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綾( 30代 ♀ XebKh )
21/06/30 22:27(更新日時)

私の今までを綴ります。
正直に。
気長にお付き合いいただけたらと思います。

No.2555031 17/10/30 15:56(スレ作成日時)

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No.1 17/10/30 15:58
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私は綾。
田舎の三姉妹の真ん中に生まれた。
家族構成
父、母、3つ離れた姉、1つ下の妹。

No.2 17/10/30 16:30
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

父は公務員、母は私が物心ついた頃から夜コンパニオンで働いていた。
そして父は仕事が忙しくて、週に一度ぐらいしか家におらず、母も夜いつもいなかったので、夜は私たち姉妹と、おばあちゃんだけだった。
(前レスで、祖母がいることを書き忘れていました。)

そうなると、よく姉にいじめられていた。
何かにつけて、私と妹は殴られたり、つねられたりをしてよく泣かされていた。反抗するものなら、もっと叩かれるので反抗もなかなかできない。
でも、その度に祖母がいつもかばってくれていた。
私は姉が大嫌いだった。

No.3 17/10/31 23:29
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

祖母はとても優しくて、家では母と一緒になって家事をしてくれていた。
御飯の支度、洗い物など。

母からは子供の頃から勉強しろ勉強しろと、よく言われていた。
小学生に上がる頃に、ダンボールに入った大きな本を持ってきて、
読みなさい!
と私と妹に言った。
でも、そんな面白くなさそうな本を読めと言われても、読むわけないやん。
と、目も通さなかった。

母は
ほんま、このこら全然勉強せんわ!高い金出して買ったのに!
とプンプン怒っていたが。

No.4 17/10/31 23:45
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

父が週に一度ぐらいしか帰ってこなかったのには理由があった。

父が仕事から帰ってきてから、着替えてからいつものように出かけようとしていた。
私は、面白半分で車の後部座席に隠れた。
そして途中で、
ばぁー!
パパー!びっくりしたぁ??
と出て行った。


うわびっくりした綾か!
パパーどこ行くん?私もいくー。
仕方ないなぁ。

ついた先は、誰かの部屋。

慣れた手つきで入り、冷蔵庫のアイスをくれた。
これ食べな。
やったー!ここだれのおうち?
お父さんのお友達のおうち。
そして父は誰かと電話をし始めた。
今着いたんやけど、子供がついてきてしまって。今日は帰るわ。
と電話を切った。
そう、父の不倫相手だった。

父は顔もまぁまぁでスリムだけど筋肉質で、モテていたらしい。
今思うと、何人かは相手がいたんだろうなぁと思う。


No.5 17/11/01 00:15
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私たちの面倒を見てくれた祖母。
私たちは祖母が大好きだった。

祖母は平日は会社の掃除をしていて、空き缶にシールが貼ってあるのを集めて、応募ハガキと家に持って帰ってきた。

綾ちゃん、これ、応募したらこんなんが当たるよ。応募してみたら?

ありがとー!うん、してみる!

祖母は、対象の缶に貼ってあるシールを剥いで、ハガキに貼って毎日持って帰ってきてくれた。

ハガキを何枚も何枚も応募して、届いたのが、残念賞のタオルだけ‥

でも、私のために何回も仕事の合間にしてくれたのをとても感謝している。

クリスマスの時も、仕事帰りにスーパーで、靴下に入ったお菓子を買ってくれたり、私が絵を描くのが好きだったので、ノートを買ってきてくれたり、いろんなことをしてくれたおばあちゃん。

姉の暴力から身を呈して唯一かばってくれたおばあちゃん。

ある日皆で夜、テレビを見ていた。
何かがきっかけで、また姉が私の頭を思いきり叩いてきた。

私は祖母に助けを求めようと祖母の方を見た。

でも祖母は知らんぷり。

おばあちゃん?たすけて!痛いよ!なんでいつものように助けてくれないの?


こころの中で叫んだ。

でも祖母は何も言わずテレビを見ていた。

祖母は、その日から私と妹の事を庇わなくなった。




No.6 17/11/01 08:22
綾 ( 30代 ♀ XebKh )


姉からの暴力は毎日あり、酷くなっていた。往復ビンタ当たり前。
本の角で頭を叩かれたり、蹴られたり。
でも祖母はやはり助けてくれない。何も言わない。
祖母から見放された。そう思った。

私はこの頃から祖母に反発したり、嫌な事を言ったりした。
そして私は中学生になった。
雨が降っていて、傘を持っていなかったので友達と途中まで相合傘で帰ろうと思った。
すると、遠くから祖母が歩いて来た。

おばあちゃん??

綾ちゃん、傘持って来たよ。帰ろう。

友達や周りの目があらと思うと恥ずかしくなった。

何よ勝手に来て!
傘なんていらんよ!友達と帰るし!
行こう!

友達を引っ張って言った。

おばあちゃんの顔を見てないのでどんな顔をしているか分からなかった。

No.7 17/11/02 11:42
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

そして私は高校生になった。
初めての校舎、新しい可愛い制服、新しいカバンに靴。
当時ミニスカルーズソックスはマストアイテムだった。
私の肌は天然の小麦色で、見た目はちょっとギャルだったと思う。
なぜか私は入学早々、先輩方に目をつけられてしまった。
自転車や、携帯のストラップに、大きいハイビスカスをつけていたし、気にいらなかったのか。

体育の時の着替え室で、ラルフローレンのセーターやハルタの靴の盗難が凄かった。

私の高校は、女子生徒の割合が多くて、何となく殺伐としている空気があった。

すれ違い様に肩をぶつかられたり、上を見ると先輩10人ぐらいがこちらを睨んでいた。
本当に何もしていないのに。

私は同じクラスで仲良くなった、裕子とマナと3人で行動を共にしていた。



No.8 17/11/03 21:17
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

裕子はポッチャリしていて、美人系。
マナは背が低くて、控えめな可愛い系。
3人で常に一緒にいたけど、私はマナよりも裕子と仲が良かった。

裕子もマナよりも私と仲が良く、私とは学校が終わった後も毎日のように遊んでいた。

裕子の仲良しの幼なじみで、違うクラスに明美という女の子がいた。

とても仲が良く、クラスが違うのに毎日話していた。
だけと裕子は

あたし、明美のこと大っ嫌いよ。
あいつホンマうざい。

えー。明美のどこが嫌なん?仲よさそうやのに。

明美って、誰とでも仲良くしようとするんよ、あたし、八方美人ってゆうん?大っ嫌いなんよー!

(明美は八方美人な人が嫌いなんだなぁ。)

私は裕子が好きだ。
裕子には嫌われたくない。だから、裕子に嫌われないようにしなきゃ。

どこかでこんな事を思っていたのかもしれない。
でもあんな形で裕子に嫌われるとは思いもしなかった。







No.9 17/11/03 21:36
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

裕子には彼氏がいた。
中3からずっと付き合っている彼氏が。

綾、これあたしの彼氏!

えー!かっこいいやん!

まぁまぁかな?背も180あるしー。

えーヤバー!

彼氏、タカヒロってゆうんやけどさー。
なんか、会ってもエッチだけしたらすぐに帰るねんなー。

えー、なんでやろぅね?

さぁー。よくわからへんねんけどさ。
でもあたし、今いい感じの人おんねん。
ケンジってゆうねんけどさ。
ケンジに言ったら、タカヒロと別れてくれって言われて。
でもあたしタカヒロがまだ好きやん?
だから、タカヒロの気持ち知りたいと思ってさぁ。

ケンジは友達なん?

んー、エッチは何回かしたー。
でもタカヒロがあかんなら、多分ケンジと付き合うかなぁ。



私は人と付き合った事もないし、誰かを好きになった事も無いから裕子の言ったことが全然分からないし、共感もしなかった。
だけど、大好きな裕子が悩んでいる。なんとなく言ってみた。

裕子、私がタカヒロを説得するよ!

ほんとに?!マジでうれしー!

携帯番号教えて!今日夜かけてみるから!


そして番号を教えてもらい、私はかけた。





No.10 17/11/03 22:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

もしもしこんばんは!
いきなりすいません、私、裕子の友達の綾っていいます。

あー、裕子から聞いたことあるわ!。
びっくりしたー!誰のこの番号?登録してねぇってよって思って!

そうだよね!なんかさ、裕子から聞いたんだけど‥


私は裕子から聞いた通りにタカヒロに話し始めた。


そこでタカヒロから意外な事実を知る。



次の日、学校で裕子に電話の内容を話した。


おはー!綾。
昨日どうだった?!

えーとね、言いにくいな‥

いいから言って!タカヒロなんて?

うん。
なんか、気になる子ができたんだって。


え‥
嘘でしょ‥

うん‥昨日そう言ったよ。同じクラスで、最近仲良くなって、話す機会も多いんだって‥

マジで‥
嘘でしょ‥

裕子は泣きだしてしまった。

隣にいたマナが、何も言わず、裕子の背中をさすっていた。

大丈夫?
トイレいこうか?


ううん、ここで話して。

わかった‥
タカヒロは、裕子の事も好きだって。

でも、気になる子もいてどうしたいのか、自分でも分からないんだって。


マジで‥


隣のマナは、裕子の背中を強くさすっていた。

でも私はそれを見て、
冷たい顔で裕子を見ていた。


(ケンジとやってるくせに‥)

何回もその言葉を思った。


No.11 17/11/04 22:20
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

タカヒロと、その女の事気になるわ!
その女との事探ってくれん?

え?またタカヒロと電話するって事?

うん、お願い!綾にしか頼めんから!

わかった‥晩にまた電話してみるよ。

それから私はタカヒロと毎日電話で彼女の事を探っていた。

というか、普通に話をする仲になっていた。

タカヒロに電話したり、向こうからかかってくる事もあった。


ある夜タカヒロからの電話で

綾ちゃん、オレ裕子と別れるわ。
彼女の事やっぱり好きやわ。

そっか。その方がいいかもね。

そんな話をして電話を切った。

もうタカヒロとの電話はおしまい。

とても寂しくなった。
私はタカヒロに恋をしていた。
プリクラでしか見たことがないタカヒロに。

私はもう一度タカヒロに電話した。


綾ちゃんどしたん?


タカヒロくん、あたし、タカヒロ君のことが好き‥

心臓がバクバクいっている。
胸を見ると胸が動いている。

どうせ裕子にはケンジがいる。
タカヒロも好きな子がいる。
でもどうしても伝えたかった。

こんなに人を好きになったのは滅多にないことだ。


No.12 17/11/05 23:04
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

え?
えー!!
ちょっと待って待って!

いやごめん!裕子と別れるって、彼女が好きって聞いたばっかりやのに、そんなこと言って!
ただ、言いたかっただけなんよ。

ごめん。

ごめん!あたしがごめんよ!
てゆうか、あたし裕子の友達やのに、ほんまごめん。


こんな感じで電話を切った。

裕子の友達でありながら、最低な自分である事は自覚していた。
でも、裕子にはケンジがいる。
そう思ったら罪悪感は消えていた。
ケンジがいるという事を、言い訳にしていたのだ。


その日の夜、裕子から泣きながら電話があった。
タカヒロにフラれたと。


もちろん私が告白した事なんて知らない。


裕子はケンジと付き合い始めた。
裕子からはケンジとのラブラブ話を毎日のように聞かされた。

裕子から出てくるのは誰かの悪口かケンジの事どちらかだった。
私は人の悪口を言うのはあまり好きではなかった。

そんな裕子と一緒にいて楽しいのか?なぜつるんでいるのか?
私は裕子が本当に好きなのか?
分からなくなった。


裕子とは学校終わりには会うが、休みの日は家が遠いのであまり遊ばなかった。


ある夜、久しぶりにタカヒロから電話が鳴った。

No.13 17/11/06 22:44
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

もしもーし!

綾ちゃん、久しぶり!元気にしてる?

元気だよ!

彼氏は出来た?

全然ー。何も出会いないし!タカヒロくんは彼女とはどうなん?

まだ付き合ってないんよそれが。彼氏が別れてくれんから、それまでは会わんって言われて。

会わんって、同じクラスだったやん。

ははは、そうなんやけどさ。
ところで、今度遊ばん?
俺友達呼ぶから、綾ちゃんも友達呼んでよ。

そう言われてびっくりした。あの日フラれてスッキリはしたが、タカヒロへの気持ちがゼロになったわけでは無かった。
それに私は男にあまり免疫がなかった。知らない男ばかりに会うのはさすがに緊張する。
今まで中学の時1人だけ彼氏はいたが、短かったし。



うん!わかった!
じゃまた電話するねー。




また心臓がバクバクいっている。また目に見えて動いている。


私はあがり症だ。まだ実物を見ぬタカヒロと、その仲間たちと遊ぶ約束をしてしまった。


私は、中学の時からまぁまぁ仲良しのさゆちゃんを連れて行く事にした。


この事をタカヒロにも報告。
タカヒロは2人呼ぶらしい。

約束は五日後の放課後。
その日はお昼までで終わりだったので、さゆちゃんとカフェでご飯を食べてから待ち合わせ場所まで電車で向かった。


気合いをいれて、目尻にキラキラしたシールを貼って、グロスを塗りまくった。まつげもビューラーで上げまくって、マスカラも塗りまくった。
自慢の美肌だけはナチュラルにした。

※キラキラシールは当時流行っていた。

No.14 17/11/07 23:10
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

待ち合わせの駅でそれらしい3人組のメンズがいた。
1人は背が高い。
間違いない!と思った。

綾ちゃん?

えーと、タカヒロくん?
ハジメマシテかな?この子言ってたさゆちゃんです。

はははー!なんでカタコト?
さゆちゃんはじめましてー!とりあえず、おれんちいこうか。


3人の後ろをついていった。
さゆちゃんが何かを話しているが、あまり入ってこない‥やっぱりタカヒロはかっこいい。
背は183と聞いていた。
そして笑った顔も、歯並びが綺麗で眩しかった。

さっき少ししか喋らなかったけど、私は緊張してあがってしまってて、一瞬だけ記憶が飛んだぐらいだった。


私は初めてタカヒロという実物を見てときめいた。


No.15 17/11/08 23:02
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

タカヒロの部屋に来た。初めての男の部屋だった。いたってシンプル。
ここで自己紹介をした。
それからはたわいもない話をした。

ここでは私とタカヒロが知り合いの他は皆初対面なので、私は盛り上げるように頑張った。
出来るだけ笑ったり、皆に話を振ったり。
今思うと恥ずかしいが、連れてきたさゆちゃんが少しでも楽しめるようにと‥

何を話したかなんて覚えてないけど、これだけは覚えてる。

楽しくなかった。笑

だって目の前の好きな人は届かないから。
好きな人がいるから。

そこにいるのに届かない。

私たちは夕方になり、帰ることにした。


そしてその晩に電話が鳴る。

タカヒロだった。

No.16 17/11/09 00:19
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

もしもーし!

綾ちゃん?今日はありがとう!
いきなりやけど、俺のツレに洋一っておったやん?洋一が番号教えてって言ってるんやけど、教えていい?

あぁ、あのさわやかな子?

