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ルパン三世 vs u’s 歌姫の宝を狙え!ザ・ノベル

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小説大好き
17/04/24 16:33(更新日時)

ルパン三世とラブライブ!のクロスオーバー小説。
u’sとA-RISEの歌声が響く聖地秋葉原。そこへ日本へ帰ってきたルパンファミリー。
ルパンの狙いは何か!?
穂乃果の今日のランチパックは!


17/04/24 16:33 追記
諸事情で物語が続けられなくなりました。
ここまで読んでくださった方には申し訳なく思います。
機会があれば続きを書きたいと思います。
ありがとうございました。

No.2390874 16/10/22 09:11(スレ作成日時)

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No.51 16/11/05 06:25
小説大好き 

銭形 「まて〜!」

ことり 「銭形さん顔がこわい!!」

海未 「たしかに」

銭形 「なんだと!?そんなことより俺の前をどけ!!」

あとを追いかける凛たちにもその声は聞こえていた。

真姫 「すごい声」

にこ 「海未に匹敵するわ」

希 「なあ。なんでエレベーターでいかへんの」

花陽 「そうですよ」

絵里 「じゃあエレベーターで行きましょう」

彼女たちは階段をやめてどこかの階でエレベーターのボタンを押した。
穂乃果とルパンはようやく階下へ着いてルパンの愛車に飛び乗った。

不二子 「じゃあルパンまたね」

ルパン 「不二子さんそりゃないぜ」

不二子 「私の契約相手は理事長さん。追いかけている南ことりさんのお母さまだから」

不二子は置いたバイクに乗るとメットを被り風のように去った。

次元 「あいつなんかたくらんでんな」

五右ェ門 「音乃木坂になにかお宝があるでござるかな」

穂乃果 「聞いたことないよ」

ルパン 「まあいいさ。いくぜ」

海未 「ほ〜の〜か〜!!」

ことり 「穂乃果ちゃ〜ん!!」

銭形 「ル〜パ〜ン〜!!」

穂乃果 「こわい海未ちゃん!?」

ルパンの愛車が走り銭形は自らパトカーに乗るとことりや海未も乗った。

銭形 「お、お前たち!?」

海未 「いきましょう」

ことり 「いくのです」

銭形はなりゆきでふたりを乗せたまま追いかけた。が、ルパンは愛車の様子が妙なことに気づいた。

ルパン 「穂乃果ちゃんあの……ふとった?」

穂乃果 「ふとってないよ」

ルパン 「クルマが妙に重い感じがするんだがな」

ルパン次元五右ェ門 「」ジー

穂乃果 「ふとってないよ!?」

その声を聞いた者たちが愛車のトランクルームにいた。
A-RISE である。

A-RISE 「……」キツイナ

ツバサ 「英玲奈、背が高すぎだぞ」

英玲奈 「むりを言うな」

ツバサ 「む、胸が……あんじゅ」

あんじゅ 「しかたないでしょう。成長期だし」

五右ェ門 「なにか声がしたような」

次元 「気のせいだろう」

A-RISE 「」ギクッ

No.52 16/11/05 11:41
小説大好き 

逃げるルパン!追う銭形!
クルマは都内を駆け抜ける!一般人はビビるものの、ルパンは難なく避けたり跳んだりしていく!!
追う銭形も負けてはいないが追いついたらと思ったら離される!

銭形 「こうなったら!」

海未 「どこに行くんですか!?」

ことり 「道がちがうよ〜!」

黙っていろ、と銭形はハンドルを回しながら道を走る。
ん?、とルパンたちは銭形のパトカーだけが追跡していないのに気づく。あとは烏合の衆だ。サイレンがうるさい。ルパンは様子を見るためにパトカーの集団をかわしとある路地に身を隠した。

次元 「日本のおまわりさんは謹啓実直真面目だな」

五右ェ門 「うむ、侮れんでござる」

穂乃果 「大人になった海未ちゃんもあんなんかなあ?」

五右ェ門 「彼女は市内で拙者と張り合った。あのような女子高生がいるとは、天晴れ」

ルパン 「やっぱりクルマが重てえな」ジー

穂乃果 「ほ、穂乃果はフツウだよ!!」ウルウル

ふとなにかの気配を感じて振り返ると、

A-RISE 「」ギクッ

銭形 「ルパン逮捕だ〜!!」

海未 「太りましたか!穂乃果!!」

ことり 「返してよ!穂乃果ちゃん」

ルパン 「うわあああ〜、とっつあん!」

銭形 「パターンだなルパン!」

気づくと前方にも連絡を受けた烏合の衆と言われたパトカーがわらわらとならび次元は帽子をかぶり直した。

次元 「やれやれ」

穂乃果 「ふとってないよ!海未ちゃん!」

海未 「さあ!逃げられません!穂乃果!」

穂乃果 「ほのかまでルパン一味みたいな言い方だね!」

銭形 「かかれ〜!」

五右ェ門 「ワンパターンでござる」

そこは学習しない銭形と警官隊。わらわらとルパンの愛車に群がりルパンや穂乃果たちを捕獲せんとするが、クルマの上にはいなくなっていた。

ことり 「?」アレハ!

海未 「穂乃果はどこに!?」

ことり 「クルマの下のマンホールだよ!五右ェ門さんの姿が見えたよ」

銭形 「なんだと!」

見るとクルマの下にあったマンホールが開けられルパンたちはそこから逃げたようだった。

海未 「おのれ穂乃果」

ことり 「ほのかちゃん」

No.53 16/11/05 15:52
小説大好き 

穂乃果 「うう〜、下水道はくさいよ。ほのかぜったいに泥棒さんにならないよ」

ならなくていいです。歩きながらルパンは先を示す。

ルパン 「もう少しでアジトだからガマンしな。シャワーでも浴びさせてやっから」

穂乃果 「むぅ、だいたいなんで穂乃果なのさ!海未ちゃんは堅物だけど投げキッス魔でかわいいしことりちゃんは脳トロボイスのマカロン天使、凛ちゃんは元気ハツラツ!花陽ちゃんは内気だけどアイドルバランスあるし真姫はツンツンだけど芯がしっかりしてるし!希ちゃんはお母さんみたいだし絵里ちゃんは天然さん!にこちゃんは……あれ?アレアレまあいいか」

にこ 「」コイツ!

ルパン 「まあそろそろわかるさ」

次元 「やれやれだな」

五右ェ門 「つまらないモノを斬らないだけましと思うでござる」

ルパンたちがアジトに着いた頃、不二子は再び音乃木坂に戻っていた。

不二子 「スクールアイドルとはアイドル、しかも学生。穂乃果さんひとりで大騒ぎ」

理事長 「あなたには守ってとお願いしたはずだけど」

不二子 「穂乃果さん以外はルパンに誘拐されてないから九分の八は守っているわ」

不敵な不二子の笑みに理事長はやれやれと吐息をつく。
UTX学園にいる他のメンバーはルパンも銭形も海未たちもいないことに気づいて唖然としていた。

絵里 「いないわ」

亜里沙 「もうみんないないわよ」

希 「あらま」

凛 「エレベーターで下りたからにゃあ」

花陽 「階段の方が早かったですね」

雪穂 「とりあえず皆さん作戦会議をあらためてしましょう」

にこ 「妥当ね」

真姫 「賢明ね。ムダかもしれないけど」

海未とことり以外は穂むらで作戦会議を開くことにした。一度、家に帰り各々用事や親、家族に言伝てをするのも忘れなかった。

No.54 16/11/06 06:35
小説大好き 

穂乃果はシャワーを浴びていた。

穂乃果 「フンフン〜♪」

ルパン 「やれやれ、やっと一息つけたぜ」

次元 「だけどやり過ぎな感じもするがな」

五右ェ門 「うむ。だけど世界中に広がっているでござるからな」ギロリ

ルパン 「そんな目で睨むなよ」

穂乃果 「上がったよ」

ルパン 「おし!またお兄さんと入ろう♪」

ほの次元五右ェ門 「入らないよ(入らさせるか)!!!」

ルパン 「わかったよ。まったく」

ルパンは不二子の代わりに穂乃果に手を出したが仲間たちに咎められふてくされた。

穂乃果 「ほのほの」

次元 「あんなのんびりしてていいのか」

五右ェ門 「お仲間が心配してるでござるよ」

穂乃果 「海未ちゃん!ことりちゃん!真姫ちゃん!凛ちゃん!花陽ちゃん!希ちゃん!絵里ちゃん!ついでににこちゃん!!」

? 「ふふふ、高坂穂乃果は返してもらうぞ」

穂乃果 「誰!」

次元は銃を構え五右ェ門は斬鉄剣を構えた!クルマのトランクルームから現れたのは!?

