カヤの依存
自分の居場所と愛が欲しかっただけ…
一男二女。
カヤは戸田家の長女として生まれた。
宗教に熱狂的にハマる母。
堪え性と甲斐性のない父
兄ほど期待されず、妹ほど可愛がられていない事を幼い頃から痛いほど感じてきた
心にポッカリ空いた穴は成長を増す事に大きくなっていった…
新しいレスの受付は終了しました
>> 250
おそらく…みつるとやよいは肉体関係を持った事があるのだろう
みつるだけではなく
みつるの言う、そのグループにやよいを泊めたという何人かもやよいと肉体関係を持ったかもしれない
グループ内で泊めたらやれると評判になり、代わる代わるやよいを泊めていたのかもしれない
なんの根拠もないが、カヤは自分の考えがまとを外しているとはどうしても思えなかった
あくまで、それが自分の想像の産物でしかない事もわかっていたが
ただ、何故かそんな気がしてならなかった
もし、本当に自分の想像通りだったとしたら
家に帰りたくないが為に、毎晩違う男に抱かれているのだとしたら
自分がしたあの家出とは、スケールが違うなとやよいに対して妙な感心を抱いた
>> 252
家族は皆、寝静まっているのであろう
家は外よりも暗く静かに感じた
誰も起きていない事に安心したカヤは、足音をたてない様に部屋にバスタオルを取りに行き、そのままバスルームに向かった
脱衣所の電気を付け服を脱ぐ
鏡に映ったカヤの胸や腰には赤や紫色をしたあざの様な物が無数にあった
歩との最後の日に、歩が愛撫しながら付けたものだった
キスマークだ…
昨日美也子の家へ行く前にシャワーを浴びたが、急いでいたため、鏡を見る事もなく、すっかり忘れていた
温かい洋服や下着を剥ぎ取られ、いきなり冷たい外気にさらされたカヤの乳首はピンと起っている
起った乳首と歩のキスマークが付いた身体は人事の様に卑猥で、切なく見えた
>> 255
翌日からカヤは、連日の疲労と昨日の脱衣所での事が重なってかひどい熱にうなされた
両親は仕事へ妹は学校へ行った誰もいない時間を見計らい、力の入らない体で張う様にリビングへ行くと風邪薬と一番大きいグラスになんとか水を入れ自室に籠もった
何も食べていないが食欲もなく、そのまま薬だけを流し込む
もともと最後のバイトを辞め、益々関係が悪化してからカヤは母親の作る食事を口にするのを止めていた
そのうち母親もカヤの分を用意しなくなった
家では誰もいない時間に、残った炊飯器の飯だけを食べていたが、それとて結局は母親の炊いたものだ
この時ばかりはどんなに意地を張っても、抵抗しているつもりでも、今は親の稼ぎで生きている事を嫌でも実感させられる
自分の甘えと弱さを実感させられていた
腹など減らなければいいのにといつも思っていたが、食べ物を受け付けない今の体に薬だけを流し入れる事に罪悪感を感じた
>> 256
いつまでも鳴り響く電話の音に目を覚ました
まだ誰も帰っていないのだと諦め、相変わらず重い体で放ってある子機をなんとか手繰り寄せた
歩からだった
昨日も掛けてくれていたらしい
妹とカヤの声が似ていた為、間違えそうになったと照れくさそうに話した
心の隙間がどんどん埋まってゆく…
心地よい歩の声をこのままずっと聞いていたいと思ったが、返すカヤの声で歩はすぐ体調の異変を察し、心配した
今すぐにでも電話を切ろうとする歩に、カヤは大丈夫と何度も言った
必死だった
歩はカヤの体調を気遣いながら、しばらく優しく付き合ってくれた
しかし次第に咳込みが激しくなってゆくカヤに、歩は優しく静かに…小さな子供をなだめる様な口調で言った
「カヤからもいつでも電話してきてくれていいし、俺もまた掛けるよ
だから今はゆっくり休んで、早く治して
俺もいつもの元気なカヤの声が聞きたい」
まだ名残惜しくはあるが、歩の声ですっかり穏やかな気持ちになっていたカヤも素直に従い電話を切った
>> 259
