春色のしずく
20年前、あなたに出逢って私は…………。
この季節になると思い出す忘れられない初恋
また、書きに来ました😄
今度は、短編小説として上手く書けるかどうかわかりませんが、お付き合い下さい😄
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初めてあなたに逢ったのは、高校に入ってすぐの事だった
普通、入学式に来ない人なんていないのに、あなたが来たのは入学式から1週間たってからだった
私は、隣の席が空いていること不思議に思っていた
だが、誰も気にとめる事なく、生活していた
その日は、突然やって来た
入学式から、1週間
やっと名前を覚えた頃、アイツは来た
『足を骨折して、入学式には、来られなかった浅井亮君だ』
『皆、仲良くしてやってくれ。それと席は上原……手を挙げてくれ』
私は、恥ずかしながら手を挙げた
何も言わずにアイツが席についた
皆が見ていた
なぜって?
それは、イケメンだったからだ
物静かで、他の男子が幼く見えるぐらい顔立ちがととのっていた
考えてみたら、この時から私は、好きになっていたのかも知れない
いわゆる、一目惚れってやつ
が、当時の私は、ウブで何も分からなかった
朝の早い時間にアイツは来ていた
『おはよう』
勇気をだして言った
『おはよう』
ラッキー!!
今日は、朝からついてる
何も話さなくても私は、良かった
同じ場所
同じ時間を過ごせた事が何より嬉しかった
この時間が長く続けばいいと思った
でも、そうは上手く行かなかった
入学式から、1ヶ月
私は、いつものように早く学校に来た
今日もいるかな?
ドキドキしながら教室に向かうと、誰もいなかった
あれ?今日は休みかな?
結局アイツは、来なかった
気持ち落ち着かないまま、1日が過ぎていった
帰る時間になって、机に何か貼ってあるのに気がついた
『楽しかったよ。またな!!』
アイツの字だ
私にだけ、残してくれたメッセージ
すごく嬉しかった
もっと、いろいろ話したかったな
風の便りでアイツが学校をやめた事を知った
たった1ヶ月だったけど、アイツと過ごせたのはすごく嬉しかった
もう、逢えないんだね
辛かったけど、私の初恋は、終わってしまった
高校の3年間、私は恋と言う恋をしなかった
友達の菜摘はバカにしたけど、私はそれでもいいと思っていた
菜摘は心配して、いろいろ紹介してくれるけど、やっぱりアイツにかなわなかった
私は、大学には行かなかった
高校を卒業した時、1つ約束をした
毎年、桜が咲き始めたらここに見に来る
社会人、1年生になった私は、慌ただしく過ごしていた
だから、なかなか桜を見に行く事が出来なかった
やっとの思いで見れたのはだいぶ花びらが落ちていた頃だった
ここの桜を見ると、アイツを思い出す
今、何してるんだろう?
元気でいるのかな?
相変わらず、友達の菜摘からお誘いは、あったけど、行く気にはなれなかった
『美香、たまには遊ぼうよ』
いつものくる菜摘からのメール
『ごめん。』
『そんなに仕事ばかりしてると、フケちゃうよ。まだまだ、私達若いんだから』
菜摘は友達の中でも、みんなに慕われてて、私も頼りにしてるけど、どうしても一緒に行動出来なかった
なのに、懲りずに私を誘ってくれる
『彼氏か』
ふと、考える時がある
この年で経験ないのは、恥ずかしいけど、こればっかりは、焦りたくなかった
もしかしたら、心の片隅で、アイツの事忘れられないでいるのかも知れない
そんなある日
菜摘から電話が来た
『急に悪いんだけと、今から遊べない?』
『別に予定はないから、いいよ』
『わかった。今から迎えに行くね』
私は、改めて化粧をしなおし、菜摘がくるのを待った
母に、菜摘と遊びに行く事を話した
『気をつけていってらっしゃい』
母と玄関で話してると、二階にいる弟の海斗が
『姉ちゃん、出かけるなら本買って来て欲しいんだけど』
『ごめん。無理』
外で車のクラクションがなった
『じゃ、母さんいってくるね。遅くなりそうだったら電話するから』
『はいはい。』
私は、外で待つ菜摘の所に向かった
あれ、菜摘の車じゃない
後部座席のドアが開き、菜摘が
『美香、こっち』
言われるまま、私は座った
『ごめんね。急に』
菜摘が話してるとけど、なぜか落ち着かない
だって、見知らぬ人がいたからだ
『ごめんね、美香ちゃん。俺の事覚える?』
運転してる人が言った
確か、菜摘の彼氏のはず
『はい、覚えてますよ。』
『あ、紹介するね。こっちにいるのが、赤井翔。』
『こんにちは、赤井です。よろしく!』
『初めまして、上原美香です』
挨拶をして、隣にいる菜摘を見た
『これから、水族館に行くから、翔君、美香の事よろしくね』
えっ!?
