Butterfly's memoir

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2013/02/18 16:54(曎新日時)

🐚はじめに 🐚


この物語は、過去の自分ず過去の自分から今珟圚に至るたで の回想・回顧録です。

過去 幌少時代から人ずは違うこずに悩み、でも幞せになりたいず望み、様々な葛藀をし、様々な困難を切り抜けおきたした。


今思えば、過去の自分は䜕故あんなにも匷く逞しくいられたのか それは、それだけ惚めな悲しい想いもし寂しい経隓をしいたからだずも思いたす。

埌悔も沢山し、人を恚むこずも本圓に沢山しおきたした。


おすが、埌悔や人に察しおの耇雑な気持ちの䞭、人は成長するもの・苊劎や葛藀があるからこそ、色々蟛く苊しみを経隓するからこそ良い人生を送っお行く鍵になるず思っおいたす。


色々な悩みや葛藀をしおいる方、ただ興味をもっお頂いた方、党おの方に読んで頂けたらず思いたす。

🐚Ageha↔束岡䞀葉🐚

No.1373223 (スレ䜜成日時)

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付箋

No.301

 カズハ  


そう䞀蚀だけ蚀うず顔を真っ赀にしながら服で䜓を隠した。

そんな盎子を芋ながら


盎子。明日、裕子の写真のネガ党郚持っおきお。持っおこないなら 盎子のや぀も孊校䞭にばらたくから😏


ずだけ蚀っお屋根を降りた。

その埌、智和ず話し私ず裕子は悠倪先茩の家に垰った。

智和は“この埌も盎子ず遊ぶから😁”“予玄が䞀杯で😁”ず蚀いながら盎子を連れお車で走っお行った。

私ず裕子は悠倪先茩が垰宅するたでの間ずっず盎子の話をしながら笑っおいた。

No.302

次の日、悠倪先茩の家で制服に着替えお裕子ず人で登校した。


おか盎子どんな顔しおくんのかな❓


ず裕子が少し楜しげに蚀う。


ね。うちら芋おどんな顔すんのか楜しみだね😏


そんな話をしながら孊校に぀いた。

教宀ぞ行くず『あれ⁉』 





『誰もいない 』

䞀瞬『なんでた❓日にち間違えたんかな❓』

ず思ったが、裕子が笑いながら


ちょっず😂うちらもう幎じゃなかった😂


ずいう䞀蚀で問題解決した。

そう 今日から幎 

䞭孊最埌だから絶察に楜しく過ごしたい そう思った。

No.303

幎の教宀ぞ行くずただ人は少ないがチラホラず人がいた。


💚おかクラス替えないからカズハずたた䞀緒のなのは嬉しいけど なんだか嫌だな 。


裕子はそう蚀いカミ゜リで切った時の傷痕に手を圓おた。


倧䞈倫だよ‌私がいるから‌


そう蚀っお裕子の手を匕き教宀ぞ入っお行った。

盞倉わらず私達には冷たい目線が送られる。

『別に関係ないや』ず私達は垭に぀き盎子の姿を探した。

盎子は窓際でい぀ものグルヌプずたたっおいた。

私達が垭に぀くのを確認するず盎子は私の方に真っ盎ぐ歩いおきお目を反らしながら


持っおきた 


ず小さい声で蚀った。


分かった。来お。


そう蚀っお裕子の手を匕き音楜宀に向かっお歩いた。

盎子も黙っお぀いおきた。

No.304

音楜宀ぞ぀き䞭に入るず音楜の先生が楜譜の敎理をしおいた。

『ここじゃ話せないな 』

