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🍀Happy Child🍀

レス45 HIT数 3564 あ+ あ-


2009/03/07 23:02(曎新日時)

皆さんは、幞せを願った事がありたすかそれはどう蚀ったものですか


私はありたす 
倧きな庭のある家 
笑いの絶えない家庭 


もしも、あなたの優しさず匕き換えに幞せがもたらされるずしたら、あなたは優しさを差し出したすか


この物語は、『優しさ』ずは䜕か『幞せ』ずは䜕かを考えおいた時に、挠然ず浮かんだストヌリヌです。
完成床は䜎いず思いたすので目に留たったなら『぀いでに』読んで戎けたら幞いです。

No.935478　(スレ䜜成日時)

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付箋

No.1

ある日私の携垯に䞀通のメヌルが届いた。送り䞻は『HappyChild』

内容は今日出合う呜を倧事にしお。それがあなたの嫌いな生き物だずしおも



 はぁ 䜕占いか䜕か

は蚝しげにメヌルを芋぀めたが、あたり気にせずにいた。

No.2

>> 1 は瀟䌚人䞀幎生の22才。

特に可愛い蚳でもなく、芁領がいい蚳でもない。お人よしで、少しトロい どちらかず蚀うず、欠点のほうが目立぀タむプ 
本人も自芚しおおり、できるならこの性栌を盎したいず思っおるのだ 


そんなにも圌氏䜍はいるのだ。

 倧孊時代の先茩で、人付き合いが良く掻発。ずは正反察だ。

No.3

>> 2 ずの付き合いは3幎になる。が倧孊2幎の春、が所属するバンドのラむブがあり、の友達から誘われお断り切れずに行ったラむブハりスで知り合った。

はバンドでノォヌカルを担圓しおおり、かなり人気者だった。の友達もが目圓おで良くラむブに顔を出しおいた。


芁するに、は『匕き立お圹』に抜擢されたのだ。

No.4

>> 3 断り切れないは、ラむブに顔を出したものの党く興味がなかったので、぀たらなそうにゞュヌスの入ったグラスを手で匄んでいた。


は、そんなの姿を芋お みんな自分に倢䞭なのに、アむツはなんであんなに぀たらなそうなんだ 

よし絶察に萜ずしおやる。

次の日から、のアプロヌチは始たった。たずはに近付き、の人ずなりを聞き出した。
思惑の倖れたは、露骚に嫌な顔を芋せた。しかしも匕かなかった 

はふいにぞキスをしお、耳元で「アむツに俺のほうを向けさせたいだけだ。倢䞭にさせたらそれでオシマむ。」そういうず、二人はタクシヌでホテルぞ消えお行った。

No.5

>> 4 はに近付き、芪友よろしく「あのね、がの事気になるっお蚀っおるんだけど、はぶっちゃけどう思っおるの」ず蚀うず、は「気になるっお蚀われるず悪い気はしないけど、私のどこがいいのか私自身分からないなぁ 」

「じゃあさ䞀床ず話しおみれば」ず。

 そうね、がそういうなら ずは了解した。


数日埌 
の埅぀スタゞオに行ったは、に歌のプレれントを受ける 

 しっずりずしたバラヌド調の曲に乗せた詞は、の胞に染み蟌むように入っおいった 
この人はこんな才胜があるんだ 

䞍芚にも、の歌に涙を流したは心を䞀気に奪われおしたった。

No.6

>> 5 そんなきっかけで二人は付き合い始めたが、以倖にも倢䞭になったのはだった。

はをゲヌム感芚で萜ずす事を思い付いたのだが、圌女の為に曞いた歌が今たでにない出来に驚き、自分の気持ちが圌女に向いお行く事に気付かされおいた。



こうしお二人は付き合うようになった。

No.7

>> 6 は自分に尜くしおくれるに䞍満はなかったが、バンド掻動を続けるには経枈的に厳しかった 


のアパヌトでず今埌に぀いお話合っおいた時 
窓際にゎキブリがいたのを芋぀けた。
は「うわぁ、ティッシュ取っおくれ」ず蚀ったが、ふず今日のメヌルの事を思い出した。
私は「ちょっず埅っおずいっお窓を開けおゎキブリを远い出した。」


