら?アナタなにキョトンとしてるの?」
ゴキ兄「何て言った?」
クモ「アナタなにキョトンとしてるの?」
ゴキ兄「その前だよ!」
クモ「あれは…// 勢い//」
ゴキ兄「勢いなのかよ!」
クモ「だってアナタが……アナタの伝える事ってなによ?」
ゴキ兄「あ゛っ! その…//」
クモ「な に よ ?」
ゴキ兄「俺達はなにもかも“一緒”じゃない」
クモ「そうね…」
ゴキ兄「本来この感情を持つ資格は無いが、それでも俺はクモと“一緒”に居たい…離れてから、余計にそう思うようになった」
クモ「考えてることは“一緒”なのね…」
ゴキ兄「それじゃ」
クモ「えぇ…私も“一緒”に居たい…もう諦めたハズなのに、日が経つごとに強くなったわ…でも…」
ゴキ兄・クモ『後悔しない?』
クモ「“一緒”にいることしかできないのよ?」
ゴキ兄「オマエを残して“一緒”にいられなくなるのは確定してる」
クモ「今さらそんなことはいいわよ」
ゴキ兄「むしろそれが、俺の望み」
クモ・ゴキ兄「……………」
クモ・ゴキ兄「…………//」ギュッ
……………………
クモ「妹さんは元気?」
ゴキ兄「妹“さん”て他人行儀じゃなくても良いだろ?」
クモ「ふふ…そうね…本当に義姉になったようなものよね」
ゴキ兄「はは…そうだな。 アイツはアイツのやることがあると言って別れたよ…オマエと約束したとか言ってたぞ?」
クモ「あら?ホントに? お互い約束が果たせたかしら?」
ゴキ兄「なんの約束したんだよ?」
クモ「それは秘密よ」
ゴキ兄「へいへいそうですか」
クモ「あら?すねたかしら?」
ゴキ兄「別に…今は何となくわかる」
ゴキ兄「それと、俺も約束がある」
クモ「なに?」
ゴキ兄「ずっと兄妹で在ることと、また、また妹と再会すること…オマエと一緒にな」にこっ
クモ「ふふ…それは素敵な約束ね」にこっ
……………………
カサッ
ゴキ兄「ただいま」
クモ「お帰り…アナタ少し動きが鈍くなった?」
ゴキ兄「かもしれないな…あれからもう何日も経ったんだ…」
クモ「妹はホントに此所に来るの?」
ゴキ兄「あぁ、此所は俺と妹にとって、もっとも思い出深い場所だから…」
クモ「アナタがそう言うなら…」
ゴキ兄「オマエは変わらないな…」
クモ「少しは変わったわよ?」
ゴキ兄「“少しは”…な……もし、願いが叶うなら、今度は同じ生き物に産まれ…ずっと同じ時をご飯食べて、話して、寝て…過ごしたいな…」
クモ「それは素敵な“日常”ね……私ももちろんそう願った事が無いと言えば嘘になるわ…でも、自分で決めたことよ? 私達は“非日常”が素敵な“日常”でしょ?」
ゴキ兄「はは…確かにその通りだな。 俺にとっては出来すぎた幸せだ」
クモ「……バカ//」
……………………
カサッ
『やっと見つけた…』
ゴキ妹「にぃ!クモ姉様!久しぶり!!」
クモ・ゴキ兄「!!!」
クモ「妹ちゃん!?」
ゴキ兄「妹!?」
ゴキ妹「遅くなったけど…妹だよね?」
ゴキ兄「当たり前だ“約束”しただろ?」
クモ「私もよ…妹ちゃんも成長したわね」
ゴキ妹「辛い時もあったけど…沢山友達出来たよ!」
ゴキ兄「良かったな!」
クモ「ゴキ兄はよく心配してたのよ?」
ゴキ妹「もう!まだ子供扱い?」
ゴキ兄「それでも心配になるのが兄だ」
ゴキ妹「あははwにぃはシスコンだもんねww」
クモ「ふふwそれはそうねww」
ゴキ兄「むぅ…」
ゴキ妹「それより、にぃとクモ姉様が“一緒”で私も嬉しいよ♪」
ゴキ兄「まぁ…その……//」
クモ「ありがとね♪ あと、もう“様”は要らないわよ、ホントに義姉のようなものだし」
ゴキ妹「なんか慣れちゃったけど…そうするね! 長居するとお邪魔になるから、お母さんに挨拶したら帰るね♪」
ゴキ兄「気にするなよ」
クモ「あら?言うようになったわねぇ?」
ゴキ妹「あははwまた来るよ」
……………………
