産んでくれてありがとう☆『愛より』(ノンフィクション)
ある日の個人産院。
「臍の緒首に巻き付き、骨盤狭くて出られなく、赤ちゃんの頭が曲がってきてるので帝王切開します。」
陣痛が弱いまま局部麻酔。
「…あれっ。お母さん昨日お酒のんだ?麻酔の効きが悪い…。」
「いぃえ。私お酒なんかのんでません。アルコール私苦手で…。」
麻酔が効くまで待った。
「お母さん、ココ感覚ありますか?」
「あります。」
さらに麻酔。
「お母さん、これ以上麻酔できない!赤ちゃん弱って来てるから!私の手をおもいっきり握って!頑張ってよ!お母さんっ!!」
「ーっ!!!」
「痛ぁいぃーっっ!!!!」
あたしが産声をあげた。
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「久しぶり…
どぅしたんですか…?」
ビクツクあたし。
『怖い…。またなんかされるのかな…。
着信、確認スレバ ヨカッタ…』
「今、ヒロヤいるか?」
「はぃ…。」
「適当にごまかしてくれ。」「え??」
「俺からの電話だと 悟られないようにして欲しい。」
『!?
様子がタダ事じゃない!』
あたしは即座にヒロヤにごまかした。
「本当久しぶりですねー。」「近いうち、時間あるか?」「あっ、明日あたし休みなんですょー。」
「明日来れるか?ヒロヤには絶対に悟られないように!」
「いぃですょー。わかりました。明日遊びに行きますねー。」
電話を切り、ヒロヤを見た。
ヒロヤは 周りの車に集中している。
『電話、全然気にしてなぃみたい…。ヨカッタ…。』
車を走らせた。
「ヒロヤ?
いま会社辞めた先輩から電話来てね、今まで撮った写真が家にあるから、明日遊びに来ないか?ってー。
行ってきてもいぃかなぁ。」
『どぅしよう…。行かせてくれる訳無いょ…。
行けたとしても、着いてくとか言われたらなんて言おう…。』
ヒロヤは やっぱり周りの車に集中している。
「ねぇ、ヒロヤ?」
「なぁ愛?面白いぞ!」
「?」
「周りの車のナンバープレート見てみろ!」
「??」
「・ヒロヤ、・168。コーク、・509」
「なに?」
「俺、コーラ好きだろ?飲み過ぎ警告してきてるぞ!」
「コーラでコーク?
は?何言ってんの!?」
車のナンバープレート!?
あたしは周りを見た。
確かにヒロヤが言ってるナンバーがいる。
でも、数字にこじつけすぎて無理がある。
「なぁ??面白いだろ??
皆、俺に警告してくるんだぞ?」
そう話すヒロヤは もぅあきらかに目つきもオカシイ。
「ねぇ、明日行っきてもいぃ?」
「俺明日やる事あるから、行くなら1人で行ってこぃ。」
『やっぱりヒロヤおかしぃ』
そしてあたしは
義父に会いに行った。
「久しぶりだな…。
昨日、大丈夫だったか?」
「ヒロヤ…。あまり電話気にしていなかったから大丈夫でした…。」
「仕事、順調か?」
「昨日もあれから仕事行きました。」
「そっか…。長く続いてるな。」
「はぃ…。それで……」
「実はよ、ヒロヤの事なんだ。」
あたしは感づいていた。
「アイツ、おかしくないか?」
「…。やっぱり…。」
「あんたも気づいてたか。」
「えぇ、昨日…。」
「そぅか…。あのな、
最近ヒロヤがよくウチに来るんだよ。」
「!? 頻繁に来てるの??」
「あぁ。それでな、
[俺の友達がアイツを付け回してる。]ってスゴイ勢いで
怒鳴って来たんだよ。」
『ぁ…、ヒロヤ言ってた…』
「実は それ、あたしも聞いてた…。」
「そぅか…。それでな、
[俺が用意した回し者だ!]って言ってきかないんだょ…。
だからアイツに日時聞いて、友達に聞いてみたんだ。
もしかして、たまたま俺の友達がそこにいたかもしれなぃからな。
でも、そんな事実は無いんだょ…。」
「……。」
「それでな?アイツがウチにいる時、窓を見て
[近所の奴ここまで来た!]
って ひどく興奮してたんだよ。
だからアイツに[何処よ?]って聞いて、そこを見たら
誰もいないのよ…。
アイツ、おかしくなったんじゃないか!?」
『ヒロヤ…。この家にまで
近所の人に付けられてるって言ったんだ…。』
義父は話す度、顔が赤くなり興奮している。
義父の話を聞いて義父を見てる限り、[義父の友達を悪く言うヒロヤ]に腹が立っているようだ。
あたしは、そんな義父を見て残念な気持ちになった。
『ヒロヤを心配してるんじゃないの…?自分の友達まで悪く言うヒロヤに腹が立ってあたしを呼んだなんて…』
そんなあたしの表情に気づいた義父は、
また顔が赤くなり、そして即座に冷静な顔に作り変えた。
「あんたの事も言ってたぞ。」
「??」
「[こんなに街中で俺を狙うのは、愛が犯人だ!