受話器から聞こえる美也子の声は、何故かよそよそしいものに感じた
一時間後に美也子の家の近くにあるファミレスに来てくれと言うだけで、詳しい理由は聞けないまま一方的に電話は切れた
いつもなら、今すぐ家にという美也子
美也子の家以外の場所や時間を指定された事は初めてだった
カヤは胸騒ぎに不安と緊張を覚えながらも、ノロノロと支度を始めた
時々身体を拭いていただけで、シャワーを浴びるのも一週間振りだった
脱衣所の鏡に映るカヤの身体は、一週間前とはあきらかに違う貧弱なものになっていた
数日食が進まなかったせいで鎖骨やあばらがくっきりと見え、乳房も一回り小さくなっていた
歩の付けた沢山のキスマークは、うっすらとした色を落とした物が2つ残っているだけで、あとは綺麗に消えてしまっていた
>> 261
美也子に指定されたファミレスに着くと、美也子は先に来ていた
サヤカとやよいの姿は見当たらない
母親の事で頭がいっぱいだったが、美也子の電話での様子を思いし急に緊張感が戻ってくる
しかしカヤの緊張とは反して、美也子はいつもの笑顔を向け 手を振っている
カヤも内心安心しながらいつものカヤに戻り、美也子に駆け寄ると向かいのイスに腰を下ろした
「カヤ、痩せたんぢゃない?!
体調はどうなの?!
」
美也子の表情は笑顔から一瞬で不安げなものに変わる
「もうずいぶんいいよ
でも確かに痩せたかもね
ラッキーだったかも」
カヤは美也子を安心させる為にジョークを含めた言葉で返した
「それよりどうしたの?こんな所で
珍しいね」
「たまにはいいかな~って
カヤと2人でゆっくり話もしてなかったしね
ご飯食べた?
奢るから好きな物たのみなよ」
>> 262
「何でも奢るってどうしたの?!
」
カヤが驚くのも無理はない
美也子も仕事をしていなかったし、美也子の家自体も決して裕福でない事は短くない付き合いからよくわかっていた
一瞬美也子の顔が曇ったがすぐに笑顔に戻る
「まぁまぁ、とにかく今日は任せてよ」
やはり何か引っ掛かるものを感じた
それに美也子に奢って貰う事にも気が引けて、食べてきたばかりだからと嘘を付き、自分でも出せる金額のドリンクバーだけを頼んだ
「この一週間また色々あったんだよ」
少しかしこまった調子で美也子が話始めた
ヤスとやよいが別れた事
みつるが浮気をしていた事
たった一週間だけの事なのに、どれもカヤを驚かせる事ばかりで言葉を失うカヤに淡々と美也子は続けた
それは更にカヤを驚かせた
>> 264
数日前、美也子が昼寝から目を覚ますとサヤカとやよいの姿が見えなかった
2人でコンビニでも行ったのかと気にも止めなかったが、帰って来た2人は洋服やら化粧品やらが入った沢山の紙袋を抱えていたという
美也子がお金はどうしたのかと聞くと、2人で援助交際をしてきたのだと告げられた
やよいはヤスにフラれ、サヤカはみつるの浮気で気分がうさくさとし、寂しさやストレスを埋める為にしたという
最初は美也子もそんな2人を怒鳴りつけたかったが、もうすでにしてきてしまった事や、自分だけ幸せな事に後ろめたさを感じ、咎める事が出来なかったそうだ
しかし、毎日買い物袋をぶら下げ、買ってきた物を楽しそうに広げている2人を見ているうちに、自分にも物欲が出てしまい、美也子もとうとう昨日初めて手を染めてしまった事、そして今日も今すでにして来たのだと話した
援助交際は最初、やよいからサヤカに持ち掛けられ始まった事を聞くと、カヤは美也子にやよいに対しての激しいいかりと憎悪を口にした
しかし興奮しているカヤに対し美也子は
「アイツも可哀想な子なんだよ」
とやよいを擁護する
>> 265
やよいは中学2年から援助交際をしていた
その背景には、小6の時の帰宅中に、何者かに襲われレイプされた事や、中学入学間もなくして始まった同じクラスの女子からのイジメ、学校によりつかなくなってからの自分に対する親や教師への不信感などがあった