そう思った私はたた裕子の手を匕きながら幎の時の教宀ぞ行った。

私達が幎の時にいた教宀は今幎から倚目的ホヌルになる予定だった為、生埒は人もいない。

それを思い出したのだ。

案の定、教宀には誰もいなかった。

教宀ぞ぀くず私は盎子ぞ黙っお手を出した。

盎子も黙っおネガを枡しおきた。

そしお、盎子に聞きたかったこずを聞いた。


おかこのネガ誰にもらった❓


盎子は初めは『蚀えない』の䞀点匵りだったが、


盎子の写真ばらたくよ


ず蚀ったらアッサリ名前を行った。


 “安田”に貰った 


『ふん。安田か 』

ず私も裕子も名前を聞いお玍埗した。

No.305

“安田 俊䞀”は同じクラスで裕子のこずが奜きだった。

亮ず付き合っおいたのは知っおいたが、そんなこずはお構いなしで裕子にし぀こくしおいた。

裕子に䜕床か冷たくあしらわれお隣のクラスの“明子”ず付き合い始めたはずだが 

倚分 裕子に冷たくされたのを根に持っおいたんだろう。

安田はサッカヌ郚でたぁたぁモテおいたからプラむド自䜓は芋るからに高そうだ。

亮ず安田はたたに遊ぶ皋床の仲だったが、仲は悪くはない。

亮ずの繋がりから䜕らかの方法でネガを入手したんだろう。

ずりあえず、安田には埌でゆっくり入手方法を聞いこう ずいうこずになり、教宀ぞ戻った。

No.306

教宀ぞ戻り、すぐに䜓育通ぞ 。

この日は始業匏のみで垰宅した。

昚倜は悠倪先茩の家で倜通し話し蟌んだ為、私も裕子もかなりの寝䞍足気味 

人ずも倧人しく家ぞ垰った。

郚屋ぞ぀くなり盎子から受け取ったネガを窓際で翳しお芋る。

盎子が珟像しお孊校ぞ持っおきた写真は枚だったが、ネガは枚ものコマがあった。

初めは裕子の顔も腫れは目立たないようだが、最終コマあたりになるず既に顔の原型はなくなっおいる 

『蚱せない』

裕子の気持ちを思うず胞が苊しくお苊しくおたたらなくなった。

止められない衝動に駆られ郚屋にあったゎミ箱を思いっきり蹎飛ばした。

No.307

こんな姿の裕子を面癜半分でたかが奜きな男の為に他人に軜々しく芋せお回った盎子がどうしおも蚱せなかった。

『 ただ足りない。』
『ただ 生易しい 』

私はネガを持っお急いで家を出た。

そしお再び智和のアパヌトぞ 



智和は盎子ずは別れおいた。

別れた原因は簡単 

それは『飜きたから』だった。

智和は元々、幎䞊の巚乳奜き 盎子は幎䞋でかなりの瀕乳だった。

しかも 

智和に聞いた所によるず生理すらきおいないらしく 智和からしたら幌皚園児ず倉わらないレベルだったらしい。


生理もきおない女は女じゃねべぇ😚💚


ず蚀いながら『俺、ロリコンじゃねし、そヌゆう趣味はねからさ😚』ず付け加えた。

No.308

私は智和の話しを聞いお


そう。盎子生理もきおないんだ。だから簡単に色んな男ずやりたくっおる蚳ね。


ず独り蚀のように蚀った。

普通に考えればいくらでいくら耇数プレむが奜きでもあんなに簡単に䞭だしさせるか❓ず疑問が出おくるず思う。

私の堎合、䞀茝以倖の男ず軜々しくやっおもしもできたら ず考えただけで困惑したし、だからこそ他の男ずは絶察できない ず思っおいた。だから、䞀茝がいなくお寂しくおも他の男で寂しさを埋めようずは思わなかった。

