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ラブライブ!×スーパー戦隊! 歌姫スーパー戦隊大戦!!

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自由人
17/04/28 19:58(更新日時)

アニメ『ラブライブ!』と『秘密戦隊ゴレンジャー』から最新の『宇宙戦隊キュウレンジャー』までの戦隊ヒーローや悪が集いしクロスオーバーな物語!
九人の歌姫と九人のキュウレンジャー(おそらく後に追加戦士あると思いますが)が心通いし時に地球に平和が訪れる。
敵は黒十字軍から宇宙幕府ジャークマターまでがu’sと地球を襲う!
集う歌姫たち!集いし宇宙戦隊!!

物語はすでにジャークマターまでの悪の組織に地球は支配され荒廃した秋葉原や音ノ木坂学院高校からはじまりゴレンジャーをはじめとした戦隊ヒーローは行方知れず……。
はたしてどうなる!?

17/03/15 09:50 追記
u’sのライバルであるA-RIZEはゴウライジャーやゴーオンウイングス的ポジションにあたることにします。いわばライバル的追加戦士。それ故に活躍は絵里たちより遅めと思います。
そしてI.N.E.Tメガシップまで飛び宇宙まで行った絢瀬絵里、亜里沙姉妹は地球一周し再びロシアに辿り着きましたがバトルコサック謙作に出会うまでいろいろな戦隊メンバーに会う展開。先生をしていたあの戦隊やあのバカレッドの予定。

No.2435792 17/02/20 11:27(スレ作成日時)

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No.51 17/03/04 21:20
自由人 

竜 「り、リエか!?」

マリア 「何を言っている。私はバイラムのマリアだ」

竜 「馬鹿な。お前はラディゲを倒す時に亡くなったはずだ」

まきにこ 「」ガミガミ ガミガミ ン?

恭介 「なんだ?」

天堂香(旧姓、鹿鳴館)「あれは竜さんのむかしの恋人のリエさんですわ。ジャークマターやザンギャックの影響と思われます」

恭介 「あなたは?」

香 「レジェンド大戦の時は変身後でしたわね。私は竜の妻の香ですわ」

まきにこ 「」ガーン!?

穂乃果 「まあまあふたりにいい出会いがあるよ」

まきにこ 「穂乃果が言うな!!」

ことりは人質に取られながら竜、マリア、香の言葉からなんとなくだが意味を察した……。
もしあたしが穂乃果たちの敵になったら戦えないと思う。

恭介 「なんなんだ」

マリア 「私はバイラムなマリア」

ダップ 「まったく恭介は相変わらずアホですね」

恭介 「ダップ!?」

ほのまきにこ 「うわ!?かわいい!」

ダップ 「てれるよ」

マリア 「ええい!ふざけるな」

マリアの武器から出したビームでグラウンドに爆発と砂塵が広がった。

レッドホーク 「レッドホーク」

ホワイトスワン 「ホワイトスワンですわ」

レッドレーサー 「レッドレーサー!」

マリア 「なに?」

穂乃果 「ことりちゃんを返せ!」

ダップ 「少女を人質に取るなんて許せない」

真姫 「ことりを返しなさい」

にこ 「そうよそうよ」

レッドホーク 「よすんだリエ!」

マリアはわずかに苦悩の表情を浮かべ眉間に皺が寄るかのようだった。

ことり 「(このひと……)」

ことりは冷たい肌のなかにわずかに人間らしいあたたかさを感じていた。
しかし再び爆発がレッドホークたちの前に起きた。現れたのはラディゲだった。

ラディゲ 「なにしてるマリア。その少女を連れてこい」

マリア 「わかった」

マリアはことりを連れて何処かへ姿を消した。

穂乃果 「ことりちゃ〜ん!」

海未 「ことり!」

にこ 「あたしの次はことりが」

真姫は悔しさに唇を噛む思いがした。ふだんはツンデレな彼女が見せない仲間思いがあった。

No.52 17/03/05 05:35
自由人 

ラディゲ 「ふ、また会おう。天堂竜」

ラディゲもまた何処かへ姿を消していった。

穂乃果 「ことりちゃ〜ん!」

海未 「ことり〜!」

ふたりの叫びは虚しくグラウンドに木霊した……。
ギンガの森の凛はリョウマとゴウキからアースの力の特訓を受けていた。

凛 「ギンガの力にゃ」スカッ スカッ

ゴウキ 「ダメだ!地球と心をひとつにするんだ」

リョウマ 「いかなる時も心穏やかに地球を思い心を重ねるんだ」

凛 「アースの力にゃ!」スカッ スカッ

まったく何も凛の掌からはいかなる力も出なかった。
ジャスミン、J、花陽はそばで見ていた。

花陽 「凛ちゃん。ちなみにいまはなにを考えてたの?」

全員が固唾を飲み彼女の言葉を待つ。
凛は言う。

凛 「ラーメンにゃ」

ゴウキ 「ラーメン?」

リョウマ 「やれやれ。ギンガの森にはラーメンはないな。花陽くんキミもやってみるかい?」

花陽 「ああああたし!?」

花陽はリョウマに促されるままギンガの構えをしていた。

凛 「かよちんできるの?」

花陽 「わ、わからないよ」

ところがである。
花陽のまわりにキラキラした輝きが満ちていることにリョウマやゴウキは気づいた。ジャスミンやJも。

ジャスミン 「?」

J 「うむ」

花陽 「え〜い〜!!」

花陽の掌から花とお米の匂いがして大地を唸らせた風が起きた!

リョウマ 「これは大地の力か」

ゴウキ 「しかもお米だと!?」

彼女の掌からお米のような純白の粒子が出ては消えた。
花陽は驚いていたが凛も驚いていた。

花陽 「できちゃった?」

凛 「にゃ?にゃんと。かよちんが……」

このことが後にふたりの間に亀裂を呼ぶことになるとは知る由もなかった。
ゴンの希は。

希 「スピリチュアルや」

笑美 「スピリチュアル?」

杉下 「ひとが生まれながらに持っておる力のひとつじゃが。ハイカラなお嬢さんじゃの」カッカッカッ

アスカ 「試しに私のダイノブレスを貸しましょう」

ダイノブレスをつけて希は息を吸い吐き叫ぶ。

希 「爆竜チェンジや!」

黒いスーツが彼女の身体を包み始めた!!

No.53 17/03/05 07:14
自由人 

希 「荒ぶるワシワシ魂!アバレブラッ……!?」

なんとかつての杉下さんやえみぽんを超えるくらいに頭のマスク部分を覆うくらいに完全な変身ができたかに見えたが、瞬間ダイノブレスに拒否されたのだ!

希 「!?きゃ」

アスカ 「だいじょうぶですか」

希 「うう……。ゴメンな。ウチにはムリみたいや。返すわ」

ミコト 「希お姉ちゃん……」

杉下 「やはりアバレンジャーには凌駕くんに幸人くんらんるくんそしてアスカくん」

笑美 「そうですね」

落ち込む希をヤツデンワニに雷太、ドモンが慰めた。

ヤツデンワニ 「ばうばう気にすることない」

雷太 「戦いが終わったら僕と農場経営をしましょう」

希 「農場?それは花陽ちゃんむきやで?」

ドモン 「花陽?」

かくかくしかじかと話してゆく希であり落ち込みはとりあえずなくなった。
再びギンガの森。

花陽 「ギンガの力!できた〜!」デキチャッタヨ

凛 「」

花陽 「凛ちゃんできたよ!できたできた」

J 「見事だ」

ジャスミン 「才能かしらね」

リョウマ 「いや彼女はありのままに地球と一体化している」

ゴウキ 「お米を愛する心ですね」

凛 「(なぜにゃ。なっとくいかないにゃ)」

そこを爆発を突然襲う!!

凛 「にゃあ!?」

ゼイハブ 「久しぶりだなギンガの森の戦士たち」

シェリンダ 「こんなところでのほほんと生きていたとは……」

リョウマ 「ゼイハブ!」

ゴウキ 「シェリンダだと」

J 「ふん」

ジャスミン 「あなたたちは宇宙海賊」

リョウマ 「ああバルバンだ!」

この時リョウマとジャスミンの胸の内にはツンデレな宇宙海賊の面々が秘められていた。
四人は戦いのポーズを取る。

リョウマ 「ギンガ転生!ギンガレッド!リョウマ!」

ゴウキ 「ギンガ転生!ギンガブルー!ゴウキ」

ジャスミン 「エマージェンシー!デカイエロー」

J 「レッツモーフィン!スタッグバスター」

凛と花陽はいつもなら怯えながらも互いに抱きしめあうくらいに思いあっていたが凛は素直に彼女に触れられなかった。

花陽 「りんちゃん?」

凛 「……」

No.54 17/03/05 08:23
自由人 

再び音ノ木坂。穂乃果と海未はぶつかりあっていた。

海未 「だいたい穂乃果はことりを戦わせたいんですか!竜さんをわざわざ案内して!」

穂乃果 「海未ちゃんこそことりちゃんをかばっていくらことりちゃんがミナリンスキーでもまだまだことりちゃんは内気なところあるんだよ!」

にこ 「よしなさ〜い!!」

ほのうみ 「」

にこ 「ケンカをしたらことりが戻ってくるの!?わかってるの!」

真姫 「(さすが先輩ね。ツンデレなにこちゃんが仲間思いでうるうるきちゃう……)」

にこ 「……よってことりのポジションは宇宙No.1アイドルの矢澤にこがいただくわ!」

ほのうみまき 「コラ」

にこ 「じょうだんじょうだん」(/≧◇≦\)

竜 「もしかしてと思うが彼女はバードニックウェーブを浴びたのか」

香 「そんな!」

穂乃果たちは事情をやむ無く話した。
戦いの最中に彼女に宇宙からエネルギーが注いでいたことを。

真姫 「バードニックウェーブとはなんです?」

竜 「バードニックウェーブはむかし小田切長官と俺たちが開発した超人的エネルギーなんだ。そしてジェットマンの力を有効に使うためのものだ」

穂乃果 「波止場でニックさんが絵の具するんだ」

海未 「」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「じょうだんなのに」(/≧◇≦\)

恭介 「激走戦隊カーレンジャーに入るか。穂乃果ちゃんににこちゃん?」

ほのにこ 「おことわりします」

恭介 「おい」

ダップ 「あたりまえだよ」

その頃、バイラムに捕らえられたことりは身体検査からバードニックウェーブを浴びたことが明らかになった。

ラディゲ 「コイツは使えるな」

マリア 「ええ(なにかしらこの気持ちは……)」

ラディゲの不敵な笑みを横にしながら涙を流すことりにマリアは過去の記憶がないはずなのに複雑な葛藤が脳裏に宿っていた……。

ことり 「(どうなっちゃうの……)」

No.55 17/03/05 12:50
自由人 

再びI.N.E.Tの絵里たちは宇宙を満喫していた。

絵里 「希と見たかったわねこの宇宙の輝き。ついでに穂乃果にことりに真姫に凛、花陽、……星空凛。凛にふさわしいわ……」

亜里沙 「にこさんをスルーしてるよ?」

絵里 「にこ?にこはどこかで見てるわ」

さらっとひどい絵里である。亜里沙は雪穂に海未を思った。

瞬 「キミたちはどこに行く予定だったんだ?」

亜里沙 「音ノ木……」

絵里 「ロシアよ」

亜里沙 「!?(お姉さん!?バカなの!少しは音ノ木坂に帰ろうよ)」

亜里沙は姉に心の嘆きの声をぶつけた。
しかしメガレンジャーのメンバーは気になったようだ。

耕一郎 「ロシアか」

千里 「ロシア人?」

亜里沙 「クォーターです」ツヤツヤ

みく 「肌つやがよさそう」ギュッ

亜里沙 「」テレ

まるでぬいぐるみのように抱かれ亜里沙は頬を赤くした。
そこへやってきたのはまたも久保田博士。

久保田博士 「ずるいぞキミたち。絵里くんか亜里沙くんとケッコンするのはボクだぞ」

えりあり 「しないしない」

裕作 「やれやれ、久保田博士も成長ねえな」

絵里 「それよりいつ地球に帰れますか?」

久保田博士 「ライナーボーイは少し時間かかるぞ」

裕作 「メガウインガーもな」

耕一郎 「メガシップはどうです?」

絵里はメガ湿布を思い浮かべ希とにこに使ってる場面が頭にあった。

にこのぞ(回想) 「湿布が気持ちいい……」

亜里沙 「なに考えてるの?」

耕一郎 「このI.N.E.Tの一部がメガシップなんだ」

えりあり 「え〜!?」

これで帰れる、と涙を流す絢瀬姉妹だった。

No.56 17/03/05 16:38
自由人 

所員 「久保田博士、調整はまだまだ不充分ですよ」

久保田博士 「そか。じゃあ私とケッコンしようか」

えりあり 「しません!」

耕一郎 「博士には困ったものだな」

千里 「むかしの健太みたい」

みく 「そうね」

えりあり 「健太?」

瞬 「ああ、ウチのレッドで八百屋の息子でメガレッドだったヤツ」

えりあり 「バカレッド?」

耕一郎 「ちがうちがう」

苦笑いしながらもかつての仲間を思い出す面々だった。
しかしゲームがいちばん得意な健太はいまどこにいるのかと思う。

千里 「地球に帰りたい?」

亜里沙 「うん」

絵里 「穂乃果、海未、ことり、凛、花陽、真姫。希……」

亜里沙 「だからにこさんをなんで言わないの」

絵里 「に、にこ……」ムッ

再びネジレジアが向かってきた。警報がI.N.E.Tに鳴った!

Dr.ヒネラー 「ふははは!久保田よ!覚悟しろ」

シボレナ 「覚悟しなさい!電磁戦隊!」

再び時空をねじり開けるようにネジレジアの戦艦基地が姿を現した。

瞬 「ギャラクシーメガが使えれば」

耕一郎 「なんとかやってはいるが」

千里 「むりむり」

みく 「あ、あれは!?」

遠い宇宙の深淵からパトランプを鳴らしてやってくるパトカーが猛スピードを上げてやって来た!

えりあり 「パトカー!?」

瞬間、そのパトカーはネジレジアに激突し爆発がネジレジア戦艦基地から起きた!!