居場所や自分の存在意義を求め、寂しさを紛らわし、また生きる為に数々の男に抱かれてきた
中には本気で惚れた男や、本気で惚れてくれた男もいたが、自分のしてきた事を話すと誰も皆去って行ったという
それどころか逆上した男もいたという
「やよいって、絶対Vネックの洋服着ないんだけど
その理由って鎖骨の間に傷があるからなんだよね
男が逆上して、馬乗りになってやよいを刺したみたいだよ
やよいが暴れて、急所が外れたから何とか一命を取り留めたけど、それでも生死の間を何日かさ迷ったみたい
だからセックスの時もまくしあげるだけで洋服脱がないらしいよ
傷…見せて貰ったんだけどあれは相当ヤバかったよ…」
やよいの事は確かに同情した。
しかしやよいへの不信感は消えない
まだ日が浅いとは言え生活を共にしてさえいる友達を、悪の道へと引きずり込んだとしか思えなかった
しかし、カヤは美也子も美也子だと落胆した
シンに対しての罪悪感は無いのかと聞いた
「シンちゃんだってみつるさんとヤスくんの友達だし、イマイチ信用出来ない
だけどあたしはシンちゃんを好きになり過ぎちゃったから、自分に罪悪感を持つ事で不安とのバランスを取ってるの
それにお金があればオシャレも出来るし、女としてもシンちゃんの彼女としても自信が持てるよ
まぁ…カヤにはわからないと思うけど」
美也子の最後のセリフにショックを受け、カヤの心は急激に冷えていった
しかし美也子の言う通り…美也子の気持ちを理解する事が出来ず言い返す言葉が何も出てこない
>> 268
カヤは悔しい気持ちでいっぱいだった
美也子はやよいの持ち込んだ援助交際で癒やされている
長い間友達でいる自分には気持ちが理解出来ないのだから、カヤがこれ以上止めても、美也子の心に響く言葉など、自分なんかに持ち合わせていないと無力感に襲われ
同時にやよいに負け、美也子を取られてしまった様な脱力感と喪失感を味わった
自然と涙が溢れ出る
美也子が慌ててタバコの火をもみ消すと言った
「ゴメンッ!
ちょっと言い方キツかったよね?!
でも、今のあたしもカヤに受け入れて欲しいの
あたしの事汚いって思う?」
その問いに必死にカヤは首を振った
やよいに負けたとしても美也子を失いたくない
全てを聞いて今ただ残された感情はそれだけだった
>> 269
カヤは自分にどんな美也子も受け入れると固く誓った
その後美也子の家へ行くと、不安げなサヤカと美也子が待っていた
安心させるかの様に笑顔の美也子が2人に向かって言う
「カヤには全部話したよ」
やよいは相変わらず人懐っこい
カヤも不信感を振り払うかの様に今まで通り…いやそれ以上に優しく接した
しばらく談笑すると、サヤカとやよいが楽しそうに顔を見合わせ、意を決した様にカヤと美也子に話し掛けた
実はこれから、やよいの知り合いと合コンをするのだと言う
勿論、財布は向こう持ちでなかなかのイケメン揃い
カヤと美也子も一緒に行かないかと誘ってきたのだ
美也子は行くと言ったが、カヤは病み上がりだからと今回は遠慮した
>> 270
勿論カヤのそれは言い訳なのだが、しかし今日は色々あり過ぎた
カヤは身も心も疲れていた
楽しそうに支度をする三人にカヤは「楽しんできてね」と精一杯の笑顔を向け、美也子の家を後にした
帰るやいなやカヤは歩に電話した
無性に歩の声が聞きたい
歩から貰った携帯の番号が書かれた紙を見付けると、初めて自分から掛けるという事を思い出し、一瞬緊張した
しかし戸惑いはない
間違えない様に慎重にボタンを押し終えると、2コールで歩が出た
「もしもし」
「おにいさん?!
カヤだよ!!」
懐かしい声に胸が熱くなり勢いよくカヤが言う
「おぉ!
風邪よくなったんだ
丁度良かった、俺も掛けようと思ってたんだけど、カヤの風邪が気になってどうしようかと思ってたんだよ!」
「風邪よくなったよ!