愛が仕事でいろんなとこに行って、1人1人に俺の生活の一部始終を皆に伝え歩いてるんだ!俺は全て知っている]ってな。」
『!?!?』
今度はあたしの顔が赤くなってるに違いない。
『ヒ・ロ・ヤ……』
しばらく沈黙が続く。
そして義父が口を開いた。
「アイツ、病院に連れて行かなきゃ。」
お義父さんって、
[精神的におかしいのは、気持ち次第なんだ。悲劇のヒロイン気取って酔ってるだけなんだ。]ってよく言ってた人なのに、
病院に連れて行くだなんて…。
あたしは決意した。
【ヒロヤを病院に連れてく】
…でも
ヒロヤになんて切り出そぅ…。
「アイツ、あの勢いじゃ俺が言っても聞かないぞ。
愛なんとか出来るか?」
「…。なんとかするしかなぃ…。」
「でも、なんとかするって
あんたどうするつもりだ?」
『自分からあたしに言っておいて、[どうするつもりだ?]って何!
とことん腹が立つ!!』
「……。頼み倒すしか…。」
「出来るのか?」
「やってみるしか…」
家に帰ったあたしは
義父と話した事は伏せ、
ヒロヤに話すチャンスを探し、
そしてヒロヤに話をした。
「ヒロヤ…?あんた最近ズット寝てないでしょ。
体重もかなり減ったんじゃなぃ?
体重計に乗ってみて?」
ヒロヤは体重計に乗った。
『ウソ…。かなり痩せたと思ってはいたけど、こんな短期間で20キロも痩せてる…』
あたしは驚いた。
『もともと体格の大きい人だけれど、あたし、なんでこんなに減ってるって気づかなかったんだろ…。』
胸がキューンとなった。
「あ…俺スゴイ痩せたな…。 ここんとこ食欲なかったからなぁ。」
「ほらっ。だからちゃんと食べなきゃダメってあたし言ってたのにぃ。」
「俺、ご飯食べなきゃな。」
「そぅだよ。ちゃんと食べなきゃ。…。あのね…。 あたし心配なの…ヒロヤ最近ちょっと変だょ…」
「俺が変なら皆 変だろ。」
「…。でもヒロヤ、
周りから攻撃されて疲れてない?カーテンもひきっぱなしだし、家んなかカビちゃぃそう。自分で変だなって思わない?」
「…別に。何言ってんの?」
「ヒロヤ、寝れないくらい外を気にしてこんなに痩せて!おかしくないわけ無いじゃない!!」
あたしは興奮してしまった。
ヒロヤの動きが止まり、
やがて薄ら笑みを浮かべた。
「…。そういう事か……」
そして…。
「俺わかったぞ!!わかっちゃった!!俺、頭良いわ!!」
ヒロヤは それ以上あたしの話を受けつけなくなった。
さらに悪化していく…
いくら話しかけても、あたしに薄ら笑みをするヒロヤ。
あきらかにオカシイ。
[わかった]って、
一体何をわかったって言ってるんだろ…。
『こんな状況でも仕事には行かなくちゃ。』
早朝、いつものようにヒロヤの疑い話に叩き起こされ、是が非でもあたしを会社まで送るヒロヤ。
あたしの行動を探る為、
ありえないくらいの電話やメールの嵐。
残業がかかると、
「すみませーん。愛を迎えに来ましたー。あっ、まだだったんですね。すみません。」
わざと会社に入ってくるようになった。
会社の人達は、そんなあたしたちを噂するようになっている…。
車に乗った瞬間、また周りを疑う話。
家に着き、
「あー疲れたぁ」
玄関で言ったあたしの一言にヒロヤは激怒した。
しかも身振り手振り。
あたしを叩き、睨みつけ、服をわしづかみしながら家へ引っ張り込まれた。
「ちょっと!痛いっ!!」
「しーっっ!!静かにしろ!
口を開くな!!」
小声で話すヒロヤ。
腹が立ったあたしは構わず声を出す。
「やめてよ!何だっていうの!?」
ヒロヤがあたしを押さえ付けた!
『痛っ…!』
「静かにしろって言ってんだろ!!聞かれてんだぞ!!」
あまりのヒロヤの迫力に
あたしは恐怖を覚えた。
黙ったあたしにヒロヤは
紙とボールペンを出し、何かを書き始めた。
見せられた紙には…
【全て聞かれている。盗聴されてる。】
と書かれていた…
『是が非でも病院に連れて行かなきゃこのままじゃ
あたしもぅ無理!