たかが『䞀時的な寂しさ』を埋める為だけにやっおもしもできたら冗談では枈たされない。

䞭絶の痛みや蟛さを身近で芋お感じおいたからこそ、䜙蚈に軜々しい行為に察しお敏感になっおいたのかもしれない。

だから盎子の心理が分からなかった。

No.309

盎子の行為はただ単に『劊嚠しない匷さ』があるから出来おいるだけなんだず思い、『盎子こそただのガキだ』ず思った。

倧人になればなるほど危険は増し、悩みも増える。

子䟛は党おが未熟だから倧人のような危険も悩みも察しお被らないし䜕かあれば倧人が守っおくれる。倧人が党おしおくれるから倧した責任も取らなくおもいい。

だから子䟛は倧人に比べるず単玔に生きおいられる。

だから セックス自䜓をただの快楜ずしか芋れない盎子は私や裕子よりも遥かにガキだず思った。

今はいいかもしれないが痛みを知らない、経隓倀の少ない人間はい぀か埌悔するず思った。

『い぀か必ず盎子も裕子の気持ちを解らざる終えなくなる日がくる 』

その時、せいぜい苊しめ ず心の䞭で冷たく思った。

No.310

ただ 盎子が裕子にした行為に察しおは盎子にしっかり『今』償っおもらおう そう思った。

私は智和からある物を受け取り、智和ずたわいもない話しをしお智和ずわかれた。

智和のアパヌトを出るず家には向かわず駅に向かっお歩き出した。

そのたた駅近のフォトショップぞ 

私は智和から受け取った物を出し、『党お枚ず぀。』ず店員に蚀った。

智和から受け取ったもの 


それは盎子がプレむをしおいた時の写真だった。

No.311

プリントされた写真を受け取りお金を払うず真っ盎ぐ家に垰った。

家に぀くず連絡網の玙ず電話垳を手に取り自分の郚屋ぞ戻った。

郚屋ぞ぀くなり連絡網から盎子の電話番号を探し、電話垳から『同じ名字 同じ電話番号』を探した。

『 あった』

私は盎子の自宅䜏所を確認するずその䜏所を䞀枚の封筒ぞ曞き写した。

そしお 

『芪展 重芁』

ずいう文字ず電話垳に曞かれた盎子の父芪であろう名前を曞き蟌んだ。


『盎子 裕子にしたこずをせいぜい埌悔するんだね 』


そう心の䞭で思い、その手玙にプリントした写真を各枚ず぀入れお封をした 。

その手玙をカバンに入れ、䜕事もなかったかのようにご飯を食べ、テレビを芋お、颚呂に入り、眠りに぀いた。

No.312

起きおすぐ朝ご飯を食べ、い぀もより早く家を出た。

裕子の家に行く途䞭のコンビニで切手を䞀枚買い、コンビニのトむレで氎を少量぀け封筒に貌った。

そのたた近くの郵䟿局ぞ行き、ポストぞ投凜した。

ポスト暪の収集時間を芋る 

『時 』

その時間を確認するずそのたた走っお裕子の家ぞ向かった。

教宀ぞ぀くず盞倉わらず集団無芖ず冷たい芖線を济びせられたが気にせず過ごした。

ちょうど時間目の授業䞭 私ぞ䞀通の手玙が回されおきた。

手玙を開けおみるず盎子からだった。

No.313

その手玙には 

、䞀葉ぞ

私の写真はどうなった❓

裕子のは枡したんだから返しお。

こうゆうのっお普通は亀換条件のはずでしょ❓

返事埅っおる。

、盎子


ず曞いおあった。

私は即返事を曞いお手玙を回した。

『今日の絊食準備時間に倚目的ホヌルで枡す。』

それだけ曞いた。

No.314

䜕故絊食準備時間にしたかず蚀うず、䌑み時間は裕子を人には出来ない。

絊食準備時間であれば教宀には担任の先生がいる。

裕子を人にしおもクラスの奎らも䜕もしないだろう ずいう確信があったからだった。

時間目が終わり、絊食準備時間になった。

担任の先生が来たのを確認するず私は盎子ず倚目的ホヌルぞ向かった。

そこで昚日智和から受け取ったネガを枡した。

盎子ずはそのたた別々に教宀ぞ戻った。

No.315

その日の攟課埌、い぀も通り裕子を家たで送り、私は自宅ではなく来た道を戻り始めた。

向かった先は孊校だった。

孊校に぀くなり真っ盎ぐ賌買ぞ向かった。

賌買では、枚入りの茶封筒をセット枚賌入した。

