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機動戦士HONOガンダム Ζ編

レス94 HIT数 4017 あ+ あ-

自由人
17/09/10 20:38(更新日時)

ナレーション
人類が初めて経験した宇宙での大規模な戦争。連邦とUTX歌公国の戦いであった。そこで活躍したのは人型の機動兵器モビルスーツであった。あれから四年、人々の間に宇宙に住むスペースノイドと地球に住む者たちの確執は広がりつつあった。人々の魂は地球の重力にまだ引かれていた……

物語の舞台は主に『Ζガンダム』ですが前作未解決の『ガンダム0083』後半、他は『SEED Destiny』『ガンダム00』二期が絡む予定。
『AGE』は相変わらずフリット・アスノが連邦を指揮するもティターンズやアロウズの台頭を許し閑職に追いやられながらにこ(刹那)を支援。
ヴェイガンおよび『鉄血のオルフェンズ』鉄華団については未定。

穂乃果たちはグリーンオアシスと名を変えたサイド7で再び学生として、凛と花陽はなぜかネオチャイナコロニー。
希はこころたちを引き取りスピリチュアル占い師としてブレイクしている。
にこはソレスタルビーイング壊滅により孤独に戦うが後に新生ソレスタルビーイングに合流の予定。
絵里は亜里沙を穂乃果の家の穂むらに預けた後に行方不明……。

果たして再びu’s結成はなるか。
※アムロに聞こえる謎の声は『ガンダム00』を見た人はわかりますよね?

No.2497068 17/07/08 15:46(スレ作成日時)

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No.1 17/07/09 05:01
自由人0 

序章 ガンタンクと私とふたりの幼馴染み

三人の少女たちは走っていた。
はあはあと息遣いが荒い。

ことり「遅刻しちゃうよ」

海未「穂乃果のせいですよ」

穂乃果「だって眠たかっただもん!海未ちゃん」

ほのこと「こわい」

海未「どういう意味ですか」

失礼しました。みなさんお久しぶりです。
私の名前は園田海未。
そう、一年戦争で戦ったもとスペースシップアイドルu’sの園田海未です。海未ちゃんと呼んでください♪
私たちは一年戦争で戦争に巻き込まれあれから四年経ち再びサイド7に戻ることを政府から許されグリーンオアシスのハイスクール、オトノキザカハイスクール学院に通っています。
え?一年戦争当時は17歳だからすでにオトナですって……。
なにをいうのですか。私たちはまだピチピチの17です。
そもそも穂乃果がちんちくりんなせいで学校に通っているのです。

穂乃果「ひどい海未ちゃん!」

ことり「誰と話をしてたの?」キョロキョロ

海未「なんでもありません」

ちなみに私はサンクキングダムとリリーナ様の護衛を戦後任されていましたがその後ドモンさんたち新生シャッフル同盟やプリペンダーと呼ばれる(戦争の)火消し組織などが結成され穂乃果たちと普通の学生をしています。
オトノキザカハイスクール学院には新しくお友だちになったカミーユ・ビダンくんファ・ユイリィさんなどができました。
ここだけのお話しですがカミーユくんは我が園田道場の空手の弟子です。

穂乃果「海未ちゃん誰と話をしてるの?さっきから」

ことり「リュウさんはもういないよ」

海未「リュウさんは関係ありません」

そうそう。凛と花陽はネオチャイナコロニーにいるらしくなにやってるんでしょう?
希はにこの代わりにこころちゃんたちを引き取り日本で暮らしているそうです。
真姫は連絡取れず。
ただu’sガンダムが連邦に保管の名目でどこにあるかわからずu’sガンダムを探しながら自らの出生の秘密を探してるとも。
絵里もまた行方不明。
シャアやUTX歌公国によりニュータイプとして戦ったことを悔いていたと思います。
にこはソレスタルビーイングが壊滅したことでどこにいるのか。

穂乃果「ガンダム……」

学校に着くと黒いガンダムが飛んでいた。

No.2 17/07/09 07:31
自由人 

序章2 黒いガンダムとカミーユくんとファさん

ガンダム。
たしかにそれはかつてニュータイプと呼ばれたアムロ・レイ、ミューズタイプと言われた穂乃果が乗っていたガンダムにだが機体の名はガンダムMK2。
ティターンズが連邦系技術者でのみで作った次世代モビルスーツの起源とされていた。

穂乃果「なんか」

ことり「悪役みたいだね」

海未「早く教室に入りますよ」

海未に促されオトノキザカハイスクール学院に入るとカミーユとファが話しかけた。

カミーユ「遅かったですね師範代、穂乃果、ことり」

ファ「挨拶が先でしょうカミーユ。おはよう」

海未「おはようございます。カミーユくんにファさん」

穂乃果「カミーユくんのお父さんとお母さんがガンダムまーく2を作ったんだよね」

カミーユ「あの人たちは関係ない」

ことり「だけどコロニーの内をいくら試験飛行でも問題あるよ」

ファ「まあまあ気持ちはわかるけど軍のすることだから、がまんしましょう」

カミーユはどうやら両親とうまくいってないようだった。
海未は思う。
空手なんぞよりも流派東方不敗を教えた方が……

海未「教えませんよ!」

ほのこと「!?だ、だって……」

海未「流派東方不敗はマスターアジアと私の母が伝えた自然と共に生きる格闘技、カミーユくんは空手でいいのです」

カミーユは少しツンとしながら話題を変えた。

カミーユ「師範代たちは一年戦争の時にブライト船長と知り合いなんだな。今日のシャトルでグリーンオアシスに来るはずなんだ。会って話がしたいんだが」

ファ「カミーユ」

穂乃果「いいよ。ブライト艦長さんは友だちだし」

ことり「うんうん」

海未「そんな勝手に」

穂乃果「放課後行こうね」

一年戦争時のホワイトベース乗組員はそれぞれ連邦の監視下にいた。
アムロはアメリカのシャイアン基地で任務につきブライトはシャトルのパイロットとしてハヤトは戦争博物館の館長、カイはフリージャーナリストなどになっていた。
ミライはブライトと結ばれふたりの兄妹をフラウはカツレツキッカを引き取りハヤトと一緒になっていた。
授業中もガンダムMK2の飛行する音が教室に伝わっていた。
カミーユはおもしろくない顔をした。

No.3 17/07/09 12:14
自由人 

序章3 スペースシップアイドル

先生が授業をし上空がガンダムMK2などのモビルスーツが学校の上空や周辺を飛ぶなか穂乃果は居眠りしていた。

穂乃果「o(__*)Zzz」

ことうみ「(よく眠れるね)」

カミーユは師範代でもある海未にちいさな声で聞いた。

カミーユ「ほんとに君たちはSSI=スペースシップアイドルだったのか」

海未「ええ、まあ」

ことり「ほんとだよ」

もちろん嘘ではない。
カミーユももちろんネットで確認もしたが高坂穂乃果たちがスペースシップラブライブ!に出たことはちゃんと記録され映像もあった。
だが高坂穂乃果には園田海未に比べればふつう。ふつうすぎる。
また南ことりと彼女の母親がかつてのコロニー指導者ヒイロ・ユイの側近であったという。
だかどう見ても脳トロボイスだ。
スペースシップアイドル。
それはかつて一年戦争時にUTX歌公国に所属していたA-RIZEという三人組の少女たちが『ルウム戦役』で歌ったことにはじまる。
穂乃果たちも当時ホワイトベースになりゆきから乗り戦いながら穂乃果の思いつきでu’sは結成した。
はじめは三人だったが後に凛、花陽、真姫が加わりUTX歌公国から一度ホワイトベースの捕虜になったにこが脱走しソレスタルビーイングに加わり刹那を名乗った彼女が加わり同じくUTX歌公国でシャアからニュータイプとしてスカウトされた絢瀬絵里と彼女をたびたびからかい続けた人間型モビルスーツ東條希タイプドム……

希「ウチは人間や〜!!」

穂乃果「!?のぞみちゃん?」

ことうみ「起きた」

こほん、ニュータイプでもなくスーパーコーディネーターでもなくイノベイドでもなくXラウンダーでもないスピリチュアルな東條希が加わりu’sは九人となった。
u’sには敵味方に関係なくいろいろな勢力や出身の者が集まっていた。

穂乃果「のぞみちゃんはいないよね?」

ことり「希ちゃんは地球の日本にいるはずだよ」

海未「授業中に寝ないでください」

穂乃果「は〜い。あとでランチパック食べよ」

海未「早弁はいけません」

先生「園田、早弁はいかんぞ」

海未「私では……」

またも学校上空や周辺を飛ぶティターンズのガンダムMK2の音に声はかき消された。

No.4 17/07/09 14:18
自由人 

序章4 グリーンオアシスのガンタンクの都市伝説

穂乃果「今日もパンがうまい!早弁じゃないよ」

ことり「穂乃果ちゃん可愛い!」

海未「またパンばかり食べて太りますよ」

穂乃果「もとスペースシップアイドルだから体調やスタイルには気を使ってるよ」

昼食時のお昼休みでもコロニー内ではティターンズのモビルスーツガンダムMK2やハイザック、ジム2などが飛んでいる。
海未がちらっと外を見つめると人影が現れては消えた。毎日だ。
ストーカーではない。ティターンズやアロウズのスカウトだ。
戦後、流派東方不敗の数少ない使い手海未をスカウトしようと軍はやって来たのだ。また一年戦争のほとんどをガンタンクで生き残り『ガンタンクと私』はベストセラーであった。
そこへ女子生徒たちの声が聞こえる。

女子A「あたし昨日勇気を出して園田道場に置かれているガンタンクの下に潜ったの」

女子B「え〜!?都市伝説のアレ」

女子A「聞いて聞いて!今朝ムネを計ったら1センチ大きくなってたの!」

女子C「嘘っ!?あ、ほんとぽい」

女子D「あれでしょ?前の戦争でガンタンクの下に潜ったスピリチュアル希のご利益かな」

キャッキャッとはしゃぐ女子生徒たちの会話に海未は私も今夜こそまた試そうと思うのであった。

カミーユ「師範代どうされました」

ファ「カミーユが宿題の提出を忘れるから」

カミーユ「しかたないだろ」

海未「昼食は」

ファ「持ってきたわ」

穂乃果たちとカミーユたちは仲がよい。新たにグリーンオアシスとしたサイド7に戻ってきた際に面倒を見てくれた。

海未「カミーユくん」

カミーユ「師範代なんでしょう」

海未「私のことは海未でけっこうですよ」

カミーユ「しかしオレ、いや僕は師範代に空手を習っているので」

穂乃果「海未ちゃん家はなんでもしてるよね。弓道柔道空手居合に書道毛筆ペン習字、礼儀作法や花嫁修行まで」

ことり「うん」

ちなみに園田道場の側にはレプリカながらハヤト・コバヤシから譲り受けたガンタンクが置いてある。
なんでもガンタンクの下に潜るとどんなに胸がちいさい女子や女性でも大きくなるという都市伝説があった。
海未は思う。
今夜こそ試しましょう。拳を握った。

No.5 17/07/09 19:03
自由人 

序章5 海未の願いとガンタンク

その日の夜、園田道場には空手を稽古しているカミーユ以下弟子たちが海未のもとにいた。
稽古は大変厳しいがカミーユ以下弟子はよくついてきている。

カミーユ他弟子「押忍!師範代、今日もありがとうございました」

海未「稽古ご苦労さまでした。皆さんゆっくり休んでください」

ニコリとする海未にカミーユ以外の弟子は年齢に関係なく照れる。
格闘技をしてる時だけは海未は異性を破廉恥とは思わないようだ。ある意味無垢であった。
カミーユは海未に呼びかけた。

カミーユ「師範代いえ海未さん明日は穂乃果さんたつと宇宙港に行きますか」

海未「ええ、ブライトさんと会うのも久しぶりですし」

カミーユ「わかりました。共に行きましょう。だけどファがうるさいだろうな」

海未「ファさんのことをそんなに言ってはいけませんよ。あなたのことが心配なのですから」

そうですか、と彼女のことになると素っ気なくなるカミーユは挨拶をして園田道場を去っていた。
弟子たちが稽古した道場を雑巾で掃除し手を洗い汗や髪を整えながら道場の外に出て辺りを見回す。
道場の側にはレプリカのガンタンクが置いてある。戦後に戦争博物館の館長となったハヤトから譲られかつての愛機を再現したものだ。
周囲の道に誰もいないのを確認しガンタンクを見つめる。
リュウさんあれから私たちは平和に暮らしています……。
よし!ガンタンクの下に潜ろうと足を入れ身体を沈ませた時だった。
バリバリ!バリバリ!
なにかをかじる音に驚いていると間近には犬みたいな顔の穂乃果が煎餅をかじっていた。

穂乃果「なにしてんの?」

海未「あ、ほ、あ…、ほ…」

穂乃果「あほじゃないもん!穂乃果だもん」

海未「なんでいるんですか!もう10時ですよ」

穂乃果「お腹が空いたからコンビニに和菓子やアイスを買いに」

海未「実家が和菓子屋ですよね?」

うんと悪びれない穂乃果であった。

穂乃果「それより海未ちゃんガンタンクの下に潜って……まさか」

海未「言わないでください!」

穂乃果「ガンタンクのお掃除?というのは冗談でやはりお胸?」

海未は顔を赤くした。頷く穂乃果はlineをことりに送ろうとしたが止められた鬼の形相の海未がいた。

No.6 17/07/09 20:35
自由人 

序章6 海未の願いとガンタンク2

鬼の形相の幼馴染みに震えた穂乃果は思わずかつてのu’sメンバー全員に先ほどの内容を一斉送信してしまった。
あ、と声が漏れた。

海未「な、なにをしたんですか……」

穂乃果「さっきの内容みんなに送っちゃった。あはは……」

海未「あなたという人はどうしてそう軽いんですか!軽率なんですか。考えるということをしないんですか!!」

うるうると穂乃果は涙し謝る。

穂乃果「ご、ごめんなさい……海未ちゃん」

海未「はあ……」

あまりに重い吐息に穂乃果も真似をした。
はあ……。

海未「あなたがため息してどうするんですか!」

穂乃果「ひぃぃ!?」

いまの海未はガンダムファイターとしての能力は海未母が彼女に装着させたガンダムファイター耐性ブレスを腕につけていたがそれでも彼女は強いのだ!

海未「ま、まあにこと絵里は行方不明ですからこのふたりに知られることはないでしょう」

うんうん頷く穂乃果。海未ちゃんを怒らせたら怖いのはむかしからの経験で知っていた。
サンクキングダムから戻った時にはサザ○さんの波平なみに叱られ怒られたのだ。

穂乃果「ほいアイスあげるから許して」

海未「ひとをモノで釣ってはいけませんがまあいいでしょう。いただきます」

ふたりは道場の玄関に座りアイスを食べた。
甘くて美味しかった。
しかし本当に平和だろうかと思う。そう思った時だ。
黒いガンダムMK2がまた飛んでいた。

穂乃果「ほのかのガンダムも連邦に取られちゃったんだよね」

海未「仕方ありません。保管の名目やらということでしたから」

穂乃果「ねえ海未ちゃん。本当に平和なの」

海未「……それについては何ともいいようがありません。フリット司令はヴェイガンとの決戦の前にレビル将軍が亡くなり後ろ楯がなくなりティターンズやアロウズが出てきましたしアルビオンの皆さんはガンダム2号機をいまだ探してますから」

穂乃果「アムロさんが軍に残ることであたしたちは普通に生活できてるんだよね」

色こそは黒いがガンダムであることにかわりなくそこに一年戦争の日々が重なった。
だが彼女たちは知らなかった。自分たちが再び戦いに身を投じることになろうとは。
星が輝き流星が駆けた。

No.7 17/07/10 07:20
自由人 

序章7 アロウズに立ち向かう謎のガンダム

アロウズの艦隊はとある宙域に向かっていた。軍備増強やコロニーへの威圧のためであった。
隊員たちは任務であることを意識し話し出す。

隊員「なんでも大戦中はガンダム02の改良型がOZの部隊をひそかに倒していたらしいな」

隊員「ああ、だが俺たちアロウズを狙っている何者ががこの辺の宙域にいるとも聞く。ん?残骸か」

コロニーが間近だというのに連邦軍アロウズ部隊が使用している艦艇やモビルスーツの残骸が漂い分析した。
なぜ、こんなところに?と思った時だった。

隊員「これは!?GN粒子反応!」

隊員「なに?バカな。ソレスタルビーイングは壊滅……!?」

彼らは最後まで言うことができなかった。広がる爆発光。
GN粒子を発する機体に乗るのは小柄なツインテールの少女。

にこ「プリベンダーだけでは地球圏全体はカバーできないわね」

矢澤にこ。
そう、もとUTX歌公国の軍人でありもとu’sでありソレスタルビーイングの刹那・F・セイエイのコードネームを持つ。
マリナ・イスマイールとも面識ある。
機体の名はガンダムエクシアリペア。
アルヴァロンや三国家軍の戦いで破損し破壊されたガンダムエクシアを彼女がディエレンなどで修復改造した機体。

にこ「まったく困ったものね?ん……穂乃果からメール」

しばしの沈黙。
にこは顔を赤くした。ガンタンクの都市伝説は知っていた。
実はにこも園田道場ができた際にティターンズの目をごまかしグリーンオアシスに潜入しガンタンクの下に潜った。
が、身長はおろか胸はいっこうに大きくならない。
叫ぶ。

にこ「ぬわぁぁぁ〜んなのよぉぉぉ〜!?」

相変わらず穂乃果たちが平和に暮らしているのを怒り笑みしながらも少しばかりつんとした。
そして青い星の地球がある方向を見つめる。
こころ、ここあ、虎太郎そして……ヴァーチェに似たドム希……

希「にこっち〜!!」

にこ「!?」

にこ「き、気のせいよね……」アセアセ アセアセ

毎月の仕送りは届いただろうか。
にこはこころたちと暮らせない。来るべき真の平和が来るまで……。
にこのエクシアリペアはGN粒子を発しながら宇宙を飛翔していた……。

にこ「あたしがガンダムよ!!」

No.8 17/07/10 11:57
自由人 

序章8 アナハイムに潜む真姫

月にももとu’sの少女がひとりいた。
名を小錦真姫、

真姫「西木野」

名を関取真姫、小結真姫、大関真姫、

真姫「西木野、にしきの」

ポーラ「真姫、いえマキどうかした?」

真姫「なんでもない」ツン

彼女の名前は西木野真姫、連邦に保管名目で所在不明のu’sガンダムの開発者だ。
いまはマキと名を変えかつて籍を置いていた月の企業複合体アナハイム・エレクトロニクスに戻っていた。
ポーラはアルビオンに乗船しているニナの同僚でもあり真姫の数少ない友人だ。

真姫「にこちゃんやみんながいるわよ」

ポーラ「だいじょうぶマキ」

そこへオサリバン常務が戻ってきた。相変わらず腰が低いように見えるが真姫は彼がデラーズ・フリートと繋がりがあることは戦後わかったがヴェイガンとの繋がりは不明であった。
真姫は思う。
私はヴェイガン、火星からきてありとあらゆるモビルスーツの開発に手を貸し戦火を広げた。
u’sのひとりとして一年戦争を終わらせたがまだ自分の素性については謎だった。
本当にイゼルカントが父親なのか。

オサリバン「あ〜、マキくん。この前の書類なんだが」

真姫「はい。お持ちします」

変装しているので西木野真姫とは気づかれない。変装といっても眼鏡や髪型を少し変えただけ。

オサリバン「ふむふむ、これでいいだろう」

オサリバンは捺印をし返す。さいわい気づかれないないようだ。

オサリバン「マキくんは知らないだろうが一年戦争時には西木野真姫くんという美人がいてな。似てるかな?似てるような」

真姫「!?び、美人」

思わずどきどきしたがさいわいやはり気づかれなかった。

オサリバン「開発部に届けたまえ」

真姫「はい……」

席に戻り吐息をつく。
オサリバン常務はまたどこかへいくようだった。ポーラが笑みした。

ポーラ「気づかれないみたいね」

真姫「ええ」

ポーラと一部の同僚しか真姫については知らない。
月の企業複合体アナハイム・エレクトロニクス。
一年戦争で成り上がった企業。
戦争商人とも裏では揶揄されている。
決意する真姫。
月とヴェイガンの繋がりを掴まないとならない。

真姫「にこちゃん元気かしら」

No.9 17/07/10 18:26
自由人 

序章9 のんたんと三人の子ども

希「なんやメルヘンなサブタイやな。童話みたいやん」

そうですか?ていうか真姫ちゃんやにこちゃんといいなぜスレ主の私と会話できるんでしょ?

希「スピリチュアルやね」

では希ちゃん編スタート

希「やれやれ、いくら平和でもスピリチュアルな占いに頼りたいんやな」

ここここ虎「希お姉さんお帰りなさい」

希はここ日本の東京秋葉原でスピリチュアルな特殊能力を生かしてスピリチュアル占い師としてブレイクしマンションに帰った。
戦後にこが頼まれた通りこころ、ここあ、虎太郎の三人を引き取った。
たまにフラウ・ボゥが同じように引き取ったカツレツキッカを連れてくることもあった。

こころ「かんたんですが夕食ができてます」

居間に向かうとお子さまランチが四つテーブルにあった。いやいやこころちゃん手間かかりすぎやしと心でノリツッコミした時だ。

こころ「冗談です。希お姉さんには焼き肉定食をつくってます」

希「ほんまや」

いやいやまだ子どもやんか。こころちゃんここあちゃん虎太郎くんがつくったのわかるけど三人で暮らしていけへんと思うのだった。
四人は食卓を囲む。しかしこころたちは離れ離れになったにこのことが毎日気がかりだった。

こころ「にこお姉さまは毎日仕送りくださいますね」

希「せやな。ソレスタルビーイングが壊滅したはずやのに宇宙のどこかで戦いながらこころちゃんたちのために仕送りや手紙は送ってくれる」

稼いでいるのは希だが子どもたちへの思いはにこの方が上だった。

希「サンクキングダムや平和主義を求める国家がシャッフル同盟やプリベンダーなどが動いてるのに連邦はティターンズやアロウズをつくりよったさかい。ほんまに平和かいな」

ここあ「にこお姉さまはどこかで戦ってますね」

希「せやな。あのボロボロのエクシアでな」

虎太郎「たたかい〜」

希「にこっちは大丈夫や。バル×ンで焚こうが生きてる」

にこ「ゴ×ブリか!!」

希は宇宙のある空の彼方を窓から見つめた。にこっちの声?なんでや。
しかし希には気がかりがあった。
大親友の絵里が戦後行方不明となったのだ。
妹亜里沙を穂むらに預けた直後だった。

希「えりち、どこにおるん」

No.10 17/07/11 06:36
自由人 

序章 エイト・エリー

なぜ私はこのスマホを持っているのだろう。
研究所の人たちはこれは持ってて構わないという

私は記憶がない。

?「エイト・エリーどうしたの」

エイト、八番目と声に艶ねあるショートカットの女フォウが私に話しかけた。
エイト・エリーそれがいまの私の名前。

絵里「いまメールが来たの。見る?」

フォウと呼ばれる少女にスマホのメールを見せた。こうあった。

from 穂乃果

聞いてみんな!海未ちゃんが道場のそばにあるガンタンクの下に潜ってムネを大きくしたいんだって!
海未ちゃんもなんだかんだで女の子だよね。でも中身はガンダムふぁいたーなのに♪
ねえ絵里ちゃんや希ちゃんはムネ大きくしたい?
海未ちゃんの悩みを解決してあげてね。
絵里ちゃんいつか会えるよね?
あ、ついでににこちゃんも♪

フォウ「なんなのだ、これは」

絵里「わからない。だけど消しちゃいけないような懐かしいかんじ」

研究員「フォウにエイト、テストをするぞ。来い」

研究員がいつものように無機質に呼びかける。室内にはわけのわからない脳波や体力など無数の事柄を計る機械が歪にあった。
そして研究所の格納庫には黒い要塞みたいなモビルアーマーのような大型の機体がふたつあった。
不気味で怖いけどこの機体が側にいないと不安になる。
記憶がほしい拠り所なのか……。
わからないままスマホを手にし実験中はカゴに置いておく。
穂乃果、海未、希、にことは誰か……。
実験機械に座り脳波や心拍数などが無数に計測されてゆく……。

研究員「フォウも相変わらずだがエリーはさすがだな」

研究員「ああ、フラナガン機関の資料が役に立つとはな」

フラナガン機関。
なぜか思い出らしいモノが脳内に過る。映像が浮かぶ。
「お姉さん」と呼ぶ少女。

研究員「脳波が乱れてるか」

研究員「うむ。まだ改善の余地があるか」

研究員「エゥーゴが地球に降りてこないとも限らない。フォウやエリーが我がニュータイプ研究所の成果を見せる時だな」

エゥーゴ、ニュータイプ研究所、なんだろう。
考えるがわからない。
目を閉じる。
無機質な四角い建物の名はムラサメ研究所。
日本にあるニュータイプ研究所。
希はあんがい近くにいた。

No.11 17/07/11 11:22
自由人 

序章11 ネオチャイナのラーメンライスコンビ 凛と花陽

地球から遠く離れたとあるラグランジュポイントにいくつかの光点が見える。
ティターンズとアロウズの艦艇が反連邦組織があると目されるコロニーにこれから弾圧を加えるためである。
コロニー公社やコロニーにある役所は攻撃をやめるように旗艦に伝えるが彼らは聞く耳さえ持たなく冷たく突き放す。

ティターンズ艦長「あ〜ティターンズ及びアロウズ艦艇モビルスーツ隊に告ぐ。このコロニーの反連邦組織を壊滅させよ!」

アロウズ艦長「了解。ティターンズと共同作戦とはな」

艦隊からはハイザックや新型機マラサイ、アロウズからジンクスタイプが出撃し光芒がコロニーに向かった直後だった!
光の奔流がどこからともなくやって来て五機のガンダムタイプの機体が姿を宇宙に現した!!