そうそう。綾ちゃんの事気に入ったみたいでさ。教えていい?あいつものすごいいいやつやから!

少し迷ったけど、断る理由がなかったので番号を教えた。


次の日、洋一から電話がかかってきた。

No.17 17/11/10 11:26
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

もしもし俺水谷洋一っていいます。

あー。どうも。

俺のことは洋一って呼んで。俺は何てよんだらいい?

じゃぁ綾でいいよ。

いきなり呼び捨てはなぁ‥まぁ、オイオイ呼び捨てってことで!

あはは、わかったよ。洋一くん!


洋一とはそれから毎日電話するようになった。
そして、遊ぶ事になった。

その日は家には誰もいなかったので、家に呼んだ。

初めて男を部屋に入れたけど、何も躊躇する事は無かった。


綾ちゃん、俺と付き合ってくれる?


うん、いいよ‥


そして私たちは付き合った。

私は洋一のことが好きなわけでは無かったが、顔もさわやかで、性格が良くて、断る理由がなかった。

No.18 17/11/10 11:34
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

裕子とマナにも報告。

え?なんで綾が洋一と付き合う事になったん?

※洋一とタカヒロは裕子と同じ中学だった。

私は返答に困った。とっさに

ヒミツ!

とだけ言ったらそれからは裕子は何も言ってこなかった。


No.19 17/11/10 11:38
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

それからしばらくは平和に毎日を送っていた。

私は洋一の事が気づいたら好きになっていて、たまに電車で栄えている街に買い物に出かけたり隣の県まで買い物に行ったりしていた。


No.20 17/11/10 11:57
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ある日の朝

裕子おはよー!

おはよ。マナー、トイレ行こう!

裕子は少しぶっきらぼうに言って、マナと教室を出て行ってしまった。

え‥なんだろ。

そう思ったがあまり気には止めていなかった。

朝のホームルームが終わり、裕子の方を見ると、裕子はまたマナと教室を出ていってしまった。

もしかして、私避けられてる?


私も教室を出た。すると廊下に裕子とマナがいるのを見つけた。

裕子、ちょっと来てくれる?

私は裕子とトイレに来た。

トイレには誰も居なかった。

また心臓がバクバクいいだした。一呼吸して言った。

裕子、私の事避けてる?

別にぃー。避けてないけど、ムカついてはいる。


‥何で?

綾、何で洋一の事知ってるん?



あんたタカヒロに告ったらしいな。

ごめん‥

あたしがタカヒロの事好きって知ってるのに!マジありえんわ。無いわ。

ごめん!

しばらく沈黙が続く。

あとな、綾がタカヒロの事をタカヒロって呼び捨てだったんもずっと腹たってたんよ。

うん。

あと、あんた細いのに私とマナの前で、最近太ったぁー、ダイエットせなあかんわぁー
ってよく言ってたんもずっとむかついとったんよ!

それは言ったかもしれんけど、それは私自身で思ったことやから、裕子らには関係ないやん。

そうやけど、そういう発言てあたしらからしたら、ほんま腹立つんよ!

ごめん‥

しばらく沈黙が続いた。

No.21 17/11/10 22:53
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

もういいわ…タカヒロの事はふっきれたし。それにもう半年以上前の事やし。
無かったことにするからもう2度とこの話は、せんから。


あたし達、まだ友達でおれる?


さぁ、どうだろうな。

そう言って裕子は出て行った。

裕子がタカヒロとの事を何故知っていたかは分からない。
でも裕子の事を裏切ってしまった。


それから裕子はマナと2人で行動するようになり、私は裕子達と一緒にいるのをやめた。


私は1人になった。

休み時間も、移動も、イベント事も全て1人。
ずっと1人でいるのは少しきつかった。

体育祭の日、私は早退した。

No.22 17/11/13 19:51
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

洋一に早退をしたメールをした。すると少しして電話が鳴った。


もしもーし。

綾、もう帰ってるん?

うん、今学校出たとこ。

俺も帰るからどっかで待ち合わせせん?

じゃぁ、〇〇駅は?

えー、〇〇駅?遠いわ。〇〇駅まで来てよ。

分かった‥じゃぁまた着いたら電話するわ。


洋一は、自分ちに近い駅を待ち合わせにして来た。
私は間をとったのだが‥

でも思いがけずに会える事に胸が躍った。

No.23 17/11/13 23:56
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

駅に着き、洋一が来た。

お疲れー。ほな、おれんちでも行くぅー?

洋一は単車で来ていたので後ろに乗り家に向かった。

着いて、テレビを見ていた。
ひといきついて、私は裕子との事を話した。
すると

てゆうか、自業自得やん。
綾が関口(裕子の名字)事裏切ったんやから。
お前が1人になるんは当たり前やろ。

と言われた。

確かにそう。
そうだけど、洋一には味方になって欲しかった。
唯一、タカヒロとの事を知っているのは洋一だけなので、分かった上で付き合ったと思っていたから。

そう思うと涙がでてきた。

洋一は

何泣いとん?何の涙なん?

冷たく突き放された。

No.24 17/11/15 00:19
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

学校では相変わらず1人でいた。
話しかけて来てくれる子は居たのでずっと1人ということでは無かったが、もうどこかのグループに入るつもりはなかった。

裕子は相変わらずマナと仲良く居た。同じクラスでそれを見るのは辛かった。

まぁ洋一の言う通り、自業自得なのだが。


洋一とは頻繁にケンカしていた。

大体は洋一の束縛。
メールは常にすること、電話は必ず出ること、スカートの長さもうるさく言われた。



No.25 17/11/15 22:41
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

洋一はオシャレで、街で買い物するときは私服で来いと言う。学校帰りのデートでも一度着替えに帰らなきゃいけないのだ。
街は家と反対方向なので時間がかかるし面倒なので、服を学校に持ち込んでどこかで着替えてから待ち合わせしていた。

私服で行く理由は、スカートが短すぎてダサいからだという。

でも中途半端な長さの方がダサいよと反論しても、何倍にも言い返してくるのでもう何も言えなかった。
洋一は口が達者で私はどちらかというと口下手な方だ。

No.26 17/11/15 22:50
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

そして、私は好きな人には毎日会いたいタイプだが、会うのは多くて週に3回ほど。

今日会いたいなー。

えー、昨日会ったやん。

そうやけど‥あたしは毎日会いたいんよ。

俺は週に二回ぐらいでいいわー。

…こんな冷めた会話も。
それから私は自分から会いたいと言えなくなってしまった。何気にショックで、また言われたら耐えられない。

あるときは、朝から会って14時ぐらいに解散した事もあった。
こいつ本当に私のこと好きなんかなと思った。

No.27 17/11/15 23:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

それから私は高2になった。
裕子とマナとはクラスも離れた。
でもクラスを離れたら私の事を新しいクラスの子に言いふらしていた。
あいつに裏切られた。
あいつは友達の彼氏を取ろうとした最悪の女だと。

裕子と同じクラスになったさゆちゃんが電話してくれた。

廊下ですれ違っても睨まれたりあからさまに嫌な態度をされた。

ある日、ローファーが無くなった。

先輩がやったのでは無く、何となく裕子がやったんだな、と思った。

私はその一週間後、裕子の靴を学校の焼却炉に放り込んでやった。

No.28 17/11/16 22:42
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

クラスが変わり、私にも友達ができ、その中でも真由子とはよく遊んだ。
真由子はモデル体型の超ギャルだった。
気が強くて、私とは真逆の性格が引かれあったのかもしれない。

真由子には、よく洋一のグチを聞いてもらった。
洋一と電話でケンカしていると、真由子が代わってと言ったので渡して真由子が洋一に説教をしようとした。
でも洋一は口が達者だ。
しばらく話してもラチがあかないと、電話を渡してきた。困り顔で、

あかんわ。ああゆうたらこうゆうわ。

と。やっぱり真由子でもダメか…

真由子にはあまりよろしくない噂があった。
男関係がだらしないという。

洋一も真由子の噂を聞き、真由子と遊ぶのを禁止してきた。
もちろん聞かなかったが。

洋一と私はケンカして別れて、またよりを戻しての繰り返しをしていた。

別れたときは真由子の男友達と遊んだりしていた。

No.29 17/11/16 23:48
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

前レス
真由子と、真由子の男友達と遊んでた
でした。

すみません。

No.30 17/11/17 00:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

真由子にも彼氏ができた。

1つ年上の先輩だった。

昼休みになるといつも一緒にいた。同じ学校で付き合ってるのっていいなー。と本当に思った。

ある日真由子の家にお泊まりした時…

今日彼氏が、友達連れてくるみたいやから、どっか行きたいなぁー。

えー、どんな人?

めっちゃイケメンらしいよ!

そうなん?でも服がないよー。

私がかしたけげるから、今からメイクしよう!

私はイケメンの友達にワクワク。
そして真由子は彼氏に会うのにワクワクしながら、化粧をした。

No.31 17/11/17 22:32
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

その時に自分の中で流行っていた、茶髪ロングのウイッグをかぶり、超ミニスカ、ヒールの高いミュールを履いた。真由子の彼氏の友達が車で来てるらしい。

待ち合わせのビデオ屋の駐車場に着いた。


あ、あれや♪

真由子が指差した先は、白いワゴン車。運転手を見ると…ものすごいイケメンでテンションが上がった。

車の後部座席に乗り込む。

どこ行くー?

近くの居酒屋にしよう!

そして居酒屋に入った。

掘りごたつの席に座り、飲み物が来た。
皆ビール、私はカシオレで乾杯。
簡単に自己紹介をした。

しばらくは皆でたわいもない会話をした。

私は口数が多い方ではないので、ほとんどが真由子と彼氏が中心だった。
ちらっとアキトを見たが、黙々とビールを飲んでいて、たまに笑っていた。

それから30分後、真由子が彼氏のとなりに、そしてアキトが私の横に座った。


No.32 17/11/19 22:07
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

なに飲んでるん?

あ…カシオレ。

かわいいの飲んでるね。お酒飲めないん?

うん。甘いのしか飲めないんよ。

当たり障りのない会話をして、カラオケに行った。
カラオケでもアキトは私の横に座った。

カラオケでは皆酔っぱらっていて、好きな歌を歌う。

真由子は好きな浜崎あゆみを、私はダブルとかアムロを歌った。
真由子は浜崎の歌を熱唱していたが、似せて歌うので、いつも笑ってしまう。

笑ってはいけないが、ニヤニヤしていた。

アキトは全然歌わなかった。
かといって話しかけてくるわけでもなく。

しばらくすると

綾ちゃん、メアド教えてくれる?

いいよ。

またメールするから。

そして私達は真由子の家に送ってもらい、別れた。




No.33 17/11/19 22:30
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

帰ってお風呂から出てきたら、アキトからメールが。

綾、アキトさんからメール?

うん、今日は楽しかったありがとう。やって。

アキトさん、めっちゃ男前やけど、無口でなに考えとんか分からんよなー。

そうやな。私にもあんまり喋りかけてこんかったし。

それからアキトからは毎日メールがあった。

おはようとかおやすみとか本当に当たり障りのないメールばかり。

そして一週間後、アキトから会いたいなーとメールが。

私はバイトが夕方まであったので、それから出かけることに。アキトが自宅近くまで迎えに来た。

今度はウイッグをつけなかった。

車に乗り込む。

お待たせー。

また心臓がドキドキバクバクいっていた。


あ、綾ちゃんて髪短いんや。
(肩まで伸びて長さ)

うん、そうなんよ。





沈黙。

かわいいとかなんかないんかい!
心の中で思った。

車の中では沈黙でひたすら走らせている。

(どこいくんだろ…)

山を越え、ついに隣の県まで来ていた。

綾ちゃん、おれんちでも行く?この近くなんよ。

うん、いいよ。

途中、コンビニによったので、チューハイを買った。

会話も無いし、私は緊張していたのでほぐすためにチューハイを二杯飲んだ。

家に着いた。実家みたいで、カレーの匂いがした。

カレーの匂いがするー。おいしそう!

何も食べてないが、お腹は空いていなかった。緊張のせいだろう。

カレー持ってくるから、一緒に食おう。
座ってて。

リビングに通され、床に座った。
誰もいないのかな…

そしてアキトとカレーを食べた。

お皿を下げにアキトが向こうに行った。

少しして、帰ってきたアキトが後ろから抱きしめてきた。

No.34 17/11/20 23:51
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

綾ちゃん…俺と付き合ってくれる?俺、綾ちゃんのこと好きかも。

いや、でもまだアキトさんの事あんまり知らないし…

これから知っていけばいいやん。

そう言ってTシャツの下から手を入れてきた。

えっちょっと待って待って!

手を振り退けようとするが強い力に敵わない。そのままブラに手が入ってきた。

初めはブラの上から揉みしだかれた。

そしてブラのしたに手を入れてきて、胸を揉んできた。少しすると両方の乳首をコリコリしてきた。

あっあぁっ

声が出てしまった。

その声でアキトは火が付いてもっと激しく揉みしだいてきた。

私の胸はあまり大きくないが、胸全体がとても敏感で、胸だけでいきそうになってくる。

やめてやめても好きのうちというように、もっともっと!となっていった。

アキトはいけると思ったのか、次は押し倒してきた。

次は乳首を舐めながら、片方の乳首をコリコリする。
これをずっと続けてきたらもう声が大きくなる。

ああっはぁっ

舐めながら、私のスカートをまくりあげ、パンツを脱がしてきた。

そして乳首を舐めながら私のクリを指の腹で撫で回す。

ああっ ああんっ

はぁはぁ… 綾ちゃん、凄いよめっちゃ垂れてる…早く舐めたいよ
舐めていい?


うん、舐めて。

恥ずかしかったが、お酒で少しクラクラしているのでそれよりも早く舐めて欲しかった。

指入れてからね。

そう言って私の中に指を二本入れてきた。

ああああああ!

中が痙攣しているのがわかる。

上に来て。

アキトは横になって言った。

私は言われるがままアキトの顔の上にまたがった。

ものすごい舌使いだった。

あああっ


自分で小刻みに気持ちいい場所に動かしていた。

そこにしばらくいると、いきそうになった。

ああっいくっ!いく!!いくぅ!

私はあっという間にいってしまった。


No.35 17/11/22 23:13
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

こんなに濡れてる。
俺もう入れていい?

うん、いれて…

正常位の状態になった。
チラッとだけ見ると、アキトのはすごく大きかった。
入るんかな…と思ったら、少しずつ入ってきた。

奥まで当たってきた。

あああん!

一番大きい声が出た。
するとアキトは思いっきり、そして早く動かしてきた。

あんっあんっあんっあああんっ

もう声が止まらない。アキトも止まらない。

イクよ!

アキトは、いった。

すごいよ綾ちゃんのキツくて気持ちよかったよ。

私も気持ちよかったよ。

私は声が少しかすれていた。

時計を見ると夜8時前だった。

あ、もう帰らないと!

