あっけない最後
この話は私の過去の恋愛話です。
タイトルの通り、最後は呆気ないですが、どうしても忘れられないので、投稿しました。
初めてなので、誤字脱字、支離滅裂な文章になったらすみません(>_<)
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季節は変わり、冬がきた。
私の住んでいるところは、昔より雪が降らなくなっていた。
でも、その日は大雪だった。
珍しく道に5㌢ほど積もっていた。
仕事をしながらワクワクして見ていたら、店長が話しかけてきた。
「お前のところ山やろ?帰れなくなったら困るから今日はもう帰ってええよ。」
確かに、私の自宅は山奥。道も登り下りが半端ない。狭い道で、スリップでもしようものなら、無事では済まない…
私はお言葉に甘えて帰ることにした。
みんなに挨拶して、帰ろうとしたら松田さんが声をかけてきた。
松田「マジ、気をつけて帰りなよ?」
私「車傷つけないように、気をつけます(笑)」
松田「ばっか。車より、桜が大事!本当大丈夫かぁ?」
私「大丈夫ですよ!lowで帰りますから(^-^)」
(やっぱり優しいなぁ)(笑)
そんなやり取りをして、帰路についた。
県道から、我が家に続く山道を上る。
雪の積もり方が変わっていた。
「うわ、凄いなぁ…
ワクワクするぅ」
なんて、独り言を言いながら更に上る。
その時、タイヤが滑った。
「ヤバイ!上らないかも!!頑張れ!カド!」カド←車に付けてたあだ名です。
ノロノロ運転で、なんとか上りきる。
一安心も束の間、今度は下りが待っている。
更にスピードを落とし、ギアをlowに入れる。
心の中で、滑るな滑るなと、呪文のように唱えながら下る。
ここが一番の難所。
落ちたら無事じゃ済まない。
だが、難なく下りきり、ホッとする。
そして、また上り、家に到着。
あ~、疲れた。
でもちゃんと帰れた。
まだ雪が降っている。
明日仕事行けるかなぁ~
クリスマス
休日だった為、バイトの人達が昼から入っていた。
年末ということもあり、店内はお客様で賑わっていた。
忙し過ぎて、あっという間に時間が経つ。
夕方の休憩時間になると、店長からケーキの差し入れがあった。
とても美味しかった。
閉店時間。
お疲れ~
と言ってみんなそれぞれ帰っていった。
でも、私と松田さん、山本さんは駐車場で話をしていた。
三人の中で誰が一番早く走れるかと競争した。
一番は山本さんだった。
二番は私(笑)
最後は松田さん…
運動音痴と判明した。(笑)
松田さんは私より背は高かったが、体格がよかった。
決してデブではないが…
そんな楽しい一時を過ごしていた。
私が着いても、松田さんはまだ来ていなかった。
「今着きました」
メールを送る。
♪~
「ごめん、ちょっと待ってて、すぐ行くから!」
10分ほど待っていた。
そして、松田さんがやってきた。
松田さんは、いつもは原チャに乗っていた。
でも、今日は車だ。
初めて運転している彼を見て、カッコよく見えた。
彼の車に乗るように言われた。
「ごめんな、遅くなって…」
「いえ、大丈夫です。何かありました?」
そう聞くと、彼は後ろの座席から箱をとり、私にくれた。
「え?これってケーキですか?!」
「うん、プレゼント。
何もないのもアレかなって思って急いでかってきた(笑)」
「ありがとうございます!嬉しいです!」
「ごめんな、そんなプレゼントで、まさか出掛けるなんて思ってなかったし、
ケーキ屋も、閉店間際だったから、それくらいしかなくて…」
「そんなことないです。ありがとうございます!
ホントすいません…
でも、こんな大きいの一人じゃ食べれないですよぉ(笑)」
「あとで一緒に食べよう!」
そう言うと、松田さんは、車を発進させた。
突然助手席の戸が開いた。
松田「わっ!!!」
私はびっくりした。
「もう!松田さん!止めてくださいよ!
心臓飛び出るかと思ったじゃないですか!」
「あはは」
松田さんは笑っている。
まるで、恋人同士のようだった。
駐車場に戻ってきた。
ふと、無いものに気付く。
あれ、鞄がない?!
店を出るときにはあった。
どこかで降りたっけ?!
なんで?どこいった?
財布も携帯も鍵も全部入ってる。
私は焦った。
どうしよう…
松田「あの、夜景のところかもしれない。
行ってみよう。
大丈夫、絶対あるって!」
急いで戻る。
私は不安だった。
誰かに盗られていないだろうか、ちゃんと見つかるだろうか…
本当に焦っていた。
駐車場に着くと、外灯はあるが薄暗いなかにポツンと黒い塊を見つけた。
私の鞄だ!
「よかった~あった…」
ホッと胸を撫で下ろす。
「って!松田さんが驚かすから、その時落ちたんですよ!
