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続・ブルームーンストーン

No.21 18/10/31 20:20
自由人
あ+あ-

「何だ、わからなかったのに返事してたのか。適当だな。」

大ちゃんが笑う。

私もつられて笑う。

車は少し前から高速道路を走っていた。

大きく視界のひらけた前方に夕焼け混じりの薄青い空が広がっている。

「綺麗な空だね。」

確か大ちゃんと初めて行った海で見た空もこんな感じだった。
懐かしい…

「ミューズはこういう空が好きだったな。」

あれ?
覚えててくれたの?

考えてみれば昨日の事すら忘れてしまいがちな鳥頭の私と違い、大ちゃんは色々な事を実によく覚えている。

「うん。あのビルの上あたりの薄いブルーの空。
あの色とか特に好き。
だってまるで…」

大ちゃんにもらったブルームーンストーンの様な色だと言いかけた私は慌てて口をつぐんだ。

「なに?途中で止めるなよ。」

「あっ、いや、この空の色がこの前見た変な夢と同じだなって思って。」

私は咄嗟に以前見た夢の話とすり替えた。

「なに?どんな夢?」

「えっ?え~と、笑わない?」

「笑うか笑わないかは聞いてから判断する。」

「うわっ、じゃあ言わない。」

「何だよ!早く言え!笑わないから!」

「う、う~ん。」




私は大ちゃんと再会する数ヶ月前にある夢をみた。

今でもその情景をしっかり思い出せる程ハッキリとしてとてもロマンチックな光景は私の胸に焼き付いて離れない。

まるでテーマパークのアトラクションの体験をしている様な、現実と非現実が混ざりあった世界の様な、不思議な感覚。
目覚めてもしばらくの間ボーッとした頭で、今体験していた事が夢であったと認識するのに時間がかかった夢。


大ちゃんに急かされて私はその夢の内容を語りだした。

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