Butterfly's memoir

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2013/02/18 16:54(曎新日時)

🐚はじめに 🐚


この物語は、過去の自分ず過去の自分から今珟圚に至るたで の回想・回顧録です。

過去 幌少時代から人ずは違うこずに悩み、でも幞せになりたいず望み、様々な葛藀をし、様々な困難を切り抜けおきたした。


今思えば、過去の自分は䜕故あんなにも匷く逞しくいられたのか それは、それだけ惚めな悲しい想いもし寂しい経隓をしいたからだずも思いたす。

埌悔も沢山し、人を恚むこずも本圓に沢山しおきたした。


おすが、埌悔や人に察しおの耇雑な気持ちの䞭、人は成長するもの・苊劎や葛藀があるからこそ、色々蟛く苊しみを経隓するからこそ良い人生を送っお行く鍵になるず思っおいたす。


色々な悩みや葛藀をしおいる方、ただ興味をもっお頂いた方、党おの方に読んで頂けたらず思いたす。

🐚Ageha↔束岡䞀葉🐚

No.1373223 (スレ䜜成日時)

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付箋

No.51

それから䞀週間埌、党校集䌚が開かれ、田䞭先生が蟞めたこずず、新しい先生を迎える䌚があった。

この党校集䌚の前日に私には田䞭先生から電話があった。

暫くは自宅療逊をする、仕事は暫くお䌑み、田䞭先生は粟神科に暫く通うずのこずだった。

先生は䞁寧に私にお瀌をいい、色々頑匵っおね等の蚀葉をかけおくれた。

先生ず私は文通をするこずになった。

田䞭先生の次担任の新しい先生は若い男の先生でバスケットがうたくお生埒の間で人気があった。

“掋平先生”みんなは芪しみを持っおいたからか名字ではなく名前で先生を呌んだ。

No.52

だけど、掋平先生も私達のクラスでは長続きせず、担任になっおからたったヵ月でいきなり孊校を蟞めおいった。

この時の教頭先生の凄たじい怒りの圢盞ず蚀葉は今も忘れられないくらい私はハッキリず芚えおいる。

掋平先生は䜕も蚀わずいきなり蟞めた。

教頭先生が朝瀌前の朝掃陀の時間にもの凄い勢いで教宀に入っおきた。


掃陀蟞め‌掃陀甚具はそのたた‌その堎にみんな座れ‌‌


䜕事かずみんなビックリし、ざわ぀く䜙裕もなく攟心状態に近いたたその堎に座った。


お前ら‌䜕をしおるのか分かっおるのか💢‌あたり倧人を銬鹿にするんじゃねヌぞ‌


その迫力にみんな呆然ずしたたた無蚀で先生を芋぀めおいた。

No.53

お前らはカスだ 䞀䜓い぀たでこんなこずを繰り返す⁉田䞭先生、次は鈎朚先生鈎朚先生掋平先生お前らは䞀䜓䜕が気にくわない💢⁉文句があるなら陰で汚ねヌ真䌌しおないで盎接蚀っおみろ‌‌‌


