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ドラマ相棒 〜穂乃果と八人の相棒たち〜 u’s

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小説大好き
18/06/27 07:41(更新日時)

ドラマ『相棒』と『ラブライブ!』のクロスオーバーSS。

穂乃果が右京役。
穂乃果以外が相棒役。
警視庁特命係とは別にあるもうひとつの窓際部署音乃木坂および秋葉原限定の特命係。

さて、今日の物語は……。

17/02/07 16:44 追記
とりあえず現時点での配役は以下の通り。

杉下右京=高坂穂乃果
亀山薫=園田海未
神戸尊=南ことり
三浦信輔=星空凛
米沢守=西木野真姫
矢澤にこ=内村完繭、中園照夫

花陽、希、絵里についてはまだ思案中。
あくまでパロディなので本気にしないでくださいm(__)m。

No.2397381 16/11/09 07:12(スレ作成日時)

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No.101 17/01/21 08:58
小説大好き 

にこ 「役に立たないてなによ!穂乃果たちにお茶くみをして好評なのよ」

右京 「どれどれ。いただきますね。うむ、たしかに美味しいです」

にこ 「でしょう!」

亀山 「とにかく海未いくぞ」

海未 「呼び捨てにしないでください!亀山先輩!」

伊丹たちも負けじとふたりに続く。
しかし穂乃果は動かない。なぜなら……。

穂乃果 「にこちゃんのお茶は美味しいね」

にこ 「ほめても特命係補佐はつぶすわよ」

真姫 「オニねにこちゃん」

お茶を飲みながら穂乃果は考えた。
凛、花陽、希はどこにいるのか。秋葉原の地図を眺めながら饅頭を口にしていつもの台詞を口にしようとした時だ。

穂乃果 「あんこ飽き……!?こ、これは」

真姫 「なにがあったの」

にこ 「これは!?」

穂乃果は真姫に鑑識を頼んだ。

真姫 「わかったわ。力を貸してあげる」

にこ 「真姫ちゃん」

真姫 「凛たちに関係あることかもよ」

真姫ちゃんやさしい、と心で呟くにこだった。
内村と中園は捜査の状況をうかがいながらある画策をしようとしていた。
亀山と海未、伊丹たちは秋葉原中を捜査した。

亀山 「どこにいやがるんだ」

海未 「あれは?」

伊丹 「GOHAN屋にラーメン屋のオヤジだな」

穂乃果 「だれかを探してるみたいだね」

海未 「穂乃果っ!?なぜここに」

穂乃果 「絵里ちゃんを捕まえて凛ちゃんたちを助けるんだよ」

伊丹たちはふたりの店長に話を聞くと昨夜、大盛りのごはんやラーメンを持ったまま消えたらしかった。

GOHAN屋 「器もだけどお金を払ってくれ」

ラーメン屋 「いつも食べてくれるのはありがたいけど食い逃げはいかんよ」

穂乃果たちの視線は海未に集中し泣く泣く彼女が払うのだが、五円足らなかった。

亀山 「なら俺が出してやる。四円な」

穂乃果 「じゃあほのかが一円ね」

どこまでもケチな穂乃果だが、この一円がもとで海未は穂乃果に今後こき使われるのを知らない。
穂むらの前まで来たら雪穂が慌てやってきた。

雪穂 「たいへんだよ!饅頭からあんこがないの」

やっぱりと持ってきた饅頭の中身同様に中身はからっぽだった。

No.102 17/01/21 09:29
小説大好き 

穂むらにある饅頭の中身はすべて何者かに抜き取られていた。

ことり 「穂乃果ちゃんのあたまとおんなじだよ」

穂乃果 「ことりちゃんひどい!」

伊丹 「星空たちを監禁した犯人と同一でしょうか」

亀山 「犯人は高坂警部に恨みがあるからな。実家にまで目を向けたか。ん?」

伊丹 「ありゃメイドカフェだ」

海未 「え!?伊丹さんメイドカフェに通ってるんですか」

伊丹 「かかかか通ってねえよ!」

穂乃果 「イタミンひどいよ!ほのかというものがありながら」

伊丹 「高坂警部より美人のメイドさんがいてひとりきりもりしてんだよ」

穂乃果 「雪穂、あんこはきっと取り戻すよ」

雪穂 「これじゃ商売あがったり。頼むよ姉貴」

美しい姉妹愛にことり、亀山、伊丹たちは感動していた。

海未 「感動するところでしょうか」

穂乃果たちは目の前のメイドカフェに入っていき事情を聞いた。

絵里(変装)「どちらさま?」

伊丹 「エリーチカさん」

絵里(変装)「まあ伊丹さんいつもごひいきにありがとうございます」

亀山 「伊丹は警視庁の捜査一課の刑事だ。俺はもとだけどな」

穂乃果 「美人さん」

海未 「だれかに似ているような」

ことり 「美人は誰にも似るんじゃないかな」

絵里(変装)「どうぞ、お店をみても構いませんよ」

穂乃果たちは店内や住居を探したが、凛たちはいなかった。

穂乃果 「特大スイートパフェ。特大チョコパフェ。特大あんみつパフェとかあるんだ」

絵里(変装)「お食べになります?(復讐するチャンスだけど)」

遠慮します、と穂乃果はにこやかに断る姿を見た海未は真面目な穂乃果だと思った。

亀山 「あ、そうそう。そこの穂むらであんこだけ抜き取られた饅頭の話があるんだけど知らないか」

絵里(変装) 「いいえ」

穂乃果 「ちなみにあなたはなに餡が好き?」

海未 「穂乃果」

絵里 「黒餡白餡、どちらも好きよ」

そう、と穂乃果たちは去っていき穂乃果は亀山と目を合わせた。

穂乃果 「あれは絵里ちゃんだ」

亀山 「やっぱりか」

伊丹 「バカな。あれはエリーチカさんだ。メイドだぞ」

伊丹は首を振るように否定した。

No.103 17/01/21 11:21
小説大好き 

亀山 「アイツはすぐにでも凛たちをひどい目に遭わしはしないだろうが」

穂乃果 「穂むらから様子見しよう」

海未 「自分の実家なのに」

ことり 「臨機応変なんだよ!」

伊丹 「俺は信じないぞ。エリーチカさんが絢瀬絵里だなんて」

三浦 「以前もこんな事件ありましたね」

亀山 「こいつが英会話教室に通ってたあの事件か」

芹沢 「うむ」

穂むらの二階の穂乃果の部屋から見張ることにし伊丹たちは報告するために本庁に戻った。

海未 「亀山先輩はなぜいるんですか」

亀山 「もと刑事だし先輩だぞ」

ほのこと 「ふたりして熱い。いやちがう暑い」

海未 「どういう意味ですか」

亀山 「張り込みにはあんパンと牛乳だな」

穂乃果 「海未ちゃんより気が利くね。亀山さん」

海未はムッとしながらも亀山の出したあんパンにかぶりついた。
その頃、メイドカフェの地下室に戻った絵里は三人におそろしいことをしようとしていた。

絵里 「これからあなたたたちには苦しい思いをしてもらうわ」

りんぱなのぞ 「なに」

絵里 「凛、あなたはラーメンが好きよね」

凛 「好きにゃ!」

希 「せめて誤魔化すくらいしいや」

凛 「す、好きでもないにゃ」

もう遅い、と言いながら絵里はカップ麺、袋麺にお湯を注いだ。

花陽 「な、なにをするつもり?」

絵里 「ふふふ、凛。あなたはこれからこのラーメンを一口することもなく麺が伸びるのを見るのよ」

凛 「い、いやにゃ!?ラーメンの麺はあたたかいうちが生きているにゃ!よ、よすにゃあ!?」

驚愕な絵里のやり方に凛は汗を額から流していた。続いては花陽。

絵里 「あなたはご飯が好きよね」

花陽 「う〜ん、凛ちゃんとくらべられないけど」

凛 「か、かよちん」

絵里 「ここに白いご飯があるわ。これに卵と醤油を入れたらどうなるか」

花陽 「ま、まさか!?卵かけご飯!?」

茶碗のご飯に卵と醤油がかかり絵里は箸でかき混ぜた!

花陽 「ピャアアア〜!?白いご飯が黄色に!?黄金に!?」

凛 「かよちんは白いご飯が好きすぎるあまりにご飯がかき混ぜられると白い色から変わるのがいやにや」

希 「おそろしい」

No.104 17/01/21 14:45
小説大好き 

凛 「ああ……。ラーメンが伸びていくにゃあ」

花陽 「ご飯がぐちゃぐちゃ」

ウフフ、と怪しい笑みをしながら絵里は希のそばに寄る。

希 「う、ウチはこの前キャラメルの罰をくらったやんか!?」

絵里 「まだ足りないわ!裏切りもの!」

くっ、と希は口を噛んだ。なんでわかってくれへんねん。

希 「えりちのあほ!」

絵里 「誰があほよ!裏切りもののくせに!」

希 「じゃあ?ぽんこつ!!」

ぽんこつこつこつ……、と絵里の耳からショックが伝わり呆然としたがすぐさま気を取り直す。

絵里 「いまの自分の立場がわかってないのは希の方ね。希は日本だけじゃなく外国や南極まで転校を繰り返したようね」

凛 「す、すごいにゃ」

花陽 「南極?(南極に学校あるの?)」

希 「(日本や外国はホントやけど南極の話は本気にしてたんや……)」

絵里 「いまからたこ焼きをつくるわ!見てなさい!」

希 「南極や外国は関係あらへんやんか!!」

しかし絵里のつくるたこ焼きは恐ろしかった。生地が入りねぎや紅しょうがをいれていくが肝心のモノはいれてないことに気づいた。

希 「た、タコはどないしてん!?たこ焼きちゃうんか」

絵里 「タコなし焼きよ!!希が口にいれてもタコの味や感触はないのよ」

りんぱな 「なんておそろしい」

希 「い、いまからでもタコをいれてえな」

出来上がったタコなし焼きが希の口に入れられた!

希 「!?」ムシャムシャ シクシク シクシク

希 「うわ〜ん!タコがないタコなし焼きやん」

絵里 「まだまだこれからよ。希」

絵里は今度は焼肉セットを用意した。

希 「や、焼肉や」

花陽 「美味しそう」

凛 「食べたいにゃ」

しかし絵里は焼肉セットなのにお肉は牛肉はおろか鶏肉や豚肉さえも用意してない。

絵里 「肉のない焼肉セットよ」

希 「なんやて!?」

絵里は肉のない焼肉セットをゆっくり野菜を焼いていった。

絵里 「どう?肉のない焼肉よ」

希 「た、食べたいのに食べたいと思えへん。食欲あるのに食欲がわかへん」

凛 「おそろしいにゃ」

花陽 「こわい」

No.105 17/01/21 18:27
小説大好き 

絵里 「ウフフ。肉のない焼肉を食べるわよ」パクッ!

りんぱなのぞ 「」オオッ!?

絵里 「ああ、キャベツやとうもろこしやおイモが美味しいわ」

りんぱなのぞ 「(なぜかな?羨ましく思えない)」

絵里 「どう参った希?」パクッ!パクッ!パクッ!

希 「い、いやウチ……(なんかふくざつ)」

絵里 「ウフフ、ぐうの音も出ないようね」

りんぱな 「(ただの野菜焼き?野菜炒め?)」

しかし地下から焼肉の煙りが地上から漂っていた。

亀山 「!?あの煙りはなんだ」

穂乃果 「海未ちゃんのおなら?」

ゴチッ!と拳が穂乃果の頭に叩きつけられた。ことりはあんパンを食べていると鑑識の真姫から連絡があった。

真姫 「聞こえる?餡を抜いたのは絵里よ。絵里の指紋が饅頭の皮から出てきたわ」

穂乃果 「おのれ絵里ちゃん」

海未 「指紋出るなんて素手でやったの」

ことり 「あの煙りはなにかしら」

亀山たちは店先の道路から地下の穴を覗いた。

亀山 「なんなんだ。この煙りは」

穂乃果 「花陽ちゃ〜ん!凛ちゃ〜ん!希ちゃ〜ん!」

希 「ほ、穂乃果ちゃん?」

凛 「煙りでむせるにゃあ」

花陽 「た、タスケテ〜!!」

亀山は鍵を閉められた玄関を蹴り破り侵入した。

右京 「亀山くん。また無茶をして」

相棒 「」

穂乃果 「ほのかたちもいくよ」

にこ 「ハイハイ」

真姫 「にこちゃんは本庁から見てるだけ。さすがキャリアね」

内村中園 「(傷つくな。ツンデレなのに)」

真姫 「あたしも穂乃果たちを助けるわ」

にこ 「ぬわんと!?」

メイドカフェに絵里包囲網が出来た。
伊丹たちもお決まりの文句をぶつけた。

伊丹 「絢瀬絵里!おまえはもう完全に包囲されている。亀はどうした」

右京 「穂乃果くんたちと潜入しています」

相棒 「」

米沢 「真姫くん」

三浦 「ことりちゃん」

相棒 「このふたりも見守るだけですか」

地下では絵里が三人を人質に穂乃果たちとにらみ合いをしていた。

絵里 「なんてこと。焼肉の煙りからバレるなんて」

りんぱなのぞ 「焼肉だけど肉はないし」

No.106 17/01/21 21:17
小説大好き 

亀山 「絢瀬絵里!観念しろ!」

穂乃果 「カッコイイ」

ムッとした海未は穂乃果を気にしてカッコイイことを言ってみようと思った。

海未 「このラブアローウミが悪を許しません」

瞬間、秋葉原いや日本いいや世界、地球全体いやいや全宇宙全体そのものが沈黙したように静まった……。
シーーーーーーーーーーン

海未 「なんなんです!はみんなのその反応は!?」

伊丹 「なにが正義のラブアローウミだ!カメと一緒に海にいろ!海未!」

亀山 「誰がだ伊丹!」

しかし受けている者が約一名いた。絢瀬絵里だった!

絵里 「うふふ……。アッハッハ!わっはっは!!」

希 「あかん。えりちの笑いのつぼにハマったらしいな」

穂乃果 「海未ちゃんの昭和初期のギャグにはまるなんて」

ことり 「いくら昭和生まれでも考えものだよ」

海未 「平成生まれです!!」

絵里 「笑ってる場合じゃなかったわ!この三人がどうなってもいいわけ!」

りんぱなのぞ 「(食べ物の恨み!空腹の恨み!)」ゴゴゴ

穂乃果 「な、なんか三人から黒いオーラがおぞましいくらいに出てるよ」

絵里 「え?」パッ!

亀山 「いまだ!」エイ!

伊丹 「突撃〜!!」

穂乃果 「」エイエイ!

ことり 「」エイエイ!

絵里 「やめて!」

穂乃果 「絵里ちゃんの弱点は?」

希 「梅干しに海苔や!」

穂乃果 「海苔煎餅に梅干し飴あった!」エイ!

絵里 「(→.←)」スッパイワ!!

伊丹 「容疑者を確保!」

右京 「亀山くんと穂乃果くんのおかげで解決しましたね」

相棒 「高坂警部は相手の弱点をついただけですよ?」

米沢 「いや〜見事でした」

にこ 「犯人は!?」

穂乃果亀山 「捕まえました!!」

絵里 「く!なぜこんなのに捕まるのよ」

りんぱなのぞ 「食べ物と空腹の恨み(や)!!」

絵里 「しかしあの方にはあなたたちは負けるわよ!」

瞬間、どこからともなく銃声が聞こえ絵里は地面に倒れていった。

絵里 「な、なぜ」

穂乃果 「絵里ちゃ〜ん!!」

希 「えりち〜!!」

ふたりは絵里を抱き抱えた。

No.107 17/01/21 21:55
小説大好き 

絵里 「スッパイ……!?」ガクッ!

希 「えりち〜!腕利きのスナイパーがいるんや」

穂乃果 「どこからか梅干しを放ったスナイパーがいるんだ」

伊丹 「カメ!いくぞ」

亀山 「行ってやんよ!右京さん今回の事件が終わるまで関わらせてもらいます」

右京 「はい」

相棒 「」エー

米沢 「さすがに人材の墓場で積み上げた経験ですね」

伊丹たち捜一トリオと亀山は狙撃場所を特定したが、犯人はすでに逃走したあとだった。

希 「えりち!しっかりするんや」

花陽 「梅干しを口の中に入れるなんておそろしい射撃」

真姫 「絵里を狙ったのは腕利きのスナイパー。ロシアから?」

にこ 「わかんないわ」

警察病院で絵里は梅干しのタネを口に出して一命を取り止めたようだった。

絵里 「死ぬかと思ったわ……」

凛 「異常な生命力にゃあ」

伊丹 「お前を撃ったのは誰だ」

絵里 「わからないわ……。少し休ませて」

穂乃果 「ほ、ほのかも一緒に寝てあげるよ!」

ことり 「ことりもだよ❤」

凛 「りんも!」

花陽 「花陽も!」

絵里 「ひとりで寝させてよ!!あとでいくらでも話すから」

伊丹 「さすがは高坂警部。一瞬で容疑者の心を溶かすとは……」

亀山 「右京さんに優るとも劣らない」

海未 「感化されてますよね?」

警察病院でひと休みした絵里は翌日から事情聴取に応じた。

絵里 「顔の怖い刑事さんはいやよ〜!!」

伊丹 「?」

三浦 「伊丹さんのことですよ」

芹沢 「自覚しろよ」

にこ 「ならあたしが事情聴取するから」

伊丹 「どういう意味だ!!」

絵里 「にこの声がするけど姿が見えないんだけど?」

にこ 「いるわよ!」

絵里 「あ!いた」

病室の外から聞いていたのは穂乃果と希、海未である。

海未 「伊丹さんが怖いのはわかりますが」

穂乃果 「海未ちゃんもこわいよ」

希 「ここはウチの出番やな」

希は病室に入っていき事情を絵里から聞いた。

希 「えりちを撃ったんは誰?」

絵里 「ストレートに聞きすぎ」

伊丹 「言え」

絵里 「こわい」ウルウル ウルウル

No.108 17/01/22 10:50
小説大好き 

伊丹 「エリーチカさん。あれほどメイドカフェに通った私にやさしくしてくれたではないですか」

絵里 「お、お仕事だからに決まってるでしょう!ホントは怖かったのよ!」

希 「よしよしやで」ヨシヨシ ヨシヨシ

伊丹 「がーん」

亀山 「あとで飲むの付き合ってやるよ」

伊丹 「いらねえよカメ!」

穂乃果 「それより絵里ちゃん」

絵里 「な、なによ!認めないわよ!」

海未 「認めるもなにも穂乃果は穂乃果ですよ」

穂乃果 「今回の事件は絵里ちゃんの背後に誰かいるよね?」

真剣な眼差しの穂乃果に絵里は目や顔を逸らした。

絵里 「」プイッ↑プイッ→プイッ←プイッ↓

希は思わずわしわしマックスを喰らわせた!絵里の悲鳴が警察病院に悲鳴が響いた!

絵里 「誰かたすけて!警察呼んで!」

凛 「警察病院にゃ」

花陽 「警察病院ですよ」

絵里は恥をかいたように布団に頭を隠しいじけた。

絵里 「もう!なんなのよ」

穂乃果は考えた。

穂乃果 「いまは無理に事情を聞いちゃダメだね」

ことり 「でもしゃべるって言ったのに」

絵里 「」シクシク シクシク

希 「」ヨシヨシ ヨシヨシ

穂乃果 「今日のところは引き上げよう。希ちゃんも」

希 「わしわししてまた叫ばれたらあかんしな。またやでえりち」

伊丹たちと亀山を連れ穂乃果たちは警視庁に戻った。

No.109 17/01/24 16:33
小説大好き 

穂乃果 「絵里ちゃんの背後に何者かがいるよ」

花陽 「霊感?」

穂乃果 「刑事の勘ですかね」キリッ

にこ 「格好つけてるけど手には饅頭なのね」

真姫 「イミワカンナイ」

穂乃果 「ひどいよ」

ことり 「背後にということは何か組織かな」

海未 「絵里はロシアから来ましたからね。ロシアには日本に悪さをしようとする組織はかなりいます」

う〜ん、と穂乃果は悩む。みな穂乃果を見つめる。

穂乃果 「」o(__*)Zzz

海未 「寝ない!」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\)イタイ

海未 「真面目になさい。まったく」

穂乃果 「ほのかまじめだよ」

どこが、とことり以外はみな思った。

ことり 「ことりは信じてるよ!」

何を信じてるのかと誰もが思った。
伊丹は嘆いていた。あれほど貢いでたエリーチカが犯罪者だったことに。

伊丹 「おいおい」((T_T))

亀山 「なんでコイツが好きになるのは容疑者ばかりかね」

伊丹 「うるせえカメ!」

三浦 「ボクは真姫さんやことりさんをあきらめません!」

芹沢 「コイツは二股宣言をしてるし」

米沢 「穂乃果さん以外の特命係補佐はわたし米沢守のモノです」

右京 「米沢さん。この幻の寄席の限定DVDはいりませんか」

米沢 「いります!」

右京 「なら特命係補佐を誰かひとり限定にしなさい」

米沢 「ことりさんか真姫さんか……ことりさんです!」

ことり 「」ピイッ!?

ことり 「(ことりがメイドカフェでバイトしてるのナイショだよ!)」

ほのうみまきりんぱなにこのぞ 「?」

絵里は警察病院でこんな騒動があったのを知らないまま膝を抱えていた。

絵里 「(なぜあの方は私を殺そうとしたの)」

No.110 17/01/24 19:35
小説大好き 

希 「えりちおる?おるな。膝抱えておるな」

絵里 「なによ。裏切り者のんたん」

希は裏切り者と言われ傷つくがあだ名で呼ばれたことに複雑であることを察した。
彼女は出勤する前に警察病院に気を使い寄ったのだ。しかし穂乃果たちも来ていた。

穂乃果 「やれやれ。始末書を書こうと思ったら希ちゃんたら」

ことうみ 「偶然とはいえ穂乃果(ちゃん)の早起きが奇跡……」

ひどっ、と言う口をふたりに塞がれたまま様子見をした。

穂乃果 「」ハムハム

ことうみ 「指を甘噛みしない」

希 「ウチな。たしかにえりちを裏切ったんは悪く思うてる」

絵里 「だったらなんでよ!?あのアホでボケで間抜けでイヌみたいな高坂穂乃果のどこがいいのよ!!」

穂乃果 「ほのかいぬじゃ……」モガモガ モガモガ

ことうみ 「シーッ」

ふたりにまたも口を塞がれた穂乃果はまるでにこのように顔を赤くした。
希と絵里の話は続く。

絵里 「なにか聞こえなかった?」

希 「ううん(穂乃果ちゃんたちやな)。それよりえりち、今回の事件ひとりでやったん?前の時はメイドカフェ経営できなかったのに」

絵里 「あからさまに言うわね。ふん」

希 「えりち、ウチにだけ言うてくれへんかな」

じ〜ん、と絵里のなかに希の優しくあたたかい瞳や髪、頬、体温が自分を包むようであった。
しかし、あの方の声が絵里を闇のように覆う。

? 『絢瀬絵里、特命係補佐に復讐したくないか……。私が力を貸してやろう……』

絵里 「ごめん!ダメなの!」

穂乃果 「あの絵里ちゃんが震えてるよ!エアコンを利かさないと」ピッ!

とっさに穂乃果は備え付けられたエアコンのリモコンをいじり室内の温度は上がっていった。

絵里 「なんか暑くない?」

希 「ん?たしかに」

絵里 「暑いんだけど」

希 「リモコンは……ない?あれ?ないで」

リモコンは穂乃果の手にしっかり握られていた。
そこへやって来たのはキャリア候補のにこと鑑識課に戻るはずの真姫であった。
穂乃果たちは売店にいく際にリモコンを病室の前に落とした。

にこ 「絵里たら」

真姫 「素直じゃないから」

にこはリモコンを拾いながら中に入っていった。

No.111 17/01/24 20:20
小説大好き 

絵里 「にこ!?あなたが私をエアコンで殺すつもりだったの!?」

真姫 「ヴェェ!?にこちゃんなら」

希 「あついねん!?にこっち!」

にこ 「ちがうわよ!さっき入り口でリモコンは拾っただけ!真姫ちゃんは見たでしょ」

そうだった、とつぶやく真姫。絵里と希はあやうく肌着になる寸前だった。そこへ売店から戻ってきた穂乃果たち。

穂乃果 「希ちゃん絵里ちゃん?」

ことり 「ふたりとも病室で汗まみれ。まさか」ドキドキ

海未 「希を公然ワイセツワシワシ罪でタイホです!破廉恥です!」

希 「なんでそうなんねん!エアコンのせいで暑かってん!」

エアコン?と聞いて額から汗が滝のように落ちる穂乃果に皆が気づく。

ことうみまきにこのぞえり 「穂乃果(ちゃん)!?」

ごめん!、とうるうるさせる穂乃果を絵里は睨む睨み付けた。

絵里 「高坂穂乃果……」ゴゴゴ

海未 「殺さない程度なら見なかったことにします」

にこ 「同じく」

真姫 「鑑識の方でもごまかすから」

ことり 「小野田さんやお母さんにうまく伝えておくよ」

希以外に見捨てられた穂乃果はうるうるうるうると涙を流した。

希 「どないしたらええねん」

絵里 「……認められないわ。あなたみたいなのか特命係補佐の上司なんて!」ビシッ

ことうみまきにこのぞ 「そっち!?」

にこ 「と、とにかく絵里。あなたの背後にいるのは何者なの!」

絵里 「いきなり尋問!?」

真姫 「キャリアだからにこちゃん。悪いくせね」

穂乃果 「そうだよ!絵里ちゃんしゃべってよ」

切り替えが早い穂乃果であった。

絵里 「言うわけないでしょう!」

希 「えりち。あのなウチ特命係補佐に入ってみんなで一年間ちいさくて庶民的な事件を解決してん」

絵里 「みんなで?」

希 「犬や猫探しをしたり下着ドロの被害者に下着を届けたりみんなにワシワシして」

ほのことうみまきにこ 「公然ワイセツワシワシ罪だよ?」

希 「ウチの生き甲斐やねん!」

海未 「やはりタイホですか」

希 「と、とにかくみんなでこの一年間みんなで特命係補佐でほのぼのしててん」

絵里 「」ムッ

No.112 17/01/24 20:35
小説大好き 

希 「えりち、罪を償って特命係補佐でたのしくやらへん」

希の言葉はしみじみと絵里の胸に溶け込むようであった……。

穂乃果 「海未ちゃんと絵里ちゃんのムネ。絵里ちゃんの勝ち!」(^^)/

絵里 「え?」

海未 「なんですか。その判定は」

穂乃果 「絵里ちゃん。穂乃果に復讐したいならしていいよ。さあ……」

絵里の前に立つ穂乃果は無防備だった。まったくと言っていいくらいに気迫がなかった。
絵里の中に迷いが生じた。なぜ穂乃果のまわりには希たちがいるのか……。
凛と花陽は寮でイチャイチャしていた。

凛 「かよちん。ごはんア〜ン」

花陽 「りんちゃん。ラーメンあ〜ん」

ふたりはイチャイチャしすぎて絵里の存在を忘れていた。

絵里 「(凛と花陽はいいわね)」

りんぱな 「」ヒドイ!!

穂乃果は絵里に復讐の機会を与えたのだ。
絵里は凛と花陽より目の前の穂乃果を見つめた。

絵里 「くっ……」

瞬間、絵里たちがいる病室が突然爆発した!

右京 「しまった!穂乃果くん!」

亀山 「ちっくしょう!何者だ!」

相棒 「」ウワー

はたして彼女たちは無事なのか!?
伊丹たち捜査一課トリオも慌て来た。

No.113 17/01/25 06:36
小説大好き 

警察病院の一室が何者かの手により破壊された。
絵里!?
絵里ちゃん!?
穂乃果!
穂乃果ちゃん!?
叫び声が病院内に飛び交い右京たちも飛び込むように向かった。
穂乃果や絵里たちはどうなったのか……。

右京 「穂乃果くん」

亀山 「無事か」

穂乃果 「!?の、希ちゃんと絵里ちゃんが……」

海未 「穂乃果っ!?」

ことり 「穂乃果ちゃん!」

穂乃果は希と絵里に庇われていた。

穂乃果 「ふたりがあたしを庇ったんだ……」

希 「ウチには穂乃果ちゃんが必要なんや」

絵里 「な、なんであの方はここまで。私もいるのに……」

絵里は穂乃果を庇いながら病室には戦車の砲弾らしき鉄の塊が突き刺さっていたが爆発は意外なくらい小規模であった。
ニュースを見た凛と花陽も駆けつけた。

伊丹 「遅いぞ!お前ら」

凛 「みんなして絵里ちゃんのところにいくなんて聞いてないにゃ」

花陽 「絵里ちゃんたちは」

三浦 「さいわい警部たちは軽傷です」

真姫 「あたしたちも軽傷だったわ」

にこ 「この矢澤にこに挑むなんて一千万年早いわよ!!」

伊丹 「はっ」

穂乃果たちは別の警察病室に移されていて凛たちはまた駆けつけた。

凛 「穂乃果ちゃん」

穂乃果 「あ!凛ちゃん」

花陽 「心配したよ」

穂乃果 「希ちゃんと絵里ちゃんの海未ちゃんよりあるムネで助かったよ」

海未 「どういう意味ですか!さっきから何度も同じ話をして」

ことり 「ことりもあるよ」

海未 「なんの話ですか。真姫とにこは」

凛 「にこちゃんは捜査本部の立ち上げにゃ!真姫ちゃんは米沢さんと砲弾が無事かどうかわかるまでは病室内の鑑識。砲弾は一時自衛隊がみてるにゃ」

花陽 「いまの凛ちゃんカッコいい。塩おむすびなみだよ」

にこは捜査本部を立ち上げた。

にこ 「警察病院に砲弾が打ち込まれるなんてあってはならないこと。至急、捜査をお願いします」

伊丹 「わかってます警視正」

内村 「勝手なことを」

中園 「まあまあ、矢澤警視正のお手並み拝見です」

右京 「亀山くん。どう思います?」

亀山 「砲弾の出所をあらうべきですかね」

右京は頷いた。

No.114 17/01/26 06:38
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伊丹たちは捜査をした。しかしてっきり自衛隊か米軍から流れてきたと思ったらまたも破片の行き着いた先は音ノ木坂学院だった。
そして……。

伊丹 「カメ!なんでお前がいるんだ」

亀山 「右京さんと米沢さんの鑑識からだよ」

右京 「やはりここにたどり着きますか」

相棒 「」

実は砲弾は先端部分だけは金属で他はすべて張りぼて、火薬類は意外にもごく少量だった。

右京 「出所はやはりここアイドル部のようですかね」

伊丹 「矢澤警視正がもといたアイドル部か」

学院内で火薬を使う部は限られるはずだが、アイドル部からというのも少々意外だった。

海未 「右京さん亀山さん早いです」

伊丹 「オレたちもいるぞ」

海未 「なにかわかりましたか」

伊丹 「矢澤警視正みたくスルーすんじゃねえ」

矢澤 「」☆≡(>。<)

真姫 「にこちゃん風邪?」

捜査本部にいるにこは豪華な弁当にありついていた。あとでこころたちにも分けてあげようとすでに三つ手に入れていた。

真姫 「優しいんだけどセコい……」

にこ 「ぬわんでよ」

右京たちは部室を捜索した。しかしにこがいないアイドル部はいささかカビが生えたようにすさんでいた。

亀山 「ここに矢澤警視正、いやちびっこがいたのか」

伊丹 「ちびっこいうな」

海未 「なにもありませんね」

ことり 「使いふるされた衣装とかセットとか」

たいした手がかりがあるようにも思えなかった。

No.115 17/01/31 15:37
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右京や亀山、伊丹に海未たちが部室を手当たりしだいに捜査をしていた頃、絵里は警察病院の部屋を変えてもらったが安心はできなかった。

絵里 「なぜあの方は私を殺そうとしたのかしら」

穂乃果 「ふむふむ、あの方とはいつどこで出会ったのかな」

絵里 「そうね。ロシアでおばあさまの肩をようやく肩叩きをした頃くらい……て高坂穂乃果!なぜここに?」

凛 「りんもいるにゃ」

花陽 「おなじく小泉花陽もいます」

ほのりんぱな 「我らパンラーメンライス!」

絵里 「ふん」

希 「またえりちがすねてもうたやん」

穂乃果 「とにかくわかったのはロシアで罪を償い終えた後にあの方なる人物と接触したと」メモメモ

絵里 「なぜそれを!?知ってるの」

希 「えりち、自分でしゃべってたやん」

カア、と顔を真っ赤にする絢瀬絵里だった。希が彼女を慰める。
ワシワシMAX、と!!

絵里 「警察につき出すわよ!!」

凛 「だから警察病院だにゃ」

花陽 「何回おなじことをやればいいんだか」

絵里 「黙りなさいラーメンライス!」

りんぱな 「芸人じゃないです。これでも警官です」

穂乃果 「絵里ちゃん絵里ちゃん」

絵里 「気安く名前で呼ばないで」

穂乃果 「じゃあ……!ついてないポンコツ?」

ゴチン!、と絵里が拳を振り上げ慌て希が止めた。

希 「落ち着きやえりち!」

絵里「誰がついてないポンコツ女よ!!」

穂乃果 「いたいよ!女は言ってないし」

絵里 「ハアハア!復讐してやるわよ」

穂乃果 「それはともかくあの方は誰なの?」

拳骨をしたにも関わらず穂乃果はマイペースだった。凛たちは思う。穂乃果ちゃんは打たれ強い、と。

穂乃果 「やっぱりいたいよ」(/≧◇≦\)

絵里 「あとから効くの?」

希 「それはともかくあの方は誰?教えてえな」

絵里 「だから知らないわよ!押収されたケータイに連絡が一方的に入ってきたんだし」

穂乃果 「たしかに着信履歴はあった。だけど時間はまちまちだった」

絵里 「いちおう捜査をしたのね」

穂乃果は米沢、右京と共に押収したケータイを調べたが、着信履歴だけでは特定はむずかしかった。

No.116 17/02/01 12:50
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穂乃果 「さあ絵里ちゃん。あの方というのは誰なの?」

希 「えりち」

絵里 「……」

凛 「ち、……遅刻」

花陽 「くじ引き」

希 「金星」

穂乃果 「胃薬」

絵里 「なにしりとりしてんのよ!」ムカムカ!

穂乃果 「絵里ちゃんの番だよ」キョトン

絵里 「空腹」グウウ〜!!

ほのりんぱなのぞ 「!?」

絵里 「」カアア

海未 「」ゴチン!ゴチン!ゴチン!ゴチン!

ほのりんぱなのぞ 「」(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)イタイ!!!!

海未 「なにやってるんですか!!」

ことり 「お昼時だから来てみればだよ」

穂乃果 「いたい」

海未 「いたく叩いたから当然です」

ことり 「」ヨシヨシ

穂乃果 「//////」テレテレ

絵里 「しゃべらないわよ」

海未 「え〜と、絢瀬・ポンコッチ・絵里さんだったかしら」

絵里 「そんなミドルネームはやめて!絢瀬絵里!えり!!」

海未 「なら話してください」

しかたなく絵里は話した。
ロシアで実の祖母の肩叩きを終えた頃には絵里はロシアの極寒の大地で途方に暮れていた……。
絵里はそばにある携帯に気づいた。

絵里(回想) 「(忘れ物かしら)」

そう思った時に携帯から着信音が鳴り思わず取り答えたのだった。

絵里 「もしもし?」

? 「フフフ、高坂穂乃果により罪人になった気分はどうだね。絢瀬絵里」

絵里 「あ、あなたは誰よ」

? 「私のことより高坂穂乃果に復讐をしてみないか。日本にくれば復讐の機会を与えよう」

それから絵里は再び日本に戻り秋葉原で新たなアジトを構えて穂乃果への復讐の機会を求めていまに至ったという。

希 「つまりはなんもわからん相手の言いなりになったんやな」

絵里 「メイドカフェの売り上げはあがったのよ」

ことり 「でも相手があの伊丹刑事が常連とは」

穂乃果 「ほのかかからイタミンを取るのも復讐だったんだ!!」

絵里 「そこは偶然よ!!」

花陽 「むしろ穂乃果ちゃんから伊丹刑事を取ればよかったのに」

凛 「伊丹刑事か。捜一の鑑だにゃ」

海未 「」ムッ

No.117 17/02/01 13:55
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絵里 「とにかくあたしが知ってるのは携帯と秋葉原のメイドカフェを与えられたことよ」

穂乃果 「あのね絵里ちゃん」

絵里 「なに」

穂乃果 「知らないひとについていっちゃダメだよ?」

絵里 「」キョトン

海未 「小学生ではありませんよ絵里は。むしろ凛に花陽ついでにこは小学生に見えてもふしぎではありませんが」

にこ 「くおら!!誰が小学生よ!!」

りんぱな 「そんなに若作りはしてません!!」

ことり 「否定するのそこ!?」

穂乃果 「」ペチペチ ニコ

にこ 「?」

穂乃果 「警視正が小学生とは失礼しました」

にこ 「そこ!?」

真姫 「見に来てみればなにをやってるのよ」

絵里 「高坂穂乃果とゆかいな仲間たちがそろったわね」

穂乃果 「小人はにこちゃんくらいだよ」

にこ 「白雪姫と七人の小人じゃないの」

真姫 「まあまあ。海未、なにかわかった?」

海未 「いえアイドル部部室にはたいした手がかりはありませんでした。杉下さんたちはいまも手がかりを探しています」

穂乃果 「にこちゃんたちの学校か……」

穂乃果は神妙な表情をしていた。

にこ 「穂乃果のことだからなにかボケると思えば」

凛 「目の前ににこちゃん警視正がいるからにゃ?」

花陽 「絵里ちゃんがゴハンを食べたがっているから?」

絵里 「なんでよ」

そこへ看護師がやってきて絵里に病院食を配膳した。

看護師 「絢瀬さん今日のお昼です」

絵里 「ありがとうございます」ペコリ

看護師 「失礼します」

穂乃果 「凛ちゃんたちみんな味見して」

ことうみまきりんぱなにこのぞ 「いただきます!」ガチャガチャ!ムシャムシャ!

にこ 「なかなか」

真姫 「これが警察病院の食事ね」

絵里 「こら〜!」

凛 「美味にゃ」

花陽 「ゴハンは玄米ですか」

ことり 「穂乃果ちゃん?」

海未 「うっ……!?」

希 「あかんで。これは!?」

途端に海未たちの顔が真っ青になった。みな一斉に叫んだ。

ことうみまきりんぱなにこのぞ 「トイレ〜!!!」

絵里 「な、なに?」

穂乃果 「ワナだったんだ」

No.118 17/02/01 16:21
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穂乃果はひらめいた!
ヒラメがいたわけではない!

穂乃果 「いまの看護師さんが絵里ちゃんのいうあの方だったかも!海未ちゃんたち!」

ことうみまきりんぱなにこのぞ 「むり!」

絵里 「食べられなくてよかったのか悪かったのか」

穂乃果 「追うよ!絵里ちゃん」

絵里 「え?あたし容疑者なのに」

穂乃果 「いくよ」テツナギ!

絵里 「//////」カアッ

穂乃果 「看護師さん待て!」

絵里 「あ、あなたがあの方なの!?」

看護師 「ヤバイ!」

看護師は白衣を脱ぎ捨て警察病院から抜け出した。しかしその前にやってきたのは名(迷)コンビの亀山と伊丹だった!

亀山 「どうした!」

穂乃果 「絵里ちゃんの言う黒幕ぽいんだよ!そいつ!捕まえてイタミン!亀山さん!」

伊丹 「イタミン言うな!」

ふたりは看護師の前に立ちはだかった!ふたりは捜査一課では名を馳せるくらい運動能力があった!

伊丹 「亀山!逃がすなよ」

亀山 「お前こそな!」

? 「コイツら!しかし我らを甘く見るな!」

瞬間、ふたりの前にいきなりなにかが爆発し穂乃果たち共に煙が覆った!!

穂乃果 「なに!?」

? 「アハハ!我々の名はA-RIZEとでも名乗っておこう!」

亀山 「なに?ヘリコプター」

伊丹 「至急、航空警察だ!!」

右京 「連絡はしましたがまずむりでしょう」

三浦 「しかしヘリコプターだから飛べる距離は限られます」

相棒 「」

芹沢 「あ!あれは」

A-RIZEと名乗る人物に絵里は捕らえられていた。

絵里 「え?」

A-RIZE 「コイツは人質にもらってゆく!」

ヘリコプターは海未たちがトイレにこもっているなか音を立てて空の彼方に消えていった。

穂乃果 「絵里ちゃ〜ん!!」

右京 「人質を取るなんて卑怯な」

亀山 「くそ」

伊丹 「オレの絵里さんが……」

三浦 「懲りませんね。伊丹さん」

海未たちはトイレに座りながら悔しがっていました。

No.119 17/02/01 19:15
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ほどなくして特命係補佐に海未から一報が届いた。

海未 「たいへんです!奥多摩たま……タマタマいえ奥多摩の方でヘリが墜落した模様です!絵里を誘拐した一味のようです」

穂乃果 「なんだって!?海未ちゃんもう七回くらい!」

海未 「なんで七回も言うんですか。タマタマ……はいい間違いです!ハレンチです//////」

結局、七回もタマタマ言うのを繰り返された。

海未 「/////」カアッ

海未 「すぐに検問を開始したようですが」

穂乃果 「むりだよ。犯人は絵里ちゃんを連れて逃げたよ」

穂乃果の表情には珍しく真剣味が見られた。ことりは真剣な彼女に見とれた。凛はカップ麺を口にした。花陽はご飯を口にした。

凛 「熱いにゃ」

花陽 「ほくほく」

にこと真姫は顔を見合わせながら吐息をついた。

まきにこ 「」ハア

希はスピリチュアルで絵里の居場所を特定しようとしたがわからなかった。

希 「あかん。わからへん」

その頃、絵里はあるトラックのコンテナに閉じ込められていた。目隠しをされ縛られていた。

絵里 「いったいあたしをどうするつもり」

?A 「人質だと言っただろう」

?B 「役にたたないわけではないからな」

?C 「人質としての役割は果たしてもらうわ」

絵里 「あなたたち!?あの方なの?さ、三人?」

ツバサ 「我々はA-RIZEだ」

英玲奈 「貴様にメイドカフェと高坂穂乃果への復讐の機会を与えてやったのに」

あんじゅ 「失敗するとはね。うふふ」

絵里はガクッと首を垂れた。自分は利用されたのだ。
しかし彼女たちの目的はわからない。
希……、と数少ないいまだに心の内では信じていた彼女の名を呼んだ。
掌には穂乃果に握られた感触がわずかに残っていた。

No.120 17/02/02 17:21
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絵里が閉じ込められた一室は電気を消され真っ暗になった。

絵里 「いやあ〜!?暗いの!せまいの!こわいの!!」

A-RIZE 「めんどくさい人質だな」ポチッ

絵里 「」ウルウル シクシク

その頃、穂乃果たちは絵里を連れ去ったA-RIZEと名乗る組織かグループを捜査していた。
今回の捜査にはあの杉下右京と亀山薫、そして現在の相棒と頼もしい面々が加わり海未は憧れの瞳で見ていた。

穂乃果 「海未ちゃんたら、ほのかに惚れたらいけないよ」テレテレ

海未 「ちがいますよ!なんで私があなたに惚れるんですか」ムカッ

ことり 「捜査一課の落ちこぼれには負けないよ!」

うみかめ 「誰が落ちこぼれです(だ)!!」

凛 「だけどA-RIZEという犯罪組織はないにゃ」

花陽 「新たにつくられた組織かグループと思うよ」

にこ 「あんなぽんこつな絵里を人質に取るなんて」

真姫 「A-RIZEと絵里が乗ってたヘリコプターの残骸からはなんの痕跡もなかったわ」

希 「えりち」

穂乃果 「希ちゃんごめんね。絵里ちゃんのこと」

希 「しかたないねん。穂乃果ちゃんに恨みを持ってたからな。そこをつけこまれたんや」

希を見てるとまるで関西の女刑事のようである。とてもかつて穂乃果を嵌めようとした以前の様子はなかった。

右京 「A-RIZE、手がかりがありませんね」

亀山 「A-RIZE。どこかで見たような」

にこ 「」ドキッ!

亀山 「そこのちびっこ警視正がいたアイドル部の部室にA-RIZEというアイドルグループの名前があったような」

にこ 「な!?なに言ってるのあなた!!」

ほの右京 「それだよ(です)」

穂乃果と右京を先頭に警視庁を出る面々を追うにこは慌てた。
にこのいつにない焦りを見せた真姫は言う。

真姫 「なにがあったのにこちゃん」

にこ 「あわあわ」

再び音ノ木坂学院にやってきた一同はアイドル関係の資料を探した。

凛 「これはちがうにゃ」

花陽 「ご当地アイドルのお米キャンペーンまであるです」

真姫 「このふたりがいままで役に立ったのが見たことないような」

りんぱな 「ひどい」

No.121 17/02/03 07:34
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再びアイドル部部室を捜索する特命係補佐と右京たち。
するとA-RIZEのグッズがあちこちから出てきた。

亀山 「くおら!警視正、お前は犯罪組織と関係あるのか」

にこ 「ないわよ!A-RIZEはスクールアイドルだし決めつけはよくないわよ」

亀山 「スクールアイドルだと?」

伊丹 「スクールアイドルを知らねえのか。バカ亀」
亀山 「おめえはしってんのかよ」

伊丹 「スクールアイドルはスクールアイドルだ」

にこ 「スクールアイドルというのは学校から派生したアイドルよ。学校や地元を盛り上げたりして入学希望者やファンを増やすの」

凛 「でもにこちゃんがいたときは誰も来ず」

花陽 「いまでは部室は誰もいない」

真姫 「言葉がないわ」

にこ 「しかたないでしょう!警察官採用試験あったし警視正になるまで時間かかったし」

ことり 「スピード出世しすぎだよ」

海未 「きっとなにかよくないことありますよ」

希 「海未ちゃんそれあたしのせりふ」

にこ 「A-RIZEは綺羅ツバサ、統堂英玲奈、優木あんじゅの三人で構成されてUTX学園にいるはずよ」

穂乃果 「なるほど」

右京 「ここから先は特命係補佐にまかしますか。亀山くんたちはボクについてきてください」

亀山 「なんでですか?」

相棒 「」

右京 「彼女たちに任せましょう」

微笑みながら右京は亀山や相棒を引き連れ部室からでていった。
穂乃果はA-RIZEグッズの三人を見つめた。

穂乃果 「にこちゃん、凛ちゃん、海未ちゃんよりスタイルいいね

うみりんにこ 「なんですか!それ!ひどい」

No.122 17/02/04 07:27
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穂乃果たちはA-RIZEがいると思われるUTX学園の前にいた。

凛 「大きい校舎にゃ」

花陽 「ごはん何繕分でしょう」

真姫 「ごはんの匂いする?」

穂乃果たちは警察手帳を見せて中に入った。

穂乃果 「失礼するよ」

海未 「広いです」

ことり 「どうみても犯罪者がいるようには見えないよ?」

にこ 「あたりまえでしょう!スクールアイドルが犯罪をするわけないでしょう!!」

そこへ現れたのはUTX学園のスクールアイドルのA-RIZEそのひとたちである。
ツバサ 「警察の方がなにかご用ですか」

穂乃果 「特命係補佐の高坂穂乃果とその他大勢です」

七人 「大勢呼ばわりしないで!」

英玲奈 「ここではなんだからカフェテリアにでもどうぞ」

カフェテリアに招かれ凛と花陽は食べ放題を満喫していた。

りんぱな 「美味しい!」バクバク バクバク

穂乃果 「このふたりのことは気にしないでいいから」

A-RIZE 「気になる」

凛 「魚は苦手にゃ」

花陽 「凛ちゃんは魚そのものは苦手だけど中身は食べれると言いたいそうです」

穂乃果 「ところでこの人、絢瀬絵里をご存じでしょうか」

あんじゅ 「さあ?」

英玲奈 「同じく」

ツバサ 「その人がどうかしましたか」

穂乃果 「実はある犯罪グループに誘拐されいま人質になっています。そのグループの名がA-RIZEというのです」

にこ 「偶然ですよね!」

A-RIZE 「ええ、偶然と思います」

花陽 「まあスクールアイドルですからね。ただの」

A-RIZE 「」ムッ

ぱなにこ 「とりあえずサインはいただけますか」

A-RIZE 「ええ。いいわよ(さらっとムカつく)」

サインをいただき花陽とにこはしあわせだった。
穂乃果は言う。

穂乃果 「校内をみせてもらっていいかな」

ツバサ 「ええ、どうぞ。ご自由に」

希 「えりち」

不安に襲われる希はいつものスピリチュアルが働かず顔が青かった。
校内を見回る穂乃果たち。

No.123 17/02/04 12:22
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穂乃果 「えりちゃ〜ん」

海未 「絵里」

ことり 「えりちゃ〜ん」

凛 「えりちゃ〜ん」

花陽 「えりちゃ〜ん」

にこ 「でてきなさい絵里」

真姫 「絵里。……ていうか人質に取られてたし無理なんじゃない」

希 「えりち〜!えりち〜!」

絵里は自分を呼ぶ声にしくしく涙を流しながら気づいた。

絵里 「希っ!?それに高坂穂乃果……!」

絵里 「」タスケテ!

凛 「かよちん?」

花陽 「花陽はここにいます凛ちゃん」

凛 「気のせいかにゃ」

絵里は思った。
希以外はまともな集まりではないことに。しかしいまを逃すと助からないないもしれない。

絵里 「」タスケテ!

穂乃果 「ん?どこかからか絵里ちゃんの声がしたような」

海未 「そうでしょうか」

ことり 「でもいるとしてもどこに?」

八人は校内中を探したがまったく絵里はいなかった。

ツバサ 「満足なさいましたか?」

英玲奈 「やれやれ。我々は忙しいんだ」

あんじゅ 「これからPVの撮影だし」

穂乃果 「え?」

ツバサ 「PVの撮影」

穂乃果 「え……ええ、AVの撮影っ!?」

海未 「はれんちです!」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\)

絵里「なにか音がしたような?」

穂乃果 「では我々はこれで失礼します」

穂乃果たちは絵里が近くにいたのにさえ気づかず去っていった。
ツバサたちは妖しい笑みを浮かべた。

ツバサ 「危なかった」

英玲奈 「あれが噂の特命係補佐か」

あんじゅ 「侮れないわ」

三人は絵里のもとに向かった。絵里はクマの着ぐるみをつけられて頭がようやく外された。

絵里 「なにするのよ!クマの着ぐるみを着せるなんて」

ツバサ 「なに、ちょっとしたごまかしだ」

英玲奈 「特命係補佐はキミの代わりに私たちが倒そう」

あんじゅ 「だけどその時はあなたの命がなくなるかもよ」

A-RIZEの笑みに海未はうるうるしくしくと涙を流した。
なぜ希たちは気づかなかったのか。

穂乃果 「クマの着ぐるみあったね」

希 「う〜ん」

No.124 17/02/04 17:21
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三人が出ていくなか絵里は口に猿ぐつわをされたがよく見ると窓は頭ひとつ空いていてそこに頭を突っ込んだ。

絵里 「」ンーンー タスケテ!

絵里 「(ダメだわ。口に猿ぐつわをさせられているし。あれは希に高坂穂乃果たち!!なんとかしないと)」

穂乃果たちは玄関を出るとこらしかった。

穂乃果 「いなかったね絵里ちゃん」

希 「ウチのスピリチュアルもなにか伝えたいらしいんやけど。ん?雨のカード?」

花陽 「晴れてますよ」

凛 「雨なんて降るわけないにゃ」

絵里は頭を捻り思いついた!声は出せないが鼻水を落とせばあの高坂穂乃でも気づくはずだと。

絵里 「(格好悪いけど背に腹は変えられないわ)」

絵里は鼻水をゆっくり早くあせりながらもゆっくり下に垂らした。
この間おおよそ三分。三分経ち鼻水が八人のなかの誰かに落ちた。

凛 「にゃ?雨にゃ。けどベトベトにゃあ。なにこれ?」

真姫 「どれ見せてみなさい。粘液かしら?鼻水?まさかね。あとで鑑識で見てあげるわ」

絵里 「(よし!真姫えらいわ。鼻水が……)」

絵里の鼻水が雨のように穂乃果たち限定にぼたぼたと落ちてきた。

穂乃果 「うわ!?雨だよ」

希 「ウチのスピリチュアルがあたったんかいな」

海未 「帰りますよ」

A-RIZEは特命係補佐が帰ったことに怪しい笑みを浮かべた。
真姫は鑑識に絵里の鼻水とは知らないままかつての上司米沢と共に調べた。

米沢 「なるほど。星空さんたちの頭の上にこれが」

真姫 「とにかく調べるわ」

穂乃果たちは特命係補佐に戻り手がかりを得られないことに落胆した。

ことり 「いなかったね絵里ちゃん」

ぱなにこ 「A-RIZEのサイン♪♪」

海未 「ミーハーですね」

真姫が鑑識から戻ってきた。

真姫 「聞いて!さっきの粘液は女性の鼻水だとわかったわ!」

ほのことうみりんぱなのぞ 「」イヤー!?

真姫 「だけどもしこの鼻水が絵里のと仮定したら」

希 「えりちはUTX学園におるんや」

花陽 「鼻水を落とさなくてもいいのに」

にこ 「他にSOSを送れないわけ」

穂乃果 「今ごろは絵里ちゃんは鼻水を垂らしている。いくよ」

No.125 17/02/05 09:58
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ツバサ 「おとなしくしてたか」

英玲奈 「窓が開いてるぞ!」

あんじゅ 「まさか仲間に連絡したのか」サルグツワ トル!

絵里 「ぷはっ!!」

ツバサ 「よだれだらけだな」フキフキ

英玲奈 「鼻をかめ」ティッシュ

絵里 「(どこか抜けてるみたいね。あたしみたいに)」

あんじゅ 「しかしコイツがなにか連絡をしたとすると危ないわね」

そこに再び受付から連絡が入る。

受付 『特命係補佐という方たちが再びお会いしたいと』

ツバサ 「わかった」

絵里 「(希、高坂穂乃果……)」

ツバサたちは去り絵里はホッとするかどうかは希やあの穂乃果しだいだ。
穂乃果は再びA-RIZEに面会した。

穂乃果 「よろしいでしょうか」

ツバサ 「ええ」ニコッ

希 「えりちを返せ!真姫ちゃんに似た棒読み!!」

まきえれ 「」オイ

英玲奈 「誰が棒読みだ!!」

凛 「かよちん!おいかけっこするにゃあ

花陽 「うん」

海未 「待ちなさい!!」

あんじゅ 「あ!待ちなさいてば!」

絵里は希たちが来るが不安になった。

凛 「」マツニャ!

花陽 「」リンチャン オニ!

海未 「」マチナサイ

りんぱな 「」ホンモノノオニ!!

海未 「誰がですが!!」

あんじゅ 「(まずいわ!?このままでは)」

絵里 「」タスケテ!

りんぱな 「」ン?

海未 「捕まえましたよ!」

花陽 「待つです!ここからなにか声がします」

凛 「聞こえないよ?」

絵里 「助けて!」

海未 「絵里の声が!?けど開かないわ!押しても引いても!!」

凛 「海未ちゃんのバカ力でも?」

花陽 「これ横開きですね。カギは?」

あんじゅ 「これよ。どうぞ」

花陽はカギを開けると中には絵里がいた。
しまった、と思うあんじゅは逃げ出した。

絵里 「脳筋ふたりに堅物に助けられるなんて!?」

海未 「誰が堅物ですか!!」

海未の叫ぶ声に穂乃果たちは駆けつけた!

穂乃果 「絵里ちゃん」

希 「えりち!」

絵里 「こわかった!」

絵里ははじめて希や穂乃果の存在に涙を流した。

No.126 17/02/05 13:47
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A-RIZE 「バレてしまったようだな」

絵里 「希!穂乃果、アイツらがあの方だったのよ!」

ほのことうみまきりんぱなにこのぞ 「」エエー

穂乃果 「あの方というのに三人だったとは」

絵里 「驚くのはそこ!?」

海未 「同感ですね」

ツバサ 「そこにいるポンコツを人質に取り我々の目的を遂行しようとしたが」

英玲奈 「失態だな」

あんじゅ 「いったい誰のせい!?」

ツバえれ 「お前だ!カギを渡したから!」

花陽 「なんかようやく役に立てました」

凛 「えらいにゃ!」

ツバサ 「逃げるが勝ちだ!勝ちだ」

煙幕を目の前にやられ穂乃果たちは逃げる三人を追いかけるが行方を見失ったかに見えた。

穂乃果 「この音は」

真姫 「ヘリコプター」

にこ 「もしもし航空警察!UTX学園の上空にいるヘリコプターを追って!」📱

にこは携帯で素早く連絡した。

穂乃果 「おお!?にこちゃんにしてはスゴい」

穂乃果たちは屋上に向かった。ヘリコプターのローターが彼女たちを襲う。

ことり 「」キャー

ツバサ 「さらばだ!特命係補佐の愉快な諸君たち」

英玲奈 「だが我々は高坂穂乃果と特命係補佐を倒してみせる」

あんじゅ 「それまでお元気でね」(^з^)-☆

穂乃果 「く。酔っぱらった海未ちゃんみたいに投げキッスを!?」

A-RIZE 「」エエッ!?

海未 「してませんよ!」

瞬間、A-RIZEの三人は飛び立つ瞬間のヘリコプターから落ちてしまった。

にこ 「確保!!」

ことうみまきりんぱな 「」オオー!!

A-RIZE 「」イタイイタイ

穂乃果 「絵里ちゃん監禁罪、絵里ちゃん着ぐるみ着せた可愛い罪その他諸々の容疑でタイホだよ!」

海未 「もっといろいろな罪があるはずですが」

こうしてA-RIZEは逮捕された。彼女たちはこれから裁判を行い罪を裁かれ刑務所に向かうのだった。

ツバサ 「おぼえていろ高坂穂乃果」

穂乃果 「ほ、ほのかなにか悪いことした?」

後に捜査一課がA-RIZEを調べたが彼女たちは動機からなにまですべて黙秘した。
謎が深まるだけだった。

No.127 17/02/06 11:37
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こうして事件はいちおうの解決を見せた。
伊丹は絵里に手錠をかけることに涙し彼女に思いを伝えた。

伊丹 「絵里さんが罪を償うのを待っています」

絵里 「(顔がコワイのよ)」

希 「えりち、ウチはいつまでも待ってるさかい」

絵里 「希……」

穂乃果 「ほのかは?」

絵里 「……いちおう礼は言っておくわ。鼻水を垂らした甲斐はあったしありがとう……」プイ

穂乃果 「絵里ちゃん。もう悪いことしちゃダメだよ。いつでも特命係補佐にきてね」

海未は思う。
穂乃果が何故かすべての原因に思えてならない、と。

凛 「今回は鬼ごっこのおかげで活躍したにゃ」

花陽 「面目躍如です」

真姫 「鼻水を鑑識するなんて……イミワカンナイ」

にこ 「まあまあこれであたしと真姫ちゃんはエリートコースよ」

ことり 「内村さんたちがそんな都合いいことするかな」ポツリ

ことりの言葉は当たっていなくもなかった。
警視庁から連行される絵里にA-RIZEの面々。しかし、A-RIZEは刑務所に到着する前になんと脱走したのだった!

穂乃果 「なんだって!!脱走」

海未 「なにやってるんですか。現場は」

現場はてんやわんやしていた。穂乃果たちも脱走現場付近を捜索したが手がかりはなかった。

米沢 「なにひとつ足跡はありません」

凛 「目撃者もいないにゃんて」

絵里は刑務所を見上げた。

絵里 「希、穂乃果……」

少しだけ涙が出そうになるが堪えた。
穂乃果たちはA-RIZEを探したがやはり見つからなかった。
その頃、にこと真姫は内村と中園の前に呼ばれた。そこでにこは裏切られるのだった。

内村 「A-RIZEを逮捕したことは功績に値するが、逃げられたのはいたい」

中園 「とんだ失態だな」

にこ 「それは現場の責任では!!」

内村 「申し訳ないが矢澤くんと西木野くんの話はなかったことにする」

中園 「これが辞令だ」

辞令を見てふたりは驚くくらいに目を開けた。

辞令

矢澤にこ警視正、西木野真姫両二名は特命係補佐に転属を命じる。

にこ 「な!?ぬわんでよ!!」

真姫 「はあ」

真姫はどことなく諦めの嘆息が出ていた。

No.128 17/02/06 12:22
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伊丹たちや角田は矢澤警視正の辞令に驚いた。

伊丹 「なぜ警視正が特命係補佐に」

三浦 「聞いたところによるとA-RIZEの逃亡が原因のようです」

芹澤 「うむ」

角田 「ちょっとのぞいてくるわ」

特命係補佐は特命係の隣にあり角田は時々、特命係や補佐に顔を出しているのだ。

角田 「おお!?警視正と西木野くんがいる」

真姫 「(これはこれで居心地いいのよね)」ズズ…

にこ 「ぬわんでよ!あたしがなにをしたのよ」

ことり 「まあまあ落ち着いて」

凛 「穂むらの和菓子もあるよ」

花陽 「米煎餅も」

にこ 「キャリアコースを最短でたどり着くはずだったのに!警視総監になるにこにーなのに」

海未 「にこにー?」

穂乃果 「警視総監になってどうするつもりだったの?」

にこ 「この特命係補佐をつぶすのよ!あ……」

海未 「少し同意はしますがそれは職権乱用。権力の暴力では?」

にこ 「」

凛 「ひどいにゃ」

花陽 「まったくです」

穂乃果 「にこちゃんはここがたのしくない?」

にこ 「子どもみたいに聞かないでよ!」ジタバタ

にこがじたばたする姿を角田たちは面白そうに見つめていた。
こうして特命係補佐に八人と揃い後に絵里が加わるがそれは別のお話。

海未 「そういえば特命係補佐の謎が解けるはずではなかったですか?」

穂乃果 「わすれてた」

ことり 「補佐。この言葉の意味はいったい」

真姫 「イミワカンナイ。わかるけど。言葉の意味としては」

凛 「はたして」

花陽 「どうするどうなる」

穂乃果 「特命係補佐」

A-RIZEは闇に隠れていた。いつか復活の機会をうかがい高坂穂乃果と特命係補佐を壊滅させるのだ、と。

ツバサ 「あまくみるなよ我々を」

英玲奈 「高坂穂乃果」

あんじゅ 「引っ越し祝いを持っていくわね」

あんじゅが向かったのは穂むらだった。

あんじゅ 「すみません。引っ越し祝いにきました」

雪穂 「は〜い」

雪穂はまた新しいメイドカフェが出来たの気づいた。ちなみにあんこを抜いていたのはA-RIZEであるが気づかなかった。

No.129 17/02/07 12:56
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そこへ亀山が特命係補佐に顔を出した。

亀山 「おお!?ちびっこの警視正がなんてここにいるんだ」

にこ 「左遷されたのよ!!文句ある」

ほのことうみりんぱなのぞ 「」マア イロイロ アッテ

亀山 「すまねえな。高坂警部、あまり役に立てなくて」

穂乃果 「そんなことないよ!さすが海未ちゃんの先輩だよ!」

海未 「美和子さんとしあわせになってクダサイ……」

亀山 「後半が心こもっていないがまあいいか」

海未 「」グサッ!

真姫 「これからどちらに」

亀山 「右京さんたちに挨拶して美和子とぶらりするわ」

穂乃果 「御幸せに」

ことり 「穂乃果ちゃんが漢字を使ってる!?」チュン!?

穂乃果 「つかえるよ!」

亀山 「アハハ、くれぐれも特命係補佐をつぶされないようにしろよ。またな」

ほのことうみまきりんぱなにこのぞ 「格好いい」
海未 「私も亀山先輩を見習わないと!」

にこ 「」ムッ

真姫 「はたしてこれからどうなるのかしら」

凛 「特命係補佐になにか危機があるかにゃ?」

花陽 「内村さんや中園さんはなにかと権力をかざしますから」

ことり 「いざという時は小野田さんやお母さんが守るよ」

ネタバレをする南ことりである。かわいい顔と声を備え持つヒロインである。がおそろしい。

にこ 「はあ」

穂乃果 「にこちゃんひとついい?」

にこ 「なによ」

穂乃果 「いずれ絵里ちゃんも仲間になるよ。だからたのしく秋葉原と音ノ木坂の平和を守ろう」

にこ 「意味わかんない」

真姫 「あたしの真似しないで!」

穂乃果 「とにかくこれだけ穂乃果の相棒がいたら向かうところ敵なしだよ!」

ことうみまきりんぱなにこのぞ 「(すごい自信)」

しかしこれが新たなる章のはじまりであった。
特命係補佐を新たに襲う危機!?
密かに特命係補を守る杉下右京、対立するのか小野田!?
走る海未!飛ぶことり!
秋葉原を疾走する凛!
秋葉原の食堂をはしごしながら捜査する花陽!
過去の資料を見たにこの驚愕!?
真姫は三浦と米沢にモテる毎日!
スピリチュアル希!
特命係補佐に配属された絵里!
がんばる穂乃果!
次回より新章突入!!

No.130 17/02/08 20:54
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あれから一年、絵里は故郷に近い網走刑務所で罪を償いようやく出所した。
しかしA-RIZEの行方は未だ行方知れずであり特命係補佐はふたたび暇をしていた。

絵里 「やっと東京に帰ってきたわ」

米沢 「へい!そこのお姉ちゃん。オレと鑑識しない」

絵里 「しないわよ!あ!」

米沢 「あ!え……と以前にナンパしようとした柳瀬川絵里!?」

絵里 「絢瀬絵里ね」

米沢 「高坂警部の復讐で捕まり助けられ刑務所から出てきたんですね。ご苦労さまです」

絵里 「遠回しにポンコツ呼ばわり?ていうかなんであたしが網走なのよ!」

まあまあ、と米沢守になだめられ彼に特命係補佐に案内された。
特命係補佐はいつものように平和な朝を迎えていた。

にこ 「こら〜!仕事しなさい」

穂乃果 「お茶」

海未 「はいはい」

ことり 「今日はチーズケーキだよ」

りんぱな 「わ〜い」

真姫 「憩いの場になり果ててるわね」

希 「キターッ!」

ほのことうみまきりんぱなにこ 「な、なに?」

希 「ウチのスピリチュアルが伝えとる!いまから特命係補佐をたずねる人がくる!」

絵里 「」

米沢 「皆さん。皆さんのお知り合いの方が来ましたよ」

ほのことうみまきりんぱなにこ 「米沢さん!?」

絵里 「あたしよ!!」

穂乃果 「え……と綾瀬市絵里ちゃん?」

希 「エリツィン!」

海未 「」

希 「じゃなくてえりち!」

穂乃果と希はワシワシしながら彼女に抱きついた!

ほののぞ 「えりちゃん!えりち!!」ワシワシ ワシワシ ワシワシ ワシワシ

絵里 「」キャー

海未 「」ゴチンゴチン!!

ほののぞ 「」(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)

絵里 「はあはあ。希はともかく穂乃果までなにやってるのよ。警察呼ぶわよ」

ことり 「ここは警視庁だよ?」

特命係補佐の面々そして特命係からのぞく右京、角田たち組織犯罪対策課までが一瞬静まり返った。

にこ 「誰かなんか言いなさいよ」

真姫 「」シーン

凛 「にこちゃんが滑ったみたいにゃ」

花陽 「」アハハ!

全員 「」ワハハ!

にこ 「ぬわんでよ!!」

No.131 17/02/08 21:52
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絵里は怒鳴った!

絵里 「それより誰があたしを網走刑務所に行かせたのよ!!」

瞬間、場が静まり返るなか捜査一課から伊丹たちもやってきた。
伊丹は愛しい絢瀬絵里が帰ってきたことに感無量だった。

伊丹 「絵里さん」

穂乃果 「」キョトン

絵里 「穂乃果でしょう!!」

穂乃果 「ほ、ほのかだけどあたしが申請した時はすでに誰かがしてたんだよ!あたしは絵里ちゃんがお祖母さんのいるロシアに近い方がいいかなと思って」

ことり 「いい話だよ」

海未 「しかし穂乃果でないとすると誰が?」

凛 「北海道は美味しいものあるにゃ。札幌ラーメン」

花陽 「カニさん」

にこ 「それより誰が絵里を網走に送ったのよ」

真姫 「ん?伊丹さんたち」

伊丹 「およばせながら絢瀬絵里さんを網走刑務所に送るように申請したのはこの伊丹であります。好きです!」

絵里 「」( ̄□ ̄;)!!

希 「えりち!えりち」

穂乃果 「イタミンが絵里ちゃんを網走に送ったの!?考えることいっしょだよ!」//////

絵里 「」ハッ

絵里 「なにあたしを寒く冷たいところに送ってるのよ!ふたりして!」ムカムカ!

希 「あかん!また復讐しかねへん」

真姫 「懲りないわね」

穂乃果 「ほのかは申請したけど通らなかったら悪いのはイタミン」

伊丹 「警部殿……絵里さん……」

絵里は怒りが沸騰するかに見えた。

絵里 「穂乃果!不本意だけどここで働かせなさい!」

ほのことうみまきりんぱなにこのぞ 「」エエッ!

絵里 「認めたくはないけど一年前の事件でA-RIZEに利用された自分を恥じて反省したわ」

希 「えりち」ウルウル

穂乃果 「わかったよ!絵里ちゃん。だけど警察官採用試験を受けてね!」

海未 「警察官採用試験はすぐですね」

にこ 「キャリアかノンキャリアか」

ことり 「いちおうあたしもにこちゃんと同じキャリアだよ」

にこ 「いちおう言わない」

ワイワイガヤガヤする特命係補佐の噂を聞きつけた小野田とおやどりはふたりで話をしていた。

小野田 「杉下が補佐を気にかけているようだ」

おやどり 「あの人は一年間、資料を探しているようでした」

No.132 17/02/09 06:50
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希はワシワシしながら絵里の身長やその他を計った。

希 「」ワシワシ ワシワシ

絵里 「ワシワシしながらなにやってんのよ」

希 「気にしない」

伊丹 「(うらやましい)」

にこ 「それより絵里が受けるのはキャリア?ノンキャリア?」

絵里 「」キョトン

真姫 「考えてなかったのね」

絵里 「だ、だって一年もの間さむい網走刑務所にいたもの!」

伊丹 「(かわいい)」

穂乃果 「イタミンが絵里ちゃんばかりを見てるよ!!」

伊丹 「仕事に戻るぞ」

伊丹たちは捜査一課に戻りながら彼は絵里に惚れていた。

穂乃果 「おのれ絵里ちゃんめ」

海未 「伊丹さんのどこがいいんですか。わかりません」

ことり 「ことりは穂乃果ちゃんが好きだよ」

にこ 「はい。絵里は勉強」ドサッ

絵里の前に積み上げられたのはどっさりある警察官採用試験の教科書。

絵里 「あら?刑務所のなかで勉強したわよ」

ほのことうみまきりんぱなにこのぞ 「なんと」

凛 「なら問題にゃ」

絵里 「来なさい」

凛 「希ちゃんはわいせつぶつちんれつ罪である。○か×か!?」

希 「ウチ人間」

絵里 「ふつうの時は○!ワシワシした時は×!」

凛 「正解にゃ」

穂乃果 「おお」

花陽 「続いての問題。にこちゃんが幼稚園に潜入捜査しました。しかしにこちゃんにワシワシしたひとがひとりいました。犯人は誰?」

絵里 「むずかしいわね。……希ね」

希 「」コラ

花陽 「正解です」

穂乃果 「次は穂乃果だよ」

絵里 「うん」

穂乃果 「海未ちゃんが美和子さんにフラれました。なにが原因でしょう」

海未 「」

絵里 「かたぶつだから」

穂乃果 「正解だよ!」

海未 「凛や花陽はともかく警察官採用試験に関係ないではありませんか!!」

怒る海未にどっと笑う一同。
特命係から笑みする右京。

右京 「この一年で成長しましたね」

相棒 「」

No.133 17/02/09 12:49
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希 「ウチは猥褻物陳列やないで」

ほのりんにこ 「漢字はちょっと……」ニガテ

真姫 「東西南北」

ほのりんにこ 「東南西東」

真姫 「マージャンか」

絵里 「うふふ」

希 「えりちが笑うとる」

海未 「穂乃果がふだんからアホのかだから」

穂乃果 「ひどいよ」

ことり 「亀山さんと美和子さんはしあわせだろうな」ウットリ

海未 「」ムッ

にこ 「しかしあれから一年なんの手柄を得られないまま警視正でこの面子のなかでいちばんえらいあたしはいまや真姫ちゃん……」ジッ

真姫 「あたしは鑑識課に戻りたい気持ちもあり複雑」

凛 「あきらめるという言葉を知ってる?」

まきにこ 「知ってるわよ!」

希 「でもここは居心地ええて。秋葉原や音ノ木坂で事件が起きない限りは平和や」

花陽 「ごはん♪ごはん♪」

絵里 「そうかもね」

穂乃果 「絵里ちゃん!どうやったらイタミンを振り向かせられるの!」

絵里 「わからないわ」

あっさり絵里に言われ穂乃果はいじけた。
その頃、特命係と特命係補佐が目障りな内村と中園もまた話をしていた。

内村 「特命係だけでも厄介なのに補佐とは」

中園 「なんでも絢瀬絵里なる者も警察官採用試験を受けるとか」

内村 「杉下にも困ったが高坂にも困ったものだ」

ふたりはいつものようにむずかしい顔をしていた。
同じ頃、穂むらにほど近いメイドカフェ『UTX』でもある企みが進行していた。

ツバサ 「潜伏しながら資金が貯まった」

英玲奈 「憎っき高坂穂乃果」

あんじゅ 「わたしたちを舐めてもらっては困るわ」

A-RIZEの三人はお客様に見られながら不敵な微笑みをしていた。

お客様 「(なにこのメイドカフェ)」

A-RIZE 「おかえりなさいませ!」

しかし事件は特命係補佐に休息の時を与えない。

No.134 17/02/09 17:12
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事件の通報が入った!
事件の場所は特命係補佐の誰にとっても因縁の地である音ノ木坂学院高校だった。
絵里はじんわり涙を流した。

絵里 「まだあったのね。廃校にならなかったんだ」

にこ 「なんでもあたしがいなくなった代わりにスクールアイドルが誕生したとか」

花陽 「はなよ調べによると、ヒフミトリオがスクールアイドルになったようです」

穂乃果 「いたね。ハヒフヘホトリオ」

海未 「ヒフミです。しかしまたこの学校で事件とはいったいなにが」

現場に駆けつけると懐かしいアイドル部部室にはスクールアイドルになったヒフミトリオが涙を流していた。

にこ 「なにがあったの」

ヒデコ 「あ!ウサギ先輩!」

フミコ 「もと部長」

ミカ 「あいかわらずちいさい」

にこ 「ガアアア!」

ヒフミ 「キャー」

真姫 「落ち着いてにこちゃん!」

穂乃果 「お久しぶりですね。ハヒフヘホトリオのみなさん」

ヒフミ 「ヒフミ」

海未 「それでなにがありましたか」

彼女たちから聞いたのはなんでもステージで使うはずの下着一式が三人分まとめて室内から無くなっていたのだという。

ことり 「ひどい」

絵里 「アイドルにとって大切な下着を盗むなんて」

穂乃果 「犯人はわかったよ」

ことうみまきりんぱなにこのぞえり 「」エッ

穂乃果 「犯人は希ちゃんだよ!」ビシッ👆

希 「ウチちゃう!」

にこ 「まったくいつかやるかと思ったけど確保」

りんぱな 「タイホ」

穂乃果 「さあ希ちゃん、動機はなに?うみりんにこのムネがちいさいから?絵里ちゃんが一年間いなかっから?」

希 「ウチちゃう!ウチが興味あるのはナマであって下着ちゃう!」

一瞬、室内の空気が止まるように固まった。
コホン、と穂乃果は言う。

穂乃果 「ま、まままままそんなことだと思ったよ」

凛 「手錠を外すにゃ」

花陽 「誤解されるようなことを毎回するからです」

ワシワシを口にしないみな口を閉ざすのであるが、そこへ伊丹たちや鑑識の米沢がやってきた。

伊丹 「警部殿またですか」

穂乃果 「イタミン!」

穂乃果は伊丹の怖い顔をじっと見つめていた。

No.135 17/02/10 12:05
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穂乃果 「イタミン……」

伊丹 「警部殿、ここは我々が捜査しますから」

海未 「」ムッ

伊丹 「特命係補佐の矢澤警視正以下とその他海未も出ていくんだ」

海未 「園田です」

穂乃果 「米沢さんまたあとでね」

米沢 「わかりました」

穂乃果と米沢の呟きに伊丹は眉をひそめながら特命係補佐の面々が出ていくのを見つめた。

絵里 「さてあたしは警察官採用試験を受けないと」

希 「がんばって。合格したらワシワシするから」

絵里 「いらないわよ」

真姫 「とにかく本庁に戻りましょう」

本庁に戻り特命係補佐には絵里以外の八人が戻った。

穂乃果 「ほのかの推理が冴えないなんて」

海未 「一年間だらけすぎです」

ことり 「穂乃果ちゃんの将来はあたしがみるから」

穂乃果 「」パアッ

海未 「甘やかしはいけません!」

にこ 「穂乃果より偉いのに」

花陽 「警視正なのに特命係補佐に左遷」

凛 「にこちゃんの通るあとに草が生えないにゃ」

にこ 「生えるわよ」

真姫 「(にこちゃんかわいい)」

伊丹たち一課と米沢たち鑑識は捜査をしていた。

米沢 「ふむ」

伊丹 「なにかわかったか」

米沢 「いえぜんぜんを」

三浦 「真姫さんかことりさんかどちらか迷う」

芹澤 「仕事」

米沢 「いやいや絵里さんがいいですね」

芹澤 「お前たちは高校生か」

ヒフミ 「」

伊丹 「犯人は一課のこの私が捕まえますから」

伊丹の声がむなしく聞こえるヒフミトリオである。

No.136 17/02/10 17:54
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海未 「穂乃果にお聞きしますがいいですか」

穂乃果 「?」

海未 「この一年間わたしたちが仕事したことを言ってください」

穂乃果 「えとね……。秋葉原での迷子探しが三百回くらい、特命係のお手伝いで右京さんの資料探しや食堂の試食をおもに凛ちゃんと花陽ちゃん。あとは海未ちゃんの実家の道場とのコラボで地域イベント。真姫ちゃんによる青少年更正イベント。にこちゃんによる幼稚園や小校のイベント。あとはなんだっけ」

海未 「それがお仕事ですか〜!!」(`□´)

ことり 「おちついておちついて海未ちゃん」

海未 「はあはあ」

穂乃果 「し、しかたないよ。特命係補佐だよ?」ウルウル

真姫 「そうだけどもう少し内容というものがあるでしょう」

穂乃果 「にこちゃんがパトロールマンニコになった時には子どもたちにウケてたよ」

にこ 「受けてたけどあれはノリで……」

希 「にこっちは子どもみたいやからな」

にこ 「ガアア!」

希 「ワシワシ!」

にこ 「」👼

真姫 「勝てないのにムキになるから」

穂乃果 「うむ。穂乃果の勘がこの一年で鈍ったね」

ことり 「いちおう射撃訓練や体力訓練には出てたからね」

穂乃果 「海未ちゃんみたいに脳が筋肉はちょっと……」

海未 「ちゃんと頭を働かせています」

穂乃果 「いやいや」

海未 「ほ〜の〜か〜!!」

その頃、隣の特命係。

右京 「高坂くんを助けるべきでしょうね」

相棒 「なぜに」

右京 「特命係補佐は私にとって必要不可欠なのです」

右京の言葉は相変わらず理解がむずかしかった。

No.137 17/02/11 07:27
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絵里以外は穂むらで飲んでいた。捜査から外されからだ。
もとから加わってないのだが。

穂乃果 「ゴクゴク」

海未 「飲みすぎですよ」

雪穂 「牛乳だけどね」

にこ 「子どもか」

凛 「雪穂ちゃんの料理は毎回美味だにゃ」

花陽 「いつも美味しいものが食べられてしあわせ」

雪穂 「ありがとう」

希 「なあなあ雪穂ちゃん。焼肉屋にせえへん」

雪穂 「いちおう居酒屋なので」

希 「断られてもうた」

ことり 「焼肉の匂いはブレスケア」

いつものように飲む面々だが真姫だけはひとり飲んでいた。

穂乃果 「真姫ちゃんひとりで飲んでる」

真姫 「」ツン

にこ 「ま〜きちゃん」ギュッ

真姫 「絡まないでよ」

穂乃果 「よし」ギュッ

真姫 「くっつかないでよ」

希 「ワシワシMAX」

真姫 「キャー」

ほのことうみりんぱなのぞ 「棒読み」

真姫 「ふつうにしゃべってるわよ」

真姫 「そんなことより穂乃果がいまのままだと特命係補佐があぶなくなるわよ」

穂乃果 「うみにこりんのムネの成長の方が」

うみにこりん 「コラー」

ことり 「だけど一年間たいした手柄立ててないよ」

穂乃果 「平和がいちばんだよ」

しかし穂乃果のそんな心につけ入る者たちがいた。

A-RIZE 「」(( ̄_|

No.138 17/02/11 12:34
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A-RIZE 「いまなら特命係補佐をつぶせるチャンスだな」

A-RIZEたちは企みをしていた。
海未はみんなを奮起させようてあるアイデアを出した。

海未 「こうなったらみんなで富士山に山頂アタックしましょう。山に登れば気合い一発で穂乃果のスランプは直るでしょう」

穂乃果 「あのねンミチャ」

海未 「海未です」

穂乃果は海未とにこを見つめて言う。

穂乃果 「世の中には海未ちゃんみたいな史上最強の霊長類みたいな女性とにこちゃんみたいになにがあっても神経が図太い女の子とフツウにか弱い女の子がいるんだよ」ポンポン

うみにこ 「どういう意味ですか」

にこ 「あたしまで巻き込まないでよ!こう見えても弱いところはあるし」

穂乃果 「え〜?」

にこ 「こいつは」

海未 「誰が霊長類史上最強の女性ですか!!」

ことり 「夏はランニング10キロに遠泳10キロ」

凛 「秋はなにかと山に登りたがる」

花陽 「世の中は海未ちゃんみたいな女性ばかりではないです」

ガクッ、と膝を折る彼女であった。

穂乃果 「ふう、あやうく海未ちゃんに山に連れていかれるとこだったよ」

希 「海未ちゃんだけは『太陽にほえろ』みたいやから」

海未 「そこまで古くありません!!」

穂乃果 「いやいや」

花陽 「とにかく穂乃果ちゃんには勘を取り戻してほしいです」

凛 「にゃ」

ことり 「どうしたらいいかな」

真姫 「そもそも事件現場でなんの資料もないまま推理したからでしょ?」

希 「うんうん」

穂乃果 「よし!がんばるよ」

翌日から音ノ木坂学院アイドル部部室下着盗難事件の捜査が始まった。

雪穂 「またツケにされたよ」

A-RIZE 「高坂穂乃果のい妹は気の毒だな」

No.139 17/02/11 20:34
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そこへ鑑識課から米沢が調査した書類を手に持ってくる。

米沢 「高坂警部」

穂乃果 「米ちゃん」

花陽 「あ、なんだ。おコメかと思ったら米沢さんか」

米沢 「私の名前は米沢です」

米沢からの捜査資料によると、アイドル部の下着ドロの指紋や痕跡はなかったという。

穂乃果 「これはプロの手口かも」

海未 「ハレンチです」

ことり 「女の敵だよ」

穂乃果 「ちなみに米沢さんはこの八人のなかだと誰の下着がほしい?」

ことうみまきりんぱなにこのぞ 「なんて質問するの」

米沢 「むずかしいところですが。ことりさん真姫さんここにはいない絵里さんでしょうか」

ほのうみりんぱなにこのぞ「呼ばれないことがいいのかわるいのか」

米沢 「もちろん高坂警部にはいつもお仕事では世話になってますので尊敬してます」キリッ

穂乃果 「」( ̄^ ̄)

海未 「急に威張らないでください」

穂乃果 「これはお礼の海未ちゃんの寝言カセットテープだよ」

海未 「え」

米沢 「浅草の落語にも劣らないたのしさがあるんですよね。この一年間で三百くらいテープがコレクションができました。では」

海未 「待ちなさい!」

米沢はすたこらさっさと特命係補佐から逃げ出した。海未は穂乃果を睨んだ。

海未 「なんで私の寝言カセットテープを米沢さんにあげるんですか」

穂乃果 「な、なんとなくだよ」ウルウル

凛 「ここにまだ一本カセットテープあるにゃ」

花陽 「準備はできてます」スイッチオン!📻

海未(カセット)『……う〜んう〜ん。山頂アタックを統べる者!その名は園田海未。……その名はと園田をかけています……。💤💤💤』

真姫 「」プッ

にこ 「よく笑えたわね」

真姫 「わ、笑ってないわよ」プッ

海未 「な、なんでこんなのがあるんですか!」

希 「えらいはっきりした寝言やね」

真姫 「」プッ

海未 「真姫」

真姫 「あたしじゃなくて穂乃果でしょ」

穂乃果は米沢から借りた捜査資料を見つめ無視していた。

ことり 「(やっとまともな報告書が書けるかな)」ドキドキ

No.140 17/02/12 09:48
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八人の特命係補佐は再び現場に向かおうとした時だった。
穂乃果は誰かにぶつかった。

穂乃果 「いた」

? 「失礼。だいじょうぶですか」

ことり 「お兄ちゃん!」

神戸 「久しぶりだねことりくん。特命係補佐にいると聞いていたが」

ことり 「うん」

穂乃果 「だれ?」

ことり 「むかしからお世話になっていた神戸尊さんだよ」

神戸 「神戸尊です」

うみまきりんぱなにこのぞ 「」イケメン

神戸 「」ハ キラリ

海未 「(いやいや亀山先輩にくらべたら優男ですか)」

神戸 「僕は右京さんに用事があってここに来たんだ」

ことり 「あたしたちはこれからまた事件の捜査だから。またね」

ことりは久しぶりの再会に嬉しそうに笑みをしながら現場に向かう。
現場にはヒフミトリオがいた。

穂乃果 「少しいいですか」

ヒデコ 「ええ」

フミコ 「お願いです!下着泥棒を捕まえてください」

ミカ 「こわいです」

海未 「この私におまかせください」

にこ 「いやあたしに」

真姫 「米沢さんの資料によると指紋は出なかったわね」

希 「ワシワシしたら指紋は誰にでもつくし」

海未 「希は犯人ではないと」

ことり 「うむ」

ことりたちは現場を隅から隅へと見つめた。
穂乃果はなにかに気づいた。

穂乃果 「オニちゃんにパピプペポトリオ」

にこ 「誰がオニよ。オニは頑固な海未だけで充分でしょう」

ヒフミ 「ヒフミ」

穂乃果 「部室になにか変化はなかった」

にこ 「ヒフミたちが使ってるからあたしはなんとも」

ヒデコ 「特に変化はなかったような」

フミコ 「ただ下着だけがこつぜんとなかったから」

ミカ 「うん」

にこ 「たしかにあたしがいた頃にくらべたら配置は変わったかな」

穂乃果はふむと頷く。
犯人は指紋のないまま窃盗をした。穂乃果は海未を見た。

海未 「はい?」

穂乃果 「海未ちゃんは弓道をする時に手袋みたいなのをつけるよね」

海未 「ええ」

穂乃果は考えた。

穂乃果 「犯人は海未ちゃんだよ」

海未 「ちがいます!」

部室に叫びが響いた。

No.141 17/02/12 21:29
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穂乃果 「なんで犯人が海未ちゃんじゃないの!」o(T□T)o

海未 「なんで私を犯人に仕立てようとするんですか!」(`□´)

穂乃果 「こわい」(/≧◇≦\)

しかたなく穂乃果たちは校内を見て回りました。にこや真姫たちは懐かしい学校にうっとりしていた。

凛 「食堂でラーメンでも」

花陽 「ここはごはんもので」

まきにこ 「雰囲気こわさないでよ」

毎回食べることしかあたまにない凛と花陽である。穂乃果たちは屋上にたどり着いた。
風が吹いていた。

穂乃果 「」(--;)

海未 「なにたそがれているんですか」

ことり 「穂乃果ちゃん」

穂乃果 「いったい犯人は誰なのか」

希 「ウチのスピリチュアルも警視庁内では恋愛事にしか使えへんからな」

ことまきりんぱなにこ 「」エッ

ことり 「ほ、ほのかちゃんとはどうかな」ドキドキ

真姫 「に、にこちゃんとは?」

凛 「かよちんちんちん……とは?」

花陽 「緊張しすぎてあたしの名前が」

海未 「破廉恥です」

にこ 「まきちゃん」ウルウル

希 「凛ちゃんと花陽ちゃんはうまくいくで」

真姫 「あたしは?」

希はなぜか真姫とにこについては口に出さなかった。

真姫 「希?」

にこ 「希?」

まきにこ 「のんたん?」

希 「なに?」

まきにこ 「一回で返事しなさいよ」(゜o゜)\(-_-)

希 「」(/≧◇≦\)

希 「ちょっとふたりについては答えられんねんな」

穂乃果 「」(--;)ハア

穂乃果はスランプ気味になったことに落ち込んでいた。

ことり 「ほのかちゃん」

No.142 17/02/13 08:10
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すると穂乃果は屋上から怪しい男を見つけ叫んだ。

穂乃果 「あれは!?」

ことり 「怪しいよ」

海未 「追いかけましょう!!」

八人は屋上から怪しい男ん追いかけた。

? 「な、なんだ!?」

穂乃果 「待て」

海未 「こういう者です!」

? 「け、警察!?」

凛 「せっかくかよちんと食堂でデートするはずなのに」

花陽 「待つです」

? 「ヤバイ」

穂乃果 「イタミン!そいつを捕まえて!」

校門から伊丹たちが現れて身構えた。

伊丹 「コイツが犯人かよ」

三浦 「ことりさんや真姫さんにいいとこをみせます!」

ことまき 「(モテるのはいいんだけど)」

芹澤 「たーっ!」

三刑事は怪しい男に飛びかかる。ついでに海未も。

海未 「ついでとはなんですか!」イッポンゼオイ!

? 「ぐはっ!?」

怪しい男は海未に一本背負いをされ目を白くさせた。

伊丹 「警部殿、我々が来てみればなんですか」

穂乃果 「怪しい男だよ」

海未 「あなたはなにをしてたんですか」

怪しい男の鞄から女子生徒の下着や体操着、制服がわらわら出てきた。

海未 「は、破廉恥です!逮捕します」

伊丹 「それは俺たちの仕事だ。特命係補佐の園田海未」

海未はむっとしながらもあえて引き下がった。

伊丹 「事情は警視庁で聞かせてもらう」

三浦 「ふう」

ことまき 「(いやいやふつうだから)」

穂乃果 「よし。勘が戻ったかな」

にこ 「偶然見つけただけ」

穂乃果 「でもほのかのおかげだよ」

伊丹 「高坂警部」

穂乃果 「イタミン!デートしてくれるの?」

伊丹 「ば、馬鹿ちがいます。とにかく勘を取り戻してください」//////

伊丹たちは容疑者らしい男を引っ立てながら去っていく。
穂乃果は伊丹の刑事らしい背中に見とれた。
海未はまたむっとした。

No.143 17/02/13 19:53
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再び特命係補佐に戻った穂乃果は悩んでいた。

穂乃果 「う〜ん」

にこ 「あの穂乃果が悩んでいる」

真姫 「明日は雨か雪かしら」

穂乃果 「ひどい!」

穂乃果は過去の事件の捜査資料を出して見つめた。

穂乃果 「」📖(--;)

海未 「そもそも特命係補佐の補佐とはなんでしょう?」

ことり 「なぞだね」

凛 「補佐……」ボン!💣

花陽 「凛ちゃんが爆発したにゃ」ヨシヨシ

希 「なんちゅう思考回路の容量の凛ちゃん」

穂乃果 「」📖(--;)

海未 「穂乃果が動じてません」

ことり 「すごい集中力だよ」

にこは何かを思いついたように警視庁内の売店に行ってパンやお菓子を持ってきた。

凛 「(☆∀☆)」イタダクニャア!(`□´)

にこ 「コラコラ!凛のためじゃないわよ」

凛 「はむはむ」

花陽 「いただきます」

にこ 「こら」

真姫 「おそるべし」

にこ 「こうなったらあたしたちも食べるわよ」

真姫 「え」マキコマナイデ!

しかし穂乃果はまったく動じることはなかった。

海未 「補佐とは」

ことり 「なぞだね」

しかし隣室にいる特命係の右京はふたりの会話からめずらしく顔色が変わっていた。
それは上層部である内村や中園にも伝わる。

内村 「いかんいかん」

中園 「園田海未と南ことりがなにかに勘づくのでは」

ふたりは焦っていた。

No.144 17/02/14 07:54
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その頃、右京は神戸とある話をしていた。

右京 「さて神戸くんキミは何しにここに来たのですか」

神戸 「世間話もそこそこですか。言いにくいのですが小野田さんと大河内さんから特命係補佐の内偵をするように、と……承りました」

右京 「はっきり言いますね。ただし正確には私と補佐の高坂穂乃果くんについての関係でしょうね」

右京の推理に神戸はぐうの音が出なかった。数年振りというのにこの人は人を見抜く洞察力は衰えていない。

神戸 「とにかくしばらくこちらで内偵調査をさせていただきます」

右京 「敵か味方になるかは」

神戸 「調査しだいです!」

相棒 「そこ俺の席!」

神戸はしかたなく角田に断り机と椅子を運んでもらいたいして広くない特命係の一部を間借りした。
右京は壁の向こうに目をやり紅茶を口に入れた。
穂乃果はというと。

穂乃果 「犯人は赤阪さんだ!」

ことり 「正解だよ!」

海未 「なに推理小説でクイズしてるんですか!」

凛 「犯人は隣の犬のワンノスケだよ!」

花陽 「ぶー!犯人は向かいの家のネコのヤザワだよ」

にこ 「こら」

真姫 「片方は推理小説で犯人当て、片方は誰が夕食をとったペット当て」イミワカンナイ

希 「むむむ」

希はカードを前に瞑想していた。

No.145 17/02/14 12:48
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穂乃果は多少は勘を取り戻したのか下着ドロに事情聴取をしているマジックミラーがある隣室にいき様子を見ていた。

下着ドロ 「だからオレはあの三人の下着以外は盗ってねえよ」

伊丹 「いつ盗ったんだ」

下着ドロ 「○月×日の午後○○時から○○時くらいかな」

三浦 「他には?」

下着ドロはおぼえている限り伊丹たちに話をし始めた。
疑問に穂乃果は思う。

穂乃果 「にこちゃんなんでいるの?」

にこ 「あたしがもといたところだから他人事じゃないのよ」

穂乃果 「ことりちゃんに寛平のお兄さんも」

ことり 「かんべだよ」

神戸 「コホン、神戸です。神戸と書いてかんべです」

イケメンなのは認めるがある人から見れば仮面ライダー3号でありある人から見れば赤シャツだった。もしくは『とと姉ちゃん』というだろう。
穂乃果は?

穂乃果 「あたまも顔もいいからて。補佐のなかであたまも顔もいいのは真姫ちゃんに……あとから入る絵里ちゃんくらいだよ」

海未 「あの私は」

穂乃果 「海未ちゃんは……」イエナイ

海未 「なんでですか!!」

そこへ取り調べ室から伊丹がやってくる。

伊丹 「うるさいぞ!お前ら。これは杉下右京の部下であった神戸尊ではないですか」

神戸 「お久しぶりです。相変わらずですね。ご無沙汰しております」

伊丹 「高坂警部に言っておきます。事件は解決したんですからあら探しはやめてください」

扉の外側に消えた伊丹は忌々しいと思いながら表情が苦かった。
そこへ凛と花陽が通りかかる。

凛 「にゃ?」

花陽 「伊丹刑事」

伊丹 「なんだ」

りんぱな 「あわわわ、義理チョコです!」

伊丹 「くれるのはありがたいが口にだすな!まったく」

どうやら凛と花陽は義理チョコを警視庁内に配り歩いているようだった。
穂乃果たちは再び音ノ木坂学院にいた。メモを見る彼女を神戸とことりは見つめる。
にこは校内のセキュリティを海未と共に確かめていた。

No.146 17/02/14 16:07
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にこ 「ちゃんとセキュリティは働いてるはずなのに」

海未 「警備の人たちもいましたしね」

それにしてはいささか警備が薄く思えた。するとアイドル部部室からはしゃぐ声が聞こえふたりは向かった。

ことり 「ミニスカポリスだよ♪」

穂乃果 「かわいい♪」

神戸 「むむ」

海未 「なにしてるんですか!?」

穂乃果 「ヒフミヨウイツツトリオから衣装を見せてもらってたの」

ことりはミニスカポリスの衣装を着てはしゃいでいた。

ヒデコ 「衣装を見せてほしいと言われましたので」

にこ 「あたしだってコスプレはしたことないのに」ブツブツ

穂乃果 「にこちゃんにもあるよ」ハイ

穂乃果はにこにある衣装を渡して別室に移動させ着替えるように命じた。

にこ 「あたし警視正なのに」ブツブツ

にこ 「着替えたわよ」

穂乃果 「じゃ〜ん」

ことうみヒフミ神戸 「!?」

にこ 「ぬわんで幼稚園児なのよ」イミワカンナイ!

にこのコスプレは幼稚園児だった。しかしあまりに似合いすぎていた。
その頃、特命係補佐に残った真姫たちは。

真姫 「」クシャミ!

希 「風邪?」

凛 「チョコ食べるにゃあ」

花陽 「真姫ちゃんウワサされてるの?」

真姫 「ば、馬鹿言わないでよ」

真姫たちはのんびりお茶タイムだった。
穂乃果たちはコスプレ衣装に目をつけた。

穂乃果 「衣装がいっぱいあるか」

神戸 「それがどうかしたか?アイドルなんだから衣装は多くあるだろう」

ことり 「うんうん」

海未 「そうですよ」

にこ 「なんか生徒がいっぱいきた……」

生徒A 「かわいい」

生徒B 「どこの子どもかな」

生徒C 「春日部幼稚園かな」

にこ 「クレヨンしんちゃんに間違えられてない。あたし」

穂乃果は衣装にこだわりがあるようだった。
この時ことりは思う。穂乃果のためにいつか衣装をつくろう、と。

No.147 17/02/15 17:41
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穂乃果 「そういえば海未ちゃんは一年前に潜入捜査をしたんだよね」

海未 「あなたがやらせたのでしょう」ゴゴゴ💢

穂乃果 「そうだっけ」

ことり 「(都合悪いことは忘れる穂乃果ちゃん)」φ(..)

神戸 「潜入捜査をしたのか」

海未 「ええ」

にこ 「まあ海未くらいの堅物女子高生くらいは全国あたり一校にひとりふたりはいると思うわ」

海未 「いませんよ」

怒る海未をほっておいてそのまま穂乃果は再び校内を歩き購買部でパンを買う。

穂乃果 「あんパンにタマゴサンド、焼きそばパンにコンビください」

オバチャン 「はいよ。1200円」

穂乃果 「200円足らない!?え……とイケメンの神戸のお兄さん」(ToT)

神戸 「な!?なぜボクなんだ」

穂乃果 「あたしたちを含めいちばんお給料もらってそうだから!」

にこ 「こら!」

たしかに神戸尊はエリート街道を進むイケメンである。悪い気はしない。

神戸 「みんなも買いたいものあったら構わないよ」イケメン

ことり 「コーヒー牛乳!」

にこ 「コンビ!」

海未 「あなたたちは……」💢

穂乃果 「パンぜんぶ!」

海未 「」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\)イタイヨ

とりあえず中庭で四人はパンや牛乳、ジュースで休憩した。

穂乃果 「パンはおいしいけど海未ちゃんにたたかれたよ」

ことり 「よしよし」

にこ 「」フン

神戸 「高坂くんキミはちゃんと捜査をしてるのか」

穂乃果 「してるよ」

穂乃果はその都度メモを取ったり事件現場の隅々まで見ているのだ。

穂乃果 「神戸さん」

神戸 「なんだい」

穂乃果 「彼女とうまくいってる?」

神戸 「なぜそれを」

希 「」ドドド ドドド ……

にこ 「牛が暴れてるのかしら」

希 「誰が牛やねん!」ラリアット!

にこ 「」(/´△`\)イタイ!?

にこは突然現れた希にラリアットされ気絶した。

にこ 「」👼

希 「ああ!?にこっち!誰がこんな目に」

にこ 「あんんんたよ!!」

起きたにこの声が校内に響いた。

No.148 17/02/16 17:15
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にこ 「」(゜ロ゜)

穂乃果 「もとアイドル部部長の矢澤にこ警視正だよ」

ことうみにこのぞ神戸 「なぜ言う」

穂乃果 「にこちゃんはあの部室でひとりでむかしいたんだよね」

希 「せやね。誰も来ない部室でひとり練習や稽古したり」

にこ 「ぬわんで希が答えるのよ」

ふむ、と穂乃果は考える。

穂乃果 「にこちゃんがひとりであそこにいた時に痴漢や下着ドロの被害に遭わなかった?」

にこ 「ひとりを強調しない。だけど被害は遭わなかったと思う。あたしは戸締まりをしっかりしてたもの」

希 「せやね。こんなちんちくりんの下着を取る物好きはおらんよ」

にこはグググっと希の襟首を締め上げていた。

希 「ギブギブ!堪忍や!」

にこ 「ひとにラリアットしときながら勝手に事実を変えるようなこと言うからでしょう」

海未とことりはにこをなんとか希から離し希は呼吸をさせた。
ふと穂乃果は気づく。

穂乃果 「なんで希ちゃんがいるの」

いまさらか、と思いながら希は言う。

希 「警視庁内の恋愛といえばウチやん!」キラリ!

穂乃果 「さて捜査に戻るかな。パンも食べたし」

希 「スルーは堪忍やで」

にこ 「ふん」

穂乃果は考えた。
にこが部室だった当時は安全だったらしい。しかしヒフミトリオがいる現在は下着ドロがいてすでに逮捕された。
ひらめく穂乃果。

穂乃果 「」ンミチャンミチャ

海未 「海未です。なにか」

穂乃果 「」ヒソヒソ ヒソヒソ

海未 「え〜!?いやです」

穂乃果 「」ヒソヒソ ヒソヒソ コトリチャント

ことり 「わかった!やるよ!」

海未 「なんであたしにないしょ話をしてるのにわかるんですか」

にこのぞ神戸 「?」

穂乃果は警視庁特命係補佐室に戻り皆にある指示をした。

ことうみまきりんぱなにこのぞ 「」エー

神戸 「なぜボクにヒミツにするんだ」

神戸はイケメンなくせに官僚のような難しい顔をした。
翌日、穂乃果発案によるある捜査をおこなうことにした。

No.149 17/02/16 19:32
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穂乃果 「ふふふ神戸さん。穂乃果の捜査を甘く見ないでよ」

神戸 「フッ」

穂乃果が発案したのはまたも潜入捜査であった。まずはことり。音ノ木坂学院の制服を着ている。

ことり 「ウフ❤」

神戸 「なんだと。ことりくんまで潜入させるのか」

穂乃果 「ことりちゃんたっての希望でね。続いては海未ちゃん」

海未 「なんでまた潜入させるんですか」

穂乃果 「まあまあ似合うよ?」

海未 「」ポッ

穂乃果 「続いてははもと生徒のまきりんぱなトリオ!」

真姫 「ヴェェ」

凛 「まだ似合うにゃ」

花陽 「かわいい」

穂乃果 「続いては子連れおおかみの希ちゃんとにこちゃん!」

希 「にこ五郎泣くんじゃあらへんよ」ゴロゴロ

にこ 「ちゃん!」

にこのぞ 「なにやらせんのよ!!」

穂乃果 「?」

にこのぞ 「あたしたちももと音ノ木坂学院の生徒!なんで時代劇のコスプレなのよ」

穂乃果 「ふつうの制服がいいの」

にこのぞ 「あたりまえでしょう」

時代劇の扮装をしたふたりの姿はあまりにも似合いすぎていた。

真姫 「にこちゃんは時代劇の乳母車に乗っても似合うなんて」

花陽 「おにぎりあげます」

にこ 「おにぎり」

凛 「江戸時代でらーめんを食べたのは水戸光國。だけど今日の凛はラーメンないにゃ

にこ 「あったらラーメンくれたの?」

凛 「シナチク」

にこ 「(`□´)」

神戸が眉間に指をやって考え悩む間にふたりも音ノ木坂学院の制服に着替えた。

神戸 「理解に苦しむ」

海未 「同感です」

穂乃果 「七人には潜入捜査をしてもらうよ!」

ことり 「穂乃果ちゃんは?」

穂乃果 「あたしはあの下着ドロさんに確かめることがあるから。頼んだよ!」

ことり 「わかったよ」

海未 「わからないでほしいです」

こうして七人は音ノ木坂学院高校に潜入捜査をした。ちなみに耳には穂乃果から連絡が伝わるようにイヤホンがある。

海未 「また潜入捜査」

ことり 「学校だ」

その頃、穂乃果と神戸は下着ドロが留置されている留置場にいた。

No.150 17/02/17 09:08
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穂乃果 「ちょっといいかな」

穂乃果は留置場を管轄する職員に挨拶し下着ドロの顔を見る。

下着ドロ 「なんだよ」

穂乃果 「いえキミがなぜ音ノ木坂学院に潜入できたか聞きたくなりまして」

神戸 「(右京さんのようなしゃべりだな)」

下着ドロ 「言わねえよ」

穂乃果 「まあまあイイものをあげるよ」

神戸 「高坂くんキミは容疑者を買収しようというのか」

下着ドロ 「な、なんだ!?」

穂乃果 「海未ちゃんのお!」

かんべドロ 「お!?」

穂乃果 「海未ちゃんの匂いつきおハンカチ!」

かんべドロ 「」コケッ

神戸 「な、なんだハンカチか。まぎらわしい」

下着ドロ 「は、ハンカチで俺がしゃべるとも?」

穂乃果 「いい匂いだよ」

その頃、海未たちはみな潜入捜査をしていた。
しかし海未はトイレにいき用を足したがハンカチがないことに気づいた。

海未 「おかしいですね。ハンカチがありません」

ことり 「もう海未ちゃんたらしかたないな。はい」

海未 「ありがとうございます」

ことりからハンカチを借りながらたしかに制服に着替えた時にはあったのにと思う。
再び穂乃果たち。

下着ドロ 「そ、そんなにそのハンカチはいいのか」

穂乃果 「いいよ。ほしい?」

下着ドロ 「くれ」

穂乃果 「その代わりになぜ潜入できたかしゃべってよ」

穂乃果がハンカチを手渡すと下着ドロは告白した。実は音ノ木坂の生徒や警備員に潜入したことを。

穂乃果 「やはり変装でしたか」

神戸 「ということは誰かが手引きした可能性があるのかも」

穂乃果は至急無線に連絡した。

海未 『なんですか穂乃果』

穂乃果 「」ンミチャ

海未 『海未』

穂乃果 「あのね海未ちゃんあの下着ドロさんが言うには海未ちゃんのハンカチはいい匂いだって」

海未 『』カアッ//////

海未 『あなたが犯人ですか!?私のハンカチを取ったのは』

穂乃果 「それより学校内部に手引きした者たちがいるよ。生徒か警備員に」

ことうみまきりんぱなにこのぞ 『なに』

無線を聞いた七人に緊張感が走った。

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