何ドラ韓ドラ…ドラマ日記
ドラマの感想などをチョコチョコ書いていく予定😄
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「遺留捜査」(EX、東映)脚本=大石哲也 他 出演=上川隆也、斎藤由貴、八嶋智人 他
小さいどんでん返しがいくつか有って、脚本は良く書けていたと思う。
糸村の様な存在は、市民にとっては有り難いが、あそこまで「自主独立」していたら、組織は成り立たないよね(笑)
掴み所の無い上川隆也と、シャキッとした斎藤由貴の組み合わせは、意外に合っているかも。
初回のレベルが保てるならいいドラマになりそうだ。
初回視聴率13.3%
「走馬灯株式会社」(TBS)脚本=猪原健太 他 出演=香椎由宇 他
面白い。原作物(コミック・菅原敬太)だけど、着想がいいし、ストーリーもコンパクトにまとまっていて飽きさせない。
演出が映画的で、落ち着いた色調も良かった。
一話完結なので、色々なパターンが出て来ると思うが、起承転結の内、起と結は決まっているから、承転で飽きさせない工夫をどれだけ出来るのか、お手並み拝見。
一話に関しては、かなりレベルが高かった。
初回視聴率2.8%
「黒の女教師」(TBS)脚本=山下友弘、大林利江子 他 出演=榮倉奈々、市川実日子、小林聡美 他
単純に面白かった。仕置き人のベースを借りながら、実は現在の学校教育の在り方を批判し、再生の糸口を示唆する話なのかな?と思いながら観たのだが、ちょっと穿ち過ぎだったか…?
戸田くんが“仕置き人”達とどう絡むのか、謎も残っているので楽しみだ。
初回視聴率12.9%
「泡沫の夏」('10台湾・民視)脚本=リン・チーラー 出演=バービイー・スー、ピーター・ホー、ホァン・シャオミン他
ピーター・ホー狙いで観始めたけど、クセになるストーリーにも惹かれて、長かったけど全部観終わった。
最初の方の、廃墟みたいな場所にオウ・チェンがシャーモーを助けに行く場面、何でそこが分かったの?とか、最後の方の、シャーモーが、弟の死のショックからあれだけ廃人の様になっていたのに、何であんなにすぐ映画の撮影が出来たの?とか、韓ドラに負けない位のご都合主義は、至る所にちりばめられているのだが、それでも引き付けて放さない、泥臭い魅力に溢れたドラマだ。
何人かの若い女優?が出ていたが、バービイー・スーはやはり飛び抜けて魅力的だ。(他に魅力的だったのは、名前も分からないのだが、ルオ・シーのマネージャー役でジェニーって呼ばれていた人位かな?あの人はナチュラルで良かった)
ホァン・シャオミンは整い過ぎていて私は苦手。やっぱりピーター・ホーは素敵だった。
台湾ドラマは滅多に観ないのだが(全編観たのはこれで3本目)、荒っぽい面はあるけど、ハマるとクセになる点は韓ドラと同じだなと改めて思った。
「2012夏ドラマのまとめ①」
1位「リッチマン、プアウーマン」
迷ったのだが、恋愛物を装いながら、男の嫉妬と友情を主題にして描くという戦術に見事にハマり、次回が一番待ち遠しかったドラマなので、これを選んだ。
2位「息もできない夏」
途中まではこちらが1位だったのだが、渡辺千穂さんが書かなくなってから雲行きが怪しくなり、イマイチ乗れなくなってしまった。後から考えると、樹山の本心を直接的には殆ど描かなかったので、物足りなさもそこに起因していたのかもしれない。
3位「トッカン」
スタートの何話かは、井上真央の作り過ぎキャラに辟易して、集中出来なかったが、それにも慣れ、彼女の演技からも徐々にわざとらしさが抜け始めた頃から、物語に集中出来る様になり、面白さも倍増した。
井上真央がベストだったのかは謎だが、北村さんは多分、考えられるベストの配役だったと思う。
「ゴーストママ」は、取り立てて言う程の内容ではないのだが、とんぼ役の男の子が可愛くて癒されるし、いい人ばかり出て来るので、疲れた心には染みる、心地好いドラマだった。
「ビューティフルレイン」は最初の何話(美雨が病気の事を知るまで)かが、とてもキツかった。愛菜ちゃんが、なまじしっかりと演じてしまう子なので、観ていて感情の逃げ場が無く、本当に辛かった。
「サマーレスキュー」は期待した割に、内容が空回りしていて、ドラマに入り込む事が出来なかった。
「黒の女教師」はラストでがっかり。軽妙、軽薄な良さが、全てどこかに吹き飛んでしまった。
夏ドラマは全15作品の内、全話視聴したのは、上記7作品のみ。ドラマの水準が低調だった事に加え、オリンピック視聴に時間を取られた事もあり、こういう結果に終わった。
「2012夏ドラマのまとめ②」
初回を観たドラマの平均視聴率(%)
浪花少年探偵団6.13
リッチマン…12.4
息もできない夏9.79
GTO13.2
捜査一課9係11.9
トッカン10.5
ビギナーズ!7.3
遺留捜査12.5
ミステリーズ8.42
黒の女教師9.86
ボーイズ・オン・ザ・ラン5.9
ゴーストママ10.88
サマーレスキュー10.05
ビューティフルレイン10.14
VISION3.1
主に泣いています5.3
走馬灯株式会社2.3
「高校入試」(CX)脚本=湊かなえ 出演=長澤まさみ、南沢奈央、中尾明慶他
何の情報も持たないまま観たのだが面白かった。
学区一番の高校に対する、地域住民が持つ憧れ、在校生や特に卒業生が持つ強烈な誇り、通えなかった者が持つ羨望と嫉妬、様々な感情が交錯する様を、入試試験を軸に描いて行くみたいだ。
登場人物が多いのに、会話と表情だけで大体の人物像と関係が掴める脚本は上手い。
会話に緊張感はまるで無いのに、無人の廊下を意味深に映す演出はミステリー感一杯で、このアンバランスさが逆に面白さに繋がっているのかもしれない。
このドラマは当りなんじゃないかな!