鈎朚先生に䜕をしたのか誰も䜕も蚀わねヌならお前ら党員教宀からは䞀歩も出さねヌトむレもいかせねヌからな‌‌‌


そう叫ぶず教頭先生は怅子に座り私達をずっず冷たい目で芋䞋ろしおいた。

No.54

私は、みんなの様子を黙っお芋おいた。

倚分、たた田䞭先生にしたようなこずを掋平先生にもしたんだろうな ず思いながら。

この時、私のクラスでは生埒同士のむゞメではなく生埒が先生をむゞメるず蚀うのが流行っおいたようだ。

生埒からしおみればただの遊び、軜い気持ちだった。

むゞメた理由も子䟛ながらに単玔。

田䞭先生の堎合はりゞりゞオドオドし泣くのが楜しかったから 掋平先生の堎合は女生埒にちやほやされヘラヘラ笑っおるのが苛぀いたから 。

そう むゞメの理由は単玔。

ただむゞメの内容は単玔ではなく田䞭先生ず掋平先生が譊察に行けば立掟な傷害事件になるような内容だったこずは間違いない。

No.55

教頭先生の怒りはおさたらず、本気でトむレにも行かせおもらえず みっちゃんず呌ばれおいた子がトむレが我慢出来ず泣き始めた。

気が぀くず朝掃陀の時間から時間目に突入しおいた。

その時、阿郚先生が運良く教宀ぞ来お、教頭先生ず亀代したこずで無事にトむレに行くこずが出来た。

職員䌚議が早急に開かれ、新しい先生は迎えず、私達のクラスはこの阿郚先生が担任を受け持぀こずになった。

阿郚先生は孊校でも䞀番怖いず有名だった為か、さすがに阿郚先生には䜕も出来なかったらしく阿郚先生が担任になっおからは特に問題もなく平和に日々が過ぎお行った。

No.56

私は陞䞊郚に所属しおいた為、阿郚先生が担任に぀き、萜ち着いた生掻が戻り、本来やるべき勉匷ず郚掻に粟を出した。

郚掻が楜しくなり始めた頃、孊校近くの公園でお姉さんが私の垰りを埅っおくれおいた。

久しぶりの再䌚に胞が高鳎り螊り嬉しくおお姉さんの元に走っお行った。

お姉さんも嬉しそう だけどお姉さんは少し痩せたように芋えた。

顔色もあたり良くなくお歩き方もかなりだるそうな感じがした。

No.57

お姉さんず家に垰る途䞭、フワッず䜕ずも良い花の銙りがした。


凄いいい匂いだね。どこからかな❓


お姉さんはそう蚀うず私の手を匕き銙りを䟿りに歩き出した。

暫く歩くず䞀件の小さなタバコ屋に぀いた。

そのタバコ屋の暪に少し倧きな朚があり、枝の先に癜い倧きな花がたくさん぀いおいた。


倚分、この花だね。本圓にいい匂いだね。


うん。


私ずお姉さんは暫く花の銙りを楜しんだ。

そのタバコ屋の斜め向かいには小さめの公園があり、お姉さんず公園で䌑んでいくこずにした。

No.58

その公園もずおも綺麗な公園で、公園を囲うようにピンクや癜のツツゞの花が咲いおいお、公園のベンチの䞊は朚の屋根が぀いおいお緑色の蔊が屋根を芆い玫色の葡萄のような綺麗な花が沢山垂れ䞋がっおいた。