じゃあ、送ってくね。

そして家に着いた。

車の中ではやっぱり会話少なし…

あのセックスが嘘みたいだった。

本当にこの人何考えてるんだろう。

No.36 17/11/23 22:55
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

アキトからはたまにメールがあって、たまに会っていたが会えば必ずセックスをした。
車だったり外だったり…でも会ってもご飯を食べるわけではなく、いつもドライブ、セックスで終わる。

付き合ってと初めに言われたが、今思うとただやりたかっただけなんだと思う。
でもその時の私は分からなかった。
私もアキトが好きでは無かったし、嫌いでもなかった。
あまり口数が多い方では無かったから。
ただあの時だけはアキトは素になるんだな、と。

1ヶ月後ぐらいには、最後に簡単なメールが来て自然には終わった。

ちょうどぐらいに元カレの洋一から電話があった。

もしもしー。おひさー。

みたいな感じで軽い。笑

No.37 17/11/24 18:10
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

久しぶりー。

聞き慣れた声に安心感が生まれ、自然と笑顔になる。

何してるん?

から始まり、またいつもの世間話になった。

やっぱり俺、綾に会いたいわ。
今から迎えに行くからどっか行かん?

そのとき夜10時だった。今から家を出るわけには行かないので、夜中にこそっと家を出ることにした。

深夜2時。皆が寝静まっていた。私は少し化粧をして、下の窓から抜け出した。

No.38 17/11/27 23:48
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

おまたせ!寒いなぁー。

寒いなぁ。とりあえずいこか!

洋一の単車の後ろに乗る。洋一のにおいが懐かしい。


来たのはカラオケだった。2人でカラオケに来たのは初めてだったので洋一の歌を聞くのは初めて。すごくオンチで笑った。

そして店を出てラブホに着いた。
ラブホは初めてだった。

一緒にお風呂に入った。私は恥ずかしかったのでタオルを巻いた。

セックスの前に裸になるのは恥ずかしい。後だと何でもよくなるのだが…

2人で出て、ベッドに寝転んだ。

やっぱり俺、綾でないとあかんわ…分かれてる間、めっちゃ寂しくて何回も電話しようと思ってた。

私も、電話しようとした。
(でも電話したら何かこっちが負けみたいになるからしなかった。)

俺と別れてる間、何してた?

何って。普通に、友達と遊んだり。
何も変わらず。洋一は?

俺も一人だったよ。

それから少しして洋一とセックスした。洋一とは久しぶりだったけどやっぱり愛があるのは気持ち良さが倍増するようだった。

そして朝方、家まで送ってもらい、私は何事もなく部屋に帰って寝た。
おやすみとメールをしてから。


No.39 17/11/28 11:25
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

それからひと月ほど私たちは順調だった。
別の日、洋一の部屋でテレビを見ていると洋一の携帯がなった。

🎶

鳴ってるよ。出んの?

あー、別にいいよ。

何で?出なよ。

あ?いいから!

誰よ?見せて?

いやですー!

(女やな…)

電話は鳴り止んだ。

もういいわ。帰る!

私はバッグを持って出て行った。

歩いて駅に向かうが、全然追ってこない。
駅に着いたとたん、洋一のバイクの音が聞こえて来た。

綾待って!

もういいよ。女やろ。

正直に言うわ。俺、綾と別れてるとき、付き合ってたコがおったんよ。

一人でおったってゆうてたやん!

ごめん。さっき、その子から電話だった。

電話の内容はこうだ。

洋一が彼女に別れを告げたが、それは前の彼女(私)が忘れられないから。
さっき洋一がかけ直すと、やり直してほしい、と言われた。でも洋一はきっぱり断ったので、もう彼女とは完全に終わったと。

あたしには彼女作ったって嘘ついてたんや。
ほんまに信じていいん?

信じていいよ。俺は綾でないとあかんから。綾だってそうやろ?

そうやな。でもな、私も嘘ついてたことあるんよ。

なに?

私も洋一と別れてたとき、男いたよ。

はぁ??彼氏??

彼氏じゃない。男よ。

彼氏だろ?

付き合ってないから彼氏ちゃうよ。セフレよ。

バシッ!!




No.40 17/11/28 11:36
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

お尻を蹴られた。

痛っ!何するんよ!

お前ほんま最低やな!俺より最低やん。

あんたに言われたくないわ!

セフレとか汚ないわ!お前みたいなやつもういいわ!

吐き捨てるようにそう言って帰って行った。

私も洋一も、初めての相手だったので、お互いに依存しているのかもしれない。

別れている間も何の根拠もないのに、きっと誰とも付き合わずに自分の元に戻ってくる。1番好きな相手だから。

でも本当はお互いが遊んでいた。

自分の都合の良いように考えていた。

No.41 17/11/29 23:17
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私と洋一が、ちゃんと別れたかもわからなくなっていた。


それからまた1ヶ月後。
携帯に電話がかかってきた。

誰だろ…
知らない番号だった。

もしもし。

もしもし、あたし洋一の彼女だけど。あんたが綾?

誰?

だから今カノ!!あんた、洋一とあたしが付き合ってるのにちょっかい出したやろ?

はぁ?何言っとんかわからんのやけど。


とぼけんな!とりあえず、今から行くから。
今どこよ?

あたしはもう関係ないから。切るよ。

ちょっと待てこら!!
ほな浮気認めるんか!

だから浮気なんてしてないって!じゃぁ今から〇〇駅のとこの喫茶店Rに来たら?


分かった30分でいくから待っとけや。

私は先に入ってカフェオレを頼んだ。また心臓がドキドキ言っていた。

No.42 17/11/30 23:03
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

いらっしゃいませー。

店員さんの声が聞こえた。

見ると、ものすごくかわいい制服を着た女の子が来た。キョロキョロしている。
その後ろには…

まさかの裕子だった。

裕子は私に気づいた。

アイツ!アイツが綾!

私を指差すと、その女の子がこっちを見て思いっきり睨んで来た。

二人は私の前にどかっと座った。
私服の裕子がタバコを吸い出した。

私も私服だったのでタバコに火を付けた。

しばらくの沈黙…

裕子
あのな、この子あたしの友達のナミ。
言っとくけど、あたしはただの付き添いやから。
だから何も口出しせんし。

そう言って、携帯をいじり出した。

ナミ
あんた、洋一と浮気してたやろ。


だからいつよ!

ナミ
〇月!


あんま記憶にないけど、その時は洋一と付き合ってたわ。

簡単な話、こうだ。
私と別れている時に友達の紹介でナミと付き合った。
そして、久々に洋一から連絡があり、夜中に抜け出した日。
その日に、ナミと別れたらしい。
別れた原因は、洋一が私の事をたまに会話に出してきて、喧嘩になったのが原因。

そして、私といる時にナミから電話がある。この時はただの世間話。
ただ洋一とはたまに電話をする仲。
そして私と駅で喧嘩→ナミとヨリを戻した。
ということだった。

No.43 17/12/01 23:06
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ナミ
嘘やろ…てゆうか、あんたまだ洋一の事好きやろ?


好きちゃうし!ほんまどうでもいいんやけど。

裕子
ナミ、こいつは平気で男取るやつやからな。

ナミ
そうやったわ。裕子から聞いた。おまえほんま最低やな。




ナミ
もういいわ。今から洋一呼ぶから。洋一にも聞かな分からんし。

そしてナミは電話した。
洋一はバイトが終わってすぐだったのでもう来ているらしい。

洋一の顔なんて見たくなかった。

No.44 17/12/02 00:11
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

洋一
お疲れー。
てゆうか何この空気ー?

やっぱり少し軽い感じで洋一が来た。そしてナミの横に座った。
そうか。やっぱり今ナミと付き合ってるんや…なんか悲しいな。

ナミ
さっきこいつに聞いてんけど、やっぱりあんた二股してたんやな。
どっちが好きなん?はっきりしてここで!

ナミは終始怒り狂っていた。

No.45 17/12/03 22:57
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

洋一
どっちが好きってゆうかー。
付き合ってる時は付き合ってる方が好きなん普通ちゃう?


洋一言ったやん?ナミと別れた時、ナミからフッたのに、自分がフッたみたいな言い方したよな?
あと、ナミからより戻そうって言われたっていうのはほんまなん?

ナミ
はぁ?あんたが、やっぱりナミの事が忘れれんてゆうて戻ったんちゃうかった?
嘘つくなや!

洋一
でもおまえやって、俺のこと好きやから
別れた後も時々かけてきてたやん。

ナミ
それは習慣やったから!こいつとより戻してたなんて知らんかったし!

洋一
てゆうか浮気とかちゃうやん。綾と付き合ってたときおまえとは別れてたやん。

二人はケンカしていた。痴話喧嘩には付き合ってられない。
なんで私がここにいるのかわからなかった。
もう勝手にしてくれ…


No.46 17/12/07 23:12
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ナミ
もういいわ。腹立つ。洋一はあんたにあげるわ。そのかわり、二人で二度とナミの名前出すなよ!

そう言ってナミ達は店を出て行った。

私たちはポツンと二人きりになった。

洋一
はぁ。ナミほんま意味わからんし。疲れたわ。店出よ。


意味わからんのはあんたよ。帰るわ。一生バイバイ!

一生バイバイとは、周りで少し流行っていた。恋人が別れるときに使う言葉だった。

それから私はコンパなどに呼ばれる機会も増え、行きまくった。
しばらくはもう彼氏なんていらない。今が楽しければいい。


あっという間に高校を卒業の季節。

私は卒業したら働く。
就職先は決まっていた。

結婚式場。


No.47 17/12/08 22:57
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

そこの結婚式場は、当時まだ珍しかった宿泊もできる式場だった。
私はプランナーではなく、セッティングや、式での接客を担当していた。

入社式も終わり、五日間泊まり込みで働く事になった。
仕事の内容は研修期間ということで、色んなことをした。
ベッドメイク、朝食のセット、外に立ってお客様の案内など。

その中でもベッドメイクは本当に疲れた。ベッドメイク担当のおばさま達は本当にアグレッシブ。
移動も走り、テキパキとこなす。
私たち新人は若いのに汗だく、息切れ。
毎日仕事が終わってからのタバコがおいしかった。

皆仕事が終わった後はベッドに倒れて死んだように寝た。



No.48 17/12/10 23:04
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ある日、友達のサワちゃんから電話があったりサワちゃんは高3の時同じクラスになり、それからたまに遊ぶ仲だったが、就職してから始めての電話だった。


もしもーし。

綾?久しぶりー。仕事はどうなん?

仕事はー、なかなか慣れんかなぁ。どしたん?

いや、あんな、綾ちゃんのプリクラ見て会いたいっていう人がおってなぁ。今度私の家で飲まん?て話しててさぁ。
綾ちゃん今彼氏おらん?


おらんよー。私も仕事ばっかりでさぁ。じゃぁ来週火曜は?

オッケーじゃぁまた連絡するなぁー。


そして私たちは火曜日に約束した。




No.49 17/12/13 23:10
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

そして火曜日。
少しオシャレをしてサワちゃんの家に着いた。
二階はサワちゃんの部屋。
一階まで迎えに来てくれて、一緒に部屋に。男性が二人いた。

あっ!プリクラの子!綾ちゃんやな。サワちゃんから聞いたよ。
俺、ナオキ。よろしくー。

そしてもう一人は、彼女がいるがナオキの付き添いで来たらしい。

ナオキは24歳でバイク屋を経営していた。よく喋って楽しい人だった。
私達4人はお酒を飲んで喋って笑って楽しんだ。


途中で酔いつぶれて寝ていたら、ナオキがおもしろがって私の顔を触ったり髪を編んだりしていた。


そしてそのまま皆、雑魚寝で朝まで寝ていた。


次の日、朝ごはんをサワちゃんのママが作ってくれたので皆で食べた。

帰り際に私とナオキは連絡先を交換して帰った。



No.50 17/12/16 22:52
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

仕事を始めてから3ヶ月。私は研修期間も終わり、仕事が忙しかった。

仕事が21時に終わり、携帯を見た。
一件のメール。

おつかれ様。俺は今仕事が終わりました。綾ちゃんが良ければご飯食べに行かん?

ナオキからだった。

暇だし、お腹もすいていたからオッケーした。

車で待ち合わせの場所に向かう。

待ち合わせの場所につくと、ナオキが居た。

お疲れー。綾ちゃんて免許とりたてやのにこんな大きいん乗ってるんや。ぶつけるぞ!

大丈夫!もうぶつけてるから!
てゆうか、ここの駐車場って勝手に止めていいの?

いいよ。ここ俺の駐車場。俺んちあそこやから。

指指した先、すぐ近くに家があった。


ここから歩いてすぐやから、そこにご飯行こや。

そして歩いて1分のところにバー風居酒屋があり、そこに着いた。


No.51 17/12/17 23:09
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

居酒屋ではいろんな話をした。分かったことはナオキは、父が自営でバイクの販売をしていてそこで社員として働いている。
物知りで話し上手で聞き上手。
顔もまぁまぁだけど背が160と私とあまり変わらない。


もうこんな時間か。帰るね。

明日も仕事?

うん。11時からだからゆっくりしてるけどね。

職場、俺んちからの方が近いから、泊まってったら?

えー、いいよいいよ。じゃ、ありがとう!またね!


ナオキは俺の家から行けとしつこかったが私は家に帰り、爆睡した。



No.52 17/12/17 23:22
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

三日後、またナオキからメールが。


お疲れ!
今日、知り合いのマスターがいる店があるから一緒にいかん?


いいよ。じゃぁまた終わったら電話するな!

そして仕事が終わり、この間のナオキの駐車場に車をとめて、タクシーでその知り合いのお店に着いた。



おっ!かわいい若い彼女連れて来たなーナオキ。

ありがとう!でもまだ彼女でないんよこの子!綾ちゃんな!


私は軽く頭を下げた。


美味しい料理、美味しいお酒を飲み感動した。

(こんな所にこんなお洒落な美味しい店があるんだ。また来ようっと。)


時間が過ぎ、タクシーでまた車まで送ってもらう。


明日は?仕事?


ううん、休み。


じゃぁ、泊まっていきなよ!


うん泊まっていくわ。


ほんまに?!

うん。


ナオキはびっくりした様子だった。

2人で歩いて家に向かった。

No.53 17/12/19 22:55
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ナオキの部屋は片付いていて、オシャレな感じだった。

お茶?それかまだ飲む?

ううん、お茶ちょうだい。

冷たいお茶を飲みながら、ナオキは私の横に座って話をしていた。


すると私の髪をいじりだし、キスをしてきた。
私は受け入れた。
そしてそういう流れになり、セックスをする事になった。


入れるよ。

うん、入れて。

仰向けの状態で、待っていたがあまり手応えがない。


入ってるか入ってないか分からないくらい小さいとか聞いた事あるが、まさにそれだった。


演技をしたような記憶がある。


セックスが終わり、早く帰りたくなった。


ごめん、私帰るね。


え?なんで?泊まっていくんちゃうかったん?


うん、また今度にする。


そう言って私は帰った。





No.54 17/12/19 23:10
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

それから、ナオキから毎日メールがあり、たまに飲みに行ったりしていた。そしてたまにセックスしていた。


これってセフレっていうのかな?

