Butterfly's memoir
🐚はじめに…🐚
この物語は、過去の自分と過去の自分から今現在に至るまで…の回想・回顧録です。
過去…幼少時代から人とは違うことに悩み、でも幸せになりたいと望み、様々な葛藤をし、様々な困難を切り抜けてきました。
今思えば、過去の自分は何故あんなにも強く逞しくいられたのか…それは、それだけ惨めな悲しい想いもし寂しい経験をしいたからだとも思います。
後悔も沢山し、人を恨むことも本当に沢山してきました。
てすが、後悔や人に対しての複雑な気持ちの中、人は成長するもの・苦労や葛藤があるからこそ、色々辛く苦しみを経験するからこそ良い人生を送って行く鍵になると思っています。
色々な悩みや葛藤をしている方、ただ興味をもって頂いた方、全ての方に読んで頂けたらと思います。
🐚Ageha↔松岡一葉🐚
ある日の朝。
メニューはしっかり覚えている。
レーズンが入ったパン、イチゴジャム、牛乳、野菜スープ…。
いつも父が飲むコーヒーメーカーがコポコポ音を立てる。その度に砂時計⏳のようにコーヒーがチョロチョロ落ちコーヒーの香りが部屋に漂っている。
私は幼少期は酷く小食で、小さなレーズンパン1つ食べられなくて朝から苦戦していた。
苦戦の理由は、『母が食べないと怒るから』残すと怒るので苦戦してもどうしても食べられない時は幼稚園の制服にパンを隠しトイレへ行き、トイレへ流す。
今思えば母は気づいていたと思う。
この日も食べられない、うまく捨てなきゃ、とそれだけを考えながら食べる不利をしていた。
そんなことを必死に考えていると母が私に話し掛けてきた。
カズハ。昨日また夜中にパパとママの部屋に来たでしょ。
その言い方が怒っていると感じ、咄嗟に嘘をついていた。
行ってないよ。カズハじゃないもん。
母は一瞬顔を強ばらせて
ナルミ(姉)は夜更かしなんかしないし、ナルミじゃないならカズハしかいないでしょ。ミク(妹)が起きて夜泣き止まなくてママもパパも大変なのよ。今度来たら怒るからね。
と言った。
私はポロポロ涙を流しながら俯く。
心の中で何かが芽生えた瞬間だった。
『ママは姉は信じても私のことは信じてはいない。』
私の中で母に“姉はそんなこと絶対しない”と面と向かって言われたことがショックで悲しくてたまらなかった。
私の中では
『わぁ😃凄い😃✨』と喜び、私と母で仲良く泡風呂で遊ぶ。
そんな感じだった。
現実は…
カズハ😣‼ちょっと来なさい‼
お風呂場へ連れて行かれ、
何これ‼なんでこんなことするの‼また入れ直さなきゃいけないじゃない‼
怒られ、思いっきり頬を叩かれた…。
頬を数発と、手の甲を思いっきり叩かれ、片腕を力一杯引っ張られ、玄関のドアを開け母は私を外に投げ出した。
投げ出された瞬間
『バーン‼』
と玄関を閉められ
『カチャカチャ』
と鍵を閉められた。
私は混乱と痛みの中、何が悪かったのかさえも分からず泣きじゃくり
開けて😭
とドアを拳で叩き続ける。
暫くそうしていたが、エレベーターで同じ階のおばさんが上がってきて『大丈夫❓どうしたの❓』と声をかけられ騒ぐのを止めた。
おばさんには何も答えず、おばさんから逃れる為だけに非常階段へ移動した。
私は人見知りが激しく、人前では感情表現が出来なかった。
非常階段は螺旋になっていて外の景色を見ることが出来る。
当時マンションの10階に住んでいた為、夜景は綺麗だった。
怪我してる…
私は、螺旋階段を下へ降り始めた。
幼い私は、1人ではエレベーターのボタンが押せない。
だから螺旋階段で痛みを我慢し、一番下の階まで降り、マンションを出た。
暫く裸足で歩き、ある場所へついた。
それは、いつも遊んでいる公園。
スカートのポケットからピンクのウサギ🐰のお気に入りのハンカチを出し、公園の水飲み場へ…。
怪我をしている部分を洗い、綺麗にする。
ハンカチで綺麗に拭き、またマンションへと歩いて帰る。
幼稚園で怪我をすると先生がいつもしてくれる手順だった。
怪我をしたら、傷を洗い消毒をし、絆創膏を貼る。
消毒する物と絆創膏はないのでせめて今出来ることをしようと思った。
また、螺旋階段を10階まで登り、夜景を眺める。
どのくらいの時間が立ったか…
ウトウトと眠たくなってきた頃、エレベーターで誰かが上がってきた。
誰か人が降りて来る。
また話し掛けられないかビクビクしながら螺旋階段で身を小さくしていた。
カズハ⁉こんな所で何してる⁉
父だった…。
父は私を見て何かを察したようで、
カズハ😃パパと帰ろう。
と私に話し掛ける。
私は1人ぼっちの寂しさ、知らない人ばかり通る長い時間と痛みで我慢していた色々な気持ちが一気に溢れだし、父にしがみつきながら泣いた。
父は私を抱っこしてくれ、そのまま父と家に帰った。
その日、母は私には一言も話さず私は父に促され着替えもせず布団へ入った。
泣き疲れていたのか私はそのまま眠ってしまった。
幼少期、家庭ではこんな感じだった。
自分のすることが裏目に出る度に私は塞ぎ込んで行き、子供らしくない行動をするようになっていった。
幼稚園では相変わらず男の子にいじられていたが、その子達に対し何も感じなくなっていた。
女の子数人からもいじめを受けていた。
その理由は、自分も理解していた。
幼稚園で一番人気のある男の子“カズマ君”が原因。
カズマ君は誰にでも優しい訳ではなく、私にだけ優しかった。
他の女の子には冷たくあしらう反面、私には折り紙で作った花や、ビーズの腕輪、可愛いピンクのリボンの髪飾り、誕生日には大きなテディベア…幼稚園卒園までありとあらゆるプレゼントを毎日のようにくれた。
この頃にはもう普通の幼稚園児とは違う子供らしくない子供が出来上がっていた。
小学生になり、幼稚園とは違う新しい友達が多くなったが、不思議と話しが合わなくて、学校がつまらなくなっていた。
そんな時、私の人生に大きく影響を与える人との出会いがある。
小学校1年生の私は帰宅途中、大きなバイクで2人乗りをしている金髪にパーマをかけたお姉さんに声をかけられた。
不思議と怖くはなかった。
お~い💡落としたよ💡
お姉さんが持っていたのは私の給食袋。
ランドセルの横のフックにしっかりはまっていなかったのかいつの間にか落ちていたようだ。
私は満面の笑みで
ありがとうございます☺
とお礼を言った。
この頃の私は色々な心境の変化からか人見知りさえしない大人受けの良い子供に変身していた。
大人は単純。
ニコニコ笑い、大人の言うことさえ聞き、勝手なことをしなければご機嫌。
陰で何をしても何を思っても表向きさえ繕ってれば簡単に騙せる。
男も同じ…。
男も同じだと気づかせてくれたのは幼稚園時代に私に貢ぎ続けた“カズマ君”の影響だった。
ニコニコ笑い、たまにカズマ君の横に座り、みんなに聞こえないようにカズマ君の耳元で『可愛いいプレゼントありがとう☺カズマ君って私の好きな物なんでも知ってるんだね☺』…『カズマ君が一番カズハのこと分かってるんだね☺他の男の子なんてどうでもいい。カズハはカズマ君とだけ話しするね☺』等…毎日言葉を変え囁いていた。
ただ、『好き』だとかそういう類の言葉は消して言わなかった。
カズマ君に『僕、カズハちゃんが大好き。カズハちゃんは❓』と聞かれても満面の笑みで『後でね☺』と言い、カズマ君の手を握りはぐらかす。
ただ、カズマ君を見る限り、好きだと言わなくてもそれだけで満足しているようだった。
金髪のお姉さんとまた再開したのは、マンションの下。
学校帰りにエレベーターに乗り込むと、お姉さんと数人の金髪や茶髪のお兄さん達が乗り込んできた。
お姉さんが私に気づき、
あれ😃この前の子じゃん😃ここ住んでるの😃❓
うん☺あの、この前は、給食袋拾ってくれて有難うございました☺
と言いぺこりとお辞儀をした。
お姉さんは
な⁉可愛いっつったべ⁉
等と周りのお兄さん達に話しをしている。
そんな話しをしてるうちにマンションの5階へついた。
ここ😃うちの階。あんたもちょっと来る❓ジュースくらいならあるから😃
と私に話し掛ける。
私は不良と呼ばれる人自体よく知らず、髪の色に関してもテレビに出ている芸能人やアニメマンガでも同じような色の人がいた為、生まれつきなのだと思っていたから、即答で
うん☺行く☺
と言い、お姉さんの後へついて行った。
お姉さんの部屋に上がるとフワッとタバコの匂いがした。
父もタバコは吸っていたし、タバコ自体には何も違和感はなかった。
お姉さんやお兄さん達が吸っていても特に何とも思わなかった。
お姉さんがコーラの缶を持ってきて私にくれた。
私はお礼を言い、受け取り、コーラをのみながら学校の友達とは違う不思議な空間の中、何故か安心していた。
子供ながらにお姉さん達なら信用出来るかもしれない、馬鹿な大人とは違うかもしれないと思った。
その日は、夕方5時に帰った。
門限が夕方5時だったからだ。
5時になると音楽を流したトラックがマンション周辺から学校辺りまで回るからすぐ分かる。
『…お手で繋いで皆帰ろう~カラスと一緒に帰りましょう~』
お決まりの音楽。
お姉さんとは明日また遊ぶ約束をした。
新しい友達が出来たと単純に喜んでいた。
この時、初めて『結婚・浮気・不倫・離婚・再婚』の5つの言葉と意味を知った。
お姉ちゃんは私を本当の妹だと思っていることと、暫くお姉ちゃんの家には来ないように…と諭し私をマンションまで送ってくれた。
暫くの間、お姉ちゃんの家ではなく、お姉ちゃんの友達の家に連れて行かれた。
学校が終わる時間に学校近くの公園までいつも迎えに来てくれた。
毎日、毎日お姉ちゃんと一緒。
お姉ちゃんと一緒にいる間にまた色々な言葉とその意味を覚えた。
『中学校、高校、大学、キャバクラ、パチンコ、スロット、集会、暴走族、喧嘩、タイマン、メリケン、恋愛、告白…』
ただ、今思うと、危ない言葉や卑猥な言葉は私の前では一度も口にしなかったと思う。
例えば、『セックス、エッチ、キス、ラブホ、シンナー、クスリ…』等に当たる言葉だ。
私の前ではたったの一度も話題にせず、言葉にも出さず。
お姉さんは本当に私のことを大事にしてくれていたと思う。
年月は流れ、私は小学5年生になっていた。
相変わらずお姉さんと一緒にいた。
私が小1、お姉さんが中2の時に出会いお姉さんは高校3年生になっていた。
お姉さんは就職するか、進学するかで悩んでいた。
カズハ❓もし、お姉ちゃんがいなくなってもカズハは寂しくない❓大丈夫❓
…お姉ちゃん…どこか行っちゃうの…❓
お姉さんは自分のベッドに座りタバコを吸いながら言った。
大学に行こうかと思って。うち、ここ出たいってカズハにもずっと話してたでしょ❓…大学の寮に入ろうかなって。
こう話し、『寮』についても詳しく教えてくれた。
話しを聞きながら、哀しくて寂しくて心細くてなんとも言えない気持ちで一杯一杯になっていた。
泣きそうな顔をしている私をお姉さんは頭を撫でながら抱き締めてくれた。
この時、お姉さんのお父さんは3回入れ替わり、初めて会った時から数えて3人目のお父さんになっていた。
この3人目のお父さん…印象はいつも酔っ払っていて無精ひげをはやし、ダボダボのズボン。そして汗臭い…。
3人目のお父さんは職人だったが日雇いでほぼリビングで酒を飲み、日曜日には競馬をテレビで見てうるさくまくし立て、思うように行かないといつも暴れて食器を投げたり…物に当たる最低な人間だった。
お母さんはと言うと…派手な格好をしていていつも爪は魔女みたいに長く真っ赤なマニキュア…足の指も真っ赤。下着の透けた紫や赤、黒のキャミを着ていつも家の中では服を着ていない。
お姉さんの話しだと『夜仕事をしている』そうだ。
なんの仕事をしているのかは教えてくれなかった。
この日も3人目の父は酒を飲み、意味の分からない言葉をテレビに向かって話していた。
テレビで意見している評論家に文句を言っているようだった。
『テレビと話す人いるんだ。』
そう思った。
トイレに行く時はリビングを通らないと行けない為、いつもお姉さんが付き添いをする。
3人目の父を警戒しているからだろう。
私がトイレから出るとお姉さんは、私の手を引き、テレビに怒鳴り散らす3人目の父を物凄い汚い物を見るように睨みつけ、冷蔵庫からジュースを取るとまた部屋に戻ってきた。
部屋に入るとすぐに鍵をかける。
『カチャ、カチッ、カチッ』
お姉さんの部屋は鍵が3つついている。
1つは元々ドアについている鍵、もう2つは南京錠でお姉さんの彼氏が手作りした鍵だった。
自分の家では、特に問題なく過ごしていた。
たわいもない通常通りの家族の会話、夕食、朝食、学校へ行き学校の友達と馬鹿みたいな意味のない話しをし、また帰宅する…。
学校では丁度クラス替えがあり、新しい友達が増え、初めの付き合いとしてだけの会話に花咲いていた。
私にしたら中身のない馬鹿みたいな会話…
『私〇〇✨宜しくね✨私〇〇が好きなんだぁ✨格好いいよね✨』…『アドレス帳書いてくれる✏❓給食一緒に食べよう』…『明日テストだね⤵嫌だなぁ⤵けど頑張ろうねぇ✨』等々…。
一緒にいてもどうでもいい話し過ぎて何を話したのかさえ忘れてしまうことばかりだった。
私は学校では適当に話しを流しながら聞いていた。
お姉さんと会わなくなり、学校メインの生活に切り替わり始めたある日、いきなり担任の先生が来なくなった。
朝礼の時間、担任が来ないことにざわつく教室。
生徒指導の学校一怖いと言われている“阿部先生”“教頭先生”体育の“ 高橋先生”…学校で怖がられているメンツが勢揃いで教室に入ってきた。
みんな何事かとざわつきは激しくなる。
そのざわつきを制止するように教頭先生が叫ぶ。
静かにしろ‼席につけ‼
一瞬でみんな口を閉じ自分の席へつく。
教頭先生はみんな席についたのを確認して話しを始めた。
今日から、田中先生が学校を休職することになった。暫く、学校に来ない。その間、生徒指導の阿部先生に担任についてもらうことになった。
『⁉え~⁉マジで⁉なんで~⁉』等とみんな口々に喋り出しまた教室全体がざわめいた。
教頭先生について行くと…到着したのは…校長室…。
『え⁉なんで⁉⁉』と半信半疑、訳が分からないまま、教頭先生に手招きされ校長室に入った。
失礼します🙇
お辞儀をし校長室に入ると…
そこには…
担任の田中先生がいた。
私は『ん⁉田中先生いるじゃん⁉⁉』と心の中で思ったが何か理由がある⁉と思い黙っていた。
担任の田中先生は、小さくてうちのクラスが初担任の弱々しい女の先生だった。
ただ、私はこの田中先生がよくは分からないが好きで担任になってから今まで一緒に帰ったり、交換日記をしたり…と仲良くしていた。
交換日記と言っても私がお姉さんと会えなくなってからなんとなく暇つぶしで一方的に書いて渡して田中先生が一言メッセージを加えて…みたいな感じだった。
私は教頭先生に誘導され、丁度田中先生の目の前の席に座らされた。
教頭先生に変わり校長先生が話し始める。
松岡さん。突然呼び出してごめんね。松岡さんにちょっと聞きたいことがあるの。
校長先生は上品な女のおばあちゃん先生だったから私も話しを聞きやすかった。
はい。あの…なんでしょうか⁉
私は校長先生に言った。
話したくないことは言わなくていいんだけど…最近、クラスで変わったこととか、何か問題とかなかった❓
😥多分、無い…と思いますけど…今日も特にいつもと変わらないと思いますけど…
とちょっと困りながら答えた。
校長先生は私の側から離れ、自分の椅子に座り田中先生を見た。
私も校長先生の視線に流され田中先生を見る…
すると…
田中先生がポロポロ涙を流しながら泣いていた。
私はなんで田中先生が泣いてるのか分からず、どうしていいかすらも分からず俯いた。
松岡さんは、田中先生とは仲良くしてくれてたって田中先生からよく話しは聞いていたから、松岡さんに話しを聞いてみようかな❓って思ったんだけど…。
そう言い、今日の道徳の時間にはクラスのみんなにも話ししなければいけないからと私に『田中先生にあったこと』を話し始めた。
田中先生は、イジメにあっていたらしい。
小学校では、教科ごとに先生は分かれていない。全ての授業を担任1人でする1教室1担任が殆どだと思う。
田中先生は、全ての授業で無視され、自分の机が荒らされたり、教科書にイタズラされたり、上履きを隠されたり、靴をカッターで切り裂かれたり…他にも車に無数に傷をつけられたり様々なイジメを受けていたらしい。
確かに…田中先生はいじられやすいのは知っていたが、私は学校自体に興味がなかったことと、クラスのみんなとも浅く広い付き合いをしていた為、そこまでのことがあったとは気がつかなかった。
この時、初めて『イジメ』の実体を知った。
この日、私は学校の終了時間まで田中先生と色々な話しをした。
田中先生は、学校を辞めるかどうか悩んでいた。
校長先生は敢えて簡潔にイジメの内容を私に話したみたいだが、実際の内容は壮絶だった。
私のクラスには“山本健太”と言う小学生なのに身長が180近くあり、男の先生よりもガタイが良くボス的存在の生徒がいた。
体がデカすぎてランドセルも勿論使えず1人毎日ノーカバンだった。
よく聞くと健太が主犯格のようだった。
確かに健太はよく問題を起こしていた。
同級生と喧嘩をし血塗れ事件を起こしたり、喧嘩の際、相手の頭を窓に叩きつけ流血騒動を起こしたり…とやることは小学生にしては有り得ないことばかりだった。
だから田中先生の話しを聞いた時は『健太か』と特に驚くこともなく納得した自分がいた。
健太がやることは全てにおいて予想外で卑劣だった。
先生自身、怪我は日常茶飯事だったらしいが必死に隠していたらしい。
『怪我は日常茶飯事』と言う事を聞き、私は先生の体を上から下まで目で追った。
今までは特に気にもしたことなかったが、先生の体には所々に絆創膏やテーピングのような物がついていた。
テーピング自体肌色のタイプを使用していてその上からストッキングを履いたりしていた為あまり目立たない。
それ、どうしたんですか…❓
先生は暫く黙っていたが小さい声で話し始めた。
学校が終わった後に健太君と話し合おうと思って…理科室を借りて健太君を呼び出したんだ。健太君は何を話しても真面目に聞いてくれなくて。健太君が帰るって言い始めて…健太君の腕を掴んだら『触るんじゃねーよ』……って。…手を掴まれて。思いっきり指を逆方向に曲げられて…。骨折したの。