『はい。』
と返事しながら、満面の笑みを浮かべていた
『あ、私菜摘と遊ぶと思っていたから、全然、おしゃれして来なかったよ』
小声で菜摘に言った
『大丈夫よ。美香は可愛いから。ねぇ、翔君?』
『はい。すごく可愛いです』
いろいろ話が盛り上がってるけど、翔さん結構、いいかも
ちょっと、タイプだし
水族館に着くと、案の定二組に別れてデートになった
『じゃ、また後で』
菜摘が言った
『手、繋いでもいい?』
と聞きながら、 私の手を繋いできた
『じゃ、僕達も行こうか』
軽くうなづいて、翔さんについて行った
楽しい時間は、あっと言う間に過ぎていった
携帯の番号は、聞かれなかったけど、メアドは教えた
『また、連絡するよ』
菜摘の彼がまた、家まで送ってくれた
『今日は、とても楽しかったです。また誘ってくださいね』
お礼を言って、私は、みんなと別れた
家に着くと、さっそくメールが来ていた
『ちゃんと届いてる?』
翔さんからだった
『届いてますよ。今日は、楽しかったです』
5分しないうちにメールが来た
『今度は、2人で行きましょうね』
『はい。また、誘って下さい』
『今日はありがとう。おやすみ』
『おやすみなさい』
メールってこんなに楽しいもんなの?
余韻にひたりながら、台所に行くと、海斗が
『何、ねぇちゃんニヤケてるの?変だよ。』
『あんたに言われたくないね。』
と、言いながら頭をコツンとした
それから、毎日翔さんから、メールが届くようになった
朝一の『おはよう』から、『おやすみ』まで、何通もメールした
何回かデートもした
だけど、キスさえ無い
手は、繋ぐのに何故なの?
そんな心配は、いらなかった
付き合い初めて、2ヶ月たった頃、それは、やって来た
その日は、私の19の誕生日だった
翔さんから、午前0時に『誕生日おめでとう榘』メールが来た
遅れて、菜摘からも『おめでとう』メールが来た
『ありがとうございます炻』
すぐに翔さんに送った
『今日の約束、10時だからね炻』
『はい、また後で。おやすみなさい炻』
『おやすみ炻』
翔さんとのメールが終わり、やっと菜摘にメールした
『ごめん珵ありがとうね』
『遅いぞ。もしかして、翔さんメール来てた蓜』
『うん。ごめんね焏』
『で、今日デート蓜』
『うん』
『じゃ、プレゼントはまた、今度にするね。』
『ごめんね焏』
『美香、謝ってばかりだよ。そろそろ寝ようか蓜』
『うん、おやすみ』
『じゃね。おやすみ』
携帯を閉じ、目を閉じたがなかなか寝れずにいた
私、興奮してるの?
大丈夫
って、何が大丈夫なの?
もしかしてキスしたりして
まさか、それ以上?
期待と不安でいっぱいで寝れなかった
何度か目が覚めたが、起きたら、約束の時間の1時間前だった
えっ!?
