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ルパン三世 vs u’s 歌姫の宝を狙え!ザ・ノベル

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小説大好き
17/04/24 16:33(更新日時)

ルパン三世とラブライブ!のクロスオーバー小説。
u’sとA-RISEの歌声が響く聖地秋葉原。そこへ日本へ帰ってきたルパンファミリー。
ルパンの狙いは何か!?
穂乃果の今日のランチパックは!


17/04/24 16:33 追記
諸事情で物語が続けられなくなりました。
ここまで読んでくださった方には申し訳なく思います。
機会があれば続きを書きたいと思います。
ありがとうございました。

No.2390874 16/10/22 09:11(スレ作成日時)

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No.1 16/10/22 12:31
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今日も u’s と A-RISE はスクールアイドルとして華を咲かせ互いにぶつかっていた。

u’s 「」イェイ♪イェイ♪

A-RISE 「」ダンシン♪ダンシン♪

穂乃果たちは控え室に戻り汗を落としていた。ツバサたちも同じく。

穂乃果 「ほえ、疲れた」

海未 「水分補給をしてくださいね」

穂乃果 「」ホイ!

ことり 「そういえば世界中である大泥棒が暴れてるらしいね」

にこ 「ルパン三世でしょう!?」

凛 「あれは漫画のはなしじゃないかにゃ」

花陽 「マンガと思ってましたよ」オニギリ!

真姫 「カリオスロ公国とかあちこちで盗みを働いたとか」

希 「たまに盗まへんとかあるとかないとか」

にこ 「……泥棒は泥棒でしょう」

絵里 「ルパン三世……」

そしてA-RISEも控え室に入ってきて互いを労う。

ツバサ 「おつかれ、u’s のみなさん」

穂乃果 「ツバサさんもおつかれ」

あんじゅ 「なんの話?」

凛 「ルパン三世にゃ!」

ことり 「またまた世界中で盗みをしたとかしないとか」

英玲奈 「どっちだ」

花陽 「おにぎりどうぞ!!」

A-RISE 「」オオキイ!

u’s と A-RISEがその日の勝負を終えたところ日本の窓口の国際空港にある男の姿がいた。
サル顔でそれなりにスタイルがいい調子のいいオトコ、ルパン三世。
空港にあるテレビモニターにはスクールアイドルが A-RISE と u’s たちの姿が映し出されていて彼は不敵に笑う。

ルパン 「今度のお宝は決まったな」

ルパンは空港を出て駐車場に置いた愛車に向かい都内に向けて走り出した。それを見つめていた新聞を目にしてた男。
ルパンの永遠のライバル、銭形警部。

銭形 「ルパン、日本に戻ってきたか」

ルパンが向かった先を見つめ渋いつぶやきが風ともに残った。

No.2 16/10/23 06:10
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穂乃果 「いや〜!今日もパンがうまい!」

海未 「能天気ですね」

穂乃果 「そんなにほめなくても」

海未 「ほめてません。今朝の新聞や報道を見てないのですか」

ほのこと 「」ナンカアッタ?

ここで回想が入り今朝の報道や新聞の見出しが入り熱心に見つめる海未ちゃん。

テレビ 『なんと警視庁から重大な発表があるようです。ICPOの銭形警部、どうぞ』

銭形 『私が銭形である!』

海未 「(こわい顔ですね)お茶が美味しいのに」

銭形 「誰がこわいんだ!?」

海未 「」ビクッ!

銭形 「日本国民にお伝えします!あのルパンが、ルパン三世が日本に帰ってきております!皆さん戸締まりはもちろんですが、お宝がある資産家や会社会長社長坊っちゃんなどは気をつけるように!」

海未 「(お嬢様はないのですか?)」

銭形 『そこの堅物のお嬢さんも気をつけるように!』

海未 「」ビクッ!

海未母 「どうしました海未さん。新聞報道もルパンさんのことを伝えていますよ」

海未 「『ルパン三世日本に帰国!?お宝はなにか!』」

記事はまだルパンの狙いがなんなのかは不明、と伝えてあった。銭形警部たち警察も捜査中とあった。

海未 「ということがあったのです」

穂乃果 「それは見たような見ないような」

ことり 「戸締まりはしないとね!」

穂乃果たちののんきな会話をよそにけいどろをしている凛、花陽、真姫、にこ。

凛 「にゃあ〜♪」

花陽 「待つです凛ちゃん!」

真姫 「三人でも凛をつかまえられないなんて。なんて運動能力」

にこ 「あたまはたいしてよくないのに」

凛 「それはにこちゃんもおなじにゃ!」ピタッ!

にこ 「どういう意味!」ガアア!

凛 「」ジャンプ!

凛は三人に囲まれつかまえられそうになったのを軽く跳躍してかわした。それを見つめる屋上に謎の人影。

凛 「」ニャ!

ぱなまきにこ 「」アタマ ブツカル! イタイ!!!

凛 「だいじょうぶにゃ?」

にこ 「よけるな!」

真姫 「そうよ!あたまぶつけたし」

花陽 「ひどいよ凛ちゃん」

凛 「ごめんなさいにゃ」

海未 「のんきですね」

No.3 16/10/23 10:22
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その日の練習のこと、なぜか絵里は元気がないように見られた。
海未は声をかけた。

海未 「どうしました?絵里」

絵里 「海未」

七人 「」ジー

うみえり 「いっせいに見ないでください!」

穂乃果 「」コワイヨ〜!

ことり 「」ヨシヨシ

希 「そやでえりち。今朝からなんかおかしかったで」

凛 「お菓子ならここにあるにゃ」

花陽 「お米味のせんべい!」🍘

にこ 「なにしてんのよ」

真姫 「まあまあ」

絵里 「ハア」

絵里のため息はかつて学校を廃校から救う吐息より重い雰囲気がした。

海未 「なにがありました。もしかして今朝のルパンの報道とか」

絵里 「」ドキッ!

穂乃果 「心拍数が上がったよ!」

真姫 「ほんと」イシャジャナイデショ!

穂乃果 「」//////

絵里は事情を説明した。それは彼女の祖母についてのことだった。

絵里 「実は今朝のルパン報道なんだけど、おばあさまもかつてルパン三世と関係あったらしいの」

七人 「」エエー!?

希 「そういやえりちはロシアから来たんやし」

真姫 「ロシアはルパン一味がたびたび来たとかあったわね」

にこ 「なんかくやしいかも」

絵里 「何を狙ってるか知らないけど心配なの」

七人 「なるほど」

穂乃果 「穂むらのお菓子かな」

ことり 「ことりのマカロンかな」

海未 「そんなのは狙われませんよ」メッ

ほのこと 「」ダヨネ

練習はまもなくして終わりそれぞれ帰路について穂乃果も家に帰った。

穂乃果母 「お帰り穂乃果。悪いけど店番してくれる?」

穂乃果 「ええ?いいよ」

穂乃果母 「さっきの拒否はなに?とにかく少しだけだから」

穂乃果 「雪穂は」

穂乃果母 「スタイルを気にしてるから」

穂乃果 「やれやれ」

制服のまま三角巾と割烹着を着けた穂乃果の前に謎の老客があらわれる。見慣れないお客さんにキョトンな穂乃果。

穂乃果 「いらっしゃいませ」

老客 「」

No.4 16/10/23 11:42
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老客 「」ハノケチェン!

穂乃果 「ん?ことりちゃんいないし」キョロキョロ

老客 「(間違えちまった)」

穂乃果 「お客さまなにかおさがしでしょうか」ニコ ニコチャンジャナイヨ

老客 「ああ、初めてこちらのお店に来たものでね。なにかおすすめはあるかの」

穂乃果 「ん〜と、せんべいや団子などいろいろあるよ。なかでもおすすめは穂むらの穂むまん!お茶に合うよ」

老客 「(これが穂むらの穂むまんか)」

老客は眉毛で隠れた瞳でじっと見つめながらひとつふたつ、と合わせて五つ手にして他にも詰め合わせのお菓子を手にした。

老客 「ならこれをもらおうかの」

穂乃果 「ありがとうございます!合わせて2525円です(税込)」ニコ!

老客 「(ちと高いよ!なんだその値段!)はい、これで」

穂乃果 「包むので少々、お待ちください」

そこへやって来たのはことりと海未。ふたりは宿題をしに穂むらにやってきた。

海未 「穂乃果、宿題をしに来ました」

ことり 「お店の手伝い?」

穂乃果 「うん。それよりことりちゃんさっきここに来なかった?」

ことり 「来てないよ」キョトン

そう、とふたりを先に部屋に上がらせたまま穂乃果は精算を済ませて包んだお菓子を渡した。

穂乃果 「お待たせしました」

老客 「いやいやいいお菓子が手に入ったものじゃ。じゃあなお嬢ちゃんばいなら」

穂乃果 「ばいなら?」

穂乃果は老客から手にしたお札や小銭を見ると途端に声をあげた。

穂乃果 「きゃあああ!!」

ことうみゆき 「!!!」

海未 「どうしました!」

ことり 「」ハノケチェン!

雪穂 「なになに」

穂乃果が手にしたお札の中からルパン三世の予告状がまぎれていました。
予告状には達筆な字でこう書かれていた。

u’s のお宝をいただきます

ルパン三世

海未 「ということはさっきのあの老人が」

ほのこと 「ルパン三世!?」

雪穂 「ええ!?」

穂乃果たちは慌て店の外に出てあたりを見回したが姿はすでになかった。

穂乃果 「宿題どころじゃないよ」

海未 「宿題はしましょうね」ニコ!

ことり 「」シッパイ!

No.5 16/10/23 14:16
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穂乃果たちがあたふたしている頃、老客は町をぶらりぶらりと歩いて公園を歩いていると目の前には帽子とコートに身を包んだ男は彼に声をかけた。

? 「もしそこの老人」

老客 「なにかな」

銭形 「いやルパン、ひさしぶりだな」

老客 「はて?なんのことかな〜、というのはさておきなんでとっつあんわかったの!?」

銭形 「いまお前を捕まえるのはかんたんだが、まあ座れ」

老客は変装した風体をあっさり翻しルパンの顔がばあと現れた。公園のベンチに招かれるままルパンは座った。いつもの銭形なら逮捕だ!と叫ぶのにルパンはおとなしく座った。

ルパン 「なんなんだよ、とっつあん」

銭形 「それはこっちの台詞だ!和菓子屋なんぞお前がくるところじゃねえぞ」

ルパン 「おれだって日本人なんだよ。たまには和菓子が恋しくならあ。ほら」

銭形は穂むまんと詰め合わせを受け取り目を丸くしたままジトッと見つめた。

銭形 「盗人からもらうのは癪だが受け取ってやる」

ルパン 「お堅いね」

煙草を吹かすルパンにしてはらしくないようだった。捕まえられるもんなら捕まえてごらんよ、ともいってるよう。

銭形 「ふむ、これが穂むらの穂むまんか。うまい」

ルパン 「そら、よござんした」ニヤ

ニヤとルパンが悪戯な笑みした途端に詰め合わせお菓子が爆発した。あわてルパンは逃げ出した。

銭形 「ルパン!やはりお前は逮捕だ〜!警官隊!」

ルパン 「やっぱいるじゃん」

銭形 「逮捕だ!タイホタイホ!」

結局はいつものおいかけっこになるのだが、これを u’s や A-RISE そして互いの学園の生徒や理事長たちは見ることになった。
はじめはにこ。

にこ 「うっさいわね」

こころ 「お姉さま!あれはルパンです!」

にこ 「」ナニ!アレハ ゼニガタ!

虎太郎 「どろぼう〜」

ルパン 「うっせい!」

ここあ 「つかまえたい!」

こころ 「lineでみんなに知らせないと!」

にこ:ルパンが現れた!

ここでルパン三世 vs ラブライブ! のオープニングがアニメなら入るところ!

希 「なんやて!?」スピリチュアル!

No.6 16/10/23 14:49
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希 「ルパン三世や!」

ルパン 「なんなんだよ!」

希:ルパンが真姫ちゃんの家の近く通るで!

真姫 「ヴェェ!な、別にき、興味ないんだから」ツン!

真姫 「」(( ̄_|

ルパン 「見るなら堂々とみやがれ!」

銭形 「待て待て!」

真姫 「」ン?アッチニイルノハ

真姫:凛と花陽、ルパン三世よ!あなたたちの近くを通るわ!

りんぱな 「にゃんと!」ヒェェ!?

ルパン 「お先!」

凛 「待つにゃ!」マテ!

花陽 「コンビニにいくはずがおいかけっこです」ダレカ タスケテ!

凛:ルパン三世追跡中にゃ!かよちんもいっしょ!

ルパンを追いかけ回す凛と花陽、銭形たちをよそに屋台で一杯やってる次元。ふしぎと気づかれない。

次元 「」キヅケヨ!

凛 「待つにゃ!」

ルパン 「待てと言われて待つヤツはいねえ!」

lineを開いたのは絵里、そして見つめる亜里沙。

絵里 「あれがルパン三世、……凛がなんで追いかけてるのよ!?」

亜里沙 「海未さんは」

絵里:海未たちなにしてるの?