たまにご飯食べて、彼の家でゆっくりする。でも泊まらずに帰る。

というか、浮気してるんじゃないんだから、セフレがいようと関係ないじゃないい。


ナオキといると楽しい。気も使わないし、話も楽しい。
だから会う前はウキウキする。でも付き合う、とかじゃない。


ナオキから付き合ってとも言われないし、好きだって言われたわけでもないが。

ナオキと遊びだして2ヶ月。
私は携帯を変え、ナオキとは連絡を絶った。

No.55 17/12/23 00:06
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

仕事の同期のかなえちゃんと大晦日に、街で飲むことになった。その子とは週に2、3回遊ぶくらいの仲良し。


チェーン店の居酒屋に入って、飲んでいた。
もうそろそろカウントダウンが始まる。



…5、4、3、2、1
ハッピーニューイヤー!!



うぃー、カンパーイ!!

かなえ
うぃー。カンパーイ!!



今年は彼氏もおらず、一人の年越しかぁ…寂しいわぁ。

かなえ
一人ちゃうやん。うちがおるやん!


そうやなごめんごめん!いや、彼氏がおらんって意味よ!もうすぐ2年になるわぁ。中々自分が好きになる人って巡り会わんよなぁー。

かなえ
そうやなー。人好きになりたいよなぁー。


彼氏おるやん!付きあって長いんやろ?

かなえ
もう4年かなぁー。でももうつまらんようになってきたぁ。ちょっと待ってメール!たっちゃんからやぁー。


あけおめメールやな?ちょっとあたしトイレ。


席を立ち、トイレに立ったら、斜め前にまさかの人を発見した。


それは、中学時代、3年間片思いだった人。
セイジくん。



No.56 17/12/23 00:14
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

心臓がバクバクしてきた。
一気に顔が赤くなり、なんとも言えない気分になる…落ち着かない。



かなえちゃん、斜め前の席に、中学の同級生がいる…

かなえ
そうなん?え!顔赤くしてどしたん?


分からん!と、とりあえずトイレ行ってくる!話かけた方がいいかな!?

かなえ
行ってこい!!


かなえちゃんは青リンゴチューハイを私にスッと渡してきた。

私はとりあえずグビッと飲み干して、席を立った。


セイジくんの席を通過…


あれ!?アヤンヌ?!

アヤンヌとは中学の時のニックネームだった。
セイジくんとは一年の時に同じクラスで席が近く、私は一目惚れだった。
かっこよくて、背が高くて、スポーツ万能のセイジくん。

アヤンヌなんて呼ばなかったのに、セイジくん少し酔ってるのかも。

No.57 17/12/23 00:22
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

セイジ
久しぶりやなぁー。高校違うとこ行ったから!何してんの?


えーと、カウントダウンしに来たよ居酒屋に!

とてつもなく変な言葉をチョイスしていた。


セイジ
そうなん!俺もよ!この後、どっか行かん?皆で!


えー…いいん?じゃぁ、いこーかぁ!


私はトイレに行ってかなえちゃんのとこに戻った。
まさかあのセイジくんと、遊べるなんて夢にも思わなかった。


同級生の、セイジくんていうんやけど、この後どっか行こうって言ってるんやけど、かなえちゃんも来てー。


かなえ
いこいこー!どこにいくの?私カラオケがいい!


ゆってみるね!

そして私、かなえちゃん、セイジくん、セイジくんの友達とでカラオケに行くことになった。

No.58 17/12/24 22:34
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

カラオケでもカクテルなどを注文し、皆酔っていた。
それぞれがいろんな歌を歌い…

あの頃…中学の頃、セイジくんとこんな風にカラオケに行くなんて事になったらものすごく楽しかっただろうな。
こんな近くでセイジくんの生歌を聞けて、話もできて…
最高だったろうな。



でももう過去の話。今はあの頃ほどときめかない。
色々成長したのか何なのかは分からないが。

カラオケが終わり、解散に。時間はもう3時を超えていた。

No.59 17/12/25 22:56
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

せいじ
アヤンヌ、一緒に帰らん?


いいよ。私代行だから。

私とせいじくんは家が近いので一緒に帰ることになった。もう私はせいじくんに対して普通になっていた。


せいじくんは東京の大学に進学したが、10日程こっちに帰って来ているらしい。
また遊ぼうと連絡先を交換した。


No.60 17/12/27 00:34
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

次の日、仕事の休憩の時携帯を開いた。

あ!せいじくんからメールだ!


昨日は楽しかったなぁ!ありがとう!また遊ぼうな。アヤンヌが行ける日あったらゆうて!

心臓がばくばく言っていた。
昨日何とも思わなかったのに、メールが来たらなぜか中学の頃のトキメキを思い出した。


今日はどうかな?と私がメールした。


いきなり今日かい!と自分につっこんだが、先延ばしにしたくなかった。
昨日寝るのが朝四時をすぎていたのに、10時出勤で早番なので、19時には終われるのだ。

メール
いいよ!何時頃?

私は20時はどう?と返したら、オッケーと返事。

私はウキウキで仕事を終わらせ、メイクを直して車に乗った。


No.61 17/12/29 23:20
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

車でせいじくんの家の近くまで迎えに行った。あの頃、何もないのにせいじくんの家の近くをよくウロウロしてたなぁ。


すぐにせいじくんは出てきた。
長身で本当にかっこいい。


どこに行く?

せいじ
とりあえず、飲み物買いにコンビニ行く?


コンビニで、チューハイやお菓子を買った。
せいじくんとコンビニで並んで何か見るなんで嘘みたい。

そして再び車に戻り、近くの海岸に行った。
ここは橋が見えて本当に綺麗で私のお気に入りの場所だ。

せいじ
ここって景色いいよなー。

うん。あたしここによく来るよ。仕事で色々あったときとか、ここに来て車止めてぼーっとしたり。

せいじ
家から近いしここ良いよなぁ。

そして私達はお酒を飲みながら中学の頃の話になった。

No.62 18/01/05 23:04
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

せいじ
中学の時さぁ、アヤンヌからバレンタインやら手紙やらもらったよなぁ。

そうやな‥


すごく恥ずかしかった。
3年間好きでも惨敗だったから。

せいじ
一年の時の時のバレンタインの時、アヤンヌからチョコ貰ったやん。
あん時めっちゃ嬉しかったわ。
一年の時俺、アヤンヌのこと好きだったから。



嘘やろー!

せいじ
ほんと!席近かったやん。その時から一目惚れで!


そんなん今言われても困るわ!


せいじ
ごめん!でもあの時はまだ子供で‥付き合うとか分からんくてさ‥


私もせいじ君のことは最初は一目惚れだった。でも席が近くになって、喋ってて、目とかもよく合ってて、もしかして両思いかもしれないと思っていた。
でも2年でクラスが変わって、その間にせいじ君に他校で彼女が出来たって噂を聞いた。



他校の彼女は何で別れたん?

せいじ
なんとなく気が合わんかって。
でもさ、その子とは何もしてないんよ。


ほんまに何も??

せいじ
あ、チューはしたよ!でもそれだけ。
俺、今もドーテーよ!



ほんまに?!でもそのあとも誰かと付き合ったやろ?

せいじ
付き合ってないよ。高校行って全然モテんかったし。


確かに、高校で彼女が出来た噂は聞かなかった。
中学の時の親友がせいじ君と同じ高校だったから知っていた。

No.63 18/01/07 23:37
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

なんか凄くせいじ君が可愛く思えて来た。


私はせいじ君の顔をみた。

そして目が合った。

車って、何となく前の景色だか何かを見てて、隣をまじまじと見る事は少ないかもしれない。


私が童貞奪ってあげようか?


No.64 18/01/12 22:20
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

気がついたらそんな事を言っていた。

せいじ
え?!


いやいや‥うそ


せいじ
今奪ってあげるって言ったよな?



言ってない!


せいじ
奪ってーとかキモいけど、お願いします。


せいじ君は私の顔に近づいてきた。


キレイな顔‥
本当に飽きない、キレイな顔。


私はせいじ君の頬に触れた。


ほんま、キレイな顔してる。

せいじ
そんなことないやろ!


ううん。この顔ずっと独り占めしたかった。なんで彼女なんか作ったん?


せいじ
え?中学の頃のこと?



そう。なんで?あんなに好きだったのに。

せいじ
俺も好きだったよ。アヤンヌのこと。



もういいよ。


車では私の大好きな洋楽、TLCのノースクラブズが流れていた。すごくせつないメロディ。


私はせいじ君の唇に吸い寄せられるかのようにキスをした。

No.65 18/01/12 22:29
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

初めはフレンチキス。2人は燃えあがるように長いキスに変わる。

お酒のせいで少しボーっとして、唇だけに体の神経が集中していた。

何分ぐらいキスしただろうか。

せいじ
こんなキスしたのなんか初めてやわ。


そう?


せいじ
アヤンヌはあるみたいやな。



私に任せて‥


せいじ君はキスがあまりうまくなかった。
だから私がリードするようにキスをした。


痛くないように、なめらかにキスをする。
お互いの体温を舌で感じとる。


すごく気持ちいい‥そう思った時、せいふじ君は私の胸を服の上から触ってきた。

No.66 18/01/13 22:38
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

興奮しているのか、激しく揉んできた。
もう少し優しく触ってほしかった。



もう少し優しく触って

せいじ
ごめん。昔から知ってる子の胸触るとか、めっちゃ興奮する!


そこは、昔好きだった子の‥って言葉に変えてほしかったな。と心で思った。
でも私も興奮している。あまり気にしなかった。


下着の下に手を入れ、首筋にキスをされた。


ああ‥


せいじ
柔らかいなぁ‥見た目より胸あるなぁ‥
もうたまらん!


そう言って服をまくりあげ、乳首を吸ってきた。



ああん!!


やっぱり乳首は凄く感じる。気持ち良すぎる。



もっと舐めてもっと触って!


乳首を舐めながら胸を揉んで来る。



あーー!いい!いい!下も触って!


せいじ
どこ触ったらいいん?


はぁはぁ
ここ!

せいじ
めっちゃ濡れてるよ!

指を入れたりクリを触ってくる。濡れてるので凄く滑って気持ちいい。
私もせいじ君の下を触る。

パンツ越しに大きくなっているのが分かる。



舐めていい?

せいじ
お願いします!


せいじ君が凄く可愛くて、念入りに愛撫した。

せいじ
めっちゃ気持ちいい。いきそう!入れていい?


いいよ。入れて!

せいじ君が財布から取り出した、ゴムをつけ、キスしながらせいじ君のが入ってくる。


ああああん!

せいじ
うわやば!めっちゃ気持ちいい!


しばらくしてせいじ君は果てた。


セックスが終わり、少しおしゃべりして家に帰った。


運転しながら、せいじ君とエッチしてしまった。雰囲気に流された‥
きっとせいじ君もそう思ってるだろうな‥


何か複雑な気持ちになった。


No.67 18/01/14 01:36
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

もうせいじ君とは連絡取る事もないんだろうな‥
私からも連絡しずらいし。
少しモヤモヤした。


それから二日後、メールが来た。


仕事おつかれ!急やけど今日ご飯でも行かん?またメールして。


せいじ君だった。

もちろん返事はオッケー。


仕事が終わってからせいじ君の家まで迎えに行った。

そしてご飯を食べて話して、解散。

あの時のことにはお互い触れなかった。

そしてせいじ君は東京に帰った。

私の事は恋愛対象にはならなかった。私も同じだった。

No.68 18/01/14 12:16
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

せいじ君と気まずいまま別れないでよかった。


また毎日、仕事漬けの日々。
入社から1年が経っていた。私19歳。
社内で気になる人が出来た。
たまにすれ違って挨拶はするが名前も、どこの部署なのかも分からなかったが、すれ違う度に気になっていた。


ある日、仕事が終わり、同期の田中君と近くの契約駐車場まで歩いて行っていた。

駐車場が見えると、あの人がいた。車の前でタバコを吸っていた。


私と同じ駐車場だったなんて。


派手な車があるなぁとは思っていたが、私の嫌いな走り屋系の車だった。



田中君、あの人知ってる?同じ会社の人やんなぁ?

田中君
僕の友達よ!先輩やけど。



そうだったん?名前なんて言う人?


田中君
ツヨシ先輩。カッコいいやろ?


ツヨシ先輩は、レイザーラモンHGに似ていて長身。
私は男らしいワイルド系が好きなタイプだ。


田中君
ツヨシ先輩!うーす!

ツヨシ
お疲れ!どこ行く?とりあえずメシ行く?



お疲れ様です。

田中君
あ、同期の市川綾さんです。一緒に終わったんすよ。

ツヨシ
お疲れさん。ほないこうか!


田中君
ほな、市川さんまた明日!


はいまたね!


2人は車で行ってしまった。



No.69 18/01/14 22:31
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私は帰りにコンビニに寄り、お弁当やお菓子を買って駐車場で食べた。
仕事が大体終わるのは21時を過ぎるので、家にはご飯が無い。
なので大体は外食かコンビニだ。
自炊はあまりしなかった。


ツヨシ先輩かぁ。
クールな印象だったけど、どんな人だろ。
でも車のセンスは無いわぁ‥

そう思った。


それからしばらく経ったある日、田中君と共同で作業をしていて22時に終わった。


田中君
疲れたぁー。帰ろっか。俺用事あるし。


えー。彼女ぉー?

田中君
彼女なんておらんよ。ツヨシ先輩と遊ぶんよ。


遊ぶって何するん?

田中君
大体ゲーセン行ってドライブかな?


あたしも行っていい?


田中君
ツヨシ先輩に聞いてみる。


そしてツヨシ先輩に電話していた。

田中君
いいって!駐車場でおるって!

私はこころの中で喜んだ。

No.70 18/01/16 22:27
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

田中君と駐車場に行ったらツヨシ先輩がいた。


お疲れ様です。すみません私も‥


ツヨシ
いいよ!ほないこかぁ!

ツヨシ先輩の車は、2人しか乗れないので田中君の車でドライブにいく事に。

地元で有名な山に行った。山の上から見る景色は抜群だった。


ツヨシ
綺麗やなー!


田中君と私
凄くキレイですねー!

季節は1月だったのでとても寒かった。


帰りにファミレスでご飯を食べて帰った。

それから二週間後、また3人で遊ぶことになった。

ゲーセンでビリヤードやダーツで遊んだ。
そして帰りに番号とメアドを聞かれたので交換した。

交換したものの、私もツヨシ先輩からもメールや電話などしなかった。

No.71 18/01/18 22:51
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

昼の休憩の時に携帯を開くと、ツヨシ先輩からメールが来ていた。

なんだろ珍しいな‥

ツヨシ
今日仕事終わったらメシでもどう?


いいですよ!じゃぁ22時に駐車場行きましょうか?

ツヨシ
了解!

ツヨシ先輩と2人でご飯なんて行った事なかったので少し緊張するけど、思いがけない楽しみができてウキウキしてきた。

そして時間になり、駐車場に向かった。

ツヨシ先輩が車の中でタバコを吸っていた。


お疲れ様ですー。

ツヨシ
お疲れ様。俺の車乗る?


