産んでくれてありがとう☆『愛より』(ノンフィクション)
ある日の個人産院。
「臍の緒首に巻き付き、骨盤狭くて出られなく、赤ちゃんの頭が曲がってきてるので帝王切開します。」
陣痛が弱いまま局部麻酔。
「…あれっ。お母さん昨日お酒のんだ?麻酔の効きが悪い…。」
「いぃえ。私お酒なんかのんでません。アルコール私苦手で…。」
麻酔が効くまで待った。
「お母さん、ココ感覚ありますか?」
「あります。」
さらに麻酔。
「お母さん、これ以上麻酔できない!赤ちゃん弱って来てるから!私の手をおもいっきり握って!頑張ってよ!お母さんっ!!」
「ーっ!!!」
「痛ぁいぃーっっ!!!!」
あたしが産声をあげた。
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あたしはどんどん太りつづけ、
妹にも辛くあたる日々も増えた。
あたしは生々しい夢にうなされる事が多くなった。
{《「愛、今日は会社の座談会だから一緒にお菓子たべに行こうか。」》
『お父さん以外の人達いるからきっと大丈夫だょね…。お菓子食べたぃ…。ケド着くまでに、またお父さん怒ってあたし叩かれなぃかな…。』}
幼い頃の出来事の夢。
そぅいえば、
あたしは月に1度だけ
怒っていない父と
会社の休憩室にお菓子をもらいに行っていたっけ…。
{『あたちチョコ食べるぅ♪モグモグ…』
《「お金払ってないのに店のものを食べて、悪い子だ!!」》
『お父さん、一緒に何処行くのかなぁ♪』…
『おじさんだぁれ?』
《「悪い子は こうだっ!!」》
『痛いよぉーー!!』
『なんでげんこつするのぉー!!エーンエーン』 }
……あたし
たしか2、3歳の時、
意味が理解出来ないまま
お店のチョコ食べて
何故かお父さんじゃなくて、お父さんの会社の同僚に大声で突然怒られて、
おもいっきりげんこつされて、泣きじゃくったあたしに父は
薄ら笑みをしていたのを
ハッキリ覚えてる…。
こんな嫌ぁな思いだしたくない感情を、
夢で
この時からたくさん見ている。
どんどん太ったあたしは、学校の指定ジャージが
はち切れそう。
「あいつ、やば~ぃ。ジャージきも~ぃ!うっける~!!」
…あたしに聞こえてるょ。
そぅだょね。
聞こえるように言ってるんだもんね。
「椅子、壊れっからアレ!」
…はぃはぃ。
壊れるかもね。
『…んっ?あの子あたしをずっと見てる…。』
あたしの似顔絵を書いてクラス中に見せ、
大笑い。
………。
あたしは 泣きたい気持ちを押し殺しながら
1人ぼっちで学校に通い続けた。
そして卒業アルバム作成。
もちろんあたしは、
皆と担任の先生で勝手に
あたしの変な激写写真を選ばれ、載せられた…。
言うまでもなく、
卒業式は誰も口を聞いてくれず
1人ぼっちで家路をたどった。
あたし15歳。
高校のお金は
母が借金して作ってくれた。
母はこの時すでに
借金まみれになっていた。
いつからだったろう…。
あたしは、
借金取りがチャイムを押すたび
母や父に背中を押され、
「母はいません。」
と言わされた毎日…。
あの時
借金取りは取り立てが厳しくて
電話の嵐、チャイムも豪快、ドアも蹴るのは当たり前。
あたしは背中を押されるたび、毎日ふるえていたっけ…。
『お母さん、なんであたしにいつも怖い思いをさせて平気でいるの…?』
あたしをイジメてたやつが
高校でも一緒になった…。
同じクラスになった。
胃がもわ~んとした。
あたしは意を決した!
『絶対にイジメられないようにする!』
語るも涙の苦労の末、
体重をもとに戻しダイエット成功!
化粧も覚えた。
髪も少し明るくした。
あたしの外見は変わった。
同時にあたしの心にも明かりが差しはじめた。
家を除けば…。
「ただいまぁ。」
自転車で帰ってきたあたし。
『あれっ?自転車増えてる…。』
気づけば家の周りに古びた自転車がたくさん。
父が拾う自転車。
みるみるたまっていた。
『んっ!?なんか黒いものが。』
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
鳩、猫が八つ裂き姿。
辺り一面血だらけの自転車残骸場。
「ウヒヒヒヒヒ!生意気だとこうだ!」
………!!
