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どうしたら干渉される?どうしたら関心持たれる?

歌う流木

No.7 17/11/13 15:38
不知火ほのか ( ♀ E4gYnb )
あ+あ-


「指紋も手袋痕も出ないとはね…ホシはかなり神経質な性格だったのかねぇ」
「俺も、今回のヤマ、イマイチ状況が浮かばないんですよね」

「指紋をふき取った痕もない…」
捜査一課の燻(いぶし)警部補はすでに飲み終えたコーヒーの缶を手に、じっと空を見ていた。

暦の上では秋、しかし残暑が続いている。
それでも空が高いような気がした。

「とにかく聞き込み、ですね?」
一課に配属されてやっと三年目の穂波刑事が燻の手から空き缶を取り、軽い足取りで近くのゴミ箱に行き、自分の分と二つの缶を捨ててから振り返って「イブさん、行きますよ!」と言った。

燻は、この若い刑事を微笑ましく思った。
正義感に満ちていて、パンパンに張った風船のような若さ。
それに比べ、正義感こそ変わらず持ち合わせているつもりだが、昔とはどこか変わったと感じる。
気持ちが古いセピア色とでも言おうか…

「ふん…俺は、しょぼくれた風船…だな…」
独り言を言っていると穂波が「イブさん!」ともう一度声をかけてきた。

「おう、分かったよ」

燻はようやく公園のベンチから腰を上げた。


今回の事件はとてもやっかいだと思ったのは、燻のいわゆる刑事の勘だったのかも知れない。
そしてその勘が当り、事件は大きく動き始めた。


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