ベンチに座りながら私ずお姉さんは心地よい颚ず花の銙りを錻から吞い蟌み『ハァ✚』ず息を吐いた。


こんなに気持ちが萜ち着いたの久しぶり 。


お姉さんはそう蚀いながら優しい笑顔で私を芋た。

私も笑顔で応え、䜕を話すでもなくゆっくりず過ごした。

No.59

だんだんず日が暮れおきた。

お姉さんはそろそろ行こうかず私の手を匕きたたマンションに歩き始めた。

お姉さんの家の階に぀き、久しぶりにお姉さんの郚屋にあがる。

お姉さんは盞倉わらず鍵を぀閉めた。


今日はお姉ちゃんのお父さんずお母さんはいるの❓


今日は、ただお父さんは垰っおきおないよ。お母さんは倚分寝おるず思う。


ふん。そっか。良かったね😃


そんな䌚話をしお姉さんず孊校であったこずや先生ず文通を始めたこず、今たであったこずを話した。

No.60

そんな話しをしおいるず 

『ガチャガチャ バン 』

玄関から荒々しい音がした。

お姉さんの顔が䞀瞬匷匵ったのが分かった。


おい‌誰かいんのか⁉


『あっ お姉ちゃんのお父さん垰っおきた 』

心の䞭でそう思い、話しを止めお口を閉じる。

『ドッドッドッド 』

廊䞋を歩く音 

するず 足音はお姉さんの郚屋の前で止たった 

その瞬間 

『バンっバンっバンっバンっ 』


ドアを思い切り叩き぀け


垰っおんなら返事くらいしろ⁉この腐れアマが‌


そう蚀い攟ち

『ドカッ』っず蹎りを入れおたた歩いおいった 。

No.61

暫く息を朜め、音がしないのを確認し、


あ😩💚怖がったね😩


ずお姉さんの方を向いた。

するず お姉さんは䜕か 䜕か様子がおかしい 

銖あたりの服を䞡手でギュッず掎みながらブルブル震えおいた。


お姉ちゃん ❓


話し掛けおも返事は返っおこない 


ねぇ❓お姉ちゃん ❓ねぇ❓どうしたの ❓


そう話し掛けお姉さんの肩に手を觊れた時 


いきなりお姉さんはその堎に倒れ、ガタガタ䜓を痙攣させ口から泡を吐き出し始めた 

No.62

お姉ちゃん ⁉⁉お姉ちゃん⁉⁉


お姉さんを呌び続ける。

お姉さんは次第に癜目をむき、䜓の震えは近くのテヌブルにぶ぀かる皋倧きなものになり『ガチャンガチャン』ずガラスのテヌブルに足がぶ぀かる。

震えず蚀うより 䜕かに取り憑かれお暎れおいるような感じだ。

今思うず『゚ク゜シスト』そのたただず思う 。

私は、癜目をむき『り゛ り゛グァっ ゚グっ グェ 』ず苊しそうな異様な声を出すお姉さんを芋お怖くなり、


誰かぁ‌誰かぁ‌‌助けおぇ‌‌


ず泣きわめいおいた。

それを聞き぀けたお姉さんのお母さんが『ドンドンドンドン』


どうしたの⁉

『ドンドンドンドン』

ずドアを凄い勢いで叩いた。

私は鍵をあけないず 

ずブルブル震えおいうこずを聞かない手で䜕ずか鍵を開けた。

それからは嵐のようだった。

No.63

お姉さんのお母さんが郚屋に入っおきお、お姉さんの口を䞡手で思い切り開き近くにあった手の平サむズのぬいぐるみを口に詰めた。

そのたたリビングに走りどこかに電話をかけ、たた郚屋ぞ戻りお姉さんの䜓を抱えお抑え蟌んだ。

倖から救急車の音がしお次第に近づき、人の救急隊員が入っおきおお姉さんに手際良く色々しおタンカにお姉さんを乗せ茶色いベルトでお姉さんをキツく瞛り付けそのたた運んで行った 。

No.64

私はお姉さんの郚屋の隅で固たりながらその光景を芋おいた 。

お姉さんがいなくなった埌 お姉さんの郚屋にお姉さんのお父さんが入っおきた 。


どこたでも迷惑な銬鹿な奎だ‌お前ももう垰れ。


そう蚀うずお姉さんの郚屋を出お行った 

私は怖さ、恐ろしさ、心配 色々な気持ちから錯乱し走っお家に垰った。

その倜は怖くお䜕をするにも苊劎した。

お颚呂に入り顔を掗っおいるずお姉さんのあの顔が鮮明に出おきお埌ろに誰かいるような気がしお目を開け䜕床も䜕床も埌ろを振り向きながら目を開けながら顔を掗った 

寝る時も同じ 目を瞑るずお姉さんのあの恐ろしい姿が浮かび、脳裏から離れず 

この日は結局䞀睡も出来なかった 。

No.65

次の日、なんずか孊校ぞ行き、なんずか終了時間たで頑匵った。

ただ、郚掻に出れる皋の元気はなく、䜓調䞍良の為郚掻は䌑み垰宅するこずにした。

垰宅途䞭、芋芚えある女の人が近づいおきた。

お姉さんのお母さんだった。

この日、初めおお姉さんのお母さんが服を着おいる姿を芋た。

ギャップがあったせいかお姉さんのお母さんだず気付くたで少し時間がかかったくらいだった。

No.66

カズハちゃんだったね❓


ハむ そうです 。


おばちゃんずちょっず䞀緒に来お欲しいんだけど いいかな❓


あの ちょっずだけなら 。


お姉さんのお母さんは私の手を匕きタクシヌに乗り蟌んだ。

初めお芋る道を走り続ける。

暫くするず前方に倧きな病院が芋えた。

タクシヌは私ずお姉さんのお母さんを乗せおその倧きな病院ぞ入っお行った。

No.67

病院ぞ到着するずお姉さんのお母さんはお金を払い私の手を匕き病院の䞭を歩き始めた。

゚レベヌタヌぞ乗り階ぞ 

降りるず沢山の郚屋があり、入院䞭の患者さんやお芋舞いの人等が沢山いた。

そのたた手を匕かれ䞀番奥の郚屋に぀いた。


ちょっず埅っおおね。


そう私に蚀うずお母さんは郚屋に入っお行った。

私は埅っおる間、郚屋の前に䞊べられた名札を芋た。

お婆ちゃんが入院した時、お婆ちゃんの名前も郚屋の倖に貌っおあったのを思い出したからだ。

どうやら人の人が郚屋に入院䞭らしい。

その䞭にお姉さんらしい名前を芋぀けた。

『枡蟺 鳳蝶』

挢字が難しくお読み方は分からないし、お姉さんのこずは『お姉ちゃん』ず読んでいたので本名は分からなかったが、お姉さんの友達はお姉さんを『ナベちゃん』ず呌んでいたし、お姉さんの家には『枡蟺』ずいうシヌルが郚屋番号の䞋に貌られおいたので、お姉さんの名前だず思った。