Dr.ヒネラー 「な、なに」

シボレナ 「お、おとうさま!?」

? 『ふ〜、やれやれ。危なかったぜ』

若い声はどうやら謎のパトカーのパイロットらしく声が双方に聞こえた。

瞬 「健太か」

? 『健太?ちがうちがう。オレの名前はもと地球署所属の赤座判々ことバン!バンだ』

耕一郎は思った。
コイツは間違いなくバカレッドだと……。
瞬、千里、みくも。
久保田博士は思った。
絢瀬姉妹のどちらかとケッコンしたいと。

久保田博士 「お願い❤」

えりあり 「いやです」

Dr.ヒネラー 「ええい!我々を忘れるな」

シボレナ 「I.N.E.Tを攻撃開始!」

戦艦は爆発を起こしながらも攻撃を開始した!

No.57 17/03/05 17:30
自由人 

再び音ノ木坂学院。
そこへミニパトがパトロールにやってきた。

? 「皆さんなにか異常はありませんか」

穂乃果 「あのね、にこちゃんが一向に成長しないのと海未ちゃんがオニみたいに怒る性格が異常かな?」

うみにこ 「ことりのことがあるでしょう!」

真姫 「南ことりがバイラムに誘拐されました」

竜 「オレの責任だ」

香 「いいえあたしが」

恭介 「いやオレが」

竜香 「うん」

恭介 「おい。ところでキミは」

ウメコ 「地球署所属の胡堂小梅ことウメコです!」

穂乃果 「うわ!?見たことあるよ。菊地亜美さんだ!?」

ウメコ 「菊地美香よ!!ダマされた大賞には出てないし!」

にこ 「失礼な子ですみません」

真姫 「菊地美香と菊地亜美?」イミワカンナイ

ウメコは竜や恭介から事情を聞いて納得した。
穂乃果は実は内心は不安でいっぱいだった。
ことりはバイラムにより洗脳手術を受けていた。

ラディゲ 「この娘は我がバイラムのための悪のジェットマンになるのだ」

マリア 「はい……」

マリアの胸中はなぜか不安になる気持ちがあった。なんなのだ、この気持ちは……。
洗脳手術を完了したことりはベッドに寝かされた。

ことり 「」💤

マリア 「なんなのだ、いったい」

No.58 17/03/06 08:33
自由人 

ギンガの森では戦いが続いていた。

ギンガレッド 「炎のたてがみ!」

ゼイハブ 「なかなかやるな」

シェリンダ 「うふふ。えい!」

ギンガブルー 「ぐわ」

デカイエロー 「だいじょうぶ?」

スタッグバスター 「まかせろ」

スタッグバスターの攻撃にシェリンダは庇った。花陽は凛に逃げるように手を引っ張る。

花陽 「りんちゃん逃げるよ」

凛 「う、うん」

凛のなかになぜ自分にアースの力が宿らないか疑問と憤りがあった。

シェリンダ 「そこの少女たちよ!くらえ」

シェリンダから出るビームがふたりを襲うが凛が動かないので花陽は庇った際にとっさにアースの力を使った!

花陽 「太陽とお米の力!サンシャインライス!!」

シェリンダ 「なんだと!?」

ゼイハブ 「ギンガマン以外にもギンガの力を宿すヤツがいたのか」

花陽 「あ、あれあれ」

デカイエロー 「いまよ」

スタッグバスター 「ふん!」

ゼイハブ 「引くぞ」

シェリンダ 「ええい」

宇宙海賊は姿を消した。花陽は命が助かったことに安堵したが凛はふるふると震えていた。

花陽 「凛ちゃん」

凛 「……にゃあ!?なんでかよちんにアースの力を使えるにゃあ!りんだって一生懸命やったにゃ!かよちんなんか知らない!」

凛はギンガの森深くに走り消えていった。花陽は止めようとしたがリョウマとゴウキに止められた。

リョウマ 「慰めたい気持ちはわかるがひとりにしてやるんだ」

ゴウキ 「幼馴染みでもいつもいっしょにいたいとは限らない。彼女が立ち直るまで我慢するんだ」

ジャスミン 「とはいえほっとけないわね。J、いきましょう」

J 「宇宙海賊バルバン……」

ジャスミン 「いくわよ」

Jはジャスミンにひっばられながら凛の後を追いかけた。

J 「まてまて樹液がいるんだ。正しくはエネトロンだが!まて!」

この時エネトロンの補給をしてなかったJが危機に陥るのだがわかるわけはなかった。
凛はギンガの森でいじけていた。
宇宙ではI.N.E.Tメガシップが攻撃を受けていた。

No.59 17/03/06 12:54
自由人 

久保田博士 「よすんだ!?鮫島」

Dr.ヒネラー 「私は鮫島ではないヒネラーだ」

ネジレジアは基地戦艦を攻撃しながらもパトストライカーが体当たりしたためにあちこちから爆発や煙が見えていた。

えりあり 「あわわ」

耕一郎 「くそ!メガシップを動かせたら!!健太もいない」

瞬 「落ち着け」

千里 「落ち着こう」

みく 「でも目の前に接近してるわ」

耕一郎はブラックでリーダーだがさすがに焦りは隠せない。
裕作もまた顔に焦りがあった。

裕作 「ネジレジアめ」

そこへ宇宙へ轟くようなおバカな声がまたしても伝わった!
そう、デカレッドことバンである。

バン 「オレにまかせろ!パトストライカー動け!」

Dr.ヒネラー 「なに!?」

パトストライカーが内部で破壊活動をしていた。

シボレナ 「おのれ。だがまだやられたわけではない。体当たりをこちらからしてやる!」

Dr.ヒネラー 「シボレナ、いや我が娘よ……」

久保田博士 「よすんだ!?鮫島」

久保田博士の叫びさえヒネラーは聞いてなかった。
危機がI.N.E.Tに迫る。そこへ所員が久保田博士に告げる!

所員 「一度だけならギャラクシーメガになれます!ただし数分だけですが」

久保田博士 「よし!しかし健太がいないぞ。焼肉バカ!」

亜里沙 「あたしとお姉さんが乗ります」

絵里 「(なんてこと言うのよ)」

耕一郎 「うむ。基本的な操作はゲームと同じだったな」

絵里 「(ゲームなんてほとんどしたことないわよ!?)」

亜里沙 「わかりました」

絵里 「」ワカッチャッタノ!?

四人はふたりを連れてメガシャトルに向かう!
裕作は言う。

裕作 「俺が各部の調整を素早くデータ処理しながらやる」

うむ、と久保田博士は裕作や所員と共にメインルームに向かう。
しかしネジレジア基地戦艦は間近だった。

バン 「さっさとしろよ!電磁戦隊!」

パトストライカーで暴れ回るバンはそろそろ限界だった。
爆発が内部から広がっていく。

No.60 17/03/06 13:15
自由人 

爆発が広がりメガシップに近づくなか内部からメガシャトルが飛び出した!

絵里 「うわ!?」

亜里沙 「いけ〜!!」

久保田博士 「緊急合体コード!」

裕作 「M・E・G・A・R・A・N・G・E・R」

素早くキーを押してメガシップから大量のデータから流れるなか裕作はキーを押していく。

耕一郎瞬千里みく 「インストール!メガレンジャー」

四人はメガレンジャーに変身していく。絵里たちは驚いて見ていなかった。

千里みく 「(見てよ!?)」

メガレンジャー四人 「緊急コード!緊急電磁合体!」

メガシップが変形しメガシャトルがギャラクシーメガの頭部に変形してゆく!
ネジレジア基地戦艦が爆発しつゆく!!

絵里 「きゃあ」

亜里沙 「うわうわ」

頭部になったメガシャトルがドッキングしギャラクシーメガになった。

メガレンジャー四人 「完成!ギャラクシーメガ!」

えりあり 「ハラショー!?」

裕作 「持つのはもって五分だ!絵里ちゃん亜里沙ちゃん!耕一郎たち頼んだぜ」

メガブラック 「ああ」

メガブルー 「まかせてくれ」

メガイエロー 「うん」

メガピンク 「ギャラクシーメガの力を見せてやる」

えりあり 「!?いつ変身したの?ハラショー」

久保田博士 「メインのコントロールは絵里くん亜里沙くんだぞ」

絵里 「ゲームなんてしたことないわよ!」

亜里沙 「あたしがやる!」

コクピットのレバーを亜里沙の可愛らしい小さな手が動かしてゆく。
宇宙空間を進む青き電磁巨人ギャラクシーメガ!!

Dr.ヒネラー 「バカな!?」

シボレナ 「あと一歩のところで!?なんだ」

ネジレジア基地戦艦からパトストライカーが現れ脱出したのだった!

バン 「一気にスピード解決だ!!」

No.61 17/03/06 17:30
自由人 

しかし爆発から現れたのはパトストライカーだけではなかった!

Dr.ヒネラー 「見よ!久保田に電磁戦隊!!うわははは」

久保田 「なんだと!」

バン 「バカな!?内部からぶち壊したはず」

ネジレジアの基地戦艦は外部と内部からそれぞれ捻れるようにし外皮を外し内部メカの不要な部品を外しながら更なる進化を遂げていた。

シボレナ 「お父様……」

えりあり 「そんなのアリなの!?」

メガブラック 「亜里沙ちゃんメガサーベルを使うんだ」

メガブルー 「サポートはボクたちがする」

メガイエロー 「お姉さん下ります?」

メガピンク 「それはちょっと気の毒」

絵里 「ぬわんで宇宙で外に降りるのよ」

亜里沙 「にこ先輩だよ。それ」エイ!

亜里沙はレバーを掴みメガサーベルを振るった!ネジレジア基地戦艦を相手に戦っていた。
その頃、ギンガの森の奥にいた花陽と凛は互いにケンカしていた。

凛 「なんでかよちんにあんな力が使えるにゃ」

花陽 「知らないよ!ただ信じてたら使えたんだよ。お米の力が」

凛 「お米お米てかよちんなんかお米戦隊になればいいんだよ」

花陽 「お米っ!?ライスと言ってよ!?」

ふたりのケンカをジャスミンとJは見ていた。若いのはいいことだ。
そこへ現れたのは何故か宇宙にいるはずのu’sメンバーのひとりだった。

絵里 「ふたりともケンカはよしなさい!みっともないわよ」

りんぱな 「絵里ちゃん!?なんで」

絵里 「私もギンガの森に来ていたのよ」

ジャスミン 「仲間かしら?」

J 「ふん。知るか、……!?し、しまったエネトロン切れか……」ガガガ……

ジャスミン 「J!?」

なんとJはエネトロン切れを起こしてしまい動く気配すらなかった。
突如、現れた絵里はふたりの仲直りさせるどころか煽っていた。

絵里 「ハラショー!花陽はアースへの才能はあるみたいだけど。ハラショー!凛にはないみたいね」

凛 「ハラショーハラショー言うにゃ!絵里ちゃん」

絵里 「(フフン、仲間割れをするがいいスクールアイドルよ)」

花陽 「絵里ちゃんはあたしを認めてくれるの?」ウルウル

絵里 「当然よ、ハラショー」

No.62 17/03/06 18:38
自由人 

凛はあることに気づいた。

凛 「かよちん!この絵里ちゃんは偽者にゃ!絵里ちゃんはなんでもかんでもハラショーと言わないにゃ!見た目はボーイッシュ!しゃべり方はネコにゃ!それは星空凛!」ビシッ キマッタニャ

花陽 「ええ〜!?りんちゃんは嫉妬しすぎだよ。この絵里ちゃんは本物だよ。ねぇ〜?」

絵里 「そうね。あたしは本物よ。本物のデータをもとにした本物に近い……ウフフ」

りんぱな 「絵里ちゃん!?」

なんと絵里はヴァグラスのエスケイプとしての姿を現し花陽を人質に取った!

エスケイプ 「この花陽というヤツは人質にもらうわ。ハラショー」

エンター 「よくやりましたねエスケイプ」

凛 「かよちん!?」

ジャスミン 「しまった」

J 「」

リョウマ 「花陽くん」

ゴウキ 「凛くん」

星獣戦隊のふたりにジャスミンは動けない。Jはエネトロン切れを起こしていた。

凛 「かよちんを放すにゃ」

エスケイプ 「放すわけないでしょう。ハラショー」

エンター 「そうですよ。我々がギンガの森を出るまで動かないでください」

エンターとエスケイプは花陽を人質に取りギンガの森から逃げようとした。
凛はふたりの姿が見えなくなった途端に反対方向に走り出した。

ジャスミン 「凛!?どこへいくの」

ゴウキ 「早い」

リョウマ 「ああ、俺たちに劣らないくらいだ」

凛は落ちていたエネトロン缶を拾い再びJのところに戻りJの口に当てた。Jは再びエネトロンを飲み始めた。

J 「ゴクゴク…ゴクゴク…」

凛 「J、力を貸してほしいにゃ」


J 「復活!!ん?どうした星空凛」

凛 「かよちんがエスケイプやエンターに人質に取られたにゃ」

J 「まかせろ!いくぞ」

Jは走りながらスタッグバスターに変身し凛も後を追う。ジャスミンたちも追いかけた。

No.63 17/03/07 12:18
自由人 

エンター 「もう追いついてきましたか」

エスケイプ 「ここは私が食い止めます。ハラショー」

人質にされた花陽はあることに気づきエンターにおそるおそる話しかけてみた。

花陽 「え……とえと……エンゼルさん?」

エンター 「私の名前はエンターです……。小泉花陽、なんですか」

花陽 「このエスケイプという人に絵里ちゃんのデータを入れたんですか?」アセアセ

エンター 「ええ、なかでも“PONKTSU”というデータが興味ありましたか」サバサバ

花陽 「」ポンコツ キョウミモッチャッタノ!?

そこへ駆けつける四人の戦士と凛!

凛 「かよちんを放すにゃ!」

花陽 「りんちゃん」

スタッグバスター 「放してもらおうか」

ジャスミン 「ホールドアップ」

エンター 「く、早いですね」

エスケイプ 「ここは私におまかせを。ハラショー」

この時、花陽はひらめいた!絵里のデータが入ってるならきっとどこかが抜けているはずだと。

花陽 「エスケイプさん。合宿しましょう?」

瞬間、エスケイプの内部にある絵里のデータが反応した。

エスケイプ 「が、ガッシュクヨオオオ!!」パッ!

花陽 「いまです!」ダッシュ!