急いで、朝食を食べ着替えた
一応、下着も新しいのにした
恥ずかしながら、この日の為に買った
時計を見ると、9時30分
お化粧して、髪をとかし何度も鏡の前でチェックした
9時50分
翔さんメールが来た
『後、5分ぐらいで着くよ』
『家の前で待ってます』
もう一度、鏡の前でチェックし、私は出掛けた
『じゃ、母さんいってくるね』
『いってらっしゃい。』
台所で返事する母の声が聞こえた
今日は、私にとって特別な日
楽しまなくちゃ
玄関を出ると、翔さんが待っていた
助手席のドアを開け、私は車に乗った
『さて、今日はどこに行きますか?』
改めて聞く翔さんに
『わかってるくせに』
『やっぱり』
ふざけて笑う顔が可愛くて笑っていたら、信号待ちでいきなりキスしてきた
『今日は、どうしても美香を連れて行きたい所があるんだ』
そう言うと、パンフレットを出して来た
『私も前から行って見たかったんだ』
『じゃ、決まりだね』
そう言うと、私の手を繋いで来た
『運転しにくくない?』
『大丈夫』
強く手を握ってきた
私も握り返した
目的地についた
『さあ、今日は遊ぶぞ』
ちょっと、舞い上がってる私に、また手を繋いで来た
周りに誰もいないのを確かめて、またキスして来た
あれだけ、何もしなかったのに、なんで今日は?
まあ、いいや
だって、好きなんだもん
あっという間に楽しい時間は、過ぎて行った
時計を見ると15時を過ぎていた
『さあ、帰ろうか』
『はい。』
車に乗り、ドキドキしながら私は、翔さんの顔を見た
『何か、ついてる?』
『ううん。』
『あ、ちょっと、待ってて』
翔さんは、車を止め、どこかに行ってしまった
15分後、 大きな箱を持って帰ってきた
『もしかして、ケーキ?』
『後のお楽しみだよ』
そう言うと、車を走らせた
このまま、どこに行くの?
『あのさ、俺の部屋でお祝いしようよ。誕生日プレゼントもあるし』
ちょっと、怖かったけど、翔さんの事が好きだから、いいと思った
部屋に入ると案外、綺麗でびっくりしていた
同じ男なのに、弟と全然違う
変に納得していると、翔さんがケーキを持ってきた
『さあ、ロウソクに火をつけるよ』
まだ、外は明るいのにケーキって、なんか変と思いつつ、ロウソクの火を消した
『じゃ、目つぶって』
翔さんの言う通り、目を閉じると
『まだだよ』
なんか、ごそごそしてるけど、いきなり
『目、開けていいよ』
私は、ゆっくり目を開けた
プレゼントが置いてあった
『開けていい?』
『どうぞ、気に入ってもらえると嬉しいけど』
私は、リボンをほどき箱を開けた
『わあ、可愛い』
ハートの形のネックレス
『つけてあげるよ』
ネックレスをとり、私の後ろに立ち、髪をよけながらつけてくれた
『美香、こっち向いて』
私は、振り向くと翔さんがギュッと抱きしめて来た
『美香、好きだよ』
私の耳元で囁く
『私も………。』
好きと言う前に、翔さんがキスしてきた
今までと違う長いキス
息が出来ないくらいだった
ようやく、唇から離れるとまた、ギュッと抱きしめてきた
『優しくするからね』
意味がわからなかったが、私はうなづいた
ただ、服の中に手が入るのは、やっぱり躊躇した
ましてや、スカートの中はもってのほかだ
その度に、優しく
『大丈夫だよ』
と囁く
それなりに、知識はもっていたつもりだったが、全然違った
痛さで涙が出てきた
『大丈夫?』
大丈夫じゃないなんて言えない
私は我慢していた
と、翔さんがキスをして涙をぬぐった
『ゆっくりでいいよ』
そう言って、また抱きしめてくれた
どれだけの時間、そうしていたのかわからないが、私は寝てしまっていたみたいだった
『そろそろ送るよ』
翔さんの声がした
なんだか、力が入らなかったが、服を来て部屋を出た
『ねぇ、何食べたい?』
運転しながら、翔さんが聞いてきた
『翔さんの好きなのでいいです』
ホントは、何も食べたくなかったが、変にあやしまれるのがイヤだった
『じゃぁね………。』
ぶつぶつ言いながら、お店を探していた
10分ぐらい探していた
やっと見つけたお店は、パスタのお店だった
雰囲気は、すごくよくここだったら、私でもこれそうと思うぐらい良かった
『翔さん、この店すごくいいですね。私、気に入りました』
『そうだろう。パスタもイケるんだよ』
『楽しみだな』
『ごめん、トイレ行ってくるよ』
『はぁい』
1人で待ってると、店の奥から、1人の女性が歩いてきた
とても、綺麗な人
感心してると、私の席の所で止まった
えっ!?