T艦長「なに!?バカな、一瞬で……壊滅した」

A艦長「まさか!?コイツらはシャッフル同盟!」

ドモン「そうだ!いくら反連邦組織があるとなんの関係もない市民がいるんだぞ!」

チボデー「いつまで虐殺を繰り返せば気がすむんだ!ヘイッ!」

サイシー「コロニーの中には子どもだっているんだぞ!許さねえ!」

ジュルジョ「無抵抗な婦女子に手を出させません!」

アルゴ「ああ……」

凛「アルゴさん本当に無口だにゃ」

花陽「……真姫ちゃん?」

シャッフル同盟「我ら!新生シャッフル!!」

ゴッドガンダムを筆頭に五機のガンダムがポーズを決めるや否やティターンズとアロウズ艦隊に向かい爆発が宇宙に広がる!
ちなみに凛と花陽はサイシーのネオチャイナのブッドキャリアーに乗って戦いを見ていた。
戦いは三分いや一分とかからなかったかもしれない……。

凛「すごいにゃ」

花陽「さすがガンダムファイター」

念のためにドモンはコロニー公社にも釘を刺しておく。

ドモン「コロニー公社があこぎなことをしてたら許さんぞ」

コロニー公社もまたアナハイム同様に私腹を肥やすことがある。

公社「は、ハイ……」

ドモンたちは再び五つに散らばりネオチャイナのキャリアーはドラゴンガンダムを収容しネオチャイナコロニーに帰る。

サイシー「やれやれだ」

凛「ラーメンできてるにゃ」

花陽「ご飯も」

No.12 17/07/11 14:42
自由人 

序章12 ネオチャイナのラーメンライスコンビ 凛と花陽2

ブッドキャリアーはネオチャイナコロニーに戻るなか凛と花陽はラーメンとご飯を食べていた。

サイシー「ねえ!オイラのはないの」

りんぱな「自分で作れるのに」

瑞山と恵雲はまあまあとサイシーをなだめ自ら炒飯をつくっている間にネオチャイナコロニーに着いた。ふたりは食べ終わっていた。

サイシー「おい」

りんぱな「?」

前ガンダムファイトでコロニーの多林寺、地球からの小林寺でネオチャイナには中華拳法を習う弟子は多く増えていた。
サイシーもまだ若いながら師範代の任についていた。

凛「いつ見てもすごいにゃ」

花陽「男の世界、ああ米粒のような汗が拳士から流れる。ステキ♪」

りんサイ「(なぜ米粒にたとえる(にゃ))」

サイシー「それよりふたりともいつまでウチにいるんだよ」

りんぱな「美味しいお米とラーメンがある限り」

花陽「ただしお米はネオジャパン製を先ほどレインさんからもらいました」

サイシーは思う。
大戦後、凛と花陽はあちこちを転々としやがてネオチャイナにやって来た。それから居候をし始めた。

サイシー「u’sのみんなが心配してるぜ」

炒飯を食べながらふたりを心配するがふたりはまた食べていた。

りんぱな「ばくばく!」

サイシー「話を聞いてよ!」

瑞山恵雲「これもまた次期ネオチャイナ総帥になるための修行」

凛と花陽は箸を置いて口を開く。

りんぱな「水」

瑞山恵雲「はは」

サイシー「ちがうだろ!」

凛「あたしたちだって前の戦争で傷ついたにゃ」

花陽「スペースシップラブライブ!が打ちきられたんだもん」ウルウル

同情に値するが彼女たちはネオチャイナに居候しすぎであった。
サイシーはどうにかしないとオイラこのふたりに中華料理を作る毎日だよと。

凛「次は醤油とんこつにゃ」

花陽「あたしは天津飯!」

サイシー「あいよ!」

いつの間にか食べてたはずなのに中華料理を振る舞うサイ・サイシーであった。
右手のクラブ・エース♣の紋章が輝く。

サイシー「また戦いかよ」

りんぱな「お供します」

瑞山恵雲「わしらの台詞」

りんぱなは平和であった。

No.13 17/07/11 18:48
自由人 

第一話 黒いガンダム

その日の放課後、穂乃果たちとカミーユ、ファはシャトル発着場の港に向かう。
カミーユは空手部はサボりである。彼は空手部の先輩より師範代である海未を尊敬の目で見ていた。
穂乃果とことりは思う。

ほのこと「(海未ちゃんは脳筋なんだだけだよ)」

海未「はい?」

ティターンズやアロウズが一目置くのはわかるがふたりは再び思う。

ほのこと「(海未ちゃんはお胸がちいさいから隊員募集のポスターにも載せられないよ)」

海未「はい?」

穂乃果「ブラちゃんに会うのも久しぶりだね」

海未「ブライトさんですよ」

ことり「戦争が終わった直後はあたしのことやu’s存続で揉めたから。ゴメンね」

u’sの仲間は自然と散り散りになりブライトによるアイドル部存続か否かはさほど意味なかった。

カミーユ「ブライトさんをブラちゃんと呼ぶのか」

ことうみ「まあ穂乃果(ちゃん)だけ」

カミーユは一度しかブライトからサインをもらったことがないが彼女たちはあの一年戦争を共に戦ったのだ。
ファは少しムッとした。師範代師範代ばかりで内心おもしろくないのだ。

海未「ファさん?」

ファ「な、なんでもないから」

地下鉄に乗りながら港に向かう。しかしコロニーの中は相変わらずティターンズのガンダムMK2などが飛んでいた。
この時穂乃果たちは知らなかった黒いガンダムが再び自分たちを戦いの運命に誘う存在とは知らなかった。
地下鉄の外に映る宇宙空間はいつもと変わらない星々の輝きがあった。
しかしその星々の輝きのなかに三つの小さな光点が動いていたことに気づく者はいなかったように見えた。
いや穂乃果は微かになにかを感じたように窓に顔を近づけた。

海未「子どもですか」

ことり「どうかした」

穂乃果「気のせい?なにか知ってるような……」

感覚といいかけたがやめた。港に地下鉄が到着し降りたからだ。
しかし穂乃果が言いかけたことはあたっていた。
グリーンオアシスとグリーンノアに近づく三つの光点。
それはエゥーゴの新型モビルスーツリックディアスであった。
その中にかつて赤い彗星と呼ばれた男が地球圏に戻ってきていた。

クワトロ「あれがグリーンオアシスにグリーンノアか」

No.14 17/07/12 05:12
自由人 

第一話 黒いガンダム2

エゥーゴの新型モビルスーツの赤いリックディアスに乗るのはクワトロ・バジーナと名を変えた赤い彗星シャア・アズナブルだった。
なにかをシャアはコロニーから感じたように思えた。

シャア「この感覚はララァ!?いやアムロ・レイ、いや……高坂穂乃果……?」

アムロと穂乃果、嫌な名前を思い出した。
特に穂乃果については大戦末期に出会いへんたい仮面と言われたのは屈辱だった。

シャア「わたしはへんたい仮面ではない」

アポロべ「大佐、いえ大尉どうかしましたか」

いや、とシャアの声が錆びていたのに気づくがアポリーとロベルトはシャアを気遣う。
いろいろあるからなこのひと。

シャア「私はグリプスとやらに潜入する。ふたりは手筈通りに」

アポロベ「了解」

エゥーゴの新型モビルスーツリックディアス。ジオン系技術者の手が入っているがガンダムタイプの技術もまた入っている。
シャアとしてはエゥーゴの活動は早いと思うがブレックス准将の顔が浮かんでは消えた。
シャアはグリプスつまりグリーンノア2に潜入した。

シャア「どう時代が動くか……」

いまだデラーズ・フリートが健在なか連邦政府の改革をしようとするが武力を用いなければならなかった。
シャアはグリプスの内部をノーマルスーツに付けたバーニアで飛びながら撮影した。

シャア「たしか観艦式の観閲艦バーミンガムの改良型が建造中か……、やはりな」

何か大型の新造戦艦が開発中らしいドックを見つけた時だった。
シャアの前にも黒いガンダムMK2がバルカンを放った!

シャア「ちいい!!当たるものではあるまい」

バーニアを噴かしながらもわずかにバルカンの弾がノーマルスーツに傷をつけ血が出ていた。リックディアスに戻りアポリーやロベルトを心配した。

シャア「あのふたりは無事か」

シャアの赤いリックディアスは隣のコロニーに向かう。
この時穂乃果やカミーユたちも港に着いていたがシャトルからティターンズの新たなスタッフであるカクリコン・カクーラー、ジェリド・メサ、エマ・シーンたちが降りて港ロビーに向かっていた。
ここで穂乃果たちとカミーユたちは新たな運命に巻き込まれるのだった。

No.15 17/07/12 14:39
自由人 

第一話 黒いガンダム3

穂乃果たちが宇宙港に着いた時にはすでにブライトが乗ってきたシャトルはすでに着いていた。

カミーユ「間に合わなかったか」

穂乃果「そんなことないよ。穂乃果たちはブラちゃんと友達なんだから。呼んでみるよ!ブラちゃ〜ん!ブラちゃ〜ん〜!」

宇宙港に響く穂乃果の声、しかしブライトは聞こえないように無視をする。あの一年戦争の頃の苦労は背負いたくない。なによりティターンズスタッフを宇宙に運ぶことさえ苦痛だった。

コ・パイロット「よろしいんですか。呼んでますが」

ブライト「ほっておけ。どこかのアホ女子高生にちがいない」

ブライトたちは港のスタッフルームに向かい消えてしまった。

穂乃果「あれ?」

カミーユ「呼んだのに無視されてなかったか」

ことうみ「あの呼び方が原因です。ブラちゃんは……」

しかたなく穂乃果たちが帰ろうとした時だ。
シャトルから降りてきたティターンズスタッフもまたロビーに姿を見せた。荷物を持つのが若い女性エマ・シーン、いかつい顔のカクリコン・カクーラー、そしてジェリド・メサである。

穂乃果「ブラちゃんたら」

ことり「帰ってお菓子にしよう」

海未「太ります」

エマの目にもとu’sの三人がわずかに見えた。彼女もたスペースシップアイドルに憧れていた。
しかしここでジェリドが口を滑らせたことで穂乃果たちとカミーユの運命が大きく変わるのだった。

穂乃果「むぅ。海未ちゃんに言われたくないよ」

ことり「ガンタンクの都市伝説、ぷっ♪」

海未「言わないでください」

ジェリド「海未?もとu’sの園田海未、たしかにムネがないな」

そしてカミーユにも口を滑らす。

ファ「カミーユ!カミーユたら」

カミーユ「うるさいな」

ジェリド「カミーユ?女か」

この瞬間、海未とカミーユの理性が飛んでしまう。いつもは冷静な海未だがムネのことは言われたくなかったからだ。
ふたりはジェリドのもとへ向かう。

エマ「ジェリド中尉、荷物はどちらに……」

海未とカミーユは同時に怒りを込めて拳をジェリドに向けた!

うみカミ「歯を食いしばれっ!!」

ジェリド「!?ぐはっ」

瞬間的にスタッフが彼女たちを囲み事件になった。

No.16 17/07/13 06:31
自由人 

第一話 黒いガンダム4

ファ以外の四人はMPにより取り調べを受けていた。なかでもカミーユがいちばん怪我をさせられふて腐れていた。

MP「高坂穂乃果、和菓子屋穂むらの長女。前大戦時にはu’sガンダムに乗り大戦を終結させた功労者か」

穂乃果「ほ、穂むまんあげるから許して」ウルウル

MP「南ことり、オトノキザカハイスクール理事長の娘。しかし実は指導者ヒイロ・ユイの側近で先の大戦ではガンダム01とウイングゼロのパイロット。危険だな」

ことり「お願い♪見逃して♪」ムネ ギュッ!カクレキョニュウ❤

MP「(見逃してやりたいという気持ちがあった……)」

MP「こほん。園田海未、我がティターンズやアロウズの誘いをことごとく断り続けた園田道場の娘。『ガンタンクと私』はベストセラー」

海未「(書いたのは穂乃果とことりですが)」チラッ

MP「サインください!」

海未「は、ハイ?」

仕方なくサインする海未であるが取り調べは続く。

MP「流派東方不敗を受け継ぎ未確認ながらマスターアジアの血を引いているという。なぜそれほどの力を持ちながらティターンズやアロウズに力を貸さないのだ」

海未「む、ティターンズやアロウズは無抵抗な市民やカタロンを虐殺をしてるとお聞きします!我が園田家はそのようなことに力をお貸しするつもりはありません!」

カミーユはさすが師範代と思った。穂乃果とことりは穂むまんとマカロンを交換した。

ほのこと「お菓子だね❤」

海未「ひとが真剣にしゃべっているのに!!」

MP「こほん。お菓子は没収(あとでことりちゃんの穂むまんで間接キス)」

ことり「(なんか寒気が……)」

MP「カミーユ・ビダン。空手もできJr.モビルスーツ大会で優勝。私ならキミをティターンズにスカウトするがね」

カミーユは傷がありながらいじけるように床を見つめた。するとなぜか床を透けるように外の宇宙が見えた。
穂乃果はさっきから落ち着きがなかった。
なんだろ?なにか危ない目に遭いそうだけど。

穂乃果「海未ちゃんがこわいのはいつもだけど」

海未「どういう意味ですか」

そこへ四人を引き取りに来た弁護士が姿を現す。
この時、建物の上ではジェリドたちがMK2の試験飛行をしていた。

No.17 17/07/13 12:06
自由人 

第一話 黒いガンダム5

同じ頃、ブライトは連邦庁舎で謎のモビルスーツがコロニーに侵入したらしい報を受けた。
兵士たちの会話から“赤い彗星”“赤い機体”などが聞こえる。

ブライト「庁舎を守れ!戦えるものはミサイルカーでも乗れ。くっ、連邦政府がダレている!」

上空ではエゥーゴの新型モビルスーツらしい機体と戦うジム2の動きが見えるが爆発されては落ちてきていた。

ブライト「民間施設があるんだぞ」

もちろんシャアたちにしても無関係な民間施設や民間人に危害を加えるつもりはない。

シャア「ええい!邪魔なだけだ!アポリー、ロベルト気をつけるんだ」

アポロベ「了解!」

しかし兵士の練度は低いがモビルスーツの数は空のあらゆる角度からやってくる。
またこの同じ時にジェリドが乗っていたガンダムMK2の3号機がなんと連邦庁舎に墜落したのだ。衝撃に襲われる穂乃果たちにカミーユ!

穂乃果「なに!?」

カミーユ「が、ガンダムが落ちた!」

ほのことうみ母’S「穂乃果!ことり!海未!」

ほのことうみ「お母さん?」

ヒルダ「カミーユ」

引き取りに来たらしい保護者が現れたようだがカミーユは真っ先に逃げ出し穂乃果たちも慌てついていく。

海未母「このままではまずい事態になるわ」

おやどり「ええ。穂乃果さんたちの家族は私たちが保護しないと」

ことりと海未家族はたびたびティターンズやアロウズから監視されていた。事態が切迫する。
カミーユがエレカに乗ると穂乃果たちもついてきた。

カミーユ「師範代やキミたちまで」

海未「カミーユくんをひとりにはできません」

穂乃果「ティターンズやアロウズを許せないよ」

ことり「たいへんなことになっちゃったよ」

カミーユと穂乃果たちのエレカは庁舎を出て疾走していく。
上空ではシャアたちが憤りながらも戦いブライトもまたエマたちと上空を仰ぎ見ていた。

ブライト「動きがよすぎる。エゥーゴか」

エマ「未確認ですが」

ブライト「MK2を動かせるようにしろ!」

ジェリド「戦いて時に始末書沙汰かよ!

カクリコン「減らず口を叩くな」

MK2の3号機はバランサーがイカれたようだがこのままでエゥーゴの思うままであった。

No.18 17/07/13 14:41
自由人 

第二話 旅立ち

カミーユと穂乃果たちはエレカで疾走し逃げたが警察や軍の動きが慌ただしかった。
しかし四人への捜査というわけでないとわかったのが場を離れ辺り一帯を見た時だ。

穂乃果「あれ?モビルスーツの戦い」

カミーユ「間違いない。ティターンズや連邦軍が戦っているようだ」

海未「デラーズ・フリートではなく」

ことり「エゥーゴぽい」

わずかに高台から見る戦いは明らかにエゥーゴの見慣れない機体が優勢だった。穂乃果とことりは思わず口に出す。

ほのこと「赤と黒の希ちゃんみたい」

海未「くくく……」

海未に受けたと思うふたりはガッツポーズをした。すると高台から見えたファの家付近に彼女を見つけたカミーユは慌てそばに寄る。

ファ「カミーユ!?あなた」

カミーユ「ファ、すまない……」

短い言葉だが彼女には彼の痛々しい表情からすべてに近いなにかはわかった。

ファ「警察や軍が……」

穂乃果「これはラブラブというアレ?」

ことり「うるうる、ふたりは幼馴染み……」

ハッとなったふたりは堅物な海未の様子に気づくが意外な反応だった。

海未「カミーユくんはやさしいんですね」ニコ

心の中で鈍感と呟くのだった。
カミーユはファに別れを告げる。

カミーユ「自首するかも知れないがその時はその時だ。じゃあなファ!」

穂乃果「自首するの?」

ことり「それは道連れ?世は情け、つるし上げられ流派東方不敗の妹弟子、園田海未が歌います!」

穂乃果「『私は貧乳、ガンダムふぁいたー。ガンダムを返して』!」

海未「私は〜♪ガンダムふぁいたー〜♪ってなに歌わせるんですか!」(゜o゜)\(-_-)

ほのこと「!?」(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)

三人もカミーユの乗るエレカに乗るとファは哀しく小さく笑みしていた。

ファ「うふふ、あたし海未さんで初めて笑ったかも……さようなら……」

その言葉を背にカミーユはどうにかしないと思った。
何かが間違っていた。
ブライトは庁舎を守るために指揮するが連邦兵士やティターンズは使いものにならないのだ。
エマが言う。

エマ「3号機を使えるようにします」

ブライト「しかしまだテスト中だろう。むちゃだ」

No.19 17/07/13 18:52
自由人 

第二話 旅立ち2

ジェリド「まいったぜ。こんな時に始末書沙汰だな」

カクリコン「なにを言っている。エゥーゴが攻めてきてるんだぞ」

わかってると1号機のカクリコンに言い返すがなかなかMK2は動かない。やむなくMS用ベッドに3号機を寝かすだけである。
ブライトとエマは見上げる。

ブライト「こんな時に」

エマ「なんとか使えるようにします」

テスト中の機体を実戦に使った例は少ない。ガンダムNT1やウラキのガンダム試作1号機Fbなど例外があるだけだ。
そこへ穂乃果たちも戻ってきた。

穂乃果「ブラちゃ……」

ことうみ「その呼び方はやめて」

カミーユ「キミたちより僕が……」

ブライトを呼ぼうとした時に痛めつけられたMPを見つけた。思わずカミーユの中に悪戯心みたいな復讐心が熱く芽生えた。
あとのことはどうにでもなると思いながらカミーユはMK2の3号機に向かっていく。

カミーユ「あいつだけは許せない」

ほのことうみ「カミーユくん!?」

カミーユはタラップを上がりハッチが3号機に乗りコクピットのレイアウトが頭によぎった。

カミーユ「親父の設計図通りだ!これなら……」

エンジンに火を点け機体を稼働させプログラムを少し変更し脚部を調整した。

ブライト「おい!お前、これは……!?」

エマ「あの子は本気です……」

カミーユ『ふたりとも退いてください。やります』

ガンダムMK2の人に似た顔から気遣う声が発せられふたりは見守るだけだった。
驚く穂乃果たち。

穂乃果「カミーユくん」

ことり「穂乃果ちゃんとおなじだよ」

海未「私たちは……」

穂乃果「あの赤い希ちゃんはエゥーゴだよ」

リックディアスが希に見えて仕方ない穂乃果だった。

穂乃果「2号機は絵馬さん?」

ことり「エマさんだよ」

海未「どうします?カミーユくんを止めないと」

エマが2号機に向かうのを見ながらだが1号機も不安定なのか庁舎に降りてきた。

穂乃果「あの機体なら」

ことり「使えるかも」

海未「ちちちちょっと……」

穂乃果「弓矢は?」

海未「先ほど高台にある木から作りましたが」

よし、と穂乃果たちはは1号機を奪うために固まった。

No.20 17/07/13 20:13
自由人 

第二話 旅立ち3

カクリコンは苛立っていた。エマが2号機で出るらしいが戦況はこちらに不利とわかる冷静さはあるがジェリドが実戦に出られないのもある。
そこへカクリコンを呼ぶ声が下からした。

穂乃果「角砂糖ちゃ〜ん!!」

ことり「ちがうよ。カックラキン大放送ちゃ〜ん!!」

あいつらはもとu’sのと言いかけた時である。園田海未がやってきた。
彼もまた『ガンタンクと私』の愛読者だった。ティターンズに力を貸さないことは癪だが尊敬の念は別にあった。思わずハッチを開け出たのが運のツキだった。

カクリコン「おいお前たち……!」

ほのこと「いまだよ!海未ちゃん!」

瞬間、背中から弓矢を出し弓を引いて矢がカクリコンの額にあたり彼はコクピットから落ちた!

ほのこと「よし!キャッチ!ゴメンね」

カクリコンの額にはおもちゃに似た矢があたり彼はクッションの上で気絶していた。

穂乃果「さすが海未ちゃん」

ことり「ほとんど藤岡弘、やよゐこ濱口優みたいだよね」

時代がまだ西暦だった頃に伝説と称されたタレントの名を出され海未は怒り恥じる。

海未「藤岡弘、はともかくよゐこ濱口優ではありません」

三人は1号機のコクピットに入り機体を点検する。HONOガンダムに比べたらリニアシートや全天周囲モニターによりコクピットは広かった。

穂乃果「機体バランスが不安定だよ」

ことり「ちょっと貸して。ここをこうこうしたら……」

海未「動いた!?」

ブライトは穂乃果たちが1号機に乗ったのを見て再び驚いた。

ブライト「あいつら」

2号機はその間にパイロットはエマに代わり血気に逸るジェリドが乗りエゥーゴのリックディアスと戦っていた。

エマ「無茶をして。ジェリド!」

カミーユ「お前がやったようにしてやろうか!」

3号機のカミーユはMPのマトッシュに向け機体で威圧しからかい笑みしていた。
海未はマイクで呼びかけた。

海未『カミーユくんそんなことはいけません!』

カミーユ「師範代……」

ジェリド「ぐはっ」

慣れないMK2で戦いジェリドの2号機が落ちてきてシャアたちリックディアスが降下してきた。
穂乃果たちとカミーユは判断に迷っていた。

シャア「なんだ」

No.21 17/07/14 11:30
自由人 

第二話 旅立ち4

シャアのリックディアスは警戒しながら着地し二機のガンダムMK2の様子をうかがった。
どういうつもりだ?
しかしカミーユの乗る3号機から外部音声が入る。

カミーユ「え、エゥーゴなら味方する!信じてないな!!」

瞬間カミーユの言った言葉に穂乃果たちやブライトたちも驚くなか3号機が2号機に接近し殴りかかった!
ジェリドは驚いた。味方のはずの機体がいきなり頭部を殴り機体が揺れた。

ジェリド「ぐはっ!?貴様何者だ」

海未「カミーユくん」

思わず彼女はMK2の1号機を操りモビルスーツ同士の殴りあいを止めた。赤いリックディアスも加わってくれたことに気づく。

シャア「この機体もいただきたいところだがガンダムのパイロットは誰か」

カミーユ「か、カミーユ・ビダン。コロニーに住むハイスクールだ」

かつてのアムロ・レイを彷彿させる少年の姿にシャアは驚く。
ブライトがスピーカーを使いジェリドを機体から下ろした。

ブライト『ジェリド中尉、機体から降りるんだ』

ハッチが開けられジェリドは転がるように降りアポリーとロベルトのリックディアスも降りてきた。

シャア「そちらの機体はなんだ」

この時シャアは聞いたことを瞬間的に後悔することは知らなかった。すぐさま通信が返ってきてモニターに三人の少女が映る。

穂乃果「ほのかだよ」

ことり「南ことりです」

海未「園田海未です」

これがケータイやスマホなら居留守を使うがモビルスーツだとそうはいかない。
へんたい仮面とかつて称した少女の姿にシャアは思わず黙ったが立ち直りは早い。

シャア「キミたちもハイスクールの生徒か」

穂乃果「うん。いろいろあって」

海未「カミーユくんをひとりにはできません」

シャア「カミーユ?」

3号機のパイロットと気づきながらアポリーとロベルトの機体は2号機を捕獲しながら脱出の準備をすると伝えた。

穂乃果「手伝うよ」

アポリー「すまない」

穂乃果の1号機は2号機を掴みアポリーをフォローした。
ロベルトが上空を警戒しながら脱出路を示す。

ブライト『迂闊に攻撃するな!コロニーに被害が出るぞ』

ブライトの声を聞きながらそれぞれ上昇してゆく。

No.22 17/07/14 14:27
自由人 

第二話 旅立ち5

捕獲したガンダムMK2の2号機をアポリーのリックディアスと穂乃果たちの1号機が上昇してゆく。
シャアは見つめながらカミーユを気遣う。

シャア「いいのか?」

カミーユ「構いません」

海未「カミーユくん」

海未もまたカミーユを気遣う。ロベルトのリックディアスはクレイバズーカでコロニーの壁に穴を開けて警戒しながら先導していく。

アポリー「通れるか」

穂乃果「う〜ん。機体をちょっと固定して」

ことり「スラスターやバーニアはあたしがやるよ」

ことりは宇宙育ちなために感覚や軌道計算がデュオ並みに身についている。

穂乃果「海未ちゃん?」

海未「カミーユくんと私たちはとんでもないことをしました……」

今さらながらとんでもない事態を起こしたことに気づきながら宇宙に出た。
カミーユのMK2、シャアのリックディアスも続く。
コロニー守備隊のモビルスーツの光芒が見えシャアとロベルトのリックディアスが撃ち撃破していく。

シャア「兵士の練度はたいしたことないが侮れん」

穂乃果たちは顔を見合わす。赤いリックディアスのパイロットの声に聞き覚えがあるようだ。
カミーユは宇宙を感じることにホッとしていた。
これでいいのだろうか、ファは無事だろうか。
ガンダムMK2三機とリックディアス三機はエゥーゴの新造艦アーガマを目指す。
その頃、ブライトはティターンズに憤りバスクに意見していた。

ブライト「バスク大佐、なぜガンダムのテストをグリーンオアシスでしていた。あなた方ティターンズの拠点はグリプス、グリーンノアだろう!……っ!?」

最後までいい終えることなくティターンズの将校に顎や腹から殴られて床に身体が飛んだ。
エマは気遣うように女性らしい顔で見ていたがバスク、カクリコン、ジェリドたちは容赦なかった。

バスク「ティターンズの拠点はどこでも構わん。アロウズと共にスペースノイドを粛清するのだ」

ブライト「スペースノイドを粛清だと!?そんなことをすれば……ぐはっ」

カクリコン「黙れ!一般将校が!」

ジェリド「ふん」

バスク「今後、地球連邦軍はティターンズおよびアロウズが統括する」

ブライト「なに」

連邦政府と軍の行き着く先に不安をおぼえた。

No.23 17/07/14 17:54
自由人 

第三話 天使再臨

アナウンサー『グリーンオアシスにてティターンズのガンダムMK2三機がエゥーゴの機体と思われる存在により奪取されました!またガンダムMK2に乗りエゥーゴに協力した者にハイスクールのカミーユ・ビダン……』

にこ「あら、いい男じゃないの」

ジャンク屋「うっせえぞ」

にこはゴメンとジャンク屋の住人に頭を下げた。ここはラグランジュポイントにあるとあるコロニー、刹那ことにこはガンダムエクシアリペアと共に隠れ住んでいた。
しかしにこは更なる次の報道に声をまた上げるのだった。

アナウンサー『カミーユ・ビダンの他に、高坂穂乃果、南ことり、園田うみみいえ園田海未のハイスクールの学生が関わってた模様。軍や警察は鋭意捜査中です……。なお……』

にこ「!?にこぉぉぉぉ〜っ!?」

ジャンク屋「うっせえぞ!!!」

にこ「う、ウソ……。なにやってんのよ穂乃果たちがガンダム強奪ですって……エゥーゴか」

ニュースで映っていたのは間違いなく穂乃果たちだった。
てっきり平和に暮らしていると思ったがティターンズのやり方に我慢できなくなったのだろうか。ことりや海未の家族は問題ないだろうが、穂乃果の家には雪穂や亜里沙がいる。少し不安になるが自分ひとりではどうしようもない。
彼女たちの家族ならたぶんだいじょうぶだろう。