ゴキ兄「……ふぅ」
クモ「そろそろ…なのね……」
ゴキ兄「そう…みたいだな…」
ゴキ妹「にぃ……」
ゴキ兄「そう悲しい顔をするな…寿命を全う出来ただけでも…幸せ者だ…」
ゴキ妹「うぅ…」ポタッ
クモ「………」
ゴキ兄「妹は早く子供を作れ…恋仲はいるのだろ?」
ゴキ妹「う゛ん…」グスッ
ゴキ兄「お母さんも…きっと心配してるぞ?」
ゴキ妹「う゛ん…約束する゛…」グスッ
ゴキ兄「なら安心だ……最後に…クモと話がしたい…」
ゴキ妹「分かった…外すね゛…」グスッ
クモ「良いの?」
ゴキ兄「妹がいると…恥ずかしいんだよ…」
クモ「えぇ…分かったわ」
ゴキ妹「外に…いるね゛…」カサッ
ゴキ兄「すまない…」
クモ「………」
ゴキ兄「妹は…行ったか?」
………
ゴキ妹「終わった?」
クモ「えぇ…息を引き取ったわ…」
ゴキ妹「そう…」ポタッ
クモ「妹ちゃん…ありがとう…アナタのお陰で…アナタと“約束”したから…私は大切なものを手に入れる事が出来たわ」
ゴキ妹「ううん! 私も、にぃも…クモ姉がいたから…前に進めたと思う…にぃも幸せだったと思う!! お礼を言うのは私の方だよ゛」グスッ
クモ「ありがとう…ホントに立派になったわね…妹ちゃんはゴキ兄の…ううん、私達の誇りよ」
ゴキ妹「う゛ん……ありがとう゛…」グスッ
ゴキ妹「クモ姉は泣かないの…?」グスッ
クモ「“私”は泣け無いわ…こうなることを知って“一緒”にいたのだから…“私”が悲しみに暮れたら…ゴキ兄はきっと後悔するわ…」
ゴキ妹「にぃは本当に幸せ者ね…後悔なんてしないよ……やっぱりクモ姉で良かったよ」にこっ ポタッ
…………~~~~~~~~~~~~~~
あれから、ゴキ妹も天寿を全うし、その子供も天寿を全うするくらいの長い時間が過ぎました。
彼女の中で遠い過去の想い出となりつつあります。
彼女は相変わらず蜘蛛らしくないクモです。
~~~~~~~~~~~~~~~~…………
クモα「ヒャッハーw ここは通さねぇぜ!」
ゴキ「ひっく…お母さん…」
クモα「あ~ん!? お母さんだぁ? じゃあ、ガッツリ噛んでやるから、お母さんに聞こえるように叫べよ~ww」
クモα「いただきま~すw」
ゴキ「!!」
クモ「ちょっと待ちなよ」ガシッ
クモα「あ、姉御!」
クモα「こんなところにいらして、なにしてるんですか!?」アセアセ
クモ「ああ、ソイツは私が狙ってた獲物なのよ」
クモα「そ、そうなんですか~」
クモα「丁度追い詰めたんでどうぞ」アセアセ
クモ「そう?ありがと。 もう行って良いわよ?」
クモα「へっ??」
クモ「さっさとお行き! 獲物をアナタに変更しても良いのよ?」
クモα「す、すぐ行きます! ひぃーー!!」カサカサッ
クモ「………」
クモ「さて…アナタ?」
ゴキ「ひっ!!」ビクッ
クモ「逃げもせずに固まって……そんなに食べられたいの??」
ゴキ「い、いやだょ…」グスン
クモ「じゃあ、さっさとお家に帰りなさい」
ゴキ「えっ!?」
クモ「お母さんが待っているのでしょ?」
ゴキ「……グスン」
クモ「ほらほら! 泣かないの。オスでしょ?」
ゴキ「…お母さんも…お父さんも…もういなくて…帰るところなんて……」グスッ
クモ「………」
クモ「じゃあ、せめて蜘蛛のいるここは離れなさい…いないところに連れて行ってあげるわ」
ゴキ「へっ?」
クモ「そこで物陰に隠れてすごせば、なんとかなるわ」
クモ「さっ、行くわよ」カサッ
ゴキ「あ、うん…」カサッ
…………~~~~~~~~~~~~~~
ゴキ兄との暮らしは彼女からすれば、ほんの僅かな時間でした。
想い出を抱え、その時より遥かに長い時間がたった今も、未だに他の蜘蛛と家庭を持とうなどとは考えてもいません。
寂しさからなのかたまにふと、彼との間に子供が出来たなら、私はしっかり育てられたかな? 私が育てたら性格はどっちに似るんだろう?
