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彼氏が私の家ばかりに来る。
どこまで必要ですか?
どちらに付いていくべき?

元カノ。

No.19 15/09/28 07:44
匿名 ( ♀ )
あ+あ-

その後、浅草名物の焼き煎餅やきびだんごを亜由子と食べる。

「美味しいね~!」

亜由子は満点の笑みで、美味しそうに頬張る。
食べ物を美味しそうに食べるところも好きだ。

そんな愛しい瞬間は、ハッキリしない何かを忘れて俺も幸せを感じた。

別れて気付いたことは、俺は自分で思っていたよりも亜由子を愛している。

これは、この先何年経っても変わらないだろう。


やがて時間は流れ15時になった。
亜由子がまだお腹が空くと言うので、もんじゃ焼きのお店に入る。

俺はお腹も胸もいっぱいだったが、亜由子と一緒にならどこへでも行く。

もんじゃ焼きの店は、亜由子と数回来たことがあった。


亜由子は俺に甘えて“敦也が混ぜたりしてよ”と決まって言うんだ。

なので俺が、もんじゃ焼きの材料を鉄板に流し込もうと手が伸びたその時。

亜由子が手際よく、もんじゃ焼きを作り始めた。


女性らしい気遣いは、本来なら嬉しいものの、俺の心は勝手に失望する。

以前の亜由子と違うからだ。

俺は、もんじゃ焼きを作る亜由子に言った。


「俺がやるよ」

「ん?いいよ!もうすぐ食べれるねえ」

「…」

やはり変わった、目の前の亜由子からの言葉か哀しかった。



「……亜由子、俺は今でも亜由子が好きだよ」

気がつけば、俺は想いを亜由子に伝えていた。

亜由子は、視線を落としているが、冷えきった表情を浮かべている。


「…私は、もう敦也のことは友達としてしか見れないし…もし辛いなら、もう会うのやめる?」

亜由子の口から出た、望んでいない言葉に俺は落胆する。


「…とりあえず、食べよう」

俺はハッキリとしたことを言えぬまま、もんじゃ焼きを食べ始めた。

こんなに不味い、もんじゃ焼きは初めてだった。


亜由子は職場の話や、最近のニュースの話を楽しそうにして俺の顔を見ていた。

一体何なんだ?

やはり戸惑いは募る一方。


一緒にいれる喜びと、不安要素が入り混じる中、亜由子は、もう帰らないと行けないと言うので、家まで送った。

助手席に乗る、亜由子の右手首には、パワーストーンブレスがあった。

薄いピンクと水色とクリスタルの石が交互にあるストーン。


去年のホワイトディに俺が亜由子にプレゼントしたものだ。

今でも身に付けているブレスを見ると、何とも言い難い気持ちになった。






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