ジャンク屋「にこ、にこ太郎」

にこ「イオリア〜♪GNドライブ〜♪ソレスタルビーイング〜♪……ンッ!ガンダム〜♪てぬわにやらせんのよ!!ピコ太郎か!」

ピコ太郎は古坂大魔王が変身した姿ではあるが宇宙世紀に生きる者たちは知る由はなかった。
ジャンク屋が言う。

ジャンク屋「明日カタロンが強制労働された人たちを助けるらしい……」

にこ「カタロンか。彼らも武力は万全ではないというのに」

ジャンク屋「この宇宙に不満があるんだろうな。気をつけろよ」

にこはベッドから下りて倉庫に隠したガンダムエクシアリペアを見つめた。

にこ「あたしに力を貸してガンダム」

ジャンク「にこ太郎」

にこ「イオリア〜♪GNドライブ〜♪ソレスタルビーイング〜♪……ンッ!ガンダム〜♪て二度もやらせないでよ!」

にこのギャグはジャンク屋には受けていた。

にこ「芸人じゃなくてアイドルよ!!」

No.24 17/07/15 06:44
自由人 

第三話 天使再臨2

にこ「世話になったわね」

ジャンク屋「なんならずっといてくれていいんだぜ」

申し出は有り難がったがにこはソレスタルビーイングの仲間を探さないといけないしイオリア計画の実現もあった。
ガンダムエクシアリペアのコクピットハッチが閉じ瞳に光りが灯り機体が動きコロニーの外壁近くに出た。

にこ「またいつか世話になってあげるわよ」

ジャンク屋「子どもさんたちに仕送りしてけっこうなことだぜ」

にこ「日本では貧乏暇なしと言うのよ。おぼえておきなさい」

ジャンク屋は若い顔を見せハイハイとモニター越しに手を振る。その傍らには可愛らしい少女がいた。

にこ「ガンダムエクシアリペア、刹那・F・セイエイ任務を開始するわよ」

ジャンク屋「スペースシップアイドルとしてもがんばれよ!順位は25位止まりだけどな」

瞬間、エクシアはコケたまま慣性の法則のまま宇宙を漂う。

にこ「あんたね!!」

ジャンク屋「『F・Aより伝言 にこちゃ〜んがんばるじゃぞい!困ったことがあったらA・S・Nじゃ』だってよ。さっき暗号通信が届いた」

F・A。
いまは地球に閑職に追いやられたフリット・アスノ、A・S・Nはアスノ家の意味だ。
地球防衛隊ではあるがディーヴァは宇宙に出ることは許されず孫のキオはAGE-3に機体を戻された。キャプテンアッシュは行方知れずらしい。

にこ「あんのロリコン親父は……」

なんだかんだで自分を応援してくれているらしい。

にこ「じゃあねデュオにヒルデ、またいつか」

ジャンク屋のふたりはしあわせそうな笑みを見せた。
ジャンク屋はそう、かつての大戦でことりと共に戦ったデュオやヒルデであった。
しかし彼らもまたいつ戦いにおもむくかわからない。
デュオは振り返る。そこにあったのは死神と称されたガンダムデスサイズヘル(EW)があった。
大戦後にハワードにより他の機体共々改修された。

デュオ「ティターンズやアロウズもやりすぎだがな」

ヒルデ「また戦いにいくの?」

わからねえなとデュオはジャンク屋仕事をし背中を向けた。
その頃とあるコロニーでは沙慈・クロスロードが別れたルイスを思いながら作業に従事していた。

沙慈「あれは」

作業員「GN粒子か」

No.25 17/07/15 11:56
自由人 

第三話 天使再臨3

ルイスと別れてしまった沙慈だが彼女との思い出の指輪はいまも持ちながらコロニー開発に夢を託していた。
しかしその夢は脆くも崩れ去るのだった。

沙慈「なんなんだ!?これは。僕が何をしたというんだ」

男「お前カタロンか」

沙慈「カタロン……?ちがう、僕はそんなんじゃ……」

クククと男は下卑な笑みをしながら言う。

男「なあにもうすぐカタロンの連中が動くさ」

カタロン。
それはマスコミ報道で耳にしまた亡き姉もよく取材していた反テロ組織であり現在は反連邦組織であったのを思い出す。
しかし物事は男が言っていた状況は異なるのだった。

男「なんだと!?アロウズの奴等は俺たちがどうなろうと知ったことじゃないのか」

沙慈「な、何が」

それは軍用のオートマトンが無機質に残酷に人々を殺傷する機械の音が無慈悲に響いていた。
廊下や収監所のあちこちで人々が倒れていた。

男「くそ!?脱出をしないまま……!?お…まえは…にげ……」

沙慈「!?」

かつて日本でルイスと共にテロ現場を目撃した時以上に戦慄が彼を襲う。
そこへ彼に手を引くちいさな男の影があった。

?「こっちよ」

沙慈「き、キミはカタロンなのか」

?「ちがう。カタロンではないが連邦に対抗する者だ」

オートマトンを避けようやく人気のない安全な場に沙慈を引き寄せた男はバイザーを近づけた。それは男ではなかった。

沙慈「小学生?」

にこ「22!じゃなくて18……!」

沙慈「中学生?」

にこ「18!」

沙慈「あ、むかしマンションにいたちいさな刹那……」

にこはむっとし思い出した。むかし『ケロロ軍曹』が好きなルイスとかいう彼女といた男の子だった。だが年齢詐称はやめなかった。

にこ「あんたね。……とにかくここにいなさい。私は外の連中を凪ぎ払うわ」

にこは錆びた重い扉を開けた。そこにいたのは再び工場の中に紛れていたガンダムエクシアリペアであった。
驚く沙慈だった。

沙慈「刹那、キミは……」

にこ「あたしはガンダムマイスターでありスペースシップアイドルナンバー1よ」

沙慈「u’sでは一位、ソロでは万年25位の」

にこはエクシアに乗る前にコケていた。

No.26 17/07/15 14:28
自由人 

第三話 天使再臨4

ガンダム!?の出現の報にアロウズの精鋭は驚愕があった。
ソレスタルビーイングのガンダムだと!?
この部隊を指揮していたのはジニン中尉、アラッガそしてにこと沙慈は知る由もないがアロウズに入隊した『ケロロ軍曹』好きのルイス・ハレヴィが参加していた。

ジニン「所詮は四年前の旧式ではないか。ハレヴィ准尉!ハレヴィ准尉!」

ルイスは所詮はまだ新兵ではあった。実戦が初めてであり初戦の相手がガンダムでは臆したも同然と理解する。
アラッガ中尉のジンクスが共にジニンと共に向かうがエクシアのにこが叫ぶ。

にこ「あたしはソレスタルビーイングの刹那・F・セイエイ、ガンダムだ!」

刃が欠けたGNソードがジンクス二機に輝き刃そのものが向いた!
二機のジンクスはガンダムの圧倒的強さに驚愕を隠せない。

アラッガ「なんて強さだ!」

ジニン「これがガンダムと言うのか」

旧式とはいえ機体、パイロット共に群を抜くものがあった。気合いや精神など目に見えない何かが通常を超えていた。

アラッガ「中尉!」

ジニン「なに」

アラッガのジンクスの腕を斬り落としていきそのまま一刀両断!爆発が広がる!

にこ「万年25位でもこれでも腕は一流なの!貴様らの時代は終わっている!」

ジニン「なんだと。ハレヴィ准尉!!」

アラッガの機体がやられた直後であったこの宙域に強力な粒子ビームが飛んできた!
にこも驚いた。しかしどこか見覚えなくもなかった感じがした。

ジニン「ガンダムの援軍か!?ハレヴィ准尉引くぞ」

ジニンはアラッガがやられたことに憤りを感じながらルイスのジンクスの機体を掴み逃走してゆく。

にこ「いまのは……」

GNフィールドを纏いながら現れたのはかつてのガンダムヴァーチェに似た機体であり口許がわずかにクスリと笑みした。
あのようなガンダムを操れるガンダムマイスターはそうはいない。
しかしヴァーチェといい見慣れないこの機体といいやはり東條希をどこかか彷彿させた。だから笑みした。

妄想のんたん『にこっちぃぃぃ〜っ!!』

にこ「ぬわんなのよぉぉ!?」

妄想はともかくソレスタルビーイング出現の報は後に地球圏に伝わるのだった。
謎のガンダムはコロニーの出入口に向かう。

No.27 17/07/15 18:37
自由人 

第三話 天使再降臨5

にことティエリアはコロニーの中で再会し沙慈は黙り見ていた。
一見すると仲間とは思えないがティエリアらしい口振りから始まった。

ティエリア「久しぶりだな刹那・F・セイエイ。四年振りか変わらないな。うん本当に変わらない四年前から身長が1センチはおろか1ミリも伸びてないようだ。まだまだ伸びないしこれからも伸びないだろう」

にこ「こら〜っ!!久しぶりの再会なのに言い過ぎでしょう!グサグサと心に響くでしょう!ハアハアぜいぜい。あんただって変わらないじゃないの。あ、あんたは……」

ティエリア「気にするな。僕が人間じゃないくらいは察しがついてただろう」

ティエリアが人間ではないらしいことは先の戦いからわかっていた。
ティエリアのガンダムはセラヴィーガンダムといいにこは沙慈をエクシアに乗せ彼についていった。
とあるコロニーに潜んでいたのはかつてのプトレマイオスに似たプトレマイオス2であった。
沙慈はソレスタルビーイングのクルーでないために別室に隔離された。ミレイナという新たなクルーがハロから情報を与えるというのだった。
にこはプトレマイオス2の雰囲気がかつてのプトレマイオスと同じなことに安心し制服に着替えたのだが……。

にこ「なんでロリータファッションよ!ふつうのにしなさい」

にこ「!?ゴスロリで戦えないでしょう!」

にこ「幼稚園児か!!」

実はフェルトの悪戯であり彼女もいちおうスペースシップアイドルの彼女を応援していたらしい。
制服に着替えたにこは格納庫にあるダブルオーをティエリアとラッセから見せられた。そしてダブルオーの肩にはOガンダムのGNドライブが載せられていた。

にこ「OガンダムとあたしのエクシアのGNドライブを合わすの?」

ラッセ「ああ、他の機体じゃ相性が合わねえみたいだ」

ティエリア「ダブルオーを動かすのは刹那、キミだ」

OガンダムのGNドライブにかつてソラン(本物刹那)と見た過去のOガンダムの天使に似た姿を思い出す。

にこ「ダブルオーガンダム……」

にこは改めて決意をした。戦争根絶のためならこころたちが平和に暮らせる世の中になるなら……。背は低いが深い決意を彼女はした。

ラッセ「あとでお菓子やるからな」

にこ「子ども扱いか」

No.28 17/07/16 20:13
自由人 

第四話 カプセルの中、父と子

穂乃果たちはシャアたちの案内によりエゥーゴの主力戦艦アーガマに保護された。
穂乃果たちカミーユにはかつてのホワイトベースを彷彿させながらも機能はよりまとめられていた。
客扱いは受けながらも茶に招かれたルームには白髭のブレックス・フォーラー准将、厳つい顔のヘンケン・ベッケナー少佐、赤いリックディアスのパイロットであるクワトロ・バジーナことシャア、そしてやや厳しい印象のレコア・ロンドがいた。
彼らはカミーユという少年にアムロ・レイの再来を期待すると同時に穂乃果たちもとu’sのうち三人がいることにも内心驚きはあった。

ブレックス「ガンダムが三機とも手に入るとはな。カミーユくんに穂乃果くんにことりくんにガンタンクくん」

海未「うみです、准将」

遠慮がちに口を挟む海未だがどうやらこの人達も『ガンタンクと私』の読者らしい。シャアは除く。

ヘンケン「しかしこれでMK2を未確認機とする必要はないな。大尉」

シャア「ああ。彼女たちのおかげだ……」

じーと穂乃果がサングラスのシャアを見つめているのに気づき目を逸らした。へんたい仮面の名前は忘れたいが思い出した。

レコア「しかし相手はティターンズです。追撃が来ないとも限りません」

ブレックス「第一種戦闘体勢にしてるな少佐」

ヘンケン「ええ、アポリーとロベルトに警戒させています」

シャアは思う。
エゥーゴの現在の戦力はお世辞にも強大ではない。アーガマ一艦モビルスーツやパイロットひとりでさえ貴重だ。
だからこそカミーユに期待しないでもない。穂乃果たちは……言うまい。

シャア「カミーユくん、コロニーのご両親を……」

カミーユ「わかりません。両親がどうなるかは」

途端に穂乃果がうるうると涙した。

穂乃果「お父さんお母さん雪穂に亜里沙ちゃんに悪いことしたよ」

ことり「私と海未ちゃんのお母さんが助けているはず」

海未「ええ」

誰の目にも流派東方不敗かと海未を思う。なのにかつての愛機はガンタンク、大戦末期にはネオジャパンのライジングガンダムに乗ったらしいが没収された。
悲劇の最強ファイター園田海未。

海未「はい?」

シャア「カミーユくんや穂乃果くんたちの処遇を考えないとな」

レコア「は」

No.29 17/07/17 19:47
自由人 

第四話 カプセルの中、父と子2

ブレックス「レコア少尉、彼らを頼む」

レコアにカミーユと穂乃果らを頼みブレックスたちはブリッジに向かった時だった。

トーレス『准将、少佐、大尉。ティターンズの追撃ですがガンダムMK2らしい機体が白旗を持ち着艦を望んでいるようです』

ブレックス「アレキサンドリアからか」

シャア「早い。私はデッキに向かう」

ヘンケン「大尉頼む」

シャアはMSデッキに向かい赤のリックディアスに乗りアポリーとロベルト、他パイロットを従えた。

シャア「迂闊に撃つな。国際条約に反するからな」

ライフルやバズーカを構えながらガンダムMK2がもう一機あったとは意外だった。
このガンダムMK2は実は5号機でありエマは慣れたMK2ではあるが1号機から3号機までとは操縦のニュアンスがちがうことに迷いがあった。着艦を許されシャアと言葉を交わした。

エマ「バスク大佐からの親書をお持ちいたしました。許可を」

シャア「親書だと?了解した」

シャアはデッキからアーガマ内の通路からブリッジに彼女を案内する。途中、カミーユと穂乃果たちとエマは顔を合わした。

エマ「カミーユ・ビダンに高坂穂乃果に南ことり、ガンタンク海未……!」

海未「ガンタンクは私の名前ではありません!」

ほのこと「海未ちゃんがあばれた!?」

なんとか海未を抑えながら穂乃果たちはレコアたちにより落ち着きを戻した。
しかしブリッジではバスクの親書の内容にエゥーゴクルーは驚愕した。

ブレックス「中尉は親書の内容を知っているのか」

エマ「いいえ」

ヘンケン「だからそんな涼しい顔をしていられるのだな」

ヘンケンはシャアに親書の内容を見せ彼もまた驚く。
内容はこうだ。
『ガンダムMK2三機を返さなければカミーユ・ビダンの両親を殺す』
とあった。
シャアは彼女に親書を返し見せエマは驚いた。

エマ「こ、これは!?軍隊のすることでしょうか」

ブレックス「軍隊ではない。バスクやジャミトフの私兵だよ」

カミーユの両親の人質の報はエゥーゴの兵士たちの話を伝い穂乃果やカミーユたちにも伝わった。

カミーユ「なんで親父たちがいるんだよ」

ノーマルスーツに着替えた一同は驚いていた。

No.30 17/07/18 11:56
自由人 

第四話 カプセルの中、父と子3

敵艦アレキサンドリアからふたつのカプセルらしい物体が射出されブリッジのブレックスたちやデッキにいるエゥーゴクルー、カミーユや穂乃果たちはモニターを通し目撃していた。

ブレックス「生身の人間をカプセルにだと」

ヘンケン「む」

シャア『どうします』

エマ「そんなこんなことが」

ヘンケン「これがティターンズやバスクのやり方なのだ中尉」

女性であるエマでもティターンズのやり方に疑問をもたらすには充分な行為だった。
その頃、ハイザックに乗るジェリドもジャマイカンから渡された指令書を見ていた。

ジェリド「『敵がカプセルを奪う気配を見せたら撃て』だと?」

再び穂乃果たちだがカミーユは両親を救出するために逸り3号機に乗っていった。

穂乃果「カミーユくん」

シャア『なに?カミーユが。エマ中尉を出してください』

ヘンケン「いいのか」

シャア『彼女が必要と思われます』

エマは5号機を置いて2号機に乗り穂乃果たちも1号機に乗り続く。

海未「穂乃果っ!?」

穂乃果「カミーユくんをほっとけないよ。海未ちゃんはコアファイターかガンタンクで来て!」

ことり「この5号機は危ないと思うので……」

シャア「南ことり?なにをしている」

ことり「5号機に爆弾が仕掛けられていたら危険なので出します」

海未は穂乃果の1号機にしがみついた!その様子にエゥーゴクルーは驚く。

エゥーゴ軍人「まるでガンダムファイターだ」

海未はハッチを開けてコクピットに乗り込んだ。

海未「ガンタンクやコアファイターはアーガマにありませんよ!」

穂乃果「ひええ!?生身で宇宙は平気じゃない」

とにかくカミーユを追うエマに穂乃果に海未。アレキサンドリアのジャマイカンは5号機の妙な動きに爪を噛んだ。

ジャマイカン「5号機に積んだ爆弾に気づいたか。ええい!スイッチを入れろ!」

瞬間、アーガマの側を飛んでいたMK2の5号機が爆発した!!

シャア「南ことりくん!?」

穂乃果「ことりちゃん!」

……。しばらく沈黙が宿った。
しかしアーガマの白い船体に手を振るノーマルスーツがある。

ことり「これでもウイングゼロのパイロットだもん!」

No.31 17/07/18 15:00
自由人 

第四話 カプセルの中、父と子4

アーガマではことりは一躍人気者になっていた。焼き鳥ちゃん、フライドチキンチキンちゃんなどとエゥーゴクルーから呼ばれていた。

ことり「焼き鳥でもフライドチキンでもないもん!てへっ♪」

アポロべ「萌えた」

アポリーやロベルトなどのクルーは萌えていた。その頃、カミーユの3号機は母が乗せられたカプセルに接近しようとしていたが同時にジェリドにも気づかれていた。

ジェリド「エマか?いやちがう3号機か!エゥーゴか」

瞬間、ジェリドは躊躇いもなくマシンガンを発射しカプセルとその中にいるカミーユの母親ヒルダは宇宙へ投げ出され亡くなりわずかにカミーユ、穂乃果はヒルダの意思を感知した。

ほのカミ「!?」

エマ「そんな!」

海未「穂乃果、早くもうひとつのカプセルを保護するのです」

穂乃果「わ、わかったよ海未ちゃん……」

カミーユの3号機はジェリドのハイザックに向かい攻撃を開始しビームが宇宙に走る!

カミーユ「お前が母さんを殺ったのか!」

ジェリド「なに!?カミーユという奴か」

エマ「やめなさい!カミーユ!ジェリド中尉」

穂乃果は泣きたい気持ちを抑えながらカミーユの父親フランクリンを保護しアーガマに帰投した。

シャア「無事か穂乃果くんに海未くん」

穂乃果「ひどいよ」

海未「ええ」

しかしそんな彼女たちの悲しみをよそにフランクリンは初めて見るエゥーゴのリックディアスに感激していた。

フランクリン「これがエゥーゴの新型か……」

その頃、カミーユとジェリドの戦いもエマにより止められていた。

カミーユ「あんたにわかるのか」

エマ「ジェリド中尉引きなさい!」

ジェリド「なんだと」

エマ「……私はエゥーゴのアーガマに帰ります。いまアレキサンドリアに帰らないと撃ちます」

モニターのエマの何かを秘めた表情にジェリドは唇を噛みながら帰艦していく。

ジェリド「裏切りは許されないからなエマ」

承知しています、とエマはハイザックを見送りカミーユの3号機の手を引きアーガマに戻った。
5号機に自爆装置が仕掛けられていたことに驚くが先の人質のこともあり一応の納得はした。
エゥーゴクルーはことりに熱を上げていた。

No.32 17/07/18 19:47
自由人 

第四話 カプセルの中、父と子5

K・O・T・O・R・I・C・H・A・N

穂乃果たちがアーガマに帰艦するとことりフィーバーが起きていた。

穂乃果「もとミナリンスキーだけのことはあるね」

ことり「そんなことないのよ」

H・O・N・O・K・A・C・H・A・N

穂乃果「ほえ?」

海未「穂乃果の名前でオタ芸ですか」

そして海未である。

G・U・N・T・A・N・K・U・M・I

海未「ガンタンクではありません」ギロリ

アポリーやロベルトたちエゥーゴクルーは彼女の気迫ある瞳に震えた。
しかしクルーの中には海未の実力を認める者もいた。メカニックのアストナージやアンナである。

アストナージ「いやいや園田海未くんはたいしたものだ」

アンナ「そうね。みんなからかうのはよしなさい」

海未「ありがとうございます。アストナージさんにアンナさん」

その頃、アーガマに保護されたカミーユの父フランクリンはリックディアスに見惚れていた。

フランクリン「これがエゥーゴのリックディアスか」

カミーユ「父さん!母さんがティターンズに殺されたのになんで」

シャア「よすんだ。我々としても優秀な技術者はひとりでも欲しいのだ。エマ中尉、キミの処遇についてもだ」

エマ「わかっています」

ほのカミ「エマさんはいいひとです!」

シャア「む」

穂乃果「海未ちゃんと同じ堅物で真面目だけど海未ちゃんよりは遥かにスタイルいいし」

デッキで海未は両手を床について傷つきことりに慰められていた。

ことり「よしよし」

海未「よけいなお世話です!」

シャア「カミーユくんに穂乃果くんたちはレコア少尉頼む」

四人は再びレコアに連れられて休むことになった。

穂乃果「ことりちゃんの人気は凄いのに海未ちゃんはマニアックだね」

海未「たまたまメカニックの人たちに好かれただけです!」

ことりは密かに考えていた。
u’sの復活はないのかなとふたりを見ていた。
またカミーユも父フランクリンの挙動がおかしいことに気づいていた。父には愛人がいるらしいこともグリーンオアシスで知っていた。

穂乃果「カミーユくん?」

カミーユ「なんでもない」

No.33 17/07/19 08:23
自由人 

第四話 カプセルの中、父と子と5

ソレスタルビーイング復活の報はアーガマにも伝わり穂乃果たちは驚いた。

穂乃果「にこちゃん復活」

ことり「ガンダムエクシアだ」

海未「彼女はこころちゃんたちのために戦争根絶を願っているのですよ」

ボロボロのエクシアだけどねとふたりは思ったが口に出さなかった。
ブレックス准将たちもソレスタルビーイング復活の情報に瞳を輝かし鋭くした。

ブレックス「彼らやカタロンとも共同歩調ができればな」

ヘンケン「カタロンはともかくソレスタルビーイングは難しい」

シャア「彼らはイオリア・シュヘンベルクの意思の下で動いている」

ブレックス「ジャブローで軟禁中のコーウェン中将も気がかりだ」

モニターにガンダム開発計画責任者のジョン・コーウェン中将の姿が映る。ブレックスは連邦でかつて彼の下におりアルビオンのシナプス艦長とは同期である。
そこへ声がした。

穂乃果「ご、ゴリラさんがジャブローにいるの?」

ブレヘンシャ「!?」

ブリッジにいつの間にかいた穂乃果たちにブレックスたちは驚いた。

レコア「こら!あなたたち部屋にいなさい」

穂乃果「ご、ゴリラさんだもん」

ことり「あれはガンダム開発計画のジョン・コーウェン中将」

穂乃果「ビ×ストウォ×ズではないの?」

海未「はあ。戻りますよ」

レコアと海未に連れられてふたりは戻ろうとしたのだが、

シャア「ガンダムMK2は3号機だけを使えるようにして……」

穂乃果「ほ、ほのかもエゥーゴに協力するよ!」

ことうみ「え」

穂乃果「3号機はとりあえず誰かが乗ってあたしは2号機か1号機に乗せてよ!」

ヘンケン「3号機はカミーユにしようと」

ブレックス「まだ彼の意思を聞かないことにはな」

エマ「差し出がましいのは承知ですが」

ヘンケン「エマ中尉、キミまで」

ヘンケンは彼女に一目惚れしていた。だから無視するわけにはいかない。

エマ「3号機と2号機は使えるようにして1号機はそちらの意思で解体してください。私は南ことりに救われましたので彼女たちの意思を無視することはできません。意見です」

ブレックスたち三人は顔を見合わせエマの意見を採用した。

No.34 17/07/19 15:26
自由人 

第四話 カプセルの中、父と子と6

カミーユ「僕をパイロットに?」

シャア「我々エゥーゴはキミを第二のアムロ・レイと期待しているのだ」

カミーユ「考えさせてください」

わかっているとシャアは頷く。かつてのアムロよりはよりナイーブかつシャープな感性であると思う。先の戦いで母親を亡くし父親は技術屋ときている。家庭の事情が複雑のようだ。
シャアは穂乃果がジーッと見つめているのに気づく。

穂乃果「むかしどこかで会わなかった大佐?」

シャア「わ、私は大佐ではない大尉だ」

海未「失礼です穂乃果」

ことり「だけどクワトロ大尉の機体は赤いよね。赤い彗星への憧れ?オマージュ?」

穂乃果「お饅頭!?」

どこどこ?と戯れる穂乃果たちを尻目にシャアはカミーユを見て退室した。
あぶなかった。危うく正体に気づかれたのではと焦った。おそるべし高坂穂乃果。
シャアは私室に向かう。
その頃、モビルスーツデッキではアストナージがフランクリンにリックディアスをレクチャーしていた。

アストナージ「ファーストガンダムやデラーズに奪われた2号機をもとにジオン系の技術者が組んだんだ。フランクリンさん!?なにを」

フランクリンはアストナージに銃を向けて頷き言葉を返す。

フランクリン「この機体は私がいただく。バスクへの手土産にな」

アストナージ「動くな」

彼は他のメカニックたちに動くなと命じた。フランクリンはシャアの赤いリックディアスに乗りカタパルトに出て宇宙に飛翔した。

トーレス「なんだ?出撃命令は出てないぞ大尉?」

フランクリン「ふ、さらばだ。アーガマの諸君」

警報を聞きカミーユたちは事態を知った。カミーユは3号機に乗り、シャアが2号機に乗った際に穂乃果は飛び乗った。

シャア「穂乃果くん!?」

穂乃果「ほのかもいくよ」

海未「また穂乃果は勝手なことをして」

ことり「もう」

ふたりは残されたことに呆然としながらもアーガマ内にあるのはアポリー、ロベルトのリックディアスにエゥーゴカラーのジム2だけである。

ことり「ガンタンクはないのかなエゥーゴに?」

海未「あっても乗りませんよ」

その声を聞いたブレックスやヘンケンはとりあえず安心した。
ガンタンクはない。

No.35 17/07/20 14:23
自由人 

第四話 カプセルの中、父と子と7

なぜ来たのだ!?高坂穂乃果とシャアは苛立ちを露ににした。

穂乃果「カミーユくんがあぶないと思うの」

ニュータイプというタイプではないミューズタイプとされる穂乃果にシャアはノーマルスーツ越しにも関わらずララァの匂いを感じた気がした。
ララァ、かつて敵であった穂むまん娘を乗せるとは笑ってくれと自嘲した。

穂乃果「あれ!ガンダムにノゾミちゃんディアス!」

シャア「リックディアスだ。リックディアスをむざむざ渡すわけにはいかん!」

フランクリン「追っ手か!?ガンダムMK2が二機だと」

カミーユの3号機が父のリックディアスを羽交い締めに掴む。

カミーユ『父さん!?なぜティターンズに戻るんだ!』

フランクリン「子どもにわかるか!私はティターンズ、地球に置いてきたものがあるんだ!」

憤りを感じた。
父に愛人がいるらしいことはすでに知っていたがあまりに利己的かつ浅はかに思えた。その気持ちをなぜ母にヒルダに向けなかったのか!
リックディアスのパワーにMK2は負け弾き飛ばされた!

