あいを知らない子供②
親の愛情を感じない。
友人の愛情を感じない。
彼氏といても、いつも心が埋まらない。
寂しくてたまらない気持ちを胸に…
あいを知らない子供、第二段です。
※感想スレあります。応援、叱咤激励、受け付けています。
- 投稿制限
- スレ作成ユーザーのみ投稿可
>> 66
和成はキスしながら、すぐに胸を触ってきた。
…え?それはさすがに早い!
「ちょっと、それはちょっと早いって、、」
和成は手を止めない。それどころか、、
「…ひゃ、、」
すぐに下着の下に手を入れてきた。
「ちょっと、ほんとやだ、、やめてよ…!」
和成は止めない。それどころか、
「俺のも触って」と要求してきた。
いやだ。こんなとこでいやだ。
必死の抵抗も空しく、強引に手を引かれ、
触らされた。
触らされたそこは、まだ何もしていないのにぬるぬるでびちゃびちゃで、めちゃくちゃ気持ち悪かった。
かっこいいひとと付き合うって、こういうリスクもあるんだな、、
それが、和成と付き合い始めて、最初に感じた違和感だった。
>> 60
るいは、まだ好きかわからないけど、やっぱり付き合いたいみたいだった。
三角関係だったから、そんな半端な気持ちなら辞めとけって思ったけど。
もし三角関係じゃなくて。
単に男女2人の仲なら、その状態で付き合うこともザラにあるし、おかしいことじゃない。むしろ付き合っていくうちに好きになることだってある。
私は考えを改めた。
「元子のことはあるけど、、そんなに悩んで、それでも林くんと付き合いたいって思うなら、いいと思うよ。元子のことは気にしなくていい。自分のやりたいようにしなよ。」
るいは、誰かに後押しされることをずっと待っていたのだと思った。
「うん、、」
るいは、もう一度、大粒の涙を溢した。
>> 49
和成に聞いた。
「ね、なんでこんなタイミングで付き合おうなんて言い出したの?林くんたちが大変な状況なのに。」
いや、じつは。。
と、和成は言いにくそうに言った。
「加賀がさ、あいを好きらしいんだよね。それで早い者勝ちだと思って。」
まじ?!
そうなんだ、加賀くん。。
うーん、加賀くんはそういう対象ではないかな。
「びっくりした?」
「した。でも。加賀くんがそうでも私は興味ないかな。てか和成とは会った時からいいなって思ってたし😄」
「ほんと?!」
あー、いい。
普通のカップル。
気を使わなくてもいい。一緒に並んで歩くだけで嬉しくなる。
これがきっと、付き合うってことだよね。
>> 47
洋を見送ってから後輩が声をかけてきた。
「あいさん、なんですか。それあれですか。めっちゃ冷たかったですよ。」
「ごめん。。」
とにかく、もう別れたい。
普通のカップルしたい。
勝手かもしれないけど、もう洋から解放されたい。
夜、メールと電話が来た。
私は、別れを告げた。
「他に好きな人が出来た。洋といると、いつもしんどい。でもその人といると楽しい。だから別れよう。」
得意の論理的反論をしてきたけど、もう聞かなかった。
「ほら、そう言うのが嫌だって言ってるんじゃん。今まで何度も言ったよね?さようなら。」
よく、別れたいけど彼女が、彼氏が何々で別れられないとか言う人がいる。
私はそういうのはよくわからない。
双方向の思い、思いやりがあってこそのカップル。
片方が終わりだと思ったら終わりだ。
電話はそれっきり。何かまだ反論していたけれど、じゃあ切るね、と言って切った。
>> 43
そんなころ。
和成に突然告白された。
「あいちゃんめっちゃ可愛い。好きになったんやけど。。付き合わん?」
一応、洋とまだ付き合ってた。
でも、私の気持ちはすぐに決まった。
洋はがっちりむっちり、7、3頭が似合って、誰がどうみても30後半のおじさん、しかも遊びはガンダム一色、人当たりも付き合いも悪い。会うときは基本的2人きり。
かたや和成は同い年の18、年相応で、スラッとしてほどよい筋肉、顔も悪くない。遊びはパチンコと、普通にみんなで遊べるし、2人でも集団でも楽しかった。
私、こんなカッコいい人と付き合ってみたい!