エンター 「逃がしませんよ」ガシッ

凛 「かよちん」

花陽 「失敗しちゃった」ウルウル

この時、宇宙ではギャラクシーメガに絢瀬姉妹は乗りネジレジア基地戦艦に戦っていた。
しかしこの戦いが地上にいる凛にギンガの力を与えることをまだ知らない。

絵里 「酔いそう」

亜里沙 「えい!や〜!!」

メガサーベルでネジレジア基地戦艦を破壊していく。メガブラックたちは亜里沙の腕前に感心していた。

メガブラック 「やるじゃないか」

メガブルー 「ああ」

ライナーボーイ、メガウインガー、ボイジャーマシンは月面基地で修理や整備が行われていた。

ライナーボーイ 「絵里さん亜里沙ちゃん」

No.64 17/03/07 14:44
自由人 

ギャラクシーメガが戦うなかバンもまた変身し戦う!

バン 「エマージェンシー!デカレンジャー!一気にスピード解決!」

メガイエローメガピンク 「イケメン❤❤」

メガブラックメガブルー 「俺たちもいるぞ」

亜里沙 「えいえい!」

絵里 「あ、亜里沙!?酔うから!?」

本物の絢瀬絵里はどこまでもぽんこつだった。
ネジレジアはしかし諦めていなかった。ギャラクシーメガのコクピットにいる絢瀬姉妹にようやく気づいた。

Dr.ヒネラー 「あ、あれはザンギャックたちが狙っているスクールアイドルではないか」

シボレナ 「ここは私が参ります!」

シボレナは基地戦艦から飛び出しギャラクシーメガに取りついた!

メガブラック 「しまった。亜里沙ちゃんたちはここを頼む。行くぞ」

メガブラックは三人を連れてギャラクシーメガの外で戦いを始めた。

メガブルー 「シボレナ」

シボレナ 「久しぶりねメガレンジャー。あら赤いのはいないの?」

メガイエロー 「聞かないで」

メガピンク 「いろいろあって」

シボレナ 「えい」

再びギンガの森の凛たち。

凛 「かよちん!」

花陽 「凛ちゃん!」

エンター 「PONKTSUを入れたのは間違いでしたか」

リョウマゴウキ 「?」

ジャスミン 「バンでもぽんこつではないわよ」

スタッグバスター 「ニックか」

凛はあらためてギンガの力を使ってみることにした。

凛 「ギンガの力にゃあ!」スカッ

エンター 「なんです?」

エスケイプ 「ハラショー」

凛 「なんか絵里ちゃんにバカにされてるみたいにゃ」

瞬間、コクピットにいる絵里はくしゃみでレバーを動かしてしまった。
がちゃ!

絵里 「」クシャミ

瞬間、ネジレジアの基地戦艦から爆発が起きて破片のいくつかが地球に向かって降下した。
凛はもう一度ギンガの力を使う。

リョウマ 「キミにはムリだ!」

ゴウキ 「いやわからないぞ」

凛 「凛の名字は星空にゃ!スタースカイの力にゃあ〜!!」

すると夜空から流星のようなモノがエンターやエスケイプ、花陽の前に降り注いだ!!

エンター 「なに?」

リョウマ 「たあ〜!!」

No.65 17/03/07 18:54
自由人 

凛 「で、できたにゃ!?」

リョウマが花陽を救いなんと宇宙からの戦いの残骸が星のようにエンター、エスケイプを襲う。

エンター 「な、なんとu’sのねこ娘がギンガの力を使えたというのか」

エスケイプ 「ハラショー」

エンター 「なにが素晴らしいんですか。エスケイプやりなさい」

エスケイプ 「了解」

スタッグバスター 「ドライブレード!」

ぶつかりあうエスケイプにスタッグバスター!抱き合う花陽と凛!

凛 「よかったにゃかよちん」

花陽 「りんちゃん」

リョウマ 「いいな」

ゴウキ 「ああ」

ジャスミン 「そんなことを言ってる場合ではないわ。変身よ」

リョウマ、ゴウキ、ジャスミンも変身しエンターと戦う。

ギンガレッド 「はあ」

ギンガブルー 「ふん」

デカイエロー 「とお」

エンター 「ええい!忌々しい」

花陽 「今度はあたしの番だよ!ギンガの力、サンシャインライス!」

お米の輝きと粒のひとつひとつがエンターにぶつかる!

エンター 「なんだと!?さすがu’sというべきか」

凛 「星空の力にゃ!スタースカイ!」

凛は自分の力を信じていた。花陽の信頼も取り戻していた。
今度はなんと本物のギンガの力、アースの力で星のひとつひとつがエンター、エスケイプにあたっていく!!

エンター 「く」

エスケイプ 「は、ハラショー!?」

? 「炎のたてがみ!!」

リョウマとは違う者が炎のたてがみを使い援護した。

ギンガレッド 「兄さん!」

ギンガブルー 「ヒュウガ!」

ヒュウガ 「うむ」

エンター 「ここは引きますよ!エスケイプ」

エスケイプ 「ハラショー」

エンターはエスケイプと共に消えながら彼女のプログラムを見直す必要があると感じながら苦渋の顔を浮かべていた。
ギンガマンはリョウマ、ゴウキ、そして黒騎士ブルブラックの力を得ているヒュウガが合流した。
しかしジャスミンは気になっていた。
エンターはu’sのメンバーを気にしていた。目の前のふたりだけだろうか。

ジャスミン 「いったい彼らはなにが狙いかしら」

J 「うむ」

凛と花陽はいちゃいちゃしていて目のやり場に困る一同だった。

No.66 17/03/08 05:35
自由人 

ギンガの森が休息に落ち着く頃バイラムのラディゲ、マリアは洗脳した南ことりを前にしていた。
しかしラディゲは理解に苦しむ顔をしていた。

ラディゲ 「南ことりの洗脳は完了したか」

ことり 「ハイ」

マリア 「むっ」

ラディゲ 「しかし何だ?コイツの格好は……」

ことりは黒いゴスロリメイドの姿をしていた。

マリア 「南ことり自身が勝手に選んだのだ」

ことり 「私を南ことりと呼ぶな。ブラックミナリンスキーと呼べ」

ことりは生気のない邪気のある瞳や表情をしながら冷たい声がバイラムに伝わる。
ラディゲはまたも理解に苦しんだ。み、ミナリンスキー?

ラディゲ 「み、ミナリンスキーとはなんだ?」

マリア 「はい、この娘南ことりが以前秋葉原でメイドカフェなるものでバイトしてた際にミナリンスキーと名で人気があったようです」

ラディゲ 「そ、そうか……」

マリア 「はい」

ラディゲもマリアも互いに時代の違いに苦しむようだった。
しかしバイラムの幹部である以上、冷酷に非情に徹しなければならない。

ラディゲ 「コイツを試した後に音ノ木坂を再び襲うぞ」

マリア 「試すとは?」

ラディゲ 「黒十字軍をはじめデスガリアン、宇宙幕府ジャークマターまでの組織がu’sという学校アイドルを狙っているのだ」

ことり 「スクールアイドルだ」

マリア 「だそうです」

ラディゲは忌々しげな表情を見せた。
しかし南ことりという少女の洗脳は完璧なはず。
ラディゲとマリアは南ことりのテストをした。
その頃、音ノ木坂学院では穂乃果がパンをまたつくっていた。

穂乃果 「ことりちゃんを愛の力で取り戻すよ」

にこまき 「できるの?」

海未 「愛ではなく友情ですよ?友情」

茶々を入れる海未。見守る竜に香、恭介、ウメコ。
しかし竜もまたマリアいやかつて愛したリエの復活に気に病んでいた。

竜 「マリアいやリエが復活するとは」

香 「あなた」

にこまき 「(あたしの竜さんなのに。夫婦なんて!?)」

にこまきは嫉妬の炎を燃やしていた。ウメコはにこまきの炎にあてられていた。

ウメコ 「あついあつい」

恭介 「たしかに」

ダップ 「人間はわからないよ」

No.67 17/03/08 06:30
自由人 

穂乃果はパンを作り海未たちに試食させた。

穂乃果 「できた。ということで海未ちゃんたち試食して❤」

海未 「また妙なことしてるんじゃないでしょうね」

穂乃果 「うるうる」

海未 「食べましょうか」

にこまき 「(食べるの!?ほのかに弱すぎ)」

恭介 「いただくぜ」

ウメコ 「どれどれ」

海未恭介ウメコ 「から〜い〜!?なに入れた」

穂乃果 「てへ♪カラシだよ」

海未 「ふつうのパンを作りなさい!!」ガミガミ

穂乃果 「うるうる。ごめんなさい」

穂乃果 「こ、今度はだいじょうぶだよ。にこちゃんまきちゃん」

にこまき 「(あたしたちな振るな!?)う、うん」

にこ 「ワサビ!?」

真姫 「ヴェェ」イミワカンナイ

にこまき 「こら〜!!」

穂乃果 「うるうる、ごめんなさい」

穂乃果 「よし実験は終わった。失敗作をつくればいいモノができるはず」φ(..)

失敗作?と誰もが首を傾げながら穂乃果はメモを取っていた。
海未はメモをのぞくと小麦粉、アンコやゴマなどの製造元や成分量などが意外なくらいにメモされていた。

海未 「ほのか」

穂乃果 「あと失敗作品を98個は海未ちゃんに食べさせないと」

海未 「殺すつもりですか」

宇宙幕府ジャークマターなみに穂乃果のアホさかげんが増しているように思えるダップやウメコだった。
しかし竜と香はシリアスだった。

竜 「ラディゲやマリアは必ずここにやってくる」

香 「リエさんだけでなくあのことりという少女を使って」

竜 「バイラム」

かつてマリアとの戦いを思い出し拳をぶつける竜だった。
ダップと恭介は思った。思えば俺たちの戦いは地球の危機なのに毎回コミカルだったな。

ダップ 「でもでも最終回前くらいはシリアスだったよ」

恭介 「いやいや俺とゾンネットの愛もな」

ウメコ 「宇宙暴走族ボーゾックを相手に戦ったダップとペガサスのメンバーね。よくやれたもんね」

恭介 「おうよ」ニコッ

ウメコ 「バンに劣らないくらいのバカと」φ(..)

恭介 「メモるな」

宇宙警察地球署のデータベースにもカーレンジャーは記録されていたようだ。

No.68 17/03/08 07:07
自由人 

ラディゲ、マリアは南ことりをテストしていた。
知能指数、運動神経、判断力、そして歌唱力などをおこなった。

ラディゲ 「ふむ、やはり彼女の歌にはなにかあるようだが」

マリア 「はっきりしません」

ことり 「ブラックミナリンスキーと呼べ」

だんだん態度がえらそうになってきている南ことりいやブラックミナリンスキーだった。
その頃、音ノ木坂は夜を迎え穂乃果たちは布団にくるまっていた。

穂乃果 「ことりちゃん……」💤

海未 「よ、よしなさいほのか……」💤

にこ 「ぬわんて夢を見てんのよ。寝れないし……💤」

真姫 「寝れてるし……💤」

雪穂 「亜里沙はいまどこにいるのかな……💤」

ウメコは交代で学校を警備していた。もちろんロボット犬マーフィーも一緒である。

恭介 「……💤」

ダップ 「……💤」

ウメコ 「カーレンジャーのふたりはおやすみなさいと」

香 「……💤」スヤスヤ

竜 「やれやれ、香のお嬢様育ちも変わらない」

まともに周辺警備をしていたのは竜とウメコ、マーフィーだけであった。

ウメコ 「あれは。マーフィーいくよ」

マーフィー 「ワン」

ウメコとマーフィーは校舎に入る怪しい影に気づいて影のそばに銃を向けた。

ウメコ 「何者!?宇宙警察地球署です」

? 「!?う、ウメコちゃん?俺だよオレ」

ウメコ 「あ……。マーフィーこのひとは味方よ」

? 「ここに高坂穂乃果というパンを愛する少女がいるだろう。彼女にこのあんこを届けに来た」

ウメコ 「あんこ?なんで」

? 「いまは言えない。オレはいま宇宙幕府ジャークマターたちへの反撃準備を整えている。じゃあな」

ウメコ 「青海さん!?」

ウメコが出会ったのはデンジマンのひとり青海であり彼女の手にあんこが残され甘い匂いが漂う。

No.69 17/03/10 05:51
自由人 

再び宇宙のメガレンジャー、絵里に亜里沙、デカレッドの戦いは続いていた。

メガブルー 「はっ!」

シボレナ 「くっ」

メガブラック 「とお」

シボレナはメガレンジャー四人を相手に善戦していた。

メガピンク 「ドリルスナイパー」

メガイエロー 「えい」

シボレナ 「赤いヤツがいないがさすがだ」

ん?と眼下に目をやるとギャラクシーメガのハッチがすぐそこなことに気づく。
u’sの誰かひとりを手にすることでこの地球を手にするきっかけになるらしいとDr.ヒネラーは言っていた。

シボレナ 「ふん!!」

瞬間、メガレンジャー四人は衝撃波で飛ばされ慌てギャラクシーメガにしがみついた。

メガレンジャー四人 「うわああ!?」

デカレッド 「やばい!」

久保田博士 「そこの赤いの!絵里くんたちを守ってくれ。私の嫁候補なんだよ」

裕作 「とにかく頼む!」

デカレッド 「まかせろ!」

パトストライカーが向かうなかシボレナはハッチを開けてコクピットに侵入し驚くべきものを彼女は見た。
絵里が宇宙酔いを起こしていた。

絵里 「酔いそう、ていうか酔う」(@_@)

亜里沙 「えいえい!ネジレジアめ!」

シボレナは思わず迷った。u’sとはどちらの少女なのだ。
メガレンジャーの場合はメガレッドがバカレッドだったが他は比較的優秀だった。
やむ無くシボレナが手を掴んだのは!