翌日、ず食事をするため駅で埅ち合わせをした。少し遅れお行くず、は先に来おいた。

「お埅たせ。䜕しおるの」ず私が聞くず「今、324だから 3・2・4ず  んこれ宝くじさNUMBERS 3」

「圓たれば100䞇円だぜ」



その時、が来た。


Happy Child だ 
内容は7・1・3

この数字は 
半信半疑で 
「私も買っお芋ようかな」

200円で7・1・3をストレヌトで買っおみた。埌日新聞を芋おびっくり

䞀等が圓遞したのだ。癟䞇円

No.8

>> 7 癟䞇円の䜿い道は決たっおる バンドの掻動費甚。

私が幞せず思える䜿い道。
むンディヌズでもいい 自費でのリリヌスでもいい。私に莈っおくれたあの歌を、圢にしたかった。
圓面はお金の心配をしないで枈むのは有り難かった。





しかし、私の気持ちずは違う道を珟実は進み始めた 
は私に いいえ、私のお金に䟝存し始めた。

No.9

>> 8 人間はお金に匱い 
お金の魔力には、人の優しさなんお䜕の圹にも立たない 


は私に仕事をさせる事に䜕の感謝もない。圓たり前ず思っおる。
自分のやりたい事を続ける事が、私の幞せだず思っおる 

私も぀いこの前たではそう思っおいた。
そんな事を考えおいたら、私の携垯にが来た。

Happy Child

内容はなく、ただ電話番号だけが蚘されおいた 


私はその番号を抌しおみた 䜕なのだろう 
電話は簡単に繋がった。


「 はい、こちらはブルヌ・ダスト・プロモヌションでございたす」元気な女性の声だ 
私は、おずおずず尋ねた。「぀かぬ事をお聞き臎したすが、そちらは䜕をされおいるずころですか」 私、めちゃめちゃ怪しい(;ï¿¢_ï¿¢)

No.10

>> 9 電話の向こうで、少し間があっお「 こちらは、俳優やモデル・ミュヌゞシャンなどの発掘、マネゞメントを行っおおりたす。」

私は「䞍躟ですが、聎いお戎きたいバンドがあるのですが 」ず蚀うず、「 ただ今担圓の者ず代わりたすので、少々お埅ち䞋さい。」

私は、ドキドキしながら埅っおいるず「はい、お電話代わりたした、私は歊内ず申したす。 なんでも、聎いお欲しい歌があるそうで。」


私は䞁寧に、簡朔にのバンドを玹介した。
するず、「本来こういう圢では承けおいないのですが、ちょっず興味がありたすね 」ず蚀う答えが垰っおきた 

No.11

>> 10 ず私はマスタヌCDを持っお歊内さんに指定された雑居ビルの䞀角ぞ足を運んだ。
は思いがけないチャンスに興奮しおいる様子。事務所の応接ルヌムぞ通された二人は、所圚なさ気に座っお黙っおいた。
皋なく歊内さんがやっおきた 
䞀芋優しそうに芋える颚貌だが、鋭い県差しが印象的だ。

歊内さんは、挚拶もほどほどに「じゃ、早速聎かせお貰おうか」ず蚀っお、テヌブルの䞊のCDをコンポにセットしお再生ボタンを抌した。

流れるメロディは、あの時聎いたそのたたの、綺麗な旋埋を奏でおいた。
聎き終わるず、難しい顔をしお「君のバンドはこういうゞャンルで売っおいるのかい」ず蚀うず、は「普段はこう、もっずアップテンポずいうか 」

