＝start★Over＝

ﾊｽﾞﾑに何か伝えたいのに声にならない。

ﾊｽﾞﾑは指で私の涙を拭うと…

ﾚﾝを二人で育てよう。そしてﾚﾝの笑顔を沢山作ってやろう!!平凡かもしれねぇけど…どこにも負けない幸せな家庭ってヤツを俺とお前とﾚﾝで築いて行こう。



うん。


私はそう返事をしていた…。


ﾘｵ…。

ﾊｽﾞﾑの唇が私の唇に軽く触れた。


ヘタクソ💧


おまっ!!
このタイミングでそれはねぇ～だろ😩


そう言ってﾊｽﾞﾑは深いキスをした。


やべぇ💧
お前、可愛すぎる!!これ以上したらガマン出来ねぇ…


そう言って私から離れると…寝室で眠っているﾚﾝの布団に入り眠っているﾚﾝの髪を撫でていた。


ﾊｽﾞﾑ。


なんだ？


これ…やる！


とメンズショップで買った袋をﾊｽﾞﾑに押し付けた。
なんだか…無性に恥ずかしかった私は、グラスやお皿をキッチンに運び洗い物をした。


ﾘｵ、マジ嬉しい！
ありがとな😂


と言って洗い物をしている私を後ろから抱きしめた！


よせよ!!
変態野郎～💧


おまっ!!
ムードもへったくれもねぇな💧

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そして…泊まると言っていたﾊｽﾞﾑは…


やっぱ帰るわ!!


と言って帰って行った。


なんなんだ💧
アイツわ!?
そして私も風呂に入り髪を乾かし眠りに就いた。

あれだけのプロポーズ!?をされたのに…爆睡しちゃう私もつくづく冷めた女なのか？

寝て起きて朝になったらﾊｽﾞﾑへの想いも醒めていたりしてね💧

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翌日、仕事に行くと…


ﾊｽﾞﾑの髪が黒くなっていた。


似合わねぇ💧


なんだと💢
お前が茶髪にﾋﾟｱｽは嫌い!!っつぅから染めたのに😩


いいから仕事しろよ💧


かぁ～!!
生意気な女だね～😱

と言い仕事に向かった。

本当は…凄く似合ってると思った。黒髪のﾊｽﾞﾑに大人の男を感じたが、なんだか恥ずかしくて悪態をついてしまった💧

どうやら…寝て起きてもﾊｽﾞﾑへの想いは醒めなかったらしい(笑)


しかし💧

この想いとやらは、なんなんだろう？

敦史には感じた事のない想いをﾊｽﾞﾑには抱いている。

家族愛と恋の中間地点のような想いなんだろうか💧

いや💦
なんか…もっと大きな想いで絶対的なものを感じる。

これは…一体なんなんだろう？

ﾊｽﾞﾑは、私とﾚﾝに何の見返りも求めず与え続けたい愛だと言った。

この想いは…子供が親に抱く絶対的な信用に似てるような？
守られてるような安心感か？

でも…それだけじゃない。

ﾊｽﾞﾑに一本筋の通った男らしさも感じる。

まぁ…いっか💧

仕事しよ!!

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この日、ﾊｽﾞﾑは遠距離コースの運転で夜まで仕事だった。

翌日の夕方、仕事を上がりﾚﾝを保育園に迎えに行きアパートに帰って来ると…


おせぇ💧
腹減った😩


はじゅみゅらぁ～😃

ﾚﾝ～!!ただいまぁ😊

おかえり～ぃ😃


アパートの鍵を開けると、ﾊｽﾞﾑはお風呂を洗って勝手にお湯をはった💧


私は洗濯物を取り込み急いで畳んだ。

炊飯器はタイマーをかけていたので丁度ご飯が炊けた。

ﾊｽﾞﾑはﾚﾝと風呂に入っていた。ﾚﾝのハシャぐ声や笑い声が聞こえた。

私はオムライスとコーンスープとサラダを作った。


いただきます😊

いたらきやしゅ😃


うめぇ😂

うめぇ😃


おぃ💧


ﾊｽﾞﾑはﾚﾝの残したオムライスまで食べていた。


洗い物を済ませ片付け終えるとﾊｽﾞﾑとﾚﾝはプロレスごっことやらをしていた💧

ﾚﾝはﾑｷになってﾊｽﾞﾑと戦っていた💧

私はその間に風呂に入った。

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風呂から出て髪を乾かし終えると、ﾊｽﾞﾑがﾚﾝの歯磨きを手伝っていた💧

まるで親バカだな。
トイレを済ませﾊｽﾞﾑはﾚﾝと布団に入った。
ﾊｽﾞﾑがﾚﾝを後ろから抱っこしていると、ﾚﾝは疲れていたのか直ぐに眠りについた。

お疲れ。
ビール飲む？


いや💦
帰るわ!!