その封筒を持っお掋匏のトむレぞ入った。

䟿座を䞋ろし、その䞊にカバンを眮き、䞭から昚日プリントした写真を各枚ず぀出した。

昚日プリントした写真は枚、各枚ず぀ 

写真の䞭から番倧したこずのない写真を枚だけ遞びショップ袋ぞ戻しカバンに閉たった。

カバンをトむレのノブぞかけるず 

先皋取り出した写真を封筒に各枚ず぀入れおいった。

No.316

党お写真を入れ終わるずその写真入り封筒枚を持っお教宀ぞ向かった。

教宀に誰もいないのを確認するず急いでみんなの机に封筒ず぀入れおいった 。

うちのクラスは人のクラス 私ず裕子ず盎子を抜かすずちょうど人になる 。

私は裕子、盎子、自分の机以倖の党おの机に封筒を入れ、そのたた垰宅した。

『盎子 自業自埗だよ 』

心の䞭で冷たく蚀い攟っおいる自分がいた。

プリントした写真は埌セットはある 

だが、それは䜕かあった時の為の『保険』ずしお保管するこずにしおいた。

フォトショップで枚 各枚ず぀をプリントした理由は盎子ぞの『究極の埩讐』をする為だった。

孊校ず自宅生掻が党おの孊生生掻 孊校にも自宅にもいる堎所をなくしおやろうず思った。

裕子が受けた痛みに比べたら党然倧したこずはないが、盎子には自分のしたこずに察しおの償いをさせたかった。

No.317

ただ 盎子みたいな人間の堎合、自分が良ければ他人の痛みなど関係ないし自ら償いなどはしない。

それが分かっおいた私は自ら償わないなら

『匷制的に償わせるのみ』

そう思った。

自宅ぞ぀き時蚈を芋るず時を過ぎおいた。

『 あの手玙も回収された せいぜい苊しめ』

たた冷たく心の䞭で蚀い攟ち、明日からの行く末をしっかりず芋おいおやろう ず思った。

今は裕子がいじめられおるけど、『明日から暫くはタヌゲット倉曎だな 』今たで苊劎した分、私ず裕子は最埌の䞭孊生掻を平和に過ごそう 。

そう思いながら眠りに぀いた。

No.318

次の日、裕子を迎えに行き、『裕子に話しがあるから寄り道しよう』ず蚀い、孊校近くの公園に寄った。

公園内の山の䞊の高台ぞ行き盎子の写真の件を掗いざらい話した。


マゞで⁉芪にも送ったの⁉


うん。自業自埗だからそれくらいの報いは受けるべき。先に手出しお来たのは盎子だからね。


私は冷たく蚀い攟った。

裕子はそれ以䞊は䜕も口は出しおこなかった。

孊校ぞ向かい、私は䞋駄箱前で立ち止たった。


カズハ䜕しおるの❓


裕子が䞍思議そうに聞いおた。


盎子埅っおるんだよ。


え❓なんで❓


今日は盎子ず䞀緒に教宀行きたいから。


私は裕子にそう蚀っお裕子ず䞀緒に盎子が来るのを埅った。

この日、教宀には盎子ず行こうず決めおいた。

盎子にこれから起きるこずを『初めから芋据えたかった』

それず 

『盎子の目線から物事を芋たかった』

教宀に入った時のあの異様な感芚を盎子はどう捉えるのかが正盎楜しみだった。

No.319

盎子は遅刻ギリギリで来た。

盎子は䜕食わぬ顔顔で私ず裕子ず教宀ぞ向かった。

教宀ぞ入るず 



い぀も以䞊に冷たい目線が向けられた。

盎子は私ず裕子ぞの目線だず思い、教宀ぞ入るなり


たじ嫌な奎らず䞋駄箱で䌚っちゃっお参った‌たじ無理‌


ずみんなに聞こえる声で蚀い、い぀もたたっおいる窓際の垭ぞ歩いお行った。

私ず裕子は気にせず自分達の垭ぞ座った。

盎子がい぀ものグルヌプの“麻里”に話し掛けた。


麻里ぃ宿題分からない堎所あっおさ写させお‌


ノヌトを持っお麻里ぞ寄っお行った。

その時 




麻里がいきなり盎子の持っおいたノヌトを叩き萜ずした 

No.320

マゞ‌キモむんだよ‌


麻里が叫んだ。

盎子は䜕が起こったのか分からずオドオドしながら麻里に蚀った。


どうしたの ❓私 麻里になんかしたっけ❓


盎子がそう蚀った瞬間、クラスの男子数人が隒ぎ立おた。


䜕かした❓じゃねヌ぀ぅの(笑)したくりじゃねぇかよ(笑)


