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No.21 15/09/30 10:08
匿名 ( ♀ )
あ+あ-

*****************

久しぶりに乗った敦也の車。変わらぬホワイトムスクの香り。

傍で見る、敦也の横顔。

胸がギューッと苦しくて、油断すると涙がこぼれ落ちそうだった。

もんじゃ焼きのお店で見た、敦也の当惑を隠しきれない表情。

私何をしてるんだろう?そう自分を責めていた。


好きだから会いたい。


敦也への募る想いに負けて、行動に移したけど、もうできない…


敦也を苦しめるだけ。

好きだけど会わない。好きだから会えない。

私の想いは日々の空のように変化していく。

叶わない願いは、いずれ雨となり流れ落ちて消えて欲しい。

けど雨により花は咲くだろう。

その花が私なら、哀しい面影を残し不安定に咲いていると思う。


そして風が吹くままに、私はなびく。

風に逆らうことは決してない。

風が吹く方向に私も吹かれていく。


今は風が嫌い。

私の風は智樹だから。

智樹に縛られ、不安を煽られ支配されている。

ある時は身体も求められれば、拒んでも私の気持ちなんて無視をして、私の身体を智樹が自由に弄ぶ。

アクセサリーも全て強引に外され、痛いほど乱暴に私を抱く。


このまま生き人形になるのだろうか?

分からない……



~月曜日~

絵美と仕事帰りに食事をすることになった。

絵美とは職場が近い。


イタリアンのお店に入店し、パスタを食べていた。

「…ねえ、亜由子、写真まだやってるの?」

私は、写真を撮るのが好きだ。
植物の背景をぼかしてみたり、空を鮮明に撮ってみたい…カメラを始めた理由は、そんな単純な理由だった。


「最近はやってないな…。久しぶりにやろうかな」

「そっか。あのね、私、趣味で集まるサークルを立ち上げたの。カメラが好きな人で集まるの。ネットでも募集してる。…亜由子も入らない?」

私と同様、絵美もカメラにハマっている。
趣味で集まるサークルか。

気晴らしにいいかも。


「…うん、楽しそうだね」

「でしょ?あとさ、敦也くんも誘っていい?連絡先知ってるし」

「敦也を?」

「うん!敦也くんもカメラ好きじゃない。それで人数は締め切るから、外部には内密にしてもらうの。
そしたら智樹くんにも伝わらないし、亜由子と敦也くんは自然と顔を合わせられるでしょ?」


突然の絵美からの提案に、私の胸は自然と高鳴っていた。

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