ふ～ん。


ﾚﾝが俺を父親だと認めてくれるまで、毎日来るから。
だけど…一つ屋根の下で寝泊まりしちまうと、我慢出来ないから💧ﾚﾝが寝たら帰るよ。


わかった。


なんだ？
淋しいのか😁


ざけんなボケ💧


ぢゃぁ～!!
また明日な😉


ﾊｽﾞﾑは私の髪を優しく撫でて帰って行った。


淋しいのか？

って聞かれて…正直淋しいと思った。
だけど、淋しいなんて口が裂けても言えない。

ﾊｽﾞﾑは毎日、ﾚﾝに会いに来てくれると言った。

それなら、私はﾚﾝとﾊｽﾞﾑの為に毎日美味しいご飯を作ろう！
そう思った。

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最近…気になる事が一つある💧


誰にも言ってないが、事務のｱｯｺさんに私はどうやら良く思われてないらしい💧

今までは…めんどくさいから気にしないようにしてたが💧


最近は…特にヒドい。

挨拶しても普通にシカトされ💧

コーヒーやお茶を入れてデスクに置いても私が入れたものは一切、飲まない💧

伝票お願いします！
と言っても、当たり前にシカト💧

真正面から歩いて来ても、目をそらし私の方を見ようとはしない💧


何が原因なのか考えても…全く心当たりがない。


だって…私が、ここで働き始めた初日から感じ悪いヤツだった💧

だから、何がそんなに気に入らないのか全くわからん。

めんどくさいから相手にしてないが…

最近は…恨まれてんのかな💧とさえ思う。

言いたい事があんならハッキリ言ってみやがれ💢

って感じだ💧

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昼休み…ｱﾔとお弁当を食べていると、


ﾘｮｳﾔとﾀﾞｲｽｹが来た。
ﾀﾞｲｽｹはｱﾔの彼氏だ。

おっ!!
美味そうな玉子焼き、いただき😁


ﾘｮｳﾔは私のお弁当箱から玉子焼きを摘んで食いやがった💢


うめぇ😂


はぁ…💧


なぁ、ﾘｵ!!
お前、ｱｯｺと何かあった？


別に何も。


ふ～ん、そうか。


なんだ？


いや💦ｱｯｺが若いヤツらにお前の悪口言ってるらしい💧


マジか💧
くだらない😩
アイツさぁ…文句があんなら何で私に言って来ないんだ？
訳わかんねぇ💧


ぷっ😂
そりゃあ…ﾘｵには面と向かって言えねぇだろ～💧
お前、強そうだもん😱


強そうかぁ？
私は今まで女と揉めた事なんか一度もないんだけど💧


お前…男らしいもんな😁


うるせぇ。
んで、どんな悪口言ってんの？


あぁ💦
バツイチ、子持ちのくせにﾊｽﾞﾑに色目使ってるとか☝

風俗で働いてたらしいとか☝

尻が軽くて股が緩いとか☝

ﾊｽﾞﾑにしつこく、つきまとってるとか☝
ﾊｽﾞﾑに嫌われてんのに気づかないバカ女とか☝

それから…


もぉいい💧
だいたいわかった。

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つまり…嫉妬か。

ｱｯｺさんはﾊｽﾞﾑの事が好きなんだね💧


お前も大変だな～😩若い衆にはｱｯｺの言ってる事は全部ウソだから!!って言っといてやったぞ。


ありがとう。


ついでに、しつこくつきまとってんのはﾊｽﾞﾑの方だ!!ってちゃんと皆に言っといたからな😁


余計な事を💧


でも!!酷くないすかぁ？ﾘｵちゃんが風俗嬢とか💦


おぃ💧ﾀﾞｲｽｹ!!
何でそこだけ取り上げるんだよ。


はははっ💦


ｱｯｺさん…前に一度、副社長に告って振られてるんだよね😔

とｱﾔが言った。


そぉなんだ。


あんまり、ヒドいようなら…副社長に相談してみたら？


ううん。
ﾊｽﾞﾑには言わないで。自分で何とかするから!!


何とかするってどぉやって？


ん…ｱｯｺと喧嘩する。


修羅場だな💧

修羅場だ修羅場😨

怖いわぁ～😱

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その日は、母親にﾚﾝの迎えを頼み実家に連れて帰ってもらった。

仕事を上がり、ｱｯｺが出て来るのを待った。

来た…


ｱｯｺさん!!


何？


ちょっと話したいんだけど。


だから!!
何なのよ！


何で、シカトしたり、悪口言ったりすんのかな？って思って。


はぁ？
頭おかしいんじゃない？
被害妄想もいい加減にしてよ!!


いい加減にすんのは、そっちだろ!!
頭おかしいのもそっちだろ!!
ついでに被害妄想もそっちだろ。


はぁ💢
誰に向かってそんな口聞いてんの!!


あんたしか居ないでしょ💧


職場の先輩に向かって、よくもそんな事を!!


どのﾂﾗ下げて先輩面してんだよ💧
私は、あんたを先輩だなんて思ってないし。


ﾑｶつく💢
私だって、あんたの事なんて最初から大嫌いなんだから!!


だから💧
その理由を聞いてんだけど？


理由なんて無い!!
ただ、あんたが嫌いなだけ!!


いい年して、情けねぇ…😩普通、理由も無しに嫌ったりしねぇだろ💧

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あんたに、私の何が解るのよ!!


解んないよ。
シカトしたり陰で悪口しか言えない卑怯な女の事なんて解る訳ない。


卑怯はどっちよ!!
副社長に色目使って…。


はぁ💧
それが本音か。


……
…!!


んで、あんたはどうしたいの？


消えてよ…私の前からも副社長の前からも消えてよ～!!


無理💧
そんなんで人の心は動かせない。
ﾊｽﾞﾑが好きなら…シカトとか陰口言ってないでﾊｽﾞﾑに自分の気持ちを伝えたらいいんじゃないの？


……
…伝えたわよ。だけど、好きな人が居るって振られたわ😢


そっか。
私は片思いの気持ちとか解らないけど…ｱｯｺさんがﾊｽﾞﾑを好きな気持ちは本気なんだ!!って解ったよ。


なら、副社長を取らないで!!


ごめん。
それは無理。
それにﾊｽﾞﾑは物ぢゃない人間だ。
取る取らないの問題じゃない…ようはﾊｽﾞﾑの気持ちだよね？もし、ﾊｽﾞﾑがｱｯｺさんを好きなら私は、きっぱりさっぱりﾊｽﾞﾑを諦めるけどね。

私は、そんな簡単には諦められない!!


そっか。
なら、その気持ちをそのまんまﾊｽﾞﾑに伝えてみなよ。

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ｱｯｺさん…私は人を好きになる気持ちは自由だし、誰にも止める権利は無いと思ってるよ。


だったら…


だったら？何？
だったら…逆に私とﾊｽﾞﾑを引き離す権利も無いと思う。


………
…。


ｱｯｺさん、ごめんね。私はﾊｽﾞﾑと家族になろうとしてるの…ﾚﾝの父親になろうとしてくれている。
ﾊｽﾞﾑと居る時のﾚﾝの笑顔も大切にしたいんだ。
私には、守らなきゃならない者があって、それをこれからﾊｽﾞﾑと築いて行こうと思ってる。
だから…私も絶対、引けないよ。


副社長と、結婚するの？


まだ、解らない。
でも…ﾚﾝがﾊｽﾞﾑを父親として必要としたらするかもしれない。


……
…


ｱｯｺさん…ｱｯｺさんと男を取り合うなんて、すげぇヤダけど💧出来れば、私はｱｯｺさんと争いたくないんだ。
こんなふうに言い争ってしまったけど…ｱｯｺさんとは、普通に職場の先輩、後輩で居たいと私は思ってますよ。


……
…ごめん😢


いえ…私こそ、すいませんでした。
明日から、宜しくお願いしますね、先輩!!