父がいた…。
あたしは凍り付く。
『!!!!』
昔、友達がうちにくれた猫のランちゃん。
あたしは可愛がっていた。
急いで家に入ったあたしはランを探した。
ランがいない!
「ニャーニャー」
『ラン!?』
あたしは声のする方へ歩み寄る。
『!!!!!!』
ランは、全身ガムテープでグルグル巻きになっていた。
あたしは急いでガムテープを剥がしてあげた。
痛がるランが可愛そうで
心が痛い。
ガムテープを剥がし終えたけれど、ランは腰から下が動かない。
あたしはたまらず父に詰め寄った。
「一体何をしたの!?」
「ウヒヒヒヒヒ!そんなに可愛いか。俺なんもしてないぞ」
あきらかに父がやったという事は間違いない。
父は それ以上何も話さず、ただあたしに笑みを浮かべるだけだった…。
大きくなったあたしに殴る事を控え、
今度は精神的に追い詰めようとしているのか…。
次の日、
ランを病院に連れていき、何かの薬を飲ませた事が発覚した。
ランは足がもとに戻った。
『よかったぁ』
何故ここまであたしたちを苦しめるのか。
あたしは父が許せなくなってきた。
八つ裂きは、
父がにやけながら白状した。
うちに生まれた子猫が1匹づつ家から逃げて行ったのも、
父があとから
「橋から川に落としてやった。にゃぁーって言って落ちてったぞ!ウヒヒヒヒヒ」
白状した。
もぅ言葉が出ない。
あたしは泣きじゃくった。
周りの家はFAXも普通になってきた時期、
あたしんちはダイヤル式
黒電話続行中。
翌日、
1本の電話がかかってきた。
「愛さん、警察まで来て下さい。」
『…?
お父さん、のんだくれてまた警察にお世話になったのかな。』
「なんなんですか?」
問うあたしに警察は答えた。
「昨日の放火は知っていますか?あなたにお話をお聞かせ願いたい。」
『………!?!?』
あたしは混乱した!!
放火って何!?!?
意味わかんないっ!!
っていうか、
なんであたしに電話来てるの!?
パニックになったあたしは、興奮しながら母に話した。
「何かの間違いぢゃなぃの?警察、愛に話聞きたいって言うんだから
とにかく行ってきなさい。」
あたしはドキドキしながら警察へ向かった。
警察に着いた。
あたしは呼吸をととのえた。
「あのぉ、先程 放火の件で電話来たものなんですけどぉ…。」
『いったいどんな話してくるんだろぅ…。』
「こっちに来て!」
「はぃ…」
トコトコついていくあたしに、もぅ1人の警察の人が椅子を出した。
「座って。」
「はぃ…。ぁ…あのぅ…。」
あたしは何もしていないのに ビクビクする。
なんか恐い。
警察の人が口を開いた。
「昨日の○時頃、何処にいましたか?」
『!?!?!?
やっぱりあたし………。』
あたしは疑いをかけられていた。
『でも、なんであたし??』
全く根拠がわからなかった。
「昨日○時は確か…。
家にいました。
でもなんで私なんですか?私疑われてるんですか?」
意味がわかんなぃから知りたい!
その一心だった。
「実はあなたが犯人だと言う密告電話があったんです。」
『!?!?!?!?!?』
ますます意味がわからない。
一体誰!?
何の根拠であたしを犯人に仕立てたの!?
『もしかして、あたしをイジメてた奴………。』
あたしはそう思った瞬間、
「電話の相手は、あなたのお父さんからです。」
『!!!!!!』
あたしは凍り付いた…。
『…お父さん!?
あの人はあたしをどうしたいの…?』
さすがに実父から
[申し訳ありません。娘が犯人なんです。捕まえてください。]
なんて 電話きたら、
警察だって 結構信じてしまうだろう…。
あたしは警察の誤解を解くまでかなりの時間がかかった。
父がお酒で何度も警察に保護されてた事、
家庭内で暴れた時も警察を何度もよんでいた事が
誤解を解く鍵となってくれた…。
妹9歳。
父からの虐待、数年間のあたしからの攻撃。
父世代の男性を見るだけで恐怖にかられ、ふるえ泣く。
指しゃぶりに爪噛み。
手は安心したいあまりに
ボロボロになっている。
あたしは1度も[お姉ちゃん]と呼ばれた記憶が無い。
[「愛」、「ねぇねぇ…」]
あの子は自分からあたしを呼んだ事も無い。
無口な妹に、いつもあたしから話しかけてる。
『八つ当たりしたりてごめんね。お姉ちゃんはあんたを守ってあげるからね。』
きっと 明るく話せるようにしてみせるから!!