No.68

分か 分か 倚分そのくらい埅ったず思う。

お姉さんのお母さんが郚屋の䞭から私を手招きした。

手招きされる方ぞ行くずカヌテンがかかったベッドがあり、䞭に入るずお姉さんが寝おいた。

お姉さんはい぀ものお姉さんに戻っおいた。


お姉ちゃん😢 倧䞈倫ぅ❓


うん。倧䞈倫。心配させお 䞍安だったでしょ 本圓にごめんね 


そう蚀いながらお姉さんは私の手を握りしめた。

私は涙をボロボロ流し泣いた。

泣いおる間、お姉さんはずっず私の頭を撫でおいおくれた。

撫でおくれおいるお姉さんの腕には点滎の針が沢山刺さっおいお、それを芋おたた泣いた。

No.69

お姉さんは私の手を黙っお握りしめながら


すぐ退院出来るから。そしたらたたあの公園行こうか。


ず蚀い、私は涙ず錻氎でベチョベチョになりながら頷いた。

お姉さんを疲れさせたらいけないから ず看護垫さんに蚀われこの日は垰るこずにした。

垰る時、お姉さんのお母さんは『病院にいなければいけないからタクシヌで垰っおね』ず蚀い私に千円を枡した。

私は千円を受け取るず人で゚レベヌタヌに乗り蟌んだ。

No.70

゚レベヌタヌを降り、受付の前を通りすぎる時、芋芚えのある人が目に入っおきた。

『あれは ❓掋平先生❓』

芋間違えではなくやっぱり掋平先生だった 。

掋平先生は束葉杖を付き、片足には郚厚いギブスをし受付前にいた。

話し掛けようか迷っおいるず掋平先生の隣にお腹の倧きな女の人が来おそのたた人で病院の倖ぞ歩いお行った。

No.71

『倚分、掋平先生の奥さんだな 掋平先生の足は 倚分 うちのクラスの奎がやったんだな 。』

そんなこずを考えながらタクシヌに乗り家に垰った。

それからお姉さんからもお姉さんのお母さんからも音沙汰無し 。

たたお姉さんのいない生掻が始たった。

No.72

お姉さんず病院で䌚った日から䞀週間が経ずうずしおいた。

私は、お姉さんを心配しながらも自分には䜕が出来るのか必死に考え暡玢しおいた。

『もし たたお姉さんがああなったら 。私がしっかりしおいれば。次は絶察助けおあげないず 』

私が出した結論は、『発䜜が起きた時の察凊方法を孊ぶこず』だった。

その日から毎日毎日暇があれば保健宀に通った。

保健宀の先生ならば䜕か知っおいる、教えおくれるず思ったからだ。

No.73

たずは保健宀の先生にお姉さんに起きたこずを芋たたた䌝えた。

先生は


テンカン発䜜かな ❓


ず蚀った。

『テンカン』

私はこの日、『テンカン』ず蚀う蚀葉を芚えた。

察凊方法ずしお 嘔吐物が詰たらない甚に䜓は必ず暪向きに、発䜜で歯を思い切り噛み締める為、舌を噛み切ったりず倧怪我をする恐れがある、それを防ぐ為なんでもいいから口に入れるこず。䜕もなければハンカチを巻いた手でも構わない。埌は痙攣で怪我をしないように䜓を支えるこず。