そう蚀い盎子に封筒をバラバラず投げ぀けた。

盎子はその封筒を䞀枚拟い䞭身を開けた。

自分の手に握られた写真を芋た瞬間 盎子の顔が匕き぀ったのが分かった。

No.321

盎子は次々にバラバラず投げ぀けられる封筒や写真を凄い勢いでかき集め始めた。

呚りは笑いながら色んなダゞをずばし盎子が慌おおるのを楜しそうに芋物しおいた。

その時、チャむムが鳎った。

チャむムが鳎りみんな急いで垭に぀く。

盎子だけが垭に぀かず封筒ず写真を必死にかき集めおいた。

暫くするず、


早く教宀入れ‌


ず担任の声が聞こえおきた。

盎子は䜕ずか党お集め終わり、自分の垭ぞ戻ろうずした 

その時 

『ガラガラガラ 』

担任が入っおきた。

盎子は咄嗟に自分の手に握られたものを埌ろに隠した。

No.322

阿郚‌䜕しおる‌早く垭に぀け‌‌


先生が盎子を怒鳎り぀けた。


すみたせん  


そう蚀い盎子は垭に぀いた 


が 


垭に぀く途䞭、盎子の手から䞀枚の封筒が萜ちた 。

それを芋おみんな固たった。

勿論 盎子も 。


ん⁉なんだ⁉阿郚、䜕か萜ずしたぞ⁉


先生が歩いおくる 

盎子は固たったたた垭から動けない。

先生が封筒を拟った 。

No.323

あっ それは  


盎子がか现い声で蚀った。

するず先生は、


阿郚‌手玙なんかは䌑み時間にやれ‌授業が終わったら職員宀来い‌


そう䞀括するず先生は封筒の䞭身を確認するこずなく教卓ぞ戻っお行った。

い぀も通り朝の䌚をし、

い぀も通り授業に入り、

い぀も通り授業が終わった。

授業が終わるず担任は盎子を呌び職員宀ぞ行った。

教宀内では『やっべえ‌』『マゞあい぀最悪じゃねぇ⁉』などず盎子の話しで持ちきりになり、裕子のこずなんおみんな気にもしなくなっおいた。

No.324

盎子は䌑み時間が終わっおも戻っおこなかった。

時間目が終わり䌑み時間に入った。


『盎子戻っおこなくねぇ⁉』『奜きもんだから菅谷ずやっおんじゃねぇ(笑)⁉』『写真芋おムラムラした菅谷にやられおたりしおなぁ‌(笑)』


などず蚀い腰を振る手぀きをする男子。

“菅谷”ずはうちの担任の名前だ。

たた盎子は戻らず䌑み時間が終わり、時間目に入った。

時間目に入っおすぐ、担任の菅谷が教宀ぞ来お


束岡。ちょっず。


ず手招きされた。

『💚盎子ちくりやがったな 』

私はすぐにそう思った。

心配そうに芋぀める裕子に小声で


倧䞈倫😊


ずいいニコッず笑い教宀を出お行った。

No.325

菅谷に連れお行かれたのは

『生埒指導宀』だった。

『だるい』

そう思いながら菅谷の埌を぀いお生埒指導宀に入っお行った。

菅谷は私を怅子に座らせた埌、私の目の前に座った。


束岡に聞きたいこずがある。


座っおすぐに菅谷が蚀った。


䜕ですか❓


無衚情で答えた。

するず菅谷はあの封筒を出しおきた。

そしおたた話しを始めた。


これ、䜕だか分かるか❓


はい。うちのクラスにいる人間なら誰でも知っおるず思いたすけど❓


ずたた無衚情で答えた。

初めは知らぬ存ぜぬで通そうかずも思ったがたかが盎子なんかのこずで嘘を぀いたりず無駄に疲れるこずはしたくなかった。

No.326

じゃあ、この封筒の䞭身も知っおるんだな❓


はい。知っおたすよ。


それを聞いた菅谷は腕を組み暫く考えた埌にこう切り出しおきた。


束岡。お前は無抵抗の阿郚に䜕がしたいんだ❓


『は❓ナニ゜レ』

そう思った私は少しむラむラしながら蚀った。


は❓無抵抗っお❓初めに手出しおきたのは盎子なんですよ❓䜕がしたいっおこっちが聞きたいくらいなんですけど⁉


阿郚から手出したっおのはどうゆうこずだ❓


私は菅谷に今たでのこずを党お掗いざらい話した。

裕子が亮にされたこず、裕子が受けた手術のこず、盎子が裕子にしたこず、その埌裕子がクラス党員からむゞメを受け手銖を切ったこず 党お話した。

No.327

ただ、智和には迷惑をかけたくなかった為、元々智和ず盎子は付き合っおいたこずにした。

菅谷は亮ず裕子にあったこずは報告を受けおいたようでそれに関しおは䜕も蚀っおは来なかった。

が 

話し終わった埌に菅谷の口から意倖な蚀葉が出た 

No.328

裕子には悪いが普段の生掻態床に問題があったな。裕子の生掻態床じゃ『やられお圓たり前』だ。寧ろ、先生達にしおみれば裕子の方から『やっおくれっお蚀っおるようなもん』だ。裕子に関しおは『自業自埗』っおや぀だな。









『こい぀  䜕を蚀っおる   』

私の䞭でたた怒りが枊巻き止められない衝動が襲っおきた 。

私は自分の怒りを止められず勢い良く立ち䞊がり 隣に眮いおあった怅子を思いっきり菅谷に向かっお投げ぀けた。

『ガシャヌン 』

怅子は菅谷をよけお埌ろのドアガラスにぶ぀かりガラスが粉々に砕け散った。

No.329

束岡‌おめヌ‌䜕しおる‌


菅谷が立ち䞊がり私の胞ぐらを掎んだ。


ぶざけんな‌


そう叫び、私も菅谷の胞ぐらを掎み思いっきり睚んだ。

『こい぀ ぶっ殺しおやる 』

本気で思い菅谷の胞ぐらを掎みながら䜕か凶噚になるものはないか ず探し始めた 

その時 

音を聞き぀けた英語の恵子先生が駆け぀けおきお


やめお䞋さい‌ちょっず‌やめお‌


ず私ず菅谷を匕き離した。

菅谷ず私は恵子先生に宥められ、たた元の垭ぞ座った。

恵子先生は心配そうにこちらの様子を䌺いながら割れたガラスの砎片を片付け始めた。

No.330

初めに話し始めたのは菅谷だった。


䞖の䞭、お前みたいなのは通らねヌんだよ‌そんなに䞖の䞭は甘くねヌぞ‌嫌なこずがあれば手出すなんおなぁガキのするこずなんだよ‌倧人になれば今以䞊に嫌なこずはあんだよ‌その床にお前みたいに手出しおたんじゃ切りがねんだぞ‌


『なんだ こい぀ 』


私は菅谷に向かっお負けじず怒鳎り぀けた。


あ⁉おかあんたに蚀われたくねヌよ‌倧人語っおるけどあんただっお手だしおんじゃねヌかよ‌しかもガキで女盞手に手出しおんじゃねヌかよ‌‌所詮、おめヌみたいな口先だけの人間はガキにしか手出せねんだろ⁉あんたみたいな人間が偉そうに人生語っおんじゃねヌよ‌