誰か助けて…』
そぅ思いながらヒロヤに付き合う。
ヒロヤは さらにペンを進める。
【今日は家の前を学生が通った。奴らは俺を思いっきり笑っていった。】
【また2時に壁を叩いてきた】
【テレビがタイミングよく
俺が気になっている事を
放送してくる。無職やコーラや親子関係…。全部タイミングがピッタリ!】
……。
あたしはヒロヤからペンを奪い書いた。
【声も出せない、電気も付けられない、テレビも見れない、カーテンもあけられない。こんなの 健全な現代人が暮らす家じゃなぃよ!
あたし耐えられない!!】
あたしは暗闇をたどり
寝室に逃げ込んだ。
『もぅやだ…。こんな生活…。助けて…。』
布団に潜り、寝てしまえるように努力し続けた。
静かだった部屋に、ドアを開ける音が聞こえた。
『…。』
「愛。あのさ!」
小声でヒロヤが入って来た。
「俺、頭良くなったんだよ!突然絡まる糸が解けて、全部わかったんだよ!」
布団をかぶるあたし。
「もぅやめて……。」
ヒロヤは止まらない。
「壁を叩いてくる理由も、外から着信音が鳴るのも、追跡される理由も…」
「やめて。やめて…。」
ヒロヤに暗闇で布団を剥ぎ取られた。
「来ないで…来ないでよ!」
あたしは別の部屋に逃げ込んだ。
部屋の隅で丸くなり、
疲れてたあたしはクッションで横になった。
『なんなの…。
いい加減にしてょ…。』
今日は会社でたくさん嫌な事があった。
とにかく寝たい。
あたしは制服の上着を体にかけて 寝る体制に入った。
『…!?』
またヒロヤが来た。
「知っているんだぞ全てを…。」
『嫌だ!!…。
もぅいやーぁっっ!!』
あたしは 叫んで家を飛び出した。
車を走らせ、あたしの実家に逃げ込んだ。
「お母さん…。今日ここに泊まってもいぃ?
アタシ…。アタシ……。」
涙が溢れて止まらない。
「どうしたの?愛、何があったの?」
「ヒロヤが…。
おかしくなっちゃった…。」
「喧嘩したの?」
「違う。喧嘩とかそんなんじゃなぃ。ヒロヤが一方的に変な事言ってるの…
アタシを追い回すの…
アタシ疲れたょ…。
お母さん…。」
泣きじゃくるあたしに母は言った。
「喧嘩はね、お互いが悪いのよ?お母さんもよく喧嘩した時は、悪かった方が謝ったりしたよ?
ヒロヤさん、そんなに愛を追うまで意思を伝えてくるんだから、愛がよっぽど悪いんじゃない?違う?」
「だから喧嘩じゃないってば!!まともな喧嘩ならどんなにいぃか…。」
「…ヒロヤさん、心配するから帰りなさい。」
「無理…帰れなぃ…。帰りたくなぃ…。」
「ヒロヤさんも迷惑でしょ。」
「何が?」
「愛がお母さんとこに居たら…。」
「なんでここに居たらヒロヤが迷惑なの??」
「ヒロヤさんがお母さんを苦手でしょ?」
「は??いつ誰がそんな事言ったの??で、それでなんでヒロヤが迷惑なの?」
「普通そうでしょ?お嫁さんのお母さんは気に食わないでしょ?」
「?? えっ??
世の中の夫は皆嫁の母は気に食わないものなの??
全員が?」
「そうでしょ?」
「お母さん、全員って事は無いと思ぅ…。
それは、そう思ってるお母さん自身の価値観でしょ?」
「…でも明日。あの子
朝早いし…。」
『?? 妹の事?』
「朝早いと、あたし泊まっちゃマズィ…?」
「それは無いけど、ヒロヤさんが迷惑だから…。」
迷惑迷惑って、お母さんが迷惑してるって事??
どうやらあたしに泊まって欲しくなぃらしぃ。
「もう いいよ!なんかごめんね。いきなり押しかけちゃって。」
あたしは実家を去った。
翌朝。
あたしは昨夜、
寝られるはずがなかった。
『ヒロヤ…。
どうしちゃったの…。
もしかしてわざとあんな事してるの?でも…。
ヒロヤ真剣だった…。
あんなヒロヤ見た事ないょ………。
きっと何か病気になっちゃったんだ。
でも、あたしのお父さんとは全然違ぅ…。
お父さんはもっと気が狂ってた…。
ヒロヤはお父さんと違う鬱になっちゃったのかな…。
お父さんの病気は
あたし子供だったから助けてあげられなかったけれど、今のあたしなら
きっとヒロヤを助けてあげられるかな…。
ヒロヤ、自分をまともだと思い込んで、あたしをオカシイと思ってる…。
どうやって病院に連れて行けばいぃんだろう…。
ヒロヤ今1人…。大丈夫かな…でも…。あたし今は帰れないヒロヤに会いたくなぃ…』
気がつけば辺りは明るく、泣き明かしたあたしの目は思いっきり腫れていた。
この日、あたしは初めて
会社をズル休みをした。
そしてあたしはケータイの着信拒否をもとに戻した。
しばらくしても着信は来ない。
あたしはヒロヤが心配で家に戻った。
玄関に進み歩きながら家の窓を見ると、カーテンは閉められている。
あらためて見ると、かなり不自然。
玄関に着いた。
『怖ぃな…。
でも開けなきゃ!』
鍵を開けた。
「ヒロヤ…?いる?」
薄明るい部屋を進むあたし。
「ヒロヤ?いないの?」
返答が無い。
そして、
部屋を見渡すあたしの目に飛び込んだ光景。
あたしは絶句した…。
荒らされた場所と、
ありえないくらいキレイに
整頓された場所…。
ギャップが激しい部屋の中。
そこにヒロヤはうずくまっていた。
「ヒロヤ…。昨日はごめん…。あたし疲れてたから…。
1人にしてごめん…。
ヒロヤ……?」
「俺、嫌われ者だから…。
昨日もいっぱい嫌がらせされた…。なぁ?