ほとんど自然消滅してたような関係だけど、やっとやっと、精算出来る時が来たのだと思った。
>> 42
膠着状態が何日も続いた。
元子の態度や表情はだんだん酷くなってきた。
はぁ、とため息を吸いながら、おっさんみたいに眉間にシワを寄せて肘をついて、タバコの灰を落とす。
「元子、元子、おっさんになってるよ!」
「あはは、あい、ありがとー。気を付ける。」
ここ最近、るいと元子が会話するところは見てない。
仲良しグループは、もう崩壊寸前だった。
えりちゃんも和成も加賀くんも、ギスギスした空気に居場所を失ってる。
林くんだけが、その信念を貫いてた。
「元子がどうなろうと、るいさんを好きな気持ちは変わらない。俺は俺の道をいく。」
…林くんてこんなこと言えたんだね。ちょっと見直した。
>> 40
元子事件から1週間明け。
林くんが動いた。
私はるいに前から何度か聞いていた。
「元子、林くんが好きみたいだけど、林くんは完全にるいが好きだよね。るいはどーなん」
「んー😓別に特に好きとかではないかなー。」
だよねー。
まぁ、ないよね。
…そう思ってた。
昼休みに元子に呼び出された。
「林くんがるいに告ったらしい。林くんから聞いた。」
「そーなの!?」
「るいは迷ってるみたいだけど、、付き合って欲しくないなぁ。」
「そうだよね。。」
ま、迷ってるんだ?
意外だった。
でも。
あんまり釣り合わないと思うし、るいはもっといい人と付き合って欲しい。
それに、特に好きでもない人と付き合うのは反対。しかも友達が好きな人と。
私も、あんまり付き合ってほしくないかな。。
>> 13
そんな時、洋からメールが来た。
『ずっと待ってるんだけど。早く来てくれない?💢』
え、意味不明…
私が来てほしかったのは、式に参加して、私の卒業する姿を見てほしかったからであって、今さら来られても迷惑なんだけど…
てか普通卒業式後って友達との交流を大切にしない?親でも帰るじゃん。
『今無理。何時になるか分からないから帰ってて。』
教室はまだ写真撮れそうな雰囲気。いろいろあったけどまだ友達といたい。
写真撮り終わったら、どこか行こうって誰かが言い出した。
『はぁ?急いで来たのに帰れ?なにそれ?早く来て。』
えぇ…
嫌だ、だって最終日だよ?
友達といたい…
でも…
しぶしぶ、洋のところへ行った。
最悪の卒業式。
友達と語らいも出来ず、洋に呼び出され、意味不明な小言を言われながら幕を閉じた卒業式。
高校の友達ほとんどとは、それ以来会ってない。
>> 11
「てかさ、あいちゃん、もう進路決まってるんやろ?受かったなら受かったって言えば?」
「え、あい進路決めたん?どこ志望なん?美術ちゃうよね、美術専攻クラスにおらんかったもんね。」
「え、どういうこと?受験したん?専門学校?」
「なぁ、どうなん?!」
みんなに問い詰められる。
何を今さら。
みんな、私に関心なんてないくせに。
…でももう逃げられない。
「実はね…センター入試受けたの。一般大学の情報系の学科だよ。うちから一般大学なんて受かりっこないと思うし、、自信なかったから言えなかったんよ。」
「え、受かったの?」
「うん、受かったよ。」
「へ…え、おめでとう。」
「ありがと…」
おめでたくない「おめでとう」。
黙ってたのダメだったかな。でも言えっこなかった。ある意味、黙ってたから回りを気にせず自分に集中出来た気もする。
もういいや。
うわべだけの友達なんて、もういいや。
>> 9
生徒会合宿も無事終わり、受験一色の季節が来た。
バイトは少し減らして、一生懸命勉強した。
後輩たちはうまく生徒会をまわしていた。文化祭なんかはできる限り協力して、手助けした。
そんなこんなで、三年の一年はあっという間に過ぎ去った。
心の通じる友達がいなくて寂しかったけど、みんな受験で回りはライバル、仲良かった子達も友達同士ピリピリしあっていて、みんな同じようなもんだなと思えたのが救いだった。
勉強に没頭したお陰で、センターではすんなり必要点数を獲得出来た。
大学合格。
別に名門でもない、よくも悪くもない大学。
でも大学生という肩書きを獲得出来たことが嬉しかった。
ここで初めて、美術科の子達に打ち明けた。
…というか、自分で言ったわけではなく、言わされた。
>> 8
「そっかぁ。小さい頃はほんと可愛くてどこいってもアイドルやったんやけどねー。ちやほやされ過ぎて内気になったんかな。」
「そんなことあるー?😅」
「母親が一番ちやほやしてたからね。母親べったりに育てたんがあかん思うんよね~」
「あーなるほどー。」
なんか、妹について誰かと話すの初めてかも。