先生は泣きながら時折手で目を覆ったり額に手を当てながら話続けた。
先生は命の危険を本気で感じ初め、精神的にも限界だったと。
話しを聞き、先生が学校を辞めることを止めることは私には出来なかった。
先生と話し終わり、丁度学校終了時間のチャイムが鳴った。
先生は、みんなに会いたくないから…と校長先生に挨拶をし、そそくさと校長室を後にした。
校長先生に
今日はありがとう。松岡さんも疲れただろうから今日は掃除当番はしなくていいから、真っ直ぐ家に帰りなさい。
そう言われ私は家に帰宅した。
この日から3日後、緊急でPTA保護者会が開かれ、親は夜遅い時間まで帰って来なかった。
帰ってきたのは夜の8時過ぎだった。
母は
なんだか💨色々大変みたいだね。田中先生学校辞めるみたいだね。
とだけ私に言った。
私は黙って頷いた。
お姉ちゃん…⁉⁉お姉ちゃん⁉⁉
お姉さんを呼び続ける。
お姉さんは次第に白目をむき、体の震えは近くのテーブルにぶつかる程大きなものになり『ガチャンガチャン』とガラスのテーブルに足がぶつかる。
震えと言うより…何かに取り憑かれて暴れているような感じだ。
今思うと『エクソシスト』そのままだと思う…。
私は、白目をむき『ウ゛…~ウ゛~グァっ…エグっ…グェ…』と苦しそうな異様な声を出すお姉さんを見て怖くなり、
誰かぁ‼誰かぁ‼‼助けてぇ‼‼
と泣きわめいていた。
それを聞きつけたお姉さんのお母さんが『ドンドンドンドン』
どうしたの⁉
『ドンドンドンドン』
とドアを凄い勢いで叩いた。
私は鍵をあけないと…
とブルブル震えていうことを聞かない手で何とか鍵を開けた。
それからは嵐のようだった。
私はお姉さんの部屋の隅で固まりながらその光景を見ていた…。
お姉さんがいなくなった後…お姉さんの部屋にお姉さんのお父さんが入ってきた…。
どこまでも迷惑な馬鹿な奴だ‼お前ももう帰れ。
そう言うとお姉さんの部屋を出て行った…
私は怖さ、恐ろしさ、心配…色々な気持ちから錯乱し走って家に帰った。
その夜は怖くて何をするにも苦労した。
お風呂に入り顔を洗っているとお姉さんのあの顔が鮮明に出てきて後ろに誰かいるような気がして目を開け何度も何度も後ろを振り向きながら目を開けながら顔を洗った…
寝る時も同じ…目を瞑るとお姉さんのあの恐ろしい姿が浮かび、脳裏から離れず…
この日は結局一睡も出来なかった…。
病院へ到着するとお姉さんのお母さんはお金を払い私の手を引き病院の中を歩き始めた。
エレベーターへ乗り3階へ…
降りると沢山の部屋があり、入院中の患者さんやお見舞いの人等が沢山いた。
そのまま手を引かれ一番奥の部屋についた。
ちょっと待っててね。
そう私に言うとお母さんは部屋に入って行った。
私は待ってる間、部屋の前に並べられた名札を見た。
お婆ちゃんが入院した時、お婆ちゃんの名前も部屋の外に貼ってあったのを思い出したからだ。
どうやら4人の人が部屋に入院中らしい。
その中にお姉さんらしい名前を見つけた。
『渡辺 鳳蝶』
漢字が難しくて読み方は分からないし、お姉さんのことは『お姉ちゃん』と読んでいたので本名は分からなかったが、お姉さんの友達はお姉さんを『ナベちゃん』と呼んでいたし、お姉さんの家には『渡辺』というシールが部屋番号の下に貼られていたので、お姉さんの名前だと思った。
まずは保健室の先生にお姉さんに起きたことを見たまま伝えた。
先生は
テンカン発作かな…❓
と言った。
『テンカン』
私はこの日、『テンカン』と言う言葉を覚えた。
対処方法として…嘔吐物が詰まらない用に体は必ず横向きに、発作で歯を思い切り噛み締める為、舌を噛み切ったりと大怪我をする恐れがある、それを防ぐ為なんでもいいから口に入れること。何もなければハンカチを巻いた手でも構わない。後は痙攣で怪我をしないように体を支えること。
素人に出来ることは残念ながらこのくらいだと言われた。
聞いているとお姉さんのお母さんがしていたことを思い出した。
私は次は必ず助けてあげると子供ながらに決心し、保健室の先生の元応急処置の勉強をした。
この時、保健室の先生は人工呼吸の仕方や心臓マッサージの仕方も細かく教えてくれた。
お姉さんと会えなくなってから気付くと3ヵ月が経ち、季節的にも寒くなっていた。
私にとっての忘れられない日が来ようとしていた…。
確か…この日、部活をいつも通りにしてあったかいココアを買い、友達と一緒にのみながら帰った。
友達と別れて歩いていると…マンションの方が騒がしくて…。
マンションはすぐ目の前…
私の横を走っていくエプロンをつけたおばちゃん…赤ちゃんを抱きながらマンションの方を見るお母さん…
マンションの周りを見ると赤い灯りが沢山…
私も走って近づく…
『パトカー数台と救急車…』
『何かあったの❓…』
マンションを見上げると、5階…あれは…お姉さんの家❓…
胸騒ぎがした…。
またベルを鳴らす…
やっぱり返事はない…
何度も何度も鳴らしていると…お姉さんの隣の家のおばさんが出てきた…。
あれ⁉そこの家なら今留守だよ。
そう私に言うと、その隣の家に回覧板を持って出て行った。
こんばんわぁ💨…💨本当に大変だわよねぇ…気の毒にねぇ……
などと途切れ途切れに話し声が聞こえる。
…そこのうちのお姉ちゃんが亡くなったんだって。……自殺だって言うから💨………本当によりによってなんで隣なんだろうね💨………
私は玄関に立ち尽くしながら会話を聞いていた。
『…亡くなったって❓お姉ちゃんが❓❓自殺って…❓❓』
訳が分からなくなり、ランドセルの存在も忘れて家に帰った…。
正直、この時どう帰ったのか頭が真っ白で鮮明には覚えていない。
母が私に聞く
カズハ❓あんたランドセルは❓❓
一階のポストの前…
それだけ言い部屋へ入った。
カズハ⁉⁉一階のポストの前って⁉なんで⁉
母が部屋に入って来た。
手紙くれたお姉ちゃんが…なんか自殺とかって…なんか良く分からない…なんか隣のおばさんが…
と訳分からず話し続ける自分…。
カズハ❓
母が私の隣へ座る…
ママ…❓自殺って何ぃ❓❓
この一言を精一杯声を振り絞って言い母にしがみついた。
母は黙って私を抱き締めていた。ずっと。
気がつくと朝だった…。
ボーっと天井を見つめ『ハァ』と溜め息をつく。
両手を目の上へ置く…目が腫れぼったい…。
ボーっと天井を見ていたら自然と涙が流れた。
この日から学校を休んだ。
不思議とお腹が減らず、何も食べられなくなった。
学校を休んで2日目の夜、お姉さんのお母さんが黒い服を来てうちに来た。
母が話しをした。
話し終わってすぐ私の部屋に来て、『明日、お姉さんの家にママと行こう。行ける❓』と聞いてきた。
うん…行ける。
それだけ答えてまた横になった。
次の日の昼過ぎ、私は母に連れられお姉さんの家にいた。
黒い服に黒いタイツ、黒い靴…全てが黒。
お姉さんの部屋ではなくリビングに通された。
リビングに行くと白い台の上にお姉さんの写真や花が飾られていた。
祖父母の家で良く見る物…お線香…部屋は少し煙かった。
母はお姉さんのお母さんと何やら話しをしている。
『もしかしたら…お姉さんは部屋にいるかもしれない…。』
そう思った私はゆっくりお姉さんの部屋へ行った。
お姉さんの部屋へ入ると…
『お姉ちゃん😃❓』
一瞬そう思った。
お姉さんの部屋には1人の男の人がいた。
一瞬見間違えたくらいお姉さんに似ていて綺麗な男の人だった。
学ランをきていて少し茶色い髪…お姉さんそっくりな雰囲気…。
その男の人は私に気付いてチラッと見たが、また視線を戻しお姉さんの部屋の片付けを黙々としていた。
私は黙って片付けしている姿を見ていた。
その男の人も黙って手を動かしている。
暫く黙って手を動かしていたが、黙って見つめる私の方をまたチラッと見て初めて話しかけてきた。
お前、カズハって奴❓
…うん…そうだけど…。お兄ちゃんは誰❓
俺❓俺はアゲハの弟だよ。
『アゲハ』初めてお姉さんの名前を知った。
『渡辺 鳳蝶』
『ワタナベ アゲハ』
それを聞いて思い出した…。
そう言えば…お姉ちゃんはいつも綺麗な蝶のネックレスをしていた。
金色に5mmくらいの蝶と綺麗な宝石のついたネックレス…。
本当のお父さんからの誕生日プレゼントだと言っていた。
アゲハだから蝶なんだ…。
自然とそう思った。
蝶のネックレスのことを思い出していると、お姉さんの『カズハを本当の妹だと思ってるから』という声を思い出した…
『アゲハとカズハ…本当の姉妹みたいだね…』
そう思った途端、涙が止まらなくなった。
私は喪失感を覚えた。ポッカリ空いた穴は埋まることなくお姉さんのことを考える度に広がり続け、それを感じる度にとめどなく涙が流れた。
大丈夫か…❓
お姉さんの弟が話し掛ける。
でも何も答えられずただ泣くしか出来ない。
暫くメソメソ泣いていたらまた
大丈夫か…❓
と話し掛けられた。
お姉さんの弟は私の隣に静かに来て、私の前に静かにティッシュの箱を置いた。
私は勢い良くティッシュを掴み、勢い良く鼻をかんだ。
🐚カズハへ🐚
カズハ…ごめんね。
また、公園行こうって約束したのに。行けなくなっちゃった。
本当にごめんね…。
お姉ちゃんはカズハに嘘をつきました。
本当はね、初めてカズハの前で発作を起こした時から死ぬ覚悟は固まってました。
でも、カズハに会うと決心が揺らいで何度も何度も考え直しました。
でも、私は所詮弱い人間だから…負けてしまいました。
カズハと出会ってから毎日楽しくて、カズハが大きくなったら…とか色々想像したりして本当に幸せに過ごせました。
カズハ、私のこと好きになってくれてありがとう。
本当にありがとうね。
こんな私を好いてくれたのはカズハと弟くらいだったから。
本当に嬉しかったんだよ。
カズハ❓
もしお姉ちゃんがいなくなって困ったり悲しいことや辛いことがあったらお姉ちゃんの弟に何でも話して下さい。
お姉ちゃんから弟にはカズハのことちゃんとお願いしてあるから…。
最後に…カズハにお姉ちゃんからの最初で最後のお願い。カズハはお姉ちゃんみたいな生き方はしないで下さい。
絶対幸せにならなきゃ駄目だからね。
約束ね。
いつもカズハの幸せを願ってます。
🐚アゲハ姉ちゃんより🐚
初めて単車に乗った。
正直かなり寒くて目を開けていると泣いていないのに涙が流れて息がかなりしずらかった。
『車の方が絶対いいな😤』
と思いながら一輝に必死にしがみついていた。
『寒い😭もう限界😭…』
と思い始めたくらいにだんだんスピードが落ちていき、一軒のかなりデカい家に到着した。
着いたよ。
一輝が話し掛けた。
うん…。
私は慣れない動きでゆっくり単車から降りた。
付いてきて。
一輝はデカい家に単車を引きながらズカズカと入って行ってしまった。
『…めちゃくちゃデカい…ここって何かの会社か公民館❓❓』
そう思いながら
早く来いって‼
と叫ぶ一輝の元へいそいそと走って行った。
不安からか…一輝の学ランの裾をがっしりと掴みキョロキョロしながら歩く。
一輝は数台の車の止めてある場所に単車を置き、学ランの裾を掴んでいた私の手を引き家に入っていった。
長い廊下を歩き、階段を上り、また廊下を歩き1つの部屋についた。
どうぞ
一輝はそう言い私を部屋に通した。
部屋はあまり物がなくかなりシンプルな部屋だった。
ただ、ベッド周りの壁には沢山のタバコの箱が綺麗に並べて貼ってあった。
少し興味深々で眺めていると
好きにしてていいから。ちょっと俺、着替えてくるね。
一輝が部屋を出て行った。
私は部屋に1人になった。
ここは多分一輝の部屋だろうと思った。
ただ、部屋の大きさはうちの家のリビングくらいもある。かなり広い。
部屋をクルクルと見渡す。
すると、黒いチェストの上の写真立てが目に入ってきた。
手に取って見ると小さい姉弟が2人、仲良くポーズを取って写っていた。
『お姉さんと一輝だ✨』
面影もあり、2人共あまり変わっていなかった為すぐに分かった。
何をすればいいのか分からず私はチェストの前に突っ立ったままだった。
そんな私をちら見して
適当に座っていいよ。
あ💦うん。すみません…。失礼します💦
何故か敬語になりそそくさとその場に正座した。
一輝がCDをデッキに入れ、そのままベッドに静かに倒れこんだ。
デッキからは音楽が流れ始めた。
🎼逢いたくて…逢いたくて…この胸の囁きが…あなたを探している…あなたを呼んでいる…🎼
『なんか…今の私の心境にぴったり。凄くいい曲…。』
第一印象はそんな感じだった。
なんて言う曲なのか気になり、ベッドに寝っ転がっている一輝に話し掛けた。
あの…‼この曲ってなんて言うんですか⁉
…あぁ。スターダストレビューの『木蓮の涙』だよ。
暫く間があき、一輝が起き上がりタバコにジッポで火をつけながらまた話し始めた。
アゲハがすげー好きだった曲。俺ん家来るといつもリピートで聞いてた。
お姉ちゃんが好きだった曲ぅ✨❓
何だか今まで知らなかったお姉さんのことを1つ知ったせいか気分が盛り上がった。
『本当にいい曲…』
一輝はお姉さんが今この場にいるかのようにリピート再生をした。
何度も聞いているうちに
『いい曲だけど…詩の内容は何だかちょっと悲しい…』
そう感じた。
今でも『木蓮の涙』を聞くと懐かしいけど切なくなる。ただ、やっぱりいい曲だな…と感情移入する。
日々の生活で疲れたり、嫌なことがあると必ず嫌って程この曲を聞きながら何もせずボーっとするのが今でも日課みたいになっている。
私にはこの曲調が合うのか…それともお姉さんが好きだったからか…理由は分からないけど、どんなに良い曲が新しく出てもこの曲以外はすぐ飽きてしまう。
小さい頃から変わらないことは少なからずあるが、これも『今でも変わらない』ことの1つだ。
暫しの沈黙…
『ハァ』
と一輝がため息をつき
じゃあ、今日泊まる❓
と言った。
えっ✨泊まってもいいの❓…けど、私友達の家にも泊まったことないからお母さん怒るかも…
怒られないようにすればいいんでしょ❓
それは…そうだけどなんて話せばいいの❓
お前は話ししなくていいよ。
そう言うと、また部屋の電話を取り、『ごめん。ちょっと来て。』と短い電話をして受話器を置いた。
すぐに一輝のお祖母ちゃんがドアをノックしてから部屋に入って来た。
どうしたの❓
あのさ、ちょっとばあちゃんに頼みがあるんだけど。今日こいつ泊まらせたいからばあちゃんからこいつの親に電話してくんない❓
あぁ。いいよ☺カズハちゃんのお家の電話番号は❓
一輝が私をちら見する。
一輝に促されるように
○○‐〇〇〇〇‐〇〇〇〇です。
と電話番号をお祖母ちゃんに教えた。
お祖母ちゃんは一輝の部屋の電話を取り、私の家へ電話をかけ始めた。
私は初めてのお泊まりで嬉しくて今まで無言だったのが嘘のように一輝に色々な話しをしまくった。
一輝は『うん。うん。』と頷き黙って聞いていてくれた。
その間、お祖母ちゃんは私の布団を敷いてくれたり、食べ終わった食器を片付けてくれたりしていた。
いつも家では夜9時には寝なければならないが一輝の家では自由。
夜9時を過ぎてもテレビを見たり一輝と話しをしたり楽しく過ごした。
初めは『一輝さん』と呼んでいたが、一輝が自分の後輩でもないのに『さん』付けされるのは話しにくいと呼び捨てでいいと言ってきたので何も考えず呼び捨てで呼ぶようにした。
ねぇ❓一輝は学校行ってるの❓
あぁ。一応行ってるよ。
ふ~ん。中学校❓
あぁ。そうだよ。
ふ~ん。中学校って楽しいぃ❓
ん~。あんまり。楽しいって思ったことはないかな。
ふ~ん。私は小学校なんだけど私もあまり楽しくない。
そう。
ねぇ❓一輝とは次はいつ会えるの❓
会いたいならいつでも。電話してくれれば行くよ。
一輝は少しイライラしながら部屋に戻ってきた。
私にもそのイライラは伝わっていたので私も黙っていた。
私はいつの間にか寝てしまった。
電話の音で目が覚めた。
だがまだ周りは真っ暗で、時計を見ると夜中1時過ぎだった。
眠たい目をこすり一輝に目をやるとタバコを吸いながら誰かと電話していた。
内線ではないようだった。
一輝はタバコを吸い終わると、『あぁ。分かった。じゃちょっと顔出すわ。…あぁ。15分くらい。…じゃぁな。』と言い電話を切った。
一輝❓どこかに行くの❓
あぁ。ちょっと。すぐ帰ってくるから寝てて。
そう言い、白いダボダボのズボンに長いコートみたいなのを来てクローゼットから茶色い小さな袋を持って部屋を出て行った。
コートには背中や胸、足にかかる部分にまで変な漢字がたくさん刺繍されていた。
『この花、お姉ちゃんと一輝に持って行ってあげたい』
そう思い、走って家に帰り貯金箱からお年玉の一部を出してまたタバコ屋に走った。
タバコ屋につくと、『ガラガラ』と店の中へ入った。
『ピンポンピンポン』店に入ると音が鳴った。
お店の中にはジュースや文房具、お酒やお菓子、なんでもゴチャゴチャ置いてあった。
いらっしゃーい🎵
1人のヨボヨボなおばあちゃんが出てきた。
何をあげましょうか❓
あの‼外の木に咲いてる白くて大きい花が欲しいんですけど‼これで足りますか⁉
私は握り締めていた1000円札をおばあちゃんに渡した。
あらあら(笑)あの花が欲しいの❓あの花は売り物じゃないからお金はいらないよ☺ちょっと待っててね。
そう言うと『あんたぁ…ちょっとあんたぁ…』と言いながら店の奥へ戻って行った。
暫くすると中年のお腹のデカいちょっと太った男の人が前掛けで手を拭きながら出てきた。
どのくらい欲しいの❓
えっと…お墓と部屋に飾りたいので少し多目に欲しいんですけど‼
そうかぁ。分かった。じゃあ綺麗なのを選んであげるね。
はい☺これでいいかな❓
おばあちゃんは濡れたティッシュを巻いてアルミホイルを巻いた後、御中元か何かの包装紙で綺麗に包んでくれた。
はい☺ありがとうございました。
モクレンの花束を受け取ると大事に抱えて家に帰った。
家は珍しくお母さんが出掛けていて誰もいなかった。
『早く一輝に電話しなきゃ‼』
家につくとモクレンの花束を抱えたまま一輝に電話をかけた。
この頃には、一輝の電話番号は頭の中に入っていた。
『…プルルルル…プルルルル…プルルルル』
3コール目で一輝が出た。
はい。もしもし。松永ですが…。