うん😭

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とりあえず、大筋で解決したと思っている。


だけど…ﾚﾝの存在がなかったら、ｱｯｺさんに懇願されて、私はﾊｽﾞﾑから気持ちを引いていただろう。

私が居てﾊｽﾞﾑが居てﾚﾝが居るから…この関係は余計に強いのかもな。

私の中でﾚﾝの存在は絶対に外せないから…だからこそ、絶対にﾊｽﾞﾑから引けない。
なかなか理解してもらえないかも知れないが、

私にとってﾊｽﾞﾑへの想いは…確実に恋愛より強いものだと確信した。

母親である以上、私が一番愛してるのはﾚﾝだが…ﾊｽﾞﾑの事は逆に子供が親を一番信頼し一番大切に想う愛に似ている。

そして、そこには穏やかに恋愛感情も存在している。

一言では言えない説明の出来ない愛だと思う。

ﾚﾝもﾊｽﾞﾑも…誰にも譲れない存在だ。

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＝更新情報＝

皆様へ✨

いつもstart★Overを読んで下さり本当にありがとうございます✨

だんだんと冬の気配を感じる今日この頃ですが、風邪などひいておりませんか❓
ウチは、まだインフルエンザの予防接種も受けに行ってないです😩

さて、更新情報についてですが…

長男の期末テストが一週間後と迫っており、親子で危機を感じております😭

なんせ…中間テストは散々な結果だったので😏

おまけに、次男の塾や習い事もあり、塾への送り迎えなど忙しく過ごしております。

そして、私は子供達の塾代を稼ぎに平日は、びっちりパートに出ております😂


長男の塾が終わると食事をさせ、課題が山程出てますので💧
「課題やれ💧」

『休みの日にまとめてヤルし💧』

「なめんな!!やれ💧」

☝などの会話を毎日しております😂


そんなこんなで、なかなか📱に触れない状況にあります😔

夜、📱を片手にベッド入るのですが…疲れているのか爆睡してしまいます😂


言い訳ばかり並べましたが…💧

皆様にはご迷惑おかけしてしまい本当に申し訳ないと思っております🙏

期末テストが終わる一週間後まで更新をお休みさせて下さい🙏

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そして、今から次男の授業参観に行ってまいります💨

来週は…広報委員の集まりもあり💦

小学生、中学生の母親の忙しさを実感しております😂

皆様も忙しい毎日をお過ごしだと思いますが、風邪などひきませんようお体に気をつけて下さい✨

そして…忙しい毎日の中、私なんかの小説を読んで下さり本当に感謝でいっぱいです✨


皆様、いつも本当にありがとうございます！


でわでわ…

１１月２２日くらいまで失礼致します🙇
(＾＾ゞ

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アパートに帰ると…

遅せぇ💧


ﾊｽﾞﾑが待っていた。

ﾚﾝは？


あぁ、実家に行った。


なんだ💧つまんねぇ😩


ﾒｼは？


まだ食ってねぇ。


ハンバーグでいい？

あぁ。


洗濯物を取り込み、風呂を洗いお湯をはった。


早速、ハンバーグにとりかかる。

合い挽きをボールに移しこねて玉ねぎのみじん切り、卵、生パン粉、ケチャップ少々、塩コショウ少々、マヨネーズを入れて更にごねる。

大根の味噌汁を作る。私は長く刻んだ大根を少量のサラダ油で炒めてからそこに出し汁を入れる。味噌をとき、ほんだし少々と鶏ガラスープの元を少量入れて作る。

ハンバーグは、手のひらで薄く伸ばしてから焼く。（普通は真ん中だけ凹ませるのが一般的だが…）
両面焼いてから弱火にする。

その間にキャベツを刻む。

もう一品は、里芋の煮っ転がしを作った。

ﾊｽﾞﾑは、お子ちゃまなので、ハンバーグのソースはフライパンに残った旨味に日本酒少量、ソース、ケチャップ、砂糖ごく少量で煮詰めてソースを作った。

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うまい😲
マジでうまい!!
おかわり🍚!！
ﾘｵ、それ残すなら俺が食う。


よく食べるね💧


おぅ😁
うまいからな。


あっそ。


ﾊｽﾞﾑはほとんど１人で全部たいらげた💧

風呂入るな😊


着替えは？


持って来た😁っつぅか常に持ってるし。

はぁ💧
そぉだったね。


ﾊｽﾞﾑが風呂に入ってる間、洗い物を済まし洗濯物を畳んだ。

ﾊｽﾞﾑが風呂から出た。

ビール飲む？


あぁ😊


その時…📱が鳴った
♪♪♪♪…


もしもし？


ﾘｵ、お母さんだけど…ﾚﾝがアパートに帰りたい!!って泣くの💧せっかく明日は土曜日だからお泊まりさせようと思ってたのに😔
ママとﾊｼﾞｭﾐｭに会いたい!!って泣くのよね💧
ところで…ﾊｼﾞｭﾐｭって何かしら？


わかった！
今からﾚﾝ迎えに行くね。


📱を切った。

ﾊｽﾞﾑは、ビールを開けて飲む寸前だった。

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わりぃ💧
ﾚﾝ迎えに行ってくる。


はぁ？ﾚﾝどうしたんだ😨


アパートに帰りたい!!ママとﾊｼﾞｭﾐｭに会いたい!!って泣くんだと。


そうか…。
なら、俺も行く!!


はぁ？
何の為に💧？


ﾚﾝが俺を必要としてくれてるから俺が迎えに行きたいんだよ。


……。


行くぞ!!


うん。


ﾊｽﾞﾑは私服に着替え車に乗り込む。
私も仕方なくﾊｽﾞﾑの車に乗った。

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私の実家へと運転をしているﾊｽﾞﾑの横顔は嬉しそうな顔をしていた。


私は…すっごい複雑な気分だった。


だって…ﾊｼﾞｭﾐｭの正体が副社長だと知った時の両親のリアクションを想像すると…😨

間違いなくテンション高くなるだろう💧

なんて考えてると実家に着いてしまった。

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ピンポーン♪

実家のチャイムが鳴った。


ガチャっ

ただいま。


どうも、ご無沙汰してます！


ﾘｵ…副社長さんも😲ご一緒なの～💦


ﾊｼﾞｭﾐｭ～っ!!


驚いている母を余所にﾚﾝがﾊｽﾞﾑに抱きついた。


ﾊｼﾞｭﾐｭって？
もしかして😨副社長さんの事なの～💦


はい。


そう💦
とりあえず上がって下さい。


お邪魔します。


リビングに入ると父親が居た。
兄は里帰りしている兄嫁の実家に行っていて留守だった。


こんばんわ。
夜分にすみません！失礼します。


副社長さん!?
ﾘｵが何かしでかしましたか😲？


いえ💦
そうでは、なくて…お父さんとお母さんにお話しがあって伺いました。


それで？
話とは？


お父さん、お母さん、僕はﾚﾝの父親になりたいんです!！
ﾚﾝに始めて会った時から、僕が父親としてﾚﾝを育てたい!!って思いました。


あの～っ
それはどういう事でしょうか？

• 共感0

ﾘｵさんと結婚させて下さい！
僕はﾘｵさんを昔から見て来ました。
実は、ﾘｵがまだ高校生で学校も行かずに荒れてた頃…全てに投げやりなﾘｵを見ていて、ほっとけない気持ちになりました。いつも、どこか淋しそうで、それでいて気の強い眼差しをしているﾘｵに惹かれている自分が居ました。

だけど…その頃、親父の会社が忙しくて、ﾘｵがどこかで元気でいてくれたならそれでいいと思ってました。

数年後、駅の待合室で偶然ﾘｵに再会しました。だけど…ﾘｵの薬指には結婚指輪がはめられていて、子供が居る事を知り…ﾘｵはもう手の届かない存在なのだと思い知りました。

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だけど…その一年後、またﾘｵに再会した時…運命だと思いました！

けして弱音を吐かず人に頼らず強く生きているﾘｵにまた惹かれました。

そして、出来る事なら俺が幸せにしたい!!失ったもの全てを俺が埋めてやりたい!!って思ったんです。
ﾘｵもﾚﾝも同じくらい大切に思っています!!
だからこそ、俺は二人を裏切るような真似は絶対にしません。絶対に悲しませるような事はしません。
だから…ﾘｵとﾚﾝを僕に下さい、お願いします!!