A-RISE 「私たちはA-RISEだ!!」ビシッ!

穂乃果 「ツバサさん!英玲奈さん!あんじゅ……さん!」

ツバサ 「」イタイ

英玲奈 「」クルマナカデ

あんじゅ 「」ゴロゴロ ヤラレタワ

A-RISE 「」ガクッ!

穂乃果 「あれ?穂乃果を助けに来たんじゅないの」

A-RISE 「怪我をしたから!介抱くらいしてよ」

次元 「しかたねえな」

五右ェ門 「乙女の柔肌に傷をつけては武士の名がすたる」

穂乃果 「しかたないな」
ルパン 「おお!穂乃果ちゃんより綺麗なお姉さんたち!」ルパンダイブ!!

ほの次元五右ェ門 「なにをしている(の)!」パンチ!!

ルパン 「」ヤラレタ!

A-RISE 「襲われるとこだった」//////

No.55 16/11/06 07:57
小説大好き 

穂乃果 「だいじょうぶ?」

ツバサ 「だいじょうぶだ。それよりなぜ自分で脱出しないのだ」

英玲奈 「そうだ」

あんじゅ 「縛られてるわけでもないのに」

穂乃果 「なんか黙って帰ったら悪いかなと思って」テヘヘ

A-RISE 「(ひとがいいにもほどあるぞ)」

再び穂乃果、海未、ことり以外の u’s はというと。

絵里 「ほのかほのか」

希 「えりちはほっといて作戦会議や」

絵里 「」ハッ

真姫 「とにかくルパンたちの居場所を探さないと」

凛 「ラーメン屋さんの近くとか」

花陽 「お弁当屋さんの近くがアジトとか」

にこ 「いないわよ」

希 「そういや海未ちゃんたちは?」

凛 「lineで伝えるにゃ」
凛:海未ちゃんどこにいるにゃ?ことりちゃんもどうしたにゃ?

海未:我々は警視庁にいます!ただいま穂乃果を鋭意捜索中です!!

まきりんぱなにこのぞえり 「」エエー!?

凛 「け、けーさつにいるにゃあ!」

花陽 「警視庁っ!?」

真姫 「銭形警部のもとにいるのね」

にこ 「どうりで戻ってこないわけね」

絵里 「まったく穂乃果にも困ったものだけど」

希 「えりちもな」

雪穂 「ルパンさんのこと世界中に伝わっていますね」

亜里沙 「おばあさまが見てるのかしら」

絵里 「これだけハデにやったんだから」ヤレヤレ

希 「スピリチュアルによると都内にはおるな」ピッ!!

まきりんぱなにこえり 「もう少し具体的に!」

希 「かんにんや」

作戦会議は遅々として進まない。学園を廃校から救うより難しいのを少女たちは知った。
雪穂はお茶菓子を出しにいった。

雪穂 「バカ姉貴」

穂乃果 「」クシャミ!!

A-RISE 「くしゃみするな!」

穂乃果 「ごめんなさい」

No.56 16/11/11 17:31
小説大好き 

穂乃果はいまさらながらハッとひらめいた!

穂乃果 「あたしたちでルパンさんたちを捕まえようよ」

A-RISE 「」ナンダト

穂乃果 「そしたら新聞には……」モヤモヤ

穂乃果の妄想

『ルパンファミリー逮捕なる!穂乃果!u’s!A-RISEお手柄!!』パシャパシャ📷🎥📻

A-RISE 「わたしたちは三番目か」

あんじゅ 「本格的な台詞があったの二期からだったし」

ツバえれ 「おまえな」

穂乃果 「ね、考えよ」ホノホノ♪

その頃、警視庁にいることり、海未、銭形はルパンたちのアジトをしらみ潰しに探していた。

銭形 「うむ、ご苦労。引き続き捜索を頼む!」

海未 「なかなか本当のアジトは見つかりませんね」

ことり 「都内の地図にバッテンの上にバッテンだらけ」

銭形 「だが、そんなに遠くへ逃げてはいない。ルパンたちはなにかと生活感漂うのを好む」

ことうみ 「なるほど」

ことり 「生活感というとコンビニ?お弁当屋さん?」

海未 「この時間なら立ち食い蕎麦屋や屋台?」

銭形 「ふたりともいい推理だ。刑事になれるぞ。コ○ンくんの高木刑事より素質あるかもな」

ことうみ 「(いつもルパンに逃げられている銭形さんに言われても説得力ない)」

銭形 「しかしルパンが見つからないとこちらから誘き出してもいいかもな」

ことうみ 「誘き出せます?」

その頃、穂むらにいるメンバーたちも作戦会議をしていて偶然、おなじことを考えていた。

にこ 「穂乃果は手間がかかるんだから」

真姫 「にこちゃんたらしかたないでしょ」

凛 「りんが見つけたらすぐにダッシュして穂乃果ちゃんを取り返すにゃ」

花陽 「でも見つけないと意味ないよ」

凛 「そうだにゃ」

希 「えりち、えりちのおばあさんからなんかヒントない?」

絵里 「そうね。亜里沙にアルバムを持ってこさせようかしらね」モシモシ📱

亜里沙 「あ!お姉さん、海未さんは?」📱

絵里 「海未はいま警視庁で銭形さんとことりといるわよ。悪いけどおばあさまのアルバムを穂むらに持ってきてくれる?」

亜里沙 「海未さんいないんだ。ざんねん」

希 「どんだけ海未ちゃん好きやねん」

No.57 16/11/11 18:50
小説大好き 

亜里沙 「お邪魔します」

雪穂 「亜里沙いらっしゃっい。絵里さんたちは上よ。あたしもあとでいくから」

亜里沙 「でも海未さんいないんだね」

そこへ穂むらの前に止まるパトカーが一台。中から海未、ことり、銭形。

銭形 「うむ、ルパンたちはこの辺にいるはず」

海未 「こんな近くにですか。亜里沙!」

亜里沙 「」ギュッ

ことり 「なつかれているね」

雪穂も加えてあらためて作戦会議だが穂乃果の部屋はやたら狭くなる。

にこ 「せ、せまいわね」

真姫 「あたしの家ならそんなことないけど」

凛 「アルバムを見てどうするにゃ?」

絵里 「おばあさまとルパンの思い出をたどるのよ」

絵里は亜里沙が持ってきたアルバムをめくる。

花陽 「絵里ちゃん?」

絵里 「いいえおばあさまの若い頃のよ」

希 「そっくりやな」

海未 「ちいさい頃の穂乃果やことり、雪穂もかわいいです」

ことゆき 「そんな」テレテレ

亜里沙 「ちいさい海未さん」ε=ε=(ノ≧∇≦)ノギュッ!