「ピポピポッ
ピンポンピンポーンッ!!」
激しく押し鳴らされたチャイム音。
「はぁい。どちらさまですか?」
ドアを開けた瞬間、血の気がひいた。
あの夜、父と母の目の前であたしを撫で回したアイツだった…。
あたしは凍り付いたまま立ちすくんだ。
「お父さんいるかぁぃ。」
酒臭い息。
何事もなかったかのようにあたしにそぅ言った。
「……。は…ぃ。」
あたしは急いで居間に走り父を呼んだ。
父の顔がどんどん真っ青になっていく…。
父は玄関の外でアイツと何か話している。
「おねっちゃーんっ、お姉ちゃーんっっ!」
アイツが叫んであたしを呼んでいる。
あたしの心臓は
すでに息が出来なくなっていた。
母と妹は部屋の隅で青い顔をしている。
靴を履き、
すくむ足を我慢しながら
あたしは外に出た。
父とアイツが並んでる…。
あたしは今にも倒れそう。
「お姉ちゃん、お父さんお姉ちゃんをイジメてるしょー。おじさんお父さんにヤキ入れてやるから!!」
あたしは喉や胸が潰されてるくらい苦くて息ができないまま
複雑な気持ちになった。
次の瞬間、
あたしの目の前で
父はおもいっきりアイツに殴られた。
『はっ!!!!』
何故かあたしは
さらに『ツキーン』と胸が苦しくなり
ショックと、恐怖とで
身体全部が心臓になった。
「どぅだ?
こんなんじゃ許されないなぁ~。お姉ちゃんっっ、ちゃんと見れよ!!」
倒れた父を起こし、
父は きょうつけ させられまた殴られた。
すごい勢いに父が倒れる。
また起こされ、
また殴る…。
涙が出てきた。
『目の前がクラクラする…
息ができなぃ…
心臓が痛ぃ…』
あたしの心臓は破裂しそう。
目の前の出来事が夢なのか現実なのか区別がつかない。
涙が止まらない……。
「やめてーっっ!!!!!!!!」
あたしは奇声をあげた…。
倒れ込んでる父の顔は原型がわからない。
あたしはアイツを睨みつけた。
アイツは去った。
………。
何故だろぅ。
あたし… 辛い……。
苦しぃょ…。
あんなに酷い事されてきたのに 何故…。
あの日、
あたしは泣きながら父を抱えた…。
あたし16歳。
友達ができ、たくさん遊ぶようになった。
毎日が楽しぃ。
友達と遊ぶのがこんなに楽しいものなんて
あたしそんな感情忘れてた…。
そんなある日の事。
友達とお店に入ってご飯♪
あたしは もよおしてトイレにダッシュ。
『もれるぅーっ!!』
小さなトイレ。
扉を開けた瞬間、オシッコ中の男と目が合った!!