海未:宿題です!さきほどまでルパン三世が穂むらにいました。

りんぱなまきにこのぞえり 「」エエー!?

穂むらの屋根の上でたたずむ十五代目石川五右ェ門。手には穂むまんで一言。

五右ェ門 「美味であった」

それを見つめる台詞のない穂乃果父。

穂乃果父 「」

それらの光景はUTX学園の屋上でステージをしていたA-RISEやファンにも目撃された。

ツバサ 「あ、あれは」

英玲奈 「うわさの怪盗の」

あんじゅ 「る、ルパン三世!!」

A-RISEファン 「」エエッ!!

そして音乃木坂学院に変装して潜入するルパン三世側ヒロイン峰不二子。

不二子 「」ウフ❤

そしてまだ宿題が終わらない穂乃果。

海未 「いつまで駄々をこねてるんですか」

ことり 「まあまあ」

穂乃果 「おのれルパン!」

ルパン 「俺は関係ねえだろう!」

No.7 16/10/23 17:34
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穂乃果 「いや〜、今日もパンが……うまくない!!」ゴゴゴ

翌日、穂乃果はパンをひとつも手にしないまま学校で怒りのオーラに満ちていた。

ことり 「めずらしくこわい!」ハノケチェン!

穂乃果 「聞いてよ!家から学校までの間のコンビニも学校の購買もみんなあたしの嫌いなピーマン食品だったんだよ」

海未 「ルパンのしわざでしょう」

穂乃果たちは昨日は宿題を終えてから銭形警部たち警察に事情を聞かれて疲れてたのに朝になるとこのような有り様だった。

穂乃果 「ほのか悪いことしてないのに」プンプン!

海未 「それにしても u’s のお宝とはなんでしょう」

にこ 「あたしかも!」

希 「にこっちのたわごとはおいといて」(/^^)/

にこ 「」ナンデヨ

凛 「u’s のお宝はなにかにゃ」

花陽 「あたしたちの結束の力とか」ドキドキ

真姫 「ま、まあありえなくはないわね」

絵里 「」ウーン

穂乃果 「絵里ちゃん?」

絵里 「ちょっと考えごとをしてたの」

にこ 「」ウーン

真姫 「にこちゃんトイレは屋上を下って右よ。便秘?」

にこ 「ちがうわよ」

そこへ理事長から放送のアナウンスが屋上に届く。

理事長 『u’s の皆さん。至急理事長室に来てください。繰り返しお伝えします……』

理事長室に呼ばれた u’s の前には理事長ともうひとり女性がいた。潜入した峰不二子であるが名前を変えていた。

おやどり 「u’s の皆さんに今日からしばらくマネージャー兼ガードをしてくれる、不二峰子さんよ」

銭形 「」ムッ

銭形は理事長をたずねようとしたところ扉の外から不二子の存在を感じ気配を消していた。
彼は u’s の警護をする役目を任されていた。

銭形 「(不二峰子→峰不二子……)」

ところが穂乃果はというと、

穂乃果 「藤山寛美?」

不二子 「峰、じゃなくて不二峰子!」

さっそく叱られた穂乃果だった。

No.8 16/10/24 05:06
小説大好き 

銭形 「あ〜、よろしいですかな」

ノックをして入る銭形に不二子は気づく。銭形、と----。しかし、穂乃果は、

穂乃果 「昨日のこわい刑事さん!」

海未 「穂乃果」メッ

穂乃果 「だって」

相手が警察でも顔がこわいのは苦手のようだった。ましてや昨日の今日である。
銭形は咳払いをして言う。

銭形 「おやどり理事長、話は聞きました。み……不二峰子くんは頼りになるガードウーマンですが、我々ICPOや警察もミ…u’sおよびA-RISEをお守りいたします」

おやどり 「わかりました。この子達を頼みます」

不二子 「(銭形……)」
抜け目ない銭形に不二子は変装用の眼鏡からうかがうように見つめた。

凛 「?」ナンナニャ?

再び放課後、部室に集まる u’s だったがみんな不二子はともかく警察の面々に疲れていた。

u’s 「」グッタリ

海未 「しゃきっとしてください」

花陽 「だって警察のひとたちが一日中いるんだし」トビラノムコウ!

真姫 「神経つかうわ」

絵里 「う〜ん」

にこ 「絵里は朝から唸ってばかりだし」

真姫 「にこちゃん便秘ならうちの病院で診てあげるから」

にこ 「だからちがうし」

悩んでいた絵里は口を開く。

絵里 「u’s のお宝はなにかしら。A-RISEにもルパンから予告状は届いたんでしょ」

希 「スピリチュアルでも正体不明やし」

にこ 「役に立たないわね」

希 「」ワシワシマックス! ワシワシ ワシワシ!

にこ 「」キャー

銭形 「なにごとだ!」

八人 「」キャー エイエイ! ナゲチャエ!

銭形 「わたしだ!わたし!」グハッ!

ことり 「銭形さん」

銭形 「はじめに気づけ!」

八人 「」ハイ

不二子 「(女子校だから男性に免疫ないのね」ハア

にこ 「」ピクピク ピクピク

不二子 「(この子もコ×ンもとい工藤新一のようにクスリを飲んでちいさいのかしら)」

にこ 「」チガウワヨ

No.9 16/10/24 07:15
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銭形 「ルパンが狙うu’sのお宝とはなんだ」

にこ 「」ムックリ!

にこ 「もしかしたら伝説のアイドルDVD『デンデンデン』かも!』

八人 「」ナルホド!

銭形 「だけどそんなものは日本にいくらでもあるだろう。限定版を持つファンやマニアはいくらでもいる」

不二子 「(そうよね)」

にこ 「で、でも貴重だし花陽ならわかるわよね!」

花陽 「わかります!」

凛 「ごはん好きなかよちんも好きだけどアイドル好きかよちんも好き!」

絵里 「ここはひとりずつ自分たちの家に貴重なお宝が眠ってるかたしかめる必要がありそうね」キラーン!

希 「えりちが妙にかしこい。インフルエンザ?」

絵里 「なんでそうなるのよ!」

にこ 「便秘ならトイレに」

絵里 「」(゜o゜)\(-_-)

にこ 「」(/≧◇≦\)

そんなこんなでまずは予告状が届いた和菓子屋穂むらこと高坂家に九人と銭形、不二子は訪れた。

穂乃果 「まあまあ上がって」

海未 「せまいですね」

ことり 「しかたないよ」

にこ 「であんたん家のお宝はなんなの」

穂乃果 「雪穂のスリーサイズを記載した身体測定票用紙?」

隣からどどど!と足音が走ってきました。

雪穂 「ばか姉貴!なんで持ってんのよ」ドツク!

穂乃果 「つい」(><)

雪穂 「ていうかu’sのみなさんと昨日の刑事さんと誰?」

不二子 「峰……、不二峰子よ」

はあ、と相変わらず姉のまわりには変な人たちがいるものと感心しながら雪穂は部屋に戻った。
そこへ銭形はつぶやく。

銭形 「すでにルパンはこのなかにいるかもしれん!」

u’s 「」エエー!?

いくらルパンの狙いがわからないにしてもとんでもないことを言う刑事さんと誰もが思った。

希 「スピリチュアルやな」

No.10 16/10/24 09:46
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不二子 「となると怪しいのは銭形警部ね。カリオストロ公国でも化けられたし」

にこ 「なるほど」ナンデ シッテルノ?コノヒト

不二子 「かかれ〜!」

u’s の九人に襲いかかられる銭形警部!はたして本物か偽物か!?
穂乃果の部屋で大乱闘!銭形警部の声が響く。納谷悟朗か山寺宏一か好きな声優で脳内再生してください▶。

銭形 「こら〜、なにをするか!俺はほんものだ〜!!」

不二子 「どうやらほんもののようね」

真姫 「だいたい昨日の今日で本物がそんなに現れるの?」

穂乃果 「さあ」

銭形 「いたいわ」

凛 「皮膚だにゃ」

花陽 「ほんものみたいです」

銭形は不二子に覚えていろ、と憎々しげに呟き睨む。が、がまんした。不二子や他の者たちは捕まえられるがルパンだけは捕まえても逃げられるからだ。

穂乃果 「う〜ん、ウチは和菓子屋だから先祖伝来の味つけとかタレとかあるけど」

絵里 「日本文化ね」

凛 「タレ」( ̄¬ ̄)

花陽 「よだれだよ凛ちゃん」

銭形 「ふむ、その可能性はあるが。まあいちおう見てみよう。見せてもらえるかな」

穂乃果 「うん。ついでに雪穂の身体測定票用紙も」

どどど!と再び隣から雪穂が現れてはどつく。

雪穂 「一枚しかないのにいつコピーした!」

穂乃果 「き、昨日だよ!!」

海未 「自分のスタイルを気にしてくださいよ」

穂乃果に連れられ穂むらの奥にある穂乃果父の和菓子工房。
古きよき木や菓子の香りが漂う職人の雰囲気。

穂乃果父 「」イッパイイルナ

穂乃果 「ごめんねお父さん」

銭形 「たしかに立派でありますが、ルパンが狙うものとはいまいち」

そうよね、と内心納得してしまう不二子。
凛はよだれを垂らしていた。

凛 「いい匂いにゃ」

穂乃果父 「」シショク

凛 「いただくにゃ」

花陽 「凛ちゃんが食べ物に釣られないか心配」

No.11 16/10/24 13:00
小説大好き 

次にやって来たのは園田家。いかにもむかしながらの日本のお屋敷であり道場が広くあり賞状や家訓などがある。

絵里 「ハラショー!穂乃果の家も日本的だけど海未の家はもっとニホン!」

希 「えりち、ほめかたが変や」

銭形 「うむ、いかにもルパンが狙いそうな雰囲気だ」

海未 「縁起でもないこと言わないでください」

不二子 「だけど五右ェ門の斬鉄剣みたいな由緒ある武具や武器はないかしら」

真姫 「いい木をつくってる家や道場だしね。いい仕事してるわ」

凛 「なんでも鑑定団みたいにゃ」

花陽 「この家でごはんを食べたから海未ちゃんはすくすくまっすぐに育ったのわかります」

にこ 「どんな基準よ」

海未は道場や倉庫から家族や弟子たちの協力を得ていろいろ引っ張り出しました。それも道場に広がるくらいに。

絵里 「ハラショー!?どんなにあるの」

希 「多すぎ!」

にこ 「なんかすごいくやしい!」

銭形と不二子は協力してルパンが狙いそうなものを鑑定したが、いまいち決め手にかかるモノばかりだった。たしかに値打ちはあるモノは多くある。

にこ 「」ニヤリ ホシイ!

真姫 「にこちゃん悪い顔になってるわ」

にこ 「にこにこに〜♪にこにこに〜♪」

不二子 「この子は病気なのかしら」

にこ 「」ムッ!ダレガヨ

真姫 「あとでウチの病院で診る予定だから」

にこ 「どういう流れ」

流れがよくわからないまま海未は肩を落としました。

海未 「ルパンに狙われているのは私の家ではない」ズーン

ことり 「よしよし」

海未 「おのれ!ルパン」

その様子をルパンたち離れたところから眺めていました。

ルパン 「おいおい、しっかりしてくれよ。お嬢さん方」

次元 「お前、何が狙いだ」

五右ェ門 「そうでござる。目的もないまま動くのは貴様らしからぬ。穂むまんは美味であるが」

ルパン次元 「また買いにいったの?」

五右ェ門 「うむ」

次元 「目的はなんなんだ」

ルパン 「いずれわかるさ」

煙草を吹かしながらルパンは子どものように瞳が輝いてるように見えた。

No.12 16/10/24 13:27
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穂乃果 「ことりちゃんの家!ことりハウス!」

次に来たのは南ことりの家。穂乃果や海未の家に比べたら平均的な家ではあるがさすが理事長の家でもある。さりげなく平均より上をいく。

真姫 「ふつうね」

にこ 「特にコメントしづらいような」

銭形 「さて南ことりくん、キミの家に何か貴重なモノはあるかね」

ことり 「ないと思うけど」

花陽 「ミナリンスキーのメイド服やカチューシャです!」

凛 「皆凛が好き?」

八人 「好きだけどそうじゃないよ」

銭形は飾られてあるメイド服やカチューシャをまじまじ見つめた。
これが秋葉原のメイドか、とおじさん心に感心した。
不二子はちいさくヘンタイ、とつぶやく。銭形には聞こえなかったようだが彼はあるモノを見つけた。

銭形 「ん?これはなんだね」

見つけたのはちいさな金庫。しかもかなり大事にされているらしく装飾が美しい小箱。

ことり 「ナンデモナイノヨ」

銭形 「なんなんだ」

ことり 「コトリ?チガイマース、ソレデハミナサンゴキゲンヨウ〜♪」

希 「ことりちゃんのおウチや。どこに帰るんや」

凛 「そうだにゃ」

銭形 「これはなんなんだ!ことり!」

なぜか彼女を呼び捨てにする銭形警部にことりは泣く泣く告白する。

ことり 「叔父さん!勘弁してよ!これは大事なモノなの!」

八人 「叔父さん!?」

不二子 「(私が調べたところ南家は銭形とは遠い親戚だったけどほんとうだったとは……)」

そう、ことりと銭形は親戚だった。つまりことりは将来、歳を取れば銭形警部のように……。

ことり 「」ナラナイヨ!