なんで俺をそんなにハメようとするんだ?
お前は口が軽いんだよ!!
仕事中、いろんな人に俺の話ばっかりしやがって!!
だからこんな事になるんだ!! ……。
と言うより…。
知ってるけどな…。フフフ」
『!?!?
意味わかんないよ。早く病院に連れて行かなきゃ!!』
あたしはヒロヤに近寄り、
身を寄せ抱き着いた。
「ヒロヤ…。あたしを好き…?」
「……。」
あたしを疑わしい目で見ているヒロヤ。
「ヒロヤ…。
あたしはヒロヤを愛してるょ…。」
息できなぃ…。
苦しぃ…。
涙堪えられなぃ…。
「ヒロヤ…?あたしを好き…?もしまだ好きでいてくれているなら、最初で最後のお願い聞いて欲しぃ…。」
「なによ?」
「あのね…。」
あたしは勇気を振り絞る。『お願ぃ!!通じて…。』
強くヒロヤを抱きしめた…。
「あのね…。
あたしと一緒に病院へ行って欲しいの…。
誤解しなぃで!!頭から決めつけてる訳じゃなぃよ!!
ただ…。ヒロヤが苦しそうで見てられないの…。
もし、ヒロヤが感じてる現実が違うとしたら嬉しくなぃかな…?
苦しいのから解放されるかもしれない可能性が
ほんの少しでもあるとしたら、そこに かけてみるのはどうかな…。
だから 一緒に行ってみなぃ…かな…?」
…。
ヒロヤに あたしのお願いは通じなかった。
途端に真顔になったヒロヤ。
「……お前、大丈夫か?」
あたしは逆に、ヒロヤに心配されてしまった…。
「えっ??あたし大丈夫だけど…。」
「俺…。言い過ぎたな…。
悪かったょ…。」
ヒロヤが切ない顔をしてる。
「え!?なに!?」
いきなり別人みたくなったヒロヤに、あたしは驚く。
抱きしめたあたしが、まるでバカみたいな空気…。
「そっか…。
俺、働かないしオヤジも愛に冷たくあたるし。
だから愛なりに、俺を苦しめて腹いせしてるのか…。俺が悪かったんだな…。」
『ちょっと待ってよ!本気でわけわかんないってば。スゴイ被害妄想だよ!!』
そしてヒロヤは続けた。
「愛…?俺と一緒に病院行こう。一緒にきちんと治そうな?」
『!?』
どうやら、
あたしが病気になってしまったと思い込んでるヒロヤ。
「あたし、ヒロヤに一体なにをしてるっていうの?」
「そっか…。わからないでやってるのか…。」
「ちょっと待ってよ!
ヒロヤはあたしが
近所やテレビや車のナンバーを操ってるとでも言いたいの!?」
「…フフフ。俺は知ってるから。」
ヒロヤがまたおかしくなる。
あたしはさらに話す。
「ちょっとヒロヤ!!
どうしちゃったの??なんで家の中荒らしたの??」
もともとヒロヤは、
かなりのキレイ好き。あたしと出会ってから数年後には、さらに潔癖が増して
次第に
電気・ガス・戸締まりや鍵
等の確認を、数秒だったものが 今では、1つにつき
10分は確認している。
そんなヒロヤが部屋を荒らすなんてありえない行為だ。
「荒らしたんじゃない!
盗聴器を探してんだよ!
全部取り外さなきゃ!!」
さっきからズット大きな声のヒロヤ。
【家では声出すな】と言っていたヒロヤなのに今は大声。
あたしは感づいた。
『ヒロヤを盗聴してる人に、わざと聞かせてるんだな』
あたしの考えは見事に正解していた。
「おい!もういいだろ?