『はっ!!』
あたしは男子トイレを開けてしまった…。
慌てたあたしは謝り、
女子トイレで用をたして出た瞬間、
目が合った男が立っている。
あたしは顔が真っ赤になった。
だって角度が悪くて見ちゃったから……
「さっきはごめんなさぃ!」
「いぃですょ。」
あたしは席に戻った。
『目線を感じる…。』
ふと見たら、さっきの男。
『なんか気まずいなぁ…』
あたしと一緒にいた面食い友達。
よりによってこの男に声をかけた。
これが最初の彼との出会いだった。
何度かあそんでいるうちに、彼はあたしを気に入ってくれた。
でもあたしは
男性として好き。という感情は生まれなかった。
それでも彼は
あたしとの交際を望み、
あたしは特別彼氏がいなかったので
いつか好きになっていくかもしれなぃ。
と思い、OKした。
そして
彼氏が出来た。
ご飯食べに行ったり、
ドライブしたり、
それなりにデートを楽しんだ。
ある日
あたしは部屋でボーッとしていた。
「愛ーっ!遊びに来たぁ!」
友達が、あたしの知らない友達を連れて来た。
友達の幼なじみで、
名前はチカちゃん。
チカちゃんとあたしは
始めましての挨拶をした。
チカちゃんと話していくと
めちゃくちゃ波長が合った。
チカちゃんもあたしを好いてくれた。
あたしに 新しい友達が増えた。
チカちゃんとたくさん遊ぶようになり、
いろんな話をした。
チカのお父さんは
精神的な虐待を繰り返す人で、
チカは泣きながら家を出たいと話した。
妹に手をあげなくなったし、あたしだって父から離れたい。
年頃のあたしたちは
お互いの母親にきちんと話をし、
バイトをして2人で共同生活をする事になった。
あきらかに
若気のいたり だった。
彼氏とチカと
いっぱい遊んだ。
『家にたくさんの友達が毎日遊びに来てくれて嬉しい!』
あたしは
経験したことの無い友達関係に有頂天。
高校をサボるようになった。
単位がなくなり、
あたしは留年が決定した。
あたしの彼氏は21歳。
留年を告げたら、
「高校やめて、俺と結婚しよう!!」
『あたしまだ若いし、
彼の事まだ好きになってなぃから嫌!』
あたしは結婚など考えられなかったけれど、
彼氏が何とかしてくれる
と思い、
母に言わず勝手に高校を中退した…。
高校をやめたら
もっといっぱい遊べるようになった。
『楽しくて仕方ないっ♪』
あたしはあの頃若すぎた。
そんなある日、
チャイムが鳴った。
「ピンポーン」
彼くらいの年のヤンキー男が来た。
ヤンキーはあたしを睨みつけた。
あたしはハンパじゃなく
ムカついた!!
『何こいつ!!頭来る!!』
チカはヤンキーに走り寄る。
「お兄ちゃぁん♪」
『……!?お兄ちゃん??』
『このヤンキー、チカのお兄ちゃん??』
あたしは目を丸くした。
ヤンキーと玄関で話すチカは嬉しそう。
そしてヤンキーが家に入ってきた。
あたしはヤンキーをにらむ。
「妹が世話になってるみたいで…。」
ヤンキーは、ヤンキー口調であたしに言った。
「いぃぇ…べつに」
腹立つあたしはヤンキーの様子を探った。
そしてヤンキーが帰った。
「愛、ごめんね。
あたしのお兄ちゃん、
中学んときから暴走族入ってそれからグレちゃって。」
聞けばヤンキーも、
チカと同じようにお父さんにやられてたようだ。
数日後、
またヤンキーが来た。
あたしはチカのお兄ちゃんだろうが、
第一印象が悪すぎるので
好意を抱けなかった。
同じく、
ヤンキーもあたしが嫌いなようだ。
運命の赤い糸を信じ、
王子様を夢見ていたあたし。
そんなあたしだったのに
これが運命の赤い糸だったなんて…。
彼氏といつものようにデート。
「チカのお兄ちゃんすごくイカツクテ、
初対面でいきなり
ものすんごい顔で あたしを睨みつけたんだょー!!」
彼は、笑ってる。
家に帰ったあたし達は
チカと3人でヤンキーの話で盛り上がった。
「ブォーン、ブォーンッ」
車のマフラーの音。
ヤンキーがまたうちに来た。
うちに入ったヤンキーは
「少し時間つぶすから…。」
うちに居座った。
あたしの彼は
ヤンキーとたくさん話をして、奴らは仲良くなった。
頻繁にうちに来るようになったヤンキーは、
あたしには やっぱり態度が悪い。
チカは出かけて、
あたし1人で家にいた夜、
いつものようにヤンキーがまた来た。
「チカいなぃけどっ!」
言い放つあたしにヤンキーは
「………。」
『んっ!?ヤンキーなんかあったのかな??』
「家入っていぃか…?」
『ちょっ、ちょっと!!』
勝手に家にあがった。
あたしは しどろもどろ。
勝手にお酒をのみだした。
無言の時間が続く…。
そしてたえきれず
あたしは口をひらいた。
「チカ遅いし、帰ってもらえませんか?」
「愛。俺の頭見てもらえない?」
『はぁ?
あたしの名前呼び捨て?
[ちゃん]くらぃつけろっつーの!
