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産んでくれてありがとう☆『愛より』(ノンフィクション)

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愛( 30代 ♀ Mmp1xe )
10/09/27 03:15(更新日時)

ある日の個人産院。


「臍の緒首に巻き付き、骨盤狭くて出られなく、赤ちゃんの頭が曲がってきてるので帝王切開します。」


陣痛が弱いまま局部麻酔。

「…あれっ。お母さん昨日お酒のんだ?麻酔の効きが悪い…。」


「いぃえ。私お酒なんかのんでません。アルコール私苦手で…。」


麻酔が効くまで待った。


「お母さん、ココ感覚ありますか?」

「あります。」


さらに麻酔。


「お母さん、これ以上麻酔できない!赤ちゃん弱って来てるから!私の手をおもいっきり握って!頑張ってよ!お母さんっ!!」


「ーっ!!!」
「痛ぁいぃーっっ!!!!」


あたしが産声をあげた。

No.1378746 10/07/25 02:09(スレ作成日時)

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No.1 10/07/25 02:19
愛 ( Mmp1xe )

2550g。


「名前は美由紀だな」

「そうね」


いとこが喜び走り回っている。
「看護婦さん!愛ちゃん産まれたしょ!どこ見せてー!」

「ん?赤ちゃんの名前、愛ちゃんっていうの?可愛いわね。」

「うんっっ!」


ベッドの枕元に「愛」と記載。

No.2 10/07/25 02:28
愛 ( Mmp1xe )

痛む身体をひきずりながら赤ちゃんを見に行った。


「ん!?」


そこには命名『愛』と記載してある。


「主人が変えたのかしら?愛ちゃんか。可愛いわね。」


父が面会に来た。

「あなた、『愛ちゃん』にしたのね。可愛いじゃなぃ。良い名前ね。」

「えっ。『美由紀』だろ?」

「…えっ。『愛』って書いてるけど…。」

「!?」


そして事の成り行きが判明した。

No.3 10/07/25 02:35
愛 ( Mmp1xe )

叔父が病室へ来た。


「うちの子とこの前遊びながら考えてた名前だったんだょー。ごめんごめんっ。」


そして父。


「いや…まてよ…。『愛』って可愛いぞ!『愛』にしよう!」

「そうね。『愛ちゃん。』可愛い!気に入ったわ!」


こうして出生届には
今のあたしの名前が書かれ、提出された。

No.4 10/07/25 02:42
愛 ( Mmp1xe )

父とお風呂に入るたびに泣くあたし。


「きっと赤ちゃんはママの方がいいのね。」


そう思っている母…。


進みゆく悲劇が幕を開けているのにも知らずに…。

No.5 10/07/25 02:56
愛 ( Mmp1xe )

あたし4歳。


お母さんとお父さんが喧嘩している。


「俺は子供が嫌いだ!何故おろさなかった!」

「なんでそんな事言うの!あなた最低すぎるわ!」


意味もわからず2人を怖がるあたし。
『喧嘩しないでょ』と泣きじゃくった。


あたしは ニコニコしてるお母さんが何より好き。


「お母さん、いっぱい笑って…お願い…」


でも、お父さんもお母さんもいつも怒鳴りあう。
いつもいつも…

No.6 10/07/25 03:05
愛 ( Mmp1xe )

お母さんがニコニコいてくれないのは、あたしが赤ちゃんじゃないからかなぁ。
お母さんに赤ちゃん出来たらニコニコいてくれるかなぁ。


そぅ考えたあたし。



「お母さん!あたし可愛いぃ妹が欲しい!ねー、お母さん!神様にお願いしたら赤ちゃん連れて来てくれるかなぁ。」


あたしは神棚に毎日手を合わせた。


「『パンパンッ(手を叩き)』どぅか可愛い女の子の赤ちゃんがうちに来てくれますように。」


そんなあたしを父は睨みつけている。


怖くなんかないっ。


だって、もぅ慣れているから…。

No.7 10/07/25 03:22
愛 ( Mmp1xe )

お祈りしても赤ちゃんが全然来てくれない。


あたしが悪い子だからかなぁ。




今日は父とお風呂の日。


「愛ね、お母さんとお風呂入りたい!ねー、お母さん!」


あたしは力いっぱい甘える。


「愛ちゃん良い子だから今日はお父さんと入ってね。」


そう笑いかけてくれるお母さんに、あたしは良い子になる。


「うん。わかった。愛、良い子だから。」



そうしてあたしは慣れているお風呂に入った。

でも…
自然と足がすくむ。

心臓が壊れちゃぅくらぃ音がする。

息が苦しい。

身体がふるえる…。



「愛、早くおいで!」


父は今日も不気味な笑みであたしの腕を引っ張った。

No.8 10/07/25 03:38
愛 ( Mmp1xe )

沸かすタイプのお風呂。

いつもは お母さんが、
たくさん掻き混ぜてあたしにお湯をかけてくれる。



今日はお父さん…。


「怖ぃ…」


あたしは
ふるえが止まらなくなってきた。



「愛!さっさと座れっ!」


髪の毛を引っ張られた。


座ったあたしに、
掻き混ぜていない上の方のお湯をおもいっきり頭からぶっかけた。


「ぎゃぁぁぁっ!!」


みるみる赤くなるあたしの身体。

休む暇なくあたしにお湯をかける父。



息が出来なくてむせ返る。


肩が痛い。

太ももが痛い。

頭皮が痛い…。



「うるせぃなイヒヒヒヒッ!愛!!黙ってろこの野郎!!」



シャンプーが目にも頭にもしみる。


父とのお風呂は 火傷がたえなかった。

No.9 10/07/25 03:46
愛 ( Mmp1xe )

お風呂からあがったあたしは 全身真っ赤。

小さく皮がめくれてる場所もいくつかある。

泣きじゃくるあたし。


「愛ぃ、気持ち良かった?ほーんとっ、愛は
お父さんよりお母さんがいぃのね。」


笑顔の母。


泣きじゃくるあたし。


どぅして火傷してるあたしに気づかずに、母はニコニコしているのかは、
あとで知る事になった…。

No.10 10/07/25 03:57
愛 ( Mmp1xe )

あたし5歳。


神様がうちに赤ちゃんを運んで来てくれた。



「あたし、お姉ちゃん??
ねー、あたしお姉ちゃんなの??」


「そうね。もうじきお姉ちゃんね。愛は毎日神様にお祈りしていたものね。良い子だからお願いきいてくれたのね。」


「ねー、お母さん、女の子ぉ?」


「わからないわね。でもきっと、可愛い赤ちゃんょ!良かったわね愛。」



嬉しかった。
お母さんが今よりもっとニコニコしてくれると思った。



「イヒヒヒヒッ!俺をコケにしたらぶん殴るぞ!」


「やれるもんならやってみなさいっ!」



毎日の喧嘩は 相変わらずだった。

No.11 10/07/25 04:05
愛 ( Mmp1xe )

あたし6歳。


お母さんと病院へ行った。お母さんはそのまま入院。
帝王切開で赤ちゃんが産まれる。


あたしは風邪をひいていた。
父と帰らなければ行けなかった。



泣き叫んだ。
「おかぁさーんっっ!!」


「あらっ?お姉ちゃんになるのに恥ずかしいね~。」

そぅ言う看護婦さん。


あたしは
お母さんと離れる寂しさと、父と2人になる恐怖におそわれていた…。

No.12 10/07/25 04:17
愛 ( Mmp1xe )

2週間の父との生活が始まった。



「お父さん、赤ちゃんいつうち来るの?」


「………。」


「ねぇお父さん、赤ちゃん可愛いよねー。早く抱っこしたぃなぁ。」


「……うるせぇ!この野郎、コレかぁ!!
コレくらいたぃか!?」


あたしの襟首を掴み、こぶしをあげながら鬼のような顔をして脅す父。

泣きじゃくるあたし。


「この野郎、うるせぇっつってるのがわからねぇのか!」


投げ飛ばされた。


腕も足も痛い。

血の味がしてきた。



恐怖で足腰がすくみ、動けなくなった。


父は立ち去り、しばらくしてあたしはティッシュで血を拭った。

No.13 10/07/25 04:27
愛 ( Mmp1xe )

翌日、
学校の友達にあたしは嬉しくて、赤ちゃん産まれた事を言い触らした。


「愛ちゃん良かったねー!女の子ぉ?」

「うんっ、女の子!愛ね、良い子にしてたからお願いかなったの。」

「ねぇ、愛ちゃん。口腫れてるよ。どぅしたの?」

「…なんでもない。口ぶつけて切っちゃったの。」

「愛ちゃんそそっかしぃからねー。アハハハハ」


あたしは
一気に気分が暗くなった。

No.14 10/07/25 04:39
愛 ( Mmp1xe )

学校から帰ったあたしはお腹が空いていた。



「お父さん、愛お腹空いた。」

「………。」

「お父さん?」

「…お前の飯なんかねぇ!」

「!?」

その瞬間、あたしはお父さんをまた怒らせた恐怖で頭からつま先まで血がサーッとひいた。


『…愛が悪い子だから、お父さん意地悪するんだ。』



「お父さん?愛、悪い子なら良い子にするからごめんなさぃ。お父さんごめんなさぃ。」


あたしは
小刻みにふるえる身体をおさえながら、必死にあやまった。


「お父さん、ごめんなさぃ。ごめんなさぃ。」

No.15 10/07/25 04:58
愛 ( Mmp1xe )

お父さんは ご飯を作りはじめた。

TVをつけると怒鳴られるので、あたしは黙っておとなしく体育座りをして待っていた。



お父さんは食器にご飯を盛りだした。

そして食べだした。



「…!?」



あたしの分は、どうやら無い。



「お腹すいたょぉ。お父さん……。」



あたしは涙が溢れ出した。

父は、そんなあたしを無視。
ご飯は、もらえなかった。


「お父さん…。」


あたしは父を呼ぶと殴られた。
目の前が光る。



父が寝たあと気づかれないように電気は付けず、
まだ洗っていない鍋から手でカスをすくい集め、舐めては またすくい集め、
母がいない寂しさをうめるべく
指しゃぶりをして布団に入った。

No.16 10/07/25 05:08
愛 ( Mmp1xe )

今日は 赤ちゃんに会いに行く。


お父さんも今日は怒っていない。


お父さんが運転する自転車の後ろにあたしは乗り、
病院へ向かった。



「お母さん、赤ちゃんは!?」
「赤ちゃん違う部屋よ。」


あたしは猛ダッシュ!
わずかな距離に息を切らしながら、


「赤ちゃーん!お姉ちゃんだょー赤ちゃぁん!
あっ、いたーっ!可ぁ愛いぃっ!」


あたしは、小さくて産毛のいっぱいある赤ちゃんを見て感動した。

力強く泣いている。


「赤ちゃん、お家帰ったらいーっぱぃ遊ぼうね!」


あたしは妹にバイバイをして、母の病室へ戻った。

No.17 10/07/25 05:19
愛 ( Mmp1xe )

お母さんはニコニコしながらあたしを撫でてくれた。
そして病院の夜ご飯が来た。

お母さんのご飯がとっても美味しそぅで、すぐ横で匂いをクンクン嗅いでいた。

お母さんは あたしに、
ほうれん草のお浸しを食べさせてくれた。


「あらっ?愛は、お浸しいつも食べないのにめずらしぃわねー。お父さんといると良い子になるのかな。」


母はニコニコしていた。


帰り支度、
あたしは母の袖を泣き掴み、離さなかった。


「愛ぃ、ほーんとっお母さんっ子なんだからぁ。」


…あの家へ戻る現実を、あたしは泣いて拒んでいた。

No.18 10/07/25 05:32
愛 ( Mmp1xe )

家に帰り、
お腹が空いていたあたしはすぐ冷蔵庫をあさった。



「何やってるんだ!野良犬かお前は!!この野郎、コレかっ!?」



襟首を掴み上げられ足の浮いたあたしに父は、
そばにあった分厚く硬い絵本をもう片方の手で束で持ち、
その本であたしを何度も何度も往復ビンタした…。



目が光り、息が出来ないまま鼻血まみれになった。



あたしは
その夜も水を飲んで指しゃぶりをして布団に入った。

No.19 10/07/25 05:38
愛 ( Mmp1xe )

母が帰ってきた。

痩せ細っていたあたしに母は全く気づかないようだ。


「愛、良い子にしてた?病院でお父さん嫌だ帰りたくない。だなんて、泣いたからお父さんを困らせてたんぢゃないかと思って。」



あたしはお母さんが帰ってきた事が嬉しすぎてどぅでもよかった。



「お母さん、お帰りなさい。」



赤ちゃんは 2の次になっていた。

No.20 10/07/25 05:53
愛 ( Mmp1xe )

お風呂の入っていないあたしに母は、


「なんで愛はお風呂に入らなかったの。女の子なんだからキレイにしないとダメでしょ!」


と怒った。


「ごめんなさぃ。きちんとお風呂入る。お母さんと一緒に入りたい!」



母と一緒にお風呂に入った。
母は湯舟には入らなかったが、とても嬉しくて母にたくさん抱き着いた。

母は あまりにくっつくあたしに、少しうっとうしそぅにしていた。



「愛、身体傷だらけ。どしたの。」



あたしは必死にお父さんにやられた事を告げた。



「またぁ~、そぅやってお母さんの気をひくつもりなのね。愛が赤ちゃんになっちゃったのかな?」



母は信じてくれなかった。
おびたたしい数のあざや火傷を、どうして母は信じなかったのかも、あたしは今なら理解できる。



お風呂の外では、
妹の泣き声が響き渡っていた。

No.21 10/07/25 06:18
愛 ( Mmp1xe )

あたし7歳。


あたしと妹は 代わる代わる父に叩かれる。

今日はあたし。明日は妹。
母が出かけた時だけいつもやられる。


妹に手をあげる父にあたしは立ちはだかり、ふるえる身体をおさえながら必死に父をにらんだ。

あたしは首を掴まれ足が浮いた。

その時、
子供心で初めて『殺される』と感じた。

床に降ろされたあたしは背中をめくられ、
父のタバコを始末するための灰皿として使われた。


日に日に数が増えてくタバコの火傷。

そんなあたしたちを、母はどぅ見てるのだろう。

No.22 10/07/25 06:33
愛 ( Mmp1xe )

あたし8歳。


あたしは知恵がつき、母が出かける時は
だだをこねて妹とついていく。

帰宅後、電気が消えている。

「あれ?お母さん、電気つかないよ。」

「うちは貧乏だから電気代いまは払えないの。」


父がろうそくをつけてお酒を飲んでいた。

父はよくお酒を飲むようになっいた。

あたしと妹は、懐中電灯で遊んだ。

父が母の目の前であたしを怒鳴りちらし、殴る蹴る。
母はあたしをかばい血まみれになった。

あたしと妹は泣きじゃくっていた。

No.23 10/07/25 06:37
愛 ( Mmp1xe )

母が、ようやく父の本性に気がついた日。


この日を境に
あたしたちは父がほえるたび、母にうずくまるようになった。

No.24 10/07/25 06:47
愛 ( Mmp1xe )

あたしたちは、
父が暴れるたび警察をよんだ。

今でこそDVは取り締まりになっているが、
当時は
『家庭の事はどうにも出来ない。』
と、父をなだめては
警察は何度も帰ってしまう。
『事件が起きない限り動きようがない』と…。


あたしたちは、唯一の他の部屋の、
鍵のない横開きの和室の扉につっかい棒をし、

暴れる父を来ないように
必死に棒を抑え、

静まると窓から逃げるのが日課になっていた。

No.25 10/07/25 07:02
愛 ( Mmp1xe )

母は
『離婚は子供の為にしない』
と、離婚は考えなかった。


あたしたちはお父さんから逃がしてほしかったのに…。



その頃うちでは
電話電気ガス、停まるのは当たり前になっていた。

連絡網は繋がる事が少ない。

当時、ケータイ電話なんてものは
ほとんどの人が持っていない。



「愛ちゃん家、いっつも電話停まってるょねー!」

「ってか、愛ちゃんってダサイよね。いつも同じ服ー。」

「愛ちゃんのお父さん、ボサボサ頭でお酒持って家の前歩いてたよ。」

「あたしも見た!愛ちゃんのお父さん、オシッコもぐってた。」

「気持ち悪いー。愛ちゃんのお母さんも、目がバラバラでお化けみたぃだしー。」


………。

あたしは、いじめられるようになっていた。

No.26 10/07/25 07:16
愛 ( Mmp1xe )

あたし10歳。


父は自分で槍を作って、家の中で
自分の手の届くところに置くようになった。



「イヒヒヒヒッ!おまえらコレで
ど突いてやる!」


毎日槍の歯を磨いでいた。


あたしは担任の先生に日記を書いて渡した。

「お父さんにガラスの灰皿を背中になげられた」など、その日あった事を書き記し、
先生が助けてくれる事をあたしは子供心で願った。



「愛ちゃん、嘘は泥棒の始まりだよ。」



あたしは 意味がわからなかった。

見せたくなかったけれと、先生にあざや傷を見せた。
先生は、

「愛ちゃん、くだらない遊びはやめて勉強しなさい。」



先生が嫌いになった日だった。

No.27 10/07/25 07:29
愛 ( Mmp1xe )

あたしは
グループ決めから外されたり、登下校1人、遠足などもつねに1人になっていた。

家でも学校でも嫌な事されるのが嫌だった。

せめて学校だけでも楽しくいたい!と、
とにかく明るく皆の中に入るようにして、

父母の事は陰口はたたかれていたけれど、
聞かないようにして
とにかく皆を笑わすようにしたり、
得意な体育をかっこよく決められるように努力して、
なんとかいじめは反れていった。



学校も耐えられるものになってきた頃、

あたしに事件が起こった。

No.28 10/07/25 07:57
愛 ( Mmp1xe )

「愛ちゃん、割り算不得意だね。先生がきちんと教えてあげるから今日残りなさい。」


あたしは居残りさせられるんだ。
と思い、暗い心で放課後
教室に座って先生を待った。

『ガラガラ』
扉が開き、先生が入ってきた。


「プリント作ったから、コレ解いてみなさい。」


あたしは仕方なく問題を解き始めた。


『…わ・わからなぃ…。こんなの習ったっけ?』


あたしはほとんどわからなかった。

No.29 10/07/25 08:05
愛 ( Mmp1xe )

先生が、座ってるあたしのうしろに来た。


「これはね~…。」


『!?!?!?』


あたしに抱きついた。
先生の手が肩から首、
そして首から胸…。

あたしは
予想もしない出来事に
頭が真っ白になり、固まったまま動けなくなった。


「ちゃ~んと解いてごらん。」


先生は平然とあたしに話している。


何分経っただろう。

あたしは
話している先生をそのままに席を立ち、
鞄を持ち、
走って走って学校を出た。

No.30 10/07/25 08:11
愛 ( Mmp1xe )

家についたあたし。


頭が呆然としたまま
とりあえず布団にもぐった。

涙が出てきた。

先生に裏切られた気分。

先生が大嫌いになった。


あたしは母に話した。

「今日先生がね、………」


母はあたしにこう言った。

「愛、どうしてそんな嘘つくの?嘘つきは泥棒の始まりよ。」

No.31 10/07/25 08:17
愛 ( Mmp1xe )

『あたしは嘘なんか言わないもん。』

涙が出てきた。



しばらく学校を休んだ。



父はあたしを怒鳴る。

そして包丁を持ちだした。

「嘘つきはコレかぁ!?!?」


そう言った父の手は、
あたしに振りかぶってきた。

No.33 10/07/25 08:26
愛 ( Mmp1xe )

「う゛っ……。」


痛々しい声。

目の前には母がいた。

母の額が赤く染まって行く。

顔まで血が流れた頃、
あたしは
「きゃぁぁぁぁぁ!!」

絶叫し、気が狂った。



幸い、母は致命傷ではなかった。


10歳のあたし。

心は暗くなっていった…。

No.34 10/07/25 08:33
愛 ( Mmp1xe )

妹は
特殊学校に通っていた。

あたしよりも内気な為か、皆から浮いてしまい、
普通学校には通えなくなっていた。


そんな妹に子供のあたしは、さらなる追い撃ちをかけてしまっていた。


気づけばあたしは
家庭内暴力の根源になっていた…。

No.35 10/07/25 08:47
愛 ( Mmp1xe )

あたし12歳。


父の暴力には暴力で返すようになった。



「イヒヒヒヒッ!コレかぁ!?」

…また来た!
あたしは包丁を手に持ち、
「いぃかげんにしろ!」

父に切り掛かった。


父は、
初めて娘がやり返してきたのが ビックリしたのか、
一瞬目が丸くなったように見えた。

ヒョイッとかわした父は
あたしの髪の毛をわしづかみ、
あたしの腹を蹴り倒した。

息ができない。

喉が痛い。

目が見えない。

お腹…気持ち悪い…。


あたしはうずくまった。



父は部屋に引っ込んでいった。



幸い、あたしの顔も手も足もお腹も長い間膨れたけれど、
数日足らずで痛みは消えた。

No.36 10/07/25 08:53
愛 ( Mmp1xe )

妹は父にあまりやられなくなった。

あたしは父にやられるたび、あんなに可愛いがって父から守りまくった妹を
いじめるようになった。


「あんた口ないの!?マジ気持ち悪い。なんでしゃべんないの!?」



妹は
さらに心の闇へ落ちていった…。

あたしは食欲が止まらず、どんどん肥えていった…。

No.37 10/07/25 09:12
愛 ( Mmp1xe )

ある日、
あたしは具合が悪くなった。

「お母さん、気持ち悪いょ…。吐き気とまんない。」

「友達の家で食べてばかりだからでしょ。」

「お母さん…すごく気持ち悪い…。吐いてばかりいるの…。今日お母さんのそばで一緒に寝たいょ…。」

具合悪さのあまり動けず
不安感に押し潰されたあたし。
夜一緒にいてくれた母。


「お母さん、あたしお腹気持ち悪いよぉ。」

「そう…。仕方ないでしょ。」

そしてすぐ布団吐いてしまったあたし。


「これ、飲みなさい。」


渡してくれたのは、使用期限が過ぎていた。

「お母さん…これ飲んだらもっと吐かなぃ?」

「うちにはこれしか無いの。」


のんだあたしは、また吐いた。

「嫌っ!!気持ち悪い!!近寄らないで。何なの!!」


『!?!?……お母さん…!?』

No.38 10/07/25 09:18
愛 ( Mmp1xe )

あたしはわけがわからなかった…。


『お母さん、あたしが気持ち悪いの?』


母は吐き続けるあたしから逃げまくった。


小さな事だったけれど、
子供心に傷ついた。

『なんで大丈夫?って言ってくれなかったの?
今までもそう。
なんであまり病院連れて行かないの?』


答えはずっと後に知る事になった。

No.39 10/07/25 09:25
愛 ( Mmp1xe )

あたし14歳。


「ねぇ、愛。あんたん家、皆キモいょねー。実際あんたもデブだし。キモデブだね。あだ名!」



…あたしは食べられない日もあったからか、
食べられる日が嬉しく、

近所どこでも食べ歩き、
イラダチを食べる事で解消するようになっていた…。


あだ名は、
口に出せないほど酷いものへと変化し、
本格的なイジメが始まった…。

No.40 10/07/25 09:35
愛 ( Mmp1xe )

最初は悲痛は言葉のみだった…。

こうなったら、
怒っても弱くなっても
余計に酷くなるのをあたしは知っていたので、
毅然としながらたえた。


「ちょっと!愛んちのお母さん?マジばけもんだから!!うっけるし!」
「妹も、かんなりキモいし愛も同類??」
「親父ホームレスだょねー!かなりの異臭!」

…たしかに。
あたしの父はお風呂が嫌いで、年1回しか入らない。

歯磨きは、年2回。



言われても仕方ないのが現実だった。

No.41 10/07/25 09:53
愛 ( Mmp1xe )

あたしはとにかく毅然にした。

朝、黒板には『死ね』とかかれ朝会。

朝会に来た担任の先生は、何食わぬ顔で
あたしに死ねと大量に書かれた文字を消した。

あたしの話題に触れる事もなく先生は、日に日にイジメ主犯格グループと仲良しになっていく。

体育では毎回ボールをぶつけられ、靴隠し服隠しごみ箱行きは当たり前。

あたしの机や椅子もよく無くなった。

月日とともに、
クラスから、学年全体へ意向しだした。
教室移動も運動会も修学旅行も…。
とにかく仲間移動は1人だった。

さすがに毎日
辛かったので、担任以外の先生に助けを求めた。

No.42 10/07/25 10:02
愛 ( Mmp1xe )

「先生、あたしがイジメられてるの見て知ってますよね?どうしたら抜けられるか答えを知っていたら教えて下さい。」


あたしは勇気を出して話した。
涙がでた。


「あっ、先生忙しいごめんね。」


…結局、どの先生にも
同じ感じでさけられた。


あたしは担任の先生に勇気を振り絞った。


…あたしが間違っていた。

「イジメられるお前が悪い!!私は知らない。」

そぅ言って
あたしを1人
教室に残して行ってしまった。

No.43 10/07/25 10:12
愛 ( Mmp1xe )

その時のあたしは
イジメられるのが悪いんだ。と何度も思い返した…。


その頃、
先生イジメがあたしの学校で流行っていて、何人もの先生が学校を後にしていた。
今思えば、先生も必死だったのかな…。



あたしは家に帰り、
その日は静かだった。

夜中1時、
父が同僚を連れて帰ってきた。

酔っ払った2人にあおられる母。

あたしも部屋を何度も蹴られ怒鳴り声に起こされた。

No.44 10/07/25 10:24
愛 ( Mmp1xe )

あたしは起きた。

母もいた。
母がふるえてる…。


「?」


あたしは知らないおじさんに怒鳴られながら父のもとへ。


「何なんですか?もぅ夜中ですょ。明日あたしは学校です。」

「愛ちゃ~ん。おじさんの言う事聞いてれば、お父さん大丈夫だからぁ~。」


『……??』
『お父さんが静か…。』


「愛ちゃ~ん、可愛いね~。ど~れ。ここはどぅかなぁ~。」


『!!!!!!!!』


お父さんもお母さんも触られるあたしを黙って見ている…。

『お父さんが会社でこの人からイジメにあっていて、
お母さんはこの人が怖くて何も出来ない…。』

あたしはそぅ感じた。

あたしはおじさんを突き飛ばし、家を飛び出した。

No.45 10/07/25 12:22
ラNド ( 20代 ♀ JFXA1 )

全て読ませてもらぃました‼

大丈夫ですか❓

みんなひどぃですね‼


腹が立ってきました‼

ゅっくりでぃぃのでまってます‼

頑張って下さぃ✨

  • << 47 💓ラNド💓さん 読んでいただきありがとうございますm(__)m✨ ラNドさんの優しいお言葉に、 感激しています✨ ほんの小さな私のあり姿ですが、 ありのまま書いていきたいと思います✨💓 文章があまり得意ではない方なので大変緊張しながらなのですが、 ゆっくり書いて行きたいと思います💓✨

No.46 10/07/25 13:46
ありす ( GgHn1 )

ほんまの話?

  • << 48 💓ありす💓さん レスありがとうござぃます✨ はい😄。 偽りのなぃあたしの生活を、 大変緊張しながら 書かせていただき始めました😄 これからも書いて生きたあと思いますので、 どうぞ 見守っていただけたら うれしいです✨💓

No.47 10/07/25 16:56
愛 ( Mmp1xe )

>> 45 全て読ませてもらぃました‼ 大丈夫ですか❓ みんなひどぃですね‼ 腹が立ってきました‼ ゅっくりでぃぃのでまってます‼ 頑張って… 💓ラNド💓さん

読んでいただきありがとうございますm(__)m✨


ラNドさんの優しいお言葉に、
感激しています✨


ほんの小さな私のあり姿ですが、
ありのまま書いていきたいと思います✨💓


文章があまり得意ではない方なので大変緊張しながらなのですが、
ゆっくり書いて行きたいと思います💓✨

No.48 10/07/25 17:02
愛 ( Mmp1xe )

>> 46 ほんまの話? 💓ありす💓さん

レスありがとうござぃます✨


はい😄。

偽りのなぃあたしの生活を、
大変緊張しながら 書かせていただき始めました😄

これからも書いて生きたあと思いますので、
どうぞ
見守っていただけたら
うれしいです✨💓

No.49 10/07/25 17:44
愛 ( Mmp1xe )

『なんでお父さんもお母さんも、あたしがあんな事されたのを黙って見ていたの!?!?』


あたしは心臓が破裂しそぅだった。

次々と涙がこみあげて、
あたしは道端にうずくまってしまった…。



…ふと我にかえったあたし。


『妹!!!』


大きな心臓の音が
さらに加速を増した。



あたしは苦しく潰されつづける胸元をおさえながら
家へと引き返した。

No.50 10/07/26 01:05
愛 ( Mmp1xe )

呼吸が辛いまま家に着いたあたし。


「……?」


アイツはいなかった。

いろんな感情が掻き混じり、あたしは父と母を見る事は出来なかった…。

No.51 10/07/26 01:33
愛 ( Mmp1xe )

あたしはどんどん太りつづけ、
妹にも辛くあたる日々も増えた。


あたしは生々しい夢にうなされる事が多くなった。

{《「愛、今日は会社の座談会だから一緒にお菓子たべに行こうか。」》

『お父さん以外の人達いるからきっと大丈夫だょね…。お菓子食べたぃ…。ケド着くまでに、またお父さん怒ってあたし叩かれなぃかな…。』}


幼い頃の出来事の夢。

そぅいえば、
あたしは月に1度だけ
怒っていない父と
会社の休憩室にお菓子をもらいに行っていたっけ…。

No.52 10/07/26 02:20
愛 ( Mmp1xe )

{『あたちチョコ食べるぅ♪モグモグ…』

《「お金払ってないのに店のものを食べて、悪い子だ!!」》

『お父さん、一緒に何処行くのかなぁ♪』…
『おじさんだぁれ?』

《「悪い子は こうだっ!!」》

『痛いよぉーー!!』
『なんでげんこつするのぉー!!エーンエーン』 }


……あたし
たしか2、3歳の時、
意味が理解出来ないまま
お店のチョコ食べて

何故かお父さんじゃなくて、お父さんの会社の同僚に大声で突然怒られて、

おもいっきりげんこつされて、泣きじゃくったあたしに父は
薄ら笑みをしていたのを
ハッキリ覚えてる…。



こんな嫌ぁな思いだしたくない感情を、
夢で
この時からたくさん見ている。

No.53 10/07/26 02:39
愛 ( Mmp1xe )

どんどん太ったあたしは、学校の指定ジャージが
はち切れそう。


「あいつ、やば~ぃ。ジャージきも~ぃ!うっける~!!」


…あたしに聞こえてるょ。
そぅだょね。
聞こえるように言ってるんだもんね。


「椅子、壊れっからアレ!」


…はぃはぃ。
壊れるかもね。


『…んっ?あの子あたしをずっと見てる…。』


あたしの似顔絵を書いてクラス中に見せ、
大笑い。


………。

あたしは 泣きたい気持ちを押し殺しながら
1人ぼっちで学校に通い続けた。


そして卒業アルバム作成。
もちろんあたしは、
皆と担任の先生で勝手に
あたしの変な激写写真を選ばれ、載せられた…。


言うまでもなく、
卒業式は誰も口を聞いてくれず
1人ぼっちで家路をたどった。

No.54 10/07/26 02:58
愛 ( Mmp1xe )

あたし15歳。


高校のお金は
母が借金して作ってくれた。

母はこの時すでに
借金まみれになっていた。

いつからだったろう…。

あたしは、
借金取りがチャイムを押すたび
母や父に背中を押され、

「母はいません。」
と言わされた毎日…。

あの時
借金取りは取り立てが厳しくて
電話の嵐、チャイムも豪快、ドアも蹴るのは当たり前。

あたしは背中を押されるたび、毎日ふるえていたっけ…。


『お母さん、なんであたしにいつも怖い思いをさせて平気でいるの…?』

No.55 10/07/26 03:09
愛 ( Mmp1xe )

あたしをイジメてたやつが
高校でも一緒になった…。

同じクラスになった。

胃がもわ~んとした。


あたしは意を決した!

『絶対にイジメられないようにする!』


語るも涙の苦労の末、
体重をもとに戻しダイエット成功!

化粧も覚えた。

髪も少し明るくした。

あたしの外見は変わった。
同時にあたしの心にも明かりが差しはじめた。

家を除けば…。

No.56 10/07/26 03:20
愛 ( Mmp1xe )

「ただいまぁ。」


自転車で帰ってきたあたし。

『あれっ?自転車増えてる…。』


気づけば家の周りに古びた自転車がたくさん。


父が拾う自転車。
みるみるたまっていた。


『んっ!?なんか黒いものが。』


「きゃぁぁぁぁぁ!!」


鳩、猫が八つ裂き姿。

辺り一面血だらけの自転車残骸場。


「ウヒヒヒヒヒ!生意気だとこうだ!」

………!!

No.57 10/07/26 03:29
愛 ( Mmp1xe )

父がいた…。

あたしは凍り付く。


『!!!!』


昔、友達がうちにくれた猫のランちゃん。
あたしは可愛がっていた。

急いで家に入ったあたしはランを探した。

ランがいない!


「ニャーニャー」


『ラン!?』

あたしは声のする方へ歩み寄る。


『!!!!!!』


ランは、全身ガムテープでグルグル巻きになっていた。

No.58 10/07/26 03:41
愛 ( Mmp1xe )

あたしは急いでガムテープを剥がしてあげた。

痛がるランが可愛そうで
心が痛い。

ガムテープを剥がし終えたけれど、ランは腰から下が動かない。

あたしはたまらず父に詰め寄った。


「一体何をしたの!?」


「ウヒヒヒヒヒ!そんなに可愛いか。俺なんもしてないぞ」


あきらかに父がやったという事は間違いない。

父は それ以上何も話さず、ただあたしに笑みを浮かべるだけだった…。

No.59 10/07/26 03:54
愛 ( Mmp1xe )

大きくなったあたしに殴る事を控え、
今度は精神的に追い詰めようとしているのか…。


次の日、
ランを病院に連れていき、何かの薬を飲ませた事が発覚した。

ランは足がもとに戻った。

『よかったぁ』


何故ここまであたしたちを苦しめるのか。

あたしは父が許せなくなってきた。

八つ裂きは、
父がにやけながら白状した。

うちに生まれた子猫が1匹づつ家から逃げて行ったのも、
父があとから


「橋から川に落としてやった。にゃぁーって言って落ちてったぞ!ウヒヒヒヒヒ」


白状した。

もぅ言葉が出ない。
あたしは泣きじゃくった。

No.60 10/07/26 18:08
愛 ( Mmp1xe )

周りの家はFAXも普通になってきた時期、

あたしんちはダイヤル式
黒電話続行中。



翌日、
1本の電話がかかってきた。

「愛さん、警察まで来て下さい。」


『…?
お父さん、のんだくれてまた警察にお世話になったのかな。』


「なんなんですか?」


問うあたしに警察は答えた。


「昨日の放火は知っていますか?あなたにお話をお聞かせ願いたい。」


『………!?!?』

あたしは混乱した!!

放火って何!?!?
意味わかんないっ!!
っていうか、
なんであたしに電話来てるの!?


パニックになったあたしは、興奮しながら母に話した。

「何かの間違いぢゃなぃの?警察、愛に話聞きたいって言うんだから
とにかく行ってきなさい。」



あたしはドキドキしながら警察へ向かった。

No.61 10/07/26 18:55
愛 ( Mmp1xe )

警察に着いた。

あたしは呼吸をととのえた。

「あのぉ、先程 放火の件で電話来たものなんですけどぉ…。」


『いったいどんな話してくるんだろぅ…。』



「こっちに来て!」

「はぃ…」


トコトコついていくあたしに、もぅ1人の警察の人が椅子を出した。


「座って。」

「はぃ…。ぁ…あのぅ…。」

あたしは何もしていないのに ビクビクする。

なんか恐い。


警察の人が口を開いた。

「昨日の○時頃、何処にいましたか?」


『!?!?!?
やっぱりあたし………。』

No.62 10/07/26 19:06
愛 ( Mmp1xe )

あたしは疑いをかけられていた。


『でも、なんであたし??』

全く根拠がわからなかった。


「昨日○時は確か…。
家にいました。
でもなんで私なんですか?私疑われてるんですか?」


意味がわかんなぃから知りたい!
その一心だった。


「実はあなたが犯人だと言う密告電話があったんです。」


『!?!?!?!?!?』


ますます意味がわからない。
一体誰!?

何の根拠であたしを犯人に仕立てたの!?


『もしかして、あたしをイジメてた奴………。』

あたしはそう思った瞬間、

「電話の相手は、あなたのお父さんからです。」


『!!!!!!』


あたしは凍り付いた…。

No.63 10/07/26 22:27
愛 ( Mmp1xe )

『…お父さん!?
あの人はあたしをどうしたいの…?』


さすがに実父から

[申し訳ありません。娘が犯人なんです。捕まえてください。]

なんて 電話きたら、
警察だって 結構信じてしまうだろう…。



あたしは警察の誤解を解くまでかなりの時間がかかった。

父がお酒で何度も警察に保護されてた事、
家庭内で暴れた時も警察を何度もよんでいた事が
誤解を解く鍵となってくれた…。

No.64 10/07/26 22:33
愛 ( Mmp1xe )

「なんでこんな事までするの!!」

あたしは耐たえられなくなり父に怒鳴った!


「この野郎!父親に はむかう気だな!!!!」


………あたしは血だらけになった。

No.65 10/07/26 23:24
愛 ( Mmp1xe )

妹9歳。


父からの虐待、数年間のあたしからの攻撃。

父世代の男性を見るだけで恐怖にかられ、ふるえ泣く。

指しゃぶりに爪噛み。

手は安心したいあまりに
ボロボロになっている。



あたしは1度も[お姉ちゃん]と呼ばれた記憶が無い。

[「愛」、「ねぇねぇ…」]
あの子は自分からあたしを呼んだ事も無い。

無口な妹に、いつもあたしから話しかけてる。



『八つ当たりしたりてごめんね。お姉ちゃんはあんたを守ってあげるからね。』

きっと 明るく話せるようにしてみせるから!!

No.66 10/07/26 23:31
愛 ( Mmp1xe )

最近 父はあたしたちを殴らなくなった。

何があったのかは知らない。

静かな日々が重なった。



そしてある夜、

一瞬にしてあたしの心に 言葉にあらわしようの無い感情が植え付けられた…。

No.67 10/07/26 23:38
愛 ( Mmp1xe )

「ピポピポッ
ピンポンピンポーンッ!!」


激しく押し鳴らされたチャイム音。


「はぁい。どちらさまですか?」


ドアを開けた瞬間、血の気がひいた。

あの夜、父と母の目の前であたしを撫で回したアイツだった…。

No.68 10/07/26 23:49
愛 ( Mmp1xe )

あたしは凍り付いたまま立ちすくんだ。


「お父さんいるかぁぃ。」


酒臭い息。

何事もなかったかのようにあたしにそぅ言った。


「……。は…ぃ。」


あたしは急いで居間に走り父を呼んだ。

父の顔がどんどん真っ青になっていく…。

父は玄関の外でアイツと何か話している。


「おねっちゃーんっ、お姉ちゃーんっっ!」


アイツが叫んであたしを呼んでいる。

あたしの心臓は
すでに息が出来なくなっていた。

No.69 10/07/27 00:19
愛 ( Mmp1xe )

母と妹は部屋の隅で青い顔をしている。


靴を履き、
すくむ足を我慢しながら
あたしは外に出た。

父とアイツが並んでる…。

あたしは今にも倒れそう。

「お姉ちゃん、お父さんお姉ちゃんをイジメてるしょー。おじさんお父さんにヤキ入れてやるから!!」


あたしは喉や胸が潰されてるくらい苦くて息ができないまま
複雑な気持ちになった。

次の瞬間、
あたしの目の前で
父はおもいっきりアイツに殴られた。


『はっ!!!!』


何故かあたしは
さらに『ツキーン』と胸が苦しくなり
ショックと、恐怖とで
身体全部が心臓になった。

「どぅだ?
こんなんじゃ許されないなぁ~。お姉ちゃんっっ、ちゃんと見れよ!!」

倒れた父を起こし、
父は きょうつけ させられまた殴られた。

すごい勢いに父が倒れる。
また起こされ、
また殴る…。



涙が出てきた。
『目の前がクラクラする…
息ができなぃ…
心臓が痛ぃ…』

あたしの心臓は破裂しそう。
目の前の出来事が夢なのか現実なのか区別がつかない。
涙が止まらない……。


「やめてーっっ!!!!!!!!」


あたしは奇声をあげた…。

No.70 10/07/27 00:27
愛 ( Mmp1xe )

倒れ込んでる父の顔は原型がわからない。

あたしはアイツを睨みつけた。

アイツは去った。


………。
何故だろぅ。

あたし… 辛い……。

苦しぃょ…。

あんなに酷い事されてきたのに 何故…。



あの日、

あたしは泣きながら父を抱えた…。

No.71 10/07/27 00:44
愛 ( Mmp1xe )

あたし16歳。


友達ができ、たくさん遊ぶようになった。

毎日が楽しぃ。

友達と遊ぶのがこんなに楽しいものなんて
あたしそんな感情忘れてた…。



そんなある日の事。

友達とお店に入ってご飯♪
あたしは もよおしてトイレにダッシュ。

『もれるぅーっ!!』

小さなトイレ。
扉を開けた瞬間、オシッコ中の男と目が合った!!

