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夢想転職 拳法やめたら無職だよ2

No.5 17/01/15 09:09
自由人3
あ+あ-

そこにスユウも駆け付けた。
「イユダ、年配の女性が下着一枚でやって来てお前にセクハラされたと騒いでいるが一体何をしたのだ?」
「オレはただ写真を取ろうとしただけだ……」
「詳しい話を聞かせてくれ……」
撮影を注視してスユウと共に別室に入ったイユダは事情を説明した。その後悔しさの余りハンカチを口に加えて引きちぎらんばかりに噛んで叫んだ。
「キイーッ! なぜだぁ! 何が違うというのだ? なぜ同じことをしたのにルエイはよくてオレはダメなのだぁ!」
「セクハラとはそういうもの、相手次第なのだ……しかしルエイを恨むのではなく、自分のやり方で週刊○斗に貢献することを考えてくれないか……」
ルエイへの嫉妬ばかりに狂乱していたイユダは、スユウの言葉を聞くとはっとしたように顔を上げた。
「そうだ。お前にはお前にしかないよさがあるはずだ……」
「オレにしかないよさ……そうか、分かったぞ」
イユダは何か明暗を思いついたらしく、含み笑いを浮かべた。
イユダはスユウと話し合いをした会議室を出てしばらくたってから、ルエイが撮影に使っているスタジオへと足を運んだ。
「イユダ、オレに何か用か?」
新しいヌードモデルを撮影していたルエイは近づいてくるイユダに気付いたが、ファインダーから目を話さずに話しかけた。
「ああ、いい被写体が見つかったので教えてやろうと思って来てやった」
「ほう、どんなやつだ?」
「このオレだ」
そういうなりイユダはロングコートを脱ぎ棄てた。下にはふんどししかはいていなかった。
「どうだ、このオレの体。美しいだろう」
「……」
「このオレとしたことが、外に被写体を求めて、本当に大事なことに気付かなかった。そう、美しさはこのオレと共にあることを」
「……」
「そうだ、もう一人は紹介してやろう」
「……誰だ?」
「このオレだ」
今度はイユダの背後からスインが出てきて、ロングコートを脱ぎ棄てた。スインは下に何も身につけていなかった。
「さあ、好きなだけ撮るがいい」
「遠慮はいらん」
ボディビルダーのようにポーズを取りながら近づいて来る二人を見たルエイは恐怖した。二人を制するように片手を挙げてのけぞるように後ずさりした。
「い、いや、オレはいい……」
「なに、このオレの美しさが分からんというのか?」
「欲望が足りんな……」

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