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あの人が俺の前に現れた

201レス 110942 Hit
  • 自由人(匿名)
  • 16/06/29 14:57(最終更新日時)
  • タグ 恋愛 Sな俺

俺は異性を好きになったことがない。

30年間生きてきたが、
まるでわからない。

だが、何だかおかしいんだ。
あの人は何者なんだ?

13/10/30 15:13(スレ作成日時) [RSS]

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  • No: 192自由人(匿名)スレ主更新時刻16/01/08 07:52

    その夜、
    ふと目が覚めて携帯を確認すると
    Mからラインが入っていた。

    こんなふうに連絡をもらうのは
    どのくらいぶりだろう。

    俺は飛びつくように
    ラインを確認した。


    何か必要なものはある?


    短い言葉だったが
    Mらしい。

    余計な言葉を使わないが
    優しさがにじみ出ているような気がした。
    俺は一気に
    自分の体が安心感で満たされていくのがわかった。

    地獄から天国にきた気分だった。

    必要なもの…?
    俺はすぐに思いついたものを伝えた。

    どうしてもあなたが必要です。


    と。

  • No: 193自由人(匿名)スレ主更新時刻16/01/09 22:08

    夜中だったが、
    Mからはすぐに返信がきた。

    それ以外で!

    と。

    俺はまたすぐ打ち返す。

    それ以外に必要なものはないです。

    と。


    ここまで、この俺が
    素直に自分を表現できるなんて。
    誰が想像できただろうか。

  • No: 194自由人(匿名)スレ主更新時刻16/01/21 08:49

    Mは、次の日
    病室に顔を出した。

    どう?調子は。

    そう言ってニコリと笑った。


    俺は気がついたら立ち上がっていて、
    Mを抱きしめていた。
    自分でもびっくりしていた。
    なんだか、格好悪い気もした。

    だが、
    自分の気持ちのままに行動できることが
    心地よかった。

    人が来ちゃうよ!

    Mの言葉で、仕方なく
    Mを離した。
    けれど
    また、たまらなくなって
    抱きしめた。

    Mの髪を撫でて
    首筋に唇を当てた。

    いいにおいがして
    俺の身体はビクッと反応した。
    同時にMの身体が反応するのもわかった。

    俺とMの吐息が同時に漏れた。

    ああ、このまま。
    このままMの中に入りたい…。

    ここが病室でなければ
    俺は抑えられなかっただろう。

  • No: 195自由人(匿名)スレ主更新時刻16/01/24 08:03

    ベッドに座り、Mと話をしていると
    看護師が入ってきた。

    検査の結果のことで、先生からお話があるんですが、
    どなたか家族の方も一緒にお話を聞いていただけますかね?


    そう聞かれて
    俺は咄嗟に言ってしまった。

    あ、俺には両親がいないし、
    身内はみんな遠くに住んでいるので…
    婚約者のこの人に一緒に聞いてもらいます。


    Mが一瞬目を大きく開けて
    俺を見たのを、
    俺は横目で感じたが
    そんなことはどうでもよかった。

    看護師は、

    では、また先生の時間と調整して
    あらためてお知らせしますね。

    そう言って
    こちらの都合をメモして出ていった。




    ちょっと!

    Mは言ったが
    俺はMが何か言い出す前に話した。

    ごめん。
    でも俺、身内なんていないようなものだから。
    M…悪いけど
    一緒に話をきいてよ。


    Mは眉間にシワを寄せていたが
    了承してくれた。

  • No: 196自由人(匿名)スレ主更新時刻16/03/20 02:37

    俺の身体は、
    自分が思っていたより
    ずっと悪かった。

    医者の話を一緒に聞いていたMが
    静かに涙を拭いた。

    俺は自分のことなのに
    自分のことじゃないみたいに
    心がどこかに浮遊していた。

    返事はしていたが
    上の空だった。


    俺は
    このまま死ぬのだろうか。
    死ぬのだろうな。

    そういうことを
    言われているのだな。

    そのくらいのことしかわからなかったし
    覚えていない。

  • No: 197自由人(匿名)スレ主更新時刻16/06/25 18:22

    病は気から…という言葉を思い出していた。

    医者の話を聞かされてから、俺の身体は、
    みるみるうちに悪くなっていった。
    俺は小心者なんだろうか。
    こんなことなら、病名など聞かなければよかった。

    ちくしょう…


    生きることに執着してきたのに。
    自分の存在を確かめるために生きてきたのに。

    俺はここで死ななければならないのか。

    なんのために生きてきた?
    なんのために?