『はっ!!』

あたしは男子トイレを開けてしまった…。

慌てたあたしは謝り、
女子トイレで用をたして出た瞬間、
目が合った男が立っている。

No.72 10/07/27 00:54
愛 ( Mmp1xe )

あたしは顔が真っ赤になった。

だって角度が悪くて見ちゃったから……


「さっきはごめんなさぃ!」
「いぃですょ。」


あたしは席に戻った。

『目線を感じる…。』

ふと見たら、さっきの男。
『なんか気まずいなぁ…』

あたしと一緒にいた面食い友達。

よりによってこの男に声をかけた。


これが最初の彼との出会いだった。

No.73 10/07/27 07:13
愛 ( Mmp1xe )

何度かあそんでいるうちに、彼はあたしを気に入ってくれた。

でもあたしは
男性として好き。という感情は生まれなかった。

それでも彼は
あたしとの交際を望み、
あたしは特別彼氏がいなかったので
いつか好きになっていくかもしれなぃ。
と思い、OKした。

そして
彼氏が出来た。

No.74 10/07/27 07:23
愛 ( Mmp1xe )

ご飯食べに行ったり、
ドライブしたり、

それなりにデートを楽しんだ。



ある日
あたしは部屋でボーッとしていた。


「愛ーっ!遊びに来たぁ!」

友達が、あたしの知らない友達を連れて来た。

友達の幼なじみで、
名前はチカちゃん。

チカちゃんとあたしは
始めましての挨拶をした。

チカちゃんと話していくと
めちゃくちゃ波長が合った。
チカちゃんもあたしを好いてくれた。

あたしに 新しい友達が増えた。

No.75 10/07/27 07:32
愛 ( Mmp1xe )

チカちゃんとたくさん遊ぶようになり、
いろんな話をした。


チカのお父さんは
精神的な虐待を繰り返す人で、
チカは泣きながら家を出たいと話した。


妹に手をあげなくなったし、あたしだって父から離れたい。


年頃のあたしたちは
お互いの母親にきちんと話をし、
バイトをして2人で共同生活をする事になった。

あきらかに
若気のいたり だった。

No.76 10/07/27 07:48
愛 ( Mmp1xe )

彼氏とチカと
いっぱい遊んだ。


『家にたくさんの友達が毎日遊びに来てくれて嬉しい!』


あたしは
経験したことの無い友達関係に有頂天。


高校をサボるようになった。

単位がなくなり、
あたしは留年が決定した。


あたしの彼氏は21歳。

留年を告げたら、
「高校やめて、俺と結婚しよう!!」

『あたしまだ若いし、
彼の事まだ好きになってなぃから嫌!』

あたしは結婚など考えられなかったけれど、

彼氏が何とかしてくれる
と思い、
母に言わず勝手に高校を中退した…。

No.77 10/07/27 07:59
愛 ( Mmp1xe )

高校をやめたら
もっといっぱい遊べるようになった。

『楽しくて仕方ないっ♪』


あたしはあの頃若すぎた。


そんなある日、

チャイムが鳴った。
「ピンポーン」

彼くらいの年のヤンキー男が来た。

ヤンキーはあたしを睨みつけた。

あたしはハンパじゃなく
ムカついた!!


『何こいつ!!頭来る!!』


チカはヤンキーに走り寄る。

「お兄ちゃぁん♪」


『……!?お兄ちゃん??』

No.78 10/07/27 08:07
愛 ( Mmp1xe )

『このヤンキー、チカのお兄ちゃん??』


あたしは目を丸くした。

ヤンキーと玄関で話すチカは嬉しそう。

そしてヤンキーが家に入ってきた。


あたしはヤンキーをにらむ。


「妹が世話になってるみたいで…。」


ヤンキーは、ヤンキー口調であたしに言った。


「いぃぇ…べつに」


腹立つあたしはヤンキーの様子を探った。

No.79 10/07/27 08:21
愛 ( Mmp1xe )

そしてヤンキーが帰った。


「愛、ごめんね。
あたしのお兄ちゃん、
中学んときから暴走族入ってそれからグレちゃって。」

聞けばヤンキーも、
チカと同じようにお父さんにやられてたようだ。



数日後、
またヤンキーが来た。

あたしはチカのお兄ちゃんだろうが、
第一印象が悪すぎるので
好意を抱けなかった。


同じく、
ヤンキーもあたしが嫌いなようだ。



運命の赤い糸を信じ、
王子様を夢見ていたあたし。

そんなあたしだったのに
これが運命の赤い糸だったなんて…。

No.80 10/07/27 08:50
愛 ( Mmp1xe )

そして
この出会いも

あたしのこの先の人生に
苦しい試練を足す事になるなんて…。

No.81 10/07/27 20:55
愛 ( Mmp1xe )

彼氏といつものようにデート。


「チカのお兄ちゃんすごくイカツクテ、
初対面でいきなり
ものすんごい顔で あたしを睨みつけたんだょー!!」


彼は、笑ってる。


家に帰ったあたし達は
チカと3人でヤンキーの話で盛り上がった。


「ブォーン、ブォーンッ」
車のマフラーの音。

ヤンキーがまたうちに来た。


うちに入ったヤンキーは

「少し時間つぶすから…。」

うちに居座った。

あたしの彼は
ヤンキーとたくさん話をして、奴らは仲良くなった。

No.82 10/07/27 21:09
愛 ( Mmp1xe )

頻繁にうちに来るようになったヤンキーは、

あたしには やっぱり態度が悪い。



チカは出かけて、
あたし1人で家にいた夜、

いつものようにヤンキーがまた来た。


「チカいなぃけどっ!」

言い放つあたしにヤンキーは

「………。」


『んっ!?ヤンキーなんかあったのかな??』


「家入っていぃか…?」


『ちょっ、ちょっと!!』


勝手に家にあがった。

No.83 10/07/27 21:19
愛 ( Mmp1xe )

あたしは しどろもどろ。
勝手にお酒をのみだした。
無言の時間が続く…。


そしてたえきれず
あたしは口をひらいた。


「チカ遅いし、帰ってもらえませんか?」

「愛。俺の頭見てもらえない?」


『はぁ?
あたしの名前呼び捨て?
[ちゃん]くらぃつけろっつーの!



「頭どぅしたの?」

「怪我してないか見てくれ」

『怪我??』


あたしは
親指と人差し指で
髪の毛をつまみながら見た。

No.84 10/07/27 21:30
愛 ( Mmp1xe )

『…!? ガラス…!?』


ガラスがキラキラと
頭で光ってる。


「さっき、先輩に瓶でヤラれてよぉ…」

その瞬間、
あたしとヤンキーの手が頭で触れた。


即座に逃げた
あたしとヤンキーの手。

あたしたちは
ハッとした。

近距離で目が合い、
あたしもヤンキーも
視線が離れなかった。


この瞬間、
あたしたちは恋に落ちた。

No.85 10/07/27 21:36
愛 ( Mmp1xe )

あたしとチカのお兄ちゃんは、
みるみるお互いにハマっていった。


チカのお兄ちゃんの名前は
[ヒロヤ]。


ヒロヤには2年越しの彼女がいる。

あたしも彼氏がいる。


恋って凄い。
何も見えなくさせてしまうんだもん。

No.86 10/07/27 21:53
愛 ( Mmp1xe )

あたしとヒロヤは

「話さないといけない事がある。」

と、お互いの相手に言った。



ヒロヤの家に集まった4人。

いきさつを話したヒロヤに
ヒロヤの彼女は方針状態。

あたしの彼は泣いた。



お互いがくっつく為に、
人を傷つけなければならないなんて辛かった…。


次の瞬間、
ヒロヤの彼女が凄い勢いで
走り、トイレにこもった!!

「きゃぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


初めて聞く 女性の声帯から出る限界の奇声。


あたしは
辛くて
胸が押し潰された…。


『ごめんなさぃ…。
ごめんなさぃ…。
ごめんなさぃ…。』

No.87 10/07/27 23:52
愛 ( Mmp1xe )

その夜、
4人でヒロヤの家で泊まる事になった。


あたしとヒロヤは ヒロヤの部屋。

あたしの彼とヒロヤの彼女は
居間。



翌朝、
あたしはヒロヤの部屋を出て目撃したものは……。


あたしの彼とヒロヤの彼女が
……。

『寄り添ってる!!!!』

No.88 10/07/28 00:04
愛 ( Mmp1xe )

あたしたちは パートナーを入れ替えた状態になった!!



こうして
あたしとヒロヤ、彼と彼女の
交際がスタートした。



数ヶ月後、
彼女の妊娠が発覚した。

あたしは混乱した!

だって、
もしかしたらヒロヤが父親かもしれなぃから…。


あたしは彼女にしつこいくらい 妊娠した月日を聞き、逆算しまくった!


ヒロヤと彼女が別れ前後の微妙な日だった!

胸が苦しくなり、
あたしはヒロヤの胸で泣いた。


何度も何度も
あたしとヒロヤは 彼女の妊娠週数を確認していき、
結果、
ヒロヤではなく、
あたしの元彼の子だった。

No.89 10/07/28 00:08
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤの彼女と あたしの彼氏は 結婚した。


あたしたちは交際続行中。



チカは
「べつにいぃんじゃなぃ?」
と、あたしたちを受け入れてくれた。



……が、

これからチカとあたしの長いすれ違いが始まった。

No.90 10/07/28 00:27
愛 ( Mmp1xe )

カマドが2つだとお金も倍かかるので、
ヒロヤの家を引き払い、
あたしたちは3人で住むことにした。



チカの友達が頻繁にうちに遊びにくるようになった。


その友達は、
必要以上にヒロヤに接近しまくっている。

たまに、あたしとヒロヤを見て悲しそうな表情をしていた。

チカは
あたしでは無く、
その友達の味方のような行動をとっている。

あたしは、うすうす気づいていた。


そして
あたしはチカと話した。

「あの子、愛とお兄ちゃんが出会うずっとずーっと前から、お兄ちゃんが好きなんだよ!!」

チカの言い方は
やっぱりあたしの味方ではない。


チカの行動がエスカレートしていく。


あたしがいない時、
その友達をうちにあげては友達とヒロヤとの時間を作る。


その友達は
あたしに対してどんどん攻撃的になってきた。

No.91 10/07/28 00:37
愛 ( Mmp1xe )

あたしはヒロヤに話した。

「何言ってんの?俺、
その子全く興味無いし、女としてなんか見れないし。あいつら勝手にそんな事してるだけだべ。
チカもその子も気にすんな!」


『そっか。そぅだねわかった。』


あたしはヒロヤを信じ、
気にしないようにした。



そして
あたしたちは燃え上がり、周りが見えなくなっていった。


ヒロヤはチカに言った。

「俺ら2人で生活したい。」


チカは家を出て行った…。

No.92 10/07/28 00:53
愛 ( Mmp1xe )

あたしは回転寿司のバイトを頑張っていたある日。


「愛!愛ーっ!!
うちの娘ここにいるんだ!!寿司ただで出せバカヤロー!!」


『!!』


父がバイト先に乗り込んできた!

他の客がびっくりしている。

あたしは店長に謝り、
叫び散らす父を店から引きずり出し追い返した。


店へ戻ったあたしは
店長のところに行き、謝りたおした。


「実はね…。
愛ちゃんが休みの日、
お父さん何回か店に来てるんだよ…。
そのたびお客さんに迷惑かけるし、
お酒持って飲みながら何時間も居座って怒鳴り散らすし、追い返すの大変なんだよ…。
悪いけど うちを辞めてもらえるかな。」


『!!!!!!』


………。
あたしはクビになった…。

No.93 10/07/28 01:01
愛 ( Mmp1xe )

実家に乗り込んでいったあたし。


「クソジジィ!!ふざけんじゃねーよ!!」


家を出ていた歳月で
あたしの言葉遣いも変わっていた。

父は泥酔している。

母はあたしにびっくりして、あたしをなだめた。

妹をびっくりさせてしまったあたしは我にかえり、
妹を抱きしめ、泣いた。

No.94 10/07/28 01:14
愛 ( Mmp1xe )

あたしは 生活費を稼ぐ為、すぐ次のバイトを見つけた。


もちろん父には知られないようにした。




スーパーのレジのバイトも軌道にのってきたある日。

「愛ちゃん見てー!
店の玄関!
出入りする客に突っ掛かってるおやじぃ!
あの人最近、玄関に座って何時間もグダまいて
店長いっつも警察呼ぶ呼ばないで言い合ってんだよー!!
オシッコ漏らしてくし、
体臭も臭くてやばぃから!」

「本当ですかー!
いますよねー、やっかいな客ってー!!」

あたしはそぅ言いながら玄関を見た。


『!!!!!!!!!』


父だった…。

No.95 10/07/28 01:26
愛 ( Mmp1xe )

『口から心臓が出そう…』

バクバクしながら あたしは
すぐさま 背中を向け、

レジにいると父に見つかるのは時間の問題なので


「お腹痛い…。お昼何食べたっけ…。ちょっとトイレ行ってきます。」


即座に逃げた!



『いぃかげんにしてよ!!
もぅ嫌…。』


トイレで泣いた。


15分くらい経った頃、
あたしはレジに戻った。


「愛ちゃん、ちょっと…」


店長に呼ばれた。


すぐさま後ろを向いたあたしだったが、
父はあたしを見つけていた。


あたしは またクビになった…。

No.96 10/07/28 01:45
愛 ( Mmp1xe )

なんでまだあたしを苦しめるの?
もう16年だょ…。


母に話した。


「お父さん、あんなんだから愛に苦労かけるわね。許してね。」


『…えっ それだけ?』


母が父を止めてくれると
期待したのに…。




あれから父は
妹にいっさい手はあげていない。




あたしが物を取りに
ヒロヤの車に乗せてもらって
実家に行った時の事。


ヒロヤが車ん中であたしを待っていた。

父が仕事から帰ってきた。
あたしは無視してすぐヒロヤの車に戻った。


走り出して間もなく、
ヒロヤの様子がおかしい事に気づいた。


「どうしたの?」

「なんでもない…。」


あきらかに様子がおかしい。


家に帰ったあたしは
ヒロヤに質問し続けた。

ヒロヤは
「べつに…。」

ただそれだけだった。

No.97 10/07/28 02:06
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤは日々
あたしに素っ気なくなって行く…。

あたしは理由を探しまくっていた。


『あたし、何かいけない事したのかな…。』


数週間経ち我慢できなくなったあたしは、
強引にヒロヤに問いただした。


ヒロヤから出た言葉は
あたしの頭上に衝撃をもらたした。

「愛のお父さん、全然親切な人じゃん。
俺に教えてくれたょ…。
この前、愛の実家前で愛を待ってた時さ。
『愛が実家に行ってる時、愛は他の男の車に乗ってどっか行った。
いろんな車が家に来てるから。』って…。
チカに相談したよ俺…。」



『!!!!!!!!!!』


あたしは絶句した。



もぅ嫌だっ!

お父さん酷すぎる…。

ヒロヤ、あたしを信じてくれなかった…。

あたしはこのまま父に邪魔され続けて、
結婚すら出来ないんだ…。

あたしは外に飛び出し
走りながら大声で泣きつづけた。

No.98 10/07/28 02:44
愛 ( Mmp1xe )

あたしは外で一夜を明かした。



家に戻った。
ヒロヤはいない。
かわりにチカがいた。


「お兄ちゃん、買い物ぉ。」

チカはあたしに どこかしら冷たい。

そりゃそぅだ…。
あたしが浮気しまくってるとお兄ちゃんから聞いたんだから…。


あたしはチカに言った。
「お父さん、またあたしを……。」

「あっ!!お兄ちゃん帰ってきたぁ。おかえりぃ!」


チカはあたしの話など
聞くそぶりも無かった。




しきりに実家に帰るようになったヒロヤ。
チカも今は実家に帰っている。


チカが言った。

「私のお父さん、愛の事、大嫌いだって~ぇ。
うちの仕切は またがせないってさぁ~。」


あたしは頭が真っ白になり、内蔵がキュ~っとした。



あたしはヒロヤへ誤解を説明したけど、

ヒロヤは「実の父親がわざわざ教えてくれたんだから」
と、半信半疑。

「ヒロヤの家族にまで誤解がいったから、あたし親に話したい!」

そう言ったあたしだったが、

仕切またがせない!
との事で、
ヒロヤの家族も一切あたしを受け入れてくれなかった。

毎日あたしと別れろ!と、ヒロヤは親に頻繁に言われる日々が続いた。

No.99 10/07/28 02:52
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤは 半信半疑のままだけど、
あたしの事を嫌いにはならず、好きだと言った。


ヒロヤは「愛とは別れない!」と、
父親と毎日のように喧嘩するようになった。


どんどんヒロヤが疲れているのがわかる。



『恋は盲目』とは
よく言ったものだ。



あたしもヒロヤを嫌いにはならず、
どうにか誤解を解こうと必死になっていた。





…そしてヒロヤは
不可解な行動をするようになっていった…。

No.100 10/07/28 03:05
愛 ( Mmp1xe )

あたし17歳。


表には出ない 裏方の仕事をし続けた。


あたしは
思う事があった。


『高校資格すら、このまま無くていいの??』


友達が出来た喜びのあまり遊びに集中し、
やめてしまった高校。


あたしは後悔していた。


そして 決めたっ!


「夜間高校へ行く!!!!」


あたしは すぐさま願書を出し、夜間高校へ入学した。

No.101 10/07/28 03:17
愛 ( Mmp1xe )

もちろんあたしの実家は そんなお金など無い。

ヒロヤもあれから、
仕事を頻繁に変えるようになり、辞める事が多くなった。

あたしはヒロヤにはもちろん頼らず、
働きながら自力で学校に通った。




夜間高校は様々な年齢が
ポツポツいる。

だからあたしも 年下の子と同じクラスでも平気だった。

そんなあたしのクラスに、あたしと同じ17歳の子が2人いた。

あたしはスゴク仲良しになった。



そんなある日、
あたしにまた
辛い事が起こった…。

No.102 10/07/28 03:37
愛 ( Mmp1xe )

夜9時過ぎに終わる学校。

ヒロヤは毎日迎えに来てくれた。



あたしと仲良しになった
チハルとユミ。

頻繁にヒロヤの車に同乗させて家まで送ってあげた。



今日はチハルを送る。

チハルは家に着くと、
「明日、うちで遊ぼ♪」
とささやいた。

あたしは 笑顔でうなずき家に帰った。


翌日、
チハルの家で遊び、そのまま一緒に学校に行った。


帰り、今日もまたチハルを送る。


チハルの家に着く前、
あたしはトイレに行きたくて途中コンビニに寄った。

そしてチハルを家まで送った。


ヒロヤが怖い顔をしている。

「チハルちゃんっていぃ子だね。内緒って言われたけどさ。」

「ん?なぁに?」

「愛が男と遊んでるって教えてくれたよ。」


『…はぁ゛!?何ぃ゛!?』

No.103 10/07/28 03:46
愛 ( Mmp1xe )

「やっぱり本当なんじゃん!愛?もぅ嘘つかなくていぃょ。」


あんたはキッパリと否定した。

あたしはわけわかんなかった。


『…チハル?あんた何がしたぃの!?』



次の日、
あたしはチハルを呼び出した。


「チハル、あんた昨日なんなのさ!!」

「!!」
驚くチハル。

「さっさと言いな!あんた何たくらんでるのさ!!」

チハルは口を開いた。

「あたし…。愛の彼の事
好きなの!!」


『!!!!』

No.104 10/07/28 04:04
愛 ( Mmp1xe )

あたしはチハルに絶句した。


それからあたしは ヒロヤに話した。


「俺、愛がわかんなぃよ。
実際、愛の父さんだって言ってたし、
チハルちゃんも良い子だから嘘つくとは思えないし…」



あたしはヒロヤに怒りが込み上げてきた。

同時に、
『何故ゆえチハルもまた、よりによって浮気ネタ…。
ヒロヤの身なれば、
ヒロヤの気持ちもわかるなぁ。』

あたしは怒りと残念な気持ちが絡み合っていた。


そして…。


チハルとは絶交。

ヒロヤとは話し合い、
【ヒロヤがあたしを信じられるような行動を、あたしがとっていく。】
と言う事で収まった。



何故あたしがそんな事をしなければならなぃのか。

あたしを信用できないヒロヤなんかと
もしかしたら別れるのが
一般的なのかもしれないけれど、
あたしはヒロヤが大好きでたまらなかった。


恋は判断力を奪い、
人をバカにもするのかなぁ…。

No.105 10/07/28 04:22
愛 ( Mmp1xe )

とにかくあたしはヒロヤが大好きでたまらなかった。




そんなある日。
ヒロヤがまた仕事を辞め、
そして全く働こうとしなくなった。


『ヒロヤのお父さんと毎日喧嘩するようになってから、どんどん様子がおかしぃ…』


あたしは自分の実家に帰った。

やっぱりだった!

ヒロヤはあたしを尾行し、見張るようになっていた…。


あたしは気づかないふりを続けた。

No.106 10/07/28 04:25
愛 ( Mmp1xe )

数ヶ月経ったけれど、
ヒロヤは 全く働こうとしない。


毎日喧嘩するあたしたち。

お金が続かなくなり、
あたしたちは
お互い実家に帰らなければならなくなった…。


あの家に…。

No.107 10/07/28 04:29
愛 ( Mmp1xe )

あたしたちは 同棲を解散し、実家にお互い帰った。

あたしは辛かった。

ヒロヤが大好きで ヒロヤと1秒も離れたくなかったのに…。
数週間、あたしは泣き続けた。

No.108 10/07/28 04:44
愛 ( Mmp1xe )

ケータイを皆まだ あまり持っていない時期。


ヒロヤと連絡を取りたくても
ヒロヤの親は

「よくまぁ電話をかけてきたね…。あなたには取りつがなぃよ!!」

そう電話を切られたっきりあたしからは かけられなぃ。

ヒロヤも家からあたしにはかけられなぃ。

ヒロヤからの公衆電話を待つ日々…。

ヒロヤは車も維持出来なくなり手放したので、
会うのはバス。


2週間1度、外で会えるだけになった。


声が聞きたくて、
逢いたくて…。
17歳のあたしは、何も食べられなくなっていった。



そんなある日、
チカから電話がきた。

No.109 10/07/28 04:58
愛 ( Mmp1xe )

「元気?
今ね、お兄ちゃんと一緒にいるの。」


『わかってるょ!』


「あたしさ~、
最近たくさん友達できて、今5人で遊んでんだけど、皆お兄ちゃんカッコイイってうるさくてさぁ~、
お兄ちゃん争奪戦ーっ!



『は?……何?嫌味?』


「キャハハハハ♪ちょっとぉ、
お兄ちゃんとこ何回も行くのやめなってー!!
あんたTシャツの下、何も履いてなぃじゃんーっ!!
うっけるぅ!
あっ、またかけるわ!」


電話が切れた。


…………。

……………。


………………。


あたしは
何1つ食べものを口にすることは出来なくなり、
何日も何日も部屋から出る事ができ無くなった……。

No.110 10/07/28 10:40
愛 ( Mmp1xe )

あたしは起きてるのが苦痛になり、
現実逃避していたくて

朝も夜も関係なく、
とにかく1分でも長く毎日毎日強引に寝続けた。


やせ細ってくあたしの体。
すでに10kg落ちていた。




ヒロヤからの電話で
あたしは想いをぶちまけた。

「チカの友達来た日、
下着でヒロヤの部屋行き来してたんでしょ!友達たち!何でヒロヤ、自分の部屋に入れたの!!」

「ノックしないで勝手に入ってきたんだょ…」


ヒロヤは優しすぎる性格で、
かわいそうな人や、悩んでる人をほって置く事をしなぃ人。

ヒロヤの元カノが
あれからヒロヤに連絡してきて、泣きながら

【あたし死にたい】

と言った日も、
ヒロヤは「俺、とめてくる!」と、あたしを置いて
家を飛び出していった…。

そんなヒロヤは きっと
女が勘違いしてしまうほどの優しさを
ヒロヤ自身、知らずに出しているのだろう…。


そんなヒロヤを好きな半面、
彼女じたいに苦しい想いをさせて気づかないヒロヤに
あたしは疲れていった。

No.111 10/07/28 10:54
愛 ( Mmp1xe )

「なんで部屋から出ないんだ!不良娘!!」


怒鳴ってる父にも
息をして生きてるのがやっとのやせ細ったあたしは
気にならなくなった。

もぅ、なにもかもどうでもよかった…。



夜間高校は単位を落とした。

あたしはまた留年。

バイトも行けなくなり、
もちろんクビ…。





あの時のあたしは
あたしの親がいるありがたさに気づかず、

酷い親でも、
親がいるから仕事もしないで暖かい場所で引きこもる事ができた事を
自覚していなかった。

No.112 10/07/28 11:06
愛 ( Mmp1xe )

あたし18歳。


会える回数が少ないなか、ヒロヤはチカの車で、
あたしを夜中見張りに来ている。

チカが電話で
「私、愛の家の前によく行って2時間くらい話しながら停車してんだー。
私の友達とお兄ちゃんとさぁ~。」


笑いながらそぅあたしに話してきたのだ。


『あたしの家の前に来てるなら、1秒でも顔を見せてほしぃ…。』


衰弱したあたしの
唯一の願い…。


ヒロヤ…、
あたしもぅ限界だょ…。

No.113 10/07/28 11:44
愛 ( Mmp1xe )

『…お父さんごめんなさぃ。痛いの止めてよ…。
ごめんなさぃ。
ごめんなさぃ。』


バクバクした心臓。

また夢を見てあたしは起きた。

辺りを見回す。

今、父の住んでいる家にいるあたし…。


「この野郎!まだ部屋にこもりやがって!!
出てこい!俺がヤキ入れてやる!!」

扉を凄い勢いで蹴飛ばす父。

前までのあたしは
きっとまた怯えていただろう。

今のあたしは怯える気力もない。


『好きにあたしを殴ればいい。あたしを殴り殺していまえばいい!』


自暴自棄になっていた。

No.114 10/07/28 11:56
愛 ( Mmp1xe )

扉を蹴破り、酒臭い父が
木刀を持って入ってきた。

布団に包まったままのあたし。


布団を剥ぎ取ろうとする父に必死で抵抗する。

父は布団の上から木刀を振りかざす。

あたしは布団を必死に掴み、木刀にさらされた手は
痛みで感覚すらない。


「きゃぁぁぁぁぁ!!」


あたしは
あの時のヒロヤの元カノような奇声をあげながら
殴れ続けた…。

No.115 10/07/28 12:05
愛 ( Mmp1xe )

飛び散った綿…。

血だらけのあたしの手…。

もちろん折れていた。

全身が痛い…。

あたしは死ななかった。



『いったいこんな事が
いつまで続くんだろう…』



この時は母も父に怒り、
そして…
母も殴れた…。

No.116 10/07/28 12:12
愛 ( Mmp1xe )

あたし19歳。


高校を留年したけれど、
もぅあたしは退学せず
きちんと通った。


学年が変わったけれど
いまだ友達のユミ。


ユミは きさくで、
とても楽しい子。


あたしはユミといっぱい遊んだ。



ユミがあたしの知らない友達を連れて来て一緒に遊んだりもした。

楽しかった。


そんななか、
またユミが友達を連れてきた。


『!!』

チカだった………。

No.117 10/07/28 12:18
愛 ( Mmp1xe )

チカもびっくりしている。


ユミとチカも友達だったのだ。


ひきつる あたしとチカ。


ユミが一番びっくりしていた。




ユミには深い事は話していなかったあたし。

チカもそうだったらしぃ。



そしてその後ユミは、
あたしたちに試練をもたらした…。

No.118 10/07/28 12:38
愛 ( Mmp1xe )

ユミといつも通り遊んでいたあたし。


裏で何が起こっているか、全くあたしは気づかなかった。



チカの攻撃がエスカレートしてきた。

チカは親とグルになり、
ヒロヤとあたしを裂こうとしてくるようになった。


ヒロヤの親に呼ばれたあたし。

『初めてヒロヤのお父さんに会う…。』

あたしは怖さと緊張で倒れそう。



「はじめまして…。私…」

「あんた、どういうつもりだ!!!!
チカから全部聞いてる!!
チカにまで、どうして嫌がらせをするんだ!!」


『!?!?!?』


わけがわかんなぃ。
一体なんのこと!?


あたしは、凄い剣幕で興奮するヒロヤの父の話を
パニックになりながら黙って聞いた。


「チカが気持ち悪い。
ってたくさんのチカの友達に言い触らしてるそうじゃなぃか!!
チカ傷ついてご飯食べられなくなってるんだぞ!!
あんたは何がしたいんだ!!もう、うちの子供たちに関わるな!!」




…そぅ。
ユミが出来心で
チカに嘘を吹き込んでいた。

あたしたちは
ユミに振り回わされていた事を
かなり後に知った。

No.119 10/07/28 16:32
愛 ( Mmp1xe )

その時のあたしは ユミが犯人だなんて考えもしなかった。

チカとあたしが事実を知るまでの間、
あたしたちは どんどん歯車が狂っていった。

チカは、
あたしがヒロヤに会えない事を逆手に
ヒロヤの事を前から好きな友達と
たびたび接近させた。

ヒロヤとあたしを
「皆でワイワイしよ!」と
その子の家へ呼び、
全く気にしてないヒロヤは
「大丈夫だ。心配すんな。」とあたしをもちろん連れて行った。

ヒロヤを好きな友達の親は
チカとヒロヤにジュースを出してわざとあたしに出さなかったり、
ヒロヤを囲んでチヤホヤし、その友達の親は あたしを事あるごとに無視したり睨みつけたり…。

とにかく酷かった。


結局、
ヒロヤの事を好きな友達の家族全員とチカとで
[あたしをやっつける会] だった。

ヒロヤは「気にするな」 の一言で片付けた。

No.120 10/07/28 16:44
愛 ( Mmp1xe )

『なんで、あたし
こんな事をされなければならないの…。』


辛くて辛くて
あたしは頭がおかしくなっていった…。



その時のあたしは
次々降り懸かる災難を
振り払う術を知らなかった…。




結局、
あたしの父からの嫌がらせ【愛は浮気しまくる】

ユミの出来心
【陰で陰険な事を言う】

と言うレッテルで、

ヒロヤの家族全員との
本格的な人間関係は、
始まる前から
[あたし]=[最低な人間]

と スタートした…。

No.121 10/07/28 16:56
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤは
『あたしの事を全面的には信用出来ない』
と言う。

それでもあたしとは
別れたくないらしぃ。

『信用できる行動をとってくれ』
とヒロヤは言い、

あたしはヒロヤを大好きなので、言う通りにした。



今考えると、
『何故あたしは 本当に何もしていないのに
あたしが折れていたのか。』

そして、
『ヒロヤは働く気がなく無職なのに、どうしてあたしはそこまでヒロヤに依存したのか』

…そう思う。




この先、
ヒロヤの行動はどんどん不可解なものになっていった…。

No.122 10/07/28 17:15
愛 ( Mmp1xe )

あたしはいつものように、仕事が終わり学校に行った。


ユミの行動を知らないあたしは、ユミと仲良し。

あたしはユミから最近、
「チカが愛の家族の事、
悪く皆に言ってるから、
私チカに怒ってやってるからね!!」

と、頼もしい話をよく聞いていた…。


学校帰り、
いきなりヒロヤがお父さんの車を使い迎えにきた。

チカも助手席に乗っている。
あたしは後部席に乗った。

『チカ許せない!文句言ってやる!』


「チカ…、話したぃ事ある。」

「ん?」

「あんた、あたしの家族の悪口まで吹きまくってるらしぃね!頭、正気?」


チカが黙った。
そして、

「何それ!?誰そんな事言ってんの!?」

あきらかにチカは嘘を言っていない返しだった。

黙ったあたしたち。


話をしていくうちに
あたしたちは、
ようやくユミが犯人とたどりついた。

No.123 10/07/28 17:20
愛 ( Mmp1xe )

【チカの悪口をあたしが吹いた】
という件は 和解出来た。


少しづつチカとあたしは距離が縮まった。


でももぅ、
あたしたちは 歯車が狂って時間が経ちすぎた。

お互いを腹立つ気持ちが
消える事は無かった。

No.124 10/07/28 17:51
愛 ( Mmp1xe )

あたし21歳。

あたしは成人した。

あれからヒロヤとまた一緒に住み、
あたしは きちんと高校を卒業した。


ヒロヤの家族とは
チカが ユミの事を親に話したので 少し、わだかまりが取れた程度の関係。

相変わらずヒロヤの父から
「ろくでなしと付き合うな!別れろ!」と
あたしは嫌われ続けている。


ヒロヤは実家に戻る度、
あたしの事で父親と喧嘩した。
ヒロヤはどんどんあたしを信用してくれて、あたしの味方になってくれだした。

…でも………。
ヒロヤ、働かない。
いくら言っても働かない。
「俺働くから!でもなかなか仕事なくて…」

あたしはズットズット
ヒロヤの言葉を信じた。

『いつか働いてくれる。 もし今、別れたら…。 ヒロヤが働いた時に、 違う女の人と幸せに暮らされたら、あたし立ち直れない…。 だからあたし、今のヒロヤを支える!』


あたしはヒロヤに依存していただけなのかもしれない…。

あたしは学校を卒業したいあまりに
授業料を確保するため、 仕事をクビにならないように頑張ったおかげで、
男の人と同じ給料をもらえるようになっていた。

だからあたしの給料で
妹の学校と あたしたちの生活費をまかなっていた。

No.125 10/07/29 00:03
愛 ( Mmp1xe )

あたしは実家にしょっちゅう顔を出していた。

妹は養護学校の寮なので
もういないが、
母が心配…。


母はもう父から暴力は受けなくなっていた。




「ただいまぁ」

父が居間にいる。

あたしは無視して母を探した。


父の横を通った時
ふと、父が小さく見えた。

父が自分の足を気にしている。


『??』


『!』


父の両足は 水風船のようになっている。

足首は無く、
あきらかにおかしい。

あたしは病院へ行くように言った。

No.126 10/07/29 00:15
愛 ( Mmp1xe )

数日後、
父は病院へ行き、
【心臓肥大】と診断された。

命に別状はないらしいので、父は薬をのみつづけた。

あたしは思った。

『そういえば…
10年前から心臓コワイってズット言ってたな…。

いきなりのめまいに座りこんだり、
咳もズット治らなかったし、
風邪って言われて病院転々として、
最後には 病院から
来ないでくれ!
とか言われてたっけ…。
仮病扱いだったよな…。

会社も
体コワイとかしょっちゅう言って休んでたっけ…。

ずる休みとばかり思って、皆でズット冷たくしてた…。

心臓。悪かったんだ…。』

No.127 10/07/29 00:28
愛 ( Mmp1xe )

しばらく月日が流れた。



どんどん全身がパンパンに腫れ上がる父。

いっこうに良くならない。

虐待された年月は、
夢だったんじゃなぃかと
錯覚までおこすくらぃに、
父は180度 性格が変わった…。



あたしは違う病院にかかるように言った。




そして……。


父は大変な事になっていた……。

No.128 10/07/29 00:44
愛 ( Mmp1xe )

セカンドオピニオンした
病院に、
あたしたち家族は呼ばれた…。


「もって2年でしょう。」


父の余命宣告を受けた…。


父は【心臓弁膜症】だった…。



「もう進行がひどく、
手術した場合
運が良ければ5~10年延び、運が悪ければ手術で死ぬかもしれません。
手術しなければ2年です。
どうしますか?」




泣き崩れる母。
放心状態のあたし。


あたしたちは
突然 1人の人間の
命の選択肢を
決めなければいけなくなった…。

No.129 10/07/29 00:51
愛 ( Mmp1xe )

母はどんどん様子がおかしくなっていった。


父に言うか言わないか。
究極の判断。

母とあたしは
父の様子をみていき、

【最後まで言わない方がいい。】

と決断した。


父の生命。
あたしたちに委ねられた。

母はどんどん気がおかしくなっていき、
異常行動や異常判断が目立つようになった。


21歳のあたしには
重すぎる決断だった。

No.130 10/07/29 01:07
愛 ( Mmp1xe )

親戚付き合いはしているけれど、

どうも今まで見ていると、母と父は昔から個々の親戚に
つまはじき のような態度をとられている。


あたしは親戚に相談する事は出来なかった。



『手術成功すればまだ長く生きていられる…。

父の体力が無くて失敗すれば、そこで父は終わってしまう…。

手術しないと2年…。』


母と妹とあたしとお医者さんでたくさん話し合い、

手術する事を決めた。




あんなに虐待された日々…。

今もまだ夢でうなされる。

嫌がらせの日々…。

あたしは父がいると結婚すら邪魔される…。

心から死んで欲しいと毎日願った…。

許せるわけがない…。

なのにあたし…。




性格の変わった今の父といると
なんで『生きて欲しい』と願うんだろう…。

No.131 10/07/29 01:22
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤは働く気配がない。

あたしは毎日怒った。

『もしかしてあたし、
いぃよぅに使われてるだけ…?』

何度も頭をよぎる。



でもヒロヤの行動は
どんどんエスカレートしていく。

あたしを尾行したり、
ケータイを確認したり、

あたしの服も
わずかな肌の露出で怒ってハイネック着せられたり、

会計レジの男性とあたしが目が合うだけで怒鳴り、

女友達との電話も怒鳴る。
そして、あたしが実家や父の病院に行くのも怒るようになっている。



『ヒロヤは あたしを好きなあまりに、束縛男になったのかな?』


この時のあたしは、
進行していくヒロヤの病に
気づく事が出来なかった…。

No.132 10/07/29 23:45
愛 ( Mmp1xe )

手術する事になった父。


あたしたち家族は
本当にこれが正しい選択なのか、
先生と話し合いながら
最後の最後まで考えた。


病室のベッドから移動用ベッドに移された父…。


手術室に入る直前
父が両腕をあげ、ガッツポーズをとり

「頑張るぞーっっ!!」

と大声を張り上げ笑った…。



『これが最後になるかもしれない……。』



手術室に送ったあたしたちは、声を殺して泣いた…。

No.133 10/07/29 23:50
愛 ( Mmp1xe )

【手術中】
ランプが光ってる…。


あたしたちは8時間、
祈りつづけた…。

生きた心地がしないまま…。




先生が手術室から出てきた。


「…先生」

「手術は成功しましたよ」


あたしたちは
泣きくずれた。

No.134 10/07/30 00:09
愛 ( Mmp1xe )

先生に呼ばれたあたしたち。


「今回手術は成功しましたが、胸を開いたところ、正直あまりおもわしくない状態でした。
スグにと言う事は無いと思いますが、
あとは本人の生命力次第という事になるでしょう。

術後の合併症が無ければ。という事が前提ですが。」


「先生、父あとどのくらいなんですか!
お願いしますハッキリ言って下さい!!
先生は今、どう思っていますか!!」


「……。
最初に申し上げた余命か、少し足したくらいかもしれません…。」



胸がモワ~ン となって
胸がツキ~ン となって
胸が苦しくなって
めまいがして意識が遠のき

あたしは椅子からくずれ落ちた。




初めてあじわう感情…。




父を憎み恨んでいる感情はこの時は頭から消えていた…。

No.135 10/07/30 00:26
愛 ( Mmp1xe )

【親の死】
というものを頭ではわかっていたけれど、
実際ふりかかると
頭で理解していたものよりも壮絶なものだった。




『人は死ぬ前、
【なかなおり】というものがある。
と聞いたことあるけれど、
父の性格が一変したのは
もしかしてこの
【なかなおり】なのかな…。』




残された時間であたしは何ができるだろう。

あたしは父が憎くて憎くて、【父という1人の人間】を考えた事がなかった。

父はどんな生い立ちで、
どう生きてきたのだろう。
あたしが生まれる前から
酷い人だったんだろうか?