海未 「」

アルバムをめくるとルパンとの写真はいくつかあったがどう見てもナンパにしか見えなかった。

海未 「ハレンチです」

ルパン 「だがアイツからスケベや女たらしを取ったらただのサル顔だ」

ことり 「でも絵里ちゃんのおばあさんが好きだったのかな」

希 「若気のいたりにしても相手がルパンとは」

絵里 「でも純愛だったのかも」

ことうみまきりんぱなにこのぞありゆきぜに 「(きれいにまとめようとしてる)」

亜里沙 「ならお姉さんがおばあさまの若い頃に変装したら?」

海未 「なるほど。亜里沙はいいこと言いますね」

ことり 「試してみる価値はあるよ!」

絵里 「あたしの意思は?」

希 「穂乃果ちゃんのためや」

こうして変装アイデアが採用されて翌日から行うことになった。

No.58 16/11/12 17:29
小説大好き 

翌日、秋葉原に珍しい姿の女性がいた。
ロシアのエキスモーぽい格好をした美人がいるらしいとすでにネットでは話題になっていた。
秋葉原の街にぽつんとたたずむエキスモー風の美人、絢瀬絵里である。

絵里 「(なんだかすごい恥ずかしいわ。メイドになった時以上に。悪い気はしないけど)」

本人はまんざらでもない様子だったが、明らかに秋葉原の風景からやや浮いていた。

にこ 「ぬわんにもじもじしてんのよ!」

真姫 「美人はどんな格好しても美人なのよ」

凛 「どうでもいいけど学校をほったらかしにゃ」

花陽 「理事長さんがあとでアイドル部限定で補習してくれるらしいです。あれ?希ちゃん海未ちゃんがいないよ」

きょろきょろと辺りを見るとことりが変装していた。

花陽 「こ、ことりちゃん!?なにを」

ことり 「補習のことはあたしも聞いたけど穂乃果ちゃんを取り返さないといけないもんね」

双眼鏡で街を見ると希は絵里の側で占い師、海未はなにかのサムライガール、ことりはメイドに着替えていた。

真姫 「ルパンにバレないかしら」

にこ 「バレると思うけど。すでに」

絵里 「」クシャミ!カゼ?

その頃、別の方面からルパンたちも彼女たちそして銭形の行動を見ていた。

ルパン 「おお!?あれはロシアの麗しき美人さ〜ん〜♪」

次元 「クラリスや歴代ヒロインにチクるぜ」

ルパン 「ば〜か言うな。彼女たちはいつまでも俺を愛してくれてるぜ」

へいへい、と次元は呆れた。ちなみに五右ェ門、穂乃果、A-RISEの面々もついてきていた。

穂乃果 「美人さん」

ツバサ 「あなたの仲間でしょう」

英玲奈 「絢瀬絵里だな」

あんじゅ 「みんなしてコスプレかしら?ネットで話題になってるわよ」📱

ルパン 「ムフフ、みんなルパンさまの虜にしてやるぜ」

A-RISE 「(遠慮します)」

穂乃果 「る、ルパンさんのお嫁さん!?」

次元 「本気にすんなお嬢ちゃん」

五右ェ門 「うむ」

No.59 16/11/13 10:31
小説大好き 

穂乃果 「る、ルパンさんのお嫁さんか」モヤモヤ

穂乃果の回想

穂乃果 「ルパンさんお帰りなさい。お風呂にする?夕食にする?それとも……」

ルパン 「ほのかちゃんにきまりだぜ〜♪」ルパンダイブ!

穂乃果 「和菓子にする?」

ルパン 「こら〜!なんで和菓子なんだよ」コケッ!

穂乃果 「穂乃果は和菓子屋のむすめだからだよ♪」

ルパン 「盗みはできねえ家事はできねえ。離婚だ!!」

穂乃果 「」シクシク シクシク

ツバサ 「なぜ自分の妄想に泣く?

英玲奈 「妄想で自分の能力のなさにあきれたか」

穂乃果 「」ウルウル

あんじゅ 「」ギュッ

穂乃果 「ま、あんじゅさん」

あんじゅ 「いまさっきまんじゅうさんと言おうとしなかったかしら」ウフフ

穂乃果 「」プイ

次元五右ェ門ツバえれあん 「(なにげに可愛い)」

ルパン 「よし!絵里ちゃんもおれさまの嫁にしてやるぜ〜!」💨

次元五右ェ門ほのツバえれあん 「え?」

銭形たちはいつものように絵里のまわりをガードしていた。

銭形 「よしこい!ルパン」

にこ 「何が目的なのよルパン!」

真姫 「にこちゃん怒らない怒らない」ナデナデ

にこ 「」//////

凛 「よし!今日もアキバで食い倒れにゃ」

花陽 「太ったら海未さんにしかられるよ?

海未、ことり、希はそれぞれの決意で絵里のまわりにいた。

海未 「(穂乃果……)」

ことり 「メイドカフェ○○へようこそ!(ほのかちゃんほのかちゃん)」

希 「う〜ん、あんたの運勢は学校を廃校にまで追いやったんやな(ていうか理事長はん!?えりちは!)」

絵里 「(ナンパばかりモテて困るわ)」

No.60 16/11/29 07:25
小説大好き 

絵里 「ん?あれはルパンかしら」

ルパンに気づいたのは絵里、海未、ことりそして銭形だけだった!!

うみことぜに 「(ルパン!?)」

絵里 「(穂乃果を返してもらうためならなんでもするわ!)」

意気込む絵里だが向かうルパンの前には海未、ことりに銭形がいた!

海未 「絵里のもとへ行かせません!」

ルパン 「うみみちゃ〜ん!」

ことり 「いかせないよルパンさん!」

ルパン 「ことりちゃ〜ん」ウヒョ!

銭形 「ルパン逮捕だ〜!!」

ルパン 「なんだ、とっつあんか!」

絵里 「なにしてるのよ!あたしがルパンに誘拐されて穂乃果を助けるのよ!」

希 「作戦をバラしてどないすんねん」

にこ 「さすが、考えているようで考えてないわね絵里」

真姫 「二期二話が思い出したわ」

凛 「とにかくみんなでルパンを捕まえるにゃ」

花陽 「か、かくごです!!」

銭形と穂乃果以外のu’sに囲まれたルパン!?ピンチかと思われたその時だった!思わぬ存在を目にする一同だった!

穂乃果 「ルパンさ〜ん!あたしが人質だよ」

ことうみまきりんぱなにこのぞえり 「ほのかっ!?」

穂乃果が自分から走ってくるのを見てルパンと一同は慌てた。

ルパン 「バカバカ!人質が来んなよ!」

海未 「いまです!」一閃!

ルパン 「なんの!」

ことり 「ご主人さま」ニコッ!

ルパン 「おおっ!?」

りんぱな 「」エイッ

ルパン 「なんの」

にこまき 「」エイッ

ルパン 「まだまだ」

希 「ウチのスピリチュアル!」カードナゲ!

ルパン 「」ゲッ

銭形 「ルパンは女に弱い」

絵里 「あの?あたしの立場は?」

希 「ここはウチらがやる!」

ルパン 「Vシネマかよ!希ちゃん!」

穂乃果 「ルパンさ〜ん〜!」

ことうみまきりんぱなにこのぞえり 「ほのか!?無事だったの!」

人質の穂乃果そして次元、五右ェ門そしてA-RISEの面々は秋葉原とネットを通して全世界に中継されていた。
不敵に笑みするルパン。手錠を構える銭形や駆けつける警官隊。
緊迫の雰囲気が聖地に流れた。

No.61 16/11/29 08:16
小説大好き 

ルパン 「こうなったら次元、五右ェ門、不二子!u’sをみんな誘拐だ!」

銭形 「なんだと!?」

これには銭形だけでなくu’s、A-RISE、さらに理事長まで驚きネットの住人たちまで驚いた!