    思い出そうとしても思考力が追いつかなかった。
    完全に、落ち込んでいる状態だ。

  • No: 198自由人(匿名)スレ主更新時刻16/06/27 10:14

    生まれたら、いつか死ぬ。
    そんなことはわかっていたことだ。
    いつまでも生きているやつなど誰もいない。
    誰がいつまで生きられるか、そんなことはだれにもわからない。
    病気じゃなくても、交通事故で死んだり、災害に巻き込まれたり、通り魔に襲われたり…それこそいろんな理由で突然死ぬことだってある。
    どっちがいいんだろうか。
    病気で余命宣告を受けても、覚悟をもって死ねる方がいいのだろうか。
    何も知らないまま、死の恐怖を感じる間がないまま、あっという間に去れる方がいいのだろうか。

  • No: 199自由人(匿名)スレ主更新時刻16/06/27 11:58

    いずれにしても、だ。

    この世に、この生に、
    後悔を残さずに死ねることなど、まずないんじゃないかと俺は思っている。

    誰だってひとつやふたつやり残したことがあるだろうし、
    やり残したことがなかったにせよ
    もうちょっとこうありたかった、みたいな思いがよぎったりするんじゃないだろうか。

    残される方もまた同じだ。

    毎日、子どもを愛し、抱っこもしてやり、
    美味しいご飯も食べさせてやり、精一杯向き合っていても、
    ある日突然その子がいなくなれば
    他に何かができたかもしれない、もう少しこうしてあげればよかった、もっと抱っこしたかった、
    そんなふうになるんじゃないだろうか。

    人なんてもんは、どこにも完璧なんかなくて、
    一時の満足ですら、すぎてしまえば
    どこか足りない。
    そういう生き物なんだろうな。

    俺は今、死と隣り合わせだが、
    ほんとは誰もが死と隣り合わせだ。
    自分も他人も誰も彼もが平等に隣り合わせ。

    そう思ったらなんだか、みんな同じすぎて
    みんな哀しすぎて
    どうしようもなく安心できた。

  • No: 200自由人(匿名)スレ主更新時刻16/06/27 14:48

    治療をどうするか考えていた。

    治らないのに、治療という言葉はおかしいのか…。

    俺はどの道、もう長くない。
    だからどうしたらいいかわからなかった。

    たとえ1日や2日長く生きるとしても、元気で生きられるわけではなく、
    苦しみながらやっと生き延びるのであれば
    たとえ1日早くても、このままなにもせずにその時を迎えようか…。


    ドアのノックで、目を開けた。

    Mだった。

    俺のなかのどこかがゆるむ気がした。

    Mは少し笑って

    調子はどう?と言った。

    Mは続けた。

    わたし、もうJ さんとは別れたからね。
    だからなんの罪悪感もなく、あなたのところに来ることができるよ。

  • No: 201自由人(匿名)スレ主更新時刻16/06/29 14:57

    俺は、思った。

    Mは、一人を選ぶ人なんだなぁと。
    一般的には、ほとんどがそうなのだろうか。
    J先輩と付き合いながら、俺に会うことは
    Mにとっては罪悪感があったのだろう。
    で、俺を選んだ。
    俺のためにJ 先輩と別れた。

    その行為は、今まで俺にはできなかった。
    Mを大事に思いながらも、他の女と会い、セックスをしていた。
    それを自分の生い立ちや性癖のせいにして。
    いや、せいにして、というのは違うか。
    俺にはそこはコントロールできないのだから。

    Mは、それを簡単にやってのけた。
    それが不思議だった。
    しかも、
    俺はもう長くないのに。
    平均寿命よりかなり早く死んでしまうことがわかっているのに。
    MはJ 先輩と別れてきた。
    俺にはわからなかった。
    嬉しかったが、わからなかった。

    俺はMにきいた。
    なぜ?別れてきたの?と。

    Mはキョトンとして言った。

    そうしたかったからだよ?

    と。

    そうか…そうしたかったのか…。
    心の中で繰り返した。

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