あっ😃一輝ぃ❓カズハだけど‼今から迎えに来れる❓今日、カズハどうしても行きたい場所があるの😃
あぁ。分かった。今学校から帰ってきたばっかだから着替えたらすぐ出れるから。またあそこいて。じゃ。
そう言って電話を切った。
私は左手で花束、右手で一輝の腰あたりの服をギュッと掴んだ。
一輝はそれを確認するといつもよりもかなり遅い速度で走り出した。
何も言わなくても気遣いは忘れない、それが一輝のいい所で一輝の優しい所だった。
かなりの時間を走り、周りの風景も建物や家より森林が多くなってきた。
心地よい森林の香りと暖かい風。木が揺れるザワザワとした 音。
森林のとても良い香りを思い切り吸い込み森林浴を楽しみながら走った。
山道に入り急カーブがふえてきた。
クネクネの道の先に花屋さんや仏壇屋、墓石屋が見えてきた。
その道の先には大きなお寺。
そのお寺の駐車場へ一輝は単車を止めた。
着いたよ。
単車を止めて一輝が先に下り、『気をつけて』と言いながら私の腕を掴み支えられながら単車を下りた。
モンレンの花は花びらが一枚、一枚大きくてすぐポロッと取れてしまうイメージがあったが一輝がゆっくり走ってくれたお蔭か一枚も落ちることなく無事だった。
モンレンの花束が無事なことを確認すると一輝の腕に捕まりながら歩き始めた。
一輝をチラチラと見て様子を伺う。
一輝はお線香にジッポで火をつけて小さな穴に差し、モクレンを包んでいた包装紙をカサカサと取っている。
『ん😣…気になる…』
そう思いながらもなかなか言葉には出せず、モクレンの花を飾る手伝いをした。
お墓の両脇には花を入れる穴が開いていてその穴に水を入れ私はモクレンの花を左右2本ずつ差した。
あれ❓全部飾らないの❓
一輝が私に聞いてきた。
うん。お姉ちゃんの部屋にも飾りたいから。
そう話すと一輝は一瞬困った顔をして私に言った。
アゲハの部屋はもうないよ。だから全部お墓に飾った方がいいよ。
…え⁉…なんでお姉ちゃんの部屋ないの⁉
…とにかく…もうアゲハの部屋はないし、あそこはアゲハの家じゃないんだよ。
私は少し悲しくなったが『無いなら仕方ない』と左右に3本ずつ飾った。
私がモクレンを飾り終わると一輝はお墓に向かって手を合わせた。
私も一緒に手を合わせ『お姉ちゃん…来たよ…』と心の中で静かに呟いた…。
手を合わせていると、首周りで何かがモゾモゾと動いた。
少し驚いて目を開けると一輝が私の後方に立ち、私の首周りに腕を回している。
はい。いいよ。
そう言うと私の側から離れた。
徐に首に手を当てた…
『あっ…これ…』
首にはお姉さんが私にくれた金の蝶のネックレスがついていた。
これ…。あの時一輝に取られてからすっかり忘れてた…。
もうカズハは大丈夫だと思ったから。
一輝はそう言うとその場に腰を下ろした。
ありがとう…。
一輝の隣に座ると一輝はポケットからお姉さんの手紙を出して私に渡した。
懐かしいお姉さんの字…封筒に書かれた“カズハへ”というお姉さんの字を撫でた。
交通事故で4才の時に死んだ。俺とアゲハの目の前で死んだんだ。アゲハはあの時なんで助けられなかったのかってずっと自分責めてたよ。
『フゥー』
タバコの煙が線香の煙と交わって空に消えていった…。
またゆっくり一輝が話始める。
今はもう無いけど、あのいつもの公園の奥に昔は工場があったんだ。まだ離婚してなかったからアゲハも俺と一緒に住んでたし毎日あそこの公園に遊びに行ってた。俺もアゲハも遊びに夢中でさ。ハヅキが居なくなってたのに全然気がつかなくてさ。気づいたらハヅキは工場横にいて花で冠作ってたんだ。危ないからってアゲハがハヅキ呼んだんだけどなかなか戻って来なくてさ。アゲハが怒って帰る不利したんだ。本当に帰るつもりは無かったんだけどハヅキが慌てて走ってきて…工場前の道路渡る途中、工場に戻ってきたトラックに跳ねられたんだ。俺らの目の前で…。
トラックはあまり速度は出してなかったはずなのに、すげー勢い良くボールみたいに飛んでってさ。アゲハも俺も暫く固まったみたいに動けなくて。トラックから人が降りてきて、工場からも人がめちゃくちゃいっぱい出てきて、気がついたら救急車が来てて血塗れのハヅキが運ばれてったのがチラッと見えた。…アゲハも俺も怖くてさ…ハヅキが運ばれた後もお父が迎えに来るまで動けなくてさ…。その夜、傷だらけで人形みたいなハヅキが帰って来たんだ。後から聞いた話だとほぼ即死だったらしい…。ハヅキが死んでからお父とお母の喧嘩が多くなって、お母が男作って逃げたんだ。まじハヅキがいなくなってから家族みんなボロボロだったよ。まぁっもう昔のことだけどな…。
話終わると一輝はタバコを消して立ち上がった。
俺、桶戻して挨拶してくるから。ちょっと待ってて。
そう言って桶とモクレンを包んでいた包装紙を持って本堂の方へ歩いて行った。
あのお墓参りの日から、私はほぼ毎日ハヅキちゃんが亡くなった公園に行き、お菓子やジュース、花をお供えに行った。
花は学校帰りに空き地等に咲いていた花をなるべくたくさん摘んで行った。
公園にお供えに行くようになってから気付いたが、私以外にも頻繁にお供えをしに来ていた人がいるみたいだった。
多分…お姉さんと一輝だと思った。
秋になってコスモスが綺麗に咲き始めた頃…
学校からの帰り道、マンションの前に救急車が一台止まっているのが見えた。
『なんだろう❓』
そう思ったが特に気にせずエレベーターが来るのを待っていた。
エレベーターが来てタンカに乗せられた中年の男の人と女の人、タンカを持った救急隊員が下りてきた。
顔を見ると…
お姉さんのお母さんと3人目のお父さんだった。
3人目のお父さんの口には酸素マスクがつけてあった。
家の中へ入り、玄関の外をキョロキョロと確認し、静かに玄関のドアを閉めた。
家の中は相変わらずアルコールの臭いがプンプンしていた。
廊下を進みリビングを抜けお姉さんの部屋へ…
『カチャっ…』
お姉さんの部屋のドアを開けた。
お姉さんの部屋は物がすっかり無くなりテレビとベッドだけになっていて、ベッドの上には段ボールの箱だけがゴタゴタ 乱雑に積み上げてあった…。
一輝の『アゲハの部屋はもうないよ』という言葉を思い出した。
『本当だ…もうお姉ちゃんの部屋じゃないね』
そう思った。
ただ、ドアにつけてある3つの鍵だけは変わらずついていた。
懐かしくなりベッド脇に座りながらその鍵をずっと見ていた。
財布、手帳、タバコケースを1つずつサニタリーバックに入れてガムテープでぐるぐる巻きにする。
机の引き出しを外し、机の裏側に落ちてこないようにしっかりガムテープで貼り付けた。
『アルバムと日記帳は厚さもあるから、机の裏側ではバレてしまう。』
そう思い、ベッドの裏側にガムテープで貼り付けた。
一通り終わり、机の引き出しを戻した瞬間…
『コンコン…ガチャ…』
カズハ😃ご飯出来たから食べなさい。
母が入ってきた。
心臓が全速力で走り続けた時のようにバクバクしている。
あ…うん‼今行く。
私が返事をすると母は何食わぬ顔で部屋を出て行った。
『…あ~…まじでびびった…心臓に悪い…』
そう思いながら部屋を後にした。
また暫し沈黙の後、また一輝が話始める。
沙紀。泣いてても何も変わらないよ。話がないなら悪いけど帰って。
そう一輝が言った瞬間…
『バチン…』
その音に驚き私は顔を上げた。
女の人が一輝の前に立ちはだかっていた。さっきの音は…一輝を殴った音みたいだ。
なんで⁉なんでこうなるの⁉なんで私がこんな思いしなきゃならない訳⁉ねぇ‼なんで‼
殴るなら気が済むまで殴れば。ただ、俺はもうお前とは付き合っていけない。
だから‼さっきから理由をいいなっていってんでしょ‼馬鹿にすんのもいい加減にしてよ‼
特別な理由なんてない。もうお前のこと好きじゃなくなっただけの話。
じゃぁなんで昨日私とエッチした訳‼⁉子供出来たらどうするつもりだった訳‼⁉
『ハァ』
あんなんで子供なんか出来ねーよ。昨日はお前が酔っ払って勝手に絡んで来たんだろ。それに付き合ってる間にやったからって責められる覚えねーよ。やられたくねーなら男と付き合ってんじゃねーよ。
一輝は無表情…感情の全くない話し方で 坦々と話した…。
『バチン‼バチン‼』
また女の人が一輝を殴りつけた。
女の人の目が私に向いた。
もの凄い目つきで私を睨んだ…。
てかこのガキが好きなんて言わないでしょ⁉
………
ねぇ‼何とか言いなさいよ‼
…………
一輝は何も言わない。
その瞬間…
女の人の手が私の頭上に伸び、髪の毛を鷲掴みにした。
『痛い…』
そう感じたその瞬間
『ドサッ』
一輝が鷲掴みにしていた女の人の手首を掴み、女の人を壁に向かって叩きつけていた。
一輝はそのまま手首を掴み後ろ手にした後、その女の人の髪の毛を鷲掴みにして『ドン🔥』と顔を壁に叩きつけた…
テメー粋がるのもいい加減にしろよ。次手出したらぶっ殺すぞ。
一輝は低くドスのきいた声で言った…
その顔は目が血走っていて怒り狂っているように見えた…
1時間以上泣いていたと思う…。
『一輝の顔をまともに見れない…辛い…帰りたい…』
私は一輝に泣きながら言った…
今日はもう帰りたい…
一輝は『分かった…』
と小さい声で言って私をいつもの公園まで送ってくれた。
ヘルメットを一輝に渡し、一輝の顔を見ないように家に向かって歩き始めた。
その時、また小さい声で『本当にごめん…』と一輝の声が聞こえた。
…この日から私は一輝とは会わなくなった…電話もしなくなった。一輝と会わないまま小学校の卒業式を迎えた…。
今思うと…小学生の私には刺激が強すぎたんだと思う。あの時の気持ちは、一輝や女の人に対してのムカつきや恨みではなく、とにかく怖い、関わりたくない、会いたくない…それしかなかった。
無事、卒業式が終わり、涙ながらに先生や友達と別れ、その夜は家族で卒業祝いにご飯を食べに行った。ステーキを食べた後、酒好きな親の気まぐれな流れで居酒屋へ行き、またまた親の気まぐれでカラオケへ行った。
一輝と会わなくなってから、卒業までの間にあった変化と言えば、『生理が来た』ことだった。
卒業間近の保健体育の授業では、女の人の体のしくみと生理のしくみについて学んだ。
保健体育は男と女別々に分けられて、授業が終了するとサニタリーセットと言うセットを貰った。
教室に帰ると男子達がひやかしてくる。
それを見ながら
『ガキだな…。』
と思う一方、頭の片隅では『一輝…今どうしてるかな…』と思っていた。
私は一輝と長い間一緒にいたせいか、同じ年の異性には興味なく、恋愛対象外になっていた。
卒業式が終わった後も、5人の男子に告白されたが『ドキッ』ともせず坦々と断った。
それ以前に、小学生の男子は『男』ではなく『子供』にしか見えなかった。
親はほろ酔いでカラオケをしている。
みんなご機嫌だ。
そんな様子を見ながら、部屋を出てトイレへ立った。
手を洗い流し鏡ごしに髪の毛を整えながら『もう新学期からは中学生か…もうあの教室には行かないんだな…』と1人でしみじみしていた。
手をハンカチでふきながらトイレを出ると…
トイレの前でしゃがみ込んでいる男の人がいた。
男の人が邪魔で通れない。
あの…すみません⤵ちょっといいですか❓
そう言うと、
あぁ。ごめん。
と少しよけてくれた。
よけた時の横顔を見てすぐ気がついた…
一輝…❓❓
自然に声に出てしまった…。
私の声に気付き驚いたようにその男の人は顔を上げた。
やっぱり一輝だった。
私は一気に恥ずかしくなり、その手を振りほどいて戻ろうとしたが、一輝が『ごめん…マジで…ちょっと待って』と言い腕をがっしり掴んで離してくれなかった。
何❓部屋に戻らないと…親が心配するから…
動揺して高鳴る胸を必死に抑えながら言った。
ごめん。俺、カズハが連絡くれなくて正直焦ってたんだ。先輩と飲んでた店の近くでお前見つけて…。カズハと少しでも話したいと思ってたんだけどなかなか会えなくて。やけ酒しちゃってさ…。けどカズハと少しでも話せて良かったよ。
そう言って私の顔を見た。
一輝は前よりも少し雰囲気が変わったように見えた。
服装も変わっていたし、少し髭も生えていた。
一輝がヨロヨロしながら立ち上がった。
私は、一輝を支えた。
一輝は背も少し高くなっていた。
元々一輝は背が高くて170cmくらいはあったが、後々聞いた話しによるとこの時は175cmあったらしい。
全て準備が終わり時計を見る。
まだ8時30分だった。
『…ちょっと早く起きすぎた…』
流石に8時30分では開いているお店もない…。
『あっ…そうだ』
私は自分の部屋から出て親の寝室へ行き、
ちょっと学校に行ってくるね。
そう言って家を出た。
卒業式の時は気持ちが高ぶっていたしスケジュールにおされていたからゆっくり校舎を見ている時間も思い出の場所を歩いている時間もなかった。
だから最後に…学校をゆっくり眺めながら歩いてみたかった。
卒業式は土曜日だった為、日曜日の今日はいたとしても部活動のある少数の生徒と顧問の先生だけしかいない、ゆっくり見学できるだろう…と思った。
6年間…色々あったが毎日のように歩いた道を思い出を噛み締めるようにゆっくりと歩いた。
少し寒かったせいか、道途中の小さな家庭菜園の土には霜が下りていてそれが小さな結晶柱の壁のようになりとても綺麗だった。
学校へつき、初めにどこに行こうが迷ったが体はいつものように生徒専用の入り口に入りいつもの下駄箱に向かっていた。
下駄箱について改めて気づく…もう上履きも自分の名前もない。
『そっか…ここはもう私の下駄箱じゃないんだ』
靴を手に持ち、お客様専用の入り口まで何も履かずに歩いていった。
『そう言えば…お客様専用入り口なんて来たことなかったな…』
そんなことを思いながらお客様専用の下駄箱に靴を入れ、少し大きな大人用の茶色いビニールで出来たスリッパを履いた。
スリッパには『お客様専用』とマジックで書いてあった。
『これから私は生徒じゃなく、“お客様”なんだな…』
お客様専用のスリッパを履くまでは正直生徒気分は抜けていなかった。
卒業したんだと実感し、しみじみ思った瞬間だった。
少し歩きにくく摺り足になりながら廊下を進む。
階段を上りついたのは自分の教室だった。
教室に入るとかなり殺風景になっていた。
時間割りも献立表も全て剥がされ壁は真っ白になっていた。
私は自分の座っていた席に座ってみた。
いつもは周りに人がたくさんいるが今は私1人…でも何故か寂しくはない…不思議な感覚だった。
寂しい…と言うよりは『懐かしい…』という気持ちに近かった。
『昨日までは当たり前のように来ていたのに…』
そう思うと
『私って気が早い❓』
などと思い少し笑えた。
その後は、理科室、家庭科室、音楽室、体育館…と順番に周り、校舎を出た。
最後に寄ったのは『校庭(グラウンド)』だった。
私はこの校庭の景色がとても好きだった。
少し高めの石段の下には広い景色が広がり、空が筒抜けだった。
石段を下り校庭につくとある物を見つけて歩き出した。
それは、校庭に新しく引かれたチョークの粉だった。
ブーツの先で少し踏んでみた。
私はこの新しく引かれたチョークの粉が好きで、新しく引かれた線を見つけるとよく踏んでいた。
『チョンチョン』と踏みながら自己満足している自分がいた。
チョークの粉を踏みながら
『来て良かった』
と思った。
新しいチョークの線を踏みまくり満足した私は校舎に取り付けられた時計を見た。
10時を過ぎていた。
『もう10時⁉』
何時間学校にいたんだ(笑)と笑いが出た。
私は校門近くにある公衆電話に向かい、一輝に電話をかけた。
『プルルルル…プルルルル…プルルルル…プルルルル…』
なかなか出ない…
『まだ寝てるのかな…』
そう思って受話器を置こうとした時、
はい…もしもし…
と一輝の声が聞こえた。
私は慌てて受話器を耳に当てて
カズハだけど…
とだけ言った。
あぁ。おはよう。もう出れるの❓
うん。後15分くらいで公園にいけると思う。
そっか。分かった。じゃぁ俺も向かうね。
そう言い電話を切った。
『…これから会うのかぁ…』
何故か嬉しい気持ちではなく、憂鬱な気持ちになった。
『行くしかないか…』
憂鬱な気持ちのまま公園に向かって歩き出した。
『あんなに大好きだった人なのに、なんでこうなっちゃったんだろう…。』
そんなことを思っていると金髪の女の人と一輝の修羅場が頭をよぎった…
それは頭を鷲掴みされた場面ではなく…一輝が怒っている場面でもなく…
一輝が女の人に向かって話している場面…冷たく言い放った言葉…
『『やられたくねーなら男とつき合ってんじゃねーよ。』』
………
…『会いたくない…』
また気持ちが落ちた…
いつかお姉さんが私に言った言葉が頭をよぎる…
『男は女を物としか見ていない』
………
一輝をいきなり避けた理由…それは暴力や修羅場が怖かったんじゃない…一輝が『男』だと実感してしまったからだった。
初めは気づかない不利をしていたが、冷却期間を経た今、はっきりと分かった。
『一輝は男なんだ…』
所詮、子供だった私には大人の恋愛は未知の世界…手を繋いでただ遊ぶだけではない…大人は汚い…大人になりたくない…………
色々な気持ちが葛藤し、複雑な心境だった。
私のその時の理想の恋愛…
好きな人に告白され、優しくキスをされる…毎日手を繋いで仲良く学校を帰り、学校の帰り際に優しく抱きしめられキスをしてわかれる…
小学生時代、私は子供用月刊誌の『リボン』や『なかよし』を読んでいた。
だから恋愛感はその雑誌の中のほのぼのした甘い世界だと思っていた。
勿論…そのマンガの中にはセックスシーンや暴力シーンは微塵も書かれてはいない。
だから現実をいきなり目の当たりにしてしまい、理想と現実の狭間をさまよっていた。
それに加えて…『生理が来た』ことで一艘現実を感じ一輝と会うのが怖くなってしまっていた。
『私はもう子供じゃない…下手すれば赤ちゃんだって出来る…』
『『赤ちゃん』』
この時の私には幸せの象徴ではなく、怖くてたまらないものに過ぎなかった…。
単車が止まった場所は、昨日のカラオケボックスだった。
この時の私はカラオケボックスは安全な場所だと思っていたから躊躇することなく一輝と2人で入って行った。
店員さんが部屋まで案内してくれた。
リモコンとドリンクを置き『ごゆっくりお過ごし下さいませ』と言い部屋を出て行った。