穂乃果 「誰に言ってるの?」

ことり 「」//////

海未 「それよりこの金庫の中身はなんですか」

穏やかに聞いているうちがましなことに判断した。にこみたいにおいかけっこするのはめんどうだし。

ことり 「もう、見せればいいんでしょう!」

鍵を開けたことりの金庫から出てきたのは出会ったばかりの幼い穂乃果からいまの穂乃果の生写真やスマホ、パソコンのデータばかり。

絵里 「ハラハラハラショー!?」

希 「えりちがこわれた」

にこ 「ネジが取れたわね」

No.13 16/10/24 15:34
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花陽 「」ハッ!ワカリマシタ!

凛 「どうしたにゃライス刑事」

銭形 「勝手に刑事を名乗るな!」

花陽 「ことりちゃんの部屋をよく見てください。あちこちに穂乃果ちゃん人形やマスコットなど手作りで置いてあります!!」

凛 「ほ、ほんとだにゃあ!!」

ことり 「ご、ごめんなさい」ドゲザ!ペコリ!

真姫 「まあはじめから気づくわね。ことりが穂乃果大好きなのは」

ことり 「穂乃果ちゃん」ハノケチェン

穂乃果 「ううん、ことりちゃんを嫌いにならないよ」

海未 「なんですこの新喜劇は(またことりが穂乃果を甘やかしますね!)」キビシクシマス!

海未はことりのたくらみを知りながらもふたりを愛しながら厳しくしようと誓った。

絵里 「穂乃果がみんな好きなのね」

にこ 「ことりと海未ぐらいよ」アトハ ホノカファン

希 「ウチのスピリチュアルでもこの三角関係はわからへんな」ピッ!👼👿

なんの手掛かりも得られないまま次は凛の家。

銭形 「これまたふつうだな」

凛 「ふつうにゃ」

真姫 「その家の娘がやたらネコ語を使う以外はね」

凛 「ふつうにゃよ」

花陽 「ふつうの凛ちゃんですよ」

とりあえず星空家も銭形と警察、不二子、そして u’s の手によって調べられた。
出てきたのは生麺やカップ麺、袋麺などばかりだった。

穂乃果 「ラーメンばかり……」

にこ 「うどんやそばもあるけど少ないし」

絵里 「日本人は麺類が好きなのは知ってたけどここまでとは……」

凛 「照れるにゃ」

絵里 「」

希 「ハラショーないんかい」(゜o゜)\(-_-)

絵里 「」(/≧◇≦\)ナイワヨ!

花陽 「でも凛ちゃんは日本全国のラーメンマニアやファンに愛されていますよ!」

花陽の説明によると、凛はそれこそ日本や世界各地のカップ麺までほぼすべてをコレクターしてるという。

凛 「ちなみにルパン三世たちが仮押すトロ公国で」
真姫 「カリオストロ公国ね。トロが仮に押された寿司じゃないから」

凛 「カリオストロ公国で食べてたカップ麺はこの三種類にゃ」

並べられたカップ麺に一同は驚愕の声を上げ星空家は揺れた🏠。

No.14 16/10/24 18:33
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凛はカップ麺をひとつひとつ手に取り説明した。

ことり 「」チュン?

手に取りだよ。

凛 「これはルパン三世が愛食してる日スンカップヌードル醤油味にゃ」

真姫 「日スンなのね?」

凛 「うん。これが次元大介愛食のコーヒーヌードル。ほぼマニア好みにゃ。次元以外はゴ○ゴ13や両津勘吉といった変人しか食べてないけど売れてるにゃ」

両津 「」ドウイウイミダ!

凛 「葛飾区からなんか聞こえたような?」

花陽 「気のせいだよ」

凛 「これが石川五右ェ門のそばやうどんにゃ。五右ェ門さんは通好みだから味がわかるひとにゃね 」

銭形 「うむ。俺も知っているがこんなにゃあにゃあいう娘さえ知っておるとは」

銭形の感心な声を聞いた凛はさらに棚からふたつカップ麺を出した。すると銭形と不二子は驚いた。

凛 「銭形警部、このカップ麺に見覚えはないかにゃ」

なんだと!?と銭形はやかましい声を張り上げ驚いた。見覚えがあったからだ。

銭形 「こ、これは!?俺がいつも食べてるカップ麺じゃないか」

凛 「そう。これは銭形警部がまだ若い制服警官だった頃に浅間サン山荘事件で警官さんたちが食べてたカップ麺にゃ」

銭形 「思い出すぜ。まだ制服を着たばかりで機動隊や本庁の警察共に寒いなか耐えた頃を……」

凛 「そうにゃね。あの事件がなかったら日本に世界にカップ麺は広がらなかった」

花陽 「そして凛ちゃんはラーメン好きにならなかった」

まきにこ 「」

不二子 「」

凛 「そしてこれは峰不二子が金欠な時にしか手を出さないヤマダ食品のヘルシーラーメン、愛の麺士キューティーラーメンにゃ!」

不二子 「なんで知ってるのよ!?」

u’s 「」ビクッ!?

希 「峰子さんやなくて不二子さんのことやで?」

不二子 「そ、そうだったわね」アセアセ

穂乃果 「お野菜が多いね」

ことり 「麺が少ない」

絵里 「あら?健康によさそう」

凛のラーメン談義を終えて次に向かったのは花陽宅。

No.15 16/10/24 20:19
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穂乃果 「ぱなよちゃんの家!」

花陽 「はなよです!」

凛と花陽の家は幼馴染みなためか互いに歩いてすぐ近くにあった。

銭形 「うむ、これまたふつうだな」

凛 「あまいにゃね。かよちんの家にゃよ?」

花陽 「ふ、フツウですよ」

穂乃果 「見た目はふつうだけど凛ちゃんは麺類がたくさんあったし」

海未 「凛はそれこそオリンピックに出てもふしぎではない運動能力の持ち主」

ことり 「にこちゃんをアルパカに激突させる運」

にこ 「あれは凛がしつこく追いかけたからでしょう!」

花陽 「まあまあみなさん、なにもないですが入ってください」

八人 「お邪魔します!」

銭形 「うむ」

不二子 「なにかしら?この匂い」

不二子の嗅覚はキッチンからの美味しそうな匂いに鼻を動かした。

凛 「」ヨイショ!カヨチン

花陽 「」テレテレ

鼻を動かしたのであって花陽ちゃんではない。

りんぱな 「」シマッタ!?

不二子が見つけたのは炊飯器だった。タイマーがかけられていた。

穂乃果 「まさか!?ルパンが仕掛けた爆弾」

海未 「ラブアロー……!」

花陽 「あ、これは今朝しかけたご飯ですね」

八人 「」コケッ!

そこへ炊飯器がご飯ができたと知らせる発信音が鳴った。ピーピー!

穂乃果 「ことりちゃん?」

ことり 「ことりはご飯じゃないよ」ピィッ!

真姫 「ちょっと失礼。花陽、炊飯器いっぱいにご飯を炊いてるじゃない」

炊飯器を開けると中にあたたかい白米が湯気のなか雪のように現れた。

花陽 「あ、あたしだけじゃなくてお父さんたちの分ですよ!」アセアセ

真姫 「まあいいわ」

花陽 「」ホッ

海未はダイエットの標的を穂乃果と花陽にひそかに決めました。

ほのぱな 「急に海から寒気が……」

海未 「ん?」

ことり 「なんでもないと思うよ」

No.16 16/10/25 05:07
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花陽 「ではこれからご飯ですので」

真姫 「あたしたちがカットされるから少しにしなさいよ」ムッ

花陽はご飯と味噌汁、おかずを少々(?)にしながら凛とご飯した。

にこ 「ぬわんで凛が一緒なのよ!!」

凛 「かよちんとは家族ぐるみにゃ」

穂乃果 「お腹すいたよ」

銭形 「うむ、ならこれをやろう」

穂乃果 「あんパンだ!ありがとう」

それを見ていたルパンたちもまたお腹を鳴らしていた。

ルパン 「おいおい、まだわからないのかよ」

次元 「わからないのはお前の狙いだ」

五右ェ門 「うむ、穂むらの他の和菓子も美味なり」

ルパン次元 「またかよ」トホホ

りんぱな 「ごちそうさまでした」

海未 「次のダイエットの標的に凛も加えましょうか」

絵里 「ああ、こうしてみんなダイエットの道にいくのね。ハラショー」(;¬_¬)

希 「ウチはこれが標準スタイルや」

凛 「ぷにぷに」

花陽 「」イヤン!

真姫 「次はあたしね!」

真姫の家は西木野総合病院を経営し家はやや離れたところにあった。

真姫 「刑事さんどちらが先ですか」

銭形 「うむ、病院が先だな」

真姫 「ついでに u’s メンバーの健康診断もしとくわ」

八人 「」エエーッ!

不二子 「(健康マニア?)」

銭形 「俺も頼もうかな」

ルパン 「なにやっとんのとっつぁんたち」

No.17 16/10/25 07:31
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健康診断もあらかた終わると、真姫をことりと海未が呼んでいた。

ことり 「真姫ちゃん真姫ちゃん」

海未 「真姫」

振り返るとふたりは同じ頼みごとを彼女にした。

ことうみ 「穂乃果(ちゃん)の健康診断の結果をいただけますか?」

真姫 「え、ええ……いいけど何につかうつもり?」

ことり 「穂乃果ちゃんに甘いお菓子やマカロンをつくる時の参考に♪」

海未 「穂乃果に適した今後のダイエットのためにです」

ン?と三人の会話に気づいた穂乃果は意見する。

穂乃果 「ことりちゃんはともかく」

ことり 「」テヘ♪

穂乃果 「なんで海未ちゃんが穂乃果の今後のダイエットに口を出すの!」

海未 「あなたのためです!そして u’s のため!(穂乃果のためが本心ですが)」

むぅ、としかめっ面した穂乃果は声を上げて言う。

穂乃果 「穂乃果の人生は穂乃果のだよ!」

オオッ!?と他のメンバーや銭形、不二子、そして遠くから見ていたルパンも驚いた。

ルパン 「アイツ言うじゃねえか」

次元 「アイツ?あのちんくりんがか」

ニヤニヤするだけでルパンはなにも言わないのが次元の癪に触るがなにも言うまいと意地を張った。ハードボイルドは大変なのだ。
五右ェ門はまた姿を消していた。

五右ェ門 「ここがミナリンスキーがいたメイドカフェ。まだまだ甘いでござる……」

メイドカフェの店先にいて可愛いメイドさんたちに囲まれていた。
再び u’s はというと。

凛 「これからは凛はラーメンを食べ続けるにゃあ」

花陽 「ごはんを愛し続けます!」

場が一瞬、静まり返り海未が一言厳しく伝える。

海未 「次のダイエットは穂乃果、凛、花陽ですね」

ほのりんぱな 「」エエーッ

真姫 「病院ではお静かに」

ほのりんぱな 「」ハーイ……

No.18 16/10/25 09:31
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銭形 「立派な病院であるのはわかるが、医療機器あるいは患者のカルテなどをあのルパンが盗むとは思えんな」

真姫 「そうですね。もしかしたら看護師に手を出しているかも」

看護師 「お嬢様どうかしましたか」

真姫 「いいえ、なんでもないから」

ツンとしながらも真姫が西木野総合病院のお嬢様の気品があった。それを見ながらにこはプイとした。

真姫 「(にこちゃんに嫌われちゃう。だけどだいじょうぶ。身体検査のデータがあるから)」

不二子 「(何につかうのよ)」

続いて訪れたのは西木野家。

真姫母 「あらあら理事長さんから聞きましたよ真姫さん」

真姫 「ママ!」

八人 「ママ!?」

銭形 「ICPOの銭形です。娘さんたちの警護を任されている」👮

不二子 「(ルパン捜索はいいのかしら)」

花陽 「お久しぶりです。真姫ちゃんのお母さん」

真姫母 「あらあら、小泉さん」

真姫母に招かれるまま九人と銭形、不二子はお茶にした。
しかしいくら推理してもルパンの狙いがなにかわからないままだった。

にこ 「次はあたしの家ね」

絵里 「お外がまっくら」

希 「都会のど真ん中で怖がらない」

海未 「う〜ん、わかりませんね」

銭形 「それを推理しとるんだ。奥さん、この家になにか貴重なものはありますか」

真姫母 「ええ」

どうやらルパンの狙いはこの家にはなさそうな雰囲気でお茶をごちそうになり礼をいいあとにした。

真姫母 「みなさんまた来てください」

真姫 「お母さん戸締まりはしっかりしてね」

母の返事をあとにしてやって来たの矢澤家のマンション。

こころ 「お姉さまお帰りなさいませ」

八人 「(相変わらず礼儀がいいわ!)」

虎太郎 「アイドル〜」

八人 「(相変わらず鼻水が垂れている!)」

ここあ 「お帰りお姉さん」

八人 「(いちばんふつうかも)」

にこ 「(さっきから心の声でハモらない!)」

八人 「」ハーイ

にこは三人のために夕食を調理して用意した。学校にいる時はわがままな彼女だが、家ではふつうのお姉さんである。

No.19 16/10/25 14:27
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にこの家が実はあんがい平凡な雰囲気なためにメンバーたちはほのぼのと眺める。

穂乃果 「なんかいいね」🍵

ことり 「家族の団欒だね」🍵

海未 「まあご両親は共働きですけど」

希 「えりちはえらいな。お姉はんうれしいで」

にこ 「誰がお姉さんよ」ムッ

真姫 「(にこちゃんといっしょになったらあの妹や弟たちもいっしょ)」

凛 「ふつうのお茶にゃね」

花陽 「失礼だよ凛ちゃん」イチャイチャ

絵里 「日本文化ね。あら刑事さんと峰子さんは?」

その頃、ふたりはたいして広くはない矢澤宅を捜査していた。行きつく先はにこの部屋である。

銭形 「失礼する」

不二子 「(あんなにちいさくみえるけど女子高生の部屋だから)」

銭形 「なんだこれは〜!?」

銭形の叫びが u’s メンバーとこころたち姉弟を震わせた。

にこ 「なにやってるのよ刑事さん」

銭形 「なんだこの部屋は!?」

驚く銭形にこころが胸を張って説明する。

こころ 「ここは宇宙No.1アイドルにこにーにこにーちゃんこと矢澤にこの生活の場なのです!」

穂乃果 「宇宙No.1」

ことり 「ちいさい」

海未 「アイドルですが」

にこ 「そこまでちいさくないわよ」

しかし銭形警部はカルチャーショックを受けて驚愕していた。

銭形 「な、なんてことだ……」フラフラ

にこ 「ふん」

凛 「へん」

花陽 「ほん」

凛 「」ガアア!

