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葛藤

No.13 13/08/08 02:29
匿名0
あ+あ-

≫12





それからと言うもの、陵くんからは毎日メールがきた。



そんな時、また些細なことから織田さんと喧嘩になった。




「自信がなくなった。俺じゃ凛を満たせない。出来ることと…出来ないことがある。何のために俺は頑張ってるのか…。俺がどれだけ頑張っても結局、凛は満たされない。…もう、自信がない」




この言葉を見た瞬間、絶望感に襲われた。
普段、喧嘩をしたって こんな事は言わない。
喧嘩の原因はだいたいがお互いのヤキモチから始まることが多いから…
子供みたいに意地の張り合いになって
次の日には、どちらかが折れて仲直りする。




でも、この日は違った。
次の朝も昼も…メールはない。
なのに、職場では笑ってる織田さんがいる。
それが私には酷く切なかった。




メールをしてみる。
けど、返事は来ない。




笑ってる織田さんが、遠い人に見えた。
午後から外回りをしなきゃならなかった私は
同じ空間にいなくて済むことにホッとした。




外に出て、もう一度だけ!と思いメールをした。
返事は来ない。
喧嘩ばっかりしてきたけど
こんなのは初めてだった。




「いい加減、嫌われたんだ」
そう思うと涙ばかりが溢れて
とても営業なんて出来なかった。




電話をした。
織田さんの会社の電話に…。



さすがに、仕事関係なら出ない訳にはいかなかったんだろう。



「もしもし」



なんでこんなに声が震えるんだろう。
織田さんの声を聞いたら本当に立っていられない程、ボロボロだった。



「すみません。ちょっと体調が悪くなっちゃったので早退させてください」



やっとのように言えた言葉、だった。




「わかった。じゃ、俺が変わるから。帰っては来られそう?」




「…はい」




私とは違って全然、普段通りの「上司」の織田さんの声だった。




辛いのは、私だけなんだ…織田さんはヘッチャラなんだ。
そう思うと益々、涙でもう周りすら良く見えなくなった。




終わっちゃうかもしれない…。
私は織田さんを傷つけた。
つまんない事で嫌みを言った自分をえらく後悔していた。



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