私と一輝は少し離れて座った。
部屋につくなり一輝はタバコを吸い始めた。
無言の2人の空間がなんだか凄く嫌で…私から話しを切り出した。
あの…話しって…❓
一輝はタバコの煙を吐きながらゆっくりと話し始めた。
俺のこと、もう嫌いになった❓
…別に…そうゆう訳じゃないけど…
…けど俺のこと避けてるよね❓
…別に…避けてる訳じゃないけど…
避けてる以外なにものでもないけど、口から出る言葉は思っていることとは全て真逆のことしか出てこない。
…怖い思いさせてまじでごめん。あの時なんでお前のことあいつに会わせたんだろうってすげー後悔したよ…。
…別に…もういいよ。怖くて一輝に連絡しなかった訳じゃないし…
じゃぁ…なんで連絡くれなくなったの❓
………………
『どうしよ…。本当のこと話した方いいのかな…でも…どう説明すればいいのか分からないよ…』
私は黙り込んでしまった。
なぁ…。はっきり言ってくれていいから。なんでか教えてくんねぇ❓
一輝の必死な様子に罪悪感を感じ、私は話し始めた。
別に…怖かった訳じゃない…。ただ……一輝は私の知らないこともしてるんだ…って思って、世界が違うと思っただけ…。
世界が違うってば❓何が違うの❓
……私の知らない女の人と一緒に色々してたり…夜中に出掛けたり……。私、一輝の友達も周りの人も見たことなかったし…。だからあの女の人と話してるの聞いた時、世界が違うって思った…。。。
一輝はそれを聞きながら頭を抱え込み俯いた。
その姿を横目で見ながら
だから……もう会わない方がいいと思った…。
と声を振り絞って言った…。
カズハ…俺、お前のこと大事だから俺の周りの奴には会わせたくなかったんだ。
少し小さい声で一輝が言った…。
また暫くの沈黙の後…一輝が真面目な顔で私に言った。
俺、お前のことまじで好き…。もう絶対あんな思いさせないから…だから…アゲハみたいに俺の前からいなくならないで。頼む…。
『アゲハみたいにいなくならないで…』
それを聞いた瞬間…私の気持ちは大きく動いた…。
私はそんな一輝を見て胸が苦しくなり、一輝の隣に行き一輝を抱き締めていた。
大丈夫。お姉ちゃんみたいにいなくならないよ。私、一輝のこと1人にしないよ。
そう言って強く強く抱き締めていた。
私は一輝のことを心から好きだ…と思った。いや…思っていた。けどこの時はその感情が本当は何なのか知るよしもなかった。
一輝を抱き締めていると一輝も私を抱き締め返してきた。
初めての感覚…一輝の大きな背中…いつもより一輝が大きく感じた。
そしてまた『一輝は男の人なんだ…』と心の中で思った。
けど、さっきまでの嫌悪感はなく、純粋に一輝を受け止めていた。
一輝が私の顔を見る。
頬にかかった私の髪を掻き分けながら一輝は私にキスをした。
私は胸の高鳴りと緊張で震えていた。
そんな私の体を抱き締めながら一輝はまた何度も何度もキスをした。
フレンチキスだったのがディープキスになり、私は一輝にされるがまま身を任せるしかなかった。
『ンッ…チュッ…ピチャ…ハァ…ハァ…。ンッンッ…』
鼻から息が漏れ、口からも何とも言えない声が漏れた。
キスをし終わった後、カラオケを出るまでずっと一輝と抱き合っていた。
カラオケを出た後、一輝は、私をいつもの公園に下ろし、私に優しくキスしてくれた。
また明日…。電話待ってるから…。
うん。
短い会話をすると一輝は帰って行った。
私の中は一輝と一輝のキスで一杯になっていて、『幸せ』を感じていた。
思い出すだけで心臓がドキドキして、一輝と話したい、ずっと一緒にいたい…そんな気持ちで胸が苦しかった。
この時、私は13才…。
まだまだ子供だと思われるかもしれないが、この位の時期が一番背伸びをしたい時期で、何にでも憧れを持ち、何にでも興味を持つ時期なのかもしれない。
若さ故に疑いも持たず何でも素直に受け入れ、何にでも夢中になってしまう。
大人になった今では二度と感じることの出来ない感覚…それは若さで、青春なのかもしれない。
ただ、今思えば、『危険』な年頃だとも思う。
それから毎日一輝の家へ遊びに行った。
部屋に入ると私を抱き締めながら
好きだよ。
と言ってくれる。
私のことを優しい目で見て、優しくキスをしてくれる。
でも一輝はそれ以上は絶対にしなかった。
けれど、それ以上を知らない私は不満を感じることなく寧ろそれだけで満足していた。
毎日一輝と会う中、私は中学生になり、中学校に通っていた。
中学生になったお祝いに一輝が美容室に連れて行ってくれて、その帰りにお台場で可愛いピンキーリングを買ってくれた。
そのピンキーリングはピンクゴールドで小さな蝶に私の誕生石がついたとても可愛いいデザインで、一目見て気にいってしまった。
本当はペアリングが欲しかったが私の指に合うサイズがなく諦めた(笑)
まだ中1の私の指は細く7号サイズもあるわけがなく…仕方なくピンキーリングにした。
けど可愛いい蝶のデザインに満足した私はペアリングのこと等スッカリ忘れていた。
子供ながらの可愛いさ…私はまだ『単純』だった。
雰囲気も大人っぽく、周りの1年とは違い中学生には見えなかった。
同級生や先輩に告白されたことも多々あったが、一輝と比べるとダサいしガキだった。考えることもせず即断で断った。
一輝は高2になりますます大人っぽくなっていて私には自慢の彼氏だった。
一輝の周りの先輩は『ガルフィ』なる犬のキャラのジャージや他ブランドのジャージをだらしなく着ていたが、一輝はいつもお洒落で『クロムハーツ』が好きでお兄系の格好だったのでそれも自慢の1つだった。
ファッション雑誌から抜け出してきたみたいにお洒落に服を着こなす一輝を私は見ているのが好きだった。
一輝はこの時、身長180cmあり、綺麗な顔立ちをしていた為、かなりモテていた。
そのこともあり私は負けじとファッションやスタイルに磨きをかけた。
中2になり、一輝とは相変わらずの関係だった。
『ラブラブ』と周りには言われていたが、どうも私にはその表現自体ピンと来なかった。
中2になりクラス替えで新しい友達も出来、その中でも一番仲良くなったのが“裕子”だった。
裕子は同じクラスの“亮”と付き合っていた。
亮はヤンキーそのもので頭は派手な金髪、短ランにボンタンをはきいつも先生に注意され喧嘩しているような奴だった。
給食の時間…裕子が具合悪そうに水飲み場に走って行った。
私も心配で後を追った。
裕子は水を流しながら
『ォェ…ォ゛エ…ゲェェェ…』
と吐いていた。
裕子⁉大丈夫⁉⁉具合悪いの⁉
ゥン…ごめ…ん…。ちょっと無理かも…。
かなり辛そうだ…。
裕子❓今日はもう帰った方がいいんじゃない❓❓
ゥン…。そぅする…。
弱々しく歩く裕子を1人で帰す訳には行かない…私も一緒に早退することにした。
亮は給食だけ食べに来ていつの間にか学校からいなくなっていた。
20分位待っただろうか…黒いステップワゴンが止まった。
一輝が助手席から降りてきて裕子を後部座席に乗せてくれた。
裕子は車の中でも吐き気が収まらず、コンビニの袋を抱え込んでいた。
裕子ちゃんだっけ❓家はどこらへん❓
一輝の先輩の“悠太”が聞いた。
すると裕子は思いがけない言葉を口にした。
帰りたくないです…。
それを聞いた悠太先輩は
帰りたくないっつったって、そんなに具合悪いなら帰らなきゃいけないだろ~
その言葉にも裕子は
帰りたくないです…
としか答えない。
一瞬、悠太先輩と一輝が目で何か合図したのが分かった。
じゃぁさ、一旦俺ん家でも来る❓
一輝が言った。
はぃ…すみません…。お願いします…。
裕子は迷わず即答した。
一輝の家についても裕子は相変わらず吐きっぱなしだった。
私は裕子を見ながら『何だか…普通の風邪とかじゃない…なんかの病気😢❓』
と変に気を回し考えていた。
そんな裕子を見ながら悠太先輩が話だした。
裕子ちゃんさ~、これからどうすんの❓相手はちゃんと知ってんの~❓
悠太先輩がそう話た瞬間、裕子の顔色が変わった。そして…
まだ…話ししてません…。
静かに答えた。
『え❓悠太先輩は裕子の具合悪い理由知ってるの❓なんで知ってるの❓』
心の中で思った。
一輝も話し始める。
裕子ちゃん1人の問題じゃ済まないから、相手の子とちゃんと話し合った方がいいよ。…まだ中学生だし、産むっつったって簡単じゃないし。このまま時間経てば間に合わなくなるよ。
はぃ…。分かってます…。
妊娠してんのは確実なん❓確かめた❓
悠太先輩が言った…
『に~ん~し~ん~』❓❓❓❓
私はとっさに裕子を見て
裕子⁉赤ちゃんいんの⁉⁉⁉
と大きな声で言った。
ぅん…。一昨日…検査薬したから間違いない……
それだけ言い俯いてしまった。
…『妊娠』
私はまだエッチすらしたことがなかった為、思いもつかなかった。
ねぇ、ねぇ…❓裕子ぉ❓どぉするのぉ❓赤ちゃんの父親って亮❓❓
私は少し情けない声を出した。
………ぅん…亮…。。。けど…亮はきっと何とも思わないょ…。
え⁉何とも思わないって⁉⁉だって、亮の子供なんでしょ⁉⁉
ぅん……けど…亮は信用しなぃょ…。信用したとしても疑ってくると思ぅ…。
…『疑うって❓❓』
『裕子何を言ってるの❓❓』
私は裕子の言葉に何も言えなくなってしまった。
言えなくなったと言うより何を話したらいいのか分からなくなった。
一輝が部屋を出て行き、異様な静けさと裕子の吐いている声だけが響いた。
悠太先輩はタバコに手をかけたが、火をつけようとた所で『はぁ…』とため息をつき手を止めてタバコをしまった。
そして裕子に今までとは違い優しく話し始めた。
俺、今19なんだけど、1人子供がいるんだよね。
私も裕子もビックリして悠太先輩を見た。
私の目は悠太先輩の薬指に自然に目が行った…が…薬指には指輪はしていない。
え…❓でも…指輪してなくないですか❓
私は悠太先輩に勢い任せに聞いてしまった。
ん~(笑)結婚してないからね(笑)それに子供が出来たの15だったし、結婚出来なかったんだよね(笑)
『15ぉぉぉ⁉⁉⁉』
またビックリして私も裕子も何も言えなくなっていた。
亮と中純は訳が分かっていないのか、シンナーでラリっているせいか、オドオドしている。
なぁんなぁんすかぁ~⁉せぇんぱぁぃ~ぃきなりこんなされちゃったら、ビックリするじゃぁ…なぃ…っしゅかぁ~。
中純が酔っ払ったオヤジのように話し出した。
亮はと言うと…
近くにあったティッシュを一枚取り、ティッシュをクシャクシャにして自分の手の平に乗せながらキラキラした目で
まじだぁ~✨やべぇバラ🌹だょこれぇ~。ゆっこぉ~みてこれぇ~ゆっこぉのバラだょぉ~…まじでやべぇ…
などと訳の分からないことを言いながら裕子の胸を揉んだりティッシュを裕子の頭に乗せたりして裕子に絡んでいた。
その様子を見ていた悠太先輩が亮の頭をいきなり鷲掴みにし壁に思いっきりぶつけた。
『ドガっ🔥』
😱何とも鈍い音がして亮は鼻血まみれになり床にポタポタと血が滴り落ちた。
なにふるんですかぁ
そう言い頭を上げた亮の腹部を思いっきり蹴り上げた。
『ウ゛………ッ』
一瞬うなり声を上げると亮は気を失ってその場に落ちてしまった。
悠太先輩は口をかなり深く切っていたが、『こんなの大したことないない』と何食わぬ顔で口から出てくる血を窓の外に吐き出していた。
中純はさすがに傷がひどかった為、悠太先輩の手当てを受けた。
亮は相変わらずのびたまま(笑)
裕子ちゃん。話し合いの場壊しちゃってごめんね~。
悠太先輩が裕子に謝った。
ぃえ‼亮が悪いんで。謝らないで下さい。
裕子はしっかりした口調で言った。
中純は痛みで目が覚めたのか、一輝に土下座して謝っていた。
本当に…すみませんでした。本当に申し訳ありませんでした‼‼‼‼‼
その姿を見ながらも一輝は何も言うことなく無視していた。
結局、中純は亮が気がつくまでの約2時間のあいだずっと土下座していた(笑)
悠太先輩の
今日はもう話し合いは出来ないっしょ。
と言う言葉でとりあえず今日の所はお開きにすることになった。
中純と亮と裕子は悠太先輩が送って行くことになり、私は一輝の家に泊まることにした。
私が泊まる時は、必ず一輝のお祖母ちゃんが家に電話をかけてくれたから問題なくすんなり泊まれるようになっていた。
てか…一輝、ちょっとやり過ぎだよ。
ご飯を食べながら怒り口調で話した。
一輝は
あれは俺らの問題だから。
その一言だけだった。
あっそ。別にいいけど‼
そう言ってベッドにふて寝した。
そんな私にはお構いなしで一輝は
裕子ちゃんどうするんだろうね。
と私に話しかけてきた。
…うん…簡単な話しじゃないし⤵難しいね⤵私には想像つかないや⤵
その時、裕子の困った顔が浮かび少しだけ涙ぐんだ。
それを見ていた一輝が私の隣に来て優しく抱き締めたてくれた。
私も一輝にギュッと抱き付いた。
一輝とそのままキスをした。
『ン…ンッ… …ハァ…ンンッ…』
ディープキスの独特な舌が絡み合う音と声が混じり合った。
カズハ❓少しだけ触ってもいい❓
え…。でも…。
大丈夫。触るだけだから。
少し困ったが、もう付き合って1年以上。その間一輝は指一本手を出さなかった。『触るだけなら…』そう思い一輝に言った。
…………。触るだけなら…。でも…触るだけだよぉ。。。
一輝は静かに頷き、私の横に手をついた。
一輝の手が初めて胸に触れた…
胸は張り裂けそうなくらいバクバクしていて今にも爆発しそうになっていた。
初めは優しく撫でていたが、次第に力が強くなり、ブラの上から揉み始める。
カズハ、見た目よりおっぱいでかいね。何カップ❓
…Cカップ………
カズハ小さいし細いからおっぱい小さいと思ってた。
そう言ってキスをしながら制服のリボンを外し制服を脱がし始めた。
あっ…ちょっと…待って…。
そう言う私の言葉を振り切り一輝は私の制服を脱がし、上半身はブラだけになった。
私の中学校はセーラー服だった為、半分脱ぐ…とか少しだけ着る…とかは出来ず、脱ぐなら容赦なしに全て脱ぐしかなかった(笑)
一輝…やっぱりダメ…恥ずかしいよぉ…
大丈夫。優しくするから。
一輝は胸を揉みながら首すじや乳房に『チュッ…チュッ…』とキスをしながら舌で舐めたりしてきた。
あっ…ンッ…か…ずき…くすぐったいよぉ…
声にならない声が出る。
気持ち良くない❓じゃあ…これは…❓
そう言いブラを外して、片手で乳房を揉み、乳首を舐めてきた。
あっ…ぁ…
フゥ…
ンッンッッ…アン…ハァ…
あっぁっ…‼
『何…き…もちいい…』
一輝が舌を転がす度に体がビクビクする…
暫くすると…
アソコの部分がジンジンしてきた…。
アンっ…一輝…気持ちいいょぉ…
一輝は手と舌を器用に使いながら…
スカートのホックを外しスカートをスルっと脱がした…
ただ、いつもは笑い話ばかりで話しがつきない悠太先輩でもこの日はなかなか話しが続かず…。
待ち時間の大半はお互い何も話さず静かだった。
裕子が看護師さんに連れて行かれてから30分後くらいに麻酔で眠ったままベッドに横たわった裕子が帰ってきた。
手術の時間よりも裕子が目を覚ますまでの時間の方が長かった…。
裕子が目を覚まし、私と悠太先輩の顔を見てポロポロ涙を流しながら『ありがとう。』とだけ言った。
お疲れ様😢裕子😢
お疲れさん。ゆっくり休みな。
私と悠太先輩はそれだけ裕子に言い、私は裕子が泣き終わるまで裕子の手を握っていた。
この日、裕子は悠太先輩が、私は一輝が迎えにきてそれぞれ家路についた。
…俺と結婚しよう。絶対幸せにするから。カズハ以外は考えられない…。
私は涙を流しながら
うん…。
と言った。
この時…私は『嬉しい』…という気持ちと、もう1つ…。
『赤ちゃんが出来たら一輝と離れずにいられる』………………と悪魔が頭の中で囁いていた…。
もう理性ではコントロールできず…一輝と離れない為には子供を作るしかない。
子供が出来ればいくら厳しい一輝のお父さんも納得せざる負えないだろう…
そう思っていた。
自分の利益の為だけに新しい命を犠牲にしようとしていた。
この時の私は、まだまだ若く愚かで浅はかな子供だった。
大人の真似事をし、『ままごとごっこ』をしている小さな子供と変わらなかった。
…カズハ…ゴムする❓
…………
悪魔が囁く中、親の顔が浮かんだ…。
カズハ。やっぱりやめようか…
一輝が静かに言った。
親の顔が浮かぶ度にまだダメ…と叫ぶ自分がいた。
けど…やっぱり一輝とは離れたくない‼
『親』と『一輝』を天秤にかけてしまった…。当たり前のことながら…一輝を取った。
一輝…ゴムしなくていい…早く入れて…。お願い…。
自分から一輝に激しくキスをする…。
カズハ…痛かったら言って…。
そう言うと、一輝のものが私の中へ入ってきた…。
グチュっっっクチュ…
一輝がゆっくり腰を動かす…
ンッ…あっ…ん……ハゥ…んっ
…カズハ❓痛くない❓気持ちいい❓
う…ん…気持ちぃ……
今まで一輝が指を2本、3本…と私の中へ入れて慣らしてきたことと、かなり濡れていた為か痛みはあまり感じなかった。
パンッパンッパンッパン………
アッアッん…ダメ‼かず…あっぁん…だめぇー‼お願い…あっんっ…
一輝が私に
いってもいいよ…
と言った。
『いく』って…こうゆうこと❓これなの❓
そう思いながら我慢していたが、あまりに一輝が激しく突いたせいで我慢も出来なくなっていた…。
カズハ…いく時は…いくって言うんだよ…
一輝が私に言った。
う…ん…。アッんあっ…もぅ…いっちゃうかも…
いいよ。俺も一緒にいくから。
『グチュっパンッパンッパンッパン…』
また激しくなった。
あっあっ…‼だめっ‼か…ず…いくいく…んあっ…………
私は初めていった。
それを見た一輝も
アッ…うっ俺も…あっ…いく…いくよ…
そう言い強く私を突いた後、私の上に倒れ込んだ…。
『はぁ…ハァ…』
一輝と私は汗だくになりながら肩で息をしていた。
カズハは一輝さんが留学するの止めないの❓別に留学なんかしなくても医者なんてなれるじゃん⁉
そうなんだけど💨一輝は所詮お坊ちゃんってことだよ。元々合わないってことだろうね💨
まぁね…留学するなんて金持ちしか出来ないことだもんね💨
『そう…所詮一輝はお金持ちのお坊ちゃんで…私みたいな一般庶民とは住む世界が違う人…結婚だってすんなり出来る訳がない。』
心の中で諦めがついた瞬間だった。
住む世界が違う人と結婚したって苦労するだけだ💨