何かあったの?!」
カヤは歩がまた自分に電話しようとしてくれてた事に嬉しい気持ちでいっぱいになった
>> 271
しかしそれは
歩の次の言葉で打ち消されてしまう
「俺、明後日東京帰る事にしたからカヤには言っておきたいと思ってて」
「え………??
おにいさん…
明後日東京に帰っちゃうの……?」
弾んでいたカヤの声はみるみる小さくなって消え入りそうだった
「急でゴメンな…
でさぁ、カヤ風邪よくなったんならこれから会わない?
渡したい物もあるし
まだ体調キツいか?」
「全然っ!!!!
会おうよ!!」
1時間後に前回カヤと歩が別れた場所で待ち合わせの約束をして電話を切った
歩が東京へ戻ってしまう寂しさと、これから会える嬉しさでカヤの気持ちは複雑だった
タバコに火を付けゆっくりと一本を吸い終わると、カヤは会える嬉しさのみに集中しようと頭を切り替えて支度を始めた
家を出る時、久しぶりに妹と顔を合わせた
その目には悲しみとカヤに対する拒絶の念が宿っていた
まだ中1の妹にこんな目を向けさせる事に全身が罪悪感に支配される
目をそらしたのはカヤの方だった
妹も多感な時期
親に迷惑を掛けてこんな時間からフラフラと出掛けていく自分の姉としての姿が、妹の青春に暗い影を落としている事はカヤ自身一番よくわかっていた
しかし妹に対して蓄積されていく自分の罪の様な物からは目を反らせない
親なんていなくなればいいと思っているいつもの気持ちさえ、こんな時は毎回
自分なんていなくなればいいと思う気持ちに変わる
>> 273
カヤは歩に会える喜びすら見失いそうになりながら重い足取りで待ち合わせ場所へと歩いた
街灯も乏しくほとんど真っ暗な中に、車のヘッドライトが浮かび上がっているのが見えた
歩の車に違いない
それはまるでカヤの心の闇をさす一筋の光の様なものにも見えた
カヤは急いで車へと駆け寄った
遠慮がちに車を覗くとそこにはやはり歩がいた
「乗って!」
勢いよく車に乗り込むと、懐かしい歩の車の甘い香りが身体を包み、それまでの悲しみが全て溶けていった
「久しぶりー!
さぁて、ドコ行きますかぁ?
何する?
何か食いたい?」
歩の笑顔がカヤの心をゆっくりと温め始める
「久しぶりだから、話しながらドライブしようよ!」
「いいねぇ~!」
車は夜の町をゆっくりと走り始めた
>> 274
最初はなんとなく照れくさくて、歩の顔をまともに見られなかった
しかし気分は凄くいい
カヤはリラックスしていた
「そんなに時間があいた訳ぢゃないのに、おにいさんの事凄く懐かしい感じがするよ」
カヤは相変わらず歩の事を「おにいさん」と呼んだ
せっかく名前を聞いたのだから名前で呼んだ方がいいのかな…と数回の電話のやりとりをしながら考えた事もあったが、果たして何と呼んだらいいのか名前を意識すればするほど違和感や妙な気恥ずかしさを覚え、歩から指摘されなければこのままでいいやという考えに落ち着いた
しかし歩も指摘せず、受け入れている様子だ
カヤはこの呼び方を気に入っていた
「それは俺に会いたかったって事ぢゃん」
歩の冷やかす様な言葉に益々顔が見れなくなったが、だんだん歩の性格を理解してきたカヤも
「その通り!
よくわかったね!」
と調子良く答えてみせた
「ははは、
やるねぇ!」
それから、初めて会った時のお互いの印象や、来ないと思っていた歩から連絡がきて驚いた事などを振り返り話し、車内は沢山の笑いに溢れた
>> 275
しばらく走り続けた車は、よく見覚えのある公園の駐車場で止まった
「あ~、運転疲れた!
ちょっと休憩
自販機でコーヒー買ってくるけど、カヤも何か飲む?
