🎭ある暗黒卿の気紛れな呟き🎵＋⚡✒🐱

>> 100 10代後半に本格的にLupinにハマり、全部で26冊くらいのうち、20冊以上読んだ。

ただドイツ語訳は初期出版された｢怪盗紳士｣、｢リュパン対ショルメス(ホームズ)｣、｢クリスタルの栓｣、｢針の岩｣、｢813(リュパンの二重生活、リュパンの３つの犯罪、両方)｣、あと｢鐘が８回鳴る｣くらい💦

リュパン小説の内容がかなり反独だから、が理由でもないが(第二次大戦中はフランス占領したドイツによりリュパン小説の幾つかは出版禁止扱いだったが、戦後は基本的に独仏同盟だし、反独小説くらい気にしない心のゆとり。特にオーストリアでは微妙で反独をザマアと言う風潮さえあるから。)

まあ全部翻訳されないのは、ドイツ人のメンタリティがフランス人と違い、法律破る怪盗が主役なのに抵抗あるから人気が出にくい、のだと思う。

オーストリア人は怠け者だから、本などドイツ人の翻訳をそのまま輸入するだけ💦

同じ言語だからわざわざ自分らで新たに訳すなんて、滅多に無い。


で仕方ないから、訳されてないのはフランス語で読んだ。

考えたらリュパン翻訳が一番多いのは日本かも知れない!?

英語訳も初期のモノしか無いようで、10冊も無いだろう？

さてしかしリュパン小説で面白いのは、やはりドイツ語訳された数冊と、｢アルセーヌ･リュパンの告白｣、｢バーネット探偵事務所｣、それから内容よりリュパンの人生の中枢である｢カリオストロ女伯爵｣と｢カリオストロの復讐｣くらいだろう♪

とにかく私は最初は定番のホームズをかなり読んだが、次第にリュパンにシフトしたのだ！

懐かしい時代だった。今度は日本語で買って読んでみたい。細かい部分をかなり忘れているし…。

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>> 99 ブラームスの｢パガニーニ変奏曲｣は、超一流のエチュードであると同時に、ショパンやリストのエチュード同様、音楽的に豊かで、一級の芸術作品でもあ… やはりブラームス｢パガニーニ変奏曲｣Op.35の弾く場合のコツを少しずつ交えよう✋

まずこれは１集、２集に分かれ、それぞれパガニーニのテーマと14のエチュード風変奏曲から成る。

エチュード風変奏曲ならば、シューマン｢交響練習曲｣もそうだが、これには３や９みたいな全く変奏曲では無いのも途中に入る。
シューマンの個性的天才がよく現れたわけ♪


対するブラームスの変奏曲では、全て変奏曲かつ練習曲(エチュード)だ！

まず第１集から✋

テーマ(ヴァイオリン原作)のブラームスによるピアノ編曲は、特に難しくない。

だが続く変奏曲１で急に右手６度のメカニックにキツい技巧に加え、左手も小指押さえたままの３度の技巧が重なる。

ここで既にショパンのエチュードOp.25-8レベルにいきなりいくわけだ。

対処するには、ひたすら強い指と手首で弾き切るか、または柔軟な手で肩からの力も加え弾くか、だ！


なおこの変奏曲１はそうでもないが、ブラームスのパガニーニ変奏曲自体には、アマチュアが独学で弾こうとすると、マジで手や指を壊してしまう箇所が沢山ある。

だから一応、かなり弾ける教師についてツェルニー上級や、ショパン、リストのエチュードを学んだ経験が必要だろう!?

その上で他のエチュードと同じコツで弾くのでは無く、他を参考にしつつブラームス独自の技巧を研究すべきなのだ❗

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>> 102 続く変奏曲２♪

今度は１の右手の６度練習が左手に移る。

その間に右手は基本、オクターブに中に１音交ぜた、下から１､６､８を同時に押さえ、それを隣の音と行き来するトリルみたいな練習に変わる。

この右手技巧には、単なる指だけでは解決できない、手首、腕の柔軟な力が加わり、まさに後のラフマニノフ等に近づくわけだ。

対する左手は６度よりも、各フレーズの終わりで隣でなく和声的な移動で重音を繋ぐ部分が、より難しいと思う。

ただ音楽的にも一言✋

この変奏曲２は、変奏曲１の左右の手のメロディーを逆にした部分が多く、作曲家ブラームスの偉大な作曲技巧が既に現れている！


またこの変奏曲２もそうだが、ブラームスは重厚な重音が上手く、よく外で聞いていた人が２人つまり４手で弾いてると思い、ドアを開けたらブラームス１人しか居なくてビックリした、との話が幾つも残っている。

とにかく早速、変奏曲１と２でメカニズムの難曲が現れるから、ここで挫折しないで先に進む為の、技巧の強さが要求されるのだ！

ここまでは、技巧さえクリアすれば特に表現の難しさは無い。作曲技法の名人ブラームスが十分面白い構造を与えてくれているから♪

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>> 103 変奏曲３は、左右の手が重なる、それから互いにかなり遠くにオクターブの分散で分かれる。

つまり１や２みたいに指の強さで解決するより、軽やかな技が鍵。

あとリズムが技巧による音型と異なるので、１拍目にアクセントを普通につけるのが弾きにくいだろう。


ただこのパガニーニ変奏曲もそうだが、ラフマニノフ２番や３番、或いはベートーヴェンのハンマークラヴィーア･ソナタやディアベリ変奏曲など、ネット含め弾く為の解説見ると、ウソばかり書いてある。

つまり書く本人が少し試しただけで、きちんと弾いた経験が無いのだ！
これが丸見え(笑)

こういうインチキが多い中、しかし逆に弾ける立場からコメントする場合、長年の身についた技巧の積み重ねがあって初めてしっかり弾けるレベルの曲なので、大概は完璧で満足いく解説が出来にくい💦

ベートーヴェンの場合は、曲の芸術的、哲学的解説なら書けるが。

従ってこのパガニーニ変奏曲も、弾けるコツを書く積もりになっても、よく考えると、
真剣に向き合う事
各自が常に習得した技巧を色々試してみる
を行えば、自然に弾けるように成るモノだ、としか究極的には言えない！

だから今後、私の視点で特に気付いた部分をそれぞれの変奏曲について書いていくしかないだろう!?

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>> 104 次の４はトリルとオクターブ分散を合体したもの。単独では他に難しいベートーヴェンやシューマンの曲があるが、合体、複合が難しいのだ。

とは言え、かつて練習した時より楽だ。


次の５は左手が右手を越えて高音域から低音域まで自在に分散して移動する。
しかもクロスリズムで。

ただこれもラフマニノフ３番に慣れたなら難しくない。

むしろ４と５変奏は、ブラームスの作曲技法を味わいつつ、滑らかに、彼独自の哀愁を出して弾くべきだろう♪

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>> 105 ６～９はオクターブ練習だが、まず６は左手が右手の２倍でオクターブを弾く。

だがこれは余り難しくない。

続く７は左右オクターブの遠距離の逆進行と、近距離の重音の繰り返し。これを的確に弾くのはなかなか難しい！

更に８もオクターブ進行と３度進行が交互に。これは人により得意な指使いが違うハズで、練習し自分に合ったモノを選ぶ。

この８に限らず、こういう類のエチュードは、正しい音が出る為ならどんな指使いでも構わない。

楽譜に書かれた指使いは単なる参考。

とは言え余りにかけ離れた指使いには、人間の手の構造から成らないハズ。

ツェルニーのエチュードなどは書かれた指使いにより練習効果が出るが、ショパン、シューマン、リスト、ブラームスからドビュッシー、ラフマニノフ等のエチュードは、正しく弾けるなら指使いは自由だ！


続く９は、粘りや表現に重点が移り、速く険しい技巧から解放された感じ。
ただ繰り返しでオクターブ連打自体をわざと１オクターブ上下させる等、様々に工夫すれば派手で、また更なる練習になるだろう!?

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>> 106 10は粘る渋い変奏。繰り返し部分に装飾音を自由に加えたら面白い。


11と12は長調に成る🎵

どちらも極めて美しい。

11はオルゴールの懐かしい昔の曲風。

次の12は交差し、また蝶が美しく舞う感じ。これはドビュッシーやラヴェルを先取りしたような…。

この妖艶で神秘的な美を表現するには、技巧的に全く問題ないレベルにしておかねばなるまい！


シューマン｢交響練習曲｣の遺作変奏曲５番に一番近いだろう？

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>> 107 13は右手オクターブの、少し不気味な骸骨のダンスみたいな変奏。

途中のオクターブ･グリッサンドは大して難しくない。

なのに以前、私がこれ(パガニーニ変奏曲全曲)弾くのに、本番会場でグリッサンド弾きやすくする為、鍵盤に軽くワックス塗った調律師がいて、内心閉口した💦

この箇所ゆえに全体を滑り易くするなんて😱


左手は十度の音域にアルペジオが書いてあるが、ラフマニノフ協奏曲弾く身なら、こんなのは同時に押さえるべき！

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>> 108 第１集最後の14変奏🎵

当然フィナーレゆえ他の変奏より長い。

だがこれを今までの13までの技巧の回想とか、まとめとか書いてる本はインチキ！

これは、ブラームスが前作の｢ヘンデル変奏曲｣のフィナーレみたいに、当初フーガを計画していた事の名残であり、また今まで難技巧の変奏曲を沢山連ねつつ、重音の難しさが多かったから、単音でテンポが速い技巧曲を最後に持ってきたかった、等が真相だろう!?


ただブラームスがパガニーニ主題で作曲した変奏は、30曲近くに成った為、最初の計画を変えて、14の変奏曲ずつ２巻に分けた。


そしてこの第１巻(集)のフィナーレであるこの第14変奏は、一応これで終えても構わないレベルの長さ、終止感を持つが、続く第２集の第14曲フィナーレほどには壮大な終わり方をしていない。


とは言え、第１集の13､14変奏の方が第２集のフィナーレより技巧では難しいと感じる演奏者も割合多い！

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>> 109 さて、ここから第２集に入る🎵

まず第２集最初に再び第１集冒頭と同じパガニーニのテーマが書かれているが、これをどう弾く？

①全く第１集冒頭と同じに楽譜通り弾く。

②楽譜によっては第２集冒頭テーマはｐ(ピアノ)に成っている。つまり第１集冒頭のテーマをｆ(フォルテ)で弾き、互いにコントラストをつける。

③全く弾かないで、すぐ第２集の変奏曲に入る。


私は以前、②をやっていたが、しかし観客にはまた、或いはまだ有るのか、と言う反応示す人々もいるし、今は③の新たにテーマ繰り返さず直接第２集に入る方を選びたい。

この｢パガニーニ変奏曲｣は第１集、または第２集の片方だけ弾くケースも多いし、両方の変奏曲合計28曲を演奏者の趣味で勝手に取捨選択して弾くのもあり。
まあこれは私には賛成出来ないが！


だから第１集と第２集両方弾く場合には、第２集冒頭のテーマをカットしても構わないのだ✋

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>> 110 第２集の変奏１は、慣れないとかなりの難曲だろう？

今は昔ほど難しく感じないが(笑)

とにかく三度の練習曲であり、指使いを様々研究すべき。


続く変奏２は、左右の手で如何に滑らかに広い音域を弾くか、が課題。


次の３は右手が三度から急にオクターブに成る。この繰り返し。手の柔軟さの練習には大変よい♪

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>> 111 変奏４は長調でワルツ。

難曲では無いが、左手十度をバラさず押さえられたら、尚更いい。

またこれは機密だから詳しく言えないが、後半の２度目の繰り返し、少し左手の和声を変化させ、バラエティーを出したらなおいい🎵

ただ多少、作曲の才能が要るか？


変奏５は下降する音形を、左右の手でつなぐ。如何に軽やかにこなすか、が課題だろう!?


変奏６は、基本的に右手アルペジオに左手が装飾音を加える形で邪魔をする。

だが難しいのはこの事より、終盤で右手の三連符の最初が、ことごとくオクターブに成る事では？

一瞬の手の開きが要求されるのだ🎵

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>> 112 ７は見た目が大変面倒くさい😱

左右のリズムが全く異なり、一小節に右手が４または８音、左が９音入る。
これを均等に、規則正しく刻むのだ。
(途中で左右が逆になる。)

だがこれは、結局４対３と考えていい。
左手はアクセントの位置から３連符×３で９に成るから、３を一纏めに扱い、結局３連符の最初だけ意識すればいいから３になる。


右手が８音の場合も、４×２だ、実質は。


つまり上級のピアノ曲によく出る左手３連符、右手16分音符のパターンと同じ。

だからこの変奏曲は、遅く練習すると却って弾きにくい。速く弾けば、殆どリズムの問題は起きない。


以前、私の教授の一人に音楽家兼数学者が居た。彼だったら緻密に８対９を細かく計算し、どんなに遅くても完璧にあるべき位置に音を弾くだろう？

だが我々にはこんな面倒な事は出来ないし、幸いこの変奏曲は速いから、３対４、または３対２を意識するだけで、あとは指が規則正しく３×３＝９と４×２＝８をやってくれるのだ😉


しかし弾く側が意識しないで、指が勝手に難解なリズムを合わせてくれる、てのは気持ち悪いし、自我とEsの問題を考えさせられてしまう🌀

まあピアノを弾く事自体、全ての指に意識がいってるワケでは無いのだが…。

ラフマニノフ３番など意識より指が勝手に動いてくれる箇所が多い。

意識は指の間違いを感知し、そこを直す役目。また指一つずつがオーケストラ楽器なら、意識は指揮者だろう？

いやピアノの難曲に限らず、コーヒー１杯飲むのだって、手のどの筋肉をどう動かしカップを取るか、飲むときどのタイミングで呼吸を止めるか、など意識してはいない！

つまり無意識の領域は、意識より遥かに大きいのだ。

(デカルト流に意識＝自我と捉えるなら、自我なんて究極には、独自に存在していないのだろう!?)

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>> 113 続く８は、左右にアルペジオで開き、和声的に戻る繰り返しのバージョンと、戻りが右手６度進行になるバージョンの２つがある。

どちらか片方弾いていいのだが、和声で帰るバージョンを２回繰り返すのは少々バカみたいだから、１回目は和声で帰り、繰り返しを６度進行で帰る方のバージョンを弾く。

私の場合は！


次の９は左右平行で広い音域を上り、急にまた下から似た動作の繰り返し。

これはラフマニノフの為の練習にかなりいい♪

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>> 114 １０と１１が曲者😅

１０は両手平行のアルペジオの後、オクターブで帰る。この繰り返しだが、意外に弾きにくい💦

１１は左右逆進行のメロディーの２音に一つずつオクターブになる。しかも右手なら上、左手なら下にオクターブが付くので、メロディーの指使いは１､２の指のみとなる。

これはブラームス流の演奏法で力を抜いて、緊張せずに自然にオクターブを捉えるのがコツだろう!?

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>> 115 １２は再び長調だが、これまでの３つの長調変奏がテーマのイ短調の同主調イ長調だったのに対して、平行調でもない、ヘ長調♪

これは聞いた感じだけなら、かなりラフマニノフに近い曲。

左手の長大な分散和音に乗って、右手オクターブが哀愁あるメロディーを弾く。

後半の２度目の繰り返しで各小節の冒頭の低音を更にオクターブ下も加え、より深いバスと技巧的にも難しくしたらいいだろう!?


１３は右手４と５を繋ぐ練習であり、テンポは速くなく、全体的には楽。


そして最後の１４。これは楽譜通りでも初めて練習する人にはそれなりに難しいだろうが、ブラームスの渋さが強く出ているので、繰り返しの場合や、終了前のカデンツァ入れられる箇所は、派手な飾りを工夫して加えると演奏会で弾く場合、格段に冴える！

同様に最後の３音も、前打音を加えたり、アルペジオで飾ったりすれば派手な終了となろう？

楽譜通りだと、この最後を飾る１４変奏だけは、どうも地味過ぎに見えるし、また聞こえる💦


他のブラームス作品なら渋さが良さであろうが、この超絶技巧を見せるパガニーニ変奏曲だけは、例外だと思う🎵

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とにかくだ、19世紀ならともかく、現代でこのブラームス｢パガニーニ変奏曲｣をまあまあ上手く弾けない方々は、ピアニストを名乗る資格あるまい！


ブラームスは小柄で、手も普通か小さめだったから、このパガニーニ変奏曲には、弾きにくい箇所も必ず技巧で解決できる。

ラフマニノフの協奏曲みたいに手が小さいから弾けない、と言う言い訳は有り得ない。これが弾けない人は、ピアニストとして練習不足か、素質が足りないか、どちらかだ！


以上、ブラームスのパガニーニ変奏曲の気紛れな解説を一応終わる✋


楽譜だが私は一番ウィーン原典版が好きだが、ヘンレでもペーター(ザウアーの古い版でなく新たな校訂版)でも構わないだろう!?

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神聖ローマ皇帝＆オーストリア大公に化けるのは、初めてだったかな、リュパンよ？😲


さて昨夜、半年ぶりにショパン｢24のプレリュード全曲｣通してみた✋


だが何と(またはヤハリ)、ブラームス｢パガニーニ変奏曲｣とラフマニノフ協奏曲２番＆３番練習中の最近では、以前よりショパンの｢24のプレリュード｣が易しい!!

まあそれでも練習が必要な曲は幾つかあるが…。


嬉しいのは難曲だった16番が、多分ラフマニノフのお陰でそれほど難しく無くなった事！

19番も以前より更に楽🎵


やはりな、ピアノの技巧の最高峰はブラームス｢パガニーニ変奏曲｣やラフマニノフ｢協奏曲３番｣なのだろうな⁉


他にシューマンの｢トッカータ｣がヤバいと思うが、これはブラームス｢パガニーニ変奏曲｣を十分熱心に練習していれば、同時にやらなくていいだろう？

流石にトッカータまで加えたら、腱鞘炎に成らないとも限らない💦

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大統領になる前のトランプや、またプーチンみたいに平気で様々な策略、陰謀で他者を陥れるか、それをしないで良心の平静を優先するか、は私には紙一重に思われる！

有るのだ、私の心にも。他人を憎んで陥れたいよりも、陰謀や策略自体を巡らす快感が💦

知的ゲームみたいな…。


ただ今は唯一、神への信仰と畏敬が私を押し留めている。

だがタガを外して大陰謀家になり、世界を翻弄してやりたい欲求もある。

将来どちらが勝つか？


またはプーチンみたいな、熱心な正教徒と、悪の策略家を何とか矛盾なく同居させる方法を身に付けるべきか⁉

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愚かなチビめ🐤

そちに不似合いな大出世(笑)も、半分は余の手の内にあったのだ😉


まあ奴はここを見ていないから、平気で書けるが👍


(仮に見てもよく考えるなら納得するであろう♪
まあこれで、大問題の一つが片付いたわ🎵)

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いつものメニューを一通りこなした後、ショパンのマズルカの割合複雑な作品を幾つか弾いてみたが、何だかネバネバした感じだから、リストのハンガリー狂詩曲10と13に変えて、気分がスッキリ🎵

ショパンは割合好きだが、やはりリストの方が明るく、ピアノの曲造りが上手いと感じた。

それにショパンはフランスやドイツの雰囲気あるプレリュードや晩年作品はいいが、ポーランドの田舎民謡マズルカはワルツとアクセントの位置が異なるから、ウィーン人の私には何か気分がイマイチ。

リストのハンガリー狂詩曲なら、ハンガリーのジプシー音楽風だから、楽しいし派手だし害は無い！

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話変わって、近年のドイツは教会離れする人々が急増し(フランスはもっと酷い)、まあ教会税が原因と表向きには言われるが、実際は若者に見向きされないから何とか若者を取り込もうと、軽音の讃美歌がかなり増えてしまったのも衰退の原因だろう！

こんな事してもアイデンティティーが益々曖昧に成るだけであり、ポップス歌ってるから教会の礼拝にわざわざ行きたがる若者は、殆ど居ないのだ！

映画館やどこかへ遊びに行っても変わらないし、その方がより楽しいでは無いか？

他方、教会に神聖さ、荘厳さを求める中年以上の世代は、ポップスで軽々しく成った教会に失望する。


これは世界的傾向で、プロテスタントばかりかカトリックもこういう傾向が増えて来た。

ドイツ本国がこれだから、当然日本にあるドイツ教会も同様の傾向。

やはりキリスト教なら真面目で神聖なのは正教会しか無くなったようだな!!


ただ正教会は内容が神聖で荘厳、日曜日に行けば満たされた気分に成るが、歴史や聖職者の争いを見れば、やはり失望する面もある。

まああまり深入りせず、月一度くらい正教会に通えばいいか？


日本のカトリックやプロテスタントはドイツ人用教会より更に酷いしな💦

日本カトリックならフィリピン人や南米系がかなり居るらしい。差別でなく、彼らとグレゴリオ聖歌が、全く無縁なのは、誰で見ても簡単に分かろう。


正教会は日本正教会があり、日本人以外にロシア人らがかなり多く祈りに来る。日本ではギリシャ人は殆ど居ない。

だが西欧系でも正教信者ならば、特に区別も無く問題なし。たまにスラヴ人らのネチネチした、異質さに違和感感じるが、まあ我慢できる範囲だと自己暗示しつつな😅

• << 126 とは言え、やはりキリスト教の歴史が短い日本等と、長いイタリアやドイツでは、信者の本質が違う！ 綺麗事は誰でも言える。 だが本当に困っている人に対するホスピタリティについて、日本人は概して淡白だ。 ヨーロッパ人の方が、他人を思いやる！ これは日常の浅い付き合いの話では無い。浅い付き合いなら、逆に日本人の方が親切。または表裏が大きい国民性だから親切なフリをする。無難な範囲ならば… だが深刻な問題に対する対応では、全く逆！ 日本人は見て見ぬフリする。または綺麗事のウソ言って逃げるxF0��� ヨーロッパ人(勿論全員では無いが)は、割りと真剣に助けようとするのだ！ これは富裕層の寄付や、アーティストのチャリティーコンサートの数見ても明らか❗ 伝統宗教は文化の一部だから、これは大してキリスト教を信仰していないヨーロッパ人にも、根付いている性質。 逆に日本人はキリスト教徒に成ろうが、本来の文化背景は違うから、なかなかホンモノに成れない。 日本には仏教があり、仏教の慈悲があるのは確か。 ただ仏教は本来、積極的に社会に関わるより、自らの悟りを求める宗教。 これはこれで素晴らしい思想だが、社会への関わりでは無関心か、一歩引いたスタンスに成りやすいのも事実だろう!? あと災害の時、皆が団結して助け合う日本人のメンタリティは、農村型社会の名残りからだ！ 農村型でも常に自己中丸出しの中国やヴェトナムの連中は、超貧困や、社会主義体制で精神が荒廃してしまったからだろう。 だがとにかく現代日本では、余りに型破りな悪党が少ない代わりに、普通人(常識人😁)がやたら多く、飛び抜けた真の善人が少ないのは事実だろう⁉

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>> 122 ある宗教学者が分析したように、２２世紀まで確実に残るだろうキリスト教の派は、正教会、カトリック(第３世界に広まる)、プロテスタントでも原理主義(いわゆるアメリカや韓国の福音派)だけだろう、と。

ヨーロッパの良識あるプロテスタントは、先に述べたように、信者が減る→救済措置にポップス取り入れる→アメリカの福音派に似てくるが外見だけで本質は進化論否定しないし、アメリカ福音派みたいに過激でないから益々アイデンティティー失い信者が減る、
の悪循環😱

つまり２２世紀には残らない可能性が高いらしい❗


やはり良くも悪くも、宗教は妥協しない強烈なアイデンティティーが無いと、滅びて行くのだろう？


これは宗教に限らず、個人の信条や、政党の主張などにも当てはまるな✋

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大した問題では無いが、何故、下のレス者10みたいな嘘つきで卑劣、下等なド素人が口を出すのだろう？


しかも余の逆襲が怖いらしく、さっさとスレを閉鎖した。

↓↓↓

http://mikle.jp/thread/2491207/?guid=ON


最近やっと理解したが、ネットの大半の連中って、どれだけ哀れな生活しているのだろう？

まあ、その不幸を癒すためにネットがあるのだろうが(笑)

余みたいに作文練習と、皆の啓蒙の為にこういうサイト利用してるケースは、珍しいようだな❗


だが、卑劣で不幸な知的底辺層を余は単純に非難しない。

彼らを生み出した半分は自分自身や家庭が悪いのだろうが、残り半分は政治や偏ったハイテク社会の罪なのだ、間違いなく❗

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ところで啓蒙主義と言うのは、理性や理論で世界を理解すべきとの見解だから、18世紀の愚かな迷信を打ち砕く効果は確かにあった！

他方、啓蒙主義つまり理性の時代に対抗して、19世紀にロマン主義が生まれた。

これは理性を否定しないが、感情や個性を、普遍的基準とされる理性より優先したモノ。

ロマン主義は、例えば音楽ならば、初期にはシューベルト、メンデルスゾーンなど瑞々しい春のイメージが強かったが、中期のシューマンやショパンによる強い病的個性が加わり、またショパン晩年には調性が不安定になるまで進み、その後、後期ロマン派としてリスト、ワーグナー、マーラー、ラフマニノフ等が続いた。

マーラーの晩年やラフマニノフの全盛期はもう1910年頃、つまり20世紀であり、後期ロマン主義に反対したドビュッシーやサティらの印象派やシンプルな現代音楽が生まれて来ていた。


だが後期ロマン派が滅びる事はなく、ラフマニノフ以外にもフィンランドのシベリウスや、ドイツのリヒャルト･シュトラウスなどずっと第二次大戦後まで健在で、これはある意味、現代まで後期ロマン派は、良質の映画音楽などに取り入れられずっと生きているのだ！


シェーンベルク以降のいわゆる｢現代音楽｣が耳障り悪い不協和音だけなのに対し、後期ロマン派は不協和音を使いまくっても協和音とのバランスから美しい🎵

やはり人類のＩＱが一番高かった19世紀末から20世紀初頭にかけて生まれた芸術だけの事はあるのだ🎵

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>> 122 話変わって、近年のドイツは教会離れする人々が急増し(フランスはもっと酷い)、まあ教会税が原因と表向きには言われるが、実際は若者に見向きされな… とは言え、やはりキリスト教の歴史が短い日本等と、長いイタリアやドイツでは、信者の本質が違う！

綺麗事は誰でも言える。
だが本当に困っている人に対するホスピタリティについて、日本人は概して淡白だ。

ヨーロッパ人の方が、他人を思いやる！

これは日常の浅い付き合いの話では無い。浅い付き合いなら、逆に日本人の方が親切。または表裏が大きい国民性だから親切なフリをする。無難な範囲ならば…

だが深刻な問題に対する対応では、全く逆！

日本人は見て見ぬフリする。または綺麗事のウソ言って逃げるxF0���

ヨーロッパ人(勿論全員では無いが)は、割りと真剣に助けようとするのだ！


これは富裕層の寄付や、アーティストのチャリティーコンサートの数見ても明らか❗

伝統宗教は文化の一部だから、これは大してキリスト教を信仰していないヨーロッパ人にも、根付いている性質。

逆に日本人はキリスト教徒に成ろうが、本来の文化背景は違うから、なかなかホンモノに成れない。


日本には仏教があり、仏教の慈悲があるのは確か。

ただ仏教は本来、積極的に社会に関わるより、自らの悟りを求める宗教。

これはこれで素晴らしい思想だが、社会への関わりでは無関心か、一歩引いたスタンスに成りやすいのも事実だろう!?


あと災害の時、皆が団結して助け合う日本人のメンタリティは、農村型社会の名残りからだ！

農村型でも常に自己中丸出しの中国やヴェトナムの連中は、超貧困や、社会主義体制で精神が荒廃してしまったからだろう。


だがとにかく現代日本では、余りに型破りな悪党が少ない代わりに、普通人(常識人😁)がやたら多く、飛び抜けた真の善人が少ないのは事実だろう⁉

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アポローン神の様々な性格、秘義を研究し、深く極める事は、私には極めて重要で意義ある事だ🎵

ニーチェが自らディオニューソスを崇め、これを反キリスト教のシンボルとしたのならば、ディオニューソスと反対のアポローンを、何とかキリスト教(正教)と調和させるのは可能では無かろうか？

その為には古代の文献の研究だ、第一に。

とにかくアポローンを崇める事は正教と矛盾しないのを、確認できたら大変嬉しい❗

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>> 127 少なくとも文化的にはアポローンと正教には連続性がある❗

ヘレニズム(アポローンを代表)とビザンティン(正教が代表)とは、連続性が明らかに有るのだから…。

• 共感1

ニーチェの説つまり、

アポロン＝美術、彫刻
ディオニュソス＝音楽、演劇

には全面賛成が出来ない。

私が思うに、アポロンはヤハリ古代の伝統通り音楽、だが芸術音楽の神であり、常にワインで酔っているディオニュソスは音楽でもロックなど軽音楽だろう!?


そしてどちらも善悪を超越しているのだ🎵

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悪は善の欠如とも、善と表裏一体とも言われる✋

だから悪戯に暗黒面を避ける必要は無い！

重要なのはしかし善より、神聖な気持ち、テオーシス(神化)とギリシャ正教で呼ばれる状態である。これは暗黒面には無い、力やモチベーションを生み出す！


アリストテレスが言ったカタルシスも近いモノだろう!?

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暑くて腹が立つ💢


だから涼しい話と言うワケでも無いが、ラフマニノフ、特に２番の協奏曲を巡り私の音大時代には幾つか障害があった😒


ウィーンの最初の教授は、どの協奏曲をやりたいか聞いた。で、ベートーヴェンの５番｢皇帝｣か、ラフマニノフの２番、と答えたら、
｢ベートーヴェンにしよう。君はセンチメンタルじゃないから。｣
と。

まあ結果的に｢皇帝｣を徹底的に習い、マスター出来て、レパートリーに定着させられて良かったが🎵


次の教授。
｢君にはロシア性が全く無いから、ラフマニノフは向かない。リスト等が一番向いている｣


こうしてラフマニノフと縁を切られまくった。


結局、２番も３番も半ば隠れて練習した。


だが、今よく考えると…。

センチメンタルかどうかが、本当にラフマニノフの特長か？

ラフマニノフ自身、自作をセンチメンタルに弾くなと弟子に言っていたらしい…。


第２のロシア性。これが私に無いのは良く知っている。

だがラフマニノフを必ずロシア的に弾かねば成らないのか？

ラフマニノフとノルウェーのグリーク辺りに、越えられない隔たりがあるか⁉

グリークは男性的、勇敢なイメージ、ラフマニノフなどロシア作曲家はセンチメンタル、下手したらホモ的イメージなのか💢

別にラフマニノフ２番をグリークの協奏曲みたいに弾いても、違和感ないと思うが❗


また、ラフマニノフはイギリスやアメリカでかなり人気ある。

アメリカは独自の文化が乏しいから、ロシアからエキゾチックでメガロマニア的なモノを輸入したのかも知れないが、イギリスは違うだろう？

イギリスのピアニストらがラフマニノフを弾く場合、当然ロシア性は薄い。だがそれで通用するのだ！

結局この私の若い日の問題は、オーストリアがロシア音楽をバカにし、嫌っている風潮によるモノだった。

最近少し変化したが、オーストリア、特にウィーンでチェコ以外のスラヴ世界は否定されてたからな～


私のスラヴ嫌いも、遺伝子レベルでずっと変わらん💦

ラフマニノフはピアノが素晴らしいから好きだが、ショパンでさえマズルカとか鬱陶しくなる時がある。
ただ、後期の和声的にワーグナーを先取りしたような無調に近いマズルカには、大変好意を持つ。

あとチャイコフスキーを別格で好きだな🎶

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さて、日中暑くて少々気分悪く成った😄

心臓の辺りが何となく⤵

なんちゃって、多分肩や背骨が原因みたいだが…😁


そこででは無いが、人間、もし近々死ぬならば自分の今までを振り返り、どう思うか確認して置くのも大切であろう？

古代や中世の人々は、一部の貴族を除けば多分、人生苦しみが楽しみを圧倒していたろう？

まあ彼らは我々の時代を知らないし、価値観も違う。
１９世紀のナポレオン時代だって、２０世紀初めの第一次世界大戦時代だって、平民にとって｢死｣は、今の我々のより身近で、半ば諦め気分の死生観だったに違いない。

で、私は自分の今までをどう思うのか？


↩

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>> 132 ラオウ🎭が最後に言った、｢我が生涯に一片の悔いなし❗｣
は、流石に誰にでも言えるモノでは無い(笑)


だが、私なりに、良かった事を考えれば、結構多いのだ。

まず｢鉄のカーテン｣の向こう側でなく、僅か30km手前のウィーンで生まれた事！

ハンガリーさん、チェコさん、スロヴァキアさん、ご免なさい💦

諸君をバカにしていないが、しかし諸君の国で生まれていたら、全く不用な苦労を背負ったと思うとね😢


とにかく保守的でも、歴史や文化の栄光に輝き、更に西側陣営のウィーンで大変幸運だった🐱


あの頃は今みたいに難民も多く無かったし、平和で豊かな環境。

父親が暴君で無かったら、更にずっと良かったろうが、しかしそれなら音楽や勉強を子供時代からずっと続け無かったかも知れない。

そうしたら、今の私とは全く違い、多分軍人にでも成り、まあバカでは無いだろうから、大佐くらいに出世していたかも😉

それ以外、商人や役人に成ったケースは考えにくい。
何故なら適度に身体を動かし、暴れないとストレス溜まる性格は変わらなかったろうから。

だから音楽も、怪力(笑)が必要なピアノで曲によっては思い切り暴れられるから続いたのだろう？
ヴァイオリンだったら、きっとダメだった。実際、やらされたが３年くらいで挫折したしな💦

かと言って身体だけ使うスポーツも、スキーも乗馬もテニスもサッカーも、一流に成れるような身体能力は無かったと思う。

もしかしたらＦ１には熱中したかも知らん!?
オーストリアの伝統だしな🚙

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>> 133 でとにかくピアノをかなり徹底してやらされ、結果的にウィーン音大に入り卒業。

その後も大学で哲学の勉強を並行しながら、近隣のワルシャワ等で音楽を勉強続けた。


結果…。

哲学では学者には成らなかったが、ギリシャ、古代キリスト教、インド、近代ドイツ、更に神秘主義にかなり詳しくなり、常に人生や世界の見方、謎を色々知り考えるのが、隠れた最大の趣味に成った👍


専門のピアノは、色々有りすぎて、簡単に書けば、結果的に

・バッハ｢ゴルトベルク変奏曲｣

・ベートーヴェン｢ソナタ２９番ハンマークラヴィーア｣

・同｢ディアベリのワルツによる３３の変奏曲｣


・同｢ピアノ協奏曲５番<皇帝>｣

・ショパン｢２４のプレリュード｣

・リスト｢ソナタ,ロ短調｣

・シューマンは大作なら、交響練習曲や謝肉祭、グランドソナタか、特に印象に残る足跡は!?


・ブラームス｢パガニーニ変奏曲｣


・ドビュッシー:一連の名作殆ど

・ラフマニノフ｢ピアノ協奏曲２番｣

・同｢３番｣


特に上に挙げた諸作品を一応完成させて弾けた事実は、生きた甲斐があったろう、間違いなく❗


シューベルトの｢さすらい人幻想曲｣や、ショパンのピアノ協奏曲初め殆どの作品、リストの有名な作品の大半、チャイコフスキーの協奏曲などを弾いたのも事実だが、何か成し遂げた感じは濃くない。

同様に失礼だが、ベートーヴェンの｢熱情｣や｢ワルトシュタイン｣も。名作だし、高度に弾けたのは事実だが、アマチュアでも優れた人々なら弾ける曲だし、彼らが人生を振り返るなら大した満足感を与えるモノだろうが…。

私はピアノのレベルに関しては、欲張りなのだ！

芸術的にも技巧的にも最高峰の金字塔で無いと、やった満足感が無い。

性格だからやむを得まい!?

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>> 134 あと、ウィーンでも百人に一人居るか居ないかの美人と知り合い、結婚した事もまあ素晴らしい思い出だろう？💓

ただし見た目と知的には、最高レベルだったが、性格が悪いと言うか、私と互いに譲らず衝突が多く、結局、息子一人を残し別れた💔

だが二十歳で結婚し、三十代半ばまで約１３年保った結婚生活だった。

まあこれは、複雑な心境だな🌀


だが、魔女を棄てて幼い息子と日本に来て、全く別の世界に長く触れる運命も、良かったのだろう？


伝統や他人の内心を気にし、なるべく争わないで上手く平和に生きるやり方に関して、オーストリア人は日本人と共通点があり、多分、ドイツ人やフランス人、更にはあのアメリカ人なんかが日本と出会う場合に比べたら、ショックやストレスが少なくて済んだ😄

これは大変良かった。ウィーン人も、日本人よりはハッキリ物を言うし、電車の混雑やその他の我慢する問題には全く抵抗力無いのだが(私も今でもこれだけは直らない💦)、空気を読む点では、他のヨーロッパ人より日本に馴染み易かった👍

同時に社会の保守的、右翼的な面や、偽善、政治家の汚職、形式主義なども、オーストリアと日本は似ているな😅


日本では特に仏教文化や遺産に触れた事が素晴らしかった。タイやスリランカの仏教がより仏陀に近いとか色々言われるが、しかしインド哲学や仏教に関心持つ者にとって、ヨーロッパの街では理論だけ学べても、なかなか寺院など無いから。

日本の寺院の幾つかに感動したね♪

逆に神道には関心持てなかった。多神教ならギリシャ神話や地中海のギリシャ･ローマ文化や遺跡が、やはり我々には合う👍


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>> 135 最後に、勉強が生まれつき、もう遺伝子レベル(？)で嫌いで、どうしても我を通した息子の為にも、日本の教育制度はヨーロッパのそれより、遥かに良かった😄

ヨーロッパだと、大体10代初めに、将来、大学に行きインテリに成るか、専門学校に行き職人に成るか、決まってしまい、まあ息子みたいな全く勉強を受け付けない変人は、中等教育(日本で言う中学高校一貫教育機関)に行く可能性は、殆ど無かった💦

ヨーロッパの中等教育は、本当に勉強する大学に行く連中の為にあるから、中等教育(日本の高校)卒業試験は、国家試験であり、この成績が一生付きまとう。

落ちる奴も居る⤵


だが日本ならば、大して勉強しなくても、いや全くしなくても高校まで卒業出来るし、果ては大学までカネの力で誰でも入り卒業出来る。

私は流石に、全く勉強を拒絶する息子を、勉強しないでも卒業出来る大学なんかに行かせる気は無かった！

だが高校さえ卒業しておけば、将来、本人が勉強したくなれば大学に行けばいいし、ヨーロッパに戻った場合も、総合大学に入る為にはヨーロッパの中等教育(高校)卒業資格を取らねば成らないが、美術や音楽の大学ならば日本の高校卒業資格でも受験できるのだ♪

不思議に、音楽も１５歳くらいまで完全に拒絶していた息子だが、急にピアノが好きになり、自己流で数年でリストのメフィストワルツ１番まで、曲がりなりに弾けるように成った。

素人が聞けば上手いが、しかしバッハや古典派の基礎が無い為、もしヨーロッパに戻っても音大のピアノ演奏家コースは無理。

だが教育科には入れる実力あり、そうすれば卒業後、オーストリアの田舎の小学校か中等教育学校で音楽教師に成れる。

そこで楽しみながら、教え、また自己流に色々練習する人生でも、社会福祉がかなり厚いオーストリアなら、老後の心配もあるまい✋

と、こんな感じに息子の将来を考えていたが、甘い徴兵で中途挫折し、また私の所に戻って来て、色々困っていた💦

だが、仮に日本に住んでも大変な失敗さえしなければ、一生十分に生活できる職場が半ばラッキーにも見つかり、もう息子の心配も無くなった。

だから私は、いつ死んでも、そんなに悔いを残さない、まあ満たされた人生だったと言えるだろう👍

• << 138 遺伝子レベルと冒頭に書いたが、これ考えるとオカシイ🌀 何故なら私も、私の元妻も、どちらも学校の成績が良く、優等生だったから。 どちらも大学に行き、息子が生まれる前は、数年間、毎晩遅くまで、時には友人交えて哲学や政治の熱い討論ばかりしていたのだ。 と言う事で、冷静に息子を分析すれば、性格的に何らかの障害があって、我を滅茶苦茶通し、嫌いな事はどんなに強制されてもやらない奴として生まれて来たのだろう？ 実際、好きな事に関しては、バカではなく、現代日本の同世代の若者が殆ど関心持たない政治、日本の政治だけで無く、ヨーロッパやロシア、アメリカからアフリカの政治にまで関心が強かったり、アフリカの国々に対する知識では、私など遥かに及ばないレベルなのだ😁 ただ数学的発想がかなり弱いかな？ また頑固さを持ちながらも、悪知恵と言うか、世渡りの知恵は、なかなか恐るべしモノがある。 さらに、いくらドイツ語が母語とは言え、全く勉強しなかった英語を一応ブロークンでも、英米系の連中と何とか通じるレベルに話せるのも、不思議と言えば不思議🌀 フランス語は全くダメだけどな、やはりゲルマン系が母語の場合、教養人で無いと、ラテン系(特にフランス語やラテン語)は全くダメだな😅

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>> 136 ↑↑これだが、確かに現世に対してではそうだ！

だが来世やメタフィシカ(形而上)世界に対してはどうか？

この課題では、確かに今死んでは困る😖

このままでは、キリスト教の立場なら地獄行きかも知れないし、とにかく私はまだまだ宗教や哲学を沢山学び残しているのだ！

単なる知的好奇心からだけでも、これは惜しいし、また悟りみたいのが有るならば、開いて置かねば死後、大損をする😱


やはりこの問題と、まだ音楽でも常にやり残した課題が有るから、ボケて自分も他人も苦しむように成るまでは、長生きしたいな❗

ボケて来たり、不治の病気で苦しむ時が来たら、まあオランダかベルギーに行き、安楽死を望むか!?

ただこれ、正統派キリスト教では自殺であり、大罪に成るから、まだまだ迷うなあ💦

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>> 136 最後に、勉強が生まれつき、もう遺伝子レベル(？)で嫌いで、どうしても我を通した息子の為にも、日本の教育制度はヨーロッパのそれより、遥かに良か… 遺伝子レベルと冒頭に書いたが、これ考えるとオカシイ🌀

何故なら私も、私の元妻も、どちらも学校の成績が良く、優等生だったから。

どちらも大学に行き、息子が生まれる前は、数年間、毎晩遅くまで、時には友人交えて哲学や政治の熱い討論ばかりしていたのだ。


と言う事で、冷静に息子を分析すれば、性格的に何らかの障害があって、我を滅茶苦茶通し、嫌いな事はどんなに強制されてもやらない奴として生まれて来たのだろう？


実際、好きな事に関しては、バカではなく、現代日本の同世代の若者が殆ど関心持たない政治、日本の政治だけで無く、ヨーロッパやロシア、アメリカからアフリカの政治にまで関心が強かったり、アフリカの国々に対する知識では、私など遥かに及ばないレベルなのだ😁

ただ数学的発想がかなり弱いかな？


また頑固さを持ちながらも、悪知恵と言うか、世渡りの知恵は、なかなか恐るべしモノがある。

さらに、いくらドイツ語が母語とは言え、全く勉強しなかった英語を一応ブロークンでも、英米系の連中と何とか通じるレベルに話せるのも、不思議と言えば不思議🌀

フランス語は全くダメだけどな、やはりゲルマン系が母語の場合、教養人で無いと、ラテン系(特にフランス語やラテン語)は全くダメだな😅

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>> 99 ブラームスの｢パガニーニ変奏曲｣は、超一流のエチュードであると同時に、ショパンやリストのエチュード同様、音楽的に豊かで、一級の芸術作品でもあ… 眠れないから、今度は懲りずに、ショパン｢２４のプレリュード｣について、ブラームス｢パガニーニ変奏曲｣やシューマン｢ノヴェレッテン｣みたいに、弾く立場から一曲ずつ解説しよう🎵

ブラームス｢パガニーニ変奏曲｣ほど難曲揃いでは無いし、アマチュアでも弾ける曲も幾つかある。ただし全曲弾く場合の密度や完成の難しさでは、ブラームスのと大して変わらないだろう？


このショパンの２４曲は、バッハ｢平均律｣に習い、全ての調性を使っているが、、バッハが長短の調を半音ずつ上げていく方法で２４曲書いたのと違い、ハ長調から始まるが次に平行調のイ短調に移り、更に次の長調は＃を一つ増やし、こうして＃方向を周り一周して２４調使い切るのがショパンのプレリュード集の特徴。

因みにリストも超絶技巧練習曲でショパンと逆に♭の方向での一周を目指したが、１２曲で一応完成した為、調性では半ばの♭５つの変ロ短調までで終わった。

後にこの続編(？)を近代ロシアの作曲家リャプノフが書き、リスト＆リャプノフの両超絶技巧練習曲で２４全部の調を使い切る🎵


ではショパンのプレリュード、毎日少しずつ始めよう✋

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>> 139 １番。ハ長調で瑞々しく、そして短い！

これを問題なく弾くには、やはりプロ級の腕が要る。

何故なら最初の短い１番で、大きくコケる事があったら、流石に取り返しが付かないからだ💦

基本的には右手の４と５に肩からの力も乗せて、とにかくハッキリ弾く事。


２番。左手が小さい人には弾きにくい。たまに理解に苦しむ曲とか言われるが、後のリスト晩年作品に似て、不気味な不協和音を上手く使っている野心作。


３番。左手の速い動きがメイン。まあ当時のサロンに受けたろう作品。左手のエチュードとしても有効。ただし右手も含め、速く軽々弾かねばならない！


４番。名作で、また技巧的にはアマチュアでもトライできる。
これを楽譜通り、葬送行進曲風に弾くケースが多いが、私は子供時代サンソン･フランソワの演奏に慣れたから、どちらかと言うとシャンソンでエレジー風に弾きたい♪
とにかく単純な技巧とは言え、ショパンの和声の天才が光り、また右手途中の歌う箇所が、如何にもショパン的で、堅苦しいドイツ音楽だけやって来た人には苦しいかも。

不思議とショパンのこういう部分や、ドビュッシー音楽について、どうしても感性が掴めず上手く弾けない人々が居るのだ💦


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>> 140 ５番。これも短いがショパンの天才的な曲。後のスクリアビンを予言する感じもある。
ただし技巧的にはかなり弾きづらい！


６番。１５番｢雨垂れ｣の原型だったとも言われる。確かに右手は雨垂れを思わせる音型、そこに左手でチェロの如く哀愁込めた歌を奏でる。
技巧では４番とほぼ近く、アマチュアもよく弾く。


７番。一番短い曲の一つ。コマーシャルにも出る。アマチュアでも技巧的に弾けるが、しかしこの短いマズルカを、陰影つけて美しく即興的に演奏するのは、全く易しくない！


８番。右手技巧がかなり高度。エチュードOp.25-１のエオリアンハープより、余程エチュードらしく、実際難しい。
左手も広い音域を伴奏する。
更にこの８番は、技巧のみでなく、荒れ狂った哀しい心の表れであり、その表現と、加えて両手親指が二重奏を奏でる事になる。
特に右手は２～５の指に、複雑で技巧的なパッセージを背負った上での、親指のメロディー表現。

これが上手く弾けるレベルなら、プロで問題なかろう!?

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>> 141 ９番。オルガン音楽風で、あまり人気ある作品では無い(駄作では無い！)。

ただし楽譜の版によっては、右手の三連符と各小節最後の16分を正しくズラす必要があり、難しいとしたらこの部分か？
更に後半では16分が32分に変わる部分も出るし。


１０番。流星みたいに、高音部から低音部まで左右の手が駆け下がる。
右手を素早く、ミスしないで弾くにはなかなか力量がいる。


１１番。特に難しいとは言われない。まあアマチュアならゆっくり弾き、右手の重音の４や５の指をあやふやでいいから弾くのが殆どだが💦

プロなら問題なく流暢に繋げて弾ける曲。後の即興曲３番Op.51を予言する感じの作品でもある。ただ短い。


１２番。テンポにもよるが、速く弾くなら、右手４、５指、時には３も加わった高度なエチュードになり得る♪


エチュードOp.10-２ほど徹底した難しさは無いが、しかしかなり４と５、それから手首を上手く使って弾く優れた練習曲に成るだろう？

無論、音楽的表現も大切だ♪
｢夜の騎行｣と後にコルトーが名付けたように、情熱と冷気、馬が駆けるような表現。

因みに前の１１番は、｢乙女の願い｣とコルトーが付けた。可憐に、美しく弾きこなすには、この１１番もアマチュアにはハードルが高いかも知れない!?


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>> 142 １３番。地味だが美しい名曲と評価が高い。
ちょうどエチュードOp.10-６が短調なのを逆に長調に変えた感じもする。
調性がハ長調から一番遠い、嬰ヘ長調で＃が６つあり、また微妙な半音階の動き(特に左手)が多いので、技巧ではたどたどしく弾けても、譜読みで敬遠され、アマチュアは余り弾かない。

勿論、完璧に近い演奏は高度な熟練を要する曲。

この１３番から長調つまり奇数の曲に長い豊かな曲が続くが、私は確かにこの13番を名作だと思うが、１７や１９また２１番の方が好きだ。


１４番。左右の手によるユニゾン。この｢２４のプレリュード｣は翌年発表された｢ソナタ２番,葬送行進曲つき｣と関連が深く、この１４番もソナタの終楽章に似ている。

ただあれと比べたらまだ調性感が強い！

これもテンポによるが、速ければ大変短い曲。


１５番。俗に｢雨垂れの前奏曲｣と言われ、２４曲中、一番有名かも知れない。

また速くないし、これを弾きたがるアマチュアが世界中に多い！

ただし形式ＡＢＡのＡの部分の変ニ長調は、中間部のＢ嬰ハ短調より短い。そしてＡは美しくしっとりしたノクターン風で、Ｂは不気味なホラー風音楽だ！

つまりこの曲は、一時結核がかなり悪化し、マヨルカ島で死の淵をさ迷ったショパン自身の体験が重なり、冒頭と最後のＡの美しさに騙されて軽々弾くような曲では無いのだ！

Ａはマヨルカ島でベッドに横たわり、雨垂れの音を聞きながら外の美しい景色を窓から見るショパン、そしてある瞬間から雨垂れの音が死神の近づく音に変わるＢ部分。

Ａが現実世界で、Ｂが幻覚世界と考えたいが、しかしこのプレリュード１５番はＢが長く、最初と最後の調性から変ニ長調とされるのだが、実際は嬰ハ短調の比重が大きいのだ。

この関係は遺作の｢幻想即興的｣とちょうど正反対だが、中間部の比重ではこの｢雨垂れの前奏曲｣の方が重い！

つまり現実は逆に死の世界であるＢであり、Ａの美しい現世こそが幻影なのかも知れない!?

このプレリュードには、ショパンの天才が自然に会得した哲学や宗教の真理があると言ってもいい❗

コルトーもこの曲に
｢しかし死はそこに、その隅の闇の中に…😱｣
と付けていて、｢雨垂れ｣の名前等には一切触れていないのだ！


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>> 143 １６番。全２４曲中、間違いなく最も技巧的に難しく(普通の人体構造の人間ならば-笑-)、ピアノの名人ショパン面目躍如の作品❗

この１６番の高速で気紛れな音階風な右手と、ショパンでは珍しく広音域を妥協なく跳躍する左手(リストかブラームスのようだ！)の組み合わせは、他の作品、例えばショパン･エチュードにもリストにもアルカンにもブラームスの難曲にも似たパターンが無い。

よって他を練習すればこれに備えられるようなタイプの曲では無いのだ！

(ラフマニノフの協奏曲３番を頻繁に練習すれば、この１６番がやや弾きやすくは成るみたいだが…)


この曲はエチュードみたいに、レベルに合わせて遅く弾くモノでも無いし、そもそもエチュードのように自身や他人のピアノ技巧上達の為に書かれた曲では無いから、高速で弾いて無茶な部分があってもひたすら集中と練習で克服するしかない❗


１７番。ショパンの長調の曲で、最もメンデルスゾーンに近い雰囲気の作品。

普段、ショパンの作品が病的だとして馴染まなかった当時の大ピアニストのモシェレスが、この曲によってショパンを好きになったと伝えられる。

またメンデルスゾーンも、この曲の感想を聞かれて、｢あれこれ細かいコメントはしない。だがこういう曲を作ってみたかった♪｣
と答えたとか…。

全編に優美な幸福感がみなぎっている。ただ技巧的には、アマチュアには向かず、エチュードOp.25-１｢エオリアンハープ｣が楽に弾けるレベルで無いと、これを上手く弾けないだろう!?

後で来る１９番と並んで、２４のプレリュードの長調作品のクライマックスの一つだ🎵


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>> 144 １８番。ピアノ協奏曲２番の第２楽章中間部に似た作品。

１６番みたいな難しさは無いが、しかし両手で激しい音階ユニゾンや、その他、オクターブ跳躍など、爆発的な要素を持つ。

サンソン･フランソワを聞いて育ったせいか、私は少年時代、よくこの辺りの短調プレリュードつまり１４､１６､１８に対して特に病的エロティシズムを強く感じたモノだ💦


１９番。１７番と似た明朗で優美、健康なショパン☀

だが技巧は１７よりかなり難しく、これを高速で弾くならば１６番に次ぐ難曲に成る！

１６と違い、遅めに弾いても曲には成るが、しかし軽快に難しい部分を楽々跳ばして弾く快感は、素晴らしいモノだ。
エチュードOp.10-10を楽々軽快に飛ばすのと似た快感🎵


２０番。アマチュアでも弾ける✋
この曲は翌年発表の、あの有名な葬送行進曲の原型とも言われる。
葬送的で荘厳、後半はppで弾いて神秘的♪

なおショパン作品の大半は、プレリュードもノクターンも、元々美しく飾られたメロディーと和声をショパン自身が繰り返しで更に飾り上げた作品が多いので、他の作曲家が変奏曲のテーマにショパン作品を取り上げ難いのだが、この２０番だけは変奏曲のテーマにもよく成り得る。

実際、ブゾーニ、ラフマニノフその他が、この２０番をテーマに変奏曲を作曲している。

スペインの現代作曲家モンポー(だけ)はプレリュード７番をテーマに作曲した♪

↩

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>> 145 ２１番。それまで続いた長調プレリュード(１７､１９)と異なり、やや寂しく、ノクターン的でもある。

和声の上手さは流石にショパン。ロマン派でこういう和声を書けるのはショパンとリストくらいだろう？

ただこの変幻自在な和声、特に左手の重音が弾きにくいと悪戦苦闘するピアニストも居る。

私には特に難しくない。似たパターンで難しいのは、むしろノクターン１２番の右手だろう!?

ただこの辺りは、個人差に依るのかも知れない💦


２２番。リストやブラームスかと思うような、低音のオクターブが多い曲。
ある程度技巧と体力あるピアニストなら問題ないとは言え、これを余り派手に重々しく弾くと、最後のクライマックスである２４番の短調プレリュードが霞む恐れあり。


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>> 146 ２３番。もしかしたら一番近代フランス音楽を先取りした曲かも？

後のリストやフォーレ、更にはドビュッシーやラヴェルに通じる。

テンポは様々だが、高速ならば技巧的にリストやラヴェルの難曲に近くなる。

印象派的で、何とも絶妙な作品🎵


そしてラスト、２４番。


｢若い血、悦楽、そして死｣
とコルトーが題を付けたが、まさにそのものであり、｢革命のエチュード｣に似た、激しい怒りと青春の思い出と祖国の為に戦死したい激情が全曲を貫く！


他方、作品としても傑作であり、私は｢革命のエチュード｣より好きだ♪

もしかして、｢革命｣の方が弾きやすいから有名なのかも!?

この２４番も、左手がずっと同じような音型で通すとは言え、技巧練習のエチュードを全く考えておらず、右手が妥協なく荒々しく、時には悲しいメロディーを奏でる。
これが時には高速音階に成ったり、終わりに近づくと３度でずっと下降して来たり、とにかく｢四苦八苦エチュードやってます｣イメージではダメで、技巧的にこれらをかなり余裕でクリアーしていないと、曲の魅力が引き出せない❗


ともかくこの２４番は、最後が壮絶な悲劇で終わる作品が多いショパンの、１つの偉大な典型であろう！

終わりに低音部のＤ(レ)の音を３回激しく叩くが、これはチャイコフスキーの悲愴交響曲４楽章コーダの前のゴングと同じく、｢死｣そのものの象徴である‼

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>> 147 実はまだ２曲あるのだ😅


まずプレリュードOp.45。
ただしこれは２５番では無い❗

２４のプレリュードはそれだけで完結した一大曲集で、実際Op.28の中に納められている。

Op.とはラテン語で作品を意味するOPUSオプスの略で、作品番号の事。普通、作曲者本人が付ける。

駄作と思った作品をOp.に加えない作曲家も多い。


さて、そこで｢プレリュードOp.45｣は、｢２４のプレリュード｣とは全く別の作品であり、年代的にも数年後に作曲された。間違っても２４番の大興奮と終了のカタルシスの後に、続けて弾くべき曲では無い！

ＣＤならまあ別。
またライヴでもプログラムの最後が｢２４のプレリュード｣の場合、アンコールとしてOp.45のプレリュードを弾くのは構わない♪


この｢プレリュードOp.45｣だが、僅か３分程度の曲ながら、なかなか傑作であり、何よりも転調が目まぐるしく、美しい異次元の夢の中をさ迷っている感じなのだ♪

そういう意味では、｢２４のプレリュード｣を全く弾かないリサイタルで、この作品を他のショパン作品に混ぜて弾くと良いだろう!?

または｢２４のプレリュード｣も弾く場合は、アンコールでないなら、逆に最初に持って来るとか…。


そこで出てくるのが、更に楽譜には２６番目にある、｢遺作のプレリュード,変イ長調｣だ！

これは｢２４のプレリュード｣より前に作曲されたが、ショパン自身余り重視せず出版せず、死後発見されたから｢遺作｣。


だが悪い作品どころか、なかなか優れた、天才の手になる作品。

ただこれを｢２４のプレリュード｣の変イ長調である傑作１７番と比較すれば、ショパンで無くともわざわざ１７の代わりにコレを入れようとは思わないだろう💦

で不運にも｢遺作｣に成ってしまったが、演奏会で弾く場合、まずコレから始め、次にOp.45のプレリュード、それから｢２４のプレリュード｣の順が一番だろう👍

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音楽は時間の芸術である🎵

特に長短、ありとあらゆる形式がある所謂クラシックの場合、一曲の長さの相場が無いから、尚更、弾く側、聞く側どちらにも、時間の要素が大きく左右する！

因みにショパンの｢２４のプレリュード｣を全曲通すと、プロならば30～36分。

ブラームスの｢パガニーニ変奏曲｣なら１集２集合わせて26～28分。


曲の密度にも依るが、大体、５分以下なら小品、５～15分が中くらい、15分(場合によっては20分)以上が大作と成ろう♪


これはピアノの場合で、オーケストラ曲なら大作の下限が少し長くなる！


とにかくピアノ作品の場合なら、大概の大作、大曲は、15または20分～40分に入る。

40分を超える作品に成ると、弾く側も聞く側も集中力の持続が難しくなってくる。

弾く側はそれでも、飽きる事は無く、ただ体力や精神力でキツくなるのだが、聞く側は前もって作品の構造をある程度把握していないと、わけが分からなくなり飽きて来るのだ！


これは一晩のリサイタルが２時間とか、そういう全体の問題では無い。

仮に２時間のリサイタルでも、20分代の曲をいくつもやり、曲と曲の間に休憩を入れれば、全く問題ない。

一つの作品、または纏まった作品群が40分より長いと、全体の把握が難しくなると言う話！

例えば、バッハならゴルトベルク変奏曲。
ベートーヴェンならソナタ･ハンマークラヴィーアやディアベリ変奏曲。

各々を熟知している｢通｣以外に、これらを飽きずに集中力を低下させず聞くのは、楽では無い。

(ゴルトベルク変奏曲の場合、まだ前半後半に分けて、一晩のリサイタルで全体を２分する方法もあるが…)

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>> 149 この問題は、ここで中途半端に論じても、例えばオーケストラ曲に成ればベートーヴェンの第九とか、ブルックナーやマーラーの交響曲らとか、楽々１時間を越える作品の性質や扱いも述べねば成らないから、一旦止めよう✋

更にバッハのミサ曲や受難曲など宗教音楽は２時間越えも特別では無いし、ワーグナーの楽劇ともなれば、単独で一番長いパージファルで５時間、ニーベルンクの指輪連作なら全体で１５時間を超えるのだ！


ただここで単にピアノに関して言いたいのは、５分未満の小品一つ弾く事や、15分までの中編一つ弾くのはアマチュアにも結構高い質でやってのけられる人が居るが、20分以上の大曲を過不足なく集中し、技巧、表現、構成全てで立派に弾き切るのはプロで無ければ難しい、と言う事だ♪


(勿論、５分以内でもリストの半音階的大ギャロップ等を立派に弾くと成れば、アマチュアには至難だろう。これはもう小品とは言えない。時間の枠を超えている🌀)

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