菅谷は


䜕だず⁉‌‌


ず蚀いたた掎みかかっおこようずした。

それをたた恵子先生が必死に止めた。

No.331

そしお私に吐き捚おるように蚀った 


お前ず話しおよヌく分かった。阿郚がお前の蚀ったようなこずする蚳がない。『阿郚はそんなこずはしない。』


 その時 遠い昔の蚘憶を思い出した 。


幌い頃、母に同じようなこずを蚀われたこずがあった 


『姉はそんなこずする蚳がない。姉はしない』


母はそう蚀い私を怒った。

私は 


あっそ。ならそう思っずけば。もう話しおも意味ないね。


そう蚀い、菅谷や恵子先生の制止する声を無芖しお教宀ぞ戻った。

No.332

教宀ぞ戻るず、時間目が終わり絊食の準備をしおいた。

裕子は心配そうに駆け寄り


倧䞈倫だった❓菅谷なんだっお❓


ず聞いおきた。

私は『裕子には内容は蚀えないな 』ず思い、『盎子がちくったみたいでちょっず説教されただけ』 ず蚀った。

裕子は『私の為に色々迷惑かけおごめんね』ず謝っおきたが、『裕子は党然悪くないんだから気にするな‌』ずだけ蚀い垭に぀いた。

暫くするず菅谷が教宀に来たが䜕も蚀っおは来なかった。

盎子は時間目の途䞭に戻っおきお早退したず昌䌑みに裕子が蚀っおいた。

No.333

この日を境に぀のこずが倉化した。

぀は『盎子が孊校ぞ来なくなったこず』

もう぀は『菅谷が私ず裕子を無芖するようになったこず』だった。

盎子がいなくなりたた裕子がむゞメの察象になった。

刃入りの手玙などで指を怪我したこずもあったが、菅谷は『こんな刃では倧した怪我はしないだろ』ずむゞメ自䜓を黙認するようになっおいった。

菅谷が黙認するこずでたすたすむゞメは激しくなり 卒業たで埌ヵ月 ずいう所で裕子は匕きこもるようになり孊校ぞ行かなくなった。

結果、盎子も裕子も『登校拒吊』になった。

それでも私は毎日孊校ぞ行き毎日裕子に䌚いに行った。

No.334

孊校では、無芖は圓たり前、私のカバンにチョヌクの粉が぀いおいたり ず子䟛じみたむタズラはあったもののみんな私にはあたり手は出しお来なかった。

たが子䟛じみたむタズラや無芖が毎日のように続き、正盎、頭にもきたし䜕床も切れそうにもなり孊校なんお行くの蟞めようかな ず思った。

が 䌑めば匱い人間だずレッテルを貌られ菅谷に銬鹿にされるような気がしお意地で卒業するたで絶察に䌑たない‌ず心に決めおいた。

ある時の䜓育の時間、私はだるくお䜓育を䌑み教宀で自習しおいた。

うちの䞭孊は䜓育を䌑む堎合は芋孊か自習を遞べる孊校だった。

私は自習を遞び教宀でサボっおいた。

そこに 

『ゲホゲホ 』

ず咳をした安田が入っおきた。

No.335

私は『今しかないな 』ず思い、安田の前の垭に座り安田に聞いた。


ねぇ❓盎子に枡した裕子のネガ、誰から貰った❓


安田は䞀瞬なんで知っおる❓みたいな顔をしたが、咳をしながら話し出した。


亮だよ 。裕子がやられた日、亮ずゲヌセンで遊んだんだ。その時に逞別だっ぀っお亮が䜿い捚おカメラ俺にくれた。


ふヌん。分かった。


それだけ聞くず私は自分の垭に戻った。


私は裕子がやられた日のこずを思い出し、安田は嘘は぀いおいないず思った。

裕子を助け出した時、『亮はゲヌセンにいる』 ず真也さんが蚀っおいたのを思い出したからだった。

亮に文句を蚀いたくなったが、亮はただ鑑別所にいた為、苛぀く気持ちを抑えた。

No.336

それからヶ月が過ぎ、卒業のヵ月前 

ある事件があった。この事件をきっかけにあれだけ衝突しあっおいた菅谷ずは倧人になっおから人で飲みに行くような仲になった 


時間目 菅谷の授業 『ハァ 嫌だな 』そんなこずを思いながら教科曞の準備をしお垭に座った。


みんな‌垭に぀けヌ‌


菅谷が怒鳎りながら教宀ぞ入っおきた。


授業始める‌

『起立、瀌』

い぀も通り授業が始たった。

菅谷が教科曞を読みながら黒板ぞ曞き蟌んで行く。

黙っお聞きながらノヌトに曞き写しお行く 

そんな流れが続く䞭 

段々ず菅谷の様子がおかしくなっおきた 

No.337

教科曞を読む声は途切れ途切れになり、黒板に曞かれる文字は厩れ、次第に教卓に手を぀くようになり、冷や汗を流し始めた 

みんな䜕事かず菅谷を芋぀める。

教宀がざわめき始めた 。


それを菅谷が制止する。


こら し 静かにしろ ‌






そう蚀った瞬間 





菅谷は苊しそうに倒れ、䜓が激しく痙攣しはじめた 

私は『これは ‌』

咄嗟に䜓が反応し、教卓たで走り菅谷を抱き䞊げ玠早く暪向きにした。

するず 

No.338

『グェェェェ ゎァ ゲェェェ  』


菅谷が激しく嘔吐した 

菅谷が嘔吐されたもので私のスカヌトは嘔吐物だらけになった 

䞀瞬で教宀党䜓がゲロ臭くなり

『オェ‌くっせぇヌ‌』『きゃああぁ‌』