亜里沙 「キャー」

絵里 「亜里沙っ!?」

シボレナ 「コイツをもらっていく!u’sの絢瀬絵里をな」

コクピットから出ようとした時だった。

デカレッド 「待て!」

絵里 「(あたしに亜里沙が勘違いされてるし!)」ハキソウ

No.70 17/03/10 16:09
自由人 

シボレナ 「コイツはもらってゆく!」

デカレッド 「させるか!!」

シボレナとデカレッドの戦いは続く。ギャラクシーメガは動きを止めていることにDr.ヒネラーは気づき攻撃を開始しシボレナに言う。

Dr.ヒネラー 「シボレナ、u’sは確保したか!?」

シボレナ 「はい。ただいま戻ります」

亜里沙 「なに言ってるの!?u’sはお姉ちゃんだよ」

この時、亜里沙の可愛らしいオデコが太陽に輝きシボレナの目を眩ました。

シボレナ 「なに!?」

デカレッド 「いまだ!返してもらうぜ」

メガレンジャー四人 「亜里沙ちゃん」

絵里 「ああ、亜里沙はだいじょうぶ?」ハキソウ

メガイエロー 「だいじょうぶよ」

亜里沙 「まったくだらしない。これでもu’sのサブリーダーなの」

シボレナ 「なんだと!?あっちがそうなのか」

メガブラック 「失敗したな」

メガブルー 「ここは引き上げたらどうだ」

Dr.ヒネラー 「なんだと!?」

ライナーボーイ 「ライナーアタック!ライナーパンチ!!」

ライナーボーイが修理や整備を完了し月面から上昇しパンチを繰り出した。

ライナーボーイ 「亜里沙ちゃんいくよ」

亜里沙 「メガサーベル!ホワイトナイト!!」

久保田博士 「なんと!あんな技はギャラクシーメガに加えてないぞ。健太以上か。あの子は」

月をバックにロシアの白夜を彷彿させアイスダストがネジレジア戦艦を襲いヒネラーやシボレナは悲鳴を上げた。

Dr.ヒネラー 「な、なんだと」

シボレナ 「お父様!?」

Dr.ヒネラー 「ここは引くがいつかは久保田おまえを倒してやる!」

久保田博士 「お前が過ちを正さない限り私はメガレンジャーやみんなと共に戦う!!」

メガブラック 「博士言うぜ」

メガブルー 「しかし健太はどこに」

メガイエロー 「アイツのことだから道に迷ってるんじゃないの」

メガピンク 「戦いはとりあえず終わったわ。絵里さんや亜里沙ちゃんを地球に戻さないと」

ライナーボーイ 「それはボクの役目だ」

戦いが終わりメガシップ状態に戻ったギャラクシーメガには安穏とした雰囲気があった。
絵里以外は。

絵里 「宇宙酔い……」

No.71 17/03/11 10:02
自由人 

メガシップにライナーボーイが横についたが絵里は相変わらず宇宙酔いをしていた。
亜里沙はバンやメガレンジャーのメンバー、I.N.E.Tの所員に囲まれていた。

バン 「やるな妹の方は」

耕一郎 「健太に劣らないゲームテクだ」

瞬 「しかし健太はどこにいるんだ」

千里 「アイツのことだからおっちょこちょいなのよ」

みく 「まあね。ここにもいるけど」

絵里 「(@_@)」

久保田博士 「宇宙酔いを直す方法があるぞ。絵里くん」

絵里 「」ハッ

絵里 「本当!?」

久保田博士 「私の婚姻届にサインしたらすぐになおるはずだ」ホレ

バン 「まともな博士と思ったら」

耕一郎 「すまない、久保田博士は女性に飢えているんだ」

瞬 「声優になれば美人声優さんたちと共演できるのに」フッ

千里みく 「瞬!!」

瞬 「」

絵里はどうするかというと!

絵里 「サインをする……わけないでしょう!認められないわ!」(`□´)

亜里沙 「復活した?」

絵里 「地球に帰るわよ。亜里沙」

ライナーボーイ 「いつ侵略者が襲ってくるかわからない。地球に戻りましょう」

マックスライナーに乗り絢瀬姉妹はメガシップとメガレンジャー、久保田博士や所員たちとお別れした。宇宙食を少し分けて貰いふたりは満足した。
バンがパトストライカーで途中まで彼女たちとライナーボーイを守るという。

バン 「じゃあな!メガレンジャーにおっさん」

久保田博士 「耕一郎のことかな」

耕一郎 「おっさんは久保田博士しかいないだろう」

瞬 「イケメン声優なボクではないな」

千里 「瞬?性格変わった」

みく 「変わったんじゃないかな」

瞬 「とにかく健太を探さないとな」

パトストライカーとマックスライナーはメガシップを離れ青い星地球に降りてゆく。
その頃、希はゴンでまだ悩んでいた。
カードの占いによると絵里は上から下へ下りてくるとあった。

希 「えりちが上から落ちてくるん?」

大太 「隕石じゃろうか」

雷太 「うん」

ドモン 「絵里さんは美人なのか」

アスカ 「マホロ」

希 「ウチのスピリチュアルも能力落ちたんかな」

No.72 17/03/11 22:04
自由人 

希は落ち込んでいたその頃UTX学園のA-RIZE、鷲尾岳、忍風館のハリケンジャーメンバーは話し合っていた。

岳 「u’sとは連絡取れたか」

ツバサ 「南ことりがバイラムに捕まったと英玲奈の伝書鳩が言っていた」

鷹介 「伝書鳩で連絡取ってるのか!?」

英玲奈 「フッ、現代のからくり技術のハイテクだ」

あんじゅ 「スクールアイドルの意外な趣味よね」

七海 「あるある」

吼太 「ないない」

七海 「」ギロリ

鷹介吼太 「こわい」

野々七海はかつてのハリケンジャーとしての戦いの際に演歌歌手としての下積みを得ていまや人気アイドルになったのだ。
ふと彼女は思い出す。

七海 「そういえばG3プリンセスというのもいたわね」

スクールアイドルも芸能界のアイドルもライバルは存在するらしいところにA-RIZEは共感を持った。

A-RIZE 「(u’sと我々とおなじなんだな)」

岳 「ゴウライジャーとは連絡は取れたのか」

鷹介 「それがなかなか迅雷流のふたりもジャークマター襲撃の時にどこかへ行っちまたらしい」

岳 「なんてことだ。俺も天空島にいるテトムに他の皆の居場所を聞いたがテトムも音信不通なんだ」

ハリケンジャーはなんとか三人揃っているがガオレンジャーでいまのところ活躍しているのはガオイエローの岳だけであった。
再び音ノ木坂学院の穂乃果たちである。起きた穂乃果は目の前にやけに香ばしい匂いのあんこに目が覚めた。

穂乃果 「あんこだ!」

うみにこまきゆき 「?」

ウメコ 「うん。やっと起きたわね」

穂乃果父 「このあんこは和菓子業界やパン業界に伝わるデンジあんこのようだ」

ウメコ 「穂乃果ちゃんのお父さん知ってるんですか!?」

穂乃果の父が語るところデンジあんこは昭和の老舗のあんこ会社が作っていたらしいがその会社はいまは存在しないらしい。

恭介 「芋長の芋羊羮もなかなかイケたな」ウーン!

穂乃果父 「お!?ペガサスの若造は知ってたか」

恭介と穂乃果父は和菓子の話題で盛り上がっていた。
穂乃果はデンジあんこを使いことりを取り戻すためにあんパンを作ることにした。その姿に海未たちは感涙していた。

真姫 「やさしいのよね穂乃果は」

No.73 17/03/12 10:56
自由人 

穂乃果が汗を流しながらデンジあんこを使いあんパンを作る姿は皆に励ましを与えていた。
矢澤妹弟たち子どもたちは美味しそうに見ていたがにこや海未は不安げに見ていた。

にこ 「(こころたちが食べたいとか言わなければいいけど)」

海未 「(ワサビにカラシで実験されましたもの)」アセ

絵里たちは地球に大気圏突入をしてマックスライナー、パトストライカーは青い空を飛んでいた。

バン 「なるほど。バトルコサックに伝言があったのか」

絵里 「地球一周どころか宇宙にまで行っちゃうなんてね」

バン 「そういえば宇宙でいま噂になっている戦隊がいると聞いたぜ。宇宙戦隊キュウレンジャーとか言ってたな。9人いるらしい」

亜里沙 「9人ですか。穂乃果さん海未さんことりさん、凛さん花陽さん真姫さん、にこさん希さん……そして」

絵里 「あ…」

亜里沙 「あたしかな」テレテレ

絵里 「あたしでしょう!なに亜里沙言ってるのよ」

バン 「アハハ、元気だな」

ライナーボーイ 「あれは!?」

空を飛ぶ二機の前に見慣れない飛行体が現れていた。しかしいまの時代に見ないような旧式の飛行体である。

絵里 「あれは」

バン 「いけない!?あれは黒十字軍だ!!」

ライナーボーイ 「修理を終えたばかりだというのに!」

絵里 「黒十字軍!?」

鉄人仮面 「あれは宇宙警察にベイエリア55のシャトル!やれ」

アトランティス戦艦やコンドラー戦闘機が二機を襲う!!

ライナーボーイ 「うわわ!?」

バン 「くそ!?多勢に無勢だぜ」

その頃、凛と花陽はなんとか音ノ木坂に戻る方法を考えていてギンガの森から出ようとしていた。

凛 「みんなが心配にゃ」

花陽 「うん。音ノ木坂にもどりたいよ」

もちろん両親たちの心配もあるが仲間も同じくらいに大事だった。
しかしヒュウガが前に立ちはだかる。

ヒュウガ 「よせ。行ってはならない。危険だ」

凛 「だとしても行きたいにゃ!」

花陽 「ギンガの力は危ないことに使いませんから!お願いします」

リョウマ 「だがふたりの力はまだ未知数だ」

ゴウキ 「もう少し鍛練を積むんだ」

言うことはわかるが仲間を思う気持ちが胸にあった。

No.74 17/03/13 07:14
自由人 

凛たちがギンガの森を出ようとしてる頃、穂乃果のデンジあんパンをこころたち子どもたちは見ていた。
気づく穂乃果。食べる?と言う。

にこ 「よしなさい!わさびだのカラシだの入れられてひどい目に遭うわ」

海未 「そのとおりです!穂乃果の激マズなあんパンを食べてはデンジあんこでさえ地球を破壊する物体になるのも等しいです」

真姫 「言い過ぎじゃない?穂乃果を見なさいよ」チラッ

穂乃果 「うるうるうるうる」

こころ 「ひとつあたしたちにくださいな。穂乃果さん」

こころたちは桃太郎に従うイヌサルキジのように穂乃果に分けてもらい三人は口にした。
パクッ、パクッ、パクッ♪

矢澤妹弟 「お、美味しいです〜〜〜♪♪♪」

うみまきにこゆき他 「なんですって〜!!?」

こころここあ虎太郎は一口一口噛み締め口内で味わうように至福の笑みをまわりに見せるように食べていた。
あまりの様子に穂乃果に皆の視線が集まり彼女はビビる。

海未 「穂乃果ください」

にこ 「ちょうだい」

真姫 「ま、まあ食べてあげてもいいわよ」

一斉に群がるように穂乃果特製デンジあんパンはまだまだ未完成にも関わらず学校にいるみんなに分けることになりうるうるしていた。

穂乃果 「ことりちゃんのためにつくったのに」ウルウル

海未 「(悪いことをしましたかね)」

真姫 「(ちょっと)」

にこ 「ふん(なかなかイケるじゃない)」

ところがである。

穂乃果 「これはことりちゃんの、凛ちゃんの、花陽ちゃんの、希ちゃんの、絵里ちゃん、亜里沙ちゃん、そしてあたしの。ふう」

うみまきにこゆき 「まだあったんか〜い!!」

恭介 「青海先輩のあんパンか」

ダップ 「懐かしいダップ」

ウメコも口にしながら思う。デンジあんパンが彼女を救うきっかけになるのだろうか。
竜や香も同じことを思った時だった。
上空にマックスライナーとパトストライカーが黒十字軍に攻撃されパトストライカーは吹き飛ばされどこかに落下していった。

ウメコ 「バン!?」

竜 「仲間か」

恭介 「どこに行った」

ウメコはマーフィーを連れミニパトに乗りパトストライカーが落ちた地点に向かう。

No.75 17/03/13 08:33
自由人 

時間は少し遡る。
絵里、亜里沙、バン、ライナーボーイは黒十字軍の攻撃を受けていた。

鉄人仮面 「うわはは!我が黒十字軍の攻撃を受けるがいい!!」

ライナーボーイ 「絵里くんたちをロシアに送り届けないと!」

絵里 「あ!日本よ」

亜里沙 「音ノ木坂だ!?」

バンはパトストライカーを操り急旋回した。

バン 「ここはオレに任せろ!!」

鉄人仮面 「バカめ!黒十字ミサイルをくらえ」

戦艦アトランティスの先端から漆黒の黒い塊が姿を見せた。それは強力なミサイルであるのが一目見てわかるものだった。

鉄人仮面 「発射!!」

アトランティスから黒十字ミサイルが発射されパトストライカー、ライナーボーイにめがけ飛び爆発が青い空に広がった!!

バン 「うわわ〜!?」

この時バンのパトストライカーは音ノ木坂上空をぐるぐると飛び回りウメコたちに目撃されライナーボーイと絵里もまたこの時の衝撃波で遠い冷たい北の空に飛ばされてしまう。

ライナーボーイ 「しまった!?」

えりあり 「きゃあ!?」

ギンガの森にいた凛たちも目撃していた。

凛 「にゃ!?」

花陽 「スペースシャトル!?どこに」

ジャスミン 「あれは黒十字軍のテクノロジーでは」

ゴウキ 「黒十字軍だと」

リョウマ 「奴等もよみがえっているのか」

J 「ふん」

ライナーボーイが北の空に飛んでいくのを凛たちは呆然と見つめていった。
パトストライカーが落ちたのはゴンの付近だった。ゴンの近くで落下する音が響いた。

ヤツデンワニ 「なにばう!?」

江戸川 「みんないってくれ」

大太 「まかせるばい」

雷太 「やれやれ」

ドモン 「よっしゃ」

アスカ 「うむ」

希 「あ、あたしもいく!」

杉下 「希さんあぶないよ」

笑美 「そうですよ」

引き止められるが希たちは彼らについていった。そこで見たのはボロボロになったパトストライカーそしてバンだった。

ドモン 「宇宙警察の赤いヤツじゃないか」

希 「えりちじゃないけどイケメンやん」

スピリチュアルの占いは外れたのかなと思いながらまた一目惚れする希だった。
懲りない娘だった。

No.76 17/03/13 12:34
自由人 

希 「よしこいつを保護するで(いいオトコやん)」

黄色の戦士たちはやれやれと思いながらも同じ戦隊仲間である。パトストライカーから気を失ったバンを保護しゴンで治療した。
バンがいなくなったパトストライカーをウメコを見つけ秘密戦隊の隠れ家兼地下基地に通じるゴンを見つけ向かう。

希 「ええオトコやん」

大太 「いやいやワイの方がハンサムばい」

雷太 「いや僕の方が」

ドモン 「どっちも同じだろう」

大太雷太 「後輩くん。いい度胸してるばい」

温厚なふたりに睨まれドモンは口にチャックした。黙っておこう。
落ち込んでいたアスカが言う。

アスカ 「この人は宇宙警察地球署ですよね。なにかあったんでしょうか?」

希 「ウチのスピリチュアルによると“古き巨大な悪にやられた”とある」ピッ!