私この人知らない
『あなた、翔の彼女?』
『はい。』
ちょっと、怖かったが返事した
ちょっと待って、今翔って呼びすてで呼んだって事は、翔さんの知り合い?
それとも、前の彼女?
変な事ばかり、頭によぎった
『ごめん。遅くなって』
席に着くと、またさっきの女性が私達の所に来た
『お久しぶり。元気してた?』
『あ、レイナ。俺はいつも元気だよ。いつ見ても綺麗だな。紹介するよ、上原美香さん』
『こんばんは』
何も返事せず、帰っていった
『ごめん、美香。アイツいつもあーなんだ。だから気にしないでくれ』
私は、少しだけ頷いた
だけど、なんか怪しい
さっきまでの楽しい時間はなんだったの?
『美香、どうしたの?』
聞きたい
でも…………。
『もしかすると、レイナの事?』
私は、頷いた
『美香の思ってる通り、元カノだよ。でも、今は付き合ってないから。』
そう言われても、『はい、そうですか』って言える分けないじゃん
『まだ、帰るには早いからちょっと付き合って』
そう言うと、私の手を取り店を出た
もう辺りは、暗くなっていた
空を見ると星が一面に輝いていた
最近、見ていなかったな
忙しくて、心に余裕がなくて毎日が精一杯で
なんだか、自分がすごく小さく感じた
『ねぇ、綺麗でしょ?』
『翔さん何でも知ってるのね』
『まあね!』
私を引き寄せ、キスしようとしたが、上手くはぐらかして車に乗った
『さあ、家まで送るよ』
『うん』
この時はすっかりレイナさんの事、忘れていた
家の近くになると、一旦車を止めた
『翔さん?』
『今度は最後までいこうね』
キョトンとしてると、耳元で
『今日の事だよ』
やっとわかり、私も
『うん』
とキスしていた
あれ、私どうかしてる
自分からキスするなんて
恥ずかしさのあまり、車を降りてしまった
『ここでいいです。じゃまた』
『メールするから、またどこか行こ!』
『はい』
ドアを閉めようとした時
翔さんの携帯がなった
なのに、全然出る様子がない
『なってるけどいいの?』
『いいの、いいの。』
私は、ちゃんとドアをしめ、家までを歩いた
不意に後ろを見ると翔さん、携帯を見ていた
私に気付くと、ニコッと笑って手をふった
それから、何度かデートを重ね、やっと私達は最後までいった
だけど、イクと言う感覚までは、分からなかった
私は、それでも良かった
翔さんと一緒にいることが何より、気持ち良かった
だけど、あることに気が付いた
今月、まだ生理が来てない
遅れる事は、めったになかったのに、どうしたんだろう
まさか…………。
イヤな予感がした
いろいろ調べて自分が危険な日にしていたことがわかった
どうしよう
そうだ、菜摘
私は、すぐにメールした
『どうしたの?。今から会いに行こうか?』
『うん焏』
『わかった。ちょっと待ってて』
菜摘は、すぐに来てくれた
『どうしたの?
翔さんとなんかあったの?』
『あのね、生理が来ないの』
『えっ!?