カミーユ「うわ」

シャア「カミーユっ!?」

穂乃果「カミーユくん!」

フランクリンのリックディアスは航路を予想していたためにアレキサンドリアを見つけていた。

フランクリン『こちらフランクリン・ビダン、ティターンズ聞こえるか……』

バスクやジャマイカンは通信を通信士から聞いて光芒を見つけていた。

ジャマイカン「あれがフランクリン大尉か。どうします?」

バスク「エゥーゴの新型機を手に入れられればよしだが、用済みでもあるな」

ジェリドとカクリコンに出撃を命じた。

ジェリド「MK2が二機かよ!」

カクリコン「だがエゥーゴの新型を手にいられると聞いたが」

バスク『アナハイムから新たな機体を供与すると話があるから場合によればフランクリン大尉いや裏切り者は消せ。以上だ』

ジェリドやカクリコンは先のカプセル事件から疑念があったが命令に従うのも軍人だった。

ジェリド「あれか!ハイザック出るぞ」

カクリコン「リックディアスとガンダムMK2か。出撃する!」

ハイザック二機は戦場に向かいアレキサンドリアは砲塔を向けた。

No.36 17/07/20 19:44
自由人 

第四話 カプセルの中、父と子と8

きゃああ!?うわ!
穂乃果やカミーユの絶叫が戦場に伝わる。
シャアはMK2でなんとか奪われたリックディアスを捕獲したいがアレキサンドリアからの砲撃が二機のMK2を襲う。

ジェリド「カミーユ!」

カミーユ「ぐわっ」

カクリコン「なに?ルナ2の部隊が来るというのか」

アレキサンドリアからの通信にカクリコンは複雑だった。
ルナ2からの部隊はサラミス改のライラ・ミラ・ライラ率いる精鋭だ。
ライラ・ミラ・ライラはルナ2屈指のスペースシップアイドルである。

ライラ「ティターンズはだらしがないね。ジャミトフ大将はさ」

艦長『よけいな口を聞くな。ティターンズを支援すればよい』

了解、とライラのガルバルディβと率いるハイザック隊が後に続く。
同じ頃、アーガマの海未やことりはブリッジに上がり穂乃果を心配していた。

海未「穂乃果は無事なんでしょうか!」

ヘンケン「大尉と一緒なら大丈夫のはずだ」

ことり「穂乃果ちゃん」

レコア「まったくもとu’sだからて」

トーレス「……敵の通信をキャッチ。ルナ2の部隊がアレキサンドリアの支援に向かったようです!」

トラジャ「ルナ2だと」

ブレックス「いかんな」

海未「なにがです?」

ヘンケン「ルナ2には我々エゥーゴを支援する分子はいないのだ」

エゥーゴはティターンズ同様に地球連邦軍を母体とした組織だが中にはシャアたちのようにもとUTX公国(ジオン)や連邦から離反した構成員などで成り立っている。
穂乃果、カミーユたちをルナ2からの部隊が襲う。

ライラ「もらったよ!」

ガルバルディβたちのビームが戦場に放たれる。

シャア「いかん!」

フランクリン「味方がいるんだぞ!バスクにジャマイカン」

バスクらに呪詛を吐くが彼らは戦場をモニター越しに見つめるだけだ。

バスク「ルナ2からの部隊まで出してしまったな」

ジャマイカン「ジェリドたちは練度が低い。対抗心を持てばよい」

エゥーゴ、ティターンズ、ルナ2からの部隊と戦場は混乱だった。

ライラ「エゥーゴの新型かい」

カミーユ「親父っ!」

フランクリン「邪魔をするなっ!」

その瞬間だった!

No.37 17/07/21 05:46
自由人 

第四話 カプセルの中、父と子と9

瞬間、フランクリンのリックディアスが爆発四散した!
カミーユ、穂乃果、シャアは驚いた!

フランクリン「私がこんなところで……!?」

彼には息子より愛人の姿が目に映りそのまま消えた……。

シャア「いかん!退くぞカミーユ!」

穂乃果「カミーユくん。えい」

穂乃果がレバーを掴み3号機の腕を掴んだのを確認するとアーガマにMK2のに二機は運よく帰還できた。
だが母を亡くし父を亡くしたカミーユは焦燥し疲れていた。

ことり「穂乃果ちゃ〜ん」

海未「カミーユくん?」

穂乃果「カミーユくんのお父さんはやられたよ」

少年を思う海未やことりはなにも言えなかった。フランクリンはアレキサンドリアからのビームでやられたように穂乃果には見えた。
だが宇宙での戦闘はどこからビームやミサイルが来るかわからない。
私室にあてがわれた部屋でカミーユは涙し怒りした。

カミーユ「母さん、父さん、ううう……」

海未「カミーユくん」

エマ「つらいことがあったようね。だけどこれが戦争なのよ」

レコア「冷たいわねエマ中尉」

エマ「私がエゥーゴに寝返ったことで私の両親もひどい目に遭っているかもしれないけど信念は理解されているはずです」

エマの真面目で気丈な瞳はどこか海未に似ていた。レコアはこの人はしあわせなのかもとわずかに嫉妬した。
姿を見せたシャアと共ににお茶にレコアは踵を返した。
穂乃果たちはアストナージから月へ向かうと聞かされた。

ことり「月?ハワードさんがいるけど」

アストナージ「月でアナハイムから大尉の新型機とジム2に変わる新型量産機を受領する」

海未「大尉の新型ですか」

アストナージ「大尉のリックディアスが破壊されたのもあるがな」

穂乃果「月か。キラくんやヅラちゃんとむかし会ったところ」

ことうみ「ヅラじゃなくてザラ」

アーガマは一路月へ向かう。その頃、プトレマイオス2ではダブルオーガンダムのテストをにこは繰り返していた。

にこ「パワーレベル、10…20…30…40……70…!?上がらない、なぜ……?」

ラッセ「エクシアとOガンダムのGNドライブでもダメなのか」

ティエリアは考えこむ。

No.38 17/07/21 07:53
自由人 

第五話 ツインドライブ

穂乃果たちが月へ向かう頃、にこたちはダブルオーガンダムの起動テストをしていたがガンダムはいまだ目覚めなかった。

ラッセ「これですべての組み合わせは試したがなぜだ!?」

ティエリア「まだ何か足りないものがあるのか?刹那の身長や背の高さ、縦にどうしても伸ばせないなにかがあるとか」

にこ「あたしは関係ないでしょう?(あったらいいけど)」

にこは四年前に本物刹那をどつき倒しエクシアをそのまま手に入れ刹那・F・セイエイになりすましたというかそのままなし崩しにソレスタルビーイングに入ったがいまではイオリアやソレスタルビーイングの信念には心から信じ戦っている。
ちなみに本物刹那の消息は不明である。

フェルト「やはり刹那にゴスロリやロリータファッションを着せた方が……」

にこ「フェルト、あんたね……」

ティエリア「それはともかく刹那。キミには次なるガンダムマイスターを迎えに行ってもらいたい。それにミススメラギもだ」

にこ「ガンダムマイスター?スメラギ、彼女はあの後いなくなったわね」

わかった、とにこはプトレマイオス2を出ていくがフェルトがゴスロリやロリータファッションにこだわるのには抵抗した。
その頃、アロウズに加入したカティ・マネキンはもと人革連のセルゲイ・スミルノフの紹介によりソーマ・ピーリスのプロフィールなどを見ながらアロウズとしてもスペースシップアイドルを作りたいと聞かされていた。

カティ「私がスペースシップアイドルにか?」

コーラサワー「やったじゃないですか中佐」

カティ「私は大佐だ」

コーラサワー「身体は堅物?」

カティ「頭脳は大人、シャーロックホームズ。その名はカティ・マネキンだ。なにをやらすか!?貴様!」

コーラサワー「さすがは名探偵コ×ンだ」

アロウズに自らが志願したのはともかくパトリック・コーラサワーまでついてきたのはカティといえど閉口した。
アロウズによくない噂がありパトリックの将来に傷がつくのではと懸念があった。
カティはプロフィールにもうひとり追加されているのが気づく。

カティ「ルイス・ハレヴィ准尉だと?まだ新兵ではないか」

その頃、にこは軌道エレベーターから地上の欧州へ車を走らせていた。

No.39 17/07/21 19:31
自由人 

第五話 ツインドライブ2

にこは軌道エレベーターから欧州にいて車を走らせた。
欧州にはかつてロームフェラー財団の貴族などがいたがリリーナの平和宣言によりかつてより権威は落ちていたがなかには連邦のアロウズに密かに協力する者たちもいるという。
忌々しいものだわ、とサングラスをかけたにこに声をかける者がいた。サンクキングダムを知るウェリッジ侯爵であった。

ウェリッジ「そこの少女や」

にこ「ふん」

ウェリッジ「そこの可愛らしいアイドルな少女さんや」

にこ「にこ!?なに」

ウェリッジ「なんだ、ツンデレアイドルの万年25位の矢澤にこちゃんかい」

にこ「ぬわんなのよ!こっちはソレスタルビーイングの任務で忙しいのよ!!」

ウェリッジ「やれやれ、飴ちゃんでも食べるかい」

にこ「ここは欧州ヨーロッパでしょう!大阪か」

ウェリッジは顔を真剣にし彼女に言伝てをした。

ウェリッジ「やれやれ、かつてロームフェラー財団に力を貸した老人の言葉じゃ。よく聞いてくれ。アロウズに気をつけるんじゃ。アーサー・グッドマンの背後にお前たちソレスタルビーイングの真の敵がいるようじゃ」

にこ「アーサー・グッドマン……の背後に」

にこはウェリッジ侯爵にリリーナ・ドーリアンによろしくねと伝えにこは礼に自らのサイン色紙を渡し去っていった。

ウェリッジ「ようやくにこちゃんのサインか。u’sはまだ復活しないのか」

呟きながらウェリッジ侯爵はティターンズやアロウズの台頭を許しリリーナに苦労を抱えさせたことを思いながらサイン色紙を抱え欧州の街へ消えた。
にこは欧州の街を走る。
欧州のとある墓地にはひとりの長身のサングラスの男性が立っていた。

?「父さん母さんエイミー、俺はよろしくやってるよ。いろいろとだがな。兄さんはなにやってるが知らないが会えないみたいなんだ」

男の名はライル・ディランディ。
そう、初代ロックオン・ストラトスことニール・ディランディの双子の弟である。

ライル「ふ」

にこ「ライル・ディランディね」

ライル「ん?迷子か、弱ったな。ロリ趣味は俺にはないんだが警察をたずねるわけにはいかんしな」

にこ「誰が迷子よ!あんたを呼んだのはあたしよ。ソレスタルビーイングの刹那・F・セイエイ」

No.40 17/07/23 07:54
自由人 

第五話 ツインドライブ3

ニール・ディランディは愕然とした。
ソレスタルビーイングは幼女の集まりなのか、エイミー。亡き妹に問いかけた時だ。

にこ「声に出てるわよ!」

ライル「すまねえ」

にこ「詳しくは説明省くけどロックオン・ストラトス、ニール・ディランディはガンダムマイスターだった」

ライル「」

だったというのは兄ニールがガンダムマイスターでありソレスタルビーイングだったということ。そしてすでにこの世にいないということだった。

ライル「兄さんがガンダムマイスターだと」

にこ「あなたをガンダムマイスターとして迎えるわ。ライルいやロックオン・ストラトス」

踵を返すにこを見ながらカタロンの同志に連絡し伝えた。

ライル「こちらジーン1、接触者はソレスタルビーイング。また伝える」

ライルはにこの後を追う。にこは行方をくらましたスメラギを迎えにいかないといかない。
彼女はかつての同期であったビリー・カタギリのもとにいた。

カタギリ「飲みすぎだ」

スメラギ「わかってるわ」

カタギリ「クジョウ……」

カタギリは思い出す。
四年前の戦いの後にふらりとクジョウは現れた。なにかに憔悴しきり疲れていた。
肉体関係はこの四年ないものの共にいられるだけよかったがだが酒に身をあずけすぎていた。

スメラギ「嫌なら出ていくわ」

カタギリ「いやかまわない」

そう言った時だ。
扉が不意に開いてちいさな影が現れた。刹那であるにこだ。

にこ「ミススメラギ迎えにきたわ」

カタギリは愕然とした。
クジョウにはこんな子どもがいたのか。年の頃は日本でいう小学生か。

にこ「がああ!スメラギの子どもじゃないし小学生ではないわよ」

カタギリ「キミは?」

にこ「ソレスタルビーイング。そして彼女はソレスタルビーイングの戦術予報士」

カタギリは絶句した。

スメラギ「刹那……」

にこ「私たちにはあなたが必要なの」

スメラギ「私がいたって……」

にこ「過去は過去。いまの私たちにはあなたが必要」

にこはスメラギについてくるように促し彼女も後を進む。
誰もいなくなった部屋にカタギリの叫びが響いた……。

No.41 17/07/30 06:43
自由人 

第五話 ツインドライブ4

にこはスメラギを連れながら軌道エレベーターに向かい彼女は驚いた。そこにいたのは死んだはずのロックオンがいるではないか!?

スメラギ「ろ、ロックオン……?」

にこ「彼はロックオンじゃないわ。ライル……」

ロックオン「いや俺はロックオン・ストラトスだ」

ロックオンと名乗ったライルを見ながらにこはちいさく笑みした。
軌道エレベーターに乗りながらもスメラギの表情は晴れない。かつての過去そして四年前のソレスタルビーイング壊滅により仲間を失ったのが痛手とわかる。
にこはわざと話題を変えた。

にこ「スペースシップアイドルデビュー直前でやられたのは痛かったけど」

スメラギ「そういうわけじゃ……」

にこ「アイドルになれる素質があるのにもったいない」

そう、スメラギの方がにこより背が高く胸もスタイルもあるのに間違いなく大人層にアピールできるだろう。にこはしょせん万年25位。そう25位。

にこ「ナレーションが物語に介入しないで!」

失礼。軌道エレベーターは上部にたどり着きプトレマイオス2が付近にいるはず。
しかし連邦の動きは早い。

にこ「ティエリア牽制をお願い」

ティエリア『わかっている』

にこはエージェントを介しながらシャトルにふたりを乗せプトレマイオス2に向かうのだが連邦アロウズの攻撃は容赦ない。

にこ「誰かが情報をまわしてるわね」

ロックオン「裏切り者かい?」

スメラギはふたりの会話に耳を傾けながらティエリアのセラヴィーガンダムの機体がGN粒子を纏い粒子ビームを放つのを見た。

ティエリア『私ひとりでは無理だ、刹那』

爆発が広がるなかにこはライルにシャトルに操縦を託し自らは宇宙に出た。

ロックオン「おい!ちびっこ!」

にこ「ちびっこじゃない。あたしが直接ガンダムを取りにいく」

正気の沙汰ではない。プトレマイオス2とアロウズの砲火があるなかにこはダブルオーを取りにいく覚悟だった。
ことりでさえかつての戦いで死にかけたことがある。
自分ができなくてどうする。にこは飛び出した!

ロックオン「まじかよ」

スメラギ「刹那っ!?」

にこはプトレマイオス2に移りダブルオーガンダムに乗った。
エクシア、Oガンダム。

No.42 17/07/30 16:30
自由人 

第五話 ツインドライブ5

エクシア、OガンダムのGNドライブからかつてアザディスタン皇国でソラン(本物刹那)と共に見たOガンダムの降臨した姿が胸の内によみがえる。
Oガンダム……。
再びあたしはガンダムになる……!

ティエリア『刹那、刹那はまだか!?』

フェルト「援護します!」

起動するダブルオーガンダム、瞳に輝きがあるように見えたが……。

ラッセ「何故だ!?エクシアとOガンダムのGNドライブでもマッチングせんのか!」

にこ「こうなったら、……トランザムよ!!」

にこは禁止されていたトランザムシステムを起動し左右の肩にあるGNドライブに輝きが灯り機体が駆動していく。
トランザムシステム、それは一時的ながら機体を瞬間的爆発的に加速度的な速さやパワーとなるイオリアからの与えられたシステムであった。
ラッセは叫ぶ!

ラッセ「刹那よせ!?爆発するぞ」

にこ「く、機体のパワーが……ハッチを開けて!出るわ!」

機体が揺れるのを感じながらフェルトにハッチを開けるのを命じた!

ラッセ「ワシは知らんぞ!」

ティエリア「アロウズ!手強い!」

しかしロックオンとスメラギのシャトルはプトレマイオス2に保護されたようだがセラヴィーガンダムは苦戦していた。

アロウズ兵士「出かぶつは出かぶつだな!」

ジンクスタイプの粒子砲が矢のようにセラヴィーガンダムを傷つける。

ティエリア「く」

その時だった!
光芒がGN粒子の尾を引きながら明らかに通常の機体を超えた速さで迫る!

にこ「刹那・F・セイエイ、ダブルオーガンダム出る!」

ダブルオーガンダムに搭載されたGNソードがジンクスタイプに迫る!

アロウズ兵士「なんだ!?新型というのか!ぐあ」

アロウズ兵士「つ、強い!?ああ」

エクシアを超えたパワーやスピードで操りながらにこの瞳は戦場の向こうにある平和を見つめていた。
こころ、ここあ、虎太郎そしてu’sのみんな。

にこ「あたしが、あたしがガンダムよ!!」

アロウズ部隊は撤退を余儀なくされた。にこ、ティエリア、スメラギたちも無事だった。
にこはラッセに大目玉を喰らう。

ラッセ「また無茶をしおって」

にこ「」

にこは実はちびっていた。

No.43 17/07/31 07:53
自由人 

第六話 月の裏側、真姫との再会

アーガマに再びソレスタルビーイング活動の一報が伝えられた。

穂乃果「新型のガンダムだよ」

ことり「にこちゃんが乗ってるのかな。二個付きだけに」

一瞬、アーガマ内およびアーガマを迎え入れる月面基地はしーんと静まり返った。
ことりはいう。

ことり「海未ちゃんを見習って親父ギャグを勉強したのに」

海未「なぜ私ですか」

ダブルオーガンダム、後にアロウズから二個付きと呼ばれるのは偶然か否か。

穂乃果「ほのかはガンダムまーく2だけどことりちゃんと海未ちゃんはどうする?」

ことり「月にいるハワードさんとコンタクトは取りたいけど。ウイングゼロは強力すぎるし」

宇宙育ちのことりはウイングゼロの驚異的な性能に躊躇いがある。
デュオたちもまた懸念しているからこそ迂闊にガンダムという機体は使わないでいる。

穂乃果「海未ちゃんはガンタンク?」

海未「ガンタンクには乗りません!なぜこだわるんですか!」

ブリッジにいるブレックス、ヘンケン、クワトロたちは海未をどの機体に乗せるか迷っていた。

ブレックス「ガンタンクか」

ヘンケン「いまはほぼ年代物だからな」

クワトロ「うむ」

シャアは思う。
もとu’sの彼女たちに関わりたくない。しかし高坂穂乃果とカミーユのガンダムMK2はエゥーゴカラーに塗装が変えられていた。
うむ、と唸るシャア。アーガマは月の裏側アンマンに入港した。

穂乃果「あんまん?」

海未「アンマンです」

ことり「月の裏側だけどアナハイムはあるはずだね」

カミーユ「能天気だな」

穂乃果「カミーユくん!?」

海未「お加減はだいじょうぶですか」

先の戦いで両親が亡くなる場面を見たカミーユは一時期、個室にこもりきりだったが穂乃果たちやエマ、レコアにより以前の明るさがあった。

カミーユ「月か」

穂乃果「そうだよ。クワトロ大尉がなんでも新しい機体をアナハイムから受け取るらしいよ」

ことり「リックディアスに代わる機体か」

海未「はあ」

穂乃果が再び戦争に参加することに吐息をつく海未。

穂乃果「アンマンであんまんを探す?」

海未「太りますよ」

No.44 17/08/02 18:22
自由人 

第六話 月の裏側、真姫との再会2

穂乃果たちが月の裏側アンマンに降りていく頃、ティターンズのジャマイカン率いるアレキサンドリアは先の戦いでルナ2部隊のライラ・ミラ・ライラたちと合流していた。
ライラたち連邦正規部隊はティターンズより格下であるが現在のところライラは連邦正規軍の数少ないSSI=スペースシップアイドルである。
彼女は男まさりな気質、スレンダーなスタイル、不死身の第四小隊に劣らないパイロットとしての腕などティターンズに押されてある連邦軍人たちにとっては誇りである。
持ち歌は『私の機体はガルバルディのβちゃん』『ルナ2は連邦のモノ』『男まさりな私』などエゥーゴの存在が明らかになってからはベスト10に入るのではと期待されていた。
ブリーフィングルームにジェリド、カクリコンたちティターンズが入ってきて彼女や連邦兵はやらしい笑みを浮かべた。

ライラ「負け続けのエリートさまがおいでだよ」

ジェリド「く」

カクリコン「よせジェリド」

本来はジェリドたちもエマを加えてスペースシップアイドルのティターンズグループとしてデビューするはずだったがエマの裏切りにあいデビューは現在先送りとなっていてなおかつグリーンノアでの失態、また先の戦いでのエマの裏切り、ガンダムMK2がエゥーゴ側に奪われたことで恥があった。
ジャマイカンは咳払いをして今後の作戦について説明した。

ジャマイカン「エゥーゴは月の裏側で物資を補給した後の目的はジャブローと推定される。我々は共同作戦として宇宙から大気圏での戦いでエゥーゴを阻止する。いいな?」

ジェリド、カクリコン、ライラたちは作戦を了解し敬礼する。
しかし仲がよいとは言えないのが現状だ。ジェリドたちはアナハイムからマラサイを受領したが機体にはまだ慣れていない上に大気圏での戦闘は訓練でしか経験はない。
訓練を終えたジェリドをライラは待ち構えていた。

ライラ「ジェリド中尉、ちょっといいかい?」

ジェリド「なんだライラ中尉」

ライラ「あんたはいまのままではカミーユや穂乃果たちには勝てないよ」

なんだと、と憤るジェリドにライラは決して広くない戦艦内の廊下で軽く跳躍し彼の頬を蹴った。

カクリコン「やりすぎだ」

しかしライラは宇宙に慣れろと冷たく言い放つ。

No.45 17/08/03 11:20
自由人 

第六話 月の裏側、真姫との再会3

うわぁ、綺麗な機体。
アンマンの港に入ったアーガマのデッキにはすでにシャアの新型機百式と同じくアナハイムから受領したネモ数機が搬入されアストナージたちメカニックが忙しく動く。

穂乃果「きれいな機体」

ことり「ガンダムタイプの流れだね」

海未「エゥーゴは侮れませんね」

シャアはスーツのまま新たな機体百式を見上げながら穂乃果たちカミーユ、エマにレコアに気づくがそのままアンマン市内へエレカを走らせた。じーっと穂乃果は見つめていた。

レコア「大尉にもいろいろ複雑なのよ」

穂乃果「ふくざつ?」

穂乃果は思う。
いやいや海未ちゃんの方が複雑だよ。一年戦争後に平穏に暮らしたいのにティターンズやアロウズにスカウトはしばしば。いまだって百式の金色に輝く機体を見ながらハイパー化ですよね、明鏡止水ですよね。
しかし私は園田海未です。生身で宇宙に出れますし戦えます!だけど私はふつうの女の子でいたいんです!

海未「なにさっきから私への妄想を呟いているんですか!!」

穂乃果「あ」

ことり「それだけ海未ちゃんを頼りにしてるんだよね。うふふ」

レコアやエマは笑みしあう。ふたりもまたアーガマがアンマンに入港する前にティターンズが起こした30バンチ事件の詳細を知りエマはエゥーゴに参加する旨をブレックス、ヘンケンらに伝えた。制服もすでにエゥーゴのものだ。

アストナージ「ガンダムMK2にはフライングアーマーだ!」

カミーユ「フライングアーマー?」

デッキ内にはバリュートシステム以外にもサーフボードをより大きくした翼状のアーマー二機がカミーユ、穂乃果のMK2の前に置かれていた。

穂乃果「バリュートじゃないんだ。つまりは穂乃果は焼き饅頭になるのかな?」

カミーユ「こら」

穂乃果「冗談だよ」

レコア「カミーユに穂乃果ちゃんたちこの後はエゥーゴの出資者たちと会合があるから遅れないようにね」

ことり「あたしはハワード博士と連絡を取りますから遅れるかもしれません」

レコア「わかったわ」

ことりの言うことにレコアは頷く。
カミーユに穂乃果たちはシャアに続いてアンマン市内へと出た。
ことりはハワードに連絡を取るようであった。

No.46 17/08/03 15:00
自由人 

第六話 月の裏側、真姫との再会4

ことりはハワードに暗号通信で連絡を取りすぐさま返信があった。
内容はこうだ。
『ティターンズやアロウズがいるなか迂闊にガンダムを動かすのはまずい。リリーナへの顔向けもある。いまのところ彼女を狙う勢力はいないが油断はならん。ウイングゼロの改修画像を送った。またな』

ことり「新しいウイングゼロ……」

穂乃果と海未も揃って前大戦から改修されたウイングゼロの機体画像を見た。(EW版)と呼ばれネオバード形態への変形は失われたが狂暴な天使の羽を宿す美しい機体になっていた。

穂乃果「鳥の羽?」

海未「天使の羽ですね」

ことり「もう二度と焼き鳥なんていわせないよ」

クスッと笑みしながらウイングゼロの画像写真を破き捨てる。
そこへカミーユがやって来た。手にはかつてアムロが作ったハロの玩具コピーを持っていた。

穂乃果「ハロだ」

ことり「かわいい」

カミーユ「修理すれば使えるはずだ」

そこへ海未はアンマン市内に見知った顔を見かけた。

海未「真姫?」

ほのこと「え」

彼女の声に顔を向けるとオサリバン常務を尾行する真姫らしい彼女を見かけた。
真姫はオサリバン常務から何かしら秘密を握っていると確信があった。

真姫「(いくら複合企業体でも戦争に力を貸すなんて)」

ニナからかつての一年戦争の折りに技師オービルがスパイだったことが明らかになった。
尾行する彼女に穂乃果は声をかけた。

穂乃果「ま〜き〜ちゃん、ま〜き〜ちゃん、恵方巻きちゃん、聞こえないのかな?」

するとサングラスとマスクを外しツンデレの勢いで怒鳴る。

真姫「誰が恵方巻きよ!!西木野真姫っ!」

海未「久しぶりです」

ことり「だね。アナハイムに戻ったの?」

事情を話す真姫。
彼女はまだ自分の出生の経緯がわからないのだ。ヴェイガンはありとあらゆる勢力に関わっているよう。月にはムーン・レィスもいる。
オサリバン常務はデラーズ・フリートと関係あるらしい。

穂乃果「ウラキくんたちまだ宇宙にいるしね」

海未「アルビオン一艦では大変です」

ことり「観艦式あるよね?」

かつてのソロモンことコンペイ島で観艦式があるのは周知の事実だ。
尾行は続く。

No.47 17/08/04 11:06
自由人 

第六話 月の裏側、真姫との再会5

尾行を続ける真姫たち。

穂乃果「真姫ちゃんが尾行してるのは洞穴のおサルさん商人……」

真姫「アナハイムのオサリバン常務!」

ひいい!?と怯える穂乃果。ツンな真姫は呆れた。

カミーユ「もとu’sの真姫さんか」

アナハイム・エレクトロニクスがティターンズに新型機マラサイを渡したとも聞いた。
時代は再び戦争に傾くのだろうか。
オサリバン常務はとある地下港に向かう。使われていない旧港だ。

海未「怪しいですね」

ことり「うん」

真姫「ついてこなくていいのに」

使われていない旧港は古びているがそこには古い輸送船から大人びた女性が現れた。

穂乃果「としまさん」

ことうみまき「しーっ!」

カミーユは獣のような感じを女性から感じた。

シーマ「久しぶりだね。アナハイムのオサリバン」

オサリバン「ご足労願います。ようやく今月分の品が間に合いました」

エレベーターの扉が開きそこにはUTX(ジオン)製のモビルスーツの部品が現れた。

真姫「やはりデラーズ・フリートと繋がりあるようね」

だがデラーズ・フリートが何をするのかこの四年間目的は判然としない。
しかしこの後、思わぬ話を耳にする。

シーマ「ふん。相変わらず足元をみていい気なもんさ」

オサリバン「こちらにもいろいろ事情ありまして」

シーマ「まあいい。デラーズ・フリートとの密約は守ってもらう」

オサリバン「ええ」

シーマ「密約を守らなければ月にコロニーを落としちゃうからね」

驚く穂乃果たちは叫んだ!!