あたしは父を初めて知りたくなった。

No.136 10/07/30 00:39
愛 ( Mmp1xe )

「ねぇ、お母さん。
あたし覚えてるんだぁ…。お母さんとお父さん、あたしが小さい頃からあたしの事で喧嘩してたょね。

あたし、もう大人だから
何聞いても平気。
いろいろ教えて欲しいな。」


「そう?………。
うんわかった…。

愛を身ごもった時、
お父さんは 下ろせ の一点張りだったの。

お父さんね、もぅ愛もわかってると思うけど、
全ての【子供】というものが大嫌いな人だったの。

お母さん愛を絶対に産みたかったから…。

産んだあとで きっと
『我が子は可愛い』って言うと思ってた。
子供が嫌いな人ってだいたいそうなる人多いし…。

でも愛がいくつになってもあの人は 嫌いなままだったわね…。

ごめんね愛…。」

No.137 10/07/30 00:47
愛 ( Mmp1xe )

あたしはそんな事わかってた。

そりゃ小さい頃は
【あたし】だけを嫌いなんだ。
と思ってたけど。


なんで子供全部が嫌いか聞いた。

【うるさいから】らしい。



でも、あんなに気が狂ってる原因。

なんかそれだけじゃ無い気がする。




父が子供を嫌いになった過程をあたしは知りたくなっていた。

No.138 10/07/30 01:09
愛 ( Mmp1xe )

性格が以前と真逆になった父。



された事は 許せるはずが無い。

でも 目の前にいる父は
以前の面影なんかなくて、なんでも笑って話してる。
父の笑顔…
あたしは知らなかった。

そんな日々を追う中で、
あたしは父という存在を
受け入れているようになった。




入退院を繰り返す父。
どんどん痩せ細っていっている。


「ねぇお父さん。
お父さんって付き合った人何人いるの?」

「お母さん入れて4人だな。」

「どんな人達?」

「皆、相撲取りみたく太ってたわ!アハハハハハ
太いの大好きなんだよ。」

「お母さん太ってなぃよ~」

「お母さんの胸に惚れた!」

「やだキモいー!!」



笑い合うあたしたち…。

こんな時間が流れる日が来るだなんて
考えもしなかった。


【お父さんと娘】
という存在を初めて実感した。

No.139 10/07/30 01:25
愛 ( Mmp1xe )

あたしはいっぱいいっぱい聞いた。


「お父さんが今まで生きてきた中で楽しかった事、
いろいろ聞きたいー!
教えてー。」

「お父さんは子供の時、
家の近くの川でよく1人で釣りをしたんだ。
それが楽しかった。」


『……1人で釣りをしたことだけ??』


「他にはぁ?」

「それだけだなぁ。」


『ありえない。
こんだけ生きて1人釣りだけなんて。
普通まだあるでしょ。
〈友達と〉とか〈彼女と〉とか〈親と〉とかさ。
くだらない事で笑えた事くらいまだあるでしょ。』


「他にあるでしょー?
小さい事でもさー。
友達と遊んでて楽しかった事とか、こんな事して面白かった嬉しかった。とか」

「いや、それだけだったな……」


『お父さん…。
今まできっと辛い事たくさんあったんだ…。』


笑ってる父だったけれど、あたしはそう感じた。

No.140 10/07/30 01:47
愛 ( Mmp1xe )

父がまた入院した。


母に父の事をあたしは聞いた。


「ねぇお母さん、
お父さんって最初からあんな人じゃなかったんじゃなぃ?」

「だんだん酷くなっていったわね。」

「じゃぁ最初からお父さんの考え方とかは、あんな感じからスタートしたの?」

「そうだよ。」




『やっぱ母と出会う前なんだきっと』




「お父さんの生い立ち知ってる?」

「うん。お父さんは
愛のおばあちゃんと、おばあちゃんのお兄ちゃんから出来た子供で、
いらない子供だったっておばあちゃん言ってたよ。」


『ん……。
なんか今すごぃ事言ったけど…。
………!?
近親相姦の子供!?
いらない子!?
しかもおばあちゃんが言ってた!?
しかもお母さん今、
サラッと言った!?』

No.141 10/07/30 02:12
愛 ( Mmp1xe )

「ちょっ、ちょっとお母さん…。それって…」

「お父さんね、
いらない子供なのに当時
下ろせなくて、産んでから愛のひぃおばあちゃんの子供として育てたの。

だからおばあちゃんとは
戸籍上兄弟。

お前はいらなかったのにって言われてたんだってー。
小さな町だから
友達からもイジメられて
居場所なかったみたい。」


『お、お母さん…。
あんなふうになってたのって、それでしょ原因…。
あきらかにお父さん
かわいそうな生い立ちでしょ…。
ってかサラッと言うなよ…。』


あたしは思った。


『お父さん、
もの心ついた時から
【いらない】とか、たぶんもっとひどい事を家族に言われてきて、
周りもそれ知ってて、
皆、お父さん家を引いた目でみたり、お父さんは下に見られたりされてきた幼少期だったんだ…。

そして性格が、ふさぎ込んだものになってしまったんだ…きっと…。

さらに大人になって、それで会社の人達からもイジメにあって、
家で徐々に爆発していったんだ…。』

No.142 10/07/30 02:29
愛 ( Mmp1xe )

まだ父は入院している。

父の担当医から呼ばれた。

「お父さん、精神疾患にかかってますよ。
今まで気づかれなかったんですか?
申し訳ありませんが、他の患者さんと病室離しますので…。」



「えっ?そぅなんですか?」
この時 母はそぅ言った…。





あたしと妹は、
父の子供だから
〈父があたしたちを嫌いだから意地悪する。〉
と思って今まで育った。


でも……。
何故…
大人の母は 気づいて対処しなかったんだろう…。

何故 気づかなかったんだろう…。


今まで母は正しくて優しい人だと
頭から思ってきたあたし。
でもこの時、
あたしは【母】という人に初めて疑問を抱き始めた…。

No.143 10/07/30 02:55
愛 ( Mmp1xe )

父はこの時
わめいたり怒鳴ったり
以前の不気味な笑みを浮かべたり、
そして静かになっていたりしながら 病床してる。



母に抱いた疑問が頭から離れない…。


母を思い返してみた。



具合が悪くて吐きまくった日、
病院へ連れていかずに あたしを気持ち悪いと言って逃げ回ってた…。


あたしに触ったアイツ…。
あの時 あたしをかばってくれなかった…。


借金取り…。
怖がってあたしを突き出してた…。


あっ!!ご飯!
お母さんいつもレトルトとか惣菜とか買って来てたっけ…。
おかげであたし、
高校入ってから料理できないとか散々陰口叩かれたょ…。
ヒロヤにもいっぱい言われたし…。


っていうか
タクシー使って惣菜とか買ったりするお金あるのに、借金とかしてたのに、
光熱費を数えきれないくらい何度も滞納してるの??


上げだしたらキリがなくなっていった。

No.144 10/07/30 23:54
愛 ( Mmp1xe )

あたしは【母】という人に今までとは 違う感情を抱き始めた…。


そして、【父】という人にあらたな感情を抱き始めた…。



21歳になったあたしは
【両親】を【個人の人間】として
とらえるようになっていた。

No.145 10/07/31 00:19
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤと付き合いだして5年。

相変わらずヒロヤは仕事をしない。


友達ができてすごく嬉しかったあたし…。
今はヒロヤの激しい束縛から友達が1人もいなくなった。



父はあたしに優しい笑みを浮かべ、
どんどん どんどん痩せ細っていく。


妹は、
優しい学校の先生たちに恵まれ、友達もたくさん出来てどんどん明るくなっていってる。

銭湯でシャワーや泡を周り気にせず飛びちらしたりして、周りに迷惑をかけていても気づかない妹。

優しくしてくれる友達や作業仲間に、いきなりキレたり物を投げたりして自我を出し甘えすぎ、散々迷惑をかけていてもそれ自体に気づかない妹。

妹が周りに避けられ原因も自分で理解出来ず、心に傷がついてしまう前に、
周りとの温度差をあたしは必死で妹に教える日々。


気づけば母にも
あたしは
妹と同じように教えてあげている場面が増えていた…。

No.146 10/07/31 00:40
愛 ( Mmp1xe )

あたし22歳。


ヒロヤのお母さんがすごく良い人で、
ヒロヤのお父さんに嫌われながらヒロヤの家族とは少しづつ付き合いしだしている。

ヒロヤのお父さんは、事あるごとにあたしをいびる。
そしてヒロヤのお母さんがあたしをフォローしてくれる。


『一般的な相手の親関係とは逆みたい…。』


ヒロヤの父親はあたしと価値観が違う。


実娘のチカに
「夜はいい仕事だ。働きにいけ。」
と言い、
チカは夜商売に入りお金をせびられている。

チカは夜商売で知り合う周りの暴力団関係。
チカが友達になった子の親が暴力団だと、
頻繁にその子を家へ招待し、ヒロヤとくっつけようとしている。

あたしに態度が冷たい理由の中には、
[あたしが一般の娘だから]という理由が入っている。
あたしは そんなヒロヤのお父さんをどうしても好きにはなれない。

ヒロヤも今まで散々父親に振り回された事から、
「父親をこの世で一番嫌いな人だ。」と言っている。

No.147 10/07/31 08:06
笑笑 ( 8gnLc )

今まで読ませてもらいましたが… これって全部実話❓ だとしたら現実にはありえない親御さんですね…🌀🌀 主さん、よく生きてこれましたね💦💦

No.148 10/07/31 16:27
愛 ( Mmp1xe )

>> 147 💓笑笑さん💓

読んでくださって
ありがとうございます✨


あたしが今まで歩んできた道を
偽りなく 少しづつですが、書いています😄

笑笑さんのおっしゃる通りです😄✨

今 生きている事にあたしはラッキーだったと感じ、
今 生きている事に感謝しています✨


これからも、
あたしごとの小さな生い立ちですが、
書いていきたいと思います💓

見守っていただけたら
嬉しぃです✨✨

No.149 10/07/31 21:20
愛 ( Mmp1xe )

それでもヒロヤの本心は、

『父親にまともな考え方をもってもらえたら…。
愛と結婚して、親と同居して、皆で仲良く助け合いながら暮らしたい…。』

そんな本音を持ち続けて、そんな暮らしを夢見ている。




ある日、
ヒロヤの父親から電話が来た。

「愛、今の家を引き払って俺ら一緒に住まないか?」


『…!!』


あたしは びっくりした!

今まであたしを散々いびりぬいたヒロヤの父親。


『何故いま、
いきなり一緒に住もう
なんて言ってきたの??
あたしを嫌いなんぢゃなかったの??』


ヒロヤのおじいちゃんが亡くなってからスグ、
遺産で家を建てたばかりのヒロヤ家。

「ヒロヤは 愛と一緒にいるんだから 建てる家に口出しするな!!
お前は関係無い!!」

と吐き捨てられたヒロヤ。
もちろん建てたヒロヤの家にはチカの部屋はあるけれど、ヒロヤの部屋というものは作られていない。


そんな流れだったのに
何故いきなり優しくあたしたちを迎え入れる事にしたのか。


これからあたしに
さらにひどい仕打ちが襲い掛かる 始まりだった…。

No.150 10/07/31 22:05
愛 ( Mmp1xe )

いきなり一緒に住みたい
だなんて、
意味がわからないあたしだったけれど、

そんな事が吹き飛ぶくらいあたしはスゴク嬉しかった!スゴクスゴク嬉しかった!



今まであたしを勘違いされたまま
嫌われ続けた日々。


『ようやくあたしを受け入れてくれたんだ!』


優しくなったヒロヤのお父さん。

あたしだって本音は
ヒロヤのお父さんに認めてもらえて優しくしてほしかった。


あたしは嬉しくて舞い上がっていた。

No.151 10/07/31 22:26
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤは言った。

「愛、どぅする?
子供とか出来たら親の助け無しよりは、あった方がいいと思ってる。
俺ら実家戻ったら、愛も俺の親のそばにいるし俺安心して仕事いける!!」


『ヒロヤの親のそばにあたしがいると安心して仕事出来る??』


「ねぇ、ヒロヤ…。
それ、どういう意味?
あたしが何かするとでも言いたいの?
っていうか、今まで仕事しなかった理由って
ヒロヤがあたしを見てないと、あたしが浮気するって思ってたってこと…?」


「うん…。ごめん。
愛を見張ってないと浮気しちゃう気がして、その考えを掻き消そうとしても無理なんだ…。」



…あたしは失望した。

あたしは付き合いだして
6年間、1度もそんな事していない…。

そもそも、そんなくだらない理由で仕事出来ない。
だなんて何!?


『あたしの父がヒロヤに言った事…。
そんなに引きずっていたなんて…。』


父を恨む気持ちと、
いっこうに [あたし]という人間を見てくれてない
ヒロヤに対する残念な気持ちが入り混じり、
あたしはヒロヤの家に住む事を考えた…。

No.152 10/07/31 23:22
愛 ( Mmp1xe )

でも、
今までずっと拒絶されつづけたあたしが
ようやく受け入れられた事が、
周りを見えなくさせるくらい嬉しかった。


そして、
ヒロヤが働き、あたしと家庭を築いて行く。
これが何より あたしを舞い上がらせた。




そしてあたしとヒロヤは
ヒロヤのお母さんと話した。

「ママ?あたしたち、この家に入ってもパパは本当に大丈夫なの?」

「大丈夫!なんかあっても私がいるじゃない!
それにパパ、大丈夫よ。
心配しないで、うちにおいで。」



あたしたちは
大好きなヒロヤママを信じ、
ヒロヤの家に移る事を決めた。

No.153 10/07/31 23:35
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤの家に引っ越す前に、
あたしたちはヒロヤのお父さんと話しをした。


「俺たち、一緒に暮らすよ。籍をいれてから。」

「いや~、なんも籍入れなくもいいべ。
籍入れなくたって変わらないぞ!」

「えっ?一緒に住むって事は結婚していいって事だよな?」

「…まぁ、それもそうだけど急がなくてもいいべ。
籍入れるとかは とりあえずおいて 住めばいいべや。」



『なんで一緒に住もうって言ってきたのに
籍入れるとなると、こんなに拒むの??』


あたしは不安になった。

なんかわからないけど嫌な予感がした。

でもヒロヤとの結婚を夢みていたあたしは
そんな予感もスグ吹き飛ばしていた。


そして、
籍を入れる事を決めた。

No.154 10/07/31 23:42
愛 ( Mmp1xe )

『あたしのお母さんになんて言おう…』


ヒロヤが働いていない事を知っていた母。
まして、親と同居なんて
反対するのは絶対に当たり前だ。


是が非でもヒロヤと結婚したぃあたしは、
ヒロヤが働いた と嘘をついてしまった。
そして、親との同居も
説得しまくった。




こうして
この時のあたしは
若さでヒロヤだけしか見えていない結婚をした…。

No.155 10/07/31 23:47
愛 ( Mmp1xe )

お義父さんお義母と一緒に4人で役所へ行き、入籍した。
もちろん、
お金がないので式もあげていない。


あたしの母は
『あたしのウエディングドレスが見れない。』
と、残念がっている。



あたし名義のマンションを引き払い、
ヒロヤの家へ
こうして同居する事になった。

No.156 10/07/31 23:57
愛 ( Mmp1xe )

入籍した日。

チカは彼氏と別の家に住んでいた。

そのチカがすごぃ勢いで
突然家にきた。

「お兄ちゃんたち、家に帰ってくるの!?!?
あたし、家に帰っくるから!!」


『!?!!
チカ…帰ってくる?
えっ!?どぅいう事??
私たちと一緒に住むって事??
っていうか、今日入籍したのに、おめでとうも無し…??』




1週間後、
チカは彼氏と結婚して家に帰ってきた。



こうして
3世帯同居で暮らす事になった…。

No.157 10/08/01 00:03
愛 ( Mmp1xe )

お義父さんお義母さん、
あたしとヒロヤ、
チカと旦那。

計6人で住んでいる家。


お義母さんだけは
スゴク嬉しそうにしている。



3世帯。
幸せに何も無しなわけがなかった…。


チカの凄い勢い。
手の平返したように優しいお義父さん。


あたしは地獄のフタを開けてしまった…。

No.158 10/08/02 23:29
愛 ( Mmp1xe )

チカ夫婦は、作ってもらったチカ部屋。
あたしたちは一番小さな間取りの部屋で住む事になった。

チカの旦那は普通の仕事をして帰宅、チカは旦那の帰宅後夜働きに行く。

ヒロヤは仕事を必死で探し、
あたしは今までの仕事を続行。


『…あれっ。
お義父さん、仕事休みなのかな?』


「お義父さんは仕事お休みですか?」

「俺、仕事辞めたんだ。」


『…!?
仕事辞めたなんて聞いてなかったし…。』


そして、ヒロヤと一緒に仕事を探すお義父さん。

「なかなか仕事が無いな」 といつも帰って来る。


お義母さんは20年越しの仕事に通っている。


そんなある日、
お義母さんからとんでもない事を聞かされた。

  • << 160 昨日と今日で全部読んでしまいました✋💦漫画とかでそぅぃぅ話ゎ読んだことがあったけど現実にそんな事がぁるなんて信じられません😨😨😨この続きも読みたいです💖辛ぃ過去だと思いますが,頑張って下さい✨↑上からでごめんなさぃ💧

No.159 10/08/02 23:41
愛 ( Mmp1xe )

「愛ちゃん…。実はね…、
お義母さんの職場自体が無くなる(閉める)事になったの…。
話さなくてごめんね。
まさかお義父さん、仕事辞めるだなんて思ってもみなかったもんだから…。」




あたしはこの時、
ヒロヤが仕事無くてあたしだけの給料だったけれど、
「愛ちゃん、7万は入れてね。」
と言われ、
とりあえず7万入れてた。



あたしは身の毛がよだった。

『まさか。
あたし、考え過ぎだよね。お義父さんもお義母さんもすぐ働くつもりだから、あたしたちを呼んだんだょ…』


でも、
あたしの不安は的中した。

No.160 10/08/02 23:43
翔love ( 10代 ♀ cCiF1 )

>> 158 チカ夫婦は、作ってもらったチカ部屋。 あたしたちは一番小さな間取りの部屋で住む事になった。 チカの旦那は普通の仕事をして帰宅、チカは旦那の… 昨日と今日で全部読んでしまいました✋💦漫画とかでそぅぃぅ話ゎ読んだことがあったけど現実にそんな事がぁるなんて信じられません😨😨😨この続きも読みたいです💖辛ぃ過去だと思いますが,頑張って下さい✨↑上からでごめんなさぃ💧

  • << 166 💓翔loveさん💓 2日もかけて読んでくださってありがとうございます✨ レス、ありがとうございます嬉しいです✨❤ 少しづつではありますが、あたしごとの おいたちを ありのまま書いていきたいと思っています❤ これからも見守っていただけたら嬉しいです✨

No.161 10/08/02 23:59
愛 ( Mmp1xe )

あたしはヒロヤの義父母に優しくしてもらいながら
仕事に励み、
給料が入ると 妹の学費と
実家への援助とこの家に入れる支出を繰り返す。


チカはしょっちゅう

「私、小姑だからぁ~。」

と、あたしに
あきらかな いびりを
建前でふざけ笑いながら 実際本気で やってくる毎日。

ヒロヤのお義母さんは、
あたしをスゴク気に入ってくれて、チカとよりも
お義母さんとあたしは仲良くしている。


実娘より義娘を褒めたたえ、義娘と仲良くしすぎるお義母さんを、お義父さんはもちろんおもしろくない。

ヒロヤもお義父さんも仕事につかないまま日は流れ、
あたしとチカの旦那には、

「じぃさんのお金があるから大丈夫。」

とお義父さんはよく言っている。


でも、次第に理由をつけては8万、9万、10万と
どんどんあたしに 入れるお金を増やしてくる。

『固定資産税がなんとか』とかいろいろ言われても、
一戸建てに住んだ事ないあたしは知識不足。

あたしは言われる通り入れ続けた。

No.162 10/08/03 00:18
愛 ( Mmp1xe )

要求される金額が、
嫁の給料で入れる金額とは思えないほど増えていき、妹の学費が危うくなってきた。

あたしの家の事や生い立ちなんかは、義父母には
いちいち話していない。

だから、
あたしが学費や実家に援助しているなんてことは、義父母は全く知らない。

学費なんかの事はいちいち言わず、
あたしは勇気を振り絞りお義父さんに

「こんなにお金を入れていくと、苦しいです。」

と伝えた。



義父の態度がいっぺんした。

「家賃だ!家賃払ってると思え!!うちに住んでなかったら同じくらいかかってるだろ!!だから同じ事だろ!!」


…あたしは悲しかった。
同居して家賃だなんて…。
しかも、以前の方があきらかにお金はかかっていない。

あたしに口ごたえはできなかった。


義父を軽蔑した瞬間だった。

No.163 10/08/06 22:43
愛 ( Mmp1xe )

朝5時に台所へ行く。

皆の朝ご飯の支度や洗濯をしてから仕事へ向かう日々。


いつものように5時に台所へ行った。

お義父さんがリビングで新聞を読んでいる。


「お前、いつも遅いな!
俺は朝4時には もう起きてるぞ!」



夜、
ご飯の後片付けをし、
皆がお風呂入り
一番最後にあたしはお風呂をいただき、

お義父さんが見張るなか
水1滴も残さず浴室中を拭き取り掃除をし、

ようやく自分の部屋にもどれる時間は夜11時。

自分の手入れをし、
就寝夜12時。

そして
朝4時に起きる生活を繰り返している。

No.164 10/08/06 22:56
愛 ( Mmp1xe )

あれから朝、
4時に起き台所へ行く。

ご飯支度をしているあたしの横にお義父さんが来た!

「ヒロヤの目、赤くなってるぞ!」

「あっ、昨日ヒロヤがお風呂に入った時
シャンプーが目にたくさん入っちゃったみたいですよ~♪」

「…毎日ヒロヤ、
夜へんなもの見せられてるからだべや…」


『!!』


あたしは怒りがこみあげた。
そして、グッとこらえた。

夫婦生活が原因
と言う義父の嫌み。

義父は、あたしと2人の時だけに攻撃し続けてきた。

No.165 10/08/06 23:09
愛 ( Mmp1xe )

「ただいまぁ♪」


仕事を終え、
急いで帰宅したあたし。

ヒロヤとあたしの部屋に行き、座らずスグ仕事の服を
ソファーに脱ぎ捨てていく。

脱ぎ終える前、
リビングから家中に怒鳴り声が聞こえる。


「うちの嫁は 料理も作らんのか!!!!」


あたしは
ソファーに脱ぎ捨てたまま服を片付ける間も無く
リビングへ走る。


「今ご飯支度しますね。」



あたし…。

目の下は真っ黒。
痩せていく身体。
仕事もミスが多くなり怒られる日々…。

身も心も悲鳴をあげていた…。

No.166 10/08/06 23:17
愛 ( Mmp1xe )

>> 160 昨日と今日で全部読んでしまいました✋💦漫画とかでそぅぃぅ話ゎ読んだことがあったけど現実にそんな事がぁるなんて信じられません😨😨😨この続きも読… 💓翔loveさん💓

2日もかけて読んでくださってありがとうございます✨

レス、ありがとうございます嬉しいです✨❤


少しづつではありますが、あたしごとの おいたちを
ありのまま書いていきたいと思っています❤

これからも見守っていただけたら嬉しいです✨

No.167 10/08/07 00:25
愛 ( Mmp1xe )

義父は皆の前でもあたしをいびるようになった。


いまだに義父母もヒロヤも仕事をしていない。



「私、赤ちゃん出来たよ♪」

チカが妊娠した。


この家の家計は、あたしとチカの旦那で成り立っている。

チカの旦那タカヒロは、
そういえば出張が多くなってる…。


「タカヒロ、嫌がるチカを妊娠させやがって!!
子供作ったって事は、
あいつ、この家を欲しい証拠だな!
確信犯の性悪男め!!」


あたしは、チカの旦那が出張多くなった理由がわかる気がした。


もともとのここの住人は働かず、
よそから入った
義息子と義娘の収入でご飯食べてるヒロヤ家族。

その義息子 義娘を ののしりいびる義父…。

意味がわからない。



お義母さんは必死に仕事を探しているのが見える。

優しくてピュアなお義母さん。
あたし、大好き♪



…そんなあたしとお義母さんの関係も、
義父の目が光る中では長くは続かなかった…。

No.168 10/08/07 00:39
愛 ( Mmp1xe )

今日もお義母さんは、
お義父さんの目をきにしながらも、
ご飯を一緒に作ったり雑談して大笑いしたり。

一緒にいるのが凄く楽しい♪


『こんな嫁姑、理想的♪
お義母さん、優しくしてくれて、
こんなあたしを好きになってくれてありがとう☆
ヒロヤがグレテ苦労かけた分、
あたしお義母さんにっ、
いーっぱぃ親孝行するからね♪
お義母さんっ、だぁぃすきっ♪♪』


義母と過ごす少しの楽しい時間も、
これが最後になった…。

No.169 10/08/07 00:54
愛 ( Mmp1xe )

翌日。

「ママおはよー♪今日はご飯何にしよっかねー♪」

「………。」


義母の冷たい視線があたしを凍らせた。


「…ママ?」

「……。愛ちゃん、ご飯支度これからするつもりなの?グズだねぇ。
お義母さん、もぅ作っちゃったよ。
愛ちゃん起きてこないから…。」


『…。4時15分…。』


「ごめんなさぃ。寝過ごしちゃった!本当ごめんなさぃ。」

「……。パパ~、愛ちゃん今起きて来たわ~!
今朝は私が作ったから美味しいよー。」


『!!』


頭からつま先まで
サーッと冷たくなってく
あたしの体。

あたしは固まったまま動けなくなっていた…。

No.170 10/08/07 01:11
愛 ( Mmp1xe )

『あたし…。
お義母さんに何か気に障る事、昨日しちゃったのかな…。』


昨日、一昨日、その前…

何回思い返しても心あたりが見つからない。


『あたしが嫌な事じゃなぃと思っていても、自分が気づかず相手にとってみたら嫌だった。
って事あるし、
きっと
お義母さんにとって嫌な事をあたしがしたから、
お義母さん怒ってるんだ。きっとそうに違いない。』

あたしはお義母さんのもとへ行き謝った。

「ママ、あたし嫌な事したんだょね…。
あたし、そんなつもりじゃなかったし、
まして気づかないなんて とんでもなぃね…。
ごめんなさぃ…。」


「………。チカちゃ~んっ♪」

義母は
後ろを向きチカを呼び、
来たチカと違う話をしだして楽しそうに笑ってる。

チカ自身、
急に変わった義母に戸惑いを感じてるようだったけれど…。

No.171 10/08/09 00:34
愛 ( Mmp1xe )

義母のいびりは、
どこかぎこちない。

「愛ちゃーん、洗濯物の
かけかた違う!
私、姑だから!」
「愛ちゃん、茶碗洗いしてね!姑が嫁に言うのは当たり前だし。」


いびり場所を見つけようと、必死に探してるよう…。
義母のいびりは
あからさまだったから、
あたしは逆に心配になっていた。


『ママ、大丈夫かな…。
何を頑張ってるのかな?
疲れるなら普通にすればいぃのにな…。』


『あたしの心のオアシス。無くなっちゃった…。
…でも、
一体ママは何が嫌だったんだろ…。』



義母のチカへの態度であたしは気づく事になった。

No.172 10/08/09 00:52
愛 ( Mmp1xe )

「おはよっチカ♪
今日もチカは可愛いね♪」

「お母さん、どしたの気持ち悪い。…ってか、
愛と超仲良ししてたのに、何があった?」

「別にお母さん、何も変わらないじゃない。
いつも通り、
チカの方が可愛いって思ってるだけょ♪」


………。
この会話、
あたしが義母に話しかけたら無視されてスグ
あたしがいる前での会話。

あたし、ぴーんと来た!

義父は いつも
あたしが義母と仲良ししてるのを
しかめっつらで
にらんでた…。

この会話から、
たぶん義母が実娘のチカよりあたしの事を可愛がってるように義父がとらえて、

いつものパターンからすると、
[実娘より他人の娘か!!]
とかなんとか言って
義父は義母に怒鳴りつけたんだろぅな……。



そして………。
あたしの読みは命中していた。

No.173 10/08/11 00:08
愛 ( Mmp1xe )

次の日も、
またその次の日も
義母は あたしをいびる。

義父は 義母にいびられているあたしを見て、
『俺は関係してない』
という空気を作りだしながら
あたしに話かけたりするようになった。

ヒロヤとチカは
そんな光景を見て、必死に 『一体、何がどぅなってるのか?』
と探ってる。


あたしは義父の変わった態度をみてわかっていた。

『こいつが仕組んだな…』

暴いてやろうにも
義母は どんどんあたしに冷たくなる一方。

いつしか義母は、
あたしを本気でいびるようになっていた…。

No.174 10/08/11 00:25
愛 ( Mmp1xe )

夜12時就寝、
朝4時に台所、
7時半に家を出て会社に行き、
会社から残業を告げられても、

[嫁が残業だなんて言って家事をおろそかにするなんて前代未聞!]
[残業と言って実は外で遊んでるに違いない!]

とののしられる為、
会社には うまく違う理由を告げ残業を断り、
次第に会社からあたしは
[不必要]という空気が漂いだし仕事に影響が出始め、
6時過ぎに帰宅し、
6時半に台所。
8時にお風呂の支度も挟み、夕飯の後片付け終了9時半。
あたしがお風呂に入り、
上がるのは10時過ぎ。

そして、汗だくになりながら風呂の掃除と水切りをし、
終わるのは夜11時…。


『…あたし
何やってるんだろ…。』

No.175 10/08/11 00:50
愛 ( Mmp1xe )

疲れ果てていた…。


『会社、
クビになったらヒロヤんちから追い出されるし、
お金なかったら、余計なあたしの生活費は今実家に出す能力もないし、
今のあたし行き場無い…。妹の学校どうしよう…。』

『あたしの収入無いと
この家困るくせに、なんであたしにこんな酷い事するんだろ…。』

『ヒロヤ、なんで働かないんだろ…。
やっぱあたしの事大切じゃなぃのかな…。』


あたしは疲労よりも、
悲しさいっぱいになっていた。

No.176 10/08/11 01:00
愛 ( Mmp1xe )

学生の頃、
イジメられてた免疫が
結婚後こんなところで発揮された。

大人になったあたしは、
このいびりの毎日は たえられた。



義父はしびれを切らしたのだろう。

この先あたしに待ち受けていた事は、
さらにヒレツさを増していく…。

No.177 10/08/11 01:45
愛 ( Mmp1xe )

あたし23歳。


離婚も考えたけれど、
もう少し頑張ってみる事にした。


義父母のいびりを発見する事に集中する毎日のヒロヤ。

事あるごとにヒロヤはあたしをかばい、
義父母に立ちはだかり全面的にあたしの味方をしてくれるようになった。



時折あたしは自分の実家に行き、
妹や母の様子を見たり父の具合を見たりしている。

性格が変わったあたしの父。

『いつ死ぬかわからない』

[そんな事する必要なんか無い]と思う半面、
あたしも今、
変わった父と接していると…。

『今のあたしで出来る限りの親孝行したぃ…。』

不思議…。
そぅ思うあたしの死んでた娘心。

あたしの父母は免許は無いままだったから、
車旅行なんかしたことがなかった。

あたしは既に貯めたお金で免許を取っていたから、
義父母に嫌みをいわれながらも
父母妹を車に乗せて近くをドライブして、
うちにはご馳走だった
ケンタッキーを買ってあげて車で食べたりした。

父は涙を流しながら喜んでくれる。


そんなある日、
仕事中ケータイに1本の電話がかかってきた。

「もしもし愛?
お父さん倒れ込んでるの…。」

No.178 10/08/11 01:58
愛 ( Mmp1xe )

「お父さん腰砕けたみたくなって、起こそうとしても立てないの…。」


『!!』


「お母さん、あたしじゃない!!救急車!!」

「えっ?違うのょ愛~。
そんなたいしたことないのー。意識あるし、話してるもの。
救急車とかそんなんじゃないのー。」

「??
…お母さん、だってお父さん立てないんでしょ?
いぃから救急車呼びな!」

「だからぁ、そんなオオゲサな事じゃないんだってばー。愛、今うち来て?
お父さん病院に乗っけてくれる?」

「今あたし仕事中なの。
緊急ならすぐ飛んでくけど、違うならあたし仕事ぬけられなぃんだょ…
心配だからとにかく!救急車呼んでね!!」

上司がにらんでる…

あたしは電話を切った。

No.179 10/08/11 02:16
愛 ( Mmp1xe )

2分経たないうちに
またケータイがなった。

『!
お母さんだ!!』

上司に謝り、電話に出た。上司は冷ややかな空気が
流れている。


「お母さん!!救急車呼んで!!あたし行けないから。」


上司が聞いている。


「愛、救急車呼ぶほどじゃないんだってば。
迎えにきて。」

「だからあたし行けないの!ってか、
あたしそこにいないから、お父さんの状況把握できないんだよ??
本当に救急車ほどじゃない感じなの!?」

「だって、救急車に悪いから…。」

「はっ??救急車に悪いって何!?
やっぱ緊急なんでしょ??
何やってんの!!
早く救急車呼んでよ!!」

「あらやだ愛、本当!お父さんなんでも無いの。
だから迎えにきて乗せてよ。」

「お母さん!?
あたし緊急じゃないなら行けないんだってば!!
本当に本当に大丈夫なんだよね??
なら、ヒロヤ迎えに行ってもらうから待ってな!!」


苛立つあたしに上司は冷ややかな目線…。

「すみません…」

「早く仕事に戻りなさい」

「はぃ」


この流れであたしは
タクシーという文字は冷静になれず 浮かばなかった。

ヒロヤにすぐ実家に向かってもらった…。

No.180 10/08/11 02:22
愛 ( Mmp1xe )

あたしは仕事を続けた。


2時間後、ケータイがなった。


「○○病院です。
お父さん、危篤でICUに入りました。
今スグいらして下さい。」


『!!!!!!』


…一気に速まる鼓動。

わけがわかんない…。

息ができない…。


仕事を急いで早退した。

No.181 10/08/11 02:40
愛 ( Mmp1xe )

タクシーで病院に着いた。

お母さん、妹、ヒロヤ…
そして 看護婦さん…。

興奮で息を切らしながら
つめ寄るあたし。

「お父さんは!?
なんなの!!一体なんなの!!どういう事!?!?」


前に出てきた看護婦さん。
「なんで救急車呼ばなかったんですか!!
こういう時は救急車外来してください!!」


あたし…怒鳴られた。

わけがわかんないあたしは看護婦さんに父の容態を聞く。

「お父さんは…!?」

「食事中でしょう。
心臓発作でほうれん草、 気管入っていまして、窒息です。
病の心臓にさらに負担がかかったようで、今
意識不明の昏睡状態です」


『!?!?』


あたしの目の前にいる母妹ヒロヤ。

ヒロヤは口をあけたまま放心状態、
妹は 怯えふるえ、
母は わめいたり歩き回ったり止まったり泣いたり…
気が狂っていた…。

No.182 10/08/11 02:53
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤに話しかけた。

「一体どんな事だったの!?」

「……。
お父さん……
重かった………。」

「重かったって、だからどんな事あってここにいるの?」

「……。
クターッとなってて…。
体から力が抜けてて……。重かった……。
お父さん…重かった…。」

「ヒロヤ!?」

「お父さん死んでたの…??
白目だったょ…。
わけわかんないょ…。
お母さん、
[大丈夫だから車に乗っけてけ!]って…。
救急車呼ぼうとする俺に、何回も車に乗せてけって…。
[救急車に悪いから]って……。
らちあかなくて
倒れ込むお父さんを
いっこくも早く!と思って、必死に乗っけて走ってきたんだ……。」

No.183 10/08/11 03:07
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤは気がおかしくなっている…。


あたしは母につめ寄る。

「お母さん!!!どういう事!!電話で話したでしょ!
何考えてるの!!
なんで救急車じゃないの!何やってんの!!
どうしてこんな……!」


母は泣きじゃくっている。
「だって…救急車に悪いからぁ…。
こんなにひどいと思わなかったからぁ…。
だって……。
…………………。」


母に対して絶え間ない怒りが込み上げてきた!!

「いぃかげんにして!!
お父さん、死んじゃったらどうするの!!」


「静かにして下さい!」


看護婦さんに怒られた。


理解が出来ず、
自分を責め、
息の出来ない沈黙時間が刻々と過ぎる…。


『お父さん…。ごめんね。お父さん…生きて。
目を覚まして…
お願いだょ……。
お願ぃ……。』

No.184 10/08/11 03:31
愛 ( Mmp1xe )

5日後の朝。


父は目を覚まさない。


「今日明日がヤマでしょう。
お父さん、意識はありませんが、ちゃんと声は聞こえていますょ。
話かけてあげて下さい。」


あたしは泣き崩れた。


母は普段より機敏な話し方をしている。

「お父さんの葬儀、お父さんの家系と違う宗派でやる!!」

「はっ!?
お父さんまだ生きてるよ!!お母さん酷い!!
何言ってんの!!ってか…。」

「私の母親の宗派でやる!!」

「お母さん!?どうしたの!?
お父さんのとこじゃないと親戚の人とか、めちゃくちゃな事になっちゃうよ!
お母さんしっかりして!!」


父のICU室。
「お父さんはもぅ死んじゃうからぁ!」

母が大声で話す。
父に聞こえている…。

あたしは母を叩いた。


いつも人見知りでおとなしぃ母。
今のこんな母、見たことない。


そして別室に移動して間もなく…。
親戚が次々集まるなか、
おとなしぃ妹が勢いよく走ってきた…。

No.185 10/08/11 03:48
愛 ( Mmp1xe )

「お、お父さん!!
呼吸止まったって!!」

始めて聞く妹の大きな声。

あたしは母を引っ張った。

「私はあなたがたの宗派ではやりません!!」


母は親戚に吠えている。


「お母さんっっ!!
お父さんが!!」


あたしは母を引っ張りICUへ走る。


扉が開き…。
そこには父を心臓マッサージするお医者さんと看護婦さんたち…。

心電図が マッサージの時だけ動く…。

あたしは涙が大量に溢れ、首を横に振った…。

「午後2時55分。ご臨終です…。」


父の口と鼻から長い管が抜かれてく…。


『こんなに長い管が入ってたなんて…
苦しかったょね…。』


放心状態のまま
大量に溢れこぼれ落ちる涙…。


あたしの人生において、
こんなに辛く哀しい経験は、した事がなかった…。

No.186 10/08/11 04:07
愛 ( Mmp1xe )

家族皆で
安らかな父と霊安室で過ごしていた。


「ご遺体を頼んで下さい。」

哀しんでる時間もわずか。やらねばいけないこと が
山ほどのしかかる。


あたしは何もわからないから母に頼る。

「お母さん…、どうにかしなきゃ…。」

「……。わたし…
わかんない…。お父さん…どうしたの…。
………。……………。」

「お母ぁさん!!しっかりしてよ!!どうすればいいの!!お母さぁんっっ!!」

「わかんない……。」


母は父が死んだショックで気がおかしいのと、
本当に 何をすればいぃかわからないのとで
ひたすら隅で無言になった。


目の前に父が横になっている…。


妹が泣きじゃくってる…。

『あたしが なんとかしなきゃ!!』


泣くヒマなんてない!!

No.187 10/08/11 04:24
愛 ( Mmp1xe )

病院の公衆電話に走り、
電話帳から葬儀屋を探す。
どこを頼めばいいかわからない。

うちから比較的近い住所を見つけて、そこに電話した。

「もしもし、
先程父が亡くなりまして、今 安置してますが、これからどうしていぃかわからないので お願いします。
とにかく母変だしスグ来て下さい助けてください!」


葬儀屋が駆け付けた。

「これからどのような葬儀をご希望ですか?」

「お母さんっ!!しっかりして!ほらっ。」

「…うち、生命保険掛け捨てで、あと2ヶ月経たないと保険下りなかった状態…。だから…。」

「!!
お母さん、葬儀代無いの!?嘘でしょ!!どうすんの!!」

「………。」

「…………。」


黙りこくるお母さんと葬儀屋さん…。


葬儀屋さんが私達をしばらく見て口を開いた。

「お姉ちゃん、お金無いかぃ?」


…あたしはコツコツ貯めていたお金、
この時点で30万円になっていた。


「30万くらいならスグ用意出来ます。」

No.188 10/08/11 04:31
愛 ( Mmp1xe )

「30万か…。お父さんは知り合い多いかな?」

「父の付き合いはわからないんです…。」


泣いてる母と妹…。


「そっか…。密葬ならいろいろ削って40万円くらいで出来ます。足りなかった分は、後ででもいいですょ。それでよろしいですか?」


あたしは いきなり陥った状況に とにかく助けて欲しい。

葬儀屋さんにすがりついた。

No.189 10/08/11 04:43
愛 ( Mmp1xe )

一言も話さなくただ泣き、真っ暗な母と妹。

あたしは葬儀屋さんと話してかなきゃいけない。

『あたしだって……』


葬儀屋さんは 母と妹を見て、何もわからないあたしに凄く優しくしてくれた。
死亡届けの出し方、用意するもの、親戚への連絡…。
たくさんありすぎて
目の前の1つ1つをクリアしていかなきゃ。


あたし…
みぞおちあたりが
なかでふるえてる…。
何この感覚…。
こんな感覚初めて…。
止まらないょ……。

泣きたいのに泣けない、
哀しみをあらわにできない、本当にふるえてる…。


[心で泣く]
聞いた言葉ではあったけれど、
実際に体験すると
想像を絶する苦るしさだった…。

No.190 10/08/11 05:17
愛 ( Mmp1xe )

結局、
葬儀は父かたの方で行った。

母があんな事を親戚にいった為、
親戚腹を立てて、何1つあたしを助ける事はしてくれなかった。

そんな様子を見ていた葬儀屋さんは、いっぱいあたしに優しくしてくれた。

この場合、
喪主が母、施主があたし。だからあたしが動くべきなんだけれど…。
この歳のあたしには未熟すぎてキツカッタ。

父と帰宅してから線香を絶やさないよう、あたしは寝ないで燃やし続けた。

お金がないから車は頼めず、火葬の帰りあたしが父を乗せて家に帰った。

寝ないで動き、精神面からもあったかもしれなぃ。

父を乗せたまま事故を起こした。

幸い、単独で車だけの破損ですんだ。


お金が無いから仏壇も買えない。
お骨を納めたら仏壇や位牌など必要だ。

あたしは途方に暮れながら母を見つめていた。

母はただただ号泣…。
手がつけられない。

No.191 10/08/11 05:29
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤ家族は もちろん手伝ってはくれなかった。


そんな様子を見ていた父かたの親戚の1人のおばさん。
あたしにこう言った。

「仏壇買えないんでしょ。
あんたのお父さんの為に私が買ってやる!
お父さんの為だからね!
仏壇も揃えてくれないんじゃ、いくらなんでも可哀相だもの…。」


あたしは嬉しかった。
初めて助けを差し延べてくれたおばさん。
感謝してもしきれない。

[ありがとう]
この時初めて、本当の感謝という事を知った。


『…お父さん?
お父さんは望まれない子。だって言われてきたんでしょ?
でもこのおばさん、
お父さんに手を差し延べてくれてるよ?
お父さん?よかったね。』

No.192 10/08/11 05:36
愛 ( Mmp1xe )

全てが一段落した。



母は あれ以来どんどん様子がおかしくなっている。
妹は高校の寮に戻った。

あたしはヒロヤ家に戻った。


母が心配でたまらない。
自殺をほのめかしている。
あたしは頻繁に母に電話をし、頻繁に母に会いに行く。


『1人きりより、きっと妹が家に帰ってきたら少しは良くなるよね。』


それまであたしは
時間を見ては
実家に通い続けた。

No.193 10/08/11 05:55
愛 ( Mmp1xe )

『思い返せば
お父さん、入退院スゴク繰り返したな…。
最後は もうダメだから。って病院が家に帰してくれたっけ…。

最後に会った日、
お父さんと少しでも思い出作りたくてまだ一緒にいたかったけれど、
ヒロヤに[今スグ帰ってこないなら別れる]
ってたくさん脅されて…。
結局それが最後になっちゃった…。


[多臓器不全]…。
心臓だけが悪かったのに、最後は全部の臓器がダメになっちゃった…。

57歳。お父さん、寿命だったのかな…。
若ぃよ…。

親戚からいろいろ聞いたよ。お父さん…、
子供の頃からずっと苦しかったまま結局死んじゃったね…。

子供も嫌いだったんだもん、普通の人じゃ考えられたらなぃけど、あたしたちが産まれた事もお父さんにとっては苦痛だったんだね。
[家の前の川で子供の頃、釣りが楽しかった]
そう言ってたね。
お父さん、1つでも楽しい思い出があって良かったよ…。

…でも、それだけの人生で生涯を終えるなんて…。

信じられないよ。
生きてたら、辛い事も楽しい事もたくさんある。
ってよく言うじゃん。

なんでお父さん…それだけなの…。
やっぱり悲しすぎる…。

No.194 10/08/11 06:08
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤ家。


あたしはヒロヤに腹を立てていた。

あの日、
「お父さんと少しでも長く一緒に居たい。」

ってお願いしたあたしに、
「嘘つくな!お父さんを口実にして他の男と遊んでるんだべ!」

って
ヒロヤは勝手に妄想した…。

親の死 を目前にしているあたしに
ヒロヤの安易な妄想を押し付ける。

普通に考えたらひどい!!