もう!!焦ったじゃないですか!」
「ごめんて~(笑)
でも。あって良かったね(笑)」
怒った私に彼は笑いながら謝る。
とにかく、あって、ホントに良かった。
そんなことがあっても、楽しい気持ちに変わりはなかった。
司郎に別れを告げれずにいた。
誰かに相談したかったが、誰にも言うことはなかった。
そんなある日、私は休みで家にいた。
♪~
メールが届く。
バイト中の松田さんからだった。
「休みなのに、メールしてごめん。
今日何してる??」
そんな内容だった。
何もしてないと、返信するとすぐ返事がきた。
「星でも見に行かない?」
私は誘いにのった。
松田さんが終わるのを駐車場で待っていた。
松田さんが来た。車に乗せてもらい、星が有名な町にいく。
昼間に行ったことはあったが夜行くのは初めてだった。
観測をしている天文台に到着した。
辺りは真っ暗だ。
目が暗闇になれてきた。道がなんとなくわかるくらい。
二人で天文台へと向かう。
もちろん中には入れない。私たちはその建物の前にある丘に横になりながら星を眺めた。
散りばめられた宝石のように、キラキラキラキラ輝いている。
なんて、綺麗なんだろう。
しばらく会話がないまま空を見上げていた。
1月の夜だ、さすがに寒い。
「さむっ。戻ろっか(笑)」
お互い納得して車に戻り、温かい飲み物で冷えた身体を温める。
二人きりで話をするのも、久しぶりだった。
自然とお互いの恋愛の話になる。
松田さんは彼女とは最近会っていない、肩書きだけの状態だと言っていた。
私も、別れようと思ってることを話した。
自分は、エッチが苦手なこと、腕枕してもらうだけで幸せだということも話した。
色々話していると、0時を越えてしまった。
眠いはずだ…
大きなアクビをしてしまった。
「大丈夫??(笑)どうする?帰る?
てか、帰れる?眠いだろ?
危ないよな…
それか…
後ろで寝る??」
ドキっとした。
夜、車の中、男女二人。
そんな空気のなかで、私も変な気持ちになっていた。
「じゃあ、ちょっとだけ…」
彼の車は後ろをフラットにすれば充分寝れる広さになる。
私たちは後ろに異動し、横になる。
緊張している。鼓動が早くなる。
「腕枕してやろっか?(笑)」
彼が言う。
照れながら私は彼の腕に頭を乗せる。
「落ち着く?」
「はい…(照)」
落ち着くわけない。
ドキドキが止まらない。
「寝ていいよ?
俺も寝るから」
そんなこと言われても寝れるはずかない。
でも、目を閉じてなんとか寝ようとしていた。
寝れない(笑)
彼の匂いがする。
ふと目を開けると顔が近い!
でも、彼も目を閉じている。
寝ているのか?
寝息?
よくわからない。
私は再び目を閉じた。
あのキスされた日から松田さんとは休みがずれて、会っていなかった。
だから司郎と別れたことも言えずにいた。
私が休みの日、松田さんから話があると言われ会うことになった。
この日は私の車だった。
とある、温泉施設の駐車場に止まって話をした。
「桜…オレ…
この間…
その…
お前にキスした。」
彼が神妙に言った。
私は驚いたふりをして、
「え、
そうなんですか…
でも、なんで?」
「ごめん、可愛かったから…
オレ、桜が好きかもしれない…」
「え?
嬉しいです。ありがとうございます。
私も松田さんが好きですよ。」
「え?でも、彼氏は?」
「あ…この間、別れました。まだ彼の家にある私のものを取りに行かなきゃいけないんですけど…」
「そうなんだ。
なんだ、オレ、悪いことしたと思って、ずっと悩んでたのに…はぁ~
でも、いいの?俺で?
ホントに?」
「松田さんこそ、彼女いいんですか?」
「今度言うつもり。
だからちょっと待っててくれる?
そしたら、また言うから。」
「…はい。
わかりました。待ってます。」
まさか、こんな話になるなんて思ってもみなかった。
後、松田さんは彼女に別れを告げた。
彼女は泣いていたそうだ。
私は申し訳ない気持ちになった。
圭ちゃんの仕事が始まるまで、私たちは毎日のように会っていた。
圭ちゃんと初めてのお泊まりの日。
圭ちゃんは実家暮らし。泊まりに行くには遠慮があった。
圭ちゃん家にはちょっと離れた別宅がある。普段そこには誰もいない。
そこに泊まることにしていた。
夜、二人で買い物をした。
まるで夫婦になったような感覚だ。
(いつか本当にこうなれたらな…)
そんな風に思っていた。
買い物を済ませ、家に向かう。
人里離れた場所で静かだった。
二人で夕飯を作る。
フライパンを持つ彼に見とれていた。
ついでにお風呂の準備もした。
スパゲッティと、サラダ、スープを作り早々に食べ終えた。
しばらく、休んで、先に私がお風呂に入る。
さすがに緊張してきた。
大丈夫かな?
不安になる…
もし、ダメで断ったら嫌われたりしないだろうか…
私は自分に自身がない。
もちろん体にも…
見た目はスレンダー。
回りにスタイルいいよね。って言われてはいたが、本人はこんな体が嫌いだ。←これは今でも…
もちろん胸はない。
スッピンの私を見て彼が言う。
「可愛いね(笑)」
照れる…
私は化粧をとっても、あまり変わらないくらい薄化粧だ。
次に圭ちゃんがお風呂に入る。
上がってきた彼と、買ってきたお酒を飲む。
私は酒に弱い。直ぐに顔が赤くなるのが嫌でお酒を飲むのも久しぶりだった。
案の定、体が火照ってきた。
頭が回らない。
そんな私を見て、心配する圭ちゃん。
布団に横になった。
薄暗い部屋で二人でイチャイチャする。
彼が私にキスをする…
彼に身を任せる。
「無理だったら止めるから言ってね。」
優しい圭ちゃん。
「大丈夫…
大好き…
圭ちゃん…」
お酒のせいだろうか、全然嫌じゃない。
むしろ、気持ちがいい。
こんなの初めてだった。
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