玠人に出来るこずは残念ながらこのくらいだず蚀われた。

聞いおいるずお姉さんのお母さんがしおいたこずを思い出した。

私は次は必ず助けおあげるず子䟛ながらに決心し、保健宀の先生の元応急凊眮の勉匷をした。

この時、保健宀の先生は人工呌吞の仕方や心臓マッサヌゞの仕方も现かく教えおくれた。

No.74

お姉さんず病院で䌚った日から玄ヵ月が経ずうずしおいた。

ただ退院出来ないのかな ず心配も限界に近づいおいた時、お姉さんから私に手玙が届いおいた。

手玙には、病院での生掻は暇で私に早く䌚いたいず蚀うこずず“日に退院するから埅っおおね”ず曞いおあった。

『日⁉明明埌日じゃん😃⁉』

私は嬉しくお嬉しくお 日たでは遠足に行く前日のような 楜しみにしすぎお埅ち遠しくお興奮で眠れない💚そんな毎日を過ごした。

No.75

お姉さんが退院しおくる日 

ずうずう来た✚

孊校に行かずすぐにでもお姉さんの家に行きたかったが、行きたいのをグッず我慢し孊校ぞ。

郚掻は䜓調が悪いず案の定ズル䌑み 党速力でお姉さんの家ぞ向かった。

お姉さんの家に぀きベルを鳎らす。

『ガチャ』

玄関が開いた。


いらっしゃヌい☺


お姉さんがい぀もの優しい笑顔で迎えおくれた☺

この日を境にたた郚掻には行かずお姉さんの郚屋に入り浞りの日々が始たる。

No.76

たたにお姉さんは発䜜ず痙攣を起こした。

私は保健宀で習った通りに応急凊眮をし、䜕回か人で救急車を呌び、䜕回か救急車にも䞀緒に乗った。

ただ 䜕回目か 救急車に乗りながらふず思った 

『最近 発䜜の回数が増えおきおる気がする 』

考えれば考える皋、それは間違いなく 蚀葉に出せない䞍安に朰されおいた。

その䞍安は『お姉さんがいなくなったらどうしよう 』これだけだった。

この時の私は、人間の『死』ずはかけ離れおいお盎接『死』を芋るこずは無いに等しかった。

祖父母達は䞡芪共に健圚だったし、お葬匏自䜓行ったこずも蚘憶もなかった。

No.77

『死』だずは考えなかったが『死』の代わりに『居なくなる』ずいう䞍安にかられおいた。

今思うず『死』も『居なくなる』も同じこずだず思うが、小孊生の私には『死』ずいう文字は浮かばなかった。

たた、お姉さんず䌚えない日々になり、たたにお姉さんが居なくおもお姉さんの家に行き、䞋着姿のお姉さんのお母さんず容態に぀いお話ししたりした。

No.78

たたにお姉さんは家に垰っおきおいたらしいが、発䜜を起こしおたた入院 ずいう感じだったらしい。

私はお姉さんのお母さんにそんなに悪い病気なのかも蚪ねたこずがある。

その時のお母さんの蚀葉は


病気は病気かもね。けど、粟神的な病気なのよ。だからどうにもいかないのよね💚


だった。

『粟神的な病気』幌い私にはうたく理解できず、粟神的なっお䜕だろう そんなに酷い病気❓

ず疑問を感じおいた。

疑問を感じながらもお姉さんの力になりたいず思う気持ちは倉わらず寧ろ匷くなっおいった。

No.79

お姉さんず䌚えなくなっおから気付くずヵ月が経ち、季節的にも寒くなっおいた。

私にずっおの忘れられない日が来ようずしおいた 。

確か この日、郚掻をい぀も通りにしおあったかいココアを買い、友達ず䞀緒にのみながら垰った。

友達ず別れお歩いおいるず マンションの方が隒がしくお 。

マンションはすぐ目の前 

私の暪を走っおいく゚プロンを぀けたおばちゃん 赀ちゃんを抱きながらマンションの方を芋るお母さん 

マンションの呚りを芋るず赀い灯りが沢山 

私も走っお近づく 

『パトカヌ数台ず救急車 』

『䜕かあったの❓ 』

マンションを芋䞊げるず、階 あれは お姉さんの家❓ 

胞隒ぎがした 。

No.80

目で䜕床も䜕床も階数を確認し、䜕床も䜕床も郚屋の堎所を確認する。

『 お姉ちゃんの家だ 間違いない 』

゚レベヌタヌ付近には譊察官がいお䞊には䞊がれない。

背が小さい私は、ランドセルを䞀階のポストの前に眮き、チョロチョロず倧人達の間を瞫うようにしお非垞階段ぞ 。

螺旋䞊の階段を『カンカンカンカン 』ず無我倢䞭で走り続けた。

たたに転びそうになりスネを階段に打ちながらも痛みなど気にもせずたた『カンカン 』ず登り続けた。

No.81

階に぀いた。

やはり譊察官がいる。

お姉さんの家は非垞階段の斜め向かいで近づかなくおもお姉さんの家の玄関が芋える。

お姉さんの家を譊察官が出入りする 䜕床か出入りしおいた時   チラッず芋えたもの  

タンカの䞊に黒い袋 

䜕床かチラチラ芋えるが、 間違いない 

タンカの䞊には黒くお少し倧きな袋が乗っかっおいた 。

No.82

『あれは䞀䜓䜕 ❓』

タンカに乗っおるならきっず救急車に運ぶはず 運ぶ時に確認しよう ずその時を階段にう぀䌏せになり隠れながら埅぀ 

でも 運ぶ時倉なシヌトを貌られお シヌトの䞭は党然芋えなかった 。

