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ルパン三世 vs u’s 歌姫の宝を狙え!ザ・ノベル

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小説大好き
17/04/24 16:33(更新日時)

ルパン三世とラブライブ!のクロスオーバー小説。
u’sとA-RISEの歌声が響く聖地秋葉原。そこへ日本へ帰ってきたルパンファミリー。
ルパンの狙いは何か!?
穂乃果の今日のランチパックは!


17/04/24 16:33 追記
諸事情で物語が続けられなくなりました。
ここまで読んでくださった方には申し訳なく思います。
機会があれば続きを書きたいと思います。
ありがとうございました。

No.2390874 16/10/22 09:11(スレ作成日時)

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No.77 16/12/13 10:29
小説大好き 

9人が料理するからルパンのアジトは大事になるくらい騒がしかった。

穂乃果 「」トンテンカンチン エリチャン カシコイ!エリチャン エリーチカ!

海未 「なぜ穂乃果は料理すると変な音を立てるのでしょう?」

穂乃果 「」トンテンカンチン!エリチャン カシコイ!エリチャン エリーチカ!

ことり 「ほのかちゃんカワイイ!」

にこ 「可愛くても料理が下手なら男はモノにならないわよ!」

ルパン 「言うねえ、世界のYAZAWAこと宇宙No.1のにこちゃん」

にこ 「にこっ!」

凛 「食べ物は美味しいのがいいにゃあ」

花陽 「ごはん♪ごはん♪」

真姫 「ルパンたちの分までつくるから合宿の時より多いじゃない」

希 「そういやルパンさんたちは日本からロシアに来る間に食べたん?」

次元 「ちょっとしか食べてねえよ。クルマのなかでちょっとだけコンビニのモノを食べただけだだ」

ルパン 「はあ〜、お腹が空いてるんだぜ」

五右ェ門 「修行でござる」

ルパン次元 「おめえだけだ!」

五右ェ門 「うむ」

u’s とルパンたちが料理をてんやわんやしながらしている頃、不二子は郊外のとある家におじゃましていた。忍び込んでいたわけではない。ふつうにその家に用事があったのだ。

不二子 「お孫さんたちはすぐ近くまで来てるようですわ」

? 「そう、これは前払いの分の小切手よ。好きな額をお書きなさい」

不二子 「¥¥ やったわ。理事長さんとあなたの分でもうかったわ」

お金に目が眩む不二子に目の前の女性は窓を見つめて言う。

? 「ルパン、あの人にも会えて孫たちにも会える。思い残すことはないわ……」

不二子はほんの少しだけ目を細くし言う。

不二子 「なに言ってるの?まだまだこれからでしょう」

女性はなにも言わずに口を閉ざした。そこへ彼女の家のインターホンが鳴り不二子が代わりに出た。

不二子 「はい、どなた?っておやどりさんに真姫母さん!?」

おやどり真姫母 『不二子さんっ!?あなたなんでそこにいるんですか』

不二子 「待って待って!銭形は来てないわよね」

銭形 『俺を呼んだか』

インターホンのモニターに映ったのは銭形の顔があった。
はやい。

No.76 16/12/11 14:47
小説大好き 

バタンバタンと扉を開けても扉ばかり。

絵里 「なんだかやけに扉が多い?いえ多すぎるような」

穂乃果 「『注文の多い料理店』てどんなはなしだったけ?」

にこ 「はあ。まったく馬鹿ね」

真姫 「にこちゃん解説」

凛 「『注文の多い料理店』というのは葛飾区のとある警官さんがはじめはちゃんと料理してお客さんに出していたけど欲に目がくらんでだんだん料理を手抜きをするようになって上司さんに最後は叱られるはなしにゃあ」

花陽 「それは『こ○亀』のお話しですね」

両津 「中川、麗子なんか言ったか?」

中川 「いえなにも」

麗子 「言ってないわ」

寺井 「そんなことより u’s の9人がルパンに誘拐されロシアにいるらしいんだ」

両津 「捜査は銭形がやってんだ。命令ないと動かねえ」シンパイダケド

海未 「宮沢賢治の『注文の多い料理店』というのはある山に迷い込んだふたりの猟師が山のケモノの食料になるために騙される寓話です」

ことり 「つまりことりは鶏料理に」チュン!?

穂乃果 「ほのかはデザートに!?」

ほのことうみまきりんぱなにこのぞえり 「」キャー

ルパン 「なにやってんだ?リビングはこっちだ」

絵里 「玄関のすぐ隣じゃない!」

次元 「そっちは個室やお風呂、トイレだ」

ロシア式なのは理解するが九人は思った。ややこしいつくりにしないでと。

穂乃果 「トイレトイレ」

凛 「りんも」

花陽 「あたしも」

真姫 「やれやれ」

にこ 「お茶でも淹れるわ」

希 「『注文の多い料理店』をごまかしたにこっち」

にこ 「いいでしょう!ちゃんとこころたちには童話くらい聞かせたもん」

海未 「やたら買いましたね」

ことりと海未はスーパーで買ったものを冷蔵庫や棚により分けて整理した。

海未 「パン、パン、パン、……穂乃果ですね」

穂乃果 「ほい?」

海未 「どれだけパンばかり買うんですか!?栄養がかたよりますよ」

ひい、と怖がる穂乃果に絵里が言う。

絵里 「今夜は私が作るわ。ロシアまできてロシア料理食べなかったらみんな後悔するでしょ」

りんぱなにこ 「」パアッ

ルパン 「わかりやすいぜ」

No.75 16/12/11 10:04
小説大好き 

ドカドカ、とルパンのクルマに戻る u’s のメンバー。
しかしはたと気づく。

絵里 「逃げれたんじゃないの?」

にこ 「は!馬鹿なのあんたたち!」

真姫 「もうなにも言うことないわね」

ルパン 「クルマを出すぜ。おやどりさんに真姫母さん今度デートしようぜ」

おやどり真姫母 「」//////

おやどり 「あ!逃がしたわ」

真姫母 「銭形さんは」

銭形 「待て!ルパン!っていない!?」

おやどり 「あっちです!」

銭形はパトカーを引き連れて追いかけていった。残されたおやどりと真姫母はスーパーの前に残され穂乃果たちはクルマのなかでまたわいわいとしていた。

海未 「逃げれたのにあほの穂乃果といるから」

ことり 「うっかり気づかなかったね」

穂乃果 「ひどいよ!」

凛 「食料はそこそこ買えました」

花陽 「テレビで見る大家族みたいですね」

ルパン 「おいおい、ルパンファミリーは不二子を入れても四人」

次元 「銭形が追ってきてるぜ」

五右ェ門 「レジに時間がかかったでござる」

9人もいて食料はたんまりあるくらい買ったから当然だ。

希 「ロシアまできてウチらなにするん?」

絵里 「わからないわ」

にこ 「あんたの故郷でしょう」

にこに文句を言われるのはしゃくだが、絵里は悩んでいた。
ルパンはバックミラー越しに絵里を見つめた。

穂乃果 「る、ルパンさん。ほのかに惚れたの?」

ルパン 「だあ!おめえじゃねえよ」

銭形 「待て〜!ルパン!」

寒いロシアの町をルパンのクルマと銭形がおいかけっこしていくのをロシアの人々は見つめていた。

ロシア人 「ハラショー」

絵里 「?」

ルパンたちは町の郊外にあるアジトまで逃げ切れたようで穂乃果たちはぐったりしていた。

海未 「ロシアにアジトあるんですね」

絵里 「懐かしい雰囲気だわ」

凛 「扉がたくさんにゃあ」

花陽 「たしかこれは寒さ防止のために扉が多くあるんですね」

絵里 「その通りよ」

ロシアの家は扉が多くある。それは彼らが生きる上での生活の知恵であった。

ことり 「宮沢賢治の『注文の多い料理店』みたい」

No.74 16/12/10 05:44
小説大好き 

遠くロシアの地で再会した南母子と西木野母子、なぜふたりの母親がここにいるのか。

ことり 「ママ!」

おやどり 「無事だったのね」

真姫 「ママ」

真姫母 「真姫っ!」

にこはうるうると瞳に涙を潤ませていた。海未や希や絵里も。
穂乃果はお菓子を見てよだれを垂らしていたのを海未はこぶしをぶつけた。ゴチンと!

穂乃果 「いたいよ」

海未 「感動的な再会のなかなにやってるんですか。あなたは」

凛 「おかしおかし」

花陽 「ルパンさんたち好みのお菓子はつまみかな?」

おやどり 「そうよ!あなたたちまだルパンさんたちと一緒にいるの」

その会話を聞いた五右ェ門はクルマに残ったルパンに伝えた📱。

ルパン 「こりゃとっつあんが来るな。うまくやってくれ」📱

うむ、とうなずいて話に耳を向けた。

真姫母 「なにもされなかったのあなたたち」

絵里 「ええ、海未が気を失っていた程度で。亜里沙たちがアジトに来たときにゴタゴタして」

おやどり 「よかったわ。無事で」

にこ 「無事もなにも見たらわかるじゃない」

真姫 「にこちゃん。理事長の前よ」

にこ 「にこっ!!」

海未 「それよりことりと真姫のお母さまがどうしてここに?」

おやどり 「銭形さんに頼まれてひとあしさきに来たの。あ!銭形さんに知らせないと。もしもし!銭形さん娘たちがいました」

その頃、空港に遅れてあらわれた銭形は驚き急ぐ。

銭形 「なんだと!?娘さんたちが。ルパンたちは近くにいるのでは」

五右ェ門 「銭形?まずいでござる。娘たちとっとと勘定をすますでござる」

電話越しに聞いた銭形の声を聞いた五右ェ門は9人をレジに並ばせて勘定を済ませさせる。

おやどり 「石川五右ェ門!?」

真姫母 「娘たちをどうするの!」

五右ェ門 「むっ。まだ言うわけにいかないでござる」

穂乃果 「もうお菓子を少ししか買えなかった!」

ことり 「ルパンさんにえっちなことはされてないから」

花陽 「そうです!海未ちゃんは気を失ったのに襲われませんでした」

妙にグサッとちいさな胸に刺さることを仲間に言われながら9人は五右ェ門に守られクルマは走った。地元の警官隊は慌て追いかけた。

No.73 16/12/09 19:51
小説大好き 

穂乃果 「おにぎり!」

花陽 「日本より大きいみたいです」

花陽の目には自分の顔と同じ大きさに見えていたが実際の大きさはかわりなかったりする。

海未 「オカカにシャケ」

穂乃果 「ずっ〜と飛行機やクルマに乗ってた間に寝てたからね」

ことり 「(あたしたちがどついてたからなおさらだね)」

海未 「」ン?

海未 「そういえば私が気を失っている間になにかしましたか」

ほのことりんぱな 「」ナンデモナイノヨ アセアセ アセアセ

海未 「なにかしましたか?」

ほのことりんぱな 「ナンデモナイノヨ!!!!」

海未は四人を無視しておにぎりやうどんなどをカゴに入れてカートを押した。まだまだ買い足りないらしい。

穂乃果 「(なかなか見れない食べ物に餓える海未ちゃん)」

ことり 「(写メしとくね)」📱📷

海未 「漬け物漬け物」

絵里 「日本食に餓える海未、気の毒ね」

希 「あれだけ長い時間気を失ってたから当然やね」

にこ 「五右ェ門さんもほとんど食してなかったわね」

真姫 「おうどんおにぎりおそばくらいでいいかしら」

警護をしている五右ェ門は日本の女子高生はまだまだ捨てたものではないと感涙していた。

ことり 「お菓子お菓子」

お菓子を探すことりや凛たちの前に意外な人物が同じスーパーの中にいて近くにいたのだ。

?A 「ロシアに来たのはいいけど絵里さんのおばあさまはどこにいるのかしら」

?B 「主人の学会についてきたけど寒くて広い国だから」

ことり 「ママっ!!」

理事長 「ことり!」

花陽 「ママ!?」

真姫 「あたしのママよ!ていうかな、なんでいるの!?」

お菓子コーナーのそばでばったり会ったのは南母子(おやこ)と西木野母子だった。

ことり 「な、なんでいるの!?」チュン

穂乃果 「もしかして穂乃果たちを助けにロシアまで」ウルウル

おやどり 「ちがうんだけど」

u’s 「」ズッコケ!!

絵里 「(これだもの。この親にしてことりあり。廃校寸前になるわけね)」

希 「(なんのアイデアも出してへんえりちが言うてもな)」

ロシアのウラジオストクのスーパーで会った二組の親子!なぜ!?

No.72 16/12/09 17:23
小説大好き 

絵里は思う。
むかし幼かった頃におばあちゃんや両親に連れられまだ赤ん坊だった亜里沙と共によく買い物したものだ。

絵里 「おばあさまは元気かしら」

にこ 「心配なん?」

真姫 「ルパンの目的はロシアにあるの?あたしたちなの?どっち」

おのおの買い物しているとにこはロシア人の子どもたちに囲まれていた。

にこ 「なによ」

ロシア子ども’s 「」ワイワイ ガヤガヤ

真姫 「ちょっとロシア語わかんない」

希 「ウチも」

絵里 「この子たちはにこが日本人の小学生か幼稚園児に見えるみたいね」

ぬわんでよ!とにこは叫ぶなか真姫におさえられる。
希は笑う。

希 「えりちが学校以外でめずらしく役に立ったな」

絵里 「どういう意味よ」

そんな彼女を見ているロシア人の女の子たちのなかからひとり駆け寄ってきた。

花陽 「なんて言ってるの?」

思わず絵里の頬に涙が伝った。凛はあわててしわくちゃになったハンカチを出して慰める。

凛 「泣かないにゃ!なんて言ったにゃあこの子!」

絵里 「お、怒らないであげて。この子たちはバレエ教室の生徒であたしに憧れてバレエをしたと言ったの」

まきりんぱなにこのぞ 「なんですって!?」

希 「(ポンコツと知らないのはへいわやな)」

にこ 「(同感)」

しわくちゃになったハンカチを凛に返して自分のハンカチで涙を拭う絵里だった。
バレエで挫折はしたが日本では良き友人や穂乃果たち仲間ができたことに胸があたたかくなった。ロシア人少女たちもu’sを応援してくれてるようだった。彼女たちは手を振り去っていく。

真姫 「絵里のファンは遠くロシアまでいるのね」

にこ 「」フン!

凛 「にこちゃんは幼稚園児と」

花陽 「ちなみにあたしたちは?」

絵里 「小学生に見られてみたいね」

りんぱな 「ひどい!」

その頃、穂乃果たちも買い物していてほのぼのしていた。子どもの頃に戻ったみたいである。

穂乃果 「お菓子♪海未ちゃん何にする?」

海未 「お菓子よりあたたかいものがいいです」

ことり 「揚げ物?」

海未 「日本食がいいです」

日本食は棚にあった。

No.71 16/12/09 15:16
小説大好き 

とはいえ彼女たちは女子高生。ロシアまで来て大半はよくわかっていない。そろそろわかっていいはずのポンコツえりちさんはいまだわからず。

絵里 「誰がポンコツよ!ちょっとわからないだけよ!いきなりロシアに向かうなんて誰も思わないし」

希 「まあまあ落ち着いて」

真姫 「あたしはロシアは何回も来てるけど」ツン

にこ 「また威張っている」

真姫 「威張ってないし。あたしはパパの学会や発表でちいさい頃に来たのよ」

にこ 「むっ」

希 「にこっちはうらやましいねんな」

凛 「おなか空いたにゃあ」

花陽 「もう少しおなかを満たしたいです」

むっと海未がまたダイエットのことを口に出しかけた途端に彼女の腹部から音がした。

穂乃果 「海未ちゃんおなか空いたの?ひとくち食べる?」

海未 「な、なにを言うんですか!?私は」

再びおなかの音が車内に伝わりルパンはとりあえず街中の一角にクルマを止めて財布からルーブル通貨や札を絵里に渡す。

ルパン 「買ってきな。ついでに俺たちのぶんも頼むぜ」

絵里 「え?あ、ありがとう。穂乃果に海未、みんないくわよ!」

りんぱな 「いくにゃあ!!」

真姫 「待ちなさい!迷子になるわよ!」

にこ 「これだけ広い街だから誰でも迷子になりそうね」

辺り一面は雪に覆われながらもロシアの人たちは寒さを我慢しながら行き交っていた。
にこの目にははじめて見るロシア人の大人っぽい姿にちょっと頬が赤く染まった。

希 「にこっちはうらやましい?」

にこ 「いくわよ」ツン

絵里 「穂乃果たちも早く早く」

ことり 「さむいよ」

穂乃果 「おいで♪ことりちゃん海未ちゃん」

海未 「子どもの頃みたいですね」

穂乃果たちがクルマを出ていったのを見てルパンや次元はタバコを吹かしていた。彼女たちの前ではタバコをなかなか吸えなかったのもあった。
五右ェ門は彼女たちの警護のために距離を起きながらスーパーに入っていった。

五右ェ門 「外に出て震えるとは修行が足らない我が身」

凛 「サムライだにゃ」

花陽 「なにかあったかいものを買いますね」

照れる五右ェ門であった。絵里は懐かしいロシアの息吹きに触れていた。

No.70 16/12/09 09:07
小説大好き 

なぜロシアにいるのかわからないがクルマのエアコンが効いているのとコートでさほど寒くはない。が、外はほぼ建物や信号などは真っ白である。

海未 「なぜロシアに?ん……?」

軽く吐息をついてから彼女は絵里と希以外のメンバーを見渡して言う。

海未 「絵里と希以外のみんな」

ほのことまきりんぱなにこ 「なに?」

海未 「なにを食べたかいちいち挙げると面倒なので省略しますが、食べすぎです!」

ほのことまきりんぱなにこ 「」ドキッ!?

海未 「とりあえず穂乃果はコンビニでランチパックを買いましたね」

穂乃果 「な、なんのことかな」アセ

海未 「凛もおなじくコンビニで大量にレンジのラーメンやカップ麺を買いましたね」

凛 「た、食べてないにゃあ」アセアセ

海未 「ことりはコンビニのマカロン、花陽はおにぎりなど。他の者もめいめいお菓子やご飯などを買って食べてましたね」

希 「どこかの名探偵少年みたいな推理やね」

コ○ン 「灰原、なんか言ったか」

哀 「いいえ」

ルパン 「よくわかったな。園田海未ちゅわん♪」

海未 「わかりますよ!絵里や希以外はみんな食べ物を手にしてますし!うしろのトランクには食べたモノの袋や容器!しかも異常なくらい買いだめしたコンビニの袋があるではないですか!!」

ルパンは言う。
ロシアに行くために早急に飛行機やこちらでのクルマなチャーターも必要だったが、なにせ女子高生9人を乗せて十数時間以上移動するのだ。たまたま通りがかったコンビニの中にある商品の半分は買ったという。
海未は一言だけ言う。

海未 「日本に帰ったらダイエットですよ!!」

ルパン 「希ちゃんには?」

希 「ウチはもとからこの体型や!」

ほのことまきりんぱなにこ 「」クルマオモタクナイ?

ルパン 「重たいよ!」

次元 「ロシアは雪だしな」

五右ェ門 「これもまた修行なり」

ロシアの首都ウラジオストク空港から数時間して海未は目覚めてメンバーを叱った。
あまりの事態に目を丸くさせていたのは言うまでもない。

No.69 16/12/08 12:49
小説大好き 

さむいですね。
寒いです……。ここはどこでしょう……?
彼女はうつらうつらしながら目を開けるとゆらゆら揺れるクルマのなかで自分が厚いコートを着せられているのに気づいた。穂乃果たちの声がした。

穂乃果 「あ!起きた」

真姫 「よく寝れたわね」

海未 「ここは……どこですか……?」

意識がまだはっきりしてないままの海未の問いに凛と花陽が振り返り答える。

凛 「にゃんきょくにゃ」

海未 「?」

花陽 「北極です」

海未 「え?」

花陽の答えに窓の外に目を向けると辺り一面は銀世界真っ白だっだ。目をこすりながら意識をはっきりさせようとするがコートをなぜ着ているかもわからない。

凛 「だからにゃんきょくにゃよ?」

にゃんきょく→凛はにゃをつける。にゃをなに変換すると南極?南極……南極!?