やっぱり一輝とは別れよう💨そう思った。
一輝のことに踏ん切りがつき、少しだけモヤモヤしてたものがなくなった気がした。
一輝とのことがスッキリした所で、話題は裕子の男関係の話しになった。
『全く💨裕子は何してんだ💨学校があるのに泊まり込むなんて💨テスト近いのに💨』
と少し呆れながら亮の家に向かった。
亮の家には子供が出来た時に何回か話し合いに付き添ってたから場所は完璧に分かっていた。
亮の家についたが、『確か…亮の家も共働きだったはず…』そう思い、家の中をのぞきながらベルを押した。
『ん❓』
ベルが壊れているのか💦音が鳴らないみたいだった。
『も~💨しょうがないなぁ』
亮の部屋は一階で玄関のすぐ横だった為、窓を叩けば分かると思った。
私は亮の部屋の前にいった。
カーテンは閉まっていたが、少しだけ隙間があいていた。
その隙間から部屋の中をのぞいてみた。
『え…❓』
真也さんも眉間に皺を寄せ言葉には出さないがイライラしているのが分かった…
真也さんが足を小刻みに揺する…
真也さんの苛立ちが伝わってきた。
悠太先輩は途中大通りを避けて住宅街ばかりを走り始めた。
帰宅ラッシュを避ける為だろう。
地元の人間でも分からないんじゃないかくらいの細い道を器用に運転していった。
気がつくと亮の家がある道に出ていた。
亮の家へつき、悠太先輩と真也さんが家の周りの様子を伺った…
家は誰もいないのか…物音1つ聞こえてこない。
そこに…『ピリリリリ…ピリリリリ…』と何かが鳴った。
それは真也さんのPHSだった。
はい。もしもし。…ああ‼…で❓…あー…あー…あー……分かった。わりぃんだけどまた動きあれば即効連絡して。あー…宜しく。
電話を切った後、
今、亮って奴はいないよ。○○のゲーセンいるらしいから。
そう言った。
それを聞いた悠太先輩は、亮の部屋の窓をのぞき込んだ。
暫く周りをキョロキョロしていると真也さんを呼んだ。
ちょい…。なんか割るもんない❓
あー、ちょっと待って。
私が泣いていると…悠太先輩が言った。
今一番辛いのは裕子なんだから…俺らがしっかりしなきゃいけねんだよ…。裕子のこと大事な友達だと思ってんなら…裕子の前で泣くな‼
…ごめんなさい………
私は謝ることしかできず…。謝りながら必死に出てくる涙を抑えた。
『私が悲しんでる姿を見ればきっと裕子は自分のことより私のことを心配する…
裕子にいらない心配なんかかけちゃいけない…』
そう思って必死に泣き出したいのを我慢した。
真也さんが私の頭をポンポンと叩きながら言った。
大丈夫だよ。人間そんなに簡単に死なないから。…あっ…カズハちゃん、一輝の父ちゃんの病院に知り合いとかいない❓
私は少し考えて1人の看護師さんが頭に浮かんだ。
いる…。佐々木さん。
そう💡じゃぁ一輝の父ちゃんの病院向かうわ‼こうゆう場合、知り合いいた方が何かといいから。
そうなの…❓
多分…病院連れつて行けば親には勿論、警察にも連絡入るはずだから。警察って自己中だから被害者の気持ち考えねーからな。裕子ちゃんが自分から話したくなくても警察は関係なく事情聴取しにくるから。俺らがいる時は裕子ちゃんに会わせない処置取れるけどいない時は何とも出来ないだろ❓病院に知り合いが入れば事情も話しやすいし裕子ちゃんのこと安心して任せられるっしょ💡
『なるほど…』
真也さんに感心している自分がいる。
確かに…こんな状況だからこそ信頼できる知り合いがいた方が安心だ。
それに、佐々木さんなら裕子のことを任せられると思った。
すみません‼…ハァハァ…すみません‼‼…ハァハァ…ハァ…佐々木さんお願いします‼佐々木さんお願いします‼‼‼
私は必死に声を振り絞った。
私の大きな声にビックリして一気に沢山の目が向けられる。
あれ‼カズハちゃん⁉どうしたのぉ⁉
佐々木さんが歩いてきた。
『ゲェフォっ…ハァハァ…げふぉ…』
喉が渇き痛くて咳が出る。
それを見た佐々木さんは私に一杯の水を渡して
どうしたの❓何かあったの❓
と私を宥めるようにゆっくり話した。
私は水を一気に飲み干して言った…
佐々木さん…⁉友達が大変なの‼助けてぇ………
そんな私の様子を見た佐々木さんは私の腕を引いて人気のない大きな柱の影に連れて行った。
エレベーターを降り、佐々木さんともう1人の年配ナースの“高田さん”は正面玄関に向かって走って行った。
佐々木さん達が正面玄関を出てからものの数秒も立たないうちに悠太先輩の車が病院裏の方へ入って行くのが見えた。
私は上戸さんに連れられて急患専用の待合い室に通された。
周りをキョロキョロ見渡すが悠太先輩も真也さんも裕子もいない…
私は急に不安になり上戸さんに聞いた。
あの…😢私の友達は❓みんなはどこですか…😢❓
不安げにする私に上戸さんは優しく手をにぎりながら
大丈夫。すぐ来るから(^-^)
とだけ言った。
暫くそのまま上戸さんの手をにぎり不安に押し潰されそうになりながら待った。
どの位の時間が経っただろうか…
廊下を歩く音と聞き覚えのある声が聞こえてきた。
音のする方へ振り向くと悠太先輩と真也さんがゆっくり歩いてきた。
1番始めに私の目に入ってきたもの…
それは、悠太先輩の白いTシャツ…。
赤いシミが所々に点々とついていた。
私は悠太先輩達の元に駆け寄り悠太先輩の腕を力一杯掴み
裕子は⁉無事なの⁉⁉
と言い悠太先輩の目をじっと見た。
悠太先輩は私の目を見ながら
まだ何も分からない…
と目を逸らした。たったそれだけの短い言葉を私に言い待合い室のソファに崩れ落ちるように座り…両手をギュッと握り締めながら俯てしまった。
それから私も悠太先輩も真也さんも一言も言葉は発しなかった。
泣き疲れた私はお母さんの手を握りながらボーっと考えていた。
『なんでこんなことになっちゃったんだろう…』
『何があったんだろう…』
『裕子は…なんで何も言ってくれなかったんだろう…』
考えれば考える程切りなく疑問符が並べられた。
時計に目をやると夜9時を過ぎていた。
『…家に何も連絡してないや…』
私は裕子のお母さんを見ながら、『親に心配かけちゃいけないな…電話しなきゃ…』そう思い、裕子のお母さんに
家に連絡してきます。
と一言いい公衆電話へ1人向かった。
面会時間も終わり、いつもは騒がしい受付前も明かりが消え静まり返っていた。
そんな静けさの中、私が電話をかける音だけが響いた…。
今日は裕子のお母さんに付き添うことと、裕子の容態やこっちの状況などはこまめに連絡を入れることを約束し電話を切った。
電話をかけ終わり、待合い室に戻ると手術着を着た先生と裕子のお母さんが何やら話しをしていて、その話しを静かに聞いている先輩達の姿が目に入ってきた。
私は急いで走っていった。
私は悠太先輩の後ろに静かに足を止め先生の話しに耳を傾けた。
とりあえず、警察には当医院から明日連絡を入れます。脳震盪も起こし、出血の量も思った以上にあり出血性ショックを起こしていましたが、命に別状はないと思います。ただ…顔面に数カ所かなり深い傷があり傷の痕は残るかと思われます。
お母さんは眉間に皺を寄せて顔を手で覆った。
私は裕子の側を離れたくなくて…離れたらお姉さんみたいにいきなり居なくなってしまいそうで…裕子の目が覚めるまで裕子の側にいたいと先生にも佐々木さんにも必死になってお願いしたが、
今日は帰りなさい。
と言う言葉と
カズハちゃん、今日は裕子の部屋に泊まってちょうだい。
と言う裕子のお母さんの言葉に促され渋々帰ることにした。
悠太先輩と真也さんは私に何かあった時の為に…とPHSと携帯の番号を教えてくれた。
念の為…と言うことで悠太先輩と真也さんが私と裕子のお母さんを自宅前まで送ってくれた。
裕子が居なくなったことに気付いた亮が裕子を探しにこないとも限らないから…と。
自宅に着くまでは不安もあったが、自宅前には亮の姿はなく安心して胸を撫で下ろした。
この日は裕子のいない部屋で1人寂しく眠りについた。
何故か自分の部屋で1人でいる時とは違い寂しさと虚しさで涙が出た。
朝7時過ぎに裕子のお母さんが部屋に来て私を起こし
裕子の意識が戻ったって…
と言いながら嬉しそうに涙を流した。
私も『良かった…』という安堵感から不安が吹き飛び自然と涙が出た。
その後、すぐに悠太先輩と真也さんに連絡を入れ、また念の為…ということで悠太先輩が迎えに来てくれた。
裕子のお母さんは悠太先輩に何度もお礼を言い、本当に感謝していると何度も伝えた。
悠太先輩は毎日の病院の送り迎えを献身的にしてくれた。
仕事中も度々、裕子のお母さんに『変わったことはないか』と連絡を入れてくれていたみたいだった。
『悠太先輩がいてくれて良かった…』と今でも心から感謝している。
裕子の方はというと…意識を取り戻してからは体の回復も良く次第に元の元気な裕子に戻っていった。
警察の聴取も無事終わり、亮と数人の後輩が逮捕され何人かの後輩と共に鑑別所に入れられた。
亮は物凄く嫉妬深く、異性と話すことすら許されない性格らしい。裕子がやられる日の前日、裕子と悠太先輩が一緒にいる所を亮の後輩が見てしまったのが原因だった。
裕子は呼び出され、亮と口論になり、キレた亮が裕子を暴行、抵抗出来なくなった裕子は亮と8人もの後輩達に次々に回された…。
回された後も暴行は続き、タバコの火を押し付けられたり、鉄パイプで体中殴打されたり…。反応がなくなった裕子をやることに飽きた亮達は裕子の財布から金を抜き取り消えた。
裕子は病院にも連れて行かれずそのまま放置された。
あの時、私が亮の家に行っていなかったら…そう考えただけで恐ろしい…と裕子のお母さんは涙を流しながら何度も何度も頭を下げた。
裕子が2度目の手術を受け、退院の日が近付いていた頃…やっと一輝が帰ってきた。
10日程と言って発ったにも関わらず実際は2ヵ月近く向こうにいた。
一輝から久しぶりに電話がかかってきた。
もしもし。カズハ❓元気にしてた❓
…💨元気にしてたじゃないよ。…色々あって大変だったんだから‼10日位とか言ってたのに全然10日じゃないじゃん‼
ごめんごめん。向こうに行ってから住む場所の契約だとか色々な準備があってさ。なかなか帰れなかったんだよ。
…今日は❓今日は会えるの❓
あぁ。会えるよ。だから連絡したんだけど。
…分かった。じゃぁ、公園で待ってるね。
あぁ。分かったよ💡じゃ。
電話を切った後、会話中は終始不機嫌だったのに『…久しぶりに会える…』と胸は高鳴っていた。
『早く会いたい』
自然と足が早まる。
いつもの待ち合わせの時は公園までの道のりの景色を楽しみながら歩く余裕があったがこの日はそんな余裕はなく、公園しか目に入っていないかのように歩くことだけに集中した。
やっと公園のあるマンションが見えてきた。
マンションの前を足早に通り過ぎ裏の公園へ行くと一輝の単車が見えた。
公園のベンチに目を向けると一輝がタバコを吸いながら私に向かって手を振っていた。
ごめん‼急いで来たんだけど、待った❓
あぁ。ちょっと待った。
………まじで😩
そんな私を笑いながら見て
嘘。全然待ってないよ。今さっき来たとこ。
と言い頭を撫でた。
一輝に頼りたくても、会いたくても会えなかった気持ちが一気に溢れ出し、私は泣きながら一輝に抱き付いた。
公園からは真っ直ぐ一輝の家へ行き一輝と抱き合った。
一輝がいない時は強気で別れるつもりだったのに…
一輝の前だと弱くなってしまう自分…
『私の決心なんてあってないようなものだ…』
つくづく自分は弱い人間だと思った。
そんな感情とは裏腹に一輝に抱かれて幸せを感じている自分。
ぁっあん…ん…ァンっ…もっと…
ハァッ…カズハ…まじ…可愛い…
んっ…ァンっ…きもちぃぃ…
『グチュっ…ヌプっっ…』
一輝はゆっくり動かしたり、早く動かしたり私の反応を見ながら上下する…
あっ…かず…いく………ぃっちゃぅ…んっァンっ…
いいよ…ハァ…俺も…もうヤベェ…
あっあっ…いくっ………
私がいったのを確認すると、一輝の動きは一段と早くなり、『う゛っ…』
と言う声をあげそのまま私の中で果てた。
現実は亮含め9人にやられたのだが、噂では15人とかなり大袈裟になっていた。
まぁ…私も裕子も『9人も15人も関係ない』という感じで噂自体、直子の嘘だといい知らぬ存ぜぬで通した。
だが…それも長くは続かなかった。
直子が数枚の写真を持って来た…
それは…
裕子が入れられてる所の写真や、意識のない裕子が顔射されている所…アナルに指を突っ込まれてアソコの部分にゴム付きソーセージを突っ込まれた写真…そんなのばかりだった。
それを見た裕子は一瞬にして顔が真っ青になり、その場からどこかに走って行ってしまった。
私は今まで感じたことのない怒りを感じ、気がつくと直子の首を掴み壁にぶち当てていた。
直子が泣きながら『助けて~‼』と泣き喚いていたがそんなのは私には全く関係なかった。
泣き喚いている直子の顔に膝蹴りを入れ、『殺してやる』と本気で思った。
その時、騒ぎを聞きつけた先生が教室へ入ってきた。
私は、直子の手にしっかり握られていた裕子の写真を無理やり掴み取り、走って教室を出た。
先生が『松岡‼』と叫び追ってくるが、無視して上履きのまま学校の外へ走って逃げた。
暫く走り、人気のない駐車場についた。
『ハァッハァッハァッハァッ…』
バクバクする心臓を押さえながら直子から取り上げた写真を見た。
『裕子…』
裕子を心配する反面
『直子絶対許さない』
人生で初めて人間を恨み、心底殺してやる…と思った瞬間だった。
智和とはあまりゆっくり話したことは無かったが、智和に頼るしかない…と思っていた。
智和は風呂を上がった後、コーラの缶を2本持ってきて私にも1本渡した。
ありがとう。
いえいえ。どういたしまして。
智和はコーラをのみながら携帯をチェックしている。
…ねぇ😒❓前から気になってたんだけど…智和ってどうやって生活してんの❓お金は❓
私は前からどうしても聞きたかったので聞いてみた。
ん~❓金は女から貰ってるよ~😊❓
え⁉女って⁉
ん😊❓俺の女達😊みんな落ちぶれたババアだけど風俗とかしてっから金だけはある訳よ✌
…😒なるほど…。
『それで第3の女な訳ね😒💨』
そう言いため息をついた。確かに智和は顔はいい。イケメンの部類だと思う。
ただ、体中に彫られた入れ墨だけは私には受け付けられなかった(笑)
見たことはないが一輝の話しによるとアソコの部分にまで入れ墨が入っていると言っていた。
止血をしながら裕子が私に話かける。
カズハも私のこと……嫌になったでしょ…あんな写真見たら…普通誰でも引くよね…。
涙ぐみながら言う裕子に私は強い口調で言った。
何言ってんの‼大丈夫だよあんなん‼それにあれ全部焼いたから‼
裕子は『ありがと。』と言いながらずっと泣いていた。
わんわん泣く裕子を慰めながら裕子に言った。
裕子。一週間待って。裕子の敵とってやるから。
え😢❓敵って❓
……直子のことうちの友達にやらせる。
それを聞いた裕子は
犯罪はダメだよ…。それに…あれはキツいよ…酷いことはしないで…
自分がやられても人のことを思いやることができる裕子を心から凄いと思った。
私なら…
喜んで『やっちゃって』と言うと思う。
裕子には犯罪にはならない、そいつが直子と付き合ってプレイとしてやることを説明した。
裕子は『直子がひっかかるかどうか…』と言ったが、私は自信有り気に『大丈夫。あいつとなら直子は絶対付き合うよ』と言った。
直子は面食いだったから絶対に智和に落ちると思った。
だけど裕子は日に日に笑わなくなり、日に日に痩せて行った。
そんな中、やっと冬休み❄になった。
気晴らしに…🎅🎄と一輝がクリスマスにディズニーランドのホテルを予約してくれていた。
勿論、悠太先輩と裕子の部屋も❄
嫌なことも忘れ、開園から閉園まで遊びまくり、ホテルに帰ってマッタリと過ごした。
一輝との大事なクリスマス🎅…次はいつになるか分からない。
一輝とは初めて一緒にお風呂に入り、お互いをいたわるようなセックスをした。
いつもみたいな激しさはなく優しくてゆっくりしたセックスだった。
終わった後もずっと抱きしめ合い、そのまま眠りについた。
私は一輝がいなくなる夢を見て夜中に何度も目を覚ましたがその度に一輝が『大丈夫。ちゃんといるから』としっかり抱きしめていてくれた。
朝、目を覚ますと私の薬指にダイヤが散りばめらたまるでシンデレラがしているような綺麗な指輪がはめてあった。
少しだけ大きかったけど、一輝とのペアリングだと分かり朝から泣きながら喜んだ。
裕子も悠太先輩も幸せそうで…最高のクリスマス🎅だった。
心から『一輝、ありがとう』と思った。
冬休みが明ける前日、1本の電話が入った…。
電話の相手は…
智和だった。
もし❓俺俺😊直子の件なんだけど、今大丈夫😊❓
ちょっと‼一週間っていったじゃん‼全然一週間じゃないし‼
あっ💦まじわりぃ💦なかなか直子捕まらなくてちょっと時間くった💦けど…😁
けど何❓
直子はもう俺の奴隷みてーなもんだから😁今日実行すっから💡でさ、ちょっと見せたいものがあるから夜9時に○○中学の裏駐車場まできて😁
分かった。
裕子ちゃんも連れてきて😁
うん。了解。
しゃぁな✊
そう言って電話を切った。
『見せたい物ってなんだろう…』
『もしかして…また裕子の写真出てきたのかな…』
そんなことを考えながら裕子に電話をした。
裕子と話し合って、私は裕子の家へ、裕子は私の家へ泊まることにして、この日は悠太先輩の家に泊まることになった。
あんっ…痛…あっ…はぁん…ング…ングッ…ングッ…ングッ…
…そこには…
3人の男に回されている直子がいた。
直子は四つん這いにさせられ後ろから突かれながら口にもデカいものを入れられ、胸を鷲掴みにされ揉みしだかれながらビデオをで取られていた…。
オラッ‼もっと腰振れよ‼つかえねぇなぁ~‼
後ろから突く男が怒鳴りながら直子の髪の毛を鷲掴みにする。
あんっあっ…痛…ングッ…ングッ…はぁん…
『パンパンパンパン…』
物凄い勢いで突かれながら直子は喘ぎ声をあげていた。
おい‼もっとちゃんとしゃぶれよ‼歯立てんなっつってんだろ‼次立てたら歯へし折んぞ‼
前の口に入れている男も怒鳴り思いっきり突っ込み始めた。
…あっ…オェ…うっ…あんっングッ…
…見ている限り単なるレイプだが、直子はかなり感じていて正直ノリノリなように見えた…。