※初回視聴率は後でまとめレスに記載
「パーフェクト・ブルー」
(C.A.L、TBS)脚本=山崎淳也 出演=瀧本美織、平山あや、寺脇康文、財前直美 他
宮部みゆき原作のミステリー。原作も読んでいないし、あらすじとかも一切知らない状態で観た。
探偵事務所を舞台に、夫(父)の死の真相を探るのが縦軸で、毎回依頼された仕事の調査をするのが横軸になる様だ。
初回の依頼については、まあきちんと描けていたと思う。
主人公の所長の娘加代子は、飼い犬の元警察犬マサとセットで調査するみたいで、このマサの存在が一つのポイント。躾の行き届いた役者犬の存在は癒しになるし、擬人化した心の声は船越英一郎が演じており、マサのキャラ確立に大いに貢献している。
こういうドラマに有りがちだが、横軸の話の出来具合に波が無い事を願う。
椎名(寺脇)の過去も気になるし、「パーフェクト・ブルー」ってパソコンに打ち込んでいた女(私は平山あやだと踏んでるが)も気になる。
「ゴーイング マイ ホーム」(テレビマンユニオン・関テレ)脚本=是枝裕和 出演=阿部寛、山口智子、宮崎あおい 他
全編映画の様な作りで、約2時間全く飽きなかった。会話や演技、動きがとても自然で、どこかの家庭を覗いている様な錯覚に陥りそうになる。
特に良多の実家家族とのやりとりは、あまりにリアルで抱腹絶倒ものだ。
映画とドキュメンタリー主体の、是枝監督らしい作品で、この先も楽しみだ。
(と思ったら、早速次週はお休みらしい。残念。)
「東京全力少女」(NTV)脚本=伴一彦 出演=武井咲、三浦翔平、比嘉愛未 他
四国から家出をして、何の情報も持たずに父親を探しに東京へ向かう武井。深夜バスで都合良く東京の男・三浦と知り合う。
所持金を盗まれると、古着屋に居た女・比嘉が、お金を貸してくれる中年男を紹介してくれ、それが探していた父親だったって、そんな上手く早く出会う訳が無いだろう。
直ぐに父娘の顛末記にしたいなら、有り得ない偶然を装ったりせずに、四国で情報を知っていた事にして、ストレートに父親の所に行った方が良かった。ドラマへの信頼性が違って来る。
麗(武井)の性格設定に親しみが湧かないし、私にとっては駄作の予感。
「結婚しない」(CX)脚本=坂口理子、山崎宇子 出演=菅野美穂、天海祐希、玉木宏他
大学の講義と登場人物を絡めた出だしは快調で、これはなかなかいいんじゃない?と観ていたが、途中から平板ダラダラになってがっかり。
何かどこかで観た様な感じが残ったのだが、エンディングロールの脚本家を見て納得、「私が恋愛できない理由」のコンビだった。
このまま、ああでもないこうでもないって、最後までダラダラ行くんだろうなあ。
菅野、天海、玉木、三人も揃えて、それじゃ勿体ないんだけど。
大奥~誕生[有功・家光篇](TBS)脚本=神山由美子
出演=堺雅人、多部未華子、麻生祐未 他
よしながふみの漫画が原作で、流行り病で亡くなった家光の死を隠し、その血を受け継いでいる少女を大奥に住まわせ、春日局の眼鏡に叶った男との間に子供を作り、血筋を絶やさない様にしようという、奇想天外な話。
大奥に女は居ず男ばかりという逆転現象がポイント。
原作を知らないのでどうなるのかは分からないが、凶暴な偽家光が有功との邂逅でどう変化するのかしないのか、先が楽しみだ。
堺VS麻生の演技対決が見ものだ。初回は多部の出番が少なく、物足りなかった。
「匿名探偵」(MMJ、EX)脚本=高山直也 出演=高橋克典、片瀬那奈、三浦理恵子他
格闘シーンで、あまり強くないのがリアリティーがあってよろしい(笑)
女好きのフェミニストで、義侠心があってお金には縁が無い、カッコいいけどカッコ悪い男が主人公の探偵物。
推理とかは二の次で、高橋克典のご活躍を楽しむドラマ。
滑り出しとしては合格😄
「悪夢ちゃん」(NTV)脚本=大森寿美男 出演=北川景子、GACKT 他
予備知識の無いまま観たが、そこそこは面白かった。小説が原案らしい。
深い人間関係を作りたくない(他人を信頼できない)小学校教師が、予知夢を見る能力のある生徒に振り回され、結局手助けしている内に…みたいな展開になるのだろうか?