理事長 「ち、ちょっと不二子さん?いない!」

不二子 「もう!ルパンたら!」

バイクを走らせ秋葉原に向かう不二子は面倒くさそうだが仕方なく向かい彼らに合流する。

ルパン 「よし!穂乃果ちゃんと絵里ちゃんは俺が!ついでに希ちゃん」

希 「なんでや!」

次元 「しかたないな。海未と真姫は俺が」

五右ェ門 「拙者はことり殿を」

ことり 「」チュン!?

不二子 「あなたは凛と花陽もしくはにこよ」

五右ェ門 「む、幼女に趣味はないでござるが」

りんぱなにこ 「誰が幼女よ!!!(にゃ)」

不二子 「理事長さんの娘と花陽ちゃんね」

ことり 「な、なんで!?あたしたちを守るんじゃなかったの!」

絵里 「そうよそうよ!」

真姫 「人質になってから抗議しても」イミワカンナイ!

理事長 「不二子さん!」

ことり 「お母さん!」

悪いわね、と不二子はバイクにふたりを乗せて警官隊を振り切りルパンたち三人もそれぞれを抱えながら逃げていった!
残されたのは銭形にA-RISE、理事長だった。

A-RISE 「あたしたちも誘拐しろ!」

A-RISEの叫びは一部ネットで問題を呼んだが、ネットの住人たちは穂乃果たちを心配し理事長は穂乃果たちの両親や家族に頭を下げた。

理事長 「申し訳ありません。不二子さんが裏切るなんて」

穂乃果母 「いえ、あの子があほなのです」

雪穂 「逃げれたくらいわかるでしょう」

亜里沙 「お姉さん、海未さん」

こころ 「お姉さんたちは無事と思います」

ここあ 「そうだよ!宇宙ナンバー1がいるから!」

虎太郎 「うちゅうなんば〜わん〜」

そこへ現れたのは銭形だった。彼は今回の事件、いやルパンの行動が怪しいと推理したのを語る。

銭形 「今回のルパンたちの動きは怪しすぎますぞ。ましてやあの不二子まで。不二子は契約相手を利益なくして裏切ることはありえません」

理事長 「利益ですか」

No.62 16/11/30 07:16
小説大好き 

ルパンたち四人それにu’sの九人、合わせて十三人はルパンの別のアジトにいた。

ルパン 「よもやみんな誘拐するとは思わなかったぜ。かかか」

次元 「笑い事か!」

五右ェ門 「そうでござる。穂乃果殿だけでも食費はかかったでござる」

穂乃果 「ひどい!」

海未 「ちょっと穂乃果」

縛られながらも器用に海未は穂乃果の腰をつまむ。ちょっとむにっと肉がある気がした。

海未 「太りましたか」

穂乃果 「そ、そんなことよりこれはチャンスだよ」

ことうみまきりんぱなにこのぞえり 「」ナンノ?

穂乃果 「(あたしたちは九人、向こうは四人。うまくやればあたしたちは警察から表彰状に警視総監賞ものだよ)」

りんぱなにこ 「(なんと!?たしかに)」

真姫 「(なにバカを言ってるの!縛られているのに)」

ことり 「(不二子さん)」ウルウル

不二子を見つめることりには裏切られた悲しさが宿っていた。
不二子は目を合わさないようにしていた。後ろめたさがあったかもしれない。

海未 「(だいたいこんな状況で脱出したり相手を捕まえられますか)」

穂乃果 「(う〜ん)」

にこ 「ルパン!ルパン!」

ルパン 「なんだよ。うっせえな」

にこ 「穂乃果がトイレなの!」

穂乃果 「ちがうよ」

ルパン 「あ〜、黙ってろ!」

u’s 「」

絵里 「(おかしい。なぜルパンはなにも要求しないのかしら)」

希 「(せやな。ふつうなら身代金や金品、交換条件が定番やな)」

なのになにひとつ要求をされないしないというのは妙すぎた。

凛 「」グウ!

花陽 「」ギュルルル!

りんぱな 「」//////

穂乃果 「お腹の音?」

りんぱな 「言わないで(にゃ)!!」

デリカシーのない穂乃果に仲間から白い視線が向けられた。

No.63 16/11/30 09:48
小説大好き 

その頃、銭形警部にA-RISE、そしてu’sの家族父兄は音ノ木坂学院アイドル部部室に集まっていた。

理事長 「銭形さんなぜここに?早く捜査をするべきでは」

ことりの母親である理事長の言うことはもっともだ。だが、銭形は言う。

「捜査はしてます。しかし」

穂乃果母や雪穂、亜里沙たちが見つめるなか銭形は驚くべきことを言い出す。

「ルパンはおそらくu’sに危害を加える意図はないと思う」

なんだって!?と特ににこ母がセ○ラ○ム○ンばりに驚く代表するように声をあげながら部室にあるものをぶつけるようにした。

銭形 「待て待て!話を聞かんか!!」

ツバサ 「たしかにな。私たちがいた時もルパンはなにひとつ手を出さなかった」

英玲奈 「多少は卑猥なことは聞かれだが」

ここあ 「ひわい?」

あんじゅ 「卑猥というのはね」

ツバえれ 「子どもに説明しない」

こころ 「まあお姉さまなら襲われるかもしれませんね」

しれっというこころに理事長たち大人そして雪穂に亜里沙もちょっと絶句する。
が、銭形が場を動かす。

銭形 「まあ、それはともかくA-RISEのこの子たちに危害はなかったのがひとつの証拠かもしれん」

穂乃果母 「だけど不安です」

にこ母 「親ですものあたしたち」

真姫母 「ルパン、彼は何が狙いかしら」

銭形はすでに全世界に伝わっているであろうことは察していた。
おぼろげながら事件の輪郭は見えている気がした。

虎太郎 「あいどる〜」

銭形 「そうだな。お姉ちゃんたちはアイドルだからな」

部室にはA-RISEをはじめ多くのスクールアイドルのポスターがありu’sもあった。
銭形には今回のルパンの犯行の意図をたしかめたかったが、それには自分以外の誰かにおこなってもらいたいがこの中で誰が適任か考えていた。

No.64 16/12/06 15:11
小説大好き 

その頃、ルパンたちはアジトで u’s 九人の少女たちの世話をしていた。

穂乃果 「パンが食べたい」

海未 「人質ですよね?私たち」

絵里 「そのはずだけど」

凛 「ラーメンないかにゃ」

ルパン 「いま用意してるよ!出前だ出前」

ルパンはむかしながらの黒電話を使い近所からパンやラーメン、その他の注文を聞いては電話していた。

花陽 「できましたらご飯はコシヒカリで」

次元 「わがままを言わないの」

にこ 「そうよ!ていうか人質のあたしたちの世話を献身的すぎない」

真姫 「人質よね?意味わかんない」

五右ェ門 「穂乃果殿、申し訳ないでござるがコンビニエンスストアのパンでござるが」

穂乃果 「わ〜い、ランチパック」

海未 「人質の立場がないような雰囲気です」

不二子 「九人姉妹みたいなものね」

希 「不二子はんなんで裏切ったん?」

言えないわ、とだけドタバタするアジトのなか彼女は表情を澄ましていた。
ちなみにこのルパンのアジト、以前に誰かが推理したように秋葉原のわりにまわりにコンビニや食堂などが付近にあるがなぜかいまのところは銭形はおろか警察が来る雰囲気は意外なくらいなかった。

ことり 「マカロンは」

ルパン 「だあ、いま注文してるよ!」

ことり 「あたしやにこちゃんなら材料あればお菓子だけでなくふつうにご飯つくれるよね?」

にこ 「うん?う、うん」

妙な空気をルパン一味は感じた。食堂などへの注文をルパンは取り消した。ガチャンと受話器を置くルパンは叫ぶ。

ルパン 「はやく〜!それを言え〜!」

穂乃果 「今日もパンがうまい!」

海未 「だから人質なんですよ!あたしたち!」

彼女の叫びもまたアジトから響いた。

No.65 16/12/06 15:50
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捜査を銭形にまかせた家族たちはとりあえずは家に待機することになったが、雪穂や亜里沙はそのまま帰るのもなんなので寄り道をしていた。