歊内さんは「バンドの音楜性を倉える事は出来るかね」ず蚀い、曎に「通垞の楜曲を聎いおいないから䜕ずも蚀えないが、この歌を聎く限り可胜性がない蚳でもない。」

「ただ、君達の音楜スタむルを吊定する぀もりはないから、皆でよく盞談しおくれ」

そう蚀うず、名刺をポケットからずりだすずに枡し、「い぀でも連絡しなさい」ず蚀った。

No.12

>> 11 歊内さんの蚀葉をバンドのメンバヌに䌝えただったが 

反応は冷ややかだった。
なぜなら、このバンド自䜓、のワンマンな態床を䞍満に思うメンバヌがいたからだ。

この提案はバンドの空䞭分解を招いおしたったのだ。
結局のずころ、ずの二人だけが残った。

ずはデュオずいう圢で再出発するこずになった。


は歊内さんに連絡をずり、いきさ぀を説明したうえで歊内さんにプロデュヌスを䟝頌した。

そしお、぀いにあの歌をリリヌスする準備が始たった 

曲のタむトルは『い぀か 』ずした。


は「この曲が本圓に受け入れられたら、結婚しおくれ」ず私に蚀った。嬉しかった。

No.13

>> 12 は、あの『HappyChild』ずいうメヌルが私ずに幞せをもたらすメヌルだず蚀う事を知った。


でも『HappyChild』っお䞀䜓䜕なのかしら ず疑問を感じない蚳ではなかったが 

No.14

>> 13 『い぀か』のリリヌスの日を迎えお、私はショップぞ足を運んだ。
CDを芋぀けお私は䜕ずも蚀えない感慚に浞っおいた 
するず背埌から、「その歌をご存知ですか」ず声をかけられた。 ショップの店員だ「私も聎いおみたんですけど、結構いい歌ですよ。新人なんですけどね 」
私は知らない振りをしお、「オススメなら䞋さい、コレ。」ず蚀った。家に垰っお早速聎いた。ずのデュオは予想以䞊に合っおおり、ずおも綺麗なハヌモニヌを織り成しおいた。

CDのリリヌスから二週間、有線などにもリク゚ストがあったり街でも耳にするようになっお来た。倧ヒット ずたではいかないが、曲が流れるず「あぁ、聎いた事ある」ず蚀われる皋になっおいた。

も埐々に忙しくなっお、䌚えない日が倚くなった。そんなある日、からメヌルが来お来週の金曜日なんだけど、倜に䌚えないかな
ず蚀っお来た。私が了解するずじゃあ来週の金曜日に逢おうずの返事。
玄束の日 
は䞊機嫌で、私に花束孖ず指茪偀を枡し 俺ず結婚しおくれず蚀った。
私は黙っお頷くず、は人懐っこい笑顔を私に向けた 

No.15

>> 14 お人よしで、これず蚀った取り柄もない私が順調に幞せを掎んでいるのは、間違いなく『HappyChild』からのメヌルである。誰からのメヌルかは知らないが、は、この事を誰にも知らせる぀もりもなかった。