愛が許してくれたんだから!」
叫ぶヒロヤにあたしは絶句した。
『一刻も早く連れて行かなきゃ!!』
あたしは説得を続け、そのたびヒロヤは、あたしをオカシクなったと言いつづける。
数日間、平行線が続いた。
その間、毎日あたしは
朝から寝るまでヒロヤに部屋中を追いかけ回されて、
もぅあたしが気が狂いそう。
そうして、1週間後。
事態が急展開する。
「お願いだから病院に行ってみようよ…。」
毎日こう言って泣きじゃくるあたしにヒロヤは
「なんでそんな事ばかり言うんだよ。俺は病気なんかじゃない!愛が行かなくちゃ。」
いつもこう返してきてた。でも今日は違った…。
「ヒロヤ…あたしの事好きでいてくれてるんでしょ?」
「メチャクチャ好きだよ。」
「なら…。お願いだょ…。」
泣いてお願いするあたしにヒロヤは言った。
「…。わかった。
俺が愛を苦しめてるなら…。俺、愛を本気で大切なんだ…。俺を病気だって言うなら、愛の為に病院に行くよ。」
【腑に落ちない、納得がいかない】というヒロヤの顔。
どんな感情や動機だっていい!
あたしの為に病院に行くって言ってくれた。
あたしは胸が押し潰されて苦しくなりすぎて
その場で崩れ落ちて
わんわん泣いた。
すぐさま
あたしは病院に電話をした。
そして
「予約がいっぱいで数日後になる」
と言われた。
『そんなに待てない!』
ヒロヤの被害妄想の話攻めで
毎日毎日寝る事を出来ずに、あたしも既に体重は激減してるし お風呂にだって入れていない!
1日乗り越えるだけでも辛すぎる。
あたしは泣きながら電話口の人にすがり付いた。
「お願いします。助けて下さい。」
「あ、明日キャンセルが出てますので 明日来られますか?」
こうしてあたしたちは病院に行った。
病院の駐車場に着いた。
ヒロヤが車から降りない。
「どぅしたの?」
ヒロヤの目が鋭い。
「ねぇ降りよう?」
「…。なぁ、あの看板見てみろ!
[携帯工事中]だってよ?
…。俺がケータイいま持ってるから、ケータイの電源切れって警告してきてるな…。
看板まで使いやがって!」
その看板には
[工事中]としか記されていない。
「大丈夫だから、行こ?」
「ここの病院の先生は、
近所の回し者だぞ!俺、
ハメられる!!行かない!!」
いきなり恐怖におののく
ヒロヤ。
必死になだめながら病院へ引っ張っていくあたし。
ヒロヤは待合室を、隈なくギョロギョロ見渡しまくっている。
「やっぱり帰らなきゃ。
俺、ハメられる!!」
「大丈夫。ハメられそうになったら、あたしが守ってあげるから。」
病室へ入った。
先生が椅子に座ってる。
「どぅしましたか?」
「あの……。」
笑顔の先生。
あたし…
涙が止まらない…
先生助けて…
先生たすけて…。
先生はヒロヤを見ると、真剣に見だしている。
ヒロヤは無言。
あたしは感情が先立って、涙がとまらず話がまとまらない。
「奥さん、落ち着いて下さい。」
深呼吸をして、
最近のヒロヤの事を話す。
ヒロヤは黙って聞いている。
あたしは話す度どんどん涙が出てきて時間が押していった。
「とりあえずわかりました。来週、また来て下さい。」
「来週って…。先生!!お願いします助けて下さい!!
お願いします!!」
「奥さん、次待ってる方もいらっしゃるので…
奥さん、落ち着いて下さい。来週また来ていただけますか?」
『うそ…。どうすればいぃの…。』
診察室を出たあたしたち。
「何にも言われなかったじゃん!な?俺、大丈夫なんだってば!」
あたしは頭が真っ白…。
『どうすればいぃの…』
何も無しのまま、ただ家へ帰るしかなかった。
帰りの車の中。
ヒロヤは しきりに
他の車のナンバーを読み上げてる。
家に着いた。
ヒロヤは家着に着替える事もせず、あたしの口をふさぐ。
家の中は、筆談で使用した紙クズが散乱しまくってる。
あたし…
どぅしたらいぃの…
助けて…
衰弱したあたしは
もぅ何も考えられなくなっていた。
ただひたすら
犬や鳥、看板やテレビ、隣やヒロヤ家の筆談を
毎日毎日繰り返してく…。
生活だけは守らなきゃいけないとわかってるあたしは、仕事に行くだけは行っている。
でも仕事なんか出来ない。でも、会社の人は優しくしてくれた。
[真面目だけがとりえな愛ちゃんが仕事をしなぃなんて、ただ事じゃない]
この時は、
そう噂をしていた
という事をあとで聞いた。
めまい、吐き気、頭痛…。
度重なる具合の悪さに
あたしはわけがわかんない。
1年前に入社したユカちゃんが、あたしをすごく心配してくれる。
ありがたさが胸にしみる。
でも、誰に理由を聞かれても本当の事なんか言えない。言えるわけない。
ひたすら話をそらして仕事を続ける。
そんな時、ユカちゃんがあたしをご飯に誘ってくれた。
ヒロヤが心配でたまらない。でも
ヒロヤから少しでも離れていたい。
と半々な気持ちのあたし。
この日、迷わず一緒にご飯を食べた。
「少し食べなきゃダメですょ?」
「ぅん…。」
ユカちゃんと食事をとりながら、会社での出来事を話す時間が流れ、
次第に打ち解け合うあたしたち。
『何故だろ…。
ユカちゃんとは、あまり話してなかったしそんなに仲良しぢゃなぃのに…。
こんなにも打ち解ける時間が短くてスゴイ近くに感じる…。』
次の日も、またユカちゃんとご飯を食べた。
『ユカちゃんといると、あたしちゃんとご飯食べられてる…』
そしてユカちゃんは あたしに話した。
「なんか、愛ちゃんといる時間が楽しいな♪
私ね、いま両親いなくて
1人暮らししてるから。」
「え…ご両親と離れて暮らしてるとか?」
「ぅぅん、違う。
2人とも死んじゃったの。」
「…。ごめん…あたし失礼な事…。」
「やだ!気にしないでょ!