」
2人は自販機でコーヒーを買い、車に戻る
お互いタバコに火を付けると歩がニヤリとして言った
「トイレ我慢しないでね」
そう、この公園は、カヤが怖くて1人で行けずに初めて歩に付いてきてもらったトイレのある公園だった
カヤは口に含み掛けていたコーヒーを「ブッ」と吹き出しそうになる
「ほ~んと、おにいさんって感じ悪いよねー!
それ言いたい為にわざとココに来たんでしょー?!」
「バレた?
って俺のコーヒーすげぇうまいよ!
今CMしてるヤツ
カヤこれ飲んだ事ある?」
「えっ?!ホント??
飲んだ事ない!
私もそっちにすれば良かったなぁ!!」
>> 276
その瞬間、歩がガッとカヤの顎を指で上げると唇を重ねた
ジワジワと歩の口からカヤの口へと温かいコーヒーが流されてくる
カヤの思考はぐるぐるとしたが、歩が美味しいと言ったコーヒーを口移しで飲ませようとしている事に気がつくと、ようやくゴクッ…ゴクッ…っと喉に通した
歩は一体どれだけの量を口に含んだのか…
カヤが飲んでも飲んでも次々と流れ出てくる
何度も喉を鳴らす
ようやくコーヒーが無くなったのか歩が静かに唇を離すと
「うまかった?」
とカヤの鼻の上あたりで呟く
カヤはコクリと頷くので精一杯だった
「俺にもカヤのヤツ飲ませてよ」
歩の目を見れないまま、カヤも自分のコーヒーを口に含んだ
が躊躇してしまう
心臓はバクバクと大きく鼓動を打つ
今含んだばかりのコーヒーを吐き出してしまいそうになる
歩の方から再び唇を重ねてきた
カヤはゆっくりと慎重に歩の口へと流しこんでいった
>> 277
全て移し終えてしまうと、今度はカヤの口の中に歩の舌が入ってくる
コーヒーの味がする
カヤも歩の舌を受け入れ自分の舌を絡ませた
歩のキスが次第に激しくなると、洋服の上からカヤの乳房を弄り始めた
「んんン…ッ」
カヤの吐息も荒くなる
下着と洋服の上から摘まれた乳首への刺激がもどかしく、切なくうずく
早く直で触って欲しいと懇願するかの様に、乳首は必死に固くなっていく
ようやく歩がカヤのワンピースのボタンを外し、ブラのカップから乳房を露わにすると、そそり立った乳首を確かめる様にしばらくコリコリと弱い力で弄んだ
「ああ…ッ
ンぁ…っ」
「随時、敏感になっちゃったんだね
乳首、こんなにエッチになってるじゃん」
歩は意地悪く耳元で囁くと、
「ほら」
と乳首を弾いてみせた
>> 281
しかし、中は色調が違うだけでやはり似た作りになっていた
そしてこの部屋もまたエアコンが付けられてはおらず寒い
歩がリモコンを見付け、暖房を入れた
「風呂入れた方が早いな…」
歩がそう言ってバスルームへ湯を張りに行く
カヤはソファーに腰を掛けタバコに火を付ける
戻ってきた歩も隣に座ると買ってきたパンを食べ始めた
「ねぇ…東京へ戻ったら今度はいつこっちへ帰って来るの?…」
カヤが少し緊急しながら聞く
聞いた途端、我ながら面倒な質問をしたなとすぐに後悔した
「夏にはまた帰ってくるよ
そしたら一番に連絡するからさ」
「…うん」
夏なんて途方に暮れそうな程遠く感じた
まだ年すら開けてはおらず、あと半年以上も先になる
寂しさがこみ上げてくるが、これ以上面倒な女にもなりたくはない
カヤはテレビに見入っているフリをした
「カワイイ…」
「はッ?!何でよッ?!!」
「寂しいって顔に書いてある」
カヤの顔が真っ赤になる
歩はカヤの頭をクシャクシャと乱暴に撫でると、腕をひき抱き寄せた
「連絡してくれてもいいし、俺もするし…
そぅだ、遊びにおいでよ」
歩が深いキスをしながらまたカヤの乳房に優しく触れる
前ボタンに手を掛け、ブラを外さないまま乳房を露わにする
歩の冷たくなった手で触れられ、乳房に鳥肌が立ち乳首は固くなる
「カヤのおっぱいもカワイイ」
歩がカヤの耳元で囁くと、乳房に顔をうずめた
>> 283
心は寂しい感情で埋め尽くされているのに、カヤの身体は反応してしまう
いや、寂しいからこそかもしれない
歩を肌で感じる事がしばらく出来ない
それどころか今度こそ本当に二度と会えなくなるかもしれない
そんな事を考えれば考える程、息は荒く身体は熱くなり敏感になる
カヤは自分の胸にうずめている歩の頭を抱き締めた
歩の手がスカートの中に入ってくる
ショーツの中でまたもピチャピチャと音を立て聞かせてくる
「あぁッ…!」
歩の頭を抱えていた腕が離れると歩が言った
「カヤ、自分でパンツ脱いで見せてよ」
意地の悪い口調で歩が言う
「え…!
