注目の話題
店員が水分補給してたら怒りますか?
既婚者の人が同僚をホテルに誘う心理
🍀語りあかそうの里🍀1️⃣0️⃣

交換小説しませんか?

No.45 18/08/21 21:37
名無し3
あ+あ-

≫44

僕の突拍子も無い話に大して驚く様子もなく冷静に話を整理していく足原に僕は驚いた。

やっぱりすごいよ。
さすが僕が憧れ続けていただけの事はある。

「まずは名前のことだけど。」
僕は順を追って話し出した。

「僕の祖母は双子を産んだ後、産後の日だちが悪く亡くなった。
1人では到底双子を育てられない祖父は周りの勧めもあり、子供のいなかった遠くの親戚夫婦に僕の父を里子に出した。
だから双子であっても同じ高橋姓ではないし、里子に出された父を気遣い、高橋の家とはほとんど付き合いも無かったらしい。」

更に僕は言葉を続けた。

「その遠い地で育った父が結婚して僕が生まれ、その僕が中学に上がる頃に父の仕事の都合であの町に移り住んだが、そこに、」

僕は言葉を切った。

そう。
足原。
そこに君がいたんだ。

知らない土地で知らない人達に囲まれ、ずっと孤独だった僕に声をかけて優しくしてくれた足原。

中学の3年間、引っ込み思案だった僕は、親友の高橋といつも楽しそうに笑っている君をそっと見ている事しか出来なかったけど、
それでもたまに君がくれる優しさが本当に嬉しかったよ。

そんな君と友達になれたらどんなに良いだろうと僕はずっと思い続けていたんだ。

「足原君。」

「君が10年ぶりに会った僕を高橋君と間違えたのも無理はないよ。
だって、成長して背が伸びて体つきもしっかりした僕はあの頃の高橋君に似てるもの。
今はたまたま偶然に母親の旧姓の高橋だしね、
でも、僕は高橋遼君じゃない。」

「僕の昔の名前は、阿藤。
阿藤亮平だよ。」

45レス目(91レス中)
このスレに返信する

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