その後も直子は殴られたり蹴られたりしながら男達に順番に突かれ、中だしされ、M字開脚にさせられ中だしされた液体がドロドロ出ている所を撮影されたり、写真を撮られたり、その液体を手で掬い飲まされたり、アナルにビーズを入れられたり…
最後には無理やりアナルに入れられ突かれ、
あんっ痛い…痛…うっ…あぁっいやっ…ん…あぁっ…う゛っ……………………
と喘ぎ声をあげながら気を失った…。
アナルからは血が出ていた。
んだよっ‼もぅ終わりかょ‼
と言い直子は気を失った後も頭を足で踏みつけられていた。
私と裕子はそれをジーッと見ながら直子が目を覚ますまでずっと冷たい視線を送り続けた。
目を覚ました直子が私と裕子に気付いた。
私はニヤニヤした笑みを浮かべながら
直子~随分楽しんでんじゃん❓
と言ってやった。
3年の教室へ行くとまだ人は少ないがチラホラと人がいた。
💨てかクラス替えないからカズハとまた一緒のなのは嬉しいけど…なんだか嫌だな…。
裕子はそう言いカミソリで切った時の傷痕に手を当てた。
大丈夫だよ‼私がいるから‼
そう言って裕子の手を引き教室へ入って行った。
相変わらず私達には冷たい目線が送られる。
『別に関係ないや』と私達は席につき直子の姿を探した。
直子は窓際でいつものグループとたまっていた。
私達が席につくのを確認すると直子は私の方に真っ直ぐ歩いてきて目を反らしながら
持ってきた…
と小さい声で言った。
分かった。来て。
そう言って裕子の手を引き音楽室に向かって歩いた。
直子も黙ってついてきた。
音楽室へつき中に入ると音楽の先生が楽譜の整理をしていた。
『ここじゃ話せないな…』
そう思った私はまた裕子の手を引きながら2年の時の教室へ行った。
私達が2年の時にいた教室は今年から多目的ホールになる予定だった為、生徒は1人もいない。
それを思い出したのだ。
案の定、教室には誰もいなかった。
教室へつくと私は直子へ黙って手を出した。
直子も黙ってネガを渡してきた。
そして、直子に聞きたかったことを聞いた。
てかこのネガ誰にもらった❓
直子は初めは『言えない』の一点張りだったが、
直子の写真ばらまくよ
と言ったらアッサリ名前を行った。
…“安田”に貰った…
『ふ~ん。安田か…』
と私も裕子も名前を聞いて納得した。
こんな姿の裕子を面白半分でたかが好きな男の為に他人に軽々しく見せて回った直子がどうしても許せなかった。
『…まだ足りない。』
『まだ…生易しい…』
私はネガを持って急いで家を出た。
そして再び智和のアパートへ…
智和は直子とは別れていた。
別れた原因は簡単…
それは『飽きたから』だった。
智和は元々、年上の巨乳好き…直子は年下でかなりの瀕乳だった。
しかも…
智和に聞いた所によると生理すらきていないらしく…智和からしたら幼稚園児と変わらないレベルだったらしい。
生理もきてない女は女じゃね~べぇ😚💨
と言いながら『俺、ロリコンじゃね~し、そーゆう趣味はね~からさ😚』と付け加えた。
私は智和の話しを聞いて
そう。直子生理もきてないんだ。だから簡単に色んな男とやりまくってる訳ね。
と独り言のように言った。
普通に考えればいくらMでいくら複数プレイが好きでもあんなに簡単に中だしさせるか❓と疑問が出てくると思う。
私の場合、一輝以外の男と軽々しくやってもしもできたら…と考えただけで困惑したし、だからこそ他の男とは絶対できない…と思っていた。だから、一輝がいなくて寂しくても他の男で寂しさを埋めようとは思わなかった。
たかが『一時的な寂しさ』を埋める為だけにやってもしもできたら冗談では済まされない。
中絶の痛みや辛さを身近で見て感じていたからこそ、余計に軽々しい行為に対して敏感になっていたのかもしれない。
だから直子の心理が分からなかった。
直子の行為はただ単に『妊娠しない強さ』があるから出来ているだけなんだと思い、『直子こそただのガキだ』と思った。
大人になればなるほど危険は増し、悩みも増える。
子供は全てが未熟だから大人のような危険も悩みも対して被らないし何かあれば大人が守ってくれる。大人が全てしてくれるから大した責任も取らなくてもいい。
だから子供は大人に比べると単純に生きていられる。
だから…セックス自体をただの快楽としか見れない直子は私や裕子よりも遥かにガキだと思った。
今はいいかもしれないが痛みを知らない、経験値の少ない人間はいつか後悔すると思った。
『いつか必ず直子も裕子の気持ちを解らざる終えなくなる日がくる…』
その時、せいぜい苦しめ…と心の中で冷たく思った。
プリントされた写真を受け取りお金を払うと真っ直ぐ家に帰った。
家につくと連絡網の紙と電話帳を手に取り自分の部屋へ戻った。
部屋へつくなり連絡網から直子の電話番号を探し、電話帳から『同じ名字…同じ電話番号』を探した。
『…あった』
私は直子の自宅住所を確認するとその住所を一枚の封筒へ書き写した。
そして…
『親展…重要』
という文字と電話帳に書かれた直子の父親であろう名前を書き込んだ。
『直子…裕子にしたことをせいぜい後悔するんだね…』
そう心の中で思い、その手紙にプリントした写真を各1枚ずつ入れて封をした…。
その手紙をカバンに入れ、何事もなかったかのようにご飯を食べ、テレビを見て、風呂に入り、眠りについた。
全て写真を入れ終わるとその写真入り封筒30枚を持って教室へ向かった。
教室に誰もいないのを確認すると急いでみんなの机に1封筒ずつ入れていった…。
うちのクラスは33人のクラス…私と裕子と直子を抜かすとちょうど30人になる…。
私は裕子、直子、自分の机以外の全ての机に封筒を入れ、そのまま帰宅した。
『直子…自業自得だよ…』
心の中で冷たく言い放っている自分がいた。
プリントした写真は後1セットはある…
だが、それは何かあった時の為の『保険』として保管することにしていた。
フォトショップで31枚…各3枚ずつをプリントした理由は直子への『究極の復讐』をする為だった。
学校と自宅生活が全ての学生生活…学校にも自宅にもいる場所をなくしてやろうと思った。
裕子が受けた痛みに比べたら全然大したことはないが、直子には自分のしたことに対しての償いをさせたかった。
次の日、裕子を迎えに行き、『裕子に話しがあるから寄り道しよう』と言い、学校近くの公園に寄った。
公園内の山の上の高台へ行き直子の写真の件を洗いざらい話した。
マジで⁉親にも送ったの⁉
うん。自業自得だからそれくらいの報いは受けるべき。先に手出して来たのは直子だからね。
私は冷たく言い放った。
裕子はそれ以上は何も口は出してこなかった。
学校へ向かい、私は下駄箱前で立ち止まった。
カズハ何してるの❓
裕子が不思議そうに聞いてた。
直子待ってるんだよ。
え❓なんで❓
今日は直子と一緒に教室行きたいから。
私は裕子にそう言って裕子と一緒に直子が来るのを待った。
この日、教室には直子と行こうと決めていた。
直子にこれから起きることを『初めから見据えたかった』
それと…
『直子の目線から物事を見たかった』
教室に入った時のあの異様な感覚を直子はどう捉えるのかが正直楽しみだった。
初めに話し始めたのは菅谷だった。
世の中、お前みたいなのは通らねーんだよ‼そんなに世の中は甘くねーぞ‼嫌なことがあれば手出すなんてなぁガキのすることなんだよ‼大人になれば今以上に嫌なことはあんだよ‼その度にお前みたいに手出してたんじゃ切りがねんだぞ‼
『なんだ…こいつ…』
私は菅谷に向かって負けじと怒鳴りつけた。
あ⁉てかあんたに言われたくねーよ‼大人語ってるけどあんただって手だしてんじゃねーかよ‼しかもガキで女相手に手出してんじゃねーかよ‼‼所詮、てめーみたいな口先だけの人間はガキにしか手出せねんだろ⁉あんたみたいな人間が偉そうに人生語ってんじゃねーよ‼
菅谷は
何だと⁉‼‼
と言いまた掴みかかってこようとした。
それをまた恵子先生が必死に止めた。
学校では、無視は当たり前、私のカバンにチョークの粉がついていたり…と子供じみたイタズラはあったもののみんな私にはあまり手は出して来なかった。
たが子供じみたイタズラや無視が毎日のように続き、正直、頭にもきたし何度も切れそうにもなり学校なんて行くの辞めようかな…と思った。
が…休めば弱い人間だとレッテルを貼られ菅谷に馬鹿にされるような気がして意地で卒業するまで絶対に休まない‼と心に決めていた。
ある時の体育の時間、私はだるくて体育を休み教室で自習していた。
うちの中学は体育を休む場合は見学か自習を選べる学校だった。
私は自習を選び教室でサボっていた。
そこに…
『ゲホゲホ…』
と咳をした安田が入ってきた。
私は『今しかないな…』と思い、安田の前の席に座り安田に聞いた。
ねぇ❓直子に渡した裕子のネガ、誰から貰った❓
安田は一瞬なんで知ってる❓みたいな顔をしたが、咳をしながら話し出した。
亮だよ…。裕子がやられた日、亮とゲーセンで遊んだんだ。その時に餞別だっつって亮が使い捨てカメラ俺にくれた。
ふーん。分かった。
それだけ聞くと私は自分の席に戻った。
私は裕子がやられた日のことを思い出し、安田は嘘はついていないと思った。
裕子を助け出した時、『亮はゲーセンにいる』…と真也さんが言っていたのを思い出したからだった。
亮に文句を言いたくなったが、亮はまだ鑑別所にいた為、苛つく気持ちを抑えた。
『う゛‼滅茶苦茶いたい‼‼‼』
その痛みに必死に耐えながら私は叫んだ。
誰か‼救急車‼‼‼
だけどクラスの奴らは悲鳴を上げたり呆然と見つめるばかりで誰も動かない。
…今思えば動けなかったんだろうな…と思う。
私は『誰か呼ぶしかない‼』
そう思い、必死に叫び続けた。
だれか‼誰か助けて下さい‼誰か‼
だれかぁー‼…だれかぁー‼
途中から抑えている手も痺れ始め泣きながら必死に菅谷を抱き抱え叫び続けた。
どうした‼‼‼⁉
そこにいたのは隣の隣のクラスで授業をしていた数学の“近藤先生”だった。
この日、運が悪く隣のクラスは体育だった為、空き教室になっていて助けが来るのが遅れたらしい。
保健室へつくと、力の入らない私の代わりに保健室の先生が制服を脱がし、綺麗に何度も体を拭き、体操着を着せてくれた。
そして、
制服は先生がクリーニングに出しておくから大丈夫。
と言いながら
『頑張ったね。本当に…よく頑張った。』
と声をかけてくれた…
心なしか保健室の先生の目は潤み、声は震えていた…
…優しい言葉をかけられて今まで張り詰めてた何かがいきなり切れ…
ポロポロと涙が流れた。
涙を流す私を近藤先生は抱き上げ車に乗せて病院へ連れて行った。
私は車の中でも涙が止まらず…病院に着くまでずっと泣き続けていた。
近藤先生はそんな私の頭を何度も何度も優しくポンポンと叩き『頑張ったな』と言ってくれた。
病院へつき、手の傷の手当てをし、念の為…と安定剤を点滴してもらった…。
点滴をしている間…病室の天井を見ながら…
『菅谷…助かったかな…』
とそれだけ考えていた…。
あれだけ嫌いだった菅谷…でも…菅谷を抱きかかえながら気づいたこと…
それは…
『菅谷も生身の人間だ』
ということ…。
普段はそんなことも感じず…命のあるものとすら思わず…『死ねばいいのに…』と思い続けた。
でも…菅谷を抱きかかえながら私の心の中では
『菅谷…頑張れ‼菅谷…ちゃんと息して‼私の手…噛みちぎってもいいから…死なないで…』
…そう叫んでいた。
私は『殺したい』『死ねばいいのに』なんて冗談でも思ってはダメだ…と…この日からそうゆうことは二度と思わない…傷つけることは二度としない…と心に決めた…。
平然と拍手をする姿を見て…
私の中で何かが切れた………
拍手なんかいらねんだよ…
私は呟いた。
それを聞いた近藤先生は
松岡、言いたいことがあるなら…言いなさい。
そう言い椅子に静かに腰をかけた…
私は教卓へ行き、みんなを睨みつけた…
そして…
拍手なんかしてんじゃねーよ‼
お前らみたいな奴らが命についてなんか考えられるかよ。
冗談じゃねーよ‼
私は泣きながら話しを続けた。
お前らは人の気持ちを弄んで、人が苦しんでるのを楽しんで、人が死にそうになってる時に逃げて…何も出来ないくせに。
何も出来ない臆病者の癖に偉そうに人を見下してんじゃねーよ‼
毎日人をイジメて人を苦しめて…あんたらが菅谷にしたことはイジメと一緒じゃん‼
苦しんでるのに黙って見てるだけ…黙って見てるだけだって立派な共犯なんだよ‼
私は次の日から疲れが祟ったのか体の調子を崩し、高熱が続き暫く学校を休んだ。
学校を休んでいる間に沢山の訪問者があった。
近藤先生に保健室の先生、恵子先生に教頭先生…そして…菅谷…。
菅谷は私の制服を持ってきてくれた。
たくさんのお礼の言葉と、お見舞い品もくれ、私が休んでる間は毎日家に来てくれて遅れた部分の勉強を熱心に教えてくれた。
そして…
『心を入れ替えて1から教師をやる』『恥ずかしくない教師に絶対になる』
と私に言った。
それと…
『今まで本当にすみませんでした』
と心から謝ってくれた。
私は普段から思っていたことがあったがこの時からそれは少し変化した…
それは…『人間なんてつまらない』から『人間も案外楽しい』に…。
…苦労、辛さ、惨めさ、虚しさ、情けなさ…色々あるからこそその分喜びは大きい。
どんなに辛くて厳しくても逃げてはいけない。
逃げたら何も手には入らないし、逃げても何も変わらないから…。
体調も回復し、菅谷から
『受験』
の話しがあった。
私は第2志望までを伝え、菅谷に現状で合格ラインは大丈夫なのかを聞いた。
菅谷は
松岡は成績だけは悪くなかったし、出席日数も足りてる。内申書も俺が書く訳だし…まぁそんなに心配しなくても大丈夫だろう。いつものペースでいけばいいよ😊
と言ってくれた。
とうとう…受験かぁ…。
私は学校を休んでいる間、昼間は裕子と、夜は菅谷に教えてもらい必死で勉強した。
私は、中学3年間部活はしていた。
中1の時はバスケ部…中2からは裕子がいた陸上部…2度変更したが、変更した割にはサボってばかりで殆ど『帰宅部』同然だった。
中学生活最後…『1つくらいやり遂げたい…』そう思った。
全て中途半端にしてきた分、結果はどうであれ精一杯頑張ろうと思った。
受験日…1週間前…
私は美容室にいた。
一輝と付き合い始めてからずっと染めてきた髪…
一輝が好きだと言ってくれたミルクティー色から真っ黒に戻した。
菅谷も裕子もそんな私を見て『似合うよ』と言ってくれた。
一輝にも写真を同封し手紙を送った。
写真と一緒に添えられた手紙には『会いたい』じゃなく…『体に気をつけて頑張ってね』とだけ書いた。
一輝に『会いたい…』と言ってしまった電話の後…
『一輝だって会いたいはず…向こうの生活にも慣れなければいけないし私よりも大変なはず…私は我が儘言うんではなく応援してあげなきゃダメなんだ…』
そう思った。
今までは自分本位だった私も学校での生活、裕子や菅谷との出会いから人のことを優先して考えることが出来るようになっていた。
辛く厳しい経験があったからこそ本当の意味で人を思いやれるようになれた。
そう思った時、『後悔』はない…そう心から思えた。
受験する学校は第1、第2志望共に裕子も同じ。
受験日当日は悠太先輩に車で送ってもらった。
カズハ…まじ緊張するね。
うん…。けど絶対受かってまた2人で学校通おうね☺
うん☺
私と裕子はこれから始まるであろう高校生活に夢を膨らませていた。
無事面接も終わり裕子と2人で悠太先輩が迎えにくるのを待つ…
すると裕子が不安そうに話しかけてきた。
カズハ❓テストどうだった…❓
ん~❓…まぁまぁかなぁ💨とりあえず全部埋めては見たけど💨裕子は❓
一瞬の沈黙の後…
私…ダメかも…緊張しちゃって滅茶苦茶だった…。
そんな裕子の背中に手を回しながら
大丈夫だよ‼私も適当に書いちゃった所結構あるし💨それに裕子の方が面接ウケはいいと思うし😁
と笑って見せた。
裕子も『精一杯頑張ったんだし、明日から思いっきり遊ぼ』といいニコっと笑った。
この日は悠太先輩と真也さんとカラオケへ行き思いっきり騒いだ。
次の日…母に起こされて目を覚ました。
カズハ‼田中君から電話‼早く起きなさい‼
『……田中❓誰だそれ……』
無理やり起こされ、機嫌が悪い状態で電話に出た。
はい。
あっ…松岡❓俺…分かる❓
…。あのすみませんけど分かりません。
あっ…同じクラスの“田中浩輔”だけど…。
『田中浩輔』それは私の隣の席の奴で学級委員をしていたかなり真面目な印象がある人だった。
あっ。分かる。で❓何❓
…💦あの、ちょっと…話したいことっていうか…相談があるんだけど今日会えないかな💦❓
は❓なんで私❓
……松岡になら相談出来るかな…と思って。
私はその時、『別に大したことはないだろう』『特に友達でもない奴に相談することだし』そう思ったことと、カラオケで夜遅い時間まで騒いだことと毎日の受験勉強でかなりの寝不足で即答で断った。
浩輔は
寝てる所起こしてごめん。
それだけ言うと電話を切った…。
休みが終わり、学校への登校日…いつもと変わらず裕子と学校へ行った。
いつもと変わらない教室…
ただ、前のような冷たい視線は感じなかったし、数人のクラスメイトが
『おはよう。』
と話しかけてくれた。
裕子と私に対してのイジメは無くなっていた。
そんなクラスメイトを『調子いいな…』と思いながらも
『おはよ。』
と挨拶をし、私と裕子は席についた。
始業時間のチャイムが鳴り、みんな急いで席についた。
ふと…隣を見ると学校を休んだことのない田中浩輔がいなかった。
でも、特に気にするでもなく菅谷がくるのを待った。
だが、この日、菅谷もなかなか教室には現れず、菅谷が来たのは1時間目に入ってからだった…。
おはようございます。いきなりでびっくりされたと思いますが、今日は皆さんに大事なお話しがあり、こうして体育館に集まって貰いました。
そう言うと校長先生は咳払いをしながらまた話し始めた。
えー…皆さんにも落ち着いて聞いてほしいと思います。…悲しいお知らせになってしまいますが…○組の『田中浩輔』君が昨夜自宅で亡くなりました。田中君のご冥福をお祈りして3分間の黙祷を捧げたいと思います。
そう言うと、教頭先生が『黙祷ー』とマイクごしに言った…
