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My Romance

No.172 15/11/17 23:23
Sylvia ( ♀ bIVVnb )
あ+あ-

『気にしてくれるのはありがたいけどヒロさんが心配することではないわ。
確かに私、甘えん坊かもしれない。でも自分で考えれるし自分で決めれるし、行動できるよ。迎えに来てくれなくったってこっちから行けばいいんだし、大丈夫』

『そうか.…』

ヒロさんはわたしの顔から視線を外す。

『私、ヒロさんを好きになって良かったと思ってる。ヒロさんのおかげでちょっとだけ明るくなれたし
感謝してるよ』

『それは祥子が元々持ってたものだ、俺のおかげじゃない。
わかったよ。もし何かあったら連絡してくれ。必ず行くから』

『ありがとう』

『じゃあな』

ヒロさんは自分の車に戻り、私も自分の車を発進させた。


今度こそ本当にさよなら…
ヒロさん
ありがとう…。

住宅街から大きい道路へ合流する。

心さんのアパートはF病院の近くだと以前聞いた事がある。

【ヤツはおまえの事気にしてないんじゃないのか】

ヒロさんの言葉が胸に突き刺さる。
何度か電話をしても
まだ心さんからなんの連絡もない。

信号待ち。不安な気持ちを打ち消すかのようにかぶりを降り、
電話がかかってくることを祈りながらとりあえずF病院まで行こうと
停車中のクルマの中で考えてた。

信号が青に変わり
雪が少し積もった道路に気を配り
ゆっくりアクセルを踏んだ。

♪♪♪♪♪

『あ』

カバンの中で携帯が鳴ってる。
心さんかもしれない、いやきっとそうだわ、
でも、運転してるし出れない…。

心さん、心さん…。

♪♪♪♪♪ ♪♪♪♪♪

着信音は鳴り続けているが、運転を中断することができない。

そのうちに着信音が止んでしまった。

やるせない気持ちのまま、ハンドルを握りながら心さんを想っていた。


真綿のような雪の降りがだんだん激しくなってきた。


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