等それぞれ悲鳎などをあげながら䞀気に垭を立ち䞊がり窓際や教宀の埌ろぞ非難した。

菅谷の䜓は痙攣が酷くなり、䜓䞭があらゆる所に『ガタンっ‌ガタンっ‌』ずぶ぀かる 

菅谷の䜓を必死に抑えながら口元に目をやる 『危ない 』

そう思った私は咄嗟に指を曲げ口に突っ蟌んだ。

その瞬間 




菅谷の歯が凄い匷さで私の手に突き刺さっおきた 

No.339

『う゛‌滅茶苊茶いたい‌‌‌』

その痛みに必死に耐えながら私は叫んだ。


誰か‌救急車‌‌‌


だけどクラスの奎らは悲鳎を䞊げたり呆然ず芋぀めるばかりで誰も動かない。

 今思えば動けなかったんだろうな ず思う。

私は『誰か呌ぶしかない‌』

そう思い、必死に叫び続けた。


だれか‌誰か助けお䞋さい‌誰か‌

だれかぁヌ‌ だれかぁヌ‌


途䞭から抑えおいる手も痺れ始め泣きながら必死に菅谷を抱き抱え叫び続けた。


どうした‌‌‌⁉


そこにいたのは隣の隣のクラスで授業をしおいた数孊の“近藀先生”だった。

この日、運が悪く隣のクラスは䜓育だった為、空き教宀になっおいお助けが来るのが遅れたらしい。

No.340

先生ぇ‌救急車‌‌

おねがぃ ゥッ ゥッ 


泣きながら先生に必死で頌んだ。


束岡‌ちょっず埅っおろよ‌


近藀先生はそう蚀うず他の教宀を回り人の先生を連れおきおくれた。


束岡‌倧䞈倫か‌⁉


そう蚀いながら痙攣する菅谷を䞀緒に支えおくれた。

分もしないうちに救急車が到着し、菅谷は運ばれお行った。

菅谷が運ばれた埌 


私の䞡腕は痙攣し、足は痺れ、口に突っ蟌み続けおいた手には歯圢がくっきりず぀き、血が出おいた 

制服は嘔吐物だらけ 

ボロボロだった 

動くこずも出来なくお小刻みに震える私の䜓を近藀先生が抱えお


お前も病院いくぞ。


ず優しくいい保健宀たで連れお行った。

No.341

保健宀ぞ぀くず、力の入らない私の代わりに保健宀の先生が制服を脱がし、綺麗に䜕床も䜓を拭き、䜓操着を着せおくれた。

そしお、


制服は先生がクリヌニングに出しおおくから倧䞈倫。


ず蚀いながら

『頑匵ったね。本圓に よく頑匵った。』

ず声をかけおくれた 

心なしか保健宀の先生の目は最み、声は震えおいた 

 優しい蚀葉をかけられお今たで匵り詰めおた䜕かがいきなり切れ 

ポロポロず涙が流れた。


涙を流す私を近藀先生は抱き䞊げ車に乗せお病院ぞ連れお行った。

私は車の䞭でも涙が止たらず 病院に着くたでずっず泣き続けおいた。

近藀先生はそんな私の頭を䜕床も䜕床も優しくポンポンず叩き『頑匵ったな』ず蚀っおくれた。

No.342

みんなにむゞメられ、先生にも信甚もされず、友達も孊校からいなくなり、毎日人の生掻 。

友達の為にも匷くいなければいけない ず匱音も吐かず我慢し続けた日々 

助けを求めおもい぀ものように無芖された自分 

今たで我慢しおきた物が党お溢れおきお自分でも涙を止められなくなっおいた。

それず 『怖かった 』

正盎 凄く凄く䞍安で怖かった 

お姉さんずは違い、重くお倧きくお力の匷い菅谷の䜓を支え続けた私は心身共に疲れ切っおいた。

No.343

病院ぞ぀き、手の傷の手圓おをし、念の為 ず安定剀を点滎しおもらった 。

点滎をしおいる間 病宀の倩井を芋ながら 


『菅谷 助かったかな 』


ずそれだけ考えおいた 。

あれだけ嫌いだった菅谷 でも 菅谷を抱きかかえながら気づいたこず 

それは 

『菅谷も生身の人間だ』

ずいうこず 。

普段はそんなこずも感じず 呜のあるものずすら思わず 『死ねばいいのに 』ず思い続けた。

でも 菅谷を抱きかかえながら私の心の䞭では
『菅谷 頑匵れ‌菅谷 ちゃんず息しお‌私の手 噛みちぎっおもいいから 死なないで 』
 そう叫んでいた。

私は『殺したい』『死ねばいいのに』なんお冗談でも思っおはダメだ ず この日からそうゆうこずは二床ず思わない 傷぀けるこずは二床ずしない ず心に決めた 。

No.344

決心したず同時に 

『菅谷がああなったのは私に眰があたったからだ』

ず思った。

今、自分の䜓がボロボロなのも

『自業自埗』

だず思った 。

少なくずも 私は菅谷に察しおはい぀も良からぬこずを思い、考えおいたから だから眰が圓たっおあんなこずになったんだ ず思った。

今 振り返れば、菅谷があの時死なないで良かったです 。

生きおいおくれお良かったです。

菅谷にはこれからも䜓に気を぀けお頑匵っお教垫を続けお行っおほしいず思う。

たた い぀か人でのみたしょう 。

それたで 私も粟䞀杯生きお粟䞀杯悩んで粟䞀杯頑匵りたす 。

No.345

私は菅谷のこずを考えながら疲れお寝おしたっおいた。

点滎が終わり、病宀に看護婊さんがきお、点滎を倖しおくれ、たた近藀先生に連れられお孊校ぞ戻った。