一瞬固まった。嫌だったけど嫌とは言えなかった。


はい!それじゃ失礼しますー。

乗ってみたらものすごく車高が低かった。そしてシートは専用の硬いレース用のシートだった。

ツヨシ先、
シートガチガチやろ!


はい‥硬いですね。
もう少し後ろ下がりますか?

ツヨシ
ごめん下がらんのよ。



そうですか‥

車は爆音と共に走っていった。

No.72 18/01/19 23:34
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ツヨシ
パスタが美味い店があるからそこでいい?



はい。

車はめちゃめちゃ揺れて、車酔いしたまま店に着いた。


その店は一度行ったことがあった店だった。

ひと通りメニューに目を通し、ナスのミートスパゲティにした。
ツヨシ先輩は何故か落ち着かない感じで、周りをキョロキョロしていた。


どしたんですか?

ツヨシ
いや、なんでもない。

ご飯を食べ終え、店を出た。

ツヨシ
ここからおれんち近いけど、おれんち来る?

そして私たちはツヨシ先輩の家に向かった。

No.73 18/01/19 23:41
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

汚い感じのアパートだった。

ツヨシ
古いやろ、このアパート。


年季入ってますねぇー。

ツヨシ
家賃三万やからなぁ。

そしてコタツに入ってテレビを見ていた。

コタツは、なぜか電気をつけていなく、とても寒かった。
冬の2月、1番寒い時に意味不明だった。
ツヨシ先輩は布団に入ってテレビを見ていた。

たまにチラチラこっちを見ていた。



なんですか?

ツヨシ
え?!


チラチラ見て‥

ツヨシ
いや、寒くないかなぁーと思って。


寒いです!コタツ電気いれないんですか?

ツヨシ
コタツ、コンセントが壊れてるんよ!


えー!

ツヨシ
こっち来る?

ツヨシ先輩は布団をめくって言った。


うーん、はい!

ツヨシ先輩はびっくりした顔をしていた。

No.74 18/01/20 23:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

布団に入りしばらく2人でテレビを見ていた。
番組が終わり、無言になった。


…………


ツヨシ
市川さん、手繋いでもらっていい?


はい。

2人とも上を向いたまま手を繋いでいた。

ツヨシ
俺、市川さんの事好きやわ。


私も好きです。

ツヨシ
ほんまに?


好きじゃないと布団になんか入りませんて!

ツヨシ
よかったー。今日も誘い断られたらどうしようと思った。


私の事いつから好きでいてくれたんですか?

ツヨシ
好きになったのは何回か遊ぶようになってからやけど、前から気になってた。


会社でたまにすれ違ってましたもんね?

ツヨシ
うん。その時から‥


私もです!

手をきつく握りあった。

ツヨシ
何か市川さんは不思議な雰囲気醸し出してるわ。後ろ姿にも出てる。


ツヨシ先輩は、クールな印象でした。
でも何回か話してるうちに、優しい人なんやな、と思いましたよ!

ツヨシ
そうかー?


優しくないんですか?

ツヨシ
今は気が弱くなってるなぁ。


なんで?

ツヨシ
実は俺、薬飲んでて。精神安定剤。


そうなん?

ツヨシ
でも市川さんといたら、飲まんでいいようになるかも。そんな気がする。


飲まんでいいよ。

ツヨシ先輩が上にきて、キスをした。

No.75 18/01/22 22:22
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ツヨシ
綾って呼んでいい?


うん…

ツヨシ
綾の唇柔らかいな…


ツヨシ先輩のもな…
あ、あたしなんて呼べばいい?

ツヨシ
なんでもいいよ。


じゃぁ、つーちゃんていうのは?

ツヨシ
いいよ。可愛いなつーちゃんとか。

※ツヨシ以下つーちゃんにします。

行為が始まり、ついに挿入となった時。

つーちゃん
コンドーム、探すから待って。


うん…

つーちゃんは引き出しを開けたり、裸でウロウロと探していたが見つからないみたいだった。

つーちゃん
車にあるかもしれないから見て来る。

そう言って服を着て出ていった。
正直、もう気分は冷めていた。どうでもよくなっていた。

こういう時、男側は探しても見つからないからもういいわ。セックスやーめた。とはならないのだろうか?などと考えていた。


No.76 18/01/26 23:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

つーちゃんが帰ってきて、行為が終わり、布団の中でまったりしていた。

セックスが終わると、今までテレなどでよそよそしかったのが、何かに解放されたかのように気分が軽くなる事がある。

それは彼も同じだったようだ。

つーちゃん
なぁ綾、実は俺、綾に言わなあかんことがあって…


何?

嫌な予感がする…

つーちゃん
俺、彼女がおってもうすぐ入籍するねん。



???????
どういうこと?ていうか、彼女おったん?

つーちゃん
うん、ごめん。
それで、その彼女、妊娠してる。


びっくりしすぎて声が出てこない。

No.77 18/01/30 09:57
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

つーちゃん
黙っとくつもりはなかった。ほんまにごめん。


で、どうするん?これから‥

つーちゃん
俺、今気づいた。綾のこと、ほんまに好きになってたって。
でも正直、どうしたらいいのかわからん。彼女とも…

私達はそれから無言になった。
どのくらい時間がたっただろうか‥


彼女とのこと、色々教えて。

それから彼女と出会った経緯など今までを聞いた。

彼女は高校からの同級生で、4年の付き合いになるらしい。結婚するつもりだったが、妊娠がわかり、今5ヶ月だという。
彼女とは、高校卒業後一緒に住む約束をしていたが彼女の父が娘大好き、彼女もお父さんが大好きで今も彼女は実家に住んでいる。つーちゃんは早く一緒に住みたかったが、もう少し待って、待ってと先延ばししてきた。
そして2人はなかなか同棲できないのに、義父からは色々と難癖をつけながら住むマンションを探せと言ってくる。
結婚の家財道具、マンションの費用も、嫁に行くのでつーちゃん側が全て持つのが当然、と義父、彼女に言われ、その不満が募って精神安定剤を飲むようになったというわけだ。

No.78 18/02/04 22:30
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

それにしてももっと早く知っておきたかった。


何で早く言ってくれなかったん!

つーちゃん
ごめん。まさか綾とこんなんになると思ってなかったし‥


とりあえず、しばらく会わんとこう。これからどうしたいのかが分かったらまた連絡して。

つーちゃん
わかった。俺の事待っといてくれる?


うん。待っとく。

それから私達はしばらく会うのをやめた。


No.79 18/02/04 22:41
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私は決して一途な性格ではない。
でもこの時はつーちゃんの事を待とうと思った。
つーちゃんからはたまに少しの電話とメールがあった。
電話では、つーちゃんは私に新しい人が出来ないか不安がっていた。

つーちゃんからのメール
俺は綾の事だけを好きやから。会いたいよ。

私はこの言葉だけで、不安も心配も無く、毎日を普通に過ごしていた。
でも日に日に彼女のお腹は大きくなる。
どうするのか‥


彼女には、私の名前は出してないが好きな人が出来たから別れたいと言ったらしい。

彼女は泣いて謝って来た、そして一緒に住みたいと。
でも二人は一緒に住む事はしなかった。
別れることもないまま時は過ぎていった。

彼女は妊娠してお腹に赤ちゃんがいる。気が滅入って体を壊したりしたら‥と、いらない心配をしていた。

私はどうしたらいいのかわからなかった。


No.80 18/02/05 23:34
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

毎日を過ごしていたある日、つーちゃんから電話があった。ちょうど私の仕事が終わる時間だった。



もしもし。

つーちゃん
話ついた。
彼女とはちゃんと別れた。


彼女、納得してた?

つーちゃん
うん‥何回も話合って二人で決めたから。俺は月々の養育費払っていく。


そうか‥つーちゃん住む所は?

つーちゃん
兄貴が住んでたとこに住む予定‥兄貴、最近結婚したから新居に住むから‥


そうか‥‥

つーちゃん
綾は、待ってくれてたん?


うん。待ってたよ。

つーちゃん
俺と付き合ってくれる?


うん。付き合お。

それから私達は正式に付き合う事になった。

No.81 18/02/08 22:53
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

付き合い出して、私はつーちゃんちに泊まる事が多くなった。
私はまだ未成年。親も心配するので、職場から近い同僚の家に泊まっている事にしていた。
信じていたかは分からないが、それなら、とあまり口出ししてこなかった。


夜、二人で家でテレビを見ていたら電話が鳴った。

つーちゃん
もしもし‥
そうか、今から行く。

電話を切る。


どうしたん?

つーちゃん
もうすぐで産まれるらしい。行ってくるから。


うん‥気をつけてね。

そして夜中に帰ってきた。
玄関に行くと、つーちゃんは玄関に立ったまま下を向いて泣いていた。

つーちゃん
こども‥女の子だった‥。

泣いているつーちゃんがアホらしかった。


何泣いてるん?自分で決めた事やろ?

すると思いっきりビンタされた。

そりゃ怒ると思う。私がこんなセリフを言うのもおかしいし。

No.82 18/02/11 22:30
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

つーちゃんは、本当にたまにだが私に暴力を振るう時がある。

一度、しょうもない喧嘩で口論になり、私が大声で責めた。すると、ビンタして首を締めてきた。
私はびっくりしすぎて初めて過呼吸になった。

過呼吸はびっくりしたり、精神的ダメージが強い時に起こる。呼吸で吸って、吐く時が出来ない。
吸って、吸って、吸って、吐けないので本当に苦しくてパニックになった。
つーちゃんはびっくりして背中をさすってくれたりしたけど。


No.83 18/02/11 22:45
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

つーちゃんはお金がないない、といつも言う。
給料が手取り13万、養育費に家賃とお金が残らない。

つーちゃん
俺、仕事辞めようと思ってる。


辞めてどうするん?

つーちゃん
知り合いの店で、料理人を募集しているからそこにいこうと思う。

書き忘れていたが、つーちゃんは実は料理人。


給料は??

つーちゃん
18万は手取りあるぐらいって!


いいねぇ!いつから行くの?

つーちゃん
仕事明日退職願出して、来月から行くよ。


そっか。会社で会えなくなるん、ちょっと寂しいな。

つーちゃん
ほんまやなぁ!

そういって私達はイチャイチャした。

結局仲がいい。


No.84 18/02/14 22:50
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

そしてつーちゃんは退職し、すぐに新しいカフェで働き出した。
つーちゃんはテキパキしていて、器用だ。仕事も多分できると思う。

口癖は、『段取り』だ。
友近のネタの西尾さんじゃないが、段取り段取り言っている。

例えば、休みの日にする事がたくさんあるとして、ひとつひとつをいつまでに終わらすかにかけている。
出来なかったら
段取り良く出来んかったわと、一人怒っている。


休みは週に一度。帰ってくるのも大体深夜。
何度か心配になり、夜中につーちゃんが働くカフェに裏口から覗いた事もあった。
でも本当にちゃんと仕事していて、忙しく働いているつーちゃんに申し訳なくなった。
そして覗きを辞めた。


No.85 18/02/17 22:38
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

つーちゃんは、基本優しいが車の運転になるとものすごく気が荒くなった。
私が運転をしていて隣につーちゃんが乗っている時なんか、運転の仕方にこまかく口出して来る。
なので私が運転するのはやめた。

一度、つーちゃんが運転する前を走っていた車が急ブレーキを踏んだのでぶつかりかけた。
本当に危なかったのだが、つーちゃんは許せなかったらしく、その車を追いかけた。そして信号で止まった時に、いきなり車から降りて前の車の運転手の方にツカツカ歩いて行った。
そしてドアをあけ、

こらクソババァ危ないねん!

と大声でキレに行っていた。
運転してるのはおばさんで、焦って何回も頭を下げているのが後ろから見えた。

これにはドン引きだった。

あと、夏はいつもタンクトップ。
つーちゃんはタトゥーを入れていたのだ。
私はタトゥーをしている事は別にいいのだが、ある程度隠してほしかった。

また別の日に車を運転していて、バイクのおじさんと接触しそうになった。
おじさんが悪いのだが、これまた追いかけて、

おいおっさん、危ないねんこら!

するとおじさんは、

なんやとこらー!誰にものゆうとんねん!

するとつーちゃんは窓からタトゥーをしている腕を出しておっさんを睨みつけた。

するとおっさんはすぐにすんませんと謝ってきた。

これにもドン引きした。

No.86 18/02/19 23:01
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

今住んでいるところは、とても古くてゴキなどの虫が真冬にも現れてくる。

アパートがつーちゃんの姉のコネで安く借りられるという事で、そのアパートにうつる事に。

そして私達は同棲する事になった。

つーちゃんは新しい仕事でお金は少し増えたけど、まだお金が無いと口癖のように言っていた。

だから私も平等に生活費を分担することにした。
つーちゃんが月4万の家賃、電気代。
私がガス代と食費を。

私は転職してショッピングモールの子供服屋で働いていた。
この時21歳。

給料も手取り14万と多くない。
毎日のバス代、生活費などで貯金などできなかった。
仕事が終わって家ついてから、車でスーパーの半額のお惣菜を一人で買いに行っていた。

お互い休みの日などはいつも外食。もちろん私が支払い担当。

少しでも生活費を減らそうと、私のお弁当はご飯だけにして、おかずは少しを社食で買う。
朝ごはんは食べない。そして定期のバスを買うのをやめて帰りは40分歩いて帰った。
体重はみるみる痩せていき、42キロほどになった。
体力もなく貧血で、エスカレーターを登っている時いつも後ろに倒れそうになった。

つーちゃんは料理人だが、家で一切料理をしなかった。

つーちゃんは仕事を辞め、次は派遣の工場で働き出した。



No.87 18/02/21 23:16
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

頑張って切り詰めて、生活をする。だけだ休みの日は外食。


今考えたら若くて綺麗な時にこんな生活して何が楽しいんだとなるが、その時は幸せだった。
大好きな彼と暮らせて、ご飯が食べられる。休みの日が会ったらどこかに出かけれる…はずだったが、休みの日に遠出なんてした事がなかった。

だがつーちゃんと付き合って三年、初めて日帰りでUSJとルミナリエに行くことになった。
私が乗っているバスに、この広告があった事言ったら、いこうよ!といってくれたのだ。
すごく嬉しくて、ルンルン気分で予約した。

No.88 18/02/22 00:47
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

当日、USJ行きのバスではウキウキだった。だが、会話がない…
仕事の事を聞いても話はすぐにおわってしまう。
つーちゃんからも私に何かを聞いて来たりする事はない。
つーちゃんは、自分の事は饒舌に話すが、人に聞いたりする事はしない人だ。
なのでつーちゃんは、例えば私の職場の人の名前なんて一人も知らないし、私の好きな色も知らない。

USJのアトラクションで並んでる時も、会話は無い…。

そしてイルミネーションを見て、バスで家に帰った。

それから何日かした後、ケンカになった。


つーちゃん
どうしよう…来月の車の税金が払えん!


いくらくらい?