あんなに嫌いだったのに、そうでもないのかも。
苦手?というか母親の妹に対する愛情への劣等感だけが根強く残ってる。
「それにしても、アイドルかぁー。」
「可愛かったっしょ?」
「うーん、笑ったら可愛いっぽいかな?」
「あ、ほんと?そう…」
私の中で、妹はお姫様。誰しもが認める美女。
…だと思ってたんだけど。
そうでもないのかも。
それこそ、私のガチガチの劣等感が眼鏡を曇らせただけの幻想なのかも知れない。
>> 7
「なにが?私はアホっぽくて妹はまともっぽい?笑」
「なんでやねん笑 内気とかさ、あいは無縁やん。」
内気が無縁…
なんか胸に響いた。
今の私はみんなの目にはそう映ってるんだ…
過去の私は内気の代名詞のようだったのに。
薄々そうだろうなと思いつつ、人からこうやって言われるのはやっぱり嬉しい。
まぁ、それは、寂しくてかまってほしくて内気な本心を、ガチガチの外面というチョコレートで固くコーティングしたものでもあるのだけど。
固めすぎて、たまにコーティングが本心にすら感じる。
嘘から出た真、なんていうけど、塗り固めた嘘は真実になりつつあるのかもしれない。
ただ、固い固い芯は残して。
>> 6
「美奈、邪魔してごめんな。お友達?」
美奈の周りの美術部っぽい子達を指して言った。
「うん、そうー。こっちが○○ちゃんで、…」
「あぁ!話には聞いてます~いつもお世話になってます~!😄」
「キャー!美奈ちゃんのお姉さんですか?!可愛い~!めっちゃ素敵です❤❤こちらこそお世話になってまぁす❤❤❤」
な、なんだこのノリ(-ロ-;)
私も若いはずだけど、若さについていけない💧💧
「あ、ありがとー。😅」
こういうノリの誉め言葉は真に受けてはいけないと本能が言っていた。
ので、苦笑い😅
「それじゃ、またね。」
わざわざ外でする必要ない他愛ない話をして、席をはずした。
「あいと正反対やな~」
委員長が言った。
>> 5
「あらぁ~そうなのね~お姉さんは凄いのね~。その活発さを美奈ちゃんにも分けてほしいわぁ~。美奈ちゃんね、私とは恥ずかしがって全然話してくれないのよ~」
「すいません、人見知りが激しくて💦」
「いいのよ~😄あ、お姉さん賢そうだから勉強も見てあげてね。今、美奈ちゃんだいぶ苦労してるから。」
最後だけ美奈に聞こえないようこっそり伝えられた。
…そう。妹は勉強がかなり遅れてる。中学生なのに、公文で学力判定したら、小3レベルと言われていた💧
「それなら大丈夫、この人ほぼ首席ですから。」
「言い過ぎ!そんなことないから!😱」
先生のあらあらーまぁまぁ!がまた始まる(/_\;)
「あ、生徒さんが呼んでますよ」
「あら、そうね、じゃあ、お母様にもよろしくね😄」
嵐のような人だった。
…美奈はその間一言も喋らなかった。
>> 4
次の日の朝、食堂にいくと中学生がいっぱいいた。
「あいの妹んとこちゃうん?」
委員長が呼び掛ける。
「そうかも~あ!!」
見つけた。
向こうも気づいた。
「美奈~!」
担任の先生らしき人が誰?!って顔をする。
「あ、いつもお世話になってます。美奈の姉のあいです。」
「あらぁー!そうなの~!しっかりしたお姉さんね~!今日はどうして?」
委員長がすかさず口を出す。
「高校の生徒会合宿で来たんです。」
「生徒会~?!すごーい、美奈ちゃんのお姉さんは凄いのね!どおりで活発そうな雰囲気だと思ったわぁ!」
「この人、生徒会長ですよ」
「あらあら~まぁまぁ!!」
先生テンションMAX。
委員長そこまで言わなくていいのに、恥ずかしい😅
「委員長しゃべり過ぎ😅元だよ、元💦」
「そっかそっか、今日から元、やったね😁」
先生はすごくフレンドリーな人だった。
久しぶりに一緒に暮らす妹は、随分変わっていた。
ジャニーズにどっぷりはまり、以前から多少の人見知りはあったけど、以前より酷くなっていた。
そして、超がつくほど内弁慶。
妹と母はよく取っ組み合いの喧嘩?じゃれあいをしてた。
それが私は羨ましかった。
愛されてるから反抗できる。
私は…愛されてる自信がないから、いつもいい子に、聞き分けのよい子に、反抗しないように、してきた。
素直に喧嘩できることが羨ましかった。
- << 2 生徒会合宿が妹の学校行事と被った。 うちの高校は、毎年、生徒会の仕事の引き継ぎ会として、前任新任生徒会員全員で、林間合宿みたいなことをする。 おんなじ日におんなじとこにうちの高校と妹の中学が泊まる。 正直びっくりした。 妹は学校ですごくおとなしいらしい。 ちょっと見るのが楽しみだった。
小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。