海未 「南極ですか!?」

希 「凛ちゃん。海未ちゃんをからかったらあかん」

にこ 「そうよ。ちゃんと外を見なさい」

穂乃果 「料理がいっぱ〜いありそう」

絵里 「あたたかい料理はたくさんあるから」

海未 「な、南極ではないのですか……?ここは……」

海未の目には見慣れない文字の看板が入るがなんとなく自分のいる場所がようやく理解した。そして声を大にして叫んだ。

海未 「ロシアああああっですか!!!」

八人 「うるさい!」

ルパン 「やれやれ、やっとお目覚めか」

u’s の9人とルパン、次元、五右ェ門を乗せた中型ワゴン車の運転席からルパンが振り返る。

海未 「な、なぜロシアにいるのですか」

絵里 「こんな形でロシアに帰るだなんて」

ほのことまきりんぱなにこのぞ 「ハラショー」

絵里 「あたしのセリフじゃない!」

海未はもちろんだがロシアを故郷にしている絵里も少々、理解に悩む顔をしていた。
ルパンの説明により秋葉原のアジトに雪穂たちに伝言を残して自分たちはすぐさまずらかったという。
ちなみに不二子は先にロシアに向かったという。しかし9人もいる u’s ので飛行機や車の手配はしたが9人もいて自分たちもいるのでルパンたちも少々面倒だったという。

ルパン 「女子高に忍び込むのはいいが先生になれそうにはないわ」

笑い声が響いた。

No.68 16/12/07 11:46
小説大好き 

ほのこと 「よしいまのうちに!」

凛 「ふたりは海未ちゃんになにか恨みあるにゃ?」

ほのこと 「」ナイヨ

気を失ったルパンは目を覚まししかたなく海未に手を出そうとしたが声が彼女から呟くように出た。

海未 「」ハレンチデス

さすがのルパンも手を出さなかったのはあとにも先にも園田海未だけだったらしい、と不二子は後の歴史で語った。

ルパン 「とにかくとっつあんが来るのは時間の問題だな」

にこ姉弟’s 「逮捕されてください」

真姫 「にこちゃんがまともなことを言ってる」

にこ 「言うわよ!」

しかしルパンは何かを考えてるようでもあった。彼はタバコをにこに向ける。

にこ 「なんであたしなのよ!出川じゃないし!」ヒーン!(/≧◇≦\)

ルパン 「」(-。-)y-゜゜゜
希 「いったいあんたは何を考えてる?」

ルパンは口を開いてとりあえず u’s 以外の人間は帰るように促す。

ルパン 「雪穂ちゃん亜里沙ちゃんこころちゃんにここあちゃん虎太郎くんは帰ってくれるかな」

次元 「今回の話にあまり関係ないからな」

ゆきありこここここ「?」

絵里 「あなたいったい何を?」

凛 「これだけ騒動を起こしても懲りないにゃ」ンミチャ ツンツン

海未 「」イタイデス

花陽 「そうですよ。美味しいご飯でしたけど」ンミチャ ツンツン

海未 「」ダカライタイデス

ことり 「ネットでも話題になってますよ」ンミチャ タンスノカド ゴンゴン

海未 「」イタイ イタイ

穂乃果 「目的はなんですか」ンミチャ シナイノエ ツンツン ツンツン!!

海未 「」ホントニ イタイデス!

ルパンは穂乃果たちにこっそり事情を教えた。約一名は気を失っていたが、目覚めた海未はあとで驚いたのは言うまでもない。
銭形と警官隊が駆けつけた時には雪穂たち五人しかいなかった。

銭形 「ルパン逮捕だ〜!!」

亜里沙 「ルパンさんならいませんよ。お姉さんたちと共に逃げました」

銭形 「なんだと!?」

こころ 「ここに彼の行き先があります」

こころからルパンからの短い手紙を渡され銭形は驚愕の声を出した。
なんだと!?と。

No.67 16/12/07 10:22
小説大好き 

海未は鬼のような血も涙もない瞳で一同を見た。いや見たというより睨んだと言った方が正しいか。
瞬間、弓矢を出して矢を狂ったように部屋中に放った。まさに狂気のラブアロー、いやオニアローシュートだった!

ほのことまきりんぱなにこのぞえりゆきありこここここたルパン次元五右ェ不二 「」キャー!!!!

海未 「」オニアローシュート!!

海未 「あたしたちを解放しなさ〜い!!」

彼女の鬼のような声を聞いたのは捜査中の警官。彼は覗くと u’s とその妹たちであるのに気づき銭形に伝えた。
しかしそれよりも大変だったのはアジトにいる穂乃果やルパンたち。海未の暴走は止まらない。
弓矢で矢を放ち終えるとあの竹刀を出して暴れだした!

海未 「ふふふ」

りんぱな 「こ、こわいにゃあ」

五右ェ門 「拙者がなんとかしよう」

希 「ウチがつくったスピリチュアルシナイと斬鉄剣の再びあいまみえるんや」

えりあり 「ハラショー」

希 「(嘘やけど)」

ぶつかりあうスピリチュアルシナイと斬鉄剣!しかしどうでもいいが室内である。
アジトはそんなに広くないから被害は拡大してゆく。斬られるちゃぶ台やタンス、料理したパンやマカロン、ご飯に味噌汁、卵焼きやサラダ!

凛 「もったいないにゃあ!海未ちゃん」

花陽 「農家さんの敵です」

にこ 「こころ!ここあ!虎太郎!」

妹たちを庇うにこ。しかし斬られたご飯やパンが彼女を襲う。

にこ 「なぜ!?あたしだけ」

雪穂 「なんとかしてよ姉貴!」

穂乃果 「こわい!海未ちゃん」

海未 「ふふふ、たあーっ!」

五右ェ門 「なんて力!剣豪以上か」

不二子 「なんとかしなさいよ。あんたたちの仲間でしょう」

希 「よし!真姫ちゃんいくで」

真姫 「ヴェェ、なんであたし」

希は枕を用意してと不二子たちにお願いした。ルパンがすかさずベッドに入る。

ルパン 「希ちゃんに真姫ちゃんおいで〜❤❤」

手渡された枕は真っ先にルパンの頭に飛び込んだ!!ルパンは気を失ったようで次元に介抱された。
あらためて希と真姫は海未の隙を突いて枕をぶつけた!

五右ェ門 「なんと!?見事でござる」

海未は枕をふたつぶつけられ床に身を沈めた。

No.66 16/12/07 06:34
小説大好き 

ルパンの秋葉原にあるアジトは大騒ぎになっていた。
それもそのはず。
音ノ木坂のスクールアイドル u’s の9人に加え穂乃果や絵里の妹ふたりににこの妹や弟、合わせて14人である。

雪穂 「なんで自分で逃げるとか考えないの」

海未 「同感です。逃げれるチャンスがあったのに逃げないなんてあほですか!」

穂乃果 「ふ、ふたりして穂乃果を馬鹿にした」

ことり 「まあまあ穂乃果ちゃんは反省してるよ」

どこがですが、と海未のこめかみが震えているのに気づいたのは他のメンバー。危機をおぼえなくもない。

真姫 「これはあぶない兆候かも」

そして絵里亜里沙の姉妹もである。

亜里沙 「なぜ捕まっちゃうのお姉さん!」

絵里 「つい流れで」

希 「許したってえな亜里沙ちゃん。絵里は穂乃果ちゃんが心配やってんから。まあウチらも捕まったから説得力ないけど。えりちのせいで」

ちょっと!、と絵里は自分のせいにされたことに怒る。凛と花陽はそれぞれ食べながら見守る。

凛 「姉妹もたいへんにゃ」

花陽 「本当だね」

にこ 「ぬわにほのぼのしてんのよ!相手はルパンファミリーよ!世界の!世紀の大悪党!大ドロボー!あたしたちは盗まれたのよ!」

おお!?と姉に拍手したのは矢澤妹弟の三人。ここだけ異様な盛り上がりの空間がありルパンたちはなんだかおもしろくなかった。

ルパン 「まあそうだけどな」

次元 「否定はできないな」

こころ 「では逮捕されてください。宇宙ナンバー1アイドル誘拐罪、未成年略取は凛さんや花陽さん」

りんぱな 「子どもではないです!」

不二子 「こころちゃんたちがいなかったらいちばんちいさく見えるわよ。あなたたち」

りんぱな 「ピチピチの女子高生です!」

真姫 「なんの主張よ」

ここあ 「だからあたしたちのケータイを返してください」

五右ェ門 「うむ、だが無理でござる」

虎太郎 「むり〜?」

雪穂 「あ〜!本当馬鹿なんだから!」

穂乃果 「バカバカ言わないでよ」

ことり 「アルパカ?」

みんなが騒ぐなか黙る海未にみな気がつかなかった。彼女の顔が見えないことに最初に気づいたのは希だった。
嫌な予感が感じた。

No.65 16/12/06 15:50
小説大好き 

捜査を銭形にまかせた家族たちはとりあえずは家に待機することになったが、雪穂や亜里沙はそのまま帰るのもなんなので寄り道をしていた。

雪穂 「まったくバカ姉貴たら何回ルパンの人質になれば気がすむのよ!」

亜里沙 「ハラショー。穂乃果さんのことだからだいじょうぶと思うけど。心配なのは海未さん」

雪穂 「そこは絵里さんでしょう?」

こころ 「そうですよ!いちばん心配なのは宇宙ナンバー1アイドルのお姉さまです」

雪穂と亜里沙はいつの間にかついてきていたこころたち矢澤姉弟に驚いた。

雪穂 「なんでいるの!あんたたち」

ここあ 「あたしたちは u’s ファンクラブ少年少女探偵団です!」

虎太郎 「たんていだん〜」

雪穂 「だんだん×探偵コ×ンじみてきてない」

亜里沙 「探偵!ハラショー。すごいわこころちゃん」

雪穂 「小学生に感化されてどうするの」

頭を抱える雪穂のそばでなにやら騒がしい声が近隣から伝わった。

? 「おお!ボルシチだよ!」

? 「まあこのあたしの手にかかればチョチョイのチョイよ」

雪穂はどこかで聞いたような声に耳を傾け亜里沙たちと覗くと驚くべき光景が目に入ってきた。

穂乃果 「パンがうまい!ボルシチもうまい」

凛 「ラーメンもうまいにゃあ」

花陽 「これはまさにコシヒカリのご飯!不二子さんの腰も輝いている!」

不二子 「なに変な誤解を招くこと言ってるの!」

次元 「やかましい」

五右ェ門 「ござる」

ん?となにかの気配を感じた五右ェ門が振り向くと雪穂たちと目が合い彼女は叫んだ。

雪穂 「ば〜か〜姉貴〜!!!」

穂乃果 「雪穂?バカて言った方がバカなんだから!」

海未 「だから人質の立場が……」

真姫 「なんか海未の理性が耐えられないような」

にこ 「合宿でもないのに」

希 「ん?雪穂ちゃんに亜里沙ちゃん」

絵里 「け、けけけけ警察!ポリスに知らせて!」

亜里沙 「ハラショー」

こころ 「u’s ファンクラブ少年少女探偵団の手柄です!」

ここあ 「警察に連絡だね」📱

ヤバイと思ったルパンは瞬時にこのちいさい子達もアジトの中に入れた。
ああ、ややこしいくなってきた。

No.64 16/12/06 15:11
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その頃、ルパンたちはアジトで u’s 九人の少女たちの世話をしていた。

穂乃果 「パンが食べたい」

海未 「人質ですよね?私たち」

絵里 「そのはずだけど」

凛 「ラーメンないかにゃ」

ルパン 「いま用意してるよ!出前だ出前」

ルパンはむかしながらの黒電話を使い近所からパンやラーメン、その他の注文を聞いては電話していた。

花陽 「できましたらご飯はコシヒカリで」

次元 「わがままを言わないの」

にこ 「そうよ!ていうか人質のあたしたちの世話を献身的すぎない」

真姫 「人質よね?意味わかんない」

五右ェ門 「穂乃果殿、申し訳ないでござるがコンビニエンスストアのパンでござるが」

穂乃果 「わ〜い、ランチパック」

海未 「人質の立場がないような雰囲気です」

不二子 「九人姉妹みたいなものね」

希 「不二子はんなんで裏切ったん?」

言えないわ、とだけドタバタするアジトのなか彼女は表情を澄ましていた。
ちなみにこのルパンのアジト、以前に誰かが推理したように秋葉原のわりにまわりにコンビニや食堂などが付近にあるがなぜかいまのところは銭形はおろか警察が来る雰囲気は意外なくらいなかった。

ことり 「マカロンは」

ルパン 「だあ、いま注文してるよ!」

ことり 「あたしやにこちゃんなら材料あればお菓子だけでなくふつうにご飯つくれるよね?」

にこ 「うん?う、うん」

妙な空気をルパン一味は感じた。食堂などへの注文をルパンは取り消した。ガチャンと受話器を置くルパンは叫ぶ。

ルパン 「はやく〜!それを言え〜!」

穂乃果 「今日もパンがうまい!」

海未 「だから人質なんですよ!あたしたち!」

彼女の叫びもまたアジトから響いた。

No.63 16/11/30 09:48
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その頃、銭形警部にA-RISE、そしてu’sの家族父兄は音ノ木坂学院アイドル部部室に集まっていた。

理事長 「銭形さんなぜここに?早く捜査をするべきでは」

ことりの母親である理事長の言うことはもっともだ。だが、銭形は言う。

「捜査はしてます。しかし」

穂乃果母や雪穂、亜里沙たちが見つめるなか銭形は驚くべきことを言い出す。

「ルパンはおそらくu’sに危害を加える意図はないと思う」

なんだって!?と特ににこ母がセ○ラ○ム○ンばりに驚く代表するように声をあげながら部室にあるものをぶつけるようにした。

銭形 「待て待て!話を聞かんか!!」

ツバサ 「たしかにな。私たちがいた時もルパンはなにひとつ手を出さなかった」

英玲奈 「多少は卑猥なことは聞かれだが」

ここあ 「ひわい?」

あんじゅ 「卑猥というのはね」

ツバえれ 「子どもに説明しない」

こころ 「まあお姉さまなら襲われるかもしれませんね」

しれっというこころに理事長たち大人そして雪穂に亜里沙もちょっと絶句する。
が、銭形が場を動かす。

銭形 「まあ、それはともかくA-RISEのこの子たちに危害はなかったのがひとつの証拠かもしれん」

穂乃果母 「だけど不安です」

にこ母 「親ですものあたしたち」

真姫母 「ルパン、彼は何が狙いかしら」

銭形はすでに全世界に伝わっているであろうことは察していた。
おぼろげながら事件の輪郭は見えている気がした。

虎太郎 「あいどる〜」

銭形 「そうだな。お姉ちゃんたちはアイドルだからな」

部室にはA-RISEをはじめ多くのスクールアイドルのポスターがありu’sもあった。
銭形には今回のルパンの犯行の意図をたしかめたかったが、それには自分以外の誰かにおこなってもらいたいがこの中で誰が適任か考えていた。

No.62 16/11/30 07:16
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ルパンたち四人それにu’sの九人、合わせて十三人はルパンの別のアジトにいた。

ルパン 「よもやみんな誘拐するとは思わなかったぜ。かかか」

次元 「笑い事か!」

五右ェ門 「そうでござる。穂乃果殿だけでも食費はかかったでござる」

穂乃果 「ひどい!」

海未 「ちょっと穂乃果」

縛られながらも器用に海未は穂乃果の腰をつまむ。ちょっとむにっと肉がある気がした。

海未 「太りましたか」

穂乃果 「そ、そんなことよりこれはチャンスだよ」

ことうみまきりんぱなにこのぞえり 「」ナンノ?

穂乃果 「(あたしたちは九人、向こうは四人。うまくやればあたしたちは警察から表彰状に警視総監賞ものだよ)」

りんぱなにこ 「(なんと!?たしかに)」

真姫 「(なにバカを言ってるの!縛られているのに)」

ことり 「(不二子さん)」ウルウル

不二子を見つめることりには裏切られた悲しさが宿っていた。
不二子は目を合わさないようにしていた。後ろめたさがあったかもしれない。

海未 「(だいたいこんな状況で脱出したり相手を捕まえられますか)」

穂乃果 「(う〜ん)」

にこ 「ルパン!ルパン!」

ルパン 「なんだよ。うっせえな」

にこ 「穂乃果がトイレなの!」

穂乃果 「ちがうよ」

ルパン 「あ〜、黙ってろ!」

u’s 「」

絵里 「(おかしい。なぜルパンはなにも要求しないのかしら)」

希 「(せやな。ふつうなら身代金や金品、交換条件が定番やな)」

なのになにひとつ要求をされないしないというのは妙すぎた。

凛 「」グウ!

花陽 「」ギュルルル!

りんぱな 「」//////

穂乃果 「お腹の音?」

りんぱな 「言わないで(にゃ)!!」

デリカシーのない穂乃果に仲間から白い視線が向けられた。

No.61 16/11/29 08:16
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ルパン 「こうなったら次元、五右ェ門、不二子!u’sをみんな誘拐だ!」

銭形 「なんだと!?」

これには銭形だけでなくu’s、A-RISE、さらに理事長まで驚きネットの住人たちまで驚いた!

理事長 「ち、ちょっと不二子さん?いない!」

不二子 「もう!ルパンたら!」

バイクを走らせ秋葉原に向かう不二子は面倒くさそうだが仕方なく向かい彼らに合流する。

ルパン 「よし!穂乃果ちゃんと絵里ちゃんは俺が!ついでに希ちゃん」

希 「なんでや!」

次元 「しかたないな。海未と真姫は俺が」

五右ェ門 「拙者はことり殿を」

ことり 「」チュン!?

不二子 「あなたは凛と花陽もしくはにこよ」

五右ェ門 「む、幼女に趣味はないでござるが」

りんぱなにこ 「誰が幼女よ!!!(にゃ)」

不二子 「理事長さんの娘と花陽ちゃんね」

ことり 「な、なんで!?あたしたちを守るんじゃなかったの!」

絵里 「そうよそうよ!」

真姫 「人質になってから抗議しても」イミワカンナイ!

理事長 「不二子さん!」

ことり 「お母さん!」

悪いわね、と不二子はバイクにふたりを乗せて警官隊を振り切りルパンたち三人もそれぞれを抱えながら逃げていった!
残されたのは銭形にA-RISE、理事長だった。

A-RISE 「あたしたちも誘拐しろ!」

A-RISEの叫びは一部ネットで問題を呼んだが、ネットの住人たちは穂乃果たちを心配し理事長は穂乃果たちの両親や家族に頭を下げた。

理事長 「申し訳ありません。不二子さんが裏切るなんて」

穂乃果母 「いえ、あの子があほなのです」

雪穂 「逃げれたくらいわかるでしょう」

亜里沙 「お姉さん、海未さん」

こころ 「お姉さんたちは無事と思います」

ここあ 「そうだよ!宇宙ナンバー1がいるから!」

虎太郎 「うちゅうなんば〜わん〜」

そこへ現れたのは銭形だった。彼は今回の事件、いやルパンの行動が怪しいと推理したのを語る。

銭形 「今回のルパンたちの動きは怪しすぎますぞ。ましてやあの不二子まで。不二子は契約相手を利益なくして裏切ることはありえません」

理事長 「利益ですか」

No.60 16/11/29 07:25
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絵里 「ん?あれはルパンかしら」

ルパンに気づいたのは絵里、海未、ことりそして銭形だけだった!!

うみことぜに 「(ルパン!?)」

絵里 「(穂乃果を返してもらうためならなんでもするわ!)」

意気込む絵里だが向かうルパンの前には海未、ことりに銭形がいた!

海未 「絵里のもとへ行かせません!」

ルパン 「うみみちゃ〜ん!」

ことり 「いかせないよルパンさん!」

ルパン 「ことりちゃ〜ん」ウヒョ!

銭形 「ルパン逮捕だ〜!!」

ルパン 「なんだ、とっつあんか!」

絵里 「なにしてるのよ!あたしがルパンに誘拐されて穂乃果を助けるのよ!」

希 「作戦をバラしてどないすんねん」

にこ 「さすが、考えているようで考えてないわね絵里」

真姫 「二期二話が思い出したわ」

凛 「とにかくみんなでルパンを捕まえるにゃ」

花陽 「か、かくごです!!」

銭形と穂乃果以外のu’sに囲まれたルパン!?ピンチかと思われたその時だった!思わぬ存在を目にする一同だった!

穂乃果 「ルパンさ〜ん!あたしが人質だよ」

ことうみまきりんぱなにこのぞえり 「ほのかっ!?」

穂乃果が自分から走ってくるのを見てルパンと一同は慌てた。

ルパン 「バカバカ!人質が来んなよ!」

海未 「いまです!」一閃!

ルパン 「なんの!」

ことり 「ご主人さま」ニコッ!

ルパン 「おおっ!?」

りんぱな 「」エイッ

ルパン 「なんの」

にこまき 「」エイッ

ルパン 「まだまだ」

希 「ウチのスピリチュアル!」カードナゲ!