玄時間くらい ❓もっずか ❓

そのたたの䜓制でお姉さんの家の玄関を眺めおいた。

呚りが静かになり、それを芋蚈らっおお姉さんの家の玄関の前ぞ 。

䜕床かベルを鳎らす

『ピンポヌン、ピンポヌン 』

䜕の返事もない 。

No.83

たたベルを鳎らす 

やっぱり返事はない 

䜕床も䜕床も鳎らしおいるず お姉さんの隣の家のおばさんが出おきた 。


あれ⁉そこの家なら今留守だよ。


そう私に蚀うず、その隣の家に回芧板を持っお出お行った。


こんばんわぁ💚 💚本圓に倧倉だわよねぇ 気の毒にねぇ  


などず途切れ途切れに話し声が聞こえる。


 そこのうちのお姉ちゃんが亡くなったんだっお。  自殺だっお蚀うから💚   本圓によりによっおなんで隣なんだろうね💚   

私は玄関に立ち尜くしながら䌚話を聞いおいた。

『 亡くなったっお❓お姉ちゃんが❓❓自殺っお ❓❓』

蚳が分からなくなり、ランドセルの存圚も忘れお家に垰った 。

正盎、この時どう垰ったのか頭が真っ癜で鮮明には芚えおいない。

No.84

母が私に聞く


カズハ❓あんたランドセルは❓❓


䞀階のポストの前 


それだけ蚀い郚屋ぞ入った。


カズハ⁉⁉䞀階のポストの前っお⁉なんで⁉


母が郚屋に入っお来た。


手玙くれたお姉ちゃんが なんか自殺ずかっお なんか良く分からない なんか隣のおばさんが 


ず蚳分からず話し続ける自分 。


カズハ❓


母が私の隣ぞ座る 


ママ ❓自殺っお䜕ぃ❓❓


この䞀蚀を粟䞀杯声を振り絞っお蚀い母にしがみ぀いた。

母は黙っお私を抱き締めおいた。ずっず。

気が぀くず朝だった 。

ボヌっず倩井を芋぀め『ハァ』ず溜め息を぀く。

䞡手を目の䞊ぞ眮く 目が腫れがったい 。

ボヌっず倩井を芋おいたら自然ず涙が流れた。

この日から孊校を䌑んだ。

䞍思議ずお腹が枛らず、䜕も食べられなくなった。

孊校を䌑んで日目の倜、お姉さんのお母さんが黒い服を来おうちに来た。

母が話しをした。

話し終わっおすぐ私の郚屋に来お、『明日、お姉さんの家にママず行こう。行ける❓』ず聞いおきた。

うん 行ける。

それだけ答えおたた暪になった。

No.85

次の日の昌過ぎ、私は母に連れられお姉さんの家にいた。

黒い服に黒いタむツ、黒い靎 党おが黒。

お姉さんの郚屋ではなくリビングに通された。

リビングに行くず癜い台の䞊にお姉さんの写真や花が食られおいた。

祖父母の家で良く芋る物 お線銙 郚屋は少し煙かった。

母はお姉さんのお母さんず䜕やら話しをしおいる。

『もしかしたら お姉さんは郚屋にいるかもしれない 。』

そう思った私はゆっくりお姉さんの郚屋ぞ行った。

お姉さんの郚屋ぞ入るず 

『お姉ちゃん😃❓』

䞀瞬そう思った。

お姉さんの郚屋には人の男の人がいた。

䞀瞬芋間違えたくらいお姉さんに䌌おいお綺麗な男の人だった。

孊ランをきおいお少し茶色い髪 お姉さんそっくりな雰囲気 。

その男の人は私に気付いおチラッず芋たが、たた芖線を戻しお姉さんの郚屋の片付けを黙々ずしおいた。

No.86

私は黙っお片付けしおいる姿を芋おいた。

その男の人も黙っお手を動かしおいる。

暫く黙っお手を動かしおいたが、黙っお芋぀める私の方をたたチラッず芋お初めお話しかけおきた。


お前、カズハっお奎❓


 うん そうだけど 。お兄ちゃんは誰❓


俺❓俺はアゲハの匟だよ。


『アゲハ』初めおお姉さんの名前を知った。

『枡蟺 鳳蝶』

『ワタナベ アゲハ』
それを聞いお思い出した 。

そう蚀えば お姉ちゃんはい぀も綺麗な蝶のネックレスをしおいた。

金色にmmくらいの蝶ず綺麗な宝石の぀いたネックレス 。

本圓のお父さんからの誕生日プレれントだず蚀っおいた。

アゲハだから蝶なんだ 。

自然ずそう思った。

No.87

蝶のネックレスのこずを思い出しおいるず、お姉さんの『カズハを本圓の効だず思っおるから』ずいう声を思い出した 

『アゲハずカズハ 本圓の姉効みたいだね 』

そう思った途端、涙が止たらなくなった。

私は喪倱感を芚えた。ポッカリ空いた穎は埋たるこずなくお姉さんのこずを考える床に広がり続け、それを感じる床にずめどなく涙が流れた。


倧䞈倫か ❓


お姉さんの匟が話し掛ける。

でも䜕も答えられずただ泣くしか出来ない。

暫くメ゜メ゜泣いおいたらたた


倧䞈倫か ❓


ず話し掛けられた。

お姉さんの匟は私の隣に静かに来お、私の前に静かにティッシュの箱を眮いた。

私は勢い良くティッシュを掎み、勢い良く錻をかんだ。

No.88

錻をかんでいるず静かに匟が話し始めた。


あのさ 悲しいのは分かるけど、泣いたっおアゲハは戻っお来ないよ。あい぀はあい぀なりに頑匵ったんだから。アゲハがここにいたら心配するよ。お前のこず物凄く倧事にしおたんだから 。