』
「頭どぅしたの?」
「怪我してないか見てくれ」
『怪我??』
あたしは
親指と人差し指で
髪の毛をつまみながら見た。
『…!? ガラス…!?』
ガラスがキラキラと
頭で光ってる。
「さっき、先輩に瓶でヤラれてよぉ…」
その瞬間、
あたしとヤンキーの手が頭で触れた。
即座に逃げた
あたしとヤンキーの手。
あたしたちは
ハッとした。
近距離で目が合い、
あたしもヤンキーも
視線が離れなかった。
この瞬間、
あたしたちは恋に落ちた。
あたしとチカのお兄ちゃんは、
みるみるお互いにハマっていった。
チカのお兄ちゃんの名前は
[ヒロヤ]。
ヒロヤには2年越しの彼女がいる。
あたしも彼氏がいる。
恋って凄い。
何も見えなくさせてしまうんだもん。
あたしとヒロヤは
「話さないといけない事がある。」
と、お互いの相手に言った。
ヒロヤの家に集まった4人。
いきさつを話したヒロヤに
ヒロヤの彼女は方針状態。
あたしの彼は泣いた。
お互いがくっつく為に、
人を傷つけなければならないなんて辛かった…。
次の瞬間、
ヒロヤの彼女が凄い勢いで
走り、トイレにこもった!!
「きゃぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
初めて聞く 女性の声帯から出る限界の奇声。
あたしは
辛くて
胸が押し潰された…。
『ごめんなさぃ…。
ごめんなさぃ…。
ごめんなさぃ…。』
その夜、
4人でヒロヤの家で泊まる事になった。
あたしとヒロヤは ヒロヤの部屋。
あたしの彼とヒロヤの彼女は
居間。
翌朝、
あたしはヒロヤの部屋を出て目撃したものは……。
あたしの彼とヒロヤの彼女が
……。
『寄り添ってる!!!!』
あたしたちは パートナーを入れ替えた状態になった!!
こうして
あたしとヒロヤ、彼と彼女の
交際がスタートした。
数ヶ月後、
彼女の妊娠が発覚した。
あたしは混乱した!
だって、
もしかしたらヒロヤが父親かもしれなぃから…。
あたしは彼女にしつこいくらい 妊娠した月日を聞き、逆算しまくった!
ヒロヤと彼女が別れ前後の微妙な日だった!
胸が苦しくなり、
あたしはヒロヤの胸で泣いた。
何度も何度も
あたしとヒロヤは 彼女の妊娠週数を確認していき、
結果、
ヒロヤではなく、
あたしの元彼の子だった。
ヒロヤの彼女と あたしの彼氏は 結婚した。
あたしたちは交際続行中。
チカは
「べつにいぃんじゃなぃ?」
と、あたしたちを受け入れてくれた。
……が、
これからチカとあたしの長いすれ違いが始まった。
カマドが2つだとお金も倍かかるので、
ヒロヤの家を引き払い、
あたしたちは3人で住むことにした。
チカの友達が頻繁にうちに遊びにくるようになった。
その友達は、
必要以上にヒロヤに接近しまくっている。
たまに、あたしとヒロヤを見て悲しそうな表情をしていた。
チカは
あたしでは無く、
その友達の味方のような行動をとっている。
あたしは、うすうす気づいていた。
そして
あたしはチカと話した。
「あの子、愛とお兄ちゃんが出会うずっとずーっと前から、お兄ちゃんが好きなんだよ!!」
チカの言い方は
やっぱりあたしの味方ではない。
チカの行動がエスカレートしていく。
あたしがいない時、
その友達をうちにあげては友達とヒロヤとの時間を作る。
その友達は
あたしに対してどんどん攻撃的になってきた。
あたしはヒロヤに話した。
「何言ってんの?俺、
その子全く興味無いし、女としてなんか見れないし。あいつら勝手にそんな事してるだけだべ。
チカもその子も気にすんな!」
『そっか。そぅだねわかった。』
あたしはヒロヤを信じ、
気にしないようにした。
そして
あたしたちは燃え上がり、周りが見えなくなっていった。
ヒロヤはチカに言った。
「俺ら2人で生活したい。」
チカは家を出て行った…。
あたしは回転寿司のバイトを頑張っていたある日。
「愛!愛ーっ!!
うちの娘ここにいるんだ!!寿司ただで出せバカヤロー!!」
『!!』
父がバイト先に乗り込んできた!
