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元カノ。

No.18 15/09/25 13:58
匿名 ( ♀ )
あ+あ-

「…亜由子」

彼氏だと認めてくれた喜びが溢れてくるのがわかった。

別れは辛かったけど、戻れたんだ。

自分の想いを曲げないで良かった。本当に良かった。


俺は自然に亜由子の柔らかな髪の毛に触れる。

「…ありが」


“ありがとう”を伝えようとした時、亜由子は俺の手を振り払った。


「亜由子?」

「だってさ、女友達でも仲が良いとダーリンとか彼氏ーとか?言うときあるじゃない?」

「…はっ?」

意外な展開に、俺は瞬きが止まらない。

「女友達ともデートとか言うし!愛犬のことを彼氏と言う子もいるしね。
うんうん。じゃあ、いこーか!」

いこーか!と明るく言われても戸惑いだらけの気持ちが着いていかない。


「…亜由子、何考えてるんだよ?」

「何考えてるって、浅草に行くことを考えてるよ?」

「そうじゃなくてさ。俺はただの友達か?」

「…うん。こないだ伝えたでしょ?あっ。ここにいつまでも車停めれないから、行こう」


本当は、じっくり話したかったが駐車禁止の場所だったので、車を発信させた。

ドライブ中も真相に迫るが、話を反らされる。

「亜由子、話を反らすなよ。あんなにラブラブだったのに、友達かよ」

俺は亜由子の顔を直に見ると、恋心が燃え上がり、やっぱり友達では嫌だと思ってしまう。

「友達が嫌なら……会わなくていいよ」

亜由子は急に弱気な切ない声でそう言った。

会わない…

亜由子に二度と会えない…

それなら友達としてでも会いたい。そう思う。

もう完璧に振り回されている情けない男だ。

「会いたいから会うよ」

俺は、そう言い浅草へ向かった。


浅草周辺の駐車場に車を停め、亜由子と歩き出す。

「久しぶりに来た!」

亜由子は楽しそうだ。

やがて雷門を通り浅草寺で参拝をする。


俺は、仕事のこと。

亜由子と復縁出来ることをお願いした。


「亜由子は何お祈りしたの?」

“敦也とずーっと一緒に居れますようにって”

一年前の亜由子なら、そう言った。


「宝くじ当たりますようにって!」

だが現実はこうだ。

その時、風が吹いて背中が冷たかった。

亜由子の温もりがないと、こんなに寒さは寂しいものなんだな、と痛感する。

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