ルパン 「」ゲッ

銭形 「ルパンは女に弱い」

絵里 「あの?あたしの立場は?」

希 「ここはウチらがやる!」

ルパン 「Vシネマかよ!希ちゃん!」

穂乃果 「ルパンさ〜ん〜!」

ことうみまきりんぱなにこのぞえり 「ほのか!?無事だったの!」

人質の穂乃果そして次元、五右ェ門そしてA-RISEの面々は秋葉原とネットを通して全世界に中継されていた。
不敵に笑みするルパン。手錠を構える銭形や駆けつける警官隊。
緊迫の雰囲気が聖地に流れた。

No.59 16/11/13 10:31
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穂乃果 「る、ルパンさんのお嫁さんか」モヤモヤ

穂乃果の回想

穂乃果 「ルパンさんお帰りなさい。お風呂にする?夕食にする?それとも……」

ルパン 「ほのかちゃんにきまりだぜ〜♪」ルパンダイブ!

穂乃果 「和菓子にする?」

ルパン 「こら〜!なんで和菓子なんだよ」コケッ!

穂乃果 「穂乃果は和菓子屋のむすめだからだよ♪」

ルパン 「盗みはできねえ家事はできねえ。離婚だ!!」

穂乃果 「」シクシク シクシク

ツバサ 「なぜ自分の妄想に泣く?

英玲奈 「妄想で自分の能力のなさにあきれたか」

穂乃果 「」ウルウル

あんじゅ 「」ギュッ

穂乃果 「ま、あんじゅさん」

あんじゅ 「いまさっきまんじゅうさんと言おうとしなかったかしら」ウフフ

穂乃果 「」プイ

次元五右ェ門ツバえれあん 「(なにげに可愛い)」

ルパン 「よし!絵里ちゃんもおれさまの嫁にしてやるぜ〜!」💨

次元五右ェ門ほのツバえれあん 「え?」

銭形たちはいつものように絵里のまわりをガードしていた。

銭形 「よしこい!ルパン」

にこ 「何が目的なのよルパン!」

真姫 「にこちゃん怒らない怒らない」ナデナデ

にこ 「」//////

凛 「よし!今日もアキバで食い倒れにゃ」

花陽 「太ったら海未さんにしかられるよ?

海未、ことり、希はそれぞれの決意で絵里のまわりにいた。

海未 「(穂乃果……)」

ことり 「メイドカフェ○○へようこそ!(ほのかちゃんほのかちゃん)」

希 「う〜ん、あんたの運勢は学校を廃校にまで追いやったんやな(ていうか理事長はん!?えりちは!)」

絵里 「(ナンパばかりモテて困るわ)」

No.58 16/11/12 17:29
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翌日、秋葉原に珍しい姿の女性がいた。
ロシアのエキスモーぽい格好をした美人がいるらしいとすでにネットでは話題になっていた。
秋葉原の街にぽつんとたたずむエキスモー風の美人、絢瀬絵里である。

絵里 「(なんだかすごい恥ずかしいわ。メイドになった時以上に。悪い気はしないけど)」

本人はまんざらでもない様子だったが、明らかに秋葉原の風景からやや浮いていた。

にこ 「ぬわんにもじもじしてんのよ!」

真姫 「美人はどんな格好しても美人なのよ」

凛 「どうでもいいけど学校をほったらかしにゃ」

花陽 「理事長さんがあとでアイドル部限定で補習してくれるらしいです。あれ?希ちゃん海未ちゃんがいないよ」

きょろきょろと辺りを見るとことりが変装していた。

花陽 「こ、ことりちゃん!?なにを」

ことり 「補習のことはあたしも聞いたけど穂乃果ちゃんを取り返さないといけないもんね」

双眼鏡で街を見ると希は絵里の側で占い師、海未はなにかのサムライガール、ことりはメイドに着替えていた。

真姫 「ルパンにバレないかしら」

にこ 「バレると思うけど。すでに」

絵里 「」クシャミ!カゼ?

その頃、別の方面からルパンたちも彼女たちそして銭形の行動を見ていた。

ルパン 「おお!?あれはロシアの麗しき美人さ〜ん〜♪」

次元 「クラリスや歴代ヒロインにチクるぜ」

ルパン 「ば〜か言うな。彼女たちはいつまでも俺を愛してくれてるぜ」

へいへい、と次元は呆れた。ちなみに五右ェ門、穂乃果、A-RISEの面々もついてきていた。

穂乃果 「美人さん」

ツバサ 「あなたの仲間でしょう」

英玲奈 「絢瀬絵里だな」

あんじゅ 「みんなしてコスプレかしら?ネットで話題になってるわよ」📱

ルパン 「ムフフ、みんなルパンさまの虜にしてやるぜ」

A-RISE 「(遠慮します)」

穂乃果 「る、ルパンさんのお嫁さん!?」

次元 「本気にすんなお嬢ちゃん」

五右ェ門 「うむ」

No.57 16/11/11 18:50
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亜里沙 「お邪魔します」

雪穂 「亜里沙いらっしゃっい。絵里さんたちは上よ。あたしもあとでいくから」

亜里沙 「でも海未さんいないんだね」

そこへ穂むらの前に止まるパトカーが一台。中から海未、ことり、銭形。

銭形 「うむ、ルパンたちはこの辺にいるはず」

海未 「こんな近くにですか。亜里沙!」

亜里沙 「」ギュッ

ことり 「なつかれているね」

雪穂も加えてあらためて作戦会議だが穂乃果の部屋はやたら狭くなる。

にこ 「せ、せまいわね」

真姫 「あたしの家ならそんなことないけど」

凛 「アルバムを見てどうするにゃ?」

絵里 「おばあさまとルパンの思い出をたどるのよ」

絵里は亜里沙が持ってきたアルバムをめくる。

花陽 「絵里ちゃん?」

絵里 「いいえおばあさまの若い頃のよ」

希 「そっくりやな」

海未 「ちいさい頃の穂乃果やことり、雪穂もかわいいです」

ことゆき 「そんな」テレテレ

亜里沙 「ちいさい海未さん」ε=ε=(ノ≧∇≦)ノギュッ!

海未 「」

アルバムをめくるとルパンとの写真はいくつかあったがどう見てもナンパにしか見えなかった。

海未 「ハレンチです」

ルパン 「だがアイツからスケベや女たらしを取ったらただのサル顔だ」

ことり 「でも絵里ちゃんのおばあさんが好きだったのかな」

希 「若気のいたりにしても相手がルパンとは」

絵里 「でも純愛だったのかも」

ことうみまきりんぱなにこのぞありゆきぜに 「(きれいにまとめようとしてる)」

亜里沙 「ならお姉さんがおばあさまの若い頃に変装したら?」

海未 「なるほど。亜里沙はいいこと言いますね」

ことり 「試してみる価値はあるよ!」

絵里 「あたしの意思は?」

希 「穂乃果ちゃんのためや」

こうして変装アイデアが採用されて翌日から行うことになった。

No.56 16/11/11 17:31
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穂乃果はいまさらながらハッとひらめいた!

穂乃果 「あたしたちでルパンさんたちを捕まえようよ」

A-RISE 「」ナンダト

穂乃果 「そしたら新聞には……」モヤモヤ

穂乃果の妄想

『ルパンファミリー逮捕なる!穂乃果!u’s!A-RISEお手柄!!』パシャパシャ📷🎥📻

A-RISE 「わたしたちは三番目か」

あんじゅ 「本格的な台詞があったの二期からだったし」

ツバえれ 「おまえな」

穂乃果 「ね、考えよ」ホノホノ♪

その頃、警視庁にいることり、海未、銭形はルパンたちのアジトをしらみ潰しに探していた。

銭形 「うむ、ご苦労。引き続き捜索を頼む!」

海未 「なかなか本当のアジトは見つかりませんね」

ことり 「都内の地図にバッテンの上にバッテンだらけ」

銭形 「だが、そんなに遠くへ逃げてはいない。ルパンたちはなにかと生活感漂うのを好む」

ことうみ 「なるほど」

ことり 「生活感というとコンビニ?お弁当屋さん?」

海未 「この時間なら立ち食い蕎麦屋や屋台?」

銭形 「ふたりともいい推理だ。刑事になれるぞ。コ○ンくんの高木刑事より素質あるかもな」

ことうみ 「(いつもルパンに逃げられている銭形さんに言われても説得力ない)」

銭形 「しかしルパンが見つからないとこちらから誘き出してもいいかもな」

ことうみ 「誘き出せます?」

その頃、穂むらにいるメンバーたちも作戦会議をしていて偶然、おなじことを考えていた。

にこ 「穂乃果は手間がかかるんだから」

真姫 「にこちゃんたらしかたないでしょ」

凛 「りんが見つけたらすぐにダッシュして穂乃果ちゃんを取り返すにゃ」

花陽 「でも見つけないと意味ないよ」

凛 「そうだにゃ」

希 「えりち、えりちのおばあさんからなんかヒントない?」

絵里 「そうね。亜里沙にアルバムを持ってこさせようかしらね」モシモシ📱

亜里沙 「あ!お姉さん、海未さんは?」📱

絵里 「海未はいま警視庁で銭形さんとことりといるわよ。悪いけどおばあさまのアルバムを穂むらに持ってきてくれる?」

亜里沙 「海未さんいないんだ。ざんねん」

希 「どんだけ海未ちゃん好きやねん」

No.55 16/11/06 07:57
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穂乃果 「だいじょうぶ?」

ツバサ 「だいじょうぶだ。それよりなぜ自分で脱出しないのだ」

英玲奈 「そうだ」

あんじゅ 「縛られてるわけでもないのに」

穂乃果 「なんか黙って帰ったら悪いかなと思って」テヘヘ

A-RISE 「(ひとがいいにもほどあるぞ)」

再び穂乃果、海未、ことり以外の u’s はというと。

絵里 「ほのかほのか」

希 「えりちはほっといて作戦会議や」

絵里 「」ハッ

真姫 「とにかくルパンたちの居場所を探さないと」

凛 「ラーメン屋さんの近くとか」

花陽 「お弁当屋さんの近くがアジトとか」

にこ 「いないわよ」

希 「そういや海未ちゃんたちは?」

凛 「lineで伝えるにゃ」
凛:海未ちゃんどこにいるにゃ?ことりちゃんもどうしたにゃ?

海未:我々は警視庁にいます!ただいま穂乃果を鋭意捜索中です!!

まきりんぱなにこのぞえり 「」エエー!?

凛 「け、けーさつにいるにゃあ!」

花陽 「警視庁っ!?」

真姫 「銭形警部のもとにいるのね」

にこ 「どうりで戻ってこないわけね」

絵里 「まったく穂乃果にも困ったものだけど」

希 「えりちもな」

雪穂 「ルパンさんのこと世界中に伝わっていますね」

亜里沙 「おばあさまが見てるのかしら」

絵里 「これだけハデにやったんだから」ヤレヤレ

希 「スピリチュアルによると都内にはおるな」ピッ!!

まきりんぱなにこえり 「もう少し具体的に!」

希 「かんにんや」

作戦会議は遅々として進まない。学園を廃校から救うより難しいのを少女たちは知った。
雪穂はお茶菓子を出しにいった。

雪穂 「バカ姉貴」

穂乃果 「」クシャミ!!

A-RISE 「くしゃみするな!」

穂乃果 「ごめんなさい」

No.54 16/11/06 06:35
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穂乃果はシャワーを浴びていた。

穂乃果 「フンフン〜♪」

ルパン 「やれやれ、やっと一息つけたぜ」

次元 「だけどやり過ぎな感じもするがな」

五右ェ門 「うむ。だけど世界中に広がっているでござるからな」ギロリ

ルパン 「そんな目で睨むなよ」

穂乃果 「上がったよ」

ルパン 「おし!またお兄さんと入ろう♪」

ほの次元五右ェ門 「入らないよ(入らさせるか)!!!」

ルパン 「わかったよ。まったく」

ルパンは不二子の代わりに穂乃果に手を出したが仲間たちに咎められふてくされた。

穂乃果 「ほのほの」

次元 「あんなのんびりしてていいのか」

五右ェ門 「お仲間が心配してるでござるよ」

穂乃果 「海未ちゃん!ことりちゃん!真姫ちゃん!凛ちゃん!花陽ちゃん!希ちゃん!絵里ちゃん!ついでににこちゃん!!」

? 「ふふふ、高坂穂乃果は返してもらうぞ」

穂乃果 「誰!」

次元は銃を構え五右ェ門は斬鉄剣を構えた!クルマのトランクルームから現れたのは!?

A-RISE 「私たちはA-RISEだ!!」ビシッ!

穂乃果 「ツバサさん!英玲奈さん!あんじゅ……さん!」

ツバサ 「」イタイ

英玲奈 「」クルマナカデ

あんじゅ 「」ゴロゴロ ヤラレタワ

A-RISE 「」ガクッ!

穂乃果 「あれ?穂乃果を助けに来たんじゅないの」

A-RISE 「怪我をしたから!介抱くらいしてよ」

次元 「しかたねえな」

五右ェ門 「乙女の柔肌に傷をつけては武士の名がすたる」

穂乃果 「しかたないな」
ルパン 「おお!穂乃果ちゃんより綺麗なお姉さんたち!」ルパンダイブ!!

ほの次元五右ェ門 「なにをしている(の)!」パンチ!!

ルパン 「」ヤラレタ!

A-RISE 「襲われるとこだった」//////

No.53 16/11/05 15:52
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穂乃果 「うう〜、下水道はくさいよ。ほのかぜったいに泥棒さんにならないよ」

ならなくていいです。歩きながらルパンは先を示す。

ルパン 「もう少しでアジトだからガマンしな。シャワーでも浴びさせてやっから」

穂乃果 「むぅ、だいたいなんで穂乃果なのさ!海未ちゃんは堅物だけど投げキッス魔でかわいいしことりちゃんは脳トロボイスのマカロン天使、凛ちゃんは元気ハツラツ!花陽ちゃんは内気だけどアイドルバランスあるし真姫はツンツンだけど芯がしっかりしてるし!希ちゃんはお母さんみたいだし絵里ちゃんは天然さん!にこちゃんは……あれ?アレアレまあいいか」

にこ 「」コイツ!

ルパン 「まあそろそろわかるさ」

次元 「やれやれだな」

五右ェ門 「つまらないモノを斬らないだけましと思うでござる」

ルパンたちがアジトに着いた頃、不二子は再び音乃木坂に戻っていた。

不二子 「スクールアイドルとはアイドル、しかも学生。穂乃果さんひとりで大騒ぎ」

理事長 「あなたには守ってとお願いしたはずだけど」

不二子 「穂乃果さん以外はルパンに誘拐されてないから九分の八は守っているわ」

不敵な不二子の笑みに理事長はやれやれと吐息をつく。
UTX学園にいる他のメンバーはルパンも銭形も海未たちもいないことに気づいて唖然としていた。

絵里 「いないわ」

亜里沙 「もうみんないないわよ」

希 「あらま」

凛 「エレベーターで下りたからにゃあ」

花陽 「階段の方が早かったですね」

雪穂 「とりあえず皆さん作戦会議をあらためてしましょう」

にこ 「妥当ね」

真姫 「賢明ね。ムダかもしれないけど」

海未とことり以外は穂むらで作戦会議を開くことにした。一度、家に帰り各々用事や親、家族に言伝てをするのも忘れなかった。

No.52 16/11/05 11:41
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逃げるルパン!追う銭形!
クルマは都内を駆け抜ける!一般人はビビるものの、ルパンは難なく避けたり跳んだりしていく!!
追う銭形も負けてはいないが追いついたらと思ったら離される!

銭形 「こうなったら!」

海未 「どこに行くんですか!?」

ことり 「道がちがうよ〜!」

黙っていろ、と銭形はハンドルを回しながら道を走る。
ん?、とルパンたちは銭形のパトカーだけが追跡していないのに気づく。あとは烏合の衆だ。サイレンがうるさい。ルパンは様子を見るためにパトカーの集団をかわしとある路地に身を隠した。

次元 「日本のおまわりさんは謹啓実直真面目だな」

五右ェ門 「うむ、侮れんでござる」

穂乃果 「大人になった海未ちゃんもあんなんかなあ?」

五右ェ門 「彼女は市内で拙者と張り合った。あのような女子高生がいるとは、天晴れ」

ルパン 「やっぱりクルマが重てえな」ジー

穂乃果 「ほ、穂乃果はフツウだよ!!」ウルウル

ふとなにかの気配を感じて振り返ると、

A-RISE 「」ギクッ

銭形 「ルパン逮捕だ〜!!」

海未 「太りましたか!穂乃果!!」

ことり 「返してよ!穂乃果ちゃん」

ルパン 「うわあああ〜、とっつあん!」

銭形 「パターンだなルパン!」

気づくと前方にも連絡を受けた烏合の衆と言われたパトカーがわらわらとならび次元は帽子をかぶり直した。

次元 「やれやれ」

穂乃果 「ふとってないよ!海未ちゃん!」

海未 「さあ!逃げられません!穂乃果!」

穂乃果 「ほのかまでルパン一味みたいな言い方だね!」

銭形 「かかれ〜!」

五右ェ門 「ワンパターンでござる」

そこは学習しない銭形と警官隊。わらわらとルパンの愛車に群がりルパンや穂乃果たちを捕獲せんとするが、クルマの上にはいなくなっていた。

ことり 「?」アレハ!

海未 「穂乃果はどこに!?」

ことり 「クルマの下のマンホールだよ!五右ェ門さんの姿が見えたよ」

銭形 「なんだと!」

見るとクルマの下にあったマンホールが開けられルパンたちはそこから逃げたようだった。

海未 「おのれ穂乃果」

ことり 「ほのかちゃん」

No.51 16/11/05 06:25
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銭形 「まて〜!」

ことり 「銭形さん顔がこわい!!」

海未 「たしかに」

銭形 「なんだと!?そんなことより俺の前をどけ!!」

あとを追いかける凛たちにもその声は聞こえていた。

真姫 「すごい声」

にこ 「海未に匹敵するわ」

希 「なあ。なんでエレベーターでいかへんの」

花陽 「そうですよ」

絵里 「じゃあエレベーターで行きましょう」

彼女たちは階段をやめてどこかの階でエレベーターのボタンを押した。
穂乃果とルパンはようやく階下へ着いてルパンの愛車に飛び乗った。

不二子 「じゃあルパンまたね」

ルパン 「不二子さんそりゃないぜ」

不二子 「私の契約相手は理事長さん。追いかけている南ことりさんのお母さまだから」

不二子は置いたバイクに乗るとメットを被り風のように去った。

次元 「あいつなんかたくらんでんな」

五右ェ門 「音乃木坂になにかお宝があるでござるかな」

穂乃果 「聞いたことないよ」

ルパン 「まあいいさ。いくぜ」

海未 「ほ〜の〜か〜!!」

ことり 「穂乃果ちゃ〜ん!!」

銭形 「ル〜パ〜ン〜!!」

穂乃果 「こわい海未ちゃん!?」

ルパンの愛車が走り銭形は自らパトカーに乗るとことりや海未も乗った。

銭形 「お、お前たち!?」

海未 「いきましょう」

ことり 「いくのです」

銭形はなりゆきでふたりを乗せたまま追いかけた。が、ルパンは愛車の様子が妙なことに気づいた。

ルパン 「穂乃果ちゃんあの……ふとった?」

穂乃果 「ふとってないよ」

ルパン 「クルマが妙に重い感じがするんだがな」

ルパン次元五右ェ門 「」ジー

穂乃果 「ふとってないよ!?」

その声を聞いた者たちが愛車のトランクルームにいた。
A-RISE である。

A-RISE 「……」キツイナ

ツバサ 「英玲奈、背が高すぎだぞ」

英玲奈 「むりを言うな」

ツバサ 「む、胸が……あんじゅ」

あんじゅ 「しかたないでしょう。成長期だし」

五右ェ門 「なにか声がしたような」

次元 「気のせいだろう」

A-RISE 「」ギクッ

No.50 16/11/04 16:49
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銭形 「さあ!もう逃げられないぞ」

海未 「私の苦労はいったいなんだったのでしょうか……」

凛 「りんたちを学園登りにさせたあにゃあ」

希 「死ぬかと思ったで」

絵里 「果報は寝て待てよね」

にこ 「あんた本物の絵里?」

絵里 「どういう意味。希もにこもさっきから」

真姫 「ふだんかしこくないと認知されているひとがかしこいこと言うと誤解を招くのね」

絵里 「?」

とにかく今度こそは穂乃果救出とルパン逮捕に燃える一同だった!