イヤだよ!
恥ずかしいじゃん」
「じゃあ、止めちゃおっかな~」
そう言うとまた指でピチャピチャと音を立てる
カヤはソファーから立ち上がると、歩から顔を背けながらショーツを脱いだ
「よくできたね
スカート上げてカヤのエッチなところ見せてよ」
カヤは全身から火が出そうなくらいに恥ずかしく惨めな気持ちになった
しかし同時に恥ずかしい事をさせられる事で益々興奮していってしまう
カヤは自分でワンピースのスカートを持ち上げた
「それじゃ、全然見えないよ
もっと上げなきゃ」
楽しそうな歩の声がカヤを余計に惨めにさせる
しかしカヤの身体は歩の言う事を聞いてしまう
カヤは更にスカートを上げた
「可愛い
カヤはいい子だね」
そう言うなり歩は、カヤを立たせ、スカートを上げさせた状態のままカヤの秘部を弄び始めた
>> 285
カヤは固く目を閉じ、歩から顔を背けたままプルプルと足を震わせていた
「凄いね」
愛液が溢れ、太ももを伝い落ちている
カヤの秘部を歩が舐める
「汚いから止めて!」
カヤがようやく目を開き、歩に訴える
カヤを見上げながら歩は
「カヤに後で綺麗にしてもらうから」
そう言って舐め続けた
- << 288 カヤは意図も簡単に二度目の絶頂を迎えてしまう ヘロヘロと腰の力が抜け、歩に抱えられる 歩が激しくキスをする 「カヤので汚れちゃったから、ちゃんと綺麗にしてね…」 そう言うと、愛液にまみれた舌を執拗に絡ませてきた 自分の愛液の味にむせそうになりながらも、歩の唇や顎にまでついた愛液をカヤは自分の舌で丁寧に舐め拭った 「俺の言う事は何でもきくんだね…」 歩はまだ全身で息をするカヤをソファーで跪かせると、ジーンズを脱ぎスカートをたくし上げ後ろからそそり立ったペニスを一気に押し込んだ
>> 286
カヤは固く目を閉じ、歩から顔を背けたままプルプルと足を震わせていた
「凄いね」
愛液が溢れ、太ももを伝い落ちている
カヤの秘部を…
カヤは意図も簡単に二度目の絶頂を迎えてしまう
ヘロヘロと腰の力が抜け、歩に抱えられる
歩が激しくキスをする
「カヤので汚れちゃったから、ちゃんと綺麗にしてね…」
そう言うと、愛液にまみれた舌を執拗に絡ませてきた
自分の愛液の味にむせそうになりながらも、歩の唇や顎にまでついた愛液をカヤは自分の舌で丁寧に舐め拭った
「俺の言う事は何でもきくんだね…」
歩はまだ全身で息をするカヤをソファーで跪かせると、ジーンズを脱ぎスカートをたくし上げ後ろからそそり立ったペニスを一気に押し込んだ
>> 288
「イッ…ッ!!!」
カヤは歯を食いしばった
処女を捨ててからあまり時は経っておらず、たった数度の経験でしかもそれすら少し間が空いてしまっている
カヤに痛みが走ったのは当然の事だった
滴る程の蜜が溢れているというのに、中は狭く、必死で歩のペニスを締め付け押し出そうとする
「すげぇ…」
歩が遠慮がちに数回腰を動かすとクチュクチュと粘着質な音をたてた
カヤの身体が締め付ければ締め付ける程
押し出そうとすればする程
歩のペニスは益々固く大きくなり、カヤの中を圧迫していく
「たまんねー」
歩は楽しむ余裕もなく、一気にスピードを速めるとあっという間にカヤの尻に白濁とした液体をぶちまけた
>> 289
二人はその後風呂で再び情事におよび、少し休むとベッドで歩から更なるフェラチオの手ほどきを教わった
カヤは歩の一番敏感な部分を探り、力加減や唇、下、指の動きスピードの強弱を熱心に学んだ
「う…
イクッ」
程なくして、カヤの口の中には生暖かくねっとりとした物で溢れた
「飲んで」
カヤは歩の言葉に素直に従い、喉の奥へと流し込んだ
口中に苦さが広がり、なんともいえない気分だが、清々しい達成感が湧いてきた
「凄く上手だったよ」
歩の言葉で更に幸福感に包まれる
歩がまたカヤの秘部に触れると、熱く湿っていた
「何もしてないのにこんなにして…
しながら興奮しちゃったんだね…
お礼だよ…」
そう言うと歩は指一本を滑り込ませ、グチュグチュとかき回した
「んあぁ…ッ!!!」
カヤは再び快楽に溺れた
歩が選んでくれた部屋はカヤ好みのシンプルな部屋だった
既にカヤの好みを熟知したのだろう
カヤはこうした歩のスマートな配慮に感心した
二人で軽食を取りながらしばらくテレビゲームをした
先ほどとは全く違うまったりとした空気が流れる