と、叶わないと理解した上で、そんな風に思うこともありました。
思うだけだった…
~~~~~~~~~~~~~~~~…………
クモ「ここに蜘蛛はいないけど、人間には気を付けなさい?」
ゴキ「うん……」
クモ「ホラ! シャキッとしなさい!」
クモ「そんなんじゃ、メスにモテないわよ?」
ゴキ「…でも、どうして良いのか…」
クモ「う~ん…じゃあ、成虫になるくらいまでは、面倒見てもいいけど…」
ゴキ「ホ、ホントに!?」
クモ「でも、蜘蛛と一緒にいたら、あんたゴキブリの友達出来ないわよ?」
ゴキ「ううん」フルフル
ゴキ「ぜんぜんいいよ! 僕おばさんといっしょにいたい!」
クモ「おば!…確かにあんたより遥かに生きてるけど、まだまだおばさんじゃないわ! クモお姉さんと呼びなさい!」
ゴキ「うん、クモお姉さん♪」
クモ(しかし、蜘蛛の居ない場所とはいえ、ここで暮らすのか…………ゴキ兄……)
…………~~~~~~~~~~~~~~
それでも、彼女は幸せです。
その僅かな時間は、彼女にとってその後が大きく変わる程の事でした。
丁度乾いたオアシスに水が溢れるような、モノクロの絵画を極彩色に色付けするような、濃密な時間でした。
その事が過去にあり、今の自分が有る。そう思える経験が出来、その想い出を持っているだけで幸せでした。
しかし、最近はもし全てを失い生きる術を無くした子が居て、相手も望むのならば、自分の子として育てようとも、思っていました。
それは、彼を忘れる為でも、寂しさを紛らわす為でもありません。
~~~~~~~~~~~~~~~~…………
ゴキ「クモ姉!」
クモ「あんたね~、もう十分成長したんだから、いい加減姉離れしなさいよ…いつまでたっても、友達出来ないわよ?」
ゴキ「クモ姉が居るからいいんだよ♪」
クモ「最初に言ったこと忘れたの?」
クモ「成虫になるまでは…って言ったわよね?」
ゴキ「…うん……でも…僕、クモ姉と一緒にいたい…」
クモ「…あんたね~//…いい加減にしないとお仕置きするわよ?」
クモ(私達と…同じ道を歩む必要は無いわ…)
ゴキ「ホント!」
クモ「いや、何で喜ぶのよ…ドMめ…」
ゴキ「いつの間にか、イイと感じるようになってしまいました//」
クモ「…ったく、もう…………」
クモ(アナタと子育てしても、こんな風に育ったのかしら?…)
ゴキ「クモ姉??」
クモ「ん?…なによ?」
ゴキ「何だか、哀しいような、嬉しいような、遠くを見て物思いに耽ってる感じ…」
クモ「…んー、まぁ…ちょっと考え事を…ね…」
ゴキ「外に出てる時もそんな感じだよ?」
クモ「っ!!……まぁ、長く生きてると色々有るのよ…」
ゴキ「僕はクモ姉と一緒に居るよ!」
クモ「あんたは姉離れしなさい!」
ゴキ「クモ姉がいなかったら、僕は生きてすらいなかったよ…僕はクモ姉が好きだよ」
ゴキ「過去に哀しい事があったなら、そんなの忘れてよ!」
クモ「友達居ないのに、告白は出来るのね~。……あはは…w」
ゴキ「!!…笑わないでよ!…本気なのに…」シュン
クモ「あらあら、オマセさんねぇ? …それと、確かに哀しいこともあったけれど、忘れる気もないわ」
ゴキ「へっ?どうして?」
クモ「私自身が望んでその道を歩んで生きていた。 それは今も変わらないわ…だから、辛く感じる時が有っても、想い出を捨てる必要は無いのよ」
クモ「それが私の…」
…………~~~~~~~~~~~~~~
居なくなった者を想い続け縛られている?