海未 「穂乃果を」

ことり 「かえしてください!」

凛 「あ、熱いオーラにゃ」

花陽 「まさに幼なじみパワー!農家さんがお米に掛ける精魂のようです!!」

ことうみ 「ちがうよ(ちがいます)!!」

花陽 「」

にこ 「なんでこんなあほの穂乃果を誘拐するのよ!ルパン!」

真姫 「ストレートね」

ルパン 「なんでかな」

次元 「やれやれ」

五右ェ門 「これだけやれば世界中に伝わっているでござる」

不二子 「ヒントはそこね」

絵里 「?」

一同がキョトンとした瞬間を突いてルパンは煙玉を投げて再びとんずらした!!

銭形 「しまった!?だが、そうはいかん!ルパンが目指すの下だ!」

希 「警官隊のみなさんご苦労やで」

にこ 「の、希!のしかからない!?」

真姫 「にこちゃんも」

りんぱな 「」ダキアッタ!

ことり 「待て〜!」

海未 「待ちなさい!」

銭形 「俺の前を走るな〜!!」

銭形、ことり、海未だけが追いかけた!!

絵里 「あれ?みんなは」

真姫 「追いかけるわよ!!」

絵里はやはり本物だったようだ。

No.49 16/11/04 16:14
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穂乃果 「ほ、ほのか!?なんだかヒロインみたいだよ」ニパァ!

あなた『ラブライブ!』のメインヒロインですよ。いちおう?

穂乃果 「いちおういわないでよ」プンスカ!

ことり 「ほ〜の〜か〜ちゃ〜ん〜!!」

穂乃果 「ことりちゃん!」

海未 「ほ〜の〜か〜!!」

穂乃果 「こわい海未ちゃん!?」

海未 「なんですか!そのちがいは」

ルパン 「やれやれ」

次元 「守らなくていいのか」

五右ェ門 「すでに包囲されてるでござる」

不二子 「まあこれだけ派手にやればね」

窓から姿が見えたのは這い上がってきた海未、そしてパラグライダーでUTX学園を旋回してきたことり!!
どっちがはじめに穂乃果を救出するのか!?

ことり 「ほ〜の〜か〜ちゃ〜ん!」

海未 「ほ〜の〜か〜!」

瞬間、ふたりは同時に室内に入り鈍い音がした。
がこーん……!!

穂乃果 「神社の鐘の音?」

希 「鳴らしてへんよ」

ことうみ 「」アタマカカエル イタイ イタイ イタイデス

穂乃果 「ことりちゃん!?海未ちゃん!?」

ルパン 「ハデな登場だな」

次元 「根性はあるな」

五右ェ門 「ふたりとも今どきの若い娘に思えぬ」

不二子 「」

銭形 「ル〜パ〜ン〜!!逮捕だ!!」

あっさりと扉から入ってくる銭形、凛に花陽、真姫、にこ、絵里に希!!

ルパン 「おお〜早いね」

銭形 「あたりまえだのクラッカー!」

シーンと場が静まるなかことりと海未が突っ込む!

ことうみ 「意味がわからないよ(わかりません)!!」アタマ イタイ

穂乃果 「だ、だいじょうぶ?」

ことうみ 「自分で脱出するとか思いつかないの(思いつきませんか)!!」

穂乃果 「ほのかなんで怒られてるの?」キョトン

事態をほとんど理解していない高坂穂乃果だった。妹は下で呟いた。

雪穂 「バカ姉貴」

No.48 16/11/04 13:08
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希 「あかん、もう限界や……。UTX学園にアタックなんて」

希の手が震えもう落ちる!と思った時である。彼女の手を掴む白い手!

にこ 「幽霊!?」

希 「え、えりち……」

絵里 「大切な親友の手は離さないわ!」

u’s の友情のシェイクハンドを A-RISEや他の者たちに感動を与えた。

英玲奈 「またネットにアップして u’s の人気や注目が上がったぞ」

あんじゅ 「あたしたちの学園なのにね」

ツバサ 「高坂穂乃果は我々が助ける。ライバルだからな」

隙を見て学園に入る三人。ようやく教室に入って息をつく希、絵里。

希 「もう学園に登るのはイヤや!海未ちゃんのアホ!」

絵里 「山を登らないのも勇気よ、希」

希 「?」

真姫 「どうしたのかしら」

にこ 「怪しい目をしてるわ」

希 「あんたはルパンや〜!えりちに化けるなんて許さへんで」ツネリ!

絵里 「ほ、本物!いたい!いたた!?本物は穂乃果のところにいるし」

その通りであり穂乃果はいまだ海未を建物から落とそうとしていた。

海未 「希の姿が見えません!」

穂乃果 「」エイサホイサ♪エイサホイサ♪バシャバシャ♪

海未 「落ちてしまいます!ほ〜の〜か〜!!」

凛 「すごい執念にゃ」

花陽 「あたしたちはのんびりと上を目指します。ことりちゃんは?」

ことりがいないのに気づいた、UTX学園のまわりに一機のヘリコプターが飛来しそこには南ことりの姿が見えた。

ことり 「穂乃果ちゃんはあたしが助けるもん」

海未 「ヘリコプターの風で落ちてしまいそうです!」

穂乃果 「ことりちゃん!?」

ルパン 「やるなあ」

次元 「ほめてどうする」

五右ェ門 「うむ」

不二子 「理事長の娘さんだけあってやるじゃない」

ヘリコプターから飛び降りることり!希はそれをネットにアップする!偽者に間違われ凹む絵里!

絵里 「あたしがなにしたのよ」

亜里沙 「」ヨシヨシ

雪穂 「u’s の長女はみんなぽんこつ?」

にこ 「いっしょにしないで!」

No.47 16/11/04 07:50
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落下する凛を花陽が受け止める!

希 「右、いやもうちょい左や!いや右や」

花陽 「」タスケテ!

凛 「助けてほしいのはこっちにゃ!」

落ちる凛を花陽はなんとか受け止めたのだが!ふたりの顔と柔らかい唇がくっついた!
それはぷちゅう❤とちいさくやさしい音がする口づけだった……。

りんぱな 「!?」

凛 「」ドキドキ

花陽 「」ドキドキ

希 「よしネットにアップするで」📱

りんぱな 「」エッ

瞬間的に u’s の話題は爆発的に人目や世間を惹きました。
これにはライバルである A-RISE も驚いた。

ツバサ 「負けていられるか」

英玲奈 「どうやって東條希は学園の建物から撮影したんだ」

あんじゅ 「ほんとね」

希 「ほんまや」

ふしぎなことがあるものである。が、海未と希はいまだに学園を登っていた。

海未 「ほ〜の〜か〜」

希 「しぶとい執念やで。ほんま」

下では銭形が警官隊に指示を与えながら建物内に侵入していた。
u’s と A-RISE の面々も同じように。

銭形 「ルパンたちの仕業か」

絵里 「日本の警察て役にたたないわね」

にこ 「どこかの生徒会長もだけど」

絵里 「?」

りんぱな 「」ドキドキ

真姫 「いつまでラブラブオーラを放ってるのよ」

花陽 「ごはんよりも甘い味でした……」❤

凛 「ラーメンよりも美味しかったです」❤

その頃、穂乃果たちは海未と希を落とそうとしてました。

穂乃果 「」エイエイ エイエイ

海未 「や〜め〜な〜さ〜い〜」

ルパン 「しぶといな」

次元 「こうなったら撃ち落とすか」

五右ェ門 「乙女をビルから撃ち落とすのはよくないでござる」

不二子 「まあそのうち落ちるはず」

海未 「不二子さ〜ん!あなたはどちらの味方ですか〜!」

海未の叫び声が秋葉原の空から響き渡った。

希 「うち、限界や……」

No.46 16/11/03 20:39
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海未たちが助けにきてくれるのはありがたいがあとあと怒られるのは間違いなく穂乃果は想像した。
モヤモヤ……

海未 『あなたという人はバカでウスラトンカチでアホですか!自分で逃げるくらいの考えはないんですか!!』ガミガミ ガミガミ

穂乃果 「」ヒィィ!!

となるのは間違いなかった。

穂乃果 「ど、どうしよう!?」

そこへ次元、五右ェ門、不二子が合流した。

穂乃果 「二次元さん!」

次元 「誤解を招く呼び方すんじゃねえ!次元だ!次元大介!」

穂乃果 「ゴエモンゴーストさん!」

五右ェ門 「あれはご先祖さまでござる」

穂乃果 「キューティーハニーさん!」

不二子 「愛の戦士、魔性の女…峰不二子よ」

ルパン 「やってて恥ずかしくないか不二子?」

不二子 「やらせたのは穂乃果ちゃんでしょう」

穂乃果 「」コワイヨ!

ルパン 「とにかくまだ高坂穂乃果ちゃんを返すわけにはいかねえな」

次元 「なんでだ」

五右ェ門 「そうでござる。年端もいかぬスクールアイドルを誘拐するなど」

不二子 「それはこの手紙にあるようね」

玩具のワルサーから手紙を一枚、不二子は懐から出した。それに目を通すふたりはとりあえずは納得した。

ルパン 「とにかくあの三人が穂乃果ちゃん取り返しにくる。油でも撒くか」

穂乃果 「UTX学園が燃えたらツバサさんたちがかわいそうだよ。やめて」

わかった、ということで当のルパンたちはとりあえず壁に水を撒いた。穂乃果自身は実は事情を理解してないのにこれではまるでルパンファミリーである。
壁に水が撒かれた。

海未 「ほ〜の〜か〜!」

希 「なあ?なんか滑らへん」

凛 「み、水にゃ!」

上を見た海未はあることに気づき叱る。

海未 「な、なにをしてるのですか!?穂乃果、これでは滑りますよ!」

穂乃果 「」エイエイ!エイエイ!

海未 「わ、私たちはあなたを助けようと!バカですか!?す、滑りますから!落ちますから」

希 「助けにきたのに」

凛 「お、落ちるにゃあ!?」

真っ先に落ちたのは運動神経はいいが持久力がなかった凛だった。

No.45 16/11/03 12:42
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穂乃果は自分を呼ぶような声に目覚めた……。

穂乃果 「」オキタ!キョロキョロ キョロキョロ

ルパン 「」(+.+)(-.-)(__)..zzZZ

穂乃果 「ルパンさんは寝てるし」

穂乃果は声のする方向に向かい窓から日差しを浴びて下を見るとギョッとした。

穂乃果 「うううう、海未ちゃん……!?凛ちゃんに希ちゃん!?」

海未 「ほ……穂乃果、穂乃果ぁ〜!穂乃果ぁ〜!」

下からちいさく彼女たちが見えてゆっくりゆっくり上に登ってくるのだ。あまりに必死な海未の表情が鬼のように見えた。

穂乃果 「う、うわ!?」

海未 「」コワガラナイデクダサイ!!

穂乃果 「こわいよ」

ルパン 「やれやれだな、この建物を登ってくるなんて並大抵じゃないぜ」

いつの間にルパンが起きたかアクビまじりに見下ろしていた。
下にいる銭形は警官隊があっさり彼女たちを通したのに呆れた。

銭形 「まったく役に立たんやつらだ」

雪穂 「あなたが言わない」

にこ 「もっともね」

亜里沙 「海未さん凄い……!」

ことり 「海未ちゃんの真似をしたらあぶないよ?」

亜里沙 「」ハイ♪

脱走した次元や五右ェ門は警備を抜けながらルパンのもとに向かい不二子も別ルートで潜入していた。

絵里 「希はだいじょうぶかしら」

花陽 「凛ちゃんも。海未ちゃんは誤解してる」

真姫 「どういうこと」

花陽 「凛ちゃんはスプリンタータイプであって持久力はないからクライミングはちょっと不向きなんです」

英玲奈 「まあそんな感じだな」

あんじゅ 「とりあえず朝食にしましょう」

ことまきぱなにこえりゆきあり 「」エッ

事態がある程度、膠着化しているために様子をうかがうしかなかった。

海未 「ほ〜の〜か〜」

凛 「すごいにゃ。あの執念」

希 「いまUTX学園は海未ちゃんの黒いスピリチュアルで覆われている」

No.44 16/11/03 10:03
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銭形はとりあえずマスコミに刺激しない程度に取材対応をお願いし u’s や A-RISE、学生や市民たちは帰るように要請したがなかなかむずかしいものだった。
UTX学園は包囲された。
しかし、翌朝とある u’s メンバーが動いた!

にこ 「ぬわんなんなのよ!海未、その格好は」

希 「マウンテンゴリラ?」

海未 「なんであたしがゴリラの格好するんですか!モニタリングではありません!」

凛 「マウンテンバイクかにゃ」

海未 「そうそう、山を登るバイクですね。ぶおおんて、あほですか」

ことり 「や、山ガール……?」

花陽 「山なんて秋葉原にはありませんけど」

海未はまるで登山でもするような服装や装備をしていた。
そして凛と希を指差しふたりにも同じ装備を与えた。

凛 「え……と」

希 「なぜ、ウチらまで?」

海未 「UTX学園を登り穂乃果を救出します!!」

一瞬、場が静けさを取り戻したみたいに風だけが吹いた。
ふたりの手を引き警察の包囲の隙間から抜け出て壁に手をつく海未!

海未 「さあ!穂乃果を助けましょう!救出アタックです」

りんのぞ 「(どうしたらいい)」

銭形 「やれやれ、一晩経ってしまった。ん?あれは」

ツバサ 「海未さん!?」

ことり 「希ちゃんに凛ちゃんまで!なにやってるの」

聞こえないはずだが、海未はこう叫ぶ。

海未 「穂乃果にUTX学園に救出アタックです!」

りんのぞ 「……(なぜこんな目に遭う)」

三人は遠くから見るとちいさな黒い点がゆっくりゆっくり上るような点であった……。
脱出した次元と五右ェ門の目にも映った。

次元 「なんだありゃ」

五右ェ門 「山ガール……いやUTX学園登るガールでござるか」

亜里沙 「ウミさん!スゴイ!」

No.43 16/11/03 06:19
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穂乃果 「うわ〜、ヘリコプターだ。お〜い!」

ルパン 「さすが秋葉原。これはネットでも話題になってんな」

穂乃果 「ほえ」

ことうみ 「穂乃果(ちゃん)!!」

銭形 「いまは刺激しない方がいい。あとは校内にあのふたり以外がいないことを祈ろう」

警視庁に留置されていた次元と五右ェ門は騒ぎが耳に入り脱出を図った。

次元 「やってくれたなルパン」

五右ェ門 「修行は終わりでござる」

次元 「だからちがうって!」

次元と五右ェ門は警視庁を脱出して秋葉原に向かう。
銭形はルパンの行動が派手すぎることに気づいた。だが、そのわりにはなにも盗ってもいないし金目のモノなら秋葉原にゴマンとあるがオタクなモノに目をくれないのか。いやメイドやレイヤー、女子高生がいるか。
う〜んと銭形は唸る。

海未 「はやく穂乃果を助けてください!」

ことり 「穂乃果ちゃ〜ん!」

にこ 「とんだ騒ぎね」

ツバサ 「高坂さん」

真姫 「騒ぎにはなってるけど学園内はどうなの」

英玲奈 「衣食住には困らないはずだ。カフェテリア式の食堂、部活動が校内合宿のために仮眠室やシャワー完備」

凛 「にゃんと!?」

花陽 「ご、ごはんがいっぱいで寝れるのですか」

絵里 「誤解を招く発言ね」

希 「まあ穂乃果ちゃんは無事と思うけど」

その通りであった。

穂乃果 「もう食べられない」

ルパン 「どういたしまして。て俺がつくったわけじゃないけど」

夕方になり陽が沈む頃に室内に備えつけられた電話が鳴った。

ルパン 「もしもしとっつあんか」

銭形 「ル〜パ〜ン〜!!」

ルパン 「」><

銭形 「聞いているか!高坂穂乃果くんは無事か!?」

ルパン 「無事だよ。無事!代わるぜ」

穂乃果 「ほのかだよ?」

海未 「ほ〜の〜か〜!!!」


穂乃果 「」><ミミガイタイ

ことり 「」ハノケチェン!ハノケチェン!

穂乃果 「ことりちゃんと海未ちゃん!」

海未 「無事なのですか?」

ことり 「なにか食べた?」

穂乃果 「うん。お腹いっぱい」

とても人質に取られている状況に見られないが銭形は推理していた。

No.42 16/11/02 04:48
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ふたりはUTX学園に入りそのまま放送室に入りアナウンスした。

ルパン 『あ〜あ〜、マイクのテスト中』

穂乃果 『u’Sの穂乃だよ』

ルパン 『とっつあん聞こえるか〜!』

銭形 「むっ」

海未 「ほ、穂乃果」

ことり 「」ハノケチェン!

ルパン 『u’sの高坂穂乃果を助けたければこの学校より全生徒、教員や事務員、一般人をすべて避難させろ。すべてだ!』

ツバサ 「みんな学校から避難して」

生徒A 「あれ山田康雄?」

生徒B 「栗田貫一よ」

英玲奈 「ルパンだ」

あんじゅ 「さあ早く逃げて!」

にこ 「すごい」

真姫 「私も病院についての避難訓練を見習わないと」

希 「えりちにできるかな」

絵里 「できるから」

UTX学園のロビーや出入口、裏口から多くの生徒は避難はなされた。

銭形 「もう生徒はいないか」

ツバサ 「たぶん」

英玲奈 「だけど外からではわからない」

あんじゅ 「ルパンがセキュリティシステムを操ったみたい」

あんじゅの言う通り正面や左右、裏口そして地下や屋上にいたるまで防護用シャッターが自動に降りていた。

ルパン 「のほほほ〜。最近の学校はすごいね」

穂乃果 「音ノ木坂はふつうだよ」

セキュリティ室を出たルパンと穂乃果は見晴らしのいいとある教室から街を眺めた。
音ノ木坂学院高校も見える。

穂乃果 「高い!きれい!美しい!あ!海未ちゃんにことりちゃんみんな!こわい顔の警部さん」

ルパン 「おお〜!こりゃ大騒ぎだ」

UTX学園を包囲してるのは警察だけでなくマスコミまでヘリを飛ばす騒ぎになっていた。

No.41 16/11/01 19:07
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銃声が聖地秋葉原に轟いた……?

不二子「それ玩具じゃないの!」

ルパン「あら〜、間違えた。さらば!」

ルパンが手にしたのは本物そっくりのワルサーの玩具。ぽい、と彼は不二子に渡し逃げてゆく。

海未 「待ちなさい〜!!」

ことり 「待て〜!」

希 「ウチのスピリチュアルパワーで止めたる!」カゼノカード!ピッ!

念じる希、走るみんな。すると風が秋葉原を舞った!風が乙女たちのスカートをメイド、レイヤー、制服少女たちを襲った。黄色い悲鳴が舞い上がる!

いややや〜〜〜!!!

ルパン 「おお!?日本の女子高生はオトナっぽい下着つけてんな〜♪」

海未 「……は、ハレンチですよ!」

穂乃果 「海未ちゃんのパンツは青い海カラー!」

海未 「」ハッ!

全員 「」オオッ!?

海未 「白ですよ!しろ!」

…………。
一瞬の静寂が聖地を包む。

にこ 「なに自分で言ってるのよ」

海未 「なに言わせるんですか!!」

穂乃果 「」ヒィィ

ルパンは咄嗟に手を引いて穂乃果と共に駆け出し乙女たちを襲った風も止む。少女たちはほっと吐息しながらカメラ小僧を睨みつけ怒りの顔だ。
ルパンと穂乃果は街を走る。

ツバサ 「待ちなさい」

英玲奈 「この方向は」

あんじゅ 「あたしたちの学校!?」

銭形 「なんだと!警官隊、UTX学園だ!」

わらわらとUTX学園へ集まる人々に警官隊、そしてu’sにA-RISE、雪穂に亜里沙たち。
ふたりはそのままUTX学園の中へ逃げ込む。

穂乃果 「ひとがいっぱいだよ」

ルパン 「ムフフ、穂乃果ちゃんとふたりきりだぜ」

No.40 16/11/01 17:20
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ツバサ 「待ちなさい、ルパン三世!穂乃果さんを返しなさい」

ルパン 「おほ!?A-RISEのキラ・ヤマト?」

英玲奈 「それはガンダムの主人公だ」

ルパン 「ならキラー・カーン?」

あんじゅ 「むかしのプロレスラーよ。ツバサはアイドルよ♪」

ツバサ 「我が生涯のライバル……」

穂乃果 「」ドキドキ💗

ルパン 「逃げるぞ!」ダッシュ!