ミコト 「お姉ちゃんスゴい」

ミコトに誉められよし1ポイントゲットやと思った時である。
ゴンにウメコが入ってきた。

ウメコ 「バン!バンしっかりして!」

希 「(な、なんやこの娘。かわいいやん?まさかバンさんの彼女?)」

ウメコ 「バン!マーフィー噛んじゃって!」

気を失ってたバンは思わず目を覚ました!

バン 「なに!マーフィーに噛ませようとしてる!ウメコ!?」

ウメコ 「バンっ」ギュ

ふたりの一見するとあまりにラブラブな雰囲気に希はクラクラした。あかん、また失恋や💔。
しかしバンは言う。さらにそれがショックだった。

バン 「ひとが気持ちよく気を失っててしあわせな気分だったんぞ。やわらかくふくよかで母性にあふれ……」

希 「//////」キュン💗

バン 「故郷のおふくろみたいで!」

希 「( ̄□||||!!」ガーン!?

あまりの希の落ち込みに大太たちは言葉を失った。

希 「ウチはおふくろさん……おふくろさん……」

どこかの演歌が頭にリフレインしていた。
その頃、さらに黒十字ミサイルでロシアの東の果てにライナーボーイと絵里たちは飛ばされていた。

No.77 17/03/14 05:48
自由人 

バン 「なに言ってやがる!ウメコと俺が付き合うわけないだろう」

ウメコ 「あ、あたしだって願い下げよ!こんなバカレッド!」

バン 「デカレッドだ!」

アスカ 「まあまあお二人ともケンカはやめてください」

バンウメコ 「アスカ(さん)!?杉下さんにえみぽんさんにヤツデンアリゲーター!?」

ヤツデンワニ 「ばうばう!ヤツデンワニ!アリゲーターじゃない」

希 「つ、つまりふたりは付き合ってないん?(ということはウチにもチャンスあるんや)」テレテレ

バン 「あたり前だろ!こんな菊地亜美と付き合うわけねえし」

ウメコ 「菊地美香よ!バラドルといっしょにしないでよ!」

ふたりのケンカを眺めながらよし!チャンスや!とガッツポーズを取る希だった。
しかしミコトが言う。

ミコト 「落ちてきたのはオトコのひとだったね。お姉ちゃんの占いは外れたの?」

希 「あ……」

実は外れたわけではないとわかったのは後に絵里たちと合流した時であるがいまはそれを知る由もない。
ウメコは雷太に気づき仲間が音ノ木坂にいることを伝えた。

雷太 「なんと竜さんと香さんが!?わかりました。ウメコさんありがとう!」

雷太はゴンを出て音ノ木坂学院に向かう。
I.N.E.Tメガシップにいるメガレンジャー四人、ギンガの森にいるリョウマ、ゴウキ、ヒュウガ、ゴンにるバン、ウメコ、音ノ木坂にいる竜に香。
少しずつ集まる各戦隊メンバーたち。
しかし未だ行方知れずの戦隊もいる!彼らはどこにいるのか!?
そしてバイラムで訓練を終えた南ことりは悪のジェットマンとして立ちはだかる。

ラディゲ 「ブラックミナリンスキーをバイラムジェットマンとしてジェットマンたちと戦わせるのだ」

マリア 「はっ(なんだ。この気持ちは……。私の内にもやもやした気持ちがある……)」

ことり 「フン、ブラックミナリンスキーにすべてまかせるんだな」

その言葉と共にことりの姿はジェットマンやかつてのネオジェットマンを超えた邪悪な姿バイラムジェットマンとなりそれはブラックコンドルを禍々しい姿にさせたもののようである。
彼女の内にあるバードニックウェーブは悪のオーラを放っていた。

ことり 「フッ」

No.78 17/03/14 08:55
自由人 

再び音ノ木坂の穂乃果たち。

穂乃果 「はい。これは亜里沙ちゃんのぶんだよ雪穂」

雪穂 「亜里沙に?ありがとう」

海未 「穂乃果にしてはお姉さんらしいですね」

にこ 「今日くらい雨かしら」

真姫 「まあね」

恭介 「雨女か」

ダップ 「地球の雨はまた冷たいダップ」

そこへ校門を通りグラウンドに現れるラディゲ、マリアそして洗脳された南ことり。逃げる避難民たち。

竜 「ラディゲ!?」

香 「リエさん!いえマリア!?」

穂乃果 「ことりちゃん!」

駆けつけるジェットマンふたりに穂乃果、海未に真姫ににこ。にこは気づく真姫の手に見慣れない武器があるのを。

にこ 「それはなに?真姫ちゃん」

真姫 「ま、マキニックアイテムよ!巽博士とお父さんが作ったらしいの。少しは守ることをしないと」

海未 「でも相手はことりですよ」

彼女の言葉にふたりは黙るがマキニックアイテムは必要に思えた。
恭介とダップもグラウンドに追い付いた。

恭介 「バイラムか」

竜 「こいつは俺たちの敵だ」

恭介 「かたいこと言うなよ」

香 「リエさんことりちゃん」

ラディゲは音ノ木坂に集まった戦隊やu’sに指を差して宣戦布告の名乗りを上げた。

ラディゲ 「音ノ木坂学院とu’sは我々バイラムが手に入れる。その布石がコイツ、ブラックミナリンスキーだ」

ことり 「ブラッククロスチェンジャー……」

ほのうみまきにこ 「!?」

竜香恭介ダップ 「なに!?」

ことりの姿は禍々しい黒い悪のジェットマンの姿になりバードニックウェーブを身体中から放っていた。
にこは思い出す。ギアに洗脳された嫌な記憶を……。

にこ 「あたしと同じ」

真姫 「にこちゃん」

穂乃果 「ことりちゃ〜ん!」

ことり 「ことり?私はバイラムのブラックミナリンスキー、バイラムジェットマンミナリンスキーだ」

ことりとは思えない冷たい声が黒いマスクの下から伝わった。

ラディゲ 「やれ!」

竜香 「クロスチェンジャー!!」

恭介 「激走!アクセルチェンジャー!!」

三人の戦士たちがラディゲ、マリア、悪の戦士と化したことりとぶつかりあう!見守る穂乃果たち!!

No.79 17/03/14 19:53
自由人 

ラディゲは戦闘員を呼び出し穂乃果たちを襲わせた!

海未 「ウルトララブアローシュート!」

戦闘員 「イイイ!?」

真姫 「マキニックアイテム!メディカルナイフ!」

ほのにこ 「おお!?」

マキニックアイテムは手術用のメスのような研ぎ澄まされたナイフのような形になった。
本当は人を手術して助ける医者になりたいけどいまは人を守るために手術用メスのようなナイフを使う真姫だった。
巽博士との会話を思い出す。

巽博士(回想)『このマキニックアイテムはキミのお父さんと共に開発した試作武器だ。なんでも宇宙戦隊と呼ばれるセイザウェポンと同様に九つの武器となるはずだ』

真姫 「巽博士、お父さん……!」

巽博士(回想)『戦いが終わったら私とケッコンしてくれ……』

ダイモンマトイ(回想)『なに真姫ちゃんに言ってんのよ!!』

真姫 「そうよ!誰がケッコンすんのよ!」ツン!

にこ 「!?」

穂乃果 「にこちゃん何か嫌われることしたの?」

にこ 「してないわよ!」

海未 「なにをやってるのです!穂乃果ににこ!」

海未の声を聞いて真姫がふたりにマキニックアイテムを投げ渡した!

ほのにこ 「え」

真姫 「たぶんふたりが使える武器になるはずよ!自分の身は自分で守るのよ!」

にこ 「よ、よし!マキニックアイテム!」

にこの声に応えるようにマキニックアイテムはバズーカに姿を変えた!
巨大なバズーカの姿に戦闘員は驚いた。
しかしにこはよたよたよろついた!

にこ 「お、重いし使えるわけないじゃない」

戦闘員が襲おうとした時にマキニックバズーカが火を吹いた!
グラウンドに爆発が広がり戦闘員は弾き飛ばされた。

穂乃果 「スゴい。よしあたしも!」

海未 「穂乃果」

するとマキニックアイテムはなんと驚くべき姿に形を変えた!

穂乃果 「これはお餅をつくヤツかな?」

似てはいるが正しくはハンマーであった。なぜハンマーに姿を変えたのか。意味がわからなかった。

穂乃果 「せぇ〜い!」🔨ドーン!

戦闘員ではなくグラウンドという大地そのものに穂乃果は叩きつけた!すると大地そのものが割れ戦闘員は溝に落ちていく。

海未 「凄すぎます」

No.80 17/03/15 06:48
自由人 

音ノ木坂学院にバイラムが攻めている頃、雷太はそこに向かって走っていた。
息をはあはあ言わせながら走っていた。農家で鍛えた身体ではあるがレジェンド大戦以降は再び平和に暮らしていたから少しなまっているようだった。
そこへバイクを駈り声をかける者がいた。

? 「雷太さんお久しぶり」

雷太 「アコちゃん!?アコちゃんか。大人になってるし!」

アコ 「こう見えても大人の女よ。それより小田切がカンカンみたいよ。メール」

走りながらメールを見ると内容は『バードニックウェーブを浴びた者の捜索はどうなってるの!』『雷太!サボッてるの!』『ケッコン相手を探してる時じゃないでしょう!(怒)』など怒りに満ちた内容が気づくと100件ほど来ていた。
希にうつつを抜かしていたから。

雷太 「あちゃ〜」

アコ 「戻ったらきっちり怒られなさい」

そう言った瞬間に音ノ木坂学院から爆発音と煙がふたりの目の前でした。

雷太アコ 「!?」

実はこれはマキニックアイテムによるにこのバズーカであったがわかるわけもない。
にこはマキニックバズーカをひとりでよろよろしていた。ちいさな身体にバズーカが合ってないのだ。それをダップが支えた。

ダップ 「ボクが支えるダップ」

にこ 「あ、ありがとう」

しかし悪の戦士と化したことりには茶番に見え襲いかかる。

ことり 「ふざけるな!」

海未 「ことり!」

ことり 「邪魔をするな」

マキニックアイテムではないただの弓矢は一瞬にして黒いジェットマンと化したことりに真っ二つに切り裂かれた。

雷太 「な、なにが起きてるんだ」

アコ 「いくわよ」

レッドレーサー 「待て!来るな!」

雷太アコ 「え!?」

ふたりは穂乃果が開けた地面の裂け目に気づかずに落ちてしまった。

ラディゲ 「ジェットマンは戦わずしてふたり死んだか」

マリア 「ふ」

ことり 「バカめが」

海未は穂乃果を小突いた!

海未 「アホですか!ドカスカやればいいものではありません」

穂乃果 「だ、だって」

しかし裂け目から正義の声がした。
クロスチェンジャー!
ふたりの飛翔する戦士が現れた。ブルースワロー、イエローオウル!!

No.81 17/03/16 06:17
自由人 

穂乃果 「ことりちゃんよ!なぜ悪魔に魂を売ったのか!」

海未 「それはライブマンです!目の前にいるのはジェットマンです!」

レッドレーサー 「う〜ん、どちらもシリアスだな」

戦いの最中にもコメディを忘れない穂乃果とレッドレーサーであった。
四人揃ったジェットマンは名乗りをあげる。

レッドホーク 「レッドホーク!」

ブルースワロー 「ブルースワロー!」

イエローオウル 「イエローオウル!!」

ホワイトスワン 「ホワイトスワン!!」

ジェットマン 「鳥人戦隊ジェットマン!!」

ラディゲ 「なんだと!?」

マリア 「く」

ことり 「ジェットマン!!」

名乗りを上げたジェットマン四人に睨む。がある違和感を拭えない。
ラディゲは言う。

ラディゲ 「待て、かつてのジェットマンに黒い奴がいたはずだが」

マリア 「もうひとりはどうした」

ことり 「問答無用だ!」

レッドホーク 「くっ!」

ブルースワロー 「あんたたちに関係ないのよ!」

イエローオウル 「しかしマリア、いやリエさんがよみがえって!?竜」

レッドホーク 「言うな!」

ホワイトスワン 「ことりちゃん!正気に戻って!」

ことり 「私は正気だ!」

真姫 「馬鹿を言わないで!ことりは悪じゃないでしょう!チーズケーキを愛する女の子でしょう」

瞬間、彼女の頭のなかにアメリカでのチーズケーキがよぎった。

ことり 「!?っ!?」

穂乃果 「ことりちゃん!」

海未 「ことり」

しかしことりは悪のジェットマンとしての武器を振るいグラウンドに爆発が広がる!爆発がダップに怪我をさせた。

にこ 「ダップ!?」

この光景はこころたちも見ていて驚いた。

こころ 「ダップちゃん!?」

ラディゲはジェットマンが四人いることで不利に感じマリアやことりを引き上げさせる。

マリア 「くっ(なんだ、この気持ちは)」

ことり 「ああ、頭が……ミュ……u’sはあたしが倒すっ!」

マリア 「引くぞ」

バイラムは姿を音ノ木坂から姿を消した。怪我をしたダップににこやこころたちが駆け寄る。

ダップ 「うう……」

レッドレーサー 「ダップ!」

No.82 17/03/16 14:22
自由人 

ダップがやられたことで恭介や穂乃果たちは保健室に運ばれた。
にこたちの前に現れた真姫の姿に一同驚いた。

ほのうみにこ 「!?」

真姫 「な、なによ」

口を尖らせる真姫の姿は純白の看護師姿であり恭介や竜、雷太にアコも驚きがあった。
真姫は巽博士からマキニックアイテムと共に預かった99メディカルボックスを出してダップの治療を始めた。

穂乃果 「ま、真姫ちゃん治療できるの?」

真姫 「人間の治療はしたことはあるけど地球人以外は初めてよ」

恭介 「頼む!ダップは仲間なんだ。それにコイツにも親父や家族がいるんだ!」

熱い恭介の声にダップは呻きながら答えた。

ダップ 「うう……ん、恭介だいじょうぶ…ダップ……」

海未 「無理をしてはいけません!」

真姫は香やアコと共にダップの身体から傷口を治療し始めた。

香 「ひどいわ」

アコ 「ん?ほんとに当たったの?」

こころ 「ダップちゃん」

ここあ 「ダップ」

子どもたちが涙を流しながら見るなかアコは傷口をゆっくり触る。
なにか変だった。

アコ 「かすり傷じゃないかしら?」

真姫香 「え」

恭介 「そんなバカな!?ん……?」

ううう、と呻くダップだったが傷口というほどでもなく誰の目にもかすり傷にも見えなくもなかった。

恭介 「ダップ、ダップ、ダップ!」

ダップ 「なにダップ?恭介」

恭介 「お前爆風に飛ばされただけだろう?」

きょとんとするダップは傷口を押さえながらゆっくりベッドから起き上がり「う……ん」と頷き皆ズッコケた!