りんぱな 「」コワイデス!

しかし捜査を真剣にする銭形の目にアイドルグッズはたいして価値があるものではなかった。不二子も同様。

不二子 「のこりはふたり」

穂乃果 「希ちゃんと絵里ちゃんか」

No.20 16/10/25 15:18
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こころ 「ではお姉さま方と u’s の皆様。刑事さんとガードのお姉さん夜道を気をつけてください」ニコ

u’s 「(天使がここにいる)」

銭形 「うむ、ありがとう」

虎太郎 「けいさつ〜」

ここあ 「こころお姉さんがいますしあたしもいるからだいじょうぶ」

こうして矢澤家をあとにしながら次に向かったのは絢瀬家。

穂乃果 「絵里ちゃんの家か」

希 「亜里沙ちゃんがおるで」

絵里 「希がいうとなんか妙な誤解を招くわね」

希 「どういう意味?深い付き合いやん」

海未 「破廉恥です」

銭形 「東條希、事情を聞かせてもらおうか」

希 「ふつうに親友やん!」イヤヤワ!

にこ 「ふつう?」

真姫 「どこが」

希 「」ワシワシマックス!

まきにこ 「」イヤー!!

銭形 「公然ワイセツ罪だぞ!!」👮

希 「女の子同士やから見逃して!」

なんやかんやしながら着いたのは絢瀬家。見た目は一見、ふつうだがどこが異国な雰囲気。

凛 「」クンカ クンカ

花陽 「どうかした凛ちゃん」

凛 「いい匂いがするにゃ!」

絵里 「夕食の用意かしらね。さあ皆さんあがって」

八人 「お邪魔します」

銭形 「うむ」

不二子 「(ルパンの狙いがわからないのがふしぎね)」

No.21 16/10/25 16:21
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そこへキッチンから亜里沙の悲鳴が上がり一同は驚きながら走る。

亜里沙 「」キャーッ!!

絵里 「亜里沙!?」

銭形 「もしやルパンか!?」

亜里沙 「キャー!怖い顔のおじさん!?」

銭形 「どういう意味だ!!」

u’s 不二子 「(いやいやリアルに見たらこわいから)」

絵里 「このひとは昨夜見た刑事さんよ」

亜里沙 「」ホント

海未 「それより亜里沙なにかありましたか」

亜里沙が指を差した先を見るとそこには黒い虫がカサカサカサカサといました。

ことにこぱな 「」キャーッ

真姫 「まったくだらしないわね」

花陽 「じゃあ真姫ちゃんがやるのね」

真姫 「やらないわよ」ツン

にこ 「(ツンデレはこれだから)」

海未 「ここは私にまかせてください」ラブアローシュート!🎯ダン!

亜里沙 「うわ!海未さん凄い!」

絵里 「やれやれね」

ゴキブリを絵里はティッシュで包みながらゴミ箱に捨てて妹を撫でた。ちなみに手は洗ってから。

絵里 「あたり前でしょう」

銭形 「強いお嬢さん方だ」

絵里 「ちなみに矢を放った床の修理は海未お願いね」

海未 「え!?」

なにもしなくてよかった、と安堵する他七人であった。

亜里沙 「それより今日は u’s の皆さん以外に見慣れない方たちがいますね」ニコ

u’s 「(ここにも天使がいるわ)」

不二子 「(可愛い、ルパン好みの人形みたいな女の子。狙いはこの子かしら)」

亜里沙はキョトンとしている。するとキッチンから煙が出ているフライパン。

亜里沙 「忘れてた!今夜の料理が!?」

海未 「だいじょうぶですよ。少し水を入れれば」

亜里沙 「海未さん凄い!」キラキラ

希 「えりちの妹は海未ちゃんにぞっこんやな」

絵里 「そうね」テレテレ

こちらでも夕食タイムが行われるなか再びルパンの狙いはなにかを話し合っていた。

絵里 「おばあさまはそのむかしルパンに出会ったらしいけど」

銭形 「うむ。しかしそれだけでは決め手にかけるんだが」

不二子 「(そうよね)」

にこ 「ロシア料理」

真姫 「絵里がスタイルいいのが謎ね」

No.22 16/10/25 18:33
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穂乃果 「ロシア料理」( ̄¬ ̄)

海未 「またダイエットをしたいのですか」ギロリ

穂乃果 「ほのかは食べたら太る前提みたい」

ことり 「まあまあ穂乃果ちゃんは可愛いよ♪」

希 「せやな。えりちみたいに認められないわとか真姫みたいにツンツンしてないしにこっちは以下同文やし」

にこ 「以下同文てなによ!」ガアア!

凛 「ストレスがすさまじいにゃ」

花陽 「おにぎりでも食べて機嫌を直して」🍙

にこ 「まあもらってあげるから」

銭形と不二子は偶然にも同じことを思う。発育がよくないからストレスあるのかもしくは逆かな、と。

にこ 「にこっ♪」

真姫 「おにぎりを食べているにこちゃん遠足でお弁当を忘れた生徒みたい」

穂乃果 「」ホェ

しかし捜査はなかなか進まなかった。絵里は近いうちにロシアにいるおばあさまに連絡して過去を聞いてみるという。

銭形 「お願いする」

そして最後は希の家に向かうのだが、ルパン一味にも動きがあった。

次元 「ルパンがいないぞ」

五右ェ門 「挨拶にいくと手紙を残していった」

ルパン三世

u’s ととっつあんに不二子に挨拶をしてくらあ。

次元 「あいつ」

五右ェ門 「待つでこざる」

次元 「わかってるよ」

ルパンの愛車の助手席でふてくされたハードボイルドを秋葉原の明かりが照らしていた。

No.23 16/10/25 21:32
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最後にやってきたのは東條家。住んでいるのは希ひとり。

希 「ちょっと待ってぇなあ」

希は玄関を開けるとひとりそそくさと中に向かった。あら?と絵里はふしぎに思う。

絵里 「いつも綺麗にしてるはずだけど」

希 「綺麗にはしてるんやけど今夜は帰るの遅くなったから」アタフタ アタフタ ヽ(´o`;

凛 「なんなんにゃ」

そこへ希の悲鳴がベランダからして全員は向かった。
いやあああ!?

銭形 「失礼する」

不二子 「」ルパン!?

穂乃果 「のぞみちゃあん!!」

絵里 「希っ!?」

ベランダに向かった全員が向かったのは希の干された下着を手にしたルパンの姿。調子いい声が響く。

ルパン 「あ〜ら見つかっちゃった♪」

希 「る、ルパン三世!?ウチの下着になにしとんねん!」

絵里 「そうよ!下着ドロボウ!」

銭形 「きさま、女子高生の下着にまで手を出したか!」

不二子 「(ああ……ここにもヘンタイが)」

だがルパンはすぐさま希の下着をパッと離して返す。

希 「返してくれるん?」

ルパン 「今夜は挨拶代わりさ。スピリチュアルな女子高生さんにロシアのお孫さん、そして穂むまん娘」

穂乃果 「ほのか!穂むまん娘じゃないよ!」

銭形 「ルパン覚悟!」

銃声が希の自宅に響く。が、ルパンは風のようにかわしてかかかと笑う。

ルパン 「とっつあんさすがだな。だけどオレの狙いがわかったかい」

むう、と唸る銭形。u’s のメンバーは一様に彼を睨む。
にこは叫ぶ。

にこ 「いけ!野生児りん!」

凛 「誰が野生児にゃ!」

花陽 「凛ちゃんはターザンでもないですよ!」

真姫 「素質はありそうだけど」

かかかとルパンの笑い声が伝わる。よほどおかしかったようだ。

ルパン 「u’s の皆さんそこにいるガードウーマンに気をつけるがいいさ」

えっ!?と不二子に全員が目をいくなか希は下着を丁寧に数えてあることに気づいた。

希 「一枚足らへんやん!」

希が見た先にルパンのポケットから彼女の下着が一枚風に舞っていた。

希 「スピリチュアルカードや!」

ルパン 「おっと。返してやるさ」

ひらひらと皆の前に落ちる。

No.24 16/10/26 04:11
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銭形 「待て!ルパン〜!」

追う銭形に逃げるルパン。これではいつもと同じである。

穂希果 「希ちゃんムネ大きい。どら焼きみたい」

希 「その喩えはあかん。ていうかみんなであたしの下着を見ないの」

絵里 「そ、それより峰子さん!あなたは誰なんですか!?ルパンが気をつけろて」

不二子はこれ以上揉め事が起きる前に眼鏡を外し変装を解いた。

不二子 「私は峰不二子。ルパンの敵であり時に味方。魔性の女。だけど理事長からあなたたちを守ってほしいという依頼は本当よ」

ことり 「ほんとう?」

凛 「あやしいにゃ」

真姫 「まああの理事長のことだから信じたいけど」

にこ 「(希に絵里に花陽、そして峰不二子。なんかくやしいんだけど)」

穂乃果は希の下着とムネを見ながら海未の肩を無言に手にした。ぽん、と。

海未 「なんですか。その言葉にしないのは」

穂乃果 「やってみたかっただけだよ。ね、にこちゃん」

にこ 「あたしに振るな!」

不二子 「ルパンと銭形。またおいかけっこね。では私は明日学校にいくから。その時にね」

不二子もまた正体を現して秋葉原の建物の間を縫うように消えていった。

絵里 「なんなのかしら。あの人たち」

にこ 「わけわかんないわ」

海未 「穂乃果!いつまでも肩を叩かないでくださいよ」

ことり 「さらっとした仕返しだよ」

凛 「そうだにゃ」

ルパンの狙いがわからないまま夜は更けていった。この日も秋葉原はルパン騒動でu’s、A-RISEファンはネットで騒いでいた。

No.25 16/10/26 07:07
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穂乃果 「もう!ルパンはなにが狙いなのよ」

希 「そやそや!ウチの下着を盗るなんて可憐な乙女やのに」

りんにこ 「(可憐な乙女はワシワシマックスしないはず(にゃ))」

希 「いまふたりともなんか思うた?」

りんにこ 「いえ!(なぜわかるの(にゃ))」

翌朝になってもいまだ謎は解けなかった。

ことり 「A-RISE も警察や警備員に守られながら過ごしてたみたいだね」

花陽 「VIPなみですね」

海未 「わたしたちはふつうに警察に守られていますが息苦しいさもあります」

穂乃果 「酸欠?炭酸を飲む?」

海未 「」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\)イタイ

真姫 「警察は何をやっているのかしら。捜査は進んでいるの?」

銭形 「あ〜、呼んだか」

銭形にみんな疑いの目を向けてしまう。なんの役にも立っていないし、と言いたいがみなガマンした。

銭形 「絢瀬さん」

絵里 「は、ハイ!」

希 「(ふたりともぽんこつ同士かしら?)」

にこ 「」プッ!

