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ラブライブ!×スーパー戦隊! 歌姫スーパー戦隊大戦!!

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自由人
17/04/28 19:58(更新日時)

アニメ『ラブライブ!』と『秘密戦隊ゴレンジャー』から最新の『宇宙戦隊キュウレンジャー』までの戦隊ヒーローや悪が集いしクロスオーバーな物語!
九人の歌姫と九人のキュウレンジャー(おそらく後に追加戦士あると思いますが)が心通いし時に地球に平和が訪れる。
敵は黒十字軍から宇宙幕府ジャークマターまでがu’sと地球を襲う!
集う歌姫たち!集いし宇宙戦隊!!

物語はすでにジャークマターまでの悪の組織に地球は支配され荒廃した秋葉原や音ノ木坂学院高校からはじまりゴレンジャーをはじめとした戦隊ヒーローは行方知れず……。
はたしてどうなる!?

17/03/15 09:50 追記
u’sのライバルであるA-RIZEはゴウライジャーやゴーオンウイングス的ポジションにあたることにします。いわばライバル的追加戦士。それ故に活躍は絵里たちより遅めと思います。
そしてI.N.E.Tメガシップまで飛び宇宙まで行った絢瀬絵里、亜里沙姉妹は地球一周し再びロシアに辿り着きましたがバトルコサック謙作に出会うまでいろいろな戦隊メンバーに会う展開。先生をしていたあの戦隊やあのバカレッドの予定。

No.2435792 17/02/20 11:27(スレ作成日時)

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No.1 17/02/20 15:15
自由人0 

地球をはじめ銀河系ほぼすべての惑星は宇宙幕府ジャークマターによって征服されていた。
だが、キミはおぼえているか。赤の戦士に集い五つの色の戦士たちの伝説を……!
この物語はどこにでも女子高生九人組がライバルA-RIZEと競いながらスーパー戦隊と共に戦う物語である!

少女は走っていた。
すでに廃墟や焼け野原と化したかつてはオタクの聖地と呼ばれた秋葉原を。
少女の名は高坂穂乃果。手にはスーパーの袋。中には今日の食料となるパンやお肉、野菜、カレーなどだ。

クバル 「ククク、逃がしませんよ」

アザルド 「チームアザルド!俺様の出番だ」

ジュウオウジャーと戦ったデスガリアンの幹部たちが何故か復活し穂乃果を狙っていた。

穂乃果 「もう!しつこいよ」ハアハア ハアハア

穂乃果は思う。
何故スーパー戦隊が宇宙幕府ジャークマターに破れたのか。そして彼らはいまどこにいるのか。
子どもの頃から彼らはまさにヒーローだったのに。息を切らしながら瞳から涙が出そうになった。
しかしクバル、アザルド、メーバたちの前に矢が降り注いだ!!

クバル 「なんです!これは!?」

アザルド 「ええい!じゃまだ!」

あれは、と穂乃果は建物の上に立つ弓と矢を持つ影を見つめたがすぐさま逃げた。
逃げた穂乃果はかつて穂むらがあった自分の家を通りすぎ形を留めていた音ノ木坂学院に足早に駆けた。

ことり 「穂乃果ちゃん」

雪穂 「お姉ちゃん」

穂乃果 「あぶなかったよ。海未ちゃんが助けてくれなかったら

いつ来たのか背に矢を抱え手に弓を持った園田海未がいた。

海未 「穂乃果ひとりでは危ないと思い見守ってましたから」

穂乃果はぎゅっと彼女を抱きしめて興奮したように言う。

穂乃果 「ゴレンジャーのひとりアオレンジャーみたいだったよ」

海未 「そ、そんなことありませんよ」

ことり 「だけどスーパー戦隊さんたちはジャークマターに破れたとか」

悲しむことりや生徒の保護者たち。海未や穂乃果の両親も例外ではない。

穂乃果 「ほ、ほらみんな。UTX学園から食料を分けてもらったよ!」

ことり 「そうだね!」

海未 「UTXの方にも悪の組織が向かっているとか」

地球の危機は迫っていた。

No.2 17/02/20 19:34
自由人 

UTX学園にも悪の手は迫っていた。

ヤバイバ 「まったく人間て奴は懲りねえな」

ツエツエ 「私たちが生きてるのを忘れるなんてね」

彼らはかつて百獣戦隊ガオレンジャーと戦い最終決戦の最中逃げておりいま再び人類の前に現れたのだ!

ツバサ 「ガオレンジャーが倒したんじゃないの」

英玲奈 「奴等はヤバイバにツエツエだ」

あんじゅ 「せっかく穂乃果ちゃんを逃がしたのに!あ!?あれは」

ツバサ 「鳥だ」

ツエツエ 「飛行機か!?」

? 「タアーッ!」

ヤバイバとツエツエの顔に剣が走り傷をつけて空から現れたのは!?

ガオイエロー 「孤高の荒鷲!ガオイエロー!久しぶりだなヤバイバにツエツエ!」

A-RIZE 「ガオイエロー!?」

ガオイエローがUTX学園の前に現れ剣を構えてヤバイバたちを迎え撃つ!

ヤバイバ 「奴等は全滅したんじゃねえのかよ」

ツエツエ 「そんなことより戦うんだよ!ばか」

ガオイエロー 「相変わらずバカやってんな」

孤高の荒鷲が生きていたことにA-RIZEやUTX学園から歓声があがった。
その歓声は音ノ木坂学院まで聞こえた。

穂乃果 「ん?なんか聞こえた」

ことり 「穂乃果ちゃんはジューマンじゃないでしょう?」

雪穂 「むしろ姉はまんじゅうですから」

海未 「プッ」

穂乃果 「あ!海未ちゃん笑った!ひどい」

海未 「でも絵里や真姫たちはどこにいったのでしょう」

実は宇宙幕府ジャークマターが地球侵略をした日は秋葉原でA-RIZEや他のスクールアイドルと共にイベントをする日だった。
穂乃果たちは運よく音ノ木坂学院まで避難することはできたが絵里や真姫たちは行方がわからなかった。

No.3 17/02/21 05:16
自由人 

それにしても他のみんなはどこに行ったのか。穂乃果はあんパンを頬張る。

穂乃果 「あんパンのあんこ食べる?」

海未 「なんであんパンを選んだんですか」

ことり 「それにしても他のみんなはどこにいるのかな」

穂乃果 「真姫ちゃんはたぶんデンジマンの敵に捕まってるんじゃないかな?」

ことうみゆき 「なんで?」

穂乃果 「だって歌にあるじゃん。ヴェェダァァの一味〜♪」

海未 「こほん。正しくはベーダーの一味、ですね」

穂乃果 「真姫ちゃんにはじめてあった時にヴェェて」

ことり 「ヴェェ?」

海未や雪穂は頭を抱えていた。こんなことでは自分たちは生き残ることさえむずかしいのではと。

海未 「なんでもデンジ星、バイオ星、フラッシュ星の戦隊そしてかつて地球に来た宇宙海賊たちも行方不明らしいですよ」

穂乃果 「宇宙海賊?ツンデレな海賊さんたちだね」

ことり 「ジュウオウジャーさんたちと一度だけ共に戦ったんだとか」

海賊戦隊など宇宙を故郷や舞台にしていた戦隊たちさえもいまは行方不明でありジャークマターの脅威は宇宙に伝わっていた。
その頃、真姫は実はあるところにいた。

真姫 「お父さんの病院から言伝てに来た時にこんな目に遭うなんて」イミワカンナイ

巽博士 「すまないね。ウチの兄弟たちもいまは散り散りになっちゃってね」

真姫は父の知り合いで巽博士、そう救急戦隊ゴーゴーファイブを創設した巽兄弟の父親であり支援者であったあの人物である。マイク真木ではない!!

巽博士 「さいわい基地の地下に潜れたから安心だと思う」

真姫 「ジャークマターが来なかったら秋葉原に戻るはずだったのにもう」

真姫はにこや他の仲間たちを心配したがいつここもジャークマターたちに知れるかわからなかった。

No.4 17/02/21 09:38
自由人 

巽博士は真姫と共に基地の地下に降りるとそこにはかつて地球を守った99マシンたちが眠るようにいた。

巽博士 「かつての戦いからようやく修復したがいつ災魔一族に狙われるかわからないからな」

真姫 「災魔一族?」

1999年に災魔一族が地球を支配しようとした戦いが巽博士の子息たち五兄弟が戦いや人々を救出や救助をしたという。
真姫も両親や病院関係者からゴーゴーファイブの活躍は昔ばなしのように聞いていたが本当だったんだとまじまじと見つめた。

? 「巽博士、まだ出られないんですか」

巽博士 「ライナーボーイ、はやる気持ちはわかるがいまはまだ反撃の時ではないんじゃ」

ライナーボーイ 「マトイたちは何をやってるんだ」

見ると新幹線型のメカが各部を輝かせながら子どものように駄々をこねているようで彼女はにこを少しだけ思い出した。

真姫 「にこちゃんみたい」

しかしにこや他のみんなも気がかりであった。
凛と花陽は互いの自宅が近いこともありそれぞれの親と共にひとつにかたまっていたが学校には行きたくても行けなかった。

凛 「かよちんたちはあたしが守るにゃ」

花陽 「りんちゃん」

凛父 「おー」

花陽父 「娘は悪の手に渡すわけにはいかない」

凛母 「凛の背後から言ってもね」

花陽母 「ちょっとなさけない」

しかし何者かの足音が近づいていた。

凛 「!?」

花陽 「タスケテ……」

? 「安心してください。地球署のものだ」

凛 「宇宙警察の地球署!?」

花陽 「デカレンジャーさん?」

ジャスミン 「イエス、まあそうなところね」

ジャスミンはニコリとしながら相変わらず変な言葉遣いをしながら凛や花陽たちを保護した。

花陽 「音ノ木坂の方はどうなってます?」

ジャスミン 「あそことUTX学園は奴等に狙われているわ。ガオイエローがUTXに向かったはずだけど」

実は地球署のデカベースもまた本来は署があった場所から残骸が少しあったがデカベースがやられたかどうかはわからなかった。
たまたまジャスミンはパトロール中だったために可能な限り生存者を集め保護していた。

凛 「穂乃果ちゃんだいじょうぶかにゃ」

No.5 17/02/21 13:41
自由人 

ジャスミン 「こちらジャスミン、小泉一家と星空一家を保護したわ」

? 「了解。気をつけろよ」

ジャスミン 「わかってる」

エージェント・アブレラ 「何がわかったのですかね」

ジャスミン 「アブレラ!?あなたまで生き返ったの!」

エージェント・アブレラ 「ええ。宇宙海賊ザンギャックの方々と共に復活させていただきました。くらえ」

ジャスミン 「きゃ!?エマージェンシー、デカレンジャー!」

りんぱな 「きゃあ!?」

デカイエロー 「よからぬ悪を追い倒す!!デカイエロー!」

まばゆい輝きと共にジャスミンはデカイエローに変身しアブレラたちに向かう。

凛 「スゴい」

花陽 「う、うん」

デカイエロー 「アブレラ!あなたをよみがえらせたのは何者!?」

アブレラ 「素直に言うわけありませんか」

ふたりの戦いを見守る星空一家と小泉一家。そこを襲う幾多の戦隊を敵にした戦闘員たち。

戦闘員 「捕まえろ」

戦闘員 「イイイ!!」

? 「ふん!手出しはさせん!」

りんぱな 「!?」

ゴウキ 「ギンガの森から駆けつけてみればムチャをする!地球署は」

凛父 「ギンガの森の戦士?むかし絵本で聞いたことあるぞ」

ゴウキ 「ギンガ転生!!ギンガブルー!ゴウキ!!」

花陽父 「あの物語はほんとだったのか」

ギンガブルー 「デカイエロー、そいつは相手にするな!!」

デカイエロー 「了解!」

デカイエローはアブレラを退き花陽たちのもとに戻りギンガブルーが星の力を使いアブレラたちから彼女たちと共に何処かへ行方を眩ました。

アブレラ 「ええい!どこへ行った!?」

エンター 「サバサバ〜♪慌てないことです。ミスターアブレラ」

アブレラ 「若造が」

アブレラはエンターの姿に唾を吐きたい思いがしたが堪えた。

No.6 17/02/21 17:26
自由人 

その頃にこはバイオマンの敵である新帝国ギアに捕まっていた。
彼女は闇の内に囚われていた。

にこ 「こら!出しなさい!宇宙ナンバーアイドルu’sの矢澤にこさまよ!にこ!にこに〜♪にこに〜♪」

モンスター 「カワイイ……❤」

にこ 「うわ!?義太夫!?」

モンスター 「ちがう〜!!ストロング金剛だ」

メイスン 「なにをふざけているんだモンスター?とっととそいつを改造し洗脳しろ」

ファラ 「貴様のひとのよさもそこまでいくとバカが何個ついても変わらんな」

モンスター 「ぐぐっ。矢澤にことやらお前は新帝国ギアのマグネ戦士ギアマーク25となるのだ」

にこ 「な!?悪の戦士になるわけないじゃない。ふざけないでよ」

メイスン 「すでに貴様の妹たちは洗脳したんだが」ニヤリ

ファラ 「現れよ!新戦士ギア軍団」

黒い姿に身を包み頭に洗脳装置をつけられたにこの妹や弟であるこころ、ここあ、虎太郎が生気のない瞳で姉を見つめていた。

にこ 「こころ!ここあ!虎太郎!!」

しかし彼女たちは姉の声に反応しなかった。代わりにメイスンたちの声に反応し悪しき戦士へと変わるのだった。

メイスン 「お前もこうなるのだ。フハハ」

こころたちは何か電撃を迸りながらマグネ戦士へと姿を変えた。

こころ 「マグネ戦士ハートです」

ここあ 「同じくマグネ戦士ブラック」

虎太郎 「マグネせんしタイガー」

にこ 「な!?あんたたち!許さないわよ」

メイスン 「そのような気持ちはギアに捧げれば忘れるさ」

モンスター 「……ぐ」

モンスターがスイッチを入れた瞬間ににこの記憶は愛しい妹や弟たちの顔や穂乃果たちの顔と重なりながら電撃の痛みと共に頭に付けられた洗脳装置が彼女の記憶を消していった……。

にこ 「うわあああん!?」

No.7 17/02/22 12:26
自由人 

希 「故郷のひとつ大阪から帰ってきた途端になんでジャークマターに地球は支配されとんねん」

希は関西にいるスクールアイドルについ先日メールを通じイベントのために呼びかけに行っており秋葉原や音ノ木坂に帰ってきた頃には地球全土は宇宙幕府に支配されなんとか自宅まで帰ってきたが見つかるのは時間の問題だった。

希 「メールやラインは届くんやろうか」

自宅にある食料や避難用の衣服や下着、水などをリュックを背負いながらマンションを出たがどこへ逃げればいいのか。
しかし希のスピリチュアルはなにかを察していた。
“ウチを助けてくれるヒーローはきっとおる”
カードは太陽を指し示していた。

戦闘員軍団 「イイイ!!」

希 「見つかってもうたやん!!カードはんの嘘つき!」

戦闘員 「お前も悪の軍団になるんだ」

希 「そんなんなるかいな!東條希、必殺のワシワシMAX!!」ワシワシ!

戦闘員 「な、なんだ!?この攻撃は!」

戦闘員 「かかれ!!」

戦闘員たちがアリのように群がりさすがの希も女の子らしい悲鳴を上げてきっとイケメンのヒーローが助けてくれるはずだった!!

希 「きゃあ〜!!」ウチ カワイイヤン

? 「どすこい!どすこい!」

戦闘員軍団 「うわ〜!?お、お前は!?」

キレンジャー 「ゴレンジャーきっての力持ちのキレンジャーとはオイラのことばい!」

希 「」キョトン

キレンジャー 「さあお嬢はん逃げなはれ」

希 「イケメンちゃうやん!」

ジェットオウル 「おらおら!!」

希 「」キョトン

ジェットオウル 「いいから逃げるんだ」

希 「なんでウチに助けに来るヒーローは黄色なん!!きゃあ〜!!」

タイムイエロー 「ホナミさんかと思ったがちがうらしい。未来から来たのに!!」

希 「また黄色やん。しかもみんな体型似てなくない?」

キレンジャー 「久しぶりばいジェットオウルにタイムイエロー」

ジェットオウル 「キレンジャー先輩、無事だったんだ」

タイムイエロー 「おう!久しぶりだな」

希 「似た者同士なん?」

希は本人の意に添わないがキレンジャーをはじめとした黄色の戦士たちに助けられた。

No.8 17/02/22 17:12
自由人 

そしてu’sのもうひとりのサブリーダーでもある絢瀬絵里はロシアから妹と日本に帰ろうとした日にジャークマターたち悪の組織の襲撃に遭い彼女たちはロシアからは脱出したもののいまは命からがらフランスまで逃げていた。

絵里 「フランスまでやられるなんて」

亜里沙 「おばあさまは大丈夫かな」

絵里 「わからないわ」

そこへ現れるエゴスフランス支部の戦闘員たち。

戦闘員 「イイイ!!」

絵里 「ま、待ちなさい!あたしはどうなってもいいからあたしも逃がしなさい!」

亜里沙 「」コケッ!

亜里沙 「お姉さん!!」

戦闘員 「なにをわけのわからんことをやれい!」

戦闘員 「イイイ!」

戦闘員が襲いかかろうとした時だった。

? 「ふ、彼女たちの相手をするよりこの俺を相手にしてもらおうか!」

戦闘員 「き、貴様は!?」

京介 「とお!!」

二枚目のイケメンキザ男は青い仮面をした青の戦士に姿を変えフラメンコダンスのしなやかな舞いで名乗った。

バトルフランス 「この俺を忘れたかエゴス!バトルフランス!」

戦闘員 「おのれ!!」

バトルフランス 「サーベル!」

サーベルを出してフェンシングで戦闘員を倒していくのだった。
戦闘員たちは隊長を残しやられ絵里と亜里沙は救われた。

京介 「大丈夫かい。そこのお人形みたいなお嬢さん」

えりあり 「」//////

京介 「いやそっちのちいさいお嬢さんの方だけだが」

絵里 「なぜ?」

京介 「先ほどの戦闘員とのやり取りを見てお姉さんは少しポンコツかと、失礼」

絵里 「」

亜里沙 「お嬢さんなんて」

絢瀬姉妹はバトルフランス志田京介に救われたが日本にいつ帰れるのか。
ジャークマターたちの地球侵略によりスーパー戦隊は散り散りになりいまはレジスタンスとなっていた!

No.9 17/02/23 07:15
自由人 

再び音ノ木坂の穂乃果たちである。
いそいそと穂乃果はカバンに入れたあるモノを見てニンマリしていた。

穂乃果 「」ドキドキ

海未 「どうしました」

穂乃果 「ナンデモナイノヨ」

ことり 「あたしのまねしてる」

ふたりは怪しみました。穂乃果はカバンに入れてあるモノを見て頬を赤く染めていました。

穂乃果 「」テレテレ

海未 「なんなんですか!さっきからカバンに何を入れてるんですか」

力づくで海未はカバンにあるモノを出してことりは声をあげた。

ことり 「パン?デンジパン?」

穂乃果 「ああ〜!?ほのかの」

海未 「デンジパン?むかし聞いたことがあります。そのむかしデンジパンというとても美味しいパンがあるというのを聞きました」

穂乃果 「ほのかの」

ことりは海未から取り穂乃果に渡した。

穂乃果 「まさにこれは伝説のパンだよ」

海未 「いったいどうしたのです」

穂乃果 「あのね、UTX学園から帰る途中で顔の濃いおじさんが分けてくれたの」

ことうみ 「顔の濃いおじさん?」

海未 「それは青海大五郎さんではなかったですか」

穂乃果 「?」

海未 「デンジパンのひとりの青海大五郎です!顔が濃くて宇宙警察のギャバン隊長に似ている人ですよ!」

熱く語る海未に穂乃果たちはじりじりと後ずさる。

穂乃果 「あ、熱い」

ことり 「海未ちゃん昭和生まれみたいだよ」

海未 「平成ですよ!それよりその人にパンを分けてもらったんですよね」

穂乃果 「うん」

海未 「ちゃんと礼は言いましたか」

穂乃果 「言ったよ!だけどデンジパンはあげないよ」ドサドサ

ことうみゆき 「あ」

カバンの中からそれこそ音乃木坂学院に避難している子どもたちに分けらるくらいの量はあった。

海未 「どれだけ独り占めするつもりですか」

穂乃果 「」(/≧◇≦\)

この時音ノ木坂学院はまだ悪の手は伸びていなかった。
しかし悪の手はじわりじわりと近づいていた。

にこ 「覚悟しなさいu’s」

こころ 「我らマグネ戦士軍団が」

ここあ 「征服する」

虎太郎 「オトノキザカ」

No.10 17/02/23 09:49
自由人 

海未 「デンジマンのデンジマン、有名なパンですよ」

穂乃果 「ほお。海未ちゃん物知りだね」

ことり 「みんな喜んでる」

子ども 「おいしい」

親 「うむ。むかし食べたことあるかもな」

海未 「しかし独り占めはダメですよ」メッ

穂乃果 「冗談だよ」

にこ 「相変わらずバカやってるわね」

ことり 「この声は!?」

ほのことうみ 「矢澤尾澤ゴゴにこ(ちゃん!!!)」

にこ 「いろいろな名前が混ざりすぎ!!」

雪穂 「矢澤先輩!それに妹や弟さんたち!」

にこ 「まったく学校まで来てみればこの有り様ね」フン

穂乃果 「にこちゃんにこころちゃんたちもデンジパン食べる」

こころ 「」コク

しかし矢澤にこ姉妹たちはすでに新帝国ギアに洗脳されていることを穂乃果たちは知らない。

海未 「?」

ことり 「どうかしたの」

いえ、と海未は不穏な何かを感じていたがわかるわけはなかった。
にこたちは洗脳されながらいまはまだ動く時ではなかった。すでに彼女たちの本来の意識は失われていた。
太陽も落ち学校にいる穂乃果たちもつかれていた。

穂乃果 「絵里ちゃんたち無事かな」

ことり 「ロシアも悪の組織の攻撃を受けたらしいとラジオが言ってたね」📻

ラジオ 『全世界の皆さん……ガガガ……宇宙…幕府…ジャーク…マターにより……各国の軍隊は…なす術なく全滅したと……ロシア、フランス、イギリス、アメリカ、中国、オーストラリア……日本……』

海未 「スーパー戦隊の人たちや組織もいまはバラバラになったようですしね」

にこ 「」ニヤリ

? 「あれは、あの子たちは……もしや」

音ノ木坂学院にひとり謎の女性がひそかに潜伏していた。

にこ 「ほ〜の〜か〜」ギュッ

穂乃果 「に、にこちゃん?な、なに」

にこに抱き締めがいつもより強いとふと思った時だ。彼女たちはマグネ戦士に変身した。
バリバリ!⚡

にこ 「お前たちを生かしてはおけない!」

こころ 「我らマグネ戦士!!」

ここあ 「この学校は我らギアがいただく!」

虎太郎 「ガッコウ」

穂乃果 「い、いたいよ!」

海未 「穂乃果っ!?」

No.11 17/02/23 14:55
自由人 

穂乃果 「や、やめてにこちゃん……」

にこ 「ギアに逆らう者は容赦しない」

マグネ戦士と化したにこに首を締められた穂乃果は血の気を失いはじめまた海未たちもこころたちマグネ戦士に襲われていた。

こころ 「ギアの配下になるのです」

海未 「こころちゃん」

ここあ 「なるのです」

ことり 「ここあちゃん」

虎太郎 「ギア」

雪穂 「いや〜!!」

穂乃果母 「穂乃果!!」

彼女の叫びが体育館に響いた時だった。
瞬間、何処からか矢が風のように飛びこころたちの頭にあたり倒れた。

こころ 「う」

? 「そこの少女!頭を下げろ!!」

矢がにこの頭にあたりにこの頭に洗脳装置の乱れが脳内に入り悶えた。

にこ 「ぎゃああ〜!?」

ジュン 「やはりギアめ。洗脳していたか」

海未 「あ、あなたは!?」

ジュン 「バイオマン!」

バイオマンのかけ声と共に頭部のメカが輝きながら名乗る。

イエローフォー 「イエローフォー!マグネ戦士!」

穂乃果 「けほけほ!だめだよ、にこちゃんたちなんだから」

イエローフォー 「わかっているわ」

弓矢を武器として使い時代劇のように剣や盾のように使いまるで峰打ちするようにこころたちを倒していく。

にこ 「く!?よくも私の妹たちを!」

イエローフォー 「待ちなさい!」

イエローフォーが慌て追うのを海未に介抱された穂乃果たちも追う。

モンスター 「久しぶりだなイエローフォー」

穂乃果 「え、エロ本?」

海未 「イエローフォーです!失礼ですね」

キョトンとする穂乃果を無視しイエローフォーとモンスターはぶつかり合う。

イエローフォー 「一度倒したはずなのに!」

モンスター 「うわははは!悪は何度でもよみがえるのだ!」

にこ 「モンスターさまに手出しさせない」

ことり 「にこちゃん!」

にこ 「私はマグネ戦士マーク25だ!」

にこは銃を放ちことりたちは怯えた。

ことり 「きゃあ」

No.12 17/02/24 05:35
自由人 

穂乃果 「にこちゃん!そんなグレート義太夫のいうこと聞いちゃだめ!」

ことり 「パパイヤ鈴木だよ」

モンスター 「ストロング金剛だ!!お前ら」

にこ 「ここは引きましょう。モンスターさま」

モンスターはムキになりながらもにこと共に何処かへ消えていった。

穂乃果 「にこちゃん」

イエローフォー 「逃がしたか。しかもひとりはまだ洗脳されたまま」

イエローフォーは変身を解いたところへピーポがぎこちなくやってきた。

ピーポ 「ジュン!」

ジュン 「ピーポ、ギアに洗脳された子どもたちがいるわ。助けてあげて」

ピーポは頷くと洗脳解除装置をこころたちに使った。彼女たちは苦しんでいた。

穂乃果 「ロボットさん助かるの」

ピーポ 「まかせてほしい」

海未 「こころちゃんたちを洗脳するなんて卑劣です」

ジュン 「他のみんなはまだ来てないのか」

ピーポ 「ガオイエロー鷲尾岳がUTX学園にいるはずだ」

ジュンは頷く。
こころたちは洗脳解除装置を外されしばらく眠りについていたが目を覚ました。

こころ 「ここはどこですか……」

ここあ 「ん」

虎太郎 「みゅ〜ず?」

ことり 「鼻を噛もうね虎太郎くん」

チーン、と鼻を噛む音がしたがこころたちは姉がいないことに気づいた。

こころ 「お姉さまは?」

海未 「彼女はギアという……」

ジュン 「私が明日になったら探してあげるから今日はごはんを食べて寝なさい」

海未はジュンが本当のことを言わない優しさがなんとなくわかった。
スヤスヤと眠るこころたちをよそに穂乃果たちはジュンとピーポから事情を聞いた。
ピーポはバイオ星からジャークマターの地球征服に気づき急遽デンジ星やフラッシュ星たちの同志と共に地球に向かったが襲撃に遭い仲間と再会するはずができなかった。
かろうじてジュンとは再会できたが他の仲間とは連絡はつかなかったのだ。

ピーポ 「他の戦隊も各地で戦っているとバイオドラゴンに通信があった」

ジュン 「そうか」

海未 「ですがにこやあの幹部は穂乃果を狙ったように思いますが」

穂乃果 「」キョトン

穂乃果 「いやいやそれはないよ。ふつうの女の子だよ?」

No.13 17/02/24 06:14
自由人 

穂乃果 「希ちゃんや絵里ちゃんたちはどこにいるのかな」

ことり 「無事とは思うけど」

海未 「絵里はロシアのスクールアイドルへの交渉を亜里沙と共に向かったはずですが」

ほのこと 「あんがい日本とは反対の方向にいたりして」アハハ

ほのことうみ 「……ありえる(ますね)」

その頃、絵里と亜里沙はフランスから何故かケニアにいた。

絵里 「あ、暑いわ」

亜里沙 「バトルフランスさんから言伝てをバトルケニアに伝えるためですよ」

絵里 「なんでどこかのバラエティ番組みたいなことしないとならないの」

亜里沙 「『世界の果ての国にスーパー戦隊がひとり』だね」

絵里 「嬉しそうに言わないでよ」シクシク

ふたりはバトルフランスが手配した飛行機でケニアに来ているがバトルケニアらしいひとは見つかるわけがなかった。

絵里 「日本に帰りたい」シクシク

亜里沙 「はあ」

とりあえず今日は宿を取ることにして休んだ。
亜里沙も雪穂が心配だったが気丈な彼女だった。
再び日本の穂乃果たち。

穂乃果 「にこちゃんを洗脳から取り返さないと」

海未 「やさしいですね穂乃果」

穂乃果 「にこちゃんのあのちっこい手で首をしめられた痛みは忘れないよ」

海未 「洗脳されてるんですよ。それより何をつくってるんですか」

穂乃果はパンをつくっているようで生地をこねているようだった。

穂乃果 「デンジパンに対抗してほのかパンだよ」

ことり 「ほのかパン?」

穂乃果 「和菓子はつくれないけどパンをいつかつくってみんなを笑顔にしたいんだよ」

ことうみ 「いい子」

ジュン 「デンジパンというのは青海さんに会ったのか」

ジュンがやって来てたずねた。

穂乃果 「うん。顔が濃いひとだったけどどこかに行っちゃったよ」

ジュン 「そうか」

穂乃果の話によるとあちこちに現れているらしいとだけわかった。

No.14 17/02/24 07:25
自由人 

希はキレンジャー大岩大太、イエローオウル大石雷太、タイムイエロードモンに保護されていた。
イケメンやないしとやや不満はあったが、大岩によってカレーを振る舞われた。

大岩 「まあまあカレーを食べんしゃい」

希 「お野菜がいっぱいや」

雷太 「ウチの無農薬栽培でつくったモノがたくさんだからですよ」

雷太はひとのいい笑顔を見せながら希にウインクした。

希 「(く、口説かれてんのウチ?)」

ドモン 「うおおお20世紀いや21世紀のカレーおいしいぜ!」

大岩 「なにをひとりで食うとるんじゃ後輩!」

大岩にドモンはどつかれカレーが口から出た。さらに雷太も叱る。

雷太 「まったく食べ物を無駄にしたら怒るで」

希 「美味しい(ていうかどつくからあかんねん)」

江戸川 「まあまあお嬢さんが呆れてるじゃないかキ」

大岩 「マスター勘弁ばい」

雷太 「他の戦隊とは連絡がつきましたか」

江戸川 「バイオドラゴンが日本の山中に潜伏してるらしいが他はわからん」

希は江戸川の渋く愛嬌あの表情にカレーの味を忘れていた。
ドモンもまた呟く。

ドモン 「竜也のヤツもどこいったんだか」

希 「竜也?」

ドモン 「ああ、ウチのところのレッドなんだがどこにいるかわかんないだ」

江戸川 「浅見グループはいまはほぼ存在しないからな。我々も探してはいるが」

タイムレンジャー。
希が生まれてまもない頃に活躍したスーパー戦隊と言われている。現代人がふたり、未来人が四人という戦隊と耳にしたことはあった。
熾烈な戦いの後にタイムレッドをつとめた青年は市井のなかに姿を消したという。
ちなみにドモンは現代人であったホナミという女性との間に一児をもうけたが未来へ帰っていったがジャークマター侵略を察知し他の三人と共に2017年の現代へ戻ってきた。

ドモン 「ホナミさんに会いたいぜ」グスッ

江戸川 「なあに会えるさ」

希 「ええ話やな」

ドモンと希はカレーを大いに食べた。

No.15 17/02/24 11:12
自由人 

モンスター 「マグネ戦士にこはかわいい❤」

にこ 「そんな?ニコニー!ニコニー!」

キャンデリラ 「ふん、なにいってるの。かわいいのはこのあたしよ❤」

ラッキューロ 「その通りです!」

モンスター 「デーボス軍」

メイスン 「ふん。寝返る奴等は信用できんな」

キャンデリラ・ラッキューロ 「(ヤバいかも)」

ドクターマン 「まあ、いいではないか。バイオドラゴンは山中で動けない。他の戦隊も地球中で散り散りという」

モンスター 「は」

にこ 「(うう、あたしはどうなっちゃうの。穂乃果や海未たちを傷つけちゃった……)」

にこは洗脳された意識の内でわずかに残る理性と心で後悔とみんなのもとに戻りたい気持ちでいっぱいだった。

キャンデリラ 「マグネ戦士ね」

ラッキューロ 「ちいさい後輩みたいね」

にこ 「(ぬ、ぬわんであんたたちの後輩なのよ!?)」

にこはキョウリュウジャーと彼女たちのいきさつを知らない。
キャンデリラたちは洗脳や人質にされた人たちを助けようとしていたがチャンスはまだなかった。
穂乃果たちの学校では。

穂乃果 「できた!ほのかパンだよ。こころちゃんたち食べてみて」ハイ

こころ 「」モグモグ

ここあ 「」モグモグ

虎太郎 「」モグモグ

穂乃果 「おいしい?」

こころ 「ご、ごめんなさい!穂乃果さんにみなさん!あたし……」

ここあ 「あたしたち……うわ〜ん!!」

虎太郎 「ゴメンなさい……」

海未 「あわわ」

ことり 「泣いちゃダメだよ。助かったんだよ」

穂乃果たちは慌て慰めた。しかし洗脳されて姉の友達やなにも知らない人たちに危害を加えたことがこころたち子どもたちには心の傷になった。

ピーポ 「キミたちは悪くない。悪いのはギアだ」

ジュン 「そうだ。私たちもむかし辛い戦いをしたが未来にキミたちがいて守れるんだ」

穂乃果はジュンの言葉にむかしの戦いは知らないが歴史の積み重ねのようなものを感じて胸に感動するものがあった。
あたしもこんなスクールアイドルになりたい、と。

海未 「穂乃果ひとついいですか」

穂乃果 「?」

海未 「ほのかパンに味がないです」

穂乃果 「」

No.16 17/02/24 14:04
自由人 

穂乃果 「ほ、ほんとだ!?味がないよ!これも黒十字軍やジャークマターのしわざ!?」

ジュン 「味つけくらいはしたか」

穂乃果 「……してない!だってパンははじめてつくったもの!」

海未 「アホですか!いくらなんでも味をつけるくらい考えなさい!」

穂乃果はえぐえぐしながらパンの木地をこねてつくったんだよといいわけしていたがその様子は学校に避難しているひとたちに笑みを与えていた。
しかし本人は気づかない。自らが秘めているであろう未知なる魅力に……。

海未 「やれやれです。そういえば理事長の姿がみえませんね」

ことり 「自宅にはいなかったよ?ジャークマターが地球侵略前には」

海未は思う。
理事長にも困ったものだ。学校は廃校の危機になるわ地球の危機にもいない。ある意味、さすがことりの母と表現すべきか。

海未 「ことりの母親ですからね」

ことり 「ひどいよ?その言い方」

海未 「す、すみません」

ジュンとピーポはどうにか音ノ木坂にいる民間人は保護をしたがいずれ悪の組織は総攻撃をしてくるのは確実だった。
しかしバイオドラゴンはまだ山中であり修復中である。他の仲間たちの場所や生存も不明だった。
再び希。

希 「ごちそうさま」

江戸川 「いやいやいっぱい食べたね」

希 「だって自宅からどこをどう逃げたかわからへんくらい逃げたんやん」

大岩 「まあそこをわしが救ったんじゃ」

雷太 「先輩が無事なのを知って駆けつけた」

ドモン 「しかしゴレンジャーは江戸川総司令とキレンジャー先輩以外はどうした?」

江戸川 「……イーグル各支部も壊滅的被害を受けたのは黒十字軍とザンギャック襲撃以来じゃ」

江戸川の顔には苦渋の表情があった。
そこへスナック・ゴンの扉を開ける者たちがいた。

アスカ 「マホロ大丈夫か」

マホロ 「ええ」

希 「!?子持ちさん!」

アスカ 「江戸川総司令!」

江戸川 「おお!?アスカくん。久しぶりだな」

マホロ 「アナザーアースもジャークマターの襲撃に遭ってしまって……」

ふたりは子どもの手を握りながら泣く泣く事情を話すのを希はきょとんとしながら聞いていた。

希 「(また黄色かな?このひとも)」

No.17 17/02/24 19:55
自由人 

そして真姫。巽博士からはなんとかせなければと言われていたが。

真姫 「ここ海の上ですよね」イミワカンナイ

巽博士 「むっ、臨海開発の折りにつくったんだから仕方あるまい」

時に1999年湾岸開発の折りである。ベイブリッジからも救急戦隊の基地は見えるのだ(この番組はフィクションです)。

真姫 「敵から襲撃はいまのところ受けてないから安心といえば安心」カミノケクルクル

巽博士 「ふむ。よかったらワシと一緒にならないか」

真姫 「お断りします。お父さん、巽博士がビーチボーイズの頃のへんな人になってると平和になったら伝えましょう」メールホゾン📩

巽博士 「しかしいつ災魔一族に襲われるかわからないな」

ライナーボーイ 「ボクたちメカはなんとか長い月日で修復されたけど」

巽博士 「うむ」

真姫 「巽博士……」

しかし基地が突然揺れだした!!

巽博士 「な、なんだ!?」

ライナーボーイ 「災魔一族!?」

真姫 「え!」

再び希。

希 「アスカさんにマホロちゃんは地球人ちゃうんやな」

アスカ 「地球がその昔ふたつに分かれたダイノアースから来たんだ」

マホロ 「しかしダイノアースも宇宙幕府ジャークマターに襲われた」

アスカ 「くそ」

ドモン 「まあ悔しがるのはわかるがいまはどうすることもできないな」ウーム

江戸川 「しかし爆竜戦隊の他のメンバーや爆竜たちはどうした」

アスカ 「こちらに来る際にティラノたちとははぐれてしまいました」

希 「(カッコイイけどマホロさんのダンナさんやねんな)」

希はめずらしく一目惚れに近い気持ちを抱いていた。

雷太 「希ちゃん」

ドモン 「相手にされてないなセンパイ」

雷太 「」ガクッ

No.18 17/02/25 12:50
自由人 

再び真姫たち。

ディーナス 「久しぶりね巽博士」

巽博士 「ディーナス!?バカなお前はやられたはずではないのか」

ディーナス 「ウフフ、その答えを知る前に死ぬことになるのよ!」

? 「そうはさせないわ!」

ディーナスや戦闘員の前に火花や爆発が散る!!

巽博士 「き、キミは!?速瀬くん!!」

速瀬 「お久しぶりです巽博士、それにディーナス!災魔一族」

ディーナス 「ち、巽兄弟かと思えばいつも出てきたじゃじゃ馬娘か」

速瀬 「失礼ね!あんたバカ!!」

真姫 「?」ミヤムーサン?

速瀬 「とにかく巽博士と基地は私が守ってみせる!」

真姫 「み、宮村優子さん?声優の?」

速瀬 「ちがうわよ!!」

巽博士 「しかし速瀬くん。キミのその装備は!?」

速瀬 「ジークジャンヌの装備を通常でも使えるようにある青年が力を貸してくれました」

ニコリとしながらその装備はかつてのシティガーディアンズやメタルヒーローを彷彿させるものだった。

速瀬 「だけどまだジークジャンヌへの変身はできませんが訓練は積みましたから。とおっ!」

ディーナス 「くっ!人間ごときが!!」

変身できないというわりに幹部や戦闘員相手に戦う速瀬の姿に真姫はスゴいとつぶやく。
その頃、凛と花陽たちはゴウキとジャスミンに保護されギンガの森付近にいた。

凛 「森だにゃ」

花陽 「山の空気だ」

ゴウキ 「ここなら宇宙海賊バルバンやアブレラたちも来ないだろう」

ジャスミン 「どうかしら。アイツしつこいから」

ギンガの森周辺は雄大な自然に囲まれ都心部に比べたら被害は少ないようだった。

No.19 17/02/26 07:30
自由人 

凛 「山にゃあ〜!森にゃあ〜!」

花陽 「凛ちゃんは山登りは苦手だけど自然に囲まれると男の子みたいね。うふふ」

凛 「女の子にゃあ」

ゴウキは民間人をギンガの森へ避難させジャスミンは警戒していた。
そこへ現れたのはぼろぼろになった男だった。

男 「た、助けてくれ……」

凛 「たいへんにゃあ!だいじょうぶかにゃ」

花陽 「傷だらけです。救急箱はありますから」

男 「助かります。なんてな!」

男 「フハハ、こうも簡単に人質が取れるなんてあまいな人間は!」

ゴウキ 「お前は!?」

ジャスミン 「!」

エンター 「むかしの戦いで人間のデータを取っていたのが役に立つとは思いませんでした」

? 「ふんふ〜ん♪樹液♪樹液♪オレの名前はミスター樹液♪」

ゴウキ 「ろ、ロボット!?」

ジャスミン 「どこかで見たような」

J 「オレの名前はビート・J・スタッグ!この辺の樹液はオレのモノだ!」

ゴウキ・ジャスミン 「」コケッ!

エンター 「く、こんなところで何をしている!バディロイド」

J 「何度も言わすな!この辺の樹液はオレのモノだ!」

ジャスミン 「あなたはたしか特命部の……」

J 「みなまで言うな!レッツ!モーフィン!」

凛たちの前でバディロイドは銀色の戦士に姿を変えた。

エンター 「スタッグバスター!?」

りんぱな 「むしさんが戦士になっちゃった!?」

ゴウキ 「あれは」

ジャスミン 「特命部と共に戦ったバディロイドの一体のビート・J・スタッグまたの名をスタッグバスター」

ジャスミンは地球署のデータベースに記録されていたメモリを思い出していた。
スタッグバスターとエンターはぶつかりあう。

No.20 17/02/26 11:02
自由人 

凛たちがギンガの森付近にいる頃、海未は学院の弓道場にいて矢を放っていた。
しかし矢の中心を射ることはなかなかできなかった。

海未 「……」ハア

穂乃果 「真ん中にあたらないなんて」
ことり 「めずらしい。みんなのことが心配なんだよ」

穂乃果は頷く。
すると矢吹ジュンはそっと海未のそばにより肩に触れる。

ジュン 「仲間が心配かか」

海未 「ええ」

穂乃果 「(これは女の子同士の恋愛?)」

ことり 「(百合というものだよ)」

穂乃果 「ほおお」

穂乃果は思う。
海未ちゃんはむかしから戦隊のライブラリーDVDを見るたびに弓矢を扱う戦士にぱかり見ていたことを思います。

穂乃果 「海未ちゃんが好きななのはアホレンジャーさんだっけ?」

その言葉を耳にした途端に海未は矢を穂乃果の側に放つ!🎯

穂乃果 「!?」

海未 「アホレンジャーではありませんよ!アオレンジャーですよ!アホのか!!」

穂乃果 「ひいい」

ことり 「しんべえアキラさんだっけ?」

海未 「それは忍たまですよ!新命明さんですよ!」ムカムカ

ほのこと 「ごめんなさ〜い〜!!」

ジュンは三人のやり取りを見ながらも彼女もまた仲間たちのことが気がかりだった。

穂乃果 「新命さん?」

海未 「ええ、戦隊ではじめて弓矢を扱った青い戦士です」

ことり 「ことりは鳥さんの戦士が好きだよ」チュンチュン

穂乃果 「青海さんはなんで穂乃果にパンを分けてくれたかな」

再び凛たち。

スタッグバスター 「モーフィンブラスター!」

エンター 「なかなかやりますね」

ジャスミン 「ギンガの森にみんなを避難させて!」

ゴウキは応えて凛と花陽を保護しみんなをギンガの森の奥に避難させた。

ゴウキ 「うおおお!」

エンター 「ぐは」

スタッグバスター 「とっとと帰るんだな!」

エンター 「……今日のところは引き上げてあげますよ」

悔しい表情を残しながらエンターは何処かへ消えていった。

凛 「あぶなかったにゃ」

花陽 「ここも安全じゃないの?」

J 「//////」

Jはりんばなに少し照れていた。

No.21 17/02/26 12:32
自由人 

絵里たちはケニアの国中をさ迷っていた。

絵里 「まったくどこにいるのかしら。認められないわ」

亜里沙 「まあまあお姉さん」

フランスではバトルフランスに保護されたが彼の仲間の連絡役に絢瀬姉妹は使われていたが亜里沙は悪の組織がうごめく町のなかで変装しやり過ごしていた。

戦闘員 「待て!どこへいく」

亜里沙 「あっち?こっち?どっち」

絵里 「アワワ、なに言ってるの」

車掌 「あれは?」

チケット 「あれはエゴスのケニア支部ですよ」

ワゴン 「私と同じ美人さんがいるわ。助けないと」

車掌 「ワゴンさんダメですよ!」

ワゴンが強引にレッシャーの進路を変えた。エゴスの戦闘員たちはいきなり現れたレッシャーに驚いた!!

戦闘員 「うわ〜!?」

車掌 「すみません、オーバーランしちゃいましたか」

ワゴン 「あなたたち美人ね❤私ほどじゃないけど」

えりあり 「」ムッ

チケット 「いえいえあなたたちの方が美人ですよ」

そのやり取りを見ている黒い影。

絵里 「あなたたちは?」

車掌 「わたしたちは烈車戦隊」

ワゴン 「トッキュウジャーの」

チケット 「支援者ですね🐵」

えりあり 「」コケッ

絵里 「まぎらわしい言い方しないでよ!怒るわよ」

チケット 「いやいや美人は怒っても美人ですね」

絵里 「//////」

亜里沙 「お世辞と思うよ?」

絵里 「いい気分くらいにさせてよ!」

戦闘員 「ええい!なにをふざけてる!やってしまえ」

戦闘員 「イイイ!」

? 「そうはさせるか!エゴス!!」

戦闘員 「お前はケニア!バトルケニア!?」

曙四郎 「ケニアことバトルケニアはオレのことだ!!」

えりあり 「イターッ!!」

曙四郎はバトルケニアに変身しアニマルアクションやムチを使った!