ほのこと「コロニー落とし〜っ!?」

シーマ「誰だい!」

咄嗟に彼女は銃を放った。弾丸が真姫の側を掠めた!

真姫「に、逃げるわよ!」

カミーユ「なんなんだ。ここは」


五人は慌て駆け出しながら地上に出た。そこへ運よくエレカに乗ったシャアが現れた。

シャア「カミーユ?キミたち!?」

穂乃果「大佐助けて!」

穂乃果が大佐と言ったことに誰もが気づかないなかシャアはサングラスの奥の瞳を細めながら状況を把握した。

シャア「乗れ」

一路、シャアのエレカは街中に向かうのだった。デラーズとの繋がりは明らかだった。

No.48 17/08/06 06:51
自由人 

第六話 月の裏側、真姫との再会6

シャア「デラーズ・フリートとアナハイムが繋がりだと」

真姫「そうなんです」

穂乃果「追ってこないみたいだけど」

海未「油断はいけません」

さすが流派東方不敗の二番弟子園田海未だ。誰よりも戦士らしい戦士だ。

シャア「ここから歩いていけば月のエゥーゴの集会会議場に行けるはずだ。私はしばし様子を見る」

穂乃果「大佐」

シャア「……大尉だ」

シャアはカミーユと彼女たちを置いてエレカから追っ手らしい様子を見つめる。

シャア「デラーズか。ブレックス准将もコンタクトしたらしいがあまりに彼らとは方針がちがいすぎて決裂か」

シャアも会合の場にエレカを走らせる。シーマたちはその様子を見ていた。

シーマ「あれはエゥーゴのクワトロ・バジーナかい。迂闊に手は出せないね」

シーマたちは追跡をやめた。迂闊にエゥーゴに手を出すと余計な仕事が増えるのはごめんこうむる。
穂乃果たちはなんとか会合の場に間に合う。

ウォン「もとu’sにニュータイプとされるパイロットか。手にしてるのは玩具か」

出資者のひとりウォン・リーは穂乃果たちカミーユを睨みつけた。カミーユに手を出した時だ。

カミーユ「時間に間に合ったではないですか」

ウォンはなんとかいちゃもんをつけたかった。しかし海未に阻まれた。

海未「カミーユくんに手を出すなら私が相手します!」

ほのこと「ガンダムふぁいたーの血だよ」

ウォン「よかろう。来るがよい!はっ!」

海未「いきます!」

しかしウォンは瞬く間にやられ床に手をついた。

ブレックス「その辺にしとくんだ。彼女はあの『ガンタンクと私』の園田海未くんだ」

ウォン「なんだと!?」

睨まれ再び拳を交えると思ったらウォンは手書きのメモとペンを前に出す。

ウォン「さ、サインをくれないか!?園田海未くん」

海未「は、はい」

いちおう穂乃果たちもサインした。ウォンは海未のファンだったのだ。

カミーユ「師範代さすがです」

ほのこと「脳筋だけどね」

ウォン「ニュータイプ、キミにも期待してるからな」

ウォンはカミーユを睨みながらも声を送った。
月で穂乃果たちは訓練となった。

No.49 17/08/07 19:19
自由人 

第六話 月の裏側、真姫との再会7

穂乃果、カミーユはフライングアーマーのテストも兼ねてガンダムMK2の操縦に慣れていた。

カミーユ「ニュータイプか」

穂乃果「カミーユくんはニュータイプ?」

カミーユ「わからないな」

そんなふたりの様子を月基地から見つめているのはブレックス、ヘンケン、シャア、海未にことりに真姫である。港にはリックディアス、ネモ、ジム2が新型艦ラーディッシュと共にアーガマ隊に加わりサラミス改級もあった。
ブレックスはヘンケンにラーディッシュを任せるつもりである。

ヘンケン「私は構わないが」

エマ「ヘンケン少佐なにか?」

ヘンケンはエマに好意あるが言い出せない大人のもどかしさだ。

シャア「キミたちも穂乃果くんと共に戦うのか」

海未「私は」

ことり「うん、戦うよ!だけど乗るのはこのネモでいいよ!」

海未「ことり!?」

ことりは思う。
リックディアスの性能はいいけど見た目はどうしても希ちゃんみたいなドム。ウイングガンダムタイプを使用した南ことりが乗ったらことりのファンが離れていっちゃうよ!

ブレックス「南ことりくんがいいなら」

ヘンケン「うむ」

海未「わかりました。不肖園田海未も協力させていただきます。このリックディアスで」

ブレックス「ガンタンクを用意できなくてすまない」

海未「いえ」

海未とガンタンクはどうしてもセットに扱われるらしい。

ヘンケン「エマ中尉、キミはどうする」

エマ「私も戦わせていただきます」

ヘンケンはエゥーゴの同志になった彼女に心のなかで感涙した。
シャアは真姫を見る。

シャア「西木野くん、キミはどうする」

真姫「私はまだ自分の素性が明らかになっていませんのでエゥーゴや穂乃果たちに協力はしたいのですがまだその時期ではないと考えます。申し訳ありません」

u’sにもまともな奴がいたかとシャアは考えを改めようとした時だ。
穂乃果、カミーユのMK2が戻ってきた。

穂乃果「え〜、真姫ちゃんエゥーゴに入らないの。ことりちゃんはともかく海未ちゃんはあの希ちゃんに似たリックディアスで戦うのに」

海未は気づき肩を落としことりに慰められた。
希=ドム=リックディアスだった……。

No.50 17/08/10 19:26
自由人 

第七話 もうひとつの再会、強襲メッサーラ!

穂乃果たちとカミーユはシャアたちと共に訓練をしていた。
穂乃果たちも暫定的ながらu’sとしての活動を再開した。一日も早く争いがない世の中をつくり皆が笑える世の中のために。

穂乃果「く、やるね!希ちゃんに乗った海未ちゃん」

ことり「ネモだけど負けないよ!ノゾミディアスに乗った海未ちゃん」

海未「リックディアスです!希は無関係です!」

クレイバズーカを構えながらも穂乃果のMK2、ことりのネモが迫る。
シャアはアポリー、ロベルト共にカミーユに模擬戦を行いながら百式を操る!

カミーユ「やらせるか!」

シャアは思う。
かつてアムロとは戦争中幾度と戦ったが実際に顔を会わしたのは数える程度、アムロはナイーブな印象だがカミーユは感受性が敏感すぎる。

シャア「甘いぞ、カミーユ」

カミーユ「フライングアーマーが重い!」

海未「ついでに穂乃果の体重もです」

穂乃果「ひどい、だけどフライングアーマーが重たいのはほんとだよ」

ことり「穂乃果ちゃん」

アポリー「さすがu’sだな」

ロベルト「ああ、園田海未はリックディアスを扱えている」

海未への期待もいくぶんエゥーゴのスタッフやパイロットたちもあった。

海未「穂乃果!」

穂乃果「ひいい!?赤い希ちゃんみたいだよ」

ことり「援護するよ」

ことりのネモは一般パイロットが操るより少しだが動きがよいようだ。
アーガマ、ラーディッシュのブレックスやヘンケンも見守る。

ヘンケン「エマ中尉、キミも出るのか」

エマ「ええ、彼女たちやカミーユに負けられません」

エマもアーガマのカタパルトからリックディアスを操る。

カミーユ「エマさんも戦うのか」

海未「彼女の信念はたいしたものです」

ほのこと「(いやいや海未ちゃんの堅物の方が凄いよ)」

海未「?」

シャア「!なんだ」

シャアは穂乃果たち、カミーユ、エマ以外のプレッシャーを感じた。

トーレス『各機に告ぐ!民間シャトルらしい物体が何者かに追われているらしい!警戒せよ』

通信に各々、模擬戦モードから実戦モードに切り替える。

穂乃果『大佐』

シャア「大尉だ」

No.51 17/08/11 18:54
自由人 

第七話 もうひとつの再会 強襲メッサーラ!2

ブライト『こちらテンプテーション!救援を求む!』

穂乃果「ブラちゃん!?」

カミーユ「ブライト大尉だ」

シャア「もと木馬、いやホワイトベースの艦長か。いかんふたりとも先行するな」

二機のMK2を先行させまいとシャアの百式、アポリーやロベルトのリックディアスが向かう。閃く穂乃果。

穂乃果「よし!ここはノゾミディアスに乗る海未ちゃんを前に」

ことり「リックディアスだよ」

海未「なぜ私なんですか!?」

穂乃果「ま、MK2には百式やリックディアスに使われているがんだりうむ合金じゃないし」

ことり「ということで海未ちゃんが前に出てみんなの盾にだね♪」

シャアの百式たちと共に海未のリックディアスもビームやバズーカを放つ。
しかし敵は見たこともない新型機だった。

ほのことうみ「モビルアーマー!?」

トーレス『過去のデータにない新型と思われます!』

テンプテーションを追っていたのは木星から地球圏に戻ってきたパプティマス・シロッコそして彼が設計製作した可変MAメッサーラである。

シロッコ「なんだ!?このプレッシャーは」

シロッコはメッサーラのメガ粒子砲を放ちエマのリックディアスを掠める。

エマ「なんて威力!?」

カミーユ「エマさん危険だ」

メッサーラのパワー、スピードそして変形しミサイルを放ち七機のエゥーゴの機体を襲う!

穂乃果「海未ちゃんを盾に!!」

ことり「盾に!」

海未「いやです!」

クレイバズーカを放つ海未のリックディアスが偶然の一発を放ちメッサーラの肩に当たる!

シロッコ「なに」

海未「アホ乃果のせいなのに」

その頃、地球の秋葉原ではなく静岡県のとある高校では……。

千歌「あほヨハネちゃん?」

善子「ば、バカ千歌に言われたくありません!誰があほヨハネですか」

穂乃果「?誰か呼んだ?」

シャア「戦闘中だぞ!」

慌て穂乃果は戦闘に戻るがメッサーラは再びMAに戻り引き上げていく。

海未「やりましたの」

カミーユ「さすが師範代」

テンプテーションはエゥーゴの機体に保護されブライト、穂乃果たちの家族にそしてファたちは保護された。

No.52 17/08/12 04:18
自由人 

第七話 もうひとつの再会 強襲メッサーラ!3

テンプテーションに乗っていた穂乃果たち家族に亜里沙、そしてファだった。

ファ「カミーユ!?カミーユ!」

カミーユ「ファ!?なんで」

彼女から聞いた事情によると穂乃果たちやカミーユの関係者はティターンズに捕らえられそうになったところを海未やことりの母たちが助けブライトによりシャトルに乗ることができ脱出できたという。

シャア「グリーンオアシスが既にそんなこととは」

ブライト「いえ、助かりましたクワトロ大佐」

シャア「大尉です」

穂乃果「雪穂に亜里沙ちゃん、お父さんお母さん迷惑かけてごめんね」

雪穂「はあ」

亜里沙「いえ穂乃果さんや海未さん達は正しいと思います」

海未「そんな」

ことり「結局ウイングゼロはハワードさんムリだって」

おやどり「しかたありません、いつか必要になる時まで我慢です」

海未母「私たちも微力ながらエゥーゴに協力しますわ」

穂乃果父母「え(また一からやり直し?)」

穂乃果「よし!地球圏の平和はノゾミディアスに乗る海未ちゃんに任したよ!」

海未「希ではありません!」

妄想のんたん「せやせや!」

ほのうみ「?え」

ことり「どうかした?ふたりとも」

ほのうみ「なんでもないよね?」

きょとんとするふたりには妄想のんたんが見えていた。
妄想のんたんとは二頭身にデフォルメされた可愛らしい東條希の分身(?)であった。
その頃、ティターンズとルナ2の共同部隊もまたエゥーゴへ追撃しながら訓練の日々だった。

ジェリド「ライラ」

ライラ「あんたにはいい素質があるね。スペースシップアイドルとしてデビューしたら酒くらいは付き合うよ」

ジェリド「え」

ライラ「ガルバルディβいくよ」

ジェリド「ま、マラサイ出る!」

カクリコン「カクリコンマラサイ出る」

ジェリドたちはライラの指導のもと練度は上げていく。
エゥーゴはブライトをアーガマの艦長にし穂乃果たち家族や亜里沙などを除く一般人は月へ向かうこととなった。

穂乃果「ファさんは?」

ファ「あたしもエゥーゴに協力するわ。む」

海未「なぜかファさんが睨みますね」

ことり「鈍感だね」

No.53 17/08/12 12:02
自由人 

第七話 もうひとつの再会、強襲メッサーラ5

時間は少し遡りアンマンの街からエゥーゴとティターンズの新型の戦いを見つめていた真姫はニュース報道を厳しい瞳を葛藤のなか見つめていた。

アナウンサー『エゥーゴのアーガマとティターンズらしい新型機の戦いが先ほど行われました。またこれらの一件は四年前の連邦のアルビオンのガンダムとデラーズフリートのモビルアーマーの戦い……』

ニュース報道はかつてのウラキのGP01とケリィ・レズナーのヴァルヴァロの戦いを映しながらコメントをしていた。
真姫はまだアナハイム・エレクトロニクスを調べなくてはいけない。が、月の暗い空もしくは壁越しの宇宙を見つめた。
何かがおかしい、月の星図が頭にある知識と妙にちがうものに見えた気がした。

真姫「気のせいよね」

星の瞬き輝く宇宙にはコロニーや星があっても他に人工物は考えにくい。ザック・トレガーのようにムーン・レィスが地球軌道に置いた物体もあるが。オサリバン常務の背中を見つけ後を追う。
しかし月の裏側の星空に浮かぶとある物体の中にいたのはあのリボンズ・アルマークやイノベイターたちであった。

リボンズ「もとu’sの西木野真姫。彼女はここに気づいたか。まさかね」

リボンズの前に控えたのは彼と同じ姿形の者やティエリアに似た者もいた。彼はほくそ笑む。

リボンズ「アムロ……アムロ・レイにも協力してほしいものだな」

先の一年戦争では脳量子波を用いてコンタクトを試みたものの失敗に終わった。しかしリボンズはあくまでファーストコンタクトと言う。
しかし地球にいるアムロとリボンズはこの四年はまったくコンタクトはなかった。だが、エゥーゴとティターンズの動きを利用することは可能なようだ。
しかしガンダムエクシア、セラヴィーガンダムそしてガンダムダブルオーという新生ソレスタルビーイングの存在もあった。アロウズに任せる以外にない。
猿は猿同士戦わせた上で人類は我らイノベイターが導けばよいのだ。
モニターに映る西木野真姫の背中が見えモニターを消した。
彼は呟く。

リボンズ「イオリアの意思を受け継ぐのはボクだ」

その瞳にはイノベイター、脳量子波が使える者が放つ光彩の輝きがあった。

No.54 17/08/12 18:31
自由人 

第八話 サイシーの決断、りんぱなの旅立ち

凛「なんかいやなサブタイトルにゃ↑」

花陽「平和に凛ちゃんとお米とラーメン、中華三昧の日々とお別れ?」

サイシー「スレ主につっこまない!まあその通りだけどな」

凛「にゃんと?乱馬くんは凛たちを見捨てるつもりにゃ」

花陽「うるうる、犬夜叉くんは凛ちゃんとあたしという遊び相手がいたのに」

サイシー「だあ〜!!乱馬でも犬夜叉でもねえし!」

りんぱな「中の人的には同じ意味(にゃ)」

サイシー「とにかくふたりにはこのブッドキャリアーに搭載されているモビルファイター、食料や生活品一式はネオチャイナとオイラの名前名義でくれてやる」

振り向くとサイシーの屋敷の前にはブッドキャリアーをふたつ繋げたような見慣れないキャリアーがあった。
サイシーなりの気遣いであった。

瑞山「若は立派になられたな恵雲」

恵雲「うむ、だがもとu’sのこのふたりがいたからこそ女心を少しは理解したであろう……」

サイシー「勝手なこと……て何をやってやる!凛に花陽」

凛「いやいやネオチャイナから食料はしっかりいただいておかないとにゃ」

花陽「宇宙を漂うことになるかもしれないし」

しっかり食料に関しては異常な食欲を見せるふたりだがサイシーに止められた。

サイシー「食料は充分にブッドキャリアーに入ってるよ!ほら、とっとと行く!」

花陽「サイシーくん。お別れだね」

凛「ネオチャイナのラーメンお別れにゃ」

サイシーは思う。
早めにふたりを追い出しておくべきだった。四年前のガンダムファイトで出会ったセシルちゃんはいまどこに……。

花陽「あ!セシルちゃんからのline。サイシーくんにネオチャイナを追い出され……」

サイシー「こら!よけいなこと言わないの!」

凛「わかったにゃ!サイシーくんはシャッフル同盟の活躍をがんばるにゃ」

凛、花陽はツインブッドキャリアーに乗り自動制御のコンピューターに操縦を任せネオチャイナコロニーを離れた。

花陽「せっかくのネオチャイナ生活でしたがサイシーくんは男です」

凛「もっとネオチャイナのラーメンを食べたかったにゃ」

落ち込むふたりだったがすぐにキッチンで料理しブッドキャリアーは何処かへ向かう。

No.55 17/08/13 06:42
自由人 

番外編 リックディアスと海未、序章1

わたし園田海未はグリーンオアシスオトノキザカハイスクールに通う高2でしたが、勇敢な穂乃果やことり、愛弟子のカミーユくんと共にエゥーゴに参加。
わたしひとりがいれば地球圏の平和は守られますがひとりの女子高生として青春を送りたい時もありまた兄弟子であるドモン・カッシュさんたち新生シャッフル同盟の役割もあります。
しかしエゥーゴに参加したいまわたしの愛機はRMS-099リックディアスです。かつての愛機ガンタンクがエゥーゴにないわたしにとってはかけがえのない機体。
エゥーゴに参加した当初は一般兵の使う機体は黒くドムや希みたいでしたが、クワトロ大尉が百式に乗り換えた現在機体は赤い彗星を彷彿させる赤い機体となりました。
地球圏の平和はこのわたし園田海未が守りたいと思います。
赤い機体のリックディアスで……。

海未「なにをしてるんですか?穂乃果にことり」

ほのこと「!?」

海未「また『ガンタンクと私』みたいないかがわしい著書を書いたりネット発信してませんよね」

穂乃果「だ、だって海未ちゃんズルい!印税がっぽがっぽして」

ことり「海未ちゃん自体のおムネは……」

穂乃果「スッかスッかなのに」

ことり「あ」

海未「誰がスッかスッかですか!?」ゴゴゴ

ほのこと「あ、アーガマが揺れている……」

海未「とにかくそんなモノは書かないでください」

しかし時すでに遅くアーガマから地球圏すべてにネット配信されていた。

海未「ほ・の・か」

穂乃果「ち、地球圏の平和は海未ちゃんとリックディアスにまかせたよ!」

ことり「まかせたよ!」

海未「なにキレイにまとめようとしてるんですか〜!!」

『リックディアスと私』、u’s暫定復活に伴い地球圏に配信され多くの人々の目に止まる。
ソレスタルビーイングのにこ、アナハイムにいる真姫、ブッドキャリアーで暮らす凛と花陽、日本秋葉原にいる希にこころたち、ムラサメ研で強化人間となった絵里。
静岡県浦の星女学院の千歌たちに。

海未「ま、またしても勝手なことをして」ワナワナ

ほのこと「こわい」

しかしアーガマではカミーユは配信された最初の頁を見て感激していた。

カミーユ「師範代、尊敬します」

No.56 17/08/13 08:17
自由人 

第九話 大気圏突入、再強襲メッサーラ!!

ブライト・ノアがアーガマの新たな艦長に就任しヘンケンはラーティッシュ艦長に正式に就いた。
しかし同じ頃、プラントアーモリーワンで新型ガンダム三機が連合らしき勢力に奪われたとニュース報道があった。

穂乃果「青森県で海未ちゃんがリンゴを強奪?」

海未「ほ・の・か」

穂乃果「ボキャブラだよ」

ブレックス「頼んだぞクワトロ大尉」

ブライト「クワトロ大尉、ジャブローにいるミライたちの保護を頼む」

海未「不肖、園田海未もブライト大尉のご家族を保護します」

カミーユ「さすが師範代だ」

ファ「む」

ほのこと「ファさんが嫉妬してるのに。鈍感海未ちゃん」

ファは思う。
たしかに海未さんは魅力的です。だけどスタイルは貧乳、筋肉だらけ。ガンタンクの次はリックディアス。
きっと次に乗る機体はボルトガンダムあたり。

海未「なんでボルトガンダムに乗るんですか!?」

ファ「あ、あはは」

カミーユ「師範代を悪くいうのはやめろ!ファ」

ファ「なによ、いつも海未さん海未さんて」

海未「私が原因?」

ほのこと「やっと気づいたよ」

海未「こほん」

ほのこと「(まともなこと言えるかな)」

海未「カミーユくんもファさんも幼馴染みなんだから仲良くしてください」

ほのこと「微妙にちがうし」

カミーユ「師範代がそう言うなら。ファ」

ファ「ふん」

エマはそっと見ていた。
痴話喧嘩だなと思う。
その頃、穂乃果のご両親は穂むらをちいさいながらアーガマ内で経営。雪穂は姉たちを心配しながらもお手伝い。
亜里沙は行方不明の姉の絵里を思いながらも海未を心配していた。

亜里沙「海未さん」

海未「亜里沙もいいのですか?アーガマに残って。月にいた方がよろしいのでは」

亜里沙「いえ、あたしも皆さんの手伝いをします」

海未は亜里沙の言葉にギュッと抱き締めた。穂乃果たちは隠し撮りしていた。

穂乃果「よし!海未ちゃん亜里沙ちゃんのラブラブを見れば絵里ちゃんもどこかで見るはずだよ」(( ̄_|

ことり「うんうん」p(^-^)q

青い地球が眼下に見えた大気圏突入前夜のことであった。

No.57 17/08/13 12:08
自由人 

第九話 大気圏突入、再強襲メッサーラ!!2

ジャブローに強襲をかけるエゥーゴのMS部隊がシャアの百式、エマ、海未たちのリックディアス、穂乃果にカミーユのMK2、ことりたちのネモやジム2とこれでジャブローを占領できないと思わない者はいないだろう。
しかしアーガマ、ラーディッシュやサラミス改級にエゥーゴ艦隊にある一報が伝わる。

ブライト「なんだと!?ユニウスセブンが地球に向かっているのか」

ヘンケン「我々のジャブロー急襲作戦があるというのに」

ブレックス「やむを得んか」

ファ「カミーユは」

トーレス「座っていろ!!」

ヘンケン「あれがユニウスセブンか」

ブライト「しかたない。モビルスーツ隊に通達、援護だ!!」

エゥーゴ艦隊はティターンズの存在を気にしながらもユニウスセブンの落下を阻止しようと懸命であり正しい判断だった。

ジャマイカン「プラントのバカモノめ!地球にユニウスセブンを落とすだと!エゥーゴ艦隊は落とすな、狙うはモビルスーツ部隊だけでよい!」

ライラ「了解!」

ジェリド「ち、プラントの奴等かよ」

カクリコン「狙うはエゥーゴのモビルスーツだけだぞ」

わかっている、とライラに続きジェリドとカクリコンたちティターンズ部隊も地球に接近していく。

シン「地球が近い。だけど!」

アスラン「焦るなシン!」

ミネルバが地球軌道上に接近し艦内のカガリはエゥーゴやティターンズを目にする。

カガリ「エゥーゴにティターンズ?」

穂乃果「ユニウスセブンが落ちてくる!?」

海未「こんな時にですか」

ことり「気をつけて地球に降りないと」

カミーユ「ティターンズ!」

ユニウスセブン落下を阻止するのはエゥーゴ、ティターンズ、プラントのミネルバだった。

ネオ「オルガたちを引かせろ」

シン「引き上げた」

アスラン「油断するな」

しかしユニウスセブン落下を阻止するのはこの三つの勢力だけではなかった。
ユニウスセブンに向かうGN粒子を放つ二個付きの機体が刃や粒子を向ける!

にこ「ぬわんでこんなものを落とすのよ!」

ほのことうみ「にこちゃん!?」

にこ「ふ、あたしが助けてあげるからありがたく思うのね」

No.58 17/08/14 05:35
自由人 

第九話 大気圏突入、再強襲メッサーラ!!3

ユニウスセブンがミネルバ隊やジュール隊による破砕作業が進むなか再び謎の可変MAメッサーラが現れた!

シロッコ「悪い時に出くわしたものだがエゥーゴのモビルスーツをジャブローに落とすわけにはいかんな」

シロッコのメッサーラはエゥーゴ艦隊を背後から襲い穂乃果たちは驚く。

穂乃果「またあの機体だよ!?」

海未「やらせません」

ことり「がんばれ海未ちゃん」

アポロべ「ミナリンスキーちゃんを守れ!」

ブライト「ええい。南ことりよりジャブロー降下とユニウスセブンを破壊だ」

にこ「く、この私がいるのに!!」

新型のダブルオーガンダムでにこはプトレマイオス2、ガンダムデュナメスのロックオン、セラヴィーガンダムのティエリアから援護を受けながらユニウスセブンを破壊していく。

ロックオン「狙い撃つぜ」

ティエリア「なんて大きさだ」

シン「エゥーゴ!?ソレスタルビーイングかよ」

アスラン「構うな」

無線が混乱するなか穂乃果はアスランの声を聞いた。

穂乃果「づ、ヅラちゃん!?」

海未「アスランくん」

カミーユ「なんだ!?師範代」

ジェリド「カミーユ!」

ライラ「迂闊にガンダムに構うな!」

MK2のカミーユにジェリドは執拗に迫るがユニウスセブンも迫る。

タリア「ターンホイザー起動」

アレックス「えええっ!?」

ミネルバは主砲のターンホイザーを起動させエゥーゴ、ティターンズ、ソレスタルビーイングに通達した。

ブライト「あれを撃つのか」

ジャマイカン「しかし地球落下への被害を食い止めるためだ」

エゥーゴ、ティターンズ、ソレスタルビーイングは破壊作業をやめる。

にこ「ここまでね」

穂乃果「にこちゃんソレスタルに戻ったんだ」

にこ「ふん、がんばりなさい」

ダブルオーガンダムはプトレマイオス2に戻ってゆく。
しかし穂乃果たちはアスランも気になった。

穂乃果「ヅラちゃん」

海未「アスランくんです」

シン「ヅラ?あんた」

シンはアスランのザクウォーリアがユニウスセブンに取り付いてるのを見た。

シン「あんた、無茶を!」

無線がブラックアウトしていく

No.59 17/08/14 15:38
自由人 

第九話 大気圏突入、再強襲メッサーラ!!4

ユニウスセブンの落下、エゥーゴ、ティターンズの地球ジャブロー降下が迫る!

