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産んでくれてありがとう☆『愛より』(ノンフィクション)

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愛( 30代 ♀ Mmp1xe )
10/09/27 03:15(更新日時)

ある日の個人産院。


「臍の緒首に巻き付き、骨盤狭くて出られなく、赤ちゃんの頭が曲がってきてるので帝王切開します。」


陣痛が弱いまま局部麻酔。

「…あれっ。お母さん昨日お酒のんだ?麻酔の効きが悪い…。」


「いぃえ。私お酒なんかのんでません。アルコール私苦手で…。」


麻酔が効くまで待った。


「お母さん、ココ感覚ありますか?」

「あります。」


さらに麻酔。


「お母さん、これ以上麻酔できない!赤ちゃん弱って来てるから!私の手をおもいっきり握って!頑張ってよ!お母さんっ!!」


「ーっ!!!」
「痛ぁいぃーっっ!!!!」


あたしが産声をあげた。

No.1378746 10/07/25 02:09(スレ作成日時)

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No.151 10/07/31 22:26
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤは言った。

「愛、どぅする?
子供とか出来たら親の助け無しよりは、あった方がいいと思ってる。
俺ら実家戻ったら、愛も俺の親のそばにいるし俺安心して仕事いける!!」


『ヒロヤの親のそばにあたしがいると安心して仕事出来る??』


「ねぇ、ヒロヤ…。
それ、どういう意味?
あたしが何かするとでも言いたいの?
っていうか、今まで仕事しなかった理由って
ヒロヤがあたしを見てないと、あたしが浮気するって思ってたってこと…?」


「うん…。ごめん。
愛を見張ってないと浮気しちゃう気がして、その考えを掻き消そうとしても無理なんだ…。」



…あたしは失望した。

あたしは付き合いだして
6年間、1度もそんな事していない…。

そもそも、そんなくだらない理由で仕事出来ない。
だなんて何!?


『あたしの父がヒロヤに言った事…。
そんなに引きずっていたなんて…。』


父を恨む気持ちと、
いっこうに [あたし]という人間を見てくれてない
ヒロヤに対する残念な気持ちが入り混じり、
あたしはヒロヤの家に住む事を考えた…。

No.152 10/07/31 23:22
愛 ( Mmp1xe )

でも、
今までずっと拒絶されつづけたあたしが
ようやく受け入れられた事が、
周りを見えなくさせるくらい嬉しかった。


そして、
ヒロヤが働き、あたしと家庭を築いて行く。
これが何より あたしを舞い上がらせた。




そしてあたしとヒロヤは
ヒロヤのお母さんと話した。

「ママ?あたしたち、この家に入ってもパパは本当に大丈夫なの?」

「大丈夫!なんかあっても私がいるじゃない!
それにパパ、大丈夫よ。
心配しないで、うちにおいで。」



あたしたちは
大好きなヒロヤママを信じ、
ヒロヤの家に移る事を決めた。

No.153 10/07/31 23:35
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤの家に引っ越す前に、
あたしたちはヒロヤのお父さんと話しをした。


「俺たち、一緒に暮らすよ。籍をいれてから。」

「いや~、なんも籍入れなくもいいべ。
籍入れなくたって変わらないぞ!」

「えっ?一緒に住むって事は結婚していいって事だよな?」

「…まぁ、それもそうだけど急がなくてもいいべ。
籍入れるとかは とりあえずおいて 住めばいいべや。」



『なんで一緒に住もうって言ってきたのに
籍入れるとなると、こんなに拒むの??』


あたしは不安になった。

なんかわからないけど嫌な予感がした。

でもヒロヤとの結婚を夢みていたあたしは
そんな予感もスグ吹き飛ばしていた。


そして、
籍を入れる事を決めた。

No.154 10/07/31 23:42
愛 ( Mmp1xe )

『あたしのお母さんになんて言おう…』


ヒロヤが働いていない事を知っていた母。
まして、親と同居なんて
反対するのは絶対に当たり前だ。


是が非でもヒロヤと結婚したぃあたしは、
ヒロヤが働いた と嘘をついてしまった。
そして、親との同居も
説得しまくった。




こうして
この時のあたしは
若さでヒロヤだけしか見えていない結婚をした…。

No.155 10/07/31 23:47
愛 ( Mmp1xe )

お義父さんお義母と一緒に4人で役所へ行き、入籍した。
もちろん、
お金がないので式もあげていない。


あたしの母は
『あたしのウエディングドレスが見れない。』
と、残念がっている。



あたし名義のマンションを引き払い、
ヒロヤの家へ
こうして同居する事になった。

No.156 10/07/31 23:57
愛 ( Mmp1xe )

入籍した日。

チカは彼氏と別の家に住んでいた。

そのチカがすごぃ勢いで
突然家にきた。

「お兄ちゃんたち、家に帰ってくるの!?!?
あたし、家に帰っくるから!!」


『!?!!
チカ…帰ってくる?
えっ!?どぅいう事??
私たちと一緒に住むって事??
っていうか、今日入籍したのに、おめでとうも無し…??』




1週間後、
チカは彼氏と結婚して家に帰ってきた。



こうして
3世帯同居で暮らす事になった…。

No.157 10/08/01 00:03
愛 ( Mmp1xe )