にこ 「(吹き出しそうになったじゃない)」

凛 「安心するにゃ。絵里ちゃんはぽんこつじゃないにゃ」

絵里 「凛!なにを言うのよ、刑事さんの前で」

凛 「にこちゃんにゃ」

わいわいがやがやし始めたことに銭形はあたまを抱えながら絵里に聞いた。

銭形 「おばあさまとは連絡が取れたかね」

絵里 「今日にでも電話しますから待っててください」

穂乃果 「ロシア。寒そうだね」

絵里 「あら、意外にそうでもないわよ」

ロシアをそれぞれイメージする u’s であった。

穂乃果 「ボルシチ」

ことり 「氷がいっぱい」

海未 「美人が多くいます。穂乃果やことりほどはいませんが」

絵里 「」エッ

凛 「鍋焼きうどんを食べたら美味しいにゃ」

花陽 「ロシア美人さん。でもごはん」

真姫 「いつでも行ける国ね」

にこ 「え!?(真姫ちゃんいつでも行ける!?)。ロシア……生まれ変わるならロシア人」

希 「えりちがいっぱいやな……」

絵里 「いないわよ。みんななに妄想してんの」

八人 「な、なにもしてないから」

No.26 16/10/27 12:47
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理事長 「不二子さん、あなたは娘たちをルパンから守れますか」

不二子 「もちろん。だけど私がルパンの敵であり時に味方なのにあなたもよく依頼したわね」

穂乃果たちがしゃべっている頃、理事長は実は不二子の正体を知りながら依頼をしていたのだ。
ふふふ、と理事長は見守るような微笑みをする。
再び穂乃果たちはというと----。

穂乃果 「つかれた」

にこ 「へとへとだわ」

凛 「お水がほしいにゃあ」

花陽 「はい凛ちゃん」

屋上でいつものように練習をしていて汗をかいていた。

希 「あれ?えりちは」

真姫 「おばあさまに電話をするて出ていったわ」

穂乃果 「」ホエ

海未 「ほえじゃありませんよ。私たちは自分の身は自分で守らないといけません」

ほのことまきりんぱなにこのぞ 「」グンタイカ!

海未 「」オロオロ!ダッテ!

穂乃果 「海未ちゃんくらいだよ。ルパンたちと互角に戦えるのは」

海未 「な、なにを言うんですか」

海未がうろたえている頃、絵里は国際電話をしていた。

絵里 「……もしもしおばあさまですか。日本にいる絵里です」

グランマ 「あら、絵里さんお元気?」

絵里 「ええ、実はルパン一味が私たちの前に現れました。私や友だちの家にも」

グランマ 「そう。現れたのね……」

絵里 「?」

電話を終えた絵里は屋上に戻ったが表情は浮かないままなことに希は気づいた。

希 「えりちおかえり。どうやった?」

絵里 「」ナンデモナイノヨ

穂乃果 「ことりちゃんがもうひとり?」

ことり 「ここにいるよ」

絵里 「なんでもないわ」

穂乃果 「絵里ちゃ〜ん!」ニパァ!!

絵里 「穂乃果」

穂乃果 「ん?」

そこへ現れるもうひとりの絢瀬絵里。

絵里 「待たせたわね。ってあなただれよ!」

絵里A 「私は絢瀬絵里よ!」

絵里B 「私が絢瀬絵里よB」

ほのことうみまきりんぱなにこのぞ 「絵里(ちゃん)がふたり!?」

銭形 「なんだと〜!!」

慌て駆けつける銭形は言う。

銭形 「どちらかがルパンだ!!」

ほのことうみまきりんぱなにこのぞ 「わかってるわよ」

No.27 16/10/27 16:14
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そこへもうふたり絢瀬絵里が屋上に現れる。

絵里C 「ごめん。待たせたわ。てあたしが三人いる!?」

絵里D 「いや四人でござる」

穂乃果 「ま、まさか……そんな」

海未 「さすがの穂乃果もショックを受けている」

にこ 「あたりまえでしょう。絵里が四人もいたら」

凛 「全員ぽんこつならぽんこつが四倍だにゃ」

絵里’s 「どういう意味(でござる)!!」

穂乃果 「え、絵里ちゃんが四つ子だったなんて!?」

七人 「」コケッ!!

花陽 「どう見てもあと三人は偽者ですよ。穂乃果ちゃん」

穂乃果 「わかってるよ」

真姫 「ほんとに」

ことり 「ひとりは確実に偽者なのわかるよね。物騒にも剣をもってるし」

絵里D 「」

銭形 「五右ェ門だな」

絵里D 「バレてたでござるか」ベリッ!

八人 「わかるし」

穂乃果はアハハ!と勝ち誇るように笑い一同はなにかあったのかと驚く。しかし海未の突っ込みが入る。

海未 「馬鹿笑いはしないでください」

穂乃果 「ふふふ、あたしたち u’s にも最初で最後の武道の達人がいるんだよ」

にこ 「あたし……」

穂乃果 「希ちゃんアレをお願い!」

希 「ほいな!」

希がカバンから出したのは竹刀。それが海未のもとに渡る。

海未 「あの穂乃果?」

穂乃果 「すべての道を極める男のなかの男、園田海未ちゃん。五右ェ門さんを倒すのだ!」

海未 「」コラ

穂乃果 「」キョトン

海未 「お・ん・な・で・す・!!おんな!!」

穂乃果 「そうだった。とにかく行くのだ海未ちゃん」

にこ 「竹刀よね。竹刀で斬鉄剣とかいうのと戦えるのかしら」

真姫 「海未だし」

海未 「いきます」

五右ェ門 「こい」

海未と五右ェ門の戦いが始まった!ぶつかり合う竹刀と斬鉄剣!

穂乃果 「あと三人」

ことり 「海未ちゃんは?」

穂乃果 「疲れたら終わるはずだよ」

海未 「」チョット!!💢

残るは三人。果たして穂乃果たちは本物の絵里がわかるのか。

No.28 16/10/27 19:42
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凛 「もうひとりにせの絵里ちゃんがいるにゃあ」

花陽 「やたら声が渋い絵里ちゃんです」

にこ 「誰でもわかるし」

真姫 「声が渋すぎ。ことりや穂乃果と真逆だし」

絵里C 「」ギクッ!

銭形 「次元だな」

次元 「やれやれ、変装は苦手なんだ。とっつあん捕まえないのか」

銭形は言う。

銭形 「目的はルパンだ。お前たちはいつでも捕まえられる」

次元 「捕まえても逃げられるしな」

むぅ、と唸る銭形だがさて残るはふたりの絵里である。海未と五右ェ門はまだ戦っていた。
なんでも斬れる斬鉄剣だが、海未の竹刀はまったく互角のようだ。

五右ェ門 「その竹刀はなんでござるか!」

海未 「そ、そうですよ!竹刀で斬鉄剣や五右ェ門さんとやり合えるなんて!」

穂乃果 「希ちゃん説明をお願いします」

希 「ふふふ、その竹刀は日本一いちばん品質がいい竹をウチが精神誠意スピリチュアルを込めて切っては磨いでさらにウチのパワーを込めて神通力で締めて注入したんや」

りんぱな 「スピリチュアル!?」

真姫 「科学万能な時代のなか希は」

にこ 「まさに巫女」

希 「バイトでやってるだけやし」

穂乃果 「というわけ」

ことり 「」オオッ

竹刀と斬鉄剣の斬撃はまるで本物の刀同士で稲光のように輝く。

五右ェ門 「こんにゃくより手こずるでござるか」

海未 「穂乃果と花陽にダイエットをさせるのを思い出しました!」

ほのぱな 「」ゲッ

花陽 「穂乃果ちゃ〜ん」

穂乃果 「失敗した」

忘れられていたふたりの絵里は叫ぶ。

絵里’s 「あたしを忘れないでよ穂乃果」

穂乃果 「」ハイ

穂乃果 「五右ェ門さん海未ちゃんを殺さないように!」ガンバッテ!

五右ェ門 「心得た!」

海未 「穂乃果っ〜!!」

No.29 16/10/27 19:53
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真姫 「でも残ったのは最初に来た絵里と二番目に来た絵里。どうするの」

穂乃果 「見分けがつかない」

ことり 「う〜ん」ボイン♪ボイン♪

絵里B 「(おお〜!隠れたナイスバディ♪)」

銭形 「ルパンの声がしたような」

絵里B 「」ギクッ!

花陽 「わかりません」ボイン♪

絵里B 「(こっちもなにげにソフトだぜ〜♪)」

銭形 「またルパンの声がした気がする」

にこ 「ルパンはスケベというから u’s のみんなを狙うはず」

真姫 「にこちゃんも?」

にこ 「宇宙No.1なんだからあたりまえでしょう」

絵里A 「どこからそんな自信があるのよ」

にこ 「こっちが偽者じゃないかしら」

絵里A 「本物よ!さっきまでおばあさまと電話してたし」

絵里B 「(ち、連絡しやがったか。むかしを思い出すぜ)」

凛 「海未ちゃんと五右ェ門さんまだやってるにゃ」

花陽 「よぶんにお弁当を持ってきてよかったです。凛ちゃんおにぎり」ハイ

銭形 「遠足気分か」

次元 「やれやれ」

にこ 「缶コーヒーでよかったらあげるわ」ツン

次元 「すまねえなお嬢ちゃん」

真姫 「ルパンvsコ×ンじゃないわよね」

にこ 「クスリでちいさくなったわけじゃないから!」

穂乃果 「本物の絵里ちゃん」

絵里A 「あたしが本物」

絵里B 「あたしが本物よ」

ことり 「どっちかな」

まだ悩む穂乃果たちそして戦う海未と五右ェ門であった。
それを見つめる理事長と不二子。

不二子 「ルパンの狙いはなんなのかしら」

No.30 16/10/28 05:42
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穂乃果 「見分けがつかないね。ていうかなんで絵里ちゃんに化けたのか」

にこ 「あたしに化けたらいいのに」

真姫 「きっと……」セガ……

にこ 「ぬわあんでよ。それなら凛や花陽もでしょう」

絵里B 「(見てるとおもしろいぜコイツら)」

絵里A 「(本物はあたしなのに)」

希 「ん?」

ことり 「どうかしたの希ちゃん」

絵里A 「」ポロポロ ポロポロ

希 「こっちのえりちが泣いてる」

ことり 「つまりは」

ほのりんぱな 「ぽんこつ!」

絵里A 「誰がぽんこつよ!」

海未 「そちらが本物の絵里です!たぶん」

五右ェ門 「よそ見をするなでござる!」

ぶつかり合う竹刀と斬鉄剣!

穂乃果 「」エイッ!

絵里B 「ぬわあんだと!?」ベリッ!

穂乃果 「あれ」

凛 「絵里ちゃんから希ちゃん」

希B 「せやね」

穂乃果 「」エイッ

にこB 「ぬわあにすんのよ」

にこ 「身体が絵里のままじゃない!あたしがつくった合成写真みたいじゃない」

八人 「(自覚あったんだ)」

穂乃果 「」エイッ!

真姫B 「ヴェェ、なにすんだ」

真姫 「あたしはそんなしゃべりかたしないし」

穂乃果 「」エイッ

凛B 「にゃあ」

凛 「かわいいにゃ」

穂乃果 「」エイッ

花陽B 「誰かタスケテ」

花陽 「なんであたしの真似するんですか」

穂乃果 「」エイッ

ことりB 「ハノケチェン!」

ことり 「ちゃんと穂乃果ちゃんと呼んでるもん」

穂乃果 「」エイッ

海未B 「アイドルはしません!」

海未 「わたしにならないでください!」

穂乃果 「となると最後は」エイッ!

穂乃果B 「穂むまん美味しい♪だんご美味しい♪あんこ飽きた!」

銭形 「それが最後のようだなルパン」

穂乃果B 「とっつあん。あはは……」

銭形 「逮捕だ!!」

u’s メンバーそれぞれに変装したルパンを逮捕せんとする銭形警部と警官隊。逃げる次元と五右ェ門。

五右ェ門 「ごめん海未殿!またでござる」

海未 「え!?」

逃げていくルパンたちを見る穂乃果たちだった。

No.31 16/10/28 15:06
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その頃、A-RISEたちはというといつものようにUTX学園でコンサートを行い中継をしていた。

ツバサ 「みんなありがとう」

英玲奈 「今日も決まったな」フフン

あんじゅ 「でも警備が異常よ!困っちゃう」

観客 「」ワーワー!!

控え室に戻り A-RISE の面々は疲れを癒す。

英玲奈 「いっこうにルパンたちは姿を見せないな」

あんじゅ 「この警備よ。これで来ないなんて」

ツバサ 「u’s はだいじょうぶかしら?」

その頃の穂乃果たちは慌ただしかった。

にこ 「あたしに化けるなら完璧になさいよ!」

凛 「かわいかったにゃあ」

花陽 「いったい何が狙いなのかな?」

ヒデコ 「たいへんよ!穂乃果」

穂乃果 「ハヒフちゃん!?」

海未 「ヒデコよ!どうしました」

すると放課後の各部活から悲鳴のような声があちらこちら上がっていた。

ことり 「何があったの?」

フミカ 「下着ドロよ!!」

u’s 「」エッ!?

海未 「は、は、破廉恥です!!」

海未の悲鳴が屋上から秋葉原に広がりその日のうちにネットに広まっていった。

銭形 「ルパンの仕業だな」

穂乃果 「許せないよ。海未ちゃんが悲鳴をあげたままフリーズしちゃったし」

海未 「」(・_・)

絵里 「海未?海未?」

希 「あかん。えりち以上に使い物にならんなったなあ」

海未 「」ピクピク……

八人 「動いた?」

にこ 「下着ドロ」ポツリ

海未 「」ガチッ!フリーズ!