つーちゃん
7万…

つーちゃんは車を買い替え、中古の外車にしたので高い。


高いね…お金置いとかなかったん?

つーちゃん
USJ行ったからよ!もうUSJなんか行くんやなかった!


……

何も答えれなかった。

そして私はつーちゃんにお金を貸した。


No.89 18/02/26 22:24
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

このUSJになんて行くんやなかったの言葉は本当にショックだった。
贅沢もしていない。
お金が無いというので、プレゼントを渡しあうのをやめた。

恋人らしい事なんて今考えたらほとんどしてなかった。

それにお金を男性に貸したことなんて初めてだった。
借りるところがないので、消費者金融のATMで借りるというのだ。だから仕方なかった。





No.90 18/03/01 22:49
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

そんな生活の中で、私はもうつーちゃんのことが好きなのかも分からなかったが、休みがかぶった時は他の予定も入れずに、つーちゃんと過ごしていたのだから少なからず情はあったのだろう。


そんな時、職場で仲良しの同僚の富田さんとご飯に行くことになった。
富田さんは同い年で話せば友達の友達ということが分かった。
田舎は狭い。同い年なら特に誰かが繋がっている。


仕事が終わり、オシャレなバーに行き色んな話をする。
私はブリトニーが大好きで、富田さんもブリトニーが好きだったので盛り上がった。
当時ブリトニーの真似をして髪をロングでゆるくウェーブをつけていたなぁ。
メイクも真似してタレ目風にしたり。

なのでよく、
市川さんがブリトニーに見えてきたよ!!
と二人で笑った。

富田さん
次はどこ行くー?


バーで飲まん?

富田さん
私お酒飲めんけど、付き合うよ!

そして繁華街にあるバーに入った。



No.91 18/03/03 23:19
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

お酒は強いのは飲めない。記憶を無くしたことも無いし、お酒で失敗した事も無い。
こんな私だから、バーというものにあまり行ったことが無かった。居酒屋やカフェバーにはよく行ったけど。

そのバーはビルの4階にあり、エレベーターが開くと細い廊下があり、その先には広いプレイスペースがある。
ビリヤード、ダーツ。そして奥にカウンターがあった。

私達は初めてなので分からないけど、なんとなくカウンターに座った。
カウンターの奥にはいろんなお酒がキレイに並べられていた。
お酒を作るバーテンダーのお兄さんが3人。
皆なかなかのイケメンだ。
ボーイズバーではないが、ここは店員さんが全員男性だということだ。

店員さんが話しかけて来た。

店員さん
いらっしゃいませ!何しましょう?

私はカシオレ、富田さんはノンアルコールカクテルを注文した。

No.92 18/03/03 23:39
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

店員さん
お2人ここ初めてですよねぇ?

私達
そう。

店員さん
2人はどういう友達なんですかー?

私達
職場が一緒よー。

店員さん
えー、何系の仕事してるんですか?

など、フレンドリーに話して来てくれたので私も富田さんもすぐに打ち解けた。

次の日は仕事だったので、早々に切り上げ、家に帰った。

そして週に2回くらい、私達はこのバーで飲んだ。
飲んだと言っても私だけなのだが。

富田さんはお酒が飲めないので、私が奢るのが増えた。

というのも、私がバーに行きたかった。

1人では行けないのでいつも富田さんと。

私は店員さんに恋してしまった。

No.93 18/03/08 00:37
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私はバーに週一、多い時で週二で通った。
1人ではさすがに行けなかったので、富田さんを誘って。
富田さんはお酒を飲めないので、ノンアルコールカクテル。大体は私が奢っていた。

店員さんの名前は爽(そう)。
名前の通り、爽やかで背が高くてモデル体型。笑顔が似合う爽やか君だ。

彼は私より3歳年下だった。
でも話をしていると落ち着いていて、年下なんて感じさせなかった。


No.94 18/03/09 00:04
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

お店に行くまでの間、ものすごくドキドキする。早く会いたい。
そしてお酒を作っている姿を見て、きゅんとなる。
ほかのテーブルのお客さんを相手していると気になる。
きっとモテるに違いない。
私の他に彼を目当てにしてるお客さんもいると思う。

私の職場は女性ばかりで出会いなんてない。
やっぱり環境などで出会いのない人はこういうイケメンばかりの店で好きな人ができるんだろうなぁと考えていた。


といっても私につーちゃんという彼がいるのだけど。でも正直、つーちゃんの事なんてどうでもよかった。私が今好きなのは爽くんなのだから。


お店に行きだして3ヶ月が過ぎようとしていた。

またお店で私、富田さん、爽くん、もう1人の店員さんと話していた。


このあとカラオケいかん?明日綾ちゃんとマイちゃん休みやろ?
※マイちゃんは富田さんのこと


いくいく!このあとって終わるの何時ぐらい?


店終わってからやから3時ごろになりそうやけど。
3時ごろでもいい?


いいよ!富田さんは?

富田さん
私も行きたーい!

ものすごく嬉しかった。
皆でカラオケとか、緊張するけど!

そしてカラオケに。
私は途中でトイレに立った。

するとトイレ出口で爽が壁にもたれていた。


びっくりしたー!爽くんどしたん?


タバコ。吸いにいこ!

富田さんは吸わない。
私は爽くんに促され、近くの空の部屋に入った。


No.95 18/03/13 00:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )


楽しんでる?


楽しんでるよ!爽くんは?


めちゃくちゃ楽しい!今日何時までいれる?


何時でも!明日休みやしー。


そうやな!なぁ、今度は2人でご飯いかん?行きたいとこあんねん。

一瞬、体が宙に浮いた気がした。


うん!

びっくりしたのと恥ずかしかったのとでうんしか言えなかった。
もっと何かあったやろ‥と後で後悔した。

私達は部屋に戻った。

楽しいけど、なんかそわそわして落ち着かないんやけどなぁ‥



No.96 18/03/19 23:00
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私達は帰りに連絡先を交換して別れた。

家に帰ってテレビをつけた。お風呂入って寝よう。
つーちゃんは夜勤で居なかった。

お風呂のお湯を沸かしに行く。沸かすというか、このアパートはお湯が出ないので、お風呂に水を貯めてからトッテのようなハンドルをまわして、ゆっくり水を湯に変えるという作業をしなければならない。時間もかかる。

シャワーもないので洗面器で汲み、髪を洗わないといけなく、髪の長い私は時間もかかるし大変だった。
そしていつも右手がパンパンになった。
お湯とシャワーというのがどんなに素晴らしい物かを考えさせられた。


私は待っているときに爽くんにメールした。お礼のメール。

少しして返信があった。

こちらこそありがとう。おやすみ。


シンプルだがめちゃくちゃ嬉しかった。本当に恋するって、何歳でも何回でも幸せな気持ちになる。

この先が見えなくても。






No.97 18/03/19 23:20
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ある日、私はまたバーに行った。

顔見知りの店員さんが来た。

店員さん
お姉さん、最近よく見るけど、誰か目当ての子いるん?


目当てってゆうか…

富田さん
この子、爽君が好きなんよ。


ちょっと!

本当に恥ずかしかった。

店員さん
うっそー!またぁ?
あいつ、ほんまモテるわぁ。


モテるんですか?

店員さん
うん。女コロコロ変わるし。すごいよアイツは。

何がすごい?!
ていうか女コロコロ変わる!?
どういう意味?!
今も女いるん??

一瞬で頭がいっぱいになった。


店員さん
爽、今買い物行ってるから、もう少ししたら帰ってくるから。


私は富田さんとダーツをして気を紛らわした。
気になる…けど、それよりももう少ししたら爽君が戻ってくる。
ドキドキしていた。
本当に心臓がバクバクして苦しいくらい。

爽君が来た。

私は行くことを言っていなかった。

爽君
よっ!来てたん?メールくれたらよかったのに。


びっくりさせようと思って。

爽君
店が暇になったら行くから遊んでて!


うん。がんばってね。

後ろ姿の爽君を見送る。
やっぱりかっこいい。ため息がでる。

富田さん
ほんま、だだ漏れやなー。


何が?

富田さん
市川さんが好きな事!わかりやすいわぁ。ニコニコしてー。


うそ!わかる?
バレてるかな?

富田さん
バレてんちゃう?本人にも。


うそやろー!どうしよー。

キャーキャーいいながらダーツをした。

No.98 18/03/19 23:43
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

爽君ともう1人店員さんと4人でダーツをして、カウンターに戻った。
富田さんは次の日仕事だったので帰った。
私は休みだ。


ダーツ楽しかったな。ていうか綾ちゃん下手すぎー。


あははー。初めてやったしなぁー。


明日仕事は?


休みでーす。


この後飲みにいこっか。


…うん!行く!

という事で、行くことに。
ただ彼は深夜三時まで仕事。私はお店でギリギリまで待って、近くのコンビニで待ち合わせする事に。


彼が来た。



おまたせー!
ほな、いこか!

爽君は歩くのが早くて私は足早に追いかけた。

隣歩きたいなぁ…
そう思った。

お店に着き、ご飯を食べた。
私はすでにほろ酔いだったが、もう少し飲もうと思った。


この後、俺んちいって飲み直さん?俺んち、すぐそこよ。


うん。

少し戸惑った。
早いんじゃないかと、一瞬。
でもそんな戸惑いより、好きな気持ちの方が強い。



お酒は家にいっぱいあるから。いこ。

爽君は手を差し出して来た。


私はほろ酔いで、爽君にもほろ酔いだった。
手を握ってついて行く。

多分、はにかみながら。


No.99 18/03/27 22:53
綾 ( 30代 ♀ XebKh )


着いたよ。

そこは3階建てのアパートだった。
部屋を開けると、すごくオシャレだ。
キッチンがバーカウンターみたいになっていて、部屋は全で間接照明でうっすらと明るくしてある。


オシャレな部屋やなぁー。きれいにしてる。


そう?なんか飲む?俺ビール飲みたいし。そこ座って。


なんでもいいよ。

カウンターキッチンの椅子に座って出されたカクテルを飲む。
こんな、部屋で作ってくれたお酒を飲むなんて始めてで新鮮な気がした。


爽君の部屋にはCDがたくさんあった。


ブリトニーかけてくれる?


いいよ。

大好きな曲でテンションが上がる。

爽君の部屋で、横並びで飲みながら話をする。
すごく幸せ。
気分も良くなってきた。緊張も解け自然と笑顔が増える。



かわいいなぁー綾ちゃんは!

見つめて来る視線にドキッとして目をそらす。
すると爽君が抱きしめてきた。

ドキドキドキ…
怖いくらいドキドキする。

No.100 18/03/27 23:07
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

爽君は私をゆっくり押し倒し、キスをしてきた。


ダメダメ、あかんて。


なんでダメなん?いや?

そう言いながら首筋にキスをして来る。


嫌じゃないけど…

(嫌じゃないけど、まだこうなるのは早い気がする。でも家に来たらこうなる事も予想できたはず。
それに本当にに嫌なら、ダメじゃなくてやめてと本気で言うだろう。)



俺、綾ちゃんのこと好きなんやって!綾ちゃんは?


私も好き。

強い力で抱きしめてきた。
何か…もういいや。私は爽君が好き。
それでいいやん…


私も強く抱きしめ返した。

私の大好きな曲が流れている中で、爽君の匂いに包まれて、爽君のベッドで抱かれている。
本当に信じられない。

お酒で頭はクラクラ、気分もフラフラしているがそれがとても心地よかった。


No.101 18/04/01 23:58
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私たちは結ばれた。
そのあと、2人裸のままタバコを吸った。
私はシーツで体を隠している。


綾ちゃんて…うまいよな。


なにが?


いろいろ。


爽くんより3年早く生きてるからね。


どう言う意味?


3年離れてたら世界ちょっと違うよ。


意味わからん!笑

2人で笑った。
そして私達は寝た。もう朝7時だった。

目が覚めたのは一時間後だった。

飲み過ぎたお酒のせいであまり眠れなかった。アイメイクも汚くなってないかな、とかも気になった。何となく、付き合ってないのに一緒に朝を迎えるのが恥ずかしくて、私はそっと着替えて爽くんの家を出た。


携帯をカバンから出してみると、着信履歴が10件。
つーちゃんからだった。

No.102 18/04/02 00:07
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

つーちゃんには私がどこに行くとかも、どこにいるとかも何も言ってなかった。
私は完全につーちゃんの存在をスルーしていたのだ。

あんなにつーちゃんのことばかりで、つーちゃんを第一に考えていたのに、もう休みを合わせる事も無くなった。

それに、触られるのも嫌になってしまった。
セックスするのも嫌になって、断ってばかりだった。


私はつーちゃんに掛け直す事もなく、家に帰った。


私が家に着かドアを開けると、つーちゃんはパソコンのゲームをしていた。


ただいま。

つーちゃん
おかえり。どこいってたん?


友達と飲みにいって、そのままそのこんちで寝てた。

つーちゃん
あっそう。

つーちゃんはそれ以上聞いて来なかった。

No.103 18/04/02 00:16
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私はシャワーを浴び、そのままベッドで寝た。

どのくらいだっただろうか。

違和感を感じて目を覚ましたら、つーちゃんが上に覆い被さって、私の服を脱がしていた。


やめて!

つーちゃんは無視して続ける。
私の力では振りほどけない。

もう一度大きい声で言った。

やめてよ!!

つーちゃん
何であかんねん!
もうずっと拒否るやん!何なん一体!


ごめん…

つーちゃん
もう別れる?

正直ほっとした。
つーちゃんから言ってくれたことに。


うん。別れよ。

私はそれだけ言ってリビングに行くと、つーちゃんが寝室で暴れている音が聞こえる。
壁を蹴ったり殴ったり、物をなげたり…

私は耐えきれず家を出た。


No.104 18/04/07 22:21
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

つーちゃんはすぐ物に当たる。
壁を叩いたり蹴ったり扇風機を蹴り飛ばしたり。
この前も、私の実家に行く時、何回も通った道なのにつーちゃんが道を間違えた。
私は
そこ左じゃなくて右だったのに!何で道覚えんの?

と言ったらいきなりアクセル踏んでUターンした。前の走る車の時だ。

私の言い方も悪かったのだが。

つーちゃんはやはり少しナイーブな面がある。


時間は昼12時過ぎ。
爽から電話が鳴った。



もしもし!


おはよー。綾ちゃんいなかったから焦ったよ。家帰ったん?


そうなんよごめん。
用事思い出して。


わかった。
じゃ、俺用意して仕事いくから。じゃあね!

電話を切った。


次はいつ会えるんだろう…




No.105 18/04/07 22:26
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私は車で時間を潰して、アパートに帰った。

駐車場を見たがつーちゃんの車は無かった。
つーちゃんは土日が休みで今日は休みのはずだが出掛けてるみたいだった。


私は鍵を開け部屋に入った。

とりあえず必要最低限な物だけを持って実家に帰ろう。


そしてそのまま実家に帰った。



No.106 18/04/07 22:46
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

実家に着いたがつーちゃんから電話は無い。


ただいまぁ。


今日休み?荷物持ってどしたん?


