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続・ブルームーンストーン

No.150 19/10/14 19:08
自由人
あ+あ-

焼肉店に着いた。

大人数での時は私はいつもサッと座るのが苦手で、皆を座らせてから何となく空いた所に座る。

「私、奥取った~!」

ユッキーが嬉しそうにサッと座敷の奥側にチョコンと座った。
座敷席の奥側は後ろの壁だけでなく、横の壁にも両方もたれられる事からひそかな人気場所だ。

「俺も~!」

大ちゃんも嬉しそうにそそくさとユッキーの向かい側の奥の席に座る。

この2人、本当に変な所で似ている…

後はそれぞれ2人ずつ座るわけだけど…

「姉さん!ボーッとしてないでサッサと座ってよ!俺達が座れないでしょ!」

皆の座り待ちをしていた私を、牧田君が何やってんだよと言わんばかりに大ちゃんの隣の方に押しやった。

え、え、え、なんでそこ?!
普通は同性のユッキーの隣でしょ?!

一瞬戸惑ったが、そこでうだうだと拒むといかにも大ちゃんの隣を嫌がっている様にしか見えない。

お、お邪魔します…
とチョコンと大ちゃんの隣に座ったが、
この時からその後20年にも渡り
大ちゃんや牧田君達との飲み会の時には、大ちゃんの隣の席は必ず私の指定席になる事をこの時の私は知る由もなかった。



「じゃあ私はユキちゃんの隣で。」

沖さんがユッキーの隣に座ったために私と沖さんがテーブルを挟んで向き合う形になってしまった。

うっ…
何となく気まずい…

なるべくツッコミどころが無いように静かにしていよう…

そんな私の気持ちをフル無視って大ちゃんがちょっかいをかけてくる。

「ほら~幹事!サッサとまとめてオーダーしてよ!」

「あ、あ、あ、え、えと、メニューメニュー…あれ?メニューはどこにいった???」

あたふたとメニューを探す私に、

「早くしろよな~幹事失格だぞ?」

と大ちゃんが笑いながら催促する。

「え、えと、何故かメニューが…あれ?あれ?」

「美優ちゃん、後ろを振り返ってみてよ。」

モタモタと焦る私を見かねたユッキーに笑いながらそう言われ後ろを見ると、私の真後ろにメニューが一式置かれている。

あれ?
なんでこんなとこに?

「ユッキー!教えちゃダメじゃん!」

大ちゃんが少し残念そうに笑いながら言う。

お前が置いたんかいっっ!!

ホッと気が抜けて大ちゃんを横目で睨みつけた途端に右斜め前方向から猛烈に注がれていた視線にやっと気づいた。

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