北川景子は、乱雑な部屋で腹巻をして寝る、みたいな役を、違和感なくこなしている。
予知夢の少女をやっている子が、あまり上手くないので、ちょっと興醒めするのと、眼振のアップが多くてくどい。
あと教頭だかが、指では無くペンで、やたら北川景子の事を指すのだが、このシーンもくどくて、こっちはイラッとする。
ストーリーも仕掛けも平板だし、出演者もパッとしないので、連ドラとして維持して行くには厳しいかな、という気がする。
「TOKYOエアポート」(CX)
脚本=宇田学 出演=深田恭子、瀬戸朝夏、時任三郎他
航空管制官を描いたドラマだが、飛行場や管制塔内部のシーンは、上手く作られていて臨場感があって良かった。
人間ドラマの方は、人物像も絡み方も有りがちな感じで、面白みには欠ける。
これからそれぞれのサイドストーリーが出て来ると、少しは面白さが出て来るのかもしれないが。
あと、管制ミスの件、OJT中の新人が管制をしているのに、そのトレーナーが席を外すなど考えられない。後で管制ミスは無かったとフォローはしていたが、そういう問題では無い。
空港売店のおじちゃんが、管制ミスの件を知っているというのも、あまりにも軽過ぎるエピソード。
リアリティーと作り物部分の仕分け方が、ちょっと雑に感じる初回だった。
「レジデント~5人の研修医」(テレパック・TBS)脚本=永田優子 出演=仲里依紗、林遣都、増田貴久 他
もう「コードブルー」の影がちらついて、オリジナルなのにオリジナリティーが感じられないという皮肉。林と増田の役の人物設定が、まんま「コードブルー」の男二人と同じ感じなので、そこで引っ掛かってしまい、ドラマに集中しづらかった。
主役の仲の役は、作りこめば面白くなる可能性はあると思う。
指導医の設定もまあこんなもんなんだろうね。
二番煎じだったら、絶対本家の脚本には勝てないのだから、もっと設定を工夫すべきだったと思う。
ストーリーはまあまあだった。
「ドクターX~外科医・大門未知子」(EX)脚本=中園ミホ 出演=米倉涼子、田中圭、内田有紀 他
「ハケンの品格」+「医龍」みたいな感じと言ったら分かりやすいだろうか。
「医龍」よりももっと、割り切った感じの人物像にしてあるが、これが変化して温かみもある像にして行くのか、それともこのままで突き進むのか、どちらを選択するのだろう。
米倉涼子ありきで書いた脚本という感じのドラマだ。初回高視聴率スタートを切ったが、その維持は難しいとしても、平均15をクリア出来るのか、それにも興味がある。
「MONSTERS」(TBS)脚本=蒔田光治 出演=香取慎吾、山下智久、遠藤憲一 他
初回110分は長過ぎた。前半1時間位までは、本も演出も楽しめたが、後半、湿っぽくなったらダラダラ感が増して、急速につまらなくなった。内容が1時間物に相応しかったからだと思う。
香取君も山下君も、シリアスなドラマで感情の起伏を表現するとなると、演技力の無さ(特に台詞回し)を露呈してしまうが、キャラ優先のこのドラマならそういう心配は無いし、香取君は目の表現力だけなら合格なので、演技力云々の心配はしなくて済みそうだ。
次回から54分になるので、どれだけスピーディーに事を運び面白くしてくれるのか、観てみたいと思う。
「PRICELE$S」(CX)脚本=古家和尚 出演=木村拓哉、中井喜一、香里奈、藤木直人他
30分延長だが、ダレずにトントントンと進んだ。
キムタクのキャラ(何だかんだ言っていい人そうキャラ)は、いつもと変わらないし、最後はどうせ社長になるんでしょ、みたいな見え見え感も、新鮮味が無くてイマイチだが、ゼロからのスタートでどうやって切り開いて行くのかは見てみたい。(社長にはならないで、全く別の分野で稼げる男になったりする方が、もっと面白いけど)