お義父さんお義母さん、
あたしとヒロヤ、
チカと旦那。

計6人で住んでいる家。


お義母さんだけは
スゴク嬉しそうにしている。



3世帯。
幸せに何も無しなわけがなかった…。


チカの凄い勢い。
手の平返したように優しいお義父さん。


あたしは地獄のフタを開けてしまった…。

No.158 10/08/02 23:29
愛 ( Mmp1xe )

チカ夫婦は、作ってもらったチカ部屋。
あたしたちは一番小さな間取りの部屋で住む事になった。

チカの旦那は普通の仕事をして帰宅、チカは旦那の帰宅後夜働きに行く。

ヒロヤは仕事を必死で探し、
あたしは今までの仕事を続行。


『…あれっ。
お義父さん、仕事休みなのかな?』


「お義父さんは仕事お休みですか?」

「俺、仕事辞めたんだ。」


『…!?
仕事辞めたなんて聞いてなかったし…。』


そして、ヒロヤと一緒に仕事を探すお義父さん。

「なかなか仕事が無いな」 といつも帰って来る。


お義母さんは20年越しの仕事に通っている。


そんなある日、
お義母さんからとんでもない事を聞かされた。

  • << 160 昨日と今日で全部読んでしまいました✋💦漫画とかでそぅぃぅ話ゎ読んだことがあったけど現実にそんな事がぁるなんて信じられません😨😨😨この続きも読みたいです💖辛ぃ過去だと思いますが,頑張って下さい✨↑上からでごめんなさぃ💧

No.159 10/08/02 23:41
愛 ( Mmp1xe )

「愛ちゃん…。実はね…、
お義母さんの職場自体が無くなる(閉める)事になったの…。
話さなくてごめんね。
まさかお義父さん、仕事辞めるだなんて思ってもみなかったもんだから…。」




あたしはこの時、
ヒロヤが仕事無くてあたしだけの給料だったけれど、
「愛ちゃん、7万は入れてね。」
と言われ、
とりあえず7万入れてた。



あたしは身の毛がよだった。

『まさか。
あたし、考え過ぎだよね。お義父さんもお義母さんもすぐ働くつもりだから、あたしたちを呼んだんだょ…』


でも、
あたしの不安は的中した。

No.160 10/08/02 23:43
翔love ( 10代 ♀ cCiF1 )

>> 158 チカ夫婦は、作ってもらったチカ部屋。 あたしたちは一番小さな間取りの部屋で住む事になった。 チカの旦那は普通の仕事をして帰宅、チカは旦那の… 昨日と今日で全部読んでしまいました✋💦漫画とかでそぅぃぅ話ゎ読んだことがあったけど現実にそんな事がぁるなんて信じられません😨😨😨この続きも読みたいです💖辛ぃ過去だと思いますが,頑張って下さい✨↑上からでごめんなさぃ💧

  • << 166 💓翔loveさん💓 2日もかけて読んでくださってありがとうございます✨ レス、ありがとうございます嬉しいです✨❤ 少しづつではありますが、あたしごとの おいたちを ありのまま書いていきたいと思っています❤ これからも見守っていただけたら嬉しいです✨

No.161 10/08/02 23:59
愛 ( Mmp1xe )

あたしはヒロヤの義父母に優しくしてもらいながら
仕事に励み、
給料が入ると 妹の学費と
実家への援助とこの家に入れる支出を繰り返す。


チカはしょっちゅう

「私、小姑だからぁ~。」

と、あたしに
あきらかな いびりを
建前でふざけ笑いながら 実際本気で やってくる毎日。

ヒロヤのお義母さんは、
あたしをスゴク気に入ってくれて、チカとよりも
お義母さんとあたしは仲良くしている。


実娘より義娘を褒めたたえ、義娘と仲良くしすぎるお義母さんを、お義父さんはもちろんおもしろくない。

ヒロヤもお義父さんも仕事につかないまま日は流れ、
あたしとチカの旦那には、

「じぃさんのお金があるから大丈夫。」

とお義父さんはよく言っている。


でも、次第に理由をつけては8万、9万、10万と
どんどんあたしに 入れるお金を増やしてくる。

『固定資産税がなんとか』とかいろいろ言われても、
一戸建てに住んだ事ないあたしは知識不足。

あたしは言われる通り入れ続けた。

No.162 10/08/03 00:18
愛 ( Mmp1xe )

要求される金額が、
嫁の給料で入れる金額とは思えないほど増えていき、妹の学費が危うくなってきた。

あたしの家の事や生い立ちなんかは、義父母には
いちいち話していない。

だから、
あたしが学費や実家に援助しているなんてことは、義父母は全く知らない。

学費なんかの事はいちいち言わず、
あたしは勇気を振り絞りお義父さんに

「こんなにお金を入れていくと、苦しいです。」

と伝えた。



義父の態度がいっぺんした。

「家賃だ!家賃払ってると思え!!うちに住んでなかったら同じくらいかかってるだろ!!だから同じ事だろ!!」


…あたしは悲しかった。
同居して家賃だなんて…。
しかも、以前の方があきらかにお金はかかっていない。

あたしに口ごたえはできなかった。


義父を軽蔑した瞬間だった。

No.163 10/08/06 22:43
愛 ( Mmp1xe )