他の客がびっくりしている。
あたしは店長に謝り、
叫び散らす父を店から引きずり出し追い返した。
店へ戻ったあたしは
店長のところに行き、謝りたおした。
「実はね…。
愛ちゃんが休みの日、
お父さん何回か店に来てるんだよ…。
そのたびお客さんに迷惑かけるし、
お酒持って飲みながら何時間も居座って怒鳴り散らすし、追い返すの大変なんだよ…。
悪いけど うちを辞めてもらえるかな。」
『!!!!!!』
………。
あたしはクビになった…。
実家に乗り込んでいったあたし。
「クソジジィ!!ふざけんじゃねーよ!!」
家を出ていた歳月で
あたしの言葉遣いも変わっていた。
父は泥酔している。
母はあたしにびっくりして、あたしをなだめた。
妹をびっくりさせてしまったあたしは我にかえり、
妹を抱きしめ、泣いた。
あたしは 生活費を稼ぐ為、すぐ次のバイトを見つけた。
もちろん父には知られないようにした。
スーパーのレジのバイトも軌道にのってきたある日。
「愛ちゃん見てー!
店の玄関!
出入りする客に突っ掛かってるおやじぃ!
あの人最近、玄関に座って何時間もグダまいて
店長いっつも警察呼ぶ呼ばないで言い合ってんだよー!!
オシッコ漏らしてくし、
体臭も臭くてやばぃから!」
「本当ですかー!
いますよねー、やっかいな客ってー!!」
あたしはそぅ言いながら玄関を見た。
『!!!!!!!!!』
父だった…。
『口から心臓が出そう…』
バクバクしながら あたしは
すぐさま 背中を向け、
レジにいると父に見つかるのは時間の問題なので
「お腹痛い…。お昼何食べたっけ…。ちょっとトイレ行ってきます。」
即座に逃げた!
『いぃかげんにしてよ!!
もぅ嫌…。』
トイレで泣いた。
15分くらい経った頃、
あたしはレジに戻った。
「愛ちゃん、ちょっと…」
店長に呼ばれた。
すぐさま後ろを向いたあたしだったが、
父はあたしを見つけていた。
あたしは またクビになった…。
なんでまだあたしを苦しめるの?
もう16年だょ…。
母に話した。
「お父さん、あんなんだから愛に苦労かけるわね。許してね。」
『…えっ それだけ?』
母が父を止めてくれると
期待したのに…。
あれから父は
妹にいっさい手はあげていない。
あたしが物を取りに
ヒロヤの車に乗せてもらって
実家に行った時の事。
ヒロヤが車ん中であたしを待っていた。
父が仕事から帰ってきた。
あたしは無視してすぐヒロヤの車に戻った。
走り出して間もなく、
ヒロヤの様子がおかしい事に気づいた。
「どうしたの?」
「なんでもない…。」
あきらかに様子がおかしい。
家に帰ったあたしは
ヒロヤに質問し続けた。
ヒロヤは
「べつに…。」
ただそれだけだった。
ヒロヤは日々
あたしに素っ気なくなって行く…。
あたしは理由を探しまくっていた。
『あたし、何かいけない事したのかな…。』
数週間経ち我慢できなくなったあたしは、
強引にヒロヤに問いただした。
ヒロヤから出た言葉は
あたしの頭上に衝撃をもらたした。
「愛のお父さん、全然親切な人じゃん。
俺に教えてくれたょ…。
この前、愛の実家前で愛を待ってた時さ。
『愛が実家に行ってる時、愛は他の男の車に乗ってどっか行った。
いろんな車が家に来てるから。』って…。
チカに相談したよ俺…。」
『!!!!!!!!!!』
あたしは絶句した。
もぅ嫌だっ!
お父さん酷すぎる…。
ヒロヤ、あたしを信じてくれなかった…。
あたしはこのまま父に邪魔され続けて、
結婚すら出来ないんだ…。
あたしは外に飛び出し
走りながら大声で泣きつづけた。
あたしは外で一夜を明かした。
家に戻った。
ヒロヤはいない。
かわりにチカがいた。
「お兄ちゃん、買い物ぉ。」
チカはあたしに どこかしら冷たい。
そりゃそぅだ…。
あたしが浮気しまくってるとお兄ちゃんから聞いたんだから…。
あたしはチカに言った。
「お父さん、またあたしを……。」
「あっ!!お兄ちゃん帰ってきたぁ。おかえりぃ!」
チカはあたしの話など
聞くそぶりも無かった。
しきりに実家に帰るようになったヒロヤ。
チカも今は実家に帰っている。
チカが言った。
「私のお父さん、愛の事、大嫌いだって~ぇ。
うちの仕切は またがせないってさぁ~。」
あたしは頭が真っ白になり、内蔵がキュ~っとした。
あたしはヒロヤへ誤解を説明したけど、
ヒロヤは「実の父親がわざわざ教えてくれたんだから」
と、半信半疑。
「ヒロヤの家族にまで誤解がいったから、あたし親に話したい!」
そう言ったあたしだったが、
仕切またがせない!