シーンと静まり返る中黙祷をする生徒…
私は…
その様子をずっと見ていた。
『黙祷…❓田中が死んだ❓…なんで❓』
それと同時に湧いてきた思い…
『私のせい…❓』
…そんなことをずっと考えていた。
田中の家はしつけに厳しく、勿論、成績にも厳しい。田中のお姉さんはかなり頭の良い有名な高校に入り、大学も有名な大学に進学していた。
親は勿論、浩輔にも期待し、姉と同じエリートコースを受験させた。
浩輔は普段からかなりの期待を背負い、かなりのプレッシャーを受けていた。
受験日当日、浩輔は自己採点で合格ラインには達していないことに気づき、父に何時間も怒鳴られ説教を受けたという。
それから暫く塞ぎ込んでいたが、父から浪人しろと言われ、また部屋に閉じこもった。そして…浩輔が亡くなった日…なかなか出てこない浩輔を心配した母親が浩輔の部屋に入ると、二段ベッドの手すりに縄跳びで首をつっている浩輔を発見したらしい…。発見した時には既に息はなく、手遅れだった。遺書には『お父さん、お母さん、ごめんなさい。』と一言だけ書かれていたらしい…。
お姉さんの話しを聞きながら…私達は涙を流した。
たかが『受験』と思う人もいるだろう…
けれど、『受験』を経験したことがある人ならみんな分かるはず…
『受験』は人生で初めての勝負だということ。
負けたら…泣いたり、落ち込んだり、時には浩輔のような道を選んでしまう人もいるくらい人生で一番の難関だということ…。
浩輔のように遊びもせず、真面目に頑張ってきた人間にとって『落ちること』はかなりショックだったと思う…。
それに加えて…親からの冷たい仕打ち…。
浩輔の気持ちを思うと…『何故あの時、話しだけでも聞いてあげられなかったのか』と自分を責めた。
私が少しでも話しを聞いてあげていたら浩輔の人生も少しは変わっていたかもしれない。
死ぬことだけは免れたかもしれない。
浩輔は最後の最後に私に電話してきたことが自殺した日にちからも分かる…。
浩輔を死に追いやったのは家族だけじゃない…『私も同罪』そう思った。
私は、帰り際…浩輔のお母さんの所へ行き、浩輔から電話をもらったこと…浩輔の話しを無視してしまったこと…全てを話し、泣きながら手をついて謝った。
浩輔のお母さんは
ごめんなさい。松岡さんのせいじゃないから。悪いのは私達親です。辛い思いさせて…ご迷惑をおかけして…本当に本当にごめんなさい。
そう行って泣きながら抱きしめてくれた。
帰る時、お母さんとお姉さんは
『ありがとう。』
と一言いい深々と頭を下げた…。
浩輔の家からの帰り道…私と裕子は幼稚園児のように手を繋いで帰った。
人の死を身近で感じたせいか、私も裕子も喪失感を抱き心細くなっていたのかもしれない。
人がいなくなることへの喪失感は人が埋めてくれる…人でしか埋められない。
この時、手を繋ぎながら『裕子がいてくれて本当に良かった』と心から思った。
私は裕子に救われた。
浩輔のお葬式も終わり、いつもの日々が戻ってきた。
『いつも』と違うのは『浩輔がいないこと』だった。
隣の席にいつも当たり前のようにいたから暫くはいない状態に慣れなかった。
そんな中、合格発表の日になった。
私と裕子は待ち合わせをし、また悠太先輩に送ってもらった。
受験発表会場にはたくさんの人だかりが出来ていて、近づく度に心臓の鼓動は激しくなった。
たくさんの人を掻き分け、私も裕子も必死に自分の番号を探した…。
『あった…』
私の番号があった…何度も何度も確認しその度に笑みがこぼれた。
裕子‼うちのあったよ‼番号あった‼
それを聞いた裕子は笑顔で『おめでとう』と言ってくれた。
その言葉に続かせるように
私のはなかったよ。
と言った。
嘘⁉ちょっと…ちょっと貸して‼
そう言い裕子から受験票を奪うように取ると人を掻き分け必死に探した。
でも……いくら探しても裕子の番号はなかった。
裕子…大丈夫❓
全然大丈夫‼自己採点した時から覚悟してたし。私、どうしてもこの高校入りたいから、来年から予備校に行くよ💡
そう言い、私の手を引き悠太先輩の車へ戻った。
裕子は『スッキリした』といい、悠太先輩は『やっぱりな(笑)まっ次があるよ』と裕子と笑っていた。
そして裕子が悠太先輩に言った。
ごめん‼もう一個行きたい場所があるんだけどいい❓
おお😃いいよ。で❓どこ❓
裕子が私を見た。
裕子に促されるように私は答えた。
○○高校…。
それは…浩輔が受験を受けた学校だった。
実は…浩輔の家にお葬式に行った日の帰り道、浩輔のお姉さんが追ってきて
私達の代わりに、浩輔の受験発表見てきて欲しいの。迷惑かも…と思ったんだけどお願いできるかな…❓
と浩輔の受験票を私に渡した。
私は快く申し出を受けた。
浩輔が受けた学校につき、裕子と一緒に見に行った。
『…浩輔の番号があった…』
その瞬間…
私と裕子の目から涙が溢れた。
浩輔…馬鹿じゃん…名前あんじゃん…
それを聞いた裕子も…
本当…馬鹿だね…あいつ…
そう一言いった。
その足で浩輔の家に向かい、浩輔のお母さん、お父さん、お姉さんに『合格』していたことを伝えた。
お母さんとお父さんは何も言わず浩輔の受験票を握り締めて泣いた。
お姉さんはお母さんの肩に手をあてて
浩輔…やったね。やっぱりあの子はお母さんとお父さんの子だね…。やる時はやるんだよ…。
だって…私の弟だもん…。
…と鼻を啜りながら言った…。
『人生、どんなに辛くても最後まで諦めちゃいけない、逃げちゃいけない。』
浩輔には教えられることばかりだった。
浩輔、受験合格、おめでとう…。
この後、浩輔の家で裕子と私、悠太先輩とでお寿司をご馳走になった。
勿論、浩輔のお祝いも含め、私達の新しい出発を祝って…。
最初から楽しませてもらってます。
更新がとても早く、
お体心配してしまいます。
次も絶対読みますので
ご自分のペースで頑張ってください。
お母さんが大好きで
喜ばせたかった
泡風呂事件。とても身にしみました。
私にも娘がおりますが、突拍子もない事をやらかす娘です。
一葉さんの気持ち同様に、私を喜ばせたかったのかと、重なる気持ちがありました。
気づかせていただき、
ありがとうございました。
更新楽しみにしております❤
- << 385 私のお話を最後まで読んで頂きありがとうございます🐚 子供は何も考えていないようでも大人が思っている以上に優しく、純粋だと私は思います🐚 大人が怒るようなことでも子供は多分…殆どが悪気があってやっているのではなく大好きなお母さんやお父さんの為にやっていたり、ただ好奇心からやってしまったり…。 子供は大人が思っている以上に純粋だということだと思います。 きっと娘さんも小さい頭で必死に考えてるんだと思います🐚 娘さんを大切にしてあげて下さい🐚 また、第2章もどうぞ覗いてみてください。 ありがとうございました🙇🐚
>> 381
最初から楽しませてもらってます。
更新がとても早く、
お体心配してしまいます。
次も絶対読みますので
ご自分のペースで頑張ってください。
…
私のお話を最後まで読んで頂きありがとうございます🐚
子供は何も考えていないようでも大人が思っている以上に優しく、純粋だと私は思います🐚
大人が怒るようなことでも子供は多分…殆どが悪気があってやっているのではなく大好きなお母さんやお父さんの為にやっていたり、ただ好奇心からやってしまったり…。
子供は大人が思っている以上に純粋だということだと思います。
きっと娘さんも小さい頭で必死に考えてるんだと思います🐚
娘さんを大切にしてあげて下さい🐚
また、第2章もどうぞ覗いてみてください。
ありがとうございました🙇🐚
>> 392
🐚Qピーさん🐚
お返事遅れてしまいすみませんでした。
第2章、3章共に拝見して頂きありがとうございます🙇
これからも更新頑張りますので今後も是非覗いてみてください🙇
ありがとうございました🙇
- << 395 素人小説の場合、話しを面白くしようと努め過ぎて〈剣〉を大きくし過ぎてしまい〈サヤ〉に収まらなくなる現状が結構起きます💨💨💨 要するに中途を挙げ過ぎたがために、最終回が呆気ない場合、又は〈何だこの最後は〉と云う場合や〈中途があれなのに最終回はこれか〉と云う場合が多いんですね😥😥😥😥😥😥 殆どの小説はそうです😥😥😥 〈サヤ〉つまりは最終回が一番重要だと云うことです(^_^) レス続きます📩
- << 396 他サイト小説やこのサイト内の小説は普段から目を通してますが、恋愛物含め現時点で最終回まで楽しめる小説は有りませんでした😥😥😥😥😥 なかなか良い物、文章を通じて学べる物はないのが本音なんですね😥😥😥😥😥 現に、恋愛物なんかは〈こんな馬鹿馬鹿しい展開が現実に起こるはずがない〉と云うような内容に流れてきてますね💨💨💨💨💨 現実には起こり得ない、存在しない男性像を綴っても意味はないんです😥😥😥😥😥 それに気付かず綴り続け、漫画化すれば、ドラマ化すればと現実を見失っている方も多数おります😥😥😥😥😥 レス続きます📩
- << 397 小説として出版されたり、漫画やドラマ化されるには文章を通じて〈何か〉を確実に伝える力と訴える力が無ければいけないんですね💡💡💡 Agehaさんの小説は伝える力と訴える力がありました✨✨✨ 最後まで目を通してみなければ分かりませんが、私や同社員の心が満たされ動くような最終回であれば、改めてお声をお掛けしたいと思っております(^_^) 人間の人生は山あり谷あり・・・その中で人に教え、学べるものが無ければなりません(^_^) これからもAgehaさんの人生を通じ世の中の大切なことや現実を教えて下さい(^-^) 長々とレスしてしまいましたが、今後も楽しみにしてます✨✨✨✨✨ お身体に気を付けて執筆頑張って下さい(^-^)
>> 393
🐚Qピーさん🐚
お返事遅れてしまいすみませんでした。
第2章、3章共に拝見して頂きありがとうございます🙇
これからも更新頑張りますので…
他サイト小説やこのサイト内の小説は普段から目を通してますが、恋愛物含め現時点で最終回まで楽しめる小説は有りませんでした😥😥😥😥😥
なかなか良い物、文章を通じて学べる物はないのが本音なんですね😥😥😥😥😥
現に、恋愛物なんかは〈こんな馬鹿馬鹿しい展開が現実に起こるはずがない〉と云うような内容に流れてきてますね💨💨💨💨💨
現実には起こり得ない、存在しない男性像を綴っても意味はないんです😥😥😥😥😥
それに気付かず綴り続け、漫画化すれば、ドラマ化すればと現実を見失っている方も多数おります😥😥😥😥😥
レス続きます📩
>> 393
🐚Qピーさん🐚
お返事遅れてしまいすみませんでした。
第2章、3章共に拝見して頂きありがとうございます🙇
これからも更新頑張りますので…
小説として出版されたり、漫画やドラマ化されるには文章を通じて〈何か〉を確実に伝える力と訴える力が無ければいけないんですね💡💡💡
Agehaさんの小説は伝える力と訴える力がありました✨✨✨
最後まで目を通してみなければ分かりませんが、私や同社員の心が満たされ動くような最終回であれば、改めてお声をお掛けしたいと思っております(^_^)
人間の人生は山あり谷あり・・・その中で人に教え、学べるものが無ければなりません(^_^)
これからもAgehaさんの人生を通じ世の中の大切なことや現実を教えて下さい(^-^)
長々とレスしてしまいましたが、今後も楽しみにしてます✨✨✨✨✨
お身体に気を付けて執筆頑張って下さい(^-^)
『Butterfly's memoir』をご覧頂きありがとうございます🙇🐚
『木蘭の涙~love is put from{Ageha}.~』
に関してですが…
訳あって
『Butterfly's memoir~第7章~』
までに完結させたく更新始めさせて頂きました🙇🐚
第7章内で…
『木蘭の涙…』
の種明かし的なシーンがあることに気づき、小説内の結末が分かってしまっては読み甲斐がない…と思い、考えた末に同時更新をして行くことに決めました🙇🐚
本当は…物語を1つにしたかったのですが、1つにするまでの時間は…残念ながらありませんでした🙇🐚
読み難いと思いますが、同時更新にて物語を綴って行きますのでどうぞ宜しくお願いします🙇🐚
>> 402
削除されたレス
レスありがとうございます🙇🐚
『木蘭の涙…』
についてですが、
訳がありまして、
『Butterfly's memoir~第7章~』
に入るまでには完結させたいと思ってます🙇🐚
本で例えると…
『Butterfly's memoir』第1章~6章までが第1巻…
『木蘭の涙…』が第2巻…
『Butterfly's memoir』第7章~第8最終章が第3巻…
という形に仕上げたく思ってます🙇🐚
ですので『木蘭の涙…』は第6章が終わるまでに完結させるつもりなのでゆっくり更新して行くつもりです🙇🐚
本や原稿ではなく…携帯での更新の為、順序立てがなかなか難しくて🙇💦
読み難いとは思いますが、ご了承下さいませ🙇⤵
どうぞ宜しくお願いします🙇🐚
>> 411
🐚ななこさん🐚
『butterfly’s memoir』を読んで頂きありがとうございます🙇✨
それと…嬉しいお言葉ありがとうございます🙇✨
人は、辛く苦しい経験をすればする程『人に優しくできる…』し『人のことを考えるようになり、考えられる人になる』んだと…思っています。
この物語を書いている私自身も辛く苦しい経験をし、色々なことを目で見て…その都度様々なことを学ばせて頂きました。
辛く苦しい経験からは逃げずに自ら経験すべきだと…思います。
人生や日々の生活に躓いても自分で立ち上がれるくらいの強さにもなります。
これから更新していくことも幸せなことより辛く厳しいことの方が多いかもしれません。
ですが、その分、幸せはその何倍にもなって返ってきます。
これからも頑張って更新していきますので見守っていて下さい🙇🐚
どうぞ宜しくお願い致します🙇🐚
>> 413
第3章完結おめでとうございます✨
Agehaさんの小説はお題に添った流れで表現力もありやはり読み甲斐があります✨
今後も読ませて頂き…
🐚Qピーさん🐚
いつも読んで頂いてありがとうございます🙇✨
本当に励みになります🙇✨
これからも更新頑張りますのでどうぞ宜しくお願いします🙇🐚
- << 417 本当にこれからも頑張って下さいね😊 Agehaさんは文才もあり、且つ文章間の間隔も程良く、長編小説でもとても読みやすく、内容も魅力的で読んでいて飽きません😊✨ 次の章が早く読みたい✨と思ってしまいます😊 会話文も変に脚色がなく本当に自然な文章になっており、その光景が目に浮かび上がってくるようです😊 これからもAgehaさんの人生を読み、絵として見せて頂きたいと思っています😊 完結までは長い道のりだと思いますが、アリス様が言ったように更新力がある方ですので完結出来ると思っておりますし、応援しております😃 お身体に気をつけて頑張って下さい😊
>> 415
🐚Qピーさん🐚
いつも読んで頂いてありがとうございます🙇✨
本当に励みになります🙇✨
これからも更新頑張りますのでどうぞ宜しくお願いし…
本当にこれからも頑張って下さいね😊
Agehaさんは文才もあり、且つ文章間の間隔も程良く、長編小説でもとても読みやすく、内容も魅力的で読んでいて飽きません😊✨
次の章が早く読みたい✨と思ってしまいます😊
会話文も変に脚色がなく本当に自然な文章になっており、その光景が目に浮かび上がってくるようです😊
これからもAgehaさんの人生を読み、絵として見せて頂きたいと思っています😊
完結までは長い道のりだと思いますが、アリス様が言ったように更新力がある方ですので完結出来ると思っておりますし、応援しております😃
お身体に気をつけて頑張って下さい😊
>> 427
(続きです)
読みたいのに怖くて読めないんです😢根性無しですね⤵
私、携帯小説馬鹿にしてました。映画化されたもののあらすじを見ても、こんなんが小説になるんやぁ💨って思ってたし、ミクル内で小説と知らずにROMしたスレも❓って感じで、AgehaさんのButterfly~も、私の嫌いなアーティスト(笑)の曲なぞった、結婚についてのスレと勝手に決め付けてスルーしてました💦思い込みって視野とか世界を狭くしますね💦
ちゃんと読んで良かったです。
横レスになりますが
たまたまと書きましたが、読ませて頂くきっかけはQピーさんの別スレのレスを見たからです。なので伝わるかどうかわかりませんがきっかけを作ってもらってありがとうございます。
まだ、第1章を読んで感じた感情の波がおさまりません。これからも、がんばって下さい✨
あ、第1章のスレ日私のお誕生日でした☺当日に読み始めたらプレゼントみたいだったのになあ~と思いました。関係ない事すみません💦
>> 428
🐚通行人さん🐚
Butterfly’s memoirを読んで頂き本当にありがとうございます🙇✨
この小説は、何もかも隠さず私の今までにあったことを包み隠さず綴ったものです🙇
もし…宜しければこの先も読んで頂けないでしょうか🙇❓
私にとっても私が今までに出逢った大切な人達にとってもそれが一番嬉しいことなんです🙇
私が出逢ってきた人達はもう亡くなってしまった方もいますが、本当に頑張って精一杯生きてきました🙇その命の弔いの為に書いたのも理由の1つです🙇
ですので…第2章も第3章もその先も是非読んで頂きたいです🙇
私は他の小説はあまり目を通す時間がなくて更新に全精力を注いでしまっているのですがQピーさんのレスを見て読んで下さったとのこと…新しい出逢いを運んできてくれたQピーさんに感謝致します🙇✨
本当にありがとうございました🙇✨
それと、誕生日のプレゼントとは程遠い物かもしれませんが、これからも更新頑張りますのでどうぞ宜しくお願いします🙇
レス本当にありがとうございました🙇✨
初めまして。
主さんのお話はテンポが早く、読み手の興味を惹かせる書き方も心得ていらっしゃいますね。
「木蘭の涙」の方も読ませていただきましたが、向こうの方には書き込み出来ないのでこちらに書かせていただきます。
あちらは、こちらの前半に出てくる「お姉さん」の母親がヒロインとのことですが、
このお母さんは2010年現在で何歳位の年配を設定なのでしょうか?