ﾊｽﾞﾑの話しを父親も母親も真剣な面持ちで聞いていた。


ﾘｵは…どうなんだ？

と父親が口を開いた。


私は…離婚した時からもう二度と結婚はしないでﾚﾝと二人で生きて行くつもりだった。
だけど…ﾊｽﾞﾑと居る時のﾚﾝの嬉しそうな顔を見て、ﾚﾝがﾊｽﾞﾑを必要とするならﾊｽﾞﾑと結婚しようと思った。
私にとってﾚﾝが一番大切だけど…ﾊｽﾞﾑはﾚﾝの次に大切な存在になっていったんだ。
ﾊｽﾞﾑもﾚﾝをいつも一番に考えてくれている。ﾊｽﾞﾑは信用出来るヤツだと思う…だから…ﾊｽﾞﾑとﾚﾝと家族になりたい!！と思う。

• 共感0

そうか…。

父親が嬉しそうな顔でそう言った。

母親も…

副社長さん!!
ﾚﾝとﾘｵの事、宜しくお願いします。
ﾘｵは…口も悪いし💧気が強くて生意気で💧躾のなってない所もありますが…弱音を吐かない頑張りやで妻として母として精一杯、努める事が出来る娘だと思っています!!
ふつつかな娘ですが、ﾘｵとﾚﾝの事宜しくお願いします。


はい。
ありがとうございます！
ﾘｵとﾚﾝの事を精一杯幸せにして行きます。


母さん!!
酒持って来てくれ😊。

父親が嬉しそうにそう言った。


はい😊

母親も本当に嬉しそうだった。


ﾚﾝは、ﾊｽﾞﾑの膝枕で安心した顔して眠っていた😪


グラスにビールを注ぐと…


副社長さん!!
娘を宜しくお願いします。

と父親が頭を下げた。


お父さん💦
副社長さん!!はやめて下さい😭
ﾊｽﾞﾑでいいですから～っ💦


そうか💧
ﾊｽﾞﾑ…口が悪い娘で苦労すると思うが宜しく頼む😂


はい。こちらこそ宜しくお願いします😊

乾杯🍻

• 共感0

母と私は、酒のつまみを作った。


父親とﾊｽﾞﾑは、すぐに仲良くなり、ﾊｽﾞﾑは自分の生い立ちなどを話していた。


それを聞いた父親は涙ぐみながら…


ﾊｽﾞﾑ!!
もっと飲め😭
人生色々あるよな💧

などと言ってﾊｽﾞﾑのグラスにビールを注いでいた。


その夜は、父親とﾊｽﾞﾑで夜中の２時過ぎまで二人で語り飲んだくれていた💧


母親は私とﾊｽﾞﾑの結婚を心から喜んでくれた。


ﾘｵ、お母さん…本当はﾘｵとﾚﾝの事が凄く心配だったんだ😔
ﾘｵは弱音を吐けない子だし、ﾚﾝも淋しい想いしてるんじゃないかと思うと不憫で😢
だけど…ﾊｽﾞﾑ君なら大丈夫ね😉
今度こそ、幸せになんなさいよ!!


うん。


その夜、父親にも母親にもﾊｽﾞﾑにも感謝しながら眠りについた。

私は本当に幸せだと思った。

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翌朝、二日酔いのﾊｽﾞﾑとまだ眠そうなﾚﾝを連れてアパートに帰った。


ﾊｽﾞﾑが二日酔いだったので、うどんを作って食べさせた。

うどんを食べて胃薬を飲み少し寝て起きたﾊｽﾞﾑは超元気に回復しやがった💧


ﾘｵ、ﾚﾝ、今から俺の実家に行くぞ～っ😁

わぁ～ぃ😃

マジか💧


急いでお風呂に入り支度を済ませ会長の家に向かった。


会長の家まで歩いて２分なので直ぐに着いてしまった💧


ピンポーン♪


ガチャっ


あら😲

ﾊｽﾞﾑ!!

ﾘｵちゃん、ﾚﾝくんも☺いらっしゃい


お邪魔します。

おじゃじゃしゃしゅ😃


おりこうね😊

ご飯食べた？


まだ。


じゃあ～夕飯食べてってね😉


あぁ。

有難うございます！
は～ぃ😃


ﾚﾝくんは何が好き？

うんとね～

おむらいちゅ😃


そう😊
じゃあオムライス作ろうね♪


うん😃


親父は？


パチンコに行ってるけど、もう帰るって📱あったわよ😊


そりゃ、負けたな💧

だね😊
きっと不機嫌よ💧


はぁ…💧

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キッチンでﾊｽﾞﾑのお母さんと、唐揚げやほうれん草のゴマ和えやきんぴらゴボウやオムライスや冷や奴などを作っていると…

ピンポーン♪

会長が帰って来た。

ガチャっ

おじぃちゃん、おかえりー😃


おぉ、ﾚﾝ😲
来てたのか😊

うん😃

こんばんわ!
お邪魔しています。
私も挨拶をした。

あぁ、ﾘｵちゃん、いらっしゃい😊


親父～っ!!
パチンコ負けたんだろ～💧


とﾊｽﾞﾑが言うと…


アホ!!
二万勝ちだ✌

と言って会長はご機嫌だった。


ご飯出来たわよ～っ😊

わぁ～ぃ😃

腹減った😩


皆、席に着いた。


いたらきやしゅ😃


ﾚﾝくん沢山食べてね😉


うん😃

私は会長にビールを注いだ。

おばぁちゃん、おいしいよ😃


そう♪なら良かったわ～☺


ﾚﾝ💧口の周りにケチャップが沢山ついてるぞ😊


とﾊｽﾞﾑがﾚﾝの口を拭く。


今日は、なんだか賑やかだな。


と会長が言った。


えぇ。
皆で食べると美味しいわね☺


あぁ。


会長とﾊｽﾞﾑのお母さんは私とﾚﾝの事を受け入れて下さる…

だけど、結婚となると…どうだろう？

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後片付けを済ませコーヒーを入れた。


親父、話しがある。

なんだ？


俺、ﾘｵと結婚する!!ﾚﾝの親父になる!!