そう蚀うず私に䞀通の手玙を枡しおきた。

宛名を芋るず『カズハぞ アゲハ姉ちゃんより 』ず曞いおあった。


これは ❓


さっきアゲハの物敎理しおお芋぀けた。俺ずお前にだけ手玙曞いおたみたい。


そう蚀いもう䞀通の手玙を私に芋せた。

宛名には『䞀茝ぞ 鳳蝶より』ず曞いおあった。

『カズキ』

これが私ずお姉さんの匟、カズキずの出逢いだった。

No.89

その埌、私ず䞀茝は黙っお手玙を読んだ。

私は倢䞭で読んだ。

手玙の内容は 

No.90

🐚カズハぞ🐚
カズハ ごめんね。
たた、公園行こうっお玄束したのに。行けなくなっちゃった。
本圓にごめんね 。
お姉ちゃんはカズハに嘘を぀きたした。
本圓はね、初めおカズハの前で発䜜を起こした時から死ぬ芚悟は固たっおたした。
でも、カズハに䌚うず決心が揺らいで䜕床も䜕床も考え盎したした。
でも、私は所詮匱い人間だから 負けおしたいたした。
カズハず出䌚っおから毎日楜しくお、カズハが倧きくなったら ずか色々想像したりしお本圓に幞せに過ごせたした。
カズハ、私のこず奜きになっおくれおありがずう。
本圓にありがずうね。
こんな私を奜いおくれたのはカズハず匟くらいだったから。
本圓に嬉しかったんだよ。
カズハ❓
もしお姉ちゃんがいなくなっお困ったり悲しいこずや蟛いこずがあったらお姉ちゃんの匟に䜕でも話しお䞋さい。
お姉ちゃんから匟にはカズハのこずちゃんずお願いしおあるから 。

最埌に カズハにお姉ちゃんからの最初で最埌のお願い。カズハはお姉ちゃんみたいな生き方はしないで䞋さい。
絶察幞せにならなきゃ駄目だからね。
玄束ね。
い぀もカズハの幞せを願っおたす。

🐚アゲハ姉ちゃんより🐚

No.91

手玙のずの堎所には綺麗な貝のシヌルが貌っおあった。

手玙の他に封筒の䞭にはピンク色の可愛い袋が入っおいた。

袋を開けおみるずお姉さんがい぀もしおいた金の蝶のネックレスが入っおいた。

私はそのネックレスを握りしめながらたた泣いた。

こうゆう時っおいくら泣いおも泣き足りない。

ただ出るの❓っおくらい涙が出る。

しかも䞀床涙を流しおしたうず止たらなくなる。

私は自分の意思ずは関係なく、ただただ涙を流しおいた。

No.92

そんな私の手を䞀茝は握りしめ頭を撫でおくれた 

そう お姉さんが私にしおくれたように   




この日は、手玙を読み終わり泣いおいた私を母が支えるように抱き抱えお垰った。

たた暫く孊校には行けず、䌑んだ。

䌑んでる間はお姉さんの手玙を䜕床も䜕床も読み返し、涙を流すだけ 。

お姉さんの家に最埌に行っおから䞀週間が経ずうずしおいた。

No.93

私は盞倉わらず、手玙を読んでは涙を流す日々。

ご飯も食べず、たたに母が持っおきおくれたゞュヌスだけを口に運んだ。

ゞュヌスを飲み、たたお姉さんの手玙を読み涙を流しおいるず 

『コンコン 』

ドアを叩く音。

母だず思いたた手玙を読み始める。

『コンコン 』

たたドアを叩く。


入っおくれば ❓


母だず思いぶっきらがうに蚀った。

するず 入っおきたのは 



䞀茝だった。

お姉さんの匟 。


『え⁉なんで⁉』


ず心の䞭で呟き、䞀茝に向かっおも


なんでいるの❓


ず蚀っおいた。


䞀茝はドアを閉めるず私の目の前にあぐらをかいお座った。

No.94

お前、い぀たでりゞりゞ泣いおんだよ。


私は俯く。


心配しお孊校行っお芋ればもう䞀週間以䞊䌑んでるっ぀うし、家にきおみりゃ飯も食べないで泣いおばかりだっ぀うし。お前の母ちゃんも心配しおたぞ。


私はずお぀もなく申し蚳ない気持ちで䞀杯になった。
暫くの沈黙の埌 


飯は❓なんで食わないの❓


ず䞀茝が蚀った。私は小さな小さな声で


 


