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back to the sunset

No.77 17/11/01 16:04
ryotarou ( ♂ 4dyYnb )
あ+あ-

「よし…片付いた。こんなもんでしょう!」

「なんか悪りぃな…洗い物までさせちゃって…。ありがとな!」

洗い物を済ませたまみが、ニコニコしながら腰掛けると、亮太にもたれ掛かり、そっと手を重ねた。


「うん?まみ、どうしたのニヤニヤして??」
「だって…亮太が喜んでくれて…嬉しかったんだもん…!」

よっぽど嬉しかったのか、顔が緩みっぱなしで上機嫌なまみ。

「なんだ…エロイ事でも想像してるんかと思った!」
「もう!亮太の頭の中ってエッチな事でいっぱいなんだからっ!」
戯ける亮太に口を尖らせて怒って見せた。


そして尖らせた口を亮太に向け…そっと目を閉じるまみ。

「ほら!やっぱエロイ事…!」
「違うっ!亮太、食後のチュー…して…?」

亮太もまみを真似て口を尖らせると…そっとその頂きに触れ…重ね合わせた。

「ありがと…。亮太といっぱいチュー出来て嬉しい…。亮太…大好き!大好き大好き大好きっ!!」
亮太にギュっと抱きつき、その唇を奪い、熱い想いをぶつけるかの様に情熱的なキスをした。


キスをねだる事はしょっちゅうあったが、まみからキスする事は、今までほとんど無かった。まして、長く熱いキスなんて…。

「俺も…大好きだよ…まみっ!」
亮太は不意にキスされて驚いたが、ストレートに気持ちをぶつけてくれたまみに応えた。


ふたりはしばらくの間…身を寄せ合い唇と唇を重ね…お互いの想いを確かめ合った。


陽も高くなりつつあった家の外では、蕾から開きかけた花びらが、桜の木を薄っすらとピンク色に染めていた。


「残りのビデオ、観よっか!」
「うん!観よっ!」
亮太が切り出すとまみも笑顔で答えた。

パタパタとスリッパの音を響かせ階段を登り、ふたり仲良く亮太の部屋へ入って行った。


「これは…昨日観たから…これだな!」
亮太がケースからテープを取り出し、デッキへ挿入した。

カタカタ、カチャカチャと音を立ててテープを巻き出し始めると、真っ暗なテレビの画面に映像が映し出された。

「カーテン閉めても暗くならないなぁ…やっぱ昼間は雰囲気出ないな…。」
亮太はカーテンを閉め切って部屋を暗くしようと試みた。

「明るくても大丈夫だよ!亮太も観よっ!早く隣来て…!!」
まみに催促され亮太もベッドに腰掛けた。


何事もなく、映画の進行とともに清らかに時間が流れて行った。


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