ツバサ 「あ、最後まで言わせなさい!」

海未 「なにやってるんですか!?」

銭形 「まったくだ」

八人 「あんたが言わない!」

にこ 「もう!穂乃果には自分で逃げる発想はないわけ」

雪穂 「すみません」

みんなして追いかけるが秋葉原の街中は逃げたり隠れたりするには持ってこいの場。
コスプレや変装はできるしカラフルなお店はオタクや腐女子むけ、または子ども向けなど多種多彩。

ことり 「」ハノケチェン!

凛 「穂乃果ちゃん」

ルパン 「(なあ、たのしいだろ?)」

穂乃果 「(かくれんぼしてるみたいだね♪)」

自分から逃げるどころか一緒に逃げている始末。しかし付き合いの長い海未やことりは何かは感じている。

海未 「……穂乃果の気配がします」

ことり 「あたしも!」キョロキョロ キョロキョロ

ルパン穂乃果 「(ヤバイ)」

海未 「いました!そこにいるメイドと執事が穂乃果たちです!」

ことり 「カワイイ♪」

銭形 「ええい!捕まえろ!」

あわて逃げるルパンと穂乃果。まさに鬼ごっこの様相。
そこへ秋葉原の建物群の屋上から見つめる不二子。そのままルパンと穂乃果の前に音もなく降りる。

穂乃果 「峰子さん!」

不二子 「不二子よ!名前教えたでしょう」

ルパン 「邪魔をするか不二子」

不敵な笑みをしながらワルサーを懐から出し照準を合わせる。

穂乃果 「も、モデルガン!?」

ルパン 「本物だよ!ホンモノ!」

不二子 「さすがのルパンも穂乃果ちゃんに振り回されてるみたいね」

海未 「穂乃果っ!」

ことり 「ほのかちゃん」

ツバサ 「高坂穂乃果っ!?」

銃声が秋葉原に響き渡った……。

No.39 16/11/01 14:48
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凛 「いたにゃ〜!」

希 「いたで!」

一年生組、三年生組はそれぞれメイドカフェから出てきたルパンと穂乃果を見つけた。

にこ 「なに食べてんのよ!」

凛 「にゃ、しかたないにゃあ」マツニャ!

花陽 「ほのかちゃん」

ルパン 「逃げるぜ」

穂乃果 「」イヤン!

海未 「待ちなさい!」

ことり 「待て」

真姫 「こ、ことりはなんでメイド服してるのよ!?」

絵里 「そうよ」

真姫 「絵里はなんでコスプレしてるのよ」

亜里沙 「恥ずかしい」

雪穂 「ていうかなんでお姉ちゃんは自分で逃げないの!?」

八人 「それもそうだけど」

希 「穂乃果ちゃんやからそういう発想ないんちゃう」

追いかける八人と雪穂、亜里沙!逃げる穂乃果にルパン!
しかし行く手を阻むのはこのひと銭形警部。

銭形 「ルパン覚悟しろ」

ルパン 「とりゃあ〜!」クルッ!

銭形 「曲がっただと!?待て!」

穂乃果 「ほえ〜」

迷路のような秋葉原の街を逃げるふたりに追う八人、銭形、雪穂、亜里沙。

No.38 16/11/01 14:14
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絵里 「ハラショー」

にこ 「なんで家電量販店にいるのよ」

希 「うわ!炊飯器やすいで!ミキサーも!デッキも」

絵里 「ハラショー」

にこ 「穂乃果のこと忘れてない?」

のぞえり 「忘れてた!」
家電量販店にいた三年生組。一年生組はというと。

凛 「穂乃果ちゃんいにゃいにゃあ」🍟

花陽 「ほんとだね」🍢

真姫 「なんだか食べ歩きしてるみたいだけど」🍦

まきりんぱな 「」ハッ!

食べ歩きをしていた。こうなると頼りになるのは二年生組と雪穂、亜里沙である。

ことり 「スミマセン……」

店長 「あ!南さん」

メイド 「ミナリンスキーさんお久しぶり〜♪」

海未 「ここはことりがバイトをしていたメイドカフェ」

亜里沙 「ハラショー」ギュッ

雪穂 「あ!ルパンにお姉ちゃん!!」

奥の席に隠れるようにいたのは穂乃果とルパン三世。

ルパン 「げ、なんでわかったの」

穂乃果 「お腹いっぱい。あ!ことりちゃんに亜里沙ちゃんに雪穂、ついでに海未ちゃん!」

海未 「だれがついでですか!?」

海未はどかどかと足音を立てながらふたりの側に向かった。

海未 「ほ、穂乃果安全でしたか?安心でしたか、破廉恥なことはされませんでしたかか!?」

これにはメイドカフェにいたお客さんたちが吹き出した。

ルパン 「俺がしたのはごちそうだけだぜ」

ことり 「毎度ありがとうございました」

オタクたち 「み、ミナリンスキーだ〜!?」

ルパン 「サインちょうだい、ミナリンスキーちゃん」

ことり 「はい♪」..._〆(゜▽゜*)

ルパン 「逃げるぜ、穂乃果ちゃん」ダッシュ!

穂乃果 「え!?」

海未 「しまった!?」

ルパンに手を引かれ穂乃果は店を飛び出した。

亜里沙 「」キャッ

雪穂 「待て!!」

No.37 16/11/01 12:55
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凛 「」クルクル!アクロバット!カヨチン、コッチニャ!

花陽 「窓から!穂乃果ちゃ〜ん!」

凛と花陽は窓から外に飛び出した!ちなみに靴は一度玄関から履き替えた👞👞。
銭形たちはようやく部室から出れた!

ツバサ 「おのれルパン!」

にこ 「つ、ツバサさんのオーラが半端ない」

英玲奈 「たんに自分が誘拐されなくて嫉妬もあるが」

あんじゅ 「よもや穂乃果さんがターゲットとはね」

海未 「ほ〜の〜か〜!!」

ことり 「」(゜o゜)\(-_-)

海未 「すみません。取り乱しました」

手分けしてそれぞれ穂乃果とルパンを見つけようとした。

絵里 「穂乃果!」

希 「見つけたら穂乃果ちゃんにワシワシマックスや!」

にこ 「ルパンによ」

電気街を探す三年生組。凛と花陽を追いかける真姫。

真姫 「はやいわよ!」

凛 「」ピタッ!

花陽 「と、止まらないの!?」

真姫 「あ、いたっ!」(><)

凛 「真姫ちゃんは足が遅いにゃ」

真姫 「よけいなお世話よ」

海未、ことり、雪穂、亜里沙は食堂がある街の方に来ていた。

海未 「穂乃果はこのへんにいるかも」

ことり 「勘だよね」

亜里沙 「ハラショー」

雪穂 「ばか姉貴」

穂乃果 「」キョロキョロ

ルパン 「どうかしたか?」

穂乃果 「鬼がいるような寒気とツンデレな雰囲気が側にいるような」

ルパン 「なるほど」

実はルパンと穂乃果がいるのは『ラブライブ!』一期劇中に出てきたあるところである。

銭形 「ん?不二子、なんだその格好」

不二子 「メイドよ〜ん♪」ウフン!

オタクたち 「マリリン・モンローとスリーサイズがおなじだ」

不二子 「」ウフン

銭形 「あたまがいたい」

No.36 16/11/01 09:37
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翌日、穂乃果以外の u’s と A-RISE と銭形、不二子、理事長、雪穂に高坂家の父と母、ついでに亜里沙が部室に集まった。

にこ 「いくら広くても圧迫感が半端ない」

真姫 「それどころじゃないでしょ!」

ツバサ 「我がライバル、高坂穂乃果をルパンが誘拐するとは許せない!」

絵里 「ツバサさんが燃えている。あ、亜里沙は?」キョトン

亜里沙 「穂乃果さんを取り戻しましょう!」ジー

海未 「わ、わかりました!し、視線が熱いですよ」

銭形 「しかしよもや u’s のリーダーを狙うとはな。彼女がお宝か、不二子?」

不二子 「まあたしかにこの学校を廃校から救った発起人でもあるし」

希 「」ポンポン

絵里 「?」

希 「生徒会長やのになにもできんかったからな」

絵里 「いま言わなくてもいいでしょう!」

にこ 「事実だし」

凛 「あとで熱いラーメンで心をあたためるにゃあ」

絵里 「穂乃果の心配でしょう」

花陽 「で、でも穂乃果さんとルパンはどこに!?」

銭形 「わしが思うにそう遠くはいまい。東京、いやこの秋葉原にいるかもしれん」

ことり 「」ハノケチェン!

その頃、ルパンと穂乃果はとあるメイドカフェにいた。

穂乃果 「ほ、ほのか誘拐されたんだよね?」モグモグ

ルパン 「誘拐されたのに食べる余裕はあるんだな」

穂乃果 「だってお腹すいたもん」

ルパン 「やれやれだぜ」

再び銭形警部たち。彼らはこれだけの人数がいるのでみんなで穂乃果とルパンを探すことになった。

ツバサ 「高坂穂乃果を見つける!」

海未 「そうです!」

英玲奈 「我々、A-RISE と u’s は生まれは違えど死ぬ時はいっしょ!」

にこ 「」ウルウル

真姫 「いやいやちがうし」

えりあり 「ハラショー。ニホンの文化」

希 「妙な誤解あたえてへんかな」

雪穂 「お姉ちゃんのまわりはへんなひとばかり」

全員 「」エッ

不二子 「まあ女の子いるところにルパンありね」

銭形 「探せ〜!!」

いっせいに部室を出ようとしたら、みなとびらにひっかかってしまった。

海未 「出れません」

No.35 16/11/01 07:47
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穂乃果 「おやすみ〜」

布団に入る穂乃果の側から調子のいい声が枕元からした。

? 「ハイ、おやすみ〜子猫ちゃん」

穂乃果 「る、るるる……」

ルパン 「ハイ」

穂乃果 「るるる〜♪るるる〜♪」

ルパン 「尾藤イサオかよ!!」ツッコミ

穂乃果 「キャアアアア〜!!」

ゆきほのパパママ 「ほのかっ!(おねえちゃん!?)」

あわて駆けつける雪穂と穂乃果父と母。

ルパン 「ご到着〜♪むすめさんはいただたくよ」

穂乃果 「ほ、穂乃果…ルパンさんに誘拐されちゃうの?」

雪穂 「そんなバカ姉貴でも返しなさい!」

穂乃果母 「そうよ!穂乃果を返しなさい」

穂乃果父 「」ホノカ カエセ

穂乃果 「バカ姉貴はよけいだけど」

ルパン 「とりあえずむすめさんはいただくぜ」

ルパンは窓を開け風のように怪盗のように空を舞った。

海未 「あれは!?」

ことり 「穂乃果ちゃん!?」

海未とことり、そして通報を聞いた銭形警部は町中からその様子を見て銭形は無駄と思いながら警官隊に追跡命令をした。

警官隊 「まて〜!」

ルパン 「おほほ〜、おいかけっこだぜ」

穂乃果 「うわ〜ん、助けて」ヘルプミー

ルパン 「お静かにお嬢さん」

穂乃果 「お、お嬢さん!?」ツマリハ クラリス!?

ルパン 「」オイ

No.34 16/11/01 05:37
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にこ 「ルパンのせいでさんざんだわ」

自宅で家事をしながら妹や弟の面倒をする矢澤にこ。

こころ 「お姉さまはあたしたちが守ります!」

虎太郎 「まもる〜」

ここあ 「まかしてよ!お姉ちゃん」

涙を流して妹たちを抱き締めるにこであった。

にこ 「あんたたち……」

希 「感動のスピリチュアルな場面やね。ウチ感動した」

にこ 「」ン?

にこ 「ぬわんで希がいるのよ!」

希 「ウチは一人暮らしやさかい。ウチひとりのために警察官さん見張らしてたらたいへんやから」

にこ 「ルパンじゃないでしょうね?」

希 「ホンモノやん♪ホンモノホンモノ♪」ボインボイン♪

にこ 「」ガシッ!

希 「いや〜ん、にこっちたら」

凛 「なにやってるにゃ」

真姫 「様子を見に来たと思ったら」

花陽 「お弁当食べます?」

こころ 「ありがとうございます皆さん」

こころ 「お弁当だ」

虎太郎 「つりめ〜」

真姫 「」ムッ

にこ 「なんであんたたちまで来るのよ!?」

矢澤家が賑やかになった頃の絢瀬姉妹はというと。

絵里 「おばあさまはなぜ語らないのかしら」

亜里沙 「なにかあったんじゃないの」ウミサン コレクション!

絵里 「海未のコレクションはルパンは狙わないんじゃないの」

亜里沙 「いちおう!」

妹を撫でながら同じく海未やことりたちは、

海未 「五右ェ門さんさすがでした。私はまだまだ未熟です」

海未は修行に励みながら自らの未熟さと向き合っていた。

ことり 「穂乃果ちゃんにマカロン♪よろこんでくれるかな♪」

平和にことりはお菓子作りをしていた。

理事長 「まだやってたの?そろそろ寝なさい」

ことり 「」ハーイ

再び海未。

海未 「ルパンの狙いはなんでしょう。あれではただの三流泥棒ではないですか」

再びことり。

ことり 「ん〜♪んん♪もしかして」ハッ!

ことうみ 「ルパンの狙いは……!!」

ふたりはなにか思いあたり同時につぶやいた!

穂乃果 「おやすみ雪穂」

雪穂 「おやすみ」

穂むらに忍び込む黒い影……。

No.33 16/10/31 20:28
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次元 「返すなら盗るなよなルパンめ。バカバカしい」

五右ェ門 「これでは警察みたいでござるな」

銭形 「呼んだか!?」

次元五右ェ門 「とっつあん(銭形)!?」

銭形 「今度は捕まえてやる!」👮

下着は制服警官が音乃木坂の生徒に返しにいき次元と五右ェ門は特にルパンから言われてなかったのでおとなしく捕まり事情聴取をパトカーのなかでされた。

銭形 「ルパンの狙いはなんなんだ!?」

次元 「し・ら・ね・え・!!」

五右ェ門 「うむ、今回はルパンは拙者らになにも言わないでござる」

銭形 「仲間だろうが!」

五右ェ門 「うむ」

次元 「だけど知らねえもんは知らねえ!留置場でも刑務所へ連れていけっての!」

銭形 「よし!連れていけ!」

次元 「なんだと!?とっつあん」

五右ェ門 「これも修行でござる」

次元 「ちがう〜!!ルパン〜!!」

ふたりを乗せたパトカーはそのまま警視庁に連れていかれ銭形は u’s の誰を警備するか思案していた。

銭形 「絢瀬くんか東條くん、あとは和菓子屋の娘か。それくらいしか思いつかんわ」

不二子 「そうよね。ルパンにしてはなんだかちぐはぐよね」

秋葉原の建物から一部始終をうかがっていた不二子も吐息をついていた。

穂乃果 「ん?呼んだ雪穂」

雪穂 「呼んでないけど」

穂乃果 「よし!勉強しよう!テスト○花道ニュ○ベンゼミ!」

雪穂 「ええ!?お姉ちゃんが勉強」ネツアル?

穂乃果 「失礼だよ!」

u’s の面々はそれぞれの一夜を過ごしていた。
しかし、ルパンの狙いはこの一夜にあったかもしれない……🌛。

No.32 16/10/31 18:27
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絵里 「由緒正しいというかそれなり?」

にこ 「さらっと嫌味ね」

真姫 「落ち着いてにこちゃん」

花陽 「ロシアでおばあさんはルパンと恋愛してたんですか」

銭形 「うむ、あり得なくはないだろう。奴はたびたび我が国や他国でもロマンスは数えきれないくらいある!」

海未 「」ピクッ!!

海未 「ハレンチです!ルパン!!」

穂乃果 「戻ったよ!?」

にこ 「したぎ……」

海未 「」ギロリ!!

にこ 「」ゴメンナサイ

穂乃果たちは正気に戻った海未を加え話題を戻した。ルパンと絵里のおばあさまについてだ。

絵里 「おばあさまとルパンは結ばれなかったのよ」

希 「まあ泥棒とお嬢様やしな」

花陽 「ごはんとパンとラーメン、マカロンなら相性いいです」

真姫 「u’s で食べあわせしないの」イミワカンナイ

穂乃果 「ほのかと恋愛?ルパンが」

海未 「ほのかな恋愛です。都合よく自分に置き換えないでください」

そこへ銭形から音乃木坂や秋葉原をパトロールしている制服警官から通信が入る。

銭形 「なんだと!?」

u’s 「顔が怖いし声が大きいよ」

銭形 「ルパンたちが盗った下着を返しているだと!?こうなったら次元や五右ェ門も捕まえろ!」

海未 「はじめからそうしてくださいよ」

まるで『相棒』亀山時期を彷彿させるようなルパン一味である。
だが、ルパンの目的が本当にわからない。理解に苦しむ九人のスクールアイドルと銭形であった。

絵里 「おばあさまはくわしく語りたがらないみたい……」

にこ 「もう!」

花陽 「わかりません」プンプン!プンプン!

No.31 16/10/28 15:06
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その頃、A-RISEたちはというといつものようにUTX学園でコンサートを行い中継をしていた。

ツバサ 「みんなありがとう」

英玲奈 「今日も決まったな」フフン

あんじゅ 「でも警備が異常よ!困っちゃう」

観客 「」ワーワー!!

控え室に戻り A-RISE の面々は疲れを癒す。

英玲奈 「いっこうにルパンたちは姿を見せないな」

あんじゅ 「この警備よ。これで来ないなんて」

ツバサ 「u’s はだいじょうぶかしら?」

その頃の穂乃果たちは慌ただしかった。

にこ 「あたしに化けるなら完璧になさいよ!」

凛 「かわいかったにゃあ」

花陽 「いったい何が狙いなのかな?」

ヒデコ 「たいへんよ!穂乃果」

穂乃果 「ハヒフちゃん!?」

海未 「ヒデコよ!どうしました」

すると放課後の各部活から悲鳴のような声があちらこちら上がっていた。

ことり 「何があったの?」

フミカ 「下着ドロよ!!」

u’s 「」エッ!?

海未 「は、は、破廉恥です!!」

海未の悲鳴が屋上から秋葉原に広がりその日のうちにネットに広まっていった。

銭形 「ルパンの仕業だな」

穂乃果 「許せないよ。海未ちゃんが悲鳴をあげたままフリーズしちゃったし」

海未 「」(・_・)

絵里 「海未?海未?」

希 「あかん。えりち以上に使い物にならんなったなあ」

海未 「」ピクピク……

八人 「動いた?」

にこ 「下着ドロ」ポツリ

海未 「」ガチッ!フリーズ!

真姫 「トラウマになるからよしなさい」

それにしてもルパンが下着ドロをするのはあまりに理解に苦しんだ。
銭形は絵里に事情を聞いた。

絵里 「おばあさまとルパンはほのかな恋愛をしていたそうよ」

穂乃果 「あたし?」

ことり 「ちがうよ」

絵里 「だけどふたりは結ばれなかった。おばあさまには婚約者もいたし家を守らなければなかった」

希 「えりちの家はそんなに由緒正しいん?」

ええ、と悪びれない絵里の表情ににこはむっと睨む。

にこ 「庶民でなにが悪い」

真姫 「まあまあ」

絵里の話にはたしてヒントがあるのか耳を傾けた。

No.30 16/10/28 05:42
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穂乃果 「見分けがつかないね。ていうかなんで絵里ちゃんに化けたのか」

にこ 「あたしに化けたらいいのに」

真姫 「きっと……」セガ……

にこ 「ぬわあんでよ。それなら凛や花陽もでしょう」

絵里B 「(見てるとおもしろいぜコイツら)」

絵里A 「(本物はあたしなのに)」

希 「ん?」

ことり 「どうかしたの希ちゃん」

絵里A 「」ポロポロ ポロポロ

希 「こっちのえりちが泣いてる」

ことり 「つまりは」

ほのりんぱな 「ぽんこつ!」

絵里A 「誰がぽんこつよ!」

海未 「そちらが本物の絵里です!たぶん」

五右ェ門 「よそ見をするなでござる!」

ぶつかり合う竹刀と斬鉄剣!

穂乃果 「」エイッ!

絵里B 「ぬわあんだと!?」ベリッ!

穂乃果 「あれ」

凛 「絵里ちゃんから希ちゃん」

希B 「せやね」

穂乃果 「」エイッ

にこB 「ぬわあにすんのよ」

にこ 「身体が絵里のままじゃない!あたしがつくった合成写真みたいじゃない」

八人 「(自覚あったんだ)」

穂乃果 「」エイッ!