ジェリド「カミーユ!」

穂乃果「ほのかほのか」

ジェリド「邪魔をするな!アホのか!」

ジェリドはマラサイのライフルを放ちながら穂乃果のMK2が紛らわしいことに苛立つ。

ことうみ「穂乃果(ちゃん)たら」

しかしカミーユのMK2はライラのガルバルディβが迫る!

ライラ「コイツ!強い。だがジェリドに倒せない!?」

カミーユ「そんなこと言うあなたも死にます!」

ライラ「生意気な!」

カミーユのMK2はフライングアーマーからジャンプしガルバルディβに蹴りをかます!

ライラ「なに!?」

カミーユ「だから死ぬと言ったんだ!」

MK2はすかさずライフルを放ち装甲の薄いガルバルディβが爆発四散してゆく。

ライラ「バカな!?この私が……」

ジェリド「ライラ!?カミーユ!」

MK2は再びフライングアーマーに乗りながらユニウスセブン落下に加わるがジェリド、カクリコンのマラサイが迫る。
エマのリックディアスはシロッコのメッサーラに苦戦を強いられた。

エマ「片腕が!?」

シロッコ「ふん」

海未「エマさん!」

ことり「エマさんはアーガマに引き上げて!」

エマ「まだ私は」

トーレス「エマ機が破損!」

ブライト『こちらブライトだ!エマ中尉むりをするな!アーガマに引き上げるんだ』

エマ「私は……!」

カミーユ「エマさんはアーガマを守ってください」

カミーユのMK2が器用にエマのリックディアスをアーガマに向けた。火線が行き交うなかなんとかアーガマにたどり着く。

エマ「私は」

ブライト『言い訳は聞かん。ティターンズで教えられたことが実戦で通じると思うな』

叱責を含むブライトの声が彼女に未熟さを伝えた。

シャア「ち、オートマチックか!ユニウスセブンはどこに落ちる!?」

自らの落下軌道計算と共にユニウスセブンの落下も計算するシャア。
ジャブローではなく大平洋側へと落下するようだ。

タリア「ターンホイザ起動」

ミネルバが主砲が開く。

穂乃果「づ、ヅラちゃん」

アスラン「穂乃果」

No.60 17/08/14 21:08
自由人 

第九話 大気圏突入、メッサーラ再強襲!!5

各々の機体が大気圏に突入し熱を帯び無線がブラックアウトするなか執拗にカミーユに迫るジェリド、カクリコン!

ジェリド「カミーユ!」

カミーユ「しつこい」

カクリコン「ジェリド大気圏が近い!」

カクリコンは現実を知っているパイロットである。迫るユニウスセブンが自分たちを押し潰しそうな勢いだ!
穂乃果は懸命にアスランと通信を繋ごうとする。

穂乃果「アスランくん」

アスラン「は、離れるんだ……、ほ、穂乃果!」

シン「あんたって人はなんてバカなんだ」

穂乃果「ほのかじゃないよね」

シンのインパルスはアスランのザクウォーリアに接近し掴まえた。

メイリン『各勢力の方々にはザフトは感謝致します……。離れてください……』

ミネルバから最後の通信が各勢力に届く。プトレマイオス2のにこたちにも届き彼女は穂乃果たちを見守り仲間の救出作戦に赴く。
ミネルバ艦長タリアが言う。

タリア「ターンホイザー発射。カウントダウン省略」

アレックス「カウントダウン省略、は、発射……!」

瞬間、ミネルバからターンホイザーが発射されユニウスセブンの中心部に当たり爆発四散してゆく。

シャア「く、ジャブローにはあまり落ちないが」

作戦に支障をきたすと口を噛むシャア。降下するエゥーゴやティターンズの機体が赤く燃える。
カミーユに挑むジェリドだがマラサイのバリュートがオートマで開く。

ジェリド「ここまでかよ!カクリコンよせ」

カクリコン「まだだ!」

カミーユ「バリュートを開け!爆発する!」

フライングアーマーのMK2は巧みに動くが限界もある。

穂乃果「や、焼きまんじゅうだよ」

ことり「穂乃果ちゃん」

海未「エマさんアーガマを頼みました!」

u’sの三人は大気圏に突入してゆく。カミーユとカクリコンの戦いは続くかに見えた。

カクリコン「バリュートが開くだと!?」

カミーユ「だから言ったんだ!」

MK2のライフルがマラサイを撃つ!瞬間ジェリドはカクリコンを見た。

ジェリド「カクリコンまで!?」

カミーユ「ここまでか。無防備な敵を撃つのは戦争じゃない……!」

海未はカミーユの感情を感じた。

No.61 17/08/15 08:54
自由人 

第十話 見守るりんぱな、ギャラルホルン、パプティマス・シロッコの瞳

凛と花陽は地球に落ちる各勢力の機体をツインブッドキャリアーから見つめていた。
落ちるユニウスセブンの破片、地球を襲う火の玉のようでありこの後地球各地は破片により破壊され遺跡や都市、あるいは破片による津波で蹂躙されてゆく。

凛「ひどいにゃ」

花陽「うん」

だけど自分たちは再び戦いに参加していいのか口に出さないが迷いがあった。
なんのために戦うのか。

凛「かよちん」

花陽「りんちゃん」

ふたりは同時に名を呼ぶ。あることを偶然ふたりして同じことを思い付いたのだ。

りんぱな「被災した人たちにサイシーくんからもらった食料や医薬品を分ける(にゃ)!!え?」

凛「いま同じこと言わなかったにゃ」

花陽「あはは、そうだね」

ふたりはしばらくユニウスセブンの落下、エゥーゴやティターンズの勢力が降下するのを見つめながらギャラルホルンの機体が遠くに見守るなかようやく地球に降下していく。

ガエリオ「いいのか、マクギリス。ユニウスセブンの落下は?」

マクギリス「しかたあるまい。我がギャラルホルンも援護はしたことで連邦や連合に建前はついた」

ガエリオ「地球は混乱するぞ。再び」

マクギリス「だな。だが時の流れは誰にも変えることはできない。我々には火星を勢力下に置かねばならない。そちらがまずは先だ」

ガエリオ「わかっている」

マクギリス「セブンスターが連邦や連合と折り合いをつけるさ」

ギャラルホルン首脳部を語りながら彼らは宇宙船に戻っていく。
だがマクギリスは思う。
宇宙の時の流れを変えるのは私かあるいは木星帰りのシロッコか。
シロッコもまた可変MAメッサーラで見つめていた。

シロッコ「ガンダムが二機か。だがもとu’sの高坂穂乃果にエゥーゴのニュータイプか。侮れんかもな」

しかしシロッコにも野望があった。
地球圏を掌握し自らの作ったスペースシップアイドルが歌声を響かせんことを……。

シロッコ「ギャラルホルンは火星に向かうか。ふ」

シロッコはジャミトフ・ハイマンへの挨拶のために地球圏に帰還したジュピトリスに一路向かう。

No.62 17/08/15 14:00
自由人 

第十一話 ジャブローのu’sの風

カミーユ「こ、これが地球の重力か」

シャア「よし!ジャブローに向かうそ。アポリー、ロベルト。カミーユやu’sはどうした」

シャアの百式を中心にエゥーゴのMSはジャブローに降下してゆくと同時にセイバーフィッシュ、TINゴッド、対空砲などから連邦軍が迎撃してきた。

穂乃果「地球の重力、やっぱり重い」

ことり「ウイングの時よりしんどいね」

海未「穂乃果!ことり、無事ですか!?」

ほのこと「なんとか」

ミノフスキー粒子が散布されているが通信は可能なようだ。

海未「穂乃果」

穂乃果「?」

海未「アーガマで怠惰な生活はしてませんよね」

穂乃果「太ってないよ!地球の重力を感じてるだけだよ!」

シャア「なにをふざけている!カミーユはどうした」

ほのことうみ「さあ」

カミーユはフライングアーマーを巧みに使いながらジャブローに流れるアマゾン川を見ながら位置を確認しシャアやエゥーゴの機体を探す。

カミーユ「連邦軍!」

MK2のライフルを放ちながら旧式のグフ飛行型やジムキャノンを撃つ。

シャア「カミーユどこにいる!?」

カミーユ「大尉!?」

通信がやや不明瞭ながらも彼はシャアの位置がなんとなくわかりながら機体を向けながら撃つ。

穂乃果「むかしは守ったジャブローだけど」

海未「しかたありません」

ことり「ミナリンスキーのカフェはなくなっちゃったよね」

穂乃果「アムロさんが守りシャアたちがむかし攻めたんだよね」

ギクッ、となるシャアだったがさいわい悟られなかったようだ。

シャア「とにかくガルダを保護しろ!」

アポロべ「了解」

アポリー、ロベルトたちは大型輸送機ガルダタイプを奪い保護してゆく。ジャブロー脱出の際に必要なのだ。

カミーユ「大尉!師範代、穂乃果にことり」

カミーユのMK2はフライングアーマーをすでに放棄し機体を見せた。すると穂乃果はあることに声をあげる。

穂乃果「海未ちゃん海未ちゃん」

海未「なんですか」

穂乃果「が、ガンタンクがあるよ!」

エゥーゴに破壊される機体のなかにガンタンク2があった。
彼女は絶句していた。

No.63 17/08/16 04:50
自由人 

第十一話 ジャブローのu’sの風

ふと穂乃果はあることを思いつき外部音声を入れた。

穂乃果『ガンタンクに乗ってるパイロットさん、海未ちゃんにガンタンクを譲ってあげて〜!!』

------。
一瞬、ジャブローの砲火が止まる。
シャアは思う。ええい!恐るべしは高坂穂乃果か!?
しかしそこはまともな連邦軍人、一瞬にして再び砲火を吹く。

穂乃果「きゃあ!?な、なんで」

海未「あたりまえです!敵同士なんですから」

連邦兵「そ、園田海未にガンタンクを渡してはいけない!」

連邦兵「たしかに彼女は素晴らしい存在だ。しかし彼女はガンタンク一機でも戦争を終わらせた!」

連邦兵「気をつけろ!生身で機体を奪いにくるかもしれない」

彼らもまた『ガンタンクと私』の愛読者であったが多分に誤解があったのは言うまでもない。

ことり「えい!」

連邦兵「なに!?ミナリンスキーちゃん」

連邦兵「や、やられるならミナリンスキーちゃんに」

なぜか皆ことりのネモに射たれたり機体が破壊されながら脱出していく。その時にカミーユの額に一足先にジャブローに潜入したレコアの姿が見えた気がした。

カミーユ「レコアさん」

シャア「カミーユ!?」

穂乃果「この感じはレコアのおばさん?」

カミーユと穂乃果のMK2はジャブロー内部に入っていく。
ことりのネモは連邦兵に囲まれる。

ことり「ええ!?あたしなにかした!」

海未「ミナリンスキー効果でしょうか。穂乃果、カミーユくん!?」

慌て海未も追う。
ライラ、カクリコンを失ったジェリドも部下と共に追撃した。

ジェリド「カミーユ!」

アポリー、ロベルトたちはガルダ級を保護しながら連邦兵からある事情を聞いた。

アポリー「核爆弾だと」

連邦兵「そうだ、俺は見たんだ。ここの司令が核爆弾のスイッチを押したのを!」

ロベルト「バカな!一年戦争でさえ使ってないんだぞ」

連邦兵「ウソとわかったら殺してくれて構わない!」

ことり「核はどこ?」

ことりは前の戦争でニューエドワーズ基地のOZの核爆発を防いだ経験があった。
しかし期待は裏切られる。あまりに再深部に核爆弾があったからだ。

ことり「これは無理だよ」

No.64 17/08/17 05:18
自由人 

第十一話 ジャブローのu’sの風 3

ジェリド「カミーユっ!!」

カミーユ「まだ来るのか!?」

ジェリドのマラサイや部下が執拗に迫るなからライフルを放ち部下の機体を撃破するカミーユ。悔しがるジェリド。

ジェリド「なぜだ!なぜ勝てない。ライラはジャブローにいなかった!」

避けるカミーユはジャブロー内部に潜るがあまりに戦力がいないことに戦意がないことを感じた。

カミーユ「戦力がない」

シャア「戦力がなさすぎるな」

穂乃果「クワトロ大尉、なんか知ってる?」

さあな、と惚けるシャアだが穂乃果はアホのわりに勘がいいのか悪いのか。その頃、海未のリックディアスがとぼとぼと地上へ戻ってきた。

ことり「あ、海未ちゃん。穂乃果ちゃんたちは」

海未「はぐれてしまいました」ウルウル

アポリーやロベルトは思う。園田も道に迷うと。
捕虜になった連邦兵たちは海未にガンタンク2を譲ろうかと頷く。

連邦兵「ガンタンク2はあなたに渡します」

海未「いりませんよ!リックディアスがありますから」

『ガンタンクと私』。その影響力は計り知れないモノがある。
しかしジェリドはひとりでもカミーユに迫る。

ジェリド「カミーユっ!」

カミーユ「く」

しかしカミーユの操縦能力や技術によりマラサイは腕を破壊されMK2はすんででかわす!

ジェリド「なに!?」

この時、ジェリドの意識にライラやカクリコンの意思が伝わり彼を救う。

ジェリド「なぜ勝てないんだ!くそ!乗せてくれ!」

脱出する連邦兵のジープに乗りながら悔しさや仲間を失った悲しみがジェリドにあった。

穂乃果「カミーユくん」

シャア「いたのか」

穂乃果「たぶんあっちだよ」

シャア「ブライト艦長の妻や子どももいないみたいだが」

アポリーやロベルトたちからの通信によるがジャブローがもぬけの殻に思われた。

カミーユ「敵はいない……?」

疑問がカミーユを襲う。レコアたちも留置場から疑問に思う。

レコア「いなくなったのかしら」

カイ「ああ、奴等はここを捨てるつもりらしいな」

レコア「脱出しないと」

そう呟いた時に留置場の壁や天井を壊すMSの音がした。

No.65 17/08/17 11:47
自由人 

第十一話 ジャブローのu’sの風 4

なんだ、とカイやレコアは慌て互いに身を庇った。瓦礫の上から現れたのガンダムの顔、そして若い声だった。

カミーユ『レコアさん!?無事ですか』

レコア「か、カミーユ!?」

カイ「ガンダム?いや」

カイは本能的にMK2らしい機体とわかるがかつてのガンダムとは違う機体となぜか理解した。
その時に穂乃果やシャアの声がした。

穂乃果「カミーユくん!」

シャア「カミーユ無事か」

カイは驚く。二機のMK2に金色のガンダムに似た機体だと。
レコアは懐かしいカミーユやシャア、穂乃果に感激した。

レコア「大尉、カミーユ!穂乃果」

穂乃果「レコアのおばちゃん!」

レコア「誰がおばちゃん!お姉さん!」

しかしカイからなんとなくは察してはいたがジャブローを連邦およびティターンズが引っ越し中だったと聞かされ驚く。

カミーユ「バカな」

穂乃果「そんな。あれ……ここは?」

シャア「穂乃果どうした?」

穂乃果は機体を少し進ませるとそこはかつてことりたちと共にバイトしたメイドカフェがあり懐かしいメイドの衣装九着があった。すぐさま穂乃果はコクピットに運ぶ。
唸るシャア。

シャア「むう」

カイ「俺は少尉と出会ったが彼女を苦しめた」

カミーユ「苦しめた?」

レコア「とにかく脱出を、大尉」

シャア「穂乃果!」

穂乃果「わかってるよ。ちょっと思い出に浸ってただけ」

二機のMK2、百式それぞれにふたりは分けて乗る。穂乃果とカイは久しぶりに再会した。

カイ「なんでエゥーゴにいるんだよ。学生してたんじゃないのか」

穂乃果「いろいろ複雑な事情だよ」

ジャブロー坑内を抜けながらそれぞれ連邦の機体を破壊してゆく。
ようやく外が見えた。動く二機のガルダ級輸送機アウドムラが赤く、スードリーがやや緑がかった蒼。

アポリー「大尉たちだ」

ことり「機体がせめてウイングなら核爆弾を止めれたのに」

海未「やむをえません!穂乃果!カミーユくんび」

滑走路を滑るように走るMK2が二機に百式!しかし待ち伏せしていたハイザックからの攻撃!

シャア「ええい!」

穂乃果「こんな時にだよ!」

No.66 17/08/17 12:28
自由人 

第十一話 ジャブローのu’sの風 5

ええい、とシャアは穂乃果とカミーユを先に行かせライフルを放つ。

シャア「行け!穂乃果、カミーユ!」

カミーユ「はい」

しかし穂乃果はシャアに名前を呼ばれた時にキュン♪とした。

穂乃果「ほ、ほのかと……カミーユ、セットみたいだよ!? 」

ことうみ『アホですか!?早く脱出しなさい!』

アポリーやロベルトもあきれながら脱出を手伝う。

アポリー「やれやれ、あれがu’sなのか」

ロベルト「だが侮れん。しかし今は援護だ」

アウドムラからリックディアス三機にことりのネモが援護するなか穂乃果のMK2が先に飛び上がる。

穂乃果「えい!」

ことうみ『穂乃果(ちゃん)!!』

海未のリックディアスにことりのネモがガンダムの腕を引っ張る。

穂乃果「カミーユくん!」

カミーユ「わかっている。レコアさん!」

レコア「大尉!?」

レコアはカミーユのMK2の掌からアウドムラにいる機体の手に乗る。

シドレ『自分は連邦軍のシドレ少佐だ!ジャブローには核がある。脱出しろ!』

連邦兵「なに!?」

シドレ「ちなみにエゥーゴにはミナリンスキーちゃんがいるぞ!」

連邦兵「なんだと!?あの伝説のメイドが」

ことり「うんうん」

しかしシドレは少々とんちんかんだった。

シドレ「さらに『ガンタンクと私』の園田海未がいるぞ。流派東方不敗の!」

連邦兵「なに!?指一本で地球を破壊できるという!」

海未「できませんよ!」

どうも一年戦争後にあることないことが海未について流布されたらしい。

穂乃果「ほ、ほのかは?」

特になにもない。

穂乃果「」

カミーユ「なにをしている!」

穂乃果「カミーユくんを助けないと!」

シャア「ええい!」

カミーユ「大尉!」

二機のMK2にレコア、カイはアウドムラに収容され百式が飛翔した。
瞬間だった。

連邦兵「ふん、この地球から逃げられるもの……!?」

ジャブローの地表が地下核爆発の影響であり爆発が来たのだ。
さらに瞬間、ジャブローに爆発からキノコ雲が上がった。

穂乃果「ジャブローが」

カミーユ「消えるのか」

No.67 17/08/17 15:05
自由人 

第十一話 ジャブローのu’sの風 6

穂乃果たちは呆然とジャブローに浮かび上がるキノコ雲を見つめていた。

穂乃果「ジャブローが」

ことり「消える」

シャア「連邦が腐っているんだ」

海未「許せませんティターンズ」

カミーユ「これが戦争……」

ガルダ級アウドムラとスードリーは共にジャブロー上空を飛ぶなかそこに一機の飛行機がやってきた。

アポリー「なんだ」

ハヤト『こちらカラバのハヤト・コバヤシだ!エゥーゴの諸君迎えに来た!』

ほのことうみ「ハヤトさん!?」

アウドムラ、スードリーにはエゥーゴのシャア、カミーユ、穂乃果たちをはじめティターンズと連邦の捕虜が乗っている。特にスードリー側にはティターンズと連邦が目立つ。
しかしハヤトは構わず北米ヒッコリー基地へ案内するという。彼のXB-70バルキリーは硬質ワイヤーでアウドムラから固定しハヤトはワイヤーを伝い穂乃果たちの前に姿を現した。

ハヤト「穂乃果くんたちにエゥーゴのクワトロ大尉ですね」

シャア「ああ、よろしく。しかしカラバからの救援はあなただけですか」

ハヤト「ヒッコリーで情報を手に入れた時には手遅れでした」

そうか、とシャアは頷く。ティターンズがジャブローを引っ越しさせることを考えなかったのは迂闊だった。
カイはレコアと共に様子を見ながらかつての仲間ハヤトの姿に安心した。

ハヤト「しかし穂乃果くんたちはなんでエゥーゴに」

穂乃果「いろいろな事情だよ」

ハヤト「やれやれ。聞いたところによるとアーガマの艦長はブライトと聞いたが」

海未「ええ、ブライト艦長とは再会しました」

ことり「だけど奥さんと子どもたちはジャブローにいなかったよ」

シャア「連邦政府の手引きだな」

カミーユ「ひどいことはしないでしょうか」

ハヤト「ブライトは籍を連邦においているからあくまでミライさんたちは人質程度だ。地球のどこかにはいるだろう」

アウドムラとスードリーは一路北米ヒッコリー基地を目指す。
ハヤトはカラバのスタッフとして水先案内人である。
ジャブローのキノコ雲は彼らを見送った。

No.68 17/08/18 07:13
自由人 

第十一話 ジャブローのu’sの風 7 ジェリド救われる

時間は少し遡る。
穂乃果たちがレコアたちの救出より少し前、カミーユに機体を破壊されたジェリドは連邦兵と共に地上に出てシャトルに乗ろうとしていた。
しかし一機また一機とシャトルは無情に宇宙へ飛び去っていく。

ジェリド「運がよければ生き延びれるはずだ」

ジェリド、彼もまたシャトルに群がる兵士たちと共にシャトルの搭乗ハッチに手をかけるが他の連邦兵に殴られ叩かれ引っ張られながら必死だった。

ジェリド「戦わなければ生き残れない!戦う者だけが生き残る……!ぐ」

叩かれ蹴られ引っ張られながら彼はようやくシャトルのハッチに手をかけた時だ。シャトルがゆっくり動き始めた。
ダメか、と思った。
しかし彼の手にかけるように澄んだ瞳を持つ美しい女性がジェリドをハッチから中にいれた。シャトルに乗れなかった連邦兵の絶望の声が大地に伝わる。

ジェリド「お前は」

マウアー「運の強い方だこと……」

その女性はジェリドをシャトルのなかに招き空いた座席と共になんとか座り笑みをした。
ジェリドは命が助かったことの感謝よりこの見知らぬ女性が気になった。

マウアー「マウアー、マウアー・ファラオ……」

ジェリド「お、俺はジェリド。ジェリド・メサ」

シャトルから見るジャブローはいまだ戦場の空気があったがいくぶんおさまりがあった。
ライラ、カクリコンの敵は取れず苦渋の思いがした。
カミーユ、海未、u’s、俺は忘れない。
復讐を誓うジェリドの瞳が宇宙に出たシャトルから見る星と共に輝く。
その頃、

ほのことうみ「はぁぁっくっしょい!!」

アポロべ「アウドムラが揺れたか?」

ほのこと「海未ちゃんのくしゃみかな」

海未「なぜですか!」

カミーユ「師範代、さすがです」

アウドムラとスードリーは一路ヒッコリーを目指す。
しかし北米の連邦基地やオーガスタ研究所が動き出していた。
そしてアムロに再び動いてもらうためにハヤトにより避難をしていたフラウ、カツ、レツ、キッカの四人はアムロのもとを訪れていた。

No.69 17/08/18 09:02
自由人 

番外編 リックディアスと私 第一章 ガンダム強奪1

私の名前は海未、そう園田海未。
流派東方不敗二番弟子でありもとu’sのふつうな女の子の海未です。私の名前はティターンズやアロウズに伝わり度々誘いを受けていましたが、ついに穂乃果や愛弟子カミーユくんと共にティターンズの暴挙に怒り爆発。
ある日、ガンダムMK2を私たち四人は奪ってしまいました。
きっかけはティターンズのジェリド中尉がカミーユくんを女の子の名前と勘違いし呟き、あげくにはこの私に貧乳つまりはおムネがちいさいと言ったのがきっかけの暴行事件。
取り調べを受けていたなか突然、MK2の墜落事故により一路脱出。
しかしその後、再び政庁に戻りカミーユくんが3号機を、穂乃果たちは2号機を奪いました。
同時にエゥーゴのリックノゾミディアスが三機コロニーに潜入し彼らはMK2の調査および強奪でした。
赤い彗星を彷彿させるリックノゾミディアス!
私たちはなりゆきからもありましたがエゥーゴのリックノゾミディアスと共に勇みコロニーから脱出しました!とさ。

穂乃果「わくわくどきどきだったね」

ことり「うんうん。正義に燃える穂乃果ちゃんカッコいい!」

海未「ほ・の・か、こ・と・り」

アウドムラであてがわれた自室で寛ぐふたりに海未の声がした。

ほのこと「オイッス!」

海未「リックディアスがリックノゾミディアスになってますよ!!アホですかぁぁ〜!!」

シャアは思う。
うるさい、と。
カミーユは思う。
さすが師範代、と。

海未「ま、また勝手なことを書いて……」

穂乃果「いちおうは事実に即してるよ?」

ことり「うんうん」

海未「ここの記述はなんですか!」

園田海未。
またの名を海未ちゃん、ウミチャン、ンミチャ。
きっと私の名前は流派東方不敗と共に地球圏はおろか火星や木星、果ては外宇宙にまで伝わり愛と平和の名前として伝わっているでしょう。根性という精神と共に。

ほのこと「ほえ」

海未「なんで根性ですか!女の子らしくないですよ!」

穂乃果「海未ちゃんといえば根性だよ!」

海未「根性以外もありますよ」

ことり「あった?」

海未「u’sで誰が作詞をしたのですか!」

補足。

私園田海未は作詞を担当です。

No.70 17/08/18 13:29
自由人 

第十二話 ボランティアするりんぱな、憤る希

凛と花陽は北欧のサンクキングダム、大平洋に浮かぶオーブ両国の協力を得てボランティア活動に従事しかつての大戦時に少し滞在した日本にいまはいた。

凛「日本本土が見えたにゃ」

花陽「ちなみに前方に見えてるのは静岡県というところ」

凛「静岡県といえば」

りんぱな「ちびまる子ち○ん!!」

この世界にまる子はいません。

りんぱな「え〜!?」

千歌「あれ、宇宙船じゃない」

曜「ガンダムファイト用みたい」

梨子「はあ、地球を破壊するガンダムファイトも考えものです」

凛と花陽のツインブッドキャリアーは静岡県の山奥深くに隠れながらエレカを使い街中に下りていく。

花丸「電気自動車ずら〜♪」

善子「エレカよ!エレカ」

ルビィ「ぴゃああ〜!?知らない人たちです!?」

りんぱな「な、何か悪いことしたかな?」

花丸「え……とこの辺では見かけない顔ずら?」

凛は思う。
田舎だから知られてないのかにゃ?
花陽は思う。
頭にお団子をつけた子は美少女、ずらと言う子は癒し系、ツインテールな子はロリ?

善子「我が名は堕天使ヨハネ、天空より舞い降りし美少女!」

凛と花陽はシーンとなった。

花陽「にこちゃん属性?」

凛「うざキャラが地球にいたのにゃ」

善子「誰がうざキャラ属性よ!!」

はなるび「(自覚してたはずなのに)」

ルビィ「!?ぴゃああ〜っ!?も、もしかして……」

凛「かよちんみたいにゃ」

花陽「え?」

ルビィは気づいた。

ルビィ「も、もしかしてもとu’sの小泉花陽さんに、星空凛さんんではありませんか!?」

花丸「ひ、人見知りしてるルビィちゃんがしゃべってるずら!?」

凛「ふ、知られてるにゃ」

花陽「あたしたちも有名なんだ……」

ルビィ「前大戦で地味なジムにしか乗れなかったu’sの量産型コンビですよね!」

りんぱな「誰が量産型コンビ(にゃ)!!」

ふたりはズッコケながら突っ込んだ!!