香里奈と中井喜一がどう絡むのかも見所だ。
「遅咲きのヒマワリ」(CX、共同TV)脚本=橋部敦子 出演=生田斗真、真木よう子、桐谷健太、香椎由宇 他
ストーリー自体はありがち、類型的な部分もあるけど、観ていて落ち着く心地よさがある。
大物も華のあるスターも出ていないが、その分バランスが取れていて、過疎の街、村に溶け込んでいる様に感じさせてくれる。
恐らくそれも狙いの一つなのだろう。
中心人物の、頼りなさげだけど優しくて人懐っこい丈太郎に、生田を据えたのが良かったと思う。
四万十の大自然と濃密な人間関係に包まれて、丈太郎が男としてどう変わって行くのか、見届けたいと思う。
2012秋ドラマ初回視聴率
(視聴済み14本・単位%)
①ドクターX 18.6
②PRICELE$S 16.9
③TOKYOエアポート 14.0
④MONSTERS 13.8
⑤悪夢ちゃん 13.6
⑥遅咲きのヒマワリ 13.5
⑦結婚しない 13.0
⑦ゴーイング マイ ホーム 13.0
⑨匿名探偵 11.7
⑩大奥誕生 11.6
⑪東京全力少女 9.0
⑪パーフェクト・ブルー 9.0
⑬レジデント 8.4
⑭高校入試 7.7
※数字は関東地区
※未視聴ドラマ、深夜ドラマ、シリーズ物は除く
※昨日までに2話目が終了した9作品の内、初回より視聴率が上がったのは、「結婚しない」1本のみ。(0.6ポイント上昇)
「秋ドラマ途中経過」
◎ハマっているドラマは
*高校入試
*ゴーイング マイ ホーム
*大奥~誕生
*遅咲きのヒマワリ
〇全部観ようと思っているドラマは
*ドクターX
*結婚しない
*PRICELE$S
Ο多分全部観るだろうなと思っているドラマは
*レジデント
*パーフェクト・ブルー
●微妙なドラマは
*MONSTERS
*TOKYOエアポート
*匿名探偵
▼脱落したドラマは
*東京全力少女⇒脚本が情けない。
*悪夢ちゃん⇒感覚が合わない。
※民放のみ
「サイン」('11韓国SBS)脚本=キム・ウニ 出演=パク・シニャン、キム・アジュン、チョン・グァンリョル他
面白くて久し振りにハマった作品。構成、テンポ、役者、全てが一級品の傑作だ。
大統領候補の娘が犯人の「ソ・ユニョン殺人事件」を縦軸に置き、権力に阻まれる真実探しの非情と悲哀を見せながら、横軸の「トラック殺人事件」「米兵殺人事件」「企業殺人事件」等々では、死者のサインを見落とさず、権力に対抗して真実を暴いてみせ、観る者に爽快感も与えてくれる、重量感のあるドラマだった。
「ソ・ユニョン殺人事件」の犯人カン・ソヨンを、いい所までは追い詰めるのだが、その都度証拠は消され逃げられてしまう。
どうやってあのサイコパスの息の根を止めるのかと思っていたら、最後は言葉も出ない位衝撃的だった。
作家の中で、このラストは最初から決めていたという。凄まじいまでの構成力だと思う。
パク・シニャン、チョン・グァンリョルが上手いのは当然だが、このドラマでデビューしたという、カン・ソヨン役のファン・ソニの存在は大きかったと思う。
スラッとした美人の、あの勝ち誇った様な微笑み、あれがあったから、余計に憎しみが湧き、ジフン達にすっかり感情移入してしまうという寸法だ。
韓ドラの、権力の非道さに対する描き方は、日本人から見ると少し常軌を逸していると感じる部分があり、このドラマにもそういう負の部分があった事は否めないが、それを差し引いても、中身の濃い傑作であった事は間違い無い。
「2012秋ドラマのまとめ①」
1位「高校入試」
こんなに次回が待ち遠しかったドラマは、「それでも、生きてゆく」以来の様な気がする。大掛りなサスペンスでも無いのに、ずっとドキドキさせてくれた、脚本の湊さんに天晴れ!