真姫B 「ヴェェ、なにすんだ」

真姫 「あたしはそんなしゃべりかたしないし」

穂乃果 「」エイッ

凛B 「にゃあ」

凛 「かわいいにゃ」

穂乃果 「」エイッ

花陽B 「誰かタスケテ」

花陽 「なんであたしの真似するんですか」

穂乃果 「」エイッ

ことりB 「ハノケチェン!」

ことり 「ちゃんと穂乃果ちゃんと呼んでるもん」

穂乃果 「」エイッ

海未B 「アイドルはしません!」

海未 「わたしにならないでください!」

穂乃果 「となると最後は」エイッ!

穂乃果B 「穂むまん美味しい♪だんご美味しい♪あんこ飽きた!」

銭形 「それが最後のようだなルパン」

穂乃果B 「とっつあん。あはは……」

銭形 「逮捕だ!!」

u’s メンバーそれぞれに変装したルパンを逮捕せんとする銭形警部と警官隊。逃げる次元と五右ェ門。

五右ェ門 「ごめん海未殿!またでござる」

海未 「え!?」

逃げていくルパンたちを見る穂乃果たちだった。

No.29 16/10/27 19:53
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真姫 「でも残ったのは最初に来た絵里と二番目に来た絵里。どうするの」

穂乃果 「見分けがつかない」

ことり 「う〜ん」ボイン♪ボイン♪

絵里B 「(おお〜!隠れたナイスバディ♪)」

銭形 「ルパンの声がしたような」

絵里B 「」ギクッ!

花陽 「わかりません」ボイン♪

絵里B 「(こっちもなにげにソフトだぜ〜♪)」

銭形 「またルパンの声がした気がする」

にこ 「ルパンはスケベというから u’s のみんなを狙うはず」

真姫 「にこちゃんも?」

にこ 「宇宙No.1なんだからあたりまえでしょう」

絵里A 「どこからそんな自信があるのよ」

にこ 「こっちが偽者じゃないかしら」

絵里A 「本物よ!さっきまでおばあさまと電話してたし」

絵里B 「(ち、連絡しやがったか。むかしを思い出すぜ)」

凛 「海未ちゃんと五右ェ門さんまだやってるにゃ」

花陽 「よぶんにお弁当を持ってきてよかったです。凛ちゃんおにぎり」ハイ

銭形 「遠足気分か」

次元 「やれやれ」

にこ 「缶コーヒーでよかったらあげるわ」ツン

次元 「すまねえなお嬢ちゃん」

真姫 「ルパンvsコ×ンじゃないわよね」

にこ 「クスリでちいさくなったわけじゃないから!」

穂乃果 「本物の絵里ちゃん」

絵里A 「あたしが本物」

絵里B 「あたしが本物よ」

ことり 「どっちかな」

まだ悩む穂乃果たちそして戦う海未と五右ェ門であった。
それを見つめる理事長と不二子。

不二子 「ルパンの狙いはなんなのかしら」

No.28 16/10/27 19:42
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凛 「もうひとりにせの絵里ちゃんがいるにゃあ」

花陽 「やたら声が渋い絵里ちゃんです」

にこ 「誰でもわかるし」

真姫 「声が渋すぎ。ことりや穂乃果と真逆だし」

絵里C 「」ギクッ!

銭形 「次元だな」

次元 「やれやれ、変装は苦手なんだ。とっつあん捕まえないのか」

銭形は言う。

銭形 「目的はルパンだ。お前たちはいつでも捕まえられる」

次元 「捕まえても逃げられるしな」

むぅ、と唸る銭形だがさて残るはふたりの絵里である。海未と五右ェ門はまだ戦っていた。
なんでも斬れる斬鉄剣だが、海未の竹刀はまったく互角のようだ。

五右ェ門 「その竹刀はなんでござるか!」

海未 「そ、そうですよ!竹刀で斬鉄剣や五右ェ門さんとやり合えるなんて!」

穂乃果 「希ちゃん説明をお願いします」

希 「ふふふ、その竹刀は日本一いちばん品質がいい竹をウチが精神誠意スピリチュアルを込めて切っては磨いでさらにウチのパワーを込めて神通力で締めて注入したんや」

りんぱな 「スピリチュアル!?」

真姫 「科学万能な時代のなか希は」

にこ 「まさに巫女」

希 「バイトでやってるだけやし」

穂乃果 「というわけ」

ことり 「」オオッ

竹刀と斬鉄剣の斬撃はまるで本物の刀同士で稲光のように輝く。

五右ェ門 「こんにゃくより手こずるでござるか」

海未 「穂乃果と花陽にダイエットをさせるのを思い出しました!」

ほのぱな 「」ゲッ

花陽 「穂乃果ちゃ〜ん」

穂乃果 「失敗した」

忘れられていたふたりの絵里は叫ぶ。

絵里’s 「あたしを忘れないでよ穂乃果」

穂乃果 「」ハイ

穂乃果 「五右ェ門さん海未ちゃんを殺さないように!」ガンバッテ!

五右ェ門 「心得た!」

海未 「穂乃果っ〜!!」

No.27 16/10/27 16:14
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そこへもうふたり絢瀬絵里が屋上に現れる。

絵里C 「ごめん。待たせたわ。てあたしが三人いる!?」

絵里D 「いや四人でござる」

穂乃果 「ま、まさか……そんな」

海未 「さすがの穂乃果もショックを受けている」

にこ 「あたりまえでしょう。絵里が四人もいたら」

凛 「全員ぽんこつならぽんこつが四倍だにゃ」

絵里’s 「どういう意味(でござる)!!」

穂乃果 「え、絵里ちゃんが四つ子だったなんて!?」

七人 「」コケッ!!

花陽 「どう見てもあと三人は偽者ですよ。穂乃果ちゃん」

穂乃果 「わかってるよ」

真姫 「ほんとに」

ことり 「ひとりは確実に偽者なのわかるよね。物騒にも剣をもってるし」

絵里D 「」

銭形 「五右ェ門だな」

絵里D 「バレてたでござるか」ベリッ!

八人 「わかるし」

穂乃果はアハハ!と勝ち誇るように笑い一同はなにかあったのかと驚く。しかし海未の突っ込みが入る。

海未 「馬鹿笑いはしないでください」

穂乃果 「ふふふ、あたしたち u’s にも最初で最後の武道の達人がいるんだよ」

にこ 「あたし……」

穂乃果 「希ちゃんアレをお願い!」

希 「ほいな!」

希がカバンから出したのは竹刀。それが海未のもとに渡る。

海未 「あの穂乃果?」

穂乃果 「すべての道を極める男のなかの男、園田海未ちゃん。五右ェ門さんを倒すのだ!」

海未 「」コラ

穂乃果 「」キョトン

海未 「お・ん・な・で・す・!!おんな!!」

穂乃果 「そうだった。とにかく行くのだ海未ちゃん」

にこ 「竹刀よね。竹刀で斬鉄剣とかいうのと戦えるのかしら」

真姫 「海未だし」

海未 「いきます」

五右ェ門 「こい」

海未と五右ェ門の戦いが始まった!ぶつかり合う竹刀と斬鉄剣!

穂乃果 「あと三人」

ことり 「海未ちゃんは?」

穂乃果 「疲れたら終わるはずだよ」

海未 「」チョット!!💢

残るは三人。果たして穂乃果たちは本物の絵里がわかるのか。

No.26 16/10/27 12:47
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理事長 「不二子さん、あなたは娘たちをルパンから守れますか」

不二子 「もちろん。だけど私がルパンの敵であり時に味方なのにあなたもよく依頼したわね」

穂乃果たちがしゃべっている頃、理事長は実は不二子の正体を知りながら依頼をしていたのだ。
ふふふ、と理事長は見守るような微笑みをする。
再び穂乃果たちはというと----。

穂乃果 「つかれた」

にこ 「へとへとだわ」

凛 「お水がほしいにゃあ」

花陽 「はい凛ちゃん」

屋上でいつものように練習をしていて汗をかいていた。

希 「あれ?えりちは」

真姫 「おばあさまに電話をするて出ていったわ」

穂乃果 「」ホエ

海未 「ほえじゃありませんよ。私たちは自分の身は自分で守らないといけません」

ほのことまきりんぱなにこのぞ 「」グンタイカ!

海未 「」オロオロ!ダッテ!

穂乃果 「海未ちゃんくらいだよ。ルパンたちと互角に戦えるのは」

海未 「な、なにを言うんですか」

海未がうろたえている頃、絵里は国際電話をしていた。

絵里 「……もしもしおばあさまですか。日本にいる絵里です」

グランマ 「あら、絵里さんお元気?」

絵里 「ええ、実はルパン一味が私たちの前に現れました。私や友だちの家にも」

グランマ 「そう。現れたのね……」

絵里 「?」

電話を終えた絵里は屋上に戻ったが表情は浮かないままなことに希は気づいた。

希 「えりちおかえり。どうやった?」

絵里 「」ナンデモナイノヨ

穂乃果 「ことりちゃんがもうひとり?」

ことり 「ここにいるよ」

絵里 「なんでもないわ」

穂乃果 「絵里ちゃ〜ん!」ニパァ!!

絵里 「穂乃果」

穂乃果 「ん?」

そこへ現れるもうひとりの絢瀬絵里。

絵里 「待たせたわね。ってあなただれよ!」

絵里A 「私は絢瀬絵里よ!」

絵里B 「私が絢瀬絵里よB」

ほのことうみまきりんぱなにこのぞ 「絵里(ちゃん)がふたり!?」

銭形 「なんだと〜!!」

慌て駆けつける銭形は言う。

銭形 「どちらかがルパンだ!!」

ほのことうみまきりんぱなにこのぞ 「わかってるわよ」

No.25 16/10/26 07:07
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穂乃果 「もう!ルパンはなにが狙いなのよ」

希 「そやそや!ウチの下着を盗るなんて可憐な乙女やのに」

りんにこ 「(可憐な乙女はワシワシマックスしないはず(にゃ))」

希 「いまふたりともなんか思うた?」

りんにこ 「いえ!(なぜわかるの(にゃ))」

翌朝になってもいまだ謎は解けなかった。

ことり 「A-RISE も警察や警備員に守られながら過ごしてたみたいだね」

花陽 「VIPなみですね」

海未 「わたしたちはふつうに警察に守られていますが息苦しいさもあります」

穂乃果 「酸欠?炭酸を飲む?」

海未 「」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\)イタイ

真姫 「警察は何をやっているのかしら。捜査は進んでいるの?」

銭形 「あ〜、呼んだか」

銭形にみんな疑いの目を向けてしまう。なんの役にも立っていないし、と言いたいがみなガマンした。

銭形 「絢瀬さん」

絵里 「は、ハイ!」

希 「(ふたりともぽんこつ同士かしら?)」

にこ 「」プッ!

にこ 「(吹き出しそうになったじゃない)」

凛 「安心するにゃ。絵里ちゃんはぽんこつじゃないにゃ」

絵里 「凛!なにを言うのよ、刑事さんの前で」

凛 「にこちゃんにゃ」

わいわいがやがやし始めたことに銭形はあたまを抱えながら絵里に聞いた。

銭形 「おばあさまとは連絡が取れたかね」

絵里 「今日にでも電話しますから待っててください」

穂乃果 「ロシア。寒そうだね」

絵里 「あら、意外にそうでもないわよ」

ロシアをそれぞれイメージする u’s であった。

穂乃果 「ボルシチ」

ことり 「氷がいっぱい」

海未 「美人が多くいます。穂乃果やことりほどはいませんが」

絵里 「」エッ

凛 「鍋焼きうどんを食べたら美味しいにゃ」

花陽 「ロシア美人さん。でもごはん」

真姫 「いつでも行ける国ね」

にこ 「え!?(真姫ちゃんいつでも行ける!?)。ロシア……生まれ変わるならロシア人」

希 「えりちがいっぱいやな……」

絵里 「いないわよ。みんななに妄想してんの」

八人 「な、なにもしてないから」

No.24 16/10/26 04:11
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銭形 「待て!ルパン〜!」

追う銭形に逃げるルパン。これではいつもと同じである。

穂希果 「希ちゃんムネ大きい。どら焼きみたい」

希 「その喩えはあかん。ていうかみんなであたしの下着を見ないの」

絵里 「そ、それより峰子さん!あなたは誰なんですか!?ルパンが気をつけろて」

不二子はこれ以上揉め事が起きる前に眼鏡を外し変装を解いた。

不二子 「私は峰不二子。ルパンの敵であり時に味方。魔性の女。だけど理事長からあなたたちを守ってほしいという依頼は本当よ」

ことり 「ほんとう?」

凛 「あやしいにゃ」

真姫 「まああの理事長のことだから信じたいけど」

にこ 「(希に絵里に花陽、そして峰不二子。なんかくやしいんだけど)」

穂乃果は希の下着とムネを見ながら海未の肩を無言に手にした。ぽん、と。

海未 「なんですか。その言葉にしないのは」

穂乃果 「やってみたかっただけだよ。ね、にこちゃん」

にこ 「あたしに振るな!」

不二子 「ルパンと銭形。またおいかけっこね。では私は明日学校にいくから。その時にね」

不二子もまた正体を現して秋葉原の建物の間を縫うように消えていった。

絵里 「なんなのかしら。あの人たち」

にこ 「わけわかんないわ」

海未 「穂乃果!いつまでも肩を叩かないでくださいよ」

ことり 「さらっとした仕返しだよ」

凛 「そうだにゃ」

ルパンの狙いがわからないまま夜は更けていった。この日も秋葉原はルパン騒動でu’s、A-RISEファンはネットで騒いでいた。

No.23 16/10/25 21:32
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最後にやってきたのは東條家。住んでいるのは希ひとり。

希 「ちょっと待ってぇなあ」

希は玄関を開けるとひとりそそくさと中に向かった。あら?と絵里はふしぎに思う。

絵里 「いつも綺麗にしてるはずだけど」

希 「綺麗にはしてるんやけど今夜は帰るの遅くなったから」アタフタ アタフタ ヽ(´o`;

凛 「なんなんにゃ」

そこへ希の悲鳴がベランダからして全員は向かった。
いやあああ!?

銭形 「失礼する」

不二子 「」ルパン!?

穂乃果 「のぞみちゃあん!!」

絵里 「希っ!?」

ベランダに向かった全員が向かったのは希の干された下着を手にしたルパンの姿。調子いい声が響く。

ルパン 「あ〜ら見つかっちゃった♪」

希 「る、ルパン三世!?ウチの下着になにしとんねん!」

絵里 「そうよ!下着ドロボウ!」

銭形 「きさま、女子高生の下着にまで手を出したか!」

不二子 「(ああ……ここにもヘンタイが)」

だがルパンはすぐさま希の下着をパッと離して返す。

希 「返してくれるん?」

ルパン 「今夜は挨拶代わりさ。スピリチュアルな女子高生さんにロシアのお孫さん、そして穂むまん娘」

穂乃果 「ほのか!穂むまん娘じゃないよ!」

銭形 「ルパン覚悟!」

銃声が希の自宅に響く。が、ルパンは風のようにかわしてかかかと笑う。

ルパン 「とっつあんさすがだな。だけどオレの狙いがわかったかい」

むう、と唸る銭形。u’s のメンバーは一様に彼を睨む。
にこは叫ぶ。

にこ 「いけ!野生児りん!」

凛 「誰が野生児にゃ!」

花陽 「凛ちゃんはターザンでもないですよ!」

真姫 「素質はありそうだけど」

かかかとルパンの笑い声が伝わる。よほどおかしかったようだ。

ルパン 「u’s の皆さんそこにいるガードウーマンに気をつけるがいいさ」

えっ!?と不二子に全員が目をいくなか希は下着を丁寧に数えてあることに気づいた。

希 「一枚足らへんやん!」

希が見た先にルパンのポケットから彼女の下着が一枚風に舞っていた。

希 「スピリチュアルカードや!」

ルパン 「おっと。返してやるさ」

ひらひらと皆の前に落ちる。

No.22 16/10/25 18:33
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穂乃果 「ロシア料理」( ̄¬ ̄)

海未 「またダイエットをしたいのですか」ギロリ

穂乃果 「ほのかは食べたら太る前提みたい」

ことり 「まあまあ穂乃果ちゃんは可愛いよ♪」

希 「せやな。えりちみたいに認められないわとか真姫みたいにツンツンしてないしにこっちは以下同文やし」

にこ 「以下同文てなによ!」ガアア!

凛 「ストレスがすさまじいにゃ」

花陽 「おにぎりでも食べて機嫌を直して」🍙

にこ 「まあもらってあげるから」

銭形と不二子は偶然にも同じことを思う。発育がよくないからストレスあるのかもしくは逆かな、と。

にこ 「にこっ♪」

真姫 「おにぎりを食べているにこちゃん遠足でお弁当を忘れた生徒みたい」

穂乃果 「」ホェ

しかし捜査はなかなか進まなかった。絵里は近いうちにロシアにいるおばあさまに連絡して過去を聞いてみるという。

銭形 「お願いする」

そして最後は希の家に向かうのだが、ルパン一味にも動きがあった。

次元 「ルパンがいないぞ」

五右ェ門 「挨拶にいくと手紙を残していった」

ルパン三世

u’s ととっつあんに不二子に挨拶をしてくらあ。

次元 「あいつ」

五右ェ門 「待つでこざる」

次元 「わかってるよ」

ルパンの愛車の助手席でふてくされたハードボイルドを秋葉原の明かりが照らしていた。

No.21 16/10/25 16:21
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そこへキッチンから亜里沙の悲鳴が上がり一同は驚きながら走る。

亜里沙 「」キャーッ!!

絵里 「亜里沙!?」

銭形 「もしやルパンか!?」

亜里沙 「キャー!怖い顔のおじさん!?」

銭形 「どういう意味だ!!」

u’s 不二子 「(いやいやリアルに見たらこわいから)」

絵里 「このひとは昨夜見た刑事さんよ」

亜里沙 「」ホント

海未 「それより亜里沙なにかありましたか」

亜里沙が指を差した先を見るとそこには黒い虫がカサカサカサカサといました。

ことにこぱな 「」キャーッ

真姫 「まったくだらしないわね」

花陽 「じゃあ真姫ちゃんがやるのね」

真姫 「やらないわよ」ツン

にこ 「(ツンデレはこれだから)」

海未 「ここは私にまかせてください」ラブアローシュート!🎯ダン!

亜里沙 「うわ!海未さん凄い!」

絵里 「やれやれね」

ゴキブリを絵里はティッシュで包みながらゴミ箱に捨てて妹を撫でた。ちなみに手は洗ってから。

絵里 「あたり前でしょう」

銭形 「強いお嬢さん方だ」

絵里 「ちなみに矢を放った床の修理は海未お願いね」

海未 「え!?」

なにもしなくてよかった、と安堵する他七人であった。

亜里沙 「それより今日は u’s の皆さん以外に見慣れない方たちがいますね」ニコ

u’s 「(ここにも天使がいるわ)」

不二子 「(可愛い、ルパン好みの人形みたいな女の子。狙いはこの子かしら)」

亜里沙はキョトンとしている。するとキッチンから煙が出ているフライパン。

亜里沙 「忘れてた!今夜の料理が!?」

海未 「だいじょうぶですよ。少し水を入れれば」

亜里沙 「海未さん凄い!」キラキラ

希 「えりちの妹は海未ちゃんにぞっこんやな」

絵里 「そうね」テレテレ

こちらでも夕食タイムが行われるなか再びルパンの狙いはなにかを話し合っていた。

絵里 「おばあさまはそのむかしルパンに出会ったらしいけど」

銭形 「うむ。しかしそれだけでは決め手にかけるんだが」

不二子 「(そうよね)」

にこ 「ロシア料理」

真姫 「絵里がスタイルいいのが謎ね」

No.20 16/10/25 15:18
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こころ 「ではお姉さま方と u’s の皆様。刑事さんとガードのお姉さん夜道を気をつけてください」ニコ

u’s 「(天使がここにいる)」

銭形 「うむ、ありがとう」

虎太郎 「けいさつ〜」

ここあ 「こころお姉さんがいますしあたしもいるからだいじょうぶ」

こうして矢澤家をあとにしながら次に向かったのは絢瀬家。

穂乃果 「絵里ちゃんの家か」

希 「亜里沙ちゃんがおるで」

絵里 「希がいうとなんか妙な誤解を招くわね」

希 「どういう意味?深い付き合いやん」

海未 「破廉恥です」

銭形 「東條希、事情を聞かせてもらおうか」

希 「ふつうに親友やん!」イヤヤワ!