あたしはヒロヤと口を聞く気にはなれなかった。
ヒロヤは 申し訳なさそうにしてるけど…。




義父。
「大変だったなー。」

一言のみ。

他の家族は 関わらないように回避態勢。



あたしは
哀しみに蓋をして、また嫁として動き始めた…。

No.195 10/08/11 06:18
愛 ( Mmp1xe )

家に入れる要求金が増し
度重なるなか、

あたしはお金が追いつかなくなった。

嫌みを言われながら仕事に出張を入れ、出張費用などで給料があがるようした。
残業もおしまずした。

家に帰れば ひどいイジメだったけれど、
給料近くなると優しくなる。

あたしは 耐えた。


今考えれば、耐える意味などなかっただろう…。
でもこの時のあたしは
何も後ろめたい事していないのに負ける
なんて事が嫌だった…。

No.196 10/08/12 00:19
ぼにょん ( ♀ VAco1 )

📖見てます。

ノンフィクションなのに
主人公の主さんに対して失礼な言い方かもしれませんが、続き楽しみにしてます。

お母さんの下りも
気になります。

忙しい中だと思いますが、完結に向けて頑張って下さい😃

返レスはいいです✋

小説の途中に失礼しました💦

No.197 10/08/12 23:38
愛 ( Mmp1xe )

>> 196 💓ぼにょんさん💓

レス ありがとうございます✨

文章もあまり上手ではなく長いものを、
読んでくださって光栄です✨

鮮明に思い出しながら
完結にむけて書いて行きたいと思っています😄

見守ってくださって
ありがとうございます✨

これからも読んでいただけたら嬉しいです❤✨

No.198 10/08/13 00:35
愛 ( Mmp1xe )

いつも通り朝4時に台所へ行く。

『父が死んだばかりだし、ほんの少しは優しくしてくれるだろぅ』

そんな事を思ったりしながら家事をするあたし。

「愛~ぃ。
[響]っておいしい酒だょな~。
うまい日本酒もいぃな~。隣の嫁さんは お義父さんに親孝行して偉い子だってょ~。 できた嫁は違うょな~。」

これはいつもの言葉。

義父は きまって あたしに威圧して、こうやってものをたかっている。

義父には誰も逆らえない家。

たかりに関しては、
チカが働いてる時は実娘のチカにまでたかる義父。

『…。 こんな事、今までは耐えれた事なのに…。 お父さん死んじゃった…。お父さんの声…いつか忘れちゃうのかな…。
今はイジメられるのあたしツライョ…。
お義父さんやめてょ…。 父親ってこんなもんなのかな…。
お義父さんに優しくしてほしいょ…。』

みぞおちがふるえたまま 涙で にじんでるまな板…。
『お父さん…。 食べたいものも究極制限されて、最後は水まで制限されて 少しでも長く水が口に入っていられるように氷を舐めてたね…。 渇いた唇…。
辛かったよね…。
よく頑張ったね…。
お父さん…。お父さん…。…………。』

No.199 10/08/13 00:49
愛 ( Mmp1xe )

いつも通り家を出て会社に出勤。


「おはようございます。」

「辛かったね。大丈夫かぃ?」

「はぃ…。」

「無理しないでね…。」

「はぃ…。」


いつも通りに仕事をこなすあたし。

…。でも…。

『あれ…。涙…あれ…。
やばぃ、気をそらさなきゃ。』


手術前、「頑張るぞー!!」
とガッツポーズした父…。

口鼻から取り出した管…。
ありえないくらい
かたく冷たかった父の皮膚…。

………。


鮮明な父が、
数え切れないくらい頭を
占領して消えない。

『お父さん…。』

No.200 10/08/13 00:58
愛 ( Mmp1xe )

父が死んで2ヶ月が経とうとしてる。

死んでスグ、
やらなきゃいけない事に追われ、
ふさぎ込む妹をなだめ、
おかしくなった母をなだめ、
あたしは
『あたしがしっかりしなきゃ!』
って気張ってた…。


でも…。あたしだって…。

会社帰り、
あたしは誰もいない公衆トイレで、
耐え切れず初めて声をあげて泣いた…。

No.201 10/08/13 01:12
愛 ( Mmp1xe )

相変わらずのヒロヤ家。


「ちょっとー!
愛ちゃん手伝ってー!
早くー!!」

お風呂中のあたしに
義母が言う。

あたしは リンス中。
流さないまま とりあえずさっと体を拭き義母のもとへ急ぐ。

「ジャガ芋、床下から出して袋に入れてちょうだい!お隣にあげるから。」


……。

事を終え、お風呂に戻ろうとしたあたしに
後ろから義父の罵声が飛んだ。

「どしたのよー!さっさと風呂片付けろ!」

「あたし、まだお風呂の途中で…。」

「風呂に浸かったんだべ?
ならもう十分だ!
水道代いくらかかってると思ってるのよ?」


……。
あたしはリンスがついた髪を流せないまま義父が見張る中 風呂掃除をし、
自分の部屋に戻った。

No.202 10/08/13 01:20
愛 ( Mmp1xe )

「ヒロヤ…。
あたし、髪にリンスついたまま流せなかった…。
どうしよう…。」

「オヤジ寝た後こっそり風呂行って流してこい。」

「わかった…。」


夜中1時。
こっそり髪を流した。


3時間後。
「おはよー。
昨日、どしたの?
なんかお父さん炸裂してたけどぉ…。」

チカが起きてきた。

チカは最近あたしに普通だ。
チカのお腹はそろそろ産まれそう。




…そして
男の子が誕生した。

No.203 10/08/13 01:24
愛 ( Mmp1xe )

赤ちゃんにメロメロのヒロヤ家。

さすがに可愛い。


『うらやましい。
あたしも授かりたい…』

毎日そう思う。



そんなヒロヤは、まだ働き口が見つからないらしい。

子供なんて無理だ。


可愛い赤ちゃんを観察しながら変わらず日々を過ごした。

No.204 10/08/13 01:41
愛 ( Mmp1xe )

しいていえば、
あたしのお風呂の時間がさらに待たされるようになったくらい。

赤ちゃんがお風呂で排泄しちゃうから、皆の後にチカと入る。
…そして、あたしは最後の風呂掃除担当だから一番最後だと言われる。

もちろんあたしは、
湯舟に浮かぶもの次第で
湯舟に入れない事も多々あった。




『世の中にはこんないびりくらいの事されてる人、いっぱいいるょきっと!
だからあたし、すぐに逃げだしたりなんかしないもん。いつかきっとあたしを好きになってくれるまで頑張ってみせる。』

あたしはひたすら耐えた。



そんなある日の事。
あたしは出張から帰宅した。

「ただいまー。」


『…。皆の視線が冷たい。まっ、いつもの事か!』



これが義父の攻撃ラストスパートの始まりだった…。

No.205 10/08/13 01:56
愛 ( Mmp1xe )

『ヒロヤ、
いつもイビリからあたしを思いっきりかばってくれるのに、今日はなんか違う…。』


ヒロヤの態度で あたしは気づいた。


「ねぇ、今日いつもより皆すごぃ勢いで無視するし、ヒロヤも…。
どぅしたの?」

「愛。お前、本当に仕事に行ってるんだょな?」

「??
何言ってんの??
仕事してるじゃん。」

「…。ならいぃんだけど…」

「なに!?何なの??
またあたし!?今度は何なの!?」

「お前…。今日どこ行ってた?」

「だから出張行ってまっすぐ帰ってきたじゃん!」

「ふぅん…。愛?
本当の事言っていぃぞ。
今ちゃんと本当の事言ってくれたら俺、許すから。」

「!?
何の事??」

「……。
お前さ…、今日出張からの帰りの列車、乗ってなかったんだってな?
オヤジとオフクロ、
言いづらそぅに俺に教えてくれたぞ…。」


『!?!?!?』

No.206 10/08/13 08:10
愛 ( Mmp1xe )

わけわかんなぃ。
教えてくれた。 って何!?

あたしは必死に頭を回す。

「ヒロヤ、一体なんなの??」


しばらく、ヒロヤからの疑わしい目つきのまま沈黙が続いた…。
そして、

「オヤジとオフクロな、今日お前が列車から下りるか見張りに行ったんだって。
[改札口をずっと見てたけれど、愛が出て来なかった。]って…。
今日どうやって帰って来たんだ?
本当に仕事行ってたのか?それとも、男の上司と仲良く車で帰ってきたのか?」


『……。』


『また浮気ネタ……?
もぅ嫌だ…。あたし…そんなに異性にだらしのないように見えるのかな…。
そんな事、ただの1度だってした事ないじゃん…。

っていうか、
[見張りに来た]って何!?
迎えに来たとかじゃないの? ……。
もぅ意味わかんなぃ。
一体 何がしたいの?あんた達…。
何が楽しいの…?

どんな事でも耐えられる と思ってたけれど、
[嘘]は あたし、許せない…。

ひど過ぎる。
もぅこんな人達と一緒になんか暮らせない。』


あたしは決心した。

No.207 10/08/13 08:31
愛 ( Mmp1xe )

次の日。
あたしはヒロヤに言った。

「あたし、この家を出る!
もぅ耐えられない!
ヒロヤ、あんたもあたしをここまで信じられなぃなら、もぅ好きにすればいい!

がむしゃらに働いて
お金だってあたしかなり入れてんのに…。
あんたもあの人達も皆ひど過ぎる!!

あたしに一体、なんの恨みがあるの??
ここまでされる理由って何!?
あたし、あんた達にそんなひどい事 なんかしたの!?

……。」


涙が溢れる…。
『ヒロヤとずっと一緒にいたいょ…。』


「ヒロヤ…。
申し訳ないけど、あたしは この家を出てく。
あんたに嫁として
酷い選択肢をつきつけるけれど…。
親を取ってもいいから。
実親を捨てるなんて辛いでしょ。
だからあたしは1人で出てく。
今まで、ありがとう…。」

No.208 10/08/13 08:57
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤは 我にかえった。

「ちょっとまってくれょ! 何もそこまで思い詰めるなょ!
……。正直、俺。
今回の事は半信半疑だょ。…オフクロも、
[言いたくないけど…]って感じだったから。
…でも、お前を信じるよ!愛がこの家出るなら、俺も一緒に出る!!」


あたしは 嬉しかった。
『…でも、
ヒロヤ、あなた仕事しないじゃなぃ…。』


「信じてくれるのは、ありがとう。
でも、ヒロヤ…。
あんた働かなぃじゃん…。
例えどんなに良い男だとしても、そもそも働かないなんて論外なんだょ普通…。
例え給料が安くたって、
自分なりに頑張ってどんなところであっても働き続ける意欲のある男なら
この先もあたしついていけるけど、
今のヒロヤは…
またあたしが食べさせるなんて、もぅ嫌。
ごめん…。」


『ヒロヤと一緒に居たいょ…
ヒロヤと別れるの嫌だょ…
ヒロヤ、なんで働かなぃの…
あたしとは どうでもいぃからなんだょね…
じゃなぃと、ここまで働かないなんて ありえないょね…
ヒロヤ…。
嫌だ…離れたくなぃょ…。ヒロヤ…。ヒロヤ…。
愛してる…。』

心臓にハッカが入ったみたくなって、息が苦しぃ…。胸が潰されてく…。

No.209 10/08/13 09:20
愛 ( Mmp1xe )

あたしは近寄るヒロヤから離れた。


「ぁぃ……。」

泣いた事が無いヒロヤ。
今、あたしの目の前で泣き崩れてる…。


「……。
ごめん…ごめんな…。
俺どうしても愛を疑ってしまぅんだ…。
愛だけじゃなぃんだ…。
オヤジやオフクロやチカも…。
皆俺を ハメようとしてるんだ…。
だから俺…愛に捨てられたら生きて行けなぃ…。」


泣き崩れるヒロヤに
あたしは……。



ヒロヤを受け入れてしまった。




[恋は盲目]とは よく言ったものだ。

この時のあたしは いろんな事が見えなくなっていた。

[皆が俺をハメようとしている]
この時ヒロヤに迫っている病の このサインさえ、
あたしは 見失った…。



そしてこれが、
あたしのこの先の人生、
ヒロヤの病と戦う日々の幕開けとなった…。

No.210 10/08/13 16:47
愛 ( Mmp1xe )

[必ず働く] これを約束に 2人で家を出る事にした。

『もう1度だけ、ヒロヤを信じてみよう』

そして明日の夜、皆に告げる事を決めた。


翌日。
あたしたちは 意を決してリビングに向かう。
「愛ちゃん、私達からちょっと話があるのょ。」

義母に呼びとめられた。
「なぁに?」
「あのね、あんた達が…」
「いい!俺が話す。」
義父が口を挟む。

「あのよ。あんた、うちの家族になるのを拒否してるだろ? そんなんなら、好きにしてもらってもいいから。」

そして義母。
「…。愛がそんなんなら、 私達、チカに面倒見てもらうから!! 好きにしなさい!」

『????』


いきなり、わけのわかんない総攻撃を受けた。
あたしは キョトンとした。

「ぇ…?何?
[そんなんなら]って、何?なんなの一体!
あたし、何をしたっていうの? あたしがどうしたって?」

あたしは義父母に初めて怒りをあらわにした。

『もぅこの際言ってやる!』

No.211 10/08/13 17:07
愛 ( Mmp1xe )

「なんでお義父さん、あたしをそんなに目の敵にするの!?
あたし、お義父さんにそんなに恨まれるような事 何かした!?」

「あんた、
家事もろくにしないでフラフラしてるだろ!
それにまた、チカの悪口言ってるっていうじゃなぃか!」

「??
家事もしないでフラフラ??チカの悪口??
今度は何なの!?
あたし…」


ヒロヤが入ってきた。
「おぃ!いぃかげんにしろ!愛が何したっていうんだ!少しやり過ぎだぞ!!」

義父はとても興奮しだした。
「!!
…お、お前も愛の味方か!わかった!!…もういぃ!!」

「何がいいんだ?
俺達、この家出てくよ!!」


こうして
あたしたちは ヒロヤ家を出る事になった。

No.212 10/08/13 22:47
愛 ( Mmp1xe )

『この家に移る時、
お義母さんに 念おしたら
[大丈夫。私がいるから]
って言ってくれたのに…。
また引っ越し費用…。
どうしよう…。

ひどいょ…。

あたしの収入無くなっても大丈夫な[何か]ができたんだ…。
じゃないと お義父さんは
利益がまるまる無くなる事は絶対しない人だし…。

お義父さん、次々とでたらめ並べて平然とあたしに言ってきた…。
なんて人なんだろ…。
あたしに出ていって欲しくてこんなひどい事までするなんて…。

入れって言った以上、出てけ とは言えないから
自主的に出てくれるように仕向けてたんだ…。

今までの事、全部つじつま合うもん。

あたしがお金、しぶった時から始まったっけ…。

……。』


あたしはいろいろ考えた。

考えた事、ヒロヤに話した。
「愛が思った事は、その通りだと思う。
昔からオヤジは、自分の都合の良いように人を駒として使う奴なんだ…。
オフクロは、純粋すぎるからいつもオヤジに洗脳されるんだ…。
俺も今まで散々やられたよ。
今度こそ優しくしてくれると期待した俺がバカだったよ…。ごめんな…。」


『ヒロヤ…。お父さんに愛されたかったんだね…。
あたしも…。』

No.213 10/08/14 12:00
しーママ ( 30代 ♀ NtDl1 )

愛様、読ませていただいています。

壮絶な人生…
私には計り知れない苦しみ・悲しみがあったろうと思います。


これからも引き続き読ませていただきます。

お身体に気をつけて頑張って下さい。
応援しています。


愛様、そしてこの日記を読まれてる方々、途中のレス失礼しました。

  • << 215 💓しーママさん💓 応援してくださり ありがとうございます✨ これからも思い出しながら書いていきたいと思っています❤ しーママさん🎵 ぜひこれからも 見守っていただけたら嬉しいです✨❤

No.215 10/08/14 22:11
愛 ( Mmp1xe )

>> 213 愛様、読ませていただいています。 壮絶な人生… 私には計り知れない苦しみ・悲しみがあったろうと思います。 これからも引き続き読ま… 💓しーママさん💓

応援してくださり
ありがとうございます✨

これからも思い出しながら書いていきたいと思っています❤

しーママさん🎵
ぜひこれからも
見守っていただけたら嬉しいです✨❤

No.216 10/08/14 23:06
愛 ( Mmp1xe )

家を探しだしたあたしたち。

見つかるまでは 当然ヒロヤ家にいる。
だから、一刻も早く見つけなきゃ!


「ヒロヤ…。引っ越し費用どぅしよぅ…。」

「…本当。
ごめんな愛…。
入れって言って俺ら家引き払って、今度は出てけなんてょ…。

オヤジ、出てけとは一言も言わないで
俺らに是が非でも出てくように仕向けたから、たてまえは 俺らが自分達で出てく事になったしな…。

こんなのオヤジが俺らに引っ越し費用出すべきだろ!!

…ごめんな 愛…。」



そして、
見つけた借家。
古いから すごく家賃が安かった。
あたしたちは そこに決めた。

No.217 10/08/14 23:28
愛 ( Mmp1xe )

出ていく日。


荷造りするあたしたち。

異様な空気がヒロヤ家に漂っている。


「愛ちゃんこれ、あなたたちの物じゃなぃ?
段ボールに入れとくね。」

義母が荷造りを手伝ってくれている。

義母。
本当に純粋でまっすぐな人…。
あたしに対して申し訳ないという気持ちが
表情や行動から イヤというくらいに にじみ出ている。



引っ越し用のトラックを
レンタルし、
ヒロヤが戻って来た。

ヒロヤとあたしは
荷物をどんどん乗せる。

義母も乗せてくれている。
そんな義母を、遠くからにらみつけている義父。

義母は乗せるのを止めた。

No.218 10/08/14 23:39
愛 ( Mmp1xe )

最後の段ボール。

あたしは持ち上げ歩く。


ソファーに座って
あたしたちを見ていた義父とチカ。

義父の突然の大きな声で
あたしは 振り向いた。

「チーちゃぁん。お前はお父さんの可愛い子ちゃんだもなぁ~♪
よしよし。
なぁ、チーちゃぁん♪」


………。
チカが義父に頭をなでなでされている…。


胸がツキーンとなった。

父を亡くしたばかりのあたし。

悔しさに涙が溢れる。

ヒロヤもまた 辛かったに違いない。


義父は あたしたちに 最後の最後まで辛い仕打ちをした…。

No.219 10/08/14 23:50
愛 ( Mmp1xe )

あらたな家に引っ越したあたしたち。


引っ越し費用は
あたしの給料と、
足りない分は初めて作ったクレジットカードで借りた。


「愛、本当にごめんな…。
ボロ家になっちゃったけど、でもこれからは俺ら2人だし、
もうあんなひどい事される事から解放されたしさ。
俺も絶対仕事見つけるから。」

「これでいっけんらくちゃくぢゃ無いんだからね!
あたし、ヒロヤん家出る前、
[ヒロヤが働かないなら離婚する。一緒に住まない!]
って約束したのを、絶対忘れないでね!!」

「もちろんだよ愛。」


こうして あらたな生活が始まった。

No.220 10/08/15 00:00
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤは 毎日仕事を探しに出かけ、
あたしは 今までの仕事を続行。


『あたし仕事頑張って、
あたしたちの人生の太いレール引いておくから…。
ヒロヤ、仕事見つかったら
いつでもあたしが引いておくレールに乗っかってね。
そしたら2人で新しい家族を作って幸せになろうね。』




あたしは これから軌道に乗ると信じてた…。

でも あたしたちには 悲痛が待っていた…。

No.221 10/08/15 00:12
愛 ( Mmp1xe )

引っ越してから1週間後…。

ヒロヤの様子がおかしい。


「オヤジは俺が嫌いなんだ。

昔俺が小学生の時、
部活でやってた野球のレギュラーに選ばれたんだ。
俺、めちゃくちゃ嬉しくて試合を見に来てくれたオヤジに 何度も照れ笑いしてたんだ…。
俺の番がまわって来た時、オヤジは俺を見ていなくて、他の親達の中にいたんだ。
そして『こんなクソオモシロクナイ試合なんて見てられるか!!』って
皆いる中で怒鳴りちらしたんだょ…。

親達は白い目で見るし、
先生もタジタジしてさ…。

次から俺、レギュラー外されたんだょ…。」

No.222 10/08/15 00:24
愛 ( Mmp1xe )

さらにヒロヤは話す。

「俺がすごく小さい頃、
オヤジが仕事から帰って来た時、『おかえりぃ~♪』ってオヤジに玄関で飛びついたらオヤジ、
『あっちいけ!!』って
俺を手でぶっ飛ばしたんだ…。

中学ん時も、
寝ている俺の腹をいきなり蹴飛ばしたり、ヤカンで水ぶっかけたりしてたんだ…。
……。俺…。
結婚して親と同居して子供ができて…。
皆で楽しく暮らすのが夢だったんだ…。
年月経ったし、オヤジも変わったと思いたかった…。」


ヒロヤ…。
泣いてる…。

No.223 10/08/15 00:46
愛 ( Mmp1xe )

「ヒロヤ…辛かったね…。
そっか…。
お義父さんホントひどいね…。
ヒロヤ? お義父さんに執着するのもぅやめよう…。
可哀相だけど、執着したらまたヒロヤが傷つく…。
ヒロヤの夢、あたしも実現させたかった……。」


ヒロヤは涙を落としながら
赤い顔して必死に涙をこらえてる。

胸が痛かった。


そんなヒロヤ…。
あたしの言葉は通じなかった。
悔しさからか、
お義父さんへの気持ちが
日を追うごとに
どんどん攻撃的なものへと変わってく…。

そして…。

ヒロヤは
ヒロヤ家を出て2週間後、
人格が変わってしまった。

今、あたしの目の前にいるヒロヤ。
何もしゃべらない…。
しきりに 外を気にして
何故か外を怖がり、
1歩も外に出なくなった…。

No.224 10/08/15 00:53
愛 ( Mmp1xe )

そんなヒロヤを あたしは
なだめながら会社に出かける。


「ヒロヤ?1人で大丈夫?
お昼作っておいたから、きちんと食べてね。」


変わり果てたヒロヤを目の前にすると、
[仕事してよ!]という気持ちをあたしは言えなかった…。

No.225 10/08/15 01:02
愛 ( Mmp1xe )

「行ってくるね…。」

会社に向かったあたし。

ヒロヤが気になる。


『ちゃんとご飯食べてくれるかな…。』


会社に着き、仕事を始めた。

『んっ…。なんか吐き気する…。気持ち悪ぃ…。』

あたしは 吐き気がひどくなりトイレに急いだ。

『…。
全然よくならないな…。
なんか2日酔いみたいな気持ち悪さ…。
お酒なんかのんでないのにな…。』

1日中吐き気が治まらないまま仕事を終えた。


『ヒロヤの事心配しすぎてるから精神的なもんかな?』

あたしは さほど気にしなかった。

No.226 10/08/15 01:08
愛 ( Mmp1xe )

「ただいまぁ」


ヒロヤはベッドにいる。

「きちんとご飯食べた?」
「…ぅん。」

冷蔵庫には、食べかけのお昼ご飯が入ってる…。

「全然食べてないじゃん。ダメだよちゃんと食べないと…。」


『ん…。気持ち悪い…。
なんで吐き気治まらなぃのかな…。』

No.227 10/08/15 01:14
愛 ( Mmp1xe )

次の日も、その次の日も、吐き気は治まらない。

それどころか 日に日に酷くなる。


精神的なものだと思っていたあたし。
10日も続き、女の子の日も来ない。

精神的なものでもこんな事になるって 聞いた事あるけれど…。
でももしかして…。


妊娠検査薬。
[陽性]


あたしは妊娠していた。

No.228 10/08/15 01:22
愛 ( Mmp1xe )

「ヒロヤ…?
あたし毎日気持ち悪いって言ってるでしょ…
あたしね…
妊娠してるみたぃ…。」


青ざめてくヒロヤ。

あたしは こんな反応わかってた。
今の状況じゃ当たり前だもん…。
でも…
悲しかった…。


「俺…。ごめん…。」


あたし…。
どうしたらいぃの…。
ねぇ…
どうしたらいぃの…。

No.229 10/08/15 01:34
愛 ( Mmp1xe )

翌日。
あたしは病院へ行った。

「おめでとうございます。
もうスグで3ヶ月ですね。」


あたしは
ヒロヤ家に住んでいる時に
妊娠していた…。


エコーに映るあたしの赤ちゃん…。


『あたし…。
どんな事してでも産む!』

無謀だとわかってる。
でも、命をあきらめるなんて絶対にイヤ。
赤ちゃんに罪なんて無い。

『ママの出来る限り、あなたを幸せにする。
ママどんな事だってするから!』


心に決めた瞬間だった。

No.230 10/08/15 01:46
愛 ( Mmp1xe )

お腹の赤ちゃんを育てていく為には
今まず、どうしなきゃいけないのか。
育てていける環境にする為には どうしたらいいのか。
必死に考えた。




数日経った頃。
あたしのお腹に激痛が走った。

『ぃた…ぃ……。』

凄まじい出血。


胸がツキーンとした。
『まさか……!?』


病院へ走った。
『嫌だょ……
お願い…お願い…
赤ちゃん頑張って…』



…。
あたしの赤ちゃんは
天国へ行ってしまった…。

No.231 10/08/15 02:03
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤは、あたしに何を言う訳でもなく
変わり果てたヒロヤのまま
ただベッドで横になっている…。



……。
あたし……。
もぅ嫌だ……。
なんでこんな事ばっか…。もぅ嫌…。

赤ちゃん…。
ごめんね……。
ママが弱いから悪かったんだょね…。
ママ…あなたのとこに今行くね。
ここにいても ママ悲しい事ばかりだから
あなたのとこに行ってもいい?
そばにいって一緒に楽しく暮らしたいな?
ママ、あなたが必要とする限りあなたのそばから離れないから、
いっぱい甘えてね。



……あたしは 包丁を手に
自分の首に持っていき
切りかかった。

次の瞬間、
別の部屋にいたハズのヒロヤがうしろからあたしの手を
わしづかみ、包丁を取り上げた。

あたしは不意をつかれ、
少ししか首を切れないまま、見事に包丁を取られた。

No.232 10/08/15 02:12
愛 ( Mmp1xe )

「ぁぃ………。」

ヒロヤが泣き崩れてる…。


『ぁたし……。
赤ちゃん………。』


「ぅ゛わーーんっ!」

あたしは大声で泣いた。




あたしたちは ボロボロになっていた。


ヒロヤは なにも話さず、
あたしを抱きしめた。


『ねぇヒロヤ…?
あたしたち、どぅなっちゃうの…』

No.233 10/08/15 02:28
愛 ( Mmp1xe )

あれから数日…。

あたしは しばらく会社を休んだ。
会社も あたしの吐き気でなんとなく察していたらしい。
休みを取っても
会社は優しかった。




「もしもし愛?
お母さん鍵なくしちゃって家入れないの。
迎えにきてー。
お父さん家にいるから淋しがってるから、
早く来てー。」


母から電話が来た。


『あたし それどころじゃなぃょ…。
[お父さん家にいる]って
何言ってんの!?
お父さん死んだでしょ!!
頭おかしいんじゃない!?』

母に即座に苛立ったあたし。

「鍵なくした!?何やってんの!?
お父さん家にいるって!?
お母さんっ!
いいかげんにしてっ!!」


小さくなった母の声。
「…。だって…
お父さんいるんだもん。
私お父さんと話してるもん。だから鍵…。」


……。
あたしは 母を迎えに行った…。

No.234 10/08/15 02:47
愛 ( Mmp1xe )

あたし25歳。


ヒロヤは 引きこもったまま
外に出ない。
出ないというより、
出られないらしい。


8ヶ月間 ヒロヤは引きこもった。

あたしは現実を
何がなんだかわけがわかんなくなり、
[離婚]という言葉すら考える隙間がなくなったまま
ひたすら仕事を続け、
ヒロヤの世話をし、
母や妹を助ける日々が続いた。


ヒロヤは 8ヶ月引きこもったのち、
だいぶ外に出られるようになった。

『きっとヒロヤ、欝状態だったんだょな…。』


……。
これから待ち受けるヒロヤの現実は、
そんなんじゃなかった…。

『お母さんも、お父さんしんじゃって少し欝状態になっちゃったんだょきっと…。』


……。
これから先に待ち受ける
母の現実も、
もっともっと辛いものだった…。

No.235 10/08/15 03:08
愛 ( Mmp1xe )

「お前、仕事帰り実家に寄ってきたとか言って、
ホントは浮気してるんだろ!」

「オヤジは俺を
おとしいれようとしてる。愛をいびって俺と離婚させて、結局は俺がオヤジの駒にならないからって
俺を気に食わないから、
俺の人生が落胆するのを楽しんでやがるんだ!」

「チカの旦那は確信犯だ!
あいつは建てたばかりの家欲しさにチカを妊娠させて、兄貴の俺を追い出したんだ!」


…義父は、

「おまえらが離婚しないなら、おまえらの子供は孫とは思わんからな!!」

とチカを脅しにかかり、

現在、
チカ夫婦を離婚させて
チカは母子手当、
チカの旦那は地方に働きに行かされて、給料を根こそぎ取られているらしぃ。


義父は、とことん腐ってる。
あたしは腹が立つのを通り越してる。

ヒロヤ…。
毎日、そんな事ばかり言ってどうしちゃったの?

No.236 10/08/15 03:18
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤは毎日毎日、

[今までの流れからしたらそんな気もするが、根拠も証拠も無い勝手な妄想]

を、さも
現実のように興奮して話している。




あたしがいつものように仕事に行っていたある日。

あたしのケータイがなった。

『お義父さん!?』

何故義父から今 電話がきてるのか
わけがわからないまま
あたしは電話に出た。

「もしもし…」

No.237 10/08/15 03:30
愛 ( Mmp1xe )

「もしもし。愛か?
久しぶりだな。元気か?」


『…1年半もご無沙汰のあたしに、今さらなに』?


「ぁ、ぅん…。
どぅしたの…?」

「……。あのさ、愛に話があるんだよ!」


『家追い出された時、…ってか、たてまえ自分で出たけど
そん時あたしに[あんた]呼ばわりしてたくせに
今また[愛]って名前で呼んでるし…。
話?あたしはあんたに話なんか無いけど…。』

義父に対するあたしの心の悪態が吹き出る。


「今日、時間あるか?」

「今日は仕事です!最近休みはありません!」

本当に休みがなかった。

「じゃぁ、休憩は何時だ?」

…こうして義父は
あたしの休憩時間に現れた。

No.238 10/08/15 03:41
愛 ( Mmp1xe )

「おっ。久しぶりだな。」

「ぅん…。お義父さん、
あたし45分しか休憩ないから…。」

「そっか、車に乗って話そう。」


義父の車に乗った。


「…ヒロヤ元気か?」


『元気じゃなぃよ!!あんたに痛めつけられて、ヒロヤ
ボロボロだよ!!』


「…ぁ、ぅん。
…ていうか、今日どぅしたの?」

「…。ぃゃ…。
あのよ!俺ら家族じゃなぃか!!」


『はっ??何このタイミングで、あたしとあんたが家族!?』


「……。ぅん、どしたの?」

「ぃやさっ、愛の通帳と印鑑を俺に預けてくれなぃか?」


『はぁっっ!?!?』

No.239 10/08/15 03:58
愛 ( Mmp1xe )

意味わかんなぃ!!
家族だから通帳と印鑑預けろ!?


『どういうことなんだろ!?』


「お義父さん。理由聞かせてもらっていぃ?」

「いやさー!!
あんたの悪いようにしないから!!
ちゃんと迷惑かけないように 俺らで返してくから大丈夫だから!!」


『はーぁっ!?!?
返してく!?大丈夫だから!?何それ!
あたしの通帳と印鑑使ってお金借りるつもりなの!?
ってか、またあたしの事、[あんた]って呼んでるし』

「ちょっちょっと待って!
お義父さん、何に使うの?」


『こうなった以上、あたしには聞く権利がある!』


「ぃや俺ら家族でしょー。
大丈夫だから!!
通帳と印鑑預けてくれるだけでいいから!!
今日来た事は誰にも内緒でな。」



同じ返答の繰り返し。

この人、ラチがあかない。
あたしは 「一つ返事はできません。」
と、義父にお引き取り願った。

No.240 10/08/15 04:06
愛 ( Mmp1xe )

『あんな状態でお別れして1年半も音信不通だったのに、いきなり無茶苦茶!』

仕事に戻ったあたしは、
イライラしていた。


帰宅したあたし。
義父の[内緒でな!]なんて一方的な言葉、守る気は無い!
ヒロヤに話した。

ヒロヤは大激怒。
そりゃそうだ…。

ヒロヤは怒鳴りながら
すぐさま実家に電話し、
翌日実家に出向く事になった。

No.241 10/08/15 04:16
愛 ( Mmp1xe )

実家に出向くと決めたはずの義父から、また電話がきた。

「悪いけど、明日都合が悪くなった。他の日に会わないか?」

あたしたちは違う日に合う事になった。

でもヒロヤの怒りはおさまらない!

ヒロヤは 電話を切った足で、すぐさま実家に飛んで行ってしまった。
あたしを置いて…。



夜12時半。
戻って来たヒロヤ。

「おかえり。遅いょ…。」

「あのさ、オヤジお前の職場に来た。って本当の話?」


『えっ!?!?』

No.242 10/08/15 04:39
愛 ( Mmp1xe )

「俺、怒鳴り込んで実家に入ったらオヤジにびっくりされて、
あまりに冷静にびっくりしてたオヤジだったから、
俺もきちんと愛に聞いた事話して、
オヤジとオフクロにキレたら、
オヤジ、
[愛の会社になんか行ってないぞ。愛は、そんな嘘まででっちあげるのか!!]
って逆に怒り狂ったぞ。」


『はぁ!?なんなの!?
…あっ、内緒とか言ってたから、あたしの会社に来た事が皆にバレたらまずかったんだ…。
だからシラバックレテ、逆ギレしたんだ!!』


「お義父さん、皆に内緒って言ってたから、あたしんとこに来たのが家族に知れたらまずかったんじゃなぃ?だから、小芝いしたんじゃなぃ?」

「…。あのさ、オヤジとお前の間に挟まるの疲れたよ。どっちが本当の事言ってるか、毎回考えるの疲れる…。」

「はぁ!?あたしがまた信じられないの!?
もぅ嫌だ!知らないっ!
あたしがもぅ疲れたよ!
別れるわあんたと!
もぅ、うんざりっ!!」

「ぃや、そうじゃなくて…。お前をもちろん信じてるけど、なんでオヤジと愛は
ここまで馬があわないのかと思って…。」

『ヒロヤ、意味わかんない。
ヒロヤだって同じでしょ!』

あたしは 興奮で頭が整理つかなくなっていた。

No.243 10/08/15 13:00
愛 ( Mmp1xe )

今までヒロヤもあたしも
義父からいろんな事されてきたのに、
それでも頭からあたしを信用してくれないヒロヤに腹が立ってヒロヤに冷たくあたるあたし。




数日後、
ヒロヤのケータイに義母から電話がきた。

「近いうちに会えない?」


そしてあたしは怒りがおさまらないまま
外で義父母とおち合った。

『なんで外なんだろ…。』

ヒロヤとあたしと義父母4人。異様な空気だ。

腹が立ちすぎて、あたしは言葉を出さず、
黙って話を聞く。

「あのね…。
どうにか通帳貸してもらえないかしら…。
愛ちゃんに絶対迷惑なんてかけないから……。」

『どうやら義父母2人での話だ。
どうにかあたしに貸して欲しいらしぃ。
たぶん、
義母には何も言わず、義父は独断であたしの会社まで来たのだろう。』


義父は一言も話さず、義母ばかりあたしに話す。

ヒロヤがたまらず口を出す。
「おぃ!何なんだよ!!
通帳と印鑑なんて、貸す訳ないだろ普通!
何考えてんだよ!!」

あたしは口をはさんだ。
「お義母さん?一体どういう事か説明して欲しいんだけど…。」

No.244 10/08/15 13:19
愛 ( Mmp1xe )

「私達仕事が無いし、
チカも仕事してないし、
タカヒロさんも仕事が安定した会社じゃないから、銀行から融資出来なかったの…。
今お金が必要で…。
愛ちゃんなら、きちんとした会社に長い間勤めてるから融資できると思って。」


『は??お金が必要!?
あたしにあんな事しておいて、このうえさらにあたし名義で借金するって事!?
ふざけるのもいぃかげんにしてよ!!』


「…。ごめんなさい。
あたし実は、いろんなところから借りていて、
今 融資不可能になってるの。
だから、銀行はおろか、どこからも借りる事は出来なくなってる状態で…。」


あたしは嘘をついた。

本音を言ってやろうと何度も思った。
でも、こんな両親でも
紛れも無くヒロヤの実親…。

例え どんな親であっても
実親ならいつか息子に優しくしてくれるかもしれない。
いつか 親子が和解する日が来るかもしれない。

だから…。あたしは、
あたしだけの感情をこの人達に押し付ける事をせず、あたしごとでヒロヤ親子のシコリを少しでも作らないようにしてあげたぃ…。


あたしは義父母に嘘をつきとおした。

No.245 10/08/15 17:16
愛 ( Mmp1xe )

義母が話す。
「…愛ちゃん、なんとかならなぃのね。
……。仕方ないよパパ…?」

義父は沈黙する。

そしていきなり義母が大きな声で言った!
「愛ちゃん!
愛ちゃんがそんな状態じゃなければ、お願いするとこなんだけれどっ!!」


『……!?
…なんでそんな強引な言い方!?』


この人達、凄すぎる。

『何かしらで切羽詰まったのはわかるけれど、
今まであたしにしてきた事を棚に置いちゃって
あたしに頼む事じたい
びっくりだし、

そもそも頼むっていうよりこの人達のやり方や言い方、半ば恐喝じみてるょ…』

あたしは腹立ちを通り越し〔この人達、あっぱれ〕
という感情がめばえた。

No.246 10/08/15 17:22
愛 ( Mmp1xe )

あたしはヒロヤを見た。


『ヒロヤ…。お願い、あたしに話を合わせて…』


ヒロヤの表情が怒りに満ちている…。


「俺ら、そういう事だから。悪いけど!!」




こうしてあたしは、
通帳と印鑑を渡す事を拒否できた。

No.247 10/08/15 17:27
愛 ( Mmp1xe )

帰宅後…。

ヒロヤは怒り狂っている。


「愛、あいつらに近づいたらダメだ!
ホネのズイまでしゃぶられるぞ!!
俺の親にはもう近づくな!あんなの親じゃなぃ!!」



そしてあたしたちは
再び義父母と距離を置いた。

No.248 10/08/15 17:49
愛 ( Mmp1xe )

あれからヒロヤは、
ヒロヤなりの[攻撃的な話]が多くなった。


「オヤジ、今静かにしてるだろ?また水面下で俺たちを狙ってきてるぞ!」
「チカの旦那は、今頃俺達を追い出したからウハウハしてるぞ!」


……。ヒロヤの話は、
〔そうに違いない〕
では無くて、
〔そうなんだ!!〕
という 確信を得た話し方をしている。
全てを〔そうなんだ!!〕と決め付けてる…。

日に日にエスカレートするヒロヤ。


「俺達の目の前にある家あるだろ?
俺気づいたんだ!
俺達が出掛けたら青いフキンを外にかけて、
俺達が家に居たら赤いフキンをかけてるぞ!
俺達がいなくなったら、俺達の話をするのに近所で集まる為なんだ!」

びっくりしたあたしは
ヒロヤに話を返した。

「そんな訳ないでしょ。
あたしたちをそこまで集中して見張って、何があるっていうの?」

「お前はバカだから気づかないんだ!近所は俺達の親世代だろ?俺達が若いから、[何か悪い事してる]って皆監視してんだぞ!」

『……。』

No.250 10/08/17 21:10
楓 ( 6yFn1 )

>> 249 死亡届けは葬儀屋が出す❓
そんなバカな😱

普通で考えて…身内が出すに決まってるじゃないですか💨

  • << 253 💓楓さん💓 文章が 伝わりづらくてすみませんでした😆。 〔葬儀やさんが優しくしてくれ、 あたしに 死亡届けの出し方や、 用意しなければいけないものや、 親戚への連絡を 教えてくれました。〕 という 内容です。 伝わりづらい文章に 深くお詫びします。 これからも、頑張って書いていきたいと思っています✨💓
  • << 274 身内で、亡くなった人居ないんですね?私も、死亡届けは家族が出すんだと思っていましたが、母親を亡くした時に知りました。死亡届けを出さないと、火葬場の許可が下りないっていう事を。

No.251 10/08/17 21:12
きりん ( PlFIc )

>> 249 削除されたレス ちょっと失礼します。
嘘はいりません、て、例え通常と違った流れでお葬式を出したとしても、途中でそういうのヤメてください。
嫌なら読まなければいいのに…
主様、更新お待ちしています。

  • << 254 💓きりんさん💓 レスありがとうございます✨❤ あまり文章が得意な方では 無いので いつも大変緊張しながら書いているのですが…、 きちんと書いたつもりだったんですか😆、 きちんとした内容を伝えられない文章を書いた あたしが悪いです😆 皆様、大変失礼いたしましたm(__)m この場を借りてお詫びさせてくださいm(__)m ……きりんさん💓 あたし、 「やっぱり書くのが下手くそだなぁ😣」ってすごく緊張したんですが、 きりんさんの優しさに救われました✨ ありがとうございます✨ また 一生懸命書いていきたいと思いますので、 ぜひ また見ていただけたら嬉しいです❤

No.253 10/08/18 00:53
愛 ( Mmp1xe )

