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No.91 19/11/14 13:00
名無し3
あ+あ-

≫90

「これからどうする?
お前が俺の前に顔を出したということは何か考えがあるんだろう?」

俺の説明話が終わり、懐かしいポケモン話も一区切りついた頃、それまでの笑顔を急に引っ込めて少し探る様な顔で足原がそう切り出してきた。

足原の真剣なその表情と言葉に俺は少し躊躇った後、
「ああ」
と短く答えた。

足原には一応ざっくりと今までの事のあらましは伝えたが、頷いてはいるもののどこか少しピンときていない様子が俺は気になっていた。

記憶を失っていた人間が、他者から欠けた記憶の部分の話を聞いたからといって急に記憶を取り戻せるものだろうか?

俺はその疑問を口に出さなかったが、足原も何となくもどかしいような今いちスッキリできていない様な複雑な表情をしている。

少し沈黙が続いた後、

「なあ!中学校に行ってみないか?!」

俺達はほぼ同時に同じ言葉を口にした。

やはり足原も俺と同じく、阿藤と辿った道をもう一度辿って朧気な記憶をハッキリさせる努力をしたいのか?

「なあ、今からならまだトンボ先生は学校にいるよな?」

だが、そんな俺の考えをキッパリ否定する様に足原が何かを考え込む様にしながらそう言い出した。

「トンボ…先生?」

何故、急にトンボ先生の話題が出てくるんだ?

戸惑う俺の表情に足原は少し笑うと、

「あのさ、俺が入院してた病院でトンボ先生に会ったのよ。
最初は凄い偶然だな思って素直に喜んでたんだけどさ…」

ここで足原を言葉を切って少し辺りを見回すと、

「これ、俺の勘だけどトンボ先生は何か俺達の事を探ってる。
もしかしたら色々も俺達の知りたい事も掴んでいるのかも。
だからとりあえずはトンボ先生に会いに行ってみようぜ!!」

と俺の耳元でヒソヒソとささやく様に言った。

「は?なに?お前?何かトンボ先生について掴んでるの?
その考えの根拠ってなに?」

足原の突飛な考えに戸惑う俺の言葉に、

「根拠?ないよ。
俺の勘だって言っただろ?」

と、足原は昔と変わらない屈託のない笑顔でそう答えた。

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