にこ 「ふつう?」

真姫 「どこが」

希 「」ワシワシマックス!

まきにこ 「」イヤー!!

銭形 「公然ワイセツ罪だぞ!!」👮

希 「女の子同士やから見逃して!」

なんやかんやしながら着いたのは絢瀬家。見た目は一見、ふつうだがどこが異国な雰囲気。

凛 「」クンカ クンカ

花陽 「どうかした凛ちゃん」

凛 「いい匂いがするにゃ!」

絵里 「夕食の用意かしらね。さあ皆さんあがって」

八人 「お邪魔します」

銭形 「うむ」

不二子 「(ルパンの狙いがわからないのがふしぎね)」

No.19 16/10/25 14:27
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にこの家が実はあんがい平凡な雰囲気なためにメンバーたちはほのぼのと眺める。

穂乃果 「なんかいいね」🍵

ことり 「家族の団欒だね」🍵

海未 「まあご両親は共働きですけど」

希 「えりちはえらいな。お姉はんうれしいで」

にこ 「誰がお姉さんよ」ムッ

真姫 「(にこちゃんといっしょになったらあの妹や弟たちもいっしょ)」

凛 「ふつうのお茶にゃね」

花陽 「失礼だよ凛ちゃん」イチャイチャ

絵里 「日本文化ね。あら刑事さんと峰子さんは?」

その頃、ふたりはたいして広くはない矢澤宅を捜査していた。行きつく先はにこの部屋である。

銭形 「失礼する」

不二子 「(あんなにちいさくみえるけど女子高生の部屋だから)」

銭形 「なんだこれは〜!?」

銭形の叫びが u’s メンバーとこころたち姉弟を震わせた。

にこ 「なにやってるのよ刑事さん」

銭形 「なんだこの部屋は!?」

驚く銭形にこころが胸を張って説明する。

こころ 「ここは宇宙No.1アイドルにこにーにこにーちゃんこと矢澤にこの生活の場なのです!」

穂乃果 「宇宙No.1」

ことり 「ちいさい」

海未 「アイドルですが」

にこ 「そこまでちいさくないわよ」

しかし銭形警部はカルチャーショックを受けて驚愕していた。

銭形 「な、なんてことだ……」フラフラ

にこ 「ふん」

凛 「へん」

花陽 「ほん」

凛 「」ガアア!

りんぱな 「」コワイデス!

しかし捜査を真剣にする銭形の目にアイドルグッズはたいして価値があるものではなかった。不二子も同様。

不二子 「のこりはふたり」

穂乃果 「希ちゃんと絵里ちゃんか」

No.18 16/10/25 09:31
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銭形 「立派な病院であるのはわかるが、医療機器あるいは患者のカルテなどをあのルパンが盗むとは思えんな」

真姫 「そうですね。もしかしたら看護師に手を出しているかも」

看護師 「お嬢様どうかしましたか」

真姫 「いいえ、なんでもないから」

ツンとしながらも真姫が西木野総合病院のお嬢様の気品があった。それを見ながらにこはプイとした。

真姫 「(にこちゃんに嫌われちゃう。だけどだいじょうぶ。身体検査のデータがあるから)」

不二子 「(何につかうのよ)」

続いて訪れたのは西木野家。

真姫母 「あらあら理事長さんから聞きましたよ真姫さん」

真姫 「ママ!」

八人 「ママ!?」

銭形 「ICPOの銭形です。娘さんたちの警護を任されている」👮

不二子 「(ルパン捜索はいいのかしら)」

花陽 「お久しぶりです。真姫ちゃんのお母さん」

真姫母 「あらあら、小泉さん」

真姫母に招かれるまま九人と銭形、不二子はお茶にした。
しかしいくら推理してもルパンの狙いがなにかわからないままだった。

にこ 「次はあたしの家ね」

絵里 「お外がまっくら」

希 「都会のど真ん中で怖がらない」

海未 「う〜ん、わかりませんね」

銭形 「それを推理しとるんだ。奥さん、この家になにか貴重なものはありますか」

真姫母 「ええ」

どうやらルパンの狙いはこの家にはなさそうな雰囲気でお茶をごちそうになり礼をいいあとにした。

真姫母 「みなさんまた来てください」

真姫 「お母さん戸締まりはしっかりしてね」

母の返事をあとにしてやって来たの矢澤家のマンション。

こころ 「お姉さまお帰りなさいませ」

八人 「(相変わらず礼儀がいいわ!)」

虎太郎 「アイドル〜」

八人 「(相変わらず鼻水が垂れている!)」

ここあ 「お帰りお姉さん」

八人 「(いちばんふつうかも)」

にこ 「(さっきから心の声でハモらない!)」

八人 「」ハーイ

にこは三人のために夕食を調理して用意した。学校にいる時はわがままな彼女だが、家ではふつうのお姉さんである。

No.17 16/10/25 07:31
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健康診断もあらかた終わると、真姫をことりと海未が呼んでいた。

ことり 「真姫ちゃん真姫ちゃん」

海未 「真姫」

振り返るとふたりは同じ頼みごとを彼女にした。

ことうみ 「穂乃果(ちゃん)の健康診断の結果をいただけますか?」

真姫 「え、ええ……いいけど何につかうつもり?」

ことり 「穂乃果ちゃんに甘いお菓子やマカロンをつくる時の参考に♪」

海未 「穂乃果に適した今後のダイエットのためにです」

ン?と三人の会話に気づいた穂乃果は意見する。

穂乃果 「ことりちゃんはともかく」

ことり 「」テヘ♪

穂乃果 「なんで海未ちゃんが穂乃果の今後のダイエットに口を出すの!」

海未 「あなたのためです!そして u’s のため!(穂乃果のためが本心ですが)」

むぅ、としかめっ面した穂乃果は声を上げて言う。

穂乃果 「穂乃果の人生は穂乃果のだよ!」

オオッ!?と他のメンバーや銭形、不二子、そして遠くから見ていたルパンも驚いた。

ルパン 「アイツ言うじゃねえか」

次元 「アイツ?あのちんくりんがか」

ニヤニヤするだけでルパンはなにも言わないのが次元の癪に触るがなにも言うまいと意地を張った。ハードボイルドは大変なのだ。
五右ェ門はまた姿を消していた。

五右ェ門 「ここがミナリンスキーがいたメイドカフェ。まだまだ甘いでござる……」

メイドカフェの店先にいて可愛いメイドさんたちに囲まれていた。
再び u’s はというと。

凛 「これからは凛はラーメンを食べ続けるにゃあ」

花陽 「ごはんを愛し続けます!」

場が一瞬、静まり返り海未が一言厳しく伝える。

海未 「次のダイエットは穂乃果、凛、花陽ですね」

ほのりんぱな 「」エエーッ

真姫 「病院ではお静かに」

ほのりんぱな 「」ハーイ……

No.16 16/10/25 05:07
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花陽 「ではこれからご飯ですので」

真姫 「あたしたちがカットされるから少しにしなさいよ」ムッ

花陽はご飯と味噌汁、おかずを少々(?)にしながら凛とご飯した。

にこ 「ぬわんで凛が一緒なのよ!!」

凛 「かよちんとは家族ぐるみにゃ」

穂乃果 「お腹すいたよ」

銭形 「うむ、ならこれをやろう」

穂乃果 「あんパンだ!ありがとう」

それを見ていたルパンたちもまたお腹を鳴らしていた。

ルパン 「おいおい、まだわからないのかよ」

次元 「わからないのはお前の狙いだ」

五右ェ門 「うむ、穂むらの他の和菓子も美味なり」

ルパン次元 「またかよ」トホホ

りんぱな 「ごちそうさまでした」

海未 「次のダイエットの標的に凛も加えましょうか」

絵里 「ああ、こうしてみんなダイエットの道にいくのね。ハラショー」(;¬_¬)

希 「ウチはこれが標準スタイルや」

凛 「ぷにぷに」

花陽 「」イヤン!

真姫 「次はあたしね!」

真姫の家は西木野総合病院を経営し家はやや離れたところにあった。

真姫 「刑事さんどちらが先ですか」

銭形 「うむ、病院が先だな」

真姫 「ついでに u’s メンバーの健康診断もしとくわ」

八人 「」エエーッ!

不二子 「(健康マニア?)」

銭形 「俺も頼もうかな」

ルパン 「なにやっとんのとっつぁんたち」

No.15 16/10/24 20:19
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穂乃果 「ぱなよちゃんの家!」

花陽 「はなよです!」

凛と花陽の家は幼馴染みなためか互いに歩いてすぐ近くにあった。

銭形 「うむ、これまたふつうだな」

凛 「あまいにゃね。かよちんの家にゃよ?」

花陽 「ふ、フツウですよ」

穂乃果 「見た目はふつうだけど凛ちゃんは麺類がたくさんあったし」

海未 「凛はそれこそオリンピックに出てもふしぎではない運動能力の持ち主」

ことり 「にこちゃんをアルパカに激突させる運」

にこ 「あれは凛がしつこく追いかけたからでしょう!」

花陽 「まあまあみなさん、なにもないですが入ってください」

八人 「お邪魔します!」

銭形 「うむ」

不二子 「なにかしら?この匂い」

不二子の嗅覚はキッチンからの美味しそうな匂いに鼻を動かした。

凛 「」ヨイショ!カヨチン

花陽 「」テレテレ

鼻を動かしたのであって花陽ちゃんではない。

りんぱな 「」シマッタ!?

不二子が見つけたのは炊飯器だった。タイマーがかけられていた。

穂乃果 「まさか!?ルパンが仕掛けた爆弾」

海未 「ラブアロー……!」

花陽 「あ、これは今朝しかけたご飯ですね」

八人 「」コケッ!

そこへ炊飯器がご飯ができたと知らせる発信音が鳴った。ピーピー!

穂乃果 「ことりちゃん?」

ことり 「ことりはご飯じゃないよ」ピィッ!

真姫 「ちょっと失礼。花陽、炊飯器いっぱいにご飯を炊いてるじゃない」

炊飯器を開けると中にあたたかい白米が湯気のなか雪のように現れた。

花陽 「あ、あたしだけじゃなくてお父さんたちの分ですよ!」アセアセ

真姫 「まあいいわ」

花陽 「」ホッ

海未はダイエットの標的を穂乃果と花陽にひそかに決めました。

ほのぱな 「急に海から寒気が……」

海未 「ん?」

ことり 「なんでもないと思うよ」

No.14 16/10/24 18:33
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凛はカップ麺をひとつひとつ手に取り説明した。

ことり 「」チュン?

手に取りだよ。

凛 「これはルパン三世が愛食してる日スンカップヌードル醤油味にゃ」

真姫 「日スンなのね?」

凛 「うん。これが次元大介愛食のコーヒーヌードル。ほぼマニア好みにゃ。次元以外はゴ○ゴ13や両津勘吉といった変人しか食べてないけど売れてるにゃ」

両津 「」ドウイウイミダ!

凛 「葛飾区からなんか聞こえたような?」

花陽 「気のせいだよ」

凛 「これが石川五右ェ門のそばやうどんにゃ。五右ェ門さんは通好みだから味がわかるひとにゃね 」

銭形 「うむ。俺も知っているがこんなにゃあにゃあいう娘さえ知っておるとは」

銭形の感心な声を聞いた凛はさらに棚からふたつカップ麺を出した。すると銭形と不二子は驚いた。

凛 「銭形警部、このカップ麺に見覚えはないかにゃ」

なんだと!?と銭形はやかましい声を張り上げ驚いた。見覚えがあったからだ。

銭形 「こ、これは!?俺がいつも食べてるカップ麺じゃないか」

凛 「そう。これは銭形警部がまだ若い制服警官だった頃に浅間サン山荘事件で警官さんたちが食べてたカップ麺にゃ」

銭形 「思い出すぜ。まだ制服を着たばかりで機動隊や本庁の警察共に寒いなか耐えた頃を……」

凛 「そうにゃね。あの事件がなかったら日本に世界にカップ麺は広がらなかった」

花陽 「そして凛ちゃんはラーメン好きにならなかった」

まきにこ 「」

不二子 「」

凛 「そしてこれは峰不二子が金欠な時にしか手を出さないヤマダ食品のヘルシーラーメン、愛の麺士キューティーラーメンにゃ!」

不二子 「なんで知ってるのよ!?」

u’s 「」ビクッ!?

希 「峰子さんやなくて不二子さんのことやで?」

不二子 「そ、そうだったわね」アセアセ

穂乃果 「お野菜が多いね」

ことり 「麺が少ない」

絵里 「あら?健康によさそう」

凛のラーメン談義を終えて次に向かったのは花陽宅。

No.13 16/10/24 15:34
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花陽 「」ハッ!ワカリマシタ!

凛 「どうしたにゃライス刑事」

銭形 「勝手に刑事を名乗るな!」

花陽 「ことりちゃんの部屋をよく見てください。あちこちに穂乃果ちゃん人形やマスコットなど手作りで置いてあります!!」

凛 「ほ、ほんとだにゃあ!!」

ことり 「ご、ごめんなさい」ドゲザ!ペコリ!

真姫 「まあはじめから気づくわね。ことりが穂乃果大好きなのは」

ことり 「穂乃果ちゃん」ハノケチェン

穂乃果 「ううん、ことりちゃんを嫌いにならないよ」

海未 「なんですこの新喜劇は(またことりが穂乃果を甘やかしますね!)」キビシクシマス!

海未はことりのたくらみを知りながらもふたりを愛しながら厳しくしようと誓った。

絵里 「穂乃果がみんな好きなのね」

にこ 「ことりと海未ぐらいよ」アトハ ホノカファン

希 「ウチのスピリチュアルでもこの三角関係はわからへんな」ピッ!👼👿

なんの手掛かりも得られないまま次は凛の家。

銭形 「これまたふつうだな」

凛 「ふつうにゃ」

真姫 「その家の娘がやたらネコ語を使う以外はね」

凛 「ふつうにゃよ」

花陽 「ふつうの凛ちゃんですよ」

とりあえず星空家も銭形と警察、不二子、そして u’s の手によって調べられた。
出てきたのは生麺やカップ麺、袋麺などばかりだった。

穂乃果 「ラーメンばかり……」

にこ 「うどんやそばもあるけど少ないし」

絵里 「日本人は麺類が好きなのは知ってたけどここまでとは……」

凛 「照れるにゃ」

絵里 「」

希 「ハラショーないんかい」(゜o゜)\(-_-)

絵里 「」(/≧◇≦\)ナイワヨ!

花陽 「でも凛ちゃんは日本全国のラーメンマニアやファンに愛されていますよ!」

花陽の説明によると、凛はそれこそ日本や世界各地のカップ麺までほぼすべてをコレクターしてるという。

凛 「ちなみにルパン三世たちが仮押すトロ公国で」
真姫 「カリオストロ公国ね。トロが仮に押された寿司じゃないから」

凛 「カリオストロ公国で食べてたカップ麺はこの三種類にゃ」

並べられたカップ麺に一同は驚愕の声を上げ星空家は揺れた🏠。

No.12 16/10/24 13:27
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穂乃果 「ことりちゃんの家!ことりハウス!」

次に来たのは南ことりの家。穂乃果や海未の家に比べたら平均的な家ではあるがさすが理事長の家でもある。さりげなく平均より上をいく。

真姫 「ふつうね」

にこ 「特にコメントしづらいような」

銭形 「さて南ことりくん、キミの家に何か貴重なモノはあるかね」

ことり 「ないと思うけど」

花陽 「ミナリンスキーのメイド服やカチューシャです!」

凛 「皆凛が好き?」

八人 「好きだけどそうじゃないよ」

銭形は飾られてあるメイド服やカチューシャをまじまじ見つめた。
これが秋葉原のメイドか、とおじさん心に感心した。
不二子はちいさくヘンタイ、とつぶやく。銭形には聞こえなかったようだが彼はあるモノを見つけた。

銭形 「ん?これはなんだね」

見つけたのはちいさな金庫。しかもかなり大事にされているらしく装飾が美しい小箱。

ことり 「ナンデモナイノヨ」

銭形 「なんなんだ」

ことり 「コトリ?チガイマース、ソレデハミナサンゴキゲンヨウ〜♪」

希 「ことりちゃんのおウチや。どこに帰るんや」

凛 「そうだにゃ」

銭形 「これはなんなんだ!ことり!」

なぜか彼女を呼び捨てにする銭形警部にことりは泣く泣く告白する。

ことり 「叔父さん!勘弁してよ!これは大事なモノなの!」

八人 「叔父さん!?」

不二子 「(私が調べたところ南家は銭形とは遠い親戚だったけどほんとうだったとは……)」

そう、ことりと銭形は親戚だった。つまりことりは将来、歳を取れば銭形警部のように……。

ことり 「」ナラナイヨ!

穂乃果 「誰に言ってるの?」

ことり 「」//////

海未 「それよりこの金庫の中身はなんですか」

穏やかに聞いているうちがましなことに判断した。にこみたいにおいかけっこするのはめんどうだし。

ことり 「もう、見せればいいんでしょう!」

鍵を開けたことりの金庫から出てきたのは出会ったばかりの幼い穂乃果からいまの穂乃果の生写真やスマホ、パソコンのデータばかり。

絵里 「ハラハラハラショー!?」

希 「えりちがこわれた」

にこ 「ネジが取れたわね」

No.11 16/10/24 13:00
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次にやって来たのは園田家。いかにもむかしながらの日本のお屋敷であり道場が広くあり賞状や家訓などがある。

絵里 「ハラショー!穂乃果の家も日本的だけど海未の家はもっとニホン!」

希 「えりち、ほめかたが変や」

銭形 「うむ、いかにもルパンが狙いそうな雰囲気だ」

海未 「縁起でもないこと言わないでください」

不二子 「だけど五右ェ門の斬鉄剣みたいな由緒ある武具や武器はないかしら」

真姫 「いい木をつくってる家や道場だしね。いい仕事してるわ」

凛 「なんでも鑑定団みたいにゃ」

花陽 「この家でごはんを食べたから海未ちゃんはすくすくまっすぐに育ったのわかります」

にこ 「どんな基準よ」

海未は道場や倉庫から家族や弟子たちの協力を得ていろいろ引っ張り出しました。それも道場に広がるくらいに。

絵里 「ハラショー!?どんなにあるの」

希 「多すぎ!」

にこ 「なんかすごいくやしい!」

銭形と不二子は協力してルパンが狙いそうなものを鑑定したが、いまいち決め手にかかるモノばかりだった。たしかに値打ちはあるモノは多くある。

にこ 「」ニヤリ ホシイ!

真姫 「にこちゃん悪い顔になってるわ」

にこ 「にこにこに〜♪にこにこに〜♪」

不二子 「この子は病気なのかしら」

にこ 「」ムッ!ダレガヨ

真姫 「あとでウチの病院で診る予定だから」

にこ 「どういう流れ」

流れがよくわからないまま海未は肩を落としました。

海未 「ルパンに狙われているのは私の家ではない」ズーン

ことり 「よしよし」

海未 「おのれ!ルパン」

その様子をルパンたち離れたところから眺めていました。

ルパン 「おいおい、しっかりしてくれよ。お嬢さん方」

次元 「お前、何が狙いだ」

五右ェ門 「そうでござる。目的もないまま動くのは貴様らしからぬ。穂むまんは美味であるが」

ルパン次元 「また買いにいったの?」

五右ェ門 「うむ」

次元 「目的はなんなんだ」

ルパン 「いずれわかるさ」

煙草を吹かしながらルパンは子どものように瞳が輝いてるように見えた。

No.10 16/10/24 09:46
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不二子 「となると怪しいのは銭形警部ね。カリオストロ公国でも化けられたし」

にこ 「なるほど」ナンデ シッテルノ?コノヒト

不二子 「かかれ〜!」

u’s の九人に襲いかかられる銭形警部!はたして本物か偽物か!?
穂乃果の部屋で大乱闘!銭形警部の声が響く。納谷悟朗か山寺宏一か好きな声優で脳内再生してください▶。

銭形 「こら〜、なにをするか!俺はほんものだ〜!!」

不二子 「どうやらほんもののようね」

真姫 「だいたい昨日の今日で本物がそんなに現れるの?」

穂乃果 「さあ」

銭形 「いたいわ」

凛 「皮膚だにゃ」

花陽 「ほんものみたいです」

銭形は不二子に覚えていろ、と憎々しげに呟き睨む。が、がまんした。不二子や他の者たちは捕まえられるがルパンだけは捕まえても逃げられるからだ。

穂乃果 「う〜ん、ウチは和菓子屋だから先祖伝来の味つけとかタレとかあるけど」

絵里 「日本文化ね」

凛 「タレ」( ̄¬ ̄)

花陽 「よだれだよ凛ちゃん」

銭形 「ふむ、その可能性はあるが。まあいちおう見てみよう。見せてもらえるかな」

穂乃果 「うん。ついでに雪穂の身体測定票用紙も」

どどど!と再び隣から雪穂が現れてはどつく。

雪穂 「一枚しかないのにいつコピーした!」

穂乃果 「き、昨日だよ!!」

海未 「自分のスタイルを気にしてくださいよ」

穂乃果に連れられ穂むらの奥にある穂乃果父の和菓子工房。
古きよき木や菓子の香りが漂う職人の雰囲気。

穂乃果父 「」イッパイイルナ

穂乃果 「ごめんねお父さん」

銭形 「たしかに立派でありますが、ルパンが狙うものとはいまいち」

そうよね、と内心納得してしまう不二子。
凛はよだれを垂らしていた。

凛 「いい匂いにゃ」

穂乃果父 「」シショク

凛 「いただくにゃ」

花陽 「凛ちゃんが食べ物に釣られないか心配」

No.9 16/10/24 07:15
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銭形 「ルパンが狙うu’sのお宝とはなんだ」

にこ 「」ムックリ!