真姫 「トラウマになるからよしなさい」

それにしてもルパンが下着ドロをするのはあまりに理解に苦しんだ。
銭形は絵里に事情を聞いた。

絵里 「おばあさまとルパンはほのかな恋愛をしていたそうよ」

穂乃果 「あたし?」

ことり 「ちがうよ」

絵里 「だけどふたりは結ばれなかった。おばあさまには婚約者もいたし家を守らなければなかった」

希 「えりちの家はそんなに由緒正しいん?」

ええ、と悪びれない絵里の表情ににこはむっと睨む。

にこ 「庶民でなにが悪い」

真姫 「まあまあ」

絵里の話にはたしてヒントがあるのか耳を傾けた。

No.32 16/10/31 18:27
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絵里 「由緒正しいというかそれなり?」

にこ 「さらっと嫌味ね」

真姫 「落ち着いてにこちゃん」

花陽 「ロシアでおばあさんはルパンと恋愛してたんですか」

銭形 「うむ、あり得なくはないだろう。奴はたびたび我が国や他国でもロマンスは数えきれないくらいある!」

海未 「」ピクッ!!

海未 「ハレンチです!ルパン!!」

穂乃果 「戻ったよ!?」

にこ 「したぎ……」

海未 「」ギロリ!!

にこ 「」ゴメンナサイ

穂乃果たちは正気に戻った海未を加え話題を戻した。ルパンと絵里のおばあさまについてだ。

絵里 「おばあさまとルパンは結ばれなかったのよ」

希 「まあ泥棒とお嬢様やしな」

花陽 「ごはんとパンとラーメン、マカロンなら相性いいです」

真姫 「u’s で食べあわせしないの」イミワカンナイ

穂乃果 「ほのかと恋愛?ルパンが」

海未 「ほのかな恋愛です。都合よく自分に置き換えないでください」

そこへ銭形から音乃木坂や秋葉原をパトロールしている制服警官から通信が入る。

銭形 「なんだと!?」

u’s 「顔が怖いし声が大きいよ」

銭形 「ルパンたちが盗った下着を返しているだと!?こうなったら次元や五右ェ門も捕まえろ!」

海未 「はじめからそうしてくださいよ」

まるで『相棒』亀山時期を彷彿させるようなルパン一味である。
だが、ルパンの目的が本当にわからない。理解に苦しむ九人のスクールアイドルと銭形であった。

絵里 「おばあさまはくわしく語りたがらないみたい……」

にこ 「もう!」

花陽 「わかりません」プンプン!プンプン!

No.33 16/10/31 20:28
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次元 「返すなら盗るなよなルパンめ。バカバカしい」

五右ェ門 「これでは警察みたいでござるな」

銭形 「呼んだか!?」

次元五右ェ門 「とっつあん(銭形)!?」

銭形 「今度は捕まえてやる!」👮

下着は制服警官が音乃木坂の生徒に返しにいき次元と五右ェ門は特にルパンから言われてなかったのでおとなしく捕まり事情聴取をパトカーのなかでされた。

銭形 「ルパンの狙いはなんなんだ!?」

次元 「し・ら・ね・え・!!」

五右ェ門 「うむ、今回はルパンは拙者らになにも言わないでござる」

銭形 「仲間だろうが!」

五右ェ門 「うむ」

次元 「だけど知らねえもんは知らねえ!留置場でも刑務所へ連れていけっての!」

銭形 「よし!連れていけ!」

次元 「なんだと!?とっつあん」

五右ェ門 「これも修行でござる」

次元 「ちがう〜!!ルパン〜!!」

ふたりを乗せたパトカーはそのまま警視庁に連れていかれ銭形は u’s の誰を警備するか思案していた。

銭形 「絢瀬くんか東條くん、あとは和菓子屋の娘か。それくらいしか思いつかんわ」

不二子 「そうよね。ルパンにしてはなんだかちぐはぐよね」

秋葉原の建物から一部始終をうかがっていた不二子も吐息をついていた。

穂乃果 「ん?呼んだ雪穂」

雪穂 「呼んでないけど」

穂乃果 「よし!勉強しよう!テスト○花道ニュ○ベンゼミ!」

雪穂 「ええ!?お姉ちゃんが勉強」ネツアル?

穂乃果 「失礼だよ!」

u’s の面々はそれぞれの一夜を過ごしていた。
しかし、ルパンの狙いはこの一夜にあったかもしれない……🌛。

No.34 16/11/01 05:37
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にこ 「ルパンのせいでさんざんだわ」

自宅で家事をしながら妹や弟の面倒をする矢澤にこ。

こころ 「お姉さまはあたしたちが守ります!」

虎太郎 「まもる〜」

ここあ 「まかしてよ!お姉ちゃん」

涙を流して妹たちを抱き締めるにこであった。

にこ 「あんたたち……」

希 「感動のスピリチュアルな場面やね。ウチ感動した」

にこ 「」ン?

にこ 「ぬわんで希がいるのよ!」

希 「ウチは一人暮らしやさかい。ウチひとりのために警察官さん見張らしてたらたいへんやから」

にこ 「ルパンじゃないでしょうね?」

希 「ホンモノやん♪ホンモノホンモノ♪」ボインボイン♪

にこ 「」ガシッ!

希 「いや〜ん、にこっちたら」

凛 「なにやってるにゃ」

真姫 「様子を見に来たと思ったら」

花陽 「お弁当食べます?」

こころ 「ありがとうございます皆さん」

こころ 「お弁当だ」

虎太郎 「つりめ〜」

真姫 「」ムッ

にこ 「なんであんたたちまで来るのよ!?」

矢澤家が賑やかになった頃の絢瀬姉妹はというと。

絵里 「おばあさまはなぜ語らないのかしら」

亜里沙 「なにかあったんじゃないの」ウミサン コレクション!

絵里 「海未のコレクションはルパンは狙わないんじゃないの」

亜里沙 「いちおう!」

妹を撫でながら同じく海未やことりたちは、

海未 「五右ェ門さんさすがでした。私はまだまだ未熟です」

海未は修行に励みながら自らの未熟さと向き合っていた。

ことり 「穂乃果ちゃんにマカロン♪よろこんでくれるかな♪」

平和にことりはお菓子作りをしていた。

理事長 「まだやってたの?そろそろ寝なさい」

ことり 「」ハーイ

再び海未。

海未 「ルパンの狙いはなんでしょう。あれではただの三流泥棒ではないですか」

再びことり。

ことり 「ん〜♪んん♪もしかして」ハッ!

ことうみ 「ルパンの狙いは……!!」

ふたりはなにか思いあたり同時につぶやいた!

穂乃果 「おやすみ雪穂」

雪穂 「おやすみ」

穂むらに忍び込む黒い影……。

No.35 16/11/01 07:47
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穂乃果 「おやすみ〜」

布団に入る穂乃果の側から調子のいい声が枕元からした。

? 「ハイ、おやすみ〜子猫ちゃん」

穂乃果 「る、るるる……」

ルパン 「ハイ」

穂乃果 「るるる〜♪るるる〜♪」

ルパン 「尾藤イサオかよ!!」ツッコミ

穂乃果 「キャアアアア〜!!」

ゆきほのパパママ 「ほのかっ!(おねえちゃん!?)」

あわて駆けつける雪穂と穂乃果父と母。

ルパン 「ご到着〜♪むすめさんはいただたくよ」

穂乃果 「ほ、穂乃果…ルパンさんに誘拐されちゃうの?」

雪穂 「そんなバカ姉貴でも返しなさい!」

穂乃果母 「そうよ!穂乃果を返しなさい」

穂乃果父 「」ホノカ カエセ

穂乃果 「バカ姉貴はよけいだけど」

ルパン 「とりあえずむすめさんはいただくぜ」

ルパンは窓を開け風のように怪盗のように空を舞った。

海未 「あれは!?」

ことり 「穂乃果ちゃん!?」

海未とことり、そして通報を聞いた銭形警部は町中からその様子を見て銭形は無駄と思いながら警官隊に追跡命令をした。

警官隊 「まて〜!」

ルパン 「おほほ〜、おいかけっこだぜ」

穂乃果 「うわ〜ん、助けて」ヘルプミー

ルパン 「お静かにお嬢さん」

穂乃果 「お、お嬢さん!?」ツマリハ クラリス!?

ルパン 「」オイ

No.36 16/11/01 09:37
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翌日、穂乃果以外の u’s と A-RISE と銭形、不二子、理事長、雪穂に高坂家の父と母、ついでに亜里沙が部室に集まった。

にこ 「いくら広くても圧迫感が半端ない」

真姫 「それどころじゃないでしょ!」

ツバサ 「我がライバル、高坂穂乃果をルパンが誘拐するとは許せない!」

絵里 「ツバサさんが燃えている。あ、亜里沙は?」キョトン

亜里沙 「穂乃果さんを取り戻しましょう!」ジー

海未 「わ、わかりました!し、視線が熱いですよ」

銭形 「しかしよもや u’s のリーダーを狙うとはな。彼女がお宝か、不二子?」

不二子 「まあたしかにこの学校を廃校から救った発起人でもあるし」

希 「」ポンポン

絵里 「?」

希 「生徒会長やのになにもできんかったからな」

絵里 「いま言わなくてもいいでしょう!」

にこ 「事実だし」

凛 「あとで熱いラーメンで心をあたためるにゃあ」

絵里 「穂乃果の心配でしょう」

花陽 「で、でも穂乃果さんとルパンはどこに!?」

銭形 「わしが思うにそう遠くはいまい。東京、いやこの秋葉原にいるかもしれん」

ことり 「」ハノケチェン!

その頃、ルパンと穂乃果はとあるメイドカフェにいた。

穂乃果 「ほ、ほのか誘拐されたんだよね?」モグモグ

ルパン 「誘拐されたのに食べる余裕はあるんだな」

穂乃果 「だってお腹すいたもん」

ルパン 「やれやれだぜ」

再び銭形警部たち。彼らはこれだけの人数がいるのでみんなで穂乃果とルパンを探すことになった。

ツバサ 「高坂穂乃果を見つける!」

海未 「そうです!」

英玲奈 「我々、A-RISE と u’s は生まれは違えど死ぬ時はいっしょ!」

にこ 「」ウルウル

真姫 「いやいやちがうし」

えりあり 「ハラショー。ニホンの文化」

希 「妙な誤解あたえてへんかな」

雪穂 「お姉ちゃんのまわりはへんなひとばかり」

全員 「」エッ

不二子 「まあ女の子いるところにルパンありね」

銭形 「探せ〜!!」

いっせいに部室を出ようとしたら、みなとびらにひっかかってしまった。

海未 「出れません」

No.37 16/11/01 12:55
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凛 「」クルクル!アクロバット!カヨチン、コッチニャ!

花陽 「窓から!穂乃果ちゃ〜ん!」

凛と花陽は窓から外に飛び出した!ちなみに靴は一度玄関から履き替えた👞👞。
銭形たちはようやく部室から出れた!

ツバサ 「おのれルパン!」

にこ 「つ、ツバサさんのオーラが半端ない」

英玲奈 「たんに自分が誘拐されなくて嫉妬もあるが」

あんじゅ 「よもや穂乃果さんがターゲットとはね」

海未 「ほ〜の〜か〜!!」

ことり 「」(゜o゜)\(-_-)

海未 「すみません。取り乱しました」

手分けしてそれぞれ穂乃果とルパンを見つけようとした。

絵里 「穂乃果!」

希 「見つけたら穂乃果ちゃんにワシワシマックスや!」

にこ 「ルパンによ」

電気街を探す三年生組。凛と花陽を追いかける真姫。

真姫 「はやいわよ!」

凛 「」ピタッ!

花陽 「と、止まらないの!?」

真姫 「あ、いたっ!」(><)

凛 「真姫ちゃんは足が遅いにゃ」

真姫 「よけいなお世話よ」

海未、ことり、雪穂、亜里沙は食堂がある街の方に来ていた。

海未 「穂乃果はこのへんにいるかも」

ことり 「勘だよね」

亜里沙 「ハラショー」

雪穂 「ばか姉貴」

穂乃果 「」キョロキョロ

ルパン 「どうかしたか?」

穂乃果 「鬼がいるような寒気とツンデレな雰囲気が側にいるような」

ルパン 「なるほど」

実はルパンと穂乃果がいるのは『ラブライブ!』一期劇中に出てきたあるところである。

銭形 「ん?不二子、なんだその格好」

不二子 「メイドよ〜ん♪」ウフン!

オタクたち 「マリリン・モンローとスリーサイズがおなじだ」

不二子 「」ウフン

銭形 「あたまがいたい」

No.38 16/11/01 14:14
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絵里 「ハラショー」

にこ 「なんで家電量販店にいるのよ」

希 「うわ!炊飯器やすいで!ミキサーも!デッキも」

絵里 「ハラショー」

にこ 「穂乃果のこと忘れてない?」

のぞえり 「忘れてた!」
家電量販店にいた三年生組。一年生組はというと。

凛 「穂乃果ちゃんいにゃいにゃあ」🍟

花陽 「ほんとだね」🍢

真姫 「なんだか食べ歩きしてるみたいだけど」🍦

まきりんぱな 「」ハッ!