そうか。


まぁ～😲
嬉しい～ぃ😂
娘がまた１人増える上に孫まで増えるなんて☺


ﾘｵちゃんはどう思ってるんだい？
ﾊｽﾞﾑなんかで本当に良いのか？


親父～!!
ﾊｽﾞﾑなんかって事はねぇだろ💧


そうよ😚


ﾊｽﾞﾑも母さんも黙ってろ!!ﾘｵちゃんに聞いてるんだ。


私は…離婚した時、もう二度と結婚はしないでﾚﾝと二人で生きて行くつもりでした。
だけど…ﾚﾝがﾊｽﾞﾑを必要としてると感じてるんです。

ﾚﾝ…


なぁに😃？


ﾚﾝはﾊｽﾞﾑがﾚﾝのﾊﾟﾊﾟになったらどう思う？


しゅごぃ、うれしぃ😃
ﾚﾝ、ﾊｼﾞｭﾐュといっしょがいい♪


ﾚﾝ😂
お前は本当に可愛いヤツだなぁ…
俺の事…お父さん!!って読んでくれるか？

うん😃
お父しゃん。


やべぇ…泣けて来た。

ﾊｽﾞﾑは目頭を押さえている。

お父しゃん、はい、てぃっしゅ😃


ﾚﾝ!!ありがとな😭
チーン💧

と涙と鼻水をかんだ。

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話しを続けた…


私はﾚﾝが一番大切なんです！
そのﾚﾝがﾊｽﾞﾑを父親として必要とするならば…私にとってもﾊｽﾞﾑは必要な存在です。
ﾊｽﾞﾑは信用出来る人です…だから私はﾚﾝとﾊｽﾞﾑと家族になりたいんです!!


そうか…。

と言って会長も目頭を押さえていた。


おじぃちゃんも、はい、てぃっしゅ😃


あぁ、ありがとな。チーン💧


会長も涙と鼻水をかんでいた。


お父さん、お母さん、私は…両親が言うには、口が悪くて💧生意気で💧気が強くて💧お世辞とか言えない娘だそうですが…もの凄くふつつか者ですが、精一杯幸せな家庭を築けるよう努めて行きますので宜しくお願い致します！


はははっ😂
こりゃ傑作だな!!
ﾘｵちゃんならﾊｽﾞﾑを任せても大丈夫だと確信したよ。


そうね😭
ﾘｵちゃんならﾊｽﾞﾑをしっかり支えてくれるし良い家族になるわ。
ﾚｲちゃんといいﾘｵちゃんといい…ウチの息子達はしっかりしたお嫁さんに恵まれたわね♪
お父さん!!


あぁ。
母さんの子育ては間違ってなかったな。

えぇ😭
本当に嬉しいわ。

• 共感0

どうも、ごちそう様でした。おやすみなさい。

おやしゅみなちゃぃ😃

じゃぁな。


あぁ。
近々ﾘｵちゃんのご事実に挨拶に伺うからまた連絡する。


宜しくお願いします。

ﾘｵちゃん、ﾚﾝくん、また来てね☺


はい。
ありがとうございます！

おじぃちゃん、おばあちゃん、バイバイ😃


バイバーイ✋


そして歩いて実家に帰った。

ﾚﾝはﾊｽﾞﾑに肩車されて喜んでいる✨


ただいま～😊

たらいまぁ～😃

はぁ💧疲れた😩

お疲れさん😉

わりぃ💧シャワー浴びてくる。

おぅ。


私がシャワーを浴びて髪を乾かしてる間にﾊｽﾞﾑは布団をひきﾚﾝを寝かしつけた。

ﾊｽﾞﾑもシャワー浴びて来たら？


あぁ。


洗濯物を畳んでいるとﾊｽﾞﾑが出て来た。

上半身だけ裸で濡れた髪を拭くﾊｽﾞﾑは凄く色っぽく見えた…。

• 共感0

なんだか…

急にﾊｽﾞﾑが眩しく見えて、直視できなかった。

この気持ちは…恋という物なんだろうか💧

恋愛経験未熟な私には刺激が強い。

さっきから、やけに胸の鼓動が早い💧

家族愛とは…明らかに違う😨

つぅか…順序が違うんだろうな💧

ﾊｽﾞﾑをまず信用して➡ﾚﾝがﾊｽﾞﾑを必要として➡今、ﾊｽﾞﾑの上半身裸にドキドキしてる😨

なんだかなぁ～っ💧

おぃ!!

ﾘｵ!?


へっ？


何をさっきからボケっとしてやがる💧


いや💦べつに…。


指のサイズは？


は？


お前の左の薬指のサイズを聞いてんだけど～っ😩


あぁ💦
7号かな。


そうか。


給料の3ヶ月分のヤツでいいからな😁


アホか💧


ふ～ん…お前、あんなに私の事が好きだ!!っといて…手に入りそうになったら餌はやらねぇタイプだな😠


はぁ😔
お前…俺の給料知らないだろ💧


うん。


ひと月４０万以上だ!!


ひぇ😨

• 共感0

3ヶ月分だと…１２０万以上だぞ💧


マジか😨


金額よりも…お前に似合いそうなヤツを選んで来るからな。

いらないょ…。
ﾚﾝとﾊｽﾞﾑと家族になれるだけで…他は何にもいらないょ。


お前…反則だろ～💧ますます、惚れてまうやろ～💦


………
……。

ﾘｵ…

ﾊｽﾞﾑは私に深い深いキスをした。

私もそれに答えるように受け止めた。


ﾘｵ…もぉ我慢できねぇ。

• 共感0

その日、初めて…

ﾊｽﾞﾑと一つになった。

ﾊｽﾞﾑは優しく大切そうに私を抱いた。

この時のﾊｽﾞﾑとの行為で私は…初めて絶頂というものを知った。

初めて…恋した相手と一つになった。

淳史との行為とは…全く違う。私は淳史を間違いなく愛してた筈なんだけど…恋とは違ったんだな💧

淳史に対しては…信頼から始まりすぐ家族愛だった。恋というよりは…穏やかな愛だったと思う。


淳史にはﾊｽﾞﾑのように男として…恋をしていなかった自分にﾊｽﾞﾑに抱かれて初めて気づいた。


たぶん…淳史はそんな私に物足りなさを感じて不倫に走ったんだろうな💧

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だけど…ﾊｽﾞﾑに対しては、強い家族愛と強い信頼と…強い恋心を感じる。