との事で、
ヒロヤの家族も一切あたしを受け入れてくれなかった。
毎日あたしと別れろ!と、ヒロヤは親に頻繁に言われる日々が続いた。
ヒロヤは 半信半疑のままだけど、
あたしの事を嫌いにはならず、好きだと言った。
ヒロヤは「愛とは別れない!」と、
父親と毎日のように喧嘩するようになった。
どんどんヒロヤが疲れているのがわかる。
『恋は盲目』とは
よく言ったものだ。
あたしもヒロヤを嫌いにはならず、
どうにか誤解を解こうと必死になっていた。
…そしてヒロヤは
不可解な行動をするようになっていった…。
あたし17歳。
表には出ない 裏方の仕事をし続けた。
あたしは
思う事があった。
『高校資格すら、このまま無くていいの??』
友達が出来た喜びのあまり遊びに集中し、
やめてしまった高校。
あたしは後悔していた。
そして 決めたっ!
「夜間高校へ行く!!!!」
あたしは すぐさま願書を出し、夜間高校へ入学した。
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とんでもないです。 (名無し21)
69レス 153HIT 名無し21
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実験1レス 75HIT 第三臓器 (30代 ♂)
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指銃Q嵐脚愷鳥月歩鉄塊輪19レス 133HIT 第三臓器 (30代 ♂)
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指銃嵐脚月歩鉄塊剃77レス 522HIT 第三臓器 (30代 ♂)
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ひとりごと7レス 240HIT 匿名さん
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法律事務所勤務2レス 106HIT 社会人さん (40代 ♀)
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実験
おいぬ(第三臓器)
1レス 75HIT 第三臓器 (30代 ♂) -
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指銃Q嵐脚愷鳥月歩鉄塊輪
作中最強カップルは竜とフィンと言い続けて早15年(第三臓器)
19レス 133HIT 第三臓器 (30代 ♂) -
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指銃嵐脚月歩鉄塊剃
スレ自体に画像貼ったのは失敗やったなー (第三臓器)
77レス 522HIT 第三臓器 (30代 ♂) -
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栞里のテーマ
なんかやりずらくなった。(栞里)
171レス 4121HIT 栞里 (20代 ♀) 名必 年性必 -
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癒し専用ルーム 283
そうです。 先程も言いましたように、筋が通った事を言う時と、…(名無し21)
500レス 608HIT 名無し21
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サブ掲示板
注目の話題
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叱らない・怒らない育児の結果って
叱らない育児、一時期話題になってましたよね。今もかな…? 息子が小さい時に当時のママ友で叱らな…
36レス 719HIT 育児の話題好きさん (30代 女性 ) -
🔥理沙の夫婦生活奮闘記😤パート2️⃣😸ニャ~ン
🎊パンパカパーン🎉 🎉パパパーパンパカパーン🎉(*≧∀≦*)ヤホーイ😸ニャー …
267レス 2657HIT 理沙 (50代 女性 ) 名必 年性必 -
捨てることがやめられない。
物を捨てることがやめられない。捨て始めると止められなくなる。どこに相談をしても解決しなかった。通院し…
8レス 207HIT 匿名さん -
価値観の違いについて
私には姉がいて姉には2人子供がいます。 1人目の時は普通分娩で2人目の時は無痛分娩にしました。…
15レス 263HIT 恋愛好きさん (20代 女性 ) -
義母の愚痴です。皆さんも聞かせてください。
義母と同居してます。 完全に愚痴なので、嫌な方はスルーしてください。 義母は自分さえよければ良い…
9レス 211HIT おしゃべり好きさん ( 女性 ) -
経済的な理由で大学に行けないことはおかしいですか?
何故高卒なのかを聞かれて、片親家庭で経済的に苦しかったので…と話すと ・奨学金制度もあるのに? …
23レス 621HIT 社会人さん - もっと見る