食べ歩きをしていた。こうなると頼りになるのは二年生組と雪穂、亜里沙である。

ことり 「スミマセン……」

店長 「あ!南さん」

メイド 「ミナリンスキーさんお久しぶり〜♪」

海未 「ここはことりがバイトをしていたメイドカフェ」

亜里沙 「ハラショー」ギュッ

雪穂 「あ!ルパンにお姉ちゃん!!」

奥の席に隠れるようにいたのは穂乃果とルパン三世。

ルパン 「げ、なんでわかったの」

穂乃果 「お腹いっぱい。あ!ことりちゃんに亜里沙ちゃんに雪穂、ついでに海未ちゃん!」

海未 「だれがついでですか!?」

海未はどかどかと足音を立てながらふたりの側に向かった。

海未 「ほ、穂乃果安全でしたか?安心でしたか、破廉恥なことはされませんでしたかか!?」

これにはメイドカフェにいたお客さんたちが吹き出した。

ルパン 「俺がしたのはごちそうだけだぜ」

ことり 「毎度ありがとうございました」

オタクたち 「み、ミナリンスキーだ〜!?」

ルパン 「サインちょうだい、ミナリンスキーちゃん」

ことり 「はい♪」..._〆(゜▽゜*)

ルパン 「逃げるぜ、穂乃果ちゃん」ダッシュ!

穂乃果 「え!?」

海未 「しまった!?」

ルパンに手を引かれ穂乃果は店を飛び出した。

亜里沙 「」キャッ

雪穂 「待て!!」

No.39 16/11/01 14:48
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凛 「いたにゃ〜!」

希 「いたで!」

一年生組、三年生組はそれぞれメイドカフェから出てきたルパンと穂乃果を見つけた。

にこ 「なに食べてんのよ!」

凛 「にゃ、しかたないにゃあ」マツニャ!

花陽 「ほのかちゃん」

ルパン 「逃げるぜ」

穂乃果 「」イヤン!

海未 「待ちなさい!」

ことり 「待て」

真姫 「こ、ことりはなんでメイド服してるのよ!?」

絵里 「そうよ」

真姫 「絵里はなんでコスプレしてるのよ」

亜里沙 「恥ずかしい」

雪穂 「ていうかなんでお姉ちゃんは自分で逃げないの!?」

八人 「それもそうだけど」

希 「穂乃果ちゃんやからそういう発想ないんちゃう」

追いかける八人と雪穂、亜里沙!逃げる穂乃果にルパン!
しかし行く手を阻むのはこのひと銭形警部。

銭形 「ルパン覚悟しろ」

ルパン 「とりゃあ〜!」クルッ!

銭形 「曲がっただと!?待て!」

穂乃果 「ほえ〜」

迷路のような秋葉原の街を逃げるふたりに追う八人、銭形、雪穂、亜里沙。

No.40 16/11/01 17:20
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ツバサ 「待ちなさい、ルパン三世!穂乃果さんを返しなさい」

ルパン 「おほ!?A-RISEのキラ・ヤマト?」

英玲奈 「それはガンダムの主人公だ」

ルパン 「ならキラー・カーン?」

あんじゅ 「むかしのプロレスラーよ。ツバサはアイドルよ♪」

ツバサ 「我が生涯のライバル……」

穂乃果 「」ドキドキ💗

ルパン 「逃げるぞ!」ダッシュ!

ツバサ 「あ、最後まで言わせなさい!」

海未 「なにやってるんですか!?」

銭形 「まったくだ」

八人 「あんたが言わない!」

にこ 「もう!穂乃果には自分で逃げる発想はないわけ」

雪穂 「すみません」

みんなして追いかけるが秋葉原の街中は逃げたり隠れたりするには持ってこいの場。
コスプレや変装はできるしカラフルなお店はオタクや腐女子むけ、または子ども向けなど多種多彩。

ことり 「」ハノケチェン!

凛 「穂乃果ちゃん」

ルパン 「(なあ、たのしいだろ?)」

穂乃果 「(かくれんぼしてるみたいだね♪)」

自分から逃げるどころか一緒に逃げている始末。しかし付き合いの長い海未やことりは何かは感じている。

海未 「……穂乃果の気配がします」

ことり 「あたしも!」キョロキョロ キョロキョロ

ルパン穂乃果 「(ヤバイ)」

海未 「いました!そこにいるメイドと執事が穂乃果たちです!」

ことり 「カワイイ♪」

銭形 「ええい!捕まえろ!」

あわて逃げるルパンと穂乃果。まさに鬼ごっこの様相。
そこへ秋葉原の建物群の屋上から見つめる不二子。そのままルパンと穂乃果の前に音もなく降りる。

穂乃果 「峰子さん!」

不二子 「不二子よ!名前教えたでしょう」

ルパン 「邪魔をするか不二子」

不敵な笑みをしながらワルサーを懐から出し照準を合わせる。

穂乃果 「も、モデルガン!?」

ルパン 「本物だよ!ホンモノ!」

不二子 「さすがのルパンも穂乃果ちゃんに振り回されてるみたいね」

海未 「穂乃果っ!」

ことり 「ほのかちゃん」

ツバサ 「高坂穂乃果っ!?」

銃声が秋葉原に響き渡った……。

No.41 16/11/01 19:07
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銃声が聖地秋葉原に轟いた……?

不二子「それ玩具じゃないの!」

ルパン「あら〜、間違えた。さらば!」

ルパンが手にしたのは本物そっくりのワルサーの玩具。ぽい、と彼は不二子に渡し逃げてゆく。

海未 「待ちなさい〜!!」

ことり 「待て〜!」

希 「ウチのスピリチュアルパワーで止めたる!」カゼノカード!ピッ!

念じる希、走るみんな。すると風が秋葉原を舞った!風が乙女たちのスカートをメイド、レイヤー、制服少女たちを襲った。黄色い悲鳴が舞い上がる!

いややや〜〜〜!!!

ルパン 「おお!?日本の女子高生はオトナっぽい下着つけてんな〜♪」

海未 「……は、ハレンチですよ!」

穂乃果 「海未ちゃんのパンツは青い海カラー!」

海未 「」ハッ!

全員 「」オオッ!?

海未 「白ですよ!しろ!」

…………。
一瞬の静寂が聖地を包む。

にこ 「なに自分で言ってるのよ」

海未 「なに言わせるんですか!!」

穂乃果 「」ヒィィ

ルパンは咄嗟に手を引いて穂乃果と共に駆け出し乙女たちを襲った風も止む。少女たちはほっと吐息しながらカメラ小僧を睨みつけ怒りの顔だ。
ルパンと穂乃果は街を走る。

ツバサ 「待ちなさい」

英玲奈 「この方向は」

あんじゅ 「あたしたちの学校!?」

銭形 「なんだと!警官隊、UTX学園だ!」

わらわらとUTX学園へ集まる人々に警官隊、そしてu’sにA-RISE、雪穂に亜里沙たち。
ふたりはそのままUTX学園の中へ逃げ込む。

穂乃果 「ひとがいっぱいだよ」

ルパン 「ムフフ、穂乃果ちゃんとふたりきりだぜ」

No.42 16/11/02 04:48
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ふたりはUTX学園に入りそのまま放送室に入りアナウンスした。

ルパン 『あ〜あ〜、マイクのテスト中』

穂乃果 『u’Sの穂乃だよ』

ルパン 『とっつあん聞こえるか〜!』

銭形 「むっ」

海未 「ほ、穂乃果」

ことり 「」ハノケチェン!

ルパン 『u’sの高坂穂乃果を助けたければこの学校より全生徒、教員や事務員、一般人をすべて避難させろ。すべてだ!』

ツバサ 「みんな学校から避難して」

生徒A 「あれ山田康雄?」

生徒B 「栗田貫一よ」

英玲奈 「ルパンだ」

あんじゅ 「さあ早く逃げて!」

にこ 「すごい」

真姫 「私も病院についての避難訓練を見習わないと」

希 「えりちにできるかな」

絵里 「できるから」

UTX学園のロビーや出入口、裏口から多くの生徒は避難はなされた。

銭形 「もう生徒はいないか」

ツバサ 「たぶん」

英玲奈 「だけど外からではわからない」

あんじゅ 「ルパンがセキュリティシステムを操ったみたい」

あんじゅの言う通り正面や左右、裏口そして地下や屋上にいたるまで防護用シャッターが自動に降りていた。

ルパン 「のほほほ〜。最近の学校はすごいね」

穂乃果 「音ノ木坂はふつうだよ」

セキュリティ室を出たルパンと穂乃果は見晴らしのいいとある教室から街を眺めた。
音ノ木坂学院高校も見える。

穂乃果 「高い!きれい!美しい!あ!海未ちゃんにことりちゃんみんな!こわい顔の警部さん」

ルパン 「おお〜!こりゃ大騒ぎだ」

UTX学園を包囲してるのは警察だけでなくマスコミまでヘリを飛ばす騒ぎになっていた。

No.43 16/11/03 06:19
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穂乃果 「うわ〜、ヘリコプターだ。お〜い!」

ルパン 「さすが秋葉原。これはネットでも話題になってんな」

穂乃果 「ほえ」

ことうみ 「穂乃果(ちゃん)!!」

銭形 「いまは刺激しない方がいい。あとは校内にあのふたり以外がいないことを祈ろう」

警視庁に留置されていた次元と五右ェ門は騒ぎが耳に入り脱出を図った。

次元 「やってくれたなルパン」

五右ェ門 「修行は終わりでござる」

次元 「だからちがうって!」

次元と五右ェ門は警視庁を脱出して秋葉原に向かう。
銭形はルパンの行動が派手すぎることに気づいた。だが、そのわりにはなにも盗ってもいないし金目のモノなら秋葉原にゴマンとあるがオタクなモノに目をくれないのか。いやメイドやレイヤー、女子高生がいるか。
う〜んと銭形は唸る。

海未 「はやく穂乃果を助けてください!」

ことり 「穂乃果ちゃ〜ん!」

にこ 「とんだ騒ぎね」

ツバサ 「高坂さん」

真姫 「騒ぎにはなってるけど学園内はどうなの」

英玲奈 「衣食住には困らないはずだ。カフェテリア式の食堂、部活動が校内合宿のために仮眠室やシャワー完備」

凛 「にゃんと!?」

花陽 「ご、ごはんがいっぱいで寝れるのですか」

絵里 「誤解を招く発言ね」

希 「まあ穂乃果ちゃんは無事と思うけど」

その通りであった。

穂乃果 「もう食べられない」

ルパン 「どういたしまして。て俺がつくったわけじゃないけど」

夕方になり陽が沈む頃に室内に備えつけられた電話が鳴った。

ルパン 「もしもしとっつあんか」

銭形 「ル〜パ〜ン〜!!」

ルパン 「」><

銭形 「聞いているか!高坂穂乃果くんは無事か!?」

ルパン 「無事だよ。無事!代わるぜ」

穂乃果 「ほのかだよ?」

海未 「ほ〜の〜か〜!!!」


穂乃果 「」><ミミガイタイ

ことり 「」ハノケチェン!ハノケチェン!

穂乃果 「ことりちゃんと海未ちゃん!」

海未 「無事なのですか?」

ことり 「なにか食べた?」

穂乃果 「うん。お腹いっぱい」

とても人質に取られている状況に見られないが銭形は推理していた。

No.44 16/11/03 10:03
小説大好き 

銭形はとりあえずマスコミに刺激しない程度に取材対応をお願いし u’s や A-RISE、学生や市民たちは帰るように要請したがなかなかむずかしいものだった。
UTX学園は包囲された。
しかし、翌朝とある u’s メンバーが動いた!

にこ 「ぬわんなんなのよ!海未、その格好は」

希 「マウンテンゴリラ?」

海未 「なんであたしがゴリラの格好するんですか!モニタリングではありません!」

凛 「マウンテンバイクかにゃ」

海未 「そうそう、山を登るバイクですね。ぶおおんて、あほですか」

ことり 「や、山ガール……?」

花陽 「山なんて秋葉原にはありませんけど」

海未はまるで登山でもするような服装や装備をしていた。
そして凛と希を指差しふたりにも同じ装備を与えた。

凛 「え……と」

希 「なぜ、ウチらまで?」

海未 「UTX学園を登り穂乃果を救出します!!」

一瞬、場が静けさを取り戻したみたいに風だけが吹いた。
ふたりの手を引き警察の包囲の隙間から抜け出て壁に手をつく海未!