ﾊｽﾞﾑに男を感じる。

女である私なんて超ぉ～キモい筈なのに💧

ﾊｽﾞﾑには、生まれてから今まで誰にも感じた事のない感情を今、まさに…持ってしまった。


これって…初恋じゃねぇか？


だけど…この気持ちはﾊｽﾞﾑには内緒にしとこう💧


だって…私はやっぱりﾚﾝの母親してる時が一番幸せだから✨

どう考えてみても…ﾊｽﾞﾑは二番だから💧

ﾚﾝとﾊｽﾞﾑが海で溺れていたら…私は間違いなくﾚﾝを真っ先に助けに行く。

ﾚﾝは私の命を差し出しても守りたい愛しい存在。可愛くて仕方ないし大好きで愛してやまないのがﾚﾝだ。

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ﾊｽﾞﾑは…私とﾚﾝを絶対に裏切ったりしない強い信頼を感じる。なんだか、とてつもなくデカい愛で私とﾚﾝを包んでいる気がするんだ。既に強い絆を感じる。
だから、私とﾚﾝもﾊｽﾞﾑと毎日一緒に居たいと思う。
ﾊｽﾞﾑがトラックの運転中に事故しないでほしいと強く思う。ﾊｽﾞﾑは私の初恋の人で、ﾚﾝの次に大切な存在だ。
家族愛も恋心もﾊｽﾞﾑに感じるなんて…
こんな気持ちは初めて味わった。

眠っているﾊｽﾞﾑの髪をこっそり撫でてみた…

まつげ長っ😨

肌なんか私より綺麗なんぢゃねぇか💧


その時、ﾊｽﾞﾑが目を開けた…


見てんなよ💧
変態💦


なっ…💦べつに見てねぇし💧


ﾊｽﾞﾑは私の手を掴み後ろから私を抱きしめて眠りに入った。

私は…ﾊｽﾞﾑからすり抜けてﾚﾝを抱きしめて眠った。


うん✨やっぱりﾚﾝが一番落ち着く。(笑)

• << 235 そんなﾘｮｳﾔに… なぁ、もし俺に何かあったら…あいつらの事!!頼むな。 はぁ？ よせよ💧縁起でもねぇ😩 まぁ…ﾘｮｳﾔにはわかんねぇだろうな💧 俺はﾘｵとﾚﾝが心配でたまんねぇんだよ。あいつらを幸せにしてやりてぇんだよ。 はいはい😩 わかった、わかった💧 お前に何かあった時は、しょうがねぇから頼まれてやるよ。 あぁ。
• << 236 そして依頼された工場に着き、荷物を降ろした。 ﾘｮｳﾔは検品してもらっていた… その時!! 倉庫内に積み上げられていた部品が崩れた… ガラガラガッシャーン!!ガッシャーン!!ガッシャン… その場に居た誰もがその光景に青ざめた。 ﾊｽﾞﾑ!! お～ぃ!!誰かが下敷きになってるぞ!! 大変だ!! 救急車!! 大至急呼べ!! ﾘｮｳﾔは恐る恐る近づいた… ﾊｽﾞﾑ…？ ﾊｽﾞﾑは完全に鉄筋で出来た部品の下敷きになり体が埋もれている…頭からは血を流しこれっぽっちも動かない。 大勢の社員が鉄筋で出来た部品を退かしている。 ﾘｮｳﾔも無我夢中で部品を退けた… ﾊｽﾞﾑ!! しっかりしろ!! いてぇ… ﾊｽﾞﾑ!！ ピーポーピーポーピーポーピーポー… どいて下さい!! 頭を動かさない様にストレッチャーに乗せて… 急いで!! ﾘｮｳﾔも救急車に乗り込んで最寄りの病院へと向かった。
• << 237 ﾊｽﾞﾑの呼吸は苦しそうだ… ﾊｽﾞﾑは必死に震える手でポケットの中から何かの紙を取り出し、ﾘｮｳﾔに渡すと… ﾊｽﾞﾑの意識は無くなった。 ﾊｽﾞﾑ!! おぃ、しっかりしろよ～!! ………… ……… ………。

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>> 233 それから一週間が過ぎた頃…


急な仕事の依頼がありﾊｽﾞﾑはﾘｮｳﾔと大量の部品や材料をある工場へ運んでいた。
その工場は会長の代からのお得意さんで急な依頼や多少無理な依頼にも快く引き受けていた。


その会社は、鉄筋で出来た大きな部品を扱う工場だった。


その会社の工場へとﾊｽﾞﾑは中距離を運転していた。

助手席にはﾘｮｳﾔを乗せていた。


なぁ、お前ら２人どうなった訳？


とﾘｮｳﾔがﾊｽﾞﾑに聞いた。


近々、ﾘｵと結婚する。今日、仕事が終わったら婚約指輪を取りに行かなきゃならねぇんだ。


ﾘｵに指輪かぁ💧
あいつ…どんなリアクションすんのか想像つかねぇんだけど😁


それは言えてるな。俺の予想だと…指輪を見た瞬間固まってそうだな💧


はははっ😁
んで、コレいくらしたんだ？って聞きそうだな💧


いや…違うな！
固まった後…多分あいつは誰にもバレないように少しだけ涙ぐむんだ。


ふ～ん、そんなもんかねぇ💧


ﾘｮｳﾔはﾊｽﾞﾑの言葉を適当に聞いていた。

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>> 233 ﾊｽﾞﾑは…私とﾚﾝを絶対に裏切ったりしない強い信頼を感じる。なんだか、とてつもなくデカい愛で私とﾚﾝを包んでいる気がするんだ。既に強い絆を… そんなﾘｮｳﾔに…


なぁ、もし俺に何かあったら…あいつらの事!!頼むな。


はぁ？
よせよ💧縁起でもねぇ😩


まぁ…ﾘｮｳﾔにはわかんねぇだろうな💧
俺はﾘｵとﾚﾝが心配でたまんねぇんだよ。あいつらを幸せにしてやりてぇんだよ。

はいはい😩
わかった、わかった💧
お前に何かあった時は、しょうがねぇから頼まれてやるよ。

あぁ。

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>> 233 ﾊｽﾞﾑは…私とﾚﾝを絶対に裏切ったりしない強い信頼を感じる。なんだか、とてつもなくデカい愛で私とﾚﾝを包んでいる気がするんだ。既に強い絆を… そして依頼された工場に着き、荷物を降ろした。


ﾘｮｳﾔは検品してもらっていた…


その時!!

倉庫内に積み上げられていた部品が崩れた…

ガラガラガッシャーン!!ガッシャーン!!ガッシャン…


その場に居た誰もがその光景に青ざめた。


ﾊｽﾞﾑ!!


お～ぃ!!誰かが下敷きになってるぞ!!