>> 250 死亡届けは葬儀屋が出す❓ そんなバカな😱 普通で考えて…身内が出すに決まってるじゃないですか💨 💓楓さん💓

文章が 伝わりづらくてすみませんでした😆。


〔葬儀やさんが優しくしてくれ、
あたしに
死亡届けの出し方や、
用意しなければいけないものや、
親戚への連絡を
教えてくれました。〕


という 内容です。

伝わりづらい文章に
深くお詫びします。


これからも、頑張って書いていきたいと思っています✨💓

No.254 10/08/18 01:14
愛 ( Mmp1xe )

>> 251 ちょっと失礼します。 嘘はいりません、て、例え通常と違った流れでお葬式を出したとしても、途中でそういうのヤメてください。 嫌なら読まなければ… 💓きりんさん💓


レスありがとうございます✨❤

あまり文章が得意な方では 無いので
いつも大変緊張しながら書いているのですが…、

きちんと書いたつもりだったんですか😆、
きちんとした内容を伝えられない文章を書いた
あたしが悪いです😆

皆様、大変失礼いたしましたm(__)m
この場を借りてお詫びさせてくださいm(__)m


……きりんさん💓
あたし、
「やっぱり書くのが下手くそだなぁ😣」ってすごく緊張したんですが、
きりんさんの優しさに救われました✨
ありがとうございます✨

また 一生懸命書いていきたいと思いますので、
ぜひ また見ていただけたら嬉しいです❤

  • << 270 💓楓さん、きりんさん💓 気づき慌てレスさせてくださぃ💦💦 249を拝見できなくって、 内容をきちんと把握せずの誤認レス、 失礼を 大変申し訳ありませんでしたm(__)mm(__)m 楓さん❤、きりんさん❤ 大変うれしく思い、 心から感謝いたします✨ ぜひこれからも 見守っていただけたらとても嬉しく思います😆❤ 記憶が曖昧なところは飛ばしてしまったりなんですが、思い出しながら慌てず 一生懸命 完結に向けて書いていきたいと思います✨

No.255 10/08/18 02:03
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤが仕事をしない分、
食べていくだけのお金を
途切れさせないように

あたしは とにかく今の仕事がクビにだけは ならないように頑張っている。




あたしと仲良くしてくれくれている年上の同僚のヨシダさん。

勤めていた年数で、
立場はエレベーター式で、あたしの方がちょっとだけヨシダさんより上。

でも、
そんなの関係なくて、
ヨシダさんは とっても大人で優しくて、
あたしが作れない料理とかもレシピ書いてくれたりしていっぱい教えてくれて
逆にあたしの方が尊敬してしまう人。

この前は、チーズケーキの作り方を教えてくれた。

『ヨシダさんってすごぃなぁ。あたしにお姉ちゃんがいたらこんな感じかなぁ…。
……。ってか、
電子レンジ使うんだ…ょねもちろん…。
お母さんレトルト派だったし、
そもそもあたしんち、
レンジなんてなかったからヒロヤと一緒にいてからも
レンジ料理に手を出すのが恐ろしくて、
こんな美味しそうなもの作った事なんてなぃ…。

あたしなんかが うまく作れるのかな…。』


とにかく不安。

No.256 10/08/18 02:20
愛 ( Mmp1xe )

『休憩時間にいっぱい教えてもらったしっ!
頑張って作るぞぉ♪』


あたしは材料を買って、
まっすぐ家に帰った。


「ただいまぁ。」

ヒロヤがイカツイ目をしてあたしを見る。

「!
どぅしたの?」

「隣の奴がいつも昼2時に壁を叩いてくるんだ!」

「えっ?なんで?」

「俺に合図してるんだよ。
[仕事もしないで日中、
なにやってんだ]ってさ。」

「は?そんなわけないじゃん。なんで隣の人がヒロヤにわざわざ2時にそんな事を教えてくるの?」

「お前は家に居ないから
わからないんだ!」


ヒロヤは 事あるごとに
[お前は家にいないからわからない]と言う。


『もしかして、ホントにそんな事されてるのかなぁ』


頻繁に近所からの嫌がらせを真剣にうったえるヒロヤ。
そんなヒロヤを
いつしかあたしは 信じるようになっていった…。

No.257 10/08/18 02:39
愛 ( Mmp1xe )

「ヨシダさん、ありがとうございました!
でも実はまだ作ってなくて…。
あれから家に帰ったら旦那が [近所からの嫌がらせを受けているのに気づかないのか!]
なんて 話になって、口論しちゃって。アハハ

ヨシダさんの近所とかはどうですか?」

「うちの近所は、あまり皆交流なぃなぁ。」

「あたしの周りもそんな感じするんですけど、旦那は違うって言うんですょねー。
あたし最近、残業や出張多いじゃなぃですかー?
だから、あたしが家にいる時間少ないからわからないんだ!って喧嘩になっちゃって。エヘヘ」

「旦那さん、愛ちゃんに
共感して欲しいんだよきっと。旦那さん嫌な思いして辛いんだょ。
だから愛ちゃんが
いくら疲れていても、ちゃんと耳を傾けなきゃダメょ?」

「ですね…。アハハ」



確かに。
あたしは 自分の事でいっぱいになっていて
ヒロヤの話に耳をきちんと傾けられていなかった。

『今日、帰ったらヒロヤに謝ろう。』

No.258 10/08/18 02:51
愛 ( Mmp1xe )

「ヒロヤ、ごめんなさい。
あたし近所の事、ちゃんと知らないくせに
ヒロヤの話をきちんと聞かなくてごめんなさい。」

「……。
別にいぃよ。愛は仕事行ってるから仕方ないし。」

「ヒロヤ、ホントごめんね。」

「だから、いいってば!」

「あたし今日、デザートに
ヨシダさんに教えてもらったチーズケーキ頑張って作ってみるね♪」

「愛、レンジ大丈夫か?
汚れ散らかる台所を見物しながら長~ぃ時間、
俺、期待して待ってるわ!アハハハハ」

「いや~!ヒロヤのいじわるぅ!アハハハハ」

No.259 10/08/18 03:09
愛 ( Mmp1xe )

「行ってきま~す」


会社に向かう。


「おはようございます。
あっ、ヨシダさん。おはようございまーす♪」

「おはよっ♪愛ちゃん、
旦那さんと仲直りした?」

「おかげさまで♪エヘヘ」


照れ笑いするあたし。


「そっか、よかったね♪
今日うち寄ってょ!愛ちゃんに渡したい物があるの。」

「え?なんですかぁ?」

「来てからのお楽しみ!」



そしてあたしはヨシダさんの家に寄った。

ヨシダさんは、あたしにとってもあったかそうな手袋をくれた。
ヨシダさんが一生懸命編んでくれたものだった。

あたしはすごくすごく嬉しかった。

「ヨシダさんっ。あたしにお姉ちゃんいたらこんな感じなのかな…。ヨシダさんみたいなお姉ちゃん、あたし欲しかったなぁー。デヘヘ」

「じゃぁ、私をお姉ちゃんと思って、今日からお姉様とお呼びなさぃ。アハハハハ」

「もうっっ!ヨシダさ~ん!
アハハハハ」



…。
それなのに…それなのに…
まさか あたしを会社から追い出そうとしていたなんて…。

No.260 10/08/18 03:26
愛 ( Mmp1xe )

いつもと変わらぬ会社で、あたしは新人にいつもと変わらず教えてあげる。

ある日。

「○○さん、これお願いします。」
「……。」

新人があたしを無視した。
びっくりしたあたしは
キツイ言い方に変わる。

「さっさとやって!」

「あっ、ヨシダさ~ん!愛さんイジワルするんですぅ。」

ヨシダさんが来た。
「あらあらかわいそうに。
愛ちゃん、優しく教えてあげてね。」


『……。なにこの空気…。皆あたしを避けてるような…。教えてる立場の人って煙たがられるの当たり前かもしれないけれど、
でもそうじゃなくて、
あきらかに1人の人間としてあたしを毛嫌ってる空気…。
しかもいきなり…。
ヨシダさん…、心なしか
あたしを見下した空気を皆の前でだしたような…。』


今までとは
あきらかに違う空気が流れている。

そして数日後、
「愛ちゃん、話がある。」

上司に呼ばれた。

No.261 10/08/18 03:42
愛 ( Mmp1xe )

この上司。
あたしと年が近い女の子で、普段は半端なく厳しいけれど、あたしとある程度仲よししてくれている人だ。

「愛ちゃん…。
とても言いづらぃんだけど…。」

『??』

「なんですか?」

「…。はっきり言うわ!!
あんた、バカじゃなぃ?
ヨシダさんと なに仲良しこよしをしてんの!?
気づきなさいよ!!
あの人(ヨシダさん)、
7ヶ月くらい前から あんたの事、くそみそに言ってるんだよ?
一番上の上司に 気に入られようと必死になってて、あんたを抜かしたがって
あんたをダシに使ってるんだよ!
バカすぎて、もうあんたを見てらんない!!」


『!!!!』


どういう事!?
バカバカって 一体なにが!?
ヨシダさんがなんだって!?
えっ……。

頭がもわ~ん、胸がツキーンとなった。

No.262 10/08/18 04:27
愛 ( Mmp1xe )

「えっ…。」

あたしは 上司の勢いに圧倒されてしまった。


「あのね。愛ちゃん、 まじめに一生懸命、仕事頑張ってるな。って上司皆 愛ちゃんをかっていたんだよ。

ヨシダさんは、たまたま飲み会でその場にいて話を聞いていたの。 その時ヨシダさんは、上司の目から除外されてた。
だからそんな愛ちゃんを 妬んだとしか私は思えないんだけど、
愛ちゃんは[仕事ではかなわない]とか 最初、一番上の上司に話してたのは私も知っていたんだよね。

それからチラチラ聞こえてきたのは、[自分を謙遜して。 ヨシダはいい奴だな]とか、 って上司達は話してた。

そして愛ちゃんが休みで 愛ちゃんの話になった時、ヨシダさんは 「私…。黙っていられません。実はこの前、愛ちゃんに一緒に仕事サボろうと誘われて…。」 って言ったのね。

ごめんね、私は[本当かな…]と思って聞いてたの。

でも日に日に、愛ちゃんを褒めては けなすヨシダさんを見ていて[なんかおかしいな…]って感じたの。」

No.263 10/08/18 04:45
楓 ( 6yFn1 )

主様✨おはようございます

こちらこそ…ごめんなさい😔
249さんの言葉に カチン💢ときて💦ついついレスしてしまいました。
主様の文章は とても分かりやすく✨読みやすいです😊
これからも 応援してますので頑張って下さいね✨

主様 皆様…横レス失礼しました。

  • << 267 💓楓さん💓 おはようございます✨ 楓さん、ありがとうございます 嬉しいです😄❤ 少しでも内容がわかりやすいように一生懸命丁寧に書いていきたいとおもいます✨ また 読んでいただけたら嬉しいです✨ 一生懸命頑張ります😆❤

No.264 10/08/18 04:51
愛 ( Mmp1xe )

「…。
おかしいと思っただけなんですよね…。」

「はぁ…。あのね、
それから愛ちゃんが何度かずる休みしたって言うから、日にち全部聞いて
[全部愛さん出勤日ですが]って言ったら、あの人
一気に顔が赤くなってごまかし始めたからピーンと来たの!」


『…。ヨシダさん…。』


「一番上の上司は、
そんな事いちいち調べなぃし、ヨシダさんを褒めていってたわ。

でも私が怪しんだせいか知らないけど、
あの人[愛ちゃんは人妻なのに愛人やってる]とか、
[○○さん、○○上司の悪口を皆に植え付けている]
とかいろんな事、
昔から愛ちゃんを知っている人が聞いたら有り得ないと思う事を
平気で上司や新人に話してるのを新人から私、聞いたの!

ヨシダさん、愛ちゃんにわざと近づいて
愛ちゃんが気づきづらくしたうえで 愛ちゃんを小さな踏み台にして、自分が上がろうとしてると思うよ!!」




……。
あたしはヒロヤに友達関係を疎遠にされた状態だったから、唯一
仕事場で仲良しのヨシダさんと話せる時間があたしは嬉しかった。
何よりあたしが見ている
ヨシダさんは大好き。

この時のあたしは
ヨシダさんを信じた。
…というより、
信じたかった。

No.265 10/08/18 05:04
愛 ( Mmp1xe )

それからあたしは、
[あたし自身でわかるまでヨシダさんを信じてみよう]と思った。

だからあたしはしばらくの間、聞かなかった事にしてヨシダさんと接した。

でも、やっぱり頭からずっと離れない。
『あたしを悪くしようとしている…。』


そのうち、他の同僚からもヨシダさんの事を聞いた。


確信していった頃。

あたしは自分が休みの日、ヨシダさんに仕事中差し入れを持っていった。

[あの人、今日もずる休みして私が代わってやったのに、差し入れなんか持って来たよ!!]


…。
あたしはヨシダさんが休憩中、新人に詰め寄り、
ヨシダとあたしとの挟みうち状態をつくり強引に吐かせた。



いよいよ確信したあたしは、休憩から戻るヨシダを待ち構える。

ヨシダは、いっこうに戻らない。
待ち構えている間に
ヨシダは早退していた。

No.266 10/08/18 05:33
愛 ( Mmp1xe )

『その場で待ち構えていればよかった』



その後、ヨシダはしばらく会社を休んでいた。
理由は知らない。

その間、あたしは 害われた皆への信用を埋めるべくいつも以上に仕事を頑張った。

『なんでこんな事しなきゃいけないのさ!』

心では、たびたび腹が立っていた。


そして、空気が変わり
長い付き合いの他の同僚も今までのあたしへのヨシダの悪口話をいろいろ教えてくれた。
かなりショックな事だらけだった。


他の同僚の根も葉も無い悪口までも言っていた事が浮上し、ヨシダは会社に来れなくなった…。


こうしてあたしは 大好きだった人を失った。


そして結果、
教えてくれた上司にとてつもない感謝が生まれた。

〔仕事にだらし無いうえトラブルメーカーは必要無い〕
と言う上の判断で
[あたしはクビになる寸前だった。]
という事を 他の上司から
聞かされたから…。


感謝してもしきれない。

あたしは何度も何度も頭を下げた。


『あたし、もっとしっかりしなきゃ!』

No.267 10/08/18 05:43
愛 ( Mmp1xe )

>> 263 主様✨おはようございます こちらこそ…ごめんなさい😔 249さんの言葉に カチン💢ときて💦ついついレスしてしまいました。 主様の文章は と… 💓楓さん💓


おはようございます✨

楓さん、ありがとうございます
嬉しいです😄❤

少しでも内容がわかりやすいように一生懸命丁寧に書いていきたいとおもいます✨

また
読んでいただけたら嬉しいです✨

一生懸命頑張ります😆❤

No.268 10/08/18 06:22
愛 ( Mmp1xe )

あたし27歳。


あれからあたしは
関わる人皆の会社の人間関係回復にかなりの時間を要し、

度重なる母の異常行動から母を精神科に連れていった結果、
鬱病と判断され、
周りとの温度差で母が悪化しないように守ってあげ、生活費も援助しながら
母に必要とされればスグに飛んで行き心の回復を促し、

妹は、発達障害という事で養護高校に行っていたのを知り、
経歴から、なかなか仕事にありつけない妹を支え
社会人になって初めて風を受ける事になった妹の周りとの温度差も、

そして母から料理や礼儀やいろんな場面の常識も教えてもらえていない妹を、
あたしにできる限り
いっぱい教え続けている。



そんな生活の中。
あたしは結果、
自分のやる事だけに かまけてしまい

きちんとヒロヤと向き合う事がおろそかになっていた。

母の隠れた正体も
きちんと見れていなかった。


…これが、
あたしにフィナーレをもらたしていく…。

No.269 10/08/18 13:05
愛 ( Mmp1xe )

「今日は、ご飯何にしよっかぁ。」
「俺、オムライスがいい!」
「ヒロヤってホント、子供みたぃだょねー。」
「だってオムライス美味しいんだもん。」
「アハハハハ」

ヒロヤと過ごしてる時間…。あたしはスゴク癒される。

職場の人間関係で、へこんで帰宅した時も ヒロヤは黙ってあたしの話を聞いて応援してくれる。
母と妹の度重なるケアに あたしに疲労が出た時は、一緒に悩んで一緒にケアをしてくれる。

相変わらず束縛が激しくて、あたし1人では実家にも出かけられない事もあったり、新年会や忘年会も出席出来ない事もしばしば。
毎日ヒロヤに時間をあおられながら急いで帰宅する日々。

あたしもあれ以来、
ヒロヤが話す
【ご近所やヒロヤ家のさまな話】をきちんと聞いて一緒に悩んでいる。

あたしを思いやってくれたり、あたしを好きすぎて 束縛しまくるヒロヤ。

そんなヒロヤに、 あたしは密かに自分の居場所を見つけている。
ヒロヤに対して、仕事をしてほしい という感情が あたしは、ほんの少しだけ薄くなっていた。

次第にあたしは [ヒロヤがあたしの全て] という感情に満ちていった。


こうしてあたしは 仕事をしないヒロヤと今まで暮らしてきていた…。

No.270 10/08/18 14:06
愛 ( Mmp1xe )

>> 254 💓きりんさん💓 レスありがとうございます✨❤ あまり文章が得意な方では 無いので いつも大変緊張しながら書いているのですが…、 きち… 💓楓さん、きりんさん💓


気づき慌てレスさせてくださぃ💦💦

249を拝見できなくって、
内容をきちんと把握せずの誤認レス、
失礼を
大変申し訳ありませんでしたm(__)mm(__)m


楓さん❤、きりんさん❤
大変うれしく思い、
心から感謝いたします✨


ぜひこれからも
見守っていただけたらとても嬉しく思います😆❤

記憶が曖昧なところは飛ばしてしまったりなんですが、思い出しながら慌てず
一生懸命 完結に向けて書いていきたいと思います✨

No.271 10/08/18 18:43
きりん ( PlFIc )

>> 270 こんばんは😊

完結まで読ませていただきたいので、頑張ってくださいね✨

No.272 10/08/18 21:38
匿名 ( 20代 ♀ xZjl1 )

葬儀屋が死亡届けを出す事ありますよ。

私、葬儀屋の事務してたとき何十人もの死亡届けを市役所にだしに行きました。

  • << 276 💓匿名さん💓 レスありがとうございます✨ 葬儀やさんが 死亡届けを出してくれる事もあるのですね😄 あたしは、お金が無かったからなんでしょうかね? 家族でも出来る事だから 葬儀やさんが動いてくれなかったのでしょうか…。 あたしは、自分で父の死亡届けを役所にだしました。 あたしにはとても辛い出来事でした。

No.273 10/08/18 22:52
ぼにょん ( ♀ VAco1 )

>> 272 まぁまぁ✋

もういいじゃないですか😥

葬儀屋さんが
死亡届けを出すか、出さないかはシナリオに差し支えは無いし、主さんも別のお礼にて、誤解を解かれてます。

更新されたと思って見たら、感想とは別のレス。

これでは主さんもキリが無いし、とりあえず小説の内容に関することは、ここまでにしませんか😥

私のレスで、小説読まれてる方の邪魔になってますよね。

すいません💧

主さん、私に対しての返レスはいいです😃

小説の続き待ってます。

  • << 277 💓ぼにょんさん💓 ありがとうございます✨ お葬式というのは それぞれ違いがあるものですね😄 これからも一生懸命書いていきたいと思います😄✨ ぼにょんさん、嬉しいです😄 頑張りますね❤

No.274 10/08/19 02:26
ミホ ( 30代 ♀ cVY6xe )

>> 250 死亡届けは葬儀屋が出す❓ そんなバカな😱 普通で考えて…身内が出すに決まってるじゃないですか💨 身内で、亡くなった人居ないんですね?私も、死亡届けは家族が出すんだと思っていましたが、母親を亡くした時に知りました。死亡届けを出さないと、火葬場の許可が下りないっていう事を。

  • << 278 💓ミホさん💓 そうですよね😄 届けがないと火葬ができませんよね😄 日本中の葬儀には きっといろいろなやり方があるのでしょうかね😄 いずれにせよ 知人や身内などのお別れは辛いものですよね。 数年経った今でも あたしも思い出した時は かなり泣いてしまいます。 ミホさん✨ こんなに長いものを 今まで読んでいただき、ありがとうございます❤ これからもぜひ見守っていただけたら嬉しいです✨

No.275 10/08/19 05:47
*HaNa* ( ♀ vRiy1 )

感想・応援以外の横レスが多すぎて楽しめなくなってきた💧

日本には色んな葬儀屋があるのでは❓

家族が出そうと葬儀屋が出そうとどちらでも良いのでは❓

何かとケチ付けて揚げ足取って何が楽しいの❓

このスレは愛サンのスレなの忘れてませんか❓

第一フィクションだろうがノンフィクションだろうが、人を惹き付ける話と文章には変わり無いのだからどちらでも良いでしょう💧

  • << 279 💓*Nana*さん💓 *NaNa*さん、読んでくださってありがとうございます✨ ホントそぅなんですね😄 葬儀には いろいろな形があるようですね😄 *NaNa*さんのお言葉 とても嬉しいです❤✨ これからも一生懸命書いていきたいと思います✨ 応援してくださり、ありがとうございます✨❤

No.276 10/08/19 11:25
愛 ( Mmp1xe )

>> 272 葬儀屋が死亡届けを出す事ありますよ。 私、葬儀屋の事務してたとき何十人もの死亡届けを市役所にだしに行きました。 💓匿名さん💓

レスありがとうございます✨

葬儀やさんが 死亡届けを出してくれる事もあるのですね😄

あたしは、お金が無かったからなんでしょうかね?
家族でも出来る事だから
葬儀やさんが動いてくれなかったのでしょうか…。


あたしは、自分で父の死亡届けを役所にだしました。
あたしにはとても辛い出来事でした。

No.277 10/08/19 11:32
愛 ( Mmp1xe )

>> 273 まぁまぁ✋ もういいじゃないですか😥 葬儀屋さんが 死亡届けを出すか、出さないかはシナリオに差し支えは無いし、主さんも別のお礼にて、誤解… 💓ぼにょんさん💓

ありがとうございます✨

お葬式というのは
それぞれ違いがあるものですね😄

これからも一生懸命書いていきたいと思います😄✨

ぼにょんさん、嬉しいです😄

頑張りますね❤

No.278 10/08/19 11:44
愛 ( Mmp1xe )

>> 274 身内で、亡くなった人居ないんですね?私も、死亡届けは家族が出すんだと思っていましたが、母親を亡くした時に知りました。死亡届けを出さないと、火… 💓ミホさん💓

そうですよね😄
届けがないと火葬ができませんよね😄

日本中の葬儀には
きっといろいろなやり方があるのでしょうかね😄

いずれにせよ
知人や身内などのお別れは辛いものですよね。

数年経った今でも
あたしも思い出した時は
かなり泣いてしまいます。


ミホさん✨
こんなに長いものを
今まで読んでいただき、ありがとうございます❤

これからもぜひ見守っていただけたら嬉しいです✨

No.279 10/08/19 11:54
愛 ( Mmp1xe )

>> 275 感想・応援以外の横レスが多すぎて楽しめなくなってきた💧 日本には色んな葬儀屋があるのでは❓ 家族が出そうと葬儀屋が出そうとどちらでも良い… 💓*Nana*さん💓


*NaNa*さん、読んでくださってありがとうございます✨

ホントそぅなんですね😄
葬儀には いろいろな形があるようですね😄

*NaNa*さんのお言葉
とても嬉しいです❤✨


これからも一生懸命書いていきたいと思います✨

応援してくださり、ありがとうございます✨❤

No.280 10/08/19 12:11
愛 ( Mmp1xe )

でも頭ではわかってた…。

『こんな状態を続けたままで、ヒロヤとのこの先の幸せは見えない』




あたしは決心した。

『もうダメだ…。
別々に歩んでいこう…』


あたしは離婚届けを持って来た。


『離れたくなんかない。
でも あたしといるとヒロヤはどんどんダメになる…。
仕方ないょね…。』


ヒロヤに いつ話を出すか、
ためらいながら今日も終わる。

今日もそしてまた今日も…。

No.281 10/08/19 12:44
愛 ( Mmp1xe )

「隣の人、今日も合図してきたぞ!
なんで俺1人の時だけ壁を叩いてくるのか不思議だったんだけど、
それは俺が働かないで 家にこもっているから注意してきてるんだ。」

「今日さぁ、
うちの向いに住んでる人が俺をまた尾行してきたんだよ…。行くとこ行くとこにいつも現れるんだ。
赤いフキン青いフキン、ずっと近所に合図送ってさ、
皆暇なのか!?俺を尾行までしてくるなんて!!」


こんな話を毎日しているヒロヤ。

「今日、俺自分の実家に行ったんだ!」


『!?』


「ちょ、ちょっと…。
あれから付き合い遠退いてたのに、いきなり行ったらお義父さんもお義母さんもびっくりしたでしょ…!?
どしたのヒロヤ??」

「オヤジが俺らの家を見張ってきてたんだ!」

「え!?そうなの!?
…でもなんで??
あたし、お義父さん見てないけど…。」

「オヤジの友達が俺たちを尾行していたんぞ?
お前、本当に知らなかったの?」

「そんな事全く…。」

「だから俺、実家に怒鳴り込んでいってやったんだ!」

「……。」

「オヤジ、キョトンとして俺を見てたわ!
ヒロヤにバレタと思ってたんじゃなぃか?オヤジ、
必死にごまかしてきてたわ!!」

No.282 10/08/19 12:51
愛 ( Mmp1xe )

「それでどうなったの?」

「あれだけ言ってやったから、もうオヤジは俺らにちょっかいだせなくなったと思うぞ。」

「……。そっか、
またあたし、何かやられるのかと思ってドキドキしたよ。よかったぁ。」



翌日、あたしは離婚届けをヒロヤに見せる決意をしていた。




そして翌日…。
その機会をあたしは
失ってしまった。

No.283 10/08/19 13:19
愛 ( Mmp1xe )

「愛!起きろっ!!」

『……。今ナンジ…?』

「どぅしたの…?」
「水の音、聞こえるべ?」
「水??なんの事??」

『…ってかまだ朝5時…。』

「静かにしてろよ!まず俺を見てれ!」


そう言ってヒロヤはベットに横になった。

横になったヒロヤは あたしに[ほらな!]と
しきりに目で合図を送っている。

そして起き上がったヒロヤは
あたしに言った。

「なっ!!スゴイだろ??
近所の奴ら、ここまでしてくるんだぞ!!」
「…ヒロヤ、なんの事??」
「!?お前、聞こえなかったのか!?
お前、耳悪いから聞こえないんだよ!!」


そぅ。
あたしは生れつき耳が悪かったらしく、
23歳の時に病院で発見し、「本来聞こえているハズの音が聞こえていないでしょう。これは治すのが困難です。いずれ耳が聞こえなくなりますので、それまで進行をおくらせましょう。」
と、現在通院している。



「えっ!?何が聞こえたの??」
「あのな…、最近
毎朝必ず俺達を起こしてくれてるんだ。
[いつまで寝てるんだ。起きろ]って、
毎朝 俺らの屋根に乗っかって水を流して来てるんだぞ??
お前、いい加減気づけよ。お前はバカすぎるんだ!」


『ヒロヤ……!?』

No.284 10/08/19 15:47
愛 ( Mmp1xe )

そしてスグヒロヤは
寝室を模様がえしだした。しかも部屋中全て。
あたしはヒロヤの勢いに圧倒される。

「ちょっとヒロヤ…。何をしたいの…。」

「俺、そろそろ模様がえしたかったんだよねー。」

そう言ったヒロヤだけれど、
見てる限り あきらかに
[模様がえがしたい]という穏やかな感じじゃない。

目はチバシリ、ここ数日
一睡もしていないだろう。そんな感じ。

あたしは 模様がえを手伝おうとした。

「愛、いいよ!俺が全部やるから!」

「でも…」

あたしはカラーBoxを持った。
「触るな!!」


『!!』


すごぃけんまくのヒロヤ。

あたしはカラーBoxを置いた。
『なんか様子がおかしぃ…。お義父さんや近所にヤラれてストレス抱えちゃったんだろうか…。』

部屋の中はぐちゃぐちゃ。
そんなヒロヤを見ているうちに、離婚届けの事を
この時あたしは忘れた。

No.285 10/08/19 16:08
愛 ( Mmp1xe )

ご飯も食べずに模様がえをするヒロヤ。


「ご飯食べないと倒れちゃうょ」

「食べたくない!」


もくもくと部屋を変えていく。
あたしは部屋の外から
ただただヒロヤを眺める。


『ヒロヤ…』


ヒロヤが部屋から出てきた。

「これで少しは安心だ。」

「え?安心??」

あたしは変えられた部屋を覗いた。


『……。』


窓際にあったベットが窓から一番遠くに置いてある。

フローリングは、床一面
絨毯になり、少しの隙間なく絨毯でうめられている。
窓際には移動式の服かけ。服が隙間なくビッシリかけられている。

模様がえで、
以前よりキレイになったわけでは無かった。

No.286 10/08/19 16:21
愛 ( Mmp1xe )

その日、ヒロヤはコーラ以外
一切 口にはしなかった。


翌日朝。
あたしは仕事に行く為、
支度をした。

「いってくるね。」
「おぅ。気をつけれよ。」


仕事をしていても、ヒロヤが気になる。
気になって仕方ない。
休憩中、電話をかけたあたし。

「もしもしヒロヤ?ご飯食べたの?いま何してるの?」

「あのな、おかしいんだ。
愛のケータイ音、
いつも家で鳴ったら
近所の人が外から
[うるさいぞ]って、同じ着音を鳴らして来てたんだけど、
今日は愛のケータイ鳴ってないのに外から着音を鳴らしてきてるんだよ。」

「ヒロヤ?近所の人、そこまでしてないと思うよ?空耳じゃなぃ?」

「愛はズット家にいないからわからないんだ!!」


電話が切れた…。

No.287 10/08/19 16:35
愛 ( Mmp1xe )

『ヒロヤ…。あたしがヒロヤを見ていなかったから寂しかったの?
誰とも付き合いをしていないから、暇持て余して
よけいな事まで悪く考えちゃってるのかな…。』


仕事が終わり玄関を出ると、ヒロヤがいた。

「迎えに来てくれたの?」

「うん。俺の後を付ける奴はどのくらいいて、誰なのか確認してたんだ。」

「誰もそんな事までしないでしょ。ヒロヤ、悪く考えすぎだよ。」

「お前はわからないんだ!お前はちゃんと仕事をして普通だから、皆お前を変な目では見ないからな!
俺は仕事しないで家にいるから、暇な奴らはどうしても俺が何をしてるのか
皆、気になるんだよ!」

「本当にご近所は、そこまでヒロヤを気にしてるかな?
あたしには そうは思えないんだけど…。」

「いいっ!俺がわかってるからいぃ!
愛には皆 そんな事するわけないから気にするな!」



ヒロヤは この日から
毎日あたしを迎えに来るようになった。

No.288 10/08/19 17:07
愛 ( Mmp1xe )

今日も仕事。
仕事が終わり際、あたしは残業を言い伝えられた。

『ヒロヤに伝えなくちゃ』

「もしもしヒロヤ?
あたし1時間残業になったの。ごめんね。待ってるのが嫌だったら帰っていぃから。」
「俺待ってるよ。もう1時間半くらい前から愛の会社に着いてるからさ。」


あたしは残業を追え、急いでヒロヤのもとに向かった。
ヒロヤが乗った車を見つけ走り寄り、あたしは助手席を開けながら話した。

「約3時間もここにいたでしょ?そんなに早く来なくても…アハハ」

そして助手席に座った。

「あれ、見てみろ。俺を見張ってる奴。な?いるだろ?」

「どこ?……。 あぁ、あの人の事? あたしはあの人知らないけど…。誰なの?」

「お前バカか? あれ、俺らの家の斜め前に住んでる人だろ!」

「え?そぅ?」

「愛は仕事にかまけて、全く気づかなぃんだな! お前みたいな性格になりたいよ。 よくお前みたいなバカが 仕事出来るよな。」

「ちょっと。何それ!! あたしにスグ喧嘩を売る為に迎えに来たの??」

こうしてあたしは
仕事が終わり、休む暇無く数秒後には
ご近所やヒロヤ家の話を毎日毎日聞き、喧嘩をする日々が続く。

No.289 10/08/19 17:30
愛 ( Mmp1xe )

今日も仕事を終え、迎えにきたヒロヤの車に乗り込む。


「あぁ疲れたぁ~。
今日ね、上司がミスっちゃてトバッチリ~。あぁ~お腹すいた~ぁ。」

「おかぇり…。そぅか、ふぅん…。」

「え?どぅしたのヒロヤ?」

「お前さ…。今日○○上司とお昼食べてただろ?
その後何処行ったんだ?」

「!? …なんで知ってるの??もしかしてあたしを見張ってたの!?」

「…俺は何でも知っている」

「は!? ヒロヤどうしたの??」

「慌ててるな。フフフ。
観念したか?いぃょいぃょ言い訳はしなくて。…で?何処に行ってた?」

「そうじゃなくて!!!!」


『一体なんなの!?』

No.290 10/08/19 18:13
愛 ( Mmp1xe )

「だからそうじゃなくて、 何で見張るような行為するの!?
あたしビックリなんだけど!!」

「まぁまぁ、落ち着けって。あせるよな?図星つかれるとさ。」


「何言ってんの!?ちょっといぃかげんにしてよ!!
ふざけてるの!?」

「わかったわかった…で? 今日は何処にいたか、お前の口から言ってごらん?」


『なんなの!?頭くるっ!!』


「上司のミスをあたしがかぶったからお昼ご馳走してもらって、そのあとジュースおごってもらって車で飲んだらスグ戻ったけど!!
それがなにか??!!」


『あーイラツク!! 今日は最悪の日!!お願いだから、仕事終わった直後 ほんの少しでいぃから休ませてょ!! 毎日毎日仕事終わって数分の休み無く毎回さ!!
気が狂いそう!!』


あたしは苛立ちがピーク。

No.291 10/08/19 18:20
愛 ( Mmp1xe )

「本当に仕事にスグ戻ったのかな?ふぅん…。フフフ。」

「ちょっといい加減にしてよ!! 毎回毎回仕事終わったばかりで数分後には
こんな話ばっかりして、
しかも夜寝るまでズーッとさ!!
あたし、神経休む暇ないんだけど!!
ヒロヤ働かないでいるから暇なんだよ!!
だからくだらない事気になって仕方ないんじゃん!!
こんなんばっか続けるなら、あたしヒロヤと限界だよ!!」

「ふぅん…。そぅやって逃げるんだぁ…。図星だから逃げるしかなぃか…。」


『もぅいい加減にして!!』

No.292 10/08/19 19:42
とん ( Jrcr1 )

続き楽しみにしてます✨

No.293 10/08/19 21:41
愛 ( Mmp1xe )

>> 292 💓とんさん💓


ありがとうございます✨

なるべく皆さんに伝わりやすくなるよう、
細かく思いだせる範囲を、続けて一生懸命書いていきたいと思います😄✨

応援してくださり、ありがとうございます❤

No.294 10/08/19 23:24
愛 ( Mmp1xe )

『もう限界…。
勘弁して欲しぃ。』

毎日毎日朝から寝るまで
こんな事ばかり話すヒロヤ。

何を言っても
あたしまで疑って止まないヒロヤの耳には何も届かない。

あたしは別れ話を切り出した。


…でも
すでにこの時、
ヒロヤの耳には別れ話さえ届かなくなっていた…。

No.295 10/08/19 23:38
愛 ( Mmp1xe )

翌日、朝4時半。


「このやろー!犬までか!!」「…。なに?なんなの…。」「お前ちゃんと聞いてれ!」「ワンワンワンッ!」


確かに犬が吠えている。


「ただ犬が吠えてるだけでしょ?いい加減にしてよ!あたし、もう少しで仕事行かなきゃなんないの!
お願いだからもう少し寝かせてよ!」

「…。
あっそぅだったな…。
○○上司と おデートだもんな。メカシテいけよ!」

「……。」

あたしは腹が立つあまり
無視した。
そしてヒロヤは犬がいる方の窓を開けて1人で話ししている。

「あいつか…。犬を使って俺をわざわざ起こしてくれる奴は…。
犬を仕込むとはスゴイ奴だ!俺が横になったら吠えて、起き上がったらなきやますなんてよ!!」

No.296 10/08/19 23:57
愛 ( Mmp1xe )

そんな事あるわけない!
だいいち、どうやってあたしたちの行動を見ているのか?

万が一 見ていたとして、
起き上がったらなきやませて、ベットに寝たら吠えさせるなんて
そこまでするご近所があるだろうか?

明るくなってもカーテンも開けてくれないヒロヤ。


さらにヒロヤは続けた。

「愛、愛!!
俺もぅ限界だよ!!
夜もな!鳥が鳴くんだよ!しかも必ず5回。
[は・や・く・寝・ろ]
…なぁ?スゴイだろ??
こうやって俺たちをターゲットにしてるんだぞ?
……。愛!!行くぞ!!
助けてもらわないと!!」

そして嫌がるあたしを強引に引っ張り車に押し込まれ、ヒロヤは走り出した。

No.297 10/08/20 00:20
愛 ( Mmp1xe )

着いた場所は交番だった。

『何する気…。あ!!!
ここで助けてもらうんだ!』

「すみません!近所のトラブルは こちらで聞いてもらえますか??」

「…。どぅいった事でしょうか?」

息の荒すぎるヒロヤに、
お巡りさんは少しビックリしている。

「何から話したらいぃか…。」
「まず落ち着いて下さい。」

ヒロヤを座らせたお巡りさん。

「いや…、いぃんです!!
ヒロヤ帰ろう?」

『いそがしいお巡りさんにする話なんかじゃなぃ!』


犬や鳥…。
ずいぶん痩せたヒロヤ…。


この時あたしは、
[もしかしてヒロヤがおかしくなっているかもしれない。]と感じた。

No.298 10/08/20 00:41
愛 ( Mmp1xe )

「どぅぞ。まず奥さんも座って下さい。」

お巡りさんは言った。

あたしは静かにヒロヤの横に座る。


「あの…。うちの周りが俺たちに深入りしたがるんです。スゴク迷惑していて…」

「続けて下さい。」

お巡りさんは紙とペンを出し何かを書き始め、
ヒロヤの話を真剣に聞いた。

ヒロヤは今までの出来事、
そして自分の感情を語る。あたしは黙っていた。


そんなお巡りさん。
最初は真剣に聞いていた。
けれどヒロヤの話は
まとまりが無さすぎて、
おまけに支離滅裂で興奮して話が止まらない。

「…ちょっ、ちょっと待って旦那さん!
そんな感じじゃぁ、奥さんだって疲れてしまうよ?
奥さん、旦那さんをズット支えてくれてるんでしょ?
少しは奥さんの気持ちも考えて冷静にならないと…」


ヒロヤの話は、もはや
【お巡りさんに被害を訴える】では無くて、
【他の大人に相談する】
という状態になっている。

そしてお巡りさんもまた、気づけば1人の大人として
ヒロヤに話をしている…。

No.299 10/08/20 00:51
愛 ( Mmp1xe )

あたしは たまらず口を挟んだ。

「すみませんっ。お忙しいのにこんな事でっ…。
主人、ご近所付き合いで疲れてしまってるみたいですね!あたし、主人の話をきちんと聞いて考えて対処してみます。
本当にすみませんでした!ヒロヤ、帰るよ!!」


『お巡りさんに話してる
内容もおかしい!
もしかして……』

あたしはヒロヤを引っ張った。

「もう少し奥さんを大事にしないとダメだよ!」

そう言ってお巡りさんはニカッと笑ってあたしに目で合図をした。

『本当に申し訳ありません…』

深々とお辞儀をして、
あたしはヒロヤを助手席にほうり込み車を走らせた。

No.300 10/08/20 01:02
愛 ( Mmp1xe )

今まで
【お前はバカだから気づかない】と言われ続け、

あたしはあまりに言われすぎて、気づけば

【あたしは空気が読めないんだな…】

なんて思ったりもして
今まで来てた。



でもお巡りさんも あたしの味方してくれた…。

違う!!
あたしが悪いんじゃない!!ヒロヤがおかしいんだ!!


あたしは ようやく本気で
ヒロヤをおかしいと思った。


「♪♪♪♪♪……」
着信音がなった。

車をわきに停め、電話に出た。

「もしもーし。」
「愛か?お前に話がある!」


『お義父さん!!』

No.301 10/08/20 01:19
愛 ( Mmp1xe )

「久しぶり…
どぅしたんですか…?」


ビクツクあたし。


『怖い…。またなんかされるのかな…。
着信、確認スレバ ヨカッタ…』


「今、ヒロヤいるか?」
「はぃ…。」
「適当にごまかしてくれ。」「え??」
「俺からの電話だと 悟られないようにして欲しい。」


『!?
様子がタダ事じゃない!』


あたしは即座にヒロヤにごまかした。


「本当久しぶりですねー。」「近いうち、時間あるか?」「あっ、明日あたし休みなんですょー。」
「明日来れるか?ヒロヤには絶対に悟られないように!」
「いぃですょー。わかりました。明日遊びに行きますねー。」


電話を切り、ヒロヤを見た。
ヒロヤは 周りの車に集中している。

『電話、全然気にしてなぃみたい…。ヨカッタ…。』

No.302 10/08/20 01:33
愛 ( Mmp1xe )

車を走らせた。

「ヒロヤ?
いま会社辞めた先輩から電話来てね、今まで撮った写真が家にあるから、明日遊びに来ないか?ってー。
行ってきてもいぃかなぁ。」


『どぅしよう…。行かせてくれる訳無いょ…。
行けたとしても、着いてくとか言われたらなんて言おう…。』


ヒロヤは やっぱり周りの車に集中している。

「ねぇ、ヒロヤ?」
「なぁ愛?面白いぞ!」
「?」
「周りの車のナンバープレート見てみろ!」
「??」
「・ヒロヤ、・168。コーク、・509」
「なに?」
「俺、コーラ好きだろ?飲み過ぎ警告してきてるぞ!」
「コーラでコーク?
は?何言ってんの!?」

No.303 10/08/20 01:41
愛 ( Mmp1xe )

車のナンバープレート!?