愛ちゃん、スグしんみりぃーっ!本当、生真面目なんだからぁー!アハハ」
それからユカちゃんは、
あたしに自分の生い立ちを話してくれた。
ご両親が亡くなった時期や理由。
お父さんはユカちゃんが幼い頃に。
お母さんはユカちゃんが思春期に。
彼氏を作り、助けてもらいながら自分も働き1人で暮らして来たユカちゃん。
あたしも中学を卒業してから親元を離れて今まで暮らしている事を話した。
「ねぇ愛ちゃん?あたしたち、なんか不思議だね。
あっ、ごめん。
ユカだけかな…アハハ。なんでだか愛ちゃんと親近感が
スゴイ感じて…。」
「!! 違う。あたしも…」
『なんでだろ…。』
笑い合うあたしたち。
そしてユカちゃんは 自分のお母さんの話をしだした。
「ユカのお母さんね、病気だったの。ユカがスゴイ小さい頃からだったみたぃ。気づいた時には、お母さんガンで死んじゃって…。」
「じゃぁ、かなり前からだったんだね…。辛かったでしょ…。」
「違うの。ガンは最終的に
発見した事で…。」
「え?じゃぁ昔からって…。なんの病気だったの…?」
「スゴク辛かったんだ…。
[お母さんはキチガエだ]って
ユカ、学校の友達や近所皆に言われて…。
お母さん、最初はそんな事してなかったんだけど
ユカの学校の子たちが
ユカの家の前を通学すると、[悪口言うなー!!クソガキ!!]
って、いきなり窓開けて皆に毎日怒鳴ったり、
家の前をたまたま道路工事が入った時もね、
お母さん、工事の人たちに怒鳴り散らしながら工事してるとこに乗り込んで
スコップ取り上げて
[うちに何を埋めたんだ!!]って、わめきながら掘り起こしたり、
家の屋根裏に毎日
はいつくばって、
[盗聴器がある]って探しまわったりして……」
『!!!!』
『ぅそ…。
ヒロヤに似てる…』
「……。
ユカちゃん、そんな事あったんだ…。
ユカちゃんは子供だったのに皆にそんな扱いされて、
お母さんしか頼れなかったのに、そんなんじゃ辛かったね…。そっか…。
あたしもね、ユカちゃんとはちょっと違うけど
[両親が変だ]って、いっぱいイジメられてたんだょ。
な~んか似てるかな?
あたしたちぃ!アハハハハ」
空気を見て、
ユカちゃんを励ます為に
あたし事も軽く話してふざけた。
ユカちゃん、すんごく笑顔…。
たくさん笑い合うあたしたち。
でも、今。
あたしはユカちゃんのお母さんが一体なんの病気だったのか、スゴク知りたい!
盗聴器だなんて…
「それでね、ユカのお母さんを病院に入れたの。スグに入院になっちゃったからさ…」
『入院!?えっ…なに…。』
バクバクしだしたあたしの
心臓。
「ユカのお母さん、
[ハメたな!このやろー!]
って、ユカに叫んでたのを覚えてるょ…」
『!!』
「それでお母さん、どぅなったの…?」
「入院したまま出てこられなかった。そのうち入院してた病院でガンが発覚して、隔離されたままガン治療してたんだけど…
死んじゃった…。」
『隔離…。』
「そっか…。そんな事あったんだ…。よく耐えて頑張ってきたね。
そんな辛い話を
あたしなんかにしてくれて、ありがとう。」
「あっ、やだっ!!
愛ちゃんを励ますつもりだったのにユカったら…!!」
「アハハハハ。一緒にいてくれるとご飯が美味しい!
十分励まされてるよ♪アハハ」
何の病気なのか知りたい…
「次は愛ちゃんの番!