にこ 「もしかしたら伝説のアイドルDVD『デンデンデン』かも!』

八人 「」ナルホド!

銭形 「だけどそんなものは日本にいくらでもあるだろう。限定版を持つファンやマニアはいくらでもいる」

不二子 「(そうよね)」

にこ 「で、でも貴重だし花陽ならわかるわよね!」

花陽 「わかります!」

凛 「ごはん好きなかよちんも好きだけどアイドル好きかよちんも好き!」

絵里 「ここはひとりずつ自分たちの家に貴重なお宝が眠ってるかたしかめる必要がありそうね」キラーン!

希 「えりちが妙にかしこい。インフルエンザ?」

絵里 「なんでそうなるのよ!」

にこ 「便秘ならトイレに」

絵里 「」(゜o゜)\(-_-)

にこ 「」(/≧◇≦\)

そんなこんなでまずは予告状が届いた和菓子屋穂むらこと高坂家に九人と銭形、不二子は訪れた。

穂乃果 「まあまあ上がって」

海未 「せまいですね」

ことり 「しかたないよ」

にこ 「であんたん家のお宝はなんなの」

穂乃果 「雪穂のスリーサイズを記載した身体測定票用紙?」

隣からどどど!と足音が走ってきました。

雪穂 「ばか姉貴!なんで持ってんのよ」ドツク!

穂乃果 「つい」(><)

雪穂 「ていうかu’sのみなさんと昨日の刑事さんと誰?」

不二子 「峰……、不二峰子よ」

はあ、と相変わらず姉のまわりには変な人たちがいるものと感心しながら雪穂は部屋に戻った。
そこへ銭形はつぶやく。

銭形 「すでにルパンはこのなかにいるかもしれん!」

u’s 「」エエー!?

いくらルパンの狙いがわからないにしてもとんでもないことを言う刑事さんと誰もが思った。

希 「スピリチュアルやな」

No.8 16/10/24 05:06
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銭形 「あ〜、よろしいですかな」

ノックをして入る銭形に不二子は気づく。銭形、と----。しかし、穂乃果は、

穂乃果 「昨日のこわい刑事さん!」

海未 「穂乃果」メッ

穂乃果 「だって」

相手が警察でも顔がこわいのは苦手のようだった。ましてや昨日の今日である。
銭形は咳払いをして言う。

銭形 「おやどり理事長、話は聞きました。み……不二峰子くんは頼りになるガードウーマンですが、我々ICPOや警察もミ…u’sおよびA-RISEをお守りいたします」

おやどり 「わかりました。この子達を頼みます」

不二子 「(銭形……)」
抜け目ない銭形に不二子は変装用の眼鏡からうかがうように見つめた。

凛 「?」ナンナニャ?

再び放課後、部室に集まる u’s だったがみんな不二子はともかく警察の面々に疲れていた。

u’s 「」グッタリ

海未 「しゃきっとしてください」

花陽 「だって警察のひとたちが一日中いるんだし」トビラノムコウ!

真姫 「神経つかうわ」

絵里 「う〜ん」

にこ 「絵里は朝から唸ってばかりだし」

真姫 「にこちゃん便秘ならうちの病院で診てあげるから」

にこ 「だからちがうし」

悩んでいた絵里は口を開く。

絵里 「u’s のお宝はなにかしら。A-RISEにもルパンから予告状は届いたんでしょ」

希 「スピリチュアルでも正体不明やし」

にこ 「役に立たないわね」

希 「」ワシワシマックス! ワシワシ ワシワシ!

にこ 「」キャー

銭形 「なにごとだ!」

八人 「」キャー エイエイ! ナゲチャエ!

銭形 「わたしだ!わたし!」グハッ!

ことり 「銭形さん」

銭形 「はじめに気づけ!」

八人 「」ハイ

不二子 「(女子校だから男性に免疫ないのね」ハア

にこ 「」ピクピク ピクピク

不二子 「(この子もコ×ンもとい工藤新一のようにクスリを飲んでちいさいのかしら)」

にこ 「」チガウワヨ

No.7 16/10/23 17:34
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穂乃果 「いや〜、今日もパンが……うまくない!!」ゴゴゴ

翌日、穂乃果はパンをひとつも手にしないまま学校で怒りのオーラに満ちていた。

ことり 「めずらしくこわい!」ハノケチェン!

穂乃果 「聞いてよ!家から学校までの間のコンビニも学校の購買もみんなあたしの嫌いなピーマン食品だったんだよ」

海未 「ルパンのしわざでしょう」

穂乃果たちは昨日は宿題を終えてから銭形警部たち警察に事情を聞かれて疲れてたのに朝になるとこのような有り様だった。

穂乃果 「ほのか悪いことしてないのに」プンプン!

海未 「それにしても u’s のお宝とはなんでしょう」

にこ 「あたしかも!」

希 「にこっちのたわごとはおいといて」(/^^)/

にこ 「」ナンデヨ

凛 「u’s のお宝はなにかにゃ」

花陽 「あたしたちの結束の力とか」ドキドキ

真姫 「ま、まあありえなくはないわね」

絵里 「」ウーン

穂乃果 「絵里ちゃん?」

絵里 「ちょっと考えごとをしてたの」

にこ 「」ウーン

真姫 「にこちゃんトイレは屋上を下って右よ。便秘?」

にこ 「ちがうわよ」

そこへ理事長から放送のアナウンスが屋上に届く。

理事長 『u’s の皆さん。至急理事長室に来てください。繰り返しお伝えします……』

理事長室に呼ばれた u’s の前には理事長ともうひとり女性がいた。潜入した峰不二子であるが名前を変えていた。

おやどり 「u’s の皆さんに今日からしばらくマネージャー兼ガードをしてくれる、不二峰子さんよ」

銭形 「」ムッ

銭形は理事長をたずねようとしたところ扉の外から不二子の存在を感じ気配を消していた。
彼は u’s の警護をする役目を任されていた。

銭形 「(不二峰子→峰不二子……)」

ところが穂乃果はというと、

穂乃果 「藤山寛美?」

不二子 「峰、じゃなくて不二峰子!」

さっそく叱られた穂乃果だった。

No.6 16/10/23 14:49
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希 「ルパン三世や!」

ルパン 「なんなんだよ!」

希:ルパンが真姫ちゃんの家の近く通るで!

真姫 「ヴェェ!な、別にき、興味ないんだから」ツン!

真姫 「」(( ̄_|

ルパン 「見るなら堂々とみやがれ!」

銭形 「待て待て!」

真姫 「」ン?アッチニイルノハ

真姫:凛と花陽、ルパン三世よ!あなたたちの近くを通るわ!

りんぱな 「にゃんと!」ヒェェ!?

ルパン 「お先!」

凛 「待つにゃ!」マテ!

花陽 「コンビニにいくはずがおいかけっこです」ダレカ タスケテ!

凛:ルパン三世追跡中にゃ!かよちんもいっしょ!

ルパンを追いかけ回す凛と花陽、銭形たちをよそに屋台で一杯やってる次元。ふしぎと気づかれない。

次元 「」キヅケヨ!

凛 「待つにゃ!」

ルパン 「待てと言われて待つヤツはいねえ!」

lineを開いたのは絵里、そして見つめる亜里沙。

絵里 「あれがルパン三世、……凛がなんで追いかけてるのよ!?」

亜里沙 「海未さんは」

絵里:海未たちなにしてるの?

海未:宿題です!さきほどまでルパン三世が穂むらにいました。

りんぱなまきにこのぞえり 「」エエー!?

穂むらの屋根の上でたたずむ十五代目石川五右ェ門。手には穂むまんで一言。

五右ェ門 「美味であった」

それを見つめる台詞のない穂乃果父。

穂乃果父 「」

それらの光景はUTX学園の屋上でステージをしていたA-RISEやファンにも目撃された。

ツバサ 「あ、あれは」

英玲奈 「うわさの怪盗の」

あんじゅ 「る、ルパン三世!!」

A-RISEファン 「」エエッ!!

そして音乃木坂学院に変装して潜入するルパン三世側ヒロイン峰不二子。

不二子 「」ウフ❤

そしてまだ宿題が終わらない穂乃果。

海未 「いつまで駄々をこねてるんですか」

ことり 「まあまあ」

穂乃果 「おのれルパン!」

ルパン 「俺は関係ねえだろう!」

No.5 16/10/23 14:16
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穂乃果たちがあたふたしている頃、老客は町をぶらりぶらりと歩いて公園を歩いていると目の前には帽子とコートに身を包んだ男は彼に声をかけた。

? 「もしそこの老人」

老客 「なにかな」

銭形 「いやルパン、ひさしぶりだな」

老客 「はて?なんのことかな〜、というのはさておきなんでとっつあんわかったの!?」

銭形 「いまお前を捕まえるのはかんたんだが、まあ座れ」

老客は変装した風体をあっさり翻しルパンの顔がばあと現れた。公園のベンチに招かれるままルパンは座った。いつもの銭形なら逮捕だ!と叫ぶのにルパンはおとなしく座った。

ルパン 「なんなんだよ、とっつあん」

銭形 「それはこっちの台詞だ!和菓子屋なんぞお前がくるところじゃねえぞ」

ルパン 「おれだって日本人なんだよ。たまには和菓子が恋しくならあ。ほら」

銭形は穂むまんと詰め合わせを受け取り目を丸くしたままジトッと見つめた。

銭形 「盗人からもらうのは癪だが受け取ってやる」

ルパン 「お堅いね」

煙草を吹かすルパンにしてはらしくないようだった。捕まえられるもんなら捕まえてごらんよ、ともいってるよう。

銭形 「ふむ、これが穂むらの穂むまんか。うまい」

ルパン 「そら、よござんした」ニヤ

ニヤとルパンが悪戯な笑みした途端に詰め合わせお菓子が爆発した。あわてルパンは逃げ出した。

銭形 「ルパン!やはりお前は逮捕だ〜!警官隊!」

ルパン 「やっぱいるじゃん」

銭形 「逮捕だ!タイホタイホ!」

結局はいつものおいかけっこになるのだが、これを u’s や A-RISE そして互いの学園の生徒や理事長たちは見ることになった。
はじめはにこ。

にこ 「うっさいわね」

こころ 「お姉さま!あれはルパンです!」

にこ 「」ナニ!アレハ ゼニガタ!

虎太郎 「どろぼう〜」

ルパン 「うっせい!」

ここあ 「つかまえたい!」

こころ 「lineでみんなに知らせないと!」

にこ:ルパンが現れた!

ここでルパン三世 vs ラブライブ! のオープニングがアニメなら入るところ!

希 「なんやて!?」スピリチュアル!

No.4 16/10/23 11:42
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老客 「」ハノケチェン!

穂乃果 「ん?ことりちゃんいないし」キョロキョロ

老客 「(間違えちまった)」

穂乃果 「お客さまなにかおさがしでしょうか」ニコ ニコチャンジャナイヨ

老客 「ああ、初めてこちらのお店に来たものでね。なにかおすすめはあるかの」

穂乃果 「ん〜と、せんべいや団子などいろいろあるよ。なかでもおすすめは穂むらの穂むまん!お茶に合うよ」

老客 「(これが穂むらの穂むまんか)」

老客は眉毛で隠れた瞳でじっと見つめながらひとつふたつ、と合わせて五つ手にして他にも詰め合わせのお菓子を手にした。

老客 「ならこれをもらおうかの」

穂乃果 「ありがとうございます!合わせて2525円です(税込)」ニコ!

老客 「(ちと高いよ!なんだその値段!)はい、これで」

穂乃果 「包むので少々、お待ちください」

そこへやって来たのはことりと海未。ふたりは宿題をしに穂むらにやってきた。

海未 「穂乃果、宿題をしに来ました」

ことり 「お店の手伝い?」

穂乃果 「うん。それよりことりちゃんさっきここに来なかった?」

ことり 「来てないよ」キョトン

そう、とふたりを先に部屋に上がらせたまま穂乃果は精算を済ませて包んだお菓子を渡した。

穂乃果 「お待たせしました」

老客 「いやいやいいお菓子が手に入ったものじゃ。じゃあなお嬢ちゃんばいなら」

穂乃果 「ばいなら?」

穂乃果は老客から手にしたお札や小銭を見ると途端に声をあげた。

穂乃果 「きゃあああ!!」

ことうみゆき 「!!!」

海未 「どうしました!」

ことり 「」ハノケチェン!

雪穂 「なになに」

穂乃果が手にしたお札の中からルパン三世の予告状がまぎれていました。
予告状には達筆な字でこう書かれていた。

u’s のお宝をいただきます

ルパン三世

海未 「ということはさっきのあの老人が」

ほのこと 「ルパン三世!?」

雪穂 「ええ!?」

穂乃果たちは慌て店の外に出てあたりを見回したが姿はすでになかった。

穂乃果 「宿題どころじゃないよ」

海未 「宿題はしましょうね」ニコ!

ことり 「」シッパイ!

No.3 16/10/23 10:22
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その日の練習のこと、なぜか絵里は元気がないように見られた。
海未は声をかけた。

海未 「どうしました?絵里」

絵里 「海未」

七人 「」ジー

うみえり 「いっせいに見ないでください!」

穂乃果 「」コワイヨ〜!

ことり 「」ヨシヨシ

希 「そやでえりち。今朝からなんかおかしかったで」

凛 「お菓子ならここにあるにゃ」

花陽 「お米味のせんべい!」🍘

にこ 「なにしてんのよ」

真姫 「まあまあ」

絵里 「ハア」

絵里のため息はかつて学校を廃校から救う吐息より重い雰囲気がした。

海未 「なにがありました。もしかして今朝のルパンの報道とか」

絵里 「」ドキッ!

穂乃果 「心拍数が上がったよ!」

真姫 「ほんと」イシャジャナイデショ!

穂乃果 「」//////

絵里は事情を説明した。それは彼女の祖母についてのことだった。

絵里 「実は今朝のルパン報道なんだけど、おばあさまもかつてルパン三世と関係あったらしいの」

七人 「」エエー!?

希 「そういやえりちはロシアから来たんやし」

真姫 「ロシアはルパン一味がたびたび来たとかあったわね」

にこ 「なんかくやしいかも」

絵里 「何を狙ってるか知らないけど心配なの」

七人 「なるほど」

穂乃果 「穂むらのお菓子かな」

ことり 「ことりのマカロンかな」

海未 「そんなのは狙われませんよ」メッ

ほのこと 「」ダヨネ

練習はまもなくして終わりそれぞれ帰路について穂乃果も家に帰った。

穂乃果母 「お帰り穂乃果。悪いけど店番してくれる?」

穂乃果 「ええ?いいよ」

穂乃果母 「さっきの拒否はなに?とにかく少しだけだから」

穂乃果 「雪穂は」

穂乃果母 「スタイルを気にしてるから」

穂乃果 「やれやれ」

制服のまま三角巾と割烹着を着けた穂乃果の前に謎の老客があらわれる。見慣れないお客さんにキョトンな穂乃果。

穂乃果 「いらっしゃいませ」

老客 「」

No.2 16/10/23 06:10
小説大好き 

穂乃果 「いや〜!今日もパンがうまい!」

海未 「能天気ですね」

穂乃果 「そんなにほめなくても」

海未 「ほめてません。今朝の新聞や報道を見てないのですか」

ほのこと 「」ナンカアッタ?

ここで回想が入り今朝の報道や新聞の見出しが入り熱心に見つめる海未ちゃん。

テレビ 『なんと警視庁から重大な発表があるようです。ICPOの銭形警部、どうぞ』

銭形 『私が銭形である!』

海未 「(こわい顔ですね)お茶が美味しいのに」

銭形 「誰がこわいんだ!?」

海未 「」ビクッ!

銭形 「日本国民にお伝えします!あのルパンが、ルパン三世が日本に帰ってきております!皆さん戸締まりはもちろんですが、お宝がある資産家や会社会長社長坊っちゃんなどは気をつけるように!」

海未 「(お嬢様はないのですか?)」

銭形 『そこの堅物のお嬢さんも気をつけるように!』

海未 「」ビクッ!

海未母 「どうしました海未さん。新聞報道もルパンさんのことを伝えていますよ」

海未 「『ルパン三世日本に帰国!?お宝はなにか!』」

記事はまだルパンの狙いがなんなのかは不明、と伝えてあった。銭形警部たち警察も捜査中とあった。

海未 「ということがあったのです」

穂乃果 「それは見たような見ないような」

ことり 「戸締まりはしないとね!」

穂乃果たちののんきな会話をよそにけいどろをしている凛、花陽、真姫、にこ。

凛 「にゃあ〜♪」

花陽 「待つです凛ちゃん!」

真姫 「三人でも凛をつかまえられないなんて。なんて運動能力」

にこ 「あたまはたいしてよくないのに」

凛 「それはにこちゃんもおなじにゃ!」ピタッ!

にこ 「どういう意味!」ガアア!

凛 「」ジャンプ!

凛は三人に囲まれつかまえられそうになったのを軽く跳躍してかわした。それを見つめる屋上に謎の人影。

凛 「」ニャ!

ぱなまきにこ 「」アタマ ブツカル! イタイ!!!

凛 「だいじょうぶにゃ?」

にこ 「よけるな!」

真姫 「そうよ!あたまぶつけたし」

花陽 「ひどいよ凛ちゃん」

凛 「ごめんなさいにゃ」

海未 「のんきですね」

No.1 16/10/22 12:31
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今日も u’s と A-RISE はスクールアイドルとして華を咲かせ互いにぶつかっていた。

u’s 「」イェイ♪イェイ♪

A-RISE 「」ダンシン♪ダンシン♪

穂乃果たちは控え室に戻り汗を落としていた。ツバサたちも同じく。

穂乃果 「ほえ、疲れた」

海未 「水分補給をしてくださいね」

穂乃果 「」ホイ!

ことり 「そういえば世界中である大泥棒が暴れてるらしいね」

にこ 「ルパン三世でしょう!?」

凛 「あれは漫画のはなしじゃないかにゃ」

花陽 「マンガと思ってましたよ」オニギリ!

真姫 「カリオスロ公国とかあちこちで盗みを働いたとか」

希 「たまに盗まへんとかあるとかないとか」

にこ 「……泥棒は泥棒でしょう」

絵里 「ルパン三世……」

そしてA-RISEも控え室に入ってきて互いを労う。

ツバサ 「おつかれ、u’s のみなさん」

穂乃果 「ツバサさんもおつかれ」

あんじゅ 「なんの話?」

凛 「ルパン三世にゃ!」

ことり 「またまた世界中で盗みをしたとかしないとか」

英玲奈 「どっちだ」

花陽 「おにぎりどうぞ!!」

A-RISE 「」オオキイ!

u’s と A-RISEがその日の勝負を終えたところ日本の窓口の国際空港にある男の姿がいた。
サル顔でそれなりにスタイルがいい調子のいいオトコ、ルパン三世。
空港にあるテレビモニターにはスクールアイドルが A-RISE と u’s たちの姿が映し出されていて彼は不敵に笑う。

ルパン 「今度のお宝は決まったな」

ルパンは空港を出て駐車場に置いた愛車に向かい都内に向けて走り出した。それを見つめていた新聞を目にしてた男。
ルパンの永遠のライバル、銭形警部。

銭形 「ルパン、日本に戻ってきたか」

ルパンが向かった先を見つめ渋いつぶやきが風ともに残った。

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