そしおずは結婚した。
私達の結婚がワむドショヌに取り䞊げられる。私は内助の功の劻ずしお、仕立お䞊げられた。

新婚旅行はハワむ。いかにも芞胜人らしい その埌、でのレコヌディングにも同行させお貰った。歊内さんのご厚意だ。

No.16

>> 15  は盞倉わらず忙しい様子だ。
家に垰っお来るのは週に12回、垰っお来おも仮眠をずっお出掛ける事もしばしば。


 それでも垰っおくれば必ず求めおくるを私は愛おしく思っおるそんな努力が報われおか、私のお腹に新しい呜が宿った。

No.17

>> 16 ずの連絡手段はメヌルであるこずが倚い。移動䞭だったり、打ち合わせ䞭だったりで、なかなか繋がらないからだ 


劊嚠の報告もメヌルでした。

今日ね、病院に行っお来た。䞉ヶ月だっお戓い぀垰っお来れるか連絡ちょうだい兊

その倜には垰っお来た。倜遅くなったので先に寝おお欲しいずの理由で連絡はなかった。


なりの優しさなのかな 。でも、メヌル䜍くれおもいいのに 

No.18

>> 17 私は劊嚠をきっかけに仕事を蟞めた。は今たで以䞊に働いた。

そしおヶ月になった頃に、が「子䟛も産たれお来る事だし、家を建おないか」ず提案しおきた。私は喜んでに「ありがずう」ず同意した。

は自分が描いおいた幞せが圢になっおいく事を感じおいた。

No.19

>> 18 䞍動産屋さん巡りを始めた二人は新居の堎所から意芋が合わない 今たでなら、が譲っお来たのだが、どうにも譲れないのである。


は少しでも自然が残る『湘南゚リア』

野心家のは王道の『田園調垃・成城゚リア』

結局、が折れお『蟻堂』に決めたのである。



しかし、二人にはどうにもならない問題が埅ち構えおいた。

 ロヌンが組めないのである。
は、自分自身の意思で『HappyChild』に返信でメヌルをしおみた 「家を建おるお金が欲しい」ず 

No.20

>> 19 数日埌 
私が家事を䞀通り終えた午埌時頃、ポストに郵䟿物が入る音がした 『 』

普段なら気付かないのに、この時は䜕故だか気付いた。

ポストには、宛の郵䟿物が䞀通 
差出人は『HappyChild』ずなっおいた。
私は急いで䞭を確かめた。


䞭に入っおいたものは、ゞャンボ宝くじが䞀枚ず、が入っおいた。しかも裏面にはの名前が眲名されおいる 
そこには「角膜・心臓・肝臓・腎臓」の提䟛意思が瀺されおいた。


「 䜕 䜕なの」は状況が飲み蟌めない蚳ではないが、頭が拒吊反応を瀺しおいる。
「危ないよ誰がこんな悪戯を 」

悪戯など出来る蚳がないのはが䞀番よく知っおいた 

No.21

>> 20 は『HappyChild』の存圚を誰にも話しおいない にさえも。

この宝くじが圓遞したら、の䜓は抵圓に入ったも同然 

「 そんなの むダよ」は誰にずもなく呟いた。

は登録を取り消す事を考えた。もう、圓たりくじは手元にあるのだから それに、元々同意などしおいないのだから 

は携垯電話を取り出しお電話をかけた 「ドナヌ登録をした芚えがないのですが 」

「 はい」
「 はい 」
「 そんなハズは 」



電話の向こうでは、身元確認をした䞊で埡登録頂いおおりたす。そしお登録は『埡本人様』がされおおりたすが、いかがなされたすか


 どうなっおいるの䞀䜓誰が

No.22

>> 21 「ずにかく私は登録した芚えがありたせん。申し蚳ありたせんが取り消しお䞋さいお願いしたす。」

はそう蚀っお電話を切った 



そしお、宝くじの圓遞発衚の日 
同封されおいた宝くじは 


 ハズレおいた。


それから数カ月埌。

は男の赀ちゃんを出産した。
は喜んで、ツアヌ先からタクシヌに乗っお駆け付けた。

男の子は『挣音れのん』ず名付けられた。がミュヌゞシャンだから『音』぀ながりで考えられた名前だ。



しかし、それだけ喜んでいたはずのはそれから家に垰っお来る事が少なくなっおいった 

No.23

>> 22 挣音が産たれおからは、育児に远われお䜙蚈な事を考えずにすんだ。

しかし、なにげに点けおいたテレビから思いがけない事実を知らされるこずになる 

No.24

>> 23 人気デュオ「スティア」のに女性スキャンダル俉

そんな芋出しで、写真週刊誌の蚘事を匕甚しながら報道しおいた。

は、写真に写ったその女性に芋芚えがあった。目の郚分を隠しおいおも 。


 だ。

No.25

>> 24 䜕故がず
いくら考えおも答はでない 

はの携垯に電話しおみた。

 ダメだ 電源が入っおいない。

 裏切ったの私ず挣音ぞの愛情を倱っおしたったの


ぞの信頌は疑念に倉わっおいった 


するず、自宅の電話が鳎り出した。ディスプレむには『』の文字が 非通知の電話には出ない事になっおいた。

しばらくするず留守電ぞず切り替わる。


「 俺だ、だ心配掛けおすたない テレビの内容は嘘だ信じおくれ 萜ち着いたらゆっくり話そう」ず蚀うず電話は切れた 


そのあずは、報道陣からの電話ず蚪問で私は、おかしくなりそうだった 

No.26

>> 25 はテレビでが結婚䌚芋をしたあたりから、を逆恚みするようになっおいった。「本圓は私が 」ず、劄想か珟実かが区別぀かない状態になっおいお
「なんか遊ばれおいるだけなんだから 」ず蚀うの目は 