カヤの覚醒されていた気分も穏やかさを取り戻し、心地よく、無邪気にゲームと歩との時間を楽しんだ
そこで歩の携帯が鳴った
歩は携帯画面を見たがすぐにテーブルの上に戻す
>> 292
「あゆみちゃん?」
カヤが自然に聞くと歩もまたごく自然に答える
「そう」
「出てあげなよ、ずっと鳴ってるよ」
歩は素直に、なんて事なく携帯に出た
そこでも歩らしいスマートさが出ていた
「もしもーし」
カヤは歩とあゆみに気を遣い、風呂にはいる事にした
それは
カヤ自身その場にいて歩とあゆみのやりとりを耳にしたくないなどの嫉妬を含む感情ではなく
どこか後ろめたくもあり、見ず知らずのあゆみと歩を共有している様なそんな気分だった
なんとなく今はあゆみの時間だという気がしたのだった
シャワーで全身を洗うとぬるくなった湯に浸かる
今更になって疲労感に覆われる
しばらく目を瞑り思考を止めた
>> 294
カヤが目を覚ますと、歩の腕の中にいた
歩は控え目な寝息をを立て寝入っている
照明が落とされた薄暗い部屋を見渡し、枕元のデジタル時計を見るとこのホテルに入ってから4時間程経過していた
後数時間で、歩と別れなければならない
翌日には歩は東京へ帰ってしまう
カヤはベッドの下へと深く潜ると、歩のバスローブの紐を解き、ペニスを口に含んだ
カヤの口の中でどんどん膨らみ固くなってゆく
愛しさを感じ、会えない時間を埋めるように…忘れるように…
夢中になって、歩から手ほどきされた感覚を思い出しながら更に自分に叩き込むようにしゃぶった
「そんなエッチな起こし方してくれるなんて嬉しいね」
歩が目を覚ます
カヤは歩の言葉に反応せず、そのまま続けた
「カヤ、こっちにお尻もっておいでよ
カヤのも舐めてあげるから」
そんな提案は今までだったら恥ずかしくて躊躇もしただろう
しかしこの時のカヤは、躊躇う事なく歩に従った
自分のバスローブを脱ぎ捨てると、歩のペニスをくわえながら歩の顔にまたがり、秘部全体を歩の前にさらけ出す
>> 295
いきなりパッと視界が明るくなった
カヤが歩の方を振り返り見る
歩はベッドの上の照明を明るくし、尻を撫でながらまじまじとカヤの秘部を見ていた
「すげぇ…
全部見えちゃってるよ…」
そのまましばらく歩は愛撫する事なく下からカヤの秘部を見ながら卑猥な言葉を投げ続けた
「どんどん出てくる…
まだ何にもしてないのに、見られてるだけで感じてきちゃうんだ…
」
実際歩の言葉だけで感じてしまったカヤは、身体に力がはいらなくなり、歩のペニスを弄ぶ事にすら集中出来なくなっていた
「あぁ…ン」
溜まらずペニスから口を離してしまい、切ない声が漏れた
「何にもしてないのに声まで出して…
はしたないね」
歩は指でカヤの秘部を広げた
相変わらずカヤを辱める言葉と時折「フーッ」と息だけ吹き掛けるだけだ
蜜が太ももを伝い垂れる
それを時々歩が舌で拭う
「舐めて欲しい?」
しかも相手はあゆみだと言う
おそらく…あゆみはバイトの休憩中でヒマ潰しで掛けてきたものだった事が
歩が話している様子から伺い知れた
歩はあゆみと楽しそうに話しながら、電話を持っていない方の指で音を立てないようにカヤの固く突起した部分を弄る
これ以上ない屈辱的な状況の中だというのに、カヤの腰はうねってしまう
必死に声を押し殺すのに精一杯で歩とあゆみのやりとりはもはやカヤの耳には届かない
単調な動きで同じ場所ばかり執拗に責めてくる歩
カヤは太ももをガクガクさせると、背中をのけ反らせ無言の絶頂を迎えてしまった
>> 299
歩はセックスの時と普段の時とは性格が変わる
しかし、セックスでどんなにサディスティックな言葉を浴びせても、身体が苦痛になる程の行為はしない
元々クールには見えるが、普段の優しくてさりげなくてスマートな性格とセックスでのサディスティックなそのギャップに
カヤは何度もドキドキしクラクラした
それからまたホテルを出るまでお互い快楽を貪った
最後に食事に行き、車に戻るとカヤに一抹の寂しさが襲った
外はすっかり暗くなり、時刻は22時を過ぎた
そろそろ別れの時間だ
しかし、恋人同士ではない…
カヤを心から楽しませてくれる歩に、自分の寂しさが伝わらないように努めて明るく振る舞った
待ち合わせした場所に車が止まる
「はい、これあげる」
歩は後部座席から紙袋を取るとカヤに渡した