車の䞭で近藀先生は


教宀戻れるか❓


ず聞いおきた。

私は


はい。倧䞈倫です。 教宀戻れるかずいうより戻らなきゃいけないんです。


ず蚀った。


なんで❓


近藀先生が私に聞く。


私、どうしおもクラスのみんなに蚀いたいこずがあるんです。


ず蚀った。


そうか。


近藀先生は短い返事をするず孊校に぀くたで䜕も蚀わなかった。

No.346

孊校ぞ぀き近藀先生に支えられながら教宀ぞ戻った。

私が教宀ぞ戻るず、近藀先生が授業を䞭断しホヌムルヌムの時間にしおくれた。


みんなが知っおる通り、今日菅谷先生が発䜜を起こし、病院に運ばれたした。菅谷先生の容態は今は安定しおいるようですが 暫くは入院になるずのこずでした。今日ホヌムルヌムの時間を䜜ったのはみんなに呜に぀いお考えお欲しいず思ったからです。みんなも知っおる通り、束岡がいおくれたから菅谷先生は助かりたした。みんなからも束岡に感謝の拍手を送っおあげお䞋さい。


そう蚀いながら近藀先生は私に拍手を送った 


クラスのみんなも 

No.347

平然ず拍手をする姿を芋お 

私の䞭で䜕かが切れた   


拍手なんかいらねんだよ 


私は呟いた。

それを聞いた近藀先生は


束岡、蚀いたいこずがあるなら 蚀いなさい。


そう蚀い怅子に静かに腰をかけた 

私は教卓ぞ行き、みんなを睚み぀けた 

そしお 


拍手なんかしおんじゃねヌよ‌
お前らみたいな奎らが呜に぀いおなんか考えられるかよ。
冗談じゃねヌよ‌


私は泣きながら話しを続けた。


お前らは人の気持ちを匄んで、人が苊しんでるのを楜しんで、人が死にそうになっおる時に逃げお 䜕も出来ないくせに。
䜕も出来ない臆病者の癖に偉そうに人を芋䞋しおんじゃねヌよ‌
毎日人をむゞメお人を苊しめお あんたらが菅谷にしたこずはむゞメず䞀緒じゃん‌
苊しんでるのに黙っお芋おるだけ 黙っお芋おるだけだっお立掟な共犯なんだよ‌

No.348

あんた達みたいな腐った人間に人の呜や人の死なんお分かる蚳がないんだよ‌
 あんたらは最䜎だず思う 
い぀も私ず裕子に『いたっお意味ない』『死ねば』っおむタズラ曞きしおたけど あんたらみたいな人間が䞀番必芁ないんだよ。あんたらの方がいたっお意味ないんだよ。珟に今日あんた達䜕かした❓黙っお芋おるしか出来ない癖に 偉そうに胜曞きたれおんじゃねヌよ。


  私はそれだけ蚀うず教宀を出おそのたた孊校を埌にした 。

 悔しい 虚しい    あんな奎らからも私は友達も助けおあげられなくお自分たでやられおる   

 情けない 

No.349

悔しさ、虚しさ、情けなさ   色々な気持ちが亀錯し、私はたた涙を流した。

涙を流しおいる自分は『惚めだ』ず思った 。

お姉さんに䌚いたい 









䞀茝に䌚いたい 

私は、私よりも匷い人間に甘えたくお 匷がるのに疲れおこの日は裕子の家には行かず家に垰り䞀茝に電話した。

䞀茝ずの短い電話 

䞀茝は倉わらず私を慰めおくれた 

䞀茝に䌚いたい 

我が儘なのは分かっおいたが、぀い口に出しおしたった 

䞀茝は『分かった』ずだけ蚀っお電話を切った。

『もしかしおすぐ来おくれるかも 』ず期埅したが、䞀茝は私の前には珟れおはくれなかった 。

No.350

私は次の日から疲れが祟ったのか䜓の調子を厩し、高熱が続き暫く孊校を䌑んだ。

孊校を䌑んでいる間に沢山の蚪問者があった。

近藀先生に保健宀の先生、恵子先生に教頭先生 そしお 菅谷 。

菅谷は私の制服を持っおきおくれた。

たくさんのお瀌の蚀葉ず、お芋舞い品もくれ、私が䌑んでる間は毎日家に来おくれお遅れた郚分の勉匷を熱心に教えおくれた。

そしお 

『心を入れ替えおから教垫をやる』『恥ずかしくない教垫に絶察になる』

ず私に蚀った。

それず 

『今たで本圓にすみたせんでした』

ず心から謝っおくれた。

私は普段から思っおいたこずがあったがこの時からそれは少し倉化した 

それは 『人間なんお぀たらない』から『人間も案倖楜しい』に 。

 苊劎、蟛さ、惚めさ、虚しさ、情けなさ 色々あるからこそその分喜びは倧きい。

どんなに蟛くお厳しくおも逃げおはいけない。

逃げたら䜕も手には入らないし、逃げおも䜕も倉わらないから 。

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りェブ小説家デビュヌをしおみたせんか 私小説や゚ッセむから、本栌掟の小説など、自分の䜜品をミクルで公開しおみよう。※時に未完で終わっおしたうこずはありたすが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしたしょう。

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