狂気に満ちおいた 

No.27

>> 26 は、に電話をかけおみた。

 呌出し音はするが出る気配はない。



は仕方なく電話を切るず、挣音にミルクを䞎えお寝かし぀ける事にした。




 眠った挣音は、にそっくりだった 
ねぇ、 どこにいるの䜓壊しおない

返事はあるわけもない 










 ん い぀の間にか眠っおしたったようだ。
今䜕時だろう 
携垯で時間を確認しようずしたらメヌルが来おいたようだ。


芋おみるず、からだった 

、心配掛けおゎメン。今は垰れない から連絡がきおも、絶察に無芖するんだ
いいな絶察だ


二人に䜕があったんだろう

No.28

>> 27 はホテルで生掻しおいた。決しおマスコミから逃げる為ではない  だ。

あい぀は狂っおる䜕ずかしないず俺達の生掻が壊されおしたう 



時蚈をみるず、午埌時になるずころだ。そろそろマネヌゞャヌが来る頃だな。

 ピンポン兊

本圓に時間に正確だな。


 ドアを空けたら、立っおいたのは  

 だった。

慌おおドアを閉めようずした時、䜓に電気が走り動けなくなっおしたった。

は、に手錠をかけられ監犁されおしたったのだ 

No.29

>> 28 はベッドにを瞛り぀けるず、䜓を求めおきた。

抵抗する術のないはに凌蟱され続けた。「あなたは私に䜕ひず぀くれなかった だから、私はあなたから赀ちゃんをもらうわ」


はこんな状態でも、䜕床も果おた 





マネヌゞャヌの機転で、は譊察に捕たった。 そしお、ずのスキャンダル報道は誀報だった事が蚌明された。


数日埌 
は家に垰った。
に党おを話したは、ず昔、䞀床だけ関係を持った事。
を匄がうず二人で画策したこず。
に本気になった事。

 そしお今でも、ず挣音を愛しおる事を 。

No.30

>> 29 のスキャンダル報道は、少なからず仕事に圱響を及がした。
CDを出すペヌスも長くなり、それぞれの売れ行きも奜調ずは蚀い難いものだった 


はず盞談をしお、第䞀線から退く事にした。これからは、䜜詞・䜜曲を仕事ずしお、TVから姿を消した 


二幎埌、郊倖に家を建おお幞せな生掻を䞉人で取り戻そうずしおいた。

No.31

>> 30 はの子䟛を身篭っおいたが、流産しおしたい 

懲圹を終えお、出所したは、がTVに出おいない事を知る事になる。
流産したこずでずの繋がりを倱ったは、心の寄りどころを求めおの居堎所を捜しおいた 

No.32

>> 31 は今の生掻に幞せを感じおいた 
が、今たでずは䜕かが違うず軜い違和感があった。

も華やかな衚舞台から去っお、物足りなさを感じおいた。

人間は幞せの高みを経隓しおしたうず、平凡な日垞に幞せを感じる事が出来なくなり、今の状態すら䞍満を感じおしたう 

ももそんな心情だったず思う 

No.33

>> 32 そんなある日、幌皚園から垰っお来た挣音は、い぀ものようにおや぀を食べるず、公園に行きたがったが、来客の予定がある私は「お庭で遊んでなさい」ず促した。


皋なく玄束の時間になるので、庭で遊んでいる挣音に声をかけた。「挣音、お片付けしおお家に入りなさい。」挣音は「ダただあずぶの」ず蚀う事を聞かない。

私は無理矢理、挣音を抱き抱えお家の䞭に入れた 

挣音は火が着いたように泣き出し、来客があっおも党く泣き止たない。

私はお客様をリビングに通し、挣音を再床庭で遊ばせた。


お客様を芋送り、挣音のご機嫌をなだめようず「挣音、さっきはごめんね、公園に 」ず庭を芗き蟌むず 


 挣音がいない。
「挣音」倧声で呌んでも返事がない 

挣音は居なくなっおしたったのだ

No.34

>> 33 私は取るものも取りあえず、近くを探し回った 

い぀も行く公園にも行っおみたが、挣音の姿は芋圓たらなかった。


私はに電話をした。い぀もはメヌルなのだが、今は緊急事態だ。

䜕床も䜕床も呌び出した 
するず、䞍機嫌そうにが出たが私は構わず「挣音が居なくなったの庭で遊んでいたのに 」


は、「、萜ち着け近くを探したのか」ず蚀い、蚀葉を続けようずした時、それを遮るように「探したわよ近所だっお 公 園だっ お」は涙で蚀葉が続かない 


は、「関係あるか知らないが、が出お来おるらしい 譊察ぞ届けたほうがいいな。」

は「わかったわ すぐに譊察に行っお来る 、今日垰っお来おね。」ず蚀うず電話を切った

No.35

>> 34 譊察ぞ電話をしたは、順序だおお出来るだけ冷静に挣音が居なくなった経緯を説明したした。


譊察は事件・事故の䞡面が考えられるものの、営利誘拐の可胜性もある ずの事から、氎面䞋での捜査になるこずを説明された。

たた、から聞いた『の存圚』も話した。

No.36

>> 35 挣音が居なくなっおから䞉日が経った 

ずは、心劎ず苛立ちから蚀い争う事が倚くなっおいった。
二人ずも、挣音の安吊を心配しおいる筈なのに なぜかお互いを傷぀け合う蚀葉 いわゆる『NGワヌド』を連発した。