袋を開けるとブランド物の香水が出てきた
「俺が付けてるヤツと同じ物」
香水なんて初めて貰ったし、カヤ自身も付けた事が無かった
カヤは歩の匂いが大好きだったし、香水を付けている歩を大人だと思っていた
だから香水を貰った自分も大人になった様な気がして、嬉しくてたまらなかった
- << 301 「こんな…高そうなのに貰っちゃっていいの…?」 歩は優しい微笑みを浮かべながらいいよと言い、カヤに香水の付け方を教えた 自分の身体から歩と同じ匂いがする なんだかくすぐったい気持ちになった あんなに別れが寂しく感じたのに、まるで歩と重なっているようにすら感じた事でカヤは元気を取り戻した 「また帰ってきたら会おうな」 2人は同じ匂いに包まれ長い間唇を重ね別れた
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小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
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依田桃の印象7レス 155HIT 依田桃の旦那 (50代 ♂)
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仮名 轟新吾へ(これは小説です)
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北進
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依田桃の印象
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7レス 155HIT 依田桃の旦那 (50代 ♂)
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🌊鯨の唄🌊②4レス 129HIT 小説好きさん
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人間合格👤🙆,,,?11レス 128HIT 永遠の3歳
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酉肉威張ってマスク禁止令1レス 134HIT 小説家さん
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今を生きる意味78レス 512HIT 旅人さん
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黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 956HIT 匿名さん
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🌊鯨の唄🌊②
母鯨とともに… 北から南に旅をつづけながら… …(小説好きさん0)
4レス 129HIT 小説好きさん -
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人間合格👤🙆,,,?
皆キョトンとしていたが、自我を取り戻すと、わあっと歓声が上がった。 …(永遠の3歳)
11レス 128HIT 永遠の3歳 -
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酉肉威張ってマスク禁止令
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おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
57レス 1393HIT 檄❗王道劇場です -
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迫田さんと中村さんは川中運送へ向かった。 野原祐也に会うことができた…(旅人さん0)
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