にこ 「ぬわんなのよ!!まぎらわしい」

ダップ 「えへへ」

真姫 「えへへじゃないわよ!99メディカルボックスにも『キズハアサイ』て出てるし」イミワカンナイ

穂乃果 「まったく心配したよ」

海未 「しかしあの攻撃はことりがやったんですよね」

にこ 「あたしかダップを狙った?」

真姫 「どうかしら。あたしには悪い心と戦ったみたいに見えたわ。その結果にこちゃんとダップさんを狙ったみたい」

竜 「つまり彼女はわずかながら良心があったのか」

香 「リエさんも」

鳥人戦隊のメンバーたちはかつての戦いを邂逅していた。

No.83 17/03/17 04:30
自由人 

にこはアイドル部部室に駆けていた。
看護師のコスプレをすれば宇宙No.1アイドルに返り咲くのだ!部室に入るやいなやことりが残した衣装を漁ろうと背が低いにも関わらず段ボール箱に手を伸ばした時だ。
段ボール箱がいくつもにこに向かって落ちてきた。

にこ 「ぎゃうっ!?」ピクピク ピクピク

? 「なんだ!?キミだいじょうぶか」

ナレーション大平透 『キミたちはこの男をおぼえているか!?実はイエローフォーの矢吹ジュンに先駆け音ノ木坂学院に潜入していた明日香健二ことミドレンジャーである。え?バトルコサックではないかて。別人である』

明日香 「だいじょうぶか」

穂乃果 「にこちゃん!なにやってるの?」

真姫 「また抜け駆けしようとしたんでしょう」

明日香 「じゃあなお嬢ちゃん」

にこ 「いたた」

海未 「どこかで見覚えがあるような方でしたね」

ナレーション大平透 『ゴレンジャーのなかではいちばん若いが歴戦の戦士のなかでは影が薄いミドであった!しかしその影の薄さゆえに潜入捜査に向いていた!』

明日香 「大ちゃんやペギーがいたらいいが」

キレンジャー大太がいればなぞなぞができモモレンジャーペギーがいれば互いにコンピネーションを発揮するだろう。
穂乃果たちはにこを衣装の山から助けだし懐かしい衣装を見つめた。

穂乃果 「ファーストライブのだ」

海未 「にこを入れた七人の時もあります」

にこ 「ふん」

真姫 「だけどいまのことりはバイラムの手先よ」

彼女たちは竜たちジェットマンから聞いた哀しき彼らの戦いを聞いて悲しみに沈んだ。
竜はかつて愛したリエ=マリアと戦いまたそんななかジェットマン同士の三角関係四角関係を経ていまが彼らにある。
しかしブラックコンドルの戦士は戦いではなく平和になったある日に暴漢に襲われ竜と香の結婚式に亡くなったという。

穂乃果 「凱さんは竜さんたちを見てるのかな」

海未 「ええ」

にこ 「なんでも海賊戦隊が地球に来たときには一日だけ現世に現れたそうと都市伝説サイトにあったわ」

真姫 「一日だけ。竜さんたちを戦いに巻き込まないためかしらね」

真姫の言葉に三人は沈黙した。

No.84 17/03/17 07:19
自由人 

竜 「バードニックウェーブを浴びた少女を助けるのが俺たちのやるべきことだ」

アコ 「でもバイラムはリエさんは」

香 「リエさんを助けられるなら今度は助けたい」

雷太 「そうだ!罪を償うことはひとはできる」

竜 「しかし」

竜は迷っていた。バードニックウェーブをI.N.E.Tに預け研究してたとはいえ今回の悲劇もまた自分たちが招いたのだ。

穂乃果 「天堂さん」

海未 「ことりは私たちが助けます」

にこ 「この宇宙No.1のにこにーにこちゃんにまかせなさい!」

真姫 「ことりは私たちの仲間ですから」

真姫の姿に雷太は見覚えがあり声をかけた。

雷太 「西木野総合病院のお嬢さんがu’s?」

にこ 「真姫ちゃんのファン?ヴェェ」

真姫 「なんであたしの真似をするのよ!イミワカンナイ!大石さんは病院に無農薬有機野菜をいつも届けてくれてるひとよ!」

雷太 「そう。戦いを終えて僕はまた野菜栽培を始めた。そんな時に西木野病院長と知り合い病院に届けるようになったんだ。ちなみに真姫ちゃんを畑のなかでおむつを一回くらいは取り替えたことはあったかな」

穂乃果 「おつむ?」

海未 「破廉恥です!」

雷太 「誤解じゃ。真姫ちゃんがまだ物心つく前のはなしだ」

真姫 「カアッ」//////

にこ 「うんうん、真姫ちゃんにも恥ずかしい過去があってなんか安心したわ」

真姫 「勝手に安心しないでよ!」

どっと笑いが起きるなかバイラムでは再びことりの洗脳や戦力強化が図られラディゲはブラックコンドルの死亡を知りほくそ笑む。

ラディゲ 「奴はすでに死んでいたか。四人なのもうなずけるな」

マリア 「ええ」

ことり 「」.。o○

ことりは洗脳装置で強力な洗脳が施されている。
再び音ノ木坂学院。そこへなにも知らないおやどり理事長はことりの事情を聞いて涙した。

理事長 「そんな!?あの子がなぜバイラムに」

穂乃果 「ごめんなさい。あたしがだらしないから」

海未 「いえ私もちゃんとしなかったから」

にこ 「先輩として情けないわ」

真姫 「とにかくことりは取り戻します」

悲しみに打ちひしがれた彼女は理事長室に入っていくのが見えた。

No.85 17/03/17 15:39
自由人 

この日の夜、穂乃果たちは作戦会議をした。
どうすればことりを取り戻せるのかを。

穂乃果 「ほのかパンを使うの忘れてたよ」

海未 「しかしことりが変身をしていては無理ですよ」

真姫 「まずはバードニックウェーブの力を弱めないと」

にこ 「洗脳なんてひどいわ。あたしは経験者だからわかるわ」

四人はああでもないこうでもないと作戦案を考え翌日、ジェットマンの四人や恭介たちに案を出した。

竜 「キミたち大丈夫か」

アコ 「寝てないんじゃないの」

雷太 「真姫ちゃん」

香 「南ことりちゃんは私たちが取り戻して……」

いいえ、と穂乃果は香の言葉を遮り答えた。

穂乃果 「ことりちゃんはあたしたちが取り戻してみせます!」

無茶だ!と竜が真っ向から否定するが恭介がたしなめる。

恭介 「まあ待てよ。彼女たちだって一晩寝ないで考えたんだ。聞いてみようぜ?」

穂乃果 「恭介さん」

海未 「穂乃果がつくったほのかパンに賭けてみます。それにはことりが変身を解いた一瞬しかありません」

真姫 「まずにこちゃんが囮になります」

にこ 「へ?ぬわんでよ!なんで宇宙No.1アイドルのあたしが囮なのよ!」

にこの抗議を無視し真姫は淡々と説明する。

真姫 「にこちゃんがことりと戦います」

にこ 「むりむり」

真姫 「にこちゃんの素早さならことりの攻撃を避けれます。この場にいない凛と早さだけなら互角でしたから」

にこ 「」

海未 「その隙に竜さんたちはことりのバードニックウェーブを弱めて変身解除してください」

穂乃果 「そこへあたしがこのほのかパンをことりちゃんの口に入れるよ」

竜 「しかし無理だ!危険が大きすぎる!!」

アコ 「そうよ。マキニックアイテムだって無敵じゃないわ」

しかし穂乃果たちの決意は堅い。フランスパンよりは。

穂乃果 「やらせてください」

海未 「ことりは私たちの大切な仲間なんです!」

にこ 「コイツら」

真姫 「にこちゃんならできます!あたしが保障します!」

にこ 「できる前提なのね」

こころ 「お姉さまならできますよ」

にこ 「」

ほぼ全会一致な会話ににこは言葉を失った。

No.86 17/03/17 18:01
自由人 

穂乃果 「こころちゃんたちにお願いがあるんだ」

こころ 「あたしたちにですか?」

穂乃果 「お姉さんの手助けで……アルパカ…」

こころ 「アルパカ……ウンウン、わかりました」

にこ 「(アルパカをどうすんのよ?)」

真姫 「それよりもマキニックアイテムの名前を変えたいんだけど」

海未 「なにか不満でも?」

真姫 「自分の名前を言われたり言ってるみたいで。だから……!?」

そこへ再び校庭に爆発が起きる!!
向かうジェットマン四人に恭介、穂乃果たち!
穂乃果はこころに言う。

穂乃果 「頼んだよ!」

こころ 「はい!」

ナレーション大平透 「その様子をミドレンジャー明日香健二は見ていた!彼女たちがなにをするのかを!」

明日香 「(しかしイーグルからなにも指令がないからな。後輩たちとあの子たちを見てるしかないのか)」

ナレーション大平透 「彼は葛藤していた!ミドレンジャー」

穂乃果たちは校庭に向かった!!

ラディゲ 「ふふふ、音ノ木坂学院は我々がいただく。他のu’sもな」

マリア 「うふふ」

ことり 「覚悟しろ」

穂乃果 「ことりちゃん!!」

海未 「ことりっ!」

ことりは武器を振るい彼女たちの前で爆発させた!!

ほのうみまきにこ 「きゃ!?」

ジェットマン四人 「クロスチェンジャー」

恭介 「激走アクセルチェンジャー!!」

ダップ 「クルマジックパワーは味方してくれるはずダップ!」

レッドホーク 「ラディゲ!」

ブルースワロー 「マリア!いえリエさん!」

ホワイトスワン 「思い出して!優しかったあなたを!」

イエローオウル 「うむ!」

ジェットマン四人はラディゲたちに飛びかかりレッドレーサーは穂乃果たちが戦いやすいように牽制攻撃をした!

レッドレーサー 「いまだ!矢澤にこ!いやにこっち!」

にこ 「あんたは希か!!マキニックアイテム!」

ことり 「ちいさいのが相手か!」

にこ 「やったわ!てオノじゃない!お、重い!」

ことりの剣とにこの手にしたマキニックアックスがぶつかった!!
しかしにこにはアックスは扱いづらいようだ!

にこ 「お、重い」

No.87 17/03/17 19:18
自由人 

ことり 「フフフ、その小さき身体と小さきムネでは私に勝てるまい」

にこ 「よけいなお世話よ!あんた性格まで悪くなったの!」

ことり 「ブラックミナリンスキーを舐めるな!」

にこ 「ぬわんでオノなのよ……!」

にこは慣れないアックスでことりの剣を防いでいた。それを見た穂乃果が叫ぶ!

穂乃果 「カンチとリカのバカップルだ!」

一瞬、場が静寂に包まれ海未と真姫がツッコミをした!

うみまき 「それを言うなら火事場の馬鹿力でしょう!!」

ことり 「ふざけるな!!」

にこ 「ぎゃっ!?逃げる!!」

レッドレーサー 「逃げ方はたいしたものだ!!」

レッドホーク 「ラディゲ邪魔をするな!」

ラディゲ 「ほざけ!」

ブルースワロー 「マリア!いえリエさん!」

ホワイトスワン 「あなたはまた悲しみを呼びたいの!」

イエローオウル 「ラディゲ!!許さん!」

ラディゲ 「四人のジェットマンでは私は倒せん!!」

ラディゲとマリアは力を振るいグラウンドに爆発が広がる!!
ことりもにこに迫る!

にこ 「ぬわんなのよ」

ことり 「!」

海未 「あなたの相手は私がします!マキニックアイテム!ラブアローシュート!」

海未は震える手でラブアローシュートを手にしながら穂乃果とジェットマンがなんとかしてくれるだろうと黒いジェットマンと化したことりと対峙した。グラウンドに風が流れる……。

ことり 「貴様か、高坂穂乃果のお守りは。ヤツはどうした」

海未 「生意気な口を叩くのは私を倒してからにしてください!ことり!」

ことりと海未はグラウンドでぶつかりあった!
邪な剣とマキニックアイテムが変化した正義の弓矢が金属音を響かせる!!

ことり 「なかなかやるな」

海未 「園田流武術はそんな邪な剣に負けません」

海未は弓の弧の部分を剣技のように使い幼馴染みといつまで戦えるか葛藤した。

にこ 「穂乃果はどこ?」

穂乃果 「にこちゃんのうしろだよ」

にこ 「ワアオッ!?どこにいんのよあんた」

そこへこころたちがアルパカを連れてきた!

こころ 「お姉さま!穂乃果さん!」

穂乃果 「アルパカ。こんなことには使いたくないけどごめん」

No.88 17/03/17 20:32
自由人 

穂乃果はブラックミナリンスキーと化したことりの前に姿を現した!

穂乃果 「あたしはここだよ!ブラックミナリンスキーいやことりちゃん!」

にこ 「(いつもいいところを取るけど頑張りなさい!穂乃果)」

ことり 「現れたか。u’sのリーダー高坂穂乃果」

ブラックミナリンスキーのことりには黒い鳥人と化した瞳にはどす黒い悪魔の瞳だった。
海未はふたりが対峙するのを見つめるしかなかった。

ラディゲ 「やれ!ブラックミナリンスキー」

マリア 「(なんだ、この気持ちは)」

ことり 「言われるまでもない!」

穂乃果 「あれを見て!ことりちゃん!」

穂乃果が指を差した先にはアルパカがいた。アルパカはいつも変わらず鳴いていた。

アルパカ 「メェ〜〜〜♪♪♪」

ことり 「なにを!?……っ!?な、なんだ。この痛みは……あ、頭がっ!?私は…バイラムの、ブラックミナリンスキー……!?いたい!あたまが」

ことりはu’sを結成した当時以来から学園で飼われていたアルパカに愛情を花陽と共に注いでいた記憶がいくつも頭の中によぎった。
黒いマスクが消えた瞬間に穂乃果はほのかパンをことりの口に入れた!その穂乃果の早さはu’sのダンスレッスンによるものである!