あたしは周りを見た。

確かにヒロヤが言ってるナンバーがいる。
でも、数字にこじつけすぎて無理がある。


「なぁ??面白いだろ??
皆、俺に警告してくるんだぞ?」

そう話すヒロヤは もぅあきらかに目つきもオカシイ。


「ねぇ、明日行っきてもいぃ?」
「俺明日やる事あるから、行くなら1人で行ってこぃ。」


『やっぱりヒロヤおかしぃ』



そしてあたしは
義父に会いに行った。

No.304 10/08/20 01:54
愛 ( Mmp1xe )

「久しぶりだな…。
昨日、大丈夫だったか?」

「ヒロヤ…。あまり電話気にしていなかったから大丈夫でした…。」

「仕事、順調か?」

「昨日もあれから仕事行きました。」

「そっか…。長く続いてるな。」

「はぃ…。それで……」

「実はよ、ヒロヤの事なんだ。」


あたしは感づいていた。

No.305 10/08/20 02:13
愛 ( Mmp1xe )

「アイツ、おかしくないか?」

「…。やっぱり…。」

「あんたも気づいてたか。」

「えぇ、昨日…。」

「そぅか…。あのな、
最近ヒロヤがよくウチに来るんだよ。」

「!? 頻繁に来てるの??」

「あぁ。それでな、
[俺の友達がアイツを付け回してる。]ってスゴイ勢いで
怒鳴って来たんだよ。」

『ぁ…、ヒロヤ言ってた…』

「実は それ、あたしも聞いてた…。」

「そぅか…。それでな、
[俺が用意した回し者だ!]って言ってきかないんだょ…。
だからアイツに日時聞いて、友達に聞いてみたんだ。
もしかして、たまたま俺の友達がそこにいたかもしれなぃからな。
でも、そんな事実は無いんだょ…。」

「……。」

「それでな?アイツがウチにいる時、窓を見て
[近所の奴ここまで来た!]
って ひどく興奮してたんだよ。
だからアイツに[何処よ?]って聞いて、そこを見たら
誰もいないのよ…。
アイツ、おかしくなったんじゃないか!?」

No.306 10/08/20 02:41
愛 ( Mmp1xe )

『ヒロヤ…。この家にまで
近所の人に付けられてるって言ったんだ…。』


義父は話す度、顔が赤くなり興奮している。

義父の話を聞いて義父を見てる限り、[義父の友達を悪く言うヒロヤ]に腹が立っているようだ。


あたしは、そんな義父を見て残念な気持ちになった。

『ヒロヤを心配してるんじゃないの…?自分の友達まで悪く言うヒロヤに腹が立ってあたしを呼んだなんて…』

そんなあたしの表情に気づいた義父は、
また顔が赤くなり、そして即座に冷静な顔に作り変えた。


「あんたの事も言ってたぞ。」

「??」

「[こんなに街中で俺を狙うのは、愛が犯人だ!
愛が仕事でいろんなとこに行って、1人1人に俺の生活の一部始終を皆に伝え歩いてるんだ!俺は全て知っている]ってな。」

『!?!?』

今度はあたしの顔が赤くなってるに違いない。

『ヒ・ロ・ヤ……』

しばらく沈黙が続く。
そして義父が口を開いた。
「アイツ、病院に連れて行かなきゃ。」

お義父さんって、
[精神的におかしいのは、気持ち次第なんだ。悲劇のヒロイン気取って酔ってるだけなんだ。]ってよく言ってた人なのに、
病院に連れて行くだなんて…。

No.307 10/08/20 02:53
愛 ( Mmp1xe )

あたしは決意した。
【ヒロヤを病院に連れてく】

…でも
ヒロヤになんて切り出そぅ…。


「アイツ、あの勢いじゃ俺が言っても聞かないぞ。
愛なんとか出来るか?」

「…。なんとかするしかなぃ…。」

「でも、なんとかするって
あんたどうするつもりだ?」

『自分からあたしに言っておいて、[どうするつもりだ?]って何!
とことん腹が立つ!!』

「……。頼み倒すしか…。」

「出来るのか?」

「やってみるしか…」



家に帰ったあたしは
義父と話した事は伏せ、
ヒロヤに話すチャンスを探し、
そしてヒロヤに話をした。

No.308 10/08/20 03:35
愛 ( Mmp1xe )

「ヒロヤ…?あんた最近ズット寝てないでしょ。
体重もかなり減ったんじゃなぃ?
体重計に乗ってみて?」

ヒロヤは体重計に乗った。

『ウソ…。かなり痩せたと思ってはいたけど、こんな短期間で20キロも痩せてる…』

あたしは驚いた。

『もともと体格の大きい人だけれど、あたし、なんでこんなに減ってるって気づかなかったんだろ…。』


胸がキューンとなった。


「あ…俺スゴイ痩せたな…。 ここんとこ食欲なかったからなぁ。」

「ほらっ。だからちゃんと食べなきゃダメってあたし言ってたのにぃ。」

「俺、ご飯食べなきゃな。」

「そぅだよ。ちゃんと食べなきゃ。…。あのね…。 あたし心配なの…ヒロヤ最近ちょっと変だょ…」

No.309 10/08/20 03:45
愛 ( Mmp1xe )

「俺が変なら皆 変だろ。」

「…。でもヒロヤ、
周りから攻撃されて疲れてない?カーテンもひきっぱなしだし、家んなかカビちゃぃそう。自分で変だなって思わない?」

「…別に。何言ってんの?」

「ヒロヤ、寝れないくらい外を気にしてこんなに痩せて!おかしくないわけ無いじゃない!!」


あたしは興奮してしまった。

ヒロヤの動きが止まり、
やがて薄ら笑みを浮かべた。

「…。そういう事か……」

そして…。
「俺わかったぞ!!わかっちゃった!!俺、頭良いわ!!」


ヒロヤは それ以上あたしの話を受けつけなくなった。


さらに悪化していく…

No.310 10/08/20 04:01
愛 ( Mmp1xe )

いくら話しかけても、あたしに薄ら笑みをするヒロヤ。
あきらかにオカシイ。

[わかった]って、
一体何をわかったって言ってるんだろ…。




『こんな状況でも仕事には行かなくちゃ。』

早朝、いつものようにヒロヤの疑い話に叩き起こされ、是が非でもあたしを会社まで送るヒロヤ。

あたしの行動を探る為、
ありえないくらいの電話やメールの嵐。

残業がかかると、
「すみませーん。愛を迎えに来ましたー。あっ、まだだったんですね。すみません。」

わざと会社に入ってくるようになった。
会社の人達は、そんなあたしたちを噂するようになっている…。

車に乗った瞬間、また周りを疑う話。

家に着き、
「あー疲れたぁ」
玄関で言ったあたしの一言にヒロヤは激怒した。
しかも身振り手振り。

あたしを叩き、睨みつけ、服をわしづかみしながら家へ引っ張り込まれた。

No.311 10/08/20 04:11
愛 ( Mmp1xe )

「ちょっと!痛いっ!!」

「しーっっ!!静かにしろ!
口を開くな!!」

小声で話すヒロヤ。
腹が立ったあたしは構わず声を出す。

「やめてよ!何だっていうの!?」

ヒロヤがあたしを押さえ付けた!
『痛っ…!』

「静かにしろって言ってんだろ!!聞かれてんだぞ!!」

あまりのヒロヤの迫力に
あたしは恐怖を覚えた。

黙ったあたしにヒロヤは
紙とボールペンを出し、何かを書き始めた。

見せられた紙には…
【全て聞かれている。盗聴されてる。】

と書かれていた…

No.312 10/08/20 04:47
愛 ( Mmp1xe )

『是が非でも病院に連れて行かなきゃこのままじゃ
あたしもぅ無理!
誰か助けて…』


そぅ思いながらヒロヤに付き合う。
ヒロヤは さらにペンを進める。

【今日は家の前を学生が通った。奴らは俺を思いっきり笑っていった。】
【また2時に壁を叩いてきた】
【テレビがタイミングよく
俺が気になっている事を
放送してくる。無職やコーラや親子関係…。全部タイミングがピッタリ!】

……。

あたしはヒロヤからペンを奪い書いた。
【声も出せない、電気も付けられない、テレビも見れない、カーテンもあけられない。こんなの 健全な現代人が暮らす家じゃなぃよ!
あたし耐えられない!!】


あたしは暗闇をたどり
寝室に逃げ込んだ。

『もぅやだ…。こんな生活…。助けて…。』

布団に潜り、寝てしまえるように努力し続けた。

No.313 10/08/20 04:58
愛 ( Mmp1xe )

静かだった部屋に、ドアを開ける音が聞こえた。


『…。』


「愛。あのさ!」

小声でヒロヤが入って来た。

「俺、頭良くなったんだよ!突然絡まる糸が解けて、全部わかったんだよ!」

布団をかぶるあたし。
「もぅやめて……。」

ヒロヤは止まらない。
「壁を叩いてくる理由も、外から着信音が鳴るのも、追跡される理由も…」

「やめて。やめて…。」

ヒロヤに暗闇で布団を剥ぎ取られた。

「来ないで…来ないでよ!」
あたしは別の部屋に逃げ込んだ。

No.314 10/08/20 05:06
愛 ( Mmp1xe )

部屋の隅で丸くなり、
疲れてたあたしはクッションで横になった。

『なんなの…。
いい加減にしてょ…。』

今日は会社でたくさん嫌な事があった。
とにかく寝たい。


あたしは制服の上着を体にかけて 寝る体制に入った。


『…!?』


またヒロヤが来た。
「知っているんだぞ全てを…。」

『嫌だ!!…。
もぅいやーぁっっ!!』

あたしは 叫んで家を飛び出した。

No.315 10/08/20 05:22
愛 ( Mmp1xe )

車を走らせ、あたしの実家に逃げ込んだ。


「お母さん…。今日ここに泊まってもいぃ?
アタシ…。アタシ……。」


涙が溢れて止まらない。


「どうしたの?愛、何があったの?」

「ヒロヤが…。
おかしくなっちゃった…。」

「喧嘩したの?」

「違う。喧嘩とかそんなんじゃなぃ。ヒロヤが一方的に変な事言ってるの…
アタシを追い回すの…
アタシ疲れたょ…。
お母さん…。」

泣きじゃくるあたしに母は言った。

「喧嘩はね、お互いが悪いのよ?お母さんもよく喧嘩した時は、悪かった方が謝ったりしたよ?
ヒロヤさん、そんなに愛を追うまで意思を伝えてくるんだから、愛がよっぽど悪いんじゃない?違う?」

「だから喧嘩じゃないってば!!まともな喧嘩ならどんなにいぃか…。」

「…ヒロヤさん、心配するから帰りなさい。」

「無理…帰れなぃ…。帰りたくなぃ…。」

「ヒロヤさんも迷惑でしょ。」

「何が?」

「愛がお母さんとこに居たら…。」

No.316 10/08/20 05:38
愛 ( Mmp1xe )

「なんでここに居たらヒロヤが迷惑なの??」

「ヒロヤさんがお母さんを苦手でしょ?」

「は??いつ誰がそんな事言ったの??で、それでなんでヒロヤが迷惑なの?」

「普通そうでしょ?お嫁さんのお母さんは気に食わないでしょ?」

「?? えっ??
世の中の夫は皆嫁の母は気に食わないものなの??
全員が?」

「そうでしょ?」

「お母さん、全員って事は無いと思ぅ…。
それは、そう思ってるお母さん自身の価値観でしょ?」

「…でも明日。あの子
朝早いし…。」

『?? 妹の事?』

「朝早いと、あたし泊まっちゃマズィ…?」

「それは無いけど、ヒロヤさんが迷惑だから…。」

迷惑迷惑って、お母さんが迷惑してるって事??
どうやらあたしに泊まって欲しくなぃらしぃ。

「もう いいよ!なんかごめんね。いきなり押しかけちゃって。」

あたしは実家を去った。

No.317 10/08/20 23:42
愛 ( Mmp1xe )

友達関係が疎遠になってるあたしには行き場所なんかない。

ヒロヤからたくさん電話がくるから、あたしはケータイからヒロヤを着信拒否した。

そして、適当な駐車場に車を止めて一夜を明かした。

No.318 10/08/21 00:03
愛 ( Mmp1xe )

翌朝。


あたしは昨夜、
寝られるはずがなかった。


『ヒロヤ…。
どうしちゃったの…。
もしかしてわざとあんな事してるの?でも…。
ヒロヤ真剣だった…。
あんなヒロヤ見た事ないょ………。

きっと何か病気になっちゃったんだ。
でも、あたしのお父さんとは全然違ぅ…。
お父さんはもっと気が狂ってた…。
ヒロヤはお父さんと違う鬱になっちゃったのかな…。

お父さんの病気は
あたし子供だったから助けてあげられなかったけれど、今のあたしなら
きっとヒロヤを助けてあげられるかな…。

ヒロヤ、自分をまともだと思い込んで、あたしをオカシイと思ってる…。
どうやって病院に連れて行けばいぃんだろう…。

ヒロヤ今1人…。大丈夫かな…でも…。あたし今は帰れないヒロヤに会いたくなぃ…』


気がつけば辺りは明るく、泣き明かしたあたしの目は思いっきり腫れていた。

No.319 10/08/21 00:22
愛 ( Mmp1xe )

この日、あたしは初めて
会社をズル休みをした。


そしてあたしはケータイの着信拒否をもとに戻した。

しばらくしても着信は来ない。

あたしはヒロヤが心配で家に戻った。


玄関に進み歩きながら家の窓を見ると、カーテンは閉められている。
あらためて見ると、かなり不自然。

玄関に着いた。
『怖ぃな…。
でも開けなきゃ!』
鍵を開けた。


「ヒロヤ…?いる?」
薄明るい部屋を進むあたし。

「ヒロヤ?いないの?」
返答が無い。


そして、
部屋を見渡すあたしの目に飛び込んだ光景。
あたしは絶句した…。

No.320 10/08/21 00:39
愛 ( Mmp1xe )

荒らされた場所と、
ありえないくらいキレイに
整頓された場所…。

ギャップが激しい部屋の中。
そこにヒロヤはうずくまっていた。


「ヒロヤ…。昨日はごめん…。あたし疲れてたから…。
1人にしてごめん…。
ヒロヤ……?」

「俺、嫌われ者だから…。
昨日もいっぱい嫌がらせされた…。なぁ?

なんで俺をそんなにハメようとするんだ?
お前は口が軽いんだよ!!
仕事中、いろんな人に俺の話ばっかりしやがって!!
だからこんな事になるんだ!! ……。

と言うより…。
知ってるけどな…。フフフ」


『!?!?
意味わかんないよ。早く病院に連れて行かなきゃ!!』

あたしはヒロヤに近寄り、
身を寄せ抱き着いた。

No.321 10/08/21 01:00
愛 ( Mmp1xe )

「ヒロヤ…。あたしを好き…?」
「……。」


あたしを疑わしい目で見ているヒロヤ。

「ヒロヤ…。
あたしはヒロヤを愛してるょ…。」


息できなぃ…。
苦しぃ…。
涙堪えられなぃ…。


「ヒロヤ…?あたしを好き…?もしまだ好きでいてくれているなら、最初で最後のお願い聞いて欲しぃ…。」

「なによ?」

「あのね…。」


あたしは勇気を振り絞る。『お願ぃ!!通じて…。』
強くヒロヤを抱きしめた…。


「あのね…。
あたしと一緒に病院へ行って欲しいの…。
誤解しなぃで!!頭から決めつけてる訳じゃなぃよ!!
ただ…。ヒロヤが苦しそうで見てられないの…。

もし、ヒロヤが感じてる現実が違うとしたら嬉しくなぃかな…?
苦しいのから解放されるかもしれない可能性が
ほんの少しでもあるとしたら、そこに かけてみるのはどうかな…。
だから 一緒に行ってみなぃ…かな…?」



…。
ヒロヤに あたしのお願いは通じなかった。

No.322 10/08/22 00:25
愛 ( Mmp1xe )

途端に真顔になったヒロヤ。


「……お前、大丈夫か?」


あたしは逆に、ヒロヤに心配されてしまった…。


「えっ??あたし大丈夫だけど…。」

「俺…。言い過ぎたな…。
悪かったょ…。」


ヒロヤが切ない顔をしてる。


「え!?なに!?」

いきなり別人みたくなったヒロヤに、あたしは驚く。

抱きしめたあたしが、まるでバカみたいな空気…。

「そっか…。
俺、働かないしオヤジも愛に冷たくあたるし。
だから愛なりに、俺を苦しめて腹いせしてるのか…。俺が悪かったんだな…。」


『ちょっと待ってよ!本気でわけわかんないってば。スゴイ被害妄想だよ!!』


そしてヒロヤは続けた。
「愛…?俺と一緒に病院行こう。一緒にきちんと治そうな?」

『!?』

No.323 10/08/22 00:38
愛 ( Mmp1xe )

どうやら、
あたしが病気になってしまったと思い込んでるヒロヤ。


「あたし、ヒロヤに一体なにをしてるっていうの?」

「そっか…。わからないでやってるのか…。」

「ちょっと待ってよ!
ヒロヤはあたしが
近所やテレビや車のナンバーを操ってるとでも言いたいの!?」

「…フフフ。俺は知ってるから。」


ヒロヤがまたおかしくなる。
あたしはさらに話す。
「ちょっとヒロヤ!!
どうしちゃったの??なんで家の中荒らしたの??」


もともとヒロヤは、
かなりのキレイ好き。あたしと出会ってから数年後には、さらに潔癖が増して
次第に
電気・ガス・戸締まりや鍵
等の確認を、数秒だったものが 今では、1つにつき
10分は確認している。

そんなヒロヤが部屋を荒らすなんてありえない行為だ。

No.324 10/08/22 00:45
愛 ( Mmp1xe )

「荒らしたんじゃない!
盗聴器を探してんだよ!
全部取り外さなきゃ!!」

さっきからズット大きな声のヒロヤ。


【家では声出すな】と言っていたヒロヤなのに今は大声。
あたしは感づいた。

『ヒロヤを盗聴してる人に、わざと聞かせてるんだな』

あたしの考えは見事に正解していた。

No.325 10/08/22 00:54
愛 ( Mmp1xe )

「おい!もういいだろ?
愛が許してくれたんだから!」

叫ぶヒロヤにあたしは絶句した。



『一刻も早く連れて行かなきゃ!!』



あたしは説得を続け、そのたびヒロヤは、あたしをオカシクなったと言いつづける。

数日間、平行線が続いた。
その間、毎日あたしは
朝から寝るまでヒロヤに部屋中を追いかけ回されて、
もぅあたしが気が狂いそう。


そうして、1週間後。
事態が急展開する。

No.326 10/08/22 01:35
愛 ( Mmp1xe )

「お願いだから病院に行ってみようよ…。」

毎日こう言って泣きじゃくるあたしにヒロヤは

「なんでそんな事ばかり言うんだよ。俺は病気なんかじゃない!愛が行かなくちゃ。」

いつもこう返してきてた。でも今日は違った…。


「ヒロヤ…あたしの事好きでいてくれてるんでしょ?」

「メチャクチャ好きだよ。」

「なら…。お願いだょ…。」
泣いてお願いするあたしにヒロヤは言った。

「…。わかった。
俺が愛を苦しめてるなら…。俺、愛を本気で大切なんだ…。俺を病気だって言うなら、愛の為に病院に行くよ。」

【腑に落ちない、納得がいかない】というヒロヤの顔。

どんな感情や動機だっていい!
あたしの為に病院に行くって言ってくれた。

あたしは胸が押し潰されて苦しくなりすぎて
その場で崩れ落ちて
わんわん泣いた。

No.327 10/08/22 01:42
愛 ( Mmp1xe )

すぐさま
あたしは病院に電話をした。
そして
「予約がいっぱいで数日後になる」
と言われた。

『そんなに待てない!』

ヒロヤの被害妄想の話攻めで
毎日毎日寝る事を出来ずに、あたしも既に体重は激減してるし お風呂にだって入れていない!
1日乗り越えるだけでも辛すぎる。

あたしは泣きながら電話口の人にすがり付いた。

「お願いします。助けて下さい。」
「あ、明日キャンセルが出てますので 明日来られますか?」

こうしてあたしたちは病院に行った。

No.328 10/08/22 02:00
愛 ( Mmp1xe )

病院の駐車場に着いた。
ヒロヤが車から降りない。

「どぅしたの?」

ヒロヤの目が鋭い。

「ねぇ降りよう?」

「…。なぁ、あの看板見てみろ!
[携帯工事中]だってよ?
…。俺がケータイいま持ってるから、ケータイの電源切れって警告してきてるな…。
看板まで使いやがって!」


その看板には
[工事中]としか記されていない。


「大丈夫だから、行こ?」

「ここの病院の先生は、
近所の回し者だぞ!俺、
ハメられる!!行かない!!」

いきなり恐怖におののく
ヒロヤ。
必死になだめながら病院へ引っ張っていくあたし。

ヒロヤは待合室を、隈なくギョロギョロ見渡しまくっている。

「やっぱり帰らなきゃ。
俺、ハメられる!!」
「大丈夫。ハメられそうになったら、あたしが守ってあげるから。」

病室へ入った。

No.329 10/08/22 02:14
愛 ( Mmp1xe )

先生が椅子に座ってる。

「どぅしましたか?」

「あの……。」

笑顔の先生。
あたし…
涙が止まらない…
先生助けて…
先生たすけて…。


先生はヒロヤを見ると、真剣に見だしている。

ヒロヤは無言。
あたしは感情が先立って、涙がとまらず話がまとまらない。

「奥さん、落ち着いて下さい。」

深呼吸をして、
最近のヒロヤの事を話す。

ヒロヤは黙って聞いている。

あたしは話す度どんどん涙が出てきて時間が押していった。

「とりあえずわかりました。来週、また来て下さい。」

「来週って…。先生!!お願いします助けて下さい!!
お願いします!!」

「奥さん、次待ってる方もいらっしゃるので…
奥さん、落ち着いて下さい。来週また来ていただけますか?」

『うそ…。どうすればいぃの…。』

No.330 10/08/22 02:25
愛 ( Mmp1xe )

診察室を出たあたしたち。
「何にも言われなかったじゃん!な?俺、大丈夫なんだってば!」

あたしは頭が真っ白…。
『どうすればいぃの…』

何も無しのまま、ただ家へ帰るしかなかった。


帰りの車の中。
ヒロヤは しきりに
他の車のナンバーを読み上げてる。

家に着いた。
ヒロヤは家着に着替える事もせず、あたしの口をふさぐ。

家の中は、筆談で使用した紙クズが散乱しまくってる。


あたし…
どぅしたらいぃの…
助けて…

No.331 10/08/22 02:37
愛 ( Mmp1xe )

衰弱したあたしは
もぅ何も考えられなくなっていた。

ただひたすら
犬や鳥、看板やテレビ、隣やヒロヤ家の筆談を
毎日毎日繰り返してく…。
生活だけは守らなきゃいけないとわかってるあたしは、仕事に行くだけは行っている。

でも仕事なんか出来ない。でも、会社の人は優しくしてくれた。

[真面目だけがとりえな愛ちゃんが仕事をしなぃなんて、ただ事じゃない]

この時は、
そう噂をしていた
という事をあとで聞いた。

No.332 10/08/22 02:47
愛 ( Mmp1xe )

めまい、吐き気、頭痛…。
度重なる具合の悪さに
あたしはわけがわかんない。


1年前に入社したユカちゃんが、あたしをすごく心配してくれる。
ありがたさが胸にしみる。

でも、誰に理由を聞かれても本当の事なんか言えない。言えるわけない。


ひたすら話をそらして仕事を続ける。


そんな時、ユカちゃんがあたしをご飯に誘ってくれた。

ヒロヤが心配でたまらない。でも
ヒロヤから少しでも離れていたい。
と半々な気持ちのあたし。
この日、迷わず一緒にご飯を食べた。

「少し食べなきゃダメですょ?」
「ぅん…。」

No.333 10/08/23 15:46
なお ( 10代 ♂ 4MYDxe )

>> 332 読んでいます😊
いろんなあって大変ですね😥

更新楽しみにしています!

No.334 10/08/23 17:54
愛 ( Mmp1xe )

>> 333 💓なおさん💓


ありがとうございます😄

それぞれ事は違い、
皆様にもきっと様々な物語りがあるかと思います✨


これは あたし事の物語りになりますが、
こんなに長いものを読んでいただけて嬉しいです💓✨

これからも完結に向けて
更新していきたいと思います✨

No.335 10/08/23 23:39
愛 ( Mmp1xe )

ユカちゃんと食事をとりながら、会社での出来事を話す時間が流れ、
次第に打ち解け合うあたしたち。

『何故だろ…。
ユカちゃんとは、あまり話してなかったしそんなに仲良しぢゃなぃのに…。
こんなにも打ち解ける時間が短くてスゴイ近くに感じる…。』


次の日も、またユカちゃんとご飯を食べた。

『ユカちゃんといると、あたしちゃんとご飯食べられてる…』

そしてユカちゃんは あたしに話した。

「なんか、愛ちゃんといる時間が楽しいな♪
私ね、いま両親いなくて
1人暮らししてるから。」

「え…ご両親と離れて暮らしてるとか?」

「ぅぅん、違う。
2人とも死んじゃったの。」

「…。ごめん…あたし失礼な事…。」

「やだ!気にしないでょ!
愛ちゃん、スグしんみりぃーっ!本当、生真面目なんだからぁー!アハハ」


それからユカちゃんは、
あたしに自分の生い立ちを話してくれた。

No.336 10/08/23 23:57
愛 ( Mmp1xe )

ご両親が亡くなった時期や理由。

お父さんはユカちゃんが幼い頃に。
お母さんはユカちゃんが思春期に。

彼氏を作り、助けてもらいながら自分も働き1人で暮らして来たユカちゃん。

あたしも中学を卒業してから親元を離れて今まで暮らしている事を話した。

「ねぇ愛ちゃん?あたしたち、なんか不思議だね。
あっ、ごめん。
ユカだけかな…アハハ。なんでだか愛ちゃんと親近感が
スゴイ感じて…。」

「!! 違う。あたしも…」


『なんでだろ…。』


笑い合うあたしたち。


そしてユカちゃんは 自分のお母さんの話をしだした。

「ユカのお母さんね、病気だったの。ユカがスゴイ小さい頃からだったみたぃ。気づいた時には、お母さんガンで死んじゃって…。」

No.337 10/08/24 00:18
愛 ( Mmp1xe )

「じゃぁ、かなり前からだったんだね…。辛かったでしょ…。」

「違うの。ガンは最終的に
発見した事で…。」

「え?じゃぁ昔からって…。なんの病気だったの…?」

「スゴク辛かったんだ…。

[お母さんはキチガエだ]って
ユカ、学校の友達や近所皆に言われて…。

お母さん、最初はそんな事してなかったんだけど
ユカの学校の子たちが
ユカの家の前を通学すると、[悪口言うなー!!クソガキ!!]
って、いきなり窓開けて皆に毎日怒鳴ったり、

家の前をたまたま道路工事が入った時もね、
お母さん、工事の人たちに怒鳴り散らしながら工事してるとこに乗り込んで
スコップ取り上げて
[うちに何を埋めたんだ!!]って、わめきながら掘り起こしたり、

家の屋根裏に毎日
はいつくばって、
[盗聴器がある]って探しまわったりして……」


『!!!!』
『ぅそ…。
ヒロヤに似てる…』

No.338 10/08/24 00:33
愛 ( Mmp1xe )

「……。
ユカちゃん、そんな事あったんだ…。
ユカちゃんは子供だったのに皆にそんな扱いされて、
お母さんしか頼れなかったのに、そんなんじゃ辛かったね…。そっか…。

あたしもね、ユカちゃんとはちょっと違うけど
[両親が変だ]って、いっぱいイジメられてたんだょ。
な~んか似てるかな?
あたしたちぃ!アハハハハ」

空気を見て、
ユカちゃんを励ます為に
あたし事も軽く話してふざけた。
ユカちゃん、すんごく笑顔…。
たくさん笑い合うあたしたち。


でも、今。
あたしはユカちゃんのお母さんが一体なんの病気だったのか、スゴク知りたい!

盗聴器だなんて…

No.339 10/08/24 00:46
愛 ( Mmp1xe )

「それでね、ユカのお母さんを病院に入れたの。スグに入院になっちゃったからさ…」

『入院!?えっ…なに…。』
バクバクしだしたあたしの
心臓。


「ユカのお母さん、
[ハメたな!このやろー!]
って、ユカに叫んでたのを覚えてるょ…」

『!!』

「それでお母さん、どぅなったの…?」

「入院したまま出てこられなかった。そのうち入院してた病院でガンが発覚して、隔離されたままガン治療してたんだけど…
死んじゃった…。」

『隔離…。』

「そっか…。そんな事あったんだ…。よく耐えて頑張ってきたね。
そんな辛い話を
あたしなんかにしてくれて、ありがとう。」

「あっ、やだっ!!
愛ちゃんを励ますつもりだったのにユカったら…!!」

「アハハハハ。一緒にいてくれるとご飯が美味しい!
十分励まされてるよ♪アハハ」

何の病気なのか知りたい…

No.340 10/08/24 00:56
愛 ( Mmp1xe )

「次は愛ちゃんの番!
今、何があるの?
こんなに痩せて。睡眠だって取れてないでしょ絶対!仕事のミス連発しだしてるし、ふらついてんのに
ごまかしたりさ!
ユカ知ってんだからね!」

「ユカちゃんにはごまかせなぃんだね。アハハハハ
実は…」


あたしは最近のヒロヤの行動をユカちゃんに思い切って話した。


絶句するユカちゃん。

「おかあさんと似てる…。
旦那さん…それ…。
【分裂病】だと思う…」

No.341 10/08/24 01:06
愛 ( Mmp1xe )

『分裂病!?なにそれ…。
あたし知らなぃ…。』

「分裂病…ってなに?」

「ぅん…。ユカのおかあさんは、精神分裂病だったんだ…。おとうさん死んでからそうなっちゃった。

今は【統合失調症】
って言うんだけど、
[妄想・幻覚・幻聴]なんかの症状が出る病気だょ…。

愛ちゃん…。旦那さん…。たぶん同じような気がする…。」


『トウゴウ シッチョウ ショウ…??』

No.342 10/08/24 01:18
愛 ( Mmp1xe )

『なんなのそれ…。
初めて聞いた病名…。
そんな病気なんか知らないよ…。
分裂病で統合失調症??
入院して隔離??
意味がわかんなぃょ…。』

あたしの頭ん中はグチャグチャ。

息してんだか
してないんだか
わけがわかんなぃくらぃ
胸が苦しくなってる。


「愛ちゃん、よく病院に連れて行けたね。スゴク大変だったでしょ?
自分は正気で、愛ちゃんがオカシイとかハメたとか言ってたでしょきっと?
分裂病は 病院に連れて行くのが難しいんだょね。
よく頑張ったね愛ちゃん!
大丈夫。第一段階突破したんだよ?これからゆっくり治してあげよ?
でも…分裂病なら、この先愛ちゃん大変になる…。」


『…??』

No.343 10/08/24 01:38
愛 ( Mmp1xe )

まだ先生からなんにも聞いていないあたし。
ユカちゃんは次々あたしに
アドバイスしてくれる。

半端じゃなぃ不安があたしを襲う。

家に帰るのが怖い。
次の病院が怖い。


そして家に帰ったあたしは、ユカちゃんから聞いた通りヒロヤを刺激しないように
ヒロヤの話を否定する事だけは避けた。

「今朝、また犬が俺を見張ってわざわざ起こしに来てくれたよ。」
「ワンチャンって頭良いって言うもんね。ぅんそっか…。」

「隣がまた屋根から水を流して来てるぞ!!本当っ、暇な奴らだ!」
「あたしには聞こえなぃけど、ヒロヤそう聞こえてるんだね…。」

「近所は、俺をハメようとするなんて甘いんだよ!!」
「…。そっか。
ヒロヤはそぅ感じるんだね。」


不思議とヒロヤは、いつもより あたしを[敵]として見なくなってる気がする。

そして病院の日。
また 何も教えてもらえずそのまま帰された。

また1週間、地獄のような日々。

『おねがぃ。助けて…』


すでに あたしは8kg痩せた。


3回目の病院の日。

今日こそ先生にどうしたらいいか、何の病気か教えてもらわなきゃ!!

No.344 10/08/24 02:13
愛 ( Mmp1xe )

今日もヒロヤは
「無駄な時間なんだけど、愛が満足するんなら。と思ってるだけだからな?
先生は近所とグルだから、俺をハメるシグサが見えたら 俺病院は来ないからな?」

そう言ってる。

あたしは 何とか適当にあわせてごまかしながら病院に連れて行く。


ヒロヤを診察する先生。
あたしをチラチラ見て何かを考えてる…。

「あの…。主人は…」
「ご主人さん。奥さんと話がしたぃので外でお待ちいただけますか?」
「はぃ…」

診察室を出されたヒロヤ。

「あの…。主人は病気なんですか?それとも性格が変わっただけですか?
仕事しない怠け者だから、暇すぎて変になっちゃったんですか?先生……。」


涙が溢れ落ちる。
苦しぃょ…。先生…。


先生が黙り、悩んだ顔をして…。そして 力強くあたしを見て口を開いた。

「奥さん、気をしっかりもって聞いて下さいね。
ご主人は…

No.345 10/08/24 02:31
愛 ( Mmp1xe )

【統合失調症】という病気です。
統合失調症には いくつか種類があるのですが、
ご主人は、歳がいってから発症しやすい【妄想型】という種類になります。
これからの治療にあたってお薬の力を借りなければなりません…」


『!!!!!!』


ユカちゃんが言ってた通りの病気…。

あたしは目の前がくら~んとした。

入院…隔離…退院できない…。
ユカちゃんそんな事言ってた…。

やだ…嫌だ…。
嫌だ…!!
ヒロヤは そんな病気なんかじゃなぃ!!違う!!
先生…。嫌だっ!!

涙が止まらない。
必死に先生に食らいつくあたし。

「先生っ!主人は怠けてた時間が長かったからオカシクなっただけですよ!
そんな病気じゃないですよ絶対。……。」

スゴイ勢いのあたしに先生はビックリしてる…

No.346 10/08/24 02:49
愛 ( Mmp1xe )

「奥さん落ちついて下さい。ご主人は、仕事をしないで怠けてた訳ではありません!!病気の為に仕事が出来なかったんです!!
奥さんがそんなんじゃ良くありません!
ご主人は病気なんです。
これから少しでも良くなって行くように考えていかなければならないんですよ?」

「でも…。
治るんですよね!!
先生、治るんですよね??」

「………。」

黙った先生。

『え…』
あたしに緊張が走る。

「…。完治は2、3割の方がしています。少しでも良くなるように治療していきましょう。」

『は…?』

「先生…?
完治するんですよね…。」

困った顔した先生。
詰め寄るあたしにそして…

「……。
残念ながら逆を言えば、
それ以外の方は治療をし続けている。と言う事になります…。」

『ぅそ…。治らないの!?』
「先生!
主人治らないんですか!?
一生治らないんですか!?」


後頭を大きなハンマーで 思いっ切り殴られた感じ…。
目の前がクラクラしてる…。

あたしは正気では いられなくなった。

No.347 10/08/24 03:04
愛 ( Mmp1xe )

「先生、治るんですよね。
主人は薬で治りますよ!」

「…。」

「先生?主人は、いつから病気になっちゃったんでしょうか?心の病気なら、いつかきっと良くなりますよね?盗聴器探しだした時から心の病気になっちゃったからんですか?」

「…。統合失調症は、
心というより、頭の病気と言うべきだと思います。
ドパミンなどの脳の伝達をしている部分があるんですが、そこになんらかの理由で混乱が起きてしまう病気です。ご主人の場合簡単に言うと、現実と空想の壁が取り払われてしまっている。と言えます。
お薬で脳の壁を作ってあげながら治療をしていく事になります。
おそらく発症は、前駆期が電気ガスなどの確認行為が激しくなったあたりで、
引き込もった時期から本格的になったと言えるでしょう。」


『ぅそ…。そんな前から…。』

ショックで言葉が出なくなった。

No.348 10/08/24 03:23
愛 ( Mmp1xe )

「とりあえずお薬で様子をみましょう。」

『入院しなくていぃんだ』

「はぃ…。わかりました。」

『聞きたい!!』

「あの先生…。
脳の病気って…。遺伝とかありますか?どうして主人はこの病気になったのか
理由が知りたいです。」


先生は かなり困った様子。
あたしは絶対に引き下がらない!!
是が非でも理由が知りたい。

「…。この病気は因果関係がまだハッキリしていないのが現実です…。
3つの要因があり、1つでも欠けると この病気は発症しないと言われています。遺伝要因、母体要因、環境要因。これらが合わさった時、初めて発症すると言われています。」

「先生ごめんなさい。詳しく教えて下さい!!」

あたしは いろいろ聞いた。
胎内にいる時、脳伝達などが形成される週数の時期に母体に過度なストレスやウイルスが加わった事、
統合気質をもって生まれた事、
周りの環境によりストレスが加わった事 、
などが重なった時。
ヒロヤの病気が発症すると
言われているらしい。

聞いたのはあたしなのに、聞いてもよくわかんない。とにかく目の前にいるヒロヤがもとに戻って欲しい!!

この時のあたしは
ただそれだけだった…。

No.349 10/08/24 03:43
愛 ( Mmp1xe )

薬が出される…。
ヒロヤになんて言えばいいの?
ヒロヤ、先生にハメられそうなら病院来ないって言ってるし…。

涙が止まらない…。
なんでこんな事になっちゃうの…。
あたしが悪いんだ…。
あたしが病気に気づいてあげられなかったからいけないんだ。
全部あたしが悪いんだ…。


先生に聞いた。
ヒロヤになんて説明したら良いか。
そして ヒロヤは再び診察室に呼び戻され、
先生はヒロヤに病名を告げた。

ヒロヤは黙って先生を疑い始めた。
きっと【ハメられる】
そう思ってるに違いない。先生はヒロヤに説明をし、必ず薬を飲むように告げた。

帰り道。
ヒロヤは無言。
あたしは絶望と緊張が入り混じっている。

ヒロヤは今夜、どうなってしまうんだろうか。

No.350 10/08/24 04:00
愛 ( Mmp1xe )

家に着いたあたしたち。

腫れ上がったあたしの目を見てヒロヤは無言のまま…。
あたしは口を開いた。

「…。ヒロヤ?きっと今の苦しみから解放されるよ…。
ね?…だからこの薬、
飲んで…。ヒロヤ?
あたしも辛いんだょ…
わかってお願ぃだょ…。」

ヒロヤは あたしに
ものスゴイ勢いの手振りで
「しーっっ!![喋るな]」
と やった。

はっ!と思ったあたしは
紙を出し、たくさん書いて伝えた。

そしてヒロヤは…
[俺、この罠に乗っかってやる。]

そう書いて薬を飲んでくれた。


ごめんねヒロヤ…。
あたしがいけないんだ…。あたしがヒロヤを悪化させちゃったんだ…。
あの時から病気が始まっていたなんて…。
ごめんなさぃ…。
お母さんや妹や仕事にかまけて
気づいてあげられなかったあたしが悪いんだ…。
ごめんなさぃ…。
ごめんなさぃ…。

No.351 10/08/24 04:07
愛 ( Mmp1xe )

赤ちゃんが天国に行ってしまったあの時、
あたしはヒロヤに命を救われた…。

救われた命、ヒロヤの為に使う。


あたしは決心した。
【離婚はしない】




そしてあたしは
本を買いあさった。
【統合失調症とは】。

たくさんたくさん勉強した。

絶対に治して見せる!!




薬を飲みだして1週間。

突然ヒロヤが変わりだした…。

No.352 10/08/24 04:50
愛 ( Mmp1xe )

「ヒロヤ?調子良くなって来たみたぃだね。」
「おぅっ!!俺、何でも出来るぞ!!」

スゴイ勢いで元気が良すぎるヒロヤは、まるで別人。

「いってくるね。」


あたしは仕事に出かけた。
ユカちゃんにこれまでの事を話した。

「…。やっぱりそぅだったか…。辛かったね愛ちゃん。ねぇ、愛ちゃん?」
「ん?」
「旦那さんと、
これからズット一緒にいるつもりなの?」
「え?」
「……。あのさ…、
きっと、いまの愛ちゃんが考えてる感じ程、これから先は容易では無いよ…。
知ってるとは思うけど、
【完治しがたい精神疾患】って言われてる病気だよ?ユカもお母さん見てきてわかったけど、
本人も辛いけど、
面倒をみていく家族も
先の見えない、かなり辛い道が待ち受けるよ。
子供。まだ授かる前でしょ?遅くないよ?まだ20代だし…。」

No.353 10/08/24 04:57
愛 ( Mmp1xe )

ユカちゃんに言われた言葉が頭から離れない…。



ヒロヤは、どんどん活発になっていく。

「ただいま~」

『!!
足の踏み場が無い…。
何事!?』
引っ越ししたての様な状態の我が家。

「おっかぇり~。
愛、ベットに行ってくれ!
まだまだやる事があるんだ!」

そぅ言って一秒も動きを止めないヒロヤ。

あたしはつま先で物をまたぎ歩きながらベットに上がり、部屋着に着替えた。

No.354 10/08/24 05:02
愛 ( Mmp1xe )

狭い部屋に業務用みたいに大きなごみ箱が3個。
もはや、ごみ箱が家に住んでしまっている…。

隣に近い壁。
見事にタンスや洋服かけで
埋められている…。

疲れたあたしの体。
もはや休める場所は
ベットの上のスペースのみ。

ご飯だって食べられるスペースが無い。

動き続けるヒロヤ…。
一体、何が起きてるの??