うん休み。今日は泊まってここから明日の仕事行くから。


彼とケンカでもした?



別れたんよ。また職場から近い部屋借りるから、それまでお願いします。


ほんまに別れたんかいな。ケンカしただけちゃうん。

母はニヤニヤしながら掃除していた。


私はもうつーちゃんとは別れる。そう決めた。

つーちゃんから連絡はないまま、次の日、私は仕事の帰りにアパート仲介のお店に出向いた。


初めての物件探し。
不安など無く、私にはワクワクしかなかった。
初めての1人暮らし。自分で決めて自分で生活する。


パソコンで見た部屋を印刷してあったので割と早く部屋を探した。

お気に入りの三件。
すぐに部屋の下見に行く。


次の日、築3年、外観もオシャレで1Kの物件に決めた。
契約も済ませ、三日後には入居可能だという。


あと、やらねばならないこと。

つーちゃんの家に荷物を取りに行く事だ。

No.107 18/04/15 23:10
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

その日の晩に爽から電話があった。

話の内容は、今度家に遊びに来ないか、という事だった。私は喜んでOKした。
次は、ご飯を挟むことなく家なので、私の事も一度かぎりの…とかではないんだと思った。


私はこれを希望に、日々を過ごす事にした。

そしてつーちゃんにメール。

明日荷物取りに行ってもいいですか?


わかった。


とだけ返信があった。




No.108 18/04/15 23:19
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

次の日、仕事が終わりつーちゃんのアパートに向かった。

車がある…

部屋に入ると、つーちゃんはこちらをチラリとも見ず、パソコンのゲームをしていた。

私は早くこの場を立ち去りたくて、無言で荷物を持ってきた段ボール箱に入れる。


じゃぁ、行くな。

つーちゃん
うん。

やはりこちらを見ない。

私はそのまま家を出た。

あっけなくつーちゃんと別れたが、あまり何も考えなかった。
私の頭にあるのは、新しい家と、爽だけだ。


No.109 18/04/17 23:37
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

荷物を持って中に入る。
ここには何もない。カーテンも、ラグも、鍋も何も無い。

何を買おうか置くかを考えただけでウキウキする。次の休み、夜は爽くんとデートなのでそれまでにそろえたらいいや。


カーテンの長さなどを測って準備。

そして約束の日。

ソワソワして朝早くに目が覚めたので、そのままシャワーをして買い物に。


ラベンダー色のオシャレなデザインのカーテンにラグを買った。
トイレも可愛いマット、それに調理器具を買った。
お金の事も考えてリサイクルの洗濯機など家電も。


夕方に帰って、メイク、お気に入りのジーンズに履き替え、髪も軽く巻いて香水ふって車に乗り込んだ。


爽くんの家の近くの駐車場に車を止め、歩いて向かう。
爽くんの家は繁華街の裏通りなので急に静かになり、それがまた緊張感を増した。


ドキドキしながらピンポンを押した。

早かったなぁ。

笑顔の爽くんの後ろには1組の男女がいた。

え?2人きりじゃないん?
てゆうか誰?!

心の中で思いっきり突っ込んだ。


私は気づいたら車に向かって走っていた。

なんで友達がいるのに私を呼んだ?
もしかして私も爽くんにとってはただの友達ってこと?
見ず知らずの子達と仲良くしなあかん?
てゆうか、友達もあるけどって普通言うやろ!!

いろんな事をぐるぐる考えていた。

No.110 18/04/17 23:46
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

今考えると、なぜそんなに落ち込んでいたのか?と思うが、その時は、爽くんに恋心を抱き過ぎて、何もかもを求めていたのだ。


爽くんから電話が鳴った。気まずい…私は逃げてしまったのだから。爽くんにとってみたら意味がわからないだろう。


もしもし…


どしたん?いきなり?なんで帰ったん?


さっきのは誰?


ツレやけど。皆で遊ぼうと思ったのに。



そうなん。だったら先に言って欲しかった。


何その言い方。意味わからんわ。


私はとっさに電話を切った。
冷たく言い返されるのが怖かったから。
いつもと違う怒った爽くんが怖かったから。


私はそのまま電源を切って、一人でマクドナルドのテイクアウトを車で食べた。

No.111 18/04/17 23:56
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

何してるんやろ。あたし。


テレビを買い忘れた。
静かな部屋に座った。


こういう時は電話だ。

私は小学生の頃からの親友、チカに電話をした。


私は一人暮らししたこと、彼氏と別れた事などを報告。
爽くんの事は言わなかった。

話は弾み、きづいたら2時間も経っていた。
チカとの長電話は楽しい。
本当に気をつかわない。

友達に、アンタと呼べるのはチカだけだ。


たまにムカつく事を言うが、スルーもできるようになった。
私も大人になったかな。


いや、なってない。


爽くんからは電話もメールもこの日から無くなった。
私も店にも行く事も無く、ただ日々が過ぎて行った。

No.112 18/04/22 00:23
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

この時22歳の私。
今しかできないことがしたい。
彼氏もいない。
新しい自分になりたい。


考えた結果…

キャバクラで働こうと思った。

キャバクラとスナックやラウンジの違いなど分からなかったが、自分なりに勉強して、キャバクラで働きたいと思った。



No.113 18/04/22 00:29
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

無料の求人雑誌を何冊も読みあさり、そのうち1つだけ面接に行った。


時給3000円。ドレス無料貸し出し有り。
お酒飲めなくてもオッケー。


お酒の作り方は、結婚式場で経験したので大丈夫だった。



翌日、面接合格の電話を受け取った。


私は子供服販売の仕事を辞めていたので、この電話の翌日から働き出した。

No.114 18/04/22 22:56
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

ドキドキして出勤。
裏の楽屋に通される。

店長
ここにあるドレス、どれでも好きなの着ていいから。

私は黒いロングドレスを選んだ。

ロングドレスなんて生まれて初めて着た。
髪の毛は出勤する前に近くのサロンで巻き髪にしてもらった。

黒髪ロングに黒いドレスに少し褐色の肌。
魔女みたいだ。
あ、魔女は色白か。


No.115 18/04/22 23:09
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

オープンになると楽屋にいた女の子達は店内に入り、入口側の席に座る。
オープンは20時なのでまだお客さんは来ない。


たまたま私の横に座った、赤いドレスの子に話しかけられた。


赤いドレス
今日からなの?


はい。今日からです。

赤いドレス
お姉さん何歳?


22です。おいくつですか?

赤いドレス
ハタチ。


若いですねえ!

赤いドレス
ここは19、20歳が多いよ。


びっくりした。
皆若すぎる!

どうやらこの店はほとんどが年下らしい。
あとなんとなく、上下関係もなさそうな感じだ。他の子も皆タメ口で話してる。
だから私も敬語はお店の人だけにしよう。



そうこうしてるとお客さんが来た。

キャバクラはお客さん1人につき、女の子1人だ。だから暇をしてるお客さんは居ないのだ。


私は緊張していたが、どうにかお客さんと喋れた。

初めて会う人に何を喋ればいいのだろう。
超人見知りなのにこの仕事を選んだ私って…

喋ってくれる人は楽だが、全然喋らないで、ムスっとしている人もいる。
一体何しに来たのか分からない。
もう知らん!と私も喋らず、10分ほど会話ゼロとかもあった。



No.116 18/04/22 23:26
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

仕事は週に5日入って、大体終わるのが2時か3時だった。

そして自分の車で帰る。

お酒は飲まず、ウーロン茶ばかり飲んでいた。
今考えると胃が荒れそう。


仕事が楽しくなって来たのは3ヶ月を過ぎるころだった。
私はナンバー2にまで上り詰めていた。

ナンバー1は、私より3つ下のまりなちゃん。
色白小柄のムッチリBODY。
顔は清楚系だがいつも笑顔で愛嬌のある子。


私にも気さくに話しかけてくれ、すぐに仲良くなった。


まりな
なぁなぁ、アヤって本名ー?


本名じゃないよ。本名、くるみってゆうんよ。

まりな
えーかわいい!くるみってゆうん?じゃぁこれからくるみって呼ぶなぁ。

まりなちゃんがすごく可愛くて、くるみは嘘なんよって言えなかった。
くるみは、とっさに出たジョーダンだった。

まりなちゃんは可愛くて、純粋な心の持ち主。見た目もキャバ嬢っぽくない。


まりなちゃんはカラオケが好きで、よく仕事がおわってから歌いに行ってた。


たまにまりなちゃんの彼氏もいた。
まりなちゃんの彼氏はよその店のキャバクラの店員で顔は良いが俺サマで会計はいつもまりなちゃん持ち。


まりなちゃんはいつもニコニコ言う事をきく。


店ではナンバーワンでお客さんから沢山のプレゼントをもらい、お金を落とさせるまりなちゃん。

だけど彼氏にはそんな扱いを受けている。


何でも持っているような子でも、何もかも手に入れる事なんて出来ないのかなと思った。




No.117 18/04/28 22:33
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私はというと、ずっと彼氏は居なかった。
だけど全然寂しくなんかなかった。毎日忙しかったので、寂しいと思う事がなかったのだ。

仕事前は、いつも同伴出勤。仕事終わりはお客さんとご飯を食べに行ったり遊んだりするアフター。
休みの日も、たまにお客さんとご飯に行くことだってあった。

仕事に繋がるなら、店に来てくれるなら、店以外にお客さんと会うことも苦ではなかった。


しかしお客さんはキャバ嬢の事を彼女にしたいという人が多い。

落としたいとか、自分のものにしたい人が多いのだ。
関係をせまってくるときだってある。
そういう人には注意が必要だ。




No.118 18/04/28 22:48
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私は仕事ではアルコールは飲まなかったが、ある日を境にお酒を飲むようになった。


やはり、ボトルを入れてもらったらバックがあったのでこちらにもお金がはいる。
私は焼酎を飲むようになっていた。


私はお酒がめちゃめちゃ強くなっていた。


自分でも肝臓の事など心配するほどだった。
ビールは飲まないが、焼酎はアルコール度数が高い。


ある日、新しい女の子が入った。その子は大人びた雰囲気で背は私と同じぐらい、色白でボンキュボンの和風美人。


店長
アヤ、この子今日から入る静香。
アヤと歳が近いから仲良くしてあげて。
いろいろ教えてあげて。



あやです。よろしくー。
いくつ?あたしは22。

静香
じゃあ私の方が1つ上だね。
23なの。


静香は県外からこの街に来て、まだ3日ほどだという。
私は自分と歳が近いので嬉しくなった。


深夜3時。仕事が終わり、送迎え待ちになる。



静香ちゃんお疲れ。静香ちゃんて家どこ?


静香
ここの寮にすんでるの。



良かったら、あたしんちこれから来ない?
泊まってく?


静香
いいのー?嬉しい!
じゃぁ、いっちゃおうかな。


そして私たちはコンビニに寄ってもらい、飲み物や食べ物などを買い、家に着いた。

No.119 18/04/28 23:01
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

静香
結構広いよねー。家賃高そー。



全然高くないよー。
物が全然ないやろ?
ソファとかは、まだ買いにいけてなくて。


静香
そうなんだぁ。



乾杯しよっか!

私達は赤ワインで乾杯した。


静香もお酒が好きで強いみたい。

店にはお酒飲める子があまりいないので私は嬉しかった。



静香
遠距離の彼氏から別れようって言われててね。
焦って追いかけてきたけど、すごく素っ気なくてさ。
別れそうなんだ。



そっか。大変だったね。


そういうと、静香は泣き出した。


静香
好きな子がいるみたいなんだよねー!


わんわん泣き出したので、少しビックリしたが、私は背中をさすった。


静香はしばらく泣き続けていたが私は何もしゃべらなかった。
何て言えばいいかわからなかった。


赤ワインボトルを一本あけて、私達はメイクを落とし、服を脱いで下着のまま眠っていた。


No.120 18/04/28 23:11
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

次の日、私は静香を家まで送っていった。


この日も私は同伴出勤だったので、いつもと同じようにご飯を食べてから店に向かった。


そして接客。

静香とよく目が合う。
どうしたんだろう?

お互い別の席で接客しているのに、目が合う。目が合うと、私がそらすまで見てくる。
なんだろ?

仕事が終わった。


おつかれー。
どしたん?何かあった?



静香
ううん、別に。ねぇねぇ、今日はうちに泊まりにおいでよ。


わかった。でも今日アフターがあるんよね。終わってからでもいい?


静香
うん。じゃあ、また電話して!


静香の住む寮は、繁華街の少し外れにあるが近いので、すぐ行ける距離だった。

No.121 18/05/04 23:56
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

3時過ぎ、アフターが終わったので静香に電話した。


もしもーし、起きてる?今から向かうね。

静香
了解!待ってるねー。


静香の家へ。


静香
待ってたよー。何食べてきたの?
何か超いい匂いするー。


焼き鳥ー。
お土産もあるよー。


静香
さすが綾ちゃん!
焼酎入れるから座ってー。寒いから湯割りでいい?


おねがいしまーす。

同伴で飲んで、仕事で飲んで、アフターで飲んで、終わったら飲んで。
もう私の体の半分は酒でできてても過言ではない。


私たちは食べながら、お客さんのことや、店のマネージャーの愚痴などを話していた。

冬なので朝の6時でも外はまだ真っ暗だ。


そろそろ寝よかー。
めっちゃ眠いわぁ。お腹いっぱいやし。

静香
メイク落とさないの?


無理ー。
眠すぎ。静香落としてぇや。


静香
はいはい。


眠くなりかけた私の顔に蒸しタオルが置かれた。



あったかぃー。きもちぃー。

静香
綾ちゃん、まだ寝ないでー。


はい、起きてるよー。

そう言いながら、私は爆睡だった。


目覚めた。
お酒の飲み過ぎで早く目が醒める。
時計を見たら昼前だった。


隣には静香が寝ていた。


その静香が目を開けた。


おー、びっくりしたー。おはよ。


静香
おはよー。寒いねぇ…


寒いー。

そうすると静香は私に抱きついて来た。


少しびっくりして固まっていた。

静香
あったかい?

顔がものすごく近い。


うん。
あったかい…

静香
綾ちゃんて、寝起きでもむくんでないしいいね。


そうかな。静香だって。

言葉が出で来ない。私は下を向いた。


お互いしばらく無言になる。




No.122 18/05/05 00:14
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

静香
ご飯作るね。綾ちゃんは寝て待ってて。


うん…


静香はキッチンに行き、なにやらカチャカチャとやっている。

さっきのはすごくドキドキした。
正直、子供の頃とか同性にドキドキした記憶はあるが、心もまだ成長途中でいろいろ不安定な時期だったからと思っていた。


静香
綾ちゃーん、出来たよー。


布団から出た。



おいしそー!

テーブルにホットドッグ、サラダにスープと、どこぞのカフェにでも出て来そうな出来栄え。


おいしー!すごいなぁ静香は!
料理上手なんかぁー!


静香
まぁね。前の彼氏が家庭的な子が好きだったから。


え?前の彼氏?


静香
別れたの。昨日。
だから話聞いて欲しかったのに、綾ちゃん寝ちゃうからー。


そうだったん!ごめん!
大丈夫なん?