バトルケニア 「たあ!とお」

戦闘員 「お、おのれ」

絵里 「凛みたい」

亜里沙 「本人がいないからて失礼な姉です」ペコリ

バトルケニア 「とお!ふん」

チケット 「ウチのメンバーにあそこまで野性味あるのは6号ですかね」

車掌 「いやいや千葉真一ならここにいるぞ」モノマネ

No.22 17/02/26 14:39
自由人 

戦いが終わりバトルケニア曙四郎にバトルフランスからの言伝てを渡す絢瀬姉妹だった。

四郎 「うむ、反撃にはまだまだか」

絵里 「それだけ?」

車掌 「どうも千葉真一です」モノマネ

四郎 「師匠……」

車掌 「いやいやちょっちゅね〜パンチはこうやるんだ〜。具志堅用高〜」モノマネ

チケット 「いいかげんにしなさい」ツッコミ

ワゴン 「このふたりは私たちが保護するわ。あなたたちにこのレッシャーが見える?」

えりあり 「見えますけど?」

車掌 「レインボーラインは夢のある者たちに見えるので〜す」

四郎 「ちょっと待て。車掌、お前たちは次にどこにいく?」

チケット 「アメリカですかね」

四郎 「伝言を頼みたいんだがいいか?」

絢瀬姉妹はまたかとうんざりしたが今度はレインボーラインに乗れるのである。四郎からの伝言を承った。
レッシャーはケニアからアメリカを目指す。

車掌 「出発!」

チケット 「進行で〜す〜♪」

ワゴン 「またね❤バトルケニア」

四郎 「オー」

絵里 「で、電車が空を走ってるわ」

亜里沙 「うわ〜❤」

レインボーラインはアメリカを目指す!
アメリカで彼女たちを待つのはいったい誰か!

絵里 「曙四郎さんは凛に似てたわね」

亜里沙 「凛さんはそんなに野生じゃないよ」

そう、と悪びれない絵里だった。

No.23 17/02/26 17:12
自由人 

UTX学園はガオイエロー鷲尾岳によりなんとか守られた。

岳 「やっと逃げたか」

ツバサ 「ガオレンジャーだ」

英玲奈 「うむ」

あんじゅ 「黄色なのにカッコイイ」

岳 「そっちか!まったく守ってやったからいいようなもの」

ツバサ 「他のガオレンジャーの皆さんは?」

岳 「すまないがジャークマターたちの襲撃によりみんなバラバラだ。Gフォンも通じない」

彼がGフォンを見つめる瞳には仲間に出会えない一抹の寂しさがあった。
しかしUTX学園に忍び寄る影がひとつふたつみっつとあった🏃🏃🏃。
穂乃果はパン作りに励んでいた。

穂乃果 「んしょ!んしょ!」

ことり 「マカロンも作りたいよ」

穂乃果 「ほい、一緒につくろう。だけどにこちゃんをギアから取り戻さないとね」

海未 「マグネ戦士にされましたから厄介です」

穂乃果とことりはパンとマカロンをつくりこころたちに分けた。

こころ 「ありがとうございます」

穂乃果 「にこちゃんだって悪の戦士になりたくてなったんじゃないんだよね」

こころのにこに似た顔に共にスクールアイドルを過ごした日々がよぎった。

ことり 「lineが通じないなんて」

海未 「敵は通信手段を妨害して孤立させているようです。通常のエネルギーやエネトロンなども敵は掌握しているようです」

彼女たちのスマホには依然画面は黒いディスプレイであった。
エネトロンなどいくつかの新エネルギーはジャークマターが復活させた悪の組織に分け与えているようである。

穂乃果 「とにかくみんなで歌を唄える日が来るように」

彼女はパンを掌で挟み祈るようにしていた。
ジュンはピーポからある情報が伝わった。

ピーポ 「宇宙幕府ジャークマターに対抗する9人の戦隊が誕生しているらしい」

ジュン 「本当か」

ピーポ 「未確認だけど」

海未 「9人……」

偶然だろうか。u’sと同じ人数の戦隊が誕生したとは……。

No.24 17/02/26 18:17
自由人 

その頃、希はスナックゴンでアスカとマホロの子どもの相手をしていた。

希 「ふぅん、ミコトちゃんいうんかいな」

ミコト 「うん」

ドモン 「壬琴といえばアバレキラー……!?」

アスカ 「シーッ!壬琴さんはいい人だったということにダイノアースではなってるんです」

大太 「そうばい!壬琴くんだってなにも好き好んでデズモゾーリャと一体化してたわけではないばい」

ドモン 「わかったわかった。空気は読むから」

雷太 「後輩は口が悪いぞ」

ドモン 「すまん」

そこへゴンの扉を再び叩く者がいた。

ヤツデンワニ 「ばうばう〜!みなさんお久しぶり」

横山 「やれやれ、ヤツダンワニに助けられなかったらあぶなかったよ」

アスカ 「横ちゃんさん!」

マホロ 「ヤツデンワニ!?無事だったの」

ミコト 「わ〜!ワニさん!」

江戸川 「ヤツデンワニ、キミのお店はどうした」

ヤツデンワニ 「ジャークマターや復活したエヴォリアンたちにやられてしまって」

横山 「ヤツデンワニのカレーを食べ損ねたよ」

そこゴンの扉を破壊したのは邪気を纏う黒き忌々しき鎧だった。
アスカ、マホロ、ヤツデンワニには見覚えがあった。

アスカ 「ガイルトン!?」

マホロ 「バカな!あの時、破壊したはず」

ヤツデンワニ 「うわわん、怖い」

ミコト 「こわい」

ドモン 「うおりゃ〜!先輩たちいくぜ」

真っ先に飛びかかったのはドモンだった!大太や雷太も続いた!
江戸川は横山やマホロ、ミコト、ヤツデンワニ、希を奥に逃がした。

マホロ 「アスカ」

アスカ 「あれは僕たちの忌々しい過去だ。倒さないと……爆竜チェンジ!」

爆竜チェンジのかけ声と共に爆竜ブラキオサウルスの力を宿したアバレブラックの姿に希は驚いた。

希 「!?黒い戦士やん」

アバレブラック 「いってくる!」

希 「(なんやカッコエエな)」

マホロ 「希さん避難しましょう」

希 「う、うん」

希は少し心残りなままゴンの奥に避難した。
アバレブラックとドモンたち、そしてガイルトンの戦いが始まった!

No.25 17/02/27 11:31
自由人 

ガイルトン 「ガアア!!」

大太 「なんちゅうパワーじゃい」

雷太 「邪悪なパワーを感じる」

ドモン 「く!このオレの力でも通じないのか」

アバレブラック 「皆さんここは私にまかせてください!」

アバレブラックとなったアスカは先輩たちの前に現れた。
その頃、絢瀬姉妹はアメリカで降ろされた。

亜里沙 「アメリカ!」

絵里 「せめて日本まで送ってくれればいいのに……」ブツブツ……

車掌 「私たちはトッキュウジャーを探している途中なので」

ワゴン 「そういうことなの」

えりあり 「」ムッ

チケット 「それでは発車しま〜す〜♪」

レッシャーはレインボーラインを走り何処かへ消えていった。
ふたりはアメリカの街を歩いた。

絵里 「……日本に帰りたいわ」

亜里沙 「ケニアさんから預かった伝言を伝えるのが先です」

絵里 「ん?あれは」

絵里が駆けたのはハンバーガー屋だった。

? 「いらっしゃい!いらっしゃい!」

絵里 「どれにしようかな」

亜里沙 「お姉さん!」

? 「よ!?美人なお姉さんだね」

絵里 「//////」

亜里沙 「お世辞だよ」

絵里 「なんなのよ」

キンジ 「それよりお姉さんたちどのハンバーガーにしやす?」

? 「待て待てぃ〜!アメリカに来たらこのゴールド寿司を食べるべきでぃ」

キンジ 「なんだと!」

源太 「ウチの寿司は天下一品!アメリカで知らぬ者はいないんだあ〜♪」

キンジ 「いや、知らない」

源太 「」コケッ

絵里 「まえにアメリカに来たけど真姫は知らなかったんじゃないかな」

亜里沙 「そうなの」

源太 「まあまあウチのゴールド寿司を食べてくんなせ!」

試食を出され食い気に走る絢瀬姉妹。

えりあり 「いいの?」パクッ!!

源太 「どうでい?」

ダイゴヨウ 「またまずいのを食べさせてるんですかい」チョウチン

えりあり 「ワサビ〜!?」

キンジ 「やれやれ、お嬢さん方はワサビが苦手なようだな」

えりあり 「美味しいわ」

キンジ 「」コケッ!

絢瀬姉妹は変な若者たちに絡まれてしまったようだ。

No.26 17/02/27 15:19
自由人 

絵里 「アメリカのお寿司も美味ね。ハラショー」

亜里沙 「ほんと」

源太 「ああ〜!?試食のヤツがなくなっていく」

ダイゴヨウ 「アメリカのお嬢さんかい?」

絵里 「!?ちょうちんがしゃべった!」ミズミズ!

亜里沙 「お茶!」

絵里 「熱い!?」

キンジ 「やれやれ、レディへの扱いがなってないでやすね」ハンカチ

絵里 「」フキフキ

亜里沙 「もうお姉さんたら」

ダイゴヨウ 「お姉さんたちどこから来なすった?」

絵里たちはロシアから日本に帰る途中だったがジャークマターの襲撃でやむを得ずウクライナを経由しフランスからケニア、そしてアメリカへ来たことを話した。

キンジ 「日本人ですかい?」

源太 「バカか!外人に決まってるだろう」

絵里 「クォーターよ。あたしたち」

源太ダイゴヨウキンジ 「なんと!?」

絵里 「(にこみたいにやかましいわね)」

亜里沙 「マグロにポテトください」

源太 「あいよ」

キンジ 「ポテトですかい」

そこを襲撃する戦闘員軍団。

戦闘員 「やれ!」

戦闘員 「イイイ!!」

絵里 「また!?」

亜里沙 「食べてるのに」

戦闘員軍団はわらわらと絢瀬姉妹、源太にダイゴヨウそしてキンジを囲む。

源太 「ふ、日本の寿司屋を舐めんな!」パンチ

キンジ 「なんの!アメリカのバーガー屋もだ!」

源太 「なかなかやるな」

キンジ 「あんたも」

ふたりは何か通じあうものが合ったのかそれぞれの変身アイテムを出してスイッチを入れ叫ぶ!

源太 「一貫献上!」

キンジ 「シュリケンチェンジ!」

えりあり 「まぶしい!?ハラショー」

まばゆい金色の輝きに包まれふたりの黄金の戦士が現れた!

シンケンゴールド 「シンケンゴールド!」

スターニンジャー 「忍びなれどもバーリィーナイト!スターニンジャー!」

絵里 「ハラショー」

亜里沙 「お寿司屋さんはおサカナさんが武器?」

ダイゴヨウ 「お嬢さん驚くのはそこ!?」

シンケンゴールド 「ダイゴヨウ、お嬢さん方を守れ!」

ダイゴヨウが提灯モードから変形したと同時に戦いが始まった。

No.27 17/02/28 05:45
自由人 

再び日本、ゴンの前ではアバレブラックたちが戦っていた。

アバレブラック 「はあ!」

ドモン 「クロノチェンジャー!」

雷太 「クロスチェンジャー!」

大太 「ゴー!」クルリン!

ガイルトン 「ガアア!!」

四人は衝撃波に飛ばされた!ガイルトンは再びゴンの奥に入り破壊していく。

ガイルトン 「ガアア!」

マホロ 「私はどうなってもいいからミコトたちを守る!」

瞬間、ガイルトンの瞳が輝きなんとマホロを黒き闇に吸収した!
アバレブラックは声を上げた!

アバレブラック 「マホロ〜!!」

ガイルトンは剣を振りかざし破壊をするとそのまま姿を消していった。

タイムイエロー 「消えた」

キレンジャー 「マホロさんをなんで捕まえたばい」

イエローオウル 「敵の狙いは……」

ミコト 「お母さ〜ん!!」

泣くミコトを希は抱き締めるしかなかった。

希 「ウチはなんともできんかった……ごめんな」

横山 「エヴォリアンの仕業ですかね」

ヤツデンワニ 「ばうばう…」(/≧◇≦\)

再びアメリカ。

シンケンゴールド 「サカナマル千枚おろし!」

スターニンジャ 「やりますね!」

ダイゴヨウ 「お嬢さん方には手出しはさせないぜ」

絵里 「ハラショー」

亜里沙 「お姉さんより役に立つダイゴヨウさん」

絵里 「」ムッ

そこ現れたのは!

マリア 「やってるわね!とお!」

ミスアメリカ 「ミスアメリカ!!」

えりあり 「イター!?」

ミスアメリカ 「たあ!」

スターニンジャ 「おお〜!?美人のお姉さん」

シンケンゴールド 「たしかに」

戦闘員 「おぼえてろ!!」

戦闘員たちは慌てふためいて逃げ出した。
ミスアメリカは絢瀬姉妹を保護した。

マリア 「大丈夫?」

亜里沙 「ウチのお姉さんよりしっかりしてますね」

絵里 「なんなのよ!とにかくケニアさんから預かった手紙よ」

マリアは頷いた。

マリア 「まだ反撃は開始されないのね」

絵里 「それだけ」

絵里は呆れた。亜里沙はマリアに見惚れた。
キンジと源太、ダイゴヨウは相手されてないことに男泣きした。

No.28 17/02/28 15:50
自由人 

ふたりは源太とキンジの計らいでアメリカ西海岸まで送ってもらうことにした。

キンジ 「どうでい!オレのバイソンキング」

源太 「なんのオレのダイカイオーや烏賊折神もたいしたもんだろう」

えりあり 「わ〜」

マリア 「牛に烏賊に海老?最近の若い子達は」

えりあり 「ハラショー」

マリア 「オーマイゴッドでしょう?」

マリアは大人びた笑みを見せながら自分には彼女たちを送っている余裕はないが彼女もまた仲間に伝言を頼んだ。

絵里 「やっと日本に帰れる」ウルウル

亜里沙 「よかった」

しかしその期待は裏切られるのだった。

マリア 「ロシアにいる謙作によろしくね」

えりあり 「エッ」( ̄O ̄;( ̄O ̄;

キンジ 「それよりどちらに乗るんだい?」

源太 「さあ決めなせ!」

ダイゴヨウ 「源太、日本語がおかしいぜ」

絵里 「あたしは牛さんかな……」

亜里沙 「海老だよ」

マリア 「じゃあよろしくね」

マリアはスタスタと去っていってしまい絢瀬姉妹の間に風が吹いた。
しかたなくふたりはそれぞれに分乗した。

キンジ 「いくぜ〜♪絵里さん」

絵里 「キャー」ギュッ

源太 「行くぜ亜里沙ちゃん」

亜里沙 「はい」

烏賊折神 「」

ダイゴヨウ 「烏賊折神は護衛です。オレもか」

こうして絢瀬姉妹のアメリカ横断にふたりの金色の戦士とダイゴヨウ、烏賊折神が加わった。
再び日本の穂乃果たち。

穂乃果 「にこちゃんはどうしてギアにつけこまれたのか」

海未 「まああれでひとりで努力してた先輩ですよね。見習うところはあります」

ことり 「でも穂乃果ちゃんからポテトを取ったことあるし何かと真姫ちゃんの別荘にいくとひがむよ?」

ほのうみ 「たしかに」

矢澤妹弟 「?」

ジュン 「まあ人間は誰しも心に傷があるものさ」

穂乃果 「ほのかの心に傷をつけたのは海未ちゃんくらいだよ「」

海未 「なんでですか!」

穂乃果 「ことりちゃんの留学の時にたたかれたもん」

ことり 「ごめんね」

穂乃果 「悪いのは海未ちゃん」

海未 「なんでですか」

そこへ現れるのはモンスターににこだった。

No.29 17/02/28 17:18
自由人 

にこ 「新帝国ギアのためにu’sは犠牲になる」

モンスター 「うむ、新帝国ギアのために」

穂乃果 「上島竜兵だよ」

ことり 「バパイヤ鈴木だよ」

海未 「スト……!?」><

海未 「なんで私の口をふさぐんですか!?」

ほのこと 「ここはボケるとこだよ」ヒソヒソ

海未 「なんでですか!」

ほのこと 「そういう流れだから」

海未 「に、西田敏行ですかね……」ヒヤアセ

モンスター 「ストロング金剛だ!やれ!マグネ戦士マーク25にこ!」

にこ 「了解しました」

ドクターマン 「始まったか」

ギアの面々は音ノ木坂学院高校での戦いを見ていた。

にこ 「覚悟しなさい!穂乃果」

穂乃果 「なんでほのかばかり狙うの!!」

ジュン 「遅かったか」

ピーポ 「敵は穂乃果ちゃんを狙っている」

ことり 「ほのかちゃん」

にこ 「ぬわんで!あんたはいつもセンターなのよ!ぬわんで!いつもみんなに迷惑かけんのよ」

ことうみ 「ん?」

ジュン 「どうした」

海未 「にこは洗脳されてるんですよね」

ジュン 「あ、ああ」

ことり 「それなのに日頃の不満ばかりのような?」

穂乃果 「キャー」

にこ 「待ちなさい」

モンスター 「矢吹ジュン、お前の相手はオレだ」

ジュン 「バイオマン!」

イエローフォーになりモンスターを前にするジュン。
海未は穂乃果とにこを助けるために弓矢を構えた。

こころ 「お姉さまを取り戻してください」

海未 「わかってる」

矢澤妹弟 「」

にこ 「待ちなさい!アホのか!」

穂乃果 「海未ちゃんに言われるのも腹立つけど!にこちゃんに言われたくないよ!」

にこ 「!?」ピタッ

海未 「いまです!」

海未が弓から矢を放とうとした瞬間だった。

陣内恭介 「戦う交通安全……!」

海未 「あっ」

陣内恭介 「!?いたっ!?」

ほのにこ 「!?」

恭介 「なにすんだ!この女!」

海未 「あなたこそなんですか!いまいいところだったんですよ」ガミガミ

イエローフォーとモンスターが戦うなか言い合う海未と恭介だった。

No.30 17/02/28 18:38
自由人 

恭介 「まったくひとがこんなかわいい幼女を助けようと正義の心を奮い立たせたのに!」

にこ 「」ムッ

穂乃果 「幼女?つまりは」

ことり 「ちいさい女の子つまりは」

海未 「にこ」

にこ 「殺すわよ!あんたたち!!」

モンスター 「そうだ!やれ!にこ!マグネ戦士」

イエローフォー 「させないわ!」

恭介 「やれやれ、矢が痛かったぜ」

海未 「いやいや刺さってましたよね?」

にこ 「待ちなさい」

ほのこと 「キャー」


恭介 「ちなみに俺は」

海未 「え……とチンドン屋かなにかに構っている時間はないのですが」

恭介 「誰がチンドン屋だ!俺は激走戦隊の……」

にこ 「待ちなさい」

ほのこと 「いやだよ」

海未 「いまです!」

恭介 「ぐはっ!」(/≧◇≦\)

海未 「なんで邪魔をするんですか!」

恭介 「だから俺は激走戦隊の……」

海未 「」ガミガミ

恭介 「」マテマテ!

ほのことにこ 「」

終わらない……。
再び真姫と巽博士、速瀬にディーナスたち。

速瀬 「マキニックライフル!」

真姫 「え」イミワカンナイ

ディーナス 「マキニックライフルだと!?」

速瀬 「マキニックブレイカー!」

真姫 「ひとの名前を使わないでよ!」

速瀬 「これは巽博士とあなたのおとうさまの西木野先生が作ったのよ」

真姫 「……」

ディーナス 「おのれ、いつかゴーゴーファイブ共々倒してやる」

真姫 「」イミワカンナイ

巽博士 「助かった」

速瀬 「マキニックアイテムで助かったわ」

真姫 「お父さん、巽博士となにやってんの」キョトン

ライナーボーイ 「やれやれ」

真姫はなんとか助かったが『カーレンジャー』の人たちではなく『ゴーゴーファイブ』なのにコメディの世界に迷った違和感があった。
『カーレンジャー』は海未の前にいた。

海未 「」ガミガミ

キ恭介 「」クドクド

ほのことにこ 「」

No.31 17/03/01 07:19
自由人 

モンスター 「なにをやっているにこ!マグネ戦士25にこ!!」

にこ 「うわああ〜!?……」ギロリ

にこ 「穂乃果〜!!」

穂乃果 「なんで穂乃果ばかり」スタコラ スタコラ

海未 「いまこそ洗脳装置からにこを解放します!」

恭介 「できるのか」

海未は弓を構え矢を引いた。弓がしなり矢がぎりぎりと引かれる。

海未 「いまです!」エイッ

恭介 「!?いだっ!?」

海未 「じゃましないでください!」ガミガミ

恭介 「せっかく俺がいいところを見せようとしたのにだな」ガミガミ

にこ 「あ〜!?もういい加減にしなさい!」

ほのことうみ 「!?」

恭介 「洗脳されてるんじゃなかったのか?」

にこ 「実は洗脳はとっくに解けてたのよ!かくかくじかじか」

ことり 「アルアルパカパカ」

にこの回想である。

ドクターマン 「にこの洗脳を徹底的にするのだ」

モンスター 「はっ」

にこは洗脳装置をさらに強化されていった。洗脳はさらに増して穂乃果やu’sへの憎しみの記憶が増していってた。

モンスター 「可愛いなにこちゃん」

しかしモンスターがにこの側を離れた時にキャンデリラとラッキューロが現れ洗脳装置を壊した!

にこ 「ギャッ!?」バタン👼

キャンデリラ 「死んじゃった?」

ラッキューロ 「あらあらキャンデリラさまたら」

にこ 「」

キャンデリラ 「しかたないからあたしがu’sに入って穂乃果ちゃんたちを支えるわ」ウフ❤

ラッキューロ 「いいアイデアですね」

にこ 「ぬわんでよ!!」ガバッ!

こうしてにこはキャンデリラとラッキューロによって救われ洗脳されたふりをしてモンスターと共に音ノ木坂に現れたのだった。

にこ 「あ〜!こんなヘアバンドはいらないわよ」バキッ!

恭介 「おお〜!!」

矢澤妹弟 「お姉さま」ギュッ

モンスター 「なんだと!マグネ戦士25にこ!」

にこ 「にこはu’sの矢澤にこよ!マグネ戦士じゃないわ!」

穂乃果 「そのわりにはほのかに憎悪があったような」

にこ 「茶々を入れないでよ」

イエローフォー 「歌を愛する幼女の心を甘く見たようね!」

No.32 17/03/01 10:20
自由人 

にこ 「幼女じゃないわよ!こう見えても高三よ!」

モンスターはおのれ、と眉間に皺を寄せあれだけ愛情を寄せたマグネ戦士25にこが裏切りを見せたことに怒った。

モンスター 「うおおぁ!!」

イエローフォー 「きゃ」

にこ 「お姉さん!」

モンスター 「どうやって洗脳を解いたんだ!!」

穂乃果 「あのね」

海未 「言ってはだめですよ」

にこ 「ぐ、ぐうぜんよ」

ことり 「そこは『あたしの精神力よ!妹たちを愛する力だよ』?」ポツリ

にこ 「な、仲間や妹を思う愛の力よ!!」

そこへ颯爽と現れたのは99マシンが二機。イエローアーマーにピンクエイダー。ピンクエイダーに乗っていたのは真姫だった。

巽ダイモン 「こら〜!本官は許さないぞ」

巽マトイ 「そうよ!地球の平和はあたしたちが守ってみせる!」

ピンクエイダーはにこにぶつかっていた。

にこ 「ぎゃう!?」

ほのことうみ 「にこちゃん!!」

真姫 「マトイさん!?にこちゃんを踏んでる踏んでる!」

マトイ 「え?」

おそるおそるバックするとにこが倒れていたがむっくり起き上がった。

にこ 「マグネ戦士のスーツのおかげで助かったわ」

真姫 「にこちゃん!」

ほのことうみ 「真姫ちゃん!?」

モンスター 「おのれ、戦隊どもが続々と現れやがって!」

ダイモン 「ほ、本官はお前を許さないぞ」

マトイ 「真姫ちゃんは彼女を守って」

真姫 「//////」テレ

にこ 「ゴーゴーファイブ?」

真姫 「ふたりだけね」

ここで真姫の回想に入る。ディーナスからなんとか基地を守った巽博士に速瀬京子そして真姫、ライナーボーイ。

真姫 「みやむーさん?」

速瀬 「似てるけど別人よ。あんたバカ?」

真姫 「イミワカンナイ」

しかし真姫をなんとか音ノ木坂に戻したいが迂闊に基地を離れるわけにもいかなかった。
基地からは東京の街並みが見えていた。

真姫 「帰りたいわ」

ダイモン 「うおおい!親父、京子さん!」

マトイ 「真姫ちゃ〜ん!!」

海保の船を使ってダイモンとマトイがやって来て彼女たちに真姫は送ってもらったのだ。

No.33 17/03/01 11:08
自由人 

マトイ 「ギア!覚悟しなさい」

ダイモン 「そうだぞ!」

恭介 「ふ、俺の出番のようだな」

海未 「お笑い芸人さんは戦うべきではないと思いますが」

恭介 「芸人じゃない!俺は激走戦隊カーレンジャーのレッドレーサーだ」

ほのことうみ 「ええ〜!?」

ゴーゴーファイブのふたりともに並ぶ恭介。三人は変身コールを叫んだ。

恭介 「激走!アクセルチェンジャー!」

ダイモンマトイ 「着装!」

イエローフォー 「え」

ほのことうみまきにこ 「まぶしい!?」

レッドレーサー 「レッドレーサー!」

穂乃果 「クルマの音だ」

ゴーイエロー 「ゴーイエロー」シャキン!

ゴーピンク 「ゴーピンク!」シャキン!

レッドレーサー 「戦う交通安全!激走戦隊カ〜レンジャー!……のレッドレーサーだ!」

ほのことうみまきにこ 「」コケッ!

ゴーイエロー 「ひとの命は!」

ゴーピンク 「地球の未来!!ゴーゴー」

ゴーイエローゴーピンク 「ファイブ!!」

真姫 「ふたりだけね」

モンスター 「おのれ!やれ!」

戦闘員たちが四人の戦士たちを襲う!

イエローフォー 「!」

レッドレーサー 「とお」

ゴーイエロー 「本官を舐めるな〜!!」

ゴーピンク 「たあ!」

穂乃果 「あのお兄さんはお笑いじゃなかったんだ」

海未 「私としたこど見誤りました」

ことり 「とにかく避難しよ」

にこ 「こころたち逃げるわよ」

矢澤妹弟 「はい」

真姫 「にこちゃん」

モンスターと四人の戦士たちの戦いは続く!

No.34 17/03/01 15:48
自由人 

その頃、絢瀬姉妹はアメリカ西海岸まで来ていた。強行軍をしたためにふたりは疲れ果てていた。

えりあり 「」グッタリ

キンジ 「おいおい大丈夫かい?美人のお姉さん」

絵里 「平気よ」キッパリ

源太 「なんてお姉さんだ」

ダイゴヨウ 「源太より調子がいい」

亜里沙 「あの向こうに日本が……」ウルウル

絵里 「でもどうやって渡ればいいのかしら。ん?」

天晴 「キンちゃん!キンちゃんどこにいるんだい」

八雲 「天兄ぃうるさいぞ」

凪 「そうだよ。そんな近くにいるわけ……!」

風花 「いた!」

花純 「ほんとですわ」

キンジ 「おお!?これは皆さんお久しぶりでやんす」

天晴 「久しぶりだな」

えりあり源太ダイゴヨウ 「」キョトン

キンジ 「ご紹介しやす!あっしの仲間の手裏剣戦隊ニンニンジャーの皆さんでやす」

えりあり 「ニンジャ!?」

源太 「け!忍者かい。こちとら侍であり寿司屋でい」

天晴 「マグロ一丁!」

風花 「お兄ちゃん!あたしたちはキンジさんを迎えに来たんだよ」

八雲 「yes、その通りだ」

凪 「寿司屋で侍てまさか侍戦隊の……」

花純 「お寿司屋さんですか!」

えりあり源太ダイゴヨウ 「」アアッ!

凪 「侍戦隊の六人目と提灯だ」

源太 「まあ、そういうこった」

風花 「花純ちゃんはあたまいいけどちょっと天然で腹黒い」

花純 「」ムッ

凪の知識と花純の天然に振り回されながら何故か手裏剣戦隊の面々は集合した。
源太とダイゴヨウは日本にいる殿や仲間を思った。

源太 「」ウルウル

亜里沙 「わさびが効いたの?」

ダイゴヨウ 「亜里沙ちゃんちがいやすぜ」

天晴 「あ〜!わさびが効いたぜ」

八雲 「食べてる場合か」

凪 「美味だよ」

風花 「うん」

亜里沙 「手裏剣戦隊の方たちはキンジさんを迎えに来たんですね」

天晴 「ああ、キンちゃんだけ連絡取れなかったんでな」

えりあり 「(仲間ていいな)」

しかし絢瀬姉妹は日本を飛び越して再びロシアに向かわねばならなかった。

No.35 17/03/01 19:16
自由人 

キンジ 「連絡ですかい?」

キンジがスターバーガーにある留守電機能を呼び出そうとした時に天晴は肩に手をやった。

天晴 「まあ気にすんな」ニヤリ

この時源太は何か不穏な気配を感じ彼らの影を見てあることに気づいた。

源太 「サカナマル!逆手斬り!」

天晴 「ぐわっ!?お前なにを……」

八雲 「侍戦隊は敵になるつもりか」

キンジ 「なにしやす!?源太さん」

源太 「そいつらをよく見ろ!妖怪だ」

花純 「ふふふ」

凪 「よく気づいたね」

風花 「あともう少しだったのに……」

天晴 「金色野郎!俺様を忘れたか!」

我眉雷蔵 「久しぶりだな金色ニンジャ!」

現れたのは妖怪軍団の我眉雷蔵たちだったことに絢瀬姉妹は腰を抜かしそうになった。

えりあり 「あわわ。また」

キンジ 「天晴ぼっちゃんたちに化けるなんて!天晴ぼっちゃんたちは!?」

雷蔵 「安心しろ。まだ死んでねえよ」

不敵に笑みする雷蔵たちの前でキンジと源太は再び変身した。

源太 「一貫献上!」

キンジ 「シュリケンチェンジ!」

シンケンゴールド 「いくぜ!」

キンジ 「おうよ」

えりあり 「また」

ダイゴヨウ 「オイラがお姉さん方を守るぜ」

亜里沙 「(雪穂に会いたい)」

ダイゴヨウ 「おらおら!」

No.36 17/03/01 21:14
自由人 

再び日本の希にアスカにミコト、大太たち。
ミコトは母親が黒い鎧に吸収されたように消えたのを見て泣いていた。

ミコト 「わ〜んお母さん」

希 「よしよし。可哀想にな」

ヤツデンワニ 「ばうばう、ワニも慰めるよ」

アスカ 「くっ」

雷太 「しかしあの鎧はエヴォリアンの?」

アスカ 「いえ、あれはダイノアースに伝わる鎧でかつてボクやマホロはその力に振り回された過去があるんです……。しかし誰が……」

アスカが苦渋の表情を見せたこと雷太はかつてのジェットマンの戦いがよぎった。敵になってしまったレッドホークの愛した者の姿を……。

雷太 「嫌なことを思い出した……」

ドモン 「先輩たちもつらい戦いをしたんだな」

ドモンもまた仲間が命や孤独につらい思いをしたことを思い出していた。戦う以外にもつらいことを抱えながら戦った日々を……。
UTX学園にいるA-RIZEと鷲尾岳は学園内にある気配を感じていた。

岳 「ん?なんだこの感じは」

ツバサ 「鷲尾さん?」

岳 「キミたちは動くな」

羽根手裏剣を手に岳は廊下の角を曲がり姿を消した。

英玲奈 「岳さんはどうした」

あんじゅ 「?」

ツバサ 「学園内に何者かがいるらしい」

学園内を走る影を三つ見たようだった岳はあとをつけた。

岳 「何者だ」

? 「やっと合流できた」

? 「ひとに知られずだな」

? 「ジャークマターの侵略のせいで演歌とアイドルで全国公演中だったのに」

岳 「何者だ!」

ぶつかりあう岳と三つの影!その正体は!

? 「久しぶりだなガオイーグル」

岳 「お前たちは」

鷹介 「忍風館疾風流椎名鷹介だ」

七海 「同じく水忍野乃七海」

吼太 「陸忍吼太」

鷹介七海吼太 「ハリケンジャー」

岳 「久しぶりだぜ」

ツバサ 「ん?岳さん」

岳 「安心しろ。コイツらは仲間だ」

七海 「UTX学園に敵がいないのか調べてたの」

岳 「なら言えよ。まぎらわしい」

吼太 「だってボクたちは忍者ですし」

アハハと笑うハリケンジャーのメンバーにA-RIZEはキョトンとした。

No.37 17/03/01 21:34
自由人 

そして再びアメリカのキンジと源太に絵里たち。

スターニンジャ 「とおりゃ!」

シンケンゴールド 「キンジの仲間はどうした!」

雷蔵 「答える義理はねえな!」

雷蔵の発する衝撃波にふたりは吹き飛ばされダイゴヨウは絵里たちを守る!

ダイゴヨウ 「くっ」

えりあり 「キャー」

? 「あれは!?舞ちゃんはここにいて」

舞 「うん」

? 「待て!」

雷蔵 「なんだてめえは?」

凌駕 「爆竜チェンジ!アバレッド!」

雷蔵 「なんだと!?」

スターニンジャ 「恐竜ですかい?」

シンケンゴールド 「いやむかし聞いたことがある。地球とはちがう進化をした爆竜たちと共に戦う戦士たちの話を」

アバレッド 「うおりゃ〜!ダイノロッド!」

雷蔵 「ち、なんて強さだ」

アバレッド 「ダイノガッツのパワーだ!!アバレモード!」

アバレモードになり全身がトゲトゲになりティラノサウルスのように雷蔵に体当たりをし砂塵が弾けた!

雷蔵 「!?この俺様がやられただと!」

舞 「わ〜い」

雷蔵 「ち、忌々しい!」

ダイゴヨウ 「お姉さんやお嬢さん方に手出しはさせないぜ」

雷蔵は爆発をさせながら消えていった。
アバレッドこと白亜凌駕は変身を解き他のふたりも変身を解いた。

キンジ 「あんさんは」

凌駕 「ダイノガッツの戦士!アバレッドです。よろしく」

源太 「爆竜戦隊か」

凌駕 「そのとおり!」

源太はかつて丈瑠たちと共に戦った際に彦馬からかつての戦隊たちの戦いを耳にしたことがあった。キンジは雷蔵が捨てた仲間の変身アイテムを拾いながら悔しがった。

キンジ 「天晴ぼっちゃんたちはいったい」

凌駕 「くよくよしても仕方がないですよ!無事と信じましょうよ」

舞 「そうだよ」

絵里 「恐竜の戦士?」

亜里沙 「爆竜」

しかしどうやって大平洋を越えるのか。まだ問題はあった。

No.38 17/03/02 06:56
自由人 

音ノ木坂で戦うイエローフォー、レッドレーサー、ふたりのゴーゴーファイブ。

モンスター 「おのれ」

イエローフォー 「覚悟なさい」

海未 「格好いいです」

レッドレーサー 「オレか」ニコッ

海未 「ちがいます」

ゴーイエロー 「おりゃあ」

ゴーピンク 「たあ!」

そこへ音ノ木坂の上空に現れるドクターマンの幻影はモンスターに告げる。

ドクターマン 「引くのだモンスター。いまはな……」

モンスター 「しかし……マグネ戦士25にこが」

ドクターマン 「ひけっ!!」

モンスターはにこに未練の情をわずかに見せながら姿を消した。
この時にこも皆もほっとしたのだが、なぜかことりだけ空から未知のエネルギーを浴びていた。

穂乃果 「ことりちゃん!?」

ことり 「!?」

海未 「空からなにかエネルギーがことりに降り注いでいます」

ことり 「」ピイッ!?

真姫 「だいじょうぶ?」

にこ 「ぬわんなのよ!」

穂乃果 「スペースシャトルがなにかにぶつかったのかな?」

穂乃果が空を見つめているとスペースシャトルらしい機体がなにかに当たったか攻撃されそれがなにかの拍子でことりにだけエネルギーを浴びせてるらしかった。
これは後に明らかになる。

ことり 「なんともないよ?」

真姫 「身体的な異常はなさそうね」

マトイ 「ふむ、ふしぎね」

ダイモン 「まったく驚かすなよ」

にこ 「あたしも異常はなし?」

マトイ 「え……と成長期は迎えてる?小学生は」

にこ 「高校生よ」

マトイ 「え?ええ」

ダイモン 「本官をからかってはいけないぞ」

にこ 「からかってないわよ」

音ノ木坂はわずかに平和な時間を過ごしていた。
しかしジュンとピーポは仲間を探すために旅立つと言う。

ジュン 「私たちは仲間を探すためにここを出る」

海未 「残念です」

ピーポ 「また会えるよ」

ジュンとピーポはバイオドラゴンのもとに向かうのだった。
海未は弓と矢に穂乃果たちを守ると誓うのだった。

穂乃果 「ピーポちゃん」

海未 「うわわ!?そばにいたら声を出してください!?」

No.39 17/03/02 08:17
自由人 

ギンガの森の凛、花陽、ゴウキにジャスミン、J。

ジャスミン 「ええ、u’sのスタースカイとフラワーサンシャインを保護したわ」

凛 「スタースカイにゃ?

花陽 「フラワーサンシャイン?」

? 「そうか、わかった。守ってやってくれよ」

ゴウキ 「しかしギンガの森まで狙われるとは」

凛 「海未ちゃんなら山頂アタックならずギンガの森アタックしそうにゃ」

花陽 「そうだね」

J 「オレの名前はビート・J・スタッグ!」バッ

りんぱな 「かぶってる!!」

しかしジャスミンが連絡を取っている相手は謎だった。

花陽 「音ノ木坂に帰りたいです」

凛 「ずっ〜とむこうにあるにゃ」

ギンガの森から東京の街並みが見えていた🗼。
ジャークマターが来なかったらスクールアイドルのイベントをやっていたはずなのに。

花陽 「」ウルウル

凛 「かよちん泣いちゃダメにゃあ」

J 「オレの名前はビート・J・スタッグ!」バッ

凛 「だからかぶるにゃあ!!」

花陽 「はあ」

ジャスミン 「どうしましょう。弱ったわね」

ゴウキ 「とりあえずここで休んでください」

ギンガの森のなかに入っていく一同。
山や川、木々の自然な空気で森は満たされていた。

リョウマ 「ゴウキ無事だったか」

ゴウキ 「ああ、u’sの星空凛ちゃんと小泉花陽ちゃんだ」

凛 「イケメンにゃ」

花陽 「いやいや『TRICK』で生瀬さんのはじめに隣にいたひと……?」

凛 「?」

J 「どうするのだ。これから?」

再びアメリカの絢瀬姉妹。

絵里 「海を渡るかしないと」

亜里沙 「日本にさえいけない」

凌駕 「ボクたちは旅の途中ですし爆竜がいません」

舞 「うん」

源太 「ダイカイオーなら渡れるはずだけど」

ダイゴヨウ 「目立ちやす源太」

アメリカを横断した時にキンジのバイソンキングと共に目立ったのは言うまでもなかった。

キンジ 「くよくよしてもしょうがないでやす!」

えりあり 「元気になった?」

キンジ 「おふたりはあっしが送りやしょう。激熱忍法!マゴイマル!」ゲキアツ!アチャー!

キンジは激熱忍法を使った!!

No.40 17/03/02 12:56
自由人 

源太 「鯛か!?」

ダイゴヨウ 「鯉ですよ!」

凌駕 「なんとキンジさんが巨大メカに!?」

舞 「すごい」

絵里 「ハラショー」

キンジ 「まだまだ他にもありますよ!サーファーマルでい!」

シュリケンからサーファーマルが現れて波に乗っていた。

亜里沙 「うわ」

源太 「オレたちもお供した方がよくねえか。キンジのヤツはひとがよすぎる」

ダイゴヨウ 「そうですね」

凌駕 「ボクたちも連れていってもらえますか?恐竜やが心配です」

舞 「わ〜い帰国だ」

絵里 「とりあえすいったんは日本に戻れそう」

亜里沙 「よかったのかな?」

マゴイマルには絵里、源太、凌駕を、サーファーマルには亜里沙、ダイゴヨウ、舞が分乗しマゴイマルになったキンジとサーファーマルは大平洋を進んだ……。
再び日本の穂乃果たち。

恭介 「激走戦隊カ〜レンジャ〜!!」ビシッ!

矢澤妹弟 「カ〜レンジャ〜!!」

真姫 「ヴェェ」

にこ 「どうかしたの真姫ちゃん?」

恭介に感化されたのかこころたちは恭介からカーレンジャーのポーズのレクチャーを受けていた。にこには言えない。

真姫 「ナンデモナイノヨ」

穂乃果 「カ〜レンジャ〜!!」ビシッ!

海未 「アホ乃果が感化されてます」

ことり 「もうあたしが変なエネルギーを浴びたのに心配してよ」

穂乃果 「心配してるよ?」

ようやくu’sは五人揃ったがまともなのは真姫と海未だけだった。

ことり 「ひどい」

まともなのは真姫と海未とことりだけである。

ほのにこ 「」

にこ 「ぬわんでよ!」

にこはマグネ戦士のスーツを忌々しく捨てて巽マトイにより保管されていた。

マトイ 「私たちは基地に戻るわダイモン」

ダイモン 「何かあったらゴーゴーファイブに知らせてくれ」

マトイとダイモンは99マシンを走らせて去っていった。

穂乃果 「にこちゃんよく無事だったね」

にこ 「ま、まあね」

穂乃果は思う。
そのうちきっとにこは守護獣や聖獣、パワーアニマル、爆竜、炎神みたいになるに違いない。

にこ 「ぬわんで!巨大メカになるのよ!!」

真姫 「」ナリソウ……

No.41 17/03/02 15:53
自由人 

穂乃果 「にこちゃんまだ洗脳が解けないのかな。腹黒いままだよ」

にこ 「洗脳は解けてるわよ!誰が腹黒よ」ジタバタ

海未 「落ち着いて」

ことり 「先輩でしょう?」

にこ 「」キリッ

真姫 「おだてに弱いんだから」

穂乃果 「絵里ちゃんたちはどうしてるかな」

ようやく日本に着いた絵里たちだが彼女たちはゴーゴーファイブの基地に下ろされた。

絵里 「ベイブリッジが見える。ハラショー」

亜里沙 「最後まで送ってくれたらいいのに」

キンジ 「激熱忍法はエネルギーを使うんでやんす」

源太 「久しぶりの日本だぜ」

ダイゴヨウ 「殿様たちは元気ですかね」

凌駕、舞 「日本帰ってキターッ!!」

巽博士 「なんだねキミたちは」

キンジ 「手裏剣戦隊のキンジでやんす」

凌駕 「爆竜戦隊のアバレッド!」

源太 「侍戦隊のシンケンゴールドと」

ダイゴヨウ 「同じくダイゴヨウ」

巽博士 「おお!?キミたちが。活躍は耳にしてるよ。ん?そちらは」

絢瀬姉妹は自己紹介をして巽博士から真姫がつい最近までゴーゴーファイブの基地にいたことを知った。

絵里 「真姫がいたの!?」

亜里沙 「すれ違っちゃったの!?」

はあ、と吐息をつくふたりだった。
キンジたちは基地を離れ各々仲間のもとに向かうのだった。

キンジ 「気をつけるでやんすよ絵里さん亜里沙さん」

源太 「さあて〜みんなに寿司を振る舞うのも久しぶりだぜ」

ダイゴヨウ 「不安ですぜ」

凌駕 「ボクたちも恐竜やに向かおうか、舞ちゃん」

舞 「うん」

絢瀬姉妹は四人に手を振った。さてどうするどうなるえりあり。

巽博士 「コホン、絵里さん。わしと一緒にならないかね」テレテレ

絵里 「!?」

巽博士は真姫だけでなく絵里にまで結婚を申し込んでいた。

No.42 17/03/02 19:47
自由人 

ダイモン 「父さん帰ったよ」

マトイ 「音ノ木坂では少し手こずったけどね」

えりあり 「!?」

ダイモンとマトイから音ノ木坂の状況を聞き穂乃果たち五人や雪穂がいることを聞いて驚いた。

絵里 「連れていってくれませんか」ウルウル

ダイモン 「だけど僕たちは災魔に対抗する手段が必要だし兄貴たちもまだ戻ってきてないんだ」

マトイ 「迂闊には動けないのよ」

ライナーボーイ 「オーイ博士」

巽博士 「どうしたライナーボーイ」

ライナーボーイ 「ボクもそろそろ外の空気を吸いたい」

巽博士はうむ、と唸った。まだゴーゴーファイブは五人揃ってはいない。
しかし絢瀬姉妹は困っている。ほっておけるわけにはいかない。
この時の巽博士の閃きが実は南ことりに謎のエネルギーを浴びたきっかけになるのは知る由もなかった。

絵里 「あの巽博士?」

亜里沙 「なぜあたしたちはマックスライナーに乗って宇宙服を着てるの?」

巽博士 『マックスライナーと共にキミたちは一度軌道上まで上がりそのまま下降すれば音ノ木坂にたどり着ける!敵の目を誤魔化すにはそれしかない!』

えりあり 「いやいや」

巽博士 『カウントダウン開始だ!省略し5、4、3、2、1!!』

えりあり 「!?」

マックスライナーはシャトルモードになり基地から宇宙へ射出された!!
しかし宇宙から次元のねじれを利用してやって来た者たちがいた。
次元帝国ネジレジアが時空をこじ開けてやって来た!!
それはI.N.E.Tの久保田博士たちにより察知されていた。しかし彼らは宇宙である研究も平行し行われていた。
鳥人戦隊より預けられたバードニックウェーブであった!!
ネジレジアは時空をこじ開けて再び地球に侵入しようとしている!

No.43 17/03/03 17:28
自由人 

Dr.ヒネラー 『久しぶりだな久保田よ』

久保田 「さ、鮫島!?おまえ生き返ったのか」

Dr.ヒネラー 『フハハハ、今度こそI.N.E.Tごと貴様を倒してやる』

久保田 「く、おのれ」

? 「博士、俺が出ます!いまはバードニックウェーブやI.N.E.Tを守ることに専念してください」

その頃、マックスライナーに乗った絢瀬姉妹は宇宙を眺めていた……。

えりあり 「地球は丸かった」

絵里 「(希はまるいのかしらね……)」

亜里沙 「(穂むまんほしいな)」

ライナーボーイ 「!?あれは次元帝国ネジレジア」

絵里 「どうしたの」

ライナーボーイ 「危険です!ネジレジアの攻撃に巻き込まれます!」

えりあり 「また」

シボレナ 「Drヒネラーが開発したタイムネジレ砲を喰らうがいい」

Drヒネラー 「時間を巻き戻し私はやりなおす」

ネジレジアの戦艦からいびつな砲が形を現した!そこへ現れたのはメガウインガー!

メガシルバー 「久保田博士やI.N.E.Tには手出しをさせないぜ」

Dr.ヒネラー 「なに!?エネルギーを充填せよ!!」

ライナーボーイ 「戦いが始まった」

絵里 「どうするの?」

ライナーボーイ 「迂闊に軌道を変えたらキミたちは音ノ木坂に帰れない……」

えりあり 「」

ネジレジアのタイムネジレ砲にエネルギーが充填され宇宙に黒い輝きをもたらす!