今、何があるの?
こんなに痩せて。睡眠だって取れてないでしょ絶対!仕事のミス連発しだしてるし、ふらついてんのに
ごまかしたりさ!
ユカ知ってんだからね!」
「ユカちゃんにはごまかせなぃんだね。アハハハハ
実は…」
あたしは最近のヒロヤの行動をユカちゃんに思い切って話した。
絶句するユカちゃん。
「おかあさんと似てる…。
旦那さん…それ…。
【分裂病】だと思う…」
『分裂病!?なにそれ…。
あたし知らなぃ…。』
「分裂病…ってなに?」
「ぅん…。ユカのおかあさんは、精神分裂病だったんだ…。おとうさん死んでからそうなっちゃった。
今は【統合失調症】
って言うんだけど、
[妄想・幻覚・幻聴]なんかの症状が出る病気だょ…。
愛ちゃん…。旦那さん…。たぶん同じような気がする…。」
『トウゴウ シッチョウ ショウ…??』
『なんなのそれ…。
初めて聞いた病名…。
そんな病気なんか知らないよ…。
分裂病で統合失調症??
入院して隔離??
意味がわかんなぃょ…。』
あたしの頭ん中はグチャグチャ。
息してんだか
してないんだか
わけがわかんなぃくらぃ
胸が苦しくなってる。
「愛ちゃん、よく病院に連れて行けたね。スゴク大変だったでしょ?
自分は正気で、愛ちゃんがオカシイとかハメたとか言ってたでしょきっと?
分裂病は 病院に連れて行くのが難しいんだょね。
よく頑張ったね愛ちゃん!
大丈夫。第一段階突破したんだよ?これからゆっくり治してあげよ?
でも…分裂病なら、この先愛ちゃん大変になる…。」
『…??』
まだ先生からなんにも聞いていないあたし。
ユカちゃんは次々あたしに
アドバイスしてくれる。
半端じゃなぃ不安があたしを襲う。
家に帰るのが怖い。
次の病院が怖い。
そして家に帰ったあたしは、ユカちゃんから聞いた通りヒロヤを刺激しないように
ヒロヤの話を否定する事だけは避けた。
「今朝、また犬が俺を見張ってわざわざ起こしに来てくれたよ。」
「ワンチャンって頭良いって言うもんね。ぅんそっか…。」
「隣がまた屋根から水を流して来てるぞ!!本当っ、暇な奴らだ!」
「あたしには聞こえなぃけど、ヒロヤそう聞こえてるんだね…。」
「近所は、俺をハメようとするなんて甘いんだよ!!」
「…。そっか。
ヒロヤはそぅ感じるんだね。」
不思議とヒロヤは、いつもより あたしを[敵]として見なくなってる気がする。
そして病院の日。
また 何も教えてもらえずそのまま帰された。
また1週間、地獄のような日々。
『おねがぃ。助けて…』
すでに あたしは8kg痩せた。
3回目の病院の日。
今日こそ先生にどうしたらいいか、何の病気か教えてもらわなきゃ!!
今日もヒロヤは
「無駄な時間なんだけど、愛が満足するんなら。と思ってるだけだからな?
先生は近所とグルだから、俺をハメるシグサが見えたら 俺病院は来ないからな?」
そう言ってる。
あたしは 何とか適当にあわせてごまかしながら病院に連れて行く。
ヒロヤを診察する先生。
あたしをチラチラ見て何かを考えてる…。
「あの…。主人は…」
「ご主人さん。奥さんと話がしたぃので外でお待ちいただけますか?」
「はぃ…」
診察室を出されたヒロヤ。
「あの…。主人は病気なんですか?それとも性格が変わっただけですか?
仕事しない怠け者だから、暇すぎて変になっちゃったんですか?先生……。」
涙が溢れ落ちる。
苦しぃょ…。先生…。
先生が黙り、悩んだ顔をして…。そして 力強くあたしを見て口を開いた。
「奥さん、気をしっかりもって聞いて下さいね。
ご主人は…
【統合失調症】という病気です。
統合失調症には いくつか種類があるのですが、
ご主人は、歳がいってから発症しやすい【妄想型】という種類になります。
これからの治療にあたってお薬の力を借りなければなりません…」
『!!!!!!』
ユカちゃんが言ってた通りの病気…。
あたしは目の前がくら~んとした。
入院…隔離…退院できない…。
ユカちゃんそんな事言ってた…。
やだ…嫌だ…。
嫌だ…!!
ヒロヤは そんな病気なんかじゃなぃ!!違う!!
先生…。嫌だっ!!
涙が止まらない。
必死に先生に食らいつくあたし。
「先生っ!主人は怠けてた時間が長かったからオカシクなっただけですよ!
そんな病気じゃないですよ絶対。……。」
スゴイ勢いのあたしに先生はビックリしてる…
「奥さん落ちついて下さい。ご主人は、仕事をしないで怠けてた訳ではありません!!病気の為に仕事が出来なかったんです!!