ことり 「!?貴様、なにをっ!?」

穂乃果 「ほのかのほのパンだよ!ことりちゃんのために作ったの!」

ことりの口内に甘く柔らかく美味しい香や匂い、味そして友情や愛情など多くの気持ちが身体中に流れるようだった!

ことり 「うわわわああ〜!?」

にこまき 「ことり」

レッドホーク 「みんないくぞ!」

ジェットマン三人 「おうっ!!」

ジェットマン四人がことりに飛びかかり悪と化したバードニックウェーブを武器やアイテムを使い吸収してゆく。

ラディゲ 「なんだと!?」

レッドレーサー 「悪いがお前の相手は俺だ!ただのクルマジックパワーと思うなよ」

ラディゲ 「マリアっ!」

マリア 「は!」

マリアは無防備なジェットマン四人に足音を立てて迫る。
しかしその瞳には似つかわしくないアルパカにもゆらゆら動いていた。
なぜだ?なぜ私は戦う……。

レッドホーク 「マリアいやリエ、よせ!」

マリア 「リエ」

No.89 17/03/18 07:13
自由人 

この時マリアいやリエの心にかつての思い出がわずかにだがよみがえった……。
前の戦隊が戦いをしていた頃にきびしい訓練を行い時に甘く切ないひとときを過ごしたあの日……。
苦い回想でもある。

リエ(回想)『あれはアルカパかしら?』

竜 (回想)『アルパカだよ。アハハ。リエはしっかりしてるのに抜けてるな』

リエ(回想)『あら?そうかしら。これからはバイラムの侵略に備えて負けないわよ』

そして現在。
私は、私は……。

マリア 「(私はかつてこの男と……愛し……戦ったのか……)」

マリアがかつての過去に苦しく葛藤している頃ことりもまたほのかパンにより幼い頃からu’sとしての活躍の日々が頭によぎっていた。

ことり 「(私は……あたしは……うわあああ!)」

穂乃果 「ことりちゃん」

海未 「ことり!!」

ことり 「(な、なんだこいつらの声に!?顔が……!)」

穂乃果 「ほのかもほのかパンを食べるよ!」ハムッ!

海未 「私も」ハムッ!!

三人が同じほのかパンを口にしたことで三人の意識は肉体を離れ同調し肉体はグランウンドに倒れた。

にこ 「海未」

真姫 「穂乃果」

ダップ 「ふたりはボクが守るダップ!お父さんに負けないクルマジックパワーのヒーローダップ!」

レッドレーサー 「ダップ!ぐはっ!?」

ラディゲ 「茶番はそこまでにしろレッドホーク!!」

レッドホーク 「ラディゲ!?マリア!」

ラディゲ 「死ぬがいい!ジェットマン!!」

ラディゲが剣をレッドホークに向けた時だった!なんとマリアがレッドホークを庇うように盾になり腹から鮮血が地面を濡らした!

マリア 「く、に、二度もお前たちみたいな奴等に……利用されるとはな」

レッドホーク 「リエ!?リエなのか」

ホワイトスワン 「リエさん」

ラディゲ 「貴様、いつ正気に戻った。愚か者が……!!バイラムの名を汚すとは」

マリア 「ふふふ、くっ……南ことりという少女に洗脳を施した時にかつての私もそうだったのだと少しだが思い出したさ……ぐはっ!」

レッドホーク 「リエ」

マリアいやリエは首を横に振り自ら刺さった剣の前に進む。

リエ 「私に二度も過ちを犯させるとはな……」

No.90 17/03/18 17:46
自由人 

現実世界でジェットマンとラディゲ、マリアたちが戦っている頃精神世界では穂乃果や海未はことりの心の内にいた。

穂乃果 「ここは……」

海未 「ここはことりの心のなかのようです。ほらあれを」

指差した先には幼い頃の出逢いや記憶があった。そこへ声がした。

ことり 「ふたりとも……どうして……ここに」

穂乃果 「ことりちゃん!どこ!?」

ことり 「目の前にいるよ……」

海未 「ことりっ!?」

ふたりの目の前に以前と変わらないことりの姿があった。穂乃果が駆け寄ろうとした時だ。

? 「それはあたしの悪い心だよ!ほのかちゃん!」

ふたりの前にふたりのことりの姿が現れた。その姿に驚愕を隠せなかった。

穂乃果 「な、なんなの?これ」

海未 「いったい」

ことり 「こっちが偽者なの!ほのかちゃん」

ことり 「いやこっちがニセモノだ!!」

穂乃果 「フフフ、ことりちゃんの偽者くらいこのあたしならわかるよ。小さい頃からの付き合いだから。……こっちだ!!」ユビサシ!

海未 「(不安しかありませんがだいじょうぶでしょうか)」

しばし沈黙する精神世界だったが……。

穂乃果 「あ、あれ?」

ことり(悪)『よくわかったな!高坂穂乃果っ!!』

悪と化したことりの心が間を溜めたためにふたりはイラッとした。

ほのうみ 「間を溜めないでよ!まぎらわしい」

ことり(善) 「ゴメンなさい」

ほのうみ 「いやいや本物が謝らなくてもいいよ」

ことり(悪)『ふざけるな!この身体は私ブラックミナリンスキーのモノだ!!』

ブラックミナリンスキーは黒い邪なオーラを精神世界に響かせ三人は苦しんだ。

穂乃果 「あたまが」

海未 「い、いたい」

ことり 「や、やめて……」

三人は精神世界の中で苦しみ喘いでいた。
ブラックミナリンスキーは戦う姿勢を見せながらオーラが空間に広がる。

ことり(悪)『馬鹿な奴等だ!我の精神世界に入るとはな』

No.91 17/03/19 05:30
自由人 

ことり(悪)『馬鹿なヤツめ。このまま我の内にいていれば生かしてやったものを。絶望という闇のなかでな。クックック……』

悪のことりは善のことりを捕まえ片手で首を締めていた。

ことり(善)「や、やめて……。あたしはそんなことを…しない…したくない……」

穂乃果 「ことりちゃん!」

海未 「ことり!!」

ことり(悪)『貴様らも見ているのだな。コイツが消えてゆくさまを……クックック』

勝ち誇ろうとする悪のことりの側にふたりは這いずりながらも近寄る。その様子に悪のことりは忌々しげに見つめた。

ことり(悪)『貴様ら……』

穂乃果 「だ、ダメだよ!やめてよ!」

海未 「よしなさい!ことり!」

ことり(悪)『う!?なんだ。これは……?』

ことり(善)「ふたりの……思いだよ。あたしの…気持ち……。ほのかちゃん、うみちゃんに会って……大切な……気持ち……」

切ない思いを口からことりは懸命に出していた。だからことりはもうひとりの自分に伝えた。

ことり(善)「あなたが悪い心の…あたし…でも…あなたは…あたし…だよ」

ことり(悪)『う!?うわああ……!?』

穂乃果 「ことりちゃん!?」

海未 「ことり!頑張るのです!」

しかしであった。悪のことりは途端に笑い出した。

ことり(悪)『……ふ、アッハッハ!バカめ!我がそんな芝居に乗るものか!コイツは我に取り込まれ消えるのだ!!』

瞬間、善のことりは手の内で消えていった。
ほのかちゃんうみちゃん……と声を残しながら。

穂乃果 「こ、ことりちゃん……?」

海未 「そ、そんな……」

ふたりは精神世界の中で絶望に打ちひしがれていた。闇の中で悪のことりの笑い声が絶望の如く伝わった。
現実世界ではジェットマン、ラディゲにマリアの魂がぶつかる。

マリア 「く……この少女だけでも返さないとレッドホークいやり、竜に悪い……」

レッドホーク 「マリアいやリエ、よせ!」

ラディゲ 「ぬけぬけと抜かしおって。我らバイラムを汚した者は許さん!」

ことり 「クックック、その通りだ。ラディゲ」

ジェットマン四人 「おまえは!?」

ことりはマカロンボンバーをまわりにいる者たちにぶつけ辺りが爆発した!!

No.92 17/03/19 05:45
自由人 

マカロンボンバーの爆発がグラウンド全体に広がり真姫たちは穂乃果たちを守った。

真姫 「きゃ」

にこ 「な、なんなのよ!?」

爆発の煙の中から現れたのは倒れたジェットマン四人、マリアそして勝ち誇るラディゲとブラックミナリンスキーだった。その姿に真姫たちもまた絶望しそうだった。

真姫 「ことり?」

にこ 「こころたちは逃げなさい!早く!!」

逃げようとするこころたちは怯えて動けなかった。またラディゲにやられたレッドレーサーも動けない。

レッドレーサー 「い、いけない!?」

ブラックミナリンスキーのことりはこころたちに刃を突きつける。
だがそばにはアルパカが鳴いている。

アルパカ 「メェ〜♪」

ことり 「ふん……」

刃を向けた瞬間だった!
突然、ことりは苦しみ出して剣が地面に落ちていった。

ことり 「な、なんだ!?これは」

ラディゲ 「むっ」

再びことりの精神世界。まだ精神世界にいた穂乃果と海未は苦しみ出した悪のことりに抱きついた。

ことり(悪)『貴様らなにを!?』

穂乃果 「ことりちゃんを返して!」

海未 「返すのです!いつも可愛らしい衣装をつくるあのことりを!?」

ことり(善)「ふたりとも……。あたしは……あたしは……南ことりだよ!!」

悪のことりの精神から善のことりのバードニックウェーブやu’sを愛する心が迸りそれは現実世界のことりからも見られた。

竜 「バードニックウェーブか!?」

アコ 「戦っている」

雷太 「そう、人の心は戦う」

香 「リエさん!」

マリア 「ぐはっ。はあはあ……」

マリアに駆け寄りながらことりの様子を見守るジェットマン四人にマリア。マリアは悔恨する。

マリア 「り、竜……すまなかった……。私は二度も過ちをした」

竜 「マリアいやリエ……」

マリア 「あの少女だけでも救ってやれ……」

竜 「リエっ!?」

マリアいやリエの身体は動かなくなっていた。後でわかったが悪の組織の幹部はまだ再生が不完全なままのようであった。
竜は叫ぶ。

竜 「バイラム!ラディゲ!」

ラディゲ 「く」

グラウンドにことりの叫びが迸るなかふたりは睨む。

No.93 17/03/19 06:17
自由人 

再び精神世界。

穂乃果 「ことりちゃん!あたしのほのかパンを食べて!あたしも食べるよ」

海未 「私も食べます!」

悪のことりの口に再び入れながら三人は同時に食べた。
瞬間、悪のことりからバードニックウェーブが身体から迸り消え去った……。

ことり 「うわわああ〜!?」

そして現実世界。

レッドホーク 「ラディゲ!」

ラディゲ 「何が平和だ!この世はバイラム、いやあのお方のものだ」

あのお方?と謎の言葉が気になるなかレッドホークとラディゲは再び刃を交えた。
そしてことりから悪の心やバードニックウェーブが消え去り倒れ気づいた穂乃果たちは駆け寄る。

穂乃果 「ん?こ、ことりちゃん!」

海未 「ことり!!」

にこまき 「気づいた!?」

穂乃果と海未はことりを抱き上げて涙を流していた。

穂乃果 「ことりちゃん!ことりちゃん」

海未 「しっかりするのですよ」

ふたりの声にことりはゆっくり目を開けた。

ことり 「んんん……。ほのかちゃんうみちゃん……パン……おいしかった……」

レッドレーサー 「気づいたのかよ」

ダップ 「奇跡ダップ」

しかし気づいたことりを抱きながら海未の表情が崩したように変わって叫ぶ。

海未 「く、口がからいです!?なんですか!これは〜!?」

穂乃果 「……あ?海未ちゃんのに隠し味にワサビやカラシその他もろもろ入れたかな?」

海未 「口が!?口が」

あたふたしながらする海未と気づいたことりを忌々しげに見つめるラディゲだった。

ラディゲ 「く」

レッドホーク 「覚悟しろ!ラディゲ!」

レッドレーサー 「先ほどはやられたがな」

ダップ 「都合よく格好つけるなダップ」

ラディゲは睨みながら新たな攻撃を繰り出そうとした時だった!

ラディゲ 「!?こ、これは……!」

ラディゲの手に見覚えある羽根手裏剣が刺さり鮮血が流れた。

レッドホーク 「これは」

どこだ、と見ると校舎の上に見覚えある黒い鳥人の影がジェットマン四人に見えた気がした。

ラディゲ 「く、ここは覚えておけ天堂竜!!