2位「ゴーイング マイ ホーム」
映画的手法を押し通した事と、クーナ(妖精)探しとその存在が、ドラマの大きな比重を占めていた為に、好き嫌いがはっきりと別れる作品だった。私は毎回笑い癒され、映画を観ている感覚を味わい、とても堪能した作品だった。
3位「ドクターX」
人物をデフォルメして描き、とにかくエンターテイメントに徹したドラマで、少しだけ謎解きの楽しみもあり、単純な構図で有りながら、最後まで飽きさせなかった構成力は立派。(他のドラマに比べて、話数が少ないという利点があった事は否めないが)
「遅咲きのヒマワリ」は、四万十の大自然に癒され、そこに実在しているのではないかと思える位、その土地に溶け込んでいる雰囲気をよく出していた役者陣に癒されたドラマだった。その後も観てみたい気がする。
「大奥」は面白さが、上様と有功の悲恋に集約されていた部分はあったが、堺雅人と多部未華子を始め役者陣が素晴らしく、その演技は見応えがあった。
「PRICELE$S」は先が読めるドラマで、ドキドキ感が無い代わりに、安心感、明るさを与えてくれるドラマだった。時代が時代だから、こういうドラマも有りだなと思った。
その他に全編観たのは
「パーフェクト・ブルー」
「レジデント」
「結婚しない」
「MONSTARS」
「TOKYOエアポート」で
計11作品だった。
秋ドラマは平均点が高く、豊作だった。
「2012秋ドラマのまとめ②」
初回を観たドラマの平均視聴率(%)
パーフェクト・ブルー 8.09
PRICELE$S 17.71
遅咲きのヒマワリ 9.25
ゴーイングマイホーム 7.89
東京全力少女 7.66
レジデント 6.62
ドクターX 19.10
結婚しない 11.83
毒ポイズン 3.52
大奥誕生 8.58
匿名探偵 10.46
悪魔ちゃん 11.53
高校入試 6.89
MONSTARS 11.93
TOKYOエアポート 10.16
「サキ」(関テレ・MMJ)脚本=渡辺千穂 出演=仲間由紀恵、三浦翔平、内田有紀、萩原聖人、高島政伸 他
上々の滑り出しだと思う。
無機質な部屋で一人、ソテーしたアワビとワインを堪能する女。「美しい隣人」を鋒佛とさせる音楽が流れ、女が微笑む。
俯瞰と接写を繰り返す演出。じっと見つめ間を取る演技。
どれもが期待感を煽る。
「美しい隣人」との関連は、今のところ「あみはまさき」と「隼人」の名前だけか。
あまり関連付ける必要も無いし、前作を観ていない人も楽しめる内容であるなら、それに越した事は無い。
脚本家が違うので、また違った雰囲気が楽しめるかもしれない。
「最高の離婚」(CX)脚本=坂元裕二 出演=瑛太、尾野真千子、真木よう子、綾野剛他
オリジナル脚本。坂元氏の作品なので、かなり期待して観たのだが、この感じがずっと続くのだとすれば、かなり辛いものがある。
さらに輪を掛けて、いつもの宮本さんの演出は、スピード感とキレが有って好きな方なのだが、シリアスドラマでも無いのに、日常部分でリアリティーを追求し過ぎてるので、観ていて苦しくなる。
次回以降、人間ドラマの部分で見るべきものが出て来るのだろうか?
「信長のシェフ」(EX・東映)脚本=深沢正樹、倉持裕 出演=玉森裕太、及川光博、志田未来 他
漫画原作の戦国時代へのタイムスリップ物。タイムスリップと言えば、同じ漫画原作の傑作「JIN」を思い出すが、あちらの医療に対して、こちらは料理に特化している所がミソ。
期待はしないで観たが、これが結構面白かった。制作費の掛け方が違うから「JIN」と比べるのは酷だが、こちらもエンタメ性を前面に押し出し、小品なりに中々健闘している。
特筆すべきは信長役の及川光博の存在感。野性を漂わせている彼が出て来ると、少しだけ時代を感じさせてくれる貴重な存在だ。
料理で飽きさせずにどこまで保たせるのか、興味が湧いて来た。
「まほろ駅前番外地」(TX・リトルモア)脚本=大根仁、黒住光 出演=瑛太、松田龍平 他
小説原作で、同じキャストで先に映画化している様だ。
但し脚本と監督は別人。
便利屋の話で、毎回依頼人が来て…という展開になるらしい。
初回はインディーズの極小プロレス団体の話だったが、面白かった。プロレスも素人なりに様になっていたし、最後のオチまでクスッと笑える仕上がりだった。
毎回話に合わせて違う雰囲気を出すのか、それとも同じ感じで行くのか、ちょっと興味がある。
「カラマーゾフの兄弟」(CX・共同TV)脚本=旺季志ずか 出演=市原隼人、斎藤工、林遣都 他
この枠の作品には結構驚かされる事が多いが、今度は直球勝負でドストエフスキーと来たか。
人物配置は原作に近付けている様だし、日本人に理解しにくい宗教的な部分は排除したとしても、基本的な「誰がどうしてどうなる」の部分は、原作をなぞって進行して行くのかもしれない。
黒澤(カラマーゾフ)家の父子の配役が興味深い。
まず父親に舞台役者の吉田鋼太郎。これだけでこのドラマの方向性、色は大体分かる。
三兄弟は揃いも揃って濃い顔のイケメン。
それぞれに役柄を投影させたキャラの俳優を選んでいる。
暗い感じで進行するドラマだが、今のところは面白そうなので、観て行こうと思っている。
二点だけ気になった事を。
タバコに火が点いていないのに煙を吐き出すシーン(当然煙無し)が🆗Takeになっている不思議。
挿入歌で懐かしいメロディーが!ストーンズだというのは分かったが、タイトルが出て来ない。まあいいや、後でググってみよう。
「dinner」(CX・共同TV)脚本=黒岩勉 出演=江口洋介、倉科カナ、ユースケ・サンタマリア他
まずまずの滑り出しかな?冒頭の活気ある厨房シーンの、音楽を含めた演出は期待感を持たせてくれたが、オーナーシェフが病に倒れてからの展開は、既視感たっぷりで正直ダレた。
江口洋介の役柄は、医療が料理に変わっただけの「救命病棟風」なのだろうか?