40代後半から50代前半の人を想定しているとすれば、描写にかなり違和感があります。
まず、携帯電話が最初に登場したのは1987年前後で、
しかも当初はごく一部でしか使われず
当時の携帯電話はレンタル方式で通話料も高かったので、
貧乏な人には気軽に手を出せない高級品でした。
私はいわゆるアラサー世代ですが、
子供の頃(1980年代後半~1990年代前半)を思い出しても
携帯電話を持ち歩く大人は身近に殆どいませんでした。
また、登場時のヒロインがロングヘアを巻き髪にしているとありますが、
1980年代後半(バブル期)のロングヘアはストレートが主流なので、
今の様なロングの巻き髪は、当時はむしろ異様で格好悪い髪型になります。
先にも書かれた方がいましたが、
幼時の洗濯洗剤をお風呂に入れたりお線香に火を点けたりして
喜ばせるつもりのお母さんから拒絶される件は心が痛みました
(後者は、一歩間違えれば火災に繋がるので致し方ない側面もありますが)。
ただ、親交のあった「お姉さん」こと鳳蝶が亡くなりその弟との交流が始まる辺りから、
いかにもステレオタイプなケータイ小説というか、ありきたりな不良少女物語になった感触が拭えませんでした。
不良仲間たちとの交流にしても、好意的に描かれた人たちと否定的に描かれた人たちで、
私には本質的に大差なく映りました。
親友を侮辱した女生徒に復讐し不登校に追い込む辺りなどは、
率直に言って、とても不愉快でした。
主さんは親友への義憤からの様に描いていますが、
当の親友からも明らかに望まれていないし、
倍返しにしている時点で、主さんも陥れた相手と同レベルというか、もっと悪辣です。
そもそも一般のフォトショップでは、露骨に性的、あるいは犯罪性のある写真は現像出来ないはずなので、
その点も引っ掛かりました。
- << 435 🐚秋扇公生さん🐚 Butterfly’s memoirの方のご質問のフォトショップの件、お答えしておりませんでした🙇 私が写真を現像したフォトショップは智から聞いたフォトショップで、ブルセラ、風俗関係専門の写真をトリミングや現像、プリントしてくれると言われていたフォトショップです🙇 駅前と言っても風俗やホテル街に隣接しているフォトショップですので来る客層もかなり限られているお店だと思います🙇 また、小説に関してご意見やご質問あれば出来る限り迅速に返答致しますので今後もどうぞ宜しくお願いします🙇✨
>> 433
ご意見とご感想ありがとうございます🙇🐚
木蘭の涙の方の携帯電話に関しては、当時はかなり大きな自動車電話のようなものからNokiaという携帯が出回り始めたくらいだったようで高価であり高い金銭を支払うものであったようです🙇
小説内では読みやすいように描写を変えさせて頂いています💡(当時の描写にしますと理解しにくい面や私自身も書きにくい面が多くある為、今現在の描写にて綴っております🙇)
Butterfly’s memoirの直子を不登校にまで追い込んだ裏には実はまだ続きがあり、第5章にて直子との再開の際に私がなぜそこまでしたのかがはっきりします🙇🐚
人間全ての行動には必ず理由があります。
今現在は、訳有り小説はお休みしておりますが、またこの先も是非読んで頂きたいと思っております🙇
またご感想等、ご意見もして下さい🙇✨
レスして頂きありがとうございました🙇🐚
- << 436 反発覚悟でレスしましたが、丁寧な回答ありがとうございます。 確かに今では必需品になっている物が当たり前でなかった時代を 忠実に描くのは難しいですね。 私も今、それで苦労しています。 ただ、時代背景を現代に移し変えたとしても、 物語のリアリティにはもっと気を配っていただきたいし、 主さんはそれが出来る人だとも思います。 例えば、「木蘭の涙」に出てくる英俊は一人前に働いている医師という設定ですが、 台詞の口調を見る限り、こちらの話に出てくる不良少年たちとさして変わらない印象を受けます。 たとえ女性にだらしがなく身勝手な性格の設定であっても、 医師として働く男性であれば若くても既に二十代の後半であり、 職掌的にも年齢的にもある程度知性や品が無いとおかしいと思います。 批評がましいことを書き連ねましたが、 主さんの筆力と物語の展開には私も注目しておりますので、 これからも続けて下さい。
>> 433
先にも書かれた方がいましたが、
幼時の洗濯洗剤をお風呂に入れたりお線香に火を点けたりして
喜ばせるつもりのお母さんから拒絶される件は心が痛み…
🐚秋扇公生さん🐚
Butterfly’s memoirの方のご質問のフォトショップの件、お答えしておりませんでした🙇
私が写真を現像したフォトショップは智から聞いたフォトショップで、ブルセラ、風俗関係専門の写真をトリミングや現像、プリントしてくれると言われていたフォトショップです🙇
駅前と言っても風俗やホテル街に隣接しているフォトショップですので来る客層もかなり限られているお店だと思います🙇
また、小説に関してご意見やご質問あれば出来る限り迅速に返答致しますので今後もどうぞ宜しくお願いします🙇✨
- << 438 フォトショップ自体がアングラというか、微妙に犯罪の匂いのする所の様ですね。 もしかすると、直子が入手した裕子さんの写真も、現像元はそこの店なのかな? 中学生の女の子のレイプ(まがい)や暴行現場の写真を平然と現像して手渡す店が存在することにゾッとします。
>> 434
ご意見とご感想ありがとうございます🙇🐚
木蘭の涙の方の携帯電話に関しては、当時はかなり大きな自動車電話のようなものからNokiaという携帯…
反発覚悟でレスしましたが、丁寧な回答ありがとうございます。
確かに今では必需品になっている物が当たり前でなかった時代を
忠実に描くのは難しいですね。
私も今、それで苦労しています。
ただ、時代背景を現代に移し変えたとしても、
物語のリアリティにはもっと気を配っていただきたいし、
主さんはそれが出来る人だとも思います。
例えば、「木蘭の涙」に出てくる英俊は一人前に働いている医師という設定ですが、
台詞の口調を見る限り、こちらの話に出てくる不良少年たちとさして変わらない印象を受けます。
たとえ女性にだらしがなく身勝手な性格の設定であっても、
医師として働く男性であれば若くても既に二十代の後半であり、
職掌的にも年齢的にもある程度知性や品が無いとおかしいと思います。
批評がましいことを書き連ねましたが、
主さんの筆力と物語の展開には私も注目しておりますので、
これからも続けて下さい。
>> 436
🐚秋扇公生さん🐚
お返事ありがとうございます🙇
英俊の人間性ですが、医師=私生活でも優秀という訳ではないのが本音です🙇
確かに職業や育ちを見れば人間性も期待したい所ですが、職業や育ちと人間性は全くの別物で、人間には必ず裏がある…というのが今回英俊に感じたことでした🙇
英俊の場合、後程育ってきた環境についての描写もありますが、環境によってひねくれてしまった部分が多くある人物であることが分かってきます。大人になってからも性格や人間性はすぐには変えることが出来ず、海蝶との出会いによってやっと徐々に変化していきます🙇
今後も頑張りますのでこの先も是非見てみて下さい🙇✨
宜しくお願いします🙇🐚
第4章の現時点での最後まで読みました。
第1章はそもそもが幼児期から中学生までの未熟な年代を描いており、
読み手としては肯定できない行動や心情描写も多々ありました。
しかし、章を追うに従って主さんの物の見方や事件への対応が成長し、
また、それを描く筆致も客観的になっていくので、どんどん物語に引き込まれました。
第3章の夫からのDVに心を荒み、ネグレクトに陥っていた若い母親が全うな母親に更正し、
夫との別れを選択する件は、無心に母親を慕い続ける幼女の愛らしさも相まって抵抗なく読み進められました。
一方、先輩ホステスさんのお話の方は、エピソード自体の残酷さもそうですが、
相手の男性との結び付きがどうしてもハッピーエンドに思えなくて、読み終わった後にもしこりが残りました。
この先輩と相手の男性は不倫に加えて、金銭目的の濃厚な関係だったわけですよね。
男性の妻は確かに悪辣な印象を受けますが、長年連れ添った妻をそんな醜悪な人格にしてしまう夫にも相応の非はあるはずで、
私は、この男性の夫として人間としての資質に強い疑問を覚えました。
そんな男性の語る愛が全幅の信頼に値すると思えません。
>> 444
感想ですからね
様々な意見がありますね
事実に基づいているとはいえ小説ですから人物描写はわかりやすいように印象的な部分を強く描くでしょうし
そもそも人は相対する人によって『善』にも『悪』にもなりますし
全員が良識のある信頼に値する人物であることは現実世界でも有り得ませんよ
愛の形も様々ですよね
それに皆が同じ価値観で常識で感情より理性で動いている小説なんて読んだこともありませんが(笑)
あなた様の感想?は感想と言うより意見?と捉えたらよろしいんでしょうか?(敢えてケチとは申しません)
登場人物の人間性まで作者に言及してどうなさりたいのか
よくわかりません
まるで宿題の作文に添削しているみたいに感じます
そういうの必要なんでしょうかね?(笑)
- << 447 ここの主さんは寛容な方で様々な意見や感想を受け付けていらっしゃいますし、 だからこそ私は率直な感想を書き込んでいます。 私の意見や感想は貴方にとって不愉快なのかもしれませんが、 「様々な感想があるから」とご自分でおっしゃっておきながら、 「そういうの必要なんでしょうかね(笑)」と私の感想を揶揄して暗に排除しようとするのは、矛盾ではありませんか? 貴方はここの主さんではないし、 この作品が私の小説でない様に、貴方の専有物でもないでしょう。
>> 445
感想ですからね
様々な意見がありますね
事実に基づいているとはいえ小説ですから人物描写はわかりやすいように印象的な部分を強く描くでしょう…
ここの主さんは寛容な方で様々な意見や感想を受け付けていらっしゃいますし、
だからこそ私は率直な感想を書き込んでいます。
私の意見や感想は貴方にとって不愉快なのかもしれませんが、
「様々な感想があるから」とご自分でおっしゃっておきながら、
「そういうの必要なんでしょうかね(笑)」と私の感想を揶揄して暗に排除しようとするのは、矛盾ではありませんか?
貴方はここの主さんではないし、
この作品が私の小説でない様に、貴方の専有物でもないでしょう。
>> 447
そうなんですよ
そこなんです
主でもないのに出過ぎるのは…と迷いました。実際
不快にさせて申し訳なかったです
ごめんなさいね
感想には思えなかったのです
感想だったのですね重ね重ね失礼しました
感想スレはすべての物語が完結したらたてると作者は言ってらっしゃいますよ
あなた様の感想には問いかけや意見(敢えて添削と申し上げました)が多く、書き手のがその質問に誠実に答えていると先の予想がつきかねる気もするんですよね…
作者なりに現在の時代に合わせわかりやすいように変えた部分など、あまりつつくと作風までも変わってしまいそうで不安にもなりました
感想スレができるまではこの残りのスペースは更新状況や新章についてなどお知らせいただきたいと思っていました
排除ではなく、今一度読者全体にもお心遣いいただき完結後の感想スレを一緒に待っていただけたらと考えます
個人的には『杉浦』の存在が気になっています(笑)
では私はそれまで失礼いたしますね
>> 457
読んで頂きありがとうございます🙇
第2のURLはhttp://mikle.jp/thread/1378348/
第3はhttp://mikle.jp/thread/1383990/
第4から途中で中断してしまってますがhttp://mikle.jp/thread/1408928/
になります🙇✨
続けたい気持ちはありますが今現在は中断するしかない状況です⤵
またいつか書き始めたいと思ってますので気長にお待ち頂けたら幸いです🙇✨
どうぞ宜しくお願い致します🙇
>> 459
レスありがとうございます🙇✨
私自身、後悔の連続で正に今も新たな後悔と闘っています。
本当にこれで良かったのかな…とか正直今でも過去のことを考えては苦しむこともあります…😔
ですが専業主婦さんのレスを読んで私の経験が無駄ではなかったと言って頂けているようで気持ちが楽になりましたし本当に救われる思いです。
ありがとうございました🙇✨
現在も新たな命の形や闘いと向き合っていて…今正に勉強中です。
その命とはずっと私の支えになってくれていた子で物語にも登場する私の飼い犬です…
今月初めに癌による腫瘍破裂があり、緊急手術をしましたが余命は耳を疑う程短く……今正に二人三脚で癌と闘っています。
人間でも犬でも闘病は辛いもので…辛さにも様々なものがあります…
こうしてあげれば良かった等の後悔からくる辛さ、いなくなるのを覚悟しなければならない辛さ、私の身の上を身近で見て私のことをずっと支えてくれた唯一の支えを失う辛さ…
ただ飼っていたのではなく苦楽を共にしてきた唯一の存在でした。
私なんかにずっと寄り添い支えてくれた有り難さ…
今、私は自分に出来ることを精一杯して小さな小さな命を守る為だけに日々苦悩しています…。
今現在、私には家族がいますがその家族の中でも特別な存在です🙇
逝くのは見たくないです…でも今まで支えてもらいどんな時も一緒にいてくれたお返しを少しでもしたいので目を逸らさずに看取りたいと思います。
1日1日を大切にして数秒の表情も喜びも大事に過ごしていきたいと思います。
どんな命でも自分にとって掛け替えのない命は『今』大切にしなければ遅い、いつか亡くなる、本当に脆いものだと新たに感じさせられました。
いつかこの出来事も物語の続きに綴り、それを見て皆様が大切な方と向き合って、今を大切にして頂けたらな…と思います🙇
また続きを書いていきたいのでその時は見て頂きたいです。
どうぞ宜しくお願い致します🙇
- << 462 457、459です。 Agegaさんへ 今、更新されてる第4章まで全部読みました。 なんとなく察しがつきますが、かなり続き気になって仕方ありません。 第1章を読んだ時、 どんだけ度胸あるコなんだと、感心と感動でいっぱいになりました。 第2、3章と、徹夜で読みました。途中、嗚咽を交え大泣きしました。Mちゃんの発見やSさんの所で。 こんな方だから、きっと今も何かと戦っているんじゃないかな、 そう思いました。 私がしてきた事は なんてちっぽけな事だろうと思いました。 Agegaさんには使命があるような気がします。 生きるとは 死ぬとは 命の重み 今を生きていく事 人を思う事 それらを逃げる事なく真正面から受け止め立ち向かう、時には死を恐れず戦い… ご友人二人とそのお子さん、他にもいっぱいの命を助けて来られました。 私だったら出来ない。 私は今、目の前にいる我が子さえ幸せにしているか…反省しました。 Agegaさん、何年かかってもいいです。 どうか最後まで伝えてください。 それがあなたの使命の一つでもあると思います。 そして後悔はしないでください。書く事で後悔は「希望」「気付き」に変わるのではと思います。 だって私が読んでいて、子供にはこうしてあげよう、とか 私のしてきた事の浅はかさに気付いたり 読み手に大きなメッセージ与えているのですから。 私みたいに読んで救われる方は絶対いると思います。 だから、書く事でAgegaさん自身も消化していって欲しいです。 Agegaさんが後悔されてきた事、あの時もし私がああしていれば… などとどうかご自分を責めないでください。 あなたは間違っていない。誰もあなたを責める人はいないはずです。 亡くなった命も、こうして書かれる事で生きた証となって生きると思います。だからもう、ご自分を責めないで。 どうか、たくさんの証を伝えてください、Agegaさん自身で。 偉そうにすみません。 でも、どうしても言いたくて…。 わんちゃん、大変ですね。私も犬を飼っていたので、辛さが身に染みます。 少しでもわんちゃんとの日々が明るく、長く続き、 Agegaさんにこれ以上悲しい事が起こりませんよう どうか幸せになられますよう 心から祈ってます。 いつか本になって、手にとって読む事を心待ちに 気長に待ちます。 お体お気をつけて。 長々と大変失礼しました。
>> 460
レスありがとうございます🙇✨
私自身、後悔の連続で正に今も新たな後悔と闘っています。
本当にこれで良かったのかな…とか正直今でも過去のこ…
457、459です。
Agegaさんへ
今、更新されてる第4章まで全部読みました。
なんとなく察しがつきますが、かなり続き気になって仕方ありません。
第1章を読んだ時、
どんだけ度胸あるコなんだと、感心と感動でいっぱいになりました。
第2、3章と、徹夜で読みました。途中、嗚咽を交え大泣きしました。Mちゃんの発見やSさんの所で。
こんな方だから、きっと今も何かと戦っているんじゃないかな、
そう思いました。
私がしてきた事は
なんてちっぽけな事だろうと思いました。
Agegaさんには使命があるような気がします。
生きるとは
死ぬとは
命の重み
今を生きていく事
人を思う事
それらを逃げる事なく真正面から受け止め立ち向かう、時には死を恐れず戦い…
ご友人二人とそのお子さん、他にもいっぱいの命を助けて来られました。
私だったら出来ない。
私は今、目の前にいる我が子さえ幸せにしているか…反省しました。
Agegaさん、何年かかってもいいです。
どうか最後まで伝えてください。
それがあなたの使命の一つでもあると思います。
そして後悔はしないでください。書く事で後悔は「希望」「気付き」に変わるのではと思います。
だって私が読んでいて、子供にはこうしてあげよう、とか
私のしてきた事の浅はかさに気付いたり
読み手に大きなメッセージ与えているのですから。
私みたいに読んで救われる方は絶対いると思います。
だから、書く事でAgegaさん自身も消化していって欲しいです。
Agegaさんが後悔されてきた事、あの時もし私がああしていれば…
などとどうかご自分を責めないでください。
あなたは間違っていない。誰もあなたを責める人はいないはずです。
亡くなった命も、こうして書かれる事で生きた証となって生きると思います。だからもう、ご自分を責めないで。
どうか、たくさんの証を伝えてください、Agegaさん自身で。
偉そうにすみません。
でも、どうしても言いたくて…。
わんちゃん、大変ですね。私も犬を飼っていたので、辛さが身に染みます。
少しでもわんちゃんとの日々が明るく、長く続き、
Agegaさんにこれ以上悲しい事が起こりませんよう
どうか幸せになられますよう
心から祈ってます。
いつか本になって、手にとって読む事を心待ちに
気長に待ちます。
お体お気をつけて。
長々と大変失礼しました。
一葉さん はじめまして。四十代の主婦です。
Butterfly's memoir~ 第一章から第四章まで一気に読まさせていただきました。
“カズハ”の幼少の頃からの情景や感情が手に取るように伝わり 自分自身がまるで “カズハ”となり 成長していくような錯覚にとらわれました。
一葉さんの実体験である一語一句をとても大切に大切に心に受け止め 読まさせていただきました。
鳳蝶の死によって出会う一輝
一輝への淡い恋心を抱きながら読み進み
私の中でも一輝の存在は絶対に裏切らない そして唯一信じられる愛する人として大きくなっていきました。晃との出会いはショックで…初めは晃を信頼することすら出来ませんでしたが 年下でも包み込む強さとひたむきな優しさ、時折見せる精悍さにまたどんどん惹かれていきました。二人の幸せを願いつつも
どこか 私の心には一輝に対する想い、一輝が一生変わらずくれる無償の愛を信じ それを簡単に自分の心から消すことも出来ません。(すみません…完全に一輝に恋してます;)
こんな薄っぺらな言葉では伝えきれませんが…一葉さん ありがとうございました。
一葉さんとの出会いに ただただ お礼を一言 言いたくてレスさせていただきました。
また最初から新たな気持ちで噛み締めるように読まさせていただいてます。
きっと 何度も…何度も…。
小説を読んで頂きありがとうございます🙇✨
第二章はhttp://mikle.jp/thread/1378348/
第三章はhttp://mikle.jp/thread/1383990/
第四章はhttp://mikle.jp/thread/1408928/
になります🙇✨
どうぞ宜しくお願いします🙇
- << 471 Agehaさん、ありがとうございます😃 読み返ししたいなと思います。
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