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No.103 13/11/09 21:28
アル『日 ( 40代 ♂ ycvN )
あ+あ-

≫102

グシャッ
『!?』
ガネーシャの凄まじい拳圧を小百合は受け止めていた。

ギチッ
『う…動かない…』
太い二本の右腕がびくともしない。
ガネーシャは小百合を見て驚愕した。

『もう覚醒が始まったのか…』
小百合の腕が左右三本ずつに増えていた。
そして無言のままガネーシャの二本の右腕を引きちぎるとその辺りに投げ捨てた。。

『ぐうあぁ~完全体になる前に叩きのめしてやる。この腕の代償は払って貰うぞ!』
ズシャ
ガネーシャはその場で踏ん張ると残った二本の左腕に気を集中した。
みるみる筋肉隆々の元の腕の三倍の太さに変貌していく。

『死ねぇーッッ!滅殺!!』

ゴオアァッ

しかし巨大な拳は虚しく空を切る。
小百合は残像を残し白金の髪を靡かせガネーシャの頭上高く跳躍していた。

『ふん撃ち落としてやる。』
そう言うとガネーシャは気を溜め二つの手をでこぴんの様に構え指を弾いた。
ボボアッ
圧縮された空気弾が小百合を襲う。
炎の闘気に包まれている小百合は六本の腕でガードすると頭からガネーシャへとそのまま突っ込んで行き左腕で空気弾を弾き飛ばすと三本の右腕の拳をギュオッと固め顔面を思いっきり殴りつけた。

ゴオシャ

激しい衝撃でガネーシャを中心にアスファルトに亀裂が走る。
『ぐううぅ。』

ドゴゴゴゴゴゴッ

地面に腰まで埋まって動けなくなったガネーシャを覚醒しはじめ意識が飛び暴走している小百合は六本の腕で怒濤のラッシュを叩き込んだ。

グウオン グウオン グウオン

ガネーシャが作り出した異次元から元の世界へ戻っていく。
そして小百合は元のスーツ姿に戻ると操り人形の糸が切れた様にその場にバタッと倒れ込んだ。

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