まあそんなにダメというワケでも無いから、続けては観てみるけど。
サカナクションの主題歌は耳に心地好い。
「とんび」(TBS)脚本=森下佳子 出演=内野聖陽、佐藤健、吹石一恵、常盤貴子、麻生佑未 他
年齢によって見方が分かれるのかもしれないが、私にとってはストライクのドラマ。
原作によってキャラは確立されているのだろうが、登場人物の色分けがはっきりとしているので、安心して観ていられるしドラマに入り込みやすい。
子供がそのまま大きくなった様なヤスと、彼を包み込む様な大きさを持った妻ミサコ。夫に対して常に「ですます調」で語る妻の姿に時代を感じて、感慨深いものがある。
内野さん、常磐さん、麻生さん、みんな上手いけど、アキラを演じた子役の、ナチュラルだけど達者な演技力に脱帽。
今の子は何でこんなに上手いのか。
これから本格的に、父と子だけの暮らしが始まる。
楽しみなドラマだ。
※私と同じ様に期待して観た人が多かった様で、初回視聴率は同時間帯の「dinner」(8.8%)の2倍弱の17.0%だった。
「ビブリア古書堂の事件手帖」(CX)脚本=相沢友子 出演=剛力彩芽、AKIRA、松坂慶子、高橋克実 他
一冊の古書と、その持ち主や本そのものに秘められた過去や謎を、古書堂店主達の推理で解き明かす、という形態のドラマらしい。
小説だと想像力が膨らんで面白そうな題材だが、映像にすると動きが少ないし、劇的でもないし、古書堂なので画面は暗いしで、とても難しい題材なのではないか。
原作の店主がどういう設定になっているのか分からないが、剛力彩芽というのはどうも落ち着かない。
画面の暗さを少しでも和らげる為に、若い女性を配する事には賛成だが、あまりにも若く軽過ぎないか?
AKIRAは新境地を開きそうな感じではある。
ハローワークの職員が、サッカー日本代表の内田篤人に似てるなあと思って、最後のクレジットを見たら、本人だった。(誰繋がりのカメオ出演?)
初回は14.3%獲っているけど、ドンと下がりそうな予感が…。
「ラストホープ」(CX)脚本=浜田秀哉 出演=相葉雅紀、多部未華子、田辺誠一、小池栄子、北村有起哉、小日向文世 他
大学病院医師の群像劇と言えば、患者を受け入れる、受け入れないから始まって、良心的な医師の葛藤がメインになる事が多いが、このドラマはそれを逆手に取って、高難度の患者こそ受け入れて治してしまう、その為にそれに適した医師を集めた、という形をとっている。
文殊の知恵を集めて困難を解決してしまおうというテーマは、中々いいと思う。ただどの医師物にも言える事だが、出している知恵に他の医師が驚いたりするのが一々大げさで、そんな事も考え付かなかったの?と、突っ込みを入れたくなるシーンも多々あって、この辺はワンパターンだなと思ってしまう。
6人にはそれぞれ辛い過去がある様で、救命行為と平行して描かれて行くのだろう。
相葉くんが適役なのかは、もう少し観てみないと分からないが、他の5人はいい配役をしたなという印象だ。
「シェアハウスの恋人」(NTV)脚本=水橋文美江、山岡真介 出演=水川あさみ、大泉洋、谷原章介 他
初回に関して言えば、どっちつかずの中途半端な感じで、集中して観続ける事が出来る様な要素が無かった。
紹介記事によると、三角関係のドタバタコメディーとの事なので、そちらに振れてくれるなら、少し面白くなるかもしれない。
物凄い低音域と仏頂面で演じている谷原さんが、ずっとあのままでコメディーに振る事が出来るのか、自分を宇宙人と言っている辰平(大泉)が本当は何者なのか、この辺が見所になるのかな?
