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元カノ。

No.22 15/10/02 13:00
匿名 ( ♀ )
あ+あ-

仕事の昼休みに、木田と飯を食ったあと俺は喫煙ルームでタバコを吸っていた。

木田は飯は食っていたが、今一つ元気がない。

亜由子からも、次に会う予定はないと聞いている。

二人の中で何か決着や諦めがついたのだろうか。


でも油断は出来ない。

俺はタバコを2本吸ったあと、社員食堂にいる木田のところへ戻った。

何だか、木田は椅子に座り俯きながら何かをいじっている。


「おう、木田………」

俺は木田の手元を見た時にヒヤリとした。

亜由子のブレスを木田が握っていたからだ。

昨夜、亜由子を抱いた。強引に強く激しく。
その時にアイツが身に付けていたアクセサリーを全て外し、アイツはブレスを俺の部屋に忘れていった。

今朝気づき、何気にスーツのポケットに入れ、さっきタバコを取り出した弾みでブレスが落ちたのだろう。


木田は懐疑的な表情を浮かべている。

「木田、どうした?」

「…ん?ああ、これさ、岡田の?」

木田は、まだ椅子に座らず立っている俺に向かい手を伸ばしブレスを見せてきた。


「…えっ?……ああ!こないだ、ちょっと遊んだ年下の女のだ。ははっ、預かるよ」

俺は咄嗟に嘘をつき、木田からブレスを奪った。


「……そうか。いや、何かさ。それ、亜由子のブレスと全く同じなんだよ」

木田は一瞬、ドキッとする言葉を口にしたが俺に対し疑いなど微塵もない様子だ。

ただ、不思議でならないのだろう。

それに、まさか俺と亜由子が繋がってるなんて思ってないだろう?

木田が不思議に思う事柄の真実は、アイツ、亜由子の裏切りなんだからな。


「そうなのか?まあ、似たものだったり全く同じのでも、他人がもっていてもおかしくないさ」

俺は平然とした態度を装い、軽く交わした。

「…ああ、そうだよな」

木田が納得している。

木田は平和主義で善人だ。

だから早く亜由子のことは忘れてくれ。


木田にはアイツは似合わない。

アイツは、ろくでなしの娘。

平気で犯罪さえも犯す男の娘だ。

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