奥さんがそんなんじゃ良くありません!
ご主人は病気なんです。
これから少しでも良くなって行くように考えていかなければならないんですよ?」
「でも…。
治るんですよね!!
先生、治るんですよね??」
「………。」
黙った先生。
『え…』
あたしに緊張が走る。
「…。完治は2、3割の方がしています。少しでも良くなるように治療していきましょう。」
『は…?』
「先生…?
完治するんですよね…。」
困った顔した先生。
詰め寄るあたしにそして…
「……。
残念ながら逆を言えば、
それ以外の方は治療をし続けている。と言う事になります…。」
『ぅそ…。治らないの!?』
「先生!
主人治らないんですか!?
一生治らないんですか!?」
後頭を大きなハンマーで 思いっ切り殴られた感じ…。
目の前がクラクラしてる…。
あたしは正気では いられなくなった。
「先生、治るんですよね。
主人は薬で治りますよ!」
「…。」
「先生?主人は、いつから病気になっちゃったんでしょうか?心の病気なら、いつかきっと良くなりますよね?盗聴器探しだした時から心の病気になっちゃったからんですか?」
「…。統合失調症は、
心というより、頭の病気と言うべきだと思います。
ドパミンなどの脳の伝達をしている部分があるんですが、そこになんらかの理由で混乱が起きてしまう病気です。ご主人の場合簡単に言うと、現実と空想の壁が取り払われてしまっている。と言えます。
お薬で脳の壁を作ってあげながら治療をしていく事になります。
おそらく発症は、前駆期が電気ガスなどの確認行為が激しくなったあたりで、
引き込もった時期から本格的になったと言えるでしょう。」
『ぅそ…。そんな前から…。』
ショックで言葉が出なくなった。
「とりあえずお薬で様子をみましょう。」
『入院しなくていぃんだ』
「はぃ…。わかりました。」
『聞きたい!!』
「あの先生…。
脳の病気って…。遺伝とかありますか?どうして主人はこの病気になったのか
理由が知りたいです。」
先生は かなり困った様子。
あたしは絶対に引き下がらない!!
是が非でも理由が知りたい。
「…。この病気は因果関係がまだハッキリしていないのが現実です…。
3つの要因があり、1つでも欠けると この病気は発症しないと言われています。遺伝要因、母体要因、環境要因。これらが合わさった時、初めて発症すると言われています。」
「先生ごめんなさい。詳しく教えて下さい!!」
あたしは いろいろ聞いた。
胎内にいる時、脳伝達などが形成される週数の時期に母体に過度なストレスやウイルスが加わった事、
統合気質をもって生まれた事、
周りの環境によりストレスが加わった事 、
などが重なった時。
ヒロヤの病気が発症すると
言われているらしい。
聞いたのはあたしなのに、聞いてもよくわかんない。とにかく目の前にいるヒロヤがもとに戻って欲しい!!
この時のあたしは
ただそれだけだった…。
薬が出される…。
ヒロヤになんて言えばいいの?
ヒロヤ、先生にハメられそうなら病院来ないって言ってるし…。
涙が止まらない…。
なんでこんな事になっちゃうの…。
あたしが悪いんだ…。
あたしが病気に気づいてあげられなかったからいけないんだ。
全部あたしが悪いんだ…。
先生に聞いた。
ヒロヤになんて説明したら良いか。
そして ヒロヤは再び診察室に呼び戻され、
先生はヒロヤに病名を告げた。
ヒロヤは黙って先生を疑い始めた。
きっと【ハメられる】
そう思ってるに違いない。先生はヒロヤに説明をし、必ず薬を飲むように告げた。
帰り道。
ヒロヤは無言。
あたしは絶望と緊張が入り混じっている。
ヒロヤは今夜、どうなってしまうんだろうか。
家に着いたあたしたち。
腫れ上がったあたしの目を見てヒロヤは無言のまま…。
あたしは口を開いた。
「…。ヒロヤ?きっと今の苦しみから解放されるよ…。
ね?…だからこの薬、
飲んで…。ヒロヤ?
あたしも辛いんだょ…
わかってお願ぃだょ…。」
ヒロヤは あたしに
ものスゴイ勢いの手振りで
「しーっっ!![喋るな]」
と やった。
はっ!と思ったあたしは
紙を出し、たくさん書いて伝えた。
そしてヒロヤは…
[俺、この罠に乗っかってやる。]
そう書いて薬を飲んでくれた。
ごめんねヒロヤ…。
あたしがいけないんだ…。あたしがヒロヤを悪化させちゃったんだ…。
あの時から病気が始まっていたなんて…。
ごめんなさぃ…。
お母さんや妹や仕事にかまけて
気づいてあげられなかったあたしが悪いんだ…。
ごめんなさぃ…。
ごめんなさぃ…。
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