しかし本当にドタバタに振れてくれないと、ずっと観て行くには厳しいと思う。
「いつか陽のあたる場所で」(NHK)脚本=高橋麻紀 出演=上戸彩、飯島直子、斎藤工、浅野温子 他
刑務所を出所した芭子と綾香の物語。原作物なので、二人の罪とかキャラは、原作者の作り出した物なのだと思うが、若くして7年の刑に服し、世間知らずで自信が持てず、引っ込み思案になっている芭子に対し、背負っている物は芭子より遥かに重いけど、努めて明るく前向きに生きようと見せている綾香との、対照的な取り合わせが上手い。
ストーリーや演出は極めてオーソドックスで、淡々と展開して行く。
これから更に、周囲の人々との関わり合いが増え、傷付いたり、ちょっとした幸せを感じたりして行くのだろう。
芭子の上戸彩、綾香の飯島直子、共に好演している。
- << 196 「いつか陽のあたる場所で」終了。 ドラマチックにはせずに、努めて淡々と作っていたという印象があり、それが心に染みて、回を重ねる毎に好きになるドラマだった。 上戸さん、飯島さん共に好演。 地味だけど説得力のある作品だった。 最高視聴率10.7% 最低視聴率7.4% 平均視聴率9.5%
「書店員ミチルの身の上話」(NHK・テレビマンユニオン)脚本=合津直枝 出演=戸田恵梨香、高良健吾、大森南朋、新井浩文 他
これは面白い。
こちらも原作物なので、原作者が作ったキャラなのかもしれないが、主人公ミチルの、かなりぶっ飛んだ思考から来る行動が、目が離せなくて引き付ける。
ミチルの地元の人達の閑かな感じと、そこからも浮いているし、東京に来ても浮いている感じがするミチルとのやり取りも面白い。
2話目までは、ミチルの突拍子も無い行動を楽しめたが、この先はどうもミステリーになるらしい。
謎めいた竹井が、ミチルにどう絡むのか、「夫」としてドラマの語りをしている大森さんは、いつ姿を現わすのか、楽しみにしている。
主役の戸田さんはキャラがピッタリで、とても魅力的だ。
- << 197 「書店員ミチルの身の上話」終了。 当初の印象通り、とても面白いドラマだった。 原作の力なのかは分からないが、人物像、ストーリー展開、どれを取っても練り込まれていて、最後までドキドキしながら観るのが楽しみだった。 特に竹井の存在と、あの喋り方がゾワゾワするポイントだった。 まさかの落ちも、上手かったなあ。 最高視聴率7.4% 最低視聴率4.9% 平均視聴率6.1%
「あぽやん走る国際空港」(TBS・オフィスC)脚本=関えり香、泉澤洋子 出演=伊藤淳史、桐谷美玲 他
これはちょっと見るべき物が無いドラマだな。
全てが強調し過ぎの劇画調で観ていて疲れた。
初回のみでギブアップだ。
「おトメさん」(EX・MMJ)脚本=井上由美子 出演=黒木瞳、相武紗季、石田純一 他
井上さん久々の傑作になるかも?
嫁姑の話を、家庭内サスペンスコメディーにしている所がミソで、腹の探り合いも、こういう処理をすると刺々しさが影に隠れて、笑いが前面に出て来る。
姑は従来のコメディーの姑像とそんなには変わらないのだが、嫁をミステリアスな存在にする事で、こういう雰囲気のドラマに出来るのかと、ちょっと新鮮だった。
キーマンの嫁役、相武紗季がいい味を出している。
「夜行観覧車」(TBS・ドリマックス)脚本=奥寺佐渡子、清水友佳子 出演=鈴木京香、石田ゆり子、宮迫博之、高橋克典 他
冒頭のカットに、少し分かりにくい部分があったが、それ以外はまずまずの出来、滑り出しだったと思う。
過去と現在を行ったり来たりして進行するスタイルの様だ。
ちょっと無理して買った、念願のマイホームに引っ越して来た時は、あんなに無邪気で子供っぽかった遠藤家の娘(彩花)が、家庭内暴力を振るうまでに変わってしまったのは、受験の失敗だけが原因なのだろうか?(落差の演じ分けが上手かった)
高橋家、小島家にも、何か秘密が有りそうな感じだし、複雑な展開になりそうだな。
「泣くな、はらちゃん」(NTV)脚本=岡田恵和 出演=長瀬智也、麻生久美子、丸山隆平、忽那汐里 他
漫画の主人公が現実世界に飛び出して作者に恋をする…という前宣伝を読んで、一体どういう仕掛けのドラマにしているのかと思っていたら、意外とシンプルで、作者(蒲鉾工場のパート)が漫画を書いているノートを閉じると、登場人物達(居酒屋限定5人だけ)が動き出し、ノートを開くと漫画の人物に戻る、という仕掛けだった。
5人の世界だけしか知らないはらちゃんが、神様を探しに現実世界に飛び込んで来るのだが、何も知らないから、普通の事に一々感動し涙を流す。
この辺りの描写が、可笑しさと哀切が入り混じっていて、このドラマの核になりそうな感じだ。
冒頭、作者の越前さんが自宅を出て、自転車で蒲鉾工場に着くまでの何気ないシーンが有ったのだが、何故かこのシーンを観た瞬間に、これはいいドラマになりそうと思った。
そして予感は当たった。
長瀬君が凄くいいし、麻生さんもいい味を出している。
「コドモ警視」(MBS)脚本=ますもとたくや 出演=マリウス葉、釈由美子、鈴木福 他
「コドモ警察」のスピンオフなのは分かっていたが、あの面白さの匂いが全くしない、つまらないドラマだった。
