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昨日の続き。全員和食にしてほしいと言う義母。
赤ちゃんの名前について
昭和生まれ、集まれー!死語、何が浮かぶ?

元カノ。

No.15 15/09/20 07:31
匿名 ( ♀ )
あ+あ-

突然、俺に声を掛けてきてくれた人物は吉澤 いずみ。

俺には2つ上の姉がいるが、いずみちゃんは姉の幼い頃からの幼馴染みだ。

俺もよく遊んでもらい、中学高校も姉と同じ学校だった彼女は、家に頻繁に遊びに来ていた。

もう俺にとっても幼馴染み同然な感じであったが、大学で上京して以来顔を合わせなくなっていた。


だが彼女、いずみちゃんの結婚式に招待してもらい参列した。

俺が23歳の頃だったよな。

地元、北海道で、いずみちゃんは優しそうな年上の旦那さんと幸せな挙式、披露宴を行った。

年齢よりも幼くお嬢様気質ないずみちゃんを、しっかり受け止めてくれそうな男性だった。

俺も引っ越しをしたりで年賀状のやりとりもしなくなったが、あれから5年か。

そして何故、東京にいるのだろう。


「いずみちゃん、何で東京に?」

「うん、旦那の転勤で」

「おお、そうか」


「でも今は一人よ」

「えっ?」


今は一人と言う言葉に多少は驚いたが、だいたいは察しがついていた。

「去年、離婚しちゃったの」

「…そうか」

「子供はいなかったし、こっちで一人暮らしを始めて今は絵画教室の講師してるんだ。敦也くんは、印刷関係の仕事に就職したんだよね?」


いずみちゃんの旦那さん優しそうだったのにな。
分からないものだ。
だが、いずみちゃんは生き生きしていた。

「ああ、いっぱいいっぱいだけど何とかやってるよ」

「そっか!結婚は?」

結婚の言葉に、瞬時に亜由子の顔が浮かぶ。

「いやあ、まだまだだよ」

俺がそう言うと、いずみちゃんは突然眉間にシワを寄せ神妙な表情を浮かべた。


「結婚はじっくり考えてした方がいいよ。私、早まって結婚して失敗したから」

「…」

いずみちゃんの言葉にどう返して良いか分からず少し黙ってしまった。


すると、いずみちゃんが直ぐに沈黙を破る。


「私、浮気されちゃったんだ。それも本気の浮気。やりきれなかったなあ」

「……そうか」

しんみりとした会話に俺は、どう励まそうか考えていた。

だがやはり、いずみちゃんは直ぐに話を続けた。

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