朝5時に台所へ行く。

皆の朝ご飯の支度や洗濯をしてから仕事へ向かう日々。


いつものように5時に台所へ行った。

お義父さんがリビングで新聞を読んでいる。


「お前、いつも遅いな!
俺は朝4時には もう起きてるぞ!」



夜、
ご飯の後片付けをし、
皆がお風呂入り
一番最後にあたしはお風呂をいただき、

お義父さんが見張るなか
水1滴も残さず浴室中を拭き取り掃除をし、

ようやく自分の部屋にもどれる時間は夜11時。

自分の手入れをし、
就寝夜12時。

そして
朝4時に起きる生活を繰り返している。

No.164 10/08/06 22:56
愛 ( Mmp1xe )

あれから朝、
4時に起き台所へ行く。

ご飯支度をしているあたしの横にお義父さんが来た!

「ヒロヤの目、赤くなってるぞ!」

「あっ、昨日ヒロヤがお風呂に入った時
シャンプーが目にたくさん入っちゃったみたいですよ~♪」

「…毎日ヒロヤ、
夜へんなもの見せられてるからだべや…」


『!!』


あたしは怒りがこみあげた。
そして、グッとこらえた。

夫婦生活が原因
と言う義父の嫌み。

義父は、あたしと2人の時だけに攻撃し続けてきた。

No.165 10/08/06 23:09
愛 ( Mmp1xe )

「ただいまぁ♪」


仕事を終え、
急いで帰宅したあたし。

ヒロヤとあたしの部屋に行き、座らずスグ仕事の服を
ソファーに脱ぎ捨てていく。

脱ぎ終える前、
リビングから家中に怒鳴り声が聞こえる。


「うちの嫁は 料理も作らんのか!!!!」


あたしは
ソファーに脱ぎ捨てたまま服を片付ける間も無く
リビングへ走る。


「今ご飯支度しますね。」



あたし…。

目の下は真っ黒。
痩せていく身体。
仕事もミスが多くなり怒られる日々…。

身も心も悲鳴をあげていた…。

No.166 10/08/06 23:17
愛 ( Mmp1xe )

>> 160 昨日と今日で全部読んでしまいました✋💦漫画とかでそぅぃぅ話ゎ読んだことがあったけど現実にそんな事がぁるなんて信じられません😨😨😨この続きも読… 💓翔loveさん💓

2日もかけて読んでくださってありがとうございます✨

レス、ありがとうございます嬉しいです✨❤


少しづつではありますが、あたしごとの おいたちを
ありのまま書いていきたいと思っています❤

これからも見守っていただけたら嬉しいです✨

No.167 10/08/07 00:25
愛 ( Mmp1xe )

義父は皆の前でもあたしをいびるようになった。


いまだに義父母もヒロヤも仕事をしていない。



「私、赤ちゃん出来たよ♪」

チカが妊娠した。


この家の家計は、あたしとチカの旦那で成り立っている。

チカの旦那タカヒロは、
そういえば出張が多くなってる…。


「タカヒロ、嫌がるチカを妊娠させやがって!!
子供作ったって事は、
あいつ、この家を欲しい証拠だな!
確信犯の性悪男め!!」


あたしは、チカの旦那が出張多くなった理由がわかる気がした。


もともとのここの住人は働かず、
よそから入った
義息子と義娘の収入でご飯食べてるヒロヤ家族。

その義息子 義娘を ののしりいびる義父…。

意味がわからない。



お義母さんは必死に仕事を探しているのが見える。

優しくてピュアなお義母さん。
あたし、大好き♪



…そんなあたしとお義母さんの関係も、
義父の目が光る中では長くは続かなかった…。

No.168 10/08/07 00:39
愛 ( Mmp1xe )

今日もお義母さんは、
お義父さんの目をきにしながらも、
ご飯を一緒に作ったり雑談して大笑いしたり。

一緒にいるのが凄く楽しい♪


『こんな嫁姑、理想的♪
お義母さん、優しくしてくれて、
こんなあたしを好きになってくれてありがとう☆
ヒロヤがグレテ苦労かけた分、
あたしお義母さんにっ、
いーっぱぃ親孝行するからね♪
お義母さんっ、だぁぃすきっ♪♪』


義母と過ごす少しの楽しい時間も、
これが最後になった…。

No.169 10/08/07 00:54
愛 ( Mmp1xe )