海未 「さあ!穂乃果を助けましょう!救出アタックです」

りんのぞ 「(どうしたらいい)」

銭形 「やれやれ、一晩経ってしまった。ん?あれは」

ツバサ 「海未さん!?」

ことり 「希ちゃんに凛ちゃんまで!なにやってるの」

聞こえないはずだが、海未はこう叫ぶ。

海未 「穂乃果にUTX学園に救出アタックです!」

りんのぞ 「……(なぜこんな目に遭う)」

三人は遠くから見るとちいさな黒い点がゆっくりゆっくり上るような点であった……。
脱出した次元と五右ェ門の目にも映った。

次元 「なんだありゃ」

五右ェ門 「山ガール……いやUTX学園登るガールでござるか」

亜里沙 「ウミさん!スゴイ!」

No.45 16/11/03 12:42
小説大好き 

穂乃果は自分を呼ぶような声に目覚めた……。

穂乃果 「」オキタ!キョロキョロ キョロキョロ

ルパン 「」(+.+)(-.-)(__)..zzZZ

穂乃果 「ルパンさんは寝てるし」

穂乃果は声のする方向に向かい窓から日差しを浴びて下を見るとギョッとした。

穂乃果 「うううう、海未ちゃん……!?凛ちゃんに希ちゃん!?」

海未 「ほ……穂乃果、穂乃果ぁ〜!穂乃果ぁ〜!」

下からちいさく彼女たちが見えてゆっくりゆっくり上に登ってくるのだ。あまりに必死な海未の表情が鬼のように見えた。

穂乃果 「う、うわ!?」

海未 「」コワガラナイデクダサイ!!

穂乃果 「こわいよ」

ルパン 「やれやれだな、この建物を登ってくるなんて並大抵じゃないぜ」

いつの間にルパンが起きたかアクビまじりに見下ろしていた。
下にいる銭形は警官隊があっさり彼女たちを通したのに呆れた。

銭形 「まったく役に立たんやつらだ」

雪穂 「あなたが言わない」

にこ 「もっともね」

亜里沙 「海未さん凄い……!」

ことり 「海未ちゃんの真似をしたらあぶないよ?」

亜里沙 「」ハイ♪

脱走した次元や五右ェ門は警備を抜けながらルパンのもとに向かい不二子も別ルートで潜入していた。

絵里 「希はだいじょうぶかしら」

花陽 「凛ちゃんも。海未ちゃんは誤解してる」

真姫 「どういうこと」

花陽 「凛ちゃんはスプリンタータイプであって持久力はないからクライミングはちょっと不向きなんです」

英玲奈 「まあそんな感じだな」

あんじゅ 「とりあえず朝食にしましょう」

ことまきぱなにこえりゆきあり 「」エッ

事態がある程度、膠着化しているために様子をうかがうしかなかった。

海未 「ほ〜の〜か〜」

凛 「すごいにゃ。あの執念」

希 「いまUTX学園は海未ちゃんの黒いスピリチュアルで覆われている」

No.46 16/11/03 20:39
小説大好き 

海未たちが助けにきてくれるのはありがたいがあとあと怒られるのは間違いなく穂乃果は想像した。
モヤモヤ……

海未 『あなたという人はバカでウスラトンカチでアホですか!自分で逃げるくらいの考えはないんですか!!』ガミガミ ガミガミ

穂乃果 「」ヒィィ!!

となるのは間違いなかった。

穂乃果 「ど、どうしよう!?」

そこへ次元、五右ェ門、不二子が合流した。

穂乃果 「二次元さん!」

次元 「誤解を招く呼び方すんじゃねえ!次元だ!次元大介!」

穂乃果 「ゴエモンゴーストさん!」

五右ェ門 「あれはご先祖さまでござる」

穂乃果 「キューティーハニーさん!」

不二子 「愛の戦士、魔性の女…峰不二子よ」

ルパン 「やってて恥ずかしくないか不二子?」

不二子 「やらせたのは穂乃果ちゃんでしょう」

穂乃果 「」コワイヨ!

ルパン 「とにかくまだ高坂穂乃果ちゃんを返すわけにはいかねえな」

次元 「なんでだ」

五右ェ門 「そうでござる。年端もいかぬスクールアイドルを誘拐するなど」

不二子 「それはこの手紙にあるようね」

玩具のワルサーから手紙を一枚、不二子は懐から出した。それに目を通すふたりはとりあえずは納得した。

ルパン 「とにかくあの三人が穂乃果ちゃん取り返しにくる。油でも撒くか」

穂乃果 「UTX学園が燃えたらツバサさんたちがかわいそうだよ。やめて」

わかった、ということで当のルパンたちはとりあえず壁に水を撒いた。穂乃果自身は実は事情を理解してないのにこれではまるでルパンファミリーである。
壁に水が撒かれた。

海未 「ほ〜の〜か〜!」

希 「なあ?なんか滑らへん」

凛 「み、水にゃ!」

上を見た海未はあることに気づき叱る。

海未 「な、なにをしてるのですか!?穂乃果、これでは滑りますよ!」

穂乃果 「」エイエイ!エイエイ!

海未 「わ、私たちはあなたを助けようと!バカですか!?す、滑りますから!落ちますから」

希 「助けにきたのに」

凛 「お、落ちるにゃあ!?」

真っ先に落ちたのは運動神経はいいが持久力がなかった凛だった。

No.47 16/11/04 07:50
小説大好き 

落下する凛を花陽が受け止める!

希 「右、いやもうちょい左や!いや右や」

花陽 「」タスケテ!

凛 「助けてほしいのはこっちにゃ!」

落ちる凛を花陽はなんとか受け止めたのだが!ふたりの顔と柔らかい唇がくっついた!
それはぷちゅう❤とちいさくやさしい音がする口づけだった……。

りんぱな 「!?」

凛 「」ドキドキ

花陽 「」ドキドキ

希 「よしネットにアップするで」📱

りんぱな 「」エッ

瞬間的に u’s の話題は爆発的に人目や世間を惹きました。
これにはライバルである A-RISE も驚いた。

ツバサ 「負けていられるか」

英玲奈 「どうやって東條希は学園の建物から撮影したんだ」

あんじゅ 「ほんとね」

希 「ほんまや」

ふしぎなことがあるものである。が、海未と希はいまだに学園を登っていた。

海未 「ほ〜の〜か〜」

希 「しぶとい執念やで。ほんま」

下では銭形が警官隊に指示を与えながら建物内に侵入していた。
u’s と A-RISE の面々も同じように。

銭形 「ルパンたちの仕業か」

絵里 「日本の警察て役にたたないわね」

にこ 「どこかの生徒会長もだけど」

絵里 「?」

りんぱな 「」ドキドキ

真姫 「いつまでラブラブオーラを放ってるのよ」

花陽 「ごはんよりも甘い味でした……」❤

凛 「ラーメンよりも美味しかったです」❤

その頃、穂乃果たちは海未と希を落とそうとしてました。

穂乃果 「」エイエイ エイエイ

海未 「や〜め〜な〜さ〜い〜」

ルパン 「しぶといな」

次元 「こうなったら撃ち落とすか」

五右ェ門 「乙女をビルから撃ち落とすのはよくないでござる」

不二子 「まあそのうち落ちるはず」

海未 「不二子さ〜ん!あなたはどちらの味方ですか〜!」

海未の叫び声が秋葉原の空から響き渡った。

希 「うち、限界や……」

No.48 16/11/04 13:08
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希 「あかん、もう限界や……。UTX学園にアタックなんて」

希の手が震えもう落ちる!と思った時である。彼女の手を掴む白い手!

にこ 「幽霊!?」

希 「え、えりち……」

絵里 「大切な親友の手は離さないわ!」

u’s の友情のシェイクハンドを A-RISEや他の者たちに感動を与えた。

英玲奈 「またネットにアップして u’s の人気や注目が上がったぞ」

あんじゅ 「あたしたちの学園なのにね」

ツバサ 「高坂穂乃果は我々が助ける。ライバルだからな」

隙を見て学園に入る三人。ようやく教室に入って息をつく希、絵里。

希 「もう学園に登るのはイヤや!海未ちゃんのアホ!」

絵里 「山を登らないのも勇気よ、希」

希 「?」

真姫 「どうしたのかしら」

にこ 「怪しい目をしてるわ」

希 「あんたはルパンや〜!えりちに化けるなんて許さへんで」ツネリ!

絵里 「ほ、本物!いたい!いたた!?本物は穂乃果のところにいるし」

その通りであり穂乃果はいまだ海未を建物から落とそうとしていた。

海未 「希の姿が見えません!」

穂乃果 「」エイサホイサ♪エイサホイサ♪バシャバシャ♪

海未 「落ちてしまいます!ほ〜の〜か〜!!」

凛 「すごい執念にゃ」

花陽 「あたしたちはのんびりと上を目指します。ことりちゃんは?」

ことりがいないのに気づいた、UTX学園のまわりに一機のヘリコプターが飛来しそこには南ことりの姿が見えた。

ことり 「穂乃果ちゃんはあたしが助けるもん」

海未 「ヘリコプターの風で落ちてしまいそうです!」

穂乃果 「ことりちゃん!?」

ルパン 「やるなあ」

次元 「ほめてどうする」

五右ェ門 「うむ」

不二子 「理事長の娘さんだけあってやるじゃない」

ヘリコプターから飛び降りることり!希はそれをネットにアップする!偽者に間違われ凹む絵里!

絵里 「あたしがなにしたのよ」

亜里沙 「」ヨシヨシ

雪穂 「u’s の長女はみんなぽんこつ?」

にこ 「いっしょにしないで!」

No.49 16/11/04 16:14
小説大好き 

穂乃果 「ほ、ほのか!?なんだかヒロインみたいだよ」ニパァ!

あなた『ラブライブ!』のメインヒロインですよ。いちおう?

穂乃果 「いちおういわないでよ」プンスカ!

ことり 「ほ〜の〜か〜ちゃ〜ん〜!!」

穂乃果 「ことりちゃん!」

海未 「ほ〜の〜か〜!!」

穂乃果 「こわい海未ちゃん!?」

海未 「なんですか!そのちがいは」

ルパン 「やれやれ」

次元 「守らなくていいのか」

五右ェ門 「すでに包囲されてるでござる」

不二子 「まあこれだけ派手にやればね」

窓から姿が見えたのは這い上がってきた海未、そしてパラグライダーでUTX学園を旋回してきたことり!!
どっちがはじめに穂乃果を救出するのか!?

ことり 「ほ〜の〜か〜ちゃ〜ん!」

海未 「ほ〜の〜か〜!」

瞬間、ふたりは同時に室内に入り鈍い音がした。
がこーん……!!

穂乃果 「神社の鐘の音?」

希 「鳴らしてへんよ」

ことうみ 「」アタマカカエル イタイ イタイ イタイデス

穂乃果 「ことりちゃん!?海未ちゃん!?」

ルパン 「ハデな登場だな」

次元 「根性はあるな」

五右ェ門 「ふたりとも今どきの若い娘に思えぬ」

不二子 「」

銭形 「ル〜パ〜ン〜!!逮捕だ!!」

あっさりと扉から入ってくる銭形、凛に花陽、真姫、にこ、絵里に希!!

ルパン 「おお〜早いね」

銭形 「あたりまえだのクラッカー!」

シーンと場が静まるなかことりと海未が突っ込む!

ことうみ 「意味がわからないよ(わかりません)!!」アタマ イタイ

穂乃果 「だ、だいじょうぶ?」

ことうみ 「自分で脱出するとか思いつかないの(思いつきませんか)!!」

穂乃果 「ほのかなんで怒られてるの?」キョトン

事態をほとんど理解していない高坂穂乃果だった。妹は下で呟いた。

雪穂 「バカ姉貴」

No.50 16/11/04 16:49
小説大好き 

銭形 「さあ!もう逃げられないぞ」

海未 「私の苦労はいったいなんだったのでしょうか……」

凛 「りんたちを学園登りにさせたあにゃあ」

希 「死ぬかと思ったで」

絵里 「果報は寝て待てよね」

にこ 「あんた本物の絵里?」

絵里 「どういう意味。希もにこもさっきから」

真姫 「ふだんかしこくないと認知されているひとがかしこいこと言うと誤解を招くのね」

絵里 「?」

とにかく今度こそは穂乃果救出とルパン逮捕に燃える一同だった!

海未 「穂乃果を」

ことり 「かえしてください!」

凛 「あ、熱いオーラにゃ」

花陽 「まさに幼なじみパワー!農家さんがお米に掛ける精魂のようです!!」

ことうみ 「ちがうよ(ちがいます)!!」

花陽 「」

にこ 「なんでこんなあほの穂乃果を誘拐するのよ!ルパン!」

真姫 「ストレートね」

ルパン 「なんでかな」

次元 「やれやれ」

五右ェ門 「これだけやれば世界中に伝わっているでござる」

不二子 「ヒントはそこね」

絵里 「?」

一同がキョトンとした瞬間を突いてルパンは煙玉を投げて再びとんずらした!!

銭形 「しまった!?だが、そうはいかん!ルパンが目指すの下だ!」

希 「警官隊のみなさんご苦労やで」

にこ 「の、希!のしかからない!?」

真姫 「にこちゃんも」

りんぱな 「」ダキアッタ!

ことり 「待て〜!」

海未 「待ちなさい!」

銭形 「俺の前を走るな〜!!」

銭形、ことり、海未だけが追いかけた!!

絵里 「あれ?みんなは」

真姫 「追いかけるわよ!!」

絵里はやはり本物だったようだ。

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