もしかして、避妊してなかったの?』
避妊
知らないわけじゃないけど
こんなに苦しいなんて
安易に考えてた自分がいた
菜摘に話した途端、涙が出てきた
『大丈夫、きっと来るよ。だからあまり悩まないで』
『うん、ありがとう』
やっぱり、菜摘に話して良かった
2人で久しぶりに話していたら、22時を過ぎていた
『菜摘、明日仕事でしょう?帰らなくていいの?』
『帰るよ。美香の事心配だったから、でもこれからはちゃんと避妊しなきゃだめだよ。美香の体なんだから』
『うん』
そう言うと菜摘は帰っていった
朝、お腹痛くて目が覚めた
急いでトイレに向かった
良かった、来ていた
もう、こんな心配したくない
ちゃんと避妊しよう
菜摘にメールしなくちゃ
『朝早くにごめんね。アレ来たよ』
まだ、5時30分だもん
起きてるはずないか
私は、痛み止めの薬を飲んで、布団に入った
『お姉ちゃん、いつまで寝てるの?会社に遅刻するよ』
弟の呼ぶ声で目が覚めた
時計を見ると8時過ぎていた
ヤバイ、遅刻だ
急いで着替えて、ご飯も食べずに会社に行った
なんとか、遅刻しないですんだ
ホッとしたら、お腹空いて来ちゃった
お昼まで、もつかな
引き出しの中を探したが、飴が3こあるだけ
我慢だ
ダイエットにもなると自分に言い聞かせ、仕事にはげんだ
お昼に、翔さんからメールが来ていた
『今日、逢えない?』
『いいよ、いつもの場所で待ってるね』
今日は、ちゃんと言おう
そう決めて、仕事に戻った
待ち合わせの場所に、私が先に着いた
遠くから、翔さんが歩いて来るのがわかった
一瞬、手をふろうと思ったが、隣に誰かいる
肩を抱き、まるで恋人みたいに歩いてる
顔を見た瞬間、声が出て来なかった
隣にいたのは、菜摘だった
どうして、菜摘と一緒なの?
その言葉が繰り返し頭の中を駆けめぐった
私は訳がわからないまま、その場から離れた
その時、携帯がなった
翔さんからだった
出ないと思ったが、結局電話に出た
『もしもし…………。』
『美香?俺先に着いたけど今、どこ?』
こんな状態で逢えない
『ごめん。まだ仕事終わらないんだ。だから……。』
私の言葉をさえぎるように
『また、連絡するよ。』
と言って切ってしまった
私はどうやって、ここまで来たのか、わからなかったが、気づいたら、あの桜の前に立っていた
なぜか、涙が溢れてきた
誰もいない
街灯だけの中、私は泣いていた
菜摘を信じたいと思う気持ちと裏切られたと思う気持ちでいっぱい、いっぱいだった
そんな時
『おまえ、バカだな』
振り向くと、男の人が立っていた
えっ!?
泣いてるとこ、見られた
それに、何?
人をバカにして
アイツにそっくり
アイツ?
まさか、そんな事ない
『またな』
『ちょっと、待って』
私は、追いかけたけど、見うしなってしまった
今のは絶対、アイツだ
やっと逢えた
嬉しい
嬉しいけど心の底から喜べない
菜摘の事、翔さんの事
はっきりさせなくちゃ
それから、翔さんからの連絡が来なくなった
メールしても返事が来ない
菜摘も同じだった
このままじゃダメ
私は仕事帰りに菜摘の家に寄った
家に着いて、チャイムを鳴らしても、返事がない
帰ってるはずなのに、どうしてだろう
『菜摘』
呼んでみたが、その代わり、ドスンと音がした
『菜摘、いるの?』
私は、玄関に手をかけると鍵はかけてなかった
『菜摘、入るね』
おそるおそる、家に入ると玄関で菜摘が倒れていた
『菜摘、ねぇ大丈夫?』
か細い声で菜摘が言った
『お願い、病院に連れてって………。』
私は、救急車を呼ぼうとしたら
『誰にも知られたくない』
そう言うとお腹を押さえてうずくまってしまった
私は、すぐに父に連絡した
誰にも話せない事だし、菜摘の彼の連絡先も知らなかったから、父に来てもらった
父が来るまでの間、私は、何も出来ないでいた
車の音がして、外にでると母まで一緒に来ていた
『何、ボケッとしてるの?早く車に乗せて』
いつもの母じゃなかった
父と一緒に菜摘を車に乗せ、走りだした
病院に着くなり、菜摘が
『お願い、タカシには知らせないで』
『うん、わかった』
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