雪穂 「まったくバカ姉貴たら何回ルパンの人質になれば気がすむのよ!」

亜里沙 「ハラショー。穂乃果さんのことだからだいじょうぶと思うけど。心配なのは海未さん」

雪穂 「そこは絵里さんでしょう?」

こころ 「そうですよ!いちばん心配なのは宇宙ナンバー1アイドルのお姉さまです」

雪穂と亜里沙はいつの間にかついてきていたこころたち矢澤姉弟に驚いた。

雪穂 「なんでいるの!あんたたち」

ここあ 「あたしたちは u’s ファンクラブ少年少女探偵団です!」

虎太郎 「たんていだん〜」

雪穂 「だんだん×探偵コ×ンじみてきてない」

亜里沙 「探偵!ハラショー。すごいわこころちゃん」

雪穂 「小学生に感化されてどうするの」

頭を抱える雪穂のそばでなにやら騒がしい声が近隣から伝わった。

? 「おお!ボルシチだよ!」

? 「まあこのあたしの手にかかればチョチョイのチョイよ」

雪穂はどこかで聞いたような声に耳を傾け亜里沙たちと覗くと驚くべき光景が目に入ってきた。

穂乃果 「パンがうまい!ボルシチもうまい」

凛 「ラーメンもうまいにゃあ」

花陽 「これはまさにコシヒカリのご飯!不二子さんの腰も輝いている!」

不二子 「なに変な誤解を招くこと言ってるの!」

次元 「やかましい」

五右ェ門 「ござる」

ん?となにかの気配を感じた五右ェ門が振り向くと雪穂たちと目が合い彼女は叫んだ。

雪穂 「ば〜か〜姉貴〜!!!」

穂乃果 「雪穂?バカて言った方がバカなんだから!」

海未 「だから人質の立場が……」

真姫 「なんか海未の理性が耐えられないような」

にこ 「合宿でもないのに」

希 「ん?雪穂ちゃんに亜里沙ちゃん」

絵里 「け、けけけけ警察!ポリスに知らせて!」

亜里沙 「ハラショー」

こころ 「u’s ファンクラブ少年少女探偵団の手柄です!」

ここあ 「警察に連絡だね」📱

ヤバイと思ったルパンは瞬時にこのちいさい子達もアジトの中に入れた。
ああ、ややこしいくなってきた。

No.66 16/12/07 06:34
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ルパンの秋葉原にあるアジトは大騒ぎになっていた。
それもそのはず。
音ノ木坂のスクールアイドル u’s の9人に加え穂乃果や絵里の妹ふたりににこの妹や弟、合わせて14人である。

雪穂 「なんで自分で逃げるとか考えないの」

海未 「同感です。逃げれるチャンスがあったのに逃げないなんてあほですか!」

穂乃果 「ふ、ふたりして穂乃果を馬鹿にした」

ことり 「まあまあ穂乃果ちゃんは反省してるよ」

どこがですが、と海未のこめかみが震えているのに気づいたのは他のメンバー。危機をおぼえなくもない。

真姫 「これはあぶない兆候かも」

そして絵里亜里沙の姉妹もである。

亜里沙 「なぜ捕まっちゃうのお姉さん!」

絵里 「つい流れで」

希 「許したってえな亜里沙ちゃん。絵里は穂乃果ちゃんが心配やってんから。まあウチらも捕まったから説得力ないけど。えりちのせいで」

ちょっと!、と絵里は自分のせいにされたことに怒る。凛と花陽はそれぞれ食べながら見守る。

凛 「姉妹もたいへんにゃ」

花陽 「本当だね」

にこ 「ぬわにほのぼのしてんのよ!相手はルパンファミリーよ!世界の!世紀の大悪党!大ドロボー!あたしたちは盗まれたのよ!」

おお!?と姉に拍手したのは矢澤妹弟の三人。ここだけ異様な盛り上がりの空間がありルパンたちはなんだかおもしろくなかった。

ルパン 「まあそうだけどな」

次元 「否定はできないな」

こころ 「では逮捕されてください。宇宙ナンバー1アイドル誘拐罪、未成年略取は凛さんや花陽さん」

りんぱな 「子どもではないです!」

不二子 「こころちゃんたちがいなかったらいちばんちいさく見えるわよ。あなたたち」

りんぱな 「ピチピチの女子高生です!」

真姫 「なんの主張よ」

ここあ 「だからあたしたちのケータイを返してください」

五右ェ門 「うむ、だが無理でござる」

虎太郎 「むり〜?」

雪穂 「あ〜!本当馬鹿なんだから!」

穂乃果 「バカバカ言わないでよ」

ことり 「アルパカ?」

みんなが騒ぐなか黙る海未にみな気がつかなかった。彼女の顔が見えないことに最初に気づいたのは希だった。
嫌な予感が感じた。

No.67 16/12/07 10:22
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海未は鬼のような血も涙もない瞳で一同を見た。いや見たというより睨んだと言った方が正しいか。
瞬間、弓矢を出して矢を狂ったように部屋中に放った。まさに狂気のラブアロー、いやオニアローシュートだった!

ほのことまきりんぱなにこのぞえりゆきありこここここたルパン次元五右ェ不二 「」キャー!!!!

海未 「」オニアローシュート!!

海未 「あたしたちを解放しなさ〜い!!」

彼女の鬼のような声を聞いたのは捜査中の警官。彼は覗くと u’s とその妹たちであるのに気づき銭形に伝えた。
しかしそれよりも大変だったのはアジトにいる穂乃果やルパンたち。海未の暴走は止まらない。
弓矢で矢を放ち終えるとあの竹刀を出して暴れだした!

海未 「ふふふ」

りんぱな 「こ、こわいにゃあ」

五右ェ門 「拙者がなんとかしよう」

希 「ウチがつくったスピリチュアルシナイと斬鉄剣の再びあいまみえるんや」

えりあり 「ハラショー」

希 「(嘘やけど)」

ぶつかりあうスピリチュアルシナイと斬鉄剣!しかしどうでもいいが室内である。
アジトはそんなに広くないから被害は拡大してゆく。斬られるちゃぶ台やタンス、料理したパンやマカロン、ご飯に味噌汁、卵焼きやサラダ!

凛 「もったいないにゃあ!海未ちゃん」

花陽 「農家さんの敵です」

にこ 「こころ!ここあ!虎太郎!」

妹たちを庇うにこ。しかし斬られたご飯やパンが彼女を襲う。

にこ 「なぜ!?あたしだけ」

雪穂 「なんとかしてよ姉貴!」

穂乃果 「こわい!海未ちゃん」

海未 「ふふふ、たあーっ!」

五右ェ門 「なんて力!剣豪以上か」

不二子 「なんとかしなさいよ。あんたたちの仲間でしょう」

希 「よし!真姫ちゃんいくで」

真姫 「ヴェェ、なんであたし」

希は枕を用意してと不二子たちにお願いした。ルパンがすかさずベッドに入る。

ルパン 「希ちゃんに真姫ちゃんおいで〜❤❤」

手渡された枕は真っ先にルパンの頭に飛び込んだ!!ルパンは気を失ったようで次元に介抱された。
あらためて希と真姫は海未の隙を突いて枕をぶつけた!