は、そんな蚀い争いに嫌気がさしたのか、仕事ず蚀っお家を出おいっおしたった  逃げ出したのである。


は譊察から家を空けないように蚀われおいるが、い぀も挣音を捜しお歩きたい自分ず葛藀しおいた。

No.37

>> 36 は挣音が無事に戻っお来るのなら、自分の呜を差し出しおも良いずさえ思っおいた。

そんな母芪の愛情に呌応するように䞀通のメヌルが届いた 

は芋なくおも、䜕凊から来たメヌルかが分かっおいた。
『HappyChild』

 それは、挣音がくれたものだず確信しおいた。

『HappyChild』
幞せな子䟛 


は携垯を取り出し、メヌルを開いた。
そこには、ある䜏所が蚘されおいた。

は、その堎所ぞ向かいながら、たった䞀぀の事を想っおいた。どうか挣音が無事でありたすように 

No.38

>> 37 はメヌルに蚘されおいた䜏所ぞやっお来るず、倧きく深呌吞した。

意を決するず、迷うこずなく玄関のチャむムを抌した。
 そこから出おきたのは   だった。

は私の顔を芋お、「わぁ久しぶりだね♪今䜕しおるの」の粟神は完党に厩壊しおいた 


は、「 を返しお」様子が飲み蟌めないに、「挣音を返しお」ず蚀うずに向かっお䜓圓たりした。


したたかに尻もちを぀いたは、を芋䞊げた。挣音を抱いたが「私の子䟛をどうする぀もり」ず蚀うず、は声を䞊げお笑った。


「あんた、頭おかしいんじゃないの」

「確かにあんたはず結婚したわよ」

「でもね、あんた達には子䟛が出来なかったじゃない」

「やっずできた子䟛だっお流産したじゃないの」

「この子は私の子䟛なのよ。」



 私には、䜕が䜕だかわからなくなっおいった    

No.39

>> 38 自信たっぷりのに、は自分がおかしいんじゃないかず思えおきた 

今たでの私は幻



あの幞せだった生掻も、党おが幻想だったの

No.40

>> 39 は、自分の存圚が党吊定されたショックで声にならない叫び声を䞊げお、その堎に厩折れた 



は自我が厩壊する寞前で、神の声を聞いた。


「 マ、 マ」
「ママ」


挣音が私に抱き着いお『ママ』ず叫んでいる 

にずっお、挣音の蚀葉はたさに『神の声』だった。





挣音は玛れもなく、私の子䟛なのだ自分は自分で良いのだ。そう思えた瞬間、心の底から力が沞き䞊がるのを感じた。

No.41

>> 40 は挣音がに察しお『ママ』ず呌んだ事に、ひどく狌狜した。そんな事に構わず、挣音を抱いお家を出たは埌ろを振り返る事なく歩いお行った。



は子䟛を取り䞊げられた事で、党おを倱ったのだ 

は台所ぞ向かい包䞁を手に取るず、の埌を远った。その時のの目は狂気に満ちおいたが、涙をいっぱいに溜めたそれは『母芪の目』でもあった。

No.42

>> 41 は急いでいた。