翌日。

「ママおはよー♪今日はご飯何にしよっかねー♪」

「………。」


義母の冷たい視線があたしを凍らせた。


「…ママ?」

「……。愛ちゃん、ご飯支度これからするつもりなの?グズだねぇ。
お義母さん、もぅ作っちゃったよ。
愛ちゃん起きてこないから…。」


『…。4時15分…。』


「ごめんなさぃ。寝過ごしちゃった!本当ごめんなさぃ。」

「……。パパ~、愛ちゃん今起きて来たわ~!
今朝は私が作ったから美味しいよー。」


『!!』


頭からつま先まで
サーッと冷たくなってく
あたしの体。

あたしは固まったまま動けなくなっていた…。

No.170 10/08/07 01:11
愛 ( Mmp1xe )

『あたし…。
お義母さんに何か気に障る事、昨日しちゃったのかな…。』


昨日、一昨日、その前…

何回思い返しても心あたりが見つからない。


『あたしが嫌な事じゃなぃと思っていても、自分が気づかず相手にとってみたら嫌だった。
って事あるし、
きっと
お義母さんにとって嫌な事をあたしがしたから、
お義母さん怒ってるんだ。きっとそうに違いない。』

あたしはお義母さんのもとへ行き謝った。

「ママ、あたし嫌な事したんだょね…。
あたし、そんなつもりじゃなかったし、
まして気づかないなんて とんでもなぃね…。
ごめんなさぃ…。」


「………。チカちゃ~んっ♪」

義母は
後ろを向きチカを呼び、
来たチカと違う話をしだして楽しそうに笑ってる。

チカ自身、
急に変わった義母に戸惑いを感じてるようだったけれど…。

No.171 10/08/09 00:34
愛 ( Mmp1xe )

義母のいびりは、
どこかぎこちない。

「愛ちゃーん、洗濯物の
かけかた違う!
私、姑だから!」
「愛ちゃん、茶碗洗いしてね!姑が嫁に言うのは当たり前だし。」


いびり場所を見つけようと、必死に探してるよう…。
義母のいびりは
あからさまだったから、
あたしは逆に心配になっていた。


『ママ、大丈夫かな…。
何を頑張ってるのかな?
疲れるなら普通にすればいぃのにな…。』


『あたしの心のオアシス。無くなっちゃった…。
…でも、
一体ママは何が嫌だったんだろ…。』



義母のチカへの態度であたしは気づく事になった。

No.172 10/08/09 00:52
愛 ( Mmp1xe )

「おはよっチカ♪
今日もチカは可愛いね♪」

「お母さん、どしたの気持ち悪い。…ってか、
愛と超仲良ししてたのに、何があった?」

「別にお母さん、何も変わらないじゃない。
いつも通り、
チカの方が可愛いって思ってるだけょ♪」


………。
この会話、
あたしが義母に話しかけたら無視されてスグ
あたしがいる前での会話。

あたし、ぴーんと来た!

義父は いつも
あたしが義母と仲良ししてるのを
しかめっつらで
にらんでた…。

この会話から、
たぶん義母が実娘のチカよりあたしの事を可愛がってるように義父がとらえて、

いつものパターンからすると、
[実娘より他人の娘か!!]
とかなんとか言って
義父は義母に怒鳴りつけたんだろぅな……。



そして………。
あたしの読みは命中していた。

No.173 10/08/11 00:08
愛 ( Mmp1xe )

次の日も、
またその次の日も
義母は あたしをいびる。

義父は 義母にいびられているあたしを見て、
『俺は関係してない』
という空気を作りだしながら
あたしに話かけたりするようになった。

ヒロヤとチカは
そんな光景を見て、必死に 『一体、何がどぅなってるのか?』
と探ってる。


あたしは義父の変わった態度をみてわかっていた。

『こいつが仕組んだな…』

暴いてやろうにも
義母は どんどんあたしに冷たくなる一方。

いつしか義母は、
あたしを本気でいびるようになっていた…。

No.174 10/08/11 00:25
愛 ( Mmp1xe )

夜12時就寝、
朝4時に台所、
7時半に家を出て会社に行き、
会社から残業を告げられても、

[嫁が残業だなんて言って家事をおろそかにするなんて前代未聞!]
[残業と言って実は外で遊んでるに違いない!]

とののしられる為、
会社には うまく違う理由を告げ残業を断り、
次第に会社からあたしは
[不必要]という空気が漂いだし仕事に影響が出始め、
6時過ぎに帰宅し、
6時半に台所。
8時にお風呂の支度も挟み、夕飯の後片付け終了9時半。
あたしがお風呂に入り、
上がるのは10時過ぎ。

そして、汗だくになりながら風呂の掃除と水切りをし、
終わるのは夜11時…。


『…あたし
何やってるんだろ…。』

No.175 10/08/11 00:50
愛 ( Mmp1xe )

疲れ果てていた…。


『会社、
クビになったらヒロヤんちから追い出されるし、
お金なかったら、余計なあたしの生活費は今実家に出す能力もないし、
今のあたし行き場無い…。妹の学校どうしよう…。』

『あたしの収入無いと
この家困るくせに、なんであたしにこんな酷い事するんだろ…。』

『ヒロヤ、なんで働かないんだろ…。
やっぱあたしの事大切じゃなぃのかな…。』


あたしは疲労よりも、
悲しさいっぱいになっていた。

No.176 10/08/11 01:00
愛 ( Mmp1xe )