五右ェ門 「なんと!?見事でござる」

海未は枕をふたつぶつけられ床に身を沈めた。

No.68 16/12/07 11:46
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ほのこと 「よしいまのうちに!」

凛 「ふたりは海未ちゃんになにか恨みあるにゃ?」

ほのこと 「」ナイヨ

気を失ったルパンは目を覚まししかたなく海未に手を出そうとしたが声が彼女から呟くように出た。

海未 「」ハレンチデス

さすがのルパンも手を出さなかったのはあとにも先にも園田海未だけだったらしい、と不二子は後の歴史で語った。

ルパン 「とにかくとっつあんが来るのは時間の問題だな」

にこ姉弟’s 「逮捕されてください」

真姫 「にこちゃんがまともなことを言ってる」

にこ 「言うわよ!」

しかしルパンは何かを考えてるようでもあった。彼はタバコをにこに向ける。

にこ 「なんであたしなのよ!出川じゃないし!」ヒーン!(/≧◇≦\)

ルパン 「」(-。-)y-゜゜゜
希 「いったいあんたは何を考えてる?」

ルパンは口を開いてとりあえず u’s 以外の人間は帰るように促す。

ルパン 「雪穂ちゃん亜里沙ちゃんこころちゃんにここあちゃん虎太郎くんは帰ってくれるかな」

次元 「今回の話にあまり関係ないからな」

ゆきありこここここ「?」

絵里 「あなたいったい何を?」

凛 「これだけ騒動を起こしても懲りないにゃ」ンミチャ ツンツン

海未 「」イタイデス

花陽 「そうですよ。美味しいご飯でしたけど」ンミチャ ツンツン

海未 「」ダカライタイデス

ことり 「ネットでも話題になってますよ」ンミチャ タンスノカド ゴンゴン

海未 「」イタイ イタイ

穂乃果 「目的はなんですか」ンミチャ シナイノエ ツンツン ツンツン!!

海未 「」ホントニ イタイデス!

ルパンは穂乃果たちにこっそり事情を教えた。約一名は気を失っていたが、目覚めた海未はあとで驚いたのは言うまでもない。
銭形と警官隊が駆けつけた時には雪穂たち五人しかいなかった。

銭形 「ルパン逮捕だ〜!!」

亜里沙 「ルパンさんならいませんよ。お姉さんたちと共に逃げました」

銭形 「なんだと!?」

こころ 「ここに彼の行き先があります」

こころからルパンからの短い手紙を渡され銭形は驚愕の声を出した。
なんだと!?と。

No.69 16/12/08 12:49
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さむいですね。
寒いです……。ここはどこでしょう……?
彼女はうつらうつらしながら目を開けるとゆらゆら揺れるクルマのなかで自分が厚いコートを着せられているのに気づいた。穂乃果たちの声がした。

穂乃果 「あ!起きた」

真姫 「よく寝れたわね」

海未 「ここは……どこですか……?」

意識がまだはっきりしてないままの海未の問いに凛と花陽が振り返り答える。

凛 「にゃんきょくにゃ」

海未 「?」

花陽 「北極です」

海未 「え?」

花陽の答えに窓の外に目を向けると辺り一面は銀世界真っ白だっだ。目をこすりながら意識をはっきりさせようとするがコートをなぜ着ているかもわからない。

凛 「だからにゃんきょくにゃよ?」

にゃんきょく→凛はにゃをつける。にゃをなに変換すると南極?南極……南極!?

海未 「南極ですか!?」

希 「凛ちゃん。海未ちゃんをからかったらあかん」

にこ 「そうよ。ちゃんと外を見なさい」

穂乃果 「料理がいっぱ〜いありそう」

絵里 「あたたかい料理はたくさんあるから」

海未 「な、南極ではないのですか……?ここは……」

海未の目には見慣れない文字の看板が入るがなんとなく自分のいる場所がようやく理解した。そして声を大にして叫んだ。

海未 「ロシアああああっですか!!!」

八人 「うるさい!」

ルパン 「やれやれ、やっとお目覚めか」

u’s の9人とルパン、次元、五右ェ門を乗せた中型ワゴン車の運転席からルパンが振り返る。

海未 「な、なぜロシアにいるのですか」

絵里 「こんな形でロシアに帰るだなんて」

ほのことまきりんぱなにこのぞ 「ハラショー」

絵里 「あたしのセリフじゃない!」

海未はもちろんだがロシアを故郷にしている絵里も少々、理解に悩む顔をしていた。
ルパンの説明により秋葉原のアジトに雪穂たちに伝言を残して自分たちはすぐさまずらかったという。
ちなみに不二子は先にロシアに向かったという。しかし9人もいる u’s ので飛行機や車の手配はしたが9人もいて自分たちもいるのでルパンたちも少々面倒だったという。

ルパン 「女子高に忍び込むのはいいが先生になれそうにはないわ」

笑い声が響いた。

No.70 16/12/09 09:07
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なぜロシアにいるのかわからないがクルマのエアコンが効いているのとコートでさほど寒くはない。が、外はほぼ建物や信号などは真っ白である。

海未 「なぜロシアに?ん……?」

軽く吐息をついてから彼女は絵里と希以外のメンバーを見渡して言う。

海未 「絵里と希以外のみんな」

ほのことまきりんぱなにこ 「なに?」

海未 「なにを食べたかいちいち挙げると面倒なので省略しますが、食べすぎです!」

ほのことまきりんぱなにこ 「」ドキッ!?

海未 「とりあえず穂乃果はコンビニでランチパックを買いましたね」

穂乃果 「な、なんのことかな」アセ

海未 「凛もおなじくコンビニで大量にレンジのラーメンやカップ麺を買いましたね」

凛 「た、食べてないにゃあ」アセアセ

海未 「ことりはコンビニのマカロン、花陽はおにぎりなど。他の者もめいめいお菓子やご飯などを買って食べてましたね」

希 「どこかの名探偵少年みたいな推理やね」

コ○ン 「灰原、なんか言ったか」

哀 「いいえ」

ルパン 「よくわかったな。園田海未ちゅわん♪」

海未 「わかりますよ!絵里や希以外はみんな食べ物を手にしてますし!うしろのトランクには食べたモノの袋や容器!しかも異常なくらい買いだめしたコンビニの袋があるではないですか!!」

ルパンは言う。
ロシアに行くために早急に飛行機やこちらでのクルマなチャーターも必要だったが、なにせ女子高生9人を乗せて十数時間以上移動するのだ。たまたま通りがかったコンビニの中にある商品の半分は買ったという。
海未は一言だけ言う。

海未 「日本に帰ったらダイエットですよ!!」

ルパン 「希ちゃんには?」

希 「ウチはもとからこの体型や!」

ほのことまきりんぱなにこ 「」クルマオモタクナイ?

ルパン 「重たいよ!」

次元 「ロシアは雪だしな」

五右ェ門 「これもまた修行なり」

ロシアの首都ウラジオストク空港から数時間して海未は目覚めてメンバーを叱った。
あまりの事態に目を丸くさせていたのは言うまでもない。

No.71 16/12/09 15:16
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とはいえ彼女たちは女子高生。ロシアまで来て大半はよくわかっていない。そろそろわかっていいはずのポンコツえりちさんはいまだわからず。