…他から見たらそうかもしれませんし、一般的に幸せと言い難いかも知れません。
彼女は今も、そうする必要のない、過去に決めた道を歩み続けているのですから…
ですが、それは彼女が蜘蛛としてではなく、あくまで一匹のメスとして、クモとしてあり続けた結果なのかも知れません。
そして、後悔する事も無いでしょう。彼女は決して哀傷を残している訳ではなく、強い意志でその道を歩む事を決めていたのですから…
~~~~~~~~~~~~~~~~…………
クモ(アナタの……ゴキ兄の最後に望んだ通りとは、違うと思うけど……今も昔も私は幸せよ……そういえば、最期に言って無かったわね……
……ありがとう…私も愛してるよ…//)
・~・~・~・~・~・~・~・
ゴキ兄「妹は…行ったか?」
クモ「えぇ、行ったわ…」
ゴキ兄「そうか…最期に…云いたかった事が…あるんだ…」
クモ「なによ…?」
ゴキ兄「俺は…オマエに…甘え過ぎたのかも…知れない…」
クモ「……?」
ゴキ兄「種族も違えば…寿命も…違う…さらに…子供も作れない! …しかも…最近は…介護ヘルパーを…させている…ようなものだ…」
クモ「………」
ゴキ兄「出逢いも…最悪なら、…別れも最悪! …もう俺に…付き添わなくて…良いん…だから…オマエは…蜘蛛なんだから、蜘蛛の…中で生きて、しっかり…伴侶を見付けて…幸せに…なってくれ…」
クモ「…云いたい事は終わり?」
ゴキ兄「えっ!?…あ!…うん…」
クモ「今更何言ってるのよ?」
ゴキ兄「??」
クモ「アナタは、アナタにとって私が必要と思ったから、私が一緒に居るとでも思ってたの?」
ゴキ兄「………」
クモ「私にとってもアナタが必要だから、お互いにそう思うからでしょ?」
ゴキ兄「でも…俺は…オマエの最期…まで、…付き合え…ない……だから…今後は…」
クモ「だから、それはお互いに最初からわかっていたことよ? それでも、私達はお互いを選んだ。それだけのことよ」
ゴキ兄「……俺は…幸せ…だった……、でも、…オマエ…は…まだこれからも…ずっと…生きる…訳で…」
クモ「何を幸せと思うかなんてそれぞれよ…私は……アナタと……ゴキ兄と、過ごすことの出来た時間が確かにあった事が幸せよ……かけがえの無い、大切なものよ…」
ゴキ兄「……ありがとう……だからこそ……オマエも……別の…しあわ…せ……を………」
ゴキ兄「…ク…モ……あ……ぃ……………」
クモ「……………」
クモ「……バカよね……本当にバカよねぇ……」ポタッ
クモ「…最期まで…私の事を気にして…」ポタッ
クモ「…私は自分で望んで選び、掴んだこの幸せで…もう、お腹一杯なのよ……」ポタッ
クモ「ふふ…泣いてはダメね…心配して眠れないわよね?」にこっ
クモ「それにね……私は誰に何を言われようが構わないのよ……一般的で無いけれども、ずっと後悔しないわ………」
クモ「それが私の生き方」
━━━━糸冬━━━━
◇あとがき◇
以上終了致しました。
ゴキブリと蜘蛛でラブコメというかなり謎のジャンルですが、最後まで読んでくださった方ありがとうございます。
台本形式で、解りづらいところも多々有ったと思います。ごめんなさい。
最初からゴキ兄とクモでくっ付けるつもりでしたが、コイツらの性格でどうしたらくっ付くんだ?と、苦心しました。
正直何度か、妹とくっ付けてしまおうと思いました。
苦心の結果後半のラストスパートですが、もうセリフ書いてて恥ずかしかったですね…打ち切りの決まった漫画のように勢いでやりきった感じです。
ひとつ言えるのは、ラブコメはやはり人…せめて人のような形をした生き物(天使とか)でやるものですね。
愚痴っぽくなりましたが、お付き合いありがとうございましたm(_ _)m
しばらくは、ギャグでも書こうと思います(^o^)ノシ
>> 177
クモ「だから、それはお互いに最初からわかっていたことよ? それでも、私達はお互いを選んだ。それだけのことよ」
ゴキ兄「……俺は…幸せ…だっ…