大変だ!!

救急車!!

大至急呼べ!!


ﾘｮｳﾔは恐る恐る近づいた…


ﾊｽﾞﾑ…？


ﾊｽﾞﾑは完全に鉄筋で出来た部品の下敷きになり体が埋もれている…頭からは血を流しこれっぽっちも動かない。


大勢の社員が鉄筋で出来た部品を退かしている。


ﾘｮｳﾔも無我夢中で部品を退けた…


ﾊｽﾞﾑ!!

しっかりしろ!!


いてぇ…


ﾊｽﾞﾑ!！


ピーポーピーポーピーポーピーポー…


どいて下さい!!

頭を動かさない様にストレッチャーに乗せて…
急いで!!

ﾘｮｳﾔも救急車に乗り込んで最寄りの病院へと向かった。

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>> 233 ﾊｽﾞﾑは…私とﾚﾝを絶対に裏切ったりしない強い信頼を感じる。なんだか、とてつもなくデカい愛で私とﾚﾝを包んでいる気がするんだ。既に強い絆を… ﾊｽﾞﾑの呼吸は苦しそうだ…


ﾊｽﾞﾑは必死に震える手でポケットの中から何かの紙を取り出し、ﾘｮｳﾔに渡すと…
ﾊｽﾞﾑの意識は無くなった。


ﾊｽﾞﾑ!!

おぃ、しっかりしろよ～!!


…………
………
………。

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その頃、事務所では…

ﾘｵちゃん!!


ﾊｽﾞﾑのお母さんが青ざめた様子で私の名前を呼んだ。


この時、この瞬間…ﾊｽﾞﾑの身になにかが起きた事を私は容易に感じた。


ﾘｵちゃ…ﾘｵちゃん…
ﾊｽﾞﾑが…ﾊｽﾞﾑがぁ!!
うわぁ～ん!!


私はお母さんのその様子を見て手と足が震えた…震える足でお母さんの元へと近づいた。

そこへ会長と社長が来て…

母さん!!

落ち着いて!!

ﾊｽﾞﾑは絶対に大丈夫だから。

そして、直ぐにﾊｽﾞﾑの病院があるＣ県に向かった。

１００キロ少々ある道のりが、とてつもなく遠く長く感じた。

私はお母さんの手をずっと握りしめていた…。

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祈るような気持ちで病院に着きﾊｽﾞﾑのもとへと急いだ…


その光景を見て…信じられなかった。

何本もの管がﾊｽﾞﾑの体に繋がれ沢山の機会がﾊｽﾞﾑを囲んでいた。


哀川 弾武さんのご家族ですか？


１人の医師が静かに話しかけて来た…。

はい。


と社長が返事をすると…


病院に着いて直ぐに一旦、心配が停止しまして、今は機械で心臓を動かしている状態です。

時間の問題だと思います…。


そんな!!
先生、ﾊｽﾞﾑを助けて下さい!!
お願いします!!


最善は尽くします。

と言った医師の表情は虚しそうな顔をしていた。


ﾘｮｳﾔは…

すみません!!

俺が検品している間に…くっうっうっ


ﾘｮｳﾔは苦しそうな表情で泣いていた。


社長はﾘｮｳﾔの肩をポンと叩いた…
お前のせいじゃない。

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先生…ﾊｽﾞﾑの手を握っても良いですか？

どうぞ…。


私はﾊｽﾞﾑの手を握った…まだこんなに暖かい。

ﾊｽﾞﾑ!!死んだら許さない。
約束したぢゃん!!
私とﾚﾝを置いて逝ったら絶対に許さない…こんな所で寝てる場合じゃねぇだろ。今日の夕飯は、すき焼きだぞ!!早く起きろよ。


会長も社長もお母さんも目に涙を浮かべながら、ﾊｽﾞﾑを見ていた。

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私はﾊｽﾞﾑに話し続けた…。


ねぇ…良いこと教えてやるよ。
私の初恋の相手も…あんたなんだよ。
つい最近気がついたんだけどね。
あんたが私の側に居ると、私の鼓動は早くなるし、ﾊｽﾞﾑの顔を恥ずかしくて直視出来ないんだよね。ねぇ…聞いたんだから早く起きろよ!!
私をこんな気持ちにさせといて、いつまでも寝たふりしてんじゃねぇよ。
私はﾊｽﾞﾑを愛してる!!


会長も社長もお母さんも泣いていた…


そこへ、私の両親がﾚﾝを連れて来た!!


ﾚﾝは、まだ３才なのに私に似て感が良いのか…直ぐに何かを察知した。


おとうしゃん!!

しんだらだめらよ!!
早くおちて!!

かえろ。

おとうしゃん!!


ﾚﾝがﾊｽﾞﾑを揺らした。


その時…閉じていたﾊｽﾞﾑの目が開いた…!！

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ﾊｽﾞﾑ!!


ﾊｽﾞﾑは、私とﾚﾝの手を微かに握りかえし、大粒の涙を流しまた目を閉じた…


ピー……


医師が慌てて心臓マッサージを始める。

看護士さんに、

一旦、廊下に出ていて下さい!!と病室から出されてしまった。


ﾊｽﾞﾑ!!

いやぁ～!!

逝かないで!!

うわぁ～ん!!


お母さんの悲痛な叫びが響いた。


会長はお母さんの背中をさすり涙を流していた。


くそ!!

社長はこの苦痛に顔を歪め泣いていた。

ﾘｮｳﾔも…静に泣いていた。


私は何が起きているのか解らなくなった。ただ呆然と立ち尽くしﾚﾝの手を握りしめていた。

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しばらくすると…

看護士さんが、

お入り下さい。

とお辞儀をした。


ﾊｽﾞﾑは穏やかな綺麗な顔で眠っていた…。

皆、一斉に医師の顔を見ると…


３時５７分…ご臨終です。


うわぁ～ん!!

いやぁ～!!

ﾊｽﾞﾑ!!

起きてよ!!


起きろ!!

ﾊｽﾞﾑ!!

くそっ…うっうっうっ

なんで、ﾊｽﾞﾑが…


皆、泣いていた。


私は、悪い夢をみている様でぼんやりとその光景を眺めていたんだ。


ママ？

おとうしゃん…死んじゃったの😢？


何言ってんの…皆、何で泣いてんの？
ﾊｽﾞﾑが死ぬ訳ないじゃん。
ほら…まだこんなに温かいのに。


ﾘｵ!!
しっかりしなさい!!
ﾊｽﾞﾑくん…亡くなったのよ😢


母のその言葉に耳を塞いだ。


いや～!!

起きてよﾊｽﾞﾑ!!

私とﾚﾝを置いて逝かないで!!

私はﾊｽﾞﾑの体を激しく揺らした…


ﾘｵ!!落ち着くんだ!!