学生の頃、
イジメられてた免疫が
結婚後こんなところで発揮された。

大人になったあたしは、
このいびりの毎日は たえられた。



義父はしびれを切らしたのだろう。

この先あたしに待ち受けていた事は、
さらにヒレツさを増していく…。

No.177 10/08/11 01:45
愛 ( Mmp1xe )

あたし23歳。


離婚も考えたけれど、
もう少し頑張ってみる事にした。


義父母のいびりを発見する事に集中する毎日のヒロヤ。

事あるごとにヒロヤはあたしをかばい、
義父母に立ちはだかり全面的にあたしの味方をしてくれるようになった。



時折あたしは自分の実家に行き、
妹や母の様子を見たり父の具合を見たりしている。

性格が変わったあたしの父。

『いつ死ぬかわからない』

[そんな事する必要なんか無い]と思う半面、
あたしも今、
変わった父と接していると…。

『今のあたしで出来る限りの親孝行したぃ…。』

不思議…。
そぅ思うあたしの死んでた娘心。

あたしの父母は免許は無いままだったから、
車旅行なんかしたことがなかった。

あたしは既に貯めたお金で免許を取っていたから、
義父母に嫌みをいわれながらも
父母妹を車に乗せて近くをドライブして、
うちにはご馳走だった
ケンタッキーを買ってあげて車で食べたりした。

父は涙を流しながら喜んでくれる。


そんなある日、
仕事中ケータイに1本の電話がかかってきた。

「もしもし愛?
お父さん倒れ込んでるの…。」

No.178 10/08/11 01:58
愛 ( Mmp1xe )

「お父さん腰砕けたみたくなって、起こそうとしても立てないの…。」


『!!』


「お母さん、あたしじゃない!!救急車!!」

「えっ?違うのょ愛~。
そんなたいしたことないのー。意識あるし、話してるもの。
救急車とかそんなんじゃないのー。」

「??
…お母さん、だってお父さん立てないんでしょ?
いぃから救急車呼びな!」

「だからぁ、そんなオオゲサな事じゃないんだってばー。愛、今うち来て?
お父さん病院に乗っけてくれる?」

「今あたし仕事中なの。
緊急ならすぐ飛んでくけど、違うならあたし仕事ぬけられなぃんだょ…
心配だからとにかく!救急車呼んでね!!」

上司がにらんでる…

あたしは電話を切った。

No.179 10/08/11 02:16
愛 ( Mmp1xe )

2分経たないうちに
またケータイがなった。

『!
お母さんだ!!』

上司に謝り、電話に出た。上司は冷ややかな空気が
流れている。


「お母さん!!救急車呼んで!!あたし行けないから。」


上司が聞いている。


「愛、救急車呼ぶほどじゃないんだってば。
迎えにきて。」

「だからあたし行けないの!ってか、
あたしそこにいないから、お父さんの状況把握できないんだよ??
本当に救急車ほどじゃない感じなの!?」

「だって、救急車に悪いから…。」

「はっ??救急車に悪いって何!?
やっぱ緊急なんでしょ??
何やってんの!!
早く救急車呼んでよ!!」

「あらやだ愛、本当!お父さんなんでも無いの。
だから迎えにきて乗せてよ。」

「お母さん!?
あたし緊急じゃないなら行けないんだってば!!
本当に本当に大丈夫なんだよね??
なら、ヒロヤ迎えに行ってもらうから待ってな!!」


苛立つあたしに上司は冷ややかな目線…。

「すみません…」

「早く仕事に戻りなさい」

「はぃ」


この流れであたしは
タクシーという文字は冷静になれず 浮かばなかった。

ヒロヤにすぐ実家に向かってもらった…。

No.180 10/08/11 02:22
愛 ( Mmp1xe )

あたしは仕事を続けた。


2時間後、ケータイがなった。


「○○病院です。
お父さん、危篤でICUに入りました。
今スグいらして下さい。」


『!!!!!!』


…一気に速まる鼓動。

わけがわかんない…。

息ができない…。


仕事を急いで早退した。

No.181 10/08/11 02:40
愛 ( Mmp1xe )

タクシーで病院に着いた。

お母さん、妹、ヒロヤ…
そして 看護婦さん…。

興奮で息を切らしながら
つめ寄るあたし。

「お父さんは!?
なんなの!!一体なんなの!!どういう事!?!?」


前に出てきた看護婦さん。
「なんで救急車呼ばなかったんですか!!
こういう時は救急車外来してください!!」


あたし…怒鳴られた。

わけがわかんないあたしは看護婦さんに父の容態を聞く。

「お父さんは…!?」

「食事中でしょう。
心臓発作でほうれん草、 気管入っていまして、窒息です。
病の心臓にさらに負担がかかったようで、今
意識不明の昏睡状態です」


『!?!?』


あたしの目の前にいる母妹ヒロヤ。

ヒロヤは口をあけたまま放心状態、
妹は 怯えふるえ、
母は わめいたり歩き回ったり止まったり泣いたり…
気が狂っていた…。

No.182 10/08/11 02:53
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤに話しかけた。