静香
うん。もう大丈夫。ありがとう。


私は洗い物、静香は片付けをしていた。


でも、あれやなー。
静香みたいな子振って、絶対後悔するって。

静香
そうかな。


そうよー!キレイでナイスバディで、しかも料理上手って。なかなかおらんやろそんな子!

静香
ありがと綾ちゃん。

洗い物してる私の後ろから抱きしめてきた。

静香は暖かくて、いい匂いがした。


静香
綾ちゃんて優しいよね。ほんとありがとう。


いやいや。

静香
綾ちゃん、ご飯たべたら眠くなんない?
ベッドいこうよ。


え…
えーと…


私は返事に困った。ものすごく気まずいが、静香はガンガンくる。


静香
洗い物なんか静香があとでするから、早く来て。寒いでしょ?


そして私達は手を繋いでベッドに。
そこからそこまでの距離なのだが。

No.123 18/05/24 23:39
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

2人で布団に入った。

静香が布団の中で手を繋いできた。

静香
綾ちゃんてさぁ、彼氏いつからいないの?



えー。一年はたってないかなぁ。

静香
彼氏欲しいと思う?


今は彼氏とかいらないかな。
こんな仕事してるから、彼氏なんかできたらいろいろ口出ししてきてめんどくさいやん。


静香
そうだよねー。
てゆうかさ、あやちゃんて私と付き合えたりする?


え?付き合うって?



静香
女の子と付き合ったことはある?


ないない。静香は?

静香
ごめん。
私、女の子しか興味ないの。
前に付き合ってたのって彼女なの。



そうだったん…


静香
ごめんね。なんか言えなくてさ。
大好きだったけど、もう今は綾ちゃんが好きなの。
ねぇ、私と付き合わない?


私は固まって何て答えていいか分からなかった。
だって展開が早すぎる!


静香
こっち向いて。


私は静香の方を向かなかった。
緊張して。


静香
ねえ!



はい!


私は静香の方を向いた。
静香は私の頬を両手で包んだ。


静香
キスしてもいい?



うん。


静香は私の唇にキスした。



No.124 18/05/24 23:49
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

静香はゆっくりと優しく、私の唇に触れる。

すごく柔らかい。そしていい匂いがする。ボディクリームの匂い。
男と抱き合うのと全然違う。


初めは唇が静かに触れていたが、お互いの唇が動いて、柔らかさを確かめ合った。


しばらくたつと、私は自分から舌を絡めていた。


ねっとりと。すごく暖かくて柔らかい。
私は静香の肩、静香は私の腰あたりを支えていた。
密着して体も温かくて気持ちいい。

ぼーっとしたまま目を開ける。



静香、すごい気持ちいい。


静香
綾ちゃん興奮してる?かわいい。



静香もかわいいよ!


私の中で何かが弾けた。


No.125 18/05/25 00:11
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

私は起き上がり、静香も起こして静香のかわいいピンクのモコモコしたパジャマを脱がすと、薄いピンクのブラが現われた。

静香の胸ははち切れんばかりの白いマシュマロみたいだった。

私は静香の首にキスしながら、ブラを外した。
まるで男だ。

いつもは自分がされていたのに、今日は逆だ。
こんな感じなのか。


私は初めて女の子の裸を見る男子のような感覚だった。


ブラを取ると、私はゆっくりと胸を揉んだ。

静香
あっ…


この声がとてもかわいくてキュンとした。

そして乳首を口に含んだ。
少し大きめの乳首だが、ピンクで肉厚でエロい。


静香と私の吐息がだんだん深くなる。


私は片方の乳首を舐め、もう片方は濡れた手で弄んだ。

静香
凄い気持ちいい!ああん!


私も自分が濡れているのがわかる。
静香が可愛くて、もっとしてあげたい!


私は静香の胸をたっぷり愛撫して、身体中にキスした。


静香
もういきそう!


早いね。でもまだいかせんよ!


私はゆっくりと静香の割れ目に中指をなぞった。


静香の愛液は、まるでハチミツの瓶をひっくり返した程に濡れていた。



凄い濡れてるよ。


静香
恥ずかしい!


私はクリをゆっくり優しく弄った。

自分がされて気持ちいい感じで。


そして大きくなったクリを舐めながら、二本の指を挿入。


静香
だめ!いきそう!



いいよ!いって!

私は濡れまくったアソコに指をいれて摩擦した。
クリは固く、大きくなっていた。

静香
ああん!もういくー!!

静香は潮を吹いてイッた。


No.126 18/06/07 22:33
綾 ( 30代 ♀ XebKh )


いっちゃった?
静香すごいかわいかったよ。


静香
はぁはぁ…綾ちゃん女の子とするの初めてよね?



もちろん!


静香
すごく気持ちよかったよ。
次は私がしてあげる!


静香は私が着ている服を脱がした。
ドレスを着ていたのでヌーブラをつけたままだった。



恥ずかしい…

静香
大丈夫。任せて。

女性の優しい包容力。一気にリラックスする。

No.127 18/06/07 22:43
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

静香は私にキスして来た。
静香のキスは溶かしたチョコレートみたいに温かくてとろける。

キスするだけで濡れてくる。


そして首筋にキス。優しいゆっくりとしたキス。
全然荒々しくない。


そして手で優しく愛撫、そしてゆっくりと私の乳首を唇が触れた。



あっ!

静香
綾ちゃんの乳首柔らかいよ。
すごく美味しいよ。


その声に体が熱くなる。


たくさん愛撫された後、静香の唇が私の太もも、お尻を這う。

静香
すごいよ触ってないのにもうめちゃくちゃ濡れてる。



早く触って!

静香
触ってくださいでしょ?


触ってください!

静香
いいよ!

そして静香は私のお尻の秘部に舌を這わせた。



ひゃん!

変な声が出る。
お尻まで濡れた上に静香のキス。
たっぷりのキスの後、指でクリをなぞってくる。



ああ!すごい!!きもちい!



No.128 18/06/07 22:50
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

触って欲しくてアソコがウズウズしてたので、触ってもらった時は体中に電気が走った。

静香は中指の腹で絶妙な加減で触ってくる。

静香
綾ちゃん、私の上に来て。


静香はゴロンと仰向けになった。

私は躊躇なく静香の顔の上にまたがった。
早く舐めてほしい。


静香は両手で私の乳首を触りながら、ピチャピチャと音を立てて舐めている。

静香
ああ、綾ちゃんのマン○凄くおいしいよ。柔らかくて、とってもエッチな匂いがするよ!



いきそう!!


静香
だめ!まだいっちゃだめだよ!

私は泣きそうになった。


No.129 18/06/07 22:59
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

静香はベッドの引き出しからバイブとローターを持って来た。


静香
はい。これをクリにあててね。


そして私はローターを当てた。
ブゥゥーンと大きい音がなる。


振動がやばい!

静香
電池新しいからフルで動いてんの。


静香は私の胸を愛撫しながら、片方の手でバイブを私の中に入れた。



あああ!!もういっていい?


静香
だめ!!いっちゃだめだよ!


なんでぇ??

私は泣いた。

静香
ごめんね。うそうそ!いいよ!

静香はそう言って、思いっきりバイブを動かした。

私はこえにならない声を上げていた。



ああああああ!!!いくぅーー!

静香
綾ちゃんずっこく可愛いよ!大好きだよ!


そして私はいった。

鼓動が早くて、息が切れる。何もしゃべれない。

No.131 18/08/08 00:31
綾 ( 30代 ♀ XebKh )


静香…男とした事はないの?

静香
あるよ。昔ね。
男なんか好きになった事ないけどね。
私レイプされた事あるんだ。



そうなの?
ごめん…

静香
いいよ!
あたしが12歳の時、義理の父親にされたんだ。
そいつって、母親の2回目の旦那ね。
拒否出来なかった。拒否したら、母親にばれて大変な事になるんじゃないかって。
母親は幸せそうに毎日ご飯作って待ってるしさ。。



話はこうだ。
静香の新しい父親にレイプされても誰にも言えなかった。
それをいい事に、母親がいない時を見計らって、レイプし続けた。


静香は18歳で家を出たが、あてもないのでお金で体を売って生活をし、やっとひとり立ちした時に、地元で出会った女の子とこちらで同棲するように。

でもうまくいかず、私と出会った。


という状況だ。


No.132 18/08/08 00:44
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

静香
男は嫌だ。傲慢で、すぐに殴る。
セックスだって、自分本位。
ホントやんなる。


静香の目は輝きがなく、殺伐としていた。


静香!大丈夫だから!


静香
…何が大丈夫なのかなぁ?

この時の静香は今までにない程、すごく怖かった。
目は死んでいて、なんとも言えないオーラをまとっていた。。



わからんけど…
とりあえずご飯たべにいかん?

そして私たちは、街のカラオケ付き高級居酒屋に行った。

私たちは2人で歌って、食べて飲んで、楽しかった。


静香
ねえ!綾ちゃん!なんでそんなとこにすわってるん?こっち来てよぉー。
静香の事きらい?



ごめんねえ。。大好きぃ!


そしてキスをする。
そのまままたエッチ。

何回もエッチする。


わかった事。。

女子同士→エッチが止まらない!!

何回イッても何回もできる。



お互いに飽きないから。


No.133 18/09/05 08:05
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

正月には2泊で温泉旅行に行った。
初めての地に飛行機、新幹線で行く。
駅弁とお酒、お菓子などを買い新幹線に乗る。

静香
綾ちゃんのお弁当の鯖ちょうだーい。


あたしにもお肉ちょうだーい。
あー、おいしー!

お酒でほろ酔い気分になりながら、弁当を食べる。

静香と付き合って1か月になろうとしていた。
私達ははたから見たら、仲が良い友達。
歩くときは手を繋いだり、腕を組んだり。

旅館に着いた。

静香
はー、着いたぁ!疲れたねぇ。


疲れたぁー。あー、かわいい浴衣あるー!来てみようよ静香!

きゃーきゃー言いながら、浴衣を着た。

そして私達は旅館を散歩した。

散歩していると、別の二人組の男性旅行客がチラチラこちらを見ている。

そして話しかけて来た。


二人組
ねぇ、君らも二人?

静香
綾ちゃん行こっ!

静香は私を引っ張って部屋に戻った。


静香
綾ちゃんがあいつらの事見てたから、話しかけて来たんだよ。



見てないよ!なんであたしが?

静香
綾ちゃんて男好きだもんねぇ。女と付き合った事無いし。


付き合った事無いけど、今はこんなにかわいい彼女がいるよ。
こっちおいで。

静香
ぎゅっとして綾ちゃん。


私は静香を抱きしめた。

静香
綾ちゃん、愛してる。綾ちゃんは?


私も愛してるよ。


そしてキスをした。

静香の手が私の頬を包む。

私の浴衣を脱がすと、優しく体中を撫でる。

静香
綾ちゃんのお尻、大好き。。

はぁはぁ。。
二人の吐息で部屋がいっぱいになる。

静香は私の後ろから首筋にキスをし、胸を優しく触る。

両手で乳首をコリコリする。

はぁん。。。それほんまやばい。。。

長く、長く胸で遊ぶ。
するともう私のあそこはぐちょぐちょだ。

静香
綾ちゃん、溢れてるよ。。すごいエッチな匂いがするよ。

そう言って指でクリを撫でる。

静香はテクニシャンだ。こんな気持ちいいエッチは静香が初めてだ。

次第に指を入れながらクンニして来る。


私はあっという間にいった。




No.134 18/09/07 00:06
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

静香
綾ちゃん、あたしのも舐めてぇ。


いいよ。こっちおいで。

私は静香の手を引っ張り、ベッドに。そして浴衣を脱がす。
静香の浴衣は、はだけていてギリギリ乳首が見えないでいた。
白い肌、クッキリとした鎖骨。。水色のはだけた浴衣。
なんともいえない美しさのデコルテ。



静香ってわほんまにキレイ。

私は優しく首筋を愛撫した。


私のアイシャドウのラメが胸元について、キラキラ光っていた。

時間をかけて、じらすように愛撫する。

静香
ああんっ!早く舐めてぇ!お願い!

その声で私も息があがる。興奮する。
浴衣の帯を取ると、静香の真っ白でふわふわした胸が露わになった。


ほんとうに静香の胸は美しい。
ツヤツヤのモチモチでまるでつきたての餅のよう。笑


静香の乳首を チュパと吸うと乳首の方から、私の唇に吸い付くような感覚だった。
静香の体は、とても温かくて触ると気持ちいい。

静香は感じまくっていて、ときどきビクビクっとしている。

静香
ああん!ああん!もうっ!すんごくきもいいいよぉ。。
私のあそこ、すごいヒクヒクしてるよぉ。。

私は我慢できず、静香のあそこを見た。静香はノーパンだった。

ノーパンでノーブラで浴衣を着ていたのだ。

散歩している時からノーブラは知っていたが。。


静香のあそこを見てみると、ピンク色が赤くなっていた。あれ?



静香?生理だったん?

静香
うん。そうだよ。
昨日は少しだったけど、やっぱり今日は多いかぁ。2日目よ。


拭かなあかんわ!ティッシュもってくる…

静香は私の手をガシッと掴んだ。

静香
舐めて?拭かなくていいから。


私は一瞬びっくりして静香を見あげた。

静香
あたしのこと愛してるなら、舐められるよね?

No.135 18/09/08 20:23
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

静香は私を上から見下ろしていたが、その顔が怖かった。
静香はたまに怖い顔をする。
でもその顔が妙に色っぽくて。。

私は静香のあそこに舌を這わせた。
血の味がしたが、愛液でねっとりしていた。
静香はいつもよりも興奮したようで、いつもよりも喘いでいた。
私はその声で興奮する。

もっともっと感じて欲しい。
静香と一つになりたい。

静香
いきそう!綾ちゃん、こっちにおいで。


私は言われるがままベッドに寝て、静香と私のあそこが重なった。


静香
綾ちゃんのお口、真っ赤ですごくかわいいよ!

静香は優しく動く。その度にいやらしい音が響き、ヌルヌルで気持ちよくなる。



静香、私もういきそう!

静香
待って、私もいくから一緒にいこう!

そして私たちは同時にいった。



No.136 18/09/12 22:21
綾 ( 30代 ♀ XebKh )

静香
綾ちゃん、私たち、ずっと一緒だよ?


うん。ずっと一緒にいよう。


そして私たちは部屋に備え付けの風呂に入り、ご飯の時間に。
部屋食なので、仲居さんが持ってきてくれた。
海鮮やステーキ、ひれ酒で満足満足!


次は2人で大浴場に。(静香はタンポン。)

女性同士のカップルのいい点は、お風呂に一緒に入れる事だ。一人だと退屈だが二人だと、温泉を一緒に入れて楽しい。


きゃっきゃ言いながら入った。
そして髪を洗いっこしたり、背中を洗い合ったり。


特にイチャイチャはしていないはず。(多分)


そして部屋に帰ってエッチ。そしてカラオケ付きなので、カラオケを歌い放題。


すごく楽しかった。



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