脚本、演出が別人。主演のマリウスが身長も顔立ちも大人びている。事件が学校内のチマチマした出来事。マリウスが大人びているので、釈由美子との関係にクスッとした笑いが起きない。
そして初回は福くんと勝地涼は出たけど、他のメンバーは出なかった。また、出たとしても学校の出来事じゃ、コドモ警察である面白さが消されてしまう。
という訳で、このドラマは全くの別物で、前作とはレベルが全然違う駄作と判断し、次からはもう観ない事にする。
2013冬ドラマ初回視聴率
(視聴済み13本・単位%)
①とんび 17.0
②ビブリア古書堂… 14.3
③ラストホープ 14.2
④おトメさん 13.6
⑤最高の離婚 13.5
⑥泣くなはらちゃん 12.9
⑦夜行観覧車 11.7
⑧シェアハウスの恋人 11.6
⑧信長のシェフ 11.6
⑩サキ 11.4
⑪あぽやん 9.7
⑫dinner 8.8
⑬カラマーゾフの兄弟 7.4
※数字は関東地区
※未視聴ドラマ、深夜ドラマ、シリーズ物は除く
※NHK「いつか陽のあたる場所で」は7.4→9.6→9.1
「書店員ミチルの身の上話」は5.2→6.5→5.2(%)
「サキ」4話まで来たが、やっぱり面白い。特に4話の追い詰め方は尋常じゃなかった。
やはりサキはサイコパス。そうじゃないと、説明がつかない気がする。
気になるのは3枚残っているステーキ肉。
まさか隼人までターゲットにしないよね。でもやりそうな気もするから、ホントに怖い。
「冬ドラマ途中経過」
◎ハマっているドラマは
*とんび
*サキ
*おトメさん
*夜行観覧車
*信長のシェフ
〇全部観ようと思っているドラマは
*泣くな、はらちゃん
*ラストホープ
*カラマーゾフの兄弟
Ο多分全部観るだろうなと思っているドラマは
*最高の離婚
*dinner
●微妙なドラマは
*ビブリア古書堂の…
*シェアハウスの…
▼脱落したドラマは
*あぽやん⇒感覚が全く合わない。
※民放のみ。シリーズ物を除く。
「2013冬ドラマのまとめ①」
1位「とんび」
圧倒的な説得力、魅力的な人物像、心情を丁寧に描く事に重点を置いたストーリー、どこを切り取っても穴の無い、素晴らしい作品だった。内野聖陽に天晴れ!
2位「泣くな、はらちゃん」
物凄く狭い世界の話なので、当初は話が1クール持つのかと心配したが、ストーリーはさほど重要ではなく、特殊な世界の人物に設定されている人達の純粋さと、それを、さして驚きもせず受け入れる人達の優しさが繰り広げるメルヘンこそが重要で、知らず知らずの内に気付くと泣いていた、心の奥に訴えかけて来る、そんな上質のドラマだった。
3位「サキ」
確かに穴もあるのだが、心理戦でターゲットを追い詰めて行く、あのドキドキ感がたまらなく面白かった。「美しい隣人」の時から仲間由紀恵ははまり役だったが、本作品では高嶋政伸も抜群の存在感を発揮し、果たした役割は大きかった。
「信長のシェフ」は荒唐無稽な話だが、脚本が分かりやすく、エンタメ性に特化した作り方に好感が持てた。及川光博の信長は、説得力があった。
「ラストホープ」は奥が深く、スタート時の印象とはだいぶ違うドラマだった。センター長も含めると、7人の時空間が行ったり来たりで入り乱れており、面白いのだが分かりにくい、そこが少々難点ではあった。
「おトメさん」こちらはスタート時のゾクゾクする軽快さに比べ、段々とウエット話に傾いて行ったのは残念ではあったが、視点が面白く楽しめた。
「最高の離婚」と「夜行観覧車」は、期待度が高かった分、がっかり度も強く残念に思う。
その他に全話視聴したのは、
「ビブリア古書堂の事件手帖」
「カラマーゾフの兄弟」
「dinner」で、全11本だった。
※民放のみ。シリーズ物、深夜ドラマは除く。
「2013冬ドラマのまとめ②」
初回を観たドラマの平均視聴率(%)
「ビブリア古書堂…」11.33
「ラストホープ」10.53
「サキ」9.55
「シェアハウスの恋人」9.39「あぽやん」8.74
「おトメさん」11.40
「最高の離婚」11.78
「夜行観覧車」11.55
「信長のシェフ」10.84
「泣くなはらちゃん」10.17
「カラマーゾフの兄弟」6.25「とんび」15.06
「dinner」9.54
※民放のみ。シリーズ物、深夜ドラマは除く。
「鴨、京都へ行く‐老舗旅館の女将日記‐」(CX・東映)脚本=森ハヤシ、酒井雅秋 他 出演=松下奈緒、椎名桔平、若林麻由美、かたせ梨乃 他
タイトルで説明している通りの内容で、初回はその序章。
元々京都の老舗旅館の娘で、東大→財務省キャリアとして今は東京在住なのだから、タイトルは~京都へ帰る~が妥当なのだが、色々な理由で大嫌いだった京都で、大嫌いだった家業の老舗旅館の女将になる主人公の心情、気負いを、~京都へ行く~で、表したかったのだろうと思う。
話が進めば、嫌いだったはずの全てが実は懐かしく好きだった、の方向へ流れて行きそうな気はするが…。
体も顔のパーツも全てが大きくて、着物とは対極に位置する様な存在の松下を、何故わざわざ主演に据えたのか、そこに明確な意図はあるのか、その点は興味がある。
脚本は悪くは無いので、暫らくは観てみたいと思う。
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