羽根手裏剣が捨てられラディゲはそのまま姿を消していった。
鳥人の影はいつの間に消えた。

No.94 17/03/19 10:45
自由人 

音ノ木坂学院は再び静寂と平穏の時を戻したがあまりに悲しみが多すぎた……。
マリアいやリエは『こんな悲しみは繰り返してはいけない。竜、香、あなたたちに未来を……』とわずかに言葉を伝え亡くなった。
彼女の遺体は小田切長官いまや小田切参謀となった命令により引き取られ検査をした後に丁重に葬ると約束してくれた。
竜の手にはかつてのよき友であり好敵手であった男の羽根手裏剣があった。

竜 「リエ、それに凱……」

香 「凱はレジェンド大戦の時に天の計らいで一度はよみがえったのに」

雷太 「海賊戦隊が地球に来た時もよみがえったと都市伝説にあったと聞く」

アコ 「いいオトコなわりに二度もよみがえるなんてね。らしくないな」

冗談めかして言うアコにみな苦笑しながらもあの男が現世によみがえることはないのかもしれない。
だがジェットマンはようやく四人揃った。
しかしバイラムの脅威がラディゲやマリアだけとは限らない懸念もある。
竜は恭介とダップに向き合う。

竜 「俺たちは音ノ木坂を離れようと思う。ここの守りはお前にまかせるぞ激走戦隊」

ダップ 「激走戦隊といってもひとりだけダップ」

笑いながらも竜たちの精悍な顔つきを見つめる恭介は力強く握手した。

恭介 「ああ、任せてくれ」

ことりは保健室のベッドで眠りについていた。だがバードニックウェーブはすべて身体から放出されたわけではないことを穂乃果たちや彼女自身も知らない。
しかしこの残されたバードニックウェーブが地球いや宇宙の危機を救うことになるのだった……。
ゆっくりことりは目を開けた。そこは見慣れた保健室であった。

ことり 「ううん……」

穂乃果 「ことりちゃん?」

海未 「ことりっ!?」

真姫 「よかった」

にこ 「まったく馬鹿なの!あんな奴等に操られて」

ことりはちいさく頷き瞳から涙粒を流した。真姫ににこは小突かれた。

にこ 「いたっ!?」

真姫 「にこちゃんも操られたんでしょう?ここでも先輩風を吹かすわけ」

クスッ、とことりは涙を指で拭きながら笑い穂乃果たちも笑いあった。
保健室からの笑い声を背にジェットマン四人は音ノ木坂を去っていった。
羽根手裏剣を手にし……。

No.95 17/03/19 12:16
自由人 

ナレーション大平透 『そこへことりたちの前に明日香がやってきた!』

明日香 「ここに南ことりという少女はいるか?キミのお母さんが理事長室にいたはずだが」

穂乃果たちは揃って理事長に向かうがそこに彼女の姿はいなかった。

ことり 「いないよ?」

穂乃果 「でもさっきの人がウソを言うようには見えなかったよ」

海未 「どこかで見たような方ですが……」

考える海未を置いて真姫とにこは理事長の机になにかが置いてあることに気づき手にした。

真姫 「なにこれ?宝石かしら」

にこ 「よこしなさい!真姫ちゃんあたしのモノよ!」

穂乃果 「にこちゃんがめついよ?」

ことり 「ちょっと見せてくれる」

ことりが手にしたのは白い球体のなかに十字星らしい輝きが見えた。

ことり 「星?」

海未 「南十字星みたいですが、これは?」

真姫 「まあいいわ。それはことりが持ってなさい。理事長が置いていったと思うし危険はないみたいだし。にこちゃんは怪盗にならないように私が叱っとくから」

にこ 「子どもか。あたしは」

ナレーション大平透 『理事長らしい人物が残した謎の球体、それはいったいなにか。そして明日香の活躍はいつなのか』

ナレーション若本規夫 『時間は少し遡る。再びギンガの森。星空凛!u’sのボーイッシュ担当であり動物担当!ひとは彼女をにゃあにゃあ凛ちゃんと呼ぶ!』

凛 「呼ばれてないにゃあ!ひとを星獣やパワーアニマルみたいに言うにゃ!!ナレーション!」

花陽 「しばらくはシリアスなジェットマン編が続いたので凛ちゃんはガマンできなかったようです。ゴメンなさい」

ナレーション若本規夫 『ギンガの森で対峙する凛に花陽、黒騎士ヒュウガにリョウマ、ゴウキ!』

凛 「りんは音ノ木坂に帰りたいにゃ!」

花陽 「ギンガマンさんたちには悪いけどあたしも帰りたい!」

ジャスミン 「若いわね。この子たち」

J 「うむ」

No.96 17/03/19 19:05
自由人 

うっふっふ、と星空凛はギンガの森の戦士たちを前に笑い始めた。

凛 「にゃっにゃっにゃっ!ギンガの力に目覚めた星空凛に挑むとはいかにギンガマンと言えどもムダだにゃっ!」

リョウマゴウキ 「?」

ヒュウガ 「キミにはまだ無理だ」

ジャスミン 「同じく無理と思うわに一票」

J 「同じく!」

あまりの場の静けさに花陽は思う。凛ちゃんがにこちゃんみたいに滑ってるよ!すべるよこんなの凛ちゃんじゃないよと心の内で嘆いた。
凛はヒュウガに指を差して言う。

凛 「りんはアースの力でも最大の星の力を使えるにゃ!

ヒュウガ 「たしかにキミは使える。しかしまだ未熟だ」

凛 「ならば見るにゃ!スタースカイの力っ!にゃ!」

再び場が静寂に包まれたかのように思えた瞬間だった!凛の頭に小石がひとつふたつパラパラと落ちたかと思ったら頭ひとつ分の岩が彼女の頭をガツーン!と襲ったのだ!

凛 「にゃあっ!?」(/≧◇≦\)

凛は頭を抱えながら地面を転がり花陽に抱かれた。

凛 「いたいにゃ!」

ヒュウガ 「思った通りだ」

ジャスミン 「どういうこと?」

ヒュウガ 「星の力はアースのなかでも最大級の力を秘めている。我々ギンガの森の者でも使えた者は初代ギンガマンをはじめごくわずかと伝え聞く」

J 「つまりは使うにはそれなりの才能と努力があった者だけが限定的に使えたというわけか」

リョウマ 「そんな力をまだ若い凛くんが使えば」

ゴウキ 「使いきれずに暴走し星そのものが落ちてきたわけか」

星にも小さな岩のようなものから大きな小惑星はては地球など惑星に匹敵する物体として存在する。つまり凛は使いこなせなかったから怪我程度で済んだと言えるのだ。

ナレーション若本規夫 『星空凛はいつになれば星の力を使いこなせるのか!?彼らは凛と花陽をあるところに連れていった。そこはモークのいる地だった』

モーク 「来たかリョウマ、ゴウキ、ヒュウガ。他の者たちはまだか」

リョウマ 「サヤたちはまだ」

ゴウキ 「うむ」

モーク 「その者たちなぜアースの力に目覚めたか」

ヒュウガ 「わかりません。しかし未だ未熟なためにモークからを言葉をいただきたい」

彼の言葉にモークは黙した。

No.97 17/03/19 20:14
自由人 

モークは黙した末に厳かに答えた。

モーク 「しかし現代の人間がアースの力を使えるとは謎だな」

リョウマ 「ええ、我々ギンガの森の者しか使えないはずですが」

ゴウキ 「例外的に救急戦隊が使えたくらいでした」

誰もが唸る。
凛と花陽はモークの声になぜか聞き覚えがあるのでとあるキャラクターの名前を同時に口に出してみた。

りんぱな 「マスオさん」

モーク 「フグ田くん今夜一杯どうだい!」

リョウマゴウキヒュウガ 「モーク!?」

モーク 「こ、コホン。すまない、なんでもない」

ナレーション若本規夫 「モークは思わずサザエ○んのノリで答えてしまった。しかしよもや私にまで凛と花陽はツッコミはしないだろうと油断した時である」

りんぱな 「ナレーションさん❤」

ナレーション若本規夫 「なんだい?」

りんぱな 「バラエティ番組みたいなノリのナレーションは絶対しないで!!」

ナレーション若本規夫 「するなと言われたらしたくな〜る!果たして星空凛と小泉花陽はギンガの森から抜け出せ〜るのかぁ〜!!」

りんぱな 「ノリがいいおじさんだ(だにゃ)」

少し本筋から外れてしまった。未だレッドレーサーとダップしか活躍していない『カーレンジャー』の雰囲気が移ったようだ。

リョウマ 「凛くん花陽くんはギンガの森に来たことは?」

凛 「ちいさい頃から何度かそこの乗馬場から遊びにきたよね」

花陽 「はい。あたしと凛ちゃんと一家はむかしから来てました」

ゴウキ 「勇太たちのことか」

リョウマたちは凛と花陽を連れてかつて自分たちが世話になった乗馬場を訪ねた。
しかしそこにはかつてのまま建物があったが人や馬の気配はないように感じられた。

ヒュウガ 「ジャークマターの侵略から逃げたのじゃないか」

リョウマ 「勇太!」

ゴウキ 「晴彦さんもいないようだが馬はジャークマターの侵略の際に山に逃がしたのか?」

凛と花陽はギンガマンをよそに懐かしい乗馬場に目をやった。

凛 「うん。ここに来たことあるにゃ」

凛父 「たしかここでギンガマンさんたちの物語が描かれたんですね」

花陽父 「なつかしいな」

花陽 「ここで凛ちゃんと馬とで遊んだよ」

No.98 17/03/20 06:19
自由人 

そこへやってきた青年がいた。

? 「リョウマ!ゴウキ、ヒュウガ!」

リョウマ 「勇太か」

勇太 「久しぶりだねリョウマ。なにかあったの」

ゴウキ 「どうして乗馬場にいなかった?ジャークマターのせいか」

見違えるような青年になっていた勇太に事情を聞くとジャークマター侵略の際に父晴彦は怪我をして入院し馬はやむなく山に逃がしたという。

ヒュウガ 「そうか、賢明な判断だ」

勇太 「そうかな。僕だってリョウマやヒュウガと戦ったんだぞ。こちらはたしかu’sの……」

りんぱな 「知ってるの!?」

勇太 「u’sの星空花陽に小泉凛だ!」

りんぱな 「名前が逆!星空凛に小泉花陽!」

勇太 「冗談です。いつもネットからですが応援させてもらってます」

ファンがこんな山にいたことにふたりは感激した。しかし気になるのは勇太がひとりで町までいったのかと問いた時だ。

サヤ 「ヒュウガ!リョウマ、ゴウキ!それに凛ちゃんに花陽ちゃん!?」

りんぱな 「!?」

凛父花陽父 「どこかで見覚えが……、あ!むかしこの山で娘たちが怪我をした時に介抱してくれたお姉さんか!?」

ふたりの父の会話に一同はきょとんとするなかサヤは事情を話した。それは凛と花陽が幼い頃に乗馬に来て山奥に迷い怪我をしたのだ。
しかし父親ふたりはどうすることもできない頃にサヤに出会い彼女にアースの力を分けてもらい治癒したという。

サヤ 「あの時の少女がいまのu’sなの!?」

りんぱな 「なんかおぼえているような」

ふたりが記憶をたどり思いだそうとした時だった。爆発が乗馬場にあった!

サヤ 「きゃ!?」

ヒュウガ 「お前たちは」

リョウマ 「バルバン!?」

ゴウキ 「まさかお前たちまでよみがえったのか」

ゼイハブ船長 「久しぶりだなギンガマン」

宇宙海賊バルバンのゼイハブ船長たちが目の前に立っていた。

No.99 17/03/20 18:50
自由人 

ゼイハブ以外にもシェリンダ、バットバスも姿を見せた。

ゼイハブ 「なんだ?せっかく宇宙海賊バルバンが再び地球に来てやったのに歓迎の言葉もなしか」

シェリンダ 「相変わらずギンガの森の戦士たちは無礼ね」

バットバス 「そう言うな。再びギンガの森は焼かれるのだからな」

ゼイハブ 「ギンガマンたちにやられた恨みを晴らさしてもらおうか」

リョウマ 「それは俺たちの台詞だ!!」

ゴウキ 「宇宙海賊だと」

ヒュウガ 「同じ宇宙海賊でもお前たちとアイツらはちがう!サヤは星空くんたちを避難させてくれ」

サヤ 「私も」

ヒュウガ 「星空くんはまだ真の力に目覚めてはいない。危険だ」

ヒュウガの言葉に凛や勇太たちをギンガの森へと逃がした。
彼女は思う。
若い自分があの時に与えたのは慈しむ花のアースの力である。星空凛という少女には別の力が宿ったのか。

リョウマ 「たあ!」

ゼイハブ 「なかなかやるな」

ゴウキ 「ふん!」

シェリンダ 「私が求めてるのは緑のあいつだ!」

ヒュウガ 「たあ!」

バットバス 「黒騎士!」

三人のギンガマンと三人のバルバンの戦いが始まり戦闘員がサヤたちを襲う!
凛は再び星の力を使おうとする!

凛 「星空の力!スタースカイにゃ!!」

サヤ 「星空の力ですって!」

しかし再び彼女は驚愕するのだった。凛の頭上に岩が落ちて彼女は「大」の字になって倒れた!

花陽 「凛ちゃん!?」

サヤ 「たしかに星の力だけど」

戦闘員たちが襲いサヤと凛と花陽のふたりの父、勇太も戦った!

花陽 「凛ちゃん!しっかり」

凛 「な、なんでにゃ!?」

やはりまだまだ星の力を使いこなすには修行が付け焼き刃だが凛の意地は認めたくなかった。
ギンガマン三人、バルバン三人の戦いも続いていた。

No.100 17/03/20 19:13
自由人 

その戦いを遠い銀河の果てで見ている者たちがいた。

?赤 「地球に向かいたいがこうも奴等がいたんじゃどうしようもねえ」

?青 「ザンギャックは全宇宙にいたから復活させたジャークマターもただものじゃないな」

?緑 「でも地球にはみんなの好きなモノがたくさんあるんだよね」

?黄 「まあね。カレーでしょカレーでしょ」

?桃 「カレーは皆さんお好きですから」

?銀 「みっなさぁん〜!!ふざけている場合ですか!目の前にザンギャック艦隊ですよ。デンジ星フラッシュ星の戦隊も地球に向かってバイオ星が真っ先に地球に向かったんですから〜!!」

妙にヒーローマニアな銀色の地球人らしい青年に赤い海賊服を着たふてぶてしいリーダーが突っ込む。

?赤 「うるせえ!宇宙警察も地球署が壊滅したから迂闊に手が出せねえんだ!俺たちは俺たちのやるべきことをやる!な、みんな」

?ナビィ 「やるべきこと!やるべきこと!」

?青緑黄桃 「オーっ!!」

?銀 「やるべきこと?」

?赤 「お前がさっき言った奴等を地球に向かわせるための時間稼ぎだ!!あとから俺たちも地球に迎えばいい!!」

?銀 「おお〜!ヒーローは最後にいい場面を取るんですね!よっしゃ〜!わっかりました!」

ナレーション関智一 「ここは地球から遠く離れた銀河系の彼方!星々を埋め尽くさんとするザンギャック艦隊に挑むのは赤い旗を揺らすあの宇宙海賊たちだった!!」

?赤 「ちょっと待て!連絡だ」

?銀 「マ××ラスさん!!」

ジャスミン 『宇宙海賊バルバンがギンガの森に現れたわ!』

?赤 「け!懲りねえな。だがまだ迎えねえ。そっちは頼んだぜ宇宙警察の黄色いの」

ジャスミン 『りょーかい。貸しにしとくわ』

ナレーション関智一 「ジャスミンが密かに連絡してたのはやはりやはりあの宇宙海賊だった〜!!」

?赤 「さっきからうるせえぞ!ナレーション野郎!みんなハデにいくぜ!!」

?青緑黄桃銀 「オーっ!!」

?ナビィ 「地球に着くのはまだまだ先だね」

遠い銀河系で今日も宇宙海賊は旗を揺らし戦っていた!!
彼らもまた己の正義を宇宙の波のなか貫くのだった!

?赤 「ゴーカイチェンジ!」

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