私は父親に体を押さえられた。


ﾊｽﾞﾑが死んだ？

そんなの嘘だ!!

そうだ…これは悪い夢なんだ。

早くこの夢から覚めなきゃ!!

早く帰って、すき焼き作らないと…。

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皆でﾊｽﾞﾑを連れて帰ろうと…病院を出る時…


工場の社長さんや現場に居た数人が、会長とお母さんに土下座をし謝っていた。
倉庫に積み上げられ置かれていた材料や部品は安全面に問題があったらしい。

ﾊｽﾞﾑを返してくれよ!!とﾘｮｳﾔが叫んで工場の社長さんに掴みかかった。

止めないか!!


と会長はﾘｮｳﾔを止めた。


顔を上げて下さい。そんな事をされても息子は戻って来ません。
息子は、きっと誰も恨んではいないと思います。


会長は言葉少なにその場を後にした…。
その場に居たﾘｮｳﾔはﾊｽﾞﾑの事故を目の当たりにしていた…ﾘｮｳﾔは悔しそうに下唇を噛み締めていた。
くそ!!

ごめんな…ﾊｽﾞﾑ!!

俺が変わりに…


ﾘｮｳﾔ!!止めろ!!
自分を責めるな…お前のせいじゃないだろ。

と社長がﾘｮｳﾔを宥めた。

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会長の家に着くと、もう仕事はとっくに終わっている時間なのに皆帰らずにﾊｽﾞﾑの帰りを待っていた。

布団に横たわるﾊｽﾞﾑを見て皆、泣き叫んでいた。

私、１人がこの状況に付いていけず、泣けないでいた…。


私が部屋の隅に佇んでいると…ﾚﾝが来て、
私の耳元で内緒話しをした。

あのね、そこに、おとうしゃんいるよ😃
え？

ほら!!ママのとなりにいるよ😃

ここにいるの？

うん😃

ﾊｽﾞﾑ…


うん、わかった😃
うん、ママにいえばいいんらね。


ﾚﾝ？
もしかして…おとうしゃんと話してるの？

うん😃
あのね、おとうしゃんが、おやくしょく守れなくてごめんなちゃい!!らって😃
いちゅも、みまもってるよ!!らって😃
ママとぼくのこと、じゅっと、だいちゅきだよ!!って😃

ﾊｽﾞﾑ…。

あ!!今、おとうしゃんがママをだっこちてる😃

ﾊｽﾞﾑ…

ぼくのあたまもポンポンちたよ😃


私はﾚﾝを抱きしめた。

なぜか？

私の背中にﾊｽﾞﾑのぬくもりを感じた。

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私は…ﾊｽﾞﾑのお通夜もお葬式も覚えていない。

母親に促され参列したはずなのに…覚えていない。

この状況の中、泣けないでいる私を見て冷たい女だと言われているに違いない。
誰かが私に代わる代わる話しかけても私の目は虚ろで…誰の言葉も耳に入っていない。


あの日から…私は眠れない。お腹もすかない。


ﾚﾝにはﾊｽﾞﾑの姿が見えているのに…私には見えない。


ﾚﾝは、１人でぶつぶつ話し、笑っている。


きっと、ﾊｽﾞﾑがﾚﾝをあやしているのだろう。

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ママ…おとうしゃんが、あとちょっとしかいっしょにはいられないんらって😢


ﾚﾝ…。


あのね…ママがなまいきで悪口いうママにもどらないと、てんごくにいけないんらって😢


ﾊｽﾞﾑ…。
私、どうしたらいいの？こころにとてつもなく大きな穴が開いて…苦しいよ。
痛いよ。ﾊｽﾞﾑに会いたいよ!!
ﾊｽﾞﾑ～!!うっうっうっ…会いたいよ…。うっうっうっ。


ﾊｽﾞﾑが亡くなって、私は初めて泣いた。
ﾚﾝも私に抱きついて泣いた。

ママ!!泣かないで…うわぁ～ん!!ママ～😭


背中にはﾊｽﾞﾑの温もりが…。


ﾊｽﾞﾑ!!逝かないでよ!!ずっと私とﾚﾝの側に居てよ。


４９日が過ぎても関係ない。逝かないで!!私の側にいてよ…。

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それからの私は、まるで抜け殻のようだった。


そして…立ち直れないまま４９日が来た。

お坊さんのお経をﾚﾝと一番後ろの席で何となく聞いていた。

その時…

ママ～、おとうしゃん来たよ😃

とﾚﾝが私の隣りを指差した☝
私の左側にﾊｽﾞﾑの温もりを感じ、そっちを向くと…いつものいたずらな笑顔のﾊｽﾞﾑの姿が私にも見えた…。

ﾊｽﾞﾑ？


ﾘｵ、ごめんな💧
許してくれるか？


許さない!


はぁ💧


俺さ…あっちの世界に行っても、ﾘｵとﾚﾝをいつも見守ってるから。
お前らが、俺を呼んだ時は、すっとんで来るからな。
ずっと…ずーっと愛してる。
だから、ﾘｵも幸せになれよ!!


勝手な事言うなよ。

ごめんな…。

ﾚﾝ!!ママのこと、守ってやれよ。


うん😃


ﾘｵ…愛してる。


そう言うと、ﾊｽﾞﾑはﾚﾝの頭を撫でて、私にキスをして…その姿を消した。


ﾊｽﾞﾑ？


ママ、おとうしゃんなら、おとうしゃんのお母しゃんがお迎えに来て行っちゃったよ😃


そっか…

お母さん、迎えに来たんだ。

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この49日を境に私は少しづつだけど、いつもの忙しい日常を取り戻していった。

正直…まだ心が付いて行けない時がある。しんどい時もあるけど…ﾊｽﾞﾑがあっちの世界から見てるらしいからな💧


ﾊｽﾞﾑに心配かけないように生きて行かなきゃなんない。


だけど…夜になると、眠れなくて涙が出てくるんだ。


そんな毎日の中、なぜか？
あの男だけは、毎日ウチに遊びに来やがるんだ💧


まぁ…ﾚﾝが喜んでるから微妙なんだけどね。

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ピンポーン♪


ほらね💧

今日も来やがった😩
ﾘｮｳﾔの奴😔



ﾚﾝ!!花火買って来たぞ😁


わぁ～ぃ😃

花火ら花火ら～♪


はぁ😩
なんで、毎日来るかな💧


いいだろ!!
別に～ぃ😁
お前…毎日暇そうぢゃん。
ほら、バケツ持って公園行くぞ💨


やれやれ😩


公園に着いて花火をした。

打ち上げ花火や手持ち花火、爆竹やねずみ花火にロケット花火💧

いったい花火にいくらお金使ってんだか😩

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