善子「ほ、本当にu’s?これが?」

りんぱな「失礼だよ(にゃ)!!」

花丸の仲裁のおかげでふたりは静岡県でボランティアすることになる。

No.71 17/08/18 17:11
自由人 

第十二話 ボランティアするりんぱな、憤る希 2

りんぱなが静岡県でボランティアを始めていた頃、希は秋葉原でスピリチュアル占い師としての働きを終えて帰路に着いていた。

希「まったくエゥーゴとティターンズ、ソレスタルビーイングにアロウズが戦争するからみんな不安になるやん」

研究員「ほら、フォウにエリー」

フォウ「わかっている」

希は思う。
美人なひとやけど憂いあるひとやな、と。
しかし次に驚いたのは車輛から降りたのはかつて知った彼女だった。

絵里「はい」

希「!?、え?えりち」

絵里「?」

瞬間、彼女は振り向くがそのまま研究所に入り姿を消していった。
希は研究所のある建物を見た。ムラサメ研究所とある。
戦後、アムロ・レイのニュータイプ能力に目をつけた連邦軍はニュータイプの研究開発そして強化人間育成のために地球各地にニュータイプ研究所を設けた。

希「えりちは亜里沙ちゃんを穂乃果ちゃんに預けて何処かへいってもうたはずや。なのになんで?」

ムラサメ研究所をしばらく見つめていた彼女は自宅に帰りこころたちに迎えられた。

こころ「お帰りなさいませ希お姉さま」

希「ただいま……」

虎太郎「今日も焼き肉です」

希「なんでやねん。はあ」

虎太郎 「ふつうだよ」

希「あ!ほんまや」

夕食を四人で囲むなかこころたちはエゥーゴのホームページを見せた。

こころ「穂乃果さんたち活躍して地球にいるみたいです。にこお姉さまも」

希「穂乃果ちゃんたちににこっち?」

ソレスタルビーイングのにこは万年25位は相変わらずだがこころたちに笑みを与えていた。虎太郎はリックノゾミディアスのくだりを見せた。

希「ほのかちゃんめ!ウチモビルスーツちゃうで!!……はあ」

怒るもののさっき見た絵里の存在が気になる。

こころ「希お姉さまどうしました?」

彼女はこころたち三人にかつての仲間絵里を見たことを話した。

こころ「u’sのお仲間がニュータイプ研究所にですか?」

希「ウチはどないしたらええんや」

こころ「あたしたちも微力ながら協力します」

ここあ「はい」

虎太郎「お〜!」

希は穂乃果たちに再会したら絞めようと決めた。

No.72 17/08/18 17:47
自由人 

第十二話 ボランティアするりんぱな、憤る……らなかった希 3(訂正)

凛と花陽は花丸により静岡県でボランティアをすることになった。

凛「凛ちゃん特製ラーメンにゃ!!」

静岡県民「おお!?」

花陽「花陽特製特大おにぎりです」

静岡県民「おお、ふつうのください」

花陽「ふつうのあります」

花丸「ほんとにu’sずら」

ルビィ「お姉ちゃんや千歌ちゃんたちも来るはずです」

花丸の実家の神社の敷地を間借りして凛と花陽はラーメンとおにぎりなど日用品を提供していた。

千歌「みゅ、u’sはどこ!?」

善子「あれよ!!」ビシッ

梨子「あれが」

曜「u’s……?」

しばし呆然とする三人に続きダイヤたち三年生組も現れる。

果南「ラーメンにおにぎり?」

鞠莉「オーッ!?ラーメンライス!?」

ダイヤ「あれこそは……」

千歌「え〜っ!?こんなちんちくりんがu’sなわけないよ!?」

ようりこはなまるるびよしかなまりだい「!?」

凛「誰がちんちくりんにゃ!」

花陽「みゅ…u’sですよ!」

千歌はじーっとふたりを見つめて言う。

千歌「いやいやどこかの廃コロニーになったスペースノイドだよ」

りんぱな「なってない!」

ダイヤ「千歌さん!」

千歌「は、はい!?生徒会長」

ダイヤ「今回ばかりはあなたの言うことは正しいようです!こんなのがu’sなわけありません!」

曜「ダイヤさんが千歌ちゃんをほめた」

梨子「めずらしい」

りんぱな「ほんもの!」

ダイヤはじーっと見つめてから言う。

ダイヤ「ほ、ほんものどすわ〜!?」

ちかようりこはなまるるびよしかなまり「!?」ズッコケ!!

凛「だから言ってるにゃ」

花陽「し、失礼です」プンプン

千歌「あ、星空凛に小泉花陽……うそ」

ルビィ「ほ、ほんものです……」

善子「本当にファンなのこの三人」

ちかるびだい「」

とにかく凛と花陽は歓迎されていた。

No.73 17/08/19 13:38
自由人 

第十二話 ボランティアするりんぱな、憤らなかった希 4

希は顔が比較的知られているためムラサメ研究所への潜入は困難になるかと思われていたのだが、

希「こころちゃんたちスゴいやん」

研究所員「おはよう、掃除のおばちゃん」

希「おば……!?お、おはようやんか」

穂乃果たちの前に先にムラサメ研究所の所員を絞めたろうかとモップを力強く握るのだった。

こころ「ダメですよ。怪しまれますから」

ここあ「だね」

虎太郎「そうじ〜」

こころたちも希についてきてムラサメ研究所の保育施設で面倒を見られていた。

希「なにもこんな方法せんでも」

こころ「しっ!絵里さんたちらしいのが来ます。普段通りに」

研究所員「なんでもエゥーゴがカラバに合流したらしい」

研究所員「北米オーガスタ研究所のギャプランが出るのか」

研究所員「ギャプランと連邦のアッシマーが向かうらしいな」

フォウ「はあ。毎日訓練とはな」

絵里「なんのためにかしら?」

懐かしい絵里の顔はまるで疲れきっている表情で希はすぐにでも抱きつきワシワシしたい思いだった。

こころ「(ダメですよ)」

希「うう……えりち」

二人はすれ違い絵里は希の方を少し振り返ったようだ。

絵里「あの人」

研究所員「なんでも三人の子持ちの掃除婦さんだ。気にするな」

そう、とわずかに何かひっかかるものを感じたが絵里はフォウと共に次の研究施設へ向かう。

希「誰が掃除婦やねん!」

こころ「まあまあ。絵里さんが次に向かった施設は別棟の機械施設、いえ……機動兵器施設でしょうか」

希「機動兵器てモビルスーツ?」

考えられるのは機動兵器はモビルスーツである。
こころの案内により合間を見つけて別棟に向かう希たち四人。
声をちいさく上げた。

希「あれはモビルアーマーちゃうん」

こころ「機密扱いのようです。強化人間用です」

希「強化人間?ニュータイプちゃうん……」

こころたちは一年戦争時ににこにより生き延びるためにスパイとしてノウハウを教わっていた。

希「にこっち、なに教えとんの」

希の目にはこころたちとフォウや絵里がいた先の黒い四角い巨大な機体を不安げに見つめた。

希「えりち」

No.74 17/08/19 17:55
自由人 

第十二話 ボランティアするりんぱな、憤らなかった希? 5

静岡にいるりんぱなは千歌たちに歓迎されていた。ちやほやされていた。

凛「なんか食べ物を持ってきただけなのに」

花丸「ズラズラ」

花陽「ご飯とラーメン、医薬品くらいでしたが」

花丸「ズラズラ」

千歌「花丸ちゃんがズラズラしか言ってないよ」

曜「だね!」

ダイヤ「あら善子。いえヨハネはあの子はどうしたのかしら」

梨子「いませんね」

凛「あのいたい子にゃ?」

花陽「にこちゃんに劣らないくらい自己陶酔型……でしたね」

りんぱな回想

善子『私の名前は堕天使ヨハネ、堕天しない?オッホッホ〜!!』

りんぱな「つかれる子(にゃ)」

千歌「でもあたしたちの仲間です!」

梨子「(そうだけど考えよう)」

花丸「善子ちゃんはいたい子ズラ」

言っちゃうの!?と皆が固まった。
その頃善子は少しでもオシャレに着替えメイクして再び千歌の家に向かっていた。

善子「ウフフ、u’sのふたりがいるなら私の実力を見せる時!オッホッホ〜!」

母子連れ「見てはいけません」

しかしこの時すでに地球に降りていたソレスタルビーイングのプトレマイオス2からにこは一時的に静岡に来ていた。

にこ「いたい子がこんな田舎にいるなんて。凛と花陽はどこよ」

善子「もしもし」

にこ「いたい子に声をかけられたわ!?わっ!?」

善子「誰がいたい子よ!?あなた……一年生?」

にこ「いちおう18よ!(実年齢は22だけど!設定上)」

善子はにこの正体に気づかないまま彼女を千歌たちのもとに連れてきた。

ダイヤ「あら?そちらの方は」

鞠莉「オ〜!?スモールガール!!」

にこ「誰がチビッ子ガールよ!!」

りんぱな「にこちゃん!?」

こうして再会したにこに凛に花陽の一年生トリオ……、

にこ「三年生よ!真姫ちゃんが一年生!」

プトレマイオス2では、

フェルト「刹那は?」

ミレイナ「刹那さんなら一日トレミーを離れるですって」

フェルトは吐息をついた。またロリなコスプレをさせようと思っていたのに。ざんねん。

にこ「誰がロリよ!」

ルビィ「!?あたしですか〜っ!?」

No.75 17/08/20 05:39
自由人 

第十二話 ボランティアするりんぱな、憤らなかった希? 6

りんぱな「にこちゃん!?」

にこ「ふ、久しぶりねね」

凛と花陽は驚いた。
かつてにこはホワイトベースで捕虜となりその後、脱走しソレスタルビーイングに加入し刹那・F・セイエイとして戦い後にu’sに加入した経緯があった。

凛「迷子になったにゃ」

花陽「きっと大気圏突入でいいカッコしてプトレマイオス2とはぐれたとか」

にこ「ひとをなんだと思っているのよ」

善子「我が名は堕天使ヨハ……」

ちかるびだい「もとu’sが三人……」

果南「好きねあんたたち」

梨子「ほんとです」

にこ「ん?海未がふたりいるみたいだけど」

りこかな「はい?」

曜「え……と海未さんというのはu’sの」

鞠莉「そうデス!幻のガンダムファイター!園田海未、うみみ!」

ダイヤ「やかましい!!黙りなさい」

ルビィ「海未さん。一年戦争当時はガンタンクに乗って」

花丸「最後のア・バオア・クー、現在はゼダンの門でようやくガンダムに乗れたずら」

さらっとひどい花丸。

にこ「海未じゃないの?あ、ムネがちがう。ムカつくけど」

りこかな「はい?」

千歌「え……と梨子ちゃんはあたしたちアクアの作曲担当だよ」

にこ「ま、真姫ちゃんとおなじ」ウルウル

凛「真姫ちゃん」

花陽「ツンデレだけど悲しい宿命を背負ってるけどアクアさんは?」

千歌「この三年生たちも以前はスペースシップアイドルで鳴かず飛ばずの過去かな」

曜「ちかちゃん」

まりかなだい「ぐさっ」

花丸「ひどいずら」

善子「あんたが言うな」

しかし千歌たちは言う。
かつて静岡にもこの地を守ったガンダムがあったという。

にこ「ザンボ○ト3?」

凛「ま、まさかあのガイゾックと戦った神ファミリーの遺産」

花陽「ああ」

曜「いやいやガンダムだって」

三人はアクアに連れられガンダムがあるという古びた漁港に向かう。そこで見たのは古びた機体だった。

千歌「これがあたしたちの町のガンダムだよ」

三人は驚く。そこには青い古く潮に錆びた機体がたしかにあった。

りんぱなにこ「ザンボット3」

千歌「ちがう」

No.76 17/08/20 08:54
自由人 

第十二話 ボランティアするりんぱな、憤らなかった希、ついでににこ 7

三人は驚いた。
本当に静岡の地に神ファミリーのザンボット3があったことを……。

千歌「ち〜が〜う〜!!」

りんぱなにこ「!?」ビクッ!!

花丸「おお!?もとu’sがびびってるずら」

にこは思う。
このふつうの普通すぎるフツウの子はあの穂乃果とおなじ特殊なアホバカ特有の“何か”を持っている。

千歌「はい?」

曜「つまりにこさんは千歌ちゃんが穂乃果さんとおなじ“何か”を持っているという」

にこ「なぜわかった!?ニュータイブが静岡に」

梨子「いやいや声に出してましたから」

にこ「はっ」

しかし三人と九人の前にあったの確かにガンダムの形状をしていた。

ダイヤ「前の一年戦争で名もなきパイロットがこの地を守ったそうです。機体の名前だけが残り水中型ガンダムと……」

凛「ガンダム?」

花陽「まあ連邦がガンダムタイプを多く開発してました事実はありますけど」

にこ「ガンダム?」

にこは青く錆びた機体を見つめる。
ソレスタルビーイングにはGNドライブ搭載型のガンダム以外にも連邦やガンダムファイトのガンダムなど無数に記録されていた。ティエリアがヴェーダとリンクした際やミレイナにも改めて見せられた。

千歌「ガンダムだよ」

梨子「こんな田舎にもガンダムがあったのね」

果南「田舎ちゃ田舎だけど」

梨子「あ、ごめんなさい」

にこは機体によじ登りコクピットを開けるとパイロットの死骸が……

にこ「ぎゃあああ〜!?てないわよ」

りんぱな「ち」

善子「にこさまにはおなじシンパシーを感じますわ!」

ルビィ「あほはあほ同士……」ポツリ

にこよし「こら!」

ルビィ「ひぃぃ!?ごめんなさい!」

ダイヤ「どうしました、矢澤さん」

にこ「ちょっと待って。機体が動くかしら」

試しに機体を動かして見る。動力部は古びていたが、なんとか動くようだ。

鞠莉「起動シマスカ」

ダイヤ「片言」

水中型ガンダムと呼ばれる機体は僅かな振動がありながら機体のツインアイに輝きが数年振りに輝く。

りんぱな「う、動いた!?」

流れるデータを見つめるにこは言う。

No.77 17/08/20 12:48
自由人 

第十二話 ボランティアするりんぱな、憤らなかった希?ついでににこ 7

にこ「こ、これは!?」

その頃、アウドムラの穂乃果たちは遅い夕食を取っていた。

穂乃果「こ、これは、……ピーマンだよ!?」」

シャア「どうかしたか」

ことり「今日の夕食当番は海未ちゃん。そしてメニューは炒飯」

海未「穂乃果」

カミーユ「師範代」

海未「好き嫌いはいけませんよ!と言ったではないですか!!」

穂乃果「きゃん!?」

シャアは戦慄した。
u’sの穂乃果はピーマンが苦手だというのか。

海未「泣いてるひまがあったらたべてください」

穂乃果「オニだね」

再びにこ。

にこ「こ、これは!?」

凛「まさか!?にこちゃんはこの四年間ムネは変わらないまま」

花陽「りんちゃんもだよ」

千歌「それよりその機体は!」

梨子「u’sをスルーするとは」

善子「だじゃれ?」

りんぱなのツッコミより善子のツッコミに皆が静まった……。

善子「善子じゃなくてヨハネ!」

にこ「いいかしら?」

ダイヤ「どうぞ」

鞠莉「please!」

果南「微妙に違うけどあたしたちもu’sと同じくお笑い体……」

花丸「千歌ちゃんや善子ちゃんダイヤさんはそうずら」

千歌「?」

よしダイ「ぬわんでよ!!」

妙に親近感を覚えながらにこは機体の素性を語った。

にこ「たしかにこの機体はガンダムよ」

千歌「やったよ!」

曜「ガンダムだったんだ」

梨子「ええ」

九人は涙した。にこは音もなく機体を降りてりんぱなを締め上げた。

りんぱな「く、苦しい……」

にこ「はあ」

凛「まあまあ貧乳はあたしや海未ちゃんがいるにゃ。いやだけど」

にこ「あのね」

その頃の海未、

海未「は、は、は……」

ほのこと「半笑いの海未ちゃん?」

海未「はあくしょい!!!」

ほのことカミ「うわ!?」

海未「地球風邪でしょうか」

穂乃果は思う。
地球圏最強の人類園田海未も風邪を引く。
もしも、園田海未が地球人類の敵に回ったらインフルエンザだよ。

海未「なに呟いてるんですか!」

穂乃果「風邪に気をつけようね」

No.78 17/08/20 15:10
自由人 

第十二話 ボランティアするりんぱな、憤らなかった希?ついでににこ 9

花陽「たしかに連邦は多くガンダムの機体を開発してましたが……」ゴニョゴニョ……

ここで花陽の言葉を通訳してみよう!

花陽「水中型ガンダムはたしかアクアジムをもとにした機体だったような……」

りんにこ「シーっ!」

ちかようりこはなまるびぃよしだいまりかな「どうかしました?」

にこ「(あたしもさっきデータを見たけどジムタイプだったわ。だけど言っちゃだめ)」

りん「(うんうんにゃ)」

花陽「あはは、だね」

千歌「花陽さん?ぱなよさん?」

花陽「はなよです!」

千歌「花陽さんはあたしの知っているひとに似ています」

曜「(どきっ!)」

善子「曜ね……」

花丸「言っちゃいかんずら」

ルビィ「です」

にこ「とにかくこれは紛れもなくガンダムよ!ろくに実戦では使えないけど」

果南「そうですか」

凛「りんたちは明日には失礼するにゃ」

梨子「行っちゃうんですか」

花陽「世界にはまだまだ困っているひとがいますから!」

にこ「ふ、そういうことね。あたしも失礼するわ(美味しいもの食べるのは今夜と明日の朝食に帰り際!)」

ルビィ「あ、ありがとうございました!u’s!」

ダイヤ「感謝の意思は示しますわ」

鞠莉「素直でありませんわね。サンキュー貧乳トリオ!」

りんぱなにこ「誰が貧乳だ!!」

果南「空気読みなさいマリー」

鞠莉「オー、ソーリーね 」

にこ、凛、花陽は翌朝静岡を離れた。
なにも言わずに。

果南「あれは」

曜「ブッドキャリアー?」

梨子「ありがとうございます」

ダイヤ「ふん」

ルビィ「バイバイ」

花丸「さようならずら」

鞠莉「グッドバイ」

その頃、千歌は眠りについていた。

千歌「o(__*)Zzz」

u’sの三人から言葉はなかった。
にこは思う。
思うように静岡名物を食べれなかった。ダブルオーガンダムが動く。

にこ「刹那・F・セイエイいくわよ」

凛「アキバにいかないにゃ」


にこ「こころたちには会わないわ。じゃあね」

千歌が起きた時は三人は去っていった後だった。

No.79 17/08/21 04:29
自由人 

第十三話 アムロ再び、穂乃果太りましたか?u’sライブだよ!

穂乃果「アムロさん復活みたいだけどサブタイがへん?👆」

ことり「海未ちゃんはスパルタ脳筋だから」

海未「はい?」

アウドムラでそんな会話がされていた頃、北米シャイアン基地のアムロは自家用飛行機を飛ばし自宅に帰っていた。
ふだんは変化のない生活だが飛行機を降りるとそこにいたのは懐かしい顔があった。

アムロ「フラウ・ボゥ?カツ、レツ、キッカか……」

執事に飛行機の整備を任せるとアムロ邸にいたのは一年戦争後はハヤトと一緒になったフラウ、カツたち養子たちだ。
一年戦争後なにかとホワイトベース乗組員はu’sやアムロ以外も話題に取り上げられた。

フラウ「お久しぶりアムロ」

アムロ「他人行儀にしないでくれ。上がってくれ」

フラウは笑みを見せるがカツたちは遠慮がちな態度や表情を見せた。

アムロ「そうか、子どもが……」

フラウの見せるお腹には妊娠数ヵ月が見てわかる。家庭的な表情を見せるかつてのお隣さんだった彼女にはむかしなにかと世話を焼かれた。

フラウ「ふふふ、こんな姿をアムロに見せるなんて」

アムロ「ふふふ、しあわせかい」

ええ、と大人たちの会話のなかカツはアムロが優雅に豪邸に暮らしていることに内心反発はあった。
しかし一年戦争中の古い写真を見つけ大人たちの会話に入ることは遠慮していたが、

カツ「義父さんはジャブローへ向かいました。アムロさんはなにをやってるんですか」

フラウ「カツ」

カツ「義父さんはカラバの一員として戦っています」

アムロ「カラバ?カツ」

アムロはさっとメモを走らせここの執事夫妻が連邦のスパイと告げた。
執事は音もなく姿を消していた。

フラウ「まさか」

アムロ「本当さ……。まあ家族同然だがね」

レツ「アムロ兄ちゃん」

キッカ「」

必ずしもアムロがしあわせでないことがわかりカツたちもしばし口をつぐんだ。

No.80 17/08/21 07:15
自由人 

第十三話 アムロ再び 穂乃果太りましたか?u’sライブだよ!

アウドムラでは。

海未「それでは恒例の体重測定をしたいと思います」

ほのこと「いつ恒例になったの」

海未「まずは私園田海未が体重計に乗ります」

シャアポロベ「(なんなんだ、これは)」

海未「ふ、平均体重ですね。次ことり」

ことりはおそるおそる体重計に身体を載せる。動く針……。

海未「ことりはセーフです」

ほお、と息する彼女だった。しかし次は穂乃果である。
穂乃果、と指名する。

穂乃果「だ、だいじょうぶだよね」

海未「地球の重力に負けないでください」

励ましなのか貶しているのか。たぶん両方。
体重計の針が動く……。
海未は真剣に見つめる。

海未「……ギリギリですね。とりあえず合格……としましょう」

穂乃果「わ〜い」

海未「こほん。体重は安全圏内でしたがこれから私たちu’sはあることをします」

レコア「なにかしら」

海未「ヒッコリーでu’s復活ライブをします!」

ハヤト「やれやれだな」

ほのこと「ええ〜!?」

穂乃果たちが驚いていた頃のアムロ邸。

アムロ「あまり草むらに近づくな。蛇がいるぞ」

カツ「アムロさん、なぜあなたは戦わないんですか」

アムロ「僕は臆病な大人になったのさ」

アムロにはララァを失った痛みがまだあった。

カツ「義母にとってはあなたはヒーローなんですよ」

アムロは何も言えずに俯いた。フラウが気づく。

フラウ「カツよしなさい」

カツ「ふん」

フラウ「すまなかったわねアムロ」

アムロ「いやカツの言いたいことはわかるさ。これからどうする」

日本へ、と彼女は言う。
連邦政府の目から逃れるためだという。アムロは飛行機のチケットを彼女たちのために手配した。

フラウ「おやすみなさいアムロ大尉」

ああ、と彼はかつてのお隣さんを見送り大人は辛いものと感じた。

No.81 17/08/22 06:00
自由人 

第十三話 アムロ再び、穂乃果太りましたか?u’sライブだよ!3

再びアウドムラでは。
穂乃果とことり、海未は曲作りにダンスレッスンなどをしていた。

穂乃果「海未ちゃんしつもん」

はい、と海未。

穂乃果「いつ曲を作ったの?」

海未「月に真姫に会った時に曲をいくつか提供してもらいました」

ことり「なるほど」

穂乃果「まあ海未ちゃんがつくると盆踊りになるからね」

海未「なりません」

しかしヒッコリーに着く間とはいえ時間は少ない。アウドムラからアーガマを経由してのホムペからファンや地球圏への人々へのメッセージなども送り訓練もまたある。

カミーユ「u’sとしての師範代か」

MK2を整備しながら彼は海未を尊敬の瞳で見つめる。

海未「はい!まだまだ終わりませんよ!」

ほのこと「オニだ」

再びアムロたち。
アムロはフラウ親子を空港まで送っていった。

フラウ「あなたが逃げることで時代が不幸になるのはいけないわ」

アムロ「ああ」

答えながらもアムロは時代に自分が何ができるのか迷いや葛藤があった。

カツ「あなたには期待さしませんアムロさん」

アムロ「カツ。いい子を産んでくれフラウ」

カツの言いたいこともわかりながらフラウに言葉を向けた。
ふとアムロはまわりを見るといつもの監視員がいないことに気づく。
いない?どこいった。

アムロ「カツ、ハヤトはジャブローに向かうと言ったんだな」

カツ「ええ、その後はわかりませんが」

アムロ「そうか。なら行くぞ」

この言葉にはフラウやレツ、キッカも驚く。

フラウ「アムロ」

アムロ「カツをかりていくぞ。レツとキッカはフラウを守ってくれ」

ふたりはアムロが言わんとしたことはわかった。
アムロはカツを連れてすぐさま空港の職員出入り口から手近な輸送機のコクピットに入り彼らを銃で牽制した。

アムロ「悪いようにはしない。しばらくこの機体はいただく」

カツ「アムロさん」

彼はかつてのアムロを見る思いがした。フラウたちは日本行きの飛行機から慌ただしいアナウンスに耳をやった。
見ると輸送機が一機窓の外から飛び立つようだった。
アムロ、カツと呟いた。
あれにふたりが。

No.82 17/08/22 07:10
自由人 

番外編 リックディアスと私 第一章 ガンダム強奪 2

私たちはなんだかんだで反地球連邦組織エゥーゴに保護されました。
出会ったのはブレックス准将、ヘンケン大佐、クワガタ…クワトロ大尉、レコア少尉、ティターンズを裏切ることになるエマ中尉。
しかしカミーユくんはこの直後にご両親を戦いのなか失ったのです。
穂乃果とカミーユのMK2はエゥーゴカラーに、私やアポリーさんたちのリックディアスはかつての赤い彗星を彷彿させる赤い色に生まれ変わりました。
私は思いました。
赤い彗星。かつて一年戦争で私たちやアムロさんのライバルとして名を馳せた方の機体の色に乗るとは。
へんたい仮面の海未、と呼ばれるのでしょうか……。

海未「誰がへんたいなんですか」

穂乃果「海未ちゃん!あ……」

ことり「『赤い彗星のへんたいぽい海未……』に訂正」ポチポチ凸

海未「誰がへんたいですか〜!!」

ほのこと「ひいい!?で、でも撃墜スコアとかも書き込みしてるよ」

海未「む」

ことり「宇宙からジャブローまで戦ってるし。ちなみにことりの機体は地味なネモだよ❤」

海未「なんの自己主張ですか」

ちなみにアウドムラの整備員は順番としてことりのネモ、シャアの百式、穂乃果とカミーユのMK2、アポリーやロベルトのリックディアス、海未のリックディアスと優先順位があった。

海未「なぜ私がいちばん下なのです?」

穂乃果「地球圏でいちばんつおいからじゃない」

ことり「『ガンタンクと私』の影響力だよ」

海未「あなた方が四年前にあんなモノを書いたせいで私のイメージが崩壊してます!」

静岡では、

ダイヤ「『ガンタンクと私』ベストセラーですわ!私もいつか海未さんのように!」

ルビィ「それはやめルビィ」

海未「ちなみに印税の割合は?」

穂乃果「ほのかとことりちゃんが合わせて6、海未ちゃんが3、エゥーゴが1だよ」

海未「私に優しいのかどうか微妙ですが」

穂乃果「『赤い彗星のへんたいとして私園田海未は地球圏のために戦います』」と 」ポチ凸

海未「誰がへんたいですか」

穂乃果「あとあと今回は特典に『赤い彗星のうみみ』ソングをファンにダウンロードサービス配信」

海未「はい?」

No.83 17/08/22 12:25
自由人 

第十三話 アムロ再び、穂乃果太りましたか?u’sライブだよ!4

ここ北米のオーガスタ基地にはスペースシップアイドルではなく、ベースアイドルつまり基地アイドルのロザミア・バダムがいた。

ロザミア「エゥーゴがカラバと接触だと?宇宙に飛び立つつもりか」

搭乗機体はオーガスタ基地が開発した強化人間用の可変MAギャプランである。

研究員『ロザミア聞こえるか。連邦の基地からブラン少佐の部隊もエゥーゴ・カラバに追撃を開始したようだ。共同戦線を取るのだ』

ロザミア「人間風情と。まあいい。了解した。エゥーゴはコロニーを地球に落とそうとしている」

ロザミアは強化人間。美しい外見に似合わず強化された肉体はもちろんエゥーゴがコロニー落としをするというトラウマを意図的に与えられたことで更なる能力を発揮するはずだった。

ロザミア「ロザミア・バダム!ギャプラン出るぞ」」

ギャプランの巨大で先鋭的な機体がオーガスタ基地をベースジャバーに乗ったハイザックが随伴していく。
その頃、ブラン少佐の部隊もアウドムラを追撃していた。

ブラン「強化人間のロザミアだと?ふん、あてになるのか」

連邦兵「どうします」

ブラン「利用するだけさ」

ブランの機体はアッシマー。こちらも同じく可変MAであるが円盤状の機体が特徴的である。こちらもハイザックがベースジャバーに乗り随伴していた。
このふたつの部隊が追撃するなか穂乃果たちはというと。

穂乃果「はあ、ヒッコリーまでに歌もダンスを覚えないとね」

ことり「つかれ知らずの海未ちゃん」

海未「はい?なにか」

ほのこと「人間?」

海未「にんげんですよ!!」

ハヤト「変わらないな。あの子たちは。!?なんだ」

見ていたハヤトはカイに通路にある扉の内側に連れ込まれた。

カイ「静かにしろ」

ハヤト「カイ!?」

カイ「いいか。よく聞け。クワトロ大尉はシャアだ」

ハヤト「大尉が!?」

カイ「俺はヒッコリーで下ろさせてもらう。地球でドンパチしてるシャアはいけすかないからな」

言うことだけ言ってカイは部屋を後にした。u’sの三人を見ながらかつてのミハルを少し思い出し記憶にしまった。
ガルダ級はヒッコリーに向かう。

No.84 17/08/23 05:48
自由人 

第十三話 アムロ再び、穂乃果太りましたか?u’s再び 5

ヒッコリー基地ではハヤトの指示によりシャトル発射とu’sライブ準備が整っていた。
海未たちは喜んだ。

海未「ハヤトさんありがとうございます」

ことり「ありがとう」

シャアはむう、と唸る。
アクシズでもA-RIZEは小惑星生活のなか皆に希望を持たせるために活動を欠かさなかった。それをu’sのこの子たちもしているのか。
しかしである。

海未「そういえば穂乃果は?」

ことり「真っ先に喜ぶはずなのに」

カミーユ「ああ、彼女ならMK2のコクピットから何かシャトルで運ぶ荷物を運んでいたぞ」

アポリー「俺も見かけた 」

ロベルト「ああ、大事そうに何かを抱えてシャトル用荷物に入れていた」

海未とことりはデッキに向かうと穂乃果がMK2のコクピットからシャトル用貨物に何かを入れているところだった。

穂乃果「これでお片付け済んだよ」

海未「お片付け?めずらしいですね穂乃果が。部屋の掃除さえしないだらしない穂乃果が」

穂乃果「うううううみちゃん!?ひどい!」

ことり「何をコンテナに入れてたの?」

ことりは穂乃果が入れた貨物コンテナのスイッチを操作するとメイドコスチュームが三人に覆い被さった!