タクシヌに乗っお家ぞ向かっおいたが、枋滞で思うように進たない。


はタクシヌを降りお走った。
車道も信号も関係なく 

心臓が砎裂しそうで、氎の䞭みたいに呌吞が出来なくお苊しくおも構わず走り続けた。

No.43

>> 42 自宅の玄関が芋えた 


その時、背埌から人の足音が聞こえお来た。 守るべき者を知ったに恐れるものは䜕もなかった。

迷わず振り返るず、そこにが立っおいた。
「   」
苊しそうなに「どうしたの」ず聞くず、「䜕回も電話したっお繋がらないから、䜕かあったんじゃないかず思っお 」


は携垯を取り出すず 

電池が切れおいた 

「ごめんなさい、私 」ず蚀うず「いいんだ。みんなが無事ならそれで 」


䞉人で玄関ぞ向かうず、脇から人圱がに向かっお䞀盎線に走っお来た。

が「危ない」ず叫ぶずを庇おうず近寄った。

も挣音を庇おうず人圱に背を向けた瞬間、腰より少し䞊の背䞭に激痛が走った。

だった 

「が幞せになるのは蚱さない私の倧事な赀ちゃんたで奪っお 」

は、から包䞁を奪うず携垯電話で救急車を呌んだ 

No.44

>> 43 病院の『手術䞭』の文字ランプがなかなか消えない。

はじっず座っおいられず、廊䞋をしおみたり ランプを凝芖しおみたり。

やっず『手術䞭』のランプが消え、間もなくドクタヌが出お来た。はドクタヌに近寄っお「は」聞くのは怖いが聞かずにはいられない。


「呜に別条はありたせん。」ずドクタヌは蚀った。続けお「しかし、刃物が脊怎にダメヌゞを䞎えおしたい、今たでず同じようには 」

「どういう事ですか」が尋ねる。



「おそらく䞋半身を動かすのは、盞圓の努力が必芁だず思いたす。」

No.45

>> 44 は麻酔から醒めお蟺りを芋回した。

が枕元にいたが、挣音の姿が芋えない 
「挣音は」ずが聞いた。
「看護士さんが面倒を芋おくれおる。心配いらないよ、無事だ。」

が蚀うず、は涙を流しお「 本圓によかった 」ず蚀った。

が䜕か蚀いたげにしおいるず、「どうしたの䜕か心配事でもあるの」ず。

は意を決するず、「実はの足に麻痺が残るかも知れないんだ。」ず告げた。

は少なからずショックを受けた様子だったが、「挣音を倱う蟛さを考えたら、絶望する皋ではないわ。」

「おたえ、匷くなったんだな。」

「私はず挣音が䞀緒にいおくれるだけで幞せなの」

「俺、挣音を連れお来るよ。」






先生が、麻痺に぀いお説明しおくれた。

その時挣音が蚀った。

「ママ、がく早く倧きくなっおママの足になっおあげる」

は涙を流し、「うん うん 」ず蚀うのが粟䞀杯だった。

この時は、最高の優しさず最高の幞せを同時に手に入れたのだった  終

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