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元カノ。

No.23 15/10/08 17:24
匿名 ( ♀ )
あ+あ-

そして俺も、ろくでなしの男と女の息子だ。

分かるか、亜由子。俺達みたいな似た者同士がな、お似合いなんだ。

背伸びしたって、いつか無理がたたるんだよ。



俺は仕事を終え、一人暮らしのマンションへの帰路を運転する。

営業職は残業が多い。

今日も22時を回っていた。

マンションの駐車場に車を停め、亜由子に電話した。


・・・・

・・・・


『もしもーし』

珍しく、亜由子が元気の良い澄んだ声で電話に出た。

『おう、…珍しいな。元気そうな声で。…木田と連絡とったのか?』

『ううん。とってない。…もう取らない…』

『嘘ついてもバレるぞ?』

『…嘘じゃない』

もしかして吹っ切れたのか?

俺は期待からか大きく息を吸い込んだ。


『やっと諦めたのか?』

『…』

亜由子は黙る。

そうだと言ってくれ。


『…どうよ?俺と正式に付き合う決意はしたか?』

『…』

『黙ってねーで、何とか言えよ!』

『……それは、出来ない』

『…まだ、木田が好きなのか?』

『……うん。でも、もう会わない』

『はっーー…』

会わないと言われても、まだ亜由子の気持ちは木田にある。

俺は期待を直ぐ様裏切られ、電話をぶち切りした。



その後、真っ暗で寒い、寂しさしかない部屋に入る。

どうにもならない孤独感が俺にのし掛かる。

愛情なんていらねえと思ってたのに、こんなにも亜由子が欲しいなんてな。

自分でも呆れる時がある。

俺は、自己愛の塊の両親に育てられた。

アイツらは自分らが良ければそれでいい。

俺は単なる邪魔者に過ぎなかった。

そう。

俺は昔から邪魔者だった。


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