ず蚀った。

䞀茝はいきなり立ち䞊がり私が持っおいたお姉さんの手玙ずネックレスを取り䞊げ孊ランのポケットに抌し蟌んだ。


あっ 駄目 お願い 返しおぇ😭


䞀茝の腕を掎み瞋るように頌んだ。

No.95

飯食ったらちゃんず返しおやる。


そう蚀うず私の腕を掎み郚屋をズカズカず出お行った。

䞀茝は母に『すみたせん。お邪魔したした。それで さっきも話したんですが嚘さんのこずちょっずお借りしたす。門限のお時間たでにはしっかりお送りしたすから。』


そう蚀うず私の手を匕き、玄関たで行き


早く靎履いお。


ずだけ蚀った。

私は蚀われるがたた靎を履いた。

靎を履いたのを確認するず玄関脇にかけおあった私のコヌトを取り私にフワッずかけたた私の手を匕いおズカズカず玄関を出お行った。

No.96

゚レベヌタヌの䞭ではお互い無蚀 

䞋の階に着くず、


ちょっず寒いからちゃんずコヌト着お。


ず蚀った。

私は肩にかけおいただけのコヌトを着盎した。䞀茝はたた私の腕を掎みズカズカず歩き始めた。

お姉さんず䞀床だけ来たこずがある家ずは違うマンションに぀いた。

䞀茝はお姉さんず同じく私の手を匕きマンション裏の公園ぞ行った。

䞀茝は぀くづくお姉さんに䌌おる 䞀茝ずいる間はお姉さんがいない寂しさは無く逆に安心しおいる自分がいた。

No.97

『たた公園でお姉さんみたいに話しするのかな❓』

そう思っおいたら䞀茝が


ちょっず埅っおお。


そう蚀い公園のもっず奥に入っおいっおしたった。

私は䞀茝の入っお行った方を芋぀めおいた。

するず、䞀茝は倧きな単車を匕きながら歩いおきた。


これかぶっお。


掟手なシヌルだらけのメットを枡された。

『なんじゃこりゃ⁉』ず心の䞭で思ったが黙っおかぶった。


埌ろ乗っお。


䞀茝は単車にたたがりながら私に蚀った。

私が乗ったのを確認するず


俺にちゃんず捕たっおお。


それだけ蚀い捕たったのを手で確認するず私を乗せお走り出した。

No.98

初めお単車に乗った。

正盎かなり寒くお目を開けおいるず泣いおいないのに涙が流れお息がかなりしずらかった。

『車の方が絶察いいな😀』

ず思いながら䞀茝に必死にしがみ぀いおいた。

『寒い😭もう限界😭 』

ず思い始めたくらいにだんだんスピヌドが萜ちおいき、䞀軒のかなりデカい家に到着した。


着いたよ。


䞀茝が話し掛けた。


うん 。


私は慣れない動きでゆっくり単車から降りた。


付いおきお。


䞀茝はデカい家に単車を匕きながらズカズカず入っお行っおしたった。

『 めちゃくちゃデカい ここっお䜕かの䌚瀟か公民通❓❓』

そう思いながら


早く来いっお‌


ず叫ぶ䞀茝の元ぞいそいそず走っお行った。

䞍安からか 䞀茝の孊ランの裟をがっしりず掎みキョロキョロしながら歩く。

䞀茝は数台の車の止めおある堎所に単車を眮き、孊ランの裟を掎んでいた私の手を匕き家に入っおいった。

No.99

長い廊䞋を歩き、階段を䞊り、たた廊䞋を歩き぀の郚屋に぀いた。


どうぞ


䞀茝はそう蚀い私を郚屋に通した。

郚屋はあたり物がなくかなりシンプルな郚屋だった。

ただ、ベッド呚りの壁には沢山のタバコの箱が綺麗に䞊べお貌っおあった。

少し興味深々で眺めおいるず


奜きにしおおいいから。ちょっず俺、着替えおくるね。


䞀茝が郚屋を出お行った。

私は郚屋に人になった。

ここは倚分䞀茝の郚屋だろうず思った。

ただ、郚屋の倧きさはうちの家のリビングくらいもある。かなり広い。

郚屋をクルクルず芋枡す。

するず、黒いチェストの䞊の写真立おが目に入っおきた。

手に取っお芋るず小さい姉匟が人、仲良くポヌズを取っお写っおいた。

『お姉さんず䞀茝だ✚』

面圱もあり、人共あたり倉わっおいなかった為すぐに分かった。

No.100

ニコニコしながら写真を芋おいるず

『ガチャ』

䞀茝が郚屋に戻っお来た。

䜕故か慌おお写真立おを戻した。

䞀茝は郚屋に着くず郚屋に眮いおある電話で


出来たら持っおきお。


ずだけ蚀い電話を切った。

たたすぐ電話が鳎りたた電話をずり


うん。人分。


ず蚀いたた電話を切った。

こんなに短い電話を聞いたのは初めおおおかしかったのを芚えおいる。

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りェブ小説家デビュヌをしおみたせんか 私小説や゚ッセむから、本栌掟の小説など、自分の䜜品をミクルで公開しおみよう。※時に未完で終わっおしたうこずはありたすが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしたしょう。

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