No.355 10/08/24 05:10
愛 ( Mmp1xe )

きちんと薬は飲んでくれているみたい。
薬の空がキレイに並べてある。


病院の受診日。
あたしは先生に今のヒロヤを事細かに伝える。

ヒロヤもまるで別人のように先生にたくさん話して止まらない。

先生は、
ヒロヤを診察室から出し、
あたしに話した。
「一過性の躁鬱病です。」

どうやら統合の薬を投与したら、一時的に躁状態に
なる人がいるらしい。
ヒロヤがそうみたぃ。


ヒロヤは家でたくさん声を出して話してる。
今まででは考えられない。紙とペンは必要無くなった生活。あたし、
嬉しすぎるくらい。

No.356 10/08/24 05:15
愛 ( Mmp1xe )

でも、
壁を埋める理由はわかるけれど、
なんでごみ箱!?

あたしは理由を聞いてみた。

「ごみの分別をスゴクスゴクキレイにしなぃと、周りから攻撃されるんだ!」

そういう事らしぃ…。


おかげで、うちには
ごみ箱がたくさん住んでいる。

それでもいぃ。
ヒロヤが元気でいてくれている。
今までの
あたしには何よりの幸せだった。

No.357 10/08/24 05:26
愛 ( Mmp1xe )

治療開始、
3週間も終わる頃。


ヒロヤにまた変化が訪れた…。

ヒロヤが動か無くなった。
ご飯も全く口にしなぃ。
お風呂も入れない。
服も着替えられなぃ。
玄関に近づくと体がふるえている。

次第にどんどん悪化する
ヒロヤ。
病院の受診を待たずに
あたしは病院に電話をした。

「連れてきて下さい。」
「無理です!外に近づくとふるえてスゴクて動けません。」

あたしは、ふるえるヒロヤを置いたまま
病院に向かった。

先生と話した結果。
【陰性症状】が強くなった。という事だった。


妄想などが ある時期は
【陽性症状】。
妄想などが消え、強い不安、緊張、感情鈍麻などで
何も出来なくなったりするのを【陰性症状】と言うらしい。

ヒロヤは、この陰性症状に
むしばまれていく…。

No.358 10/08/24 05:45
愛 ( Mmp1xe )

翌日、
どうにかタクシーにほうり込み、ヒロヤを病院へ連れて行った。

陰性だけでは無く、
【アカシジア】という
薬の副作用が出ていた。

ヒロヤと同じ病気の人たちも
、薬が変わる度
この副作用と戦う日々を続けている人が少なくない。副作用止めを処方されていても、まれに仕方のない事らしい。

[腕の筋肉のイライラ]が酷くて歩き回るヒロヤ。
副作用と戦うヒロヤを
かわいそうで見ていられない!

病院に着き
ヒロヤは注射を受け、落ちついた。


診察をし、薬を変更し、
帰宅した。


翌日の夜。
またアカシジアが出た。
バタバタするヒロヤの背中や腕を、あたしは夜中じゅう
ズットさすり続ける。

薬になれるまで仕方のない事…。
お風呂も入れず痩せ、
しゃべらなぃ無表情の
ボロボロにヒロヤ…。
あたしは 痛すぎてもぅ
見ていられない!!

仕事だって
ヒロヤが酷い日には、付きっ切りでお世話をしなきゃいけないから休みがちに。

ヒロヤが数少ないなか、何度も口にする言葉。
「俺が生きていたら愛に
迷惑をかける」


そしてまた受診日。
ヒロヤは入院する事になってしまった…。

No.359 10/08/24 06:07
愛 ( Mmp1xe )

入院施設。
通う病院から1時間程離れた病院になった。

あたしは荷物をまとめる。
涙が止まらない…。
ヒロヤも泣いている。

「オレ入院したくなぃ…
アイ…。助けて…。
入院させないって
先生に言って…」

精一杯出すヒロヤの小さな声。

こんなの悲しすぎる…。
酷い…。なんなの…。
嫌だよ…。
あたしだって嫌だ…。

あたしたちは抱きしめ合ってしばらく離れなかった。
何度も何度も病院に言おうと考えた…
[入院は させません]

ヒロヤと離れたくなぃ…

でも…
ヒロヤが良くなるなら…
いま心を鬼にして
ヒロヤを手放したら
きっといつか…いつの日か…
良くなるなら あたし、
心を凍らせる…。


そしてあたしは泣きじゃくるヒロヤを振り払い、
病院に送った…。

No.360 10/08/24 06:20
愛 ( Mmp1xe )

病院に着き手続きをすませた。

ヒロヤは放心状態。

ヒロヤの病棟に案内された。
ここに来る途中、ヒロヤは
「せめて慣れるまで1人の部屋にしてょ…。」

ふるえが酷いヒロヤに
あたしは病院に電話して
その旨を伝えている。
「空きがあるからわかりました」

そう言ってくれた。

通された病院。
詰め所でストップされた。

「患者にインフルエンザが出たので、ご家族は ここまでです!」

あたしの服を掴んでたヒロヤ。あたしもヒロヤの手を握りしめていた。

看護婦さんは、あたしたちを何故かいきなり
ものすごい勢いで押さえ付け引き離し、ビックリした。

ヒロヤとあたしはまるで漫画のように手をお互いに伸ばし、求め合った。

「4人部屋ですから!」
そう言い放った看護婦さん。
「話が違うー!!」

叫びながらヒロヤは消えて行った…。

No.361 10/08/24 06:31
愛 ( Mmp1xe )

あたしは その場に泣き崩れた。

『ヒロヤ…』

面会はしばらく出来ないと言われた。

ケータイ電話も取り上げられる精神科。
普通の病気や怪我で入院するのと、いろいろ全然違った。

いつ面会できて、どのくらいおきに面会できるかもわからない。またいつ一緒に住めるのかもわからない。

座り込んだ廊下は
あたしの涙でベチャベチャになっていた。

あたしを抱き上げた看護婦さん。
あたしを抱きしめた。

「お別れ辛かったでしょ…。今までもたくさん辛かったでしょ…?
よく頑張ったね。」

キツク抱きしめる看護婦さん。
あたしはワンワン泣いた…。

No.362 10/08/24 06:35
愛 ( Mmp1xe )

本当にこれで良かったの…?
ヒロヤ…。ごめんね…。
ごめんねヒロヤ…。


初めて経験した辛さだった。

涙で道路がにじむ。
1時間、ズット大声で泣いた。

No.363 10/08/24 06:48
愛 ( Mmp1xe )

まっすぐヒロヤ家に向かった。

「ピンポーン♪」
「はぁぃ」

義母があたしを迎えた。

顔が腫れ上がったまま
なかに入った。

義父母もチカもビックリしている。


「ヒロヤ…病院に置いてきました…。」
「入院したのか?」

あたしに聞いてきた義父。

「はぃ…。ヒロヤ…泣いてた…。あたしを掴んでた…。
アタシ…アタシ…。」

涙が止まらない。

「そっか…」

「これで本当によかったのかわからなぃ…。
お義父さんお義母さん…
これでよかったのかな…。」

「仕方のない流れだっただろ。これでよかったんだょ。」

「……ぅぅ…」
泣きじゃくるあたし。

チカが言った。
「ってかお兄ちゃん。どんな感じで病院に入っていったの?」

「話が違うー。って、手伸ばしたまま、泣いてたあたしたち引き離されて
ヒロヤ抱えられて行っちゃった…。」

「うっけるー!!お兄ちゃん泣きながら連れてかれたの!?アハハハハ」

皆、笑ってるヒロヤ家。


……。
………。

No.364 10/08/24 07:04
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤの病気を話すあたし。

黙って義父は聞いている。

「愛、家に1人ぼっちだろ?辛くなったらいつでも来い。」


あんな事されたけれど
でもこの時あたしはうれしかった。

『もう1度、ヒロヤの両親を信じたい…。甘えたぃ…。』
そんな思いが芽生えた。




家に帰ったあたし。

いつもは電気がついてるのに…。

真っ暗な部屋に明かりをつける。

「ただいま…」

返事の無い部屋。
静まり返っている。

ヒロヤが模様がえした部屋…。
ヒロヤを着替えさせた服…。

数時間前脱いだヒロヤの服。
あたしは抱きしめ泣き崩れた…。

『ヒロヤ…。ヒロヤ……。』

No.365 10/08/24 07:14
愛 ( Mmp1xe )

翌日。

会社に行くあたし。

目は腫れ上がり原形が無い。


心配そうな同僚。
あたしは元気をふりまいた。

…。でも…。
自然に涙が溢れてくる。
何度も拭うあたし。

『ダメダ…。押さえられなぃ…。どぅしょ…』

ユカちゃんがあたしをかばい、その隙にトイレに逃げこんだ。

『ユカちゃんありがとう』

たくさんの偏見があるなか、ヒロヤの病気、知られたくなぃ…。

必死に心を取り繕うあたし。
いつ退院できるかもわからなぃ。
入院費用も高い為、
あたしは頑張って仕事をした。

No.366 10/08/24 07:28
愛 ( Mmp1xe )

しきりに義父から電話がかかってくるようになった。
「大丈夫か?ご飯食べてるか?ヒロヤの病気、今どんな状態なんだ?」


なかなかヒロヤと連絡の取れない期間。
あたしには辛すぎた。

『ヒロヤ…何をしてるんだろ…。ちゃんとご飯食べてるのかな…』

病院にはケースワーカーという人がいる。
ケースワーカーは患者を随時見て様子を書き記したり、家族の相談を聞いてくれたり、いろんな事をしている。

あたしはヒロヤの担当のケースワーカーさんにたくさんヒロヤの様子を聞きまくったりした。
いつ良くなるのか、病院で何をやってくれているのか…。
そして、
この先ヒロヤはどうなっていき、あたしたちの生活も
どうなっていくのか…。


「旦那さんは、これからまだまだ長い時間、病気と闘っていく事になります。
なので、旦那さんを支えていかなければなりません。
退院後、旦那さんは良くなって行ったらデイケアに通って行ったり、行く末は
障害のある方たちが働く場所があるのですが、そちらで働けるようになると良いですね。」

『障害…!?』

No.367 10/08/24 07:49
愛 ( Mmp1xe )

『障害ってどういう事!?』
あたしは たちまち不安に落ちた。

「あのっ!
障害ってなんですか!?
主人、障害者なんですか!?良くならないんですか!?」

「……。ご主人の病気は
完治が難しい病気なんです。退院後、障害者手帳が発行されますので、手続きをして下さい。
これから自分で公共の乗り物にもたくさん乗ってもらい、通院やデイケアに通って欲しいので…。障害者割引が適用されますから…」


意味わかんない!!
なんでヒロヤが障害者になっちゃうの!?
もぅ普通のとこで働けないの!?
嘘でしょ…。
嘘だっていってょ…。

「皆さん、そうなんですか?」
「いぃえ…。違います。
いろいろ重度がありまして…。軽度の方は社会復帰されながら通院されてる方もいます。完治された方もおられます。ご主人は、とりあえずデイケアから始め、ゆくゆくはそちらで社会復帰され、もしもっと望めれば社会復帰もできる事とは思っています。」

「なんで主人は障害者手帳なんですか。そんなに重度なんですか!そんなに治るのに時間かかるんですか!何でですか?
ねぇ、何で主人が…。」

興奮したあたしは泣き崩れてしまった。

No.368 10/08/24 07:57
愛 ( Mmp1xe )

なだめてくれたケースワーカーさん。

あたしはこの先を思い描き、途方に暮れた。

「あの…。主人の病状で、私たち、このままの生活スタイルで大丈夫でしょうか…。」

「…。現在は入院費用もありますし…。でも、お辛いようでしたら他の方法もあります。
退院したら、またその時のご主人の病状しだいになるんですが、
この先ご主人を支えるうえで、ズット奥様のみが働いていくのは、困難な事も、もしかしたら出るかもしれません…。」


ねぇヒロヤ…。
あたしたち、どぅなっちゃうの…。

No.369 10/08/24 15:48
なお ( 10代 ♂ 4MYDxe )

>> 368 たびたびすいません。
ケースワーカー…家の母親がやってる仕事です。愛さんよく頑張れましたね。ケースワーカーは全力でサポートしてくれます。朝から朝方まで1人ひとりをちゃんとみてくれています。今現在もそういう状態ならヒロヤさんとケースワーカーを信じて今愛さんがすべき事、出来ることを頑張ってください。無責任な他人の言葉だから何とも思わないとは思いますが、更新とこれからの愛さんとヒロヤさんの事を応援しています。

No.370 10/08/24 21:41
愛 ( Mmp1xe )

>> 369 💓なおさん💓


お母様、ケースワーカーさんなんですね✨

ケースワーカーさんは
本人にも、そして家族が
辛い場面であっても
とても良くしてくださり、大変感謝しています✨


あたしがすべき事、
あたしに出来る事。

なおさんの おっしゃる通りで過ごしています✨

とっても嬉しいです❤
とても温かいお言葉、
ありがとうござぃます✨

No.371 10/08/25 00:49
桜 ( 20代 ♀ aXyo1 )

はじめまして、愛さん。しばらく前から読ませて頂いてました。

私の弟も統合失調症です。
胸が鷲掴みにされるような思いで、ヒロヤさんの症状についての部分を読んでいました。

これから先も、最後まで読ませていただきたいです。

お邪魔いたしました。

No.372 10/08/25 21:24
愛 ( Mmp1xe )

>> 371 💓桜さん💓

始めまして😄

貴重なお時間の中で読んでいただき、嬉しく思います。

桜さんの弟さんも
同じ病なんですね。


本人、家族、
大変な思いをしながら病に向き合い生きてく現実。

さぞお辛い事と思います。
いつの日か、
たくさんの方達が完治出来る時代が来ると良いですね😄

No.373 10/08/25 22:37
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤと会えない日々が続く。
ケースワーカーさんからヒロヤの状態を聞いて過ごす。

仕事が終わり、家に帰る。ヒロヤのいない部屋…。
1人ならご飯だって
てきとうに済ませる。



ヒロヤが入院して2週間。

ようやくヒロヤと30分だけの面会が許された。

病院へ向かうあたしは、
ヒロヤに会いたい一心で
急いで会社を飛び出し、
ドキドキしながら1時間の道のりがあっという間にすぎた。

面会開始時刻を用紙に書き、詰め所に出した。

心がふるえてる…。
『ヒロヤ…。あたし、どんなに今日を待ち侘びたか…。逢いたかったょ…。
逢いたかったょ…。』

ドラマのように引き離されたあの日…。
あたしは心配より先に、
会いたさが出ていた。

部屋で待つ。
そしてヒロヤの姿…。

『っ!! ヒロヤ!』

No.374 10/08/25 23:14
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤの目はうつろ。
あたしが知っているヒロヤの面影は無くなっている。

ヒロヤが椅子に座った。

「ヒロヤ…。調子どぅ? …。」「ぅん…。」

暗いヒロヤ。

「ごめんね…。あたし…。」「いぃんだ愛。俺病気なんだろ…。なら治すよ…。」

ヒロヤは自分の病気を受け入れていた。
先生や看護婦さん、ケースワーカーさんとたくさん話したに違いない。

「愛…。俺帰りたい…。
もぅ良くなったから退院させるって病院に言って…。俺病気わかったから治すから退院させるって言ってょ…。」

セツにあたしに訴えるヒロヤに、あたしは座るヒロヤを
力強く抱きしめた。

『こんなの辛すぎる…』

震えてくる唇を噛み締め、今にも泣いちゃいそうな
あたしの
こみあがる感情を必死に
抑えた。

病気を認識したヒロヤは退院をせがむ。
自宅で治せると言いまくるヒロヤ。

でも様子があきらかにおかしい。
辺りをしきりに気にしてる…。

「ヒロヤ?きちんと病気治さなきゃ…。あたしだって辛いんだょ…。」

No.375 10/08/28 00:55
ぷるーな ( kRuz1 )

読んでます💕
更新大変だと思いますが頑張ってください💪

No.376 10/08/28 12:41
愛 ( Mmp1xe )

>> 375 💓ぷるーなさん💓

嬉しいです✨

一生懸命
書いていきますね😄


応援ありがとうございます✨

No.377 10/08/31 12:31
愛 ( Mmp1xe )

「この病院は怪しい。
俺は健常者じゃないって
レッテルを貼られたから、結局何をやっても俺が間違えてるってなるだろ。健常者が健常者じゃないって言われたら、その健常者は
まともな判断をしていても病院に上から言われて従わざるを得ない。 だって、拒絶や反抗や抵抗をしたらここから出してもらえないからな。
俺は1人で闘うしかないんだ。こうやってハメラレながら…。」

あたしを疑う目をしているヒロヤとの時間はスグに過ぎ、あたしは面会終了時刻を書き記し病院を後にした。

『スグ病院に着いたのに、道のりこんなに長かったっけ…』

家に着いたあたしの目は 真っ赤に腫れている。


後日、 先生にヒロヤの経過や治療方法などを細かく聞いた。
「今までよく頑張りましたね。大丈夫!
今までの生活から前進しますよ。 奥さん、旦那さんを病院に連れてきてくれてありがとう。
大変だったでしょぅ?
よく頑張って連れてきてくれましたね。
ゆっくり治療をしていきましょう。」

先の見えない迷路に泳がされ疲れ果てたあたしたちに先生は終止符をうってくれた。

こんなにも救われた思いをした事は無かった。

No.378 10/08/31 13:11
愛 ( Mmp1xe )

そして2週間が経った。

面会は1時間出来るようになった。

仕事を終えた足でまっすぐ病院へ走り、ご飯を食べる時間が無いまま面会を終え帰宅すると夜9時半をまわってる。

食欲なんて無い。

真っ暗な部屋に入った あたしの夜ご飯は、
ポテトチップスか、かっぱエビセンを3分の1食べて寝ている。
毎晩泣きながらベットに入り、しだいに睡眠が出来なくなっている。

寝れない。
とにかく寝られない。

役所などで少しでも入院費用が安くなる手続きをすませたけれど、送られてきた入院費用の請求をあけると、高額だった。
公衆電話を毎日使い、あたしに鬼のような電話をしてくるようになったヒロヤに、
テレカ代もかさむ。

No.379 10/08/31 13:32
愛 ( Mmp1xe )

何度言い聞かせても
毎日仕事中でもお構い無しに電話をしてくるヒロヤ。

「作業棟なんて行きたくない人はサボッタリしてるのに、俺には強制的なんだ!俺はパズルを選択してるけど、
この病院はパズルやらせるだけで作業棟のお金をぼったくってるぞ!
作業棟なんて意味が無い!作業棟なんて俺行かない!ケースワーカーも奴らとグルで、俺を上から見てバカにして、いつも攻撃してくる!
早く、退院させるって言ってくれよ…。愛…。」

「作業棟は、ヒロヤにとって
意味はちゃんとあるの。
お金なんか気にしなくていいんだからね?こう見えてあたし。たんまり稼いでるんだからぁ~♪ねっ?
ケースワーカーさんは、ヒロヤの為にいろいろしてくれているんだよ?皆ヒロヤを治すのに良くしてくれてるの。
それなのに、なんでそんな酷い目線で皆を見るの?
わがまま言わないで、皆を信じてよ。」


病院から逃げださないよう必死に説得するあたしは、必要であれば
[言う事聞いてくれていたら退院近くなるよ]と
話して病院に留まらせた事もあった。

とにかく入院期間を設けて少しでも良くなるように助けなきゃ!

本当はお金なんて無い。
でもなんとかしなきゃ…

No.380 10/08/31 13:39
愛 ( Mmp1xe )

そうしてあたしは
夜も働いた。

『ヒロヤの入院費、あたし
なんとかしなきゃ!』

朝8時に家を出て、
夕方6・7時まで仕事をし、その足でまっすぐ夜の仕事へ直行し、
帰宅するのは翌日の朝2時から5時。

睡眠なんて取ってられない。

[時は金なり]

あたしの頭には それしかなかった。

No.381 10/09/01 10:17
愛 ( Mmp1xe )

そんなあたしの生活も
2週間が経った頃。

あたしはいつものように
テレビを付けた。

どうも内容がわからない。

『疲れ溜まったのかな。』

数日が経ち、
テレビを見るという行為が
出来なくなってる…。

あたしはテレビを付けなくなった。

睡眠は2日に1度、2・3時間。
ご飯は1日に、お菓子を
一袋。

ヒロヤが寂しがるし、何よりあたしがヒロヤに会いたい。病院は、1日おきに通う。

そんな日々のなか。

……。
あれ…。
あたし…。
何もしたくない…。


気づいた時には
お風呂も入る行為も出来なくなっていた。

No.382 10/09/01 10:49
愛 ( Mmp1xe )

『この先、アタシたちは どぅやって生活していく事になるだろぅ…。

母や妹を助けながら
ヒロヤのお世話もして、アタシは定年まで働き続け、子供も授かる事のないまま死んでいく…。
アタシまだ20代なのに…。
これからって時なのに…。

ユカちゃん言ってたっけ…。アタシのこれからの人生を考えた方がいい。って…。 でもアタシ…。
夫が病気になったからって切り捨てて 自分の人生だけを満喫する事なんて出来ない…。
一生涯ヒロヤを思い続けながら、ヒロヤとは別の道を歩いてく事になる…。
ヒロヤが治らないなら いっその事ヒロヤを殺してアタシも死のうか…。


ヒロヤだって、自分が何も出来ないままアタシに面倒をかけてく事を拒んでた…。
だからヒロヤは アタシに申し訳ないって思いながら生きてく事になるんだよね…。 そんなのかわいそう…。

でも、アタシがヒロヤの命を奪う権利までは無いょ…。
いっその事 アタシ死のう。
アタシが死んだら皆困るけど、でも…。
アタシの存在があるから皆
甘えてきてる部分あるよね…。
アタシが消えたらきっと皆
自立した考えになる…。 お義父さんだってアタシに死んで欲しいに決まってるし…。
アタシが存在してるからいけないんだ…。
アタシ…。死のう。』

No.383 10/09/01 11:06
愛 ( Mmp1xe )

あの時、1度だけ会社を休んでしまったっきり、
今まで無遅刻無欠勤のあたし。


会社に出勤したあたしは
仕事は出来なく、ただボーッと立ち尽くしている。

あたしは何も言わず仕事を中断し、何度も黙って早退した。

身体がこわくて仕事なんか出来ない…。

頭はフケだらけ。
歯も顔も洗ってない。
半月お風呂も入ってない。
だって体なんか洗えない…。

13kg落ちた体重。
さらにどんどん落ちていく…。

夜の仕事も行けない…。
ヒロヤのとこも行けない…。

家に帰るあたしを待つのは、汚れたベットの上に包丁。
ベットに横たわり、輝く包丁を眺めながら
[自分の納得出来る死に方]を考えるのが日課になっていた。

No.384 10/09/01 11:33
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤから毎日毎日電話の嵐。
「俺病院にハメラレてる。
助けてくれ!病院から俺を出さない気なんだ!」

しだいに
かけてくる電話の声は、
まるで痴呆にかかってしまったお年寄りのように単語しか話していないヒロヤ。

「退院シタイっ!退院シタイっ!」
毎日そういって電話を切ってしまうヒロヤ…。


請求書が貯まっていく…。

「もしもし愛?迎えに来て。また家の鍵なくしちゃった。」
「いいかげんにしてよ
お母さん!きちんと鍵管理してなきゃダメでしょ!」

「もしもし愛?洗濯機から水吹きでた。いますぐ来て!急いで!!」
「修理呼んで!」
「違うの。修理じゃないの。わかんない…。来て愛。早く来てよ…。」

水道開けっ放しで設置部分が弱ってただけ。


もぅ無理……。
ごめんねヒロヤ…。
ごめんねお母さん…。

No.385 10/09/01 11:54
愛 ( Mmp1xe )

「もしもし愛か?飯食ってるのか?」

義父からの電話。

「ぅん…。」
「……。
いまから来い!スグに来い!」

電話が切れた。

『動きたくないけれど、
どうせ死ぬなら義父と最後に話するくらいいっか…。』

あたしはヒロヤ家に向かった…。


「ピンポーン♪」
「愛、入れ!」

中に入ったあたし。
変わり果てたあたしを見て無言の義父。
そして

「愛。何か食べるか?」
「いらなぃ…。」
「愛ちゃん、お義母さん作ったものよ?きっと美味しいから食べて?」
「ぅん…。」

食べ物を口に入れると吐き気におそわれる。
必死に我慢。
あたし、敬語は使っていなかった…。

「愛。ヒロヤはどうだ?」
「…。なんにも出来なかったヒロヤが、今はパズルしたり他の患者さんと話したり、少しづつ陰性症状が良くなってきたみたい。」
「退院いつよ?」
「わかんない。」
「なんでよ?良くなったなら退院させなきゃ、余計にヒロヤが周りと同化してオカシクなるべ!」
「治った訳じゃなぃの。ヒロヤの病気は良くなる段階があるから、焦っちゃダメなの。」
「なんでよ?もういいだろ!」

義父にヒロヤの病気を理解してもらえるまで
説明する事がゆるくない。

No.386 10/09/01 12:09
愛 ( Mmp1xe )

義父は まるであたしが
病院の人で、家族の苛立ちを病院側に攻撃するようにあたしを怒鳴った。

必死にヒロヤの経過やこれからの事、
使ってる薬の効能や副作用なんかを説明する。

『ってか意味がわかんない。なんであたしが義父から攻撃受けてるの??
こんな家族の理解なんじゃ、ヒロヤ良くなるものも良くならないよ!!』

「お義父さん、あたし病院の人じゃないからそんな
詳しくわかんないょ!
先生に直接、疑問を聞いたらどう!?」

キレたあたしに義父が黙った。
そして急に優しくなった。
「いやさぁ。俺ら情報がわかんないから愛に聞くしかなくて…。」

『ヒロヤを病院に入れたまま
1度も面会に行ってなきゃ
わかんないなんて当たり前じゃん!!』

「先生に時間作ってもらえるよ??先生に伝えておく?」

焦った様子の義父。

「ぉう。…じゃ、頼むかな」

No.387 10/09/01 12:22
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤが心配でたまらないという顔をしている義母。

「愛ちゃん?…。お金…。
かなりかかってるんじゃなぃ?」
「ぁ…。大丈夫。なんとかやってるから…」

頭からこの人たちに頼む気なんてなかった。
見返りが恐ろしいから…。

「…。ごめんね愛ちゃん…。私達働いてなくて、助けてあげられない経済状態で本当ごめんね…。」
「やだ!!お義母さん!!気にしなぃでよ!」

あたしは見た。
涙ぐむ義母を
移動した義父は遠くから
にらみつけていた。
まるで
[入院費用の話なんかするなボケ!!]
と言う目だ。

あたしの目線を感じた義父は他の部屋に引っ込んでいった。

どうやら入院費用をあたしに全て出させるようにしたいらしい。
義父の態度でスグわかった。

No.388 10/09/01 12:40
愛 ( Mmp1xe )

でもそんな事、もぅどうでもいい。

死ぬ事を決めたあたしは
あたしが死んだあと、
ヒロヤは この家族に優しくしてもらえるのかを知りたい。

話を置き換えて
あたしは義母に話しだした。
「…。お義母さん?スゴク申し訳ない話を、腹をわって話してもいぃかな…。」

「…。なぁに?」

「あたしの人生で…。
子供授かって並に暮らしたい…。
まだ20代だし…。
もしも…。もしもだよ?
あたしがヒロヤと離婚したら、ヒロヤ…。」

聞き耳を立ててたのだろう。義父が飛んで来た。

「愛は昔から子供欲しがってたもんなぁ。作ったら良いだろ。ヒロヤも子供好きだから病気がそれで良くなるかも知れないしな。
お前らの子供は、さぞかしかわいいだろうなぁ。
抱っこしたぃなぁ。」

『!?』

今まで あたしたちを頑なに拒否し続け、
子供なんかは作るな!と言われ続け、
破滅させようとし続けた義父が、初めてこんな優しい言い方であたしたちをようやく受け入れてる…。

初めて家族として認めてもらえた気がして
嬉しさが込み上げてきた。

No.389 10/09/01 12:59
愛 ( Mmp1xe )

「今までヒロヤは無収入だったけれど、これからは違うだろ?」

あたし馬鹿なのはわかってる…。

あんなに酷い事されて、
今だって入院費用を避けてる義父…。

完治しがたい病気にかかってしまったヒロヤ…。

子供なんか出来たら
あたしに待ち受けるのは、母、妹、ヒロヤ、そして赤ちゃん。
皆のお世話をしていく現実…。

でも、あたしにはこれまで家族になるな!と
否定され続けた長い時間が辛いものだったがゆえ、
ようやく家族として受け入れてもらえた言葉が
何より嬉しかった。

そして何よりあたしはヒロヤが好き…。

結婚して子供を授かり、
子育てにあけくれる日々…。

そんな生活、あたしには
贅沢だと思ってた…。

どんなにどんなに夢見てきた事か…。

No.390 10/09/01 13:16
愛 ( Mmp1xe )

『今のあたしたち…。
あきらめてた家族を育んで行けるんだ…。
先生が言っていたのはコレなんだ!
[今までの生活から前進しますよ!]
先生…。』



ヒロヤ家を後にしたあたしは病院に電話をした。

先生とはアポを取っていなきゃ相談は出来ないので、ヒロヤがお世話になっている看護婦さんが時間を作ってくれ相談にのってくれた。
「旦那さんこの先、確かに入退院などを繰り返すかもしれない。繰り返さないかもしれない。1つ言えるのは[大変]だって言う事。
奥さんがこの先、旦那さんを支えていくうえでの判断になるんじゃないかな?」


あたしはいっぱいいっぱい考えた。
テレビが見られなくなって
1ヶ月半。
しだいに死ぬ事は考えなくなって、
気づけばテレビが見られるようになっていた。

そして
義父に話をしに行った。

No.391 10/09/01 13:56
愛 ( Mmp1xe )

いままでになく優しい
義父母。
心の底から嬉しい。

「お義父さん。あたしヒロヤとこれからも一緒にいる。 でも…先生ともあれから話したの…。
出張残業が多い今の仕事ではヒロヤをみていくのが難しくなるかもしれないって…。でも、病院も協力してくれるって。
仕事辞めちゃったら次見つかるかわかんないし、いまの仕事続けたまま頑張るね。」
「…。愛、いまの仕事に 依存する事もぅないだろ。
ヒロヤのお金でギリギリでも暮らしていける。贅沢を望んだらダメダ。」
「え…。でも…。」
「中途半端な出世ごときと、ヒロヤと。どっちをとるんだ!?」

仕事を辞めるよう何時間も説得され、 そして
ヒロヤとようやく家族を持てる喜びから有頂天になっていたあたしは、義父の説得に応じた。

あたしは仕事を辞める決断をした。

あたしがオカシクなっていた時、クビになって当然のあたしに会社は優しく見守ってくれた…。
感謝してもしきれない。 本心辞めなくなかった…。
この時のあたしは
[絶対に治してみせる!ヒロヤと家族をつくってくんだ! あたしなら出来る!]
という舞い上がりの方が強くなっていた…。

説得されたあたしは
義父のもくろみとも 全く気づいていなかった…。

No.392 10/09/01 15:51
匿名 ( ♀ Pew41 )

ノンフィクションだとすれば、主さんは自ら苦労をしに行っていますね。苦労の中じゃないと生きれない人なのかな?とも思ってしまいます💧

  • << 394 💓匿名さん💓 本当、そうなのかもしれませんね😄 あの人が聞いたら とてつもない苦労だと言った。 この人が聞いたら それは苦労では無い。 など、 一口に[苦労]と言っても、[苦労]の価値観もまた 人それぞれありますね😄 あたしの物語りのなかで、あたしの価値観について 完結でさわりたいと思っています✨ ぜひ見守っていただけたらうれしく思います✨❤

No.393 10/09/01 15:59
愛 ( Mmp1xe )

あたし29歳。


症状が落ちついてきたヒロヤは退院したあと、
通院しながら2週間に1度
病院に通い、診察後 薬をもらいながら暮らしていた。

そしてデイケアが始まり、週に1度午前のみ通うようになった。

陽性症状は治まっている。
薬や病気の経過により眠気がひどいヒロヤは寝続ける日もある。
薬の調整や経過によって
浮き沈みが激しいヒロヤ。

[昨日は元気が良かったのに、今日は緊張や不安が激しくて体が震えて何も出来ない]

など、
日によって症状が強弱している。


義父からたくさん経過探りの電話が鳴る。
義母とあたしが話せないように電話などにも義父は
つねに立ちはだかっている。
義母とあたしが仲良くならないようにしている。


あれから仕事を辞めた
あたしは、ユカちゃんとさらに仲良しになっている。


チカとはわだかまりがとれだした。

No.394 10/09/01 16:14
愛 ( Mmp1xe )

>> 392 ノンフィクションだとすれば、主さんは自ら苦労をしに行っていますね。苦労の中じゃないと生きれない人なのかな?とも思ってしまいます💧 💓匿名さん💓


本当、そうなのかもしれませんね😄


あの人が聞いたら
とてつもない苦労だと言った。
この人が聞いたら
それは苦労では無い。

など、
一口に[苦労]と言っても、[苦労]の価値観もまた
人それぞれありますね😄

あたしの物語りのなかで、あたしの価値観について
完結でさわりたいと思っています✨

ぜひ見守っていただけたらうれしく思います✨❤

No.395 10/09/01 16:52
愛 ( Mmp1xe )

あたしはチカと話すなか、
あたしが悪かった部分も
たくさんあったのを
話し あやまった。

チカが悪いわけじゃない。

あの頃、
チカと住んでいたのに
結果、
あたしとヒロヤと2人になるため、ヒロヤはチカを追い出した事実。

あたしの父から吹きこまれた行きさつ。

チカは、チカの大切な友達の力になりたかったのに
あたしがヒロヤとできた 為に力になれなかった事…。

いっぱいチカと話していくうちに、あたしたちは今
仲良しになっている。


義父は
チカにさんざんお金をせびっていた為、
チカにあいそをつかされ見離された。
チカはヒロヤ家を出た。

義母1人仕事につき、義母が頑張っている。

あたしにも義父はまた
「アイツは俺に家へ近づくな!って言ってきやがった!
家族だと思ってないんだ!」など、
根拠のないでたらめを並べ始めている。

No.396 10/09/01 17:12
愛 ( Mmp1xe )

チカもチカの旦那もあたしも
ヒロヤも義母も。
しだいに義父へは ため息しか出なくなっていった。
チカと義母が
義父に隠れてあたしの家に遊びに来てくれるようになった。

そして義母は
あたしにしきりに謝る。

「やめてよお義母さん。」

チカの旦那、ヒロヤ、お義母さんの兄弟や親、そしてあたし。
義父がいろんな人をクソミソに言っている事をいっぱい聞いた。

「愛ちゃん…。ヒロヤを見捨てないでくれてありがとう。」
義母が涙ぐんでる…。

あたしが離婚を考えなかった決定打は、
あたしがヒロヤとの離婚話をした時、
ヒロヤの施設を探しだした事。

ヒロヤは好きで病気になったわけじゃない!!

義母からいっぱい聞いた。
あたしの仕事を辞めさせて、収入が無くなったあたしに選択肢を与えなくする為。
病気になってしまったヒロヤが家に戻ってこないように手を打ったという。

No.397 10/09/01 17:44
愛 ( Mmp1xe )

あたしにはそんな事
もうどうでもよかった。

結婚して7年。
目の前で愛する夫が笑っている。
愛する夫の愛する家族が今、皆仲良しに話をしている。

ケースワーカーさんや看護婦さんがヒロヤに言う。
「これまでの奥さんに感謝するんだよ。これから先も奥さんを困らせたらダメダだからね。アハハハハ」

昔みたいな笑顔は出せないけれど、笑ってるヒロヤ。

浮き沈みはあるけれど
少しづつ病気回復へ前進しているヒロヤ。

これでいい…
これでよかったんだ。

No.398 10/09/01 18:00
愛 ( Mmp1xe )

チカとあたし。

「最近具合悪くて…。」
「アレ来た?」
「そーいえばまだ…。」

そしてあたしのもとへ再び赤ちゃんがやってきた。

「うっそ!おめでとう愛!
私、おばさんになるね♪」


『絶対に大切にする』


あたしの意志はかたかった。

不安なヒロヤ。
あたしとチカと義母は
ヒロヤを勇気づける。


あたしのお母さんと妹。
半端じゃないくらい喜んでる。

母4年前から
孫はまだか といつも言っていた。

母の夢。
孫を抱いて散歩する事。

叶えてあげたい。


ヒロヤの病院にも話した。

「おめでとうございます。
本当に良かったですね♪」
先生が笑顔でそう言ってくれた。


こうしてあたしは
切迫流産、切迫早産など
いろいろあったけれど
無事乗り切り、
お腹で赤ちゃんをスクスク育てた。

No.399 10/09/01 18:16
愛 ( Mmp1xe )

義母は義父に孫が出来た事を伝えた。

義父はあたしにたいして
さらにパワーアップして吠えているらしい。

「赤ん坊なんて死んでしまえばいいんだ!!
ヒロヤの病気なんか酷くなったってかまわない!!」

もう、こんな事で
いちいち真に受ける事は無くなった。

勝手に吠えてればいい。

ヒロヤの病院に義父がすごいけんまくで乗り込んだらしい。
先生が話してくれた。

「お義父さん、手がつけられない感じを受けました。治療している旦那さんには良くありませんね。」

いろいろな店では
とにかくクレームをつけまくって吠え散らかす。

チカが家を出て、皆に白い目で見られてから
義父の悪態は強化を増している。

No.400 10/09/01 18:37
愛 ( Mmp1xe )

あれから数ヶ月。
もぅ、義父には会っていない。

ヒロヤが言う。
「赤ちゃん産む時、俺1人でいられない…。鍵とか閉められないし…。」

そぅ。
ヒロヤは2ヶ月前から確認行為が出だし、鍵が自分で閉められなくなっている。
1人でいると震えがきていた。
再発を食い止める為、
先生やケースワーカーさんと話をしながら
薬を変えている。


「俺。実家に行ってる…。」「それは無理だよ。お義父さんヒロヤの事も悪く言ってるんだよ?
それに、チカとお義母さん教えてくれたけど
[家に無言電話がたくさんかかってくるようになった。ヒロヤが愛に監禁されて助けを求めてるんだ。
俺が電話に出るから俺には話せないから無言で電話を切っている]
って言ってるみたいだよ?ヒロヤ、デイケアから電話かけてるの?」

「…!?俺かけてない…。
夫婦なのに監禁ってなんなんだよ!?
オヤジ…。まさか…。」

『!?……。!!』

No.401 10/09/01 18:51
愛 ( Mmp1xe )

「そういえば…。
チカこの前、
[電話を盗聴されてる]
ってお義父さんが必死に電話を見ていてチカ笑った。
って言ってたような…。」

《うそ…!!》

あたしとヒロヤの声が重なった。


今までを思い返してみる。
皆に対して
でたらめを並べて決め付けて吠えるお義父さん。

そう考えればつじつまが全て合う。

全部ぜーんぶ合っていく。

あたしはチカと義母に話した。
「昔からそういう人だから…。」

確かに、病気なのか人格なのか紙一重でわからない。
先生に話をした。
「私が受けた印象は、旦那さんと同じ病気かもしれない。という事を確かに否定は出来ません。
ただ、性格的なものもあるようにも思えます。
いずれにしても、
もうお義父さんは、お歳ですし、いまから治療というのも…。
お義母さんと妹さんが認めてない以上、このままお義父さんには近づく事はしない方がいいと思います。」

No.402 10/09/01 19:05
愛 ( Mmp1xe )

先生は 義父が統合の
可能性があるかもしれないという感じだ。

でも義母もチカも このままで良いと思っているのならあたしも先生と同じ意見。
ただ、ようやく掴んだ平穏な幸せを邪魔だけはされたくない。

あたしたちは義父から離れる決意をした。

No.403 10/09/01 19:14
愛 ( Mmp1xe )

義母に話すあたし。

「こんな事言う嫁なんて
有り得ないょね…。
でも…。ごめんなさい。
もうお義父さんとは一切縁を切ろうと思ってるの…。これ以上傷つけられたくないし、赤ちゃんが出来た今、生活を脅かされたくない。お義父さんが怖いの。
このまま行って何をされるか恐ろしい…。
チカの旦那さんにも、現実には起こっていない勝手な
被害妄想が行きすぎて今は、[殺す]って怒鳴ってるでしょ?
だから…ごめんなさぃ。
赤ちゃんを守らなきゃ…」

「わかってる。仕方ない事よ…。仕方ない…。
お義母さんに赤ちゃんは抱かせてね…。」

「もちろんだよ!!絶対に抱いてね!!」


こうして
義父と距離を離した。

No.404 10/09/01 23:21
愛 ( Mmp1xe )

あたし30歳。


早朝。
やがてあたしに出産兆候が現れた。


『なんかお腹痛ぃ…』


そして5分後。

「ヒロヤ起きて!お湯がいっぱい出てきた!」
「ぅ~ん……。」

寝返りをうつヒロヤ。
心臓がバクバクしているあたしは、莫大な不安に襲われている。
病院に電話をした。
「すぐに来て下さい。」


「ヒロヤ!!無理なら今すぐあたし1人でタクシー乗ってくから!!起きられたら後で
病院に来てね!」

バケツをひっくり返したような おびただしい量が、
動くたび おりてくる。

『いよいよ始まる…。』

ヒロヤが起きてきた。
そしてあたしと一緒に
タクシーで病院についてきてくれた。

No.405 10/09/01 23:29
愛 ( Mmp1xe )

病院に着いたあたし。


玄関でも大量にお湯がおりて来て、床は濡れていく。
「さっき破水したと連絡した者です」
受付に言う。

「ヒロヤごめん…。
あたしの鞄に入院手続きに必要なものがまとまって入ってるから、看護婦さんに見せて…。
ヒロヤの事は伝えてあるから、ヒロヤが出来なくても
大丈夫だからね。」

「ぅん…。」

「あっ、すみませんっあたし汚しちゃってる…。」

「気にしないで。コレ乗って下さい。」

車椅子に乗せられ分娩室に運ばれた。

No.406 10/09/01 23:37
愛 ( Mmp1xe )

我慢の出来る腹痛が5分間隔に来ていた。

スグに点滴、内診した。
まだ全然子宮口は開いていないみたい。


『赤ちゃん…。一緒に頑張ろうね。ママうまく呼吸するように頑張るから。
たくさん酸素あげるから。だから元気に産まれて来て…。お願い…。』

冷静に装うあたしの内心は密かにパニック。
もはや
お祈りになっていた。

いっこうに間隔が短くならない。
時間が経つたび内診をしていき、10時間が経っていた。

No.407 10/09/01 23:48
愛 ( Mmp1xe )

痛みが4分おきに変わった。
それにともない 耐え難い
激痛がお腹を襲う。

誰も付き添いがないあたしは、1人で陣痛と闘う。

すでに17時間が経っていた。

この時はもう陣痛マックスになっていた。
陣痛が来るたび叫ぶあたし。
そんな時救世主が来てくれた。チカだ。

チカは意識がモウロウとしていくあたしを支え続けてくれた。
陣痛を計ってくれたり、
叫ぶあたしの腰をさすってくれたり。
夜11時から翌朝まで
4分間隔のあたしを支え続けてくれた。

No.408 10/09/01 23:57
愛 ( Mmp1xe )

翌朝、子宮口が9cmになった。

分娩台にあがったあたし。
「次からは、いきんでいいからね。」

すでに23時間が経っていた。いきみ逃しの時間がつらすぎたせいか、
いきみが嬉しかった。


……。
………。
いきんでもいきんでも、
赤ちゃんが出ない。

1時間経過。
出ない…。

3時間経過。
まだ出ない…。

4時間が経とうとした頃。
先生は
子宮口を柔らかくする薬と、陣痛強化薬を投与してくれた。

そしていきみだして
4時間半。

元気な女の子が誕生した。

No.409 10/09/02 00:03
愛 ( Mmp1xe )

カンガルーケアで、あたしの胸にきた赤ちゃん。

『ヒロヤそっくり…。』

片方だけ目が開いていた
赤ちゃん。

目がうりふたつ、唇の形もパパにうりふたつ。

『赤ちゃん…。よく頑張ったね。産まれてきてくれてありがとう。』


感動で胸がいっぱいになっていた。

No.410 10/09/02 00:15
愛 ( Mmp1xe )

「ご家族の方、入って良いですよ。」

チカ、義母、ヒロヤ、母、妹。
……。!?
義父!?