タイトルキターーー(><。)。。
そして終わった・・・
主乙です。
個人的には良作でした。
構成も巧いと思うけど、タイトルがいつ来るか待ってせいか、ラストは鳥肌もんだった。
これ、スレタイで損してる気がする。
一応言っておくか・・・
続編希望
- << 182 ちょいちょいありがとうございますm(_ _)m 自分の中でタイトルのセリフを最もインパクトを持つタイミングで出したかった…。 あと、【クモ「それが私の生き方」】という作品が終りという意味も込めて最後のセリフにした。 スレタイってか、最初ギャグだし…俺自身そのつもりだったし…この作品も、後日談書くにしてもネタが無いから、クモと絡ませようってくらいだったし… 初期と比べると俺自身含めて、おそらく誰も予想出来ない方向に行ったから、損もクソも無いだろw 人気が欲しいのならゴキブリをメインにしてる時点で間違いだしなw 続編希望っておまwこれ以上何を書けと?? 俺の力量じゃ、ここから話は広げられんw
>> 180
タイトルキターーー(><。)。。
そして終わった・・・
主乙です。
個人的には良作でした。
構成も巧いと思うけど、タイトルがいつ来る…
ちょいちょいありがとうございますm(_ _)m
自分の中でタイトルのセリフを最もインパクトを持つタイミングで出したかった…。
あと、【クモ「それが私の生き方」】という作品が終りという意味も込めて最後のセリフにした。
スレタイってか、最初ギャグだし…俺自身そのつもりだったし…この作品も、後日談書くにしてもネタが無いから、クモと絡ませようってくらいだったし…
初期と比べると俺自身含めて、おそらく誰も予想出来ない方向に行ったから、損もクソも無いだろw
人気が欲しいのならゴキブリをメインにしてる時点で間違いだしなw
続編希望っておまwこれ以上何を書けと??
俺の力量じゃ、ここから話は広げられんw
- << 187 確かにww むしろVIPで書けってジャンルだなww この作品の何がすごいって、あくまで追加のシナリオってとこだな 俺は>>183を支持します >>94 の状態からここまでもっていった主なら、カマキリ夫妻もなんだかんだ良作にすると信じてる つか、タイトル的に最初から大分考えてたんじゃないのか? 考えて無いとあんなタイトルつけれんだろ?
>> 187
過大評価しすぎだバカ…う、嬉しくなんて無いんだから…//
いや、でも蟷螂は本気で何にも分からん。バッタに鎌がついたような外見してて、交尾後にメスがオスの首を落とすくらいしか知らん。幼虫がどんなのかも知らんorz
タイトル付けた時点では、三種の神器が既出だから、クモ絡ませて軽いラブコメにしようってのと、種族が違うのに恋するから、このセリフを最後の方に言わせよ!ってくらいだよ
94くらいから、ゴキブリとアシダカグモを調べてって寿命とか、他の虫に強いクモが物音に敏感な怖がりで長距離逃げないとか知ったから、これでフラグ立てよってのと、ラストの辺りは思い付いた
その辺で、>>168-174のナレーションまでと、>>176-177は先に書いてた。
どうでも良いけど、そのときの原文は>>176-177→>>168-172→>>174のナレーション→173の順だった
最終的に今の順番の方が良いかな?と思い変更及び加筆修正。>>173に「それが私の…」ってセリフが有るのはその名残り
と、まぁ後はラストに向かってフラグ立てていく行くだけのハズだったが、途中途中のイベントが……オモイツカナイ/^o^\
HAPPY
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2011
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土 ● o ● 土
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