ライナーボーイ 「ここは突っ込むぜ」

えりあり 「」アブナイ アブナイ

Dr.ヒネラー 「タイムネジレ砲発射!!」

タイムネジレ砲が発射され黒い悪しき輝きがI.N.E.Tに届こうとした時だ!マックスライナーが宇宙を突っ切った!
Dr.ヒネラーは慌てた!

Dr.ヒネラー 「なに」

しかしマックスライナーはタイムネジレ砲の衝撃を受けバードニックウェーブを保管してた人工衛星に命中し爆発した。

久保田博士 「ああ!?バードニックウェーブが」

メガシルバー 「なんだと!」

この時タイムネジレ砲により時間がI.N.E.Tとネジレジア、そして音ノ木坂上空から学院の一部の地域だけ限定的に時間が戻ったのだ!
この時南ことりにはバードニックウェーブが降り注いだのだ!

No.44 17/03/03 19:34
自由人 

メガシルバー 「そこのシャトル!協力しろ」

ライナーボーイ 「OK!絵里さんたちしっかり掴まってるんだ」

えりあり 「(宇宙酔いしそうね……)」

メガウインガーとライナーボーイは協力しネジレジアの戦艦に攻撃を放つ!!

Dr.ヒネラー 「なんだと」

シボレナ 「なに!?」

ネジレジアの戦艦はニ体のロボの攻撃に押された!しかしバードニックウェーブは地球の南ことりに浴びせていた。

ことり 「ピイッ!?」

穂乃果 「ことりちゃん!」

海未 「ことり!?」

メガシルバー 「いけ」

ライナーボーイ 「いくんだ」

Dr.ヒネラー 「お、押し戻される!?」

シボレナ 「く、メガレンジャーめ」

次元帝国ネジレジアの戦艦は次元の闇に押し戻されっていった……。
同時に時間の流れは戻ったがバードニックウェーブを保管していた人工衛星は爆発を起こしていた。

久保田博士 「ああ……なんてこった」

並木瞬 「しかたありません。次元帝国ネジレジアが復活したんですから。バードニックウェーブを浴びた人間は鳥人戦隊の誰かに捜索してもらいましょう」

絵里たちはI.N.E.Tで一時的に保護された。ライナーボーイも修理を兼ねて彼らの基地にいた。

絵里 「宇宙に来ちゃった。ハラショー」

亜里沙 「日本が遠いよ。雪穂」

瞬 「ようこそ。I.N.E.Tへ」

裕作 「来たのは瞬だけか」

久保田博士 「ああ〜、おお美人姉妹ではないか」

えりあり 「『踊る大捜査線』の副署長!?」

久保田博士 「ん?似てるが別人だ」

絢瀬姉妹は次に瞬に目がいく。メガレンジャーなだけに。

瞬 「どうかしたのかボクに?」

絵里 「『地獄少女』の一目蓮!?妖怪よ」

亜里沙 「ちがうよ!『鉄血のオルフェンズ』のガエリオだよ」

瞬 「メガブルーだから」
裕作 「やれやれ、ともかく彼女たちを地球に帰してやらないとな」

久保田博士 「ライナーボーイを修理するまではここにいることになるな」テレテレ

えりあり 「(また変なのがいるし)」

絢瀬姉妹はいつになったら音ノ木坂に帰れるのか!?

No.45 17/03/03 21:04
自由人 

バードニックウェーブを浴びた人間を調査に音ノ木坂にある男がやってきた……。
恭介は穂乃果たちにカーレンジャーのレクチャーをしていた。

恭介 「激走戦隊〜!カ〜レンジャ〜!!」

ほの矢澤妹弟 「カ〜レンジャ〜!!」

? 「(なんでコイツがいるんだ)」

穂乃果 「誰か来たよ」

海未 「あなたは?」

天堂竜 「ああ、俺は鳥人戦隊ジェットマンのレッドホーク天堂竜だ」

穂乃果 「ほのか天丼は頼んでないよ。にこちゃん天丼を頼んじゃだめだよ?」

にこ 「ぬわんでよ!」

ことり 「鳥人戦隊?」

竜 「ああ、そのむかし地球を守りながら愛する人や仲間を失いながら戦った戦隊だ……」

恭介 「(ウチの戦隊と真逆が来た……)」

ことり 「かわいそうです」ウルウル

恭介 「ふ、悲しい時でも笑えばいいさ」

海未 「カーレンジャーの皆さんがいないからて困ったものです」

恭介 「」ガーン!

真姫 「にこちゃんこの人は忍たま乱太郎なの?」

にこ 「ぬわんで!あたしに聞くのよ!」

竜は音ノ木坂に現れた理由を話した。バードニックウェーブを浴びた人間がここにいるはずだと。

穂乃果 「伴奏しちゃう海未ちゃんならここに」

海未 「バードニックウェーブです!」

ことり 「(あたしかな?)」

にこまき 「(ことりよね。なんで言わないの)」

ことり 「(悲しいつらい戦いはしたくないよ)」

にこまき 「(なるほどね)」

竜 「しばらく調べさせてくれないか」

穂乃果 「う、うん」

こうして鳥人戦隊ジェットマンの竜が音ノ木坂学院高校を警護しながら恭介と共にいることになった。

竜 「あんなつらい戦いはたくさんだが……」

恭介 「ゾンネット、ケンカばかりだったが久しぶりに会いたいぜ」

竜と恭介は真逆のようであった。まるで穂乃果と海未のようである。

ほのうみ 「?」

No.46 17/03/04 07:19
自由人 

亜里沙 「宇宙まで来ちゃったよ」

絵里 「日本に帰るはずが」ウルウル

久保田博士 「あ〜、絢瀬くんと言ったかな」

絵里 「なんです」ウルウル

久保田博士 「ボクとケッコンしてください」

瞬裕作 「博士!」

絵里 「お断りします」

久保田博士 「」ガクッ

瞬 「ライナーボーイの修理はしばらくかかる」

裕作 「メガウインガーも久しぶりに動かしたからな」

ニ体はしばらくは動けないようだった。

久保田博士 「ギャラクシーメガやデルタメガはまだ不完全だし」

亜里沙 「そうなんですか」

ギャラクシーメガはI.N.E.Tのここ自体が基地なのである。デルタメガやボイジャーマシンは別に保管してある。

えりあり 「つまりはこれがロボットなのね」

絢瀬姉妹は冷や汗が落ちていた。
瞬や裕作はとりあえず彼女たちをもてなした。

瞬 「とりあえず宇宙を見ながら食事をしましょう」

裕作 「だな」

エスコートするふたりを見て久保田博士は一言。

久保田博士 「キミたちずるいぞ!ボクもいく」

所員 「博士!まだ調整が済んでませんよ!」

久保田博士は『踊る大捜査線』の副署長のように嘆いた。

久保田博士 「事件は地球だけで起きてるんじゃない!宇宙でも起きてるんだ!」

四人はスルーして食堂に向かっていった。

久保田博士 「」

所員 「さてお仕事するか」

久保田博士 「スルーするんじゃない!」

再びりんぱながいるギンガの森。

凛 「アースのちからにゃ!」

花陽 「凛ちゃん?感電したの?」

凛 「そのアースじゃないにゃあ」

リョウマ 「アースというのは星の力なんだ」

ゴウキ 「正しき心を持つ者が使えるんだ」

ジャスミンやJは頷いた。凛と花陽は思った。にこちゃんには無縁な力かな、と。

ゴウキ 「まあ特訓すれば使えないと思うが。やるか?」

凛 「やるにゃあ!かよちんを守りたいにゃ」

花陽 「」ドキッ

ジャスミン 「さてどうしたものか」

J 「どうでもいいがお前は誰と連絡してるんだ」

ジャスミン 「まだヒミツ」

ヒミツという彼女の言葉に彼らは気になった。

No.47 17/03/04 14:19
自由人 

希 「よしよしかわいそうにな」

ミコト 「希ちゃん」

ヤツデンワニ 「ばうばう」

大太 「しかしあの鎧はなぜマホロちゃんを」

アスカ 「あの鎧は以前にマホロをエヴォリアンの使徒に変え私も仲間を傷つけた過去があったんです」

ドモン 「厄介だな」

雷太 「力に溺れる者は力に振り回される」

そこへやって来たのは杉下のじいさんと笑美ぽんだった。

杉下 「おお!?ヤツデンワニ。ここにいたか」

笑美 「アスカさんも」

希 「ん?」

つぶれた恐竜やからふたりが現れ事情を聞いてアバレンジャーの支援者は揃ってきた。

アスカ 「幸人さんはどうしたんですか?

笑美 「幸人さんはジャークマター侵略の時にはぐれちゃいました」

雷太 「やれやれ」

希 「なんや雷太さんと笑美さんとウチ似てないかな?」

違和感をあまり感じない希だった。

希 「笑美さんはアバレンジャーなん?」

笑美 「えみぽんて呼んで❤アバレピンクだったんだよ」

アスカ杉下 「いやいや(アバレピッグだったよね?)」

希 「なんと!?どうやったらアバレンジャーになれるん!?」ドキドキ

アスカ 「アバレンジャーになるにはダイノガッツが必要なんです(えみぽんさんの悲喜劇がまたあるんでしょうか)」

希 「ウチ!アバレンジャーになるで!」

全員がええっ!?と驚愕の表情になった。

ヤツデンワニ 「せめてゴーオンジャーだと希さんはワニ?」

希 「どつくで」

果たして東條希はえみぽんがなれなかったアバレピンクになれるのか!?
どうでもいいが彼女は一切、仲間の心配をしてないのでは?

希 「えりちはだいじょうぶやろな」

絵里 「スクールアイドルで宇宙に来たのは私くらいかしらね」

亜里沙 「地球や星がきれい……」

瞬 「スクールアイドル?」

裕作 「俺たちの時代にはそんなものはなかったな」

時代を感じるメガレンジャーふたりであった。そして合流するメガレンジャーであった。
約一名を除いて……。

耕一郎 「地球の危機に戻るとはな」

千里 「ほんと」

みく 「あらお客さまがいるわ?」

瞬 「みんな!?久しぶりだ」

健太がいない。

No.48 17/03/04 14:43
自由人 

再び穂乃果たちの音ノ木坂ではひとりひとりバードニックウェーブの検査を竜がおこなっていた。

にこ 「(いい男。真姫ちゃんみたい)」/////

真姫 「イミワカンナイ。あたし男じゃないし」

恭介 「オレは?」

海未 「カーレンジャーというのはわかりましたが穂乃果やにこみたいにギャグの匂いがします」

ほのにこ 「ギャグじゃないもん!」

ことり 「(あの人から検査をされたらことりは戦士になるのかな)」

竜 「次のひと?」

真姫 「はい」

竜 「」ジー

真姫 「(いい男だわ。にこちゃんを八頭身にしたくらいかしら)」

にこ 「(ちいさいのがいやになるわね)」💢

穂乃果 「」ヨシヨシ

にこ 「」

竜 「異常なし」

真姫 「ほっ」

竜 「次の人いませんか?」

恭介 「いないみたいだな」

竜 「あたまにとさかをつけた子がまだじゃないのか」

ことり 「どきっ」。。。。゛(ノ‥)ノ

ことりは屋上に逃げてひとりごちていた。

ことり 「はあ」

海未 「ことりは戦士になるつもりはないようですね」

穂乃果 「世の中は海未ちゃんみたいに体育バカで出来てないよ?」

海未はゴチン!とまた穂乃果を叩いた。

ことり 「穂乃果ちゃん!海未ちゃん!」

穂乃果 「いたい」(/≧◇≦\)

海未 「ことり。ムリしてはいけません」

恭介 「ふ、このオレがいるからだいじょうぶさ」

恭介を見てると『忍たま乱太郎』を思い出すのはなぜだろうと三人は思った。
(注.『激走カーレンジャー』の脚本は『忍たま乱太郎』と同じ人である)

恭介 「オレの存在はギャグか」

竜 「どうした?」

恭介 「け、なんでもない」

竜はことりがバードニックウェーブを浴びたことにまだ気がつかないでいた。
しかし彼の敵バイラムもまた復活の時を迎えていた……。

No.49 17/03/04 19:34
自由人 

久保田博士 「おお!?久しぶりだなみんな」

耕一郎 「いや健太が来てないんだ。メガシップにいなかった」

みく 「どこ行ったのよアイツ」

千里 「困ったわね」

裕作 「ウワサでは外国に実家の八百屋を出店したとかしないとか」

えりあり 「八百屋?」

耕一郎 「こちらの美しい姉妹は」

久保田博士 「スクールアイドルの柚子の」

絵里 「u’sです。ミューズ」

千里 「聞いたことあるわ。音ノ木坂高校のu’s」

みく 「スクールアイドルか。いいな」

絵里 「」テレテレ

亜里沙 「(お世辞に弱いお姉さんね)」

再びゴンの希たち。

希 「ウチはアバレピンクになる!」

ヤツデンワニ 「アバレピッグ?」

希 「どつく言うたよな。ヤツデンワニくん」

アスカ 「ダイノガッツより邪なオーラを感じるのは気のせいか」

大太 「平成の女子高生はこわいで」

雷太 「そうですかね」

ドモン 「30世紀にも希ちゃんの子孫はいるかもな」

笑美 「だけどアスカさん、ダイノブレスはないですよね?」

アスカはう〜んと悩む。
ダイノブレスは自らを含め四人。そしてかつて壬琴が使ったダイノマインダーは行方知れずなはずだった。

希 「ダイノガッツにまさるとも劣らないスピリチュアルパワーがウチにあるんや!」

ドモン 「スピリチュアルだと?」

そして音ノ木坂の穂乃果たち。

まきにこ 「(竜さんカッコいい……)」

ふたりは竜に一目惚れをしていた。
しかし竜はバードニックウェーブを浴びた者を探していた。ことりは逃げていた。

ことり 「戦いたくないよ」

海未 「わかってます」

穂乃果 「ことりちゃんはたぶんこっちだよ」

竜 「よし」

穂乃果は竜を案内していた。ふたりは思わず思う。

ことうみ 「(なんで案内してんの!?)」

海未 「ここは私がごまかしますから」

ことりを先に逃がして海未は穂乃果と竜の前に立った。

海未 「なにしてるんですか」

穂乃果 「ことりちゃんは?」

海未 「言うわけないでしょう!アホのか」

恭介 「そんなにアホなのか?」

穂乃果 「u’sのリーダーだよ!」

No.50 17/03/04 20:56
自由人 

穂乃果 「ふん、海未ちゃんがu’sのリーダーのほのかに勝負するというの?」

海未 「力や頭では勝てたためしがないではありませんか」

穂乃果 「しくしく」シクシク

すでに勝負は決まっていたかに見えた……。
しかし穂乃果はある秘策があった!

穂乃果 「ババ抜きで勝負だよ。竜さんと恭介さんを含めて」

竜、恭介 「なんだと」

海未 「わ、わかりました……やりましょう」

まきにこ 「(竜さん負けないで)」

四人のババ抜きの勝負で最初に抜けたのは恭介だった。

恭介 「クルマジックパワーの力だぜ」

? 「恭介、相変わらずあほなのは変わらないな」

この時、近隣からある者が音ノ木坂高校に入っていた。
次に抜けたのは竜だった。

竜 「これでいいか」

まきにこ 「(竜さんはババ抜きも強いんだ。お嫁さんになりたいな)」

まきにこ 「ん?」

最後の勝負になったのは穂乃果と海未である。

海未 「さあ抜きなさい!穂乃果」

穂乃果 「右?」

海未 「」("⌒∇⌒")

穂乃果 「ひだり?」

海未 「」( ´△`)

穂乃果 「みぎだ〜!!」パッ!!

海未 「ああ〜!?また負けました!!」(/。\)

まきにこ 「(どんだけ弱いのよ)」

穂乃果 「あ!ことりちゃん見つけたよ!待て」

ことり 「ピイッ!?」

竜 「待ってくれ!バードニックウェーブの検査はあとキミだけなんだ」

竜がことりを追いかける姿をまたある者が見ていた。

? 「小田切長官に言われたからて女子高生を追い回すなんて最低ですわ」

まきにこ 「(竜さんはあたしのもの!!)」

真姫 「ちょっとにこちゃん。さっきからあたしについてきて」

にこ 「真姫ちゃんこそ!!竜さんはあたしのモノ!!」

竜 「?」

恭介 「あんたを取り合ってるみたいだな。あのふたり」

竜 「なんだと!?」

ことり 「はあはあ」

しかしことりを狙う何者かもまた音ノ木坂高校に侵入していた。

? 「あれがバードニックウェーブを浴びた少女か。うふふ」

ことり 「キャー」

ことりの悲鳴に駆けつけた竜は驚いた。

竜 「まさかお前は!?」

No.51 17/03/04 21:20
自由人 

竜 「り、リエか!?」

マリア 「何を言っている。私はバイラムのマリアだ」

竜 「馬鹿な。お前はラディゲを倒す時に亡くなったはずだ」

まきにこ 「」ガミガミ ガミガミ ン?

恭介 「なんだ?」

天堂香(旧姓、鹿鳴館)「あれは竜さんのむかしの恋人のリエさんですわ。ジャークマターやザンギャックの影響と思われます」

恭介 「あなたは?」

香 「レジェンド大戦の時は変身後でしたわね。私は竜の妻の香ですわ」

まきにこ 「」ガーン!?

穂乃果 「まあまあふたりにいい出会いがあるよ」

まきにこ 「穂乃果が言うな!!」

ことりは人質に取られながら竜、マリア、香の言葉からなんとなくだが意味を察した……。
もしあたしが穂乃果たちの敵になったら戦えないと思う。

恭介 「なんなんだ」

マリア 「私はバイラムなマリア」

ダップ 「まったく恭介は相変わらずアホですね」

恭介 「ダップ!?」

ほのまきにこ 「うわ!?かわいい!」

ダップ 「てれるよ」

マリア 「ええい!ふざけるな」

マリアの武器から出したビームでグラウンドに爆発と砂塵が広がった。

レッドホーク 「レッドホーク」

ホワイトスワン 「ホワイトスワンですわ」

レッドレーサー 「レッドレーサー!」

マリア 「なに?」

穂乃果 「ことりちゃんを返せ!」

ダップ 「少女を人質に取るなんて許せない」

真姫 「ことりを返しなさい」

にこ 「そうよそうよ」

レッドホーク 「よすんだリエ!」

マリアはわずかに苦悩の表情を浮かべ眉間に皺が寄るかのようだった。

ことり 「(このひと……)」

ことりは冷たい肌のなかにわずかに人間らしいあたたかさを感じていた。
しかし再び爆発がレッドホークたちの前に起きた。現れたのはラディゲだった。

ラディゲ 「なにしてるマリア。その少女を連れてこい」

マリア 「わかった」

マリアはことりを連れて何処かへ姿を消した。

穂乃果 「ことりちゃ〜ん!」

海未 「ことり!」

にこ 「あたしの次はことりが」

真姫は悔しさに唇を噛む思いがした。ふだんはツンデレな彼女が見せない仲間思いがあった。

No.52 17/03/05 05:35
自由人 

ラディゲ 「ふ、また会おう。天堂竜」

ラディゲもまた何処かへ姿を消していった。

穂乃果 「ことりちゃ〜ん!」

海未 「ことり〜!」

ふたりの叫びは虚しくグラウンドに木霊した……。
ギンガの森の凛はリョウマとゴウキからアースの力の特訓を受けていた。

凛 「ギンガの力にゃ」スカッ スカッ

ゴウキ 「ダメだ!地球と心をひとつにするんだ」

リョウマ 「いかなる時も心穏やかに地球を思い心を重ねるんだ」

凛 「アースの力にゃ!」スカッ スカッ

まったく何も凛の掌からはいかなる力も出なかった。
ジャスミン、J、花陽はそばで見ていた。

花陽 「凛ちゃん。ちなみにいまはなにを考えてたの?」

全員が固唾を飲み彼女の言葉を待つ。
凛は言う。

凛 「ラーメンにゃ」

ゴウキ 「ラーメン?」

リョウマ 「やれやれ。ギンガの森にはラーメンはないな。花陽くんキミもやってみるかい?」

花陽 「ああああたし!?」

花陽はリョウマに促されるままギンガの構えをしていた。

凛 「かよちんできるの?」

花陽 「わ、わからないよ」

ところがである。
花陽のまわりにキラキラした輝きが満ちていることにリョウマやゴウキは気づいた。ジャスミンやJも。

ジャスミン 「?」

J 「うむ」

花陽 「え〜い〜!!」

花陽の掌から花とお米の匂いがして大地を唸らせた風が起きた!

リョウマ 「これは大地の力か」

ゴウキ 「しかもお米だと!?」

彼女の掌からお米のような純白の粒子が出ては消えた。
花陽は驚いていたが凛も驚いていた。

花陽 「できちゃった?」

凛 「にゃ?にゃんと。かよちんが……」

このことが後にふたりの間に亀裂を呼ぶことになるとは知る由もなかった。
ゴンの希は。

希 「スピリチュアルや」

笑美 「スピリチュアル?」

杉下 「ひとが生まれながらに持っておる力のひとつじゃが。ハイカラなお嬢さんじゃの」カッカッカッ

アスカ 「試しに私のダイノブレスを貸しましょう」

ダイノブレスをつけて希は息を吸い吐き叫ぶ。

希 「爆竜チェンジや!」

黒いスーツが彼女の身体を包み始めた!!

No.53 17/03/05 07:14
自由人 

希 「荒ぶるワシワシ魂!アバレブラッ……!?」

なんとかつての杉下さんやえみぽんを超えるくらいに頭のマスク部分を覆うくらいに完全な変身ができたかに見えたが、瞬間ダイノブレスに拒否されたのだ!

希 「!?きゃ」

アスカ 「だいじょうぶですか」

希 「うう……。ゴメンな。ウチにはムリみたいや。返すわ」

ミコト 「希お姉ちゃん……」

杉下 「やはりアバレンジャーには凌駕くんに幸人くんらんるくんそしてアスカくん」

笑美 「そうですね」

落ち込む希をヤツデンワニに雷太、ドモンが慰めた。

ヤツデンワニ 「ばうばう気にすることない」

雷太 「戦いが終わったら僕と農場経営をしましょう」

希 「農場?それは花陽ちゃんむきやで?」

ドモン 「花陽?」

かくかくしかじかと話してゆく希であり落ち込みはとりあえずなくなった。
再びギンガの森。

花陽 「ギンガの力!できた〜!」デキチャッタヨ

凛 「」

花陽 「凛ちゃんできたよ!できたできた」

J 「見事だ」

ジャスミン 「才能かしらね」

リョウマ 「いや彼女はありのままに地球と一体化している」

ゴウキ 「お米を愛する心ですね」

凛 「(なぜにゃ。なっとくいかないにゃ)」

そこを爆発を突然襲う!!

凛 「にゃあ!?」

ゼイハブ 「久しぶりだなギンガの森の戦士たち」

シェリンダ 「こんなところでのほほんと生きていたとは……」

リョウマ 「ゼイハブ!」

ゴウキ 「シェリンダだと」

J 「ふん」

ジャスミン 「あなたたちは宇宙海賊」

リョウマ 「ああバルバンだ!」

この時リョウマとジャスミンの胸の内にはツンデレな宇宙海賊の面々が秘められていた。
四人は戦いのポーズを取る。

リョウマ 「ギンガ転生!ギンガレッド!リョウマ!」

ゴウキ 「ギンガ転生!ギンガブルー!ゴウキ」

ジャスミン 「エマージェンシー!デカイエロー」

J 「レッツモーフィン!スタッグバスター」

凛と花陽はいつもなら怯えながらも互いに抱きしめあうくらいに思いあっていたが凛は素直に彼女に触れられなかった。

花陽 「りんちゃん?」

凛 「……」

No.54 17/03/05 08:23
自由人 

再び音ノ木坂。穂乃果と海未はぶつかりあっていた。

海未 「だいたい穂乃果はことりを戦わせたいんですか!竜さんをわざわざ案内して!」

穂乃果 「海未ちゃんこそことりちゃんをかばっていくらことりちゃんがミナリンスキーでもまだまだことりちゃんは内気なところあるんだよ!」

にこ 「よしなさ〜い!!」

ほのうみ 「」

にこ 「ケンカをしたらことりが戻ってくるの!?わかってるの!」

真姫 「(さすが先輩ね。ツンデレなにこちゃんが仲間思いでうるうるきちゃう……)」

にこ 「……よってことりのポジションは宇宙No.1アイドルの矢澤にこがいただくわ!」

ほのうみまき 「コラ」

にこ 「じょうだんじょうだん」(/≧◇≦\)

竜 「もしかしてと思うが彼女はバードニックウェーブを浴びたのか」

香 「そんな!」

穂乃果たちは事情をやむ無く話した。
戦いの最中に彼女に宇宙からエネルギーが注いでいたことを。

真姫 「バードニックウェーブとはなんです?」

竜 「バードニックウェーブはむかし小田切長官と俺たちが開発した超人的エネルギーなんだ。そしてジェットマンの力を有効に使うためのものだ」

穂乃果 「波止場でニックさんが絵の具するんだ」

海未 「」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「じょうだんなのに」(/≧◇≦\)

恭介 「激走戦隊カーレンジャーに入るか。穂乃果ちゃんににこちゃん?」

ほのにこ 「おことわりします」

恭介 「おい」

ダップ 「あたりまえだよ」

その頃、バイラムに捕らえられたことりは身体検査からバードニックウェーブを浴びたことが明らかになった。

ラディゲ 「コイツは使えるな」

マリア 「ええ(なにかしらこの気持ちは……)」

ラディゲの不敵な笑みを横にしながら涙を流すことりにマリアは過去の記憶がないはずなのに複雑な葛藤が脳裏に宿っていた……。

ことり 「(どうなっちゃうの……)」

No.55 17/03/05 12:50
自由人 

再びI.N.E.Tの絵里たちは宇宙を満喫していた。

絵里 「希と見たかったわねこの宇宙の輝き。ついでに穂乃果にことりに真姫に凛、花陽、……星空凛。凛にふさわしいわ……」

亜里沙 「にこさんをスルーしてるよ?」

絵里 「にこ?にこはどこかで見てるわ」

さらっとひどい絵里である。亜里沙は雪穂に海未を思った。

瞬 「キミたちはどこに行く予定だったんだ?」

亜里沙 「音ノ木……」

絵里 「ロシアよ」

亜里沙 「!?(お姉さん!?バカなの!少しは音ノ木坂に帰ろうよ)」

亜里沙は姉に心の嘆きの声をぶつけた。
しかしメガレンジャーのメンバーは気になったようだ。

耕一郎 「ロシアか」

千里 「ロシア人?」

亜里沙 「クォーターです」ツヤツヤ

みく 「肌つやがよさそう」ギュッ

亜里沙 「」テレ

まるでぬいぐるみのように抱かれ亜里沙は頬を赤くした。
そこへやってきたのはまたも久保田博士。

久保田博士 「ずるいぞキミたち。絵里くんか亜里沙くんとケッコンするのはボクだぞ」

えりあり 「しないしない」

裕作 「やれやれ、久保田博士も成長ねえな」

絵里 「それよりいつ地球に帰れますか?」

久保田博士 「ライナーボーイは少し時間かかるぞ」

裕作 「メガウインガーもな」

耕一郎 「メガシップはどうです?」

絵里はメガ湿布を思い浮かべ希とにこに使ってる場面が頭にあった。

にこのぞ(回想) 「湿布が気持ちいい……」

亜里沙 「なに考えてるの?」

耕一郎 「このI.N.E.Tの一部がメガシップなんだ」

えりあり 「え〜!?」

これで帰れる、と涙を流す絢瀬姉妹だった。

No.56 17/03/05 16:38
自由人 

所員 「久保田博士、調整はまだまだ不充分ですよ」

久保田博士 「そか。じゃあ私とケッコンしようか」

えりあり 「しません!」

耕一郎 「博士には困ったものだな」

千里 「むかしの健太みたい」

みく 「そうね」

えりあり 「健太?」

瞬 「ああ、ウチのレッドで八百屋の息子でメガレッドだったヤツ」

えりあり 「バカレッド?」

耕一郎 「ちがうちがう」

苦笑いしながらもかつての仲間を思い出す面々だった。
しかしゲームがいちばん得意な健太はいまどこにいるのかと思う。

千里 「地球に帰りたい?」

亜里沙 「うん」

絵里 「穂乃果、海未、ことり、凛、花陽、真姫。希……」

亜里沙 「だからにこさんをなんで言わないの」

絵里 「に、にこ……」ムッ

再びネジレジアが向かってきた。警報がI.N.E.Tに鳴った!

Dr.ヒネラー 「ふははは!久保田よ!覚悟しろ」

シボレナ 「覚悟しなさい!電磁戦隊!」

再び時空をねじり開けるようにネジレジアの戦艦基地が姿を現した。

瞬 「ギャラクシーメガが使えれば」

耕一郎 「なんとかやってはいるが」

千里 「むりむり」

みく 「あ、あれは!?」

遠い宇宙の深淵からパトランプを鳴らしてやってくるパトカーが猛スピードを上げてやって来た!

えりあり 「パトカー!?」

瞬間、そのパトカーはネジレジアに激突し爆発がネジレジア戦艦基地から起きた!!

Dr.ヒネラー 「な、なに」

シボレナ 「お、おとうさま!?」

? 『ふ〜、やれやれ。危なかったぜ』

若い声はどうやら謎のパトカーのパイロットらしく声が双方に聞こえた。

瞬 「健太か」

? 『健太?ちがうちがう。オレの名前はもと地球署所属の赤座判々ことバン!バンだ』

耕一郎は思った。
コイツは間違いなくバカレッドだと……。
瞬、千里、みくも。
久保田博士は思った。
絢瀬姉妹のどちらかとケッコンしたいと。

久保田博士 「お願い❤」

えりあり 「いやです」

Dr.ヒネラー 「ええい!我々を忘れるな」

シボレナ 「I.N.E.Tを攻撃開始!」

戦艦は爆発を起こしながらも攻撃を開始した!

No.57 17/03/05 17:30
自由人 

再び音ノ木坂学院。
そこへミニパトがパトロールにやってきた。

? 「皆さんなにか異常はありませんか」

穂乃果 「あのね、にこちゃんが一向に成長しないのと海未ちゃんがオニみたいに怒る性格が異常かな?」

うみにこ 「ことりのことがあるでしょう!」

真姫 「南ことりがバイラムに誘拐されました」

竜 「オレの責任だ」

香 「いいえあたしが」

恭介 「いやオレが」

竜香 「うん」

恭介 「おい。ところでキミは」

ウメコ 「地球署所属の胡堂小梅ことウメコです!」

穂乃果 「うわ!?見たことあるよ。菊地亜美さんだ!?」

ウメコ 「菊地美香よ!!ダマされた大賞には出てないし!」

にこ 「失礼な子ですみません」

真姫 「菊地美香と菊地亜美?」イミワカンナイ

ウメコは竜や恭介から事情を聞いて納得した。
穂乃果は実は内心は不安でいっぱいだった。
ことりはバイラムにより洗脳手術を受けていた。

ラディゲ 「この娘は我がバイラムのための悪のジェットマンになるのだ」

マリア 「はい……」

マリアの胸中はなぜか不安になる気持ちがあった。なんなのだ、この気持ちは……。
洗脳手術を完了したことりはベッドに寝かされた。

ことり 「」💤

マリア 「なんなのだ、いったい」

No.58 17/03/06 08:33
自由人 

ギンガの森では戦いが続いていた。

ギンガレッド 「炎のたてがみ!」

ゼイハブ 「なかなかやるな」

シェリンダ 「うふふ。えい!」

ギンガブルー 「ぐわ」

デカイエロー 「だいじょうぶ?」

スタッグバスター 「まかせろ」

スタッグバスターの攻撃にシェリンダは庇った。花陽は凛に逃げるように手を引っ張る。

花陽 「りんちゃん逃げるよ」

凛 「う、うん」

凛のなかになぜ自分にアースの力が宿らないか疑問と憤りがあった。

シェリンダ 「そこの少女たちよ!くらえ」

シェリンダから出るビームがふたりを襲うが凛が動かないので花陽は庇った際にとっさにアースの力を使った!

花陽 「太陽とお米の力!サンシャインライス!!」

シェリンダ 「なんだと!?」

ゼイハブ 「ギンガマン以外にもギンガの力を宿すヤツがいたのか」

花陽 「あ、あれあれ」

デカイエロー 「いまよ」

スタッグバスター 「ふん!」

ゼイハブ 「引くぞ」

シェリンダ 「ええい」

宇宙海賊は姿を消した。花陽は命が助かったことに安堵したが凛はふるふると震えていた。

花陽 「凛ちゃん」

凛 「……にゃあ!?なんでかよちんにアースの力を使えるにゃあ!りんだって一生懸命やったにゃ!かよちんなんか知らない!」

凛はギンガの森深くに走り消えていった。花陽は止めようとしたがリョウマとゴウキに止められた。

リョウマ 「慰めたい気持ちはわかるがひとりにしてやるんだ」

ゴウキ 「幼馴染みでもいつもいっしょにいたいとは限らない。彼女が立ち直るまで我慢するんだ」

ジャスミン 「とはいえほっとけないわね。J、いきましょう」

J 「宇宙海賊バルバン……」

ジャスミン 「いくわよ」

Jはジャスミンにひっばられながら凛の後を追いかけた。

J 「まてまて樹液がいるんだ。正しくはエネトロンだが!まて!」

この時エネトロンの補給をしてなかったJが危機に陥るのだがわかるわけはなかった。
凛はギンガの森でいじけていた。
宇宙ではI.N.E.Tメガシップが攻撃を受けていた。

No.59 17/03/06 12:54
自由人 

久保田博士 「よすんだ!?鮫島」

Dr.ヒネラー 「私は鮫島ではないヒネラーだ」

ネジレジアは基地戦艦を攻撃しながらもパトストライカーが体当たりしたためにあちこちから爆発や煙が見えていた。

えりあり 「あわわ」

耕一郎 「くそ!メガシップを動かせたら!!健太もいない」

瞬 「落ち着け」

千里 「落ち着こう」

みく 「でも目の前に接近してるわ」

耕一郎はブラックでリーダーだがさすがに焦りは隠せない。
裕作もまた顔に焦りがあった。

裕作 「ネジレジアめ」

そこへ宇宙へ轟くようなおバカな声がまたしても伝わった!
そう、デカレッドことバンである。

バン 「オレにまかせろ!パトストライカー動け!」

Dr.ヒネラー 「なに!?」

パトストライカーが内部で破壊活動をしていた。

シボレナ 「おのれ。だがまだやられたわけではない。体当たりをこちらからしてやる!」

Dr.ヒネラー 「シボレナ、いや我が娘よ……」

久保田博士 「よすんだ!?鮫島」

久保田博士の叫びさえヒネラーは聞いてなかった。
危機がI.N.E.Tに迫る。そこへ所員が久保田博士に告げる!

所員 「一度だけならギャラクシーメガになれます!ただし数分だけですが」

久保田博士 「よし!しかし健太がいないぞ。焼肉バカ!」

亜里沙 「あたしとお姉さんが乗ります」

絵里 「(なんてこと言うのよ)」

耕一郎 「うむ。基本的な操作はゲームと同じだったな」

絵里 「(ゲームなんてほとんどしたことないわよ!?)」

亜里沙 「わかりました」

絵里 「」ワカッチャッタノ!?

四人はふたりを連れてメガシャトルに向かう!
裕作は言う。

裕作 「俺が各部の調整を素早くデータ処理しながらやる」

うむ、と久保田博士は裕作や所員と共にメインルームに向かう。
しかしネジレジア基地戦艦は間近だった。

バン 「さっさとしろよ!電磁戦隊!」

パトストライカーで暴れ回るバンはそろそろ限界だった。
爆発が内部から広がっていく。

No.60 17/03/06 13:15
自由人 

爆発が広がりメガシップに近づくなか内部からメガシャトルが飛び出した!

絵里 「うわ!?」

亜里沙 「いけ〜!!」

久保田博士 「緊急合体コード!」

裕作 「M・E・G・A・R・A・N・G・E・R」

素早くキーを押してメガシップから大量のデータから流れるなか裕作はキーを押していく。

耕一郎瞬千里みく 「インストール!メガレンジャー」

四人はメガレンジャーに変身していく。絵里たちは驚いて見ていなかった。

千里みく 「(見てよ!?)」

メガレンジャー四人 「緊急コード!緊急電磁合体!」

メガシップが変形しメガシャトルがギャラクシーメガの頭部に変形してゆく!
ネジレジア基地戦艦が爆発しつゆく!!

絵里 「きゃあ」

亜里沙 「うわうわ」

頭部になったメガシャトルがドッキングしギャラクシーメガになった。

メガレンジャー四人 「完成!ギャラクシーメガ!」

えりあり 「ハラショー!?」

裕作 「持つのはもって五分だ!絵里ちゃん亜里沙ちゃん!耕一郎たち頼んだぜ」

メガブラック 「ああ」

メガブルー 「まかせてくれ」

メガイエロー 「うん」

メガピンク 「ギャラクシーメガの力を見せてやる」

えりあり 「!?いつ変身したの?ハラショー」

久保田博士 「メインのコントロールは絵里くん亜里沙くんだぞ」

絵里 「ゲームなんてしたことないわよ!」

亜里沙 「あたしがやる!」

コクピットのレバーを亜里沙の可愛らしい小さな手が動かしてゆく。
宇宙空間を進む青き電磁巨人ギャラクシーメガ!!

Dr.ヒネラー 「バカな!?」

シボレナ 「あと一歩のところで!?なんだ」

ネジレジア基地戦艦からパトストライカーが現れ脱出したのだった!

バン 「一気にスピード解決だ!!」

No.61 17/03/06 17:30
自由人 

しかし爆発から現れたのはパトストライカーだけではなかった!

Dr.ヒネラー 「見よ!久保田に電磁戦隊!!うわははは」

久保田 「なんだと!」

バン 「バカな!?内部からぶち壊したはず」

ネジレジアの基地戦艦は外部と内部からそれぞれ捻れるようにし外皮を外し内部メカの不要な部品を外しながら更なる進化を遂げていた。

シボレナ 「お父様……」

えりあり 「そんなのアリなの!?」

メガブラック 「亜里沙ちゃんメガサーベルを使うんだ」

メガブルー 「サポートはボクたちがする」

メガイエロー 「お姉さん下ります?」

メガピンク 「それはちょっと気の毒」

絵里 「ぬわんで宇宙で外に降りるのよ」

亜里沙 「にこ先輩だよ。それ」エイ!

亜里沙はレバーを掴みメガサーベルを振るった!ネジレジア基地戦艦を相手に戦っていた。
その頃、ギンガの森の奥にいた花陽と凛は互いにケンカしていた。

凛 「なんでかよちんにあんな力が使えるにゃ」

花陽 「知らないよ!ただ信じてたら使えたんだよ。お米の力が」

凛 「お米お米てかよちんなんかお米戦隊になればいいんだよ」

花陽 「お米っ!?ライスと言ってよ!?」

ふたりのケンカをジャスミンとJは見ていた。若いのはいいことだ。
そこへ現れたのは何故か宇宙にいるはずのu’sメンバーのひとりだった。

絵里 「ふたりともケンカはよしなさい!みっともないわよ」

りんぱな 「絵里ちゃん!?なんで」

絵里 「私もギンガの森に来ていたのよ」

ジャスミン 「仲間かしら?」

J 「ふん。知るか、……!?し、しまったエネトロン切れか……」ガガガ……

ジャスミン 「J!?」

なんとJはエネトロン切れを起こしてしまい動く気配すらなかった。
突如、現れた絵里はふたりの仲直りさせるどころか煽っていた。

絵里 「ハラショー!花陽はアースへの才能はあるみたいだけど。ハラショー!凛にはないみたいね」

凛 「ハラショーハラショー言うにゃ!絵里ちゃん」

絵里 「(フフン、仲間割れをするがいいスクールアイドルよ)」

花陽 「絵里ちゃんはあたしを認めてくれるの?」ウルウル

絵里 「当然よ、ハラショー」

No.62 17/03/06 18:38
自由人 

凛はあることに気づいた。

凛 「かよちん!この絵里ちゃんは偽者にゃ!絵里ちゃんはなんでもかんでもハラショーと言わないにゃ!見た目はボーイッシュ!しゃべり方はネコにゃ!それは星空凛!」ビシッ キマッタニャ

花陽 「ええ〜!?りんちゃんは嫉妬しすぎだよ。この絵里ちゃんは本物だよ。ねぇ〜?」

絵里 「そうね。あたしは本物よ。本物のデータをもとにした本物に近い……ウフフ」

りんぱな 「絵里ちゃん!?」

なんと絵里はヴァグラスのエスケイプとしての姿を現し花陽を人質に取った!

エスケイプ 「この花陽というヤツは人質にもらうわ。ハラショー」

エンター 「よくやりましたねエスケイプ」

凛 「かよちん!?」

ジャスミン 「しまった」

J 「」

リョウマ 「花陽くん」

ゴウキ 「凛くん」

星獣戦隊のふたりにジャスミンは動けない。Jはエネトロン切れを起こしていた。

凛 「かよちんを放すにゃ」

エスケイプ 「放すわけないでしょう。ハラショー」

エンター 「そうですよ。我々がギンガの森を出るまで動かないでください」

エンターとエスケイプは花陽を人質に取りギンガの森から逃げようとした。
凛はふたりの姿が見えなくなった途端に反対方向に走り出した。

ジャスミン 「凛!?どこへいくの」

ゴウキ 「早い」

リョウマ 「ああ、俺たちに劣らないくらいだ」

凛は落ちていたエネトロン缶を拾い再びJのところに戻りJの口に当てた。Jは再びエネトロンを飲み始めた。

J 「ゴクゴク…ゴクゴク…」

凛 「J、力を貸してほしいにゃ」


J 「復活!!ん?どうした星空凛」

凛 「かよちんがエスケイプやエンターに人質に取られたにゃ」

J 「まかせろ!いくぞ」

Jは走りながらスタッグバスターに変身し凛も後を追う。ジャスミンたちも追いかけた。

No.63 17/03/07 12:18
自由人 

エンター 「もう追いついてきましたか」

エスケイプ 「ここは私が食い止めます。ハラショー」

人質にされた花陽はあることに気づきエンターにおそるおそる話しかけてみた。

花陽 「え……とえと……エンゼルさん?」

エンター 「私の名前はエンターです……。小泉花陽、なんですか」

花陽 「このエスケイプという人に絵里ちゃんのデータを入れたんですか?」アセアセ

エンター 「ええ、なかでも“PONKTSU”というデータが興味ありましたか」サバサバ

花陽 「」ポンコツ キョウミモッチャッタノ!?

そこへ駆けつける四人の戦士と凛!

凛 「かよちんを放すにゃ!」

花陽 「りんちゃん」

スタッグバスター 「放してもらおうか」

ジャスミン 「ホールドアップ」

エンター 「く、早いですね」

エスケイプ 「ここは私におまかせを。ハラショー」

この時、花陽はひらめいた!絵里のデータが入ってるならきっとどこかが抜けているはずだと。

花陽 「エスケイプさん。合宿しましょう?」

瞬間、エスケイプの内部にある絵里のデータが反応した。

エスケイプ 「が、ガッシュクヨオオオ!!」パッ!

花陽 「いまです!」ダッシュ!

エンター 「逃がしませんよ」ガシッ

凛 「かよちん」

花陽 「失敗しちゃった」ウルウル

この時、宇宙ではギャラクシーメガに絢瀬姉妹は乗りネジレジア基地戦艦に戦っていた。
しかしこの戦いが地上にいる凛にギンガの力を与えることをまだ知らない。

絵里 「酔いそう」

亜里沙 「えい!や〜!!」

メガサーベルでネジレジア基地戦艦を破壊していく。メガブラックたちは亜里沙の腕前に感心していた。

メガブラック 「やるじゃないか」

メガブルー 「ああ」

ライナーボーイ、メガウインガー、ボイジャーマシンは月面基地で修理や整備が行われていた。

ライナーボーイ 「絵里さん亜里沙ちゃん」

No.64 17/03/07 14:44
自由人 

ギャラクシーメガが戦うなかバンもまた変身し戦う!

バン 「エマージェンシー!デカレンジャー!一気にスピード解決!」

メガイエローメガピンク 「イケメン❤❤」

メガブラックメガブルー 「俺たちもいるぞ」

亜里沙 「えいえい!」

絵里 「あ、亜里沙!?酔うから!?」

本物の絢瀬絵里はどこまでもぽんこつだった。
ネジレジアはしかし諦めていなかった。ギャラクシーメガのコクピットにいる絢瀬姉妹にようやく気づいた。

Dr.ヒネラー 「あ、あれはザンギャックたちが狙っているスクールアイドルではないか」

シボレナ 「ここは私が参ります!」

シボレナは基地戦艦から飛び出しギャラクシーメガに取りついた!

メガブラック 「しまった。亜里沙ちゃんたちはここを頼む。行くぞ」

メガブラックは三人を連れてギャラクシーメガの外で戦いを始めた。

メガブルー 「シボレナ」

シボレナ 「久しぶりねメガレンジャー。あら赤いのはいないの?」

メガイエロー 「聞かないで」

メガピンク 「いろいろあって」

シボレナ 「えい」

再びギンガの森の凛たち。

凛 「かよちん!」

花陽 「凛ちゃん!」

エンター 「PONKTSUを入れたのは間違いでしたか」

リョウマゴウキ 「?」

ジャスミン 「バンでもぽんこつではないわよ」

スタッグバスター 「ニックか」

凛はあらためてギンガの力を使ってみることにした。

凛 「ギンガの力にゃあ!」スカッ

エンター 「なんです?」

エスケイプ 「ハラショー」

凛 「なんか絵里ちゃんにバカにされてるみたいにゃ」

瞬間、コクピットにいる絵里はくしゃみでレバーを動かしてしまった。
がちゃ!

絵里 「」クシャミ

瞬間、ネジレジアの基地戦艦から爆発が起きて破片のいくつかが地球に向かって降下した。
凛はもう一度ギンガの力を使う。

リョウマ 「キミにはムリだ!」

ゴウキ 「いやわからないぞ」

凛 「凛の名字は星空にゃ!スタースカイの力にゃあ〜!!」

すると夜空から流星のようなモノがエンターやエスケイプ、花陽の前に降り注いだ!!

エンター 「なに?」

リョウマ 「たあ〜!!」

No.65 17/03/07 18:54
自由人 

凛 「で、できたにゃ!?」

リョウマが花陽を救いなんと宇宙からの戦いの残骸が星のようにエンター、エスケイプを襲う。

エンター 「な、なんとu’sのねこ娘がギンガの力を使えたというのか」

エスケイプ 「ハラショー」

エンター 「なにが素晴らしいんですか。エスケイプやりなさい」

エスケイプ 「了解」

スタッグバスター 「ドライブレード!」

ぶつかりあうエスケイプにスタッグバスター!抱き合う花陽と凛!

凛 「よかったにゃかよちん」

花陽 「りんちゃん」

リョウマ 「いいな」

ゴウキ 「ああ」

ジャスミン 「そんなことを言ってる場合ではないわ。変身よ」

リョウマ、ゴウキ、ジャスミンも変身しエンターと戦う。

ギンガレッド 「はあ」

ギンガブルー 「ふん」

デカイエロー 「とお」

エンター 「ええい!忌々しい」

花陽 「今度はあたしの番だよ!ギンガの力、サンシャインライス!」

お米の輝きと粒のひとつひとつがエンターにぶつかる!

エンター 「なんだと!?さすがu’sというべきか」

凛 「星空の力にゃ!スタースカイ!」

凛は自分の力を信じていた。花陽の信頼も取り戻していた。
今度はなんと本物のギンガの力、アースの力で星のひとつひとつがエンター、エスケイプにあたっていく!!

エンター 「く」

エスケイプ 「は、ハラショー!?」

? 「炎のたてがみ!!」

リョウマとは違う者が炎のたてがみを使い援護した。

ギンガレッド 「兄さん!」

ギンガブルー 「ヒュウガ!」

ヒュウガ 「うむ」

エンター 「ここは引きますよ!エスケイプ」

エスケイプ 「ハラショー」

エンターはエスケイプと共に消えながら彼女のプログラムを見直す必要があると感じながら苦渋の顔を浮かべていた。
ギンガマンはリョウマ、ゴウキ、そして黒騎士ブルブラックの力を得ているヒュウガが合流した。
しかしジャスミンは気になっていた。
エンターはu’sのメンバーを気にしていた。目の前のふたりだけだろうか。

ジャスミン 「いったい彼らはなにが狙いかしら」

J 「うむ」

凛と花陽はいちゃいちゃしていて目のやり場に困る一同だった。

No.66 17/03/08 05:35
自由人 

ギンガの森が休息に落ち着く頃バイラムのラディゲ、マリアは洗脳した南ことりを前にしていた。
しかしラディゲは理解に苦しむ顔をしていた。

ラディゲ 「南ことりの洗脳は完了したか」

ことり 「ハイ」

マリア 「むっ」

ラディゲ 「しかし何だ?コイツの格好は……」

ことりは黒いゴスロリメイドの姿をしていた。

マリア 「南ことり自身が勝手に選んだのだ」

ことり 「私を南ことりと呼ぶな。ブラックミナリンスキーと呼べ」

ことりは生気のない邪気のある瞳や表情をしながら冷たい声がバイラムに伝わる。
ラディゲはまたも理解に苦しんだ。み、ミナリンスキー?

ラディゲ 「み、ミナリンスキーとはなんだ?」

マリア 「はい、この娘南ことりが以前秋葉原でメイドカフェなるものでバイトしてた際にミナリンスキーと名で人気があったようです」

ラディゲ 「そ、そうか……」

マリア 「はい」

ラディゲもマリアも互いに時代の違いに苦しむようだった。
しかしバイラムの幹部である以上、冷酷に非情に徹しなければならない。

ラディゲ 「コイツを試した後に音ノ木坂を再び襲うぞ」

マリア 「試すとは?」

ラディゲ 「黒十字軍をはじめデスガリアン、宇宙幕府ジャークマターまでの組織がu’sという学校アイドルを狙っているのだ」

ことり 「スクールアイドルだ」

マリア 「だそうです」

ラディゲは忌々しげな表情を見せた。
しかし南ことりという少女の洗脳は完璧なはず。
ラディゲとマリアは南ことりのテストをした。
その頃、音ノ木坂学院では穂乃果がパンをまたつくっていた。

穂乃果 「ことりちゃんを愛の力で取り戻すよ」

にこまき 「できるの?」

海未 「愛ではなく友情ですよ?友情」

茶々を入れる海未。見守る竜に香、恭介、ウメコ。
しかし竜もまたマリアいやかつて愛したリエの復活に気に病んでいた。

竜 「マリアいやリエが復活するとは」

香 「あなた」

にこまき 「(あたしの竜さんなのに。夫婦なんて!?)」

にこまきは嫉妬の炎を燃やしていた。ウメコはにこまきの炎にあてられていた。

ウメコ 「あついあつい」

恭介 「たしかに」

ダップ 「人間はわからないよ」

No.67 17/03/08 06:30
自由人 

穂乃果はパンを作り海未たちに試食させた。

穂乃果 「できた。ということで海未ちゃんたち試食して❤」

海未 「また妙なことしてるんじゃないでしょうね」

穂乃果 「うるうる」

海未 「食べましょうか」

にこまき 「(食べるの!?ほのかに弱すぎ)」

恭介 「いただくぜ」

ウメコ 「どれどれ」

海未恭介ウメコ 「から〜い〜!?なに入れた」

穂乃果 「てへ♪カラシだよ」

海未 「ふつうのパンを作りなさい!!」ガミガミ

穂乃果 「うるうる。ごめんなさい」

穂乃果 「こ、今度はだいじょうぶだよ。にこちゃんまきちゃん」

にこまき 「(あたしたちな振るな!?)う、うん」

にこ 「ワサビ!?」

真姫 「ヴェェ」イミワカンナイ

にこまき 「こら〜!!」

穂乃果 「うるうる、ごめんなさい」

穂乃果 「よし実験は終わった。失敗作をつくればいいモノができるはず」φ(..)

失敗作?と誰もが首を傾げながら穂乃果はメモを取っていた。
海未はメモをのぞくと小麦粉、アンコやゴマなどの製造元や成分量などが意外なくらいにメモされていた。

海未 「ほのか」

穂乃果 「あと失敗作品を98個は海未ちゃんに食べさせないと」

海未 「殺すつもりですか」

宇宙幕府ジャークマターなみに穂乃果のアホさかげんが増しているように思えるダップやウメコだった。
しかし竜と香はシリアスだった。

竜 「ラディゲやマリアは必ずここにやってくる」

香 「リエさんだけでなくあのことりという少女を使って」

竜 「バイラム」

かつてマリアとの戦いを思い出し拳をぶつける竜だった。
ダップと恭介は思った。思えば俺たちの戦いは地球の危機なのに毎回コミカルだったな。

ダップ 「でもでも最終回前くらいはシリアスだったよ」

恭介 「いやいや俺とゾンネットの愛もな」

ウメコ 「宇宙暴走族ボーゾックを相手に戦ったダップとペガサスのメンバーね。よくやれたもんね」

恭介 「おうよ」ニコッ

ウメコ 「バンに劣らないくらいのバカと」φ(..)

恭介 「メモるな」

宇宙警察地球署のデータベースにもカーレンジャーは記録されていたようだ。

No.68 17/03/08 07:07
自由人 

ラディゲ、マリアは南ことりをテストしていた。
知能指数、運動神経、判断力、そして歌唱力などをおこなった。

ラディゲ 「ふむ、やはり彼女の歌にはなにかあるようだが」

マリア 「はっきりしません」

ことり 「ブラックミナリンスキーと呼べ」

だんだん態度がえらそうになってきている南ことりいやブラックミナリンスキーだった。
その頃、音ノ木坂は夜を迎え穂乃果たちは布団にくるまっていた。

穂乃果 「ことりちゃん……」💤

海未 「よ、よしなさいほのか……」💤

にこ 「ぬわんて夢を見てんのよ。寝れないし……💤」

真姫 「寝れてるし……💤」

雪穂 「亜里沙はいまどこにいるのかな……💤」

ウメコは交代で学校を警備していた。もちろんロボット犬マーフィーも一緒である。

恭介 「……💤」

ダップ 「……💤」

ウメコ 「カーレンジャーのふたりはおやすみなさいと」

香 「……💤」スヤスヤ

竜 「やれやれ、香のお嬢様育ちも変わらない」

まともに周辺警備をしていたのは竜とウメコ、マーフィーだけであった。

ウメコ 「あれは。マーフィーいくよ」

マーフィー 「ワン」

ウメコとマーフィーは校舎に入る怪しい影に気づいて影のそばに銃を向けた。

ウメコ 「何者!?宇宙警察地球署です」

? 「!?う、ウメコちゃん?俺だよオレ」

ウメコ 「あ……。マーフィーこのひとは味方よ」

? 「ここに高坂穂乃果というパンを愛する少女がいるだろう。彼女にこのあんこを届けに来た」

ウメコ 「あんこ?なんで」

? 「いまは言えない。オレはいま宇宙幕府ジャークマターたちへの反撃準備を整えている。じゃあな」

ウメコ 「青海さん!?」

ウメコが出会ったのはデンジマンのひとり青海であり彼女の手にあんこが残され甘い匂いが漂う。

No.69 17/03/10 05:51
自由人 

再び宇宙のメガレンジャー、絵里に亜里沙、デカレッドの戦いは続いていた。

メガブルー 「はっ!」

シボレナ 「くっ」

メガブラック 「とお」

シボレナはメガレンジャー四人を相手に善戦していた。

メガピンク 「ドリルスナイパー」

メガイエロー 「えい」

シボレナ 「赤いヤツがいないがさすがだ」

ん?と眼下に目をやるとギャラクシーメガのハッチがすぐそこなことに気づく。
u’sの誰かひとりを手にすることでこの地球を手にするきっかけになるらしいとDr.ヒネラーは言っていた。

シボレナ 「ふん!!」

瞬間、メガレンジャー四人は衝撃波で飛ばされ慌てギャラクシーメガにしがみついた。

メガレンジャー四人 「うわああ!?」

デカレッド 「やばい!」

久保田博士 「そこの赤いの!絵里くんたちを守ってくれ。私の嫁候補なんだよ」

裕作 「とにかく頼む!」

デカレッド 「まかせろ!」

パトストライカーが向かうなかシボレナはハッチを開けてコクピットに侵入し驚くべきものを彼女は見た。
絵里が宇宙酔いを起こしていた。

絵里 「酔いそう、ていうか酔う」(@_@)

亜里沙 「えいえい!ネジレジアめ!」

シボレナは思わず迷った。u’sとはどちらの少女なのだ。
メガレンジャーの場合はメガレッドがバカレッドだったが他は比較的優秀だった。
やむ無くシボレナが手を掴んだのは!

亜里沙 「キャー」

絵里 「亜里沙っ!?」

シボレナ 「コイツをもらっていく!u’sの絢瀬絵里をな」

コクピットから出ようとした時だった。

デカレッド 「待て!」

絵里 「(あたしに亜里沙が勘違いされてるし!)」ハキソウ

No.70 17/03/10 16:09
自由人 

シボレナ 「コイツはもらってゆく!」

デカレッド 「させるか!!」

シボレナとデカレッドの戦いは続く。ギャラクシーメガは動きを止めていることにDr.ヒネラーは気づき攻撃を開始しシボレナに言う。

Dr.ヒネラー 「シボレナ、u’sは確保したか!?」

シボレナ 「はい。ただいま戻ります」

亜里沙 「なに言ってるの!?u’sはお姉ちゃんだよ」

この時、亜里沙の可愛らしいオデコが太陽に輝きシボレナの目を眩ました。

シボレナ 「なに!?」

デカレッド 「いまだ!返してもらうぜ」

メガレンジャー四人 「亜里沙ちゃん」

絵里 「ああ、亜里沙はだいじょうぶ?」ハキソウ

メガイエロー 「だいじょうぶよ」

亜里沙 「まったくだらしない。これでもu’sのサブリーダーなの」

シボレナ 「なんだと!?あっちがそうなのか」

メガブラック 「失敗したな」

メガブルー 「ここは引き上げたらどうだ」

Dr.ヒネラー 「なんだと!?」

ライナーボーイ 「ライナーアタック!ライナーパンチ!!」

ライナーボーイが修理や整備を完了し月面から上昇しパンチを繰り出した。

ライナーボーイ 「亜里沙ちゃんいくよ」

亜里沙 「メガサーベル!ホワイトナイト!!」

久保田博士 「なんと!あんな技はギャラクシーメガに加えてないぞ。健太以上か。あの子は」

月をバックにロシアの白夜を彷彿させアイスダストがネジレジア戦艦を襲いヒネラーやシボレナは悲鳴を上げた。

Dr.ヒネラー 「な、なんだと」

シボレナ 「お父様!?」

Dr.ヒネラー 「ここは引くがいつかは久保田おまえを倒してやる!」

久保田博士 「お前が過ちを正さない限り私はメガレンジャーやみんなと共に戦う!!」

メガブラック 「博士言うぜ」

メガブルー 「しかし健太はどこに」

メガイエロー 「アイツのことだから道に迷ってるんじゃないの」

メガピンク 「戦いはとりあえず終わったわ。絵里さんや亜里沙ちゃんを地球に戻さないと」

ライナーボーイ 「それはボクの役目だ」

戦いが終わりメガシップ状態に戻ったギャラクシーメガには安穏とした雰囲気があった。
絵里以外は。

絵里 「宇宙酔い……」

No.71 17/03/11 10:02
自由人 

メガシップにライナーボーイが横についたが絵里は相変わらず宇宙酔いをしていた。
亜里沙はバンやメガレンジャーのメンバー、I.N.E.Tの所員に囲まれていた。

バン 「やるな妹の方は」

耕一郎 「健太に劣らないゲームテクだ」

瞬 「しかし健太はどこにいるんだ」

千里 「アイツのことだからおっちょこちょいなのよ」

みく 「まあね。ここにもいるけど」

絵里 「(@_@)」

久保田博士 「宇宙酔いを直す方法があるぞ。絵里くん」

絵里 「」ハッ

絵里 「本当!?」

久保田博士 「私の婚姻届にサインしたらすぐになおるはずだ」ホレ

バン 「まともな博士と思ったら」

耕一郎 「すまない、久保田博士は女性に飢えているんだ」

瞬 「声優になれば美人声優さんたちと共演できるのに」フッ

千里みく 「瞬!!」

瞬 「」

絵里はどうするかというと!

絵里 「サインをする……わけないでしょう!認められないわ!」(`□´)

亜里沙 「復活した?」

絵里 「地球に帰るわよ。亜里沙」

ライナーボーイ 「いつ侵略者が襲ってくるかわからない。地球に戻りましょう」

マックスライナーに乗り絢瀬姉妹はメガシップとメガレンジャー、久保田博士や所員たちとお別れした。宇宙食を少し分けて貰いふたりは満足した。
バンがパトストライカーで途中まで彼女たちとライナーボーイを守るという。

バン 「じゃあな!メガレンジャーにおっさん」

久保田博士 「耕一郎のことかな」

耕一郎 「おっさんは久保田博士しかいないだろう」

瞬 「イケメン声優なボクではないな」

千里 「瞬?性格変わった」

みく 「変わったんじゃないかな」

瞬 「とにかく健太を探さないとな」

パトストライカーとマックスライナーはメガシップを離れ青い星地球に降りてゆく。
その頃、希はゴンでまだ悩んでいた。
カードの占いによると絵里は上から下へ下りてくるとあった。

希 「えりちが上から落ちてくるん?」

大太 「隕石じゃろうか」

雷太 「うん」

ドモン 「絵里さんは美人なのか」

アスカ 「マホロ」

希 「ウチのスピリチュアルも能力落ちたんかな」

No.72 17/03/11 22:04
自由人 

希は落ち込んでいたその頃UTX学園のA-RIZE、鷲尾岳、忍風館のハリケンジャーメンバーは話し合っていた。

岳 「u’sとは連絡取れたか」

ツバサ 「南ことりがバイラムに捕まったと英玲奈の伝書鳩が言っていた」

鷹介 「伝書鳩で連絡取ってるのか!?」

英玲奈 「フッ、現代のからくり技術のハイテクだ」

あんじゅ 「スクールアイドルの意外な趣味よね」

七海 「あるある」

吼太 「ないない」

七海 「」ギロリ

鷹介吼太 「こわい」

野々七海はかつてのハリケンジャーとしての戦いの際に演歌歌手としての下積みを得ていまや人気アイドルになったのだ。
ふと彼女は思い出す。

七海 「そういえばG3プリンセスというのもいたわね」

スクールアイドルも芸能界のアイドルもライバルは存在するらしいところにA-RIZEは共感を持った。

A-RIZE 「(u’sと我々とおなじなんだな)」

岳 「ゴウライジャーとは連絡は取れたのか」

鷹介 「それがなかなか迅雷流のふたりもジャークマター襲撃の時にどこかへ行っちまたらしい」

岳 「なんてことだ。俺も天空島にいるテトムに他の皆の居場所を聞いたがテトムも音信不通なんだ」

ハリケンジャーはなんとか三人揃っているがガオレンジャーでいまのところ活躍しているのはガオイエローの岳だけであった。
再び音ノ木坂学院の穂乃果たちである。起きた穂乃果は目の前にやけに香ばしい匂いのあんこに目が覚めた。

穂乃果 「あんこだ!」

うみにこまきゆき 「?」

ウメコ 「うん。やっと起きたわね」

穂乃果父 「このあんこは和菓子業界やパン業界に伝わるデンジあんこのようだ」

ウメコ 「穂乃果ちゃんのお父さん知ってるんですか!?」

穂乃果の父が語るところデンジあんこは昭和の老舗のあんこ会社が作っていたらしいがその会社はいまは存在しないらしい。

恭介 「芋長の芋羊羮もなかなかイケたな」ウーン!

穂乃果父 「お!?ペガサスの若造は知ってたか」

恭介と穂乃果父は和菓子の話題で盛り上がっていた。
穂乃果はデンジあんこを使いことりを取り戻すためにあんパンを作ることにした。その姿に海未たちは感涙していた。

真姫 「やさしいのよね穂乃果は」

No.73 17/03/12 10:56
自由人 

穂乃果が汗を流しながらデンジあんこを使いあんパンを作る姿は皆に励ましを与えていた。
矢澤妹弟たち子どもたちは美味しそうに見ていたがにこや海未は不安げに見ていた。

にこ 「(こころたちが食べたいとか言わなければいいけど)」

海未 「(ワサビにカラシで実験されましたもの)」アセ

絵里たちは地球に大気圏突入をしてマックスライナー、パトストライカーは青い空を飛んでいた。

バン 「なるほど。バトルコサックに伝言があったのか」

絵里 「地球一周どころか宇宙にまで行っちゃうなんてね」

バン 「そういえば宇宙でいま噂になっている戦隊がいると聞いたぜ。宇宙戦隊キュウレンジャーとか言ってたな。9人いるらしい」

亜里沙 「9人ですか。穂乃果さん海未さんことりさん、凛さん花陽さん真姫さん、にこさん希さん……そして」

絵里 「あ…」

亜里沙 「あたしかな」テレテレ

絵里 「あたしでしょう!なに亜里沙言ってるのよ」

バン 「アハハ、元気だな」

ライナーボーイ 「あれは!?」

空を飛ぶ二機の前に見慣れない飛行体が現れていた。しかしいまの時代に見ないような旧式の飛行体である。

絵里 「あれは」

バン 「いけない!?あれは黒十字軍だ!!」

ライナーボーイ 「修理を終えたばかりだというのに!」

絵里 「黒十字軍!?」

鉄人仮面 「あれは宇宙警察にベイエリア55のシャトル!やれ」

アトランティス戦艦やコンドラー戦闘機が二機を襲う!!

ライナーボーイ 「うわわ!?」

バン 「くそ!?多勢に無勢だぜ」

その頃、凛と花陽はなんとか音ノ木坂に戻る方法を考えていてギンガの森から出ようとしていた。

凛 「みんなが心配にゃ」

花陽 「うん。音ノ木坂にもどりたいよ」

もちろん両親たちの心配もあるが仲間も同じくらいに大事だった。
しかしヒュウガが前に立ちはだかる。

ヒュウガ 「よせ。行ってはならない。危険だ」

凛 「だとしても行きたいにゃ!」

花陽 「ギンガの力は危ないことに使いませんから!お願いします」

リョウマ 「だがふたりの力はまだ未知数だ」

ゴウキ 「もう少し鍛練を積むんだ」

言うことはわかるが仲間を思う気持ちが胸にあった。

No.74 17/03/13 07:14
自由人 

凛たちがギンガの森を出ようとしてる頃、穂乃果のデンジあんパンをこころたち子どもたちは見ていた。
気づく穂乃果。食べる?と言う。

にこ 「よしなさい!わさびだのカラシだの入れられてひどい目に遭うわ」

海未 「そのとおりです!穂乃果の激マズなあんパンを食べてはデンジあんこでさえ地球を破壊する物体になるのも等しいです」

真姫 「言い過ぎじゃない?穂乃果を見なさいよ」チラッ

穂乃果 「うるうるうるうる」

こころ 「ひとつあたしたちにくださいな。穂乃果さん」

こころたちは桃太郎に従うイヌサルキジのように穂乃果に分けてもらい三人は口にした。
パクッ、パクッ、パクッ♪

矢澤妹弟 「お、美味しいです〜〜〜♪♪♪」

うみまきにこゆき他 「なんですって〜!!?」

こころここあ虎太郎は一口一口噛み締め口内で味わうように至福の笑みをまわりに見せるように食べていた。
あまりの様子に穂乃果に皆の視線が集まり彼女はビビる。

海未 「穂乃果ください」

にこ 「ちょうだい」

真姫 「ま、まあ食べてあげてもいいわよ」

一斉に群がるように穂乃果特製デンジあんパンはまだまだ未完成にも関わらず学校にいるみんなに分けることになりうるうるしていた。

穂乃果 「ことりちゃんのためにつくったのに」ウルウル

海未 「(悪いことをしましたかね)」

真姫 「(ちょっと)」

にこ 「ふん(なかなかイケるじゃない)」

ところがである。

穂乃果 「これはことりちゃんの、凛ちゃんの、花陽ちゃんの、希ちゃんの、絵里ちゃん、亜里沙ちゃん、そしてあたしの。ふう」

うみまきにこゆき 「まだあったんか〜い!!」

恭介 「青海先輩のあんパンか」

ダップ 「懐かしいダップ」

ウメコも口にしながら思う。デンジあんパンが彼女を救うきっかけになるのだろうか。
竜や香も同じことを思った時だった。
上空にマックスライナーとパトストライカーが黒十字軍に攻撃されパトストライカーは吹き飛ばされどこかに落下していった。

ウメコ 「バン!?」

竜 「仲間か」

恭介 「どこに行った」

ウメコはマーフィーを連れミニパトに乗りパトストライカーが落ちた地点に向かう。

No.75 17/03/13 08:33
自由人 

時間は少し遡る。
絵里、亜里沙、バン、ライナーボーイは黒十字軍の攻撃を受けていた。

鉄人仮面 「うわはは!我が黒十字軍の攻撃を受けるがいい!!」

ライナーボーイ 「絵里くんたちをロシアに送り届けないと!」

絵里 「あ!日本よ」

亜里沙 「音ノ木坂だ!?」

バンはパトストライカーを操り急旋回した。

バン 「ここはオレに任せろ!!」

鉄人仮面 「バカめ!黒十字ミサイルをくらえ」

戦艦アトランティスの先端から漆黒の黒い塊が姿を見せた。それは強力なミサイルであるのが一目見てわかるものだった。

鉄人仮面 「発射!!」

アトランティスから黒十字ミサイルが発射されパトストライカー、ライナーボーイにめがけ飛び爆発が青い空に広がった!!

バン 「うわわ〜!?」

この時バンのパトストライカーは音ノ木坂上空をぐるぐると飛び回りウメコたちに目撃されライナーボーイと絵里もまたこの時の衝撃波で遠い冷たい北の空に飛ばされてしまう。

ライナーボーイ 「しまった!?」

えりあり 「きゃあ!?」

ギンガの森にいた凛たちも目撃していた。

凛 「にゃ!?」

花陽 「スペースシャトル!?どこに」

ジャスミン 「あれは黒十字軍のテクノロジーでは」

ゴウキ 「黒十字軍だと」

リョウマ 「奴等もよみがえっているのか」

J 「ふん」

ライナーボーイが北の空に飛んでいくのを凛たちは呆然と見つめていった。
パトストライカーが落ちたのはゴンの付近だった。ゴンの近くで落下する音が響いた。

ヤツデンワニ 「なにばう!?」

江戸川 「みんないってくれ」

大太 「まかせるばい」

雷太 「やれやれ」

ドモン 「よっしゃ」

アスカ 「うむ」

希 「あ、あたしもいく!」

杉下 「希さんあぶないよ」

笑美 「そうですよ」

引き止められるが希たちは彼らについていった。そこで見たのはボロボロになったパトストライカーそしてバンだった。

ドモン 「宇宙警察の赤いヤツじゃないか」

希 「えりちじゃないけどイケメンやん」

スピリチュアルの占いは外れたのかなと思いながらまた一目惚れする希だった。
懲りない娘だった。

No.76 17/03/13 12:34
自由人 

希 「よしこいつを保護するで(いいオトコやん)」

黄色の戦士たちはやれやれと思いながらも同じ戦隊仲間である。パトストライカーから気を失ったバンを保護しゴンで治療した。
バンがいなくなったパトストライカーをウメコを見つけ秘密戦隊の隠れ家兼地下基地に通じるゴンを見つけ向かう。

希 「ええオトコやん」

大太 「いやいやワイの方がハンサムばい」

雷太 「いや僕の方が」

ドモン 「どっちも同じだろう」

大太雷太 「後輩くん。いい度胸してるばい」

温厚なふたりに睨まれドモンは口にチャックした。黙っておこう。
落ち込んでいたアスカが言う。

アスカ 「この人は宇宙警察地球署ですよね。なにかあったんでしょうか?」

希 「ウチのスピリチュアルによると“古き巨大な悪にやられた”とある」ピッ!

ミコト 「お姉ちゃんスゴい」

ミコトに誉められよし1ポイントゲットやと思った時である。
ゴンにウメコが入ってきた。

ウメコ 「バン!バンしっかりして!」

希 「(な、なんやこの娘。かわいいやん?まさかバンさんの彼女?)」

ウメコ 「バン!マーフィー噛んじゃって!」

気を失ってたバンは思わず目を覚ました!

バン 「なに!マーフィーに噛ませようとしてる!ウメコ!?」

ウメコ 「バンっ」ギュ

ふたりの一見するとあまりにラブラブな雰囲気に希はクラクラした。あかん、また失恋や💔。
しかしバンは言う。さらにそれがショックだった。

バン 「ひとが気持ちよく気を失っててしあわせな気分だったんぞ。やわらかくふくよかで母性にあふれ……」

希 「//////」キュン💗

バン 「故郷のおふくろみたいで!」

希 「( ̄□||||!!」ガーン!?

あまりの希の落ち込みに大太たちは言葉を失った。

希 「ウチはおふくろさん……おふくろさん……」

どこかの演歌が頭にリフレインしていた。
その頃、さらに黒十字ミサイルでロシアの東の果てにライナーボーイと絵里たちは飛ばされていた。

No.77 17/03/14 05:48
自由人 

バン 「なに言ってやがる!ウメコと俺が付き合うわけないだろう」

ウメコ 「あ、あたしだって願い下げよ!こんなバカレッド!」

バン 「デカレッドだ!」

アスカ 「まあまあお二人ともケンカはやめてください」

バンウメコ 「アスカ(さん)!?杉下さんにえみぽんさんにヤツデンアリゲーター!?」

ヤツデンワニ 「ばうばう!ヤツデンワニ!アリゲーターじゃない」

希 「つ、つまりふたりは付き合ってないん?(ということはウチにもチャンスあるんや)」テレテレ

バン 「あたり前だろ!こんな菊地亜美と付き合うわけねえし」

ウメコ 「菊地美香よ!バラドルといっしょにしないでよ!」

ふたりのケンカを眺めながらよし!チャンスや!とガッツポーズを取る希だった。
しかしミコトが言う。

ミコト 「落ちてきたのはオトコのひとだったね。お姉ちゃんの占いは外れたの?」

希 「あ……」

実は外れたわけではないとわかったのは後に絵里たちと合流した時であるがいまはそれを知る由もない。
ウメコは雷太に気づき仲間が音ノ木坂にいることを伝えた。

雷太 「なんと竜さんと香さんが!?わかりました。ウメコさんありがとう!」

雷太はゴンを出て音ノ木坂学院に向かう。
I.N.E.Tメガシップにいるメガレンジャー四人、ギンガの森にいるリョウマ、ゴウキ、ヒュウガ、ゴンにるバン、ウメコ、音ノ木坂にいる竜に香。
少しずつ集まる各戦隊メンバーたち。
しかし未だ行方知れずの戦隊もいる!彼らはどこにいるのか!?
そしてバイラムで訓練を終えた南ことりは悪のジェットマンとして立ちはだかる。

ラディゲ 「ブラックミナリンスキーをバイラムジェットマンとしてジェットマンたちと戦わせるのだ」

マリア 「はっ(なんだ。この気持ちは……。私の内にもやもやした気持ちがある……)」

ことり 「フン、ブラックミナリンスキーにすべてまかせるんだな」

その言葉と共にことりの姿はジェットマンやかつてのネオジェットマンを超えた邪悪な姿バイラムジェットマンとなりそれはブラックコンドルを禍々しい姿にさせたもののようである。
彼女の内にあるバードニックウェーブは悪のオーラを放っていた。

ことり 「フッ」

No.78 17/03/14 08:55
自由人 

再び音ノ木坂の穂乃果たち。

穂乃果 「はい。これは亜里沙ちゃんのぶんだよ雪穂」

雪穂 「亜里沙に?ありがとう」

海未 「穂乃果にしてはお姉さんらしいですね」

にこ 「今日くらい雨かしら」

真姫 「まあね」

恭介 「雨女か」

ダップ 「地球の雨はまた冷たいダップ」

そこへ校門を通りグラウンドに現れるラディゲ、マリアそして洗脳された南ことり。逃げる避難民たち。

竜 「ラディゲ!?」

香 「リエさん!いえマリア!?」

穂乃果 「ことりちゃん!」

駆けつけるジェットマンふたりに穂乃果、海未に真姫ににこ。にこは気づく真姫の手に見慣れない武器があるのを。

にこ 「それはなに?真姫ちゃん」

真姫 「ま、マキニックアイテムよ!巽博士とお父さんが作ったらしいの。少しは守ることをしないと」

海未 「でも相手はことりですよ」

彼女の言葉にふたりは黙るがマキニックアイテムは必要に思えた。
恭介とダップもグラウンドに追い付いた。

恭介 「バイラムか」

竜 「こいつは俺たちの敵だ」

恭介 「かたいこと言うなよ」

香 「リエさんことりちゃん」

ラディゲは音ノ木坂に集まった戦隊やu’sに指を差して宣戦布告の名乗りを上げた。

ラディゲ 「音ノ木坂学院とu’sは我々バイラムが手に入れる。その布石がコイツ、ブラックミナリンスキーだ」

ことり 「ブラッククロスチェンジャー……」

ほのうみまきにこ 「!?」

竜香恭介ダップ 「なに!?」

ことりの姿は禍々しい黒い悪のジェットマンの姿になりバードニックウェーブを身体中から放っていた。
にこは思い出す。ギアに洗脳された嫌な記憶を……。

にこ 「あたしと同じ」

真姫 「にこちゃん」

穂乃果 「ことりちゃ〜ん!」

ことり 「ことり?私はバイラムのブラックミナリンスキー、バイラムジェットマンミナリンスキーだ」

ことりとは思えない冷たい声が黒いマスクの下から伝わった。

ラディゲ 「やれ!」

竜香 「クロスチェンジャー!!」

恭介 「激走!アクセルチェンジャー!!」

三人の戦士たちがラディゲ、マリア、悪の戦士と化したことりとぶつかりあう!見守る穂乃果たち!!

No.79 17/03/14 19:53
自由人 

ラディゲは戦闘員を呼び出し穂乃果たちを襲わせた!

海未 「ウルトララブアローシュート!」

戦闘員 「イイイ!?」

真姫 「マキニックアイテム!メディカルナイフ!」

ほのにこ 「おお!?」

マキニックアイテムは手術用のメスのような研ぎ澄まされたナイフのような形になった。
本当は人を手術して助ける医者になりたいけどいまは人を守るために手術用メスのようなナイフを使う真姫だった。
巽博士との会話を思い出す。

巽博士(回想)『このマキニックアイテムはキミのお父さんと共に開発した試作武器だ。なんでも宇宙戦隊と呼ばれるセイザウェポンと同様に九つの武器となるはずだ』

真姫 「巽博士、お父さん……!」

巽博士(回想)『戦いが終わったら私とケッコンしてくれ……』

ダイモンマトイ(回想)『なに真姫ちゃんに言ってんのよ!!』

真姫 「そうよ!誰がケッコンすんのよ!」ツン!

にこ 「!?」

穂乃果 「にこちゃん何か嫌われることしたの?」

にこ 「してないわよ!」

海未 「なにをやってるのです!穂乃果ににこ!」

海未の声を聞いて真姫がふたりにマキニックアイテムを投げ渡した!

ほのにこ 「え」

真姫 「たぶんふたりが使える武器になるはずよ!自分の身は自分で守るのよ!」

にこ 「よ、よし!マキニックアイテム!」

にこの声に応えるようにマキニックアイテムはバズーカに姿を変えた!
巨大なバズーカの姿に戦闘員は驚いた。
しかしにこはよたよたよろついた!

にこ 「お、重いし使えるわけないじゃない」

戦闘員が襲おうとした時にマキニックバズーカが火を吹いた!
グラウンドに爆発が広がり戦闘員は弾き飛ばされた。

穂乃果 「スゴい。よしあたしも!」

海未 「穂乃果」

するとマキニックアイテムはなんと驚くべき姿に形を変えた!

穂乃果 「これはお餅をつくヤツかな?」

似てはいるが正しくはハンマーであった。なぜハンマーに姿を変えたのか。意味がわからなかった。

穂乃果 「せぇ〜い!」🔨ドーン!

戦闘員ではなくグラウンドという大地そのものに穂乃果は叩きつけた!すると大地そのものが割れ戦闘員は溝に落ちていく。

海未 「凄すぎます」

No.80 17/03/15 06:48
自由人 

音ノ木坂学院にバイラムが攻めている頃、雷太はそこに向かって走っていた。
息をはあはあ言わせながら走っていた。農家で鍛えた身体ではあるがレジェンド大戦以降は再び平和に暮らしていたから少しなまっているようだった。
そこへバイクを駈り声をかける者がいた。

? 「雷太さんお久しぶり」

雷太 「アコちゃん!?アコちゃんか。大人になってるし!」

アコ 「こう見えても大人の女よ。それより小田切がカンカンみたいよ。メール」

走りながらメールを見ると内容は『バードニックウェーブを浴びた者の捜索はどうなってるの!』『雷太!サボッてるの!』『ケッコン相手を探してる時じゃないでしょう!(怒)』など怒りに満ちた内容が気づくと100件ほど来ていた。
希にうつつを抜かしていたから。

雷太 「あちゃ〜」

アコ 「戻ったらきっちり怒られなさい」

そう言った瞬間に音ノ木坂学院から爆発音と煙がふたりの目の前でした。

雷太アコ 「!?」

実はこれはマキニックアイテムによるにこのバズーカであったがわかるわけもない。
にこはマキニックバズーカをひとりでよろよろしていた。ちいさな身体にバズーカが合ってないのだ。それをダップが支えた。

ダップ 「ボクが支えるダップ」

にこ 「あ、ありがとう」

しかし悪の戦士と化したことりには茶番に見え襲いかかる。

ことり 「ふざけるな!」

海未 「ことり!」

ことり 「邪魔をするな」

マキニックアイテムではないただの弓矢は一瞬にして黒いジェットマンと化したことりに真っ二つに切り裂かれた。

雷太 「な、なにが起きてるんだ」

アコ 「いくわよ」

レッドレーサー 「待て!来るな!」

雷太アコ 「え!?」

ふたりは穂乃果が開けた地面の裂け目に気づかずに落ちてしまった。

ラディゲ 「ジェットマンは戦わずしてふたり死んだか」

マリア 「ふ」

ことり 「バカめが」

海未は穂乃果を小突いた!

海未 「アホですか!ドカスカやればいいものではありません」

穂乃果 「だ、だって」

しかし裂け目から正義の声がした。
クロスチェンジャー!
ふたりの飛翔する戦士が現れた。ブルースワロー、イエローオウル!!

No.81 17/03/16 06:17
自由人 

穂乃果 「ことりちゃんよ!なぜ悪魔に魂を売ったのか!」

海未 「それはライブマンです!目の前にいるのはジェットマンです!」

レッドレーサー 「う〜ん、どちらもシリアスだな」

戦いの最中にもコメディを忘れない穂乃果とレッドレーサーであった。
四人揃ったジェットマンは名乗りをあげる。

レッドホーク 「レッドホーク!」

ブルースワロー 「ブルースワロー!」

イエローオウル 「イエローオウル!!」

ホワイトスワン 「ホワイトスワン!!」

ジェットマン 「鳥人戦隊ジェットマン!!」

ラディゲ 「なんだと!?」

マリア 「く」

ことり 「ジェットマン!!」

名乗りを上げたジェットマン四人に睨む。がある違和感を拭えない。
ラディゲは言う。

ラディゲ 「待て、かつてのジェットマンに黒い奴がいたはずだが」

マリア 「もうひとりはどうした」

ことり 「問答無用だ!」

レッドホーク 「くっ!」

ブルースワロー 「あんたたちに関係ないのよ!」

イエローオウル 「しかしマリア、いやリエさんがよみがえって!?竜」

レッドホーク 「言うな!」

ホワイトスワン 「ことりちゃん!正気に戻って!」

ことり 「私は正気だ!」

真姫 「馬鹿を言わないで!ことりは悪じゃないでしょう!チーズケーキを愛する女の子でしょう」

瞬間、彼女の頭のなかにアメリカでのチーズケーキがよぎった。

ことり 「!?っ!?」

穂乃果 「ことりちゃん!」

海未 「ことり」

しかしことりは悪のジェットマンとしての武器を振るいグラウンドに爆発が広がる!爆発がダップに怪我をさせた。

にこ 「ダップ!?」

この光景はこころたちも見ていて驚いた。

こころ 「ダップちゃん!?」

ラディゲはジェットマンが四人いることで不利に感じマリアやことりを引き上げさせる。

マリア 「くっ(なんだ、この気持ちは)」

ことり 「ああ、頭が……ミュ……u’sはあたしが倒すっ!」

マリア 「引くぞ」

バイラムは姿を音ノ木坂から姿を消した。怪我をしたダップににこやこころたちが駆け寄る。

ダップ 「うう……」

レッドレーサー 「ダップ!」

No.82 17/03/16 14:22
自由人 

ダップがやられたことで恭介や穂乃果たちは保健室に運ばれた。
にこたちの前に現れた真姫の姿に一同驚いた。

ほのうみにこ 「!?」

真姫 「な、なによ」

口を尖らせる真姫の姿は純白の看護師姿であり恭介や竜、雷太にアコも驚きがあった。
真姫は巽博士からマキニックアイテムと共に預かった99メディカルボックスを出してダップの治療を始めた。

穂乃果 「ま、真姫ちゃん治療できるの?」

真姫 「人間の治療はしたことはあるけど地球人以外は初めてよ」

恭介 「頼む!ダップは仲間なんだ。それにコイツにも親父や家族がいるんだ!」

熱い恭介の声にダップは呻きながら答えた。

ダップ 「うう……ん、恭介だいじょうぶ…ダップ……」

海未 「無理をしてはいけません!」

真姫は香やアコと共にダップの身体から傷口を治療し始めた。

香 「ひどいわ」

アコ 「ん?ほんとに当たったの?」

こころ 「ダップちゃん」

ここあ 「ダップ」

子どもたちが涙を流しながら見るなかアコは傷口をゆっくり触る。
なにか変だった。

アコ 「かすり傷じゃないかしら?」

真姫香 「え」

恭介 「そんなバカな!?ん……?」

ううう、と呻くダップだったが傷口というほどでもなく誰の目にもかすり傷にも見えなくもなかった。

恭介 「ダップ、ダップ、ダップ!」

ダップ 「なにダップ?恭介」

恭介 「お前爆風に飛ばされただけだろう?」

きょとんとするダップは傷口を押さえながらゆっくりベッドから起き上がり「う……ん」と頷き皆ズッコケた!

にこ 「ぬわんなのよ!!まぎらわしい」

ダップ 「えへへ」

真姫 「えへへじゃないわよ!99メディカルボックスにも『キズハアサイ』て出てるし」イミワカンナイ

穂乃果 「まったく心配したよ」

海未 「しかしあの攻撃はことりがやったんですよね」

にこ 「あたしかダップを狙った?」

真姫 「どうかしら。あたしには悪い心と戦ったみたいに見えたわ。その結果にこちゃんとダップさんを狙ったみたい」

竜 「つまり彼女はわずかながら良心があったのか」

香 「リエさんも」

鳥人戦隊のメンバーたちはかつての戦いを邂逅していた。

No.83 17/03/17 04:30
自由人 

にこはアイドル部部室に駆けていた。
看護師のコスプレをすれば宇宙No.1アイドルに返り咲くのだ!部室に入るやいなやことりが残した衣装を漁ろうと背が低いにも関わらず段ボール箱に手を伸ばした時だ。
段ボール箱がいくつもにこに向かって落ちてきた。

にこ 「ぎゃうっ!?」ピクピク ピクピク

? 「なんだ!?キミだいじょうぶか」

ナレーション大平透 『キミたちはこの男をおぼえているか!?実はイエローフォーの矢吹ジュンに先駆け音ノ木坂学院に潜入していた明日香健二ことミドレンジャーである。え?バトルコサックではないかて。別人である』

明日香 「だいじょうぶか」

穂乃果 「にこちゃん!なにやってるの?」

真姫 「また抜け駆けしようとしたんでしょう」

明日香 「じゃあなお嬢ちゃん」

にこ 「いたた」

海未 「どこかで見覚えがあるような方でしたね」

ナレーション大平透 『ゴレンジャーのなかではいちばん若いが歴戦の戦士のなかでは影が薄いミドであった!しかしその影の薄さゆえに潜入捜査に向いていた!』

明日香 「大ちゃんやペギーがいたらいいが」

キレンジャー大太がいればなぞなぞができモモレンジャーペギーがいれば互いにコンピネーションを発揮するだろう。
穂乃果たちはにこを衣装の山から助けだし懐かしい衣装を見つめた。

穂乃果 「ファーストライブのだ」

海未 「にこを入れた七人の時もあります」

にこ 「ふん」

真姫 「だけどいまのことりはバイラムの手先よ」

彼女たちは竜たちジェットマンから聞いた哀しき彼らの戦いを聞いて悲しみに沈んだ。
竜はかつて愛したリエ=マリアと戦いまたそんななかジェットマン同士の三角関係四角関係を経ていまが彼らにある。
しかしブラックコンドルの戦士は戦いではなく平和になったある日に暴漢に襲われ竜と香の結婚式に亡くなったという。

穂乃果 「凱さんは竜さんたちを見てるのかな」

海未 「ええ」

にこ 「なんでも海賊戦隊が地球に来たときには一日だけ現世に現れたそうと都市伝説サイトにあったわ」

真姫 「一日だけ。竜さんたちを戦いに巻き込まないためかしらね」

真姫の言葉に三人は沈黙した。

No.84 17/03/17 07:19
自由人 

竜 「バードニックウェーブを浴びた少女を助けるのが俺たちのやるべきことだ」

アコ 「でもバイラムはリエさんは」

香 「リエさんを助けられるなら今度は助けたい」

雷太 「そうだ!罪を償うことはひとはできる」

竜 「しかし」

竜は迷っていた。バードニックウェーブをI.N.E.Tに預け研究してたとはいえ今回の悲劇もまた自分たちが招いたのだ。

穂乃果 「天堂さん」

海未 「ことりは私たちが助けます」

にこ 「この宇宙No.1のにこにーにこちゃんにまかせなさい!」

真姫 「ことりは私たちの仲間ですから」

真姫の姿に雷太は見覚えがあり声をかけた。

雷太 「西木野総合病院のお嬢さんがu’s?」

にこ 「真姫ちゃんのファン?ヴェェ」

真姫 「なんであたしの真似をするのよ!イミワカンナイ!大石さんは病院に無農薬有機野菜をいつも届けてくれてるひとよ!」

雷太 「そう。戦いを終えて僕はまた野菜栽培を始めた。そんな時に西木野病院長と知り合い病院に届けるようになったんだ。ちなみに真姫ちゃんを畑のなかでおむつを一回くらいは取り替えたことはあったかな」

穂乃果 「おつむ?」

海未 「破廉恥です!」

雷太 「誤解じゃ。真姫ちゃんがまだ物心つく前のはなしだ」

真姫 「カアッ」//////

にこ 「うんうん、真姫ちゃんにも恥ずかしい過去があってなんか安心したわ」

真姫 「勝手に安心しないでよ!」

どっと笑いが起きるなかバイラムでは再びことりの洗脳や戦力強化が図られラディゲはブラックコンドルの死亡を知りほくそ笑む。

ラディゲ 「奴はすでに死んでいたか。四人なのもうなずけるな」

マリア 「ええ」

ことり 「」.。o○

ことりは洗脳装置で強力な洗脳が施されている。
再び音ノ木坂学院。そこへなにも知らないおやどり理事長はことりの事情を聞いて涙した。

理事長 「そんな!?あの子がなぜバイラムに」

穂乃果 「ごめんなさい。あたしがだらしないから」

海未 「いえ私もちゃんとしなかったから」

にこ 「先輩として情けないわ」

真姫 「とにかくことりは取り戻します」

悲しみに打ちひしがれた彼女は理事長室に入っていくのが見えた。

No.85 17/03/17 15:39
自由人 

この日の夜、穂乃果たちは作戦会議をした。
どうすればことりを取り戻せるのかを。

穂乃果 「ほのかパンを使うの忘れてたよ」

海未 「しかしことりが変身をしていては無理ですよ」

真姫 「まずはバードニックウェーブの力を弱めないと」

にこ 「洗脳なんてひどいわ。あたしは経験者だからわかるわ」

四人はああでもないこうでもないと作戦案を考え翌日、ジェットマンの四人や恭介たちに案を出した。

竜 「キミたち大丈夫か」

アコ 「寝てないんじゃないの」

雷太 「真姫ちゃん」

香 「南ことりちゃんは私たちが取り戻して……」

いいえ、と穂乃果は香の言葉を遮り答えた。

穂乃果 「ことりちゃんはあたしたちが取り戻してみせます!」

無茶だ!と竜が真っ向から否定するが恭介がたしなめる。

恭介 「まあ待てよ。彼女たちだって一晩寝ないで考えたんだ。聞いてみようぜ?」

穂乃果 「恭介さん」

海未 「穂乃果がつくったほのかパンに賭けてみます。それにはことりが変身を解いた一瞬しかありません」

真姫 「まずにこちゃんが囮になります」

にこ 「へ?ぬわんでよ!なんで宇宙No.1アイドルのあたしが囮なのよ!」

にこの抗議を無視し真姫は淡々と説明する。

真姫 「にこちゃんがことりと戦います」

にこ 「むりむり」

真姫 「にこちゃんの素早さならことりの攻撃を避けれます。この場にいない凛と早さだけなら互角でしたから」

にこ 「」

海未 「その隙に竜さんたちはことりのバードニックウェーブを弱めて変身解除してください」

穂乃果 「そこへあたしがこのほのかパンをことりちゃんの口に入れるよ」

竜 「しかし無理だ!危険が大きすぎる!!」

アコ 「そうよ。マキニックアイテムだって無敵じゃないわ」

しかし穂乃果たちの決意は堅い。フランスパンよりは。

穂乃果 「やらせてください」

海未 「ことりは私たちの大切な仲間なんです!」

にこ 「コイツら」

真姫 「にこちゃんならできます!あたしが保障します!」

にこ 「できる前提なのね」

こころ 「お姉さまならできますよ」

にこ 「」

ほぼ全会一致な会話ににこは言葉を失った。

No.86 17/03/17 18:01
自由人 

穂乃果 「こころちゃんたちにお願いがあるんだ」

こころ 「あたしたちにですか?」

穂乃果 「お姉さんの手助けで……アルパカ…」

こころ 「アルパカ……ウンウン、わかりました」

にこ 「(アルパカをどうすんのよ?)」

真姫 「それよりもマキニックアイテムの名前を変えたいんだけど」

海未 「なにか不満でも?」

真姫 「自分の名前を言われたり言ってるみたいで。だから……!?」

そこへ再び校庭に爆発が起きる!!
向かうジェットマン四人に恭介、穂乃果たち!
穂乃果はこころに言う。

穂乃果 「頼んだよ!」

こころ 「はい!」

ナレーション大平透 「その様子をミドレンジャー明日香健二は見ていた!彼女たちがなにをするのかを!」

明日香 「(しかしイーグルからなにも指令がないからな。後輩たちとあの子たちを見てるしかないのか)」

ナレーション大平透 「彼は葛藤していた!ミドレンジャー」

穂乃果たちは校庭に向かった!!

ラディゲ 「ふふふ、音ノ木坂学院は我々がいただく。他のu’sもな」

マリア 「うふふ」

ことり 「覚悟しろ」

穂乃果 「ことりちゃん!!」

海未 「ことりっ!」

ことりは武器を振るい彼女たちの前で爆発させた!!

ほのうみまきにこ 「きゃ!?」

ジェットマン四人 「クロスチェンジャー」

恭介 「激走アクセルチェンジャー!!」

ダップ 「クルマジックパワーは味方してくれるはずダップ!」

レッドホーク 「ラディゲ!」

ブルースワロー 「マリア!いえリエさん!」

ホワイトスワン 「思い出して!優しかったあなたを!」

イエローオウル 「うむ!」

ジェットマン四人はラディゲたちに飛びかかりレッドレーサーは穂乃果たちが戦いやすいように牽制攻撃をした!

レッドレーサー 「いまだ!矢澤にこ!いやにこっち!」

にこ 「あんたは希か!!マキニックアイテム!」

ことり 「ちいさいのが相手か!」

にこ 「やったわ!てオノじゃない!お、重い!」

ことりの剣とにこの手にしたマキニックアックスがぶつかった!!
しかしにこにはアックスは扱いづらいようだ!

にこ 「お、重い」

No.87 17/03/17 19:18
自由人 

ことり 「フフフ、その小さき身体と小さきムネでは私に勝てるまい」

にこ 「よけいなお世話よ!あんた性格まで悪くなったの!」

ことり 「ブラックミナリンスキーを舐めるな!」

にこ 「ぬわんでオノなのよ……!」

にこは慣れないアックスでことりの剣を防いでいた。それを見た穂乃果が叫ぶ!

穂乃果 「カンチとリカのバカップルだ!」

一瞬、場が静寂に包まれ海未と真姫がツッコミをした!

うみまき 「それを言うなら火事場の馬鹿力でしょう!!」

ことり 「ふざけるな!!」

にこ 「ぎゃっ!?逃げる!!」

レッドレーサー 「逃げ方はたいしたものだ!!」

レッドホーク 「ラディゲ邪魔をするな!」

ラディゲ 「ほざけ!」

ブルースワロー 「マリア!いえリエさん!」

ホワイトスワン 「あなたはまた悲しみを呼びたいの!」

イエローオウル 「ラディゲ!!許さん!」

ラディゲ 「四人のジェットマンでは私は倒せん!!」

ラディゲとマリアは力を振るいグラウンドに爆発が広がる!!
ことりもにこに迫る!

にこ 「ぬわんなのよ」

ことり 「!」

海未 「あなたの相手は私がします!マキニックアイテム!ラブアローシュート!」

海未は震える手でラブアローシュートを手にしながら穂乃果とジェットマンがなんとかしてくれるだろうと黒いジェットマンと化したことりと対峙した。グラウンドに風が流れる……。

ことり 「貴様か、高坂穂乃果のお守りは。ヤツはどうした」

海未 「生意気な口を叩くのは私を倒してからにしてください!ことり!」

ことりと海未はグラウンドでぶつかりあった!
邪な剣とマキニックアイテムが変化した正義の弓矢が金属音を響かせる!!

ことり 「なかなかやるな」

海未 「園田流武術はそんな邪な剣に負けません」

海未は弓の弧の部分を剣技のように使い幼馴染みといつまで戦えるか葛藤した。

にこ 「穂乃果はどこ?」

穂乃果 「にこちゃんのうしろだよ」

にこ 「ワアオッ!?どこにいんのよあんた」

そこへこころたちがアルパカを連れてきた!

こころ 「お姉さま!穂乃果さん!」

穂乃果 「アルパカ。こんなことには使いたくないけどごめん」

No.88 17/03/17 20:32
自由人 

穂乃果はブラックミナリンスキーと化したことりの前に姿を現した!

穂乃果 「あたしはここだよ!ブラックミナリンスキーいやことりちゃん!」

にこ 「(いつもいいところを取るけど頑張りなさい!穂乃果)」

ことり 「現れたか。u’sのリーダー高坂穂乃果」

ブラックミナリンスキーのことりには黒い鳥人と化した瞳にはどす黒い悪魔の瞳だった。
海未はふたりが対峙するのを見つめるしかなかった。

ラディゲ 「やれ!ブラックミナリンスキー」

マリア 「(なんだ、この気持ちは)」

ことり 「言われるまでもない!」

穂乃果 「あれを見て!ことりちゃん!」

穂乃果が指を差した先にはアルパカがいた。アルパカはいつも変わらず鳴いていた。

アルパカ 「メェ〜〜〜♪♪♪」

ことり 「なにを!?……っ!?な、なんだ。この痛みは……あ、頭がっ!?私は…バイラムの、ブラックミナリンスキー……!?いたい!あたまが」

ことりはu’sを結成した当時以来から学園で飼われていたアルパカに愛情を花陽と共に注いでいた記憶がいくつも頭の中によぎった。
黒いマスクが消えた瞬間に穂乃果はほのかパンをことりの口に入れた!その穂乃果の早さはu’sのダンスレッスンによるものである!

ことり 「!?貴様、なにをっ!?」

穂乃果 「ほのかのほのパンだよ!ことりちゃんのために作ったの!」

ことりの口内に甘く柔らかく美味しい香や匂い、味そして友情や愛情など多くの気持ちが身体中に流れるようだった!

ことり 「うわわわああ〜!?」

にこまき 「ことり」

レッドホーク 「みんないくぞ!」

ジェットマン三人 「おうっ!!」

ジェットマン四人がことりに飛びかかり悪と化したバードニックウェーブを武器やアイテムを使い吸収してゆく。

ラディゲ 「なんだと!?」

レッドレーサー 「悪いがお前の相手は俺だ!ただのクルマジックパワーと思うなよ」

ラディゲ 「マリアっ!」

マリア 「は!」

マリアは無防備なジェットマン四人に足音を立てて迫る。
しかしその瞳には似つかわしくないアルパカにもゆらゆら動いていた。
なぜだ?なぜ私は戦う……。

レッドホーク 「マリアいやリエ、よせ!」

マリア 「リエ」

No.89 17/03/18 07:13
自由人 

この時マリアいやリエの心にかつての思い出がわずかにだがよみがえった……。
前の戦隊が戦いをしていた頃にきびしい訓練を行い時に甘く切ないひとときを過ごしたあの日……。
苦い回想でもある。

リエ(回想)『あれはアルカパかしら?』

竜 (回想)『アルパカだよ。アハハ。リエはしっかりしてるのに抜けてるな』

リエ(回想)『あら?そうかしら。これからはバイラムの侵略に備えて負けないわよ』

そして現在。
私は、私は……。

マリア 「(私はかつてこの男と……愛し……戦ったのか……)」

マリアがかつての過去に苦しく葛藤している頃ことりもまたほのかパンにより幼い頃からu’sとしての活躍の日々が頭によぎっていた。

ことり 「(私は……あたしは……うわあああ!)」

穂乃果 「ことりちゃん」

海未 「ことり!!」

ことり 「(な、なんだこいつらの声に!?顔が……!)」

穂乃果 「ほのかもほのかパンを食べるよ!」ハムッ!

海未 「私も」ハムッ!!

三人が同じほのかパンを口にしたことで三人の意識は肉体を離れ同調し肉体はグランウンドに倒れた。

にこ 「海未」

真姫 「穂乃果」

ダップ 「ふたりはボクが守るダップ!お父さんに負けないクルマジックパワーのヒーローダップ!」

レッドレーサー 「ダップ!ぐはっ!?」

ラディゲ 「茶番はそこまでにしろレッドホーク!!」

レッドホーク 「ラディゲ!?マリア!」

ラディゲ 「死ぬがいい!ジェットマン!!」

ラディゲが剣をレッドホークに向けた時だった!なんとマリアがレッドホークを庇うように盾になり腹から鮮血が地面を濡らした!

マリア 「く、に、二度もお前たちみたいな奴等に……利用されるとはな」

レッドホーク 「リエ!?リエなのか」

ホワイトスワン 「リエさん」

ラディゲ 「貴様、いつ正気に戻った。愚か者が……!!バイラムの名を汚すとは」

マリア 「ふふふ、くっ……南ことりという少女に洗脳を施した時にかつての私もそうだったのだと少しだが思い出したさ……ぐはっ!」

レッドホーク 「リエ」

マリアいやリエは首を横に振り自ら刺さった剣の前に進む。

リエ 「私に二度も過ちを犯させるとはな……」

No.90 17/03/18 17:46
自由人 

現実世界でジェットマンとラディゲ、マリアたちが戦っている頃精神世界では穂乃果や海未はことりの心の内にいた。

穂乃果 「ここは……」

海未 「ここはことりの心のなかのようです。ほらあれを」

指差した先には幼い頃の出逢いや記憶があった。そこへ声がした。

ことり 「ふたりとも……どうして……ここに」

穂乃果 「ことりちゃん!どこ!?」

ことり 「目の前にいるよ……」

海未 「ことりっ!?」

ふたりの目の前に以前と変わらないことりの姿があった。穂乃果が駆け寄ろうとした時だ。

? 「それはあたしの悪い心だよ!ほのかちゃん!」

ふたりの前にふたりのことりの姿が現れた。その姿に驚愕を隠せなかった。

穂乃果 「な、なんなの?これ」

海未 「いったい」

ことり 「こっちが偽者なの!ほのかちゃん」

ことり 「いやこっちがニセモノだ!!」

穂乃果 「フフフ、ことりちゃんの偽者くらいこのあたしならわかるよ。小さい頃からの付き合いだから。……こっちだ!!」ユビサシ!

海未 「(不安しかありませんがだいじょうぶでしょうか)」

しばし沈黙する精神世界だったが……。

穂乃果 「あ、あれ?」

ことり(悪)『よくわかったな!高坂穂乃果っ!!』

悪と化したことりの心が間を溜めたためにふたりはイラッとした。

ほのうみ 「間を溜めないでよ!まぎらわしい」

ことり(善) 「ゴメンなさい」

ほのうみ 「いやいや本物が謝らなくてもいいよ」

ことり(悪)『ふざけるな!この身体は私ブラックミナリンスキーのモノだ!!』

ブラックミナリンスキーは黒い邪なオーラを精神世界に響かせ三人は苦しんだ。

穂乃果 「あたまが」

海未 「い、いたい」

ことり 「や、やめて……」

三人は精神世界の中で苦しみ喘いでいた。
ブラックミナリンスキーは戦う姿勢を見せながらオーラが空間に広がる。

ことり(悪)『馬鹿な奴等だ!我の精神世界に入るとはな』

No.91 17/03/19 05:30
自由人 

ことり(悪)『馬鹿なヤツめ。このまま我の内にいていれば生かしてやったものを。絶望という闇のなかでな。クックック……』

悪のことりは善のことりを捕まえ片手で首を締めていた。

ことり(善)「や、やめて……。あたしはそんなことを…しない…したくない……」

穂乃果 「ことりちゃん!」

海未 「ことり!!」

ことり(悪)『貴様らも見ているのだな。コイツが消えてゆくさまを……クックック』

勝ち誇ろうとする悪のことりの側にふたりは這いずりながらも近寄る。その様子に悪のことりは忌々しげに見つめた。

ことり(悪)『貴様ら……』

穂乃果 「だ、ダメだよ!やめてよ!」

海未 「よしなさい!ことり!」

ことり(悪)『う!?なんだ。これは……?』

ことり(善)「ふたりの……思いだよ。あたしの…気持ち……。ほのかちゃん、うみちゃんに会って……大切な……気持ち……」

切ない思いを口からことりは懸命に出していた。だからことりはもうひとりの自分に伝えた。

ことり(善)「あなたが悪い心の…あたし…でも…あなたは…あたし…だよ」

ことり(悪)『う!?うわああ……!?』

穂乃果 「ことりちゃん!?」

海未 「ことり!頑張るのです!」

しかしであった。悪のことりは途端に笑い出した。

ことり(悪)『……ふ、アッハッハ!バカめ!我がそんな芝居に乗るものか!コイツは我に取り込まれ消えるのだ!!』

瞬間、善のことりは手の内で消えていった。
ほのかちゃんうみちゃん……と声を残しながら。

穂乃果 「こ、ことりちゃん……?」

海未 「そ、そんな……」

ふたりは精神世界の中で絶望に打ちひしがれていた。闇の中で悪のことりの笑い声が絶望の如く伝わった。
現実世界ではジェットマン、ラディゲにマリアの魂がぶつかる。

マリア 「く……この少女だけでも返さないとレッドホークいやり、竜に悪い……」

レッドホーク 「マリアいやリエ、よせ!」

ラディゲ 「ぬけぬけと抜かしおって。我らバイラムを汚した者は許さん!」

ことり 「クックック、その通りだ。ラディゲ」

ジェットマン四人 「おまえは!?」

ことりはマカロンボンバーをまわりにいる者たちにぶつけ辺りが爆発した!!

No.92 17/03/19 05:45
自由人 

マカロンボンバーの爆発がグラウンド全体に広がり真姫たちは穂乃果たちを守った。

真姫 「きゃ」

にこ 「な、なんなのよ!?」

爆発の煙の中から現れたのは倒れたジェットマン四人、マリアそして勝ち誇るラディゲとブラックミナリンスキーだった。その姿に真姫たちもまた絶望しそうだった。

真姫 「ことり?」

にこ 「こころたちは逃げなさい!早く!!」

逃げようとするこころたちは怯えて動けなかった。またラディゲにやられたレッドレーサーも動けない。

レッドレーサー 「い、いけない!?」

ブラックミナリンスキーのことりはこころたちに刃を突きつける。
だがそばにはアルパカが鳴いている。

アルパカ 「メェ〜♪」

ことり 「ふん……」

刃を向けた瞬間だった!
突然、ことりは苦しみ出して剣が地面に落ちていった。

ことり 「な、なんだ!?これは」

ラディゲ 「むっ」

再びことりの精神世界。まだ精神世界にいた穂乃果と海未は苦しみ出した悪のことりに抱きついた。

ことり(悪)『貴様らなにを!?』

穂乃果 「ことりちゃんを返して!」

海未 「返すのです!いつも可愛らしい衣装をつくるあのことりを!?」

ことり(善)「ふたりとも……。あたしは……あたしは……南ことりだよ!!」

悪のことりの精神から善のことりのバードニックウェーブやu’sを愛する心が迸りそれは現実世界のことりからも見られた。

竜 「バードニックウェーブか!?」

アコ 「戦っている」

雷太 「そう、人の心は戦う」

香 「リエさん!」

マリア 「ぐはっ。はあはあ……」

マリアに駆け寄りながらことりの様子を見守るジェットマン四人にマリア。マリアは悔恨する。

マリア 「り、竜……すまなかった……。私は二度も過ちをした」

竜 「マリアいやリエ……」

マリア 「あの少女だけでも救ってやれ……」

竜 「リエっ!?」

マリアいやリエの身体は動かなくなっていた。後でわかったが悪の組織の幹部はまだ再生が不完全なままのようであった。
竜は叫ぶ。

竜 「バイラム!ラディゲ!」

ラディゲ 「く」

グラウンドにことりの叫びが迸るなかふたりは睨む。

No.93 17/03/19 06:17
自由人 

再び精神世界。

穂乃果 「ことりちゃん!あたしのほのかパンを食べて!あたしも食べるよ」

海未 「私も食べます!」

悪のことりの口に再び入れながら三人は同時に食べた。
瞬間、悪のことりからバードニックウェーブが身体から迸り消え去った……。

ことり 「うわわああ〜!?」

そして現実世界。

レッドホーク 「ラディゲ!」

ラディゲ 「何が平和だ!この世はバイラム、いやあのお方のものだ」

あのお方?と謎の言葉が気になるなかレッドホークとラディゲは再び刃を交えた。
そしてことりから悪の心やバードニックウェーブが消え去り倒れ気づいた穂乃果たちは駆け寄る。

穂乃果 「ん?こ、ことりちゃん!」

海未 「ことり!!」

にこまき 「気づいた!?」

穂乃果と海未はことりを抱き上げて涙を流していた。

穂乃果 「ことりちゃん!ことりちゃん」

海未 「しっかりするのですよ」

ふたりの声にことりはゆっくり目を開けた。

ことり 「んんん……。ほのかちゃんうみちゃん……パン……おいしかった……」

レッドレーサー 「気づいたのかよ」

ダップ 「奇跡ダップ」

しかし気づいたことりを抱きながら海未の表情が崩したように変わって叫ぶ。

海未 「く、口がからいです!?なんですか!これは〜!?」

穂乃果 「……あ?海未ちゃんのに隠し味にワサビやカラシその他もろもろ入れたかな?」

海未 「口が!?口が」

あたふたしながらする海未と気づいたことりを忌々しげに見つめるラディゲだった。

ラディゲ 「く」

レッドホーク 「覚悟しろ!ラディゲ!」

レッドレーサー 「先ほどはやられたがな」

ダップ 「都合よく格好つけるなダップ」

ラディゲは睨みながら新たな攻撃を繰り出そうとした時だった!

ラディゲ 「!?こ、これは……!」

ラディゲの手に見覚えある羽根手裏剣が刺さり鮮血が流れた。

レッドホーク 「これは」

どこだ、と見ると校舎の上に見覚えある黒い鳥人の影がジェットマン四人に見えた気がした。

ラディゲ 「く、ここは覚えておけ天堂竜!!

羽根手裏剣が捨てられラディゲはそのまま姿を消していった。
鳥人の影はいつの間に消えた。

No.94 17/03/19 10:45
自由人 

音ノ木坂学院は再び静寂と平穏の時を戻したがあまりに悲しみが多すぎた……。
マリアいやリエは『こんな悲しみは繰り返してはいけない。竜、香、あなたたちに未来を……』とわずかに言葉を伝え亡くなった。
彼女の遺体は小田切長官いまや小田切参謀となった命令により引き取られ検査をした後に丁重に葬ると約束してくれた。
竜の手にはかつてのよき友であり好敵手であった男の羽根手裏剣があった。

竜 「リエ、それに凱……」

香 「凱はレジェンド大戦の時に天の計らいで一度はよみがえったのに」

雷太 「海賊戦隊が地球に来た時もよみがえったと都市伝説にあったと聞く」

アコ 「いいオトコなわりに二度もよみがえるなんてね。らしくないな」

冗談めかして言うアコにみな苦笑しながらもあの男が現世によみがえることはないのかもしれない。
だがジェットマンはようやく四人揃った。
しかしバイラムの脅威がラディゲやマリアだけとは限らない懸念もある。
竜は恭介とダップに向き合う。

竜 「俺たちは音ノ木坂を離れようと思う。ここの守りはお前にまかせるぞ激走戦隊」

ダップ 「激走戦隊といってもひとりだけダップ」

笑いながらも竜たちの精悍な顔つきを見つめる恭介は力強く握手した。

恭介 「ああ、任せてくれ」

ことりは保健室のベッドで眠りについていた。だがバードニックウェーブはすべて身体から放出されたわけではないことを穂乃果たちや彼女自身も知らない。
しかしこの残されたバードニックウェーブが地球いや宇宙の危機を救うことになるのだった……。
ゆっくりことりは目を開けた。そこは見慣れた保健室であった。

ことり 「ううん……」

穂乃果 「ことりちゃん?」

海未 「ことりっ!?」

真姫 「よかった」

にこ 「まったく馬鹿なの!あんな奴等に操られて」

ことりはちいさく頷き瞳から涙粒を流した。真姫ににこは小突かれた。

にこ 「いたっ!?」

真姫 「にこちゃんも操られたんでしょう?ここでも先輩風を吹かすわけ」

クスッ、とことりは涙を指で拭きながら笑い穂乃果たちも笑いあった。
保健室からの笑い声を背にジェットマン四人は音ノ木坂を去っていった。
羽根手裏剣を手にし……。

No.95 17/03/19 12:16
自由人 

ナレーション大平透 『そこへことりたちの前に明日香がやってきた!』

明日香 「ここに南ことりという少女はいるか?キミのお母さんが理事長室にいたはずだが」

穂乃果たちは揃って理事長に向かうがそこに彼女の姿はいなかった。

ことり 「いないよ?」

穂乃果 「でもさっきの人がウソを言うようには見えなかったよ」

海未 「どこかで見たような方ですが……」

考える海未を置いて真姫とにこは理事長の机になにかが置いてあることに気づき手にした。

真姫 「なにこれ?宝石かしら」

にこ 「よこしなさい!真姫ちゃんあたしのモノよ!」

穂乃果 「にこちゃんがめついよ?」

ことり 「ちょっと見せてくれる」

ことりが手にしたのは白い球体のなかに十字星らしい輝きが見えた。

ことり 「星?」

海未 「南十字星みたいですが、これは?」

真姫 「まあいいわ。それはことりが持ってなさい。理事長が置いていったと思うし危険はないみたいだし。にこちゃんは怪盗にならないように私が叱っとくから」

にこ 「子どもか。あたしは」

ナレーション大平透 『理事長らしい人物が残した謎の球体、それはいったいなにか。そして明日香の活躍はいつなのか』

ナレーション若本規夫 『時間は少し遡る。再びギンガの森。星空凛!u’sのボーイッシュ担当であり動物担当!ひとは彼女をにゃあにゃあ凛ちゃんと呼ぶ!』

凛 「呼ばれてないにゃあ!ひとを星獣やパワーアニマルみたいに言うにゃ!!ナレーション!」

花陽 「しばらくはシリアスなジェットマン編が続いたので凛ちゃんはガマンできなかったようです。ゴメンなさい」

ナレーション若本規夫 『ギンガの森で対峙する凛に花陽、黒騎士ヒュウガにリョウマ、ゴウキ!』

凛 「りんは音ノ木坂に帰りたいにゃ!」

花陽 「ギンガマンさんたちには悪いけどあたしも帰りたい!」

ジャスミン 「若いわね。この子たち」

J 「うむ」

No.96 17/03/19 19:05
自由人 

うっふっふ、と星空凛はギンガの森の戦士たちを前に笑い始めた。

凛 「にゃっにゃっにゃっ!ギンガの力に目覚めた星空凛に挑むとはいかにギンガマンと言えどもムダだにゃっ!」

リョウマゴウキ 「?」

ヒュウガ 「キミにはまだ無理だ」

ジャスミン 「同じく無理と思うわに一票」

J 「同じく!」

あまりの場の静けさに花陽は思う。凛ちゃんがにこちゃんみたいに滑ってるよ!すべるよこんなの凛ちゃんじゃないよと心の内で嘆いた。
凛はヒュウガに指を差して言う。

凛 「りんはアースの力でも最大の星の力を使えるにゃ!

ヒュウガ 「たしかにキミは使える。しかしまだ未熟だ」

凛 「ならば見るにゃ!スタースカイの力っ!にゃ!」

再び場が静寂に包まれたかのように思えた瞬間だった!凛の頭に小石がひとつふたつパラパラと落ちたかと思ったら頭ひとつ分の岩が彼女の頭をガツーン!と襲ったのだ!

凛 「にゃあっ!?」(/≧◇≦\)

凛は頭を抱えながら地面を転がり花陽に抱かれた。

凛 「いたいにゃ!」

ヒュウガ 「思った通りだ」

ジャスミン 「どういうこと?」

ヒュウガ 「星の力はアースのなかでも最大級の力を秘めている。我々ギンガの森の者でも使えた者は初代ギンガマンをはじめごくわずかと伝え聞く」

J 「つまりは使うにはそれなりの才能と努力があった者だけが限定的に使えたというわけか」

リョウマ 「そんな力をまだ若い凛くんが使えば」

ゴウキ 「使いきれずに暴走し星そのものが落ちてきたわけか」

星にも小さな岩のようなものから大きな小惑星はては地球など惑星に匹敵する物体として存在する。つまり凛は使いこなせなかったから怪我程度で済んだと言えるのだ。

ナレーション若本規夫 『星空凛はいつになれば星の力を使いこなせるのか!?彼らは凛と花陽をあるところに連れていった。そこはモークのいる地だった』

モーク 「来たかリョウマ、ゴウキ、ヒュウガ。他の者たちはまだか」

リョウマ 「サヤたちはまだ」

ゴウキ 「うむ」

モーク 「その者たちなぜアースの力に目覚めたか」

ヒュウガ 「わかりません。しかし未だ未熟なためにモークからを言葉をいただきたい」

彼の言葉にモークは黙した。

No.97 17/03/19 20:14
自由人 

モークは黙した末に厳かに答えた。

モーク 「しかし現代の人間がアースの力を使えるとは謎だな」

リョウマ 「ええ、我々ギンガの森の者しか使えないはずですが」

ゴウキ 「例外的に救急戦隊が使えたくらいでした」

誰もが唸る。
凛と花陽はモークの声になぜか聞き覚えがあるのでとあるキャラクターの名前を同時に口に出してみた。

りんぱな 「マスオさん」

モーク 「フグ田くん今夜一杯どうだい!」

リョウマゴウキヒュウガ 「モーク!?」

モーク 「こ、コホン。すまない、なんでもない」

ナレーション若本規夫 「モークは思わずサザエ○んのノリで答えてしまった。しかしよもや私にまで凛と花陽はツッコミはしないだろうと油断した時である」

りんぱな 「ナレーションさん❤」

ナレーション若本規夫 「なんだい?」

りんぱな 「バラエティ番組みたいなノリのナレーションは絶対しないで!!」

ナレーション若本規夫 「するなと言われたらしたくな〜る!果たして星空凛と小泉花陽はギンガの森から抜け出せ〜るのかぁ〜!!」

りんぱな 「ノリがいいおじさんだ(だにゃ)」

少し本筋から外れてしまった。未だレッドレーサーとダップしか活躍していない『カーレンジャー』の雰囲気が移ったようだ。

リョウマ 「凛くん花陽くんはギンガの森に来たことは?」

凛 「ちいさい頃から何度かそこの乗馬場から遊びにきたよね」

花陽 「はい。あたしと凛ちゃんと一家はむかしから来てました」

ゴウキ 「勇太たちのことか」

リョウマたちは凛と花陽を連れてかつて自分たちが世話になった乗馬場を訪ねた。
しかしそこにはかつてのまま建物があったが人や馬の気配はないように感じられた。

ヒュウガ 「ジャークマターの侵略から逃げたのじゃないか」

リョウマ 「勇太!」

ゴウキ 「晴彦さんもいないようだが馬はジャークマターの侵略の際に山に逃がしたのか?」

凛と花陽はギンガマンをよそに懐かしい乗馬場に目をやった。

凛 「うん。ここに来たことあるにゃ」

凛父 「たしかここでギンガマンさんたちの物語が描かれたんですね」

花陽父 「なつかしいな」

花陽 「ここで凛ちゃんと馬とで遊んだよ」

No.98 17/03/20 06:19
自由人 

そこへやってきた青年がいた。

? 「リョウマ!ゴウキ、ヒュウガ!」

リョウマ 「勇太か」

勇太 「久しぶりだねリョウマ。なにかあったの」

ゴウキ 「どうして乗馬場にいなかった?ジャークマターのせいか」

見違えるような青年になっていた勇太に事情を聞くとジャークマター侵略の際に父晴彦は怪我をして入院し馬はやむなく山に逃がしたという。

ヒュウガ 「そうか、賢明な判断だ」

勇太 「そうかな。僕だってリョウマやヒュウガと戦ったんだぞ。こちらはたしかu’sの……」

りんぱな 「知ってるの!?」

勇太 「u’sの星空花陽に小泉凛だ!」

りんぱな 「名前が逆!星空凛に小泉花陽!」

勇太 「冗談です。いつもネットからですが応援させてもらってます」

ファンがこんな山にいたことにふたりは感激した。しかし気になるのは勇太がひとりで町までいったのかと問いた時だ。

サヤ 「ヒュウガ!リョウマ、ゴウキ!それに凛ちゃんに花陽ちゃん!?」

りんぱな 「!?」

凛父花陽父 「どこかで見覚えが……、あ!むかしこの山で娘たちが怪我をした時に介抱してくれたお姉さんか!?」

ふたりの父の会話に一同はきょとんとするなかサヤは事情を話した。それは凛と花陽が幼い頃に乗馬に来て山奥に迷い怪我をしたのだ。
しかし父親ふたりはどうすることもできない頃にサヤに出会い彼女にアースの力を分けてもらい治癒したという。

サヤ 「あの時の少女がいまのu’sなの!?」

りんぱな 「なんかおぼえているような」

ふたりが記憶をたどり思いだそうとした時だった。爆発が乗馬場にあった!

サヤ 「きゃ!?」

ヒュウガ 「お前たちは」

リョウマ 「バルバン!?」

ゴウキ 「まさかお前たちまでよみがえったのか」

ゼイハブ船長 「久しぶりだなギンガマン」

宇宙海賊バルバンのゼイハブ船長たちが目の前に立っていた。

No.99 17/03/20 18:50
自由人 

ゼイハブ以外にもシェリンダ、バットバスも姿を見せた。

ゼイハブ 「なんだ?せっかく宇宙海賊バルバンが再び地球に来てやったのに歓迎の言葉もなしか」

シェリンダ 「相変わらずギンガの森の戦士たちは無礼ね」

バットバス 「そう言うな。再びギンガの森は焼かれるのだからな」

ゼイハブ 「ギンガマンたちにやられた恨みを晴らさしてもらおうか」

リョウマ 「それは俺たちの台詞だ!!」

ゴウキ 「宇宙海賊だと」

ヒュウガ 「同じ宇宙海賊でもお前たちとアイツらはちがう!サヤは星空くんたちを避難させてくれ」

サヤ 「私も」

ヒュウガ 「星空くんはまだ真の力に目覚めてはいない。危険だ」

ヒュウガの言葉に凛や勇太たちをギンガの森へと逃がした。
彼女は思う。
若い自分があの時に与えたのは慈しむ花のアースの力である。星空凛という少女には別の力が宿ったのか。

リョウマ 「たあ!」

ゼイハブ 「なかなかやるな」

ゴウキ 「ふん!」

シェリンダ 「私が求めてるのは緑のあいつだ!」

ヒュウガ 「たあ!」

バットバス 「黒騎士!」

三人のギンガマンと三人のバルバンの戦いが始まり戦闘員がサヤたちを襲う!
凛は再び星の力を使おうとする!

凛 「星空の力!スタースカイにゃ!!」

サヤ 「星空の力ですって!」

しかし再び彼女は驚愕するのだった。凛の頭上に岩が落ちて彼女は「大」の字になって倒れた!

花陽 「凛ちゃん!?」

サヤ 「たしかに星の力だけど」

戦闘員たちが襲いサヤと凛と花陽のふたりの父、勇太も戦った!

花陽 「凛ちゃん!しっかり」

凛 「な、なんでにゃ!?」

やはりまだまだ星の力を使いこなすには修行が付け焼き刃だが凛の意地は認めたくなかった。
ギンガマン三人、バルバン三人の戦いも続いていた。

No.100 17/03/20 19:13
自由人 

その戦いを遠い銀河の果てで見ている者たちがいた。

?赤 「地球に向かいたいがこうも奴等がいたんじゃどうしようもねえ」

?青 「ザンギャックは全宇宙にいたから復活させたジャークマターもただものじゃないな」

?緑 「でも地球にはみんなの好きなモノがたくさんあるんだよね」

?黄 「まあね。カレーでしょカレーでしょ」

?桃 「カレーは皆さんお好きですから」

?銀 「みっなさぁん〜!!ふざけている場合ですか!目の前にザンギャック艦隊ですよ。デンジ星フラッシュ星の戦隊も地球に向かってバイオ星が真っ先に地球に向かったんですから〜!!」

妙にヒーローマニアな銀色の地球人らしい青年に赤い海賊服を着たふてぶてしいリーダーが突っ込む。

?赤 「うるせえ!宇宙警察も地球署が壊滅したから迂闊に手が出せねえんだ!俺たちは俺たちのやるべきことをやる!な、みんな」

?ナビィ 「やるべきこと!やるべきこと!」

?青緑黄桃 「オーっ!!」

?銀 「やるべきこと?」

?赤 「お前がさっき言った奴等を地球に向かわせるための時間稼ぎだ!!あとから俺たちも地球に迎えばいい!!」

?銀 「おお〜!ヒーローは最後にいい場面を取るんですね!よっしゃ〜!わっかりました!」

ナレーション関智一 「ここは地球から遠く離れた銀河系の彼方!星々を埋め尽くさんとするザンギャック艦隊に挑むのは赤い旗を揺らすあの宇宙海賊たちだった!!」

?赤 「ちょっと待て!連絡だ」

?銀 「マ××ラスさん!!」

ジャスミン 『宇宙海賊バルバンがギンガの森に現れたわ!』

?赤 「け!懲りねえな。だがまだ迎えねえ。そっちは頼んだぜ宇宙警察の黄色いの」

ジャスミン 『りょーかい。貸しにしとくわ』

ナレーション関智一 「ジャスミンが密かに連絡してたのはやはりやはりあの宇宙海賊だった〜!!」

?赤 「さっきからうるせえぞ!ナレーション野郎!みんなハデにいくぜ!!」

?青緑黄桃銀 「オーっ!!」

?ナビィ 「地球に着くのはまだまだ先だね」

遠い銀河系で今日も宇宙海賊は旗を揺らし戦っていた!!
彼らもまた己の正義を宇宙の波のなか貫くのだった!

?赤 「ゴーカイチェンジ!」

No.101 17/03/21 14:41
自由人 

再び地球ギンガの森ではギンガマン四人とバルバンが争っていた!
花陽はサヤの隣にならんび構えた!

サヤ 「あなた」

花陽 「あたしは花の力が使えます!」

ぱなサヤ 「花の息吹き!!」

花の息吹きが戦闘員を襲い凛はまたまたおもしろくなかった。

凛 「ならば凛も!」

花陽 「凛ちゃんダメっ!?」

凛 「星空の力にゃ!」

戦闘員の前に岩が落ちてきて侵入を阻んだかに見えて喜んだがまたしても凛の頭上に先ほどより巨大な岩がぶつかった!

凛 「にゃあ〜ん!?」(/≧◇≦\)

ナレーション若本規夫 「やはり星空凛にはまだまだ“星の力”は使いきれないようだった」

リョウマ 「うかつに力を使うんじゃない」

ヒュウガ 「バルバン」

サヤ 「ヒュウガ!」

ゴウキ 「く、勇太たちは俺たちが守る!」

ゼイハブ 「今日はここまでにしといてやる。フフフ……」

バルバンの幹部たちはギンガマンたちを追い詰めたり深追いすることもなく消えていった。
ジャスミンは言う。

ジャスミン 「私はいったんふもとに戻り仲間たちと連絡を取り合うわ」

J 「オレもエネトロンが欲しいから戻る」

凛 「り、りんたちは?」

花陽 「音ノ木坂の様子を見てきてください」

ヒュウガ 「凛くんたちは修業をしてから街に戻るべきだ」

ヒュウガの言葉に凛はムッとするが言い返す術はなかった。
リョウマがたしなめる。

リョウマ 「ラーメンはないが美味しいモノはあるから」

花陽 「お米」

凛 「かよちんばかりずるいにゃ」

凛は星空家と小泉家の両家族に叱られた。花陽はu’sに入る時は逆の立場になった気がし笑みしながら彼女の頭を優しく撫でた。

凛 「にゃ?ネコじゃないよかよちん」

花陽 「ジャスミンさんJさん。穂乃果ちゃんたちに会ったらあたしたちは無事だからと伝えてください」

ええ、とジャスミンは隠していたパトカーにJと共に乗り山を下っていた。
勇太は彼女たちを見送りながら憧れのu’sといられることに少ししあわせだった。

ナレーション若本規夫 「しばらく凛たちの修行がギンガの森で始まるのだった……」

凛 「りんになぜギンガの強い力があるにゃ」

謎が深まる。

No.102 17/03/21 17:49
自由人 

希はまだゴンにいた。というよりここでスピリチュアル見習いという形で居座っていた。

希 「やれやれ、ジャークマターたちからの侵略でみんな占いにすがりたいんやな。人間は弱いものやな」

しみじみとしていると江戸川や杉下が言う。

江戸川 「人間はみな弱いものだ。だが弱さを知るからこそ強さにも優しさもある」

杉下 「そうじゃ。わしらの戦いもエヴォリアンとの戦いで何度もつらく苦しい思いをしたさ。だが勝つことはできた」

なるほどな、と希は年配のふたりの言葉に耳を傾け頷くがその視線の先には落ち込むアスカがいた。彼はヤツデンワニに慰められていた。

ヤツデンワニ 「アスカ気にするなばう。マホロさんは無事と思うばう」

アスカ 「ありがとうヤツデンワニ……」

大太 「シリアスばい」

ドモン 「それにしてもユウリたちはどこに行ったんだ」

江戸川 「キミたちは30世紀の未来から来た際にはぐれたのか」

ドモン 「ああ、時空間を抜けた直前あたりにいきなりドカーン!と爆発があって気づいたらオレはこの近くにいたみたいだ」

ドモンの話によると時空間に何者かが爆発物を仕掛けたらしいが確かめる術はない。
希はダイノガッツはないがスピリチュアルなパワーで皆に希望くらいは与えられると思い親友である絵里を占う。
だが占いの結果は思わぬものだった。

希 「えりちは寒い寒いロシアにおる。長い旅を教師と共に出て八百屋に出会う?ていうかまだロシアにおるん?」

実はロシアからフランスケニアそしてアメリカ、ベイエリア55から宇宙。I.N.E.Tメガシップを経て再びロシアの大地にいるとはわかるわけもなかった。
それにしても教師に八百屋とは?

希 「えりちはポンコツやさかいな」

どうにか音ノ木坂に戻る方法を考えないといけない悩む希だった。
その頃、こちらも長い間忘れられていた絢瀬姉妹は希の占い通り冷たいロシアの大地にいた。しかしマックスライナーは再び故障を起こしふたりはある男に助けられていた。絵里はベッドの上で唸っていた。

絵里 「う〜んう〜ん」

亜里沙 「お姉さんしっかり」

ハッと目覚めた絵里は亜里沙とまわりに気づいた。

絵里 「ここはロシア?」

いつ誰が自分たちを保護したかのか記憶がなかった。

No.103 17/03/22 08:32
自由人 

絵里が目覚めたそこは見慣れたロシア風の家屋というよるまんまロシアの家であった。
ベッドの側にストーブがあり居間らしいところから暖炉のバチパチと音が微かに耳に聞こえた。
亜里沙が事情を話し始めた。

亜里沙 「ライナーボーイさんはあたしたちを助けるために雪の中に墜落したの。そこへね」

? 「そこからは僕が話そう亜里沙くん」

居間からの扉から現れたのはいかにも教師といった雰囲気の男性だった。しかしロシア人ではなく日本人である。

星川学 「僕は星川学」

その名前になぜか記憶があった。ジャークマター襲来前のごく最近のような気がした。

絵里 「星川?星川?あ!思い出した!どこかの小学校から研修に来ると海未から聞いていたわ」

学 「そう。キミたちが音ノ木坂の学生と聞いて僕はビックリした。亜里沙ちゃんとキミとライナーボーイを雪の中から助けたのは僕だ」

絵里 「ライナーボーイは?」

すると側にある小さなラジオから彼の声が聞こえた。

ラジオ📻 「僕は星川学になんとか助けられたがまだ動けそうにない。だがキミたちが無事でよかった。巽博士に僕から連絡したいが」

学 「それはこちらでしておく。ライナーボーイいまは休むんだ」

ライナーボーイがいるところは家屋の隣にある使われていない馬舎だった。そこに少しだがライナーボーイのボディが見えた。

絵里 「あ!だけど私たちはバトルフィーバー隊の謙作さんを探さないと」

学 「いまはやめた方がいい。吹雪だし列車は止まっている」

亜里沙 「ポトフでも食べて休もう」

妹に言われては仕方がない。身体も多少あの戦いのなかうちつけたか痛みがあった。

亜里沙 「それにしてもなんで海未さんから聞いたの?生徒会長は穂乃果さんでしょう」

絵里 「穂乃果が先生からの話を聞いてたと思う?」

亜里沙 「さすが海未さん……」

彼女のなかでの海未像は姉の絵里の前でさえはかりしれないイメージになってるようだ。
この冷たく広大な凍土の地のように。
しかし謙作をどう探すか考える必要もある。

No.104 17/03/22 17:08
自由人 

絵里は馬舎にいるライナーボーイの側にいた。

絵里 「ごめんなさい。あたしと亜里沙のために」

ライナーボーイ 「気にしないでください。それより怪我を軽傷とはいえさせてすまなかった。本来なら安全に着地したかったが」

ライナーボーイは語る。
黒十字軍のミサイルに飛ばされた際に推進装置をはじめ各部が被弾したのだ。そのままロシアの気流に飛ばされ東端地区に墜落したという。
その時にたまたま宇宙研究のために研修中の星川兄弟の長男である学や宇宙開発に携わる工場の人々により雪原から救い出されたという。
またさいわいにもライナーボーイと星川兄弟がかつて戦いに使ったスターファイブがシステムや構造が似てたらしく修理は可能な範囲で行われたらしかった。だがシステムはいまだ不完全でもある。

ライナーボーイ 「僕はここで修理が終わるまでいるからキミたちはバトルコサックを探すんだ」

絵里 「そんなことはできないわ」

絵里の優しさにライナーボーイはAIを積まれた自分の中にも感動や感激というものがあるものを知った。

絵里 「あなたには世話になってばかり」

ライナーボーイ 「なら頼みがある」

絵里 「頼み?」

ライナーボーイ 「巽博士とケッコンがムリなら僕とケッコンしてほしい」

馬舎に絵里に向いて吹雪が吹いていた。絵里は雪だるまや雪像のようにカチンコチンと固まった。
その様子を学と亜里沙が見ていた。

学 「変わっているな。キミのお姉さんは」

亜里沙 「ええ、人間じゃなくてロボにまで結婚を申し込まれるなんて。ハラショー……」

絵里はまだ固まっていた⛄。

No.105 17/03/24 08:59
自由人 

数日後絵里に亜里沙そして学はロシア中央部に向かうことになった。
ジャークマターの侵略征服以来、地球の通信システムは交信不可能となり主に制空権は悪の組織に掌握されていた。
先のパトストライカーやライナーボーイの一件からもわかることだ。
絵里はライナーボーイに別れを告げた。

絵里 「あなたを置いていくのは悪いわ(構わないんだけどね)」

ライナーボーイ 「絵里さん……」

亜里沙 「どきどき、お姉さん。ライナーボーイに別れのキスは?」

絵里 「なんでキスをする前提なのよ!?」

亜里沙 「せっかくライナーボーイさんのおかげでロシアまで戻ってこれたんだよ」

防寒着に身を包む愛妹は純真な眼差しで言う。戻ってこれたと言うべきか否かは疑問だが。
しかたなく絵里はマックスライナー形態のライナーボーイに唇をつけた。

ライナーボーイ 「//////)」

絵里 「照れるのは私なんだけど」

ライナーボーイ 「それはつまり相思相愛ということか!?」

ちがうわよ、と絵里は頭から湯気を吹き出すのでは思うくらい怒る。その様子に学は笑う。

学 「ライナーボーイの修理は地元の人たちがしてくれる。僕たちはロシアの首都を目指した方がいい」

亜里沙 「また戻るんだ」

絵里 「日本に帰りたいのにまた離れる」

三人はとりあえずシベリア鉄道がある駅まで目指す。さいわい歩くことはなく雪上車での移動なのがさいわいした。

絵里 「はあ」

亜里沙 「お姉さん?ライナーボーイさんと一緒にいてもいいのよ」

絵里 「そのため息じゃないし日本にいる穂乃果たちが心配なのよ!」

亜里沙 「雪穂」

学 「スクールアイドルu’sか。時代がちがうんだな」

雪上車は白銀の世界を絶え間なく進む。
しかしここにも悪の組織の手は伸びているのだ。
ロシアはアメリカ同様に宇宙開発に明るい国。だからライナーボーイの修理も宇宙開発に携わる人々であり学はまたファイブマンの長男である。
絵里、亜里沙そして学の旅は続く。

No.106 17/03/24 17:44
自由人 

駅に着いた頃には丸一日が過ぎていた。すでに日は落ちており駅は闇に包まれていた。
そこへ妙に甲高い声が駅のまわりにしており現地の人たちが囲んでいた。

? 「いらっしゃい!いらっしゃい!日本からの生鮮野菜だよ!」

えりあり 「野菜?なぜここで日本の八百屋が」

学 「やれやれ、まだいたのか。あの八百屋は」

雪上車を下りた学と絵里たちは駅に向かうと八百屋は学に気づいたようだ。

? 「よう先生!今日も野菜を買いにきたのか」

学 「いや今日はこの子たちを首都まで送り届けようと駅に来たが相変わらずボランティアしてるのか」

健太 「こうみえても八百屋の息子だしなんといってもI.N.E.Tに行かねえと耕一郎や瞬たちに会わす顔がねえ!安く売って多く売る!そしたら宇宙に行けるぜぇ!」

バカだ。間違いなくバカだとふたりは思うなかI.N.E.Tの単語にひっかかり同時に声に出した。

絵里 「バカレッド!?」

亜里沙 「メガレッド!!」

健太 「誰がバカレッドだ!地球署のバンとかいうヤツと一緒にすんな!」

亜里沙 「バカと言ったのはあたしの姉です。ゴメンなさい」

絵里 「なんか亜里沙にまでバカと言われてるような感じね」

気のせいである。
学はため息をつきながら健太に言う。

学 「いまの状況ではロシアもアメリカも宇宙までは行けないと言っただろう?日本に戻ったらどうだ」

健太 「そうは言うけど。ロシアもゾーンとかいう奴等に狙われてんだろう?先生の兄弟も離れ離れみたいだし俺みたいなヤツでも頼りになるだろう」

まあな、と吐息が混じる。彼にしたらバカな生徒をひとり持った気分になり懐かしさもある。もちろんファイブマンとして活躍した当時は小学生を受け持ったが高校生を受け持つと苦労が絶えないなと実感もあった。
健太は言う。

健太 「だけど駅からは列車は出てないみたいだぜ。一日中いたが上り下りも来なかったな」

学 「そうか。ならもう少し先に向かわないと行けないか」

健太 「そっちのお嬢ちゃんたちは?」

学が事情を話すと健太も同行する意思を示した。

学 「お前がか」

健太 「先生ひとりよりは安心だぜ」

絵里と亜里沙は顔を見合わせた。車は再び雪の中を進んだ。

No.107 17/03/24 19:50
自由人 

それから数日が経ち四人はシベリア鉄道に乗って揺られていた。
健太は野菜をどうしたかというと大半の野菜はボランティアで現地の人達に上げ電車賃は手持ちのお金で何とかした。
よく言えばひとがいい悪く言えば経済観念は足りないようだ。

学 「モスクワまで行けるのか」

健太 「ひいふうみいよう……な、なんとか。たぶん……」

絵里たちの目にはあわれな苦学生がロシア留学に来て悲惨な目に遭ってるようにしか見えない。
しかし言うまでもなく健太はとっくに学生を卒業しており実家を継いだ見事な社会人である。

健太 「だ、だいじょうぶだぜ先生」

絵里 「(だいじょうぶには見えないわね)」

亜里沙 「仕送りがない時のお姉ちゃんの姿がなぜか重なるよ」グスッ

グサッと座席に頭を突っ伏す絵里は痙攣し立ち直り妹に向き直る。

絵里 「あ、亜里沙なんてこと言うのよ。オホホ」

学 「うむ。俺もわかるぞ。弟妹たちを養う気持ちが」

健太 「そうなのか先生!先生にはつらい過去があったんだな」

絵里 「妹に傷つくことを言われた方が傷つくわよ!」

亜里沙 「雪穂に会いたいあたしの気持ちがお姉ちゃんにわかるの!このポンコツお姉ちゃん!」

絵里 「希になんて日本語を教わっているのよ!」

珍しく姉妹喧嘩をしながらシベリア鉄道は雪原を走ってゆく。
その頃、音ノ木坂にいる海未は弓道場にいて稽古に励んでいた。

海未 「ラブアローシュート!!」

絵里と亜里沙はまだ喧嘩をしていた。海未は学園でまだ稽古をしていた。

海未 「ウルトララブアローシュート!」

まだ絢瀬姉妹は喧嘩していた。まだ園田海未は弓道場にいて矢を放っていた。

海未 「ウォーターアローウミチャンシュート!って何日わたしは弓で矢放っていたのですか!!」

ほのことまきにこ 「よくやるわね」

海未 「ウルトララブアローシュート!」

ほのことまきにこ 「!?」

真姫 「あたしは避難して来た人達を看護しないと」

にこ 「少ない食材だけどみんなに美味しい料理を作らないとね」

ことり 「お菓子つくりかな」

穂乃果 「うんとねうんとね……」

海未 「ムリに答えなくていいですよ」

まだ音ノ木坂は平和だった。

No.108 17/03/24 20:45
自由人 

可愛らしい絢瀬姉妹が喧嘩を始めたことによるいささか列車内は空気が悪かった。
健太は考えた。

健太 「なあ先生。なんでヤツラは戦闘員しか襲ってこないんだ?」

学 「それは俺も考えていた。ゾーンも戦闘員しか俺が見た限りは戦闘員しか襲っていない。幹部クラスなら世界中の支部くらい任されてもふしぎはないのだがな」

絵里 「そういえばフランスやケニア、アメリカでも戦闘員しか襲ってこなかったわね亜里沙?」

亜里沙 「……うん」

姉との会話に気まずいものがあるのを感じながらも亜里沙はちいさく頷いた。
学は自分の考えを口に出した。

学 「これは俺の考えだがヤツラは41以上の組織があるらしい。黒十字軍からジャークマターだ」

絵里 「41以上て?」

亜里沙 「ボウケンジャーやゴセイジャーは複数の敵を相手に戦ったて海未さんがまえに言ってたよ」

絵里 「ひとつの戦隊にひとつの敵とは限らなかったのね」

健太 「そんなヤツラがいたんだな」

ほんの少しだが姉妹の険悪な雰囲気は列車内から消えていた。
亜里沙は考えて言う。

亜里沙 「日本になにかあるのかな?」

絵里 「なにかてなにかしら」

わからないと彼女は呟く。しかし彼女たちは知らなかった。
音ノ木坂にいるu’sのうちふたりが一度はギアやバイラムにより洗脳されたことがあるのを。

学 「戦闘員だけなら倒すには越したことはないがゾーンたちが幹部クラスを首都などを支配してるとは限らないかもな」

健太 「なるほど。さすが先生だぜ」

敵が戦闘員だけとは当然限らない。
しかし敵組織が日本に集中してるとしたら彼らはなにかしら目的があるはずだ。それはまだ推測の域でしかない。
絵里は愛妹を抱き締めて一言謝った。
ごめんね、と。

亜里沙 「お姉さん」グスッ

絵里 「日本に必ず帰りましょうね」

しかしシベリア鉄道がいかに長距離にしても何の妨害がなさすぎも妙な不気味さがあった。
嵐の前の静けさなのか……。

No.109 17/03/25 06:26
自由人 

絵里たちがシベリア鉄道で走っている頃、にこは皆に美味しいモノを食べさせようと頑張っていた。
料理をつくっている最中にふとあるものを見つけ手にするとこんな文字がモニターに映る。

『×IO粒子25%』

にこ 「体脂肪率かしらね?まさか太った!?」

よもや海未に聞こえでもしたら穂乃果や花陽が経験した海未が考案したダイエットをしなくてはならないと思いにこはその機械をそそくさと隠した。
しかし遅かった。

海未 「にこ」

にこ 「!?う、海未。どうかした」

海未 「いえにこが太ったのではないかと耳にしましたのでその機械を見せてください」

『×IO粒子0%』

海未が手に取ると表示は違っていたが粒子を体脂肪率と彼女は受け取ったようだ。

海未 「にこは何%でしたか?」

にこ 「にこにこに〜♪」

海未 「に・こ・センパイ」

にこ 「に、25%よ」

すでに嫌な予感しかしない。それは外れてはなく当たっていた。

海未 「どうやらあなたは太ったようですね。ジャークマターたち悪の組織の支配下にあってもダイエットをします!」

でええっ!?とにこは飛び退くように驚いた。
こうしてにこのまったくやらなくていいダイエットが始まったのである。

海未 「さあ!まずはランニングですよ」

にこ 「ち、ちょっと待ってよ」

海未 「問答無用です。走りなさい」

にこ 「鬼ね」

走りなさい、と言われ彼女はグラウンドを走り始めた。穂乃果たちはそれを眺めていた。

ことり 「これなんだろうね」

にこたちが手にしたのは実はバイオマンの支援者ピーポが密かに置いておいたバイオ粒子測定器であることが後に判明する。しかしいまはそれを知ることはなかった。
日本山中に向かうジュンとピーポはにこが高いバイオ粒子を持つことがわかったがいまはかつての仲間を集めるのが先だった。

ピーポ 「バイオドラゴンで彼女のデータ解析をしながら史朗たちを探そう」

ジュン 「ええ」

またことりにも実はバードニックウェーブが戦いですべてが放出されたわけでもないことがわかるのはまた後ほどである。

にこ 「ぬわんで走らないといけないのよ」

海未 「ぐずぐず言わないのですよ」

鬼ね、と呟いた。

No.110 17/03/25 10:14
自由人 

亜里沙 「そういえばあたしたちもネジレジアとかいうのに狙われたんだよね」

絵里 「勝手にあっちが亜里沙を私と勘違いしたんだけど」

健太 「なに!?ネジレジアの奴等が」

学 「ふむ。君たちまで狙うことに意味があるのか」

そう呟いた時だった。シベリア鉄道を走る列車が駅でもないのに急停車したのだった。

健太 「なんだ!?」

絵里 「また敵かしら」

亜里沙 「あたしたちを狙って?」

絵里 「亜里沙はu’sではないでしょう」

そう諭した時である。
列車内に戦闘員たちがわらわらと現れ乗客や運転士を襲い始めた!

学 「ゾーンか!?みんな逃げるんだ!」

健太 「よっしゃ!力の見せどころだぜ」

学 「ファイブレッド!」

健太 「メガレンジャー!インストール!」

ふたりの赤き戦士が銀色の雪原を舞台に戦いを始めた!
絵里と亜里沙は怯えた。
その頃、にこの体重は減った。

にこ 「はあはあぜいぜい」

海未 「よくやりましたねにこ」

にこ 「ほめられてもなんか嬉しくないわよ」

睨みながらにこは体重はとりあえずは減ったがなんか身体が軽いのだ。軽すぎなのだ。

海未母 「矢澤にこさんにダイエットをしたようですね。海未さん」

海未 「はい」

ほのこと 「海未ちゃんのママ」

しかし海未母は娘を叱った。

海未母 「ダイエットをさせる必要のない者をしごいてはいけないと言ったでしょう!」

音ノ木坂学院に雷が落ちた!!

海未 「は、はい?」

海未母 「ダイエットというこれではしごきです!私はそんな娘に育てたおぼえはありません!新命明いえアオレンジャーはそんなことはしません!」

海未 「あ」

にこの体重をあらためてみるとやせたはいいが健康より少し悪くなっていた。

にこ 「」バタン!👼

真姫 「にこちゃあ〜ん!!」

ほのこと 「(演技だよね。ダイコンにこちゃん)」

しかしにこが倒れたことにショックする海未であり後悔が襲う。

海未 「ああ〜!?私はなんてことを」

海未母 「穂乃果ちゃんことりちゃん、娘はしばらく特訓させるわ。迷惑をかけたわね」

母に連れられ海未は弓道場に向かう姿が見えた。

No.111 17/03/25 11:36
自由人 

にこの看病(のふり)をする真姫だった。

にこ 「う〜んう〜ん」

こころ 「お姉さまは大丈夫でしょうか」

真姫 「大丈夫もなにもこんなのは仮病なんだから」ペシッ!

にこ 「にごっ!?」

ほのこと 「(ダイコン演技だよ)」

にこ 「なにすんのよ真姫ちゃん」

真姫 「いいじゃない。海未のおかげで少しは痩せられたんだから。だけど仮病はダメ」

むう、とにこは押し黙った。それに仮病をしたのでは姉として面子がない。少し真姫の看病は気持ちよかったのは否定しない。

穂乃果 「これ?にこちゃんが持ってた体脂肪率測定器?」

にこ 「ていうか捨てたのにぬわんであるのよ」

穂乃果はにこが捨てるのを見て彼女が海未に捕まった時に密かに持っていた」

にこ 「よしなさい!また海未にダイエットさせられるわよ」

ところが穂乃果が持っているとちがう表示が現れた。

『u’sW∀VE ∞????』

ことり 「u’s?」

真姫 「WAVEかしら」

しかし測定器は突如としてちいさな爆発をあげて破裂した。

穂乃果 「きゃ?」

にこ 「こ、これは。絵里にも劣らないポンコツだったのかしら」

真姫 「それはともかく見慣れない機械だったからこわれやすかったんじゃないの?」

ことり 「うん」

しかし彼女たちは知らなかった。先ほどの見慣れない表示と高坂穂乃果が地球を宇宙を救うきっかけになるとは夢にも露にも思うわけはなかった。

ナレーション大平透 『しかしその様子をミドレンジャー明日香健二は見ていた!』

明日香 「なんだ?いまのは」

しかし海未にはすでに悪の手が忍び寄っていた。

海未 「ハアハア」

海未母 「よくやりましたね海未さん。ごくろうさまです」

いつもより厳しい母にわずかに違和感を覚えた気がしたが疲れが上回り考える間もなかった。

海未 「い、いえ」

海未母 「これでu’sのNo.2が我々のもとに手に入るも同然だな」

禍々しい母親の声に顔を上げた彼女は途端に顔が恐怖にひきつり声を上げることさえかなわなかった。

No.112 17/03/25 12:22
自由人 

再びロシアの絵里たちは銀色の雪原のなかを逃げていた。しかし迂闊に逃げていてはシベリア鉄道から離れてしまう。

絵里 「なんなのよ」

亜里沙 「きゃあ」

メガレッド 「くおら〜!か弱き乙女に手を出すんじゃねえ」

ファイブレッド 「ムキになりすぎだぞ後輩」

戦闘員を倒していくふたりの赤き戦士だが戦闘員の数があまりに多すぎる。多勢に無勢であった。
戦闘員の一組およそ1ダース分が絵里たちに襲いかかった時だ!黒い影がふたりを守ったかのように見えた。

? 「ふん、雑魚が」

闇の威力ある剣が戦闘員を凪ぎ払うのが見えた。

ダークナイト 「こんなものか」

ファイブレッド 「ダークナイト!?」

絵里 「味方?」

亜里沙 「な、なんかちがうような」

ダークナイト 「その通りだ!お前たちは私がいただく!」

ダークナイトはすぐさま紅の瞳を輝かせながらふたりを襲う。
ファイブレッドとメガレッドは焦る。
しかしそこへ雪原に邪悪なビームが走りふたりを阻む!

シルバ 「バイオ粒子反応ナシ!u’s粒子反応アリ!バイオバスター!」

ファイブレッド 「なに?シルバだと」

メガレッド 「味方じゃねえ!なにしやがる」

メガレッドは怒りに燃えていた。ふたりの少女を襲う黒い騎士と銀の機械戦士に阻まれなおかつ戦闘員の数が異常に多い。

ファイブレッド 「く!なんなのだコイツら」

メガレッド 「考えるのはあとだ!先生」

しかしふたりは絵里たちのもとに行くに行けないのだ!

ダークナイト 「コイツらはオレのものだ。引けシルバ」

シルバ 「u’s粒子反応アリ!オレによこすがいい」

絵里たちはいままで以上に恐怖に震え上がった。それは雪原の寒さのせいではない。
ふたりの黒と銀の戦士たちの邪な気迫に恐怖しかなかった。

No.113 17/03/25 18:42
自由人 

シルバとダークナイトの戦いは見る者が見れば互いを認め合っている同士のように見えるが実際はそうではなかった。
ふたりは互いにu’sの絵里を狙っていたからだ。

シルバ 「バイオバスター!」

ダークナイト 「甘いっ!」

ダークナイトの剣が反バイオ粒子のビームを弾き雪原に爆発が広がりファイブレッドとメガレッドも巻き込まれる。いや彼らにすれば巻き込もうが関係ないのだ。

ファイブレッド 「うわああ」

メガレッド 「コイツら容赦なしかよ」

絵里と亜里沙は故郷ロシアでの戦いに震えてしまい動けない。

ファイブレッド 「逃げるんだ絵里くん!」

ファイブレッドの声も絵里たちには届かない。
ダークナイト、シルバ共に互いに思うようにいかないことに苛立ちがあった。

ダークナイト 「貴様が邪魔をしなければ」

シルバ 「こちらの台詞だ!!」

その戦いを見守るかのような雪原の丘に立つふたつの影。

?♂ 「ダークナイトにシルバ。奴等まで出てくるとは」

?♀ 「せっかく平和に暮らしていたのに。だけど先生とアイツらの頼みだしね」

?♂ 「しかし不甲斐ないな。ファイブレッドにメガレッド」

ふたりは口許に笑みを浮かべながら颯爽と雪原の戦場に姿を現した!
突如として現れたふたつの影に四人の戦士は動きを止め絵里たちはさらに怯えた。

えりあり 「ヒイイっ!?」

はぐれ暴魔ヤミマル 「はぐれ暴魔ヤミマル推参!!」

はぐれ暴魔キリカ 「同じくキリカ」

ダークナイト 「なんだと!はぐれ暴魔」

シルバ 「バイオ粒子反応ナシ!バイオバスター!」

バイオバスターのビームで再び爆発が起きるなかはぐれ暴魔のヤミマルが攻撃を防ぎキリカが絵里たちを守った。

ヤミマル 「コイツらは俺が相手する。キリカはその子達を守れ」

キリカ 「気をつけてあなた」

ファイブレッド 「キミたちは」

メガレッド 「いいところを取られてたまるかよ!」

メガレッドはヤミマル、ダークナイト、シルバの三者の戦いに加わる。ファイブレッドは絵里たちのもとへ駆けつけた。

キリカ 「高校時代の仲間に頼まれたのこの子達を救ってやれってね」

彼女の声にはいくぶんの懐かしさと優しさが含まれていた。

No.114 17/03/26 06:35
自由人 

メガレッド 「お前は味方か!?」

ヤミマル 「まあ一応はそうなるかな」

メガレッドはキリカが絵里たちを保護したのを見て血気に逸るのを押さえた。

シルバ 「戯れるな!」

ダークナイト 「ふん!」

ヤミマル 「なんの!」

ダークナイト 「はぐれ暴魔ごときが!」

メガレッド 「邪魔するな!銀色破壊野郎!」

シルバ 「u’s粒子!必要!」

キリカ 「く。ヤバいわね」

ファイブレッド 「ならば俺がいく!まだ不完全だが……ファイブテクター!」

かけ声と共にファイブテクターが現れるがそれはジャークマターが侵略の際に傷ついたものである。
力が解放され爆発が広がった!

ファイブレッド 「うわあああ!!」

メガレッド 「先生っ!」

ダークナイト 「退くか」

シルバ 「ち!」

ダークナイト、シルバ、戦闘員たちは爆発に巻き込まれるのを恐れたのか姿を消した。
学は気を失った……。
目が覚めた時は再びシベリア鉄道の中だった。

学 「ん……」

絵里 「気づいたわ」

健太 「まったく先生。無茶しすぎだぜ」

ヤミマル 「不完全なままでは力が暴走するのはわかってたはずだが」

キリカ 「人間はこれだから」

学 「キミたちは?」

ふたりから既に事情を聞いていた健太と絵里たちからはぐれ暴魔とは何かを聞いた。
彼女たちは人間と妖精、暴魔一族との戦いにかつて参入した人間と暴魔の混血一族だった。
しかし戦いのなか征服や支配に見出だすものはなく無意味な戦いに気づき高速戦隊と名乗るクラスメートや先生、博士や妖精たちと和解したのだった。

学 「そうか」

キリカ 「人間として生きてんだけど」

ヤミマル 「ジャークマター侵略の際に奴等にお前たちを支援するようにターボレンジャーに頼まれた」

不敵に笑みする人間態のヤミマルやキリカは人間的なあたたかさを感じた。
ターボレンジャーの名に健太はピンと来るものがあった。

健太 「ターボレンジャー!?俺たちと同じ高校生戦隊じゃねえか」

学 「つまりは先輩だな。いたっ」

亜里沙 「だいじょうぶ?」

なんとかな、と学は苦笑するのだった。
しかし敵がu’sを狙っているらしいと思うのだった。

No.115 17/03/26 07:03
自由人 

ナレーション大平透 『絵里たちがシベリア鉄道で走っている頃、園田海未はなんと黒十字軍によりすでに洗脳されていた!』

黒十字総統 「よくやったぞ。アーチェリー仮面よ」

アーチェリー仮面 「はは。すでにこの者は黒十字軍の尖兵であります」

黒十字総統 「名前を言ってみろ。園田海未」

海未 「は!私は園田海未ではありません。ラブアロー仮面であり黒十字総統あなたの部下です!」

海未は顔に弓矢を型どった仮面をつけて黒い胴着を模した怪人のような姿をしていた。
黒十字総統や仮面怪人、戦闘員たちは不敵に笑う。

黒十字総統 「ワッハッハ!u’sのNo.2が我が黒十字軍に加入したのはさすがだ!」

鉄人仮面 「しかしロシアには絢瀬絵里、ギンガの森には星空凛に小泉花陽、ゴンには東條希らしき者がいるようですが」

黒十字総統 「まあよいではないか。我らにはラブアロー仮面がいる」

ナレーション大平透 「黒十字総統はラブアロー仮面を切り札としているようだ!気をつけろ高坂穂乃果、南ことり、西木野真姫、矢澤にこ!明日香健二!!」

海未 「ウッフッフ」

No.116 17/03/26 08:00
自由人 

ナレーション大平透 『海未が黒十字軍に洗脳されたのをいまだに知らない穂乃果たちであった!』

穂乃果 「ことりちゃんのその宝石みたいなのはなんだろね

ことり 「でもお母さんが残してくれたものだから」

真姫 「う〜ん」

にこ 「(欲しいと言いたいけどまたなにか言われるわね)」

明日香 「(俺が潜入任務をしているのをこの子たちに知らせるべきか)」

恭介 「相変わらずダップはモテてるな」

ダップ 「てへダップ♪」

そこへやって来たのは海未の母親であった。


海未母 「あのうちの娘を見ませんでしたか」

穂乃果 「ほへ?あれさっき弓道場におばさんと行ったんじゃなかったの」

海未母 「私はいったん家に戻って必要なものを取りに行ったんですけど」

にこ 「どういうこと?」

真姫 「まさか、さっきのは偽者!?」

ナレーション大平透 『そのとおりであった!先ほど園田海未を連れていった彼女の母親は弓矢仮面が化けた偽者だったのだ!』

恭介 「偽者のお母さんが紛れてたのか!」

ダップ 「恭介がいても役に立たないダップ!」

恭介 「なんだと」

明日香 「(たしかに)」
穂乃果 「海未ちゃんを探さないと!」

ことり 「でも学校を出たら危ないよ」

にこ 「そうよ!さっきパトカーとスペースシャトルが黒十字軍の奴等に吹き飛ばされてたみたいじゃない!」

真姫 「スペースシャトルはライナーボーイだったみたいだけど」

学校にいる限りはある程度は安全だったがまた敵組織がやって来ない保証はなかった。

穂乃果 「でも海未ちゃんが」

穂乃果は落ち込んでしまった。
ことりは宝石をぎゅっと手のひらで包んだ。

No.117 17/03/26 09:18
自由人 

ナレーション増岡弘 『その頃UTX学園にいるA-RIZE、ガオイエロー、ハリケンジャーの三人はというと。おっと皆さんお久しぶりでございます。サザエさんのマスオいえ有吉散歩のナレーションいやいやガオレンジャーのナレーションでございます』

鷹介 「ちょっと待った!俺たちハリケンジャーもいるんだぜ」

七海 「まあまあムキにならない」

吼太 「真っ先にUTX学園に駆けつけたのは」

岳 「ふ、まあ俺だからな」

ナレーション増岡弘 『ガオイエロー孤高の荒鷲の鷲尾岳はひとりで戦っていたようである!』

鷹介 「ち!俺たちハリケンジャーも負けてられないな」

そこへUTX学園にも戦闘員がわらわら現れ爆発音がした!

七海 「これは!?」

吼太 「オルグか!」

だが四人とA-RIZEが向かうとなんと驚くべき者たちがいた。

チュウズウボウ 「ハリケンジャー出てこい!」

ウェンディーヌ 「ひさしぶりね青二才ども」

鷹介 「バカな!?お前たちは倒したはずだ!」

岳 「むかし俺たちの力を悪用しやがった貴様らか!」

吼太 「理由はどうあれ許すわけにはいかない!」

七海 「いくよ!」

三人 「オーっ!」

ツバサ 「ガオイエローにハリケンジャー三人では非力な気がしてならないが」

英玲奈 「敵がふたりだけとは妙だな」

あんじゅ 「そうよね」

あんじゅは学園の建物から辺りをうかがった。

No.118 17/03/26 15:33
自由人 

岳 「ガオアクセス!サモン!スピリットオブジアース!」

ハリケンジャー 「忍風シノビチェンジ!」

その瞬間だった!
爆発が四人を襲い倒れた!

岳 「がはっ!?」

鷹介 「なんだ」

七海 「く」

吼太 「なにが起きたんだ」

フラビージョ 「キャハキャハ!変身できないハリケンジャーもガオイエローも0点なのだ〜♪」

マンバルバ 「ふん」

岳 「貴様らがやったのか」

サラタクラ 「まあ、そう言いたいのは山々なんだけどね。ちがう〜♪」

鷹介 「なんだと!?」

七海 「だ、誰が」

吼太 「あ、あれは!?」

岳 「ば、バカな!?アイツがいるわけはない」

ヤバイバ 「それはどうかなヤバイバ!」

ツエツエ 「オルグの力を甘く見ないことね!ガオイエロー!」

ナレーション増岡弘 『ガオイエロー鷲尾岳が驚愕したのは当然だった。その者の姿はまさにオルグの鬼にして漆黒の狼の姿をしガオレンジャー五人をかつて苦戦させた存在であった』

狼鬼 「ガオレンジャーにハリケンジャーもこんなものか……」

岳 「月麿!?月麿なのか!お前は、ぐはっ!」

かつて強敵であった狼鬼に必死に仲間の名前を叫ぶが蹴り上げられてしまう。

鷹介 「なんなんだ!?コイツは」

ツエツエ 「我々オルグの伝説のオルグのひとりよ。オホホ」

ウェンディーヌ 「イイオトコ❤」

フラビージョ 「狼鬼はいろいろな面で百点満点!いえいえ百ニ十点満点なのだよ❤❤」

ツエツエ 「俺らが逃げたと思って安心してんじゃねえ!キャハハハ!」

UTX学園に危機が迫る!

ナレーション増岡弘 『なんということでしょう!あの狼鬼がよみがえったのでしょうか。果たして大神月麿が再びオルグと化してしまったのでしょうか!?』

狼鬼 「」

狼鬼は倒れた四人を不敵な眼差しで見つめているのだった。

No.119 17/03/26 17:45
自由人 

ツバサ 「なんなのだ、アレは!」

英玲奈 「オルグだ。かつて人間を恐怖に陥れた狼のオルグ」

あんじゅ 「だけどその正体は鮮烈の銀狼ガオシルバー……のはず」

あんじゅの声には哀しみが含まれていた。
しかしその哀しみさえも飲む込むように狼鬼は岳やハリケンジャーを攻撃する。

狼鬼 「ふん、他愛ない」

鷹介 「まだまだ!」

七海 「えい!」

吼太 「負けるか」

三人から手裏剣が投げられるがそれさえも狼鬼は凪ぎ払う。

ウェンディーヌ 「あらあら勝てないのね」

フラビージョ 「落ちこぼれなのら〜♪」

マンバルバ 「勝ったも同然。カッタモドウゼン!」フェイスオープン!

チャウズボウ 「ふん」

サラタクラ 「勝ったね?勝ったね!?わ〜い」

岳 「く、くそ!お前は月麿なのか!」

狼鬼 「フン」

ぐああ!?と岳の叫びがUTX学園に響いた時だった!ふたつの影が瞬時にオルグとジャカンジャを襲ったのだ!
ふたつの影とは!

ヤバイバ 「お前たちは!?」

ウェンディーヌ 「バカな!?」

カブトライジャー 「光に向かいて光を斬る!」

クワガライジャー 「影に向かいて影を斬る!」

ゴウライジャー 「電光石火!ゴウライジャー!!」

鷹介 「一甲!」

七海 「一蹴!?」

突然現れた救援にハリケンジャー三人が笑みを見せた時だった。

カブトライジャー 「鷹介、……だらしないな!ふん!」

カブトライジャーに蹴られる鷹介。続いて七海と吼太もクワガライジャーに首を締められる。

クワガライジャー 「どうした七海、吼太。久しぶりに出会ったのに笑顔はないのか」

七海 「一蹴……?どうして」

吼太 「どうしちまったんだよ。お前ら!?」

久しぶりに会ったはずの仲間の突然の裏切りに疾風流の三人たちは涙し叫んだ!!

サラタクラ 「ウフフ!びっくりしたでしょう」

ウェンディーヌ 「やられたふりもいいものだわね」

フラビージョ 「キミたちは零点なのだ!!」

四人はUTX学園の前に倒れ伏してしまいA-RIZEや学園にいた者は絶望を知った。

No.120 17/03/27 05:55
自由人 

ナレーション増岡弘 『これはどうしたことでしょう。狼鬼が現れ迅雷(イカヅチ)流のゴウライジャーの裏切り。鷲尾岳は驚愕の表情しかなかった』

岳 「月麿!月麿、しっかりしろ!お前はオルグじゃねえはずだ!」

狼鬼 「ふん」

ゴウライジャー 「我々はジャカンジャこそが正義と悟ったのだ」

鷹介 「一甲!一蹴!」

しかし鷹介の叫びさえ彼らに届かない。
A-RIZEたちも苦悶の表情を浮かべて事態を見守るしかなかった。
絶望というのを感じた時だった。

? 「獣奏剣!!」

狼鬼 「なに!?」

? 「ふん!!」

カブトライジャー 「ぐは!?なに」

? 「お前たちのときめきはそんなものか!」

クワガライジャー 「なに?お前たちは!?」

サラタクラ 「お前たちは!?」

ヤバイバ 「バカな!」

ドラゴンレンジャー 「獣奏剣!ドラゴンシーザー」

タイムファイヤー 「返してもらうぜ竜也、来い!ブイレックス!」

アバレキラー 「トップゲイラー、学園にいる者たちに危害を加えるなよ」

フラビージョ 「なんなのら〜!?」

ドラゴンシーザー、ブイレックス、トップゲイラーと三大恐竜メカが轟音を立て秋葉原のUTX学園に並び立った!
なかでもトップゲイラーの翼の力で彼らは吹き飛ばされた!

マンバルバ 「ぐああ!?」

ウェンディーヌ 「せっかくの化粧が」

狼鬼 「引くか」

カブトライジャー 「引くぞ」

クワガライジャー 「うむ」

オルグ、ジャカンジャ、狼鬼、ゴウライジャーはやられてはたまらないと思ったか姿を消していった。
九死に一生を得たように岳にハリケンジャー、A-RIZEたちは安堵すると同時に死んだはずの戦士たちを呆然と見つめていた。
死んだはずの三人の戦士たちは黙って彼らを見つめていた後、姿を消していく。ドラゴンシーザーたちもまた何処かへ消えていった。

ツバサ 「きえた」

英玲奈 「うむ」

あんじゅ 「ドラゴンレンジャー、タイムファイヤー、アバレキラーよね」

英玲奈 「いちおうコットリィーに記録させてたはずだが」

コットリィーとは南ことりと共同で作ったメカ鳥である。

ツバサ 「その名前やめないか」

No.121 17/03/27 15:09
自由人 

再び穂乃果たち音ノ木坂学院。穂乃果たちは行方不明になった海未を探していた。

穂乃果 「海未ちゃ〜ん!」

にこ 「海未!」

真姫 「海未、いるなら出てきなさい」

ことり 「海未ちゃ〜ん!!」

いくら呼びかけても彼女の姿はなかった。なかでもにことことりは悪の組織に洗脳された経験があるために口数は少なかった。

穂乃果 「いないね」

真姫 「しっかりしてる海未なのに」

にこ 「まさかあたしたちみたいな目に」

ことり 「いや!言わないで」

ナレーション大平透『それを見ていた明日香建二は複雑な心境にとらわれていた!』

明日香 「(俺がついていながらみすみすまた少女を犠牲にしてしまった……)」

ナレーション古川登志夫 『そこへやって来たのは音ノ木坂にやってきたジャスミンとJであった』

J 「う〜ん今日もエネトロンがうまい!お前も一杯どうだ」

ジャスミン 「飲めない飲めない。ここが音ノ木坂学院か」

穂乃果 「また地球署の人?」

真姫 「それにあれはバディロイドじゃないかしら」

にこは身体をくねくねさせた。それを察したのはやはりこころたち弟妹である。

こころ 「姉はナイスバディと言いたいそうです」

ここあ 「いまはちいさくてもきっと木下あゆ美くらいになります!」

虎太郎 「きくちみか」

ナレーション大平透 『その頃のゴンでは』

ウメコ 「ぶぁっくしょい!!」( ゜д゜)、;'.・

バン 「ぐああ!?てオレ怪我人だぞ!なにしやがる」

ウメコ 「ゴメンゴメン」

ナレーション古川登志夫 『再び音ノ木坂である』

J 「安心しろキミたち!このビート・J・スタッグがキミたちをガードする」

ほのことまきにこ 「?」

ジャスミン 「ハ〜イ、私は宇宙警察地球署のジャスミンまたの名をデカイエロー。よろしくね♪」

穂乃果 「でかいメロン?たしかに海未ちゃんやにこちゃん凛ちゃんよりでかいメロンがおムネにつけてる!」

ジャスミン「//////」

J 「今日もエネトロンがうまい!」

ジャスミン 「Jっ!」

ことり 「穂乃果ちゃんふざけないの!」

にこ「ま、まったくよ」

ジャスミンに嫉妬するにこだった。

No.122 17/03/27 17:31
自由人 

ナレーション大平透『時間は少し遡る。希はスピリチュアルな占いで自分たちu’sのライバルでありよき仲間であるA-RIZEおよびUTX学園について占っていた!』

希 「ん?学園に危機がおとずれるとき、三人の新たな戦士となる少女の前に死した三人の戦士が現れる?なにそれ」

江戸川 「新たな戦士となる少女たちに死した三人の戦士たちか」

ドモン 「なんだそりゃ」

笑美 「占いができるんだね。スゴいよ」

杉下 「三人の死した戦士たちか。壬琴くんいやアバレキラーを思い出すな」

ドモン 「そういやウチんところにいたな。シティガーディアンズとかいうところにいたやたら斜に構えて小憎らしいヤツだったがな」

アスカ 「壬琴さん」

ミコト 「パパ?」

アスカ 「いやミコトのことではないんだ。お前の名前をつける際に立派に戦った医者であり戦士だった人の名前を頂いたんだ」

アスカの口調は懐かしむようでありまたつらい戦いを思い出させるものであった。

ヤツデンワニ 「キラーはキライ」

大太 「こらワニ!つまらんダジャレを言うなばい!」

江戸川 「まあまあダジャレくらいいいじゃないか」

杉下 「そうです!えみぽんは笑美と書くから笑えたんです」

笑美 「なんですかそれ!」

バン 「江戸川のおっさん」

大太 「司令と呼ぶばい!」

バン 「江戸川の司令さんよ」

江戸川 「なんだね。デカレッドくん」

バン 「あんたんところの赤いのや電撃隊の白い奴、そしてアカレッドはどうした?」

ウメコ 「バン!」

ウメコはバンの生意気な態度をたしなめたが江戸川は苦い表情をした。

江戸川 「あいにく連絡が取れないんだ。通信系は使用不能。ジャッカーの鯨井くん、ジョーカーや番場くんとは無理なんだ」

バン 「だけどここにバリブルーンやバリドリーン、バリタンク。バイクとかあるんじゃねえのか」

江戸川 「いまはまだ使えん。使えるにしてもスターマシンくらいか」

大太 「なんでそれを早く言わんと!オレがいつもサイドカーに乗ってるからですか」

江戸川 「そんなつもりは」

ウメコ 「結局は人間が動いて連絡を取り合わないといけないのか」

他の戦隊とはいまだ連絡が取れないのだ。

No.123 17/03/28 13:28
自由人 

ナレーション古川登志夫 『ジャスミンとJは音ノ木坂学院に姿を見せていた。そこで事情を聞いていた』

ジャスミン 「そう、u’sのあなたたちの仲間が消えてしまったの」

恭介 「俺がついていながら悔やむぜ」

ダップ 「そういえば地球署のウメコさんがここにいたダップ」

ジャスミン 「ウメコがここに?」

恭介 「ああ、どっかに走っていったがな」

やれやれ、と思うジャスミンだった。
恭介とダップだけでは頼りにならないと思い自分とJがいた方がいいと考えた。もちろんウメコを探しにいきたいが敵はどこから狙っているかわからない。

ジャスミン 「しばらくここでお世話になるわね。そうそう、あなたたちのお友だちの星空凛ちゃんと小泉花陽ちゃんはギンガの森にいるわ」

にこ 「ギンガの森!?どちらかという天空島とかスクラッチ社の獣拳道場ぽいんだけど」

真姫 「まあ凛はどちらかというと星獣かしら」

ことり 「ランドライオンでもいいけど」

穂乃果 「とりあえずは無事なんだ。よかった」

ジャスミンとJは顔を合わし頷く。しばらくはここを守ろうと。

ナレーション大平透 『その頃、黒十字軍の秘密基地ではラブアロー仮面となった園田海未は黒十字総統から仮面怪人、戦闘員ゾルダーまで仕切っていた』

海未 「基地内がきたないですよ!みなさん、機関車仮面さんはモップ拭き!野球仮面さんはレクリエーション室の掃除!鉄人仮面さんはアトランティスや戦闘機の整備や修理をゾルダーのみなさんとやってください」

機関車仮面 「なんなんだ」

野球仮面 「洗脳したはずの少女がなぜ我らを仕切るのだ!?鉄人仮面」

鉄人仮面 「俺に聞くな!アーチェリー仮面!どこだ」

アーチェリー仮面 「ここだここ」

鉄人仮面 「貴様が連れてきたu’sの少女がなぜ我らを仕切るのだ!」

アーチェリー仮面 「知らん!俺は園田海未を連れてきて洗脳しただけだ」

海未 「皆さん!これからはゴレンジャーたち戦隊を倒すためにラブアロー流特訓を明日からおこないます!」

訓練内容を見て仮面怪人やゾルダー戦闘員は驚きの声を上げた。

鉄人仮面 「ちょっと待て!起床三時とはなんだ」

ゾルダー 「ムリムリ」

ラブアロー仮面は絶大な力だった。

No.124 17/04/01 16:16
自由人 

ジャスミンとJは穂乃果たちから事情を聞いてことりとにこが敵組織に洗脳されたことを知った。

ジャスミン 「なるほど。u’sのうちふたりが敵組織に洗脳されたわけね」

J 「うむ」ズイ!

ジャスミン 「あたしの前に出ないの」ツッコミ

にこ 「洗脳といっても戦わされたし」

ことり 「あたしは何かな。歌のテストみたいなのやらされたおぼえがあるような」

ことりは思い出す。
バイラムでの忌まわしい日々。バードニックウェーブを浴びた身体を悪用され悪のジェットマン・ブラックミナリンスキーとして穂乃果たちと戦ったのだから。

ジャスミン 「園田海未という彼女も黒十字軍に洗脳を」

J 「されたな」ズイ

ジャスミン 「だからあたしの前に出ないの」

ほのことまきにこ 「Jさんじゃま」

ナレーション大平透 『ミドレンジャー明日香はジャスミンとJがいるのに気づいて接触するかどうするか迷っていた』

明日香 「(悩む))」

こころ 「お兄さんどうかしましたか」

明日香 「ああこのまま戦えないまま出番がないかと思って」

ナレーション大平透 『その頃、黒十字軍ではラブアロー仮面と化した海未はほぼ組織を乗っ取っていた!!』

海未 「皆さんよくやりましたね」

仮面怪人&ゾルダー 「ハアハアゼイゼイ(何様だ!!コイツ)」

海未 「総統!」ビシッ!

黒十字総統 「なんだラブアロー仮面?」

海未 「クライムからジャークマターまでの組織はu’sを捕獲や洗脳をしようとしております」

黒十字総統 「うむ」

海未 「だが音ノ木坂にはまだ四人残っています。ここは一挙に奴等を捕獲および洗脳のチャンスかと思います」

海未の作戦発案に総統および仮面怪人たちはおおっ!?とどよめいた。

ナレーション大平透 『再び危機が迫る音ノ木学院にu’sの面々であった!?』

恭介 「やれやれ。ジェットマンたちはどこかに行っちまったしな」

ダップ 「クルマジックパワーは無敵ダップ」

そのわりにいまのところはどう見てもコメディリリーフに近かった。

No.125 17/04/01 17:50
自由人 

ナレーション若本規夫『再びギンガの森の凛と花陽はまだ修行をしていた。……主に凛だけ』

凛 「ギンガの力にゃ……!」スカッ!

花陽 「力を使うにあたりはずれがあるみたい」

リョウマ 「むしろ著しく不安定というべき」

ゴウキ 「星の力は偉大すぎる上に彼女はまだ未熟か」

サヤ 「花陽ちゃんは花の力が使えるのに」

ヒュウガ 「それだけ不安定かつ巨大な力なのだ。彼女の力は(このまま修行をずっと続けていればいずれ彼女の力はなくなるな)」フッ

どこか怪しいヒュウガであった。

凛 「星の力にゃ!」

凛 「ゴンッ!?いたいにゃあ〜」!!

花陽 「だいじょうぶ?凛ちゃんと」ヨシヨシ

凛 「ま、また岩が落ちてきたにゃあ!なんでにゃあ」

星といっても大小あるためにそれゆえに不安定なために岩として落ちてくるようだった。

凛 「いたい……」

ヒュウガ 「諦めるか」

凛 「ちょっと考えるにゃ」

とぼとぼと凛はギンガの森に入っていき花陽は追いかけていった。
ヒュウガはまだまだ修行を続けさせようと仲間に伝えた。

サヤ 「ちょっとかわいそう」

ゴウキ 「星の力を受け継いだ星空凛か」

リョウマ 「ギンガマン七人目となるのか。彼女か」

勇太 「ギンガの伝説がまだ続いてるんだ」

勇太はかつて父が描いた絵本のように彼女たちの物語を小説として書こうと思う。

勇太 「ボクがリョウマたちと凛ちゃんたちの物語を新たに書くよ」

リョウマ 「勇太」

ヒュウガ 「(く、そうはさせるか」

怪しいヒュウガであった。
凛と花陽はギンガの森を見つめていた。

No.126 17/04/01 19:11
自由人 

凛は再び落ち込んでいた。花陽は慰めた。おにぎりをあげようとした時だ!ふたりの間に謎の影が走った!

? 「もらった!」

りんぱな 「なに!?」

凛 「お前は何者にゃ!バルバンか」

花陽 「いや人間みたいですけど。あたしのおにぎりが」ウルウル

漢堂ジャン 「うまい!これうまい!ニキニキだぜ!」

凛 「にゃあ!」(`□´)

花陽 「り、凛ちゃんが怒っている!あたしのおにぎりを奪われたから」

ジャン 「激獣拳に似た構え!お前何者?」

凛 「りんにゃ!星空凛にゃ!」

ジャン 「よし!腕前を見てやるぜ。激獣拳の力をな!」

ふたりは互いに獣の構えを取りギンガの森で戦いあった!
激獣拳の獅子とu’sの犬か猫かわからない凛!

ジャン 「なかなかやるな!ワクワクだ」

凛 「にゃあ!」

花陽は思った。
凛ちゃんの将来が猫ひ○しで外国に渡っても一緒だよと。

凛 「ギンガの力!星空の力にゃ!」

ジャン 「なに!?」

しかしやはり力が使い切れてないのか凛の頭を巨大な岩が襲った!

凛 「にゃあっ!」(/≧◇≦\)

ジャン 「なにがしたいんだお前。わかんねえぞ」

凛 「りんだってわからないにゃあ」ウルウル

ナレーション若本規夫『そこへやってきたリョウマたち!』

リョウマ 「キミは」

ジャン 「激獣拳ビーストアーツの漢堂ジャン!ジャンと呼んでくれ。ん?」

ヒュウガ 「(まずいな。こうもぞろぞろと来られたのでは)」

ヒュウガから発する怪しい気配にジャンは一瞬睨んだかと思うと飛びつき襲いかかった!

ジャン 「お前何者!正義の戦士ではない!」

ヒュウガ 「なにを!?ぐわっ!ぐわわわ」

リョウマ 「兄さん!」

サヤ 「ヒュウガ!?」

ゼイハブ 「くくく、ギンガマン。この者の身体は我がいただいた!」

リョウマ 「ゼイハブ!?さっきのは」

ゼイハブ 「あれは幻影だ。我が魂は黒騎士を乗っ取ったのさ」

ヒュウガの肉体から黒いオーラを放ち黒き炎があふれ出ていた。

ジャン 「お前!」

ゼイハブ 「よもや獣の気配で気づく奴がいようとはな。凛という奴から力を奪うなり使い果たせればよかったものを。ククク」

No.127 17/04/02 06:04
自由人 

リョウマ 「そんな!なぜ兄さんの身体にゼイハブ、お前が憑依してるんだ!」

ゼイハブ 「かんたんなことだ!世界が邪悪に満ち溢れた際にコイツの身体を乗っ取ったのさ」

ジャークマター侵略直後の地球(回想)

ヒュウガ 「これはひどい。俺たちがなす術もなく地球侵略を赦すとは」

ナレーション若本規夫『その時!ヒュウガを襲う黒い影があった!!』

ヒュウガ 「!?お、お前はっ!!ほ、炎の……ぐわああ〜!?」

ゼイハブ 「ククク、コイツの身体は使えるな。ギンガの森を再び闇で満たしてやるか。お前たち手筈通りにやるんだぞ」

部下たちに命じたのは黒騎士ヒュウガを乗っ取ったゼイハブの不敵な笑みだった。
ヒュウガの身体を使えば神聖なギンガの森に入れたのだった。

モーク 「しまった。迂闊だった。ヒュウガをひとり先に行かせた私のせいだ」

リョウマ 「兄さんを返せ!」

ゼイハブ 「闇の炎のたてがみ!!」

黒き炎がギンガの森を襲い凛や花陽、ジャン、リョウマたちを襲う!

ジャン 「激獣拳っ!」

ブルブラック 「ふん、獣の戦士たちか!」

ゴウキ 「ブルブラックの力まで使えるのか!奴は!」

ヒュウガを乗っ取ったゼイハブはブルブラックの力まで使えるようだった。

花陽サヤ 「花の息吹き!!」

ブルブラック 「ぐあっ!!」

ヒュウガ 「さ、サヤ……」

苦悶するヒュウガの表情にサヤは一瞬、葛藤した!!

サヤ 「ひ、ヒュウガ!?」

ブルブラック 「甘いわ!ふん!」

サヤ 「きゃあ」

花陽 「いたっ!」

凛 「かよちん!サヤさん!」

凛はふたりの側に駆け寄り激獣拳に似た構えをしながらギンガの力を宿したように見えた。

凛 「にゃんにゃん凛ちゃんが相手にゃ!ゼイハブ船長!!」

ゼイハブ 「ふ、未熟なお前になにができるか」

ブルブラックの顔をしながらゼイハブは口許を歪ました。

ジャン 「獣と星の力?ホシホシ?」

凛 「はあああ」

リョウマ 「むちゃだ」

凛 「星空の力!犬猫の力!ふたつの力が合わさるにゃ!星空犬猫!!」

すると空から巨大な岩が犬猫のオーラを纏いブルブラックに衝撃が来たっ!

No.128 17/04/02 06:35
自由人 

ブルブラック 「こんなモノが通じるか!!」

凛 「ヒュウガさんはあたしに厳しくし見守ってくれたにゃあ!その瞳を信じるにゃあ!」

ブルブラックが砕いた岩から星と岩の内から犬猫の癒しのエネルギーが降り注いだ!!
星と犬猫からの優しく癒しパワーだ。

ブルブラック 「ぐわああ」

ヒュウガ 「ぐわああ。そ、それでいい……!」

ゼイハブ 「な、なにを!貴様っ!!」

ブルブラック、ヒュウガ、ゼイハブの姿が混濁するイメージが重なる。

ジャン 「獣の力が星、いや星空の力が解放している!よし!たぎれ獣の力!ビーストアーツ!」

ゲキレッド! 「(`□´)」

凛 「おお!赤いトラさんにゃあ!」

ゲキレッド 「いくぞ!星空のガール!」

凛 「が、ガールにゃあ?」

花陽 「り、凛ちゃんは女の子に見られると弱いのが直ってないよ」

ゲキレッドと凛がゼイハブに取りついた。

リョウマ 「兄さん!」

サヤ 「ヒュウガ!」

ゲキレッド 「にゃにゃにゃ!」

凛 「おお!にゃにゃにゃ!」

ゴウキ 「引っ掻いている!」

ゲキレッド凛 「ダブル足払い!」

ゼイハブ 「ぐはっ!」

ゲキレッド凛 「激獣拳あんど星空の力!はあああ〜!!」

激獣拳と星空のオーラが共にぶつかりゼイハブの悪しき心をヒュウガから浄化していった。

ヒュウガ 「み、見事だ……」

リョウマ 「兄さん」

サヤ 「ヒュウガ!」

ゴウキ 「どうして彼女に星空の力が使えたのだ」

ナレーション若本規夫『その疑問は傷を癒えたヒュウガが語る』

ヒュウガ 「彼女に足りなかったの星獣やパワーアニマル、炎神などに似た動物に似た力が必要だったようだ。いたたた」

サヤ 「ムリしないで」

モーク 「彼女の力を目覚めさせたのはジャンのようだ」

ジャン 「?」

凛 「でもまだまだ未熟にゃ!」

花陽 「凛ちゃん」

凛 「修行をして強くなってみんなに会うにゃあ〜!」( ̄0 ̄)/

凛の拳の先には星空と獣の姿が映りそれは偶然か否か宇宙の彼方で戦っている星座の戦士たちのイメージがぼんやりとあった。
星空凛、まだ彼女は真の力を知らない。

No.129 17/04/03 05:57
自由人 

ことり 「あ!コットリィーだ。A-RIZEからだよ」

ほのまきにこ 「(そのネーミングはいまいち)」

コットリィーに記録された手紙によるとUTX学園にはガオイエロー、ハリケンジャー三人が現れたが狼鬼、ゴウライジャーが敵に回ったという。

穂乃果 「そんな!?ガオシルバーやゴウライジャーは味方のはずなのに!」

真姫 「あたしたちも海未を守れなかったし」

にこ 「続きがあるわよ」

しかしUTX学園を危機から守ったのはドラゴンレンジャー、タイムファイヤー、アバレキラーという。

ことり 「この三人て」

穂乃果 「死んだ戦士たちだよね」

にこ 「ええ、三人それぞれ不運な運命に翻弄されながら各戦隊にとっては伝説の戦士たち」

真姫 「//////」

ほのことにこ 「真姫ちゃん?」

真姫 「ち、ちがうわよ!三人に惚れてなんかないわよ」

わかりやすい真姫であった。
ジャスミン、J、恭介、ダップにもこれは情報になった。

ジャスミン 「摩訶不思議ね」

恭介 「ああ」

ダップ 「地球はふしぎがいっぱいダップ」

J 「安心しろ!お前たちは俺が守る!」ズイ!

ほのことまきにこ 「Jさん前に出ない!」

平和な音ノ木坂であったが着々と悪の組織は密かに侵略の手が伸びていた。
ワシワシの手も伸びていた。

笑美 「きゃあ〜!」

ヤツデンワニ 「ワニもきゃあ〜!?」

希 「いやいやえみぽんさんにワシワシでスッキリや」

ウメコ 「希さんはアリエナイザー?」

希 「なんでや」

バン 「ふつうにワイセツ罪で捕まえるぞ」

杉下 「まあまあバンくん」

冗談だ、というバンにパトロールにいくかと大太は立ち上がる。

江戸川 「いくかキ!」

大太 「ついでにそこの黄色いのもついてくるばい」

ドモン 「わかったから引っ張るなよ」

ゴンの地下にはバリブルーン、バリドリーン、バリタンク、バリキキューン、スターマシンがあった。
しかしバリブルーン、バリドリーンは新命明が不在なために動かせない。
みな驚いた。

No.130 17/04/03 14:17
自由人 

希 「あれはバリブルーンや」

ドモン 「バリドリーン。この二機がすべてのスーパー戦隊メカの原点かよ。すげぇ」

大太 「そのふたつだけじゃなかばい!バリタンクにスターマシンばい」

ヤツデンワニ 「ばうばう!戦車ばう」

杉下 「私の恐竜やはエヴォリアンを察知するシステムはあるが。巨大メカはなかった」

笑美 「あったらあったでそれはスゴいけど」

希 「バリブルーンはブルドッグやねんね」

江戸川 「しかし新命がいないからいまは動かせないんだ」

ナレーション大平透『アオレンジャー新命明が不在のためにバリドリーン、バリブルーン共に動かせないのだ』

大太 「新命はどこいったばい」

ドモン 「まあ俺たちもタイムフライヤーを落とされたからな」

ウメコ 「あたしはミニパトあるから」

バン 「威張るな」

アスカ 「ラプターくらいなら私も出せますが」

杉下 「アバレンジャーの移動用の恐竜ですな」

希 「スーパー戦隊てスゴいんやな」

パトロールに出ようとする大太とドモンであるが希もついて行こうとした。

大太 「サイドカーに三人は乗れんばい」

ドモン 「三人乗りはいけないぞ!」

むう、と希が膨れっ面をしているとウメコが肩を叩いた。

ウメコ 「あたしのミニパトで行こうか」

希 「菊地亜美ちゃん」ウルウル

ウメコ 「菊地美香よ!タイホするわよ」

大太とドモンはスターマシンに、ウメコと希はミニパトに乗りゴンを出ていった。
残ったのはアスカにバン、江戸川に杉下、えみぽん、ヤツデンワニであった。

江戸川 「ふむ、どうやって他の戦隊と連絡を取るかだな。イーグルの連絡員を派遣はしたが無事だといいが」

バン 「デカベースにもドギーやスワンさん、整備員が多くいたからな」

アスカ 「落ち込んでもいられません。なんとかしましょう」

杉下 「ですな」

笑美 「う〜ん、弱ったね」

ヤツデンワニ 「ばうばう」

パトロールに出た大太にドモン、ウメコに希は街の様子を見つめていた。

大太 「ひどいな。こりゃ」

ドモン 「ロンダーズファミリーの奴等もよみがえったか」

ドモンはかつての戦いを思い出していた。

No.131 17/04/03 20:17
自由人 

タイムレンジャーの戦い、それは30世紀の未来からロンダーズファミリーが2000年の過去に時間移動し逃走したことに始まる。
そこにひとりの現代人である浅見竜也は現代を未来を変えるためにも彼は戦った。
またロンダーズファミリーも犯罪者集団ではあるがボスのドルネロ、ギエン、リラなどそれぞれに悪人とはいえ皮肉な過去があった。
特にユウリについては家族の仇であったドルネロには最後の戦いでは罪を償う形でもいいか生きなさい!と彼に伝えていた。
またドモンも未来でファイターとして活躍してたが挫折していたが現代でやり直すきっかけを戻した。他のメンバーもそれぞれ傷や重い過去があった。

ドモン 「懐かしいな」

リラ 「あら?タイムレンジャーの黄色い体育バカ」

ドモン 「てめえ!リラ、2000年の地球に残ってやがったか」

リラ 「あら?いまはリラリラブランドの女社長よ」

偶然発見したロンダーズファミリーのリラはなんとブランド会社のオーナーになっていた。

ドモン 「ロンダーズファミリーはどうした!てめえ」

リラ 「ジャークマターやザンギャックとかいうのが復活させたと思うわ。それ以上はわからないわ」

リラは人間態のままドモンに素直に情報を提供した。

ドモン 「本当だろうな!ウソなら逮捕するぞ」

ウメコ 「よしなさいっての」

大太 「そうばい。本当に知らんとね?」

知らないわよ、と彼女はブランド物のアクセサリーを輝かせた。
ちょっと嫌な女とウメコは思った。
希はじっと見つめた。

希 「リラさん」

リラ 「な、なによ。いまは悪さしてないんだから」

希 「あんた商才あるんやな」

その言葉に他の三人やマーフィーはコケた。

ドモン 「コラ!だけどこいつが作った会社はロンダーズファミリーとして盗んだカネでやったんだろう」

ギクッとリラはなった。
さいわい当時はタイムレンジャーと自分たちとの戦いのゴタゴタのなか彼女はひとり逃げて現代に残り現在がある。

ウメコ 「これは宇宙警察では判断できないかもね。彼女は未来人だし」

大太 「リラさんは敵ばい?味方ばい?」

リラ 「それがわかれば苦労しないわ」

まるで他人事のようなリラにドモンは肩を落とした。

No.132 17/04/04 06:48
自由人 

そこへ射撃の爆発が襲った。姿を見たドモンたちは驚いた。

ドルネロ 「久しぶりだなタイムレンジャー」

ギエン 「よもや我らがよみがえったのを忘れたか」

リラ 「久しぶりドルネロにギエン」

ドルネロ 「おお、久しぶりだなリラ」

まるで愛人のようにリラに接するドルネロは『ゴッドファーザー』のようである。
ドモンはリラに指を差す。

ドモン 「てめえ!なに寝返ってやがる!」

大太 「そうばい!人間として生きてたじゃなかと!」

リラ 「あたしはね♪カネのあるオトコがいいの!筋肉ファイターとカレーくさいのはとっととウチにお帰り!」

いたい一言を言われふたりの黄色の戦士は痛恨の痛みがあった。
だが正義の心までは消せない!

ドモン 「クロノチェンジャー!」

大太 「トォッ!」

タイムイエロー 「タイムイエロー」

キレンジャー 「キレンジャー!」

ウメコ 「センパイたち怒っちゃったわ」

希 「あかんで」

タイムイエローとキレンジャーはロンダーズファミリーと戦いを始めた!
再びシベリア鉄道に揺られている。
学、健太、絵里に亜里沙。はぐれ暴魔のふたりは別行動であった。

学 「ファイブテクターを不完全なまま使ってしまった」

健太 「直るのかよ」

学 「直してみせるさ」

絵里 「健太さんはメガシップにいる仲間は心配ではないの?」

健太 「あいつらはそうやすやすとやられないさ」

亜里沙 「信じてるんですね」

その頃、宇宙のI.N.E.Tメガシップでは久保田博士と四人のメガレンジャー、裕作は健太の位置をようやくキャッチした。

久保田 「健太の居場所がわかったぞ。シベリア鉄道で移動中」

瞬 「ロシアから宇宙に来ようとしたか」

みく 「アホね」

耕一郎 「すぐに連れ戻すぞ」

裕作 「まてまて!みんなで行ってどうする。俺が迎えにいく」

千里 「そうね。あたしたちはここを守らないと」

裕作はメガウインガーの修理が終わり地球に向かった。
メガレンジャー四人は仲間の帰還を待つ。

No.133 17/04/04 07:44
自由人 

ナレーション大平透『再び音ノ木坂学院では穂乃果があることに気づいていた!』

穂乃果 「あ!海未ちゃんがいたらちょうど五人だったのに」

ことり 「五人は戦隊の定番だからね」

真姫 「四人しかいないじゃない。いまは」

にこ 「こころたちは平和に遊んでいるし」

こころ 「レッドハートッ!」ビシッ

ここあ 「ブルーココアッ!」ビシッ!

虎太郎 「イエロータイガー!」ビシッ!

ここここ虎 「超獣戦隊っ!らいぶまんっ!」キメッ

真姫 「にこちゃんにそっくりすぎてなにも言えないわね」

にこ 「ほめてる?けなしてる?」

穂乃果 「五人いたら戦隊だったのにな」

ことり 「四人といえば……」

ナレーション大平透『四人組の戦隊といえば!』

穂乃果 「スペードほのかっ!」ビシッ!

ことり 「ダイヤことり!」

真姫 「ハートまきっ!」

にこ 「ハー……!?、クローバーにこっ!!

ほのことまきにこ 「我らじゃっかー電撃隊っ!!!!」キメッ!

にこ 「ぬわんで!あたしがクローバーキングなのよ!!」

穂乃果 「真姫ちゃんだよ。ハートクィーンしたの」

ことり 「うんうん」

真姫 「いや、だって流れからいったらそうでしょう?」ツン

にこ 「なんか納得しないんだけど」

明日香 「(ジャッカーを知っているのになぜ俺がわからないんだ)」

ナレーション古川登志夫『恭介、ダップ、ジャスミンにJはu’sを見守りながら敵の狙いを考えていた』

恭介 「戦隊ごっことは平和だな」

ダップ 「まだまだ平和じゃないダップ」

ジャスミン 「そうね。地球から黒十字軍からジャークマターを倒さないと」

J 「うむ」

明日香 「(なぜ彼らも俺に気づかないんだ)」

明日香は今度敵が現れた時は転換しミドレンジャーになろうと決意した!

No.134 17/04/04 08:30
自由人 

こころ 「こころバスター!」

ここあ 「ここあバスター!」

虎太郎 「虎太郎バスター!」

ここここ虎 「バスターズ!レディゴー!!」ビシッ!

穂乃果 「おお!?こころちゃんたちやるね」

にこ 「なんだかんだであたし以外は歳が離れてるから」

真姫 「お姉さんね」

ことり 「エライよ」

仲間にほめられ悪い気がしないにこであるが再び穂乃果による戦隊ゴッコが始まる。
イヤな予感しかしない。

穂乃果 「ビッグわん!」

ことり 「ビッグつぅ〜!」

真姫 「ビッグスリー!」

にこ 「ビッグフォーっ!てだからなんであたしがクローバーキングなのよ!」バンバン!

ビッグボンバーの組み立てのなりきりをしてもにこはクローバーキングの真似ばかりやらされ(自分でして)体育館の床をバンバン叩く。

穂乃果 「だから真姫ちゃんがハートクィーンをやるから」

真姫 「なんであたしなのよ!」

ことり 「でもこのなかだとにこちゃんが最後に加わったし」

にこはむすっとした。
たしかに自分は七人目であった。
明日香は思った。
なぜスパイモチーフのジャッカー電撃隊やゴーバスターズの遊びをこの子たちはしてるのだ!
スパイだぞ!特命部だって表だって活躍してないはずなのに。

明日香 「(なんかくやしいぞ。次こそは転換してやる!)」

にこも思った。

にこ 「(真姫ちゃんとやるならゴーオンウイングスね)」

負けず嫌いなにこであったが後々A-RIZEや雪穂、亜里沙たちが変身するのを知らなかった。

真姫 「(にこちゃんがろくなこと考えてないと思う)」

真姫 「それよりマキニックウェポンの名前を変えたいんだけど」

穂乃果 「にこちゃんはぶちょうだよね?」

にこ 「そうだけど?なに」

穂乃果 「変身しなくても敵のボスくらい倒せそうかな」

にこ 「サンバルカンの嵐山長官か!!どんな女の子よ!!」

ことり 「ありえそう」

どういう意味、とにこは思ったが彼女の身体には未知のバイオ粒子が眠っているのを知らない。

No.135 17/04/04 09:04
自由人 

ナレーション若本規夫『その頃、ギンガの森の凛と花陽はだいぶん星の力を使えるようになった』

凛 「星空の力にゃ!」

ジャン 「リンリンの力だ!」

ある程度なら凛は人間大くらいの星つまりは岩くらいなら召喚できるようになった。
まだ不安定さはあった。

リョウマ 「アースの力は本来は精神鍛練が必要だが」

ゴウキ 「彼女はちがうようだな」

ヒュウガ 「ありのまま気持ちのままが彼女の星の力らしい」

サヤ 「ギンガマンとはちがうのかしら」

花陽 「凛ちゃんは凛ちゃんですよ」

そこへギンガの森に流れる川から悲鳴が聞こえた。

勇太 「たいへんだよ!川に溺れているひとがいるよ」

川に向かうと白い衣装を纏った女性が流されていた。

ジャン 「よし!俺がいく!」

凛 「凛もいっくにゃ!」

ふたりは川に飛び込み女性をなんとか助けた。

? 「はあはあ、助かりました」

リョウマ 「あなたは?」

テトム 「私は……天空島に住むパワーアニマルたちの巫女テトムです」

ヒュウガ 「ガオレンジャーの」

テトム 「ええ、ですが天空島は黒十字軍たちが操る戦艦や戦闘機で壊滅的被害を受けました」

テトムは語る。
天空島にガオレンジャーたちを集結させようと呼び掛けた時だった。
突如として爆発が島のあちこちで起きてパワーアニマルたちが彼女を庇い逃がしたという。

テトム 「私はここの川に落ちて助かったんですね」

凛 「ジャンさんとあたしが助けたにゃ」

ジャン 「ぱわーあにまる?」

ナレーション増岡弘『パワーアニマル、それはガオレンジャーたちの良き仲間である』

ジャン 「すっげぇ!」

リョウマ 「天空島はどうなったんだ」

テトム 「わかりません」

凛 「星と獣の力がちゃんと使えたらいいにゃ」

花陽 「花の力をあたしだってまだ使えきれないと思うよ」

ナレーション若本規夫『ふたりの力は未知数ということがレジェンド戦士たちはわかっていた』

No.136 17/04/04 18:28
自由人 

ロシアの絵里たちはシベリア鉄道に揺られ長い旅をしていた。
まあ世界一周を宇宙まで跨いでいるからかなり長い長い旅である。

えりあり 「」ウトウト

学 「疲れてるんだな、彼女たちは」

健太 「よくやるぜ。オレなんかロシアまで来るまでヘトヘトだったぜ」

絵里 「つ、疲れてないわよ!」(゜ロ゜)💦

学 「無理をしちゃいけない。キミはスクールアイドルu’sなんだ。青春にむちゃはいいがムリはいけない」

絵里 「センセイ」//////

健太 「おお!?青春だ!!」

亜里沙 「ん?お姉ちゃんどうかしたの」

絵里 「な、なんでもないのよ」

ファイブレッド星川学に愛情をおぼえるu’sサブリーダー絢瀬絵里であった。
健太は言う。

健太 「先生のファイブテクターを直せるヤツはいないのか」

学 「うむ、コスモアカデミアのメンバーなら直せるかもな。俺も長男だからといって完璧ではないからな」

絵里 「コスモアカデミア?」

学 「日本で有数のエリートたちが集う学園さ。しかしそのなかには悪に走った者もいると聞いたことが。ロシアとも親交があるはずだが」

えりあり 「ハラショー」

再び日本の希。

希 「リラはん!商才あるから尊敬しかかけたのに悪人やったとは!許さへんで!」

リラ 「黙りなさい!ふん」

ウメコ 「エマージェンシー!デカレンジャー!」

デカピンクに変身したウメコも加勢する。
ドルネロは鼻を鳴らす。

ドルネロ 「なんだ?よみがえってみればあまり地球は変わってねえな」

ギエン 「人間とはそういうものです。そこにいる人間はスクールアイドルu’sのひとりのようです」

リラ 「アイドル?こんなのが」

希 「ウチはスクールアイドルu’sの影の立役者兼みんなのお母はんや!!戦隊でいうところの紫、つまりはバイオレットや!」

リラ 「な、なんですって!?」

わなわなと震えたリラは叫んだ!!

リラ 「バイオレンスですって!!」

希 「誰がバイオレンスや!ウチのイメージカラーはバイオレットもしくはパープルや!なんで猟奇的やねん!そりゃ、穂乃果ちゃんたちにワシワシしたけどな」モジモジ

リラ 「なんの話よ!」

戦いは続く。

No.137 17/04/05 05:39
自由人 

ナレーション大平透『黒十字総統は悩んでいた。ジャークマターにより復活となったが実はすべての怪人や戦闘員、装備などはよみがえったわけではないのだ。しかしラブアロー仮面はそれを知らない』

海未 「(総統は熟考されています。その間にここにいる仮面怪人やゾルダー戦闘員を鍛えるのが私のやること)」

海未は仮面怪人に向き直り再び特訓を開始した。

海未 「総統は熟考しています。ですが私たちに休む時はありません!ラブアロー特訓です!」

テムジン仮面 「待て!なぜお前が仕切るのだ」

アーチェリー仮面 「そうだそうだ」

ラブアロー仮面 「問答無用です!あなた方はゴレンジャーに勝ちたくないのですか」

野球仮面 「いたいところを言うな!」

ラブアロー仮面 「野球仮面!あなたはゴーカイジャーにも負けたではありませんか」

野球仮面は何も言えなかった。
こうして海未、いやラブアロー仮面による特訓が再び黒十字軍でおこなわれた。
再び希。

希 「くぅ〜!ウチが変身できたらええんやけど」

ドルネロは希の姿を見て亡き母を思い出していた。母に似ている、と。

ドルネロ 「似ている。オレのママに……、おいお前、名前はなんという」

希 「ウチ?ウチは東條希」

ドルネロ 「希とやら、オレのママになってくれ……」ウルウル

涙を流し懇願するドルネロに戦いが止まってしまった。

タイムイエロー 「おい」

キレンジャー 「あかんばい」

デカピンク 「どう接したらいいのかしら」

希は思わず気がついた。

希 「いやや!なんでデブネコはんのお母さんにならなあかんねん!」

ドルネロ 「!?だ、誰がデブネコだ!」

ギエン 「ドルネロ、ここは退きましょう」

リラ 「まあ懐かしい仲間同士、杯を交わしましょうか」

ロンダーズファミリーは戦いをそこそこに姿を消してしまった。

希 「いったいあのデブネコちゃんはウチになにを求めてたんや」

ドモン 「むげに断るのはちょっとよくなかったんじゃないか」

ウメコ 「犯罪者だけど同じ生きてる者同士だしね」

大太 「タイムレンジャーが逮捕したらカツカレーくらい食べさせるばい」

No.138 17/04/05 08:22
自由人 

再びロシアの絵理たち。
シベリア鉄道はまだまだ長い。
しかし敵の襲撃がないのも妙だった。そこへ妙にサムライ風の風来坊の怪しい男がふらりふらりと車内を歩いていた。

亜里沙 「サムライ!?ハラショー」

? 「ん、なんだ。オマエは」

絵理 「な、なんでもないから。もう亜里沙たら」

四人の前に現れたのは仮面ライダーファイズの……ではなくシンケンジャーでたびたび丈瑠と戦った不破十蔵であった。
学と健太は不穏な感じはあったが迂闊なことはできない。

十蔵 「お嬢さんたちは旅の者か」

絵理 「ええ(サムライなのかしら)」

亜里沙 「な、長旅なの」シュン

十蔵 「そうか。生きてるとつらいことはあるかもな……ふん」

十蔵は刀を鞘から抜かないままただ話がしたいように思われた時だった。
再び爆発が起き鉄道は急停車をした。

亜里沙 「きゃ」

十蔵 「ふん、大丈夫か」

亜里沙を抱き締める十蔵は不敵だが人間らしさを残した瞳がまだあるようだった。

十蔵 「敵か」

学 「ファイブテクターはまだなのに」

健太 「センセイはムリすんな」

十蔵 「血が見れるか」

十蔵は呟き車内を出て行く。

健太 「アイツ何者だ」

学 「そんなことは構わん!いまは彼女たちや乗客を守るんだ!」

カイザーブルドント 「u’sがこの車両に乗っているはずだ!探すのだ」

なんと現れたパラノイアのカイザーブルドントだった。

十蔵 「ふん、おもしろい」

十蔵は怪人態にいきなり変身しパラノイア帝国に刀を向けた!
驚くブルドント。

カイザーブルドント 「なに!?」

十蔵 「血を見せてみろ!」

ブルドントたちと十蔵の戦いに学、健太、絵理たちは驚きを隠せない!

学 「アイツ人間じゃなかったのか」

健太 「はぐれ暴魔に似てなくもないが」

えりあり 「は、ハラショー!?」

十蔵はカイザーブルドントに刀を向ける。
十蔵の存在に学や健太は戸惑いながら変身した。

ファイブレッド 「ファイブレッド!」

メガレッド 「メガレッド!だぁ〜!!」

十蔵 「貴様ら」

赤いふたりの戦士に彼はは丈瑠の姿を思い出したようだ。

No.139 17/04/05 12:57
自由人 

十蔵 「貴様ら……」

十蔵はファイブレッド、メガレッドに向いたところをカイザーブルドントは攻撃したが彼の刀に弾かれた!

カイザーブルドント 「なんだと!?」

十蔵 「つまらねえ真似をするな。叩っ斬るぞ!」

十蔵の気迫にブルドントはパラノイアを退いていった。絵理たちは唖然としていた。

絵理 「敵?味方?」

亜里沙 「はぐれ暴魔さんたちに似てはいるけど何かちがう」

亜里沙の方が勘はあるようだった。
ふたりのレッド戦士は十蔵と対峙したが十蔵は人間態に戻り呟く。

十蔵 「お前たちではオレは満たせない」

ファイブレッド 「なに」

メガレッド 「どういうことだ!てめえ」

十蔵 「心配すんな。あの女の子ふたりには“いま”は手は出さねえから」

“いまは”という意味深の言葉を残しながら彼は人間態のまま列車に戻り絵理たちの近くの座席に座る。
学たちは列車の運転士たちに事情を話して再び鉄道は進んだ。

健太 「なんなんだアイツ」

学 「ふむ、この世には人間や動植物以外にも生命体はいる。恐竜、妖精、妖怪、魔法使などい、もちろん宇宙人もだが」

えりあり 「(ふつういないよね)」

絢瀬姉妹の反応は普通であった。ロシアから日本に来てからふたりは日が浅い。
戦隊のふたりの話は続く。

健太 「魔法なら直せるんじゃないか」

学 「興味はあるが俺たちは両親が残してくれた科学の力がある」

絵理は学に一目惚れしたようになっていた。
亜里沙はこんなひとが先生ならいいなと思う。
十蔵はなにかを秘めたような瞳でシベリアの雪原を見つめている。
なぜ自分はよみがえったのだ……あのまま眠らせてくれたらと思う。
自分は人間にもアヤカシにもなれないのだ。

絵理 「あのひと、むかしの希に似てるわ」

亜里沙 「希さん?」

絵理 「うん。なんかどことなくかしらね」

絵理はu’sの活動が納得できない時期の前後は希がなんやかんやしてるらしいはなんとなくわかっていた。
だけど彼女は絵理の心が溶けるのを待つかのようにお膳立てをしてくれた。
たぶん間に立つ希だからu’sと自分をつないでくれたのだ。

絵理 「希」

亜里沙 「お姉ちゃんも希さんに会いたいんだ」

No.140 17/04/05 19:55
自由人 

再び希。

希 「リラさん悪人に戻らんでもええのに」

ドモン 「まあチャンスがあったら逮捕だな」

ウメコ 「いいかげんね」

大太 「ん?あれはなんばい?」

大太が見た先には機械の小鳥がいた。

希 「よっしゃ!うちにまかし!スピリチュアルノンタンパワー!」

祈るの?、と三人が思っていると機械の小鳥は自然と彼女のもとに向かってきた。

希 「こ、これは機械仕掛けの小鳥や。え……と、あ!」

ウメコ 「どうしたの」

希はu’s、A-RIZEと彫られている印を見つけてじーんと感動しなんとなく理解した。

希 「これはあたしらu’sとA-RIZEの誰かが連絡用に作ったんや。ことりちゃんに英玲奈さんかな」

ドモン 「連絡用か?」

希 「手紙が入ってるな。なになに『いま音ノ木坂には地球署のジャスミンさん、バディロイドのJさん、カーレンジャーの恭介さんにダップがいます。だけど海未ちゃんがいなくなりました。そちらはどうですか。A-RIZE』」

のぞウメ 「ええええっ!?」

希 「海未ちゃんがいなくなったやて!?」

ウメコ 「ジャスミンがいるの!」

ふたりはあたふたした。
まだまだ若い。

希 「そういえばウメコさんはどこから来たん?」

ウメコ 「え?音ノ木坂からだけど」

希 「なんでそれを先に言わんの!うちは音ノ木に帰るで!」

そこへ爆発が広がる。
名乗りを上げる悪の戦隊!

シャークルレッド 「シャークルレッド!」

アヤメガブルー 「アヤメガブルー!」

テンサイイエロー 「テンサイイエロー!」

三怪人 「邪命戦隊!エヴォレンジャー!!」

四人とマーフィーは口をあんぐり開けた。
正気に戻った希は言う。

希 「なんでウチんところには黄色い戦士やお笑い系ばかり現れるんや!!」

瞬間、コットリィーはUTX学園に向かって飛んでいった。

No.141 17/04/06 14:35
自由人 

邪命戦隊を前に再び三人が変身しようとした時だった。

? 「待ってください、先輩方!ここは俺に」

突如、青い機械のゴリラが現れた!ゴリラは希とマーフィーを庇うようにした。

ゴリサキ・バナナ 「いいよ、リュウジ」

希 「ご、ゴリラ?」

ドモン 「あれは未来でも活躍してるバディロイドじゃないか」

ウメコ 「宇宙でもよ」

大太 「なんばってん?」

四人が驚くなかひとりのいかにも颯爽としながら力強さを感じさせる青年が現れた!

リュウジ 「レッツモーフィン!」

レッツモーフィンの掛け声と共に青くスマートながらゴリラの意匠を持った戦士が現れた。

ブルーバスター 「ブルーバスター、レディゴー!」

青い戦士は邪命戦隊の三人を拳や蹴り、あるいは武器を使い倒していく。

ブルーバスター 「ハッ!イチガンバスター!」

アヤメカブルー 「ぎゃあ!?」

ブルーバスター 「ソウガンブレード!」

テンサイイエロー 「なんだと!!」

ゴリサキ 「リュウジ、熱暴走に気をつけて!」

ブルーバスター 「わかっているさ。ふん」

シャークルレッド 「邪命バズーカ!!」

ひとりでバズーカを放つシャークルレッドにブルーバスターは炎に包まれる。炎のなかブルーバスターは現れ豹変した。

ブルーバスター 「てめえ!穏やかに倒そうとしたらなにぶちかましてんだ!」

レッドバスターよりスピードが劣るが瞬時に移動しパンチをシャークルレッドに繰り出した!
邪命戦隊を名乗った三怪人は瞬時にやられた。
しかしゴリサキは焦った。

ゴリサキ 「み、みんなリュウジから離れて!」

ゴリサキが怯える姿にブルーバスターは大太とドモンに襲いかかった。
次の瞬間にキレンジャーとタイムイエローになり力比べになっていた。

キレンジャー 「なんていうパワーじゃい」

タイムイエロー 「ああ、ちょっとしたファイターだな」

ゴリサキ 「たぶんもうすぐ熱暴走に耐えられないと思うけど。5、4、3、2、1……」

再び突然としてブルーバスターは倒れ変身が解かれゴリサキは慌てリュウジを冷やした。

ゴリサキ 「やれやれ、まだ改善の余地があるよ」

希 「なんなんや」

No.142 17/04/06 15:17
自由人 

ロシアの旅はまだまだ長い。

絵理 「シベリア鉄道は長いのよね」

学 「謙介さんはたぶん首都モスクワを守っているはずだ」

亜里沙 「おばあさまだいじょうぶかな」

絵理 「だいじょうぶ……!?また?」

シベリア鉄道の停車は何度目だろうか。襲われては停まり停まっては襲われる。
不破十蔵はうとうとしてまるで戦うつもりはないらしい。
学と健太は駆けつけた!絵理と亜里沙は見守るしかない。

? 「カッカッカ!u’sのお嬢ちゃんをわたしによこしなさい〜♪」

学 「お前は!」

健太 「なんなんだよ!」
見た目は魔女を彷彿させるその姿にふたりは驚く。魔女は名乗った。

魔女パンドーラ 「あらあら、ジュウレンジャーのやつらの前に活躍してたファイブマンのひとりにバカな八百屋かい?わたしは魔女パンドーラだ」

健太 「誰がバカな八百屋だ!」

学 「お前はジュウレンジャーの敵だったパンドーラ!」

パンドーラ 「知ってるようだね」

学 「エネルギーを使い果たし封印されたんじゃないのか」

パンドーラ 「そのはずだったんだけどなぜかよみがえったのさ!かぁっ!」

魔女パンドーラの呪術に雪原に爆発が走る!
学と健太が変身しようとした時だ。

? 「待て待てぃ!あいや!待たれぃ〜〜〜!」

妙に歌舞伎や時代劇調な調子に絵理たちや鉄道の客たちは驚いて目を向けた。その先には!

池波竜之介 「あいや〜!待たれぃ〜!」

健太 「おい!若造ジャマすんな」

竜之介 「これは失礼。先輩方、ここは拙者におまかせを!一筆奏上!」

一筆奏上の掛け声と共に顔に水の文字が重なりシンケンマルを構え名乗る。

シンケンブルー 「あ!侍戦隊がひとり!シンケンブル〜っ!!参る!」

歌舞伎役者のような口調と共に魔女パンドーラに戦いを挑む。
健太や絵理たちは驚く。

絵理 「ハラショー」

健太 「歌舞伎役者かよ!」

シンケンブルー 「ウォーターアロー!!」

パンドーラ 「甘いよ!氷結の魔法!」

シンケンブルー 「く、私は主に水の力しか使えない!閃いた!」

シンケンブルーはウォーターアローを空に向かって放つ!
パンドーラは空に氷結魔法を使った時だった!

No.143 17/04/06 15:37
自由人 

パンドーラ 「どこに射ってるんだい?わたしはここだよ!」

そうアッカンベーをした時だった。
巨大な雪玉がパンドーラの上に覆い被さりつぶれたような音がした。
ぐえっ!?

シンケンブルー 「お主はたしかに空を飛べる。だがここはロシア、いつでも雪が吹雪いている。雪に水を与えれば巨大な雪玉になる」

なるほど、と学は感心した。空を飛べないのであれば飛べないなりに戦いようもある。
健太は頭の上に?があった。

絵理 「健太さんはバカなの」

亜里沙 「よく卒業できたわね」

パンドーラは雪玉を爆発させよみがえった。

パンドーラ 「あんた!よくもわたしにやってくれたね」

シンケンブルー 「やるもやらないも敵同士なのだからしかたあるまい」

それが戦隊と悪の組織の運命だからやむをえない。
パンドーラは列車にいる絵理たちを見つめながら叫び去っていく。

パンドーラ 「いつかお前たちをいただくからね!バイバイ〜!」

パンドーラは白い空に去っていきシンケンブルーは変身を解いた。

学 「シンケンジャーのひとりが何故このロシアにいる?」

竜之介 「いやいや歌舞伎のロシア公演中にジャークマターの襲撃に遭って歌舞伎仲間はロシア政府に匿われている。しかし私は侍戦隊、なんとか日本に帰ろうかと歩いていた」

えりあり 「歩いてた!?雪のなかを」

竜之介 「侍とは歌舞伎もモヂカラも刀も日々、鍛練でござるからな。アハハ」

しかし列車内に入った竜之介は驚いた。かつて敵としてあいまみえた十蔵がいたからだ。
十蔵は気にも止めない風だ。

竜之介 「なぜお主がここにおる」

十蔵 「うるさい、少しは寝させろ。志葉のところの青二才が」

竜之介 「誰が青二才だ!そこになおれ十蔵」

十蔵 「寝させろ」

十蔵にまったく戦うつもりがないことを察しながらも油断がならなかった。
しかし竜之介はu’sについては何も知らなかった。

竜之介 「すくーるあいどる?」

絵理 「知らないひとがいたのね。ハラショーね」

竜之介 「千明なら知ってるかも知れんが拙者はあいどるなどに疎いので済まない」

見た目は若者たが歌舞伎口調なのでまるで大人と話をしてるみたいと感じながら鉄道は走り出す。

No.144 17/04/06 16:25
自由人 

再び宇宙。
I.N.E.Tメガシップはとある反応をレーダーに感知した。
久保田博士は声を上げた。

久保田博士 「これは!?」

耕一郎 「博士どうした」

千里 「ネジレジア?」

いやちがう、レーダーが感知したのは巨大母艦だった。巨大母艦から通信がメガシップに流された。

? 「お久しぶりです。久保田博士、I.N.E.T.にメガレンジャーの皆さん」

久保田博士 「アイシーかい?デンジ犬アイシーか」

やや古びたデザインであるものの宇宙の深淵から姿を現したのはデンジ星の母艦デンジタイガーであった。

アイシー 「ハイ、ようやくジャークマターの侵略を抜け出し地球に来ました!」

みく 「犬さん?犬さんが司令官なの。かわいい」

アイシー 「かわいいだなんてそんな。照れます。ありがとう、可愛いメガレンジャーさん」

そこへデンジタイガーを襲うミサイル!

アイシー 「きゃああ〜!?」

瞬 「なんだ!?」

耕一郎 「ネジレジアか」

彼らの目に映ったのは黒い巨大ロボットだった。
久保田博士はかつての戦いの資料で見たことがあった。

久保田博士 「あれはバルジオン!?バイオハンターシルバだ」

シルバ 「バイオ粒子反応なしだが倒させてもらう!」

久保田博士 「デンジ星の者にまで攻撃するのか」

耕一郎 「なんとか助けないと!」

デンジタイガーはようやく地球に来たばかりでここまで来てやられるのを黙って見てるわけにはいかない。同志であり仲間だからだ。

久保田博士 「しかし先ほどの戦闘でメガシップは無理だ!」

川崎省吾 「月にあるボイジャーマシンなら使えるはず。裕作さんが修理したはず」

久保田 「やむを得ん!レッドボイジャー以外でやってくれ」

耕一郎たちはメガレンジャーに変身しボイジャーマシンを月から呼び乗り込んだ!

メガピンク 「アイシーちゃんは地球に!」

メガイエロー 「早く!私たちが守るから」

シルバ 「ジャマをするな!ジャマをするなら倒す!」

メガブラック 「ジャマなのはお前だ!」

メガブルー 「そうだぜ」

デンジタイガー、バルジオン、ボイジャーマシンが宇宙で絡み合うように戦う。

No.145 17/04/06 19:53
自由人 

音ノ木坂にはなぜかあれ以来敵の襲撃がぴたりと止んでいた。

にこ 「おかしい」

真姫 「たしかに」

穂乃果 「にこちゃんの背が伸びないことと真姫ちゃんのツンデレが直らないこと?は」

まきにこ 「なんの話よ!」

ことり 「あたしとにこちゃんを洗脳し海未ちゃんがいなくなってから何も起きないのがおかしいね」

穂乃果たちも薄々気づいていた。
音ノ木坂学院や周辺はまるで人っ子ひとりいないようにも思えるくらいに静けさなのだ。

恭介 「おかしいな」

ジャスミン 「だけど敵は何かを仕掛けると思うわ」

ダップ 「何もしないのは何かを仕掛ける時間稼ぎダップ?」

J 「あり得るな」

ミドレンジャー明日香健二は相変わらず気づかれないが皆と同意見だった。
再び希。

希 「(ええオトコやな)」

ウメコ 「希さんてホレっぽいの?」

大太 「アスカくんにはフラれたばい」

ドモン 「おいゴリラ。そいつは大丈夫かよ」

ゴリサキは氷やら水をリュウジにかけて冷やしていた。そして目覚めた。

リュウジ 「もういい!ゴリサキ」

ゴリサキ 「リュウジよかった!!」

希 「ウチゴリラはんちゃうで」

リュウジはゴリサキと希を見比べた。そして気づいた。

リュウジ 「似てないか?」

希ゴリ 「似てない!!」

希 「ウチはu’sの八人目のスクールアイドルや」

リュウジ 「スクールアイドル?キミがウワサの」

リュウジにウワサと言われ天にも昇る気持ちだった。
しかし無惨にも天から落とされるのだった。

リュウジ 「ヨーコちゃんから聞いてたよ。秋葉原にはA-RIZEやu’sというアイドルがいるって」

希はショックを勝手に受けていた。
ヨーコちゃんはきっと彼女なんや恋人なんやと。

ウメコ 「え……と特命部の」

リュウジ 「ああ、ヴァグラスの侵略を防いだ特命部バスターズの岩崎リュウジだ」

大太 「特命部か。イーグルとはまたちがう組織ばい」

ドモン 「時空警察ともな」

希はいろいろな組織があるんやなと放心しながら感心してた。

No.146 17/04/07 09:45
自由人 

音ノ木坂周辺には最近、謎の虚無僧が姿を見せているようだった。
地球侵略を嘆いているのかあるいは人々に救いを与えようとしているのかまったくわからないが虚無僧がいるのはたしかなようだった。
錫杖の音がしゃんしゃんと音ノ木坂に静かに鳴っていた。
再びA-RIZEのUTX学園である。

岳 「いったいあの狼鬼は月麿なのか」

鷹介 「一甲たちが敵になるなんて」

吼太 「たしかにアイツらがジャカンジャに寝返った時はあったけど」

七海 「信じられないわ」

そこへコットリィーが戻り連絡内容が伝わる。

ツバサ 「園田海未が何者かに連れ去られただと」

英玲奈 「なになに『南ことりちゃんと矢澤にこちゃんは洗脳されたけどいまは無事だよ』とある」

あんじゅ 「敵はスクールアイドルを狙っている」

岳 「その可能性はあるな。キミたちがUTX学園から出られないからヤバイバたちはしつこく狙ってきている」

敵組織の狙いがスクールアイドルであることは少しずつだが確実に近づいていた。

鷹介 「どうにかしないと」

七海 「だけど脱出しても逃げ場はないわ」

吼太 「忍風館にかくまうことはできるかもだが一甲たちが襲うかもな」

現状としてはいまはうかつに動かない方が安全であるかもしれない。

ツバサ 「私たちにもあなた方に力になれたらいいが」

英玲奈 「なにぶん学生とスクールアイドルしか経験がない」

あんじゅ 「穂乃果ちゃんは和菓子屋、ことりちゃんはお菓子作りや衣装、真姫ちゃんはお医者さま。にこちゃんは妹弟さんたちの世話で家事は万能」

A-RIZE 「(意外になにもできないんじゃないか)」

三人はふと心が寒々するようなことに気づいた。

No.147 17/04/08 08:03
自由人 

希はリュウジに一目惚れしたようだったがゴリサキもまた希に他人とは思えない感情を抱きはじめていた。

大太ドモンウメコ 「(なにこの雰囲気)」

大太 「と、ともかくばい。町の治安を守るとばい」

だな、とドモンとウメコは頷きリュウジと同意し詫びた。

リュウジ 「先輩方、先ほどはすみませんでした。ボクはウィルスの影響で熱を帯びると熱暴走をしてしまうんです」

ゴリサキ 「ヴァグラスとの戦いの後に一応治療したり改良型ウィルスを使ってるんだけどなかなか」

やっかいやなと思う希。
そういえばウチらにもひとり暴走するのがいたな。海未ちゃんや!
ひとりスポ根みたいにランニングや遠泳10キロや山頂アタックとかどうみても海未ちゃんだけ70年代やねんと思わずにいられない。
しかしウメコが言う。

ウメコ 「あたしたちもパワーアップのスワットモードの際に教官さんに特訓されたわ。ゴリサキさんに似てる❤」

ゴリサキ 「そ、そうかい。なんだか照れるな」

ゴリサキが照れる姿にバディロイドが相棒らしさを感じさせた。
そこへ話しかける者がひとり。

? 「あ〜、ちょっと構いませんか」

希 「うわああ!?見たことある。このひと警視庁特命係の!?」

? 「ちがいます。あれは杉下右京ですよね。私は」

よく見たら杉下右京に似てるがなにかがちがう。彼は名乗る。

柏木左京 「私は柏木左京。ゴーオンジャーのゴーオンブラック軍平くんの相棒だった者です」

ウメコ 「ゴーオンジャー?ゴーオンブラックの」

ええ、と左京は答える。
左京は警察組織がジャークマターの侵略により怯えがちなのを危惧しながらひとり彼なりに捜査しながら戦っているという。

ドモン 「過去の警察もたいしたものだな」

大太 「ほんまじゃい」

左京は皆に言う。
警視庁に来て力を貸しとほしいと。警視庁の上層部を説得し警察組織として戦隊に協力をしたいと申し出たいのだと。

ウメコ 「でも危険よ。地球署は行方不明だし」

左京 「ドギーさんやスワンさんたちにお世話になってます。しかし」

希 「警察も強大な悪には勝てんねんな」

左京 「ええ。ですから皆さんの力を」

話し合いの末に希たちは警視庁にとりあえず向かった。

No.148 17/04/08 10:20
自由人 

警視庁。
いうまでもなく都内を守る都の法と正義を守る桜の大門が輝かしいしょうちょうたる建物はジャークマターの侵略以来、建物はやや色褪せていた。
まるで正義の魂が汚されたかのように。
音ノ木坂学院やUTX学園など地球上の建物はどれも色褪せがあった。
左京の案内で警視庁内に入るが所属する課や部署に関係なく皆やつれ疲れた表情が見えた。
気の毒やな、と希は心から同情した時だった。
いだぁぁっ〜!!ととある一室から声がし皆駆けつけた!
またか、左京はぼやく。

?A 「こら!やり過ぎだぞ。治療ならもう少し丁寧にやれ」

?B 「やったじゃないか。タダでやってもらってなにを言う」

左京 「またですか。緑川先輩も三条さんもケンカはやめてください」

緑川 「おお左京。無事に戻ったか」

幸人 「治療をしただけだ。先輩だからていい気になるな」

大太 「おお!デンジマンの緑川じゃなか」

緑川 「キレンジャーの大太先輩」

ドモン 「お前?アバレンジャーの」

ウメコ 「アバレブルー!」

戦隊同士はやはり繋がりがあるせいか互いのことは知れているようだ。

希 「左京はんはなんでこのふたりとおったん?」

左京 「緑川先輩は警察では伝説の存在でベーダー一族の企みから地球を守るためにデンジマンになった伝説なんです」

幸人 「ふん、認めることは認めるがな」

左京 「ジャークマター侵略の時に緑川先輩は幸人さんを庇って怪我をしたんで警視庁で保護し匿ったんですが。戦隊のひとだったんですか」

ああ、と幸人は頷く。斜に構えるのは相変わらずのようだ。

幸人 「タイムレンジャーにデカレンジャーか」

ウメコ 「クールなところはウチのホージーに似てるわ」

ドモン 「アヤセかな」

誰かに似ていると言われよけい斜に構える幸人だった。
しかし警視庁内の雰囲気は芳しくない。刑事や警察官、職員たちはみな覇気が彼らのようにないなさすぎた。

希 「みんなを占いで元気にしたるか」

幸人 「占いか」

希 「絶望のなかにあっても希望はきっとあるはずや」

ゴンでしたようにひとりひとりを占い始めた。
しかし何故か彼らはよけいに落ち込んでしまった。
希のスピリチュアルが働かないのだろうか。

No.149 17/04/08 12:04
自由人 

再び音ノ木坂学院。
あまりにも敵組織の襲撃がないので穂乃果はだらけていた。

にこ 「海未がいないとこうもだらけるのね」

真姫 「こんなのがよくリーダーがつとまるu’sていったいなにかしら」

ことり 「ふたりともひどいよ!穂乃果ちゃんだってやる時はやるよ!ね!」

穂乃果は居眠りを堂々としていた。
たまらずにこが怒鳴る。

にこ 「お〜き〜な〜さ〜い!ほ〜の〜か〜!!」

でも起きないことににこのこめかみが動いていた。
真姫も声をかける。

真姫 「起きなさい穂乃果、穂乃果」

しかし起きなかった。
ことりはひらめいた。ある言葉を穂乃果の耳元で三人もとい雪穂を加え四人さらに矢澤弟妹を加え七人で囁いた。
フトルヨフトルヨフトルヨフトルヨ……。
うなされる穂乃果。たまらず起きた!

穂乃果 「ふとらないよ!!!」

あまりの声に体育館にいた人たちは耳を塞いだ。
気づいた穂乃果は赤ん坊連れの家族に平身低頭した。
ゴメンなさい。

にこ 「やっと起きたわね」

真姫 「海未がいないとだらけるなんて」

ことり 「とてもことりを洗脳から救った穂乃果ちゃんじゃないよ」

穂乃果 「てへへ」

ほめてないと珍しく叱ることりだった。
恭介、ダップ、ジャスミン、Jそしていまだ気づかれない明日香はは呆れた時だった。
突如、学校周辺に轟音が轟き校舎に体育館が揺れた。

穂乃果 「な、なに?」

恭介 「これは」

ジャスミン 「まさか」

J 「オレではないぞ」

恭介ダップジャスミン 「わかってる!」

慌て体育館を出るとなんと目の前に現れたのはフラッシュキングと戦う臨獣殿の理央とメレの黒い獅子とカメレオンが戦っているではないか。

ジャスミン 「フラッシュマン!?まだ地球に来ていないはずなのに」

宇宙海賊からの連絡によると地球に向かったばかりなのに何故地球にいるのか謎だった。

理央 「ひ弱な」

メレ 「はい理央さま」

ジン 「なんだと!貴様らだって地球人だろうが!」

フラッシュキングからの声は間違いなくフラッシュ星人に育てられたフラッシュマンだった。
しかし黒い獅子と緑のカメレオンの攻撃は止まない。

穂乃果 「フラッシュマンだ」

No.150 17/04/08 15:58
自由人 

リンライオンとリンカメレオンがフラッシュキングを襲う!

ジン 「うわっ!?」

最後の時かとリンライオンとリンカメレオンが対峙した時だった。
リンカメレオンは突然、燐気を解いて黒獅子理央の姿に戻りメレも慌て姿を戻した。

メレ 「理央さま!?」

理央 「お前はu’sの……」

穂乃果たちの前に理央は現れフラッシュキングに乗っていたジンも機体から降りて何事かと思う。

穂乃果 「う、うん。u’sの高坂穂乃果だよ」

ちょっと怖い海未ちゃんと同じくらいは穂乃果でもわかった。
だけど雰囲気としては誰かに似てなくもないのもあった気がした。

理央 「ここにu’sの星空凛はいるか」

メレ 「り、理央さまっ!?」

ジャスミン 「ジャストモーメント!あなたたち燐獣殿の理央とメレじゃない。ゲキレンジャーがいないのになんでフラッシュキングを襲ったの」

理央 「ん?なんだお前は」

地球署のデカレンジャーと聞き不敵に見つめながらも理央は事情を嫌々ながら話した。
自分たちはすでに亡くなったはずだが何者かの手によりよみがえったのだが戦いを求めていたところ自分たちの目の前に現れたフラッシュキングを襲ったという。

ジン 「なんだと!?そんなことで俺を襲ったのか」

理央 「なぜよみがえったかわからないからな」

メレ 「理央さま」

フラッシュキングに乗っていたのはレッドフラッシュのジンだけのようである。

理央 「星空凛はいないのか」

メレ 「理央さまはなぜ星空凛という者にこだわるのか」

ジャスミンはギンガの森にいるのを知ってるが伝えるかどうか悩む。
彼らはゲキレンジャーの敵でもあったからだ。
Jが言いかけ口を塞いだ。

J 「ああアイツならギン……!?なにをする」

ジャスミン 「ギンガの森に戦いを広げるつもりなの」

J 「う、うむ」

恭介 「大丈夫か」

ジン 「ひどい目に遭った」

しかし理央はしばらく黙ってた後に思わぬ行動に出た!
なんと穂乃果を抱き寄せどこかに消えていった。

穂乃果 「え?え!?」

理央 「代わりにこの娘をいただいていく」

メレ 「理央さま!?」

ことり 「穂乃果ちゃん!?」

三人の姿が消えてしまった。

No.151 17/04/08 18:33
自由人 

ジン 「なんなんだ。アイツは!?」

恭介 「u’sのリーダーを守れなかった」

ダップ 「なにをいまさら言うダップ」

ことまきにこ 「うんうん」

いまのところクルマジックパワーが役に立った描写がない。
ジャスミンはジンに事情を聞いた。

ジャスミン 「フラッシュ星から地球に到着するにはまだ時間がかかるはずじゃなかったの?海賊戦隊から聞いたけど」

何故か遠い宇宙とは通信が出来るが地球上では通信が不可能になっていた。ジャスミンはそのことに気づいてるのかいないのか。

ジン 「ああ、海賊戦隊の策でアイツらがデンジ星バイオ星フラッシュ星の俺たちを地球に向かわせたんだがジャークマターやザンギャッグ、メスが潜んでいるからわからないから俺たちはスターコンドル、フラッシュキング、フラッシュタイタンと三体の機体に分けて行動したんだが何者かの攻撃を受けた俺はワームホールで地球に飛ばされた」

ジャスミン 「ワームホール?」

ダップ 「極端にいえばA地点とB地点の距離を縮める一種のワープ空間ダップ」

ジャスミン 「まああり得ない話ではないわね」

ジン 「だが地球に現れた時にさっきの奴等に襲われたんだ」

J 「災難だな」

ことり 「あ、あの穂乃果ちゃんは無事かな」

ジャスミン 「忘れてた。燐獣殿の居場所がわからないとね」

その頃、穂乃果は理央とメレによってよみがえった燐獣殿にいた。
なんとも黒々しい邪気にあふれながらまるでスポ根モノの道場みたいであった。
穂乃果は思う。
海未ちゃんの家の道場になんか似てる。だけど理央やメレは自分をどうするつもりか。

メレ 「理央さまなぜこのような奴を燐獣殿に入れたのですか」

穂乃果 「このような奴て」

理央は静かに頷く。

理央 「わからん。が、いまはここに彼女はいた方がいいかもしれない」

イケメンな理央のわりに言ってることが妙に曖昧だった。
よみがえったばかりで記憶が不完全かもしれない。

穂乃果 「ここにいるの?」

メレ 「理央さまの言うことだからやむを得まい」

穂乃果はしばらく燐獣殿にいるようであった。

穂乃果 「理央さんもメレさんも海未ちゃんみたい……」ウルウル ウルウル

No.152 17/04/09 06:13
自由人 

ジャンはふとギンガの森の天を見上げた。

ジャン 「にゃ?」

凛 「どうしたにゃ師匠」

ジャン 「いまなつかしい感じがしたけど気のせいか」

ジャンにしてはめずらしく真剣な表情だった。
リョウマたちは少し複雑だった。
アースの力はギンガの森の者が使いこなせるはずだったがふつうの人間の星空凛が使えるのはともかくゲキレンジャーの者の手により凛は使えるようになったらしい。
まあ難があるようだが。

凛 「はあ」

花陽 「どうしたの凛ちゃん?」

凛 「皆さんいまから凛は心から魂の叫びをしますから静粛にお願いします」

ぱなリョウマゴウキサヤヒュウガジャン 「?」

凛 「ら〜め〜ん〜が〜た〜べ〜た〜に〜ゃ〜!!!!」ニャ~ニャ~🗻

ジャン 「ラーメンかおいしいのか?」

凛 「おいしいよオイシイよ!!だけどここに来てからはゴハンものばかり!かよちんだけいいことばかりにゃ」

ラーメンにかける彼女の情熱はアースの力やゲキレンジャーの力を超えるものがあった。
そこへ勇太が話を聞いて呟く。

勇太 「そういえばふもとでラーメン屋が炊き出しをやってたような」

凛 「なんでそれを先に言わないにゃ!!」ダッシュ!🏃💨💨💨

花陽 「りんちゃん」

ジャン 「待つにゃ!」

リョウマ 「追うか」

ヒュウガとサヤ、勇太を残して凛たちはふもとへ下りていった。
ふもとにはラーメン屋の匂いが漂っていて凛はどこだどこだと探した。
あったにゃ!

? 「いらっしゃいいらっしゃい!極上の一杯!あなたにしあわせの一杯だよ」

凛 「くれにゃ!」

? 「あいよ!ラーメン一丁!」

天火星・亮 「あいよ!天火星の亮のラーメンだぜ」

ゴウキ 「リョウマ?」

リョウマ 「いやリョウというらしいが」

花陽 「亮と書いてリョウらしいですが」

凛は亮がつくったラーメンを見てよだれを垂らさないようにしながら箸を割りズルズル!とすすり涙を流していた。

凛 「ら〜め〜ん〜に〜ゃ〜!!」

ジャン 「おれにもくれ」

亮 「あいよ!」

ジャン 「う〜ま〜い〜!!メンメンだ!」

凛とジャンはまるで血の繋がった者同士のようだ。花陽も複雑さが少しあった。

No.153 17/04/09 06:45
自由人 

りんジャン 「ごちそうさまでしたにゃ!」

亮 「いい食いっぷりだな!お前ら」

りんジャン 「ほめられた!」

花陽 「ふたごですか」

凛はリョウマたちを気にしながら中華料理の調理器具を洗いながらその動きには拳法の流れがありジャンは気づいた。

ジャン 「お前拳法をやるのか」

亮 「ああ。こうみえてもダイ族の戦士だぜ。お前のその構えはウワサに聞いた獣拳か?」

ふたりは互いに並び構えたかと思うと拳や手刀、蹴り、足払いなどの拳法の作法に乗っとりながら互いの流派を見極めた。

凛 「す、すごいにゃ」

花陽 「ジャンさんもだけど亮さんもすごい」

ジャン 「なら少しは本気でやらせてもらうぜ!わくわくだ」

亮 「ラーメンばかり作ってたからな」

リョウマとゴウキは見守るしかない。
ジャンは虎の力を宿し構え亮は竜の力を宿し構えたかと思ったら拳を突きだした!

ジャン 「りゅうか」

亮 「ああ、俺は竜の力を使えるのさ!」

虎と竜、まさに竜虎あいまみえる!!
互いに流派は違えど拳法は拳法。それは人を守りし拳である。

No.154 17/04/09 15:37
自由人 

互いに拳法で戦う天火星・亮、対して獣拳を駆使するジャン。
ふたりは互いに竜、虎の型の構えをし拳や蹴りを繰り出す!まさに拳法対拳法!
竜虎である!
それをドキドキしながら見守る星空凛。
凛のイメージは犬か猫か見るひとによって異なるが竜虎によりどちらも怯えていた。

凛 「にゃ?」

花陽 「背景のイメージ画の凛ちゃんの気力によるイメージが犬か猫かはひとによります」

凛 「にんげんにゃ!」(`□´)

リョウマたちはふたりの戦いを見守る。
レジェンド大戦の際にも五星戦隊や獣拳戦隊の戦いは独特であった。

ゴウキ 「アースとは異なるパワーや気だな」

リョウマ 「ああ」

人間とはかくもここまで己を鍛えることができるかをふたりは具現化したようでもあった。
互いの拳が互いの顔に当たる直前にふたりは動きをピタリと止め笑みした。

亮 「さすがだな。獣拳使い」

ジャン 「おまえもだ。ワクワクした」

そこへ亮を呼ぶ声がした。

? 「いたいた亮!またラーメンの炊き出ししてたのね」

亮 「リン!?」

凛 「にゃ?」

リン 「被災した人達に炊き出しをするのは構わないけどまた材料を持ち出して。あたしたちの分はあるの?」

亮 「あ」

リン 「その様子だとまたここの人達に食材を使ったのね!バカなの」

凛 「?」

花陽 「まあまあこの人はジャンさんと凛ちゃんがラーメンを食べたいと言ったので出してあげたみたいですよ」

リョウマ 「ふもとでラーメン屋をしてるらしいと聞いてな」

ああ、とゴウキも頷く。
ふたりにリンは気づきあらためて名乗る。

リン 「ギンガの森の戦士さんですね。あたしは天風星・リンです。レジェンド大戦の時はお世話になりました」

凛 「凛?凛はあたしにゃ」

リン 「あなたも同じ名前?だけど私はカタカナでリン」

ジャン 「リンリン!ふたりはリンリンだ」

凛 「リンリンじゃないにゃあ」

あらためて凛と花陽のことをギンガマンから聞いたから亮とリンであった。

リン 「いまは街は不気味なくらい静かだったわ」

リョウマ 「静かか」

リョウマは兄ヒュウガがゼイハブ船長に憑依されたことと関係あるか考えた。

No.155 17/04/10 07:24
自由人 

u’sの高坂穂乃果が燐獣殿に連れ去られ行方不明になったことは戦隊や各悪の組織にも伝わった。

ヘドリアン女王 「なんだって〜!?」

血祭ドウコク 「いったい誰がやりやがった」

薄皮太夫 「落ち着きなよ。ドウコク」

ワルズ・ギル 「高坂穂乃果が!?たいへんだ親父」

風のシズカ 「u’sのリーダーこそがプレシャスにちがいない」

風のヤイバ 「うむ」

リュオオーン 「なんてことだ」

大神官ガジャ 「ワシが先に手に入れるはずだったのに」

貴公子ジュニア 「まだ戦力が戻っていないのに」

呪士ピエール 「たいへんですたいへんです」

ジルフィーザ 「慌ててどうする。ピエール」

害水大臣ケガレシア 「あんなのよりあたしの方がアイドルなのに」

フラビージョ 「なにを言ってるのだ。アイドルはこのアタシなのだ」

ウェンディーヌ 「オトナの魅力もないくせに」

黒十字総統 「ううむ」

黒十字総統をはじめ各悪の組織は言い合ったり罵りあったりどこに穂乃果がいるのか皆悩んでいた。
なぜなら彼女を中心としたu’sを手に入れた者や組織が地球をはじめ全宇宙を手に入れられるかもしれない。

ナリア 「け○おん!ではいけないのでしょう」

有明の方 「あらセ○ラ×ム△ンがいいでおじゃる」

このふたりはさりげなく自分たちの作品を推しているようだが消してあるところが有明の方はみえすいていた。

有明の方 「なにを言うでおじゃる!」

とにかく各悪の組織は全力でu’sを手に入れることが目的であった!

モンスター 「にこ……」

キャンデリラ 「アイドルならここにいるのに」

ラッキューロ 「ですね」

No.156 17/04/10 07:59
自由人 

再びロシアの絵里。
亜里沙は流之介と十蔵のただならぬ雰囲気にちょっと怖くなり姉にくっついていた。
流之介は聞く。

流之介 「十蔵、おぬしはなぜよみがえった」

十蔵 「しらん」

流之介 「なぜ答えぬ」

十蔵 「知らんものは知らん」

互いに浅からぬも深くもある因縁ある者同士。
流之介にしてみれば慕うべき殿こと志波丈瑠が一時期十蔵にこだわっていたことがあるからよけい気にし厄介なのである。

流之介 「何故ロシアにおる」

さすがに三度もしつこく聞かれて嫌気がさしたのか十蔵はふらりとしながら厳しい瞳で流之介を見つめ静かに厳かに不気味に言う。
知らんと。

流之介 「ううむ」

学 「戦うつもりがない者に無理に聞いてもしかたがないだろう。奴は一度死んだのだろう?」

ええ、と流之介は頷く。健太はおもしろくなさそうに腕を組む。「やってらんないぜ」みたいに。
彼らは知らないが燐獣殿の理央やメレも戦隊や真の敵の前に一度は敗れ亡くなったはずだが2017年という時代によみがえった。
しかし彼らは一度死した身だからか目的がないまま現世にいることに悩んでいるようでもあった。
世界征服など俗な野望がないに等しいからか。

亜里沙 「時代劇みたい」

絵里 「ええ」

健太 「科学万能でもわからねえことはあるもんだ。ガハハ!」

十蔵 「うるさいぞ八百屋」

十蔵は健太を見つめたがやはり戦うつもりはないらしく窓外に目をやる。
窓の外はまだまだ白銀の世界が広がる。

絵里 「ちょっと花を摘みに失礼するわ」

亜里沙 「あたしも」

暖房が効いた車内でも長旅のせいかふたりはトイレに向かう。
十蔵の表現しようのない怖さもあったかもしれない。
鉄道は走り続ける。

No.157 17/04/10 08:40
自由人 

マホロは闇のなかで呻いていた!
エヴォリアンの邪悪な波動を触手のようなもので縛られ身体中に電撃のように伝わっていたから。

マホロ 「うわぁぁ……」

ミケラ 「なかなかしぶといな」

ヴォッファ 「久しぶりの再会だというのにジャンヌはつれないな。アハハ」

マホロ 「私はジャンヌではない!ダイノアースのマホロだ!」

過去の戦いでアスカに裏切られたと偽の記憶を植え付けられたことは忌々しい限りであり彼女は憎々しい瞳でエヴォリアンの使徒ふたりを睨む。

ヴォッファ 「フフフ、ダイノアースは再び我らの手に落ちた」

ミケラ 「次はアナザーアースだ。マホロいやジャンヌお前にも手伝わせてやろう」

マホロ 「なんだと!?ああ……!?」

再び電撃、いや邪悪な波動を浴びせられ意識を失った。
その間にマホロの姿は紅色の邪悪な使徒となり顔つきも変わり始めた。
失われゆく意識のなかでアスカ、ミコトの名を呟くのだった。
そして彼女は再び邪悪の使徒となり復活した。

ジャンヌ 「なにをしている。ミケラにヴォッファ、私を離せ」

ヴォッファ 「それでこそ我がエヴォリアンの」

ミケラ 「ジャンヌだな」

ジャンヌ 「まだアナザーアース侵略ができてないのか。フン」

リジェ 「あなたが来るのを待っていたのよ。ジャンヌ」

ジャンヌ 「リジェか」

ミコトと瓜二つのリジェが何故かエヴォリアンにいた。
本来の彼女はミコトとなり生まれ変わったはずであった。
だが以前と変わらぬ邪悪さを秘めた無邪気な笑みがリジェにあった。
ここにエヴォリアンはガイルトンを含め五人の使徒が集まった。
アスカや幸人、凌駕は知らない。

No.158 17/04/11 04:58
自由人 

穂乃果がいなくなった音ノ木坂には代わりにフラッシュマンのリーダーであるジンとフラッシュキングが現れた。
学園の校庭に巨大ロボフラッシュキングがいて子どもたちは大喜びである。

にこ 「大きい」

真姫 「目立つわね。なんていうかシュール」

恭介 「言えねえ。俺たちのビクトレーラーも都内の地下から現れるなんて」

ダップ 「言ってるダップ」

ことり 「穂乃果ちゃんもいなくなっちゃうなんて」

ジャスミン 「理央たちは彼女を連れ去ったけど危害を加えるつもりはないように見えたわ」

J 「勘だな」

エネトロン缶を見せるJにジャスミンは睨む。
コホン、とジャスミンはフラッシュキングを見つめて言う。

ジャスミン 「これでは目立ってしょうがないから分離させてくれない?」

ジン 「ああ構わないが」

分離すると戦車にジェット機にヘリコプターになりグラウンドに置かれた。

にこ 「これはこれで目立つわね」

真姫 「戦車にジェット機にヘリコプター……。SFね……」

明日香も呆れた。
とはいえゴレンジャーとてバリブルーンやバリドリーンとていまの時代から見ればシュールである。

ジン 「地球の状況はどうなんだ」

ジャスミンによると各戦隊は日本を中心に世界各地に散り散りになり戦力としてはまとまっていないのが本音。
何より敵はu’sというスクールアイドルを狙っているらしい。

ジン 「ふむ。スクールアイドル」

恭介 「クルマジックパワーの見せどころだぜ」

にこ 「恭介さん?本当に戦隊ヒーローですか」

真姫 「に、にこちゃんが辛辣なことを言ってる」

恭介 「失礼だな。レッドレーサーに変身したじゃねえか」

ことり 「穂乃果ちゃん」ウルウル ウルウル

ことりは穂乃果も海未もいなくなり心細くなっていた。

No.159 17/04/11 09:54
自由人 

とかく希は惚れっぽいようだ。
幸人とリュウジに見とれていた。
あかん、ウチ惚れすぎやで。
警視庁内で希はひとり顔が赤かった。

希 「あかんやんウチたら」//////

そしてもうひとり希に興味を持つ者がひとりいた。いや正しくはバディロイドのゴリサキなのだが。

ゴリサキ 「リュウジ」

リュウジ 「わかってるさ。どうにか熱暴走を抑えないとな」

ちがうんだけどな、とゴリサキはチラチラと希を覗きみる。
希はなんでゴリラさんが見てるかわからない。
警視庁や警察、一見スーパー戦隊が活躍してる世界では活躍してないように見えるが実は法と正義を守り活躍している。街や市民の安全のためである。

緑川 「大太先輩、イーグルはまだ動けないんですか」

大太 「勘弁ばい。新命がいればバリブルーンやバリドリーンを動かせるばいが」

ドモン 「しかたねえだろう。通信はできないんだし」

幸人 「そうだな。通信が出来ればいいのだが」

ウメコ 「地球署も行方不明だし」

幸人は恐竜やに向かったが杉下のじいさんやヤツデンワニがいなかったために自力で進んでいたところを緑川に出会ったらしい。

ウメコ 「アスカさんならゴンに……」

希 「(言うたらあかん)」

ウメコ 「(なんでよ?また惚れたの。それどころじゃないでしょう?)」

希 「(ちょっとだけや)」

ウメコは恋する乙女心を理解しないわけではないが地球の危機でもある。
ゴリサキもまた希を気にしているのに彼女は気づいていた。
その時である。
警視庁前に刀を斬り結ぶ音がした。みな窓から身を乗り出し見たのは黄色い侍だった。

シンケンイエロー 「く、負けるわけにはいかないんや」

戦っていたのは有明の方である。

有明の方 「おっほっほ!わらわに勝てるかのう」

シンケンイエロー 「モヂカラ!花舞いの術!」

花弁が有明の方に向かい傷がつく。

緑川 「シンケンイエロー!?」

大太 「外道衆ちゅうのと戦った戦隊じゃい」

幸人 「危ない!」

有明の方 「おっほっほ!甘いでおじゃる」

有明の方は姿を消したかのような素早い移動をしてシンケンイエローに攻撃した。

シンケンイエロー 「きゃあ!?」

No.160 17/04/11 19:28
自由人 

シンケンイエローのピンチに緑川と幸人が立つ!

緑川 「後輩ムリすんな」

幸人 「それはこっちの台詞だ!」

緑川はデンジグリーンにそして幸人は。

幸人 「爆竜チェンジ!」

デンジグリーン 「デンジグリーン!」

アバレブルー 「本気爆発!アバレブルー!」

希 「か、カッコええやん!!」ジーン

ゴリサキ 「か、カワイイ!」

リュウジ 「ゴリサキ?」

ウメコ 「ねえねえあなたのバディて彼女に惚れたんじゃない」

え、とリュウジは顔がフリーズするのを感じたが有明の方とデンジグリーン、アバレブルー、シンケンイエローの戦いは続く!

シンケンイエロー 「あんたたちは?」

デンジグリーン 「いまは答えている時ではない!デンジパンチ!」

有明の方 「な!?いた〜い」

アバレブルー 「トリケラバンカー!!」

有明の方 「いたいいたい!!なにすんのよ!」

シンケンイエロー 「モヂカラ!土とんの術!!」

有明の方は巨大な土に埋もれた!!戦闘員たちは慌て助けた!

有明の方 「え〜い!次こそはおぼえてなさい!サービスサービス♪」

有明の方たちは逃げ戦士三人は変身を解いた。

緑川 「ま、こんなもんだな」

幸人 「それは俺の台詞だ」

花織ことは 「先輩方まことにおおきに」

リュウジ 「ヨーコとはえらいちがいだ」

ドモン 「侍の黄色は京都の女の子かよ?」

希はなんかまたフラれたような気持ちを感じてガックリきた。
それをゴリサキは慰めた。

希 「(またかいな)」シクシク シクシク

勘違いもここまでくればスピリチュアルな希ではないと絵理か海未が諭すが彼女たちはいない。

ゴリサキ 「まあまあ元気出してお姉さん」

希 「ゴリラは〜ん!」

ゴリサキは青い色が赤になるくらい真っ赤になった。
ことははひとり仲間を探していたという。

ことは 「うちの殿さまたちもみんな散り散りになってもうてな」

幸人 「なるほど」

希 「き、京都弁?(あかん上品やん)」

ことは 「こちらの方は?」

大太 「音ノ木坂学院のu’sの東條希さんばい」

ドモン 「スクールアイドルらしいぜ」

ことはは首を傾げた。

No.161 17/04/11 19:57
自由人 

そしてここ燐獣殿に連れさらわれた穂乃果もアホな勘違いをしていた。
ことりやにこのように洗脳されるのかなと想像した。

穂乃果(想像)『アッハッハ!悪の和菓子仮面?ぶらっく穂ムマンレディ?うわ〜ん!名前が決まらないよ!』

穂乃果 「いやいやさすがにこれはないよ」

穂乃果は燐獣殿という名前からあることを連想した。
燐獣殿→凛ちゃん殿→凛ちゃんやねん→つまりは“凛ちゃん”と“やねんは希ちゃん”→凛ちゃんと希ちゃんのこと!?

穂乃果 「どーぶつぽい雰囲気だけど関西という雰囲気はしない」キョロキョロ

それを見たメレは人間態になり彼女に話しかけた。

メレ 「ねえあなた、激気や燐気が使えるの?」

穂乃果 「なんのこと」

メレ 「どう見てもふつうの人間だしね。理央さまは何をお考えになっているのか」

考えている間にメレは怪人態に戻り穂乃果は驚いた。

穂乃果 「と、トカゲっ!?」

メレ 「カメレオンよ!カ・メ・レ・オ・ン・!!」

呆れながらメレは人間態に戻した。そこへ理央が穂乃果に話しかけた。

理央 「おいお前」

穂乃果 「は、はい!」コロサレチャウ!?

理央 「星空凛がどこにいるか知らないか」

凛がいる場所はたしかジャスミンが教えてくれたはずだった。
たしか“ギンガの森”。
しかし穂乃果は余計な言葉を付け足してしまいあらぬ方向に理央は行ってしまうことを知らない。


穂乃果 「たしかね。ギンガの……銀河戦隊ギンガマンのところにいるはずだよ!!」

理央 「銀河戦隊ギンガマンか。メレ、彼女を傷つけることをするなよ」

戸惑いながらもメレは命令は渋々受け理央は何処かへ姿を消した。
その様子を見ているとあるマスターがいたことを理央さえも気づかなかった。

メレ 「やれやれ。理央さまにも困ったものです」

穂乃果 「たいへんだね」

メレ 「お前も原因だからな」ギロリ

穂乃果はメレに海未を思い出してしまった。
コワイのが似てるよ!!

No.162 17/04/12 06:29
自由人 

ナレーション『銀河戦隊ギンガマン!それはゾーンの下に集いし悪の戦隊である!』

ナレーション若本規夫『断じてぇ〜!星獣戦隊ギンガマンのことではない〜っ!』

ナレーション『銀河戦隊ギンガマン。ゾーンに先んじて地球に来ていたが彼らはファイブマンを探し地球の何処かをさ迷っていた……』

バイカン星人(レッド)「ゾーンのやつらはどこだ」

モノメ星人(ブルー)「知るか」

グリンカ星人(イエロー)「勝手なもんだな」

グラチス星人(ブラック)「ロシアという地方にファイブマンはいるらしい」

フジミン星人(ピンク)「ロシアね」

彼らはファイブマンを探していたがいまだ見つかる様子はなかった。
また自分たちより先によみがえったはずのゾーンとは連絡が取れないのも不便であった。
そこへ現れたのは黒獅子理央!

バイカン星人 「なんだお前は」

理央 「ギンガマンというのはお前たちのことか」

モノメ星人 「それがどうした」

グラチス星人 「人間風情がなんだ」

理央 「星空凛はどこだ」

グリンカ星人 「なにを言ってるんだ?コイツ」

フジミン星人 「さてね」

理央 「ならば力づくで居場所を聞くまでだ」

黒い燐気を纏い理央は黒い獅子の姿となったことに銀河戦隊の五星人たちは驚愕した。

バイカン星人 「なんだと!?」

理央 「ふん!はあっ!!」

燐気より出される拳や蹴り、格闘術は当然通常の人間より何倍にもなりまた悪に近いが禍々しい力は相手に衝撃を与える。

バイカン星人 「こんなやつ知らないぞ」

モノメ星人 「だけど俺たちに向かってくるとはな」

グラチス星人 「やっちまえ!」

まるで東映の時代劇か任侠モノのように戦う理央と銀河戦隊ギンガマンであった。
しかし理央は気づく。

理央 「やはり復活は完全ではないのか……」

己の拳から力や燐気そのものが不完全なままなことに薄々とだが彼は気づいてつぶやく。

バイカン星人 「なんの話をしてやがる!」

グリンカ星人 「レッドあれをやるぞ」

フジミン星人 「あれね」
ギンガマン五人 「ギンガマンアタック!!!!!」

ギンガマンアタックの衝撃に倒れる理央。虚ろな瞳に映るのは懐かしき日々か……。

No.163 17/04/13 16:43
自由人 

理央 「力はまだ戻っていないか……」

燐気が何故戻っていないまま復活したか理央は虚ろに考えていた。
いや考えるというより思い感じていた。
ゾーンの銀河戦隊ギンガマンは隙を突いて一斉に理央に向かう!
その頃、燐獣殿の穂乃果とメレ。

メレ 「理央さまはいったいどこに行ったのか」

穂乃果 「心配?さっきのひと」

メレ 「あたりまえだ!私は理央さまのために生き理央さまのために死すことが使命!」

首を傾げる穂乃果。

穂乃果 「でも一回は死んだんだよね?怖くなかった?辛くなかった?」

メレ 「く、お前に何がわかる」

そこへ笑い声が伝わる。
ほっほっほ……。

メレ 「この声は」

? 「久しぶりじゃなメレ」

マスターシャーフー 「わしじゃよ。わし」

穂乃果は驚いた。
犬だよ!犬が喋っているよ!

穂乃果 「わ!?わわわ」

シャーフー 「u’sの高坂穂乃果じゃな」

穂乃果 「お手!」

シャーフー 「わん」

穂乃果 「おかわり」

シャーフー 「わん」

穂乃果 「チンチン!」

シャーフー 「わ……てなにをやらすかっ〜!!喝っ〜!!!」

シャーフーに怒鳴られ海未に叱られた時を思い出す穂乃果。
呆れるメレ。

メレ 「アホかコイツは。何しに来たマスターシャーフー」

穂乃果 「あほじゃないもん!」

シャーフー 「貴様らがよみがえったらしい気を感じてたずねただけじゃよ。理央はどうした」

メレから銀河戦隊ギンガマンのところに向かったと聞いてやれやれと吐息をつく。

シャーフー 「強さをまだ求めておるかの」

穂乃果 「ううん。たしかあたしの友達の凛ちゃんを探してたような」

シャーフーは穂乃果の言葉に「星空凛か」と聞いた。頷く穂乃果に彼は考える。

ほのメレ 「?」

シャーフー 「ヤツが星空凛を……」

No.164 17/04/14 11:40
自由人 

ナレーション大平透『黒十字総統が悩んでいる間にラブアロー仮面と化した海未による特訓は終わりを迎えた』

仮面怪人&ゾルダー 「ハアハアぜいぜい」

海未 「よく頑張りましたね。皆さん」

仮面怪人 「はあはあ(お前が言うな)」

海未 「そこのゾルダー戦闘員さんとそこのゾルダー戦闘員さん……」

テムジン仮面 「アイツはなぜゾルダーたちを選んでいる?」

海未 「よし!これでニセゴレンジャーの完成です」

仮面怪人 「ええ〜っ!?おい」

ナレーション大平透『どう見てもゾルダー戦闘員五人にゴレンジャーのお面を付けただけである』

ナレーション中江真司『仮面ノリダ×もおどろきである!!』

アーチェリー仮面「なにをするつもりだ」

海未 「ゴレンジャーに恨みを持つ仮面怪人さんたち挙手を!」

野球機関車仮面他 「オーっ」

海未 「野球仮面さん」

野球仮面 「やった」

海未 「このゾルダー戦闘員五人に勝てれば特訓はする必要はないでしょう」

ニセゴレンジャー(戦闘員) 「五人そろってゴレンジャー!!」

ニセゴレンジャー 「ゴレンジャーストーム!三球三振!!」

野球仮面 「なんの!バットを振らなければいいの!!」

仮面怪人 「なんと!?」

ナレーション大平透「なんと園田海未の特訓により彼らはゴレンジャーボールの誘いに出なくなったのだ!」

野球仮面 「代わりにベンチ入りだ」ヨイショ

仮面怪人 「ああ〜!」

海未 「ベンチ入りなど生ぬるいことは許しませんよ!戦ってこそ仮面怪人なのですよ!!」

野球仮面 「わかったよ!えい!バット振っちまった!!」

黒十字軍秘密基地の一画に爆発が起きる!!

テムジン仮面 「野球仮面っ!?」

機関車仮面 「やられたか」

海未 「」

野球仮面 「ふう〜、本物のゴレンジャーボールじゃなかったから無事だった」

海未はブチン!とキレた。

海未 「なに生ぬるいいやぬるすぎることを言ってるんですか!!まだまだ特訓しますよ!!」

ナレーション大平透『黒十字軍の特訓はまだまだ続く!』

ナレーション中江真司『ノリが仮面□リダーである』

No.165 17/04/14 18:56
自由人 

穂乃果はマスターシャーフーを見て何かを思いついた。

穂乃果 「え……とメロンちゃん?じゃなくてエロちゃん?」

メレ 「メレだメレ!なんだ」

穂乃果 「う〜んとね。買い物に行きたいんだけど」

メレ 「買い物?行かせるわけないだろう」

穂乃果 「じゃあメレちゃんにお願い。メモしたから書いたモノを買ってきてくんない?サイフはこれ」ホイ

メレ 「必要なのか?これが」

穂乃果の視線はマスターシャーフーを見てる。なんかあまりいい予感はしないのだが。

メレ 「わ、わかった。逃げるなよ」

穂乃果は頷く。メレは姿を消す。
マスターシャーフーはその様子を見ていた。
その頃、警視庁にいる希はひとり勝手に失恋しておきゴリサキと仲良くなっていた。

ゴリサキ 「u’s?いい名前だね」

希 「そうやろ。ウチがつけた名前や」

リュウジ 「やれやれ。ことはさんだいじょうぶかい」

ことは 「ええ。おおきに」

京都弁に妙に嫉妬する希である。
ウチも京都弁にしたらモテるかなと。
大太、緑川、ドモン、左京はなんだこの様子はと首を傾げる。
とある別の場所では。

宇崎ラン 「激獣拳っ!ハアッ!」

宇佐見ヨーコ 「ソウガンブレード!!」

ウサダ・レタス 「ふたりともやるじゃん」

ランヨーコ 「まあね」

しかし戦闘員の数だけは無数に増えていく。

ラン 「しつこいわね!たぎれ!獣の力!ビーストオン!」

ヨーコ 「レッツモーフィン!!」

ゲキイエロー 「ゲキイエロー!」

イエローバスター 「イエローバスター、バスターズ」

ダブルイエロー 「レディ……ゴー!!」

ふたりの女性戦士の戦いは続く。

No.166 17/04/15 09:45
自由人 

メレ 「これとこれとそれとそれくれないかい?」

店主 「いいけど高いよ」

メレ 「カネならあるさ。ほら」

店主は穂乃果の財布からお金を数えるがやや足りない。

店主 「足りないよ。これじゃ」

なんだって!?とメレが叫んだのを戦いを終えたランとヨーコ、ウサダが見つけた。

ラン 「メレ!?よみがえったの」

メレ 「げ!?激獣拳ビーストアーツのラン」

ウサダ 「ふたりは知り合いみたいだね」

ヨーコ 「敵?味方?」

ランメレ 「ライバルよっ!?」

ふたりの剣幕にヨーコとウサダはたじたじになるが彼女が買い物をしてることに気づく。

ヨーコ 「海鮮モノのお買い物?なんなのそれ」

メレ 「どうでもいいだろ……それよりおカネというのが足りないんだが貸してくれ」

ラン 「なんでよ?なんでそんなのが必要なの」

メレ 「人質……いや燐獣殿にはちょっと客が来て招いているのだ」

メレはさすがに言葉を濁した。シャーフーはともかく穂乃果のことは理央からも注意されていた。

ラン 「地球の危機なのに客人を招くヒマがあるのメレ!」

メレ 「うるさいな。貸すのか貸さないのか」

ウサダは閃きヨーコとランに耳打ちする。
なるほど、と頷くふたりはお金を貸した。

メレ 「貸してくれるのか。いやに気前がいいな」

ラン 「ただし貸しよ」

ヨーコ 「そう。地球の危機がある時は私たちスーパー戦隊に力を貸すこと。わかった?」

メレは唇を噛む思いがした。

メレ 「わ、わかった。それでいいならこの場はおさまるからな」

店主 「まいど!」

メレは手にした袋に海鮮物を見ながら姿を消していく。
ランとヨーコ、ウサダは呆れた。

ラン 「燐獣殿に何かあるのかしら」

ヨーコ 「敵にも事情はあるみたいね」

ウサダ 「それよりヨーコ、ヒロムやリュウジ、Jを探すのが先!」

ふたりはウサダの言うことに頷き街を進んだ。

No.167 17/04/16 05:26
自由人 

メレは燐獣殿に戻ってきた。穂乃果は目を輝かせた。

穂乃果 「おかえりメレちゃん」

メレ 「お前の家ではないのだがな」

ほっほっほとシャーフーはふたりの様子を見つめていたがメレが手にしているのを見て彼は気づく。

穂乃果 「ちゃんと全部あるみたいだね」

メレ 「おカネが足らなかったみたいだぞ」

シャーフー 「こ、これは!?」

穂乃果 「穂乃果もことりちゃんみたいにメイドさんになろうかな」

シャーフーはメレが買ってきたモノを並べて声を上げた。

シャーフー 「サザエ!マスオくん、カツオ、ワカメ、タラ、アナゴくん!?」

穂乃果 「わ〜い!サザエさんだよ」

シャーフー 「おぬしワシにこれを呼ばせるためだけにメレに買い物を行かせたのだな」

オイ、とさすがのメレは腕を組んで怒っている。私をこんなことのために買い物とやらに行かせたのか。

穂乃果 「だ、だってシャーフーさんの声が波平さんだし」

ナレーション増岡弘『そうですね。ガオレンジャーのナレーションをつとめた私も『サザ○さん』に出演中です』

ナレーション若本規夫『おおマスオくんではないか。私の方が戦隊シリーズで先にナレーションをあてたようだな』

シャーフー 「ほっほっほ、同窓会じゃな」

メレ 「物語の本筋に関係ないのでナレーションを吹き飛ばすぞ。燐獣拳っ!七色衝撃波!」

ナレーション若本&増岡『飛ばされたっ〜!!』

シャーフー 「やれやれじゃな」

穂乃果 「とりあえずメレちゃん」

メレ 「なんだ?」

穂乃果 「なんかここにある食材でお料理して」

メレ 「自分でやれないのか」

穂乃果 「じぶんであまりできない」ウルウル

メレ 「わかったから泣くな!やってやる」

シャーフー 「ほっほっほ」

燐獣殿は穂乃果により何となく平和的であった。
音ノ木坂学院では。

No.168 17/04/16 08:52
自由人 

音ノ木坂学院ではあれからめっきり敵の襲撃はなかった。

ことり 「なんだろね。急に敵が来なくなった」

真姫 「だけど地球は征服されたはずだからなにかあるはずよ」

にこ 「穂乃果も心配だけど凛や花陽はギンガの森にいるらしいけど絵理や希はどうしたのよ」

ジャスミン 「矢澤のにこさんて意外に仲間思いなのね。グッド!」

にこ 「ほめてもなにも出ないわよ。芋くらいならほら」

真姫 「(にこちゃんはほめられると芋をあげるのよね)」

ことり 「穂乃果ちゃんや海未ちゃんはどこに」

恭介 「燐獣殿とは何者だ?」

ジャスミン 「燐獣殿、もとは激獣拳ビーストアーツから派生したもうひとつの流派かしら」

真姫 「ライバルみたいなこと」

そうね、とジャスミンは頷く。Jも頷く。

J 「うむ。オレのライバルは……オレ自身だ」

ジャスミン 「かぶらないの!」

ダップ 「やれやれダップ。恭介ペガサスの仲間は探さないダップ?」

恭介 「いやここに来る前にあちこち探したさ」

笑ってごまかす恭介に明るすぎと誰もが思う。
穂乃果に似てると思うことりたちである。
そこへ正門から現れたのは……。

? 「レッドレーサー!」

恭介 「ゾンネット!?ゾンネットじゃないか。なぜ地球に!」

ラジエッタ 「恭介久しぶりね」

恭介 「ラジエッタも一緒か!?どうしたんだ」

ゾンネット 「地球がジャークマターに征服されたと聞いて慌てて来たんだ」

ラジエッタ 「ダップもお久しぶり」

ダップ 「久しぶりダップ」

ことりたちは目を丸くする。このセクシーなお姉さんと可愛らしい子は誰?

ラジエッタ 「あたしは激走戦隊カーレンジャー六人目の戦士!ラジエッタ!」

恭介 「自称な」

ゾンネット 「私はこのラジエッタの姉で本当はお姫様なんだけどそのむかしグレてボーゾックに入ってたのさ」

ことまきにこ 「ひとに歴史あり。でもセクシー」

恭介 「心配してくれたのはありがたいがキミたちを巻き込むのは」

ゾンネット 「つれないね」

恭介は悩む。
まだカーレンジャーは全員揃っていないし彼女たちを巻き込むのは男として悩むのだ。

ジャスミン 「オトコはこれだから」

No.169 17/04/18 08:19
自由人 

真姫「なにあれ……?」

空を見上げると高空から何かが音ノ木坂に落ちてくるように迫ってきた。

にこ「戦艦?」

ことり「空母に近いような」

などと言っていると落ちてきたのはデンジタイガーの巨艦であった!
慌てジャスミンたちは皆を体育館に避難させる。

ジャスミン「デンジタイガーにボイジャーマシン、バルジオンなの」

恭介「おいおい、なにがあった」

ゾンネット「見たところ襲撃されてるようね」

ラジエッタ「いま宇宙にはジャークマターに復活したザンギャックやゴズマなどが肩を鳴らしているから」

ジャスミン「デカベースがあればデカマシンで支援できるのに」

恭介「同じだぜ。ダップ、ビクトレーラーはまだか」

ダップ「まだダップ」

ことまきにこ「きゃあああ〜っ!!」

巨艦のデンジタイガーは音ノ木坂上空を駆け抜けUTX学園を抜け警視庁上空を通る!

ツバサ「戦艦だ」

英玲奈「ボイジャーマシンまで」

あんじゅ「バイオハンター!?」

鷹介「ここには落ちない。あっちは警視庁だ!」

左京「緑川先輩!あれを!」

緑川「デンジタイガー!?アイシーがきたのか」

緑川はデンジタイガーが向かう方向にデンジグリーンに変身し向かう。

大太「しかたない。タイムイエローついてくるばい」

ドモン「しゃあねえな」

ふたりは緑川の後を追い左京、ことは、リュウジ、ゴリサキ、希が残された。

希「左京さんはいかなくていいん?」

左京「私には戦隊の皆さんのようなハイテクや不思議な力はありません。あるのは市民を支える法と正義の心です」

本家杉下右京に劣らない信念が感じられた。

リュウジ「デンジタイガーは無事なのか」

ことは「先輩方にまかせるのがよろしやろう」

うむ、とリュウジやゴリサキは頷く。
希は戦隊の仲間がちょっと羨ましく思えた。ゴリサキ・バナナというバディロイドという友だちもできた。
ウチがんばるで。
ロシアの絵理たちはようやく首都にたどり着いた。

絵理「も、モスクワ」

亜里沙「帰ってきちゃった」

流ノ介「謙作とやらはどこに」

学「うむ」

健太「流星?」

健太は日本らしい方角に流星らしいのを見た。

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