絵里 「誰がポンコツよ!ちょっとわからないだけよ!いきなりロシアに向かうなんて誰も思わないし」

希 「まあまあ落ち着いて」

真姫 「あたしはロシアは何回も来てるけど」ツン

にこ 「また威張っている」

真姫 「威張ってないし。あたしはパパの学会や発表でちいさい頃に来たのよ」

にこ 「むっ」

希 「にこっちはうらやましいねんな」

凛 「おなか空いたにゃあ」

花陽 「もう少しおなかを満たしたいです」

むっと海未がまたダイエットのことを口に出しかけた途端に彼女の腹部から音がした。

穂乃果 「海未ちゃんおなか空いたの?ひとくち食べる?」

海未 「な、なにを言うんですか!?私は」

再びおなかの音が車内に伝わりルパンはとりあえず街中の一角にクルマを止めて財布からルーブル通貨や札を絵里に渡す。

ルパン 「買ってきな。ついでに俺たちのぶんも頼むぜ」

絵里 「え?あ、ありがとう。穂乃果に海未、みんないくわよ!」

りんぱな 「いくにゃあ!!」

真姫 「待ちなさい!迷子になるわよ!」

にこ 「これだけ広い街だから誰でも迷子になりそうね」

辺り一面は雪に覆われながらもロシアの人たちは寒さを我慢しながら行き交っていた。
にこの目にははじめて見るロシア人の大人っぽい姿にちょっと頬が赤く染まった。

希 「にこっちはうらやましい?」

にこ 「いくわよ」ツン

絵里 「穂乃果たちも早く早く」

ことり 「さむいよ」

穂乃果 「おいで♪ことりちゃん海未ちゃん」

海未 「子どもの頃みたいですね」

穂乃果たちがクルマを出ていったのを見てルパンや次元はタバコを吹かしていた。彼女たちの前ではタバコをなかなか吸えなかったのもあった。
五右ェ門は彼女たちの警護のために距離を起きながらスーパーに入っていった。

五右ェ門 「外に出て震えるとは修行が足らない我が身」

凛 「サムライだにゃ」

花陽 「なにかあったかいものを買いますね」

照れる五右ェ門であった。絵里は懐かしいロシアの息吹きに触れていた。

No.72 16/12/09 17:23
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絵里は思う。
むかし幼かった頃におばあちゃんや両親に連れられまだ赤ん坊だった亜里沙と共によく買い物したものだ。

絵里 「おばあさまは元気かしら」

にこ 「心配なん?」

真姫 「ルパンの目的はロシアにあるの?あたしたちなの?どっち」

おのおの買い物しているとにこはロシア人の子どもたちに囲まれていた。

にこ 「なによ」

ロシア子ども’s 「」ワイワイ ガヤガヤ

真姫 「ちょっとロシア語わかんない」

希 「ウチも」

絵里 「この子たちはにこが日本人の小学生か幼稚園児に見えるみたいね」

ぬわんでよ!とにこは叫ぶなか真姫におさえられる。
希は笑う。

希 「えりちが学校以外でめずらしく役に立ったな」

絵里 「どういう意味よ」

そんな彼女を見ているロシア人の女の子たちのなかからひとり駆け寄ってきた。

花陽 「なんて言ってるの?」

思わず絵里の頬に涙が伝った。凛はあわててしわくちゃになったハンカチを出して慰める。

凛 「泣かないにゃ!なんて言ったにゃあこの子!」

絵里 「お、怒らないであげて。この子たちはバレエ教室の生徒であたしに憧れてバレエをしたと言ったの」

まきりんぱなにこのぞ 「なんですって!?」

希 「(ポンコツと知らないのはへいわやな)」

にこ 「(同感)」

しわくちゃになったハンカチを凛に返して自分のハンカチで涙を拭う絵里だった。
バレエで挫折はしたが日本では良き友人や穂乃果たち仲間ができたことに胸があたたかくなった。ロシア人少女たちもu’sを応援してくれてるようだった。彼女たちは手を振り去っていく。

真姫 「絵里のファンは遠くロシアまでいるのね」

にこ 「」フン!

凛 「にこちゃんは幼稚園児と」

花陽 「ちなみにあたしたちは?」

絵里 「小学生に見られてみたいね」

りんぱな 「ひどい!」

その頃、穂乃果たちも買い物していてほのぼのしていた。子どもの頃に戻ったみたいである。

穂乃果 「お菓子♪海未ちゃん何にする?」

海未 「お菓子よりあたたかいものがいいです」

ことり 「揚げ物?」

海未 「日本食がいいです」

日本食は棚にあった。

No.73 16/12/09 19:51
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穂乃果 「おにぎり!」

花陽 「日本より大きいみたいです」

花陽の目には自分の顔と同じ大きさに見えていたが実際の大きさはかわりなかったりする。

海未 「オカカにシャケ」

穂乃果 「ずっ〜と飛行機やクルマに乗ってた間に寝てたからね」

ことり 「(あたしたちがどついてたからなおさらだね)」

海未 「」ン?

海未 「そういえば私が気を失っている間になにかしましたか」

ほのことりんぱな 「」ナンデモナイノヨ アセアセ アセアセ

海未 「なにかしましたか?」

ほのことりんぱな 「ナンデモナイノヨ!!!!」

海未は四人を無視しておにぎりやうどんなどをカゴに入れてカートを押した。まだまだ買い足りないらしい。

穂乃果 「(なかなか見れない食べ物に餓える海未ちゃん)」

ことり 「(写メしとくね)」📱📷

海未 「漬け物漬け物」

絵里 「日本食に餓える海未、気の毒ね」

希 「あれだけ長い時間気を失ってたから当然やね」

にこ 「五右ェ門さんもほとんど食してなかったわね」

真姫 「おうどんおにぎりおそばくらいでいいかしら」

警護をしている五右ェ門は日本の女子高生はまだまだ捨てたものではないと感涙していた。

ことり 「お菓子お菓子」

お菓子を探すことりや凛たちの前に意外な人物が同じスーパーの中にいて近くにいたのだ。

?A 「ロシアに来たのはいいけど絵里さんのおばあさまはどこにいるのかしら」

?B 「主人の学会についてきたけど寒くて広い国だから」

ことり 「ママっ!!」

理事長 「ことり!」

花陽 「ママ!?」

真姫 「あたしのママよ!ていうかな、なんでいるの!?」

お菓子コーナーのそばでばったり会ったのは南母子(おやこ)と西木野母子だった。

ことり 「な、なんでいるの!?」チュン

穂乃果 「もしかして穂乃果たちを助けにロシアまで」ウルウル

おやどり 「ちがうんだけど」

u’s 「」ズッコケ!!

絵里 「(これだもの。この親にしてことりあり。廃校寸前になるわけね)」

希 「(なんのアイデアも出してへんえりちが言うてもな)」

ロシアのウラジオストクのスーパーで会った二組の親子!なぜ!?

No.74 16/12/10 05:44
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遠くロシアの地で再会した南母子と西木野母子、なぜふたりの母親がここにいるのか。

ことり 「ママ!」

おやどり 「無事だったのね」

真姫 「ママ」

真姫母 「真姫っ!」

にこはうるうると瞳に涙を潤ませていた。海未や希や絵里も。
穂乃果はお菓子を見てよだれを垂らしていたのを海未はこぶしをぶつけた。ゴチンと!

穂乃果 「いたいよ」

海未 「感動的な再会のなかなにやってるんですか。あなたは」

凛 「おかしおかし」

花陽 「ルパンさんたち好みのお菓子はつまみかな?」

おやどり 「そうよ!あなたたちまだルパンさんたちと一緒にいるの」

その会話を聞いた五右ェ門はクルマに残ったルパンに伝えた📱。

ルパン 「こりゃとっつあんが来るな。うまくやってくれ」📱

うむ、とうなずいて話に耳を向けた。

真姫母 「なにもされなかったのあなたたち」

絵里 「ええ、海未が気を失っていた程度で。亜里沙たちがアジトに来たときにゴタゴタして」

おやどり 「よかったわ。無事で」

にこ 「無事もなにも見たらわかるじゃない」

真姫 「にこちゃん。理事長の前よ」

にこ 「にこっ!!」

海未 「それよりことりと真姫のお母さまがどうしてここに?」

おやどり 「銭形さんに頼まれてひとあしさきに来たの。あ!銭形さんに知らせないと。もしもし!銭形さん娘たちがいました」

その頃、空港に遅れてあらわれた銭形は驚き急ぐ。

銭形 「なんだと!?娘さんたちが。ルパンたちは近くにいるのでは」

五右ェ門 「銭形?まずいでござる。娘たちとっとと勘定をすますでござる」

電話越しに聞いた銭形の声を聞いた五右ェ門は9人をレジに並ばせて勘定を済ませさせる。

おやどり 「石川五右ェ門!?」

真姫母 「娘たちをどうするの!」

五右ェ門 「むっ。まだ言うわけにいかないでござる」

穂乃果 「もうお菓子を少ししか買えなかった!」

ことり 「ルパンさんにえっちなことはされてないから」

花陽 「そうです!海未ちゃんは気を失ったのに襲われませんでした」

妙にグサッとちいさな胸に刺さることを仲間に言われながら9人は五右ェ門に守られクルマは走った。地元の警官隊は慌て追いかけた。

No.75 16/12/11 10:04
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ドカドカ、とルパンのクルマに戻る u’s のメンバー。
しかしはたと気づく。

