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マッチングアプリで知り合って、、
家に帰るのが苦痛、ストレス。離婚したい。
飲んでないからいいよ!‥?

元カノ。

No.20 15/09/28 08:25
匿名 ( ♀ )
あ+あ-

だんだん車内も、寂しい雰囲気に包まれ俺は亜由子に話しかけた。

「…亜由子はさ、浅草は昔から詳しかったよね。その前に友達と来てたんだっけ?」

俺が話しかけるも、亜由子は俺に背を向けて外の景色を見ている。

「ううん……。元カレと来たのよ…」

元カレ。

軽くしか聞いたことがない。

同い年で当時は大学生だったと。


「…そっか。元カレはどんな人だったの?」

俺の問いかけに亜由子は数秒黙る。


「自己中で、束縛が激しくて、気持ちが病んでいて……嫌い」

亜由子の声は憔悴しきるように、だんだん枯れて行った。

俺は過去には嫉妬しないが、もし今現在、亜由子が憔悴しきるような男と一緒にいるのなら、嫉妬を通り越し、その男を恨み亜由子を何が何でも奪うだろう。

そんなことを考えていた。

その日は帰り際も次の約束もなく、亜由子は素っ気なく車をおりた。


俺は出口の見えないトンネルに閉じ込められている気分だった。

もう会わない方がいいのか……?



~月曜日~

昼休憩に、また岡田と社員食堂で飯を食っていた。


「木田、カツ丼食ったし食欲出てきたんだな?」

「…食欲というか、やっぱ体がもたないからね」

「うん、そうだよ。ふー…食った。あ、俺、一服してくるわ」

「ああ」

岡田は中華丼を食い終え、スボンの左ポケットからタバコのラッキーストライクを取りだし、喫煙所へ向かった。

岡田はクールだ。

タバコもよく似合う。

顔立ちも、ややつり目の一重の目が鋭さを感じ、あまり笑わないからなのか、冷たさが漂う。

だからと言って背は高くがっちりしてるのでひ弱さもなく、仕事も一挙一動がパワフルに感じる。

一色で塗りつぶせない魅力的な男だと、俺は思う。


そう思いながら、不意に床を見るとストーンブレスのような物が落ちている。

岡田の?

俺は席を立ち、ストーンブレスを拾う。



えっ?

俺の胸はチクリとした。

そのストーンブレスは亜由子のブレスと全く同じデザインだったからだ。


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