何故義父!?

あたしは目を疑う。
やっぱり義父がいる。
あたしに目を合わせてこない義父。

意識がモウロウとして
傷口が酷い裂け方をし
縫われたあたしは
痛さに動けないまま、
家族に感謝の気持ちを伝えた。

『あたしには こんなにたくさんの家族がいるんだ。来てくれてありがとう!』
うれしくてうれしくて
涙が止まらない。


でも義父が気になる…。
気になって仕方ない。
あたしは義父を怒ってる。何故あたしに顔を見せられるのか、
神経がわからなかった。

No.411 10/09/02 00:26
愛 ( Mmp1xe )

チカと義母は、
あたしに目で合図を送ってる。
[ごめんね!気にしないで!]

義父を凝視するあたしから義父は目を反らし続けてる。

『あたしにさんざん酷い事言ったりやったりして、
あげくにヒロヤにまで酷い事いったりしたくせに、
のこのこ現れるなんて!!
赤ちゃんに触らせないからね!!』

怒りに満ちているあたし。きっとかなり義父にはキツイ目になっていたに違いない。

そんな空気のなか、
あたしの母は
その空気を全然気づいてない様子。
「愛、よく頑張ったねー。痛かった?孫だ、赤ちゃん。うれしいよー。」

No.412 10/09/02 00:34
愛 ( Mmp1xe )

義母が目で何度も話してきた。
「愛ちゃんごめんね!
愛ちゃんの家に行ってた事内緒でお願い!
とりあえず帰るからね!
また来るから!」


義父は1つも話さずあたしの目を見ないまま帰っていった。

『2度と来るな!!』

そんな怒りが出ていた。



チカ…。あんなに辛いのを乗り越えられたのは、
チカがそばに居てくれたからだよ…。
チカ…。ありがとう。

No.413 10/09/02 00:40
愛 ( Mmp1xe )

毎日病院に来てくれるチカ。
産まれた赤ちゃんを
あたしなんかよりも可愛がってるチカ。

いろんな事があったあたしたち。
今はこんなにもお互いを
かけがえのない存在に思い合ってる。

いま、
あたしは恵まれている。
かけがえのない家族が増えていく。


『ヒロヤと出会えて良かった』

No.414 10/09/02 01:14
愛 ( Mmp1xe )

我が子を手にするヒロヤ。

緊張のあまり、物を持っているようなぎこちない抱き方。

どのくらいぶりだろう。

ヒロヤが我が子を抱いて、
最高の笑顔を見せてくれた。

「あたしたち、親になったね。どんな気持ち?」

「かわいい。うれしい。
親パパ!パパでちゅよ~」

「アハハハハ」

笑い合うあたしたち。

この子はあたしが面倒を見てく!
ヒロヤは、ゆっくりこの子と一緒の時間を育みながら
病気を治して行こうね。



親が病気の為に、子供が
不幸になるのでは。
と何度も何度も考えた。

そして、
あたしが出した答えは
[病気の親を持った子供が、世界中不幸なのか。
といったら、違う。
幸せな家族だってある。

あたしは虐待されてきたけれど、いまこの世に生きている事を幸せに感じてる。

未来は誰にもわからない。

たくさんの人間が存在している分、たくさんの価値観が存在している。

この人にとってこっちが幸せだ。と、
確実に言える確証はどこにもない。


幸せと感じる生き方…。

自分が死ぬ時に心から
「愛する人たちも幸せそう。これで良かった…」と思える選択をしながら生きる事。]

No.415 10/09/02 01:31
愛 ( Mmp1xe )

たくさんあるなかの
ちっぽけなあたしだけの
価値観。

ヒロヤと離婚しなくて良かった。
お金持ちではないけれど、夫が病に侵されてしまったけれど、
一緒に跳びはねたり、
スポーツしたり、元気な
行動は出来ないけれど
夫は死が見える病では無い。
いずれお互いに仕事を持ち寄りそう人生。

何より夫を愛している。

[面倒をみるのが苦労]
という考えは、
夫を愛しているあたしには、苦労という枠では無い。
いずれ死んでしまう人生。少しでも長く一緒にいられる事に、あたしも夫も幸せを感じている。

最愛の我が子。
いま、この手にある。
こんな幸せな事は無い。

No.416 10/09/02 01:41
愛 ( Mmp1xe )

あたしの母。

大人になったあたし…。
もぅなんとなく心では感じてた…。



母の通う精神科。
あたしは詳しく聞きたくて病院に行った。

「先生、母はうつ病と診断されてますよね?それだけですか?本当にそれだけですか?」

「反復性うつ病という病気なんですが、
実は私たちもお母様に
他に何か根っこがあると考えていたんです。
以前まで担当していた医師は、統合失調症ではないかとにらんでいたんですが、統合失調症特有の症状は見当たりません。
……。
いまさらという感じではありますが、
お母様は、かなり昔からの精神遅滞でしょう。」

『!!』

No.417 10/09/02 01:51
愛 ( Mmp1xe )

「【精神遅滞】って…。
私の妹は発達障害です。
もしかして遺伝だったんですか?
母も…。」

「……。大変失礼で申し訳ありません。
お母様、外斜視はいつからなんでしょうか?」

「産まれつきです。」

「……。
おそらくお母様は、
【先天的軽度知的障害】
だと思います。」


『知的障害……。』


なんとなくは感じてた…。でも言われてしまうと
頭がぼーっとする。

なんかもぅ、よくわかんなぃ…。

涙だけがどんどん溢れ出す。

『おかあさん…。』

No.418 10/09/02 02:01
愛 ( Mmp1xe )

いままでの母を思い返す。
もやもやしたパズル。
全て合っていく…。


頭を後ろから思いっきり殴られた感じになった。
ヒロヤの病気を宣告された時と似た衝撃…。

「先生…。
それは病気じゃないから
治すなんて事できませんよね…。」

「はぃ…。」

ショックで涙が止まらない。


「併発した鬱病を重視していきましょう。」

「はぃ…。」

No.419 10/09/02 02:10
愛 ( Mmp1xe )

何故、いままで母の家族は気づかなかったのか。
そんなの信じられない。


診断名を伏せて、
あたしは母のお兄ちゃんに電話できいた。

「お母さんって周りとなんか違うって感じがするんだけど、叔父さんはお母さんをどう感じてたの?」

「口数少なくて突拍子もない行動を取って、何も考えないで言葉をだすから周りを傷つけてたな…。
でもお母さんは、全然わかってなかったから脳天気な奴だよ。
猜疑心もないから、誰にでも騙されてたよ。
純粋で子供みたいな奴なんだよ?愛のお母さんは。
アハハハハ」


どうやら全く気づかなかったみたい。
軽度だし、時代も時代だから仕方なかったのかな…。

No.420 10/09/02 02:16
愛 ( Mmp1xe )

もうすぐ還暦をむかえる母。

いまさら 傷つく事なんかしたくない。
傷つけたくない。

あたしは この先、母の
診断をあかさない。

だって
いままでと何も変わらないんだから。

いままでと同じように接していこう。

No.421 10/09/02 02:27
愛 ( Mmp1xe )

あたしはいま。


愛する母と妹と、
変わらない生活を送り、

ヒロヤの病院と連携を取り合いながら
夫を見守り、時にお世話をし、
夫は通院し続けている。

いつの日か、
夫が社会復帰できるよう。いつの日か、
夫に完治が訪れる日が来るよう。
あたしは夫を支え続けている。


父から受けた虐待の
生々しい夢は、もう見ていない。

でも、時折
昨日のように鮮明に思い出す。

父があたしにした事は、
きっとこれからも許せる事は無いだろう。

No.422 10/09/02 02:34
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤ家には行っていない。


チカから頻繁に連絡がくる。
チカとのくだらない長電話の日々…。
すごく楽しい時間。

チカの旦那さんとも
義父の話をして分かち合っている。

チカは
義父があたしの夫と同じ
病気なんじゃないか。と
義母によく話しているらしい。
義母は、いまのところ義父を疑ってはいないようだ。


そして現在。
義母の離婚話が
水面下で動き始めている。

No.423 10/09/02 02:49
愛 ( Mmp1xe )

いま。

あたしは
愛する夫と最愛の愛娘との3人で幸せを噛み締めながらひっそりと暮らしている。


お母さん。
いままで、たくさんの周りの温度差に辛い思いをきっとたくさんしてきたよね?
お父さんがあたしを
おろせって言っていたのにあたしを守ってくれてありがとう。

おかげでこの世を見物出来たんだ。

青い空。
眩しい太陽。
愛する人たち。
美味しいご飯や気持ち良いお風呂。

みーんな お母さんのおかげで知れたんだぁ。

いっぱいの幸福をあじわわせてくれてありがとう。



お母さん。

《産んでくれてありがとう。》
愛より。

No.424 10/09/02 02:57
愛 ( Mmp1xe )

✨✨皆様✨✨


大変長いものを読んでくださって、
本当に
ありがとうございました✨

応援してくださった皆様に、今一度
お礼を申し上げます。


本当に
ありがとうございました✨
皆様のこれからに
幸せと感じられる瞬間が
たくさんたくさん
訪れますように…。💓


『愛より』

  • << 433 愛さん。お疲れ様でした!!今まで大変でしたね😥最初愛さんとヒロヤさんの事をみつけたのが149スレ目。全てを読んで衝撃を受けました。これがノンフィクションなのか!?って。 この時にはもう愛さんとヒロヤさんのストーリーにハマってました。毎日仕事が終わり次第ここに見にきて『更新はまだかぁ』ってなかんじで依存してましたね(笑) でも最終的には幸せそうで良かった😁 これからも愛さん、ヒロヤさん、赤ちゃんでお幸せに!!! 愛さんのストーリーに出会えて本当に良かったと思います。 お疲れ様でした!

No.425 10/09/02 03:12
UMK ( AArm1 )

>> 424 愛さん、はじめまして。

私はROM専なので、あまりレスしないのですが、愛さんの生きざまに感動してしまいレスしました。

私からみたら、もの凄い苦労と正面から向き合い生きている愛さんは、私なんかより上のステージを生きてる方なんだろうなぁって思います。

ありがとうございました!

No.426 10/09/02 03:26
愛 ( Mmp1xe )

>> 425 💓UMKさん💓


レスありがとうございます✨

とんでもないです。
私は無い頭を振り絞り、
いつもいっぱいいっぱいにただ生きてきただけの人間です(笑)😄

UMKさんにも
きっと物語が おありかと思います✨

貴重なお時間のなかで
こんなに長いものを読んでいただき
ありがとうございました❤

No.427 10/09/02 03:33
たきざわ ( fUK51 )

お疲れ様でした😌 私の知り合いの知り合いの方が統合失調症で
薬と病気と上手く付き合って社会で適応されているようですよ😄
 
これから先はもっと長いかもしれませんが希望は捨てずに❗

陰ながら幸せを祈っています✨

  • << 435 💓たきざわさん💓 読んでくださり ありがとうございました✨ 病気とうまく付き合いながら社会復帰されている事実は、 私にとって大変励みになるお言葉です✨ 優しいお言葉 大変嬉しく思います✨💓 ありがとうございます😄✨

No.428 10/09/02 03:45
ちさと ( ♀ pgGIc )

愛ちゃんの生きて来た道を毎日読ませていただいておりました。
今日までお疲れさまでした。
愛ちゃんが産まれてきて✨おめでとう✨
愛ちゃんのベイビーが産まれて✨おめでとう✨
一生懸命な愛ちゃん。頑張ったね✨
これからも色々あると思う。
でも頑張り過ぎないでね。
愛ちゃん。
愛ちゃんの幸せはもっともっと増えるからね。
書いてくれてありがとう✨
読ませてくれてありがとう✨
愛ちゃん。
ありがとう✨

  • << 436 💓ちさとさん💓 長い間読んでくださり ありがとうございました✨ ちさとさんのお言葉、 大変ありがたく胸にしみています。 きっときっと たくさんの幸せを見出だしていきますね❤ ちさとさん、 ありがとうございます✨

No.429 10/09/02 08:05
†レン† ( uEKJc )

愛さん、お疲れ様でした。

愛さんの歩んできた道、長く険しい道のりだっと思います。

でも、我が子を手に
自分が産まれてきたことに感謝し
しっかり前を向いて歩いてる。

大変なことも
まだまだお有りかと思いますが
これから沢山の幸せが愛さんにも訪れること
祈っていますね。

私自身も、離婚…実父の突然の病(生死をさ迷い、現在も重度な後遺症)…その半年後実母の死…離婚して辛かった上に追い打ちをかけるように
悲しいことが続きました。


でも、辛いことの後にはきっといいことがある!と思って前を向いて頑張っています。

愛さんの小説を読ませて戴いて
また、もっともっと頑張らなくちゃと
思いました。
ありがとうございました。

愛さん
まだまだ残暑厳しいですが
無理をし過ぎずお体ご自愛下さいね。

  • << 437 💓†レン†さん💓 読んでくださり ありがとうございます✨ †レン†さん さぞお辛い事と思います。 【底まで落ちた後は、上がるのみ】と よく言いますよね😄 希望を持って進む事。 私も大切だと思います。 †レン†さんに たくさんの幸せが訪れますように❤ †レン†さんも 無理をし過ぎずご自愛くださいね😄✨

No.430 10/09/02 08:11
バツ1 ( ♀ nbRz1 )

愛さん涙が出てとまりません💧 自分の人生についてもあらためて考えさせられました😢愛する旦那様 愛娘様と 幸せな毎日をお過ごし下さいね😊貴重なお話を綴って頂きありがとうございます✨

  • << 438 💓バツ1さん💓 読んでくださり ありがとうございました✨ これからたくさんの幸せを見つけ、感じながら生きて行きたいと思います😄✨ お優しい言葉 ありがとうございます✨

No.431 10/09/02 08:47
愛2 ( ♀ k8j4xe )

愛さんこんにちは😃
30歳にして、とても壮絶な人生でしたね。
でも今は、前向きに愛さんの幸せを掴んでいて、ホッとしました☺

私も愛です😃
私は親にもらった自分の名前が大好きです。
愛さんもですよね☺
愛さんがこれからも幸せな日々を送っていきますように✨
私も応援しています☺

  • << 439 💓愛2さん💓 いままで読んでくださり ありがとうございました✨ 『愛』。 とても気に入ってます😄💓 同じ名前だなんて 近く感じちゃいますね😆✨ 愛2さんに たくさんの幸せが訪れますように❤

No.432 10/09/02 10:02
がんも ( 30代 ♀ TaP31 )

全部読ませていただきました😄
幼い頃の虐待…酷かったですね
客観的にみてお父さんも精神的になにかあったように思いました

旦那さんは体調いかがですか?私の姉も統合失調症なので途中から「統合失調症だな…」とわかりました😞
旦那さんはまだ早い段階で病院に行けたんじゃないかな…
うちは警察沙汰にもなり病院につれていこうとしたら走ってる🚗の窓から飛び降り逃げ出しました😅
結局保健センターの人に捕まり強制入院で閉鎖病棟に入りました
でも治りが早く今は普通に働いてますよ~✋

旦那さんも薬さえ飲んでいれば大丈夫だと思います😌

赤ちゃんのお世話に仕事、旦那さんのことなどやることいっぱいだと思いますが、愛さん自身が倒れないようにがんばってください✌

  • << 440 💓がんもさん💓 貴重な お時間のなかで 全て読んでくださり ありがとうございました✨ 病に気づいてあげられなかった父には 何の精神疾患があったのか今となっては もうわかりませんが、 きっと父も大変辛かったと思います。 夫は現在、 副作用で糖尿病にならないよう、セロクエルを減薬し ロナセンに切り替えている最中です。 お姉様、 同じ病なんですね…。 大変お辛かった事と思います。 措置入院をされて 現在社会復帰に到っている事実。 今の私には大変励みの お言葉です。 薬を絶やさず、 夫と向き合い、 たくさん支えて行きたいと思います😄✨ 優しいお言葉 ありがとうございます✨

No.433 10/09/02 10:37
なお ( 10代 ♂ 4MYDxe )

>> 424 ✨✨皆様✨✨ 大変長いものを読んでくださって、 本当に ありがとうございました✨ 応援してくださった皆様に、今一度 お礼を申し上げます… 愛さん。お疲れ様でした!!今まで大変でしたね😥最初愛さんとヒロヤさんの事をみつけたのが149スレ目。全てを読んで衝撃を受けました。これがノンフィクションなのか!?って。
この時にはもう愛さんとヒロヤさんのストーリーにハマってました。毎日仕事が終わり次第ここに見にきて『更新はまだかぁ』ってなかんじで依存してましたね(笑)
でも最終的には幸せそうで良かった😁
これからも愛さん、ヒロヤさん、赤ちゃんでお幸せに!!!
愛さんのストーリーに出会えて本当に良かったと思います。
お疲れ様でした!

  • << 441 💓なおさん💓 今までお付き合いくださりありがとうございました✨ 見入って読んでくださったなんて大変嬉しいです😄💓 たくさん幸せになりますね❤ ありがとうございます✨

No.434 10/09/02 11:52
双子ママ ( SddDxe )

愛さん。お疲れ様でした。毎日更新を楽しみにしていました。…涙が止まらなくて職場に戻れません(笑)伝えたいこと沢山ありすぎて書けませんが…愛さん、ありがとう!!!これにつきます。

  • << 442 💓双子ママさん💓 毎日楽しみにしてくださったなんて とても嬉しいです✨ 読んでくださり ありがとうございました✨ 私まで涙が出てしまいそうです(笑)💓 双子ママさんに たくさんの幸せが訪れますように❤ ありがとうございます✨

No.435 10/09/02 12:43
愛 ( Mmp1xe )

>> 427 お疲れ様でした😌 私の知り合いの知り合いの方が統合失調症で 薬と病気と上手く付き合って社会で適応されているようですよ😄   これから先はも… 💓たきざわさん💓


読んでくださり
ありがとうございました✨

病気とうまく付き合いながら社会復帰されている事実は、
私にとって大変励みになるお言葉です✨

優しいお言葉
大変嬉しく思います✨💓

ありがとうございます😄✨

No.436 10/09/02 12:45
愛 ( Mmp1xe )

>> 428 愛ちゃんの生きて来た道を毎日読ませていただいておりました。 今日までお疲れさまでした。 愛ちゃんが産まれてきて✨おめでとう✨ 愛ちゃんの… 💓ちさとさん💓


長い間読んでくださり
ありがとうございました✨

ちさとさんのお言葉、
大変ありがたく胸にしみています。

きっときっと
たくさんの幸せを見出だしていきますね❤

ちさとさん、
ありがとうございます✨

No.437 10/09/02 12:53
愛 ( Mmp1xe )

>> 429 愛さん、お疲れ様でした。 愛さんの歩んできた道、長く険しい道のりだっと思います。 でも、我が子を手に 自分が産まれてきたことに感謝し し… 💓†レン†さん💓


読んでくださり
ありがとうございます✨


†レン†さん
さぞお辛い事と思います。
【底まで落ちた後は、上がるのみ】と
よく言いますよね😄

希望を持って進む事。
私も大切だと思います。


†レン†さんに たくさんの幸せが訪れますように❤

†レン†さんも
無理をし過ぎずご自愛くださいね😄✨

No.438 10/09/02 12:55
愛 ( Mmp1xe )

>> 430 愛さん涙が出てとまりません💧 自分の人生についてもあらためて考えさせられました😢愛する旦那様 愛娘様と 幸せな毎日をお過ごし下さいね😊貴重な… 💓バツ1さん💓


読んでくださり
ありがとうございました✨

これからたくさんの幸せを見つけ、感じながら生きて行きたいと思います😄✨

お優しい言葉
ありがとうございます✨

No.439 10/09/02 12:59
愛 ( Mmp1xe )

>> 431 愛さんこんにちは😃 30歳にして、とても壮絶な人生でしたね。 でも今は、前向きに愛さんの幸せを掴んでいて、ホッとしました☺ 私も愛です😃 … 💓愛2さん💓


いままで読んでくださり
ありがとうございました✨

『愛』。
とても気に入ってます😄💓

同じ名前だなんて
近く感じちゃいますね😆✨

愛2さんに
たくさんの幸せが訪れますように❤

No.440 10/09/02 13:06
愛 ( Mmp1xe )

>> 432 全部読ませていただきました😄 幼い頃の虐待…酷かったですね 客観的にみてお父さんも精神的になにかあったように思いました 旦那さんは体調いか… 💓がんもさん💓


貴重な お時間のなかで
全て読んでくださり
ありがとうございました✨

病に気づいてあげられなかった父には
何の精神疾患があったのか今となっては もうわかりませんが、
きっと父も大変辛かったと思います。

夫は現在、
副作用で糖尿病にならないよう、セロクエルを減薬し
ロナセンに切り替えている最中です。


お姉様、
同じ病なんですね…。
大変お辛かった事と思います。

措置入院をされて
現在社会復帰に到っている事実。
今の私には大変励みの
お言葉です。

薬を絶やさず、
夫と向き合い、
たくさん支えて行きたいと思います😄✨

優しいお言葉
ありがとうございます✨

No.441 10/09/02 13:08
愛 ( Mmp1xe )

>> 433 愛さん。お疲れ様でした!!今まで大変でしたね😥最初愛さんとヒロヤさんの事をみつけたのが149スレ目。全てを読んで衝撃を受けました。これがノン… 💓なおさん💓


今までお付き合いくださりありがとうございました✨

見入って読んでくださったなんて大変嬉しいです😄💓
たくさん幸せになりますね❤
ありがとうございます✨

No.442 10/09/02 13:10
愛 ( Mmp1xe )

>> 434 愛さん。お疲れ様でした。毎日更新を楽しみにしていました。…涙が止まらなくて職場に戻れません(笑)伝えたいこと沢山ありすぎて書けませんが…愛さ… 💓双子ママさん💓


毎日楽しみにしてくださったなんて
とても嬉しいです✨

読んでくださり
ありがとうございました✨

私まで涙が出てしまいそうです(笑)💓

双子ママさんに
たくさんの幸せが訪れますように❤

ありがとうございます✨

No.443 10/09/02 16:07
ぷるーな ( kRuz1 )

愛さん最後までお疲れ様でした✨
大変辛い思いをして育ってきたのに、前向きな愛さんにたくさんの事を教えてもらった気がします🙇

本当にありがとうございました✨そしてお疲れ様でした☺💕

  • << 446 💓ぷるーなさん💓 最後まで読んでくださってありがとうございます✨ 最愛の夫と最愛の我が子。 叶わないと思っていた生活が今この手にある私は、 ようやくスタートを切れました😄✨ 一緒に生きて歩んで行ける幸せや喜びを噛み締めながら いっぱい幸せを見出だしていきますね❤ ぷるーなさん ありがとうございます✨

No.444 10/09/02 17:59
デブモル ( 20代 ♂ Pdhx1 )

愛さん初めまして🙇

先日から読ませいただいてました😊

お疲れ様でした🙇

文章から愛さんの優しさと一途さが伝わってきました☺

これからも幸せな家庭を気づいて行って下さい😊

  • << 447 💓デブモルさん💓 読んでくださり ありがとうございました✨ きっときっと 幸せな家庭を築きあげていきますね❤ デブモルさん ありがとうございます😄✨

No.445 10/09/02 21:42
トリネコ ( 30代 ♀ kFWG1 )

愛さん、はじめまして✨そして完結お疲れ様でした❗

本当に、名前そのもの「愛」に溢れた方だなあと、読んでいて思いました☺

どうか、お幸せに❗

  • << 448 💓トリネコさん💓 読んでくださり ありがとうございました✨ トリネコさんありがとうございます✨✨ たくさんの幸せを見つけて噛み締めていきたいと思います😄❤ トリネコさんのこの先に たくさんの幸せが訪れますように❤

No.446 10/09/03 12:53
愛 ( Mmp1xe )

>> 443 愛さん最後までお疲れ様でした✨ 大変辛い思いをして育ってきたのに、前向きな愛さんにたくさんの事を教えてもらった気がします🙇 本当にありがと… 💓ぷるーなさん💓


最後まで読んでくださってありがとうございます✨


最愛の夫と最愛の我が子。
叶わないと思っていた生活が今この手にある私は、
ようやくスタートを切れました😄✨

一緒に生きて歩んで行ける幸せや喜びを噛み締めながら
いっぱい幸せを見出だしていきますね❤

ぷるーなさん
ありがとうございます✨

No.447 10/09/03 12:55
愛 ( Mmp1xe )

>> 444 愛さん初めまして🙇 先日から読ませいただいてました😊 お疲れ様でした🙇 文章から愛さんの優しさと一途さが伝わってきました☺ これから… 💓デブモルさん💓


読んでくださり
ありがとうございました✨

きっときっと
幸せな家庭を築きあげていきますね❤

デブモルさん
ありがとうございます😄✨

No.448 10/09/03 12:57
愛 ( Mmp1xe )

>> 445 愛さん、はじめまして✨そして完結お疲れ様でした❗ 本当に、名前そのもの「愛」に溢れた方だなあと、読んでいて思いました☺ どうか、お幸せに… 💓トリネコさん💓


読んでくださり
ありがとうございました✨

トリネコさんありがとうございます✨✨

たくさんの幸せを見つけて噛み締めていきたいと思います😄❤

トリネコさんのこの先に
たくさんの幸せが訪れますように❤

No.449 10/09/03 13:05
ちび ( ♀ uXzn1 )

こんにちは。
全部読ませて頂きました。
フィクション?と思いたくなるような、大変な人生を歩まれてきたのですね。

実は私の家も父の暴力が酷く、何回警察のお世話になったか数え切れないくらいです。
母は暴力で何度か救急車で運ばれ、何度か入院、手術しました。

一家はバラバラになり、私は母の元へ、弟は父の元へ。
離れて生活することになりました。

父からの暴力を受け続けていた弟は、グレて鑑別所に入り、手に負えないと、父は弟を捨てました。

弟は母に引き取られましたが、悲惨な幼少期を過ごしてきた為、主さんの旦那様と同じ、統合失調症にかかりました。

私と母は、毎日弟からの暴力を受け続けました。
私は自殺未遂を繰り返していました。

弟は、病気になってからもう13年になります。
相変わらずです。

統合の人の看病がどんなに大変かよくわかります。

一緒に頑張りましょうね。

No.450 10/09/03 14:35
愛 ( Mmp1xe )

>> 449 💓ちびさん💓

貴重なお時間のなかで
全て読んでくださり
ありがとうございます✨

途中、
フィクションかな?と思われた方もおられましたね(笑)😄 ちびさん。私は ちびさんの生い立ちに胸が締め付けられます。
私の母も、もし知的障害をわずらっていなければ
ちびさんのように一家はバラバラになっていたかもしれません。

数え切れない程ちびさんは涙を流した事と思います。本当にお辛い事と思います。
この世に存在する人たくさんのストーリーの中で、
辛い出来事・過去はきっと たくさんの方が持っているでしょう。
辛い出来事に大小は無く、比べるものでも無く、
たとえどんな事でも当事者が耐え難い出来事だ。
と感じれば、それは大きな不幸と感じ、
当事者が心を成長させる過程・幸せに繋がる過程 などとのちに感じる事が出来たらそれは大きな不運とは感じない事と思います。
【物事は考え方1つ】とは よく言ったものですね😄

弟さん自身もさぞお辛い事と思います。
完治出来る事を祈りながら一緒に頑張っていきましょうね😄❤


ちびさん。
ありがとうございます✨
ちびさんのこれからに
たくさんたくさん幸せが 訪れますように❤

No.451 10/09/04 14:30
ポテチ ( 40代 ♀ XVdl1 )

愛さん お疲れ様でした。
ヒロヤさんが発症してから、更に食い入るようにレスを追っていました。
それは、私が数年前にサイトで知り合ってしばらくお付き合いした男性の行動にヒロヤさんの行動がソックリだったからです。
陰で友達に有り得ない嘘をつかれ、私は孤立しました。彼しかいない世界で始終監視されるように1日何十通のメール、仕事中にもかかわらず出るまで着信。出れば「誰とどこにいるんだ?」夜中には「死にたい」と。朝まで電話で説得しては夜にはまた…の繰り返し。今「統合失調症」と言う病気を知り合点がいきました。
私は子供がいますので、仕事に影響が出た時点で冷たいようですが彼とは関係を切りました。最後まで自殺をほのめかされ、しばらく辛い時期がありました。しかし、どちらにしても 一生面倒を見る覚悟がないと付き合ってはいけない難しい病気と思われますので、遅かれ早かれ私には対応できなかったと思います。なので、主さんのヒロヤさんに対する深い愛情にとても感動しました。
私の娘の名前も「愛」です。
主さんのように 賢く慈悲深い女性になって欲しいです。

  • << 455 💓ポテチさん💓 最後までお付き合いくださってありがとうございました✨ ポテチさん ありがとうございます✨ ポテチさんのご知人、大変でしたね。 難の選択だったかと思います。 娘さん、私と同じ名前だなんて❤ 私のような道では無く、 娘さんには たとえほんのわずかにでも辛いと感じる事が訪れる事の無いような日々を歩み、 たくさんたくさん 幸せが降り注ぎますように❤
  • << 459 夕方から一気に全部 読ませてもらい 愛さんに対し 言葉にならなぃ気持ちです😢 私も、まだまだ頑張んなきゃ って思いました。 お疲れ様でした🙇

No.452 10/09/06 16:41
美貴子 ( ♀ hXrk1 )

愛さん、お仕事の件と出産と小説の完結おめでとうございます‼愛さんの周りは色んな障害を抱えた人が多いけど、愛さんの存在がその人達を癒すんだろうなと思いました。そして、ご主人が愛さんを癒すんでしょうね....素敵な循環ですね。これからの穏やかな日々を祈ってます。

  • << 456 💓美貴子さん💓 読んでくださり ありがとうございます✨ 美貴子さんのおっしゃる通り、 私は夫に癒され過ごしています😄❤ 美貴子さん、 ありがとうございます。 美貴子さんにも 穏やかで幸せな日々が たくさん訪れますように❤

No.453 10/09/07 00:17
くにままま ( m8F8xe )

全部読ましていただいて涙でいっぱいです😭自分の悩みなんてちっぽけだなと凄く感じた😭

  • << 457 💓くにまままさん💓 全部読んでくださって ありがとうございます✨ 事柄に向き合う辛さを少しでも感じるから、 悩みとなっている事と思いますので、 ちっぽけだなんて そんな事はありません💓 それこそ 私のちっぽけな生き様に 涙をくれた くにまままさんの優しいお心に 私は涙が出ます😆✨ くにまままさんの悩みの種、うまく処理出来ると良いですね😄 自分の未来への希望を見つける事で自分の幸せを作り出す事ができ、 命さえあれば 大小なりの 幸せが転がっています。 希望を見つける事が出来ない間は悩みとなり、 盲目となり幸せが見えなく感じなくなり、 希望を見つける事が出来ると、小さな幸せをも見つける事ができ、解決しますね😄❤ くにまままに たくさんの幸せが訪れますように❤

No.454 10/09/08 02:32
ぶーちゃんママ ( kpTi1 )

涙で画面が読めません(;_;)


自己犠牲を自己犠牲と思わない、『愛』に溢れた方ですね(T_T)
ほんと自分の悩みがいかにちっぽけか…💦

これからの主さんの人生に幸せがたくさん降り注ぎますように…🍀
主さんとご家族にたくさんの笑顔が咲きますように…🌸

  • << 458 💓ぶーちゃんママさん💓 読んでくださって ありがとうございます✨ 両親がくれた名前通りに 生きているのでしょうかねー(笑)😆 私なんかに涙をくださり、ありがとうございます❤✨ ぶーちゃんママさんと ぶーちゃんママさんの大切な方々にも たくさんの笑顔と幸せが降り注ぎますように❤

No.455 10/09/16 10:58
愛 ( Mmp1xe )

>> 451 愛さん お疲れ様でした。 ヒロヤさんが発症してから、更に食い入るようにレスを追っていました。 それは、私が数年前にサイトで知り合ってしばらく… 💓ポテチさん💓


最後までお付き合いくださってありがとうございました✨

ポテチさん
ありがとうございます✨

ポテチさんのご知人、大変でしたね。
難の選択だったかと思います。

娘さん、私と同じ名前だなんて❤
私のような道では無く、
娘さんには たとえほんのわずかにでも辛いと感じる事が訪れる事の無いような日々を歩み、
たくさんたくさん
幸せが降り注ぎますように❤

No.456 10/09/16 11:01
愛 ( Mmp1xe )

>> 452 愛さん、お仕事の件と出産と小説の完結おめでとうございます‼愛さんの周りは色んな障害を抱えた人が多いけど、愛さんの存在がその人達を癒すんだろう… 💓美貴子さん💓


読んでくださり
ありがとうございます✨

美貴子さんのおっしゃる通り、
私は夫に癒され過ごしています😄❤

美貴子さん、
ありがとうございます。

美貴子さんにも
穏やかで幸せな日々が
たくさん訪れますように❤

No.457 10/09/16 11:14
愛 ( Mmp1xe )

>> 453 全部読ましていただいて涙でいっぱいです😭自分の悩みなんてちっぽけだなと凄く感じた😭 💓くにまままさん💓


全部読んでくださって
ありがとうございます✨

事柄に向き合う辛さを少しでも感じるから、
悩みとなっている事と思いますので、
ちっぽけだなんて
そんな事はありません💓

それこそ
私のちっぽけな生き様に
涙をくれた くにまままさんの優しいお心に
私は涙が出ます😆✨

くにまままさんの悩みの種、うまく処理出来ると良いですね😄

自分の未来への希望を見つける事で自分の幸せを作り出す事ができ、
命さえあれば 大小なりの
幸せが転がっています。

希望を見つける事が出来ない間は悩みとなり、
盲目となり幸せが見えなく感じなくなり、

希望を見つける事が出来ると、小さな幸せをも見つける事ができ、解決しますね😄❤

くにまままに
たくさんの幸せが訪れますように❤

No.458 10/09/16 11:17
愛 ( Mmp1xe )

>> 454 涙で画面が読めません(;_;) 自己犠牲を自己犠牲と思わない、『愛』に溢れた方ですね(T_T) ほんと自分の悩みがいかにちっぽけか…💦… 💓ぶーちゃんママさん💓


読んでくださって
ありがとうございます✨


両親がくれた名前通りに
生きているのでしょうかねー(笑)😆

私なんかに涙をくださり、ありがとうございます❤✨
ぶーちゃんママさんと
ぶーちゃんママさんの大切な方々にも
たくさんの笑顔と幸せが降り注ぎますように❤

No.459 10/09/17 21:43
プチプチ ( Sgbr )

>> 451 愛さん お疲れ様でした。 ヒロヤさんが発症してから、更に食い入るようにレスを追っていました。 それは、私が数年前にサイトで知り合ってしばらく… 夕方から一気に全部 読ませてもらい 愛さんに対し 言葉にならなぃ気持ちです😢 私も、まだまだ頑張んなきゃ って思いました。 お疲れ様でした🙇

No.460 10/09/18 22:17
愛 ( Mmp1xe )

>> 459 💓プチプチさん💓


長時間かけて読んでくださりありがとうございます✨

生きているなかで
頑張れない。
そんな時は、
無理に頑張ろうとせず
お休みしながら私は
また歩き出しています😄

プチプチさんも
頑張りすぎず、
たくさん楽しい事を探し、見つけ、生み出して
1つでも多くの幸福をあじわう人生を歩んでくださいね😄❤

プチプチさん、
ありがとうございます❤✨

No.461 10/09/20 21:31
さぇ ( 2ylDxe )

愛さん

私も今、彼に反対され、我が子を産むことを悩んでいます
産まれてきても、父親がいなければ恨まれるだろうか… 悲しい思いをさせてしまうだけなんだろうか…
ただ漠然と不安に駆られる毎日です だけど、愛さんのように、いつかは『お母さん、産んでくれて、ありがとう』と… その言葉を信じたい… 私の元へ来てくれた命を大切にしたい… 愛さん、私、頑張ります ありがとう…

  • << 464 💓さぇさん💓 おめでたいはずの出来事が彼氏さんによりとてもお辛い環境におかれた事と思います。 産まれてきた赤ちゃんが 生涯、さぇさんに愛され続ける事が出来るなら きっとお子さんは さぇさんに かけがえのない愛情を見出だす事と思います。 深い愛情を望む時。 見返りを求める事のない 自らの深い愛情の過程が、自分の愛する人から自分を愛してもらえる結果に繋がる事と思います。 さぇさんに 多くの幸せが訪れますように❤

No.462 10/09/22 00:50
☆ミント☆ ( 10代 ♀ YPfExe )

愛さん.はじめまして😄

昨日の夜中にこのスレを見つけまして少ない時間ですが空いている時間を使い.今最後まで読み終わりました😌♥


途中.私だけかもしれませんが不快なレスがいくつかありとても残念でした😞



愛さんはこれまでに数えきれぬほどの苦しみと辛さを味わったでしょう。
しかしこれからはいろんな人に頼ったり助け合ったりして生きていってください。



愛さんの文章力はすごいもので.とても読みやすかったです✨
途中.何度も涙を流しました😢


実際のお話とは想えないような内容で驚きと共に.共感に近い気持ちもありました。
父親様に嫌がらせ等をされてもいざ.死を目の前にすると助けたい気持ちになる...
人間という生き物はとても不思議ですね。

でもそんな気持ちを持つことができた.辛くても苦しくても一人でがむしゃらに頑張ってきた愛さんを私は誇りに想います。


まだまだ言いたいことはあるのですが.とても長くなりましたし夜分遅いので今日はこの辺で失礼させて頂きます😌✨


愛さんや旦那様.娘様の幸せを心からお祈り致します✨

  • << 465 💓☆ミント☆さん💓 貴重なお時間の中 最後まで読んでくださり ありがとうございます✨ ☆ミント☆さんのあたたかいお言葉、お優しい涙。 大変嬉しく胸にしみています。 こんな私への☆ミント☆さんのお言葉がどんなにどんなにあたたかく、そして どんなに励みとなった事か。 大変嬉しく、言葉が見つかりません。 本当にありがとうございますm(__)m✨ ☆ミント☆さんのお言葉で私、きっともっと強くなれる気がしました。 もしかしたらこれまでの私には まだまだ想像も出来ない事が、これから先に訪れるかもわかりません。 でもきっと 乗り越え、そしてまた 幸せを掴みたいと思います😄✨

No.464 10/09/27 03:06
愛 ( Mmp1xe )

>> 461 愛さん 私も今、彼に反対され、我が子を産むことを悩んでいます 産まれてきても、父親がいなければ恨まれるだろうか… 悲しい思いをさせてしま… 💓さぇさん💓


おめでたいはずの出来事が彼氏さんによりとてもお辛い環境におかれた事と思います。

産まれてきた赤ちゃんが
生涯、さぇさんに愛され続ける事が出来るなら
きっとお子さんは
さぇさんに かけがえのない愛情を見出だす事と思います。

深い愛情を望む時。
見返りを求める事のない
自らの深い愛情の過程が、自分の愛する人から自分を愛してもらえる結果に繋がる事と思います。


さぇさんに
多くの幸せが訪れますように❤

No.465 10/09/27 03:15
愛 ( Mmp1xe )

>> 462 愛さん.はじめまして😄 昨日の夜中にこのスレを見つけまして少ない時間ですが空いている時間を使い.今最後まで読み終わりました😌♥ 途中.… 💓☆ミント☆さん💓


貴重なお時間の中
最後まで読んでくださり
ありがとうございます✨


☆ミント☆さんのあたたかいお言葉、お優しい涙。
大変嬉しく胸にしみています。

こんな私への☆ミント☆さんのお言葉がどんなにどんなにあたたかく、そして
どんなに励みとなった事か。
大変嬉しく、言葉が見つかりません。
本当にありがとうございますm(__)m✨

☆ミント☆さんのお言葉で私、きっともっと強くなれる気がしました。
もしかしたらこれまでの私には まだまだ想像も出来ない事が、これから先に訪れるかもわかりません。

でもきっと
乗り越え、そしてまた
幸せを掴みたいと思います😄✨

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