絵里 「逃げれたんじゃないの?」

にこ 「は!馬鹿なのあんたたち!」

真姫 「もうなにも言うことないわね」

ルパン 「クルマを出すぜ。おやどりさんに真姫母さん今度デートしようぜ」

おやどり真姫母 「」//////

おやどり 「あ!逃がしたわ」

真姫母 「銭形さんは」

銭形 「待て!ルパン!っていない!?」

おやどり 「あっちです!」

銭形はパトカーを引き連れて追いかけていった。残されたおやどりと真姫母はスーパーの前に残され穂乃果たちはクルマのなかでまたわいわいとしていた。

海未 「逃げれたのにあほの穂乃果といるから」

ことり 「うっかり気づかなかったね」

穂乃果 「ひどいよ!」

凛 「食料はそこそこ買えました」

花陽 「テレビで見る大家族みたいですね」

ルパン 「おいおい、ルパンファミリーは不二子を入れても四人」

次元 「銭形が追ってきてるぜ」

五右ェ門 「レジに時間がかかったでござる」

9人もいて食料はたんまりあるくらい買ったから当然だ。

希 「ロシアまできてウチらなにするん?」

絵里 「わからないわ」

にこ 「あんたの故郷でしょう」

にこに文句を言われるのはしゃくだが、絵里は悩んでいた。
ルパンはバックミラー越しに絵里を見つめた。

穂乃果 「る、ルパンさん。ほのかに惚れたの?」

ルパン 「だあ!おめえじゃねえよ」

銭形 「待て〜!ルパン!」

寒いロシアの町をルパンのクルマと銭形がおいかけっこしていくのをロシアの人々は見つめていた。

ロシア人 「ハラショー」

絵里 「?」

ルパンたちは町の郊外にあるアジトまで逃げ切れたようで穂乃果たちはぐったりしていた。

海未 「ロシアにアジトあるんですね」

絵里 「懐かしい雰囲気だわ」

凛 「扉がたくさんにゃあ」

花陽 「たしかこれは寒さ防止のために扉が多くあるんですね」

絵里 「その通りよ」

ロシアの家は扉が多くある。それは彼らが生きる上での生活の知恵であった。

ことり 「宮沢賢治の『注文の多い料理店』みたい」

No.76 16/12/11 14:47
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バタンバタンと扉を開けても扉ばかり。

絵里 「なんだかやけに扉が多い?いえ多すぎるような」

穂乃果 「『注文の多い料理店』てどんなはなしだったけ?」

にこ 「はあ。まったく馬鹿ね」

真姫 「にこちゃん解説」

凛 「『注文の多い料理店』というのは葛飾区のとある警官さんがはじめはちゃんと料理してお客さんに出していたけど欲に目がくらんでだんだん料理を手抜きをするようになって上司さんに最後は叱られるはなしにゃあ」

花陽 「それは『こ○亀』のお話しですね」

両津 「中川、麗子なんか言ったか?」

中川 「いえなにも」

麗子 「言ってないわ」

寺井 「そんなことより u’s の9人がルパンに誘拐されロシアにいるらしいんだ」

両津 「捜査は銭形がやってんだ。命令ないと動かねえ」シンパイダケド

海未 「宮沢賢治の『注文の多い料理店』というのはある山に迷い込んだふたりの猟師が山のケモノの食料になるために騙される寓話です」

ことり 「つまりことりは鶏料理に」チュン!?

穂乃果 「ほのかはデザートに!?」

ほのことうみまきりんぱなにこのぞえり 「」キャー

ルパン 「なにやってんだ?リビングはこっちだ」

絵里 「玄関のすぐ隣じゃない!」

次元 「そっちは個室やお風呂、トイレだ」

ロシア式なのは理解するが九人は思った。ややこしいつくりにしないでと。

穂乃果 「トイレトイレ」

凛 「りんも」

花陽 「あたしも」

真姫 「やれやれ」

にこ 「お茶でも淹れるわ」

希 「『注文の多い料理店』をごまかしたにこっち」

にこ 「いいでしょう!ちゃんとこころたちには童話くらい聞かせたもん」

海未 「やたら買いましたね」

ことりと海未はスーパーで買ったものを冷蔵庫や棚により分けて整理した。

海未 「パン、パン、パン、……穂乃果ですね」

穂乃果 「ほい?」

海未 「どれだけパンばかり買うんですか!?栄養がかたよりますよ」

ひい、と怖がる穂乃果に絵里が言う。

絵里 「今夜は私が作るわ。ロシアまできてロシア料理食べなかったらみんな後悔するでしょ」

りんぱなにこ 「」パアッ

ルパン 「わかりやすいぜ」

No.77 16/12/13 10:29
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9人が料理するからルパンのアジトは大事になるくらい騒がしかった。

穂乃果 「」トンテンカンチン エリチャン カシコイ!エリチャン エリーチカ!

海未 「なぜ穂乃果は料理すると変な音を立てるのでしょう?」

穂乃果 「」トンテンカンチン!エリチャン カシコイ!エリチャン エリーチカ!

ことり 「ほのかちゃんカワイイ!」

にこ 「可愛くても料理が下手なら男はモノにならないわよ!」

ルパン 「言うねえ、世界のYAZAWAこと宇宙No.1のにこちゃん」

にこ 「にこっ!」

凛 「食べ物は美味しいのがいいにゃあ」

花陽 「ごはん♪ごはん♪」

真姫 「ルパンたちの分までつくるから合宿の時より多いじゃない」

希 「そういやルパンさんたちは日本からロシアに来る間に食べたん?」

次元 「ちょっとしか食べてねえよ。クルマのなかでちょっとだけコンビニのモノを食べただけだだ」

ルパン 「はあ〜、お腹が空いてるんだぜ」

五右ェ門 「修行でござる」

ルパン次元 「おめえだけだ!」

五右ェ門 「うむ」

u’s とルパンたちが料理をてんやわんやしながらしている頃、不二子は郊外のとある家におじゃましていた。忍び込んでいたわけではない。ふつうにその家に用事があったのだ。

不二子 「お孫さんたちはすぐ近くまで来てるようですわ」

? 「そう、これは前払いの分の小切手よ。好きな額をお書きなさい」

不二子 「¥¥ やったわ。理事長さんとあなたの分でもうかったわ」

お金に目が眩む不二子に目の前の女性は窓を見つめて言う。

? 「ルパン、あの人にも会えて孫たちにも会える。思い残すことはないわ……」

不二子はほんの少しだけ目を細くし言う。

不二子 「なに言ってるの?まだまだこれからでしょう」

女性はなにも言わずに口を閉ざした。そこへ彼女の家のインターホンが鳴り不二子が代わりに出た。

不二子 「はい、どなた?っておやどりさんに真姫母さん!?」

おやどり真姫母 『不二子さんっ!?あなたなんでそこにいるんですか』

不二子 「待って待って!銭形は来てないわよね」

銭形 『俺を呼んだか』

インターホンのモニターに映ったのは銭形の顔があった。
はやい。

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