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My Romance

No.23 15/07/25 19:23
Sylvia ( g9He )
あ+あ-

とは言っても橋本さんは、ほとんど自分のデスクにはおらず、大抵は役職のある人と会議をしてたり外出をしていた。

だが、ある日休憩室で清掃の方と話をしている橋本さんを見かけ、思いきって声をかけてみた。

『は、橋本さん…すみません…あの…』

『あら、安藤さん。ごめんなさいね。こんな所でつっ立ってちゃ邪魔よね、大きな体で 笑』

橋本さんは私がコーヒーを買うと思ったらしい。
その少しぽっちゃり気味な体が自販機から離れた。

(…私の名前、知っててくれたんだ…ほとんど話した事ないのに)

『あの…ちがうんです…あの…橋本さんに相談があるんです』
訴えるその声は蚊の泣くような声で震えているのが自分でもわかった。

『何?ここでは言えない事?』

『はい…お願いします…是非聞いてもらいたいんです…とても困ってるんです…』

『……』

にこやかだった顔つきが一瞬怪訝になった。

『お…お願いします!』

少し大きな声を出しながら、私は深々とお辞儀をし頭を上げなかった。

休憩室にいる何人かが、この出来事を興味深く見ているのにも気がついた。
だが、もう後に引けなかった。


『お願いします!失礼な事言ってるのは承知してます!でも…これしか方法がないんです…』

真剣な眼差しで橋本さんに訴えた。




『いいわよ』

2.3秒の間の後橋本さんは答えた。

『6時に駅前のプリエまで来てくれるかしら?』


『あ.はい、行きますありがとうございます!』



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