ほのことうみ「ぶはっ!?」

海未「なんですか!」

ことり「これはミナリンスキーの?」

穂乃果「じ、ジャブローで見つけたんだよ!!」

海未はカアッと顔が熱くなった。

穂乃果「お〜い、海未ちゃん」

ことり「これは宇宙に帰ったらコスプレ凱旋ライブだよ!」

穂乃果「おー!」

海未「めめめメイド……!?」

彼女は宇宙でコスプレするu’sのライブを浮かべて赤面した。

穂乃果「ふう、ジャブローから持ち帰った甲斐があったよ」

カイ「ん?」

カイはヒッコリーで降りるつもりなのでまだアウドムラにいた。

カイ「やれやれだぜ」

海未「まったくコスチュームのために命を懸けないでください」

静岡では、

千歌「曜ちゃんがコスプレ好きでもティターンズやアロウズに入らなくてよかった」

曜「あたしにはあたしの正義があるもん!」

彼女にとって正義は千歌そのものなのだ。

No.85 17/08/23 13:13
自由人 

番外編 リックディアスと私 第二章 月へ、旧友との再会、打倒!ウォンさん

私たちアーガマは月へ一路進路を取りました。
桑マン大尉、じゃなかったクワトロ大尉のリックディアスはフランクリン中尉に奪われやむ無く大破。
アナハイム・エレクトロニクスへ新型機やジム2に代わる量産機、新造戦艦ラーディッシュを受領するためです。
月、そこは私や穂乃果、ことり、キラやアスラン君(ヅラじゃないよ)と幼い頃に出会った地でした……。
ほどなく私たちは小錦、関取、小結ではなく西木野真姫ちゃ……と再会しました。彼女は自分の素性を知るために再びアナハイム・エレクトロニクスで働いていました。
オサリバン常務を尾行した時に彼は謎のおばちゃんと会っていました。逃げたよ!逃げたよ!追われてたから!
クワトロ大尉に助けられ私たちは一命を取りとめカミーユくんに合流。
会議場に間に合ったのにエゥーゴの出資者のひとりウォン・リーさんはカミーユくんにイチャモンをつけたんだよ!
しかしそこは私園田海未が一撃のもとに彼を倒し愛弟子カミーユくんを助けました。
出資者だからといって戦っているのは私やカミーユくん、穂乃果にことり、クワトロ大尉やエマ中尉たちです!
いまこそエゥーゴの力を以てして連邦を浄化します!!

穂乃果「終わった」

ことり「ふふふ、海未ちゃんの熱い姿にみんな感激だね」

海未「ほお。誰が熱いのですか」

ほのこと「ち、地球も暑いけどう、海未ちゃんが……」

海未「また勝手に更新しましたね!な、なんですか!?これは」

穂乃果「『補足 流派東方不敗の園田海未は出資者には負けません!』だよ」ポチッ凸

海未「これではまるで私がウォンさんを脅かしたみたいではないですか!?」

事実そのとおりである。

穂乃果「これで地球圏に海未ちゃんに立ち向かう者はいないよ」

ことり「あたしはウイングゼロないとu’sの衣装担当だし」

海未「作詞は私がしてますが」

穂乃果「そうだった。『恋愛経験がない私園田海未ですが、地球圏で恋をしてるのは亡き東方不敗マスターアジアと穂乃果たちu’sです。ほのかラブが作詞命です』よし!」

海未「これでは私がほのキチみたいではないですか」

穂乃果「ほえ?」

海未「地球圏に平和があるのでしょうか」

No.86 17/08/23 20:35
自由人 

第十三話 アムロ再び、穂乃果太りましたか?u’s再び 6

海未「そういえば穂乃果、ことり聞きましたか?」

穂乃果「何も言わなくていいよ。海未ちゃんのおムネがこの四年成長がないのは……」バリボリ バリボリ

ことり「ガンタンクの都市伝説は海未ちゃんには効果なかったんだよ」

海未「な・ん・の・話・で・す・か・?」

ちがうの?ときょとんとしてふたりは純粋で眩しすぎる瞳で見つめなにも言えなくなりそうになる。

海未「あ、あのですね。オーブに寄港していたミネルバのインパルスというガンダムが強いそうです」

穂乃果「オーブ?キラちゃんやヅラちゃんがいるとこだよ!」

ことり「アスランくん」

海未「こほん、そのアスランくんはいまだオーブに帰ってないそうですがカガリさんがセイランのユウナ・ロマと結婚式を挙げたそうなんですが」

ほのこと「ええ〜!?あのカガリさんが!!」

穂乃果「それよりよく堅物の海未ちゃんが他人の結婚式の話題ができるね?地球に降りて風邪かな」

海未「なんで私が他人の結婚式の話をしたら風邪なんですか」

穂乃果「海未ちゃんはアースノイドやスペースノイドより丈夫そうだし」

海未「人間です。話を続けます。なんでも結婚式の最中のカガリさんを」

ほのこと「バリボリバリボリ」

海未「煎餅を食べない」

ほのこと「はい」

海未「結婚式の最中のカガリさんをどうやらフリーダムとアーク・エンジェルが拉致誘拐したそうです」

ほのこと「ええ〜!?」

穂乃果「カガリさんとキラちゃんは姉弟だよね。姉弟そろって駆け落ち?」

海未「こほん、結婚がいやなので拉致誘拐しただけでしょう」

ことり「オーブにもいろいろ事情あるみたいだね」

穂乃果「結婚式……。ほのかの相手は……」

ことうみ「あたしです!!」

穂乃果「ほえ?」

海未「と、とにかくザフトのミネルバ、キラくんたちアーク・エンジェルの動きにも注意がいるようです」

穂乃果「ミネルバはともかくアーク・エンジェルやキラくんは敵に回したくないな」

ことり「うん」

海未「しかしユニウスセブン落下から地球の情勢は変わってきています」

ヒッコリーに向かうなか時代の変化はあった。

No.87 17/08/25 14:14
自由人 

第十三話 アムロ再び、穂乃果太りましたか?u’s再び 7

穂乃果「海未ちゃんがカガリちゃんの結婚の話を言うなんて」

ことり「世も末、いや宇宙世紀は混乱だよね」

海未「私だって女の子ですけど」

ほのことが?とした時だった。警報がアウドムラ内に響いた。

穂乃果「敵襲だ」

ことり「ティターンズ?連邦?」

海未「とにかく行きます!」

カミーユも出てきて穂乃果たちと出撃準備をする。シャアの百式がドダイ改で現場指揮を取る。ハヤトから艦内音声が入る。

ハヤト『敵はオーガスタの可変MAにハイザックだ!気をつけろ』

シャア「聞いたな、カミーユに穂乃果出るぞ。アポリーに海未たちはアウドムラから援護だ」

アウドムラから火線が伸びる!!ハイザックは迎撃する!

シャア「どこだ、プレッシャーは?プレッシャーだと」

穂乃果「どこから!?」

カミーユ「下です!」

ほのシャ「なに!?」

二組のハイザック編隊はアウドムラの周囲を旋回する間に下空からギャプランの機体が迫る!

ロザミア「u’sが空を落とすならば!落とす!」

ギャプランの高出力のビームがMK2、百式を襲う!!

穂乃果「ララァさんより速い!」

シャア「余計なことを言うな!」

カミーユ「速いっ!?」

海未「穂乃果!カミーユくん」

ことり「ネモで出れば援護にならない?」

アポリー「いや、迂闊に出たら人命が損失する。死ぬぞ」

ロベルト「しかし敵はMAだぞ」

三機のリックディアスはクレイバズーカを放ちことりのネモはライフルを放つ!

シャア「弾丸の補給は忘れるな」

ほのカミ「わかってる!」

しかし敵は高速戦闘をしライフルやバズーカは追いつかない!

シャア「戻れ、穂乃果にカミーユ!」

ドダイ改を使い穂乃果とカミーユはMK2のカートリッジをライフルやバズーカを変える!

カミーユ「大尉!」

穂乃果「速い!当てたいのに」

ロザミア「当たるわけないさ」

ギャプランの高速旋回にことりは考える。

ことり「ドダイ改借りるよ!」

ロザミア「ザコが!なに!?」

ことりのネモはハイザックを盾にするようにしビームを撃てないようにした。

No.88 17/08/26 11:57
自由人 

第十三話 アムロ再び、穂乃果太りましたか?u’sライブだよ! 8

ロザミア「貴様っ!」

ロザミアのギャプランは高速旋回し味方機を避けながらビームをことりのネモに放った!片腕をやられるネモ!

ことり「きゃ」

アポロベ「ミナリンスキーちゃんを守れ!」

アウドムラからふたりのリックディアスが援護するなかことりのネモは帰還した。

海未「ことり!?」

穂乃果「焼き鳥かフライドチキンにならなくてよかったよ」

ことり「激おこぷんぷん丸!」

カミーユ「来るぞ!」

穂乃果とことりのMK2はギャプランよりハイザックを撃ち撃破していく。シャアの百式はギャプランからの攻撃を防ぐ。

シャア「コイツ!」

ロザミア「所詮は通常型!!」

シャア「舐めるな!」

百式のライフルとバズーカを放ちながらドダイ改を操る。
その頃、輸送機を操るアムロとカツは前方のレーダーを見つめた。

カツ「アウドムラかもしれません」

アムロ「ハヤトか」

カツ「ジャブローからの進路からなら考えられます」

輸送機はアウドムラらしい機影と考えながら向かう。

穂乃果「ええい!」

カミーユ「速すぎだ。だが機体の性能に溺れやすい」

ロザミア「なにを!」

穂乃果はすかさずドダイ改で旋回しギャプランの後方にくっつく!
カミーユのMK2もまたアウドムラの高空からギャプランを狙うが穂乃果が邪魔だった。

穂乃果「そうか!」

穂乃果は再びアウドムラの格納庫に戻りカミーユは理解した。

カミーユ「ええい!」

ロザミア「なに!?やられただと」

カミーユの散弾バズーカがギャプランの機体を傷つけた。
叫ぶ穂乃果!

穂乃果「譲り合いの精神だよ」

ことうみ「なんかちがう」

シャア「く」

シャアの百式もアウドムラ格納庫に戻り敵の出方を見つめた。
カミーユも帰還した。

ほのことうみ「六機もいると狭い」

アポロベ「園田が機銃座にいけばいいのに」

海未「え?」

ロザミア「まだまだ」

ブラン『強化人間のくせにアウドムラは落とせないのか』

ロザミア「ブラン少佐!?」

ブラン『後は後続に任せろ』

ブランからの通信にロザミア隊は引き上げる。

No.89 17/08/26 18:24
自由人 

第十三話 アムロ再び、穂乃果太りましたか?u’s再び 9

ブラン「強化人間は黙って見てるんだなロザミア」

ロザミア『ブラン少佐!?く』

ブラン「あれがアウドムラ、エゥーゴにカラバに……u’sか!」

ブランは一年戦争を経験しu’sの歌を聞いたことは戦時中や戦後に何度となく耳にした。
しかしいまは敵であると認識した!

ハヤト『来るぞ!』

ほのカミシャア「来たっ!?」

アッシマーの円盤形態が飛翔しアウドムラを襲いブランのハイザック隊が再び襲撃する。

ブラン「ガンダムが二機に金色か」

金色の機体の鮮やかさを見ながらも狙いを定める。

シャア「ち」

カミーユ「大尉!」

穂乃果「また出るよ!」

シャア「カミーユ!穂乃果」

穂乃果は思った。
穂乃果、カミーユと呼ばれなかったよ!

海未「なんの話ですか!?」

海未のリックディアスはクレイバズーカを放つ。ハイザック隊は損傷する!

海未「やりました」

アポリー「カミーユと穂乃果、大尉の援護だ」

海未は思う。
穂乃果、カミーユと続けて呼ぶとふたりの魅力は半減します。

ことり「海未ちゃんがアホになった」

海未「は!?なってません!」

ことりはネモを操りながらも片腕が損傷したために動けない。
二機のMK2、百式、アッシマー、ハイザックがアウドムラのまわりを旋回する。
アムロたちの輸送機もアウドムラを発見した。

アムロ「あれがアウドムラか!」

カツ「はい」

アムロは気づく。

アムロ「別動隊のモビルアーマー!?ハヤト、聞こえるか!モビルアーマーが来る」

ハヤト『アムロか?さっきの奴か』

その声に応えたかのように撤退したはずのロザミアのギャプランが再び現れた!

ロザミア『ブラン少佐!』

ブラン「ロザミアか!邪魔だ」

ロザミアのギャプランは損傷しながらもアウドムラを狙う。

ハヤト『いかん!』

カミーユ「またか!?コイツ!」

瞬間、カミーユのMK2はビームサーベルでギャプランのバインダーに傷つけた!

ロザミア「ち」

ブラン『だから邪魔だと言ったんだ!』

ブランは穂乃果のMK2と向き合う。

穂乃果「希ちゃん?」

No.90 17/08/28 08:19
自由人 

第十三話 アムロ再び、穂乃果太りましたか?u’s再び 10

ロザミアは憤る。

ロザミア『エゥーゴがコロニー落としをするなら防ぐ!』

穂乃果「エゥーゴはそんなことはしないよ!」

穂乃果のMK2はバズーカを放ちギャプランの前で爆発させた!爆煙で正面が見えなくなるロザミア!

ロザミア「なに!?」

穂乃果「ええい!」

ドタイ改に乗りライフルを放ちギャプランの機体は爆発を起こすがロザミアはコクピットシートごと脱出しその姿を穂乃果やカミーユたちは見た。

カミーユ「女……?」

穂乃果「おばちゃん……?」

ロザミア「お姉さんだっ!」

ことり「オーガスタのベースアイドル、ロザミア・バダムだよ」

海未「まだ敵はいます」

ブラン『私を忘れるな!』

シャア「こいつも可変タイプか!?」

円盤状のアッシマーが人型に変わり百式を襲う!カミーユのMK2が向かう。

カミーユ「大尉!」

穂乃果「忘れてたよ。ん……んん」

海未「穂乃果?」

穂乃果の目はモニターの向こうから来る飛行機らしい光点を見つめていた。

アムロ『どけ!シャア、ついでにあほ乃果!』

穂乃果「!?アムロさん!?あほじゃないゃ」

ブラン『なに!輸送機が来るのか』

シャア「アムロ!?アムロ・レイか」

輸送機から真っ先にカツがホモアビスと呼ばれるグライダーで脱出したのが誰の目にも見えた。

カツ「アムロさん!?」

海未「カツくんですか!?」

海未のリックディアスがドタイ改に乗りカツを保護した。

カツ「園田さん!?」

海未「アムロさんは」

カツ「輸送機に」

ブランのアッシマーは輸送機が突っ込んできたことに驚く。

シャア「輸送機でやれるのか」

アムロ「やれるかどうかじゃない!やるしかないんだ!」

ブラン「なんだと!?」

アッシマーの下半身に輸送機が直撃しバランスを崩した!
瞬間、アムロは脱出した。

シャア「ええい!カミーユ」

カミーユ「わかってます!」

動きの止まったアッシマーに二機のビームが撃つ。穂乃果は見てるだけ。

ブラン「バカな!?俺がここで……!」

アッシマーの機体は爆発しブランは消えた。

No.91 17/08/29 04:57
自由人 

第十三話 アムロ再び、穂乃果太りましたか?u’s再び 11

アムロは呟く。

アムロ「たしか俺はいまシャアと言ったな」

シャアもまた思う。少し大人びたものパラシュートで空にいる姿はかつてのアムロ・レイだ。

シャア「アムロ、アムロ・レイ……」

二機のMK2に金色に輝く百式が彼に近づく。

カミーユ『ご無事ですか?』

アムロ「あ、ああ……ガンダム……」

穂乃果『アムロさん……』

アムロ「穂乃果か」

安堵とも複雑とも取れるニュアンスがアムロにはあった。
彼女たちはまた戦いに……。金色のモビルスーツが手を伸ばしコクピットハッチが開く。

シャア「アムロ・レイ」

アムロ「シャア、……シャア・アズナブル……」

カミーユや穂乃果はアムロの呟きがわからない。が、ふたりの感覚はシャアとアムロの間に深い何かがあるのを感じる。

カツ「アムロさん?」

海未「カツくん……」

こうしてアムロ、シャアの再会は果たされカミーユは次世代のニュータイプとして期待されることになる。
穂乃果たちはヒッコリー基地でのライブに余念がない。
時代は再び動くのだった……。

穂乃果「いまでも〜♪優しい言葉より〜♪」

ことうみ「ん?」

穂乃果「優しい言葉より〜♪ずっと〜♪海未ちゃんが♪こわかったよ〜♪」

海未「はい?」

ことり「Gacktだね」

海未「勝手に『新訳Ζ』主題歌を替え歌にしない!」

穂乃果「こわい、ティターンズやアロウズより海未ちゃんがこわい」

リボンズ『アムロ・レイ、彼がやっと動いたか……僕の思惑通りだ』

穂乃果「?」キョトン

海未「穂乃果?」

穂乃果「気のせいだね」

穂乃果にもリボンズの声が聞こえるようだった。

No.92 17/08/29 16:21
自由人 

第十四話 アレルヤとマリナ救出作戦

にこは静岡を離れモニターを通し遥か彼方にある東京を見つめた。
こころたちに会いたい、ついでに希にも。
しかしいまはまだ会うべきではない。

妄想のんたん『よし!あの子らを使ってがんだむごっこや!』

妄想こころ『がんだむいきま〜す!』

妄想ここあ『がんきゃのんいくぜ〜!』

妄想こらたろう『うみさんのまね〜♪がんたんく〜♪』

にこ「!?のぞみぃぃぃっ!あの子たちにに何かしたら許さないわよ!」

そこへプトレマイオス2から通信が入る。フェルトである。

フェルト『刹那、休みはどう』

にこ「はあはあ、まあよかったわ」

強がりである。

フェルト『マリナ皇女はいま私室で休んでいるわ』

にこ「そう」

フェルト『もう少し休んでてもいいのに。アレルヤが回復するまで時間があるわ』

にこ「構わない。あたしはソレスタルビーイングだから」

ダブルオーガンダムのGNドライブの駆動音が心地いいのは気のせいか。
にこは思う。
大気圏突入からアレルヤとマリナ救出作戦までのことを。

穂乃果「にこちゃん!?」

にこ「せいぜい頑張りなさいよ。穂乃果!」

決まった、と思うにこはダブルオーガンダムを操りプトレマイオス2の先を飛ぶ!
少し時間はさらに遡る。
連邦の収監施設にはアザディスタン皇国のマリナ皇女、そして四年前に捕らえられたアレルヤがいた。収監施設は海に面していた。

マリナ「刹那……」

彼女の脳裏に宿るにはいまにもちいさいちいさいにこだった。
アレルヤは、

マリー「起きろ、被験体E-57」

アレルヤ「ま、マリー……」

ピーリス「何度言う。私はソーマ・ピーリスだ」

アレルヤはマリナよりもさらに窮屈で暗い拘束室で疲弊しきっていた。
しかしその瞳にはマリー=ソーマ・ピーリスには優しく親愛ある輝きがあった。
ピーリスはわずかに戸惑う。

ピーリス「答えろ、貴様の仲間はガンダムはどこにいる」

アレルヤ「マリー!キミはマリーだ!」

四年間答えは変わらない。ピーリスは思う。
私はこれからアロウズ初のスペースシップアイドルになり地球連邦のために戦うのだ。
側にいるアンドレイは怪訝な顔を向ける。

No.93 17/08/30 21:50
自由人 

第十四話 アレルヤ、マリナ救出作戦 2

さらに時間は遡る。
フリット・アスノはカティ・マネキンにマリナ拘束の件を尋ねていた。

フリット「なぜじゃ!なぜマリナ・イスマイールがアロウズに拘束されとる!」

カティ「その件は前にも話したはずだ。フリット・アスノ准将、彼女はガンダムパイロットと関わりがある疑いがある」

フリット「しかしその件は四年前に調べは終わったはず!」

カティ「だが新たなガンダムがこうして現れたのだ。接触があったかもしれんのだ」

むう、とフリットは歯噛みをした。
先の戦争ではレビル将軍により自分たちへの後押しがありヴェイガン殲滅までついに火星へ!とまで向かおうとした時にレビル将軍はア・バオア・クー戦の最中に戦死し連邦政府の改革も頓挫しまたコーウェン中将もいまだガンダム2号機強奪事件の責任で拘留中だった。
改革派は自らを含め少数派になってしまいフリットは孫キオ、ディーヴァ艦と共に地球本土防衛で転々とする閑職に追いやられた。

フリット「むう」

カティ「唸ったところでどうしようもありません。お引き取りを」

フリット「時にカティ・マネキン大佐はスペースシップアイドルとしてデビューなさると聞きましたが」

カティ「お耳が早いですな。アスノ准将、メンバーは私、ソーマ・ピーリス、ルイス・ハレヴィだ。どうだ?イケてるだろう」

カティ「て聞いておいて退室するな!」

フリット「すまんすまん、眼鏡を落としてな」

カティの生真面目な性格は退室したかと思わせたフリットのしたたかな性格に目を向ける。

フリット「スペースシップアイドルとしてアロウズからデビューするんじゃな。おめでとうとは言っておく」

カティ「ふん、構わん」

フリット「だが、わしのにこちゃんに勝てるかな」

カティ「万年25位の矢澤にこか。勝ってみせるさ」

しかしその頃、プトレマイオス2は大気圏を突入しアレルヤとマリナがいる収容施設にユニウスセブンの破片に紛れ向かっていた。

にこ「ぶわぁっくしょい!!」

くしゃみをしながらにこはダブルオーを操り作戦前にティエリアから聞いた会話を思い出す。

ティエリア『アレルヤ以外にマリナ・イスマイールがいるらしい』

にこは収容施設が眼下に見え決意が燃える。

No.94 17/09/10 20:38
自由人 

第十四話 アレルヤ、マリナ救出作戦 3

アンドレイ「なぜあの被験体にこだわるのですか」

セルゲイ・スミルノフの息子アンドレイはピーリスに聞いた。

ピーリス「私にもわかるわけない」

そう言った直後だった。海岸にある収容施設に警報がなった。

ピーリス「まさか!?」

まさかと思いながらも収容施設に立ち向かう者がいるとすれば反連邦組織カタロンかもしくはソレスタルビーイング、この場合は以前の経験から後者と超兵でもある彼女は咄嗟に気づく!
基地からの砲撃やMSからの攻撃をものともせずにプトレマイオス2とガンダム三機は海面に激突したかのように波飛沫を上げた!

にこ「作戦通り!行動を開始するわ」

ティエリア『了解した』

ティエリアのセラヴィーガンダム、プトレマイオス2から離れたライルことロックオンのデュナメスが支援する。
ロックオンは笑みした。兄貴は『狙い撃つぜか』使わせてもらうぜ兄貴。

ロックオン「狙い撃つぜっ!!」

デュナメスのGNスナイパーライフルがアロウズのMSを撃っていく!
にこは素早くアレルヤのいる施設を見つけ久しぶりの再会を果たした。

にこ「あんたのガンダムがポイントに来るわ。ひとりで行けるわね」

アレルヤ「せ、刹那……」

脱出しなさい、と言い残し次に向かうはマリナ・イスマイールの収容部屋だ。彼女もにこに驚きを隠せないのだが、

マリナ「せ…刹那、あなた……」

にこ「マリナ」

ギュッと抱き締められにこは頭を撫でられ母に似た胸の感触すべてを堪能し頬が緩みかけた時だ!

にこ「撫でない!とにかく脱出するわよ!」

マリナ「もう少ししたかったんだけど」

ダブルオーのもとに向かいにこはマリナを側の補助席に座らせる。
アレルヤはどうしたのか?彼は新たなガンダムを見つめていた。

アレルヤ「ガンダム」

キュリオスの設計思想を受け継ぎ改良された新型ガンダムアリオス、しかしピーリス=マリーが気になった時に背後から銃声がした!

ピーリス「被験体E-57!」

アレルヤ「マリー!」

ピーリス「私はソーマ・ピーリスだ」

冷たく放つ彼女のもとに戻ろうとした自分をアリオスのコクピットに入り素早く起動した!
刹那のガンダムが目に入り共に動く!

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