「一体どんな事だったの!?」

「……。
お父さん……
重かった………。」

「重かったって、だからどんな事あってここにいるの?」

「……。
クターッとなってて…。
体から力が抜けてて……。重かった……。
お父さん…重かった…。」

「ヒロヤ!?」

「お父さん死んでたの…??
白目だったょ…。
わけわかんないょ…。
お母さん、
[大丈夫だから車に乗っけてけ!]って…。
救急車呼ぼうとする俺に、何回も車に乗せてけって…。
[救急車に悪いから]って……。
らちあかなくて
倒れ込むお父さんを
いっこくも早く!と思って、必死に乗っけて走ってきたんだ……。」

No.183 10/08/11 03:07
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤは気がおかしくなっている…。


あたしは母につめ寄る。

「お母さん!!!どういう事!!電話で話したでしょ!
何考えてるの!!
なんで救急車じゃないの!何やってんの!!
どうしてこんな……!」


母は泣きじゃくっている。
「だって…救急車に悪いからぁ…。
こんなにひどいと思わなかったからぁ…。
だって……。
…………………。」


母に対して絶え間ない怒りが込み上げてきた!!

「いぃかげんにして!!
お父さん、死んじゃったらどうするの!!」


「静かにして下さい!」


看護婦さんに怒られた。


理解が出来ず、
自分を責め、
息の出来ない沈黙時間が刻々と過ぎる…。


『お父さん…。ごめんね。お父さん…生きて。
目を覚まして…
お願いだょ……。
お願ぃ……。』

No.184 10/08/11 03:31
愛 ( Mmp1xe )

5日後の朝。


父は目を覚まさない。


「今日明日がヤマでしょう。
お父さん、意識はありませんが、ちゃんと声は聞こえていますょ。
話かけてあげて下さい。」


あたしは泣き崩れた。


母は普段より機敏な話し方をしている。

「お父さんの葬儀、お父さんの家系と違う宗派でやる!!」

「はっ!?
お父さんまだ生きてるよ!!お母さん酷い!!
何言ってんの!!ってか…。」

「私の母親の宗派でやる!!」

「お母さん!?どうしたの!?
お父さんのとこじゃないと親戚の人とか、めちゃくちゃな事になっちゃうよ!
お母さんしっかりして!!」


父のICU室。
「お父さんはもぅ死んじゃうからぁ!」

母が大声で話す。
父に聞こえている…。

あたしは母を叩いた。


いつも人見知りでおとなしぃ母。
今のこんな母、見たことない。


そして別室に移動して間もなく…。
親戚が次々集まるなか、
おとなしぃ妹が勢いよく走ってきた…。

No.185 10/08/11 03:48
愛 ( Mmp1xe )

「お、お父さん!!
呼吸止まったって!!」

始めて聞く妹の大きな声。

あたしは母を引っ張った。

「私はあなたがたの宗派ではやりません!!」


母は親戚に吠えている。


「お母さんっっ!!
お父さんが!!」


あたしは母を引っ張りICUへ走る。


扉が開き…。
そこには父を心臓マッサージするお医者さんと看護婦さんたち…。

心電図が マッサージの時だけ動く…。

あたしは涙が大量に溢れ、首を横に振った…。

「午後2時55分。ご臨終です…。」


父の口と鼻から長い管が抜かれてく…。


『こんなに長い管が入ってたなんて…
苦しかったょね…。』


放心状態のまま
大量に溢れこぼれ落ちる涙…。


あたしの人生において、
こんなに辛く哀しい経験は、した事がなかった…。

No.186 10/08/11 04:07
愛 ( Mmp1xe )

家族皆で
安らかな父と霊安室で過ごしていた。


「ご遺体を頼んで下さい。」

哀しんでる時間もわずか。やらねばいけないこと が
山ほどのしかかる。


あたしは何もわからないから母に頼る。

「お母さん…、どうにかしなきゃ…。」

「……。わたし…
わかんない…。お父さん…どうしたの…。
………。……………。」

「お母ぁさん!!しっかりしてよ!!どうすればいいの!!お母さぁんっっ!!」

「わかんない……。」


母は父が死んだショックで気がおかしいのと、
本当に 何をすればいぃかわからないのとで
ひたすら隅で無言になった。


目の前に父が横になっている…。


妹が泣きじゃくってる…。

『あたしが なんとかしなきゃ!!』


泣くヒマなんてない!!

No.187 10/08/11 04:24
愛 ( Mmp1xe )

病院の公衆電話に走り、
電話帳から葬儀屋を探す。
どこを頼めばいいかわからない。

うちから比較的近い住所を見つけて、そこに電話した。

「もしもし、
先程父が亡くなりまして、今 安置してますが、これからどうしていぃかわからないので お願いします。
とにかく母変だしスグ来て下さい助けてください!」


葬儀屋が駆け付けた。

「これからどのような葬儀をご希望ですか?」

「お母さんっ!!しっかりして!ほらっ。」

「…うち、生命保険掛け捨てで、あと2ヶ月経たないと保険下りなかった状態…。だから…。」

「!!
お母さん、葬儀代無いの!?嘘でしょ!!どうすんの!!」

「………。」

「…………。」


黙りこくるお母さんと葬儀屋さん…。


葬儀屋さんが私達をしばらく見て口を開いた。

「お姉ちゃん、お金無いかぃ?」


…あたしはコツコツ貯めていたお金、
この時点で30万円になっていた。


「30万くらいならスグ用意出来ます。」

No.188 10/08/11 04:31
愛 ( Mmp1xe )

「30万か…。お父さんは知り合い多いかな?」

「父の付き合いはわからないんです…。」


泣いてる母と妹…。


「そっか…。密葬ならいろいろ削って40万円くらいで出来ます。足りなかった分は、後ででもいいですょ。それでよろしいですか?」


あたしは いきなり陥った状況に とにかく助けて欲しい。

葬儀屋さんにすがりついた。

No.189 10/08/11 04:43
愛 ( Mmp1xe )

一言も話さなくただ泣き、真っ暗な母と妹。

あたしは葬儀屋さんと話してかなきゃいけない。

『あたしだって……』


葬儀屋さんは 母と妹を見て、何もわからないあたしに凄く優しくしてくれた。
死亡届けの出し方、用意するもの、親戚への連絡…。
たくさんありすぎて
目の前の1つ1つをクリアしていかなきゃ。


あたし…
みぞおちあたりが
なかでふるえてる…。
何この感覚…。
こんな感覚初めて…。
止まらないょ……。

泣きたいのに泣けない、
哀しみをあらわにできない、本当にふるえてる…。


[心で泣く]
聞いた言葉ではあったけれど、
実際に体験すると
想像を絶する苦るしさだった…。

No.190 10/08/11 05:17
愛 ( Mmp1xe )

結局、
葬儀は父かたの方で行った。

母があんな事を親戚にいった為、
親戚腹を立てて、何1つあたしを助ける事はしてくれなかった。

そんな様子を見ていた葬儀屋さんは、いっぱいあたしに優しくしてくれた。

この場合、
喪主が母、施主があたし。だからあたしが動くべきなんだけれど…。
この歳のあたしには未熟すぎてキツカッタ。

父と帰宅してから線香を絶やさないよう、あたしは寝ないで燃やし続けた。

お金がないから車は頼めず、火葬の帰りあたしが父を乗せて家に帰った。

寝ないで動き、精神面からもあったかもしれなぃ。

父を乗せたまま事故を起こした。

幸い、単独で車だけの破損ですんだ。


お金が無いから仏壇も買えない。
お骨を納めたら仏壇や位牌など必要だ。

あたしは途方に暮れながら母を見つめていた。

母はただただ号泣…。
手がつけられない。

No.191 10/08/11 05:29
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤ家族は もちろん手伝ってはくれなかった。


そんな様子を見ていた父かたの親戚の1人のおばさん。
あたしにこう言った。

「仏壇買えないんでしょ。
あんたのお父さんの為に私が買ってやる!
お父さんの為だからね!
仏壇も揃えてくれないんじゃ、いくらなんでも可哀相だもの…。」


あたしは嬉しかった。
初めて助けを差し延べてくれたおばさん。
感謝してもしきれない。

[ありがとう]
この時初めて、本当の感謝という事を知った。


『…お父さん?
お父さんは望まれない子。だって言われてきたんでしょ?
でもこのおばさん、
お父さんに手を差し延べてくれてるよ?
お父さん?よかったね。』

No.192 10/08/11 05:36
愛 ( Mmp1xe )

全てが一段落した。



母は あれ以来どんどん様子がおかしくなっている。
妹は高校の寮に戻った。

あたしはヒロヤ家に戻った。


母が心配でたまらない。
自殺をほのめかしている。
あたしは頻繁に母に電話をし、頻繁に母に会いに行く。


『1人きりより、きっと妹が家に帰ってきたら少しは良くなるよね。』


それまであたしは
時間を見ては
実家に通い続けた。

No.193 10/08/11 05:55
愛 ( Mmp1xe )

『思い返せば
お父さん、入退院スゴク繰り返したな…。
最後は もうダメだから。って病院が家に帰してくれたっけ…。

最後に会った日、
お父さんと少しでも思い出作りたくてまだ一緒にいたかったけれど、
ヒロヤに[今スグ帰ってこないなら別れる]
ってたくさん脅されて…。
結局それが最後になっちゃった…。


[多臓器不全]…。
心臓だけが悪かったのに、最後は全部の臓器がダメになっちゃった…。

57歳。お父さん、寿命だったのかな…。
若ぃよ…。

親戚からいろいろ聞いたよ。お父さん…、
子供の頃からずっと苦しかったまま結局死んじゃったね…。

子供も嫌いだったんだもん、普通の人じゃ考えられたらなぃけど、あたしたちが産まれた事もお父さんにとっては苦痛だったんだね。
[家の前の川で子供の頃、釣りが楽しかった]
そう言ってたね。
お父さん、1つでも楽しい思い出があって良かったよ…。

…でも、それだけの人生で生涯を終えるなんて…。

信じられないよ。
生きてたら、辛い事も楽しい事もたくさんある。
ってよく言うじゃん。

なんでお父さん…それだけなの…。
やっぱり悲しすぎる…。

No.194 10/08/11 06:08
愛 ( Mmp1xe )

ヒロヤ家。


あたしはヒロヤに腹を立てていた。

あの日、
「お父さんと少しでも長く一緒に居たい。」

ってお願いしたあたしに、
「嘘つくな!お父さんを口実にして他の男と遊んでるんだべ!」

って
ヒロヤは勝手に妄想した…。

親の死 を目前にしているあたしに
ヒロヤの安易な妄想を押し付ける。

普通に考えたらひどい!!


あたしはヒロヤと口を聞く気にはなれなかった。
ヒロヤは 申し訳なさそうにしてるけど…。




義父。
「大変だったなー。」

一言のみ。

他の家族は 関わらないように回避態勢。



あたしは
哀しみに蓋をして、また嫁として動き始めた…。

No.195 10/08/11 06:18
愛 ( Mmp1xe )

家に入れる要求金が増し
度重なるなか、

あたしはお金が追いつかなくなった。

嫌みを言われながら仕事に出張を入れ、出張費用などで給料があがるようした。
残業もおしまずした。

家に帰れば ひどいイジメだったけれど、
給料近くなると優しくなる。

あたしは 耐えた。


今考えれば、耐える意味などなかっただろう…。
でもこの時のあたしは
何も後ろめたい事していないのに負ける
なんて事が嫌だった…。

No.196 10/08/12 00:19
ぼにょん ( ♀ VAco1 )

📖見てます。

ノンフィクションなのに
主人公の主さんに対して失礼な言い方かもしれませんが、続き楽しみにしてます。

お母さんの下りも
気になります。

忙しい中だと思いますが、完結に向けて頑張って下さい😃

返レスはいいです✋

小説の途中に失礼しました💦

No.197 10/08/12 23:38
愛 ( Mmp1xe )

>> 196 💓ぼにょんさん💓

レス ありがとうございます✨

文章もあまり上手ではなく長いものを、
読んでくださって光栄です✨

鮮明に思い出しながら
完結にむけて書いて行きたいと思っています😄

見守ってくださって
ありがとうございます✨

これからも読んでいただけたら嬉しいです❤✨

No.198 10/08/13 00:35
愛 ( Mmp1xe )

いつも通り朝4時に台所へ行く。

『父が死んだばかりだし、ほんの少しは優しくしてくれるだろぅ』

そんな事を思ったりしながら家事をするあたし。

「愛~ぃ。
[響]っておいしい酒だょな~。
うまい日本酒もいぃな~。隣の嫁さんは お義父さんに親孝行して偉い子だってょ~。 できた嫁は違うょな~。」

これはいつもの言葉。

義父は きまって あたしに威圧して、こうやってものをたかっている。

義父には誰も逆らえない家。

たかりに関しては、
チカが働いてる時は実娘のチカにまでたかる義父。

『…。 こんな事、今までは耐えれた事なのに…。 お父さん死んじゃった…。お父さんの声…いつか忘れちゃうのかな…。
今はイジメられるのあたしツライョ…。
お義父さんやめてょ…。 父親ってこんなもんなのかな…。
お義父さんに優しくしてほしいょ…。』

みぞおちがふるえたまま 涙で にじんでるまな板…。
『お父さん…。 食べたいものも究極制限されて、最後は水まで制限されて 少しでも長く水が口に入っていられるように氷を舐めてたね…。 渇いた唇…。
辛かったよね…。
よく頑張ったね…。
お父さん…。お父さん…。…………。』

No.199 10/08/13 00:49
愛 ( Mmp1xe )

いつも通り家を出て会社に出勤。


「おはようございます。」

「辛かったね。大丈夫かぃ?」

「はぃ…。」

「無理しないでね…。」

「はぃ…。」


いつも通りに仕事をこなすあたし。

…。でも…。

『あれ…。涙…あれ…。
やばぃ、気をそらさなきゃ。』


手術前、「頑張るぞー!!」
とガッツポーズした父…。

口鼻から取り出した管…。
ありえないくらい
かたく冷たかった父の皮膚…。

………。


鮮明な父が、
数え切れないくらい頭を
占領して消えない。

『お父さん…。』

No.200 10/08/13 00:58
愛 ( Mmp1xe )

父が死んで2ヶ月が経とうとしてる。

死んでスグ、
やらなきゃいけない事に追われ、
ふさぎ込む妹をなだめ、
おかしくなった母をなだめ、
あたしは
『あたしがしっかりしなきゃ!』
って気張ってた…。


でも…。あたしだって…。

会社帰り、
あたしは誰もいない公衆トイレで、
耐え切れず初めて声をあげて泣いた…。

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