- レス新
- 人気
- スレ新
- レス少
- 閲覧専用のスレを見る
-
-
依田桃の印象7レス 136HIT 依田桃の旦那 (50代 ♂)
-
ゲゲゲの謎 二次創作12レス 130HIT 小説好きさん
-
私の煌めきに魅せられて33レス 314HIT 瑠璃姫
-
✴️子供革命記!✴️13レス 93HIT 読者さん
-
猫さんタヌキさんさくら祭り1レス 56HIT なかお (60代 ♂)
-
依田桃の印象
バトル系なら 清楚系で弱々しく見えるけど、実は強そう。 恋愛系…(常連さん7)
7レス 136HIT 依田桃の旦那 (50代 ♂) -
神社仏閣珍道中・改
暦を見ると本日は『八十八夜』となのだといいます。 八十八夜とは、…(旅人さん0)
231レス 7797HIT 旅人さん -
西内威張ってセクハラ 北進
特定なんか出来ないし、しないだろう。実際しようともしてないだろう。意味…(自由なパンダさん1)
82レス 2818HIT 小説好きさん -
仮名 轟新吾へ(これは小説です)
彼女は 🌸とても素直で🌸とても純粋で 自分の事より先ず! 🌸家族…(匿名さん72)
182レス 2792HIT 恋愛博士さん (50代 ♀) -
一雫。
あれから一週間過ぎてしまった(蜻蛉玉゜)
78レス 2367HIT 蜻蛉玉゜
-
-
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②4レス 122HIT 小説好きさん
-
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?11レス 127HIT 永遠の3歳
-
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令1レス 129HIT 小説家さん
-
閲覧専用
今を生きる意味78レス 512HIT 旅人さん
-
閲覧専用
黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 950HIT 匿名さん
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②
母鯨とともに… 北から南に旅をつづけながら… …(小説好きさん0)
4レス 122HIT 小説好きさん -
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?
皆キョトンとしていたが、自我を取り戻すと、わあっと歓声が上がった。 …(永遠の3歳)
11レス 127HIT 永遠の3歳 -
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令
了解致しました!(小説好きさん1)
1レス 129HIT 小説家さん -
閲覧専用
おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
57レス 1392HIT 檄❗王道劇場です -
閲覧専用
今を生きる意味
迫田さんと中村さんは川中運送へ向かった。 野原祐也に会うことができた…(旅人さん0)
78レス 512HIT 旅人さん
-
閲覧専用
サブ掲示板
注目の話題
-
🍀語りあかそうの里🍀1️⃣0️⃣
アザーズ🫡 ここは楽しくな〜んでも話せる「憩いの場所🍀」となっており〜ま〜す🤗 日頃の事…
493レス 4602HIT 理沙 (50代 女性 ) 名必 年性必 -
ベビーカーの周りに家族が不在
交通機関のターミナルでの事です。 待合所の座席にほとんどお客が座っている中、通路側の端の席に荷物が…
39レス 1040HIT 匿名 ( 女性 ) -
レストランに赤ちゃんを連れてくるな
これってそんなおかしい主張なんでしょうか。 一昨日の夜にレストランに行った時の話です。料理も美味し…
16レス 523HIT 相談したいさん -
自分を苦しませる人
数年前に亡くなった彼女が夢に出て、 苦しめてきます。 今、自分に自信が無くなって、 女性と付き…
7レス 310HIT 恋愛好きさん (30代 男性 ) -
学校休むか休まないか…
高校生です 先日1年付き合った彼氏とお別れしました 今日は祝日で学校がありませんでしたが、明日か…
25レス 503HIT 学生さん (10代 女性 ) -
彼女になってほしいと思われるには
彼女にしたい、彼女になってほしい女性ってどんな人ですか? 異性に聞きましたが、家庭的で